藍子「お兄ちゃん」P(心臓を撃ちぬかれる音)【モバマスSS】 (52)




ポジパレッスン帰り



未央「レッスン疲れたー・・・」テクテク

藍子「疲れましたね・・・」トボトボ

茜「疲れました!」スックスック

未央「茜ちんだけ疲れてないー・・・」ガチャッ

P「お、ポジパおかえりー」

藍子(あ・・・事務所にPさんが居る・・・)

藍子(何だか久しぶりだな・・・レッスンと外回りの時間が被ったりして、事務所でも最近会わなかったから・・・)

未央「ただいまぁ・・・」

茜「プロデューサーさん!ただいまです!」

藍子「お兄ちゃん・・・ただいま・・・」



未・茜・藍「!?」

P(ズキューン)

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未央「あ、あーちゃん!今なんて!?」

藍子「あわわ・・・私、今・・・?」

茜「お、お兄ちゃんって・・・」

P「one more」

未央「あーちゃんとプロデューサーは兄妹だったの!?」

藍子「ち、違いますよ!今のは何かの間違いで・・・ご、ごめんね?お兄ちゃん」



未・茜・藍「!?」

P(ズキューン)

ちひろ「お兄ちゃん欲しい欲しい病ですね」

茜「ちひろさん!」

藍子「お、お兄ちゃん欲しい欲しい病・・・?どういう病気なんですか?」

ちひろ「お兄ちゃん欲しい欲しい病。略して兄欲し病とは・・・お兄ちゃんが欲しくなる病気です」

未央「まんまだ!」

ちひろ「詳しく言うなら、不安を持っていたり、精神的に弱っている14歳前後の思春期の女の子が、無意識に『自分を守ってくれる人』を求める病気です」

P「なるほど」

ちひろ「兄欲し病を発病すると、自分と最も親しく、信頼している男性に対して、お兄ちゃん。または、にーに、兄貴、兄上、お兄様、といった二人称を使います」

P「なるほど」

ちひろ「大きな願望、欲求を対象の前で口に出す事で理想的な関係のインプットを試みるのです」

藍子「あ、あの、どうしたら治るんですか?」

ちひろ「ふむ。幼児退行を併発するケースも多いのですが、藍子ちゃんの様子を見る限りそれはなさそうですね」

藍子「いや、あの、どうしたら治るんですか?」

ちひろ「明確な治療法はありません」

藍子「ええっ!?」

ちひろ「Pさん。Pさんの中二病はどうやって治りましたか?」

P「え・・・どうやって、と言われても・・・自然に・・・?」

ちひろ「そう。思春期の精神病のほとんどは一過性の物。少女が大人の階段を一つ登れば、それで終わりです。再発も滅多にしません」

P「なーんだじゃあそれまで俺は『お兄ちゃん』と呼ばれるのを楽しんでいれば」

ちひろ「おらっ」ゴスッ

P「痛い」

ちひろ「甘い事を言っていてはいけません。藍子ちゃん、ひいてはアイドルの皆さんは世間一般の少女とは事情が異なります」

P「ええ?」

ちひろ「藍子ちゃんは学生でありながら色んな大人のいる業界で立派に責任を持ってお仕事をしているんです。大人の階段を二段も三段も飛ばしているような物です」

P「なるほど」

ちひろ「しかしここで兄欲し病を発病したことで、二三段下の階段がいきなり足元に現れたような物です。このままでは転んでしまう可能性も高いでしょう」

P「確かに・・・大人になってもイタいままの人とかも居ますもんね・・・」

菜々「へくちっ」

心「へくちっ」

瑞樹「ヴェックショイ!!」

ちひろ「この程度ならまだしも、最悪洒落にならないレベルで病む可能性すらあります」

P「それはまずいですね・・・一体どうしたら?」

ちひろ「だから、明確な治療法はないんですって」

P「えぇえ!?」

ちひろ「藍子ちゃんは不安なんです。精神的に弱っているんです。それを解決してあげるのがいいと思いますが・・・」

P「ますが?」

