秋津洲「大好き!破壊大帝ちゃん!!」(G1デストロン鎮守府) (89)




政宗「ここは、デストロン鎮守府。破壊大帝メガトロン率いる悪の軍団。デストロンと、その配下、艦娘達の根城である」



政宗「地球を無傷で手に入れる為。人間達と環境に配慮しながら、あるときは正義の軍団サイバトロンと」



政宗「またあるときは正体不明の敵、深海棲艦と激闘を繰り広げるのだ」



政宗「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー!そして、艦娘たちよ!!」




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デンデン デーデー ペッペケペー



秋津洲「大帝ちゃん!デイリー任務終わったかもー!!」



政宗「メガトロンの秘書。水上機母艦秋津洲だ。メガトロンにその内なる才能を見出され、秘書となった」


政宗「メガトロンとは家族のように親密である。そしてまたの名を、大帝秘書秋津洲。実質、デストロンのナンバーツーなのだ」




メガトロン「ご苦労。よくやったぞ、秋津洲」




政宗「デストロンの頂点であり、唯一無二のリーダー。メガトロンだ。


政宗「その圧倒的カリスマと、卓越した能力で、荒くれ者揃いのデストロンを見事にまとめ上げている。通称、破壊大帝メガトロン」




秋津洲「大帝ちゃん、次の命令。どうぞかも!」



メガトロン「うむ……よし、だいぶ燃料が溜まってきたな。いくぞ秋津洲。燃料をエネルゴンキューブに変換するのだ」



秋津洲「はーい!」



ズンズン……ぴょっこぴょっこ♪



妖精「あ、メガトロン様だ!敬礼!!」



メガトロン「うむ、ご苦労。妖精達よ、その調子で頼むぞ」



妖精「はっ!ハイル、メガトロン!」



秋津洲「ご苦労様かも!」



妖精「秘書艦、秋津洲様にも敬礼!」



秋津洲「わっ、私にはいいかも!」



メガトロン「胸を張って応えてやるのだ。お前はワシの秘書なんだぞ」



秋津洲「大帝ちゃん……わかったかも!」



メガトロン「よしよし、それでいい。様になっておるではないか」



秋津洲「ほんと!?わーい!大帝ちゃんに褒められたかもー!!」



メガトロン「可愛い奴だわい。ワシの後継者となる日も、そう遠くは無いかもしれんな」



秋津洲「えぇ~!べた褒めかもぉ♪でも、それほどでもあるかも!あははっ!」



メガトロン「言うようになったではないか、はっはっはっはっは!」




スタースクリーム「なんだって!?そいつは冗談にしては笑えませんぜ!メガトロン様!!」



政宗「航空参謀、スタースクリームだ」


政宗「デストロンの航空部隊、ジェットロンのリーダーであると同時に、パワー溢れる艦娘たちを従えるリーダーでもあるのだ」


政宗「だが、彼のメガトロンに対する忠誠心には、怪しいものがある」



メガトロン「スタースクリームか」



スタースクリーム「どうしてあなたの後継者がこんなポンコツなんです!?ニューリーダーに相応しいのはこの俺でしょうが。俺にはこいつには無い力があります!」



秋津洲「あうぅ……スタスク、いっつも怒ってるから怖いかも」



スタースクリーム「黙れ!てめぇごときが、俺様の名前を略すんじゃねぇや!」



メガトロン「黙るのはお前だ。スタースクリーム」



スタースクリーム「メガトロン様…!?」



メガトロン「この秋津洲には、お前には無い秘められたパワーがあるのだ。お前の代わりなどいくらでもいるが、秋津洲はたった一人だけなのだ」



秋津洲「大帝ちゃん…!」



スタースクリーム「気にくわねぇ!駆逐艦一匹まともに仕留められないくせによ!!」チャキッ!



メガトロン「この愚か者めが!上司に銃口を向ける奴があるか!!大帝秘書は参謀よりも階級が上なんだぞ。控えろ、スタースクリーム」



スタースクリーム「立場が上なら力で黙らせてみろ!いくぜポンコツ!!ナルビームだ!!!」



秋津洲「…!」



スタースクリーム「くらえ!」ビシュン!



秋津洲「大帝ちゃん!トランスフォームかも!!」



メガトロン「よかろう!トランスフォーム!!」



ガガギゴ…



政宗「メガトロンは、拳銃ワルサーP38にトランスフォームする。だが、撃ちだす弾丸は鉛ではなく」


政宗「なんと、ブラックホールから引き出された、反物質エネルギーなのだ!この恐るべき超兵器を融合カノン砲と呼ぶ」


政宗「変形後はさらに攻撃力が向上するようだが、正確な射撃には有能な射手が必要なのである」



パシッ!



秋津洲「とっとと……スタスク、落ち着くかも!!」



ズギューンッ!



スタースクリーム「うわぁああああああああああ!!」



秋津洲「ふぅ……大帝ちゃん、ありがとかも」



メガトロン「素晴らしい。秋津洲、見事な射撃だったぞ」



スタースクリーム「ちくしょう…」



ガガギゴ…



メガトロン「勝負あったなスタースクリーム。だからお前はいつまでたってもナンバートゥーなのだ。おっと、今はナンバースリーだったか」



スタースクリーム「馬鹿にしやがって……いつか…………いつか俺がリーダーになる日が来る。その日を待つさ!」



メガトロン「さぁ、どうかな。自分の部下に反逆を許すようでは、まだまだリーダーの器とは言えんぞ」



スタースクリーム「なんですって……?」



メガトロン「秋津洲、ワシの後ろに下がっておれ」



秋津洲「うん」



ボシューッ……ヒュ~……コオォ……ボカーーーン!!



