千早「メダロット……?」 (49)



 『メダロット』

 『それはテクノロジーが産み出した全く新しいロボットである』

 『ティンペットと呼ばれる基本フレームに人工知能メダルを搭載』

 『更に様々なパーツを合体させる事によって無限の能力を引き出すことが出来るのだ!』

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1504187268


千早「……何が面白いのかしら?」

P「ああ、千早は持ってないのか、メダロット」

千早「はい…興味、ありませんし」

P「結構面白いぞ。ほれ、メダロット、転送!」

??「御呼びですか」シュッ

千早「ひゃっ! どっ、どこから!」

P「いや、ほらこれ、携帯のアプリでな。メダロッチっていうんだけど」

千早「はぁ」


P「いやー、ミニ四駆世代には堪らんよな。自分でカスタマイズして戦わせるって」

??「プロデューサー、そろそろBBSの牧原Dと打ち合わせのお時間が」

千早「メダロットにスケジュール管理させてるんですか?」

P「いやー、こいつ真面目でさ、どっかの誰かにそっくり」


Pのメダロット;ナイトメダル『レイメイ』
 頭部パーツ;ミカヅチ
 右腕パーツ;フェンシング
 左腕パーツ;レフトアーマー
 脚部パーツ;ハカーマ


千早「メダロット……」


亜美「ん~どーしたの千早おねーちゃーん」

千早「いえ、その…亜美達は、メダロット、って知ってる?」

亜美「知ってるも何もねー真美ー」

真美「メダロット、それはテクノロジーが可能にしたんたらかんたら」

真美「パーツとメダルの組み合わせで無限の可能性がふにゃふにゃって感じだよー」

千早「真美達も持ってるの?」

亜美「うん!見せたげるよー!メダロットてんそー!」

テンペスタース「あみっちそろそろロボトルしたいよー!」

亜美のメダロット『テンペスタース』
メダル;サル
頭部パーツ;ハンター
右腕パーツ;チーパートラップ
左腕パーツ;カラフルアーム
脚部パーツ;クリクリン


真美「うりゃー、こいっ、メダロット!」

エピメテウス「まみっち、たまにはロボトル行こうよー!」

真美のメダロット『エピメテウス』
メダル:サル
頭部パーツ:ハチマキ
右腕パーツ:スリープレーザー
左腕パーツ:ジャック
脚部パーツ:タコアシ

亜美「そうだねー、仕事の後なら」

真美「にーちゃんのたぬきそばに相手してもらおうよ!」

エピメテウス「まみっち、あれはたぬきそばじゃなくてきつねうどんだよ」

テンペスタース「えー、ちがうっしょー、たしか…冷麺?」

P「俺のはア・ブラーゲだ! だれがきつねそばか! 名前はレイメイだ!」

レイメイ「毎回間違われます」

P「まったく……」

亜美「あー、そだっけ?」

P「ったく、ほら、次の収録の異動の時間だぞ、律子にどやされる前に下に行け」

亜美「へーい」

真美「ほーい」


千早「…私も、メダロット…」

小鳥「おはよう千早ちゃんって…どうしたの?珍しいわね、メダロットのカタログなんか」

千早「…皆、メダロットとか、ロボトルとか…楽しいんでしょうか?」

小鳥「え?…そうね、最初はなかなか勝てないし、メダルによっては反抗的だし…」

小鳥「でも、一緒にいるうちにね、仲良くなったりして、ロボトルにも勝てる様になって、楽しくなってくるのよ」

小鳥「そうでなくても、普段の生活のお手伝いなんかも」

ヒナちゃん「音無さん、この資料はこれで?」

小鳥「ありがとう、ヒナちゃん」

千早「名前、付けるんですね」

小鳥「え?あ、ああ、そうね、私が小鳥で、あの子がひな鳥、だからヒナちゃん」

小鳥のメダロット『ヒナちゃん』
メダル:バード
頭部パーツ:オプトナーブ
右腕パーツ:タッチナーブ
左腕パーツ:マグナム
脚部パーツ:アチチュード

数時間後

P「んじゃ、千早お疲れ様ー。気をつけて帰れよー」

千早「お疲れ様でした。プロデューサー」


P(今度、亜美や真美にメダロットを買いに行くの、ついてきてもらおうかしら……でも、春香の方が良いかしら……)

