ラブライブ~junior high school diary~ (20)

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4月

キーンコーンカーンコーン

亜里沙「あれ?雪穂のお弁当?」

雪穂「どうしたの?また梅干しが気になる?」

亜里沙「梅干しは…」

雪穂「冗談だよ。前に食べた時もダメだったもんね」

亜里沙「だって、凄く酸っぱい」

雪穂「それがいいんだけどなぁ」

亜里沙「え~」

雪穂「それで?私のお弁当…今日は何が気になったの?」

亜里沙「あっ、そうだね。雪穂のお弁当の中に入ってる黄色いの…それは何?」

雪穂「え?ああ…たくあんね?」

亜里沙「たく…?」

雪穂「たくあんね」

亜里沙「うん。梅干しとかたくあん?とか雪穂のお弁当はとてもカラフル」

雪穂「え?そう?」

亜里沙「うん。雪穂のお弁当はお正月に食べるお弁当みたい」

雪穂「お正月に?ああ、おせちの事?」

亜里沙「かなぁ?」

雪穂「わからないんだ。おせちにも入ってる事もあるよ?」

亜里沙「あれ?じゃあ、私も食べた事あるのかな?」

雪穂「さあ?亜里沙が食べたおせちにたくあんが入ってたかは分からないし」

亜里沙「でも、もしかしたら食べたかもしれない。うん、食べたよ。私たくあんをお正月に食べた事あったよ」

雪穂「随分と急に思い出すんだね…。一つ食べてみる?」

亜里沙「いいの?」

雪穂「うん。どうぞ」

亜里沙「頂きます……ハラショー、美味しい…けど、しょっぱい。お正月に食べたのは甘かったよ」

雪穂「それは伊達巻きじゃないかな」

キーンコーンカーンコーン

雪穂「ふぁ~」

亜里沙「雪穂眠そうだね」

雪穂「うん。ちょっと昨日夜更かししちゃって」

亜里沙「そんな…」

雪穂「え?ど、どうしたの?」

亜里沙「だって、雪穂が夜更かししたって…」

雪穂「うん。したよ」

亜里沙「お姉ちゃんが言っていたわ。日本では夜更かしをするのは良くない事だって」

雪穂「まあ…間違っちゃいないけど」

亜里沙「どうして夜更かしなんてしちゃったの?」

雪穂「漫画を読んでたらつい。最初はこの巻だけ読んだら寝よう!って言うのを何回も繰り返しちゃったんだよ」

亜里沙「へえ。日本の漫画は面白いもんね」

雪穂「そうなんだよ」

亜里沙「でも、夜更かしはいけないわ」

雪穂「うん、そうだね。でも、亜里沙は今まで夜更かしはした事ないの?」

亜里沙「ん~あるけど…お姉ちゃんが眠れない時とか」

雪穂「へ~なるほど。亜里沙のお姉さんかぁ。今度会って見たいな。やっぱり美人でしょ?」

亜里沙「う~ん…そうだね。嗜む程度には」

雪穂「え?どういう事?」

亜里沙「あれ?私何か間違えちゃった?」

雪穂「ああ、うん。大丈夫。何となく謙遜しようとしたんだなってのは伝わったから」

亜里沙「謙遜?」

雪穂「うん。まあ、ゆっくり覚えていけばいいと思うよ。まだまだこの先も友達なんだし」

亜里沙「え~私は早く覚えたい」

キーンコーンカーンコーン

亜里沙「今日も学校楽しかったね」

雪穂「そうだね。亜里沙は学校好きなんだね」

亜里沙「雪穂は楽しくないの?」

雪穂「ふふっ、楽しいよ」

亜里沙「良かったぉ。雪穂が学校嫌いだったら私は悲しかった」

雪穂「そうなの?」

亜里沙「うん」

雪穂「そっか」

亜里沙「ねえ、雪穂?」

雪穂「なあに?」

亜里沙「どうして花は散ってしまうのかな?」

雪穂「急に話が変わったね…」

亜里沙「だってこないだまで桜が咲いていたのに…」

雪穂「先週にはもう散ってたけど」

亜里沙「桜ってずっと咲いている様で実は咲いてる期間が短いんだね」

雪穂「私は最初から短いイメージだけど…」

亜里沙「雪穂はお花とか好きじゃないの?」

雪穂「う~ん。好きだけど」

亜里沙「あっ、分かった!亜里沙は花より団子だ!」

雪穂「よく知ってるね。そんな言葉…まあ、否定は出来ないけど。実家が和菓子屋だし…」

亜里沙「私はどっちも同じくらい好きだなぁ」

雪穂「え?そんなのあり?」

5月

雪穂「あ~クタクタだぁ。球技大会の練習なんてなくなればいいのに」

亜里沙「お家に帰ったらバタンキューだね」

雪穂「そうだね…亜里沙はどこでそんな言葉を覚えて来るの?」

亜里沙「え?どの言葉?」

雪穂「バタンキューとかさ」

亜里沙「テレビかな?」

雪穂「テレビで使ってるかなぁ?」

亜里沙「それしか考えられないよ」

雪穂「もっとあると思うけど…まあ、いいか」

亜里沙「雪穂は球技大会は何に出るんだっけ?」

雪穂「私は卓球だよ。亜里沙はサッカーだったよね?」

亜里沙「そうだよ」

雪穂「皆んな亜里沙がサッカー上手で驚いてたよ?」

亜里沙「本当に?」

雪穂「亜里沙は運動神経いいんだね?」

亜里沙「えへへ。そうかな?」

雪穂「だって、男子にも負けてなかったし。私なんてサッカーのルールもあまり把握してないよ」

亜里沙「私もルールはあまり知らないけど…なんとなく」

雪穂「なんとなくであそこまで出来るんだ」

キーンコーンカーンコーン

亜里沙「ねえねえ、雪穂」

雪穂「おはよう。亜里沙は朝から元気だね」

亜里沙「うん。昨日は早く寝たもん」

雪穂「そっか」

亜里沙「あっ、それでね。雪穂は昨日やってた超能力スペシャリスト見た?」

雪穂「あ~テレビでしょ?番組の後半にやってた心霊特集をお姉ちゃんが一緒に見ようって言うから見たんだよね」

亜里沙「そうなんだ。私は後半は見てないの。お姉ちゃんがそんなの見てないで早く寝なさいって言うから」

雪穂「だから元気なんだね」

亜里沙「うん」

男子A「お前の姉ちゃん実は怖くて見たくなかったんじゃねーの?」

亜里沙「え?」

雪穂「ちょっと。何女の子会話に聞き耳立ててるのさ」

男子A「聞き耳なんて立ててねぇよ。ばーか」

雪穂「立ててるでしょ?実際それで会話に割り込んで来てるんだから。それもデリカシーのない入りで」

男子A「だからぁ。別に聞き耳を立ててたわけじゃなくて」

亜里沙「もしかして、テレパシー?昨日の超能力スペシャルでやってた?」

雪穂「亜里沙?」

男子A「は?テレパシー?そんなわけ」

亜里沙「凄い。これは凄い事だよ。皆んなに教えてこよう」

男子A「ちょ、ばか。恥ずかしいって。やめろよ」

亜里沙「じゃあ、雪穂に馬鹿って言った事謝って」

雪穂「へ?」

亜里沙「雪穂はちょっと天然だけど馬鹿なんかじゃない」

雪穂「亜里沙………ええ?亜里沙は私の事天然だと思ってるの?」

ピカーン

亜里沙「今日は天気が凄くいいね」

雪穂「こういう日を雲一つない青空って言うんだね。お陰で授業中眠たかったよ」

亜里沙「ねえ、雪穂?あれは何?」

雪穂「え?あー、あれは鯉のぼりだよ。こどもの日過ぎたのにまだ片付けてないんだね」

亜里沙「鯉のぼり?」

雪穂「うん。鯉のぼり」

亜里沙「鯉って川にいるあの鯉?」

雪穂「そうだよ。日本では5月に端午の節句って言って鯉のぼりを飾るんだよ。最近じゃめっきり減った様な気もするけどね」

亜里沙「へ~、なんで鯉なのかな?」

雪穂「さあ…なんでだろ」

亜里沙「鮭だった川を登るのにね?」

雪穂「いやぁ、鯉のぼりののぼりってそっちじゃないと思うよ?お店とかで旗みたいの出してるでしょ?それを幟って言うんだけどそっちじゃないかな?」

亜里沙「そうなんだ。じゃあ、なおさらなんで鯉なんだろ?」

雪穂「なんでだろうね?でも、鮭は嫌だなぁ…なんとなく…」

亜里沙「私は鮭好きだけどなぁ。他のお魚だったらいいの?」

雪穂「う~ん…やっぱり鯉がいいんじゃないかな?」

亜里沙「そっかぁ。でも、雪穂は鰻が好きなんでしょ?前に言ってたよね?」

雪穂「食べるのがね」

亜里沙「あっ、そうなんだ」

雪穂「うん。鰻を好きって言ったら大抵食べる事だと思うよ?」

亜里沙「ふ~ん。そっか」

雪穂「うん。なんか鰻の話ししてたらお腹空いて来ちゃったね?柏餅の売れ残りがあるんだけど亜里沙食べる?」

亜里沙「お餅?食べたい」

雪穂「じゃあ、家に行こっか」

キーンコーンカーンコーン

亜里沙「ふぁ~」

雪穂「亜里沙おはよう」

亜里沙「おはよう…雪穂…」

雪穂「なんか眠そうだね?」

亜里沙「うん。昨日夜更かししちゃった」

雪穂「あれ?夜更かしはいけないんじゃなかったっけ?」

亜里沙「昨日はいいんだよ。お姉ちゃんも一緒だったから」

雪穂「へ~そうなんだ。何してたの?」

亜里沙「映画を見てたんだ。レンタルして来たの」

雪穂「へ~何見たの?」

亜里沙「フランダースの犬だよ」

雪穂「え?フランダースの犬?パトラッシュの奴だよね?」

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