堕天使探偵ヨハネ3 (26)

前作から大分期間空いてしまいましたが3作目です
前作もよければ読んで下さい。

堕天使探偵ヨハネ2 堕天使探偵ヨハネ2 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1500822789/)

荒らされたので建て直しました


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1503934835

8月某日

善子「今日も暑いわね…」

呟きつつ、善子は事務所の鍵を開けた。

善子「さて、ずら丸が来るまで読書でもして…」

鞠莉「チャオ~!」

善子「うわあっ!マリー!?」

鞠莉「元気そうね、善子!」

善子「元気そうねじゃないわよ!事務所に勝手に入るな!」

鞠莉「あら、この事務所の所有者はあたしなんだから別に勝手に入ったって問題ないでしょ?」

善子「アンタの辞書にプライバシーって文字はないのか」

鞠莉「そういえば今日はマルと泊まってないのね」

善子「無視かい」

花丸「善子ちゃんおはよう…って鞠莉さん!?」

鞠莉「マル、久しぶりね!」

花丸「久しぶりずら。それで、どうして鞠莉さんがここに?」

鞠莉「ここの所有者として事務所がどういう状態になってるか見に来たのが一つ。もう一つは、ちょっと依頼があってね。」

花丸「えっ、この事務所って鞠莉さんのものなの?」

善子「そういえば話してなかったわね」

善子「まあ元々は私がマリーに儀式とか出来る誰にも見られない場所が欲しいって言ったのが始まりなのよ」

善子「まさかこんな立派な建物くれるとは思わなかったけど」

鞠莉「たまたま空き家があったから貸してるだけよ。」

花丸「小原家すごいずら。家賃とか払ってるの?」

善子「一応ね。大した金額じゃないけど」

鞠莉「私は払わなくてもいいって言ったんだけど善子が聞かなくて」

善子「だって何か悪いし」

鞠莉「善子はやっぱり善い子ね♪」

花丸「善子ちゃんは善い子ずら」

善子「それで?依頼は何?」

鞠莉「Oh!忘れる所だったわ!」

鞠莉「私の親戚に博物館の館長をしてる人がいるんだけど、その博物館に怪盗イーグルから予告状が来たのよ。」

善子「怪盗イーグルって、最近ニュースで話題になってるやつ?タカのように華麗に獲物を盗んでいくっていう」

花丸「善子ちゃん、タカじゃなくてワシずら」

善子「ちょっと間違えただけよ!」

鞠莉「そう。その怪盗さんがこんなもの送って来たのよ。これはコピーだけど」

善子「何々?“来る八月X日午後八時、血の仮面を頂きに参上する。楽しみにしていたまえ。怪盗イーグル“」

花丸「ずいぶんかっこつけた文章だね」

善子「まさかマリー、私達にこいつを捕まえろと?」

鞠莉「That's right!そういうことよ」

善子「正直できる気がしないんだけど」

鞠莉「コ○ン君だって怪盗と対決してるし大丈夫!」

花丸「何がどう大丈夫なのかさっぱり分からないずら」

善子「分かったわよ、受けるわ依頼。」

花丸「良いの?善子ちゃん?」

善子「まあ、マリーの頼みだしね。」

予告当日 午後七時

善子「ある程度予想はしてたけどすごい建物ね」

花丸「未来ずら~!」

鞠莉「久しぶりに聞いたわね、マルのその口癖」

善子「最近出現頻度下がってるけどね」

善子「それで、例の仮面はどこにあるの?」

鞠莉「3階よ。今『世界の仮面展』をやってるの」

鞠莉「予告にあった血の仮面だけじゃなくて、世界各地で見つかった色々な仮面が展示されているの。」

鞠莉「ここよ!」

松本「おお、久しぶりだな、鞠莉」

瀧「お久しぶりです、小原のお嬢さん」

鞠莉「お久しぶりね、松本のおじ様、瀧さん。」

鞠莉「こちらがメールで言った名探偵コンビよ!」

善子「初めまして、堕天使探偵ヨハネこと、津島善子です(名探偵コンビって)」

花丸「く、国木田花丸です(何かすごいプレッシャー感じるずら)」

松本「ほう、お二人が噂の。この博物館で館長をしております。松本といいます。」

善子「この人大分太ってるけどメタボとか大丈夫なのかしら」ヒソヒソ

花丸「善子ちゃん、聞こえるよ。」ヒソヒソ

瀧「副館長の瀧といいます。小原のお嬢さんから話は聞いてますよ」

花丸「瀧さんは鞠莉さんの親戚じゃないんですか?」

瀧「ああ、違うよ。まあ、付き合いは10年近いけど」

鞠莉「私のfather と時々fishing に行ってるのよね。私も何回か付いていったことがあるわ」

善子「そういえば他の人は?」

松本「ここは5階建てなんだが、今日は3階から5階は立ち入り禁止にしている。何しろ怪盗の犯行予告が来てるからな」

瀧「ではさっそく、血の仮面をご紹介しますね。」

瀧「こちらが血の仮面です。南米の遺跡で見つかった、今のところ世界に一つしかない仮面です」

花丸「世界に一つだけ?」

松本「ああ。」

善子「(責任重大過ぎる…)」

花丸「血みたいに真っ赤だから血の仮面っていうんですか?」

松本「それもあるが、もう一つ理由がある。両目の間の辺りを見てごらん」

善子「何か文字が書いてあるわね。読めないけど」

松本「それは血という意味の言葉が書いてあるんだよ。だから血の仮面というんだ。」

瀧「死体に着けたとか、罪人に着けたとか色々説はあるんですが、まだはっきりとは分かっていない。それゆえ、盗まれる訳にはいかないんです。」

松本「ケースは特殊なガラスで作ってあるから壊せる訳ないし、普通に開けるにも指紋認証がいる。」 

瀧「ちなみに登録してあるのは館長と僕、それと小原のお嬢さんの指紋だけです」

善子「なるほどね。」

瀧「血の仮面についての説明はこのぐらいです。どうでしょう、まだ予告時間まで40分ぐらいありますし、せっかくですから他の仮面もご覧になってみては」

善子「そうする?ずら丸」

花丸「うん!」

松本「それじゃ、わしと瀧は館長室におるから何かあったら呼んでくれ。」

鞠莉「私も館長室に行っていい?仕事を片付けたくて。」

松本「構わんよ。」

善子「じゃあずら丸、行くわよ!」

花丸「善子ちゃん待って!」

鞠莉「(相変わらず仲良しね。私も果南に会いたい… 忙しくてしばらく会ってないし)」

真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」

寝そべり珍道中 佐世保からの来訪者

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果南「また八戸に来たよ」
海未「今回はこれから岩手の龍泉洞に…」
果南「…のはずだったんだけど、家主さんがたまたま八戸港に停泊する護衛艦を見つけちゃったんだよね…」
海未「予定を変更して、お昼からの一般公開に参加します」

http://q2.upup.be/f/r/a0mvDMf6p6.jpg

海未「この艦は佐世保の護衛艦すずつき。漢字では涼月と表記します」
果南「この名前を貰った艦としては二代目なんだって」

http://q2.upup.be/f/r/NLjDN5BzTD.jpg

海未「先代の涼月は最後の戦いでの佐世保帰還、特に自分達の命と引き換えに艦を救った三人の乗員のエピソードが有名です」
果南「今は北九州市にある軍艦防波堤の一部になっているよ」

http://q2.upup.be/f/r/t4BGawxswZ.jpg

果南「艦橋です。最近の軍艦らしく出っ張りを少なくして、レーダーに写りにくいように工夫されています」
海未「横から見ると何となくモアイ像の頭に似ているね」

http://q2.upup.be/f/r/jv2AXfMdsm.jpg

果南「搭載しているヘリだよ。最大で2機積めるけど、普段積んでいるのは1機だけなんだって」
海未「ヘリの中も公開していて、私達も操縦席に座らせてもらいました」

http://q2.upup.be/f/r/19PTcv2PJE.jpg

果南「見学の後はおすすめされた八食センターで遅めの昼食だよ」
海未「馬刺とホヤの刺身を…って随分なキワモノですね…」
果南「新鮮なホヤは独特の鉄臭い味がほとんどしなくて案外食べやすいんだよ」
海未「そうなのですか…次の機会に試してみましょうか」

穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net

とりあえずこのまま行きます

善子「本当に色々な仮面があるわね…」

花丸「見て善子ちゃん!すごく大きい仮面があるよ!」

善子「これ私の顔の倍以上あるわよ」

花丸「えーっと、『これはアフリカの砂漠で多数見つかった巨人の仮面と呼ばれる仮面です。身長3m近い巨人の民族が暮らしていたと考えられています』って書いてあるよ」

善子「何か怖い」

花丸「(こうしてるとデートみたいずら)」

善子「(こうして二人で色々見てるとデートみたいね)」

善子「(っていうかもう再会して何年も経つのに未だにこんな事言ってる私って)」

花丸「善子ちゃん」ギュッ

善子「え?何?」

花丸「おら、ずっと前から善子ちゃんのこと…」

善子「(ちょっと待ってずら丸は突然何を)」

松本「いかんいかん、うっかり書類を置きっぱなしにしてしまった」

よしまる「」ビクッ

瀧「もう、館長しっかりして下さい…ってお二人ともどうかしましたか?」

善子「いえ、なんでもないです…」

花丸「(頑張って言おうとしたのに…)」

午後七時五十五分

善子「予告時間まであと5分ね」

花丸「どきどきしてきたずら…」

松本「怪盗イーグル、盗めるものなら盗んでみろ!」

瀧「館長すごい自信ですね」

鞠莉「松本のおじ様、ちょっとお願いがあるのだけど」

松本「なんだ?鞠莉」

鞠莉「この怪盗の件が落ち着いたら、仮面を一枚譲って頂けない?パパが欲しがってて」

松本「お前の親父には色々世話になってるからな、分かった。好きなの一枚持ってけ。あっ、血の仮面は駄目だぞ」

鞠莉「流石に血の仮面を譲って頂くつもりはないわよ。ありがとう、おじ様。」

善子「あと30秒…」

花丸「」ゴクッ

松本・瀧「…」

善子「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0!」

フッ…

よしまる「えっ?」

松本「何が起きてる!?」

瀧「突然真っ暗に…」

善子「まさか、怪盗イーグル!?」

松本「早く電気を!」

パッ

花丸「点いたずら!」

善子「あっ!血の仮面がない!」

松本「何ということだ…」

瀧「でも、ケースは壊されてませんよ?」

鞠莉「これってどういうこと?」

善子「この中の誰かが、電気が消えてた1分ぐらいの間に指紋認証して仮面を盗んだってことよ」

他4人「!!」

花丸「でも、善子ちゃん、盗まれた仮面はどこにいったの?」

瀧「そうです。この部屋の出入口には警備員を配置してあります。外に持ち出せるとは思えない。」

善子「その謎はこれから解くわ。このままじゃ堕天使探偵の名が廃るわ!」

1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」

寝そべり珍道中 佐世保からの来訪者

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果南「また八戸に来たよ」
海未「今回はこれから岩手の龍泉洞に…」
果南「…のはずだったんだけど、家主さんがたまたま八戸港に停泊する護衛艦を見つけちゃったんだよね…」
海未「予定を変更して、お昼からの一般公開に参加します」

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海未「この艦は佐世保の護衛艦すずつき。漢字では涼月と表記します」
果南「この名前を貰った艦としては二代目なんだって」

http://q2.upup.be/f/r/NLjDN5BzTD.jpg

海未「先代の涼月は最後の戦いでの佐世保帰還、特に自分達の命と引き換えに艦を救った三人の乗員のエピソードが有名です」
果南「今は北九州市にある軍艦防波堤の一部になっているよ」

http://q2.upup.be/f/r/t4BGawxswZ.jpg

果南「艦橋です。最近の軍艦らしく出っ張りを少なくして、レーダーに写りにくいように工夫されています」
海未「横から見ると何となくモアイ像の頭に似ているね」

http://q2.upup.be/f/r/jv2AXfMdsm.jpg

果南「搭載しているヘリだよ。最大で2機積めるけど、普段積んでいるのは1機だけなんだって」
海未「ヘリの中も公開していて、私達も操縦席に座らせてもらいました」

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果南「見学の後はおすすめされた八食センターで遅めの昼食だよ」
海未「馬刺とホヤの刺身を…って随分なキワモノですね…」
果南「新鮮なホヤは独特の鉄臭い味がほとんどしなくて案外食べやすいんだよ」
海未「そうなのですか…次の機会に試してみましょうか」

