モバP「理性のタガをぶっ壊す装置だってさ」 (44)

P「晶葉から預かってきた」

泰葉「あの」

P「お、どうした」

泰葉「それと私達に何の関係が…?」

泉「同意見。っていうか私はどちらかというと作る側じゃない…?」

P「作るか? そんないかれたもん」

泉「いや作らないけど…」

P「そういうこった。ここにいるのはウチの事務所から選び抜いた理性的メンバーだ」

千秋「結局は実験台ってことね? 頭が痛くなるわ…」ハァ

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P「まあそう言うなって。俺も大概実験台にされまくってる。志希とか晶葉とかチッヒとかな」

泉「フォローになってないよ。あとちひろさんのことどういう呼び方してるの」

P「まあまあ。とにかく、理性的となるとこの事務所のメンツは俺含めてあまり適してる人材がいないもんでな」

千秋(否定できない……)

P「大人組にはそれなりに居るには居るんだが、万が一暴れたりなんかしたら危険そうな人ばかりだろ?」

泰葉「う、うーん……」

P「あくまで今回は実験。効力も抑えめらしいから、ちゃっちゃと済ませっちまおうじゃないか」

P「そんじゃ説明」

P「比較的安全そうなお前達に手伝ってもらうワケだが、それでも被害は最小限に抑えるべきだろ?」

P「だから、別室で俺と二人きりになってもらう形で一人ずつサンプルデータをとらせてもらう」

泉「え、ふ、二人っきり?」

泰葉「一人ずつですか?」

P「ああ。何せ理性のタガを外すからな。ヘタすりゃ後々の人間関係に響く」

千秋「装置のせいにできるとは言え、本能を剥き出しにするんだものね。たしかに恐ろしい話だわ……」

P「普段の仕事内容見てみりゃ分かる通り、俺はもう大概何があっても気にしない。ウチのアイドル達は本能に忠実なのばかりだからな」

泰葉「そもそもなんでそんな装置も……?」

P「さあ? 知らない」

泉「知らないって……」

P「効果は20分程度持続するそうだ。当然試作品だから上下はするだろうが、まあ3人で大体1時間ほど協力してもらう形になるかな」

P「スケジュールは調整済みだ。でもなるべく手際よく済ませていこう。じゃあ一人目、泉。部屋に入ってくれ」

泉「うーん…晶葉なら信用はしていいと思うけど…。なんか嫌だなあ……」

P「そう言うなって。協力のお礼は何かしら用意するさ」


バタン


泰葉「…大丈夫でしょうか?」

千秋「…さあ。あの人は相当タフだから、まあなんとかなるでしょうけど、問題は…」

泰葉「泉さん……」

別室


P「──脈拍も測定完了。バイタルサインのデータはこんなもんか」

泉「…はあ、やらなきゃダメ?」

P「安全第一はよく言い聞かせてある。マズいことにはならない…と思う」

泉「ま、いつも実験台になってるPに後遺症が無いなら大丈夫か」

P「ああ、最悪スタドリ飲みゃ何とかなるしな」

泉「……。で、その装置は…この箱?」

P「ああ。モニターにはタイマー付き、操作はボタン一つ。単純でいいだろ?」

P「はいじゃあ深呼吸して」

泉「うーん、やるしかないか……」スゥー…ハァー…




P(理性が飛んだ泉か……)

P(色々鬱憤とか抱えてたらどうしたもんかな。その時は悪いが、良い参考になりそうだ)

P(普段言い出せないようなことをこの機会にでも言って貰えば後々のケアに役立つかもしれないが……)




P「よし。じゃあせえの、で起動するからな」

泉「うん、覚悟決めた。いつでもいいよ」

P「いくぞ。……せえ、の!」

ポチ


泉「ねえP、赤ちゃん作ろ♥」

P「マジかよ」






ドタドタ……バターン!!


千秋「!?」ビクッ

泰葉「な、なんか凄い物音してませんか…?」


ドタドタ…ガタガタ…


千秋「も、もしかして理性が飛んだせいで激しく暴れていたりとか……」

泰葉「え、えぇっ!? どうしたらいいんでしょうか…!?」オロオロ

千秋「もう少し様子を伺いましょう。5分ほど待ってマズいようなら人を呼ぶべきね…」

5分後


ギシギシ…ギシギシ…


千秋「収まった、ようだけど……」

泰葉「なんでしょう? 何か激しく軋むような音が……」



15分後



ギシギシ…ギシギシ…


千秋「……長いわね」

泰葉「い、一体何が…」

20分後


ガチャ


泰葉「あ、出てきた」

千秋「何か物音がしていたようだけど、一体何……が……」




泉「………………はぁー……」ツヤツヤ

P「…………」ゲッソリ

千秋「ひ、ひどく疲れてるようね……」

泰葉(その割には泉さんだけつやつやしてる……?)


泉「…………何も無かった。うん、何も無かった……」

P「…………ソッスネ」


千秋「失敗ってこと?」

泉「せ、成功なのかな……(セイコウ違いだけど……)」

泰葉「ど、どうしましょうか。実験は中止ですか?」

P「……いや、続行はする。他のサンプルは必要だからな」

P「次は千秋、頼むぞ……」

千秋「え、ええ……」



バタム




泰葉「……中で何があったのか聞いても?」

泉「……うーん…………」

泰葉「聞かないでおきますね」

泉「うん、そうして……」

千秋「──ボタン一つで理性を消し飛ばすなんて恐ろしい装置ね……」

P「まったくだよホント。ま、きっちり20分で解けたから安心はできるんだろうが……」

千秋「それで、貴方は大丈夫なの? 激しい揉み合いにでもなったような物音が外まで聞こえていたわ」

P「まあ、揉み合いっちゃあ揉み合いかな……」

千秋「?」

P「何でもない。スイッチ押したらすぐ起動だから、今の内に深呼吸して落ち着かせておいてくれ」

千秋「……? え、ええ……」

P(…………)

P(今回の目的は複数のサンプルデータの確保だからな。また同じ結果になるなんてことがあっちゃ困るが)

P(千秋か…育った環境も泉とは大きく違うし、違ったパターンになるになるだろ)

P(大丈夫……なはず)

P「よし、用意はいいか」

千秋「ええ、いつでもどうぞ」

P「それじゃいくぞー……」



ポチッ



千秋「それじゃあ、子作りしましょうか♥」

P「天丼かよ」




ギシギシ…



泰葉「ま、またこの音……」

泉「…………」


ギシギシ…


泰葉「あの、アレ大丈夫なんですか? 一体中で何が起こってるんですか?」オロオロ

泉「…………」

泰葉「……」オロオロ

泉「…………」



ギシギシ…

20分後


ガチャ



千秋「…………」ウツムキ

P「…………」ゲッソリ



泰葉「あ、あの」

千秋「泉」

泉「え、あ、はい」

千秋「今日のことは無かったことに」

泉「そうですね……」

泰葉「え、あの、大丈夫なんですか…?」

別室


バタン


泰葉「……」

P「……泰葉」

泰葉「は、はい」

P「お前は、大丈夫だよな?」

泰葉「一体何があったんですか…?」

P「いやまあ、ちょっと…思わぬ本音が見えたっていうか……」

泰葉「すぅー……はぁー……」


P(泰葉なあ……)

P(つい最後に残してしまったが、どう転んでも怖いんだもんなあ……)

P(流石に3連続同じってこたないと思うが、それはそれでどうなることやら……)

P(何せ抱えてきたストレスの量が段違いだ。最初出会った時の暗さったら無かったからな……)

P(すっかり表には出さなくなったけど、優等生だから上手く隠す術を覚えただけって可能性もある……)

P(理性取っ払ったらどうなるんだろ……何かヤバいもの出そうだなあ……)

P(いや、でも根は普通の女の子に憧れる16歳。案外可愛らしい感じで済むかもしれんぞ……)

P「ううむ……」

泰葉「あの、Pさん。もう大丈夫ですよ?」

P「ん、そうかじゃあテストを始めるか」

泰葉「はい。……ちょ、ちょっと緊張しますね」

P(さて、鬼が出るか蛇が出るか……)


ポチリ




泰葉「赤ちゃんの素、ください♥」

P「三段オチって知ってるか」





P「二度同じことを繰り返したら、三度目で盛大にハズれたことをするっていう芸の基本でだな……あ、待って脱がさないで」



P「な、泰葉は特に芸の基礎を大切にする子だろ。だから、ほら放しなさい、咥えるな。ペッしなさい」



P「あ、おい、ちょっと」





ギシギシギシギシギシギシ……




泉「……」

千秋「……この事務所もうダメなんじゃないかしら」

泉「……」



劇終

すんませんした
でも満足です


>千秋「……この事務所もうダメなんじゃないかしら」
まぁ(恐らく全ての)所属アイドルがご懐妊なんて事になりそうだしな

弘世菫「泉射貫くぞ」

泉「如何か御命だけは」

全能菫「許さん殺す」

ランスロット照「まぁまぁマシュちゃんでも愛でて照だけに」

菫「グッスタクマックス」

誠子「何此の人面白い」

淡「部長が元部長を弄ってる」

柱麻尭深「」泉の生命力旨いはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

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