照「菫、もう我慢できない」 (17)

エロ注意

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ある日の放課後、白糸台麻雀部の部室に二人の少女がいた。片方は白糸台麻雀部を二年連続で全国優勝に導いた立役者の牌に愛された子ーーー宮永照。

そして、もう一方の少女は白糸台の部長を務め、チーム虎姫のエースのメンタル面をカバーする役割を任せられた白糸台麻雀部屈指の苦労人ーーー弘世菫である。

「おい、照。まだ誰も来ないのか」

部活開始の時間が大幅に過ぎている。全国大会が近いのに何故か照以外は顔を出さない。

「うん、今日は誰も来ない」と宮永照は断言した

それを訝しげに思い、菫はその理由を問い質す

「それは一体どういうことだ?」

「言葉通りの意味。今日は皆休み」

「そうか、それなら今日はーーー」

その紡がれる言葉を遮るように照は微笑み、「二人きりだね」と呟いた



「ーーーそうだな。だから今日の部活は」

すると、突如ガチャリという音が聞こえた。照が部室の鍵を閉めたのである。

「おい、照。なんで鍵を閉めてるんだ」

その問いに対して照は、答えた。

「邪魔されたくないから」

「な、なんの邪魔をされたくないんだ?」

菫は平静を装いつつ、冷や汗をかきながら一歩後退する。が、それと同時に照も一歩前進する。

「菫のエッチ。それを私の口から言わせたいの?」

照は徐々に距離を縮めていき、それに対する菫は一歩一歩後退する。

「て、照?なんで顔を近づけてくるんだ・・・?」


「なんでって、この状況ですることは決まってるよね?」

すると、トンと菫は壁際まで追い詰められてしまい、これ以上は下がることができずにゆらゆらと照が菫の元まで歩み寄る。

「お、落ち着け、照」

「私は落ち着いてる」

「いや、今のお前は落ち着いてなーーー」

菫はそれを言い終えることができなかった。何故なら言葉を終える前に口を塞がれたからだ。勿論、手で塞ぐなんていう無粋な方法ではない。

照は唇を重ね、菫の口を塞いだ。いきなりのことに菫は目をぱちくりとさせ、固まってしまっていた。


(菫・・・)


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