ちひろ「・・・残念ながら、私に言えるのはここまでです。後は、Pさん。藍子ちゃんに最も頼られ、藍子ちゃんを最もよく知るあなたしか解決できません」

P「俺が・・・」

藍子「お兄ちゃん・・・」

ちひろ「あ、定時なんで帰りますね」

P「ちひろォ!」

ちひろ「それに、なるべく二人きりにしてあげた方が色々早いと思いますし、未央ちゃんと茜ちゃんも一緒に帰りましょう」

未央「うう・・・後ろ髪を引かれる思いだけど、私に出来る事はないんだよね・・・」

茜「歯痒いったらないです!」

藍子「未央ちゃん・・・茜ちゃん・・・」

未央「まぁ、その、二人共頑張って!」

茜「応援してます!」

藍子「・・・」

P(さて・・・どうするか・・・悩みとか聞いてみるか?いや、発病したてにいきなり聞くっていうのもな・・・)

P(まずは二人で過ごして、藍子の不安とやらを少しでも取り除いてやって、それから本題を・・・)

藍子「お兄ちゃん・・・」ギュッ

P「!?」ズキューン

これ以上は思いつかないので誰か続き書いて

P「あ、あの、藍子さん?」

藍子「え、あ・・・す、すみません!」バッ

P「いや、別に怒っちゃいないが・・・」

藍子「な、何故か、無意識の内に・・・」

P「無意識・・・か・・・よし」パッ

藍子「あの、Pさん?」

P「抱きついて、どうぞ」

藍子「え、えええ」

P「それが、藍子のしたいことなんだろう?ほら、遠慮せずに」

藍子「で、では、お邪魔します・・・」ギュッ

P「・・・どうだ?」

藍子「落ち着きます・・・」ホンニャリ

P「他にしたい事はないか?」

藍子「他に・・・?これ以上、いいんですか?」

P「もちろん。俺にできる事なら何でもさせてあげるよ」

藍子「何でも・・・じゃあ、私の事、抱きしめて欲しいなぁ・・・なんて」

P「・・・お安い御用だ」ギュッ

藍子「んん・・・」ポワポワ

P(治療のためなのだから何も問題はないぜ)

P「さて・・・この後どうしようか・・・」

藍子「このまま、ずっとこうしてたいです・・・」ヒシッ

P「それはいいんだが・・・事務所に泊まる?」

藍子「Pさんのお家はダメですか?」

P「えっ、いや、アイドルとプロデューサーがひとつ屋根の下ていうのは・・・」

藍子「・・・」シュン

P「いいに決まってんだろ?」

P「他にしたい事はないか?」

藍子「他に・・・?これ以上、いいんですか?」

P「もちろん。俺にできる事なら何でもさせてあげるよ」

藍子「何でも・・・じゃあ、私の事、抱きしめて欲しいなぁ・・・なんて」

P「・・・お安い御用だ」ギュッ

藍子「んん・・・」ポワポワ

P(治療のためなのだから何も問題はないぜ)

P「さて・・・この後どうしようか・・・」

藍子「このまま、ずっとこうしてたいです・・・」ヒシッ

P「それはいいんだが・・・事務所に泊まる?」

藍子「Pさんのお家はダメですか?」

P「えっ、いや、アイドルとプロデューサーがひとつ屋根の下ていうのは・・・」

藍子「・・・」シュン

P「いいに決まってんだろ?」

藍子「ありがとうございます・・・!」

P「あっ、でも、あれな?ちゃんと親御さんに許しを貰ってからな?」

藍子「はい」ピポパ

藍子「・・・あっお母さん?今日Pさんのお家泊まっていい?」

P(ストレートだ)

藍子「・・・うん。あのね、私病気みたいで・・・なるべくPさんと一緒にいた方がいいって・・・」

P(ざっくりしてるな)

藍子「・・・うん。うん・・・え?も、もう!何言ってるの!」

P(何を話してるんだ?)

藍子「・・・うん。わかった。ありがと。うん。ばいばい」ピッ

P「行けそうか?」

藍子「はい・・・その、頑張れ。って」

P「・・・そうだな。病気治さなきゃな」

藍子「そっちじゃなくて・・・うう」

P(何を話してたんだ?)

