【モバマス】「奇跡かもしれない絆の物語」 (47)

これはモバマスSSです

卯月、未央、凛、奈緒、加蓮が出てきます


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福岡公演から三日ほど経った時

本田未央「プロデューサー、私達をいきなり呼び出していったいどうしたのかね?」

島村卯月「私と未央ちゃんの二人ってことはニュージェネ関連の話ですか?」

プロデューサー「まぁだいたい正解だな」

未央「おや?でもそれにしてはしぶりんがおりませんぞ?」

P「あーそれはあえて呼んでないんだ」

卯月「え?どういうことですか?」

P「まぁ、はじめから説明していくぞ」

数時間後

神谷奈緒「おつかれさまでーす」

卯月「来ましたよ、未央ちゃん!」

未央「オッケー、行くよ!しまむー!」

奈緒「ん?なんだ?」

未央 卯月「かみやん(奈緒ちゃん)」!!助けて(ください)!!」

奈緒「へ?なになに?いきなりどーしたんだ?」

未央「ちょっと…大変なことになりまして…」

卯月「あのですね…Trancing Pulseを教えてほしんです!!!」

奈緒「…全く話が見えてこないんだが?」

卯月「今度の埼玉のライブで20分メドレーがあるって話は聞きましたか?」

奈緒「あぁ、さっき聞いたぞ?」

未央「おっ!かみやん何歌うことになったの?」

奈緒「あたしは凛のNever say neverだってさ、今から凛に教えてもらおうかなーって思って」

卯月「奈緒ちゃんのNever say neverですか!?楽しみです!」

奈緒「それで、それとTrancing Pulseがどうつなが…あ、まさか」

未央「たぶんそのまさかであってると思います…」

奈緒「でもそれならさー、凛に聞いたら良いんじゃ無いのか?」

卯月「そ…それがですね…」

未央「凛には聞けないんだよぉ…」

奈緒「はぁ?どういう…」

数時間前

卯月「え?どういうことですか?」

プロデューサー「まぁ、はじめから説明していくぞ」

未央「お願いします」

プロデューサー「今回ニュージェネの3人にはメドレーの途中でTrancing Pulseを歌って貰う」

卯月「え?私達が…ですか?」

未央「メドレーってどういうこと?」

プロデューサー「今回埼玉公演では歌い手がごちゃまぜになるメドレーを企画でやるんだけど、その中でニュージェネによるTrancing Pulseっていうシーンがあるんだ」

未央「なるほどなるほど…ってそれなら余計にしぶりん呼ぶべきじゃ無い?仕事中だっけ?」

プロデューサー「実は今回サプライズでやろうと思っててな」

卯月 未央「「サプライズ?」」

プロデューサー「あぁ、凛には前日の時にびっくりさせてやろうって話だ」

卯月「びっくり?」

プロデューサー「あぁ、凛はレッスン無くてもこの曲は歌えるからな、ならちょっとサプライズにできたらいいなって思ってさ」

未央「つまり私達が…」

卯月「仕掛け人ってことですか?」

プロデューサー「まぁそういうことだな」

未央「お?それは楽しみですなぁ」

卯月「凛ちゃんにバレないように頑張ります!」

未央「でもさ、私達のレッスンとかどうするの?」

卯月「たしかにそうですよね、凛ちゃん居ないと合わせられないんじゃ無いですか?」

プロデューサー「そこなんだよ、なんとか頑張ってくれないか」

未央「なんとかって…」

プロデューサー「なんとか…」

卯月「なんとか…?」

プロデューサー「なんとか…」

未央 卯月「「なんとかってどうするの(どうするんですか)!?」」

卯月「ってことなんですよ…」

奈緒「なんだよそれ…」

未央「だからさ、かみやんにTrancing Pulseを教えてほしんだよ」

奈緒「…あたしのレッスンは厳しいぞ」

卯月「へ?」

奈緒「アタシに頼んだってことは覚悟できてるんだよな?」

卯月「覚悟…ですか?」

奈緒「ちゃんとあたしについてくるんだぞ!!!!」

未央「あっ、変なスイッチ入った?」

奈緒「二人ともどうした!早くレッスン室行くぞぉ!!」

卯月「あんなに張り切って…どうしたんですかね?」

未央「きっと頼られたのがうれしかったのでは?」

奈緒「ほら!卯月!ステップ遅れてるぞー」

卯月「はいぃ!!」

奈緒「未央は走りすぎだ!」

未央「すんません!!」

奈緒「はい、ストップー」

卯月 未央「つかれたぁ…」

未央「トラプリっていつもこんなにきついレッスンしてるの?」

奈緒「ま…まぁ…こんなもんかな」

未央(あ、これは頼られたのがうれしくてちょっと厳しめにしてるな?)