スタースクリーム「何の音だ?……ぎゃああああああああああああああ!!」



瑞鶴「やったわ!粉みじんに吹き飛んだじゃないの!!スタスクが死ねば、次の航空参謀はこの瑞鶴なんだから!!」



山城「いいえ!今のは私が仕留めたのよ。次世代の航空参謀は航空戦艦 山城 よ!!」



葛城「はいはい!おばさん達はどいてくださいよ!!新生航空参謀は、この葛城だからね!!」



モクモク…



スタースクリーム「貴様らぁ!!」



瑞鶴「あっ!まだ生きてる!?」



山城「しぶといヤツ…!」



葛城「えっと……違うのよスタスク!私、この2人に脅されて、仕方なくやったのよ!」



瑞鶴「なんですって!?自分が言いだしっぺの癖に!!きたないずい!!!」



山城「やる気満々だったくせに!!自分だけおべっかつかって…!」



スタースクリーム「この薄汚い裏切り者どもが!これで何度目だ?今日こそは許さねぇぞ!!」



メガトロン「静まれぃ!」



瑞鶴「メガトロン様!?」



山城「い、いらしてたんですね……」



葛城「今日もいい天気ですね…へへへ」



メガトロン「まったく、妖精達が掃除した廊下をめちゃくちゃにしおって。この愚か者どもが!!」



スタースクリーム「メガトロン様!これはこいつらが勝手にやったことですよ!俺は悪くありません!それに、こともあろうに、デストロンの貴重な戦力である」


スタースクリーム「このスタースクリームを暗殺しようとしたんですよ!こいつらを解体してください!!!」



メガトロン「解体などするものか。お前の管理がなっていないから、こんな問題児に育ったのだ。部下と一緒に反省しろ。スタースクリーム」



スタースクリーム「くっ……立て、馬鹿ども!着いて来い」



秋津洲「皆、後でスタスクと一緒に廊下を修繕するかも。命令かも!」



瑞鶴「秋津洲の分際で…り、了解しました。秋津洲様」



山城「今に見てなさいよ…!」



葛城「スタスクー!待ってよぉ!!」



秋津洲「人騒がせな連中かも」



メガトロン「まったく、たるんでおるわ」




政宗「並んで歩く2人。デストロン鎮守府は広い。しかし、移動は基本徒歩である。節約と健康を両立させてメガトロンの采配であった」



ズンズン……ぴょっこぴょっこ♪



メガトロン「ん?」



秋津洲「レーザーウェーブかも!」



レーザーウェーブ「おや、これはメガトロン様に秋津洲様」ペコリ



高雄「メガトロン様、こんにちは」


愛宕「こんにちは~♪」



政宗「防衛参謀。レーザーウェーブだ」


政宗「勇敢にして忠実。そして謙虚さをも併せ持つ、理想的なデストロン戦士だ」


政宗「防衛参謀の名の通り、部下の艦娘はみな、巨大な胸部装甲を持っている」


政宗「この、胸部装甲の巨大さを見よ!」



メガトロン「おぉ、レーザーウェーブか。それに高雄と愛宕。こんなところで何をしている」



秋津洲「ご苦労様かも」



レーザーウェーブ「はっ、燃料が他の資源に比べ、多くなっていましたので、余分な燃料をエネルゴンキューブに変換しておりました。丁度完成したものを部下と一緒に運んでいるところです」



メガトロン「おぉ、さすがはレーザーウェーブ。今しがた、ワシらもそう命令しようと思っていたのだ」



高雄「参謀、メガトロン様が褒めてくださいましたよ」


愛宕「さっすが私達の参謀!ぱんぱかぱーん!!」



レーザーウェーブ「ありがとう、お前達」



メガトロン「いや実に素晴らしい。お前こそはデストロン戦士の鑑だな」



レーザーウェーブ「はっ……もったいなきお言葉。ありがとうございます。メガトロン様」



メガトロン「邪魔をして悪かったなレーザーウェーブ。仕事に戻ってくれ」



レーザーウェーブ「はい。行くぞ。高雄、愛宕」



高雄「了解」



愛宕「よーそろー♪」



メガトロン「全員がレーザーウェーブのようになれば、我がデストロンも安泰なのだがな」



秋津洲「それは難しいかも」



メガトロン「そうだな。執務室に戻るぞ。秋津洲」



秋津洲「はい!大帝ちゃん!!」



政宗「ここは執務室。和と洋が見事に調和したデザイナールームである。工作艦 明石と、ビルドロン師団による合作である」


政宗「しばらくは、この優雅な空間をご覧頂こう」



メガトロン「…」



秋津洲「大帝ちゃん、エネルゴン緑茶かも」コト…



メガトロン「うむ……おっ」ズズズ…



秋津洲「あ、茶柱かも!」



メガトロン「これは縁起がいいぞ」



トントン…



メガトロン「入れ」



サウンドウェーブ「失礼シマス」



メガトロン「おぉどうした?サウンドウェーブ」



政宗「情報参謀、サウンドウェーブだ」


政宗「カセットロン部隊とクールな艦娘達を従えるデストロンの情報参謀である」


政宗「無口だが、部下からの信頼は厚く、精鋭揃いのデストロンの中でも指折りのエリートなのだ」



サウンドウェーブ「メガトロン様。エネルゴンキューブ ノ 数ガ合ワナイ」



メガトロン「なんだと?きちんと数えたんだろうな」



サウンドウェーブ「勿論ダ。……メガトロン様、コンドル ガ 偵察 カラ 戻ッテキタ」



コンドル「…」キィーン!



