千早「スロット?知らないわ。」 (22)

春香「スロットなんて知らなくていいと思うよ」

千早「いや、でも少しは知っていてもいいかなと思うのよ」

春香「えっどうして?」

千早「ほら良く言うでしょ?『知らぬというのは罪なことよのう』って」

春香「…千早ちゃん、スロット知ってるでしょ…?」

千早「知らないわ。」


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やよい「1024…2048…えっと…えっと…」

千早「あら高槻さん、何をやっているのかしら?」

やよい「あっ千早さん、今2にどんどん2を掛けていってどこまで暗算できるか試してたんですけど…2048の次は…4096…えっと…えっと…その次は…」

千早「8192、16384、32768、65536、131072」

やよい「うわぁ、千早さん凄いです!数学得意なんですね!」

千早「ふふふ、それほどでもないわよ」

春香「じゃぁその次は?」

千早「…そういえばやらなきゃいけないことがあったのよ」

春香「千早ちゃん、やっぱりスロット知ってるでしょ?」

千早「知らないわ。」

春香「さてさて、続いての企画は?」

【響チャンス】

春香「えっ?なに?響チャンスってなに?」

美希「詳しい説明は千早さん、お願いしますなの」

春香「えっ千早ちゃん?」

千早「響チャンスは…」

春香「これはまさか…?」

千早「本当にチャンスなんだから!」

春香「はい出た、絶対スロット知ってる」

千早「知らないわ。」

千早「テキパキラリ GOODニカッと」

千早「最後に笑うのはワ・タ・シ」

千早「ギターソロ カカカカモーン!!」

春香「いや、これは絶対スロット知ってるよね?」

千早「知らないわ。」

P「うわっ…」

春香「どうかしましたか、プロデューサーさん?」

P「いや、パソコンで作業していたらフリーズしちゃって…データ保存してなかったからもう一回やり直しだよ…」

春香「あちゃー、それはついてないですね。ね、千早ちゃん」 

千早「確かにそうね、こんなところでフリーズ引くなんて勿体ないわ」

春香「千早ちゃん、スロッ」

千早「知らないわ。」

美希「それでね…ってことがあったの」

あずさ「あらあら~、さすが美希ちゃんね」

千早「…」

春香「あれ、千早ちゃん?何か考え事?」

千早「春香…神様って不公平よね」

春香「えっ突然どうしたの千早ちゃん?」

千早「だって、美希もあずささんも私なんかよりよっぽど可愛いし、スタイルはいいし…」

春香「いや、で、でも千早ちゃんだって美人だし、スタイルは良いと思うよ!」

千早「…まぁそんなことはこの際大した問題じゃないのよ」

春香「えっ、アイドルなんだからそれなりの問題ではあると思うけど…それより重大なことが何かあるの?」

千早「ええ、それは…イメージカラーよ」

春香「イメージカラー?」

千早「美希は緑、あずささんは紫…なのに私は青」

春香「はい?」

千早「春香、あなたは良いわよね、赤なんだから」

春香「…千早ちゃん、スロット知ってるでしょ?」

千早「知らないわ。」

春香「ねぇねぇ千早ちゃん」

千早「スナイパイっていうな!」

春香「いや、言ってないよ。というか絶対スロット知ってるでしょ?」

千早「知らないわ。」

春香「あれ、千早ちゃんからメールだ」

千早メール『今 何してるの?』

春香「突然どうしたんだろ?ってまだ続きあった」

千早メール『next+』

春香「…」

春香「あっ、またメールだ」

千早メール『ライブ、見に来てくれる?』

春香「はいスロット知ってる、これは絶対知ってる。ってまたメールきた。」

千早メール『知らないわ。』

やよい「…はぁ…」

千早「高槻さん、なにか悩み事?」

やよい「あっ千早さん、春香さん…えっと、その…」

春香「私達でよければ相談に乗るよ?」

やよい「あの…実は最近、誰かにつけられてるような気がするんです」

春香「えっそれってストーカー?」

千早「高槻さんにストーカーなんて、これは765プロへの反逆ね」

春香「…うん。」

やよい「だから最近一人で歩くのが怖いんです…こんなことなら、もうアイドル、辞めたほうが…」

春香「アイドルを辞めるなんて簡単に口にしちゃだめ!」

やよい「は、春香さん…」

千早「そうよ高槻さん、諦めたらそれまでよ。ここは冷静に対処しましょう」

やよい「は、はい!」

春香「…」

千早「それにしてもおかしいわね」

春香「えっなにがおかしいの?」

千早「私はいつだって高槻さんの近くにいるのに、ストーカーの気配に全然気が付けなかったわ」

春香「ふーん、なるほど」

やよい「あと、ポストに差出人不明の手紙が入ってたりもするんです」

春香「手紙?ちなみにどんな内容が書いてあるの?」

やよい「えっと、今日は月が綺麗だね、とか、君は神になるつもりかい、っていうよく分からない内容です」

千早「わけが分からないわね」

春香「そうかな?私はもうほとんど分かったけど?というか千早ちゃん…」

千早「知らないわ。」

春香「今日はクリスマス会ですよ、クリスマス会!」

春香「って、千早ちゃん、プロデューサーさん、小鳥さん、社長は?」

響「その4人なら集めた会費を持って買い出しに行ったぞ」

春香「あっそうなんだ」

響「なんか、マルハンに寄ってから参りますゆえとか言ってたけど…」

春香「えぇ!?もはや知らないとかじゃなくて、打ちに行っちゃってるよ」

春香「とりあえず、すぐメールしないと」

春香メール『4人とも、今何してるんですか?早く買うもの買って帰ってきてください』

春香「これでよし、ってもう返ってきた」

Pメール『追銭の刻』

春香「うわぁ、これ絶対負けてるやつだよ…」

春香メール『みんなクリスマス会楽しみにしてるんだから早く帰ってきてください』

春香「よし。ってさっきから返ってくるの早いな」

高木メール『今日のクリスマス会はやめたほうが無難じゃないかい?』

春香「…」

春香メール『中止になんか絶対しません。スロットで負けてるのは分かってますけど、怒らないから帰ってきてください』

春香「…。あっ、返ってきた」

小鳥メール『もはや止まれぬ』

春香「本当にあの大人たちは何を考えてるんだろう…」

春香「…」

春香「……」

春香「………」

春香「あっ、メールきた」

千早メール『帰宅撤収』

春香「のワの」

春香「千早ちゃん、絶対スロット知ってるよね?」

千早「春香、どうやらあなたは99%私がスロットを知っていると疑っているようね」

春香「いや、99%というか、もうほぼ100%だよね?スロットで言ったら激熱中の激熱だよね?」

千早「いい春香?激熱は外してこそ激熱なのよ?」

春香「…。だからやっぱりスロット知ってるよね?」

千早「知らないわ。」




終わり

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