卯月「指先まで綺麗に動かすのって難しいですよね…」

未央「それはわかるかも、可憐なっていうか…」


北条加連「呼んだ?」

未央「わぁぁあ!?!?」

加蓮「いやぁうれしいなぁ、アタシたちのダンスを練習してくれるなんて」

奈緒「加蓮!どうしてここが?」

加蓮「アタシたちもうすぐ移動だよ?って呼びに来たの」

奈緒「え!?もうそんな時間なのか!?」

卯月「え!?お仕事に遅刻したら大変ですよ!」

奈緒「なんかごめん!またちゃんと練習時間取ってやるぞ!!」

未央「うん!またよろしくね!」

加蓮「ほーら、早く行くよー?」

奈緒「わかったって!今行く!」

未央「…行っちゃたねぇ」

渋谷凛「あれ?二人とも何してるの?」

卯月「りりりりり…凛ちゃん!?」

凛「どうしたの、その反応」

未央「なんでもない!!何でもないよぉ?」

凛「ふーん…今は自主練?奈緒と加蓮がさっき出て行ったんだけど一緒に練習してたの?」

卯月「はい!今度トラン…」

未央「あーーーー!!!!そうそう!一緒に基礎連やってたの!!!」

凛「????」

未央(しまむー!曲名出したらバレるって!!)

卯月(あぁあ!!そうですね!気をつけます!)

凛「まぁライブも近いんだし体調には気をつけてね?」

卯月 未央「はーい」

卯月 凛 未央「「「おつかれさまでしたー!」」」

未央「それじゃ!私達はここらへんで!!」

卯月「あぁ!未央ちゃん!まってくださぁーい!!」

凛「え!?ちょっと二人ともこの後何かあるの?」

未央「あるっていうか…ね?」

卯月「あのあの…凛ちゃんごめんなさい!!」

凛「え!?ちょっと!!…行っちゃった…」

凛「ねぇ、加蓮」

加蓮「んー?どうしたの?」

凛「卯月と未央が最近私に冷たいんだけど」

加蓮「卯月と未央が?」

凛「うん、この間の収録終わった後も二人でさっさと行っちゃって」

加蓮(この間の奈緒と三人でやってたのと関係あるのかな?)

凛「私嫌われるようなことは何にもしてないと思うんだよね」

加蓮「まぁ大丈夫だって、きっとほんとに用事があったんでしょ?」

凛「そうだと良いけど…」


加蓮「結局奈緒来なかったね」

凛「私そろそろ帰るよ、ハナコの散歩に行かなきゃ」

加蓮「そう?アタシはもうちょっと奈緒待ってみようかなぁ」

凛「じゃあ、先に帰るね また明日」

加蓮「はーい、また明日ね」

ガチャ

加蓮「…奈緒に凛が帰ったって連絡入れてあげよっと(ポチポチ」

未央「ふいー…疲れたぁ…」

卯月「島村卯月…頑張りましたぁ…」

加蓮「二人ともお疲れさま」

未央「聞いてよかれかれぇ…かみやんの指導が厳しくって…」

加蓮「アタシたちの次のレッスンの時に奈緒だけ量増やしとくね」

奈緒「加蓮!?!?!?!?」

加蓮「あ、奈緒お疲れー」

卯月「奈緒ちゃんにはうんと厳しくしてあげてください…」

加蓮「はーい、卯月に言われちゃったら仕方ないね」

奈緒「仕方ないじゃないだろ!?!?」

加蓮「それで、アタシには説明がないわけ?」

未央「説明?」

加蓮「なんで二人が凛に隠れてTrancing Pulseの練習をしてるのか…ていう説明かな?」

卯月「あっ…」

未央「そ…それは…」

加蓮「ふーん…アタシには言えないんだぁ…」

卯月「えっと…あの…」

奈緒「こーら、加蓮 二人をいじめるんじゃない」

未央「かみやん…」

加蓮「アハハ、ごめんごめん冗談だって そんなにビビらなくってもいいよ」

卯月「ほっ…」

加蓮「まぁTrancing Pulseを練習したいならアタシも手伝うよ、凛には内緒なんでしょ?」

卯月「加蓮ちゃん…」

奈緒「加蓮…」

未央「かれかれ…」

加蓮「なんでみんなそんな顔でアタシを見てるの?」

未央「いや…いまの一言かっこよかったなぁって」

卯月「頼れる人みたいでした!」

奈緒「アニメの途中に出てくる強キャラみたいな感じがあったぞ!」

加蓮「そ…そう?」

未央「よし!じゃあかれかれという強力な助っ人も手に入れたので…」

卯月「あと一周間!頑張っていきましょう!!」

奈緒 加蓮「おー!」

別の日

凛「ねぇ、卯月と未央がよそよそしんだけど…」

奈緒「へ…へぇ」

加蓮「凛何かやったんじゃないの?」

凛「…二人何か知ってる?」

奈緒「あああああ、あたしたちはなにも知らないぞぉ?」

凛(嘘つくの下手か)

加蓮「まぁアタシたちは何にも知らないし、本人たちに聞いてもだめなら少し待ってみたら?」

凛「…うん、そうしてみる」

その後の練習中

加蓮「よし、休憩にしよっか」

卯月「はい!」

奈緒「だいぶできてきたんじゃないか?」

未央「最後の結構自信あるよ!」

加蓮「うん、いい感じにできてるよ!」

卯月「もう金曜日ですか…」

未央「明日にはもう埼玉公演始まってしまうんだね」

加蓮「奈緒は明日ライブ出るんだよね?準備大丈夫?」

奈緒「あぁ!しっかり準備できてるぞ!」

未央「かみやんが歌うのってNever say neverだっけ?」

奈緒「おう!凛にもしっかり教えてもらって完璧だぞ!」

卯月「それは楽しみです!」

加蓮「よし…もうちょっと休憩したら最後の仕上げいこっか」

卯月 未央「はい!」

加蓮「それじゃあ、アタシは飲み物買ってくるね」

レッスンルームの外にて

加蓮「スポドリはっと…」

凛「あれ?加蓮」

加蓮「お?凛じゃーん、おつかれ」

凛「加蓮、なにしてるの?」

加蓮「え?ちょっと自主練習かな」

凛「あれ?加蓮って埼玉公演出演するっけ?」

加蓮「いや?アタシは福岡でおしまい」

凛「だよね、今年もTrancing Pulse歌いたかったな」

加蓮「まぁそうだよね~トラプリ三人揃わなかったんだし、仕方ないっちゃ仕方ないんだけどね?」

凛「…まぁそれもそうか」

加蓮「まぁアタシたち三人のお仕事は今後もあるんだし、そこで一緒に舞台に立とうよ」

凛「うん、そうだね。楽しみにしてる」

加蓮「あーぁ、なんかアタシも楽しみになってきちゃった。」

凛「加蓮?どうしたの私の腕つかんで」

加蓮「ちょっとPさんに相談しに行こうよ。三人でまたライブができるようにね」

凛「それいいね、行こうか」

加蓮(これで凛はレッスンルームから遠ざけれた、あっぶないなぁ)

凛「加蓮?どうしたの?」

加蓮「ううん、なんにもなーい」

卯月「加蓮ちゃん遅いですね…」

未央「向こうで倒れてたり…」

奈緒「するわけねーだろ!!?…たぶん…だいじょうぶだよな?」

ピロピロリン

奈緒「ん?携帯なってるぞ?」

卯月「私のじゃないですね」

未央「私のでもないよ?」

奈緒「あ、あたしのか」

ぽちぽち

奈緒「…え!?」

未央「どうしたの!?」

卯月「加蓮ちゃん倒れてましたか!?」

未央「こらしまむー、そんなに恐ろしいことをいうな」

卯月「じょ…冗談ですよ」

奈緒「このレッスンルームの横で凛に会ったって…」

卯月「えぇぇぇ!?」

未央「ば…ばれてないよね?」

奈緒「多分…見かけたから回収して事務所に戻ったって」

未央「かれかれファインプレーじゃん!」

卯月「ばれなくてよかったぁ…」

奈緒「んじゃああたしたちだけで最後の締めやるかぁ」

卯月 未央「おー!!」

そして埼玉公演初日

奈緒「もう埼玉公演一日目かぁ…」

奈緒「結局二人の練習見てたから時間たつのも早かったなぁ…」

奈緒(ツアーの最後を締めくくる埼玉公演でトラプリとして三人でTrancing Pulseを歌うことは叶わなかった…)

奈緒(あたしたちの代わりにニュージェネの三人が歌ってくれるっていうのもうれしい限りなんだけどな)

奈緒「あたしは埼玉公演に出られなかった加蓮の遺志も一緒に歌うから…」

加蓮「アタシはまだ死んでないっての」

奈緒「わぁぁ!?加蓮!?!?なんでここに!?」

加蓮「どーせまたアニメっぽい重たーい考えをしてるんじゃないかなって」

奈緒「なんだよ…わるいか」

加蓮「うぅん、全然?」

奈緒「?」

加蓮「実はアタシも三人で歌いたかった」

奈緒「加蓮…」

加蓮「奈緒は今回この舞台に立てなかったアタシの分まで精いっぱい歌ってほしいな」

奈緒「…そうだよな、明日より今あたしがしっかりやらなくっちゃな」

加蓮「よし、その調子!頑張っておいで」

奈緒「よっし!やってやるぞぉ!!」



奈緒「凛…歌わせてもらうぞ!!!」


ずっと強く そう強く あの場所へ 走りだそう


観客『わぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!』




弱気になったりもするよ、そんな時には強く抱きしめて


強く、そう強く あの場所へ 走りだそう


奈緒「なぁ凛…あとは任せたぞ」


加蓮「おつかれ~」

奈緒「やりきってやったぞ!」

凛「おつかれ、よかったよ」

奈緒「凛―!色々教えてくれてサンキューな!」

凛「うん、私も明日負けてられないね」

奈緒「そうだな!」

プロデューサー「奈緒おつかれ、ライブよかったぞ。お、凛ちょうどいいところにいたな」

凛「どうしたのプロデューサー?」

プロデューサー「ちょっと伝え忘れてたことがあってな」

凛「伝え忘れてたこと?」

卯月「そのことは!!!」

未央「この私たちから説明しよう!!!」

凛「卯月!?未央!?」

卯月「凛ちゃん、あのですね」

未央「私たち明日もう一曲歌うことになっているのだ!」

凛「うん…へ?もう一曲??」

卯月「ごちゃまぜメドレーの話は聞いてます?」

凛「うん、聞いてはいるよ。奈緒がNever say never歌ってたやつだよね?」

未央「それをなんと私たちもやることになっているのです!!」

凛「は?何の曲を?」

未央「それがなんとですね…」

卯月「なんとなんと…」

未央 卯月「トライアドプリムスのTrancing Pulseだよ(です)!!」

凛「…へ?」

プロデューサー「まぁそういうことだな」

凛「…奈緒と加蓮は知ってたの?」

加蓮「知ってたもなにもね」

奈緒「あたしたちがこの二人にダンスとか教えたんだぞ!」

未央「なんでそんなに得意げに…」

凛「なんだ…そうだったんだ…」

卯月「あれ?凛ちゃん怒っちゃいましたかね」

加蓮「ちがうよ?あれはうれしくってどう反応したらいいか困ってるんだよ」

未央「そうなのかい、しぶりん!」

凛「違う!!」

加蓮「えー?違うの?この間未央と卯月がよそよそしいってアタシに泣きついてたくせにぃ」

未央「そうなのかい!?しぶりん!!!」

凛「加蓮!!!!!!!!!」

卯月「凛ちゃん!!(だきっ)」

凛「卯月!?」

未央「しーぶりん!(だきっ)」

凛「未央まで!!?」

奈緒「あーあ、凛はモテモテだなぁ」

加蓮「アタシたちはお邪魔かな?」

凛「あっ、二人とも!!」

奈緒「あたしたちのぶんまで精いっぱい歌ってきてくれよな!」

加蓮「福岡、埼玉一日目と…アタシたちの想い、しっかりバトンパスしたからね!」

凛「…二人とも」

未央「あれれ?しぶりん泣きそうなのですかな?」

凛「未央うるさい」

卯月「奈緒ちゃん!加蓮ちゃん!」

奈緒「ん?」

加蓮「どうしたの?」

卯月「あのっ!練習に付き合ってくれてありがとうございました!明日頑張りますね!!」

未央「二人の想いはちゃんと受け取ったぞっ!精いっぱい頑張るから、ちゃんと見ててよね!」

凛「二人ともありがとう…二人の分までしっかりやってくるよ」

奈緒「おう!」

加蓮「うん!」

奈緒 加蓮「頑張ってね!」

そして埼玉公演2日目

未央「ついに私たちの番だね…」

卯月「がんばってきた成果をしっかり出せるよう、がんばります!」

凛「さぁ二人とも、行こうか!」

未央 卯月 凛「「「フライ・ド・チキン!!!」」」



  鮮やかな色纏う波紋は…


奈緒!加蓮!わたしたちの想い 届いてるよね!!!


ここまで読んでくださってありがとうございました
そしてSSA公演お疲れさまでした

記憶している限りでは本来、Trancing Pulseを歌ったのはサビだけだったと思うのですが
この公演では演出上一番丸々歌うということになってます

SSAを見て思いついたことたくさん詰め込みました
楽しんでいただけたのなら幸いです

それでは、またどこかで会いましょう

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