P「それじゃあ、俺の家に行くついでに何か食材も買って行こうか」

藍子「あ、はい」

P「うん」

藍子「・・・?」

P「いや、このままじゃ歩けないから」

藍子「あ・・・はい」スッ

P「う、うん。ごめんな・・・?」スッ

藍子「・・・」ションボリ

P「・・・手、繋ぐか?」スッ

藍子「・・・!!!はい!」キュッ

何か普通に「Pさん」って呼んでるし
ちゃんとお兄ちゃんって呼べよ

P「あ、あの、藍子さん?」

藍子「え、あ・・・す、すみま

藍子「あの、お兄ちゃん?」

P「抱きついて、どうぞ」

藍子「え、えええ」

P「それが、藍子のしたいことなんだろう?ほら、遠慮せずに」

藍子「で、では、お邪魔します・・・」ギュッ

P「・・・どうだ?」

藍子「落ち着きます・・・」ホンニャリ

P「他にしたい事はないか?」

藍子「他に・・・?これ以上、いいんですか?」

P「もちろん。俺にできる事なら何でもさせてあげるよ」

藍子「何でも・・・じゃあ、私の事、抱きしめて欲しいなぁ・・・なんて」

P「・・・お安い御用だ」ギュッ

藍子「んん・・・」ポワポワ

P(治療のためなのだから何も問題はないぜ)

P「さて・・・この後どうしようか・・・」

藍子「このまま、ずっとこうしてたいです・・・」ヒシッ

P「それはいいんだが・・・事務所に泊まる?」

藍子「お兄ちゃんのお家はダメですか?」

P「えっ、いや、アイドルとプロデューサーがひとつ屋根の下ていうのは・・・」

藍子「・・・」シュン

P「いいに決まってんだろ?」

藍子「ありがとうございます・・・!」

P「あっ、でも、あれな?ちゃんと親御さんに許しを貰ってからな?」

藍子「はい」ピポパ

藍子「・・・あっお母さん?今日Pさんのお家泊まっていい?」

P(俺以外と話す時は普通にPさんって呼べるんだな)

藍子「・・・うん。あのね、私病気みたいで・・・なるべくPさんと一緒にいた方がいいって・・・」

P(ざっくりしてるな)

藍子「・・・うん。うん・・・え?も、もう!何言ってるの!」

P(何を話してるんだ?)

藍子「・・・うん。わかった。ありがと。うん。ばいばい」ピッ

P「行けそうか?」

藍子「はい・・・その、頑張れ。って」

P「・・・そうだな。病気治さなきゃな」

藍子「そっちじゃなくて・・・うう」

P(何を話してたんだ?)

P「それじゃあ、俺の家に行くついでに何か食材も買って行こうか」

藍子「あ、はい」

P「うん」

藍子「・・・?」

P「いや、このままじゃ歩けないから」

藍子「あ・・・はい」スッ

P「う、うん。ごめんな・・・?」スッ

藍子「・・・」ションボリ

P「・・・手、繋ぐか?」スッ

藍子「・・・!!!はい!」キュッ

スーパー



P「さて、何を買おうか」

藍子「お兄ちゃんは何が食べたいですか?腕によりをかけて、何でも作っちゃいますよ」

P「え、本当に?」

藍子「ええ。一晩、もしかするともっとお世話になるんですから」

P「気にしなくていいのに」

藍子「私がそうしたいんですっ!ほら、何が食べたいですか?」

P「うーん・・・そうさなぁ。ここはやっぱり定番のカレーだな」

藍子「分かりました!早速カレーの食材を買いに行きましょう」

P「買い物かごは俺が持つよ」

藍子「はい!ありがとうございます!」

P「・・・何だかえらく上機嫌だな」

P(さっきまではもう少しおとなしい感じがあったのだが)

藍子「えへへ、お兄ちゃんと手をつないで、晩御飯の相談したりして、まるで夫婦みたいだな。って・・・」

P「・・・そうだな」

藍子「あ、お兄ちゃんは、私なんかとじゃ、嫌ですよね・・・」

P「・・・そんな事ないよ」ナデナデ

藍子「あ・・・」

P「藍子は、俺なんかじゃもったいないぐらいの可愛い女の子だよ」ナデナデ

藍子「・・・えへ、ありがとうございます」

P「ほら、食材を買いに行こう」

藍子「はい!」

P「さて、家に着いたな」ガチャッ

藍子「ここがお兄ちゃんのお家・・・」

藍子「すぅーっ」

藍子「はぁーっ」

P「・・・なんで深呼吸?」

藍子「はっ!私ったら、つい凛ちゃんのような事を・・・」

P(凛をうちに呼んだ覚えはないんだが・・・?)

藍子「さぁっ。うんと美味しいカレーを作りますよ!」

P「ん?そうか。じゃあ先にご飯にしようか」

藍子「・・・先に?」

P「ああ、俺はいつも晩御飯より先にお風呂に入るから・・・」

藍子「お風呂・・・あっ」

P「いや、いいんだ。藍子の生活リズムに俺が合わ」

藍子「あぁーーーーっ!!」ベシッゴロゴロドタドタ

P(瞬間、藍子が突然に勢い良く距離を取った)

P(事務所で抱きつかれて以来、初めて1m以上藍子と離れた)

P「ど、どうしたんだ?」

藍子「わ、私、今日、レッスン、いっぱい、汗かいて」

P「あ、ああうん。今日は特別厳しかったらしいな」

藍子「シャワーも浴びないまま、お兄ちゃんに抱きついちゃいました」

P「・・・汗、気にしてるのか?」

藍子「す、すいませんでしたっ!こんな汚物をお兄ちゃんに押し付けてしまって!」

P「汚物て」

藍子「うう・・・嫌いにならないでくださいお願いします・・・」

P「・・・別に嫌いになんて、ならないよ」

藍子「お兄ちゃん・・・」

P「普通にいい匂いするし」クンカクンカ

藍子「かかか嗅がないでください!」シュバババ

P「ごめん」

藍子「お、お風呂に入らせてください・・・」

P「おう、じゃあ適当に着替えを・・・」

藍子「もしかして、お兄ちゃんのTシャツですか・・・!?」ワクワク

P「はは、流石に女の子には着せられないな。ちゃんと女性用の物の・・・」

藍子「・・・何で女物のTシャツがあるんですかぁ?」ゴゴゴ

P「えっ、いや、たまによく酔いつぶれた楓さん(等大人組)を介抱するから・・・それでシャワー貸したりするから・・・一応女物を一式・・・」

美優「PさんのTシャツの方が良いのに・・・」ボソッ

藍子「・・・むぅ」

P「・・・藍子?」

P(買い物の時と打って変わって不機嫌になってしまわれた)

藍子「・・・今は他の女の人の話しないでください」

P「えっごめん」

藍子「ダメです。許しません・・・罰として一緒にお風呂に入ってください」

P「お安い御用だぁん!?」

藍子「では着替えの用意をお願いします」

P「え、いやいやいや。いや、いやいや」

藍子「お、お安い御用って言ったじゃないですか!」

P「いや、言ったが、え、言ったっけ。言ってなくない?これ言ってないって事にできない?」

藍子「それに、今は一人でお風呂入りたくないです・・・」

P「いや・・・でも・・・」

藍子「そうですよね・・・こんなドラム缶と揶揄される私の胸なんか見てもお兄ちゃんは楽しくないですよね・・・」

P「そんな訳がないだろう!」ガシッ

藍子「!」

P「貧乳が恥じるべき物という認識は間違っている!貧乳には小ささ故の慎ましさ、可愛らしさ、あどけなさがあるんだ!」

藍子「お、お兄ちゃん・・・」

P「かと言って巨乳が駄目かと言われるとそれも全く違うのだけども!だけども!!!」

藍子「あ、あの、はい。分かったので・・・」

P「あいやすまなんだ」

藍子「それじゃあ、一緒にお風呂に入ってくれますか?」

P「いや、だから、それは流石に・・・」

藍子「・・・うう」ジワッ

P「!?」

藍子「やっぱり、お兄ちゃんも大きい方がいいんですね。私の事なんかどうでもいいんですね・・・!!」

P「そ、そんなことないったら!」

藍子「じゃあ一緒にお風呂に入ってください・・・」

P「あああ、分かった!分かったよ。一緒に入ろう」

藍子「本当ですか!?」パァァァ

P「あぁ、お兄ちゃんに三言はない」

藍子「あ、ありがとうございます!」

P「じゃあ、着替え取ってくるよ・・・」

藍子「やったぁ・・・!」ルンルン

P(またもや打って変わって上機嫌。情緒不安定だな・・・。兄欲し病のせいか、それとも胸が絡んだからか・・・?)