メガトロン「ご苦労、コンドル。早速再生してみろ」



サウンドウェーブ「ハイ。コンドル、リタァーン」カチッ…



フレンジー《あぁ、うめぇのなんの。あぁ?さぁ、どんどんやろうぜ!えねるぎぃだぁ~~~♪》


隼鷹《ひゃっはー!いいねぇフレンジー。最高だよ~~~!》


ポーラ《にゃっはっはっはっは~ポーラご機嫌でぇ~す。ぐら~ちぇぐら~ちぇで~~す!》


伊14《えっへへ~!のんじゃお~っと!》


千歳《うふふふふ、私ももう一杯だけ♪あなたもどう?ブリッツさん》


ブリッツウイング《あぁーもらうぜ。へっへっへ!本当に最高だぁアストロトレインよぉ》


アストロトレイン《役得ってもんだぜ。なぁ?おら、飲もうぜ日向》


日向《よし、飲もう。アストロトレイン》


由良《あの、羽黒さん。もうその辺にしといたら……》


羽黒《んぐ…んぐ……んぐ……あ?なんだ、由良。この羽黒に意見しようってのか?》


サンダークラッカー《よしな。体に毒だぜ……そんなに飲んだら》


羽黒《うるせぇ!てめぇも飲め、サンダークラッカー。つべこべ言うんじゃねぇ!20.3cm砲ぶち込むぞ!》


サンダークラッカー《や、やめてくれ……わかった、飲むよ。飲めばいいんだろう…》



メガトロン「…」



秋津洲「…」



サウンドウェーブ「…」カチッ…




サウンドウェーブ「フレンジー…日向……俺ノ 部下ダ。メガトロン様、申シ訳アリマセン」



メガトロン「大馬鹿どもが!!あれほどエネルギーの過剰摂取は止せと注意したものを……」



サウンドウェーブ「馬鹿騒ギハ 倉庫ノ片隅デ 今モ続ケラレテイル ヨウダ」



メガトロン「えぇい!恐ろしい目にあわせてくれるわ!!秋津洲!!サウンドウェーブ!!」



秋津洲「はいかも!」



サウンドウェーブ「ハイ」



メガトロン「着いて来い。行くぞ、倉庫へ!!」



秋津洲「お供するかも!!!」



バァン!



隼鷹「およ?またまた匂いに釣られて誰かやってきたかな?」



サウンドウェーブ「…」



フレンジー「お、サウンドウェーブ!へへへ!遠征で大成功したんだ。一緒に飲もうぜぇ!!」



サウンドウェーブ「フレンジー…」



由良「羽黒さん、やめてください……大丈夫ですか?サンクラさん」



サンダークラッカー「大丈夫だ。心配いらねぇよ…」



羽黒「けっ、だらしねぇ野郎だ。おう、先輩に逆らおうってのか、由良。あぁん?」



由良「ひえぇ……」



メガトロン「何をしておる」



羽黒「ぶっ!?……めめめめめめっめめ…メガトロン様ぁ!?」サァー…



秋津洲「そこまでかも!酔った勢いで後輩をいじめるなんて許せない行為かも!!」



メガトロン「羽黒、ワシはお前に酔うほどエネルギーを飲むな。そういったな?」



羽黒「は、はい。確かに、おっしゃいました……」



メガトロン「今お前がその手に持っているものはなんだ?」



羽黒「エネルゴンキューブです…」



メガトロン「愚か者めが!」



羽黒「はうぅ……!」



メガトロン「後で、妙高と話をせねばならんな」



羽黒「ごめんなぁい!!それだけは……」



ポーラ「メガトロン様!?あのー……?」



メガトロン「お前もだ!ザラが出張から帰ってきたら、どうなるか、覚えておれ!」



ポーラ「ひゃーーーん!!」



メガトロン「ワシを怒らせるとどうなるか、思い知らせてやる!!全員一ヶ月禁酒だ!!いいな!!!」



「「「メガトロン様ぁ!お許しをぉおおおおおおおおおおお!!!」」」



政宗「いかがだっただろうか?今日はデストロンのリーダーメガトロンと、三大参謀スタースクリーム、レーザーウェーブ、サウンドウェーブ」



政宗「そして、物語の鍵を握る大帝秘書秋津洲を紹介することができた」



政宗「これからもデストロンのエキサイティングな活躍をお伝えしていこうと思う」



政宗「次回、お楽しみに!」



政宗「さて、今日のトランスフォーマーは!」



明石「おらーいおらーい」



政宗「工廠で一人働く、工作艦明石から物語を始めよう」



明石「ふんふんふ~~~ん♪」



政宗「そこへ!」



ブロロロロー……ガガギゴ…



スクラッパー「やぁ、明石ちゃん」



明石「スクラッパー!」



政宗「ビルドロン師団の実質的リーダー。スクラッパーだ」



スクラッパー「明石ちゃんの手伝いがしたくてよ。防波堤の修理を特急で終わらせてきたんだ。改修かい?任せてくれよ!」



明石「いつもありがとうスクラッパー。じゃあ、ロングハウルさんと一緒に艤装の整備をしてもらおうかな」



スクラッパー「お安い御用……なんだって!ロングハウル!?」



政宗「そう、明石は一人ではなかったのだ!」



ロングハウル「…」ゴシゴシ…



スクラッパー「おまえ!さっき急に腹がいてぇって、現場を抜け出してったじゃないか!!」



ロングハウル「あー……あ、もう直ったんだよぅ」



スクラッパー「嘘こくんじゃないロングハウル!明石ちゃんを独り占めする気だったな!!」



ロングハウル「そそ、そんなつもりはねぇよ。俺はただ、明石ちゃんの為を思って……」



ガララー!



グレン「よう明石ちゃん!手伝いに来たぜー!!……何故おまえらがここにいるんだ!?」



ボーンクラッシャー「明石ちゃんいるかい?わっ!なんだよおまえらは!!」



ミックスマスター「明石ちゃーん?オレ暇なんだ、よかったら手伝うぜ。ぎょっ!?」



スカベンジャー「明石ちゃん!何か困ってることないかい?うぉ!どうしたんだそろいも揃って!?」



政宗「これぞ、悪の軍団デストロンが誇る陸上部隊。パワーと機動力を兼ね備えた、ビルドロン師団なのである」




スクラッパー「おい、もっと詰めろ。狭いじゃないか」



ギュウギュウ…



明石「みんな仲良しだよね」



秋津洲《あーあー!みんなーご苦労様。秋津洲かも!》



明石「なんだろ?」



秋津洲《大帝ちゃんからの命令を伝えるかも。工作艦明石に特別任務がくだったかもー!明石はすぐに執務室に来てね。以上かも!》



スクラッパー「メガトロン様直々のご指名とは、さすが明石ちゃんだ」



明石「楽な任務だといいな~。じゃあ、みんな行って来るね!」



ビルドロン師団「「行ってらっしゃーい!」」




コンボイ「やぁ、諸君」



コンボイ「私だ。サイバトロンの総司令官、コンボイだ」



コンボイ「番組の途中で申し訳ないが、君達に重大なニュースを知らせに来た」



コンボイ「映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』の公開を記念して、日本のコンビニエンスストア、セブンイレブンから私のフィギュアが発売されることになった」