堕天使探偵ってあるのか(知らなかった人)
ひとまず完結させます

花丸「善子ちゃんどこから調べるの?」

善子「実はちょっと気になったことがあるのよね」

花丸「気になったこと?」

善子「そう。さっき電気が消えてた時にね。」

花丸「まさか犯人が誰なのか分かったの?」

善子「多分ね。でも仮面消失の方はさっぱり」

花丸「持ち出せないってことは、どこかに隠してあるとか?」

善子「考えてみたけど、隠せそうな場所無くない?」

花丸「そうなんだよね…」

鞠莉「推理は順調?花丸、善子」

善子「残念ながら詰まってるわ、マリー。」

花丸「仮面の隠し場所が分からないんだ」

鞠莉「あんな派手な仮面、何処に隠したのかしら?」

花丸「仮面を折り畳めるとも思えないし。」

善子「そうよねぇ」

花丸「よし!こういう時は甘いものずら!」

そういうと、花丸はカバンの中から小さいカバンを取り出した。
小さいカバンの中には、チョコなどのお菓子が入っている。

鞠莉「花丸、ここ博物館だから飲食禁止…って善子、カバン見つめてどうしたの?」

善子「でかしたわ、ずら丸!」

花丸「そんなにお菓子食べたかったの?」

善子「仮面の隠し場所が分かったのよ!」

花丸「えっ!?」

善子「マリー、松本さんと瀧さん呼んできて!」

鞠莉「分かったわ!」

善子「ずら丸はちょっとこっち来てくれる?やることがあるから」

花丸「オッケーずら!」

十五分後

善子「おまたせしました。今からこの事件の真相をお話しします。」

松本「真相って、もう仮面は盗まれたじゃないか」

善子「血の仮面はまだこの部屋の中にありますよ、松本さん。」

松本「何?本当か?」

善子「ええ。怪盗イーグルは実に上手いところに仮面を隠したんです。」

瀧「一体どこに?」

善子「ここですよ。」

そう言って、善子が指差したのは…

瀧「巨人の仮面!?どういうことだ!」

花丸「こういうことずら!」

花丸が巨人の仮面を取ると、その下から血の仮面が現れた。

鞠莉「なるほどね」

善子「他の仮面よりも大きいこの仮面の下に、血の仮面を隠していたのよ!」

善子「仮面の下に入れるだけならすぐにできるしね。」

松本「よかった。仮面が無事で。」

瀧「仮面が無事だったのは良かったですが、怪盗イーグルは?」

善子「今この部屋にいるわよ。」

瀧「ええっ!!」

善子「そうでしょ?マリー?」

鞠莉「え?」

善子「怪盗イーグルはあなたでしょ?」

松本「ちょっと何言ってるんだ!鞠莉がそんなことする訳…」

善子「本物のマリーはしないでしょうね。」

松本「え?」

善子「そこにいるマリーは、怪盗イーグルの変装よ!」

鞠莉?「善子!私は本物の…」

鞠莉「本物ならここにいるわよ?」

瀧「小原のお嬢さんが二人?」

鞠莉?「本物が来ちゃったんなら仕方ないわね」ビリビリ

イーグル「ちょっと睡眠薬の量が足りなかったみたいね」

花丸「鞠莉さんが偽物だと気づいて、善子ちゃんと大急ぎで本物を探したずら。」

善子「今日は3階から上は立ち入り禁止って言ってたから、そこのどこかにいると思ってね。」

松本「待ってくれ、鞠莉はいつから偽物だったんだ?」

善子「私達とここに来た時点では本物だったはずよ」

善子「多分、館長室に行ったあと。そうよね?マリー。」

鞠莉「ええ。館長室に行ったあと、一回トイレに立ったの。襲われたのはその時よ」

瀧「あれ?小原のお嬢さんが変装してた怪盗イーグルなら、指紋認証はどうしたんですか?」

善子「セロテープでマリーの指から指紋をとったんでしょ?」

イーグル「正解よ。ねえ、私からも一つ聞きたいんだけど、どうして変装に気づいたの?」

善子「変装の可能性を考えた時点で、松本さんは違うと思ったわ。」

鞠莉「Why ?どうして?」

善子「失礼だけど、松本さんって太ってるじゃない。わざわざ太ってる人に変装しないかなって。」

善子「マリーが偽物だと思ったのは、二つ理由があるわ。」

善子「一つ目は電気が消えていた間、マリーだけ一言も発しなかったこと。」

花丸「声出したら巨人の仮面の方に行ってるのバレちゃうからね」

善子「二つ目はずら丸の呼び方よ。」

花丸「おらも気づいたよ。鞠莉さんはいつもおらのことマルって呼ぶけど、事件の後は花丸って呼んでた。」

イーグル「なるほどね。呼び方までは気を配らなかった」

鞠莉「さあ、大人しく捕まりなさい!」

イーグル「小原鞠莉さん、襲ったことは謝罪するわ。でも、私はここで捕まる訳にはいかないの。」ボンッ

瀧「うわっ!」

善子「ゲホッ、煙玉?」

花丸「何も見えないずらぁ~」

鞠莉「煙が晴れてきた!」

松本「あっ!怪盗イーグルが!」

イーグル「仮面はもらい損ねたけど、なかなか面白かったわ。じゃ、可愛い探偵さん、また会えるかもね。バーイ?」

善子「次会ったら絶対捕まえるから覚悟しなさい!」

花丸「逃げられたずら」

鞠莉「ハンググライダーなんて○ッドみたいね。」

こうして、事件は終わった。
イーグルは逃がしたが、仮面は守りきったので善子は松本館長から礼金をもらった。

その後

善子「ああ、まだイライラするわあの怪盗!」

花丸「まだ言ってるの善子ちゃん?」

善子「だって…あ、そういえばずら丸あの時なんて言おうとしたの?」

花丸「あの時?」

善子「ほら、『おら、ずっと前から善子ちゃんのこと…』って」

花丸「あ、あれは善子ちゃんのことがす」

鞠莉「善子!助けて!」

善子「えっ?」

鞠莉「果南を止めて!」

善子「何があったの?」

鞠莉「この間の事件のこと聞いた果南が『私の鞠莉を傷付けた怪盗イーグルは絶対許さない』ってめっちゃ怒ってて…」

善子「私に果南さん止められる訳ないでしょう!?」(てかナチュラルに「私の」って)

花丸「また言えなかった…」

おしまい

ありがとうございました
次回を書くかは未定です

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