カポーン



P「・・・」

藍子「えへへ・・・二人で同じ湯船・・・」

P(タオルはもちろん巻いている。大事な所はきちんと隠されている)

藍子「えへへ。えへへ」パチャパチャ

P(理性の軋む音)

藍子「何か、いいですね。一緒にお風呂って。一気に距離近くなったみたいで」

P「まぁ、実際そうだからな」

藍子「何だかいつもよりぽかぽかして、レッスンの疲れも取れちゃいます」

P(病は気から。気は体から。兄欲し病の原因には、日頃のレッスンの疲れもあったんだろう)

P(グループの相性を悪いとは思っちゃいないが、茜に未央と、あの元気所に付いていくのはかなり体力を要するだろうからな)

P(この風呂で、ばっちり体力を回復してもらいたい所だ)

P「さて、そろそろ体を洗うか」

藍子「あ、じゃあ洗いっこを・・・」

P(そこで藍子は視線を下にやった)

藍子「や、やっぱり普通に洗いましょうか・・・」

P(思春期)

藍子「えっと、じゃあ・・・」

P「お、おう。後ろ向いてるわ」

藍子「お、お願いします。なるべく、早く終わらせますね」

藍子「ああ、でも夜の事を考えたら、念入りに洗った方が・・・?」ボソッ

P「いや、俺は居ない者と思っていいから。好きなようにバスタイムを・・・」

藍子「そんな事できませんよぉ・・・」

P(そして藍子は俺の後ろで体を洗い始めた)

P(タオルが剝がれる音。ボディーソープを出す音。泡が立つ音。タオルと肌が擦れる音。)

P(理性が軋む音)

藍子「終わりました・・・」チャポン

P(藍子が湯船に戻ってきた)

P「おう、じゃあ次は俺の番だな」

藍子「はい」

P「・・・」

藍子「・・・?」

P「・・・後ろを、向いてくれないだろうか」

藍子「あ、はい!すみません!」クルリン

P「さてと」

藍子「・・・」チラッ

P(思春期)

P「よし、次は頭だな。このまま頭は俺が先に洗っていいか?」

藍子「あ、頭だけでも、洗いっこしませんか?」

P「・・・うん。んじゃそうするか」

藍子「・・・はい!じゃあ、洗いますよぉー」

P「んん・・・」

藍子「痒い所はないですかぁー?」ワシャワシャ

P「ないでーす」

P(色んなアイドルの頭を撫でてきた俺だが・・・よもや俺が頭をわしゃられる日が来ようとは)

P「・・・いいもんだな」

藍子「本当ですか?嬉しいです」ワシャワシャ

P(相手が藍子なだけあって、頭にゆるふわな成分が揉み込まれていく感覚がする)

P(いつもよりも頭サラサラになりそう)

藍子「じゃあ、私の頭もお願いします」

P「任されたし」

P(と意気込んでみた物の、女の子の頭ってどう洗えばいいんだ?撫でるのとは違うだろうし・・・)

P(とりあえずノリで)ワシワシ

藍子「ん・・・お兄ちゃん。もっと強くしても大丈夫ですよ」

P「おう分かった」ワシャワシャ

藍子「んん・・・もっとです」

P「お、おう」ワッシャワッシャ

P(俺がいつもやってるのと同じ強さだけど大丈夫か・・・?)

藍子「んんん・・・も、もっと、です」

P「え、だ、大丈夫か?」

藍子「お願い、ですから、もっとぉ・・・」

P「え、ええい!」ガシガシガシガシ

藍子「んんんっ、これいいですぅ・・・っ!」

P(理性の軋む音)

P(それからまぁ。色んな事があった)

P(湯上り藍子の髪をもう一回ガシガシ拭いたり、料理中指を切った藍子の指を舐めてあげたり)

P(その後料理を手伝って『新婚さんみたいですね』と言われたり、更にカレーを食べさせ合いっこもしたりした)

ちひろ(詳しく見たいなら金を払え)

楓(藍子ちゃんと食べさせあいっこ・・・ふふふ)

P(そして夜が訪れる)




P「それじゃあ、そろそろ寝ようか」

藍子「はいっ」

P(当然のように同じ布団へ。まぁそうですよね)

P「ちょっと待って。ファブリーズかけ」

藍子「駄目です」

P「えっ」

藍子「駄目です」

P「はい」

藍子「えへへ・・・お兄ちゃんの匂い・・・」モソモソギュッ

P「目の前にモノホンが居るんだが・・・」

藍子「洗ってもう汗臭くないので、お兄ちゃんにもいっぱい甘えちゃいます」ギューッ

P「お兄ちゃん・・・か・・・」ギュッ

藍子「・・・ごめんなさい」

P「ん?」

藍子「まだ・・・治らなくて。お兄ちゃんは、今日ずっと一緒に居てくれたのに・・・」

P「ああ、違うよ。そういう意味で言ったんじゃない。ただ、いいなって思ったんだ」

藍子「え・・・?」

P「藍子にお兄ちゃんって呼んでもらうのたまんねぇなぁって」

藍子「えええ・・・?」

P「いや、プロデューサーとしては困った事だらけなんだよ。治るまで藍子の事気に掛けなきゃいけないし、その間は他の仕事できないし、どこぞの記者にこれを撮られるかも知れないし」

P(最後のはちひろさん辺りがどうにかしそうだが)

P「それに、藍子もなりたくて病気になってる訳じゃないから、凄く不謹慎なんだけどさ。ちひろさんの解説を聞いてる時、つい、嬉しくなっちゃったんだよ」

P「ああ、藍子にとって俺は、ちゃんと『頼りになる人』なんだって」

藍子「・・・お兄ちゃん」

P「今も嬉しいんだ。藍子に頼られて、藍子の成長の助けができて、一人の大人として凄く嬉しい」

P「俺は藍子の事。本当の妹のように思ってるから・・・って言ったら流石に気持ち悪いか」

藍子「いえ、そんな事ないです。お兄ちゃんにそう言ってもらえて、すごく嬉しい・・・」ギュウッ

P「・・・そっか。ほら、もう寝よう」

藍子「・・・はい」

P「・・・」グースカ

藍子「・・・お兄ちゃん」

藍子「お兄ちゃんは、最後まで私が何を不安に思っているか聞かないでくれましたね・・・そういう気遣いの仕方が、すごく大好きです」

藍子「でも、実はくだらない事なんです」

藍子「最近。お兄ちゃんが忙しくて、挨拶すらできなくて、寂しく思っていただけなんです」

藍子「でも、それだけお兄ちゃんの存在が私にとって大きくなっている事。それに気付けたいいきっかけになったと思います」

藍子「それに、その不安もなくなりました」

藍子「お兄ちゃんも私の事が大好きで、勝手にどこかへ行ったりはしないって、今日で分かりましたから」

藍子(妹としてっていうのは残念ですけど・・・『お兄ちゃん』と呼んでおきながら、勝手でしょうか)

藍子「でも・・・『お兄ちゃん』」

藍子「今夜だけ。もう少しだけ・・・」

藍子(明日になったら、いつも通りのゆるふわ元気な高森藍子に戻るから)ギュッ

藍子(12時になるまでは、あなただけのお姫様でいさせて・・・)ギューッ

コケコッコー



藍子「Pさん・・・『Pさん』!」

P「ぐご。んん・・・」

藍子「ほら、Pさん。目覚まし時計が鳴ってますよ」

P「お、おう・・・って、あれ、藍子。その呼び方・・・」

藍子「・・・はい。おかげさまで、完治しました!」

P「そっか・・・良かった。もう、いつも通りのゆるふわ元気な高森藍子だな!」

藍子「・・・はい!」

P「・・・」

藍子「・・・?どうしました?」

P(ゆるふわ藍子抱き枕の二度寝誘引力しゅごい)スヤァ・・・

藍子「あ、あれ?Pさん?」

P「もう少しだけ・・・12時になるまで・・・」

藍子「遅刻になっちゃいますよ!Pさーん!」



    -終わり-

おまけ



文香「ありすちゃん。おはようございます」

ありす「おはようございます。お姉ちゃん」

文・あ「!?」

ちひろ「おっとこれは」

以上になります。

流行れ。アイドルが兄欲し病(姉欲し病その他でも可)にかかるSS。

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