コンボイ「こういうことは私よりも、トラックスやパワーグライドの方が向いていると思ったのだが。子供達の為にと言われては、断るわけにはいかない」



コンボイ「フィギュアの内容は、以前世界的に大変な人気を博したMP-10コンボイに、セブンイレブンの意匠をこらした限定カラーリングモデルとなる」



コンボイ「勿論、セブンネットショッピング限定商品だ。この機を逃せばまたいつ手に入るのか、私にもわからない」



コンボイ「詳しくは、スマートフォン、パソコンで(オムニ7 コンボイ)で検索してくれ」



コンボイ「スマートフォンやパソコンがないときは、お近くのセブンイレブンに行って(オムニ7でコンボイを予約したいです)」



コンボイ「と、店員さんに伝えてくれ。ネット環境が無くとも、これで私を予約することができるぞ」



コンボイ「近くて便利、セブンイレブンをよろしく」



コンボイ「さぁ、サイバトロン戦士、日本全国のセブンイレブンに搬入だ!トランスフォーッ!」



政宗「そして、執務室」



明石「地熱発電……ですか?」



メガトロン「そうだ。海底火山が生みだす莫大な熱エネルギーを利用し、海底地熱発電をしようというのだ」



秋津洲「この作戦が成功すれば、我がデストロンは無限のエネルギーを手にすることができるかも!」



メガトロン「その作戦指揮を、お前に任せようというのだ明石。引き受けてくれるな」



明石「はっ!光栄ですメガトロン様。この明石、見事作戦を成功させてご覧にいれます」



メガトロン「その意気だ。護衛にジェットロンと空母艦隊をつける。準備が出来次第、直ちに出撃しろ!」



明石「お任せを!では、行ってまいります!!」



メガトロン「頼んだぞ!」



政宗「作戦開始から、2週間後。工廠には、どこか気の抜けたビルドロン師団の姿があった」



スクラッパー「遅いなぁ、明石ちゃん」



グレン「そうだな。もう2週間にもなるぜ」



ミックスマスター「あの子がいれば発電所なんて3日でできそうなもんだが」



ロングハウル「もしかして、なんかあったんじゃねぇのかな…!?」



スカベンジャー「そんなことあるもんか。仮に何かあったとしたら、メガトロン様が黙っているはずがねぇ」



ボーンクラッシャー「どっちにしろ明石ちゃんがいないと俺達のパフォーマンスまで落ちちまうぜ。あの子の指示はいつも的確だし、おまけに器用だし、優しいし、気立てもいいしよ」