????「ふははははっ!」

千早「だ、誰?!」

????「お嬢さん、夜道を一人歩くのは物騒ですよ」

千早「ど、どこ?!」

????「とうっ!」


????「彩りましょう食卓を、皆で防ごうつまみ食い…」

レトルト「常温保存で愛を包み込むカレーなるメダロッター! 怪盗レトルト、只今参上!」

千早「な、何をする気…!あなた、最近テレビで…」

レトルト「お嬢さんはメダロットを持っていないそうだね」

レトルト「そこで私から心ばかりのプレゼントだ」

レトルト「受け取るなり、貰うなり、持ち帰るなり好きにしてくれたまえ!」


千早はヘッドシザーズのパーツ一式とクワガタメダルを手に入れた


千早「どういうこと……?」

レトルト「なに。キミを見ていたらティン! と来たのでね。では、さらばだ!」

千早「これが……メダロット?」



レトルト「…あの子に決めた、良いですね。博士」

某所

????「レトルトが765プロとかいう事務所のアイドルに接触した模様ですロボ」

????「うむ、やはり、か…」

????「レトルトは、いや、メダロット博士は何を考えているロボか?」

????「さあ、な…アキハバラの事だ。何も考えていないのかもしれん」

????「……監視は続けるのだ、あのクワガタメダル、もしかすると…」

????「はっ!分かりましたロボ!」

????「我らロボロボ団による世界征服、その為のレアメダルを集める、それこそが我らの任務ロボ!」

????「うむ…サケカース、シオカラ、スルメ、サラミ」

????「何としても、一刻も早く、レアメダルを集めるのだ!」

スルメ「はっ!」

シオカラ「全てのレアメダルは、我らロボロボ団」

サラミ「そして我らが首領、ヘベレケ博士の手に!」

サケカース「我らロボロボ四天王の手で、必ずや!」

翌朝

春香「おっはよーちは……やちゃん?」

千早「……春香、組み立て方、教えて?」ゴチャァ


P「おー、あの怪盗レトルトがねぇ」

春香「なんで千早ちゃんにメダルとパーツとティンペットまで」

P「アレじゃないか、ねずみ小僧みたいな」

律子「富の再配分じゃあるまいし、あ、ほら千早、そこのケーブルを差し込んで」

春香「怪しいですよね……ここのツメを引っ掛けて……っと」

千早「できました!」

P「(午前中丸々使ったけどな)ほー、初期型のKWG型か、ヘッドシザースとは懐かしいなぁ……」

P「15年前、これが欲しいってコンビニで駄々こねたんだよ」

春香「…プロデューサーさん、その時幾つですか」

P「小5?」

千早・律子・春香「……」

P「そんな目で見るな! 当時はホントすごい人気機種だったんだって!」

千早「あの…プロデューサー、これで良いんですか?」

P「ん、後は背中にメダルを装着して、メダロッチの…そう言えば、千早はメダロッチってあったか?」

千早「あっ」

P「んじゃ、俺が前使ってた腕時計を貸すよ。その内、スマホにでも替えたらアプリを入れたらいいさ」

千早「はい」

P「それじゃあ、メダロッチから起動コマンドを送信」

千早「はい」

『KWG-01ヘッドシザース起動…メダロッチとのリンク設定…』

『オートマティックジェネレータ起動』

『マッスルケーブル、各部パーツとのコネクト正常』

『スラフシステム各パーツとの最適化完了、システムオールグリーン』

千早「だ、大丈夫なんですか?」

P「初回起動時はこんなもんだよ…古いメダロッチだからな、少し遅いが」


『ヘッドシザース、起動完了』

????「マスター、初めまして」

千早「はっ、はじめまして」

P「ははは、メダロット相手に緊張してどうする」

『メダルに愛称を付けますか?』

千早「え?」

P「あー、ペットだって、ラブラドールとか、ゴールデンとか言わないだろう?」

P「メダロットにも、愛称を付けれるんだ」

千早「…どうしたらいいんでしょうか。私、全然考えてなかった」

ヌービアム「デフォルトの設定では、私は<ヌービアム>と名付けられています」


千早「ヌービアム?」

P「月の地形に、雲の海ってのがあるらしい。それのラテン語名からか。良い名前だ」

ヌービアム「如何なさいますか?」

千早「そのままでいいわ」

P「良いのか?」

千早「プロデューサーが、良い名前だと仰るのなら」

P「そうか」

千早「じゃあ…よろしくね、ヌービアム」

ヌービアム「はい、ミス……」

千早「如月千早、千早で良いわ」

ヌービアム『はい、ミス・チハヤ』

社長「おお、誰のメダロットかと思ったが、如月君のかね」

千早「え、ええ、はい、まあ」

社長「ヘッドシザースとは懐かしい」

社長「シアンドック、メタルビートル、ロールスターが人気機種だったかな」

P「社長は、たしかサムライでしたね」

社長「うむ、大分前に買った機体だがね」

社長のメダロット『パトロクロス』
メダル:サムライ
頭部パーツ:サムライブラスト
右腕パーツ:ビームセイバー
左腕パーツ:サムライセイバー
脚部パーツ:ムシャブショー

