ナルト「強くてニューゲームだ、猿よ。」 (14)

第一話 卑の意志



イルカ「おめでとう!今日でアカデミーを卒業だ!」

チョウジ「やった~!」

キバ「俺の火影への道がやっと始まるんだな!」

シカマル「めんどくせえ・・・。」

サスケ「・・・・・・。」

ナルト「・・・・・・。」

イルカ「それではこれより、班の編成を発表する!」

サクラ(サスケ君と同じ班がいいな~!)

イルカ「第七班、春野サクラ。」

イルカ「うずまきナルト。」

サクラ「はあああああ!!!??」

ナルト「・・・・・・。」

イルカ「うちはサスケ。」

サクラ「よっしゃああああ!!!」

サスケ「・・・・・・。」

ナルト「・・・イルカ。」

イルカ「何だ、ナルト。」

ナルト「なぜ俺がサスケと同じ班なんだ。」

イルカ「サスケは成績トップでお前はビリ、バランスをとろうとすればこうなるんだよ。」

ナルト「ちっ・・・。」

サスケ「俺の足を引っ張るなよ、ウスラトンカチ。」

ナルト「お前こそな・・・。」

サクラ「ちょっとナルト、やめなさいよ。」

ナルト「女は黙ってろ。」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1503764255

カカシ「ええと、はたけカカシです、よろしくね。」

サクラ「よろしくお願いします!」

ナルト「・・・・・・。」

サスケ「・・・・・・。」

カカシ(何これ、やりにくいな・・・。)

カカシ「それじゃあ、自己紹介でもしてもらおうかな。」

サクラ「自己紹介?」

カカシ「好きなもの、趣味とか、将来の夢とか・・・。」

サクラ「はい、名前は春野サクラで、将来の夢は・・・っていうか好きな人は・・・。」

カカシ「はいはい、もう次行って。」

ナルト「俺の名はうずまきナルト、将来の夢は火影になることだ。」

カカシ「へえ、火影ね・・・、次。」

サスケ「うちはサスケ、好き嫌いは特にないが、野望はある。ある男を殺すことだ。」

カカシ「・・・・・・。」

ナルト「ふん、やはり呪われた一族というわけか。」

サスケ「何だと!」

カカシ「こらこら喧嘩しない。」

カカシ「これからお前らには、この鈴を奪ってもらう。」

サクラ「あれ、鈴が2つしかないですよ?」

カカシ「そうだ、取れなかったやつは失格、アカデミーに戻ってもらう。」

サクラ「そんな!?」

ナルト「・・・なるほどな。」

サスケ「・・・・・・。」

カカシ「それでは・・・始め!」

サクラ「えっ、一瞬で消えた?」

ナルト「瞬身の術だ。」

ナルト「・・・さて、最初にお前らに言っておくことがある。」

サスケ「何だ。」

ナルト「この訓練の目的は、チームワークを見定めることだ。」

サクラ「チームワーク?」

ナルト「仲間割れをすることなく、協力して任務遂行ができるかを見ているのだ。」

サスケ「なぜそんなことが分かる?」

ナルト「それは俺が・・・ただの勘だ。」

サクラ「勘って・・・でも一理あるかも。」

サスケ「よし、それじゃあ作戦を立てよう。」

サクラ「誰かが囮になって、隙をついて攻撃するとか?」

ナルト「ならばサクラ、お前が囮だ。」

サクラ「はあ!何でよ!一番弱いあんたがやりなさいよ!」

サスケ「いや、弱すぎてもまずい、サクラがやってくれ。」

サクラ「サスケ君がそう言うなら・・・。」

カカシ(う~ん、誰も仕掛けてこないな・・・。)

カカシ(まさか作戦会議?いやいきなりそこまでのチームワークは・・・。)

サクラ「しゃ~んなろ~!」

カカシ「おいおい、正面からですか。」

サクラ「鈴を渡せ~!」

カカシ「そんなんではいどうぞって、言うと思・・・!?」

カカシ(あれは、サスケ!)

サスケ「火遁・・・。」

カカシ(あいつ、サクラごとやる気か!?)

サスケ「業火球の術!!!」

カカシ「くっ!」

サスケ「どうだ!?」

カカシ「この術・・・アカデミーを卒業したばかりの奴が使うレベルじゃないね・・・。」

サスケ「やはりこの程度では倒せないか・・・。」

カカシ(今の術を放った時、躊躇いが無かった・・・。)

カカシ「さっきのサクラはおそらく影分身・・・!?」

サクラ「えへへ・・・。」

カカシ「分身ではなく本体・・・いつの間に鈴を・・・。」

サクラ「どう、私たちのチームワーク。」

カカシ「ああ、参ったよ。しかしどうやって鈴を奪った?」

サクラ「それはね・・・。」

ナルト「俺の術だ。」

カカシ「お前の?」

ナルト「俺の術でサスケの術からサクラを守り、その間に鈴を取らせた。」

カカシ「あの術を防いだ?どうやって?」

ナルト「水遁だ・・・。」

カカシ「水遁だと?水の無い場所でどうやって・・・。」

ナルト「うちは一族とはいえまだ子供だ、こいつの術を防ぐぐらいの水ならば、容易い。」

サスケ「もう一度言ってみろよ、おい。」

ナルト「お前は弱い、ただそれだけのことだ。」

サスケ「ふざけるな、俺が弱いだと?」

ナルト「そうだ。」

サスケ「じゃあここで決着つけてやろうか?ああ?」

サクラ「やめて二人とも!喧嘩しないで!」

ナルト「俺は喧嘩しているつもりはない。こいつが吠えているだけだ。」

カカシ「ちょっとちょっと、君たち本当にチームワークあるの?」

サクラ「え?」

カカシ「何だか怪しいなあ・・・。」

サクラ「何言ってるんですか、私たち、チームワークが大事だって分かってますし、任務もこなせますよ!」

カカシ「でもすぐに喧嘩しているようじゃなあ・・・。」

サクラ「そんな・・・。」

カカシ「ちょっとお昼挟んでから、また訓練するから、それ見てからにしようか。」

サクラ「・・・はい。」

ナルト「お前のせいだぞ、サスケ。」

サクラ「あんたが余計なこと言うからよ!」

カカシ「じゃあこれお弁当、ただし食べていいのはサクラだけだ。」

サスケ「ちっ・・・。」

ナルト「なぜ俺まで・・・。」

カカシ「もしサスケとナルトに食べさせるようなことがあれば、全員失格だからな。」

サクラ「・・・・・・。」

カカシ「俺はあっちで食べてるから。」

サスケ「・・・・・・。」

サクラ「・・・・・・。」

ナルト「サクラ、サスケに食わせてやれ。」

サクラ「え?」

サスケ「ナルト、余計なことをするんじゃねえ。」

ナルト「腹を空かせた子供に飯を食わせる、どこが余計だ。」

サスケ「いらねえよ!」

ナルト「はあ、サクラ、弁当をよこせ。」

サクラ「でも・・・。」

ナルト「いいからよこせ。」

サスケ「お前何を、むぐっ!?」

ナルト「食う気がないなら無理やり食わせる。」

サクラ「ちょっとナルト、私たち失格になるわよ!」

ナルト「大丈夫だ、今近くにカカシはいない。」

サスケ「分かった、食べるよ。弁当をよこせ。」

ナルト「最初からそうすればいいものを。」

サスケ「おらぁ!!!」

ナルト「むぐっ!?」

サスケ「卑劣なマネをしてくれたじゃねえかナルトェ!!」

ナルト「くそ、やめろ!!!」

サスケ「卑遁・武血古魅の術だ!食らえ!」

カカシ「お前ら~~~~!!!!!」

ナルト「!?」

サスケ「カカシ!?」

カカシ「・・・合格!!!」

サクラ「・・・へ?」

カカシ「何だかんだ言ってお前らは仲間を大切にするやつらなんだな。」

サスケ「バーロー、んなことは・・・。」

カカシ「いいか、忍びの世界で掟を破る奴はクズ呼ばわりされる。だがな・・・。」

カカシ「仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ!二代目火影以下だ!」

サクラ「二代目火影・・・、何をしたの?」

カカシ「死者を弄ぶ最悪の禁術、穢土転生の術を開発したんだ。」

サクラ「何それ、最低・・・。」

サスケ「それだけじゃない、うちは一族迫害の歴史も、二代目の政策に端を発している。」

ナルト「・・・・・・。」

サクラ「二代目火影・・・何て卑劣なの・・・。」

ナルト「そんなことは・・・。」

カカシ「認めたくない気持ちは分かる。お前の夢である火影を任された人間だからな。」

ナルト「・・・・・・。」

カカシ「だがあいつはクズだ。」

サスケ「ああ、俺は二代目卑劣を許しはしない。」

サクラ「ちょっとサスケ君、それだと卑劣の二代目がいるみたいになるじゃない。」

サスケ「おっとそうだな、卑劣な二代目を言い間違えた。」

カカシ「おいおい、あんなクズに二代目がいてたまるか。」

サスケ「もしいれば、そいつ卑の意志を継ぐ者ってわけだな。」

サクラ「あはは、上手いサスケ君!」

ナルト「・・・・・・。」

カカシ「よし、明日から任務に就くことになるから、今日はゆっくり休め!」

サクラ「はい!」

カカシ「解散!!」

ナルト「・・・・・・。」

サスケ「ん?どうしたナルト。」

ナルト「卑の遺志を継ぐ者、二代目卑劣、か・・・。」

サクラ「なになにどうしたの?」

ナルト「いや、何でもない。」

サスケ「変な奴だな・・・。」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年02月06日 (火) 21:12:01   ID: HAQAUHKZ

なんか見たことあるな

2 :  SS好きの774さん   2018年04月18日 (水) 13:05:14   ID: fd_NTy_y

ナルトォ…お前…

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom