ガヴリールドロップストーリーVol.2 (36)

前作 ガヴリールドロップストーリー の続きです。
一応前作の最後でも語った作品を通しての意図と言うかテーマがあるものの、知らなくてもここから読めます。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1502823720

Gabrill Drop Story 2

Chapter.1


タプリス「私は聖なる天使タプリスです。」

タプリス「あなたが天真先輩や白羽先輩を困らせているという悪魔ですね、私と勝負して下さいっ!」

サターニャ「イヤよ」

タプリス「なんでですか!?」ガビーン

サターニャ「私はアンタと違って忙しいの、ほっといてくれないかしら」

タプリス「で、でもあなた何もしてないですよね?」

サターニャ「はぁ、見てわからない?私は今ガムを噛むので忙しいの」クチャクチャ

タプリス「あわわ、この人学校でガムを噛むだなんてA級悪魔行為を平然と…恐ろしいです」がくがく

サターニャ「んー、少し前にもこんなやりとりをした気がするんだけど…これってデジャブかしら?」

タプリス「そんな事を私に聞かれても知りませんよ」

サターニャ「て言うかアンタ誰よ?」

タプリス「さっき言ったじゃないですか、タプリスですよ タ プ リ ス」

サターニャ「だからそれ誰よ!?」

サターニャ「えーっと、見た感じと このウザったい雰囲気から察するにガヴリールの妹か何か……」

タプリス「えへへ~、天真先輩の妹ですかぁ」デレデレ

サターニャ「ではないと」

サターニャ「あ、わかった!アンタあいつ(ガヴリール)のストーカーか何かね」

タプリス「違いますよっ!!」(涙目)


閑話休題

サターニャ「へー、あんたガヴリールとラフィエルの後輩なの」

タプリス「はい」

サターニャ「どうりで面倒くさそうな性格してそうだと思った訳ね」

タプリス「なんでそんな意地悪言うんですかっ!」

サターニャ「ほらそういう所とかが面倒くさいし」

タプリス「うぅ~」

サターニャ「じゃ、そろそろいい時間だし私は帰るわね」

タプリス「え?」

サターニャ「またね タプリス あんたの名前 明後日くらいまでは覚えておくわ」

タプリス「この人私の名前 忘れる気満々ですっ!」ガビーン

タプリス「って、待って下さいよ、まだ私との勝負が……」

シーン

タプリス「あれ?もう居ないです」

ガヴリール宅

タプリス「と言う事があったんですよ」

タプリス「胡桃沢・サタニキア・マクドウェルさん、とても恐ろしい悪魔でした」

ラフィエル「ふふ、サターニャさんは、こと勝負をしない事に関しては右に出る者はいませんからね」

タプリス「なんなんですか、その変な特技は!?」

ラフィエル「普段からガヴちゃんに挑まれる勝負をあの手この手で回避し続ける内にその道のプロになったんですよ」

タプリス「逆に凄いです、そこまでいくと絶対に普通に勝負した方が楽なのに…」

ラフィエル「本人も薄々勘付いてはいるんですが、ここまでくるともう意地ですよね」

タプリス「ですか」

ラフィエル「まぁ サターニャさんを頑張って改心させるのはガヴちゃんに任せておいて大丈夫だと思いますよ?」

ラフィエル「と、話をしていたらあちらの準備は整ったみたいです タプちゃん」

タプリス「準備?」

ガヴリール「今日の『タプリス、下界へようこそパーティ』のケーキが焼けましたよ」ニコニコ

ガヴリール「少しだけ見た目が悪くなっちゃいましたが……やっぱりヴィーネみたいに上手くはいきませんね、えへへ」

タプリス「えと、あのこれは……」

ラフィエル「今日タプちゃんが下界に来た事を知ってから、タプちゃんがサターニャさんの所で色々している間に2人でこっそりお祝いの準備をしていたんですよ」

ガヴリール「今日のお祝いのために天界からの仕送りのお金を少し奮発しちゃったので、他のお料理にも期待してて下さいね、タプリス」

タプリス「天真先輩…白羽先輩…私のために……」うるうる

タプリス「ありがとうございますっ!二人とも大好きです」ギュー

ラフィエル「あらあらー」

ガヴリール「もう、タプリスは甘えん坊さんなんですから」

タプリス「うぅ、先輩二人が天界から居なくなって不安で寂しかったですよぉ」びえ~ん

ガヴリール「よーしよし、もう大丈夫ですよ」なでなで

ラフィエル「さあ、そろそろお祝いを始めましょう 早くしないとガヴちゃんお手製のお料理が冷めちゃいますよ?」

タプリス「ぐすん、はいっ!!!」


この後めちゃくちゃ楽しくお祝いした

エンジェル珈琲

ヴィーネ「ふーん、ガヴ達の後輩の為にお祝いの準備の時間稼ぎを手伝ってあげるだなんて、サターニャも結構いい所があるじゃない」ニヤニヤ

サターニャ「いや 別にそういうのじゃないからね?」

サターニャ「ただ断るとあの天使どもがうるさそうだから仕方なくやっただけだし」ぷい

ヴィーネ「ふーん、へぇー」ニヤニヤ

サターニャ「あぁー、もうなによ!そのウザったい顔は 早くやめなさいよ!」赤面

ヴィーネ「えー、どうしようかなー」ニヤニヤ

サターニャ「こんな事になるなら思いっきり断ってやればよかった」

ヴィーネ「また、心にもない事を」ニヤニヤ

サターニャ「ヴィネット、いつか覚えておきなさいよ」ぐぬぬ

ヴィーネ「きゃー、優しい優しい悪魔のサターニャに睨まれたー」

サターニャ「あー、うるさい!うるさい!」照れ

マスター(…………和む)


Chapter.2


まち子(私は1年B組のクラス委員長、趣味はクロスワードで特技は暗算、得意料理は麻婆豆腐で日課は踏み台昇降…)

まち子(進路調査のプリント、また胡桃沢さんだけ出してない……)

まち子(胡桃沢さん 提出率あまりよくないのよね…委員長の私が言いに行かなきゃだし………)

サターニャ「あ、そういえばプリントを出し忘れていたわ」

ラフィエル「もうサターニャさん、しっかりして下さい」

ラフィエル「そういうのは出さないと後が大変なんですから」

サターニャ「私も最近は忙しかったのよ、あれとかこれとかそれとかで」

ラフィエル「あれとかこれって一体何なんですか?」

サターニャ「まぁ具体的に何をしていたかと聞かれれば敢えて答えないのだけどね 敢えて」

ラフィエル「ほら結局なにもしてないんじゃないですか」

サターニャ「ま、下界ではそうともいうわね」

ラフィエル「どこでもそう言うんですよ」呆れ

サターニャ「はいはい、さっさとやればいいんでしょ」

ラフィエル「そうして下さい」

まち子(どうやら気付いてくれたみたいね)

まち子(今日が期限だから早めにお願いしますねー)

ラフィエル「それでどのプリントを出し忘れたんですか?」

サターニャ「魔界に出すプリントやつよ」

まち子(どこに提出するって!?)

まち子(ちょ そういうおふざけはいいから早く出してくれないかな!?もう期限ギリギリなんだから)

ラフィエル「それは早くやらないと駄目ですね」

ラフィエル「で 何を調べるんですか?」

まち子(え、スルー!?よく知らないけど白羽さんってこういう冗談が通じる子だったの!?)

サターニャ「今年上半期に流行った新手の詐欺の手口 ベスト3よ」

まち子(なにそれ 全然進路と関係ない)

まち子(新手の詐欺ベスト3なんて調べてどうするのよ あなたは探偵の仕事でもしてんのか!?)

ラフィエル「あー、それは結局重要なやつですね」

まち子(そして白羽さんもノリノリ!)

ラフィエル「その類いのデータは私達(天使悪魔)の中ではよく重宝されますし」

まち子(されねぇよ!?私達女子高生の間じゃ その情報そんなに必要ないから!!)

サターニャ「はぁ、面倒くさいけどこればっかりは調べておかないといけないのよね」

まち子(その使命感はなんなの!?普段面倒くさいの一言で殆ど何もしない胡桃沢さんがそこまでして欲しい情報なの!?)

まち子(もしかして自分か身内が詐欺にでもあったからそこまで熱心になれるの)

まち子(そんなに詐欺に対する正義感が強いならもう進路の第1志望は警察官でいいじゃない)

サターニャ「あーあ、この世の詐欺に遭う馬鹿がみんなが消えてくれさえすれば……」

まち子(いや消しちゃダメでしょ)

まち子(と言うか詐欺師の肩を持っている!?)

ラフィエル「サターニャさん、そういう事は言っちゃ駄目ですよ 不謹慎です」

サターニャ「なんで騙される奴らがいるせいで私がこんなプリントを書くはめになるのよ」

サターニャ「全部騙される方が悪いのに」

まち子(胡桃沢さん、もしかして騙すサイドの人なの!?)

まち子(もう一体、なんの話をしてるのやら……)

サターニャ「あ、そういえば進路希望調査も忘れていたわ」

まち子(あれ、今まで別の話!?)

まち子(なんだ…それならさっきの変な話も納得が…)

まち子(納得はできないけど、この際放っておきましょう)

サターニャ「まぁ進路は無難なのでいいかしら」カキカキ

進路『ごくごく普通の悪魔』

まち子(すごいこと書いちゃった!!)

まち子(将来やりたいことで『ごくごく普通の悪魔』って…もうその時点で普通じゃないんですけどっ!)

まち子(そもそも高校生にもなって悪魔になりたいって…これがあの厨二病というやつなの)

まち子(そんな夢みたいなことじゃなくて、もっと現実的なことを書いて欲しいんですよ!!!)

ラフィエル「サターニャさんらしい進路ですね」

まち子(白羽さんもさっきからノリ良過ぎだしっ!!)

サターニャ「そもそも私の進路なんて どんなに頑張ってもこれくらいしかないしね」

まち子(どんなに頑張っても悪魔にしかなれないってどんな人生送ってるのよっ!極悪人か!!)

まち子(なんだか本気で心配になってきたわ)

ラフィエル「堅実なのもいいとは思いますが、やはり夢は大きく持った方がいいと思いますよ?」

サターニャ「例えば何よ?」

ラフィエル「ここはドーンっと魔王なんてどうでしょうか?」

まち子(白羽さんまで変な冗談を言い始めてるし)

サターニャ「はぁ?魔王なんて私には無理無理」

まち子(そうよね、うんうん ここに来て胡桃沢さんがやっと普通のことを…)

サターニャ「魔王って言うのはね、一流の学歴とキャリア、資格を持った出来る奴だけがなれる勝組の職業なんだから」

まち子(全然普通じゃなかった!)

まち子(しかも魔王の敷居がめちゃくちゃ高い!!!)

ラフィエル「そろそろいい時間ですし、ちゃちゃっと書いて早く帰りましょうか」

サターニャ「それもそうね」カキカキ

サターニャ「はい 委員長」渡す

まち子「ありがとう」受け取る

サターニャ「それじゃあ」ひらひら

ラフィエル「さようなら」ペコリ

まち子「じゃあねー」

まち子(なんだかとんでもなく疲れたなぁ)

まち子(あとはこれを先生にわたして……)


進路『パティシエ』


まち子(いや本当にさっきまでの会話は何だったの!?)



廊下


ラフィエル「」ニコニコ

サターニャ「どうしたのよ ラフィエル、さっきからやけに機嫌が良さそうだけど」

ラフィエル「いえサターニャさんのクラスの委員長さんは面白いなーっと思いまして」

サターニャ「そうかしら?普通じゃない」

ラフィエル「あれは わかる人にはわかる面白さなんですよ」

サターニャ「ふーん」


調理部

ガヴリール「今日は遅かったですね、もう部活始めちゃってますよ?」

まち子「うん、色々とあってね…本当に色々と………」

ガヴリール「そうですか、委員長さんも大変なんですね」

ガヴリール「そんな頑張っている委員長さんにはこのガヴリール特製メダル(クッキー)を贈呈しましょう」ニコ

まち子「あぁ、ありがとう天真さん」パク

まち子「美味しい……」ほろり

田中「天真さん 優しい!」

上野「天真さん 可愛い!」

田中・上野「そして……」

田中・上野(……………和む)



chapter.3


ガヴリール「サターニャさん、今日こそ私の天使的行為で貴方を導いてみせますよ」

サターニャ「……………」

タプリス「わぁー、さすが天真先輩です。カッコイイです。」

ガヴリール「えへへ、そうですか?ちょっと照れちゃいますね」

サターニャ「………………」

ラフィエル「今日は新しく出来た洋菓子店でケーキを買って来ました。もちろんみなさんの分も用意してますよ」

ヴィーネ「そのお店知ってる、確かあの人気店の二号店でしょ」

ラフィエル「そうなんです、私もこのお店の噂は聞いていたので前々から気になってたんですよ」

サターニャ「…………………」

ガヴリール「ふっふーん、どうですか?サターニャさん」

ガヴリール「私も天界ではこんな風に後輩から慕われるお姉さんだったんですよ」ドヤァ

サターニャ「……………………」

ガヴリール「サターニャさん?聞いてますか?サターニャさん、サターニャさんってば」ゆさゆさ

サターニャ「あーもう うるさいわね、聞こえてるわよ」

ガヴリール「聞こえてるんだったらなんで無視するんですか、サターニャさんの いけず」

サターニャ「それはいつにも増してアンタがウザそうだったからよ」

ガヴリール「酷いです!」ガビーン


サターニャ「て言うか、あんた達なんで私の家に勝手に上がり込んで来てるのよ!!」ドドーン


ガヴリール「それはもちろん みんなでサターニャさんのお家に遊びに…もといサターニャさんを善の道へ導きに来たからじゃないですか?」きょとん

サターニャ「いや、なんであんたが『え、なにを当たり前の事を聞いてるんですか?』みたいな顔できょとんとしてんのよ」

サターニャ「これはアレよ、ふほー侵入よふほー侵入!!下界の犯罪行為のふほー侵入なんだからっ!!」

ラフィエル「あっ、ヴィーネさん またサターニャさんが覚えたての言葉を連呼していますね」

ヴィーネ「本当だ。サターニャって覚えたばかりの言葉をよく使いたがるところあるわよねー」

ラフィエル「ですですー」

ヴィーネ「子供っぽくって可愛いわよねー」

ラフィエル「本当にそうですよねー」

ラフィエル「他にも、たまに違う意味で覚えた言葉を連呼している時に『その言葉意味が違っていますよ』と言うと拗ねてしばらく口を聞いてくれなくなったりして~」

ヴィーネ「あるある」

ガヤガヤ

サターニャ「はぁ!?べ、別に今はそんな話をしてるんじゃないでしょ!!あ、あんた達少し黙りなさいよ」

ガヴリール「へぇ、サターニャさんにもそんな微笑ましい一面があるんですね」ニヤニヤ

タプリス「ぷぷぷ~、胡桃沢先輩恥ずかしいですね」

サターニャ「ほらそこ笑うな、今はあんた達のふほー侵入の話よ!ふほー侵入!!!」

ラフィエル「あのー、サターニャさん」

サターニャ「なによ」イライラ

ラフィエル「先ほどから気になっていたんですが、『ふほー侵入』じゃなくて『不法侵入』ですよ?」ニヤニヤ

サターニャ「////////」赤面

ヴィーネ「あ、サターニャが部屋の隅で丸くなった」

ラフィエル「完全に拗ねちゃいましたねー、これを慰めるのは大変ですよ」

ヴィーネ「って、ラフィが弄ったからでしょ」ジト目

ラフィエル「そうですか?私はただサターニャさんを導いてあげただけですよ」

ガヴリール「これはみんなでサターニャさんを励ましてあげないと」


数十分後


ガヴリール「まさかあれからサターニャさんが機嫌を直すまでに数十分もかかるとは思いもしませんでしたね」

ヴィーネ「そしてまさかメロンパンで一瞬で機嫌が直るとも思わなかったわ」げっそり

サターニャ「そう言えばさっきからそこにいる あんたは誰なのよ?」

タプリス「この人本当に前回会った時の宣言通り 私の事忘れてますっ!?」ガビーン

サターニャ「いや、忘れている訳じゃないのよ?ほら確かこの前会ったわよね?」

タプリス「ほ、覚えていてくれてましたか、そうです私が……

サターニャ「そうそう、たい焼き屋さんだかゲーセンで会ったわよね?もちろん私は覚えているわよ」

タプリス「やっぱり覚えてなかったですっ!?」ガガーン

サターニャ「名前は確か……ボブ!そうよ、あんたはボブね」名推理

タプリス「全然違いますよ、誰ですかボブって」

サターニャ「なに言ってんのよ、ボブはアフリカから日本に来たOSUSI研究家じゃない」

タプリス「確かに誰ですかとは言いましたが、本当にボブさんのプロフィールを言われてもそれはそれで困りますっ」

サターニャ「あれ?もしかして本当にあんたボブじゃないの?」

タプリス「さっきからそう言ってますよ!」ぷんぷん

サターニャ「あー、じゃああれかこの前会ったガヴリールの後輩とか何とかのヤツね」

タプリス「それです!それですよ 、その時会ったのが私タプ………

サターニャ「そう確か名前は ボブリスね!!」名推理

タプリス「違いますよっ!!!」

タプリス「胡桃沢先輩、さっきからちょっとボブに引っ張れ過ぎですよ、惜しいところまで来たのでもっとしっかり思い出して下さい」

サターニャ「まぁ、冗談はこのくらいにしてと」

タプリス「あれ?今までのは冗談だったんですか?」

ラフィエル「恐らく さっきほど弄られたサターニャさんの気晴らしですね」笑いを堪えながら

タプリス「酷いですっ!!」ガビーン

サターニャ「それくらい良いじゃない、謝るから許しなさい タコリス」

タプリス「最終的に普通に名前を間違えられました(涙目)」

ガヴリール「と言う訳で、今日はみんなで遊べる下界で見つけたゲームを持って来ました」パンパカパーン

タプリス「わーい」ぱちぱち

ヴィーネ「ガヴがゲームだなんて珍しいわね」

ラフィエル「ですねー。私もガヴちゃんがどんな物を持って来たのか楽しみです」

サターニャ「どうせ ガヴリールの事だからゲームと言ってもしょうもないのを持ってきたに決まっているわ」

ガヴリール「そんな事ありませんよ、サターニャさんもこれをみたらビックリ仰天すること間違いなしなんですから」

サターニャ「はい はい、期待しないでおくから早くそれがなんなのか教えなさいよ」

ガヴリール「今日みんなで遊ぶゲームはずばり『人生ゲーム』です。」人生ゲーム ドドーン!!!