社長「メダロットは奥が深いよ。如月君ともいずれ、お手合わせ願いたいな。はっはっはっ」

P「と、いうわけで、千早。早速だがまずは俺とロボトルしよう」

千早「ロボトル?」

P「メダロット同士のバトルだよ」

P「本当なら負けたほうが相手にパーツをっていうのがルールだけど、今回は練習試合だから無し」

律子「私が千早のサポートに入ります」

千早「お願いね、ヌービアム」

ヌービアム「はい。頑張ります」


屋上

律子「ロボトルは、相手のメダロットを機能停止にするか、制限時間内により多くのメダロットを機能停止させたほうが勝ち」

律子「基本的な行動は、射撃パーツのうつ、ねらいうち」

律子「格闘パーツのなぐる、がむしゃら」

律子「他にもいろいろな能力のパーツがあるから、慣れてきたら試してみてね」

千早「よろしくね、ヌービアム」

ヌービアム「はい!」

律子「準備いいですか? プロデューサー」

P「おー」


律子「それでは如月千早・ヌービアムとプロデューサー・レイメイの試合を開始します。ロボトルー!ファイっ!」


P「レイメイ、フェンシング!」

律子「ロボトル中は、メダロッターがメダロットに指示を出して戦うか、メダロットに全部任せるかの2択よ」

律子「まだレベルが低いうちは、きちんと指示を出してあげたほうがいいわね」

千早「えっと……」

レイメイ「遅い!」

レイメイ の なぐる攻撃 ソード!
ヌービアム は 回避 した

律子「避けた?」

P「さすがヘッドシザース。でも次は避けられるかな? レイメイ、カグヅチ!」

千早「ヌービアム! 避けて!」

レイメイ「無駄だ!」 

レイメイ の うつ攻撃 ブレイク!
ヌービアム は 左腕パーツ で 防御 した!
左腕パーツ に 20 ダメージ

律子「バーツにはそれぞれ耐久値が設定されてるわ」

律子「それを超えると、パーツは破壊され使えなくなる」

律子「もし機能停止したのが頭部なら、その時点でメダロットは機能停止よ」


千早「ヌービアム反撃! ピコペコハンマー!」

ヌービアム の がむしゃら攻撃 ハンマー
クリティカル!!
レイメイ は 左腕 で 防御 した!
左腕パーツ に 120 の ダメージ
左腕パーツ は こわれた!

P「盾がなければ即死だった」

レイメイ「やっと軽くなった」

P「今度はこっちの番だ! もう一度カグヅチ!」

レイメイ の うつ攻撃 ブレイク!
クリティカル!!
左腕パーツ に 20 ダメージ
左腕パーツ は こわれた!

千早「大丈夫?!」

ヌービアム「まだ大丈夫です!」



千早「ヌービアム! チャンバラソード!」

ヌービアム「うおおおお!」

ヌービアム の なぐる攻撃 ソード!
レイメイ は 頭部パーツ で 防御した
頭部パーツ に 40 ダメージ
頭部パーツ は こわれた!

P「げっ」

律子「機能停止! ヌービアムの勝利!」

千早「やった……!」

ヌービアム「お疲れ様でした、ミス・チハヤ」

P「ありゃー、勘が鈍ったかな」

律子「初心者相手に負けてどうすんですか」

P「勝負は時の運って言うだろ?」


千早「あ、あの、プロデューサー。ごめんなさい、壊しちゃって……」

P「ああ、この程度ならスラフシステムが勝手に直してくれるよ。良いバトルだったよ、千早」

千早「は、はい。ありがとうございます」

P「あ、そうだ、千早。今日のレッスンの時間だな」

千早「あっ……いけない。私行かないと」


千早「あの、プロデューサー」

P「ん?」

千早「また、ロボトル……してもらえますか?」

P「ああ、もちろんだとも。次は真剣ロボトルでな」

千早「はい!」



レトルト「やはり如月千早に渡して正解だったのかもしれない」

????「だが、油断はならんぞ。奴らはきっと、このあたりまで来ている筈だ」

レトルト「はい、博士……」



続く……?

メダロットやりたい。

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