スクラッパー「でもよ、そんだけ性格がよくても手はいつも油まみれなんだよな」



グレン「そう、そこがいいんだ」



ミックスマスター「本当に機械が好きなんだよ」



ロングハウル「俺達も見習わないといけないぜ」



スカベンジャー「好きこそものの上手なれって言うしな」



ボーンクラッシャー「話してたらもっと会いたくなっちまった。早く帰ってこねぇかな」



秋津洲《あーあー!もしもーし!!秋津洲かもぉ!!!》



秋津洲《サイバトロンが現れたかもぉ!!》



秋津洲《発電所開発に出ていたチームが、攻撃を受けたかも。大帝ちゃんの命令かも!ビルドロン師団は直ちに執務室に集まれ!》



秋津洲《他にも、巨大な影をスキャニャーが捉えたかも!!スタントロン、コンバットロンは合体して待機するかも!!メナゾール、ブルーティカス!》



秋津洲《と、とりあえず、ビルドロン!早く来るかもー!!」》



スクラッパー「……聞いたな。お前達、ビルドロン師団トランスフォーム!いくぞ!」



ビルドロン師団「「おぉー!!」」



メガトロン「来たな、ビルドロンよ」



スクラッパー「はっ!メガトロン様、出撃の許可を下さい!!」



メガトロン「落ち着けスクラッパー。頭脳明晰なお前が、そう熱くなるものではないぞ」



スクラッパー「はい…」



メガトロン「お前達を呼び出したのは他でもない。サイバトロンから攻撃を受けている発電所を守るのだ」



スクラッパー「がってんでさぁ!」



メガトロン「ジェットロンが踏ん張っておるが、そう長くはもたんだろう」


メガトロン「よいか、ビルドロン。必ず、艦娘達を無傷で連れ帰らなければならん」



ビルドロン師団「「応ッ!!」」



メガトロン「よし、出撃だ!!このワシに続けーっ!!留守を頼んだぞ秋津洲!」



秋津洲「いってらっしゃいかもー!」



政宗「そして!ここはデストロンの発電所」



政宗「今!明石に危機が迫っていた。正義の軍団、サイバトロンの壮絶なアタァック!!」



アイアンハイド「弾幕が薄いぞ!もっともっと撃ちまくるんだ!!」



チャージャー「あいよっ!」



ワーパス「へぁーっははは!!ピンクのかわいこちゃーん!今すぐ降伏するなら命だけは助けてやるぜ!!ひゃっはっはっはっは!!!」



アイアンハイド「パワーグライド!爆撃しろ!!デストロンはバラバラにしてサメの餌にしてしまえ!!」



パワーグライド「オッケー!任しときなー!!」



インフェルノ「抵抗なんて無意味だって事を教えてやるぜ!これでもくらえ!!」



明石「どうしよう……!このままじゃ、火力で押し切られちゃうよ…」



サンダークラッカー「俺はもう大丈夫だ。俺も前線に……うっ!」



明石「ダメよ!サンダークラッカー!!まだ修理が済んでないのよ!!」



スカイワープ「くそぉ、なんだってこんな所にサイバトロンがいやがるんだよ!!」



ダージ「いやだ死ぬのは……こうなったら、応援がくるまでろう城しよう!」



ラムジェット「それまでここが持てばいいがよ……あいにくもちそうにないぜ」



瑞鶴「明石!スラストがやられた!!すぐに修理してあげて!!」



スラスト「すまねぇ……」



瑞鶴「いいってこと。って、何してんのよ!?動けるやつは前線に出なさい!!今外には翔鶴姉ぇとスタスクしかいないのよ!?」



ジェットロン「「うぅ…」」



瑞鶴「……いくじなし!いっつもスタスクを影で馬鹿にしてるくせに!!あんたたちなんかより、あの向こう見ずな馬鹿のほうが百倍かっこいいわよ!!!」


瑞鶴「私はいくわ。サイバトロンなんて返り討ちにしてやるんだから!!臆病者はひっこんでなさいよ!!!」



政宗「戦況は、サイバトロンの圧倒的有利であった。このままでは全滅も時間の問題……だが、サイバトロンは更なる追い討ちをかけるのであった!!」



アイアンハイド「デストロンめ、ろう城作戦をする気だな。オメガスプリーム!頼む!力を貸してくれ!!」



オメガスプリーム「オメガ、敵を粉砕する」



政宗「サイバトロンの巨大戦士、オメガスプリームだ!」


政宗「デストロン、絶体絶命のその時!」



メガトロン「そこまでだサイバトロン!ビルドロン!合体しろーッ!!デバスターの誕生だ!!!」



スクラッパー「オメガスプリーム……明石ちゃんには指一本触れさせねぇ!ビルドローーーン!フェーズワン!!」



スクラッパー「フェーズトゥー!!デバスター合体!!!」



ガシッ…ガシッ…ガキィイイイイイイイン!!



デバスター「うぉおおおおおお!デバスター……明石ちゃん、助ける。デバスター、サイバトロンを破壊する!!」



政宗「6体のビルドロンが合体し、合体兵士デバスターとなるのだ!!その破壊パワーは計り知れない!!!」


政宗「デバスターは明石を救えるか!?」


政宗「さぁ……戦いだ!!」



インフェルノ「ぐああ!」



ワーパス「おぉああ!」



メガトロン「ふんっ!口先だけ達者な下っ端どもが!このワシが貴様ら如きに遅れを取ると思うのか!!」



パワーグライド「隙ありだぜー!ウスノロリーダーさんよー!!」



スタースクリーム「させるかよ!チビ助め!!ナルビームを受けて見やがれ!!」



パワーグライド「うえああああああ!?」



メガトロン「よくやった、スタースクリーム」



スタースクリーム「応援は助かりますが、こんな雑魚どもは私1人で十分だったものを」



メガトロン「念には念をと言うだろうが。行くぞスタースクリーム!残ったサイバトロンを蹴散らすのだ!」



スタースクリーム「はい、メガトロン様!」



政宗「巨大な戦士同士の激突!勝利の女神は果たしてどちらに微笑むのか!」



オメガスプリーム「デバスター……!俺は、お前を許さない!!」



デバスター「だからどうしたウスノロ野郎!デバスターは無敵。誰にも負けない」



カン!コン!!



政宗「そこへ!ジェットロンだ!!」



スカイワープ「援護するぜデバスター!」



ダージ「あれだけ言われて、黙っていられるか!!」



ラムジェット「おうよ!俺たちの力をあの小生意気な娘に見せてやろうぜ!」



サンダークラッカー「さすが明石の修理だ。さっきよりも調子いいぜ!!」



スラスト「全くだぜ!オメガ!俺のミサイルを受けても平気でいられるか?」



スタースクリーム「ようお前ら!体の震えは止まったらしいな。俺の後に続け!波状攻撃を仕掛けるんだ!!」



スカイワープ「わかったぁ!」



メガトロン「よし、戦況が傾きかけてきたな……おっ!オメガが!?ええい、一か八かだ!!」



政宗「見よ!ジェットロン達の美しい編隊飛行である!!」



スタースクリーム「頭だ!頭を狙え!!撃て撃てーぃ!!」



オメガスプリーム「ぐぉっ!視界…ゼロ」



デバスター「そこだ、くたばれオメガスプリーーーム!!」



ギュイイイイイイイン!!



オメガスプリーム「ぐぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」



政宗「これぞ、デバスターの切り札。名づけてダブルドリルアタック!!」



アイアンハイド「オメガ!?これ以上被害が広がってはまずい。サイバトロン戦士、撤退だ!」



サイバトロン「「おぉー!」」



政宗「サイバトロンは撤退して行った。その場に残るのは、見るも無残な姿になった発電所と、それを見つめるデストロン達だけであった……」



政宗「明石はどこに行ってしまったのか?明石は無事なのか!?」




デバスター「…」



翔鶴「デバスター…」



瑞鶴「翔鶴姉ぇ!大丈夫!?怪我してない!?」



翔鶴「私は大丈夫……」



瑞鶴「まさか、明石は脱出できなかったの!?そんな……」



デバスター「デバスター、分離」



ガシャン!シャキーン!!



ロングハウル「なんてこった……俺たちは、女の子1人救えなかったのか」



スカベンジャー「あれだけ美しかった発電所が……彼女の力作が……」



ボーンクラッシャー「これじゃスクラップも同然だぜ…」



ミックスマスター「間に合わなかったってのかよ…明石ちゃあああん!!」



グレン「泣くな、諦めるのはまだ早いぜ!瓦礫の下でまだ生きているかも知れねぇだろ!!」



スクラッパー「その通りだ!ビルドロン師団、瓦礫を撤去するんだ!!急げーッ!!」



スタースクリーム「野郎共!何ボケッと突っ立ってるんだよ!!俺達も手伝うんだ!!」



ジェットロン「「お、おう!!」



翔鶴「はい、参謀!」



瑞鶴「わかったわよ」



スタースクリーム『こんな時にメガトロンどこに消えちまったんだ…?まさか、やられたんじゃ……』




政宗「捜索開始から一時間が過ぎた……その時」



おーいおーーい!



ミックスマスター「!?……瓦礫の中から声がするぜ!」



ロングハウル「明石ちゃんだ!」



グレン「いや、それにしちゃあちょいと声が野太過ぎるぜ。明石ちゃんはもっと可憐な声だぞ」



ボーンクラッシャー「サイバトロンかも知れねぇぞ…!」



スカベンジャー「だとしたら、掘り出して解体してやる!」



スクラッパー「違う!これはメガトロン様の声だ!おいスカベンジャー、センサーでメガトロン様の反応を探してみろ!」



スカベンジャー「了解!トランスフォーム!!」



ポポポポポポポポ……



スカベンジャー「この強大なエネルギーは、確かにメガトロン様だぜ!それに、一緒に小さな反応を感じる……こりゃあひょっとすると!」



スクラッパー「よーし!反応のする位置をを重点的に掘るんだ!!慎重にいけ!!!」




政宗「作業は急ピッチで進められた。そして!」



スカベンジャー「やったぞー!皆来てくれ!!ここだ、この下にメガトロン様が!!!」



スクラッパー「メガトロン様!お怪我はありませんか!!」



メガトロン「ワシの事はいい。スクラッパー、先に明石を引き上げるのだ」



明石「スクラッパー!」



スクラッパー「明石ちゃん!……よ、よかった無事で…本当によかった…」



明石「すんでのところでメガトロン様が現れて、私を庇ってくれたのよ!」



スクラッパー「そうだったのか……メガトロン様、やはりあなたはリーダーの中のリーダー…俺たち、一生ついていきます!」



メガトロン「馬鹿者!まだ安全と決まった訳ではないのだぞ!!早く明石を引き上げさせろ!!!」



スクラッパー「は、はいです!メガトロン様!!グレン!ワイヤーを下ろせ、即席エレベーターだ!」



グレン「任せな!そら、明石ちゃんその鉄板に座りな。すぐに引き上げてやるぜ」



明石「ありがとう、グレンさん」



グイーン……



政宗「そして、デストロン軍団は1人も欠けることなく鎮守府に帰還するのだった」



スクラッパー「なぁ、明石ちゃん。本当に大丈夫かい?俺、君が心配でよ」



明石「大丈夫!グレンさんだけに皆の修理を任せるのはかわいそうでしょ?それに、私、この仕事が好きでやってるの」



スクラッパー「わかった。なら、俺も手伝うぜ。ここはどうする?」



明石「あ、ここはね、こうして……」



バチチ……!



スタースクリーム「いてぇ!?」



明石「ごめんなさい、痛かった?」



スタースクリーム「コラァ!!いちゃついてねぇで、もっとしっかりやれよ!!」


スタースクリーム「この体はデストロンの未来を背負って立つ、大事な体なんだ!こんど手を抜きやがったら二人揃って解体してくれるぞ!」



スクラッパー「へいへい、おまえさんにも助けられたからな。悪いようにはしねぇよ」



明石「スクラッパー、バーナーとって」



スクラッパー「あいよ」



ロングハウル「いいなぁ…」



グレン「まったく見ちゃいられないぜ。いこうぜみんな」



ボーンクラッシャー「なんであいつだけ呼び捨てなんだろうな」



スカベンジャー「……何にしても、明石ちゃんが無事ならそれでいいや」



ミックスマスター「おいみんな、今日は居酒屋鳳翔でママにめいっぱい甘えようぜ」



グレン「そいつはいい。今日はそんな気分だったところだ」



ロングハウル「はぁ……鳳翔さんに慰めてもらおう」



スカベンジャー「気を落とすなロングハウル。明石ちゃんが俺たちの中で誰が一番好きなのか教えてやるからよ」



ボーンクラッシャー「どういうことだ?スクラッパーじゃねぇのか??」



グレン「俺もはっきりとは知らなかったな」



ミックスマスター「教えろよ、この中の誰なんだよ?」



ロングハウル「教えてくれ、スカベンジャー!」



スカベンジャ「へっへっへ……それはな?」



ビルドロン師団「「それは…」」



スカベンジャー「デバスターさ」




メガトロン「ぐぅ……」



さすりさすり…



秋津洲「大丈夫?大帝ちゃん」



メガトロン「少し無茶をし過ぎたわ……腰が…うぉおお……」



秋津洲「今、エネルゴン軟膏塗ってあげるからね」



メガトロン「すまんな……秋津洲」



秋津洲「もう、それは言わない約束かも」



政宗「突如発生したメガトロンの腰の痛みは、秋津洲の優しさでゆっくりと癒されていくのだった」


政宗「いかがだっただろうか?今日は、工作艦明石と、ビルドロン師団を紹介することが出来た」


政宗「次回、お楽しみに!」



政宗「さて、今日のトランスフォーマーは!」



サウンドウェーブ「…」



政宗「情報参謀、サウンドウェーブ」



サウンドウェーブ「コンドル、イジェークト」



政宗「ではなく」



ガガギゴ…



政宗「サウンドウェーブの胸から出撃するカセットロン部隊の一員、空中攻撃兵コンドルから物語を始めよう」



コンドル「…」スィー…



政宗「デストロンでも屈指の実力を誇るコンドル。今日は、彼の一日に注目してみよう」



政宗「鎮まりかえった、深夜のデストロン鎮守府」



コンドル「…」ススー…



政宗「廊下を進むコンドルの駆動音は、いつにも増して静かであった」


政宗「ここは、休憩室。夜間哨戒を行う艦娘達が睡眠をとる部屋である」



川内「くか~…」



ツンツン…



川内「ふがっ……ん…眠い。あぁ、コンドルさん。おはよ」



コンドル「…」



川内「もう次の見回りの時間かぁ、わかったよ。行くよ。お~い、みんな起きろ~」



コンドル「…」スィー…



政宗「艦娘達を起こしたコンドル。次は何処へ向かおうというのか?」



政宗「深夜の格納庫では、一仕事終えた潜水艦たちが一息ついていた」



伊19「ふぅ……今日のノルマ達成なの。これで、メガトロン様もお喜びになるのね~!」



伊168「ハードだったわね…」



伊8「我がデストロンは、潜水が得意なメンバーが乏しいから……」



呂500「今日もオリョクル楽しかったって!」



伊58「おい、新入り。何へばってるでち」



ルイージトレッリ「はにゃ……つかれたよ~ぅ」



政宗「デストロンの新メンバー、ルイージトレッリだ」



伊401「大丈夫、じきに慣れてくるよ」



伊58「そうでち。6人でオリョールクルージングできることに感謝するでち。本来なら半分がいいとこでち」



伊168「メガトロン様は慈愛に満ちた御方なのよ」



呂500「メガトロン様、会ったら必ず褒めてくれるし、撫でてくれるって!ハイル、メガトローン!」



伊8「あ、コンドルさんだよ」



キイィーーーン…



コンドル「…」スッ…



伊8「わぁ!おにぎりでち。コンドルさん、いつもありがとうございますでち」



コンドル「…」キィーン…



政宗「潜水艦たちに、おにぎりとスポーツドリンク。そして、チョコレートを差し入れたコンドル。さて、次の行き先は?」



政宗「ここは、メガトロンの寝室である」



メガトロン「…」



政宗「厳密には、睡眠の必要が無いトランスフォーマー達だが、エネルギーの補給は必要不可欠」



政宗「全身のメンテナンスとエネルギーの補充の為に、こうしてカプセルの中に横たわっているのだ」



政宗「そこへ……!」



スタースクリーム「へっへっへ……悪く思うなよメガトロン。このウルトラ爆弾を使えば、明日からは俺がデストロンのリーダーだ……!」



キイィーン……!



スタースクリーム「ぐぇっ……何しやがる…!?お前はコンドル…!……うっ…」



ドスッ…!



キイィーーーン……ポイッ!



ヒュ~~~……ポチャン…



コンドル「…」



キィーン…



政宗「またも、メガトロンへの反逆を企てたスタースクリームだったが、コンドルによって倒され、音も無く海に捨てられるのであった」



政宗「翌日、スタースクリームが何食わぬ顔で業務に従事したのは言うまでも無い」


政宗「さて、ここは何かの撮影スタジオのようだが……!」



コンドル「…」キイーン…



青葉「コンドルさん!お待ちしておりました」



リフレクター「よう、来たなコンドル。早速始めようぜ」ガガギゴ…



パシャッ…パシャッ!



青葉「いいですねー。じゃあ、今度は羽根を広げてください」



コンドル「…」シャキン!



青葉「わーお!かっこいいですよー!これなら次のデストロン通信も完売間違いなしですよ!」



リフレクター「コンドルが表紙だとスグに売り切れちまうからな。今週号は二倍刷るぜ」



政宗「デストロン通信とは、デストロンが毎週月曜日に発刊している情報誌のことである。価格は、一冊180円」


政宗「デストロンの活動内容や、デストロンへの理解を深める記事と同時に、宿敵サイバトロンへのネガティブキャンペーンも欠かさない」


政宗「勿論、無駄な広告は一切無く、600ページ全てがカラーという力の入れようだ」


政宗「中でも毎週注目を集めるのは、メガトロン様のお悩み相談。アストロトレインの宇宙を車窓から。健康的な艦娘水着グラビア。この三つのコーナーである」


政宗「秘密のルートでひっそりと書店に並ぶデストロン通信。その人気は、確かなものであった」



青葉「お疲れ様でしたー!これだけ良い画が取れれば次の売り上げも期待できますよ」



コンドル「…」キィーン



政宗「余りにも多忙なコンドル。しかし、その眼光はいまだ衰えを見せることはない」



政宗「そして!ここはレーザー飛び交う戦場!!正義の軍団サイバトロン 対 悪の軍団デストロンの壮絶な戦いである!!」



金剛「シーット!この私がサイバトロンに敗北するとは……」



マイスター「さぁ、レディ。大人しくしていてくださいよ。私達はね、本当は君達と殺し合いなんてしたくないんだよ」



金剛「黙れデース!オールハイルメガトロン!メガトロン様の敵は、私の敵ネー!!」



バンブル「ねぇ、あんたたちってなんでこう妄信的なのさ。もうちょっと賢くなったら?」



マイスター「よせバンブル。刺激するんじゃない」



比叡「ムッカー!お姉様のメガトロン様に対する忠誠心を妄信ですって!?」



榛名「榛名、激怒です!!メガトロン様こそは全宇宙のリーダー!全てを支配するに相応しい御方です!!」



霧島「えぇ、そうですとも。圧制を通じた平和を理解できないとは。やはりサイバトロン!万死に値します!!」



バンブル「あー!まただよ。このお姉さん達ったら話が通じないんだ。もういや!」



マイスター「お嬢さん達、友人の失礼は私が謝るよ。お願いだから、もう少し落ち着いてくれないかね。話し合いで解決しようじゃないか」



ワーワーー!



マイスター「まいったなぁ」



アイアンハイド「マイスター副官、こんな方法は手ぬるいぞ!艦娘といえどデストロンに情けは無用だぜ!!」



マイスター「駄目だ。手荒なマネはしたくない」



アイアンハイド「いいや、賛同しかねる!少しでも数を減らしておくべきだ」



マイスター「アイアンハイド。コンボイ司令官はここの指揮を私に任せたんだ。従ってくれ。頼むよ」



アイアンハイド「マイスター……悔しくないのか?デストロンは、俺達の家族や友人達を……」



マイスター「勿論、過去の事は忘れちゃいない。だが、昔の事さ。この子達には関係ない」



アイアンハイド「メガトロンに騙されるような連中を救おうというのか?」



マイスター「あぁ、サイバトロンだからね」



アイアンハイド「……すまない、マイスター副官。俺たちは、サイバトロン戦士だ。俺が間違っていた」



マイスター「いいってことさ。さぁ彼女達と話をしよう。もしかしたら戦場のラブロマンスなんてのも、悪くないんじゃないか?」



アイアンハイド「冗談きついぜ副官。俺はセイバートロン星にクロミアを残してきてるんだ」



マイスター「ハハハ……アレは!?コンドルだ!!」



アイアンハイド「なんだって!?気をつけろパーセプター!!後ろからコンドルが迫ってきているぞ!!」



コンドル「…」バシューンッ!!



政宗「コンドルの両眼から放たれたレーザー光線は、その場に居たパーセプターを直撃するのであった!!」



パーセプター「オ゛ァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!ヘァアアッ…………ア゛ァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」



バンブル「だいじょぶかい!パーセプター!!」



パーセプター「アンン゛ッ…………ハァ!!だ、大丈夫。軽く、装甲を削られただけさ」



マイスター「捕虜を取り返されてしまったぞ!!」



アイアンハイド「やむを得ん!撃て撃てー!!」



バシュンバシュン!



コンドル「…」スィー



金剛「私達四人がしがみついても余裕の速度ネー!!」



比叡「流石、コンドルさん!!」



榛名「感謝いたします!」



霧島「データ以上の性能、コンドルさん。また強くなったのですね」



コンドル「…」



政宗「それから、コンドルは働き続けた。自分を望む声がある限り、コンドルは働くことをやめないのである」



秋津洲「コンドルさん、今日もご苦労様」



メガトロン「ご苦労だったなコンドル。お前の活躍はワシの耳にも届いているぞ」



コンドル「…」ペコリ…



メガトロン「はっはっは!そうか。頼もしい奴よ。これからも我が軍団の為に働いてくれ。期待しているぞ。コンドル」



コンドル「…」ハハァー…!



メガトロン「慎ましいやつよ。サウンドウェーブ」



サウンドウェーブ「ハイ。コンドル。リターン」



ガガギゴ……シパン…



サウンドウェーブ「ゴ苦労、ユックリト 休メ。コンドル」



政宗「いかがだっただろうか。コンドルの多忙な一日の一部を、諸君にも見てもらえたと思う」


政宗「だが、これらはまさに一部に過ぎない。これからも、コンドルの活躍に注目だ」


政宗「次回、お楽しみに!」



政宗「さて、今日のトランスフォーマーは!」


政宗「とある森の洞窟から、物語を始めよう」


政宗「一体、この中に何が潜んでいるというのか…?」



キックバック「お、お助けぇ~!」



政宗「インセクトロンだ!」


政宗「メガトロン達と同じデストロンではあるが、彼等は独自に活動する独立部隊なのだ」



シャープネル「止せ、キックバック!戻れ!!」



ボンブシェル「馬鹿!逃げられやしねぇ!逆らえばきついお叱りを受けるぞ!!」



ビューン!



キックバック「うわー!?きたぁ!!」



政宗「艦載機である!」



くるるるる……!



政宗「無数の艦載機から伸びたワイヤーが、まるで蜘蛛の糸のようにシャープネルを絡み取った!」



キックバック「うわっぷ……く、くるしい!2人とも助けてー!!」



シャープネル「馬鹿な奴…」



ボンブシェル「あぁ、女王に逆らうなんてな…」



赤城「何をしているのですか?」

シャープネル「はっ!?女王様!!」



ボンブシェル「なんなりとご命令ください!」



赤城「よしよし、素直な子は好きですよ」なでなで…



ボンブシェル「は、はい…」ビクビク…



キックバック「ありがたき幸せ…」ガタガタ…



赤城「それしても」



シャープネル「女王様!許してください!!食べないでぇ!!!」ジタバタ!



赤城「さて、どうしましょうか」あぐ…



シャープネル「うぎゃーーー!お慈悲を!女王様ーっ!もう逃げません!!あなたの為に働きます!!」



赤城「あなたも、なかなかいけますね。このまま飲み込んでしまえば少しは空腹も紛れるでしょうか。あと二人も残ってますし……ね?」ばふ…



キックバック「…ぅぅ」



ボンブシェル「ひぇぇ…」



赤城「と、思いましたが。気が変わりました。許してあげましょう」ぺっ!



シャープネル「うひゃあ!…………あ、ありがとうございます。女王様!」



赤城「お腹が空きました。インセクトロン、エネルゴンキューブとボーキサイトを調達し、ここに持ってきなさい。今すぐ」



キックバック「かしこまりました!」



ボンブシェル「命に代えても!」



シャープネル「い、いってきまーす!!」



赤城「一時間で戻ってきなさい。さもなくば、あなた達を今日の晩御飯にします」



インセクトロン「「「はい!女王様!!」」」



政宗「哀れ、インセクトロン。突如現れた正規空母 赤城 に屈服し、服従を余儀なくされているのだ」


政宗「ボーキサイトの女王の異名をとる彼女はまさに、インセクトロンの女王と言えよう」



政宗「空を飛ぶインセクトロン達」



ボンブシェル「さて……どうしたもんかな」



キックバック「わずかな量じゃとても満足してくれないだろうし……」



シャープネル「満足しなかったら俺達が食べられちまう!」



ボンブシェル「まぁ落ち着きな。シャープネル。女王はどちらかというとボーキサイトの方が好みだ」



キックバック「そういえば、そうだな」



ボンブシェル「ここは二手に分かれて資源を集めよう。一人がエネルゴンキューブを集め、後の二人がボーキサイトを集めるんだ」



シャープネル「よし、それでいこう。じゃあ、俺とキックバックはボーキサイトを……」



ボンブシェル「いや、俺にいい考えがあるんだ。俺とシャープネルがボーキサイト。キックバックがエネルゴンキューブだ」



キックバック「そりゃあ構わねぇけどよ。いい考えってのはなんだよ」



ボンブシェル「深海棲艦からボーキサイトを奪うんだよ。メガトロンの鎮守府を襲うより後腐れない」



シャープネル「さすがだな、ボンブシェル。もしもの時は、メガトロンに応援要請しちまえばいいってわけだな?」



ボンブシェル「そういうことよ。メガトロンにとってもやつらは目の上のタンコブ。一緒に攻撃すると見せかけりゃ、やつらも協力するだろう」



キックバック「善は急げだ。あと55分しかないぜ!頑張れよ二人とも!!」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年08月29日 (火) 19:25:29   ID: XObFcXdQ

この大帝は野望達成不可避ですねこれは。

2 :  SS好きの774さん   2017年08月30日 (水) 00:11:54   ID: JHI9BS1M

明石さんがモテモテでいいゾ~これ

3 :  SS好きの774さん   2017年09月09日 (土) 22:22:58   ID: qh6E09un

デストロンに艦娘が加わってるお陰で、何だかほのぼのしくなっているな。
お陰でメガトロン様も破壊大帝と言うより、苦労人で叩き上げの社長みたいな感じに。

デストロンでさえこんなアットホーム風味なら、サイバトロンもどうなっているか見てみたい。

4 :  SS好きの774さん   2017年09月12日 (火) 23:18:33   ID: kPsMfHdv

デストロン側に艦娘がいるということは、サイバトロン側には深海棲艦がいるんじゃなかろうか?

5 :  SS好きの774さん   2017年10月16日 (月) 01:23:17   ID: ZwTDO6RH

全部脳内再生されるからこまる(笑)

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