サターニャ「へー、すごーい(棒読み)」
(人生ゲーム知ってた)

ヴィーネ「うん、無難でいいんじゃない」
(人生ゲーム知ってた)

ラフィエル「ガヴちゃんらしいですねー」
(人生ゲーム知ってた)

タプリス「じ、人生ゲーム…なんだかとても深そうな名前のゲームですね ゴクリ…」
(人生ゲーム知らなかった)

ガヴリール「あれ?みんなの反応がそこまでよくありません」

ガヴリール「あ、わかりました。みんな まだこの人生ゲームのすごさがわかってないからそんな反応なんですね」

ガヴリール「それでは私がこの人生ゲームの遊び方と魅力を説明しましょう」

タプリス「楽しみです。」

サターニャ「いや、そんなの聞かなくても大体わかるでしょ」

ヴィーネ「まあまあ、ガヴも楽しそうだしここは聞きましょうよ」

ガヴリール「まず始めにこの人生ゲームと言うゲームはですね」

ガヴリール「1860年頃に、アメリカで印刷業を営む若者によって考案された事がルーツだと言われ、その100年後にその印刷会社がこのゲームのエッセンスを加えたものを正式に発売したのが人生ゲームです。そもそも人生ゲームとはボードゲームの一種で………

サターニャ「ちょっと待ちなさい!!」

ガヴリール「どうしましたか、サターニャさん?もしかして私の説明に解らない所があったとかでしょうか?それならそこをより詳しく説明して……」

サターニャ「そういう事じゃないから」

ガヴリール「はて、それではなんのお話でしょうか?」

サターニャ「普通そこから説明する!?」

ガヴリール「そこから?私は一から人生ゲームの説明をしていたつもりでしたが何か違いましたか?」きょとん

サターニャ「ゲームの説明って普通に遊び方の説明とかの事でしょ、それをなんでそのゲームのルーツから説明してんのよ!」

サターニャ「そんな説明を一々聞いてたら一生ゲームが始まらないでしょ!」

ガヴリール「なるほど。そういう事でしたか」

ガヴリール「確かに、サターニャさんの言う通りですね。ルーツから説明していたら時間が足りないかもです」

ガヴリール「わかりました。それではゲーム内容から説明していきましょう」

サターニャ「前々から思ってたけどこいつ結構天然でボケをかましてくるわよね」

サターニャ「て言うかラフィエルとヴィネットもちゃんとツッコミなさいよ」

ヴィーネ「えー、別に可愛いからいいじゃない」

ラフィエル「それに面白いですしねー」

サターニャ「はぁ、アンタ達二人がこのアホ天使の手綱を放棄したら私がこいつの面倒見なきゃいけなくなるじゃない」

ラフィエル「それが面白いんじゃないですか」ニコニコ

ラフィエル「と言うかそれ見たさでガヴちゃんの天然ボケを放置してる所もありますし」

サターニャ「それマジで言ってるの?」

ラフィエル「マジです」

サターニャ「この悪魔!人でなし!!」

ラフィエル「私は悪魔でも人でもないですよー」

サターニャ「ぐぬぬ~」

ヴィーネ(それでもガヴの遊びにはなんだかんだで付き合うサターニャ可愛い)

ガヴリール「改めまして人生ゲームの説明をさせて貰いますね」

ガヴリール「人生ゲームとはその名前の通り人の人生を擬似的に体験するボードゲームです」

ガヴリール「ゲーム進行は出た出目の数だけマスを進めてそこに書いている指示に従う」

ガヴリール「と言った所でしょうか」

タプリス「ほとんど、すごろくみたいなルールなんですね 天真先輩」

ガヴリール「ふっふふ、そう思うでしょう そう思うでしょう タプリス」

ガヴリール「しかしこの人生ゲームの真の面白さ すごろくとの違いはここからなんですよ」

タプリス「そうだったのですか、さすが天真先輩です。」

ガヴリール「まず始めにこの人生ゲームはサイコロを使いません」

タプリス「えぇー!?どういうことですか?サイコロがなかったら出目が決められませんよ 大変です。」

ガヴリール「出目はこのルーレットで決めるんですよ!」ルーレット ドーン!!

タプリス「す、すごい!ルーレットですっ!みなさんルーレットですよっ!!ハイテクです。ハイカラです。すごいですっ!!」わくわく

ガヴリール「そうでしょうすごいでしょう。私も初めてこのルーレットを見た時は余りの衝撃に言葉を失ったものです」

タプリス「天真先輩 天真先輩」ゆさゆさ

タプリス「一回 一回だけ回してみてもいいですか?」キラキラ

ガヴリール「仕方ないですね~、一回だけですよ?」

タプリス「わーい」

ヴィーネ(……………和む)

サターニャ「これこそネタとかじゃなくてマジなの…」唖然

ラフィエル「マジですねー」

サターニャ「マジかー」

ガヴリール「他にもゲーム内の金銭のやり取りをこのおもちゃのお金で行います」」

タプリス「すごいです!!本物みたいですっ!」

ガヴリール「ゲーム内でお金のやり取りをするようになるだなんて時代も変わったものですね」うん うん

サターニャ「アンタの話じゃ1860年とか言う大昔に出来たゲームなんだけどね」ジト目

タプリス「先輩達 見てください」

先輩達「うん?」

タプリス「お金持ちですっ!」おもちゃの札束を手に持って

ガヴリール「タプリスは可愛いですね」なでなで

ヴィーネ「うん うん 千咲ちゃん可愛い」なでなで

タプリス「えへへぇ、先輩達くすぐったいですよー」

サターニャ「あー、この胸焼けしそうなほど甘ったるい空間から抜け出したいんだけどダメ?」

ラフィエル「ダメです」

サターニャ「ダメかー」

数分後

ガヴリール「これで大方の説明は終わりですよ」

サターニャ「ふわぁ、やっと終わったわね」

ラフィエル「ちゃんと聞いてみると意外に知らないルールも少しありましたね」

ヴィーネ「人生ゲームのギミックを毎回ドヤ顔で説明するガヴとそれに毎回驚く千咲ちゃん…とても良かった」

タプリス「人生ゲームとても面白そうでした。はやく!はやくやりましょう天真先輩!!」

ガヴリール「そうですね。そろそろ人生ゲームを始めましょうか」

タプリス「やったー。これで私にもハイテク化の波と言うやつがくるんですね 天真先輩」

ガヴリール「そうです。このゲームをする事によって私達はより最近の若者達の流行に乗ることが出来ますよ」

タプリス「ばんざーい」

ラフィエル「もうすでに何十年分も乗り遅れてる気がしますけどねー」

サターニャ「別に良いんじゃない?もうあいつらだけ時代の波に取り残されても」

ヴィーネ「安心して二人の為なら私がまた下界で人生ゲームを流行らすわ」真顔

サターニャ「……………」

サターニャ「ヴィネット、アンタってガヴリールの事になるとIQがとても低そうな事ばっか言うわよねー、今気づいたわ」

ラフィエル「今更ですねー」

サターニャ「ねー」



ガヴリール「では私の手番からでゲームスタートです!」

ガヴリール「ルーレットを回しますよ」ルーレットぐるぐる~

ガヴリール「4が出ました」コマを進める

ヴィーネ「えーっと、4番目のマスは『交通事故に遭って入院 一回休み』だって」

サターニャ「ふん、ガヴリールのようなマヌケにはお似合いのマスね」

ヴィーネ「もうサターニャったらそんな事言ったらダメでしょ」

サターニャ「うっさいわね、ヴィネット なんでアンタにいちいちそんな事言われないといけないのよ!」

サターニャ「アンタは私のオカンかっ!」

ヴィーネ「お、オカンって……」ガーン

ラフィエル「4は一回休みですか、気をつけないといけませんね」

ガヴリール「うーん、はじめからあまり良い結果出ませんでした。しかしまだまだゲームは始まったばかり…頑張りますよー」おー

タプリス「た、大変ですっ!!」あわわ

先輩達「!?」

タプリス「天真先輩が交通事故に遭ってしまいました!!はやく助けに行かないと」

サターニャ「ちょっと待ちなさい アンタは一体どこに行くつもりなのよ」

サターニャ「これはゲームよ、げ・え・む!」

タプリス「は!そうでした。私としたことが天真先輩が交通事故に遭われたと聞いて焦ってしまいました。」

ガヴリール「もうタプリスは 昔からあわてんぼうさんなんですから」

タプリス「えへへ、すみません」

サターニャ「リアクションが斜め上を行き過ぎて正直ビビったわよ」

サターニャ「仮に狙ってやっていたのだったらこの私が手放しで褒めるくらいにわね」

ラフィエル「タプちゃんはやっぱり逸材ですねー 流石私の後輩です。」

ヴィーネ「うん、どういう意味での逸材かは聞かないでおくわ…」

ガヴリール「次はサターニャさんの番ですね。ささルーレットを回して下さい」

サターニャ「はいはい、そんな事わざわざ言われなくてもわかってるわよ」

タプリス「いいなー、私もルーレット回したいです…」

サターニャ「アンタはさっき回したでしょ!て言うか自分の番になったら回せるでしょうが」

タプリス「確かにそうでした。仕方ありません それなら今は回すのを我慢します」

ヴィーネ「千咲ちゃん 千咲ちゃん」

タプリス「どうしました?月乃瀬先輩」

ヴィーネ「私の時のルーレットは千咲ちゃんが代わりに回してくれていいわよ」

タプリス「本当ですか?わーい、月乃瀬先輩やさしいです。」

ヴィーネ「先輩…先輩……いい響きね」デレデレ

サターニャ「あぁー、魔界の頃のヴィネットはもうちょっと凛々しい感じだったはずなのにどうしてこんなアレな感じになったのやら……」

ガヴリール「そうなんですか?」

サターニャ「ええそうよ、少なくとも今みたいにアンタやそこの後輩悪魔を初めて出来た孫のように甘やかすようなデレデレ女ではなかった事は確かね」

ヴィーネ「それを言うならサターニャだって魔界にいた頃は……」

サターニャ「やめろ、あれは黒歴史だ」マジトーン

ラフィエル「黒歴史!?魔界にいた時のサターニャさんに一体何が」わくわく

サターニャ「人が嫌な素振りを見せた瞬間その食いつきやめなさい!」

サターニャ「絶対に言わないし、絶対に言わせないから!例えヴィネットの口を永遠に封じてでもね」

ラフィエル「えー、それは残念です」

ラフィエル「ヴィーネさんが永遠に口封じされてしまうだなんて……」

ヴィーネ「私の命よりサターニャの弱みを優先した!?」

ラフィエル「冗談ですよ。」

ヴィーネ「もうラフィは趣味が悪いんだから」

ラフィエル「半分くらい」

ヴィーネ「全然冗談じゃない!?」

ラフィエル「嘘です。やっぱり三割くらいで」

ヴィーネ「三割冗談はもはや冗談じゃないからね!?」

ラフィエル「さてヴィーネさんで遊ぶのはこれくらいにしてと」

ヴィーネ「酷い……」

ラフィエル「サターニャさん、はやくルーレットを回して下さい。みんな待ってますよ」

サターニャ「それはあんた達が勝手に脱線したからでしょ」ルーレットぐるぐる~

サターニャ「1ね」コマを進める

ヴィーネ「なになに 1のマスは『残念!机の角に小指をぶつけて骨折 二回休み』」

タプリス「小指をぶつけて二回休みって…ぷぷぷ~」

サターニャ「さっき交通事故に遭ったガヴリールが一回休みなのに小指ぶつけた私が二回休みって絶対おかしいでしょ!!」

ラフィエル「サターニャさんらしい面白いマスですね~」

サターニャ「なんですって ラフィエル!!」

ヴィーネ「いや、アンタもさっきガヴに同じような事言ってたでしょうが」ジト目

ガヴリール「た、大変です!!!」あわわ

一同「!?」

ガヴリール「サターニャさんが小指を怪我しちゃいました。早く助けに行かないと!!」

サターニャ「だからこれはゲームだって」

サターニャ「私の小指は安全よ」

ガヴリール「ふぅ、そうでしたか。よかった よかった」汗ふきふき

サターニャ「さっきの後輩悪魔をみてたならいい加減学習も出来るでしょうに アンタって本当にお馬鹿ね」

ガヴリール「あぅ、すみません サターニャさんが怪我をしたと聞いたら居ても立っても居られなくて……」しゅん

タプリス「そんなことありませんよっ!例え相手が悪魔でも助けようとする天真先輩のやさしさに私は感動しましたよ。」

ガヴリール「タプリス」だき

タプリス「天真先輩」だき

サターニャ「天使ってみんなこんな感じの年がら年中頭の中お花畑みたいな奴ばっかなの?」

ラフィエル「さすがにお二人ほどのあの天使力を持つ人はごく一部かと…」

サターニャ「アホも天使力と言い換えれば聞こえだけはいいわね」

ヴィーネ(……………………和む)

普通に書き手の間違いです
脳内補正で後輩天使に変更しておいて下さい

>>26の秒数とコンマすげー
ところで乙コメってした方がいいの?

黒奈ちゃんも出てくるのかな

>>28
コメントは貰えると とても嬉しいです。


>>29
少なくとも今回は出てきません。
しかしガヴリールドロップストーリーは将来的に原作、アニメのエピソードを全てカバーしたいと思っているのでいずれ登場するとは思うのでそれまで応援して頂ければ嬉しいです。


数時間後

ガヴリール「はふぅ、人生ゲーム楽しかったですね」

タプリス「です ですっ。最近のハイテクなゲームはとてもすごかったです。これが『ちょーたのしー』というやつなんですね。」

ラフィエル「たまにはこういった遊びも趣きがあって良い物ですねー」

サターニャ「まぁ、悪くはなかったわね」

ヴィーネ「もうサターニャったら、本当は楽しかった癖に素直じゃないんだから」

サターニャ「はぁ、別に私は……」

ガヤガヤ

ラフィエル「それでみなさん この後はどうしますか?そろそろいい時間ですし…」

ガヴリール「言われてみればそうですね。もうお夕飯時になっています」

タプリス「ゲームに熱中して気づきませんでしたが、私はもうお腹ペコペコです。」お腹なでなで

ヴィーネ「じゃあ、そろそろ帰る?」

サターニャ「…………………」

ガヴリール「そうですね、そろそろ帰りましょうか」

ガヴリール「タプリス 今日のお夕飯はどうしましょう?」

タプリス「うーん、下界のご飯はとても美味しいので迷ってしまいます。」

タプリス「えーっと、えーっと、天真先輩が作ったご飯が食べたいですっ!!」

ガヴリール「ふふふ、それじゃあ何を食べるか決まらないじゃないですか」

タプリス「そうでしたっ!!」

ラフィエル「あのー、みなさんにご提案があるのですが」

ガヴリール「なんでしょう?ラフィ」

ラフィエル「今日はこのまま みんなで一緒に夜ご飯を食べるのはどうでしょう」

ヴィーネ「それいいわね。私は賛成よ」

タプリス「先輩達とご飯を食べれるんですか?楽しそうです!!」

ガヴリール「とてもいい提案ですね。そうしましょう」

ラフィエル「みなさんの意見が一致してくれて嬉しいです」

ラフィエル「後は家主のサターニャさんの許可が貰えたらこのまま決行するのですが………」

一同「じーっ……」期待の眼差し

サターニャ「あー、もうわかったから!わかったから そんな目で私をみるのをやめなさい」

ガヴリール「サターニャさん、ありがとうございます」

ガヴリール「やっぱりサターニャさんも今日みんなとお別れするのが寂しかったんですか?嬉しいです」

サターニャ「勘違いしないで頂戴。一度家に入れたら何時間 居座られても同じだからってだけで 、別にアンタ達ともっと一緒に居たいとかそんな馬鹿みたいな理由じゃないんだから」ツンデレ

ヴィーネ「ふふ、サターニャ このこの」だき

ラフィエル「サターニャさんったら」だき

サターニャ「ちょ、なによ!2人して私に抱きつくな!!ウザい、ウザいから!!やーめーろー」じたばた

ラフィエル「えー、そんなことを言う割に余り抵抗していない様に見えますよー?」

ヴィーネ「サターニャも本当は満更でもないのよね、私はわかっているから」

サターニャ「ギャー、ちょっと誰か!ガヴリール助けなさいよ!!助けなさーい!!!」

ガヴリール「今日は楽しい夜になりそうですね」

タプリス「はいっ!」


Chapter.4


エンジェル珈琲


マスター「うーん………」

マスター(今の若い子はどんなメニューがあったら喜んでくれるかねぇ)

マスター(……こういうことは実際に聞いた方がいいかもだねぇ)

ガヴリール「はい、わかりました。アイスキャラメルマキアートをおひとつですね。」

ガヴリール「マスターさん、オーダー入ります。アイスキャラメルマキアートをひとつお願いします!」

マスター「うん、ありがとう天真くん」

マスター「ところで天真くん」

ガヴリール「はい、なんでしょうか?」

マスター「少し聞きたいことがあるのだけど、今若い子が好きそうなメニューを考えていてね」

マスター「ぜひ天真くんの意見を聞かせて貰えないかな?」

ガヴリール「わかりました。少し考えてみますね」

ガヴリール「うーん、そうですね」

マスター「」どきどき

ガヴリール「焼き肉とかはどうでしょうか?」天然

マスター(喫茶で!?)

ガヴリール「」きょとん

マスター(焼き肉?どうしてそうなったのかな?)

マスター「て、天真くん、そうじゃなくてだね」あせあせ

ガヴリール「?マスターさん もしかして私なにかおかしなことを言っちゃいましたか?」首傾げ

マスター(この反応、冗談で言っている訳じゃあないみたいだねぇ)

マスター(そういえば天真くん、フルネームが外人っぽいし、もしかしたら外国から来た留学生……)

マスター(日本語が余りにも流暢で気がつかなかったけど、もしそうなら天真くんの母国の喫茶ではメニューに焼き肉が!?)
*ありません

マスター(私としたことが、自分の先入観に駆られて真面目な天真くんを疑ってしまったみたいだ反省しないと……)

マスター「そうだね、焼き肉いいかも知れないね。今度検討してみよう」

ガヴリール「はい!」

マスター(う~ん、若い子は難しいねぇ……)

以上
もしもガヴリールがサターニャのような純粋な心とおっちょこちょいな天然さんの部分を持ち、サターニャがガヴリールのようなダウナー系ヒロインだったらというテーマで書いたSSの第二弾 ガヴリールドロップストーリーVol.2 でした。

本当はChapter.5まで書く予定でしたが話の内容的に次に書くであろう第三弾に書いた方が綺麗に纏まるなと思って勝手に自粛しました。

後はもう言っちゃいましたが、続きはこのシリーズの評価に関わらず自己満足で書こうと思います。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom