【モバマス】モバP「エロトラップダンジョンその2?」【R-18】 (98)

診断メーカーのエロトラップダンジョンというものから思いつきました。

異種姦要素が強めです。

前回と設定は同じなので、前のを読んで頂ければありがたいです。

前回→【モバマス】モバP「エロトラップダンジョン?」【R-18】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456497982/)

診断メーカー→https://shindanmaker.com/a/570937

美穂と加蓮の分を投下したら安価取りたいのでよかったらお願いします。

[小日向美穂]

 寮の自室に備えてあるベッドに寝たはずが、起きてみれば洞窟に転がされていたという経験があるだろうか。
 とりあえず小日向美穂の人生の中ではそんなことはなかった。

 今日までは。

「…………」

 少し蒸し暑い洞窟の中で心細い足音が響いている。小さな汗は環境下からくる汗か、冷や汗なのか本人にはわからない。

「…………」

 洞窟は薄暗く、分かれ道もあれば坂もある。方向感覚なんて当然あったものではない。出口らしい物もなければ、ただ延々と同じ風景が続くだけだ。

「……はぁ、はぁ」

 次第に体力も消耗し、息も少しずつ荒くなってくる。服装に関しては私服だから問題はないが靴はそうもいかない。どう考えても洞窟の中を歩くのに適した靴ではないのだ。

 そもそも寝ていたはずなのに、私服に着替えていることも靴を履いていることもおかしいのだ。つまるところ――

(夢なら早く覚めてくれないかなぁ……)

 悪夢だとかそういう物を見たことがないわけではない。誰かに追われる、高いところから落ちる、そういう類の夢だと言うならば早く覚めるよう美穂は願うしかない。

「……ふぅ」

 汗を拭いながら足を進める。夢なら歩く必要はないと美穂もわかってはいるものの、何となく洞窟の中で立ち止まることを身体が拒否していた。
 嫌な予感がするのだ。それが何かわからない。しかし確かに何者からか狙われているような、不気味な嫌悪感が美穂の足を無理やりに進めていた。

 そして、その予感は半分あたっていた。ただ誤っていた点としては、彼女を狙う欲望の塊がこの洞窟全体に及んでいることを彼女自身がわかっていないことだった。

「わっ!?」

 突然、美穂の驚いた声が洞窟に響いた。薄暗いせいで足元に溜まっていた『水たまりの様なもの』を踏んでしまったのだ。

「び、びっくりした……」

 何分音一つない洞窟である以上、跳ねる水の音ですら驚くほど響くのだ。
 美穂はドッキリに強い部類ではない。むしろその逆だ。身体は緊張の糸を張りっぱなしで精神的にも消耗は激しい。

「水……?」

 美穂は思わず屈みこんでそれを確認していた。ずっと変化のなかった洞窟の中である。水たまりがあるということはどこかに水源があるのか、それとも誰かが何らかの理由で残したものなのか、後者は確率は低いがとにかく変化があったことは嬉しい。

 美穂はそこに溜まっている水をゆっくりと触った。

「……なに、これ?」

 しかし、その水の感触は美穂の考えていた物とは違っていた。何かドロッとした生温い粘性の液体だ。それが指に絡みついている。

「…………」

 思わず匂いを嗅いでみるが意外にもそれは無臭だった。尚更美穂の頭に疑問符が浮かぶ。
 液体は妙に生温い。まだ無臭のおかげでひどい嫌悪感はないが美穂が注意しなければならないのはそこではなかった。

 水が溜まる理由はと聞いて思いつくのは、湧いて溜まるか、人為的に溜まるか、それか滴り落ちて溜まったか。
 もし、美穂がこの液体が上から滴り落ちてきた物だと仮定出来ていれば最悪の事態は回避出来ていたかもしれない。

 しかし、その考えに至るにはもう遅すぎた。

「ひゃっ、えっ?きゃあああああ!?」

 罠にかかった獲物を捕らえるように、天井から何本もの触手が油断していた美穂に襲い掛かっていった。

「いやっ!は、はなし、てっ……!」

 混乱しながら必死にもがく。天井から機を窺っていた触手達は粘液を分泌させながら美穂に益々絡みついていく。

「ひ、ぃっ」

 服の上からも中からも触手はゆっくりと味わうような動きで美穂を弄ぶ。何とか脱出しようと彼女は必死に抵抗をするが、相手の数は多い、屈みこんだ姿勢を襲われたせいか四つん這いの様な姿勢になっていることもあり上手く逃げ出すこともできない。

「は、ひっ、はぁっ、あっ!」

 触手は美穂の華奢な身体を愛撫し、弄び、虐めていく。粘液は既に肌という肌に纏わりつき不快感はとっくに限界を迎えていた。

(なに、なにが起こって……?)

 身体から滴り落ちる粘液の溜まりが徐々に足元に広がり支配していく。ここにきて初めて美穂は水たまりの原因を理解し、その顔を青ざめさせたのであった。

「やめ、いやあっ……!」

 触手は何も強い力で美穂を拘束しているわけではない。傍目に見れば身体を弄ぶ触手を振り切れないわけではなさそうである。
 しかし、彼女はそうしない。正しく言えばそうできなかった。

「ふぁあ、んっ……!」

 抵抗していたのは最初だけだったのだ。

 いつの間にか美穂は身体を震わせ、口からは時々甘い息が漏れだし始めていた。それと同時に彼女の脳の中枢が少しずつ毒に犯され始める。

(身体が、熱い……?)

 触手に撫でられた部分が熱を持ったように敏感になっているのを美穂は感じていた。それが触手から分泌される粘液であることをまだ彼女は悟りきっていない。

「ひゃっ!?あ、そ、そこは……っ!」

 満を持してというべきか、ついに触手はゆっくりと美穂の秘部を下着の上から優しく撫ではじめた。そこは垂れてきた粘液ですでに濡れているが、どうやら原因はそれだけではないらしい。

「ひっ、あっ、あぅっ!」

 前戯を楽しむように何度も何度も触手は下着に浮かぶ秘裂を擦り焦らしていく。秘部からは既にトロトロの愛液が漏れだしている。触手はそれを器用に掬い取り、再びそれを擦りつけるような動きを何度も繰り返した。

「そこばっかり、ぃ……!」

 ひたすらに触手は焦らす。震えながら、恐怖に苛まれながらも徐々に快楽に囚われていく少女を抱き込むようにただ浅く刺激を続ける。

「ふ、ぅっ、ふぅ……!」

 身体から力が抜けはじめ、ほとんど這いつくばる様な姿勢に近づいていく。

 美穂は何とか歯を食いしばり耐えているようだが、その実、既に身体と精神は蕩けかけ、秘部を優しく愛撫される度に身体を震わせ甘い息を吐いていた。

「……あっ」

 そしてついに、下着が器用にずらされる。それが何を意味するのか、察した美穂の声には恐怖と同時に期待しているような声色が含まれていたことに彼女はもう気が付いていなかった。

「あ、ああっ……」

 美穂の秘裂からはトロっとした愛液が滴り落ちる。そこに一本の触手がゆっくりとあてがわれた。

 それが何をしようとしているのかわからないわけはない。

「ひ、あぁっ!」

 太くも細くもない、つまりちょうど良いサイズの触手は馴染ますように美穂の膣肉をゆっくりと掻き分けて挿入されていく。

「ふ、ぐ、ぅぁっ……!」

 流石に内側から圧迫される感覚に一瞬息がつまる。しかし挿入された触手は彼女に一呼吸おかせるつもりはない。

「あんっ!」

 コツン、と子宮口を軽く突かれた瞬間、美穂は跳ねた。今まで経験したことのない快楽の痺れに襲われたのだ。その未知の刺激に、美穂は恐怖を感じながらも、それとは別で淫靡な快楽に取り込まれそうになっていた。

 その原因は、やはり触手の分泌している粘液であった。

 それは一言でいえば媚薬。塗り込まれた場所の性感を一気に強めてしまうような即効性の高いものだった。それが膣壁に丁寧に塗り込まれ、身体中に浸透していく。

「だめっ、そんな、じっくり……」

 効果が表れるのはすぐだ。下腹部の疼きはすぐに美穂の身体を支配し、触手はそれに応えるように動きを速め始める。

「やぁっ、あん!だめっ、そんな、ぁ、はげし、ぃっ!」

 小突くたびに子宮の中にも媚薬が少しずつ垂らされていく。既に子供を授かることのできるその場所は、媚薬のせいで強制的に開花させられ、そこに種子を求め、蜜を溢れさせていた。

「やだ、や、だっ、こわい、ぃ……!」

 媚薬に苛まれているとはいえ、強制的に絶頂に導かれる感覚を美穂は知らない。未経験な身体の反応に恐怖も募り始める。

 が、触手がそれを考慮するわけはない。

「あ、な、なにっ?や、あん!」

 プクッ、と一瞬膣の中で触手が膨らんだのを美穂が感じた。瞬間、触手は彼女の子宮に吸い付くように奥まで突き込まれる。

 そしてそのまま欲望を吐き出した。

「あ、あああっ!!」

 ドロッとした生温いモノが大量に吐き出され、渇望していた子宮を満たしていく。それと同時に美穂も嬌声を上げ、身体を跳ねさせ、絶頂に打ち震えた。

「は、はひっ、ひ、ぃっ……」」

 下腹部に吐き出された欲が溜まっていく違和感、それに対して欲情の熱はまだ引く様子はない。
 
 膣を犯している触手もいまだ抜かれそうになかった。それどころか余韻に襲われている美穂を再び焚きつけるように弱く動いて彼女を弄ぶ。

「や、やだ、ぁっ、なんで……!?」

 疲弊しきっているはずの美穂の身体は、彼女の意思とは関係なく再び火照り始める。一番それに驚いているのは彼女自身だった。

 そしてそんな彼女にもうひとつの欲望が、ゆっくりと近づいていた。

「ひっ!?」

 グチュグチュに熟れきった秘部と、もう一つまだ純潔を守っていた小さな穴がある。少し細めの触手は粘液を塗りながらそこの入り口を撫でまわし始めた。

「そ、そこは、だめぇっ!!」

 美穂の悲痛な願いは聞き届けられなかった。触手は彼女の小さなお尻の穴を少しずつ広げながら犯していく。

「ひ、いぃっ!」

 異物感と恐怖が美穂を襲う。まだ媚薬に浸されていないそこはまだそれを受け入れる準備が出来ていない。

「いや、いやぁっ!」

 ここにきて事の異常性に気づいたように美穂は暴れだした。しかし、もう遅い。身体は淫靡な刺激に弛緩しきり、体力も削られている。逃げることは不可能だ。

 そして既に陥落寸前の彼女に追いうちが入る。

「ひゃ、ああん!」

 膣に入り込んでいた触手が再び動き出したのだ。それだけで何故かお尻からの異物感も快感に置き換えられてしまう。

 それほどまでに身体と精神はすでに快楽の地獄に囚われていた。

「こんな、こんなの、だめ、ぇっ……」

 滅茶苦茶な快感に何が起こっているのかわからない。膣とお尻の穴に触手は入り込み、他の触手は嘲笑うように彼女の身体を弄り回す。

 そして再び強い絶頂の感覚が美穂の下腹部から湧き上がってくる。

「いやっ、もう、あれ、やっ……!」

 気づかぬ間に腸壁にもたっぷりと媚薬は吸収されていた。すでにそこは十分に美穂に快感を与える役目を持っていた。膣とお尻、先程よりも感じる場所が増えているのだ。つまり、絶頂の快感も一回目の物とは比べ物にならないはずである。

「……あっ!!」

 両方の触手が先程と同じように膨らむ感触が美穂に伝わる。一度出された時のあの快感が強制的にフラッシュバックする。

「ひゃ――」

 その衝撃に嬌声をあげる直前に、大量の欲望が美穂の中に叩きつけられた。

「あっ、ああああああ!!」

 腹部が少しずつ重くなっていく。既にたっぷりと蜜に満たされた子宮にはもちろん、腸の中までたっぷりと粘液が溜まり、染み込んでいく。

 そして美穂自身もその強烈な絶頂に、潮を吹き、失禁してしまうほどの醜態をさらしていたが、最早その痴情に恥ずべき余裕はない。

「は、ぁ、はぁ……」

 絶頂の余韻に浸る余裕すらない。強烈な無力感と倦怠感が彼女が蝕んでいく。

 本来明るい笑顔の似合う彼女の目からは光は消え失せ、粘液やら愛液やらが溜まっている地面に倒れふせたままピクリとも動かない。

「……あ、んっ」

 ずるっ、と触手が引き抜かれる。秘部からは子宮に入りきらなかった粘液がドロリと溢れ出し、もう一つの穴からも粘液がトロリと滴り落ちる。

「はぁ、はぁ……」

 散々に弄ばれた美穂をそのままに、触手は天井に戻っていった。随分とあっさりとした引き際である。

「う、あ……」

 漸くの解放。しかしまともに立ち上がることも、歩くこともできない。半ば這いずる様な形で美穂は洞窟の壁まで動くと、そこで糸の切れた人形のように身体を伏せた。

「う、ひど、いよ……こんなっ」

 服は粘液に塗れ最早その機能を果たしておらず、それはそれはひどいものだったが、美穂の身体に比べればまだマシであった。

「はぁ、は、ぁ……」

 あれほど強烈な絶頂を迎えたにも関わらず、下腹部はいまだに疼き、呼吸には熱いものが混じる。

「ひ、うっ」

 ごく自然に、美穂は膣からまだ溢れる粘液を塗り込むように秘部をゆっくり撫で始めていた。それが膣に溜まった粘液を掻きだすためのか、欲望を鎮めるためのかわからない。

 その空間で少女が自分を慰める声が止まることはなかった。

小日向美穂【探索中】……媚薬ローションの滴る触手が突然襲ってきた!ぬるぬるの触手に両穴を激しく犯され、失禁しながらイってしまった!(小日向美穂/催淫 として診断、既に同じ状態だとあまりの快感に失神してしまう。)

モバP「やっちまった……」

モバP「もうやめようって思ってたのに、また気が付いたらこのサイトを……」

モバP「だって、しょうがないじゃん。ソファーで気持ちよさそうに美穂が寝てるんだもん……」

美穂「すぅ、すぅ……」

モバP「大丈夫、仕事はもう片付いたも同然だし、最近忙しかったからたまにはいいよね。ただの妄想だし、うん」

美穂「すぅ……う、ぁ……んん」

モバP「たまに艶のある声を出すのやめてくれよおおお!」(小声)

モバP「……ふぅ」

モバP「さて、あと一人ぐらい時間はあるな……」

モバP「誰か、誰か……今レッスン中なのは凛、奈緒、加蓮のTPか」

モバP「凛と奈緒は前回やったから……」

モバP「……加蓮」

[北条加蓮]

「奈緒ー!奈緒ってばー!」

 珍しく声を上げながら、北条加蓮は洞窟の中を不安そうに見渡しながら歩いていた。

「というか事務所にこんな場所があるなんておかしくない?何でもあるとは思ってたけどさ……」

 加蓮は今日、奈緒との共同レッスンの予定が入っていた。しかし、彼女は予定の時間になってもその姿を現さない。連絡が何もないのは彼女にしては珍しい。 

 ただ、不思議なことに他のアイドルは事務所で彼女の姿を見たというのだ。必然的に加蓮が探しに行くことになるのはしょうがなかった。トレーナーからも頼み込まれるし、何より断る理由もない。

「奈緒の目撃情報でここに行きついたけど、こんなところ入る?普通?」

 小さな悪態をつきながら歩き続ける。洞窟を歩く分には問題ないが、勝手に行方をくらました奈緒には会ったら文句の一つでも言わないと気が済まなかった。

「というか、そもそもこの洞窟に入っていったかどうかもわからないし……引き返すかぁ」

 洞窟が何故あるのかは後で関係者に確認すればいいが、奈緒がここに入ったという確たる証拠はない。既に加蓮の気持ちは帰りたい一心であった。

 しかし、引き返すわけにはいかなくなった。

「……ん?」

 少しだけ広い場所に出た。加蓮はその中心に何かが落ちているのを見つけたのだ。

「これは……奈緒の?」

 それは小さめの手提げ袋だった。これは奈緒のお気に入りで、事務所間の移動時に持っている物だった。それがポツンと落ちている。不自然極まりない。

「…………」

 何となく嫌な予感がする。奈緒は弄られ体質だがトラブル体質だとは思わない。が、この状態から考えると何かに巻き込まれた可能性を感じざるを得ない。

「奈緒!奈緒ー!いないのー!?ちょっとー!探しにきたよー!」

 洞窟に加蓮の声が響く。しかし返ってくるのは自分の声だけだ。

「一回戻って誰かに知らせないと……」

 加蓮の判断は早かった。このまま奥に行くより助けを呼ぶ方が重要だとすぐに気づき、踵を返そうとする。

「え?」

 しかし、足元の「紋様」は加蓮が気づいた時には光出していた。不思議な模様が中心から外に向け広がり浮かび上がっていく。

「……や、やばっ」

 意味はわからないが、これが自分にとって良い物であるとは思えない。加蓮は慌てて駆け出した。この空間から逃げねばならぬと脳が強く訴えている。

 行動を起こしたのが早かったおかげか、全力で走れば模様が広がりきる前に何とか空間からは脱出できそうだった。

 しかし、その考えは甘かった。

「きゃあっ!?」

 突然、視界がぐらつき気がつけば地面に向いていた。次に来たのは床に叩きつけられる衝撃と痛みだ。

 加蓮は派手に転んでいた。しかし、何かに躓いたわけではない。

「な、なに?なにこれ!?」

 思わず足を見る。何か太い物が巻き付いた感触があったのだ。

「ひっ!?」

 思わず悲鳴に近い声をあげる。加蓮の視界に入っていたのは触手だった。生き物のように蠢きながらそれが足に巻き付いて彼女を離さないのだ。

 そして紋様は広がり続け、そして光出した。

「い、いやっ、いやあああああああ!」

 強烈な光と加蓮の悲鳴が収まった空間から彼女の姿は消えていた。

「んっ、ぁ……んん」

 気だるい意識が覚醒し、目を覚ます。頭が少し痛み、つい眉をしかめる。

 しかし、その表情はすぐに驚愕に染まった。

「へ、え、ええっ!?」

 ガシャガシャと鉄が擦れあう音が頭上と足元から響いた。

「な、なんでこれ、拘束!?なんで!?」

 加蓮は石で出来た台座に寝かされていた。両手は頭上で鎖に繋がれ、両足も頑丈な鎖で繋がれている。さながら拷問を受ける前の虜囚のようだ。

「ちょ、ちょっと、これ冗談じゃ……だ、誰かー!」

 流石に加蓮も血相を変えざるを得ない。鎖を引きちぎらんばかりに力を込めて暴れるが、それは非常に頑丈で彼女の力では到底どうにかできそうではない。

「も、もう、何なのこれ……はぁはぁ……」

 解放されないことを察したころには、加蓮は肩で息をしていた。昔に比べて体力はついたが限界がないわけではない。

「まさか、ずっとこのままとかないよね……?」

 ポツリと自分で呟いた言葉に少し恐ろしくなる。このまま縛られたまま餓死なんて冗談ではない。

「嘘でしょ……ちょっと、本当に誰もいないの?そういう企画とかだよね……?」

 鎖の音が不安だけを煽る。部屋に響くのはその音と、加蓮の弱々しい息遣いだけだった。

 だが、この空間にいるのは決して彼女だけではなかった。気づいていないだけでそれは加蓮の身体をずっと狙い、息を潜めていたのだ。

「ひゃっ!?」

 ピク、と加蓮は一瞬跳ねて動きを止めた。何か直近で覚えのある感触が太腿を撫でまわしているのだ。

(この、感触……)

 冷や汗が流れる。
 
 拘束されている以上身体は起こすことはできない、その代わりに顔だけを少し起こし、そこを恐る恐る見た。

「っ!」

 そしてそれを認識して思わず息がつまる。

 加蓮が見た物は触手だった。それは彼女を洞窟の中で絡めとった触手とそっくりである。少し違うのはそれは表面がいぼ状で構成されていることぐらいか。

「い、いや……」

 それが太腿をゆっくり撫でていた。その感触は不快でしかなく、触手から分泌されている粘液がべったりとつき気持ちが悪い。

 その嫌悪感ともどかしい感触に加蓮は身体をくねらせて抵抗するが、逃げることは当然出来ない。

「く、うぅっ……」

 その触手が太腿から徐々に上に進んでいることは感触からわかる。どこを狙っているのかも何となく察した。

「やめてってば……お願いだからっ」

 仮に触手が言葉を認識できたとしてもその動きを止めることはなかっただろう。加蓮は抵抗できない獲物に過ぎないのだ。極上の餌を前に立ち去る捕食者はいない。

「あうっ!」

 そして触手はついに加蓮の秘部に辿り着いた。布越しでも、いぼ状のざらついた感触に加蓮もつい声をあげてしまう。

「こ、のっ、動けないからって……!」

 キッと睨みつけるが当然意味はない。それどころか触手は彼女の意思を無視して、器用に下着をずらしていた。そしてそのまま露になったそこを、じっくりと撫でまわし始めた。

「く、ぁっ!」

 下着越しの時よりも、強く淫らな快感が加蓮を襲う。そしていぼ触手は狙いを秘部からクリトリスへと移動するように弄びだした。
 
 加蓮がいくら嫌悪感や怒気を抱こうが、そこは快感により少しずつ突起してしまい、快感の度合いはただただ強まるばかりで、彼女の上げる声を少しずつ変えていく。

「ふ、うぅっ!あ、うっ!」

 必死に歯を食いしばろうとしても、淫靡な快楽に時々甘い声が口から漏れる。

 事実、クリトリスはすっかり充血し、そこが擦り上げられるたびに、秘部からは蜜が垂れ始めていた。

「はやく、ぅ……終わって……!」

 いつの間にか擦りあげる音にも粘着質な音が混じりはじめた。触手の粘液も原因だが、そこにはトロリとした愛液が含まれているのは確かだった。

「いつまで、するつもり……いっ!?」

 加蓮のすっかり甘くなった声色が焦りに変わったのは、ピンと尖りきったクリトリスを執拗に責められ続け、強制的に身体が発情し始めた。そんな時だった。

「な、に?なにしてるの……?」

 膣口に何かがあてがわれている。

 それはクリトリスを弄っている触手とは違い、少し硬さを感じる。ただ、下から伸びているのか加蓮の視界には映らず、それが何かはわからない。

 ただ、それがゆっくりと挿入され始めているという事実だけは嫌なほど伝わっていた。痛みとともに。

「う、うそっ……!は、はい、って……!?」

 硬く太い先端が秘部に埋まり、膣を進んでいく。既に濡れそぼっていたそこは加蓮の気持ちとは正反対に割と素直に受け入れていた。

「う、あっ、あぁっ!」

 しかし、膣内は狭く挿入されているものは太く硬い。膣を無理やり広げられ犯される感覚に、加蓮は顔を歪ませる。

「い、たいっ……!」

 容赦はない。快感よりも痛感が勝ってしまうほど不慣れな加蓮の膣を無理やり犯していく。

 ただ、痛みだけで済めばまだマシだったかもしれない。

 もう一方の、動きを止めていた触手が再びいやらしく動きを再開したのだ。

「あ、ひゃ、あっ!やめ、そんな動かない、でっ……!」

 いぼつきの触手は苦痛の声をあげた加蓮の声に再び欲情の色を塗った。既に敏感になっているクリトリスをいぼで激しく擦りあげるのである。

 膣を抉られる痛みに必死に耐えていた彼女に対して、その快感の上乗せは彼女の思考と理性を乱れさせ、情欲の沼に引きずり込んでいく。

「や、ぁん!?」

 いぼが何度目かの往復をした瞬間、突然加蓮が小さく跳ね、身体を小さく痙攣させた。

(うそ……私、今イって……?)

 小さな甘い余韻が身体を巡る。軽い絶頂だが加蓮は何時の間にそこまで追い昇らされたのか気づくこともできなかった。

 蕩けかけていた思考が絶頂により少しずつ冷えていく。クリトリスを弄り続ける触手も少しだけ動きが緩慢になった。とは言え、そこを弄ぶような動きは変わらない。

 しかし、加蓮はもっと注意すべき点を一瞬、忘れていた。膣の中に入ったきり、何故か動いていなかったその存在を。

「――っ!?」

 挿入されるまで気が付かなかったが、今はなんとなく加蓮にもわかっていた。

 それはバイブのついた触手というのか、機械触手と呼ばれるものだった。先端には反りがついており引き抜く動作の際に膣壁をカリカリと擦るようにデザインされている。

「ふぁっ!?ああっ!」

 そんな機械触手が絶頂により隙を作ってしまった加蓮を襲った。激しくピストン運動を繰り返し膣を犯すと同時に、反りの部分は膣の、特に彼女の敏感な部分を削り取るように擦りあげた。

「ひ、ぐっ――!?」

 その瞬間、パチン、と頭の中で何かが弾ける感覚と同時に加蓮は大きくその身体を仰け反らせた。

「――――!!」

 そして声にもならない悲鳴をあげて秘部から大量に潮を吹きながら絶頂する。先程の弱い絶頂の数十倍ともいえそうな、意識を根こそぎ持っていくような強烈な絶頂である。

 しかし、機械触手は休ませる暇も与えず強烈に振動しながら何度も膣壁を擦り、加蓮を犯し続けた。

 加蓮の嬌声はしばらく部屋中に響き渡っていたが、それも次第に弱くなっていく。

「は、ひゅ……ひぅ、あ……」

 機械触手の動きが少し緩くなるころには、加蓮は最早抵抗する気力も体力も失い、薄い呼吸を繰り返しているだけだった。

(身体、だるい……もう、意識が……)

 どれだけの量、潮を吹いたのかわからない。秘部からはだらしなく蜜が溢れ続け、いまだに機械触手は膣に入り込み緩く、しかし休む暇を与えないように動き続けている。

 クリトリスを弄っていた触手もいまだに健在で、加蓮の反応が鈍くなってくるとまるで起こす様にそこを強烈にしごきあげる。

「あっ、ん!」

 ニチッ、と膣に入り込んだ機械触手が気まぐれに動くだけで、無意識に嬌声があがる。まだまだやめるつもりはないらしい。

(これ以上は、本当に死んじゃう……)

 責められ続けている間はまともに息をすることもできず、身体は酸欠に近い。さらに大量の潮吹きは彼女の身体から大量に水分を奪っていた。

 少しずつ身体が重くだるくなっていく。脳からの信号が弱まり少しずつ視界が暗くなっていくような不思議な感覚だ。

(…………)

 次第に思考する力もなくなりはじめ、ついに意識を失いそうになったその瞬間。

「んぐっ!?」

 強制的に意識と身体が覚醒させられる。原因は加蓮の触手が突然、侵入してきたのだ。

「んんっ!ぐ、う!」

 突然、触手に口内を蹂躙され加蓮は驚愕に表情を染めていたが、それは間髪入れずに彼女の口内に何かを吐き出した。


「ぐ!?んぐ、ん、ぐっ……」

 粘ついた感触はない。それどころかそれはサラサラとした水の様な感触で、加蓮は思わずそれを喉に通してしまう。

「んぐ、んぐ、んんっ、ぷ、ぁ!」

 零れそうなほどの勢いで吐き出されるそれを殆ど加蓮はどうすることもできず飲みほしてしまう。それに満足したのか、口を犯した触手はそのまま引き抜かれた。

「は、ぁ、はぁ……な、に?」

 酸欠の様な気怠い状態は続くが、水分が補給された。いや、されてしまった。

 身体にとってそれは救いであったかもしれないが、加蓮にとってそれは地獄の続きが始めっただけにすぎないことを彼女は全て終わってから知ることになる。

「ん、あ!」

 いぼつきの触手と機械触手が同時に動き始めた。ゆっくりと、しかし確実に少しずつ早くなりながら。

「う、うそ、あんっ!もう、や、いや、やめ――」

 加蓮の表情が絶望に染まる。それと同時に意識の戻った身体が再び情欲に溺れ始めていく。

「いや、いやああああああああ!!!」

 淫靡な水が跳ねる音と甘い悲鳴が再び部屋に響きだした。




*****




 加蓮が拘束されている台座の下には大きな水たまりが出来上がっていた。それがどれだけ彼女が責められ嬌声を上げさせられたのかを物語っている。

「…………」

 台座の上で加蓮は気を失っていた。相も変わらず手足は鎖で繋がれ囚われの身であったが、ついに身体が限界を告げ、強制的に意識をシャットダウンさせたのである。

「……ん、ぁっ」

 しかし、触手達はまだ満足していない。彼女が眠っていようがいまいがそんなことを関係ない。まだまだ彼女から分泌される蜜を欲しがり、時に緩く、時に激しく彼女を責め立てる。

 それが終わるのは何時なのか、果たして終わりがあるのか。それは誰にもわからない……

北条加蓮【探索中】……転移の罠が発動し、潮吹の祭壇に転送され四肢を拘束された!いぼ触手にクリを責められながら、極太バイブ付き機械触手でGスポットを激しく責め続けられ、、31回も潮を吹かされながらイってしまった…

モバP「潮吹の祭壇とか、たまんねぇなおい……」

加蓮「プロデューサー?なにしてんの?」

モバP「へえええええええええええええい!」

加蓮「ひゃっ、ど、どうしたの?」

モバP「お、おおおおおお加蓮!す、すまん。少し集中しててな」

加蓮「大丈夫?なんか固まってたみたいだけど……あ、もしかして邪魔だった?」

モバP「いやいやいや、そんなことないぞ。ところでレッスンはどうしたんだ?」

加蓮「え?とっくに終わってるよ?アタシは少し残る用事があったから残ってたんだけど、プロデューサーだけまだ残ってるみたいだったから」

モバP「へっ?あれ、なんで外暗いんだ?って、も、もうこんな時間なのか!?」

加蓮「ちょっと、本当に大丈夫?倒れるまで仕事詰めすぎないでよ?」

モバP「あ、ああ、すまん。気を付けるよ……」

加蓮「ならいいけど。じゃ、アタシも帰るね。お疲れ様」

モバP「ああ、うん。ってちょいちょいちょい!こんな時間だし夜道は危ないから!送ってくから乗っていけ」

加蓮「そう言ってくれないかなって思ってた♪ファーストフードはセット?」

モバP「うーん……まあ、いいか。ちょっと罪滅ぼしも兼ねて……」

加蓮「罪?なんて?」

モバP「あーいや、何でもない。ほら行くぞー」

加蓮「あ、ちょっと待ってよー!」

読んで頂きありがとうございました。設定とか一人称とか気を付けているのですが間違っていたらすいません。
また、見直しなどもしてるつもりですが、誤字や脱字があると思いますがすみませんがご容赦ください。

というわけで↓2人までモバマスのアイドル名を書いて頂ければありがたいです。特になかったら適当に選んで書くと思います。

また、書く内容は書き出した日の診断結果の内容になるので、場合によっては明日、明後日の診断結果で書くこともあります。思っていた通りの内容でなかったらすみませんがご了承ください。

ひとまず、ここまで読んで頂きありがとうございました。

返答遅れて申し訳ありません。
次回は橘ありすと十時愛梨で書いていきます。
遅筆なので時間はかかると思いますが、よろしくお願いします。

お待たせして申し訳ありませんでした。
橘ありすと十時愛梨で投下していきます。
基本的に一週間ペースで書いていきたいのですが、事情によってはそれより長くなってしまうかもしれませんので、
すいませんが、その点だけご了承ください。

[橘ありす]



「ふぅ、ふぅ……」

 壁に手をつきながらゆっくりと歩く姿がそこにあった。橘ありすは出口のない水路を進んでいた。

「どうしてこんな場所を私は……」

 いつも履いているお気に入りの靴はすっかり水分を含んで重くなっている。水位の高さはスカートをつまんで少し上げとかないと水を吸ってしまう高さで、問題はないが靴に限って言えばそうではない。

 元々、ありすも好き好んでこんな場所に足を踏み入れたわけではない。事務所から仕事場に移動中の車の中でつい、うたた寝をしてしまい、それで気が付いたら謎の洞窟に倒れていたのである。

「これ、急に水位が上がるとかそんなことないですよね……」

 普通に歩くより水の中を歩くということは体力の消耗が激しい。しかも出口も先も見えないのだ。いつまで歩けばいいかもわからないのは精神的にもつらい。

「いつまで、こんな、歩かないと……はぁ」

 水路をひたすらに進む、進む、進む。

 そして疲労が蓄積していたせいか、いつの間にかありすは水質が少しずつ変わっていることに気づくのがだいぶ遅れた。

「あ、あれ?」

 彼女がそれに気が付いたのは、水をかき分ける音が殆ど聞こえなくなった時だった。

「こ、これは?」

 足に着いた水が"流れ落ちない"。それどころか粘つくように足に引っ付いている。

「え、え?」

 思わずその水を手で触ってみる。それはひどくドロっとしており、手で持ち上げてみるとドロリと垂れ落ちた。

「い、いつの間に、なんですかこれ?」

 ありすの声に焦りが混じり始める。

「あ、足が!?な、なっ!?」

 そしてその声が驚愕に変わるのに時間はかからない。

 さっきまでは重いながらも問題なく進んでいた足が、まるで何かに絡みつかれているかのように動かなくなっていた。壁に手をついていたおかげで倒れる事態は回避できたが、問題が解決されたわけではない。

「そ、そんな、だ、誰か……」

 慌てて足を動かすがもう遅い。それどころか――

「ひゃ、ひゃあ!?」

 水がありすの足を登り襲い掛かってきた。

 まるでそれは生き物のようだった。ありすの足から這いずるように上に上に侵食してくる。

「なっ、やっ!」

 ただそれを呆然と見つめる程ありすは愚かではない。足元からのその脅威を払いのけようと手で払い、足を動かし何とか引き剥がそうとした。

 しかし、相手が悪い。

 ありすが水路だと思い込んでいたそれは、スライムで満たされていた通路だったのだ。足を踏み入れた段階では水状だったわけは、獲物を逃げることの出来ない範囲まで追い詰めるための罠だったのか、それに答える者はいないが、彼女が絶体絶命の危機であることだけは事実だった。

「は、離れてください!」

 いつしか足に絡みつくスライムの密度は増し、次第に自分の動きが鈍くなってきていることはありす自身わかっていた。

「く、このっ……!」

 焦りだけが募っていく。ただ一つだけ幸いだったのは、水路の端、要は壁によりかかって歩いていたおかげか、スライムに足を取られて転倒するという事態だけは避けれていたことだった。

 もしも、このスライムの中に身を沈めてしまうと考えるとありすはゾッした。恐らく彼らは自分自身を取り込もうとしていると思っていたからだ。

 ただ、その考えが誤りであることはありすは知らない。水路に満ちているスライムがありすの"なに"を狙っているのかなど、大人びているとはいえまだ子供の彼女にとってわかるはずはなかったのだ。

「は、早く、抜けなきゃ……」

 じわじわと上りつつあるスライムを手で押さえながら(意味はないが)ありすは重い足を少しずつ前に動かしていた。しかし、それも最初歩いていた時と比べると格段に遅く、おまけに疲労の溜まり方もまるで違う。

(足が、鉛みたいに……)

 スライムの密度は益々上がっている様で、それをかき分けて進むのにも限界が近づいていた。それに既に太腿までスライムは侵食してきていた。

「んっ……!」

 ありすの身体が突然、ピクッと身体が震えた。まるで太腿を撫でるようなその感触に反応してしまったのだ。

「も、もうこんなところまで……!」

 水位が上がっているわけではない、それはスライムが何らかの意思を持って上がってきているのだ。

 ありすの足が止まった。

(こ、このままじゃ取り込まれちゃう……!)

 ありすの想像している光景は、スライムに全身を取り込まれ窒息死してしまうような、そんな悲観的光景だった。ファンタジー系な小説でもそういった物語の展開を読んだことがある。

(な、なんとかしなきゃ……)

 そんな事態は死んでもご免である。何故この様な事態に陥ることになったのかはわからないが、こんな誰も来ないような場所で野垂れ死ぬわけにはいかない。

 だが、スライムの目的はありすの考えるソレとはまた違うものだった。残念なことにどちらにせよそれは、ありすにとって不幸を齎すことに変わりはないことであったが。




*****




「く、うぅっ」

 身体を小さく震わせながら、ありすは壁に手をつけて支えにしながら立っているのがやっとの状態だった。

 スライムは既に太腿の付け根まで侵食していた。足を絡めとるように蠢き、まるでそこにとんでもない錘がつけられているような、そんな感覚だ。

 しかし、ありすがその小さな身を震わせているのは単純に動きを封じられたからではない。

「ふ、ぁ、あっ!」

 ピチャピチャと重さに逆らえなくなったスライムが、水面に落ちる音が生々しく響いていた。
 
 スライムはありすのまだ成熟しきっているわけのない股の部分に纏まりついているようだった。もう少し詳しく言えばそこは女性器と呼ばれる部分だ。

「な、なにしてるん、ですか、ぁ……!」

 スライムを取り除くことはもう不可能に近かった。いつも穿いているスカートの内側から下着の中にまで侵食されているのだ。

「く、あっ!」

 ビクンと一瞬震えて、ありすは思わず身体の力が弛緩し足から崩れ落ちそうになったのを必死に踏ん張り何とか耐え凌いだ。

「ふぅ、ふぅ……」

 歯を食いしばり、瞳には涙を溜めているが、スライムからそれが見えているわけもなく、例え見えていたとしても蠢くのを止めることはなかっただろう。

 侵食しているように見えたスライムは恥骨付近から上に進もうとはしていなかった。ただひたすら秘部に纏まりついているのである。

 スライムが集るように弄んでいるのは、まだほとんど刺激を受けたことのないクリトリスであった。

 スライムはそこに纏わりつき、優しく愛撫するように転がしたかと思えば、子供に与えるには少し酷とも言えるように嬲るような動きでそこだけを虐めぬく。

「や、だ、やだ、ぁ……」

 その快楽の渦に囚われたありすの思考はとっくに崩壊していた。下腹部からの快感と、不慣れから来る痛感は彼女の抵抗力を奪うには十分だった。

「は、あ、ぁっ、あ!」

 スライムはテンポよく、それでいて上手くありすを追い詰めていく。いつしか秘部がじっとりと濡れていることはスライムに満たされているためわからなかったが、彼らからしたらそれは極上の甘い蜜だった。

 ありすのクリトリスを弄れば、それが分泌されると学んだスライムはことさらその動きを激しくしていく。

「や、やめ、やめて、くださ、いいっ……!」

 まだ成長途中とはいえども、快感を受けれない身体ではない。スライムは少し冷たい感触だが、ありすの身体はすっかり熱を持ち、少しずつ少しずつ昂っていく。

「あ、だ、だめっ、いや、ぁ。こ、こわ、いっ……ひぃ!?」

 スライムがキュッと強くクリトリスを抓った瞬間だった。強烈な電流がありすの身体を襲った。刺激に弛緩していた身が一瞬強張り、ピンと足の筋が伸びた。

「ふあ、あぁっ!」

 目を見開いて、熱い息を吐き、ありすは年相応でない絶頂を迎えた。びくびくと身体を痙攣させ、秘部から甘い蜜がドロッと溢れる。

「は、ぁ、はぁ、ひ、ぃ……」

 スライムは決して膣は弄らなかった。ただただクリトリスだけに狙いをつけてそこだけでありすを虐め続ける。

(だめ、力が……)

 絶頂の余韻に身体の力が抜ける。そのままありすは壁に倒れ掛かるように膝をついてしまった。

 グチャ、とそこはもう水面ではなかった。ありすを蝕むための脅威のそれが溜まっている場所に変わっていた。

「や、もう、やめ、てっ……!」

 スライムは膝をついた彼女を取り逃がさないためか、下半身を益々包み込んでいく。
 そしてまだクリトリスを弄る動きは止めない。

「や、ぁん!ま、まだ……?そん、な……!」

 グチュグチュとスライムの動く淫らな音と、淫らな快感が再びありすの身体を支配していく。

「や、んっ!やめ、やめて、ぇ……!」

 とある水路に少女の甘い声は響き続ける。





*****




「あ、あっ!だ、だめ、ま、また……!」

 刺激を与えられ、すっかり芽生え突起してしまった少女のクリトリスをスライムはまだまだ味わっている。

「ひ、やっ、ああああっ!」

 半分仰け反るように背を張り、ピュッと潮を噴いてありすは今日何度目かの絶頂を迎えた。

 少女の身体はこの短時間ですっかり調教されてしまい、ただ快楽に身を委ねる一人の女と化していた。

「ひゃ、ぁ、ぁぁ……」

 余韻の痺れもすっかり身体が覚えてしまい、スライムが再び身体を弄び始めるタイミングまでも染み込んでしまった。

「や、あ、あんっ」

 スライムが予想通りのタイミングで動き出す。下腹部の疼きはありすの情欲に火をつけなおし、負の連鎖の中に引きずり込んでいく。

 ピンと張ったクリトリスにスライムがしゃぶりつくように吸い付くだけで、ありすはあっさり絶頂に達するほど既に開発されていた。

(もう、嫌……いつまで、こんな)

 何度絶頂を迎えたかわからないが、数十回目の絶頂を迎えた瞬間、ついにありすは線が切れたように、弱々しく水路に倒れ伏せた。

 スライムが溜まっていたおかげで、クッションになってくれたのだが、助けてくれたわけではない。

「…………」

 倒れ込んで、スライムに包まれる感触と視界が黒く染まっていく感覚を怖いと思うこともできず、ありすは気を失った。

 その水路にはもう、スライムが蠢く音しか響いてなかった。

橘ありす【探索中】……階層全体が水路になっており、水路の水はスライムだった!粘性のある水がクリ皮の中に入り込み、根本にしっかり絡みつきながら大暴れしだし、為す術もないまま 17回もイってしまった…

ありす「おはようございます」

モバP「おはよう」

ありす「……なにしてるんですか?」

モバP「へ?なにが?」

ありす「なにがって……入り口に向かって土下座してるのっておかしくないですか」

モバP「……言えない事情があるの」

ありす「は、はぁ……?土下座してるのは、まぁいいんですけど、私の方に向きを合わせて動くのやめてくれませんか。怖いんですけど」

モバP「ありす、昼食はどっか行くか。最近忙しかったし、たまには色々話もしたいし」

ありす「え?構いませんけど……どうしたんですか?急に」

モバP「いや、いいからいいから。じゃあ午前のレッスン終わったら悪いけど呼びに来てくれ」

ありす「ま、まあいいですけど。それじゃあ行ってきます」

モバP「怪我に気をつけてなー」


*****


モバP「ありす……汚れた大人でごめんよぉ」

愛梨「なにがですか?」

モバP「お、おお?愛梨、いつの間に?って、そうか深夜の収録だったんだな。お帰り、どうだった深夜収録は?」

愛梨「別に初めてじゃないですし大丈夫でしたよ?スタッフさんも良い人ばかりでしたし」

モバP「脱がなかったよね?空調聞いてるもんね?」

愛梨「……凄く良かったって褒められちゃいました!」

モバP「ねぇ、間があったんだけど……収録が良かったって話してるんだよね?ねぇ?」

愛梨「そのー、収録してるとなんか暑くなっちゃってきて……あ、でも女性のスタッフさんが近くにいて止めてくれたんで大丈夫です!」

モバP「いや、あの、うん。何か論点がずれている気がするけど、まあいいや。お疲れ様、今日はゆっくり休んでくれ」

愛梨「はーい、お疲れ様です。プロデューサーさんも最近暑いですから、気を付けてお仕事頑張ってくださいね」

モバP「はいはーい、愛梨も気を付けて帰るんだぞー」

愛梨「お疲れ様でしたー♪」





モバP「…………」

モバP「…………」

モバP「十時愛梨、と」

[十時愛梨]



「あつーい……」

 発汗作用に個人差があれど、流石にこの湿気の多い洞窟の中では誰しもが汗を流してしまうだろう。とにかく蒸し暑い。

「おかしいなぁ、ちょっと眠くなったから仮眠を取っただけのはずなのに……」

 今日の仕事も無事に終わり、深夜の時間帯の仕事ということも相まって達成感と疲労感は大きい。つい仮眠を取りたくなるほどの眠気に襲われるのもしょうがないものだった。

 愛梨が覚えているのはそこまでだ。

「誰かー、いませんかー?」

 少しマイペース気味な間延びした声だけが洞窟に響く。当然返事はない。

 愛梨が微睡から目を覚ました時には、既にこの洞窟に倒れていた。前後も何も入り口や出口もない。

「はぁ、少し脱ごうかな、暑いし……」

 こんな洞窟では彼女の脱衣を止める者はいない。蒸し暑さを和らげるため、愛梨はいつも着ている服を脱いで、少しでも涼を取ろうと考えていた。

 今、愛梨は飲料水を持っているわけではないし、実際に汗を抑えるために服を脱ぐのは強ち間違いでもなかった。

 しかし、この洞窟には人間ではなく、それよりももっと厄介な物が彼女の豊満なその身体を狙っていた。

 少しだけ暢気な性格である彼女がそれに気づくことはないのだが。

「んしょ……」

 もとから薄着だ。

 夏の暑い時期、彼女はすれ違う人がつい、見惚れてしまうような、少しきわどい服装をしている。その薄い上着を脱いでしまえば、もう下着なのである。

 ただそれは、誘惑をしたいだとかそんな小悪魔めいた思考ではなく、純粋に彼女がそうしたいからそうしているだけなのだ。

 愛梨の関係者はそんな彼女を危なっかしく思い、ただ自粛してくれる気配もないので、結果的に彼女を守るために、大学でも仕事でも何かとガードをする役目の人間が自然と現れていた。




 しかし、この洞窟に彼女を守る者はいない……

「きゃあっ」

 突然、愛梨が悲鳴に近い声をあげた。何かに襲われたわけではない。

「な、なに?」

 それはストロボを少し強くしたような光だった。一瞬目が眩んでしまうようなそんな閃光が急に襲ってきたのだ。

「あ、あれ?」

 そして、その光にやられた目が正常に戻ってきた時に、愛梨はある異変に気が付いた。

「私、いつのまにこんな?」

 今日は少し短めのスカートを穿いていたはずだった。しかし、それはいつの間にかブルマになっていた。

「わー、凄いです。これって昔の体操服みたいなやつですよね」

 わけのわからない現象に普通なら慌てるはずだが、ある意味、愛梨の持ち味なのかそのマイペースはある意味で武器になっていた。

「ちょっとキツイなぁ……」

 ブルマはベストフィットというより少しきつめだ。スカートに比べると身体を覆う面積が減った分、少しだけ快適だが、びっちり引っ付く感触は愛梨にとってあまり好ましくない。

「スカートはどこいったんだろう……?」

 とりあえず周りを見渡してみる。しかし、穿いていたスカートは影も形もない。愛梨は少し首を傾げて疑問符を浮かべていたが、その表情が変わった。

「んっ」

 次の瞬間には、愛梨は反射的に股間を抑えていた。その表情には戸惑いと恥じらいが少し混じっているようだ。

(なにか、震えて……?)

 静かな洞窟に無機質な機械音が響いていることに愛梨は気づく。その発生源は自分の股間部分だった。

 ブルマの内側に何か硬い物があり、それが震えているのは感触でわかる。問題なのはそれがぴったりとクリトリスの位置についていることだった。

「ふ、ふう、ぁ」

 突然の刺激に困惑した愛梨だったが、すぐにブルマを脱げばいい事だと気づき、そこに手をかけた。しかし――

「あ、あれ?」

 ブルマの隙間に指を入れ込み、下げようとする。

「な、なんで?」

 ブルマはまるで固定されているようだった。何か引っかかっている感触はない。それでも何故か全く下がらないのだ。

「ひゃ、あ!」

 そしてそうしようとすると、ブルマの中にはいっている振動器が強く震えだしクリトリスを弄び、まるで戒めるようにその力をどんどん強めていくのだ。

「な、なんだろう、これ……」

 刺激にたまらず手を離すと僅かに振動が弱まる。しかしその振動にも強弱があり、たまに強く震えたかと思えば、急に弱まったりと、少しずつ愛梨の身体を欲情させていく。

「ふぅ、ふぅ……」

 しかし、それだけであった。ただクリトリスを強弱のついた振動で弄ばれるだけだった。それ以外何もない。

「ど、どうにか、しないと……」

 流石のマイペースっぷりも流石に出てこず、焦燥感だけが高まる。愛梨は少しだけふらつきながら、洞窟を歩き出した。

 このブルマをどうにかしなくてはならないと思いながら。

 それからしばらくして、愛梨の姿が洞窟にあった。まだブルマは脱げていない。

「は、ぁ、はぁっ!」

 歩く速度は極端に遅くなっていた。クリトリスを弄る振動に反射的に内股になってしまうが、そうすると逆に強くあたってしまい、なおさら情欲を焚きつける。

 そんな負の連鎖に囚われながら愛梨が歩き続けて、もう1時間経つだろうか。

「ん、んん……」

 ブルマにはとっくに淫らな染みができており、時折愛液がそこから伝って地面に落ちる。

 振動器は機械ながら、まるで愛梨の責め方をわかっているようだった。

 まず、愛梨が少しだけ余裕を持つと急に振動を強めクリトリスを嬲る。

「ひゃ、あっ!だ、だめ、そんな震えちゃあ……!」

 元から焦らされているようなものなので、あっという間に身体は絶頂を迎えようとグツグツと下腹部から快感の波が登ってくる。

 しかし、そうなってくると急に振動が弱まっていく。ぴったり止まるのではなく、疼きをなくさないように徐々に収まってしまい、それと同時に絶頂の波も引いていく。

「あ、あれ、なんで……?」

 そんなことが何十回も続く頃には、愛梨はすっかり表情も脳もすべてを蕩けさせ、いつの間にか『ブルマを脱ごう』という思考すら放棄されていた。

(イきたいのになぁ……)

 ぼーっとした思考とすっかり火照った身体を慰めるように、愛梨は自分からブルマの染みがくっきりと出ていた部分に手を伸ばしていた。

「ひゃ、ん♪」

 クチュ、と淫靡な音がした瞬間、まさに電流が身体を流れ、愛梨は身体を跳ねさせた。

(そっか、自分ですれば、いいんだぁ……)

 欲情に支配された身体はもう止まらなかった。ブルマの上から染みをつくっている原因の割れ目を強くなぞる。

「ひゃ、は、ぁっ、きもち、いい……きもちいいっ……」

 愛液が滲みでて垂れ落ちる。もう彼女の自慰を止められる者はいない。早く絶頂したい気持ちだけがいつの間にか、脳を完全に支配していた。

「えっ?ひゃ、あああああ!?」

 そして、そんな彼女を後押しするかのように振動器が今までの中で一番強く震えだした。

「だめ、これ、だめぇっ!」

 そう言いながら秘部を弄る手は止まらない。悦びの嬌声だけが響く。そして、弄っていた手の手首が偶然、その振動器を押し込んでしまう。

「ひゃ――――」

 直に当てられている振動器がクリトリスを潰す様に押し付けられた瞬間、愛梨は跳ねた。

「や、あ、あああああっ!?」

 それは恐怖を覚えてしまうような強烈な絶頂だった。たまりにたまった欲が一度に弾け飛び、愛梨は大量の潮を噴きながら、しかし表情はどこか架空の幸福を味わっているような感じですらあった。

「ふぁ、ああ……」

 自身の下に淫らな水たまりが出来ているのも気にかけない。ただ与えらる快楽に身を委ねていた。

 その時、振動器がまた強烈に震えだす。

「ひゃぁ、だめ、ずっと、きもちいいの、だめ、ぇっ……」

 ただその声は悦んでいる。

「こんな、また、すぐっ……んんん!!」

 ビクン、と快楽に打ち震えた。あまりにもあっさり、二回目の絶頂を味わった。一回目ほどの強烈な快感はないが、それでも絶頂に変わりはなく、その余韻を味合わせるように振動器の動きは緩くなっていく。

 愛梨はまだまだ快楽を貪るように今度は自分の指で、クリトリスに振動器を押し込んでみる。しかし、それはもう愛梨の期待に応えることはなくただ緩く刺激するだけになっていた。

「やだ、なんで……?」

 最初の目標はもう思い出すこともできない。振動器はまるで不思議な力を持っているかのように、愛梨の思考を半ば洗脳していた。

 もとより開放的な性格であったせいなのかもしれない、愛梨の瞳はいつものように明るいがそこにははっきりと欲情の色に染まっていた。

「どうしたら、またきもちいいの、くれるかなぁ……」

 ふら、と何かに導かれるように愛梨は歩き出した。今にも崩れてしまいそうな危うい歩き方だったが、その時に再び振動器が少しだけ強くなり始める。

「あ、あっ♪」

 愛液を滴らせながら、愛梨はふらふらと洞窟をただ快楽を求めるだけに歩き出していた。




*****




「あ、は、もっと震えてくださ、い……!もっと、きもちいいの……んああっ!」

 どれくらい洞窟を歩いたのか愛梨にはもうわからない。ただ絶頂を迎えるためだけに彷徨っているだけなのだ。

 呪いのブルマは愛梨の身体を精神ごと支配してしまい、言葉は持たずとも振動の一つだけで彼女を動かすこともできるほどに蝕んでいた。

 洞窟の中に、十時愛梨の姿がある。豊満な身体とマイペースで少しふわっとしたちょっと気の抜けたところがチャームポイントである彼女の姿は、そこにはもういない。

「もっと、もっときもちいいの探さないと……んんっ」

 そこにはただ、快楽を貪るだけのたった一人の女性が無防備に存在しているだけだった……

十時愛梨【探索中】……強制着替の罠だ!クリ部分に強力な振動器が付いたブルマを穿かされ、脱ごうとしても呪われていて脱げない!クリを強力な振動で不規則に嬲られ、探索しながら何度もイってしまう!(次階から『催淫』状態)

モバP「大丈夫だよね?ちゃんと帰ったよね?連絡するか?いや、大丈夫だろ……うん」

ありす「あの」

モバP「おあああいっ!?」

ありす「わっ、きゅ、急に大声出さないでくださいよ。びっくりするじゃないですか」

モバP「あ、ああ、ありすか。すまん、ちょっと集中してた。それよりレッスンはどうした?まだ午後じゃ……」

ありす「とっくに12時回ってますよ。プロデューサーさんが呼びに来いって言うから来たんじゃないですか。って、大丈夫ですか?頭抱えて……」

モバP「いや、とんでもない時間の速さにちょっとびっくりしただけ、気にしないで」

ありす「は、はぁ」

モバP「それより昼食だったな。何が食べたい?ハンバーグとか?」

ありす「子ども扱いしないでください。今日はプロデューサーさんのおススメのお店に連れて行ってください」

モバP「え?俺の?そんな良いところじゃないよ?本当に」

ありす「それで構いません。さ、行きましょう」

モバP「ま、まあいいけど」

ありす「~~♪」

モバP(まあ喜んでいるみたいだしいいのかな)

モバP(また午後からやるか……)

ありす「プロデューサーさん、早くしてください」

モバP「はいはい、今行くからー!」

読んで頂きありがとうございました。
誤字脱字など申し訳ありません。気を付けているのですが色々ミスしていると思います。
というわけですいませんが、↓2までアイドル名をお願いします。
時間かかるかもしれませんが、一週間ペースで書ければと思います。

繰り返しになりますが、読んで頂きありがとうございました。

すいません、時間を見つけて書いてはいるのですが、もう少しかかりそうです。
来週までには必ず投稿すると思うので、あまり期待しない感じで待って頂けるとありがたいです。
済みませんがよろしくお願いします

言い訳でしかないとはわかっているのですが、色々と忙しくてかなり時間が掛かってしまいました。申し訳ありません。
小早川紗枝と佐久間まゆを投下していきます。
良かったら安価など参加して頂ければ幸いです。

[小早川紗枝]

 カラン、コロン、と履いている下駄が地面と当たるたびに音を鳴らす。それが洞窟の壁に嫌なほど反響する様子に小早川紗枝は、少しだけ表情を曇らせた。

「もう、周子はんもほんまいけずやわ……こないなところにか弱い乙女を置いていかはるなんて」

 脈絡もなく周子から里帰りに誘われたときは一体どうしたのかと驚いたものだが、誘ってくれたのは素直に嬉しかったし、時期的に帰省したいと考えていたのも相まって、紗枝は二つ返事でその誘いを承諾した。

 事務所からきっちりと休日をもらい、周子とちょっとしたプチ旅行を楽しみながら実家に帰り、親戚への挨拶周りに精を出す。

 家同士の繋がりというのは広い。特に紗枝自身、今やアイドルとして有名になっているせいもあり、尋ねたところひとつひとつでだいぶ足止めを食らうことになる。

 歓迎されるのは嬉しい。が、流石に何件も回っているうちに疲れも溜まっていく。

 そんな折、偶然にも周子の実家が近くを通りかかる。紗枝は休息も兼ねてそこに寄ることに決めた。

「それなら気分転換に、神社行かない?」

 そんな紗枝を甘味と一緒に迎えた周子は、そう提案する。何でもすぐそこにあるらしく、残暑を過ごすにはそこそこ涼しく気を紛らわすにはもってこいだと言う。

(そないなとこ、ここら辺にあったやろか……?)

 京都全ての神社を把握しているわけではないが、そこそこの大きさの神社ならある程度は頭に入っている。

 しかし、周子の言うそこは今まで聞いたこともないし、あることも知らなかった。

(まぁ、えらい小さなところかもしれんし……)

 周子がおススメするならきっと雰囲気もいいところには違いない。それに自然的な涼しさを味わえるなら行ってみたいとも思う。

 紗枝は少しだけ考えて、周子の誘いに乗った。

 案内の時間は殆どかからなかった。神社は本当に周子の家の近くで、少しだけ山に入ったが険しい道もなく、特に難もなくついた。

 そこは紗枝の予想通り、こじんまりとしていてそれでいて少しだけ錆びていた。

「いい感じでしょ」

 周子の言葉に頷きで返事をする。確かに寂寥感はあるが、木陰を抜けていく風は涼しく、まだ暑いはずの外とは境界が敷かれているように快適だった。

「ほら、こっちこっち」

「えっ?きゃあ!ちょ、ちょっと!」

 周子は紗枝の手を取ると、少しだけ強引に引っ張る。思わず躓きそうになり、悲鳴をあげてしまうが、周子はお構いなしのようだ。

(ちょいと強引やあらへん?もうっ)

 心の中で小さく抗議しながら、何とか合わせながらついていくと、そこには一つの洞穴があった。

「ここは……って、周子はん!?」

 手を離した周子は何も説明せずにそこに入っていく。先の見えぬ洞窟に明かりもなしに進んでいくのだ。流石に紗枝はそれに何も思わずついていこうとは思わなかった。

「置いてくよー?」

 洞窟から周子の暢気な声が響いてくる。一体何があるのか、何故ここに連れてきたのは説明はない。周子らしいと言えばらしいのか、紗枝はため息をついて、歩き出した。

「もう、ほんまに勝手な人なんやから……」

 妙な雰囲気のする洞窟に紗枝は入り込んでいった。




*****




 そして、周子の姿は何時の間にか影も形もなくなっていた。

「周子はーん?どこにいるんどすかー?」

 声を張り上げてみるが返事はなく、ただ生温い湿気だけが返ってくる。

「……なんや、どうもやーな雰囲気やなぁ」

 さっきまでいた神社の涼し気で快適な空間はここにはない。じっとりと肌に纏わりつくような嫌悪感を覚える湿気に思わず顔をしかめる。

「足も痛うなってきやったし……もう脱いだ方がええやろか」

 洞窟の地面は当たり前だが整備されていない。京都の街中を歩く分には問題のない下駄も、この少しだけ凹凸のある地面を歩くには完全に向いていなかった。

 紗枝は怪我をしてはたまらないと下駄を脱ぎ、手に取った。足袋が汚れるのは少し嫌だったが、歩く分にはだいぶ改善される。

「ともかくはよう、周子はんを見つけて帰らへんと……」

 じっとりとかいた汗が和装の下着に吸い込まれていく。この空間に和服姿は少し暑すぎるようだった。

「それにしても……なんでこないなところに周子はんは誘ったんやろか」

 今更、見捨てて引き返すことなんてできない。そもそも誘ったうえに勝手にずかずかと進んでいくのはどうなのかと紗枝はひとつふたつ文句を言いたかったが、その相手の姿は今のところ見当たらない。

 いつしか洞窟の奥に自身が入り込んでいることも知らずに彼女はひたすらに歩き続けていたが、突然何かが視界に入り込みピタッと止まった。

「……周子はん?」

 目を凝らしてみると薄暗い先に、ぼんやりと探し人の影が映った。いつの間にか募っていた心細さも重なり紗枝は柄にもなく慌てて駆け出した。

「ま、待って!周子はん!!」

 しかし、呼びかけられた周子と思える影は紗枝の声に応えることなく角を曲がって姿を消した。紗枝も当然、それを追って角を曲がった。が――

「っ!?」

 勢いのついた姿勢を無理に止めたため危うく転びそうになりながらも、紗枝は何とか踏みとどまった。だが、目の前に周子が建っていたわけではない。

「な、なんやこれ……」

 紗枝の目の前にはいまだに洞窟の道が続いていた。しかし、問題は通路の端にあった。

「……」

 ウネウネとその両方の壁から何か細い物が生え、生きているように動いているのである。

 数は多くないが、捌ききれる数かと言われればそうではない。そもそも未知の生物に自身から触りにいこう等とは紗枝自身、思うはずもなかった。

「でも、周子はんがこの先に……」

 しかし、彼女の見た通り、周子はこの先へ進んでいったはずなのだ。追わなければならない。引き返すことはできなかった。

「ゆっくりいけば……」

 生えている何かは不規則に揺れている様で、特に紗枝を狙っているわけではなさそうであった。だから彼女はゆっくりとそれらに触れないように歩き出した。

 慎重に慎重を極めて進んでいく。

「ひゃっ」

 時折、どうしようもなく触れてしまい紗枝は小さな悲鳴をあげる。しかし、蠢いているそれらは特に何かするわけでもないようである。

(こ、これなら……)

 ちょうど中間地点あたりまで来た時、紗枝がそう思って安堵した瞬間だった。

「きゃあっ」

 突然、状況が変わった。蠢いていた細い触手が紗枝の腕に巻き付いたのだ。それもそれなりの強さで。

「い、いたっ……!」

 腕をギュッと締められる苦痛に顔を歪めるが、緩むことはなく、それどころか和服の下から入り込み足のも絡みつく。

「な、なんや!?だ、だれか……!」

 思わず助けを呼んでしまうが、返事が返ってくることはなく、より孤独であることが強調されるだけだった。

「う、く……」

 その場で完全に拘束されてしまった紗枝は、そうなって初めて、自身に巻き付いている物が何か、まじまじと見ることができた。

「ちゅ、チューブ……?」

 それは生き物のように動いていたが、実態は筒状の細いチューブのようであった。触手の先っぽは丸く穴が開いており、生物というよりは紗枝の言う通りチューブというほうがよっぽどしっくりくる姿だ。

 しかし、それを確認できたからといって、それが何故動いているのか、何故自身に巻き付いてきているのか、それらはわからないままである。

「……ん?」

 それらに疑問を抱いていた彼女の表情が少しだけ変わった。

「あっ、な、何を……?」

 巻き付いていない細い筒が、彼女の服の中に入り込み弄り始めたのだ。少し冷たい感触はもどかしく、それでいてくすぐったい。しかし、紗枝がいくら身をよじっても拘束されている以上、抵抗にすらならない。

「く、うぅ……」

 まるで小さな蛇が身体中を這う様なその感触に、紗枝は必死に声を殺して耐えることしかできなかった。

 細いチューブは和服の下から入り込むと、そのまま和服の小さな隙間を抜けながら上へ上へと進んでいく。そして、ある場所へたどり着くと突然、"噛みついた"

「ひゃ、ん!!」

 その瞬間、彼女はビクッと身体を震わせ、思いがけずに嬌声をあげた。

「や、な、なにしてはるん!?」

 チューブが吸い付いたのは、彼女の乳首であった。和服の下に着ていた和装の中に潜り込み、まるで狙ったかのようにそこに吸い付いたのである。

「ん、んんっ!」

 くすぐりの様な刺激が一変、淫らな物に変わっていく。細い筒のせいで乳首だけを責められるのは羞恥的にも刺激的にもたまったものではない。

「ふ、あぁ、うぅっ」

 優しく抓まれるようなその刺激に、つい声を上げそうになる口を慌てて閉じる。しかし、チューブはお構いなしに責めをやめない。

(なんで、こないなことを……)

 意志の通じない相手からの、小さな快楽に必死に耐えている紗枝だったが、チューブはまだ責めをやめそうにはなく、それどころか――

「ひっ!?あ、ま、待って、そ、そこはあかんて!」

 ごそごそっ、と和装の中を弄ばれる感触。しかし、その感触の源は秘部の周辺からだった。

「な、じょ、冗談やろ……?」

 嫌な予感に冷や汗がツーっと流れる。しかし、紗枝のその悪い予想は当たっていた。

「ひゃあっ!!」

 カポッとチューブが吸い付いたのは少しずつ突起しだしていたクリトリスだった。そこをチューブは優しく吸い上げ始めたのだ。

「ひゃ、ああっ、あっ!」

 乳首を吸われる刺激とは比べ物にはならない快感に、紗枝は遂に耐えることもできず、溜まらず嬌声を上げた。

 そのチューブの形状は最悪な意味で紗枝の服装にマッチしていた。細いせいで上手く和服の下まで潜り込むことができてしまうのだ。

 元々拘束されているせいで抵抗することもできず、紗枝はそのまま数十分もの間、ひたすらに敏感に尖っていく突起をただ吸われ続けていた。

「はぁ、はぁ……あ、んっ……!」

 そのころにはすっかり顔を上気させ、吐く息は淫蕩である。乳首やクリトリスはすっかり突起し、秘部からはトロリとした愛液が出ているのか、和装の下着に染みを作っていた。

「い、いつまで……これ、え……」

 性感は徐々に徐々に強まり、いつしか抵抗することも忘れただ快楽に耐え、それを受容することしかできなくなっていた。

 しかし、そんな彼女を益々追い詰めることが起ころうとしていた。

「ん、あっ……?」

 彼女の目から見ることは出来なかったが、チューブの中で少し変化が起きていた。

「な、なんや……?何か、柔いのが……」

 少しだけチクリとした感触が乳首とクリトリスに伝わり、紗枝はピク、と身体を震わせた。

 その正体は細く柔らかい毛並みのブラシであった。紗枝の敏感な突起に吸い付いているチューブの内側にブラシが生えてきたのだ。チクッとした原因はその柔らかい毛先が触れる感触に違いない。

「ひ、いっ」

 柔らかい毛先が、敏感な突起をチクチクと刺激し始める。緩い快楽に少しだけ惚けていた脳が、再び危険信号を出し始めた。紗枝自身、いまだに何が触れているのかわからないが、間違いなく良いものではないことは無理やりにでも理解できる。

 そして、ブラシはただ生えてきただけでは決してない。

「――いっ!?」

 ブブブ、と機械的な振動と共に、そのブラシが回転を始めたのだ。

「ひゃ、あああああっ!!!」

 ピンと張った乳首とクリトリスをまるで洗われる様に扱かれ始める。

 その快感の強さはただ吸われるだけのものとは、雲泥の差である。紗枝の身体は反射的に跳ね、痙攣する。

「やめ、やめてぇっ!!」

 シュコシュコと扱かれるたびに、紗枝の身体は跳ね、秘部から出た蜜が足を伝うほどまでになっていた。

 乳首への刺激もそうだが、完全に皮を剥かれたクリトリスへの刺激は彼女にとって拷問に近い快感であった。子宮はすっかり発情し、まるで子種を待ち望むように熱を持ち、疼き始める。

「やらっ、や、あん!」

 しかし、チューブはただ突起だけを責め続ける。紗枝は今、弱い絶頂が断続的に続いているような状態で、何度も身体を小さく跳ねさせては、弱い潮吹きを繰り返しているような様であった。

「も、もう、堪忍して、ぇ……!」

 紗枝の弱々しい声が届くことはない。ただただ機械的な音と振動に身体を弄ばれ、欲の沼にその身を沈めていった。

 あれから、何分経ったのか。突然にキュポン、と小気味いい音と共に、チューブが抜かれた。

「あ、んっ!」

 その感触すらも小さな絶頂に導かれるほど調教された紗枝であったが、やっとのことで解放される。身体に巻き付いていたチューブも同時にその拘束を解くと、スルスルとどこかに潜っていく。

「あうっ」

 そんな風に急に解放されたものだから、紗枝は力を入れることすらできず崩れるように地面に膝をついた。

「はぁ、はぁ……」

 残った余韻を抑えるために息を整えようとするが、いまだにブラシで責められた乳首とクリトリスはピンと張り、ジンジンと熱を持ったままである。

「な、なんでうちがこないな目に……」

 いまだに絶頂の余韻のせいで早鐘を打つ心臓を抑えながら、紗枝はよろよろと起き上がる。

「と、とにかく周子はんを探して、こないなところはよう出へんと……」

 そのままおぼつかない足取りで洞窟の奥へと足を運んでいく。その先に何が待っているのかも知らぬまま……

 小早川紗枝【探索中】……内側に高速回転するブラシの付いた筒型の突起オナホに乳首とクリを責められる!突起をオナホ責めされ、為す術もなく無様な声をあげながら 快楽に敗北してしまった!

モバP「和服と触手とかの組み合わせって浪漫あるよね」

紗枝「プロデューサーはん?和服の話どすか?」

モバP「ソ、ソーナンデス。ワフクッテカワイイヨネー。ウン、スゴイヨー」

紗枝「ど、どないしはりました?何や急に凄い汗が……」

モバP「だ、大丈夫、ちょっと心臓が破裂しそうになっただけだから」

紗枝「は、はぁ……?」

モバP「そ、それよりも何か用だったんじゃないか?」

紗枝「ああ、そうどした。その、ほんまに急で申し訳ないんやけど……来月のどこかで一度、里帰りしたいと思うとるんやけど」

モバP「来月?ちょっと待って……ああ、まあ大きなイベントもないし別に問題はないけど……って、そうか今年はお盆が忙しくて夏帰れなかったもんなぁ」

紗枝「そうなんどす。それと実は周子はんが一緒に帰らへんかーって誘ってくれて」

モバP「え?しゅ、周子が?」

紗枝「あら?既に来月に休暇の申請は出してるよーって言うてはりましたが……」

モバP「……あ、ほんとだ。おかしいな記憶にないぞ。けっこう前に出してたのかな」

紗枝「それで、結局お休みは頂いてもよろしいやろか?」

モバP「あ、ああ、それは全然大丈夫、うん。親御さんも会いたがっているだろうし、元気な姿を見せてあげてください」

紗枝「おおきに、プロデューサーはん。お土産、期待しといておくれやす」

モバP「あ、ああ。うん」



*****


モバP「なんだろう、この不安感。大丈夫だよね、なんもないよね?」

モバP「さて、もう3時か……」

モバP「ちょうど、今からレッスンが入ってるのは……」

モバP「まゆ、か」

モバP「…………」

モバP「佐久間まゆ、と」

[佐久間まゆ]



「ん、あ……?」

 まゆが重い目を覚ましたのは、密室の中だった。

 密室と言っても内装などは皆無に等しく、床や壁、天井は土で固まっているだけだ。

「くっ、うぅ……」

 そんなところに寝ていたせいか、身体の節々が痛い。ゆっくりと起き上がった時に来るその痛みにまゆは思わず顔をしかめた。

「……ここは?」

 まだ完璧にはっきりとはしていない意識のままあたりを見渡す。しかし、ただ四方には壁がそびえたっているだけだった。

「私、なんでこんなところに?」

 少し痛む身体を起こして、スカートについた汚れをまゆは掃った。そして、先程と同じように不安げにあたりを見渡す動作を繰り返す。

「事務所で、そう、プロデューサーさんがいなかったから待とうと思ってソファーに座って……」

 まゆの記憶はそこで途切れている。ついつい微睡んでしまい、いつしか眠ってしまっていた。ということは十分にありえる話だが、その結果ここに連れてこられてきていると考えるのは少々現実離れしすぎている。

(まさか、誘拐?でも、事務所の中にいたはずなのに?)

 疑問はつきない。しかし、それよりもこの薄暗い空間のなかにポツンと閉じ込められている状況、その危機を理解し始めると途端に焦燥の心が浮き出てくる。

「そんな……」

 立ち上がり、少し震える足を動かしながら壁伝いに手を置きながら歩く。しかし、そこは本当に四角に区切られたような場所で抜け出すための入り口どころか鼠の通る穴すら見当たらない。

「そんな、そんな……」

 同じ言葉が無意識に何度も飛び出す。水も食料も当然ない。餓死までの道は目の前に用意されているようなものだった。まゆは力が抜けたようにへたり込んだ。

 そのまま硬い壁を手で呆然と触っていたが、それで何か変わるわけではない。

「きっと、誰か助けに来てくれますよね」

 それはまるで自分に言い聞かせるように呟かれた。しかし、こんなどこかもわからないところに助けは来るだろうかと考える。

 仮に消息が不明だと誰かが気づいてさえくれれば捜索願いは出るはずだ。が、助けに来るまでどれくらいの時間が掛かるのか、それはわからない。

「せめて何か……」

 何もしないわけにはいかない。ここで飢えるのを待つよりは動けるうちに行動をするべきだ、とまゆはそう思った。

「きゃっ!?」

 そんな時だった。部屋にガコンと何かが落ちるような音が響く。反射的に身を縮みこませたが身体に痛みだとかの異常が訪れることはなかった。

「な、なに?」

 あたりをキョロキョロと見渡す。

「……あっ」

 そして、部屋のある場所を見た瞬間、まゆの目が輝いた。先程まで壁だと思っていた部分が扉になっているのだ。

「よ、よかった」

 心の底からホッとした息が出た。とりあえずこの部屋から出れるという事実は今のまゆにとってありがたい話でしかない。

 しかし、そう簡単に事が運ぶことはなかった。

「……ドアノブが、ない?」

 それは確かに扉のような装飾だった。しかし、ドアノブが見当たらない。試しに押してみるがびくりともせず、なんとか装飾の部分を掴み引いてみるが結果は同じだ。

「え、ええ……?」

 思わず疑問の声が上がる。なんのために出てきた扉なのかさっぱりわからない。それでも諦めるわけにはいかず、まゆは両手を使って力一杯押し込んでみたり、肩からぶつかったり背中からぶつかったり、物理的な意味では様々な手段を試していた。

「はぁ、はぁ……あ、あら?」

 そんな時、ふと気が付いてまゆは少し視線を落とした。

 薄暗いせいでわからなかったが、ドアの隣の壁に何かが生えている。

「……さっきまでこんなものあったかしら?」

 それはまゆの腰の少ししたあたりの位置から生えている。そこに彼女は訝し気に屈みこんでみた。何分部屋が暗いせいで何があるかよくわからないのだ。

「……っ」

 そしてまゆはそれを確認して、眉を顰めながら少し引いた。

「これって……どうみても男の人の……?」

 扉に生えていた突起、それは勃起した男性器の形をしていた。まゆも実物を見たわけではないが、年頃の娘よろしくそれを知らないというわけはない。

「なんでしょう、これ」

 まゆの問いはそれが生えている原因を知りたかった。彼女は恐る恐るといった風にそれを軽く触ってみた。

「うぅ」

 思っていたよりそれはゴムのような弾力を持ち、ひんやりとしている。どうやら作り物であるらしい。しかし、作り物だと言ってもこの悪趣味なオブジェクトに嫌悪感を抱かざるを得ない。

「…………」

 しばらく何かあるのかと、恥を捨て触ってはいたが特に何かあるわけでもなさそうだ。

「んー、結局わかりませんね……何かありそうですけど……」

 少しだけ顔が赤いのは、いくら誰も見ていないからとは言え、それを触り続けていた自分に恥辱を覚えていたからだった。まゆもそういったことに興味がないわけでは決してない。

「あら?」

 そんな様々な検証を重ねていた時に、まゆの目は壁を注目していた。

「壁に何か……書かれて」

 薄暗いせいでパッと見るだけではわからなかったが、目を慣らして凝らしてみると何とか読むことが出来る。

『この扉を開ける方法:壁に生えた物を膣に入れ続けること』

 静寂の中、まゆの目が大きく見開かれた。



*****



「はぁ」

 密室の片隅に腰を下ろしたまゆの姿があった。

「なんてばかばかしい文章なんでしょう……」

 どうしようもないと言わんばかりの視線を天井に向けたまま、時間だけが経過していた。壁に書かれていた文字を読んでからずっとこの状態である。

「とにかくここから出ないと……」

 そう思うたびに、あたりを見渡すが、目につくのは例の扉に例の物だけである。

「はぁ……」

 そして、ため息。この流れを何度も何度も繰り返していた。相変わらず状況は一変も動くことはなく、密室に閉じ込められたままに変わりはない。

「ずっとここに閉じ込められるわけには……」

 チラッ、と目に映るのは壁の文字だった。あれがもし真実だとするなら――

「……変なことを考えるのはやめましょう」

 小さく首を振って、不信な考えを隅に追いやる。どうにもいつものように頭が冴えていないようである。

(なんか、少しぼーっとするような……)

 いつからか、気づかないうちに謎の倦怠感がまゆを苛んでいた。思考はうまくまとまらず、身体が少し重いようなフワフワしたような矛盾した感覚だ。

「な、なんでしょう、これは……?」

 少し息苦しい。呼吸が少しずつ荒くなり始める。

(まさか空気が……減って?)

 空間の構造上、完全な密室になっているとすればあり得る話である。まゆはスッと血の気が引くのを感じた。

(もしそうなら、このままだと……!)

 窒息死なんてもってのほかである。まゆは慌てて立ち上がると扉に縋るように近づき彼女なりの乱暴さで叩いていた。

「だ、誰か、誰かいませんか!?」

 扉は固く閉じられたまま、ただ衝撃に少しだけ軋む様な音を出すだけだ。

「はぁ、はぁ……」

 そのままズルズルと扉を壁にしてまゆは崩れ落ちる。その横の壁には主張するように怒張した男性器を模したものが生えている。

(……っ)

 まゆの思考が様々な考えで混線する。

(きっと誰かが助けに来てくれる……)

(でも、もしも誰も助けに来ないとしたら?)

(壁の文字に従う……?)

(でも、それが本当かどうかもわからないのに?)

 考えは絡まった糸のように複雑になるだけで、答えを得ることはできそうもない。

「う……」

 再度、横の壁から生えているそれに手を添える。ブニブニとした生々しい感触に眉を顰めながらも、最悪の手段を考えていた。

(もしも……もしも、あと10分待って、誰も来なかったら……)

 悲壮な決意を秘めた瞳は揺れていた。

 密室が原因での空気欠乏。まゆはそう考えていたがそれは全くの誤りであった。

 まゆの閉じ込められている場所は確かに密閉されているように見えるが、実は僅かに小さな穴が何箇所か空いていたのだ。そこから空気の出入りが行われており窒息するという事はないのだが、もう一つ問題があった。

「…………」

 それは呼ぶのであるならば淫気と言えるだろうか、とにかく発情性のある空気も流れ込んできていたのだ。まゆの感じていた倦怠感や思考のぼやけの原因はまさしく、これだったのである。

 そして、そんな中で宣言通り、約10分待機していたまゆの身体は……

「……んんっ」

 すっかり淫気を吸い込んでしまい、身体を小さく震わせていた。下腹部がジュクジュクと疼き、瞳はトロンと惚けかけている。

「もう、10分……」

 フラッと立ち上がると、そのまま扉の方に向かう。その視線は壁から反り勃っている物に向いていた。

「だって、誰も助けに来てくれないんですもの……だから、これは……」

 ブツブツと小さく呟きながら、スカートの中に手を潜らせ、下着を下ろした。

 ニチャ、と秘部と下着の間を透明な糸が繋いでいた。まゆの秘部は既にトロトロに濡れ、男の物を迎える準備は出来ていた。

「扉を開けるため、しょうがないんです……」

 既にすっかりと発情した身体と思考では、濡れていることすら気に掛けることは出来なかった。

「んっ!」

 壁から生えた男性器は、まるでまゆ専用に作られたような高さから生えている。彼女は目の前の壁に身体を押し付けながら、少しずつ腰を近づけ、愛液の滴る割れ目にソレをつけた。

「ふあっ……」

 グチュ、と愛液と触れ合った卑猥な音が響く。それと同時に、秘部の入り口から小さな電流がまゆの身体に走る。

「ふーっ、ふーっ……」

 そのまま、ゆっくり、じっくりと馴染ませるように膣に入れ込んでいく。

「あ、ああっ……!」

 生えている高さも良ければ、サイズまで完璧なのか。ソレはまゆの膣よりほんの少しだけ大きいようで、濡れそぼった秘所にとっては多大な快楽を与える物だった。

「す、すごぃ、っ……!」

 造られたカリ首の部分がまゆの狭い膣を広げながら中を進んでいく。進んでいくというよりは彼女が腰を壁に押し付けていく恰好なので、どちらかといえば彼女自身が望んでやっているような格好だ。

「あん!」

 そして、ソレはあっさりまゆの子宮口を小突いた。ミチっと子宮が直接押され、まゆは嬌声を上げ小さく跳ねた。

「やだ、こんな、これ、ぇ……」

 口では否定しながら、快楽を貪るように腰を動かす姿はひどく官能的だった。幸いなのはこれを見ている人がいないことだろうか。

「……あ!」

 そんな時だった。ガコ、と妙な音がしたかと思うと、まゆの横にある扉がかなりゆっくりではあるが少しずつ開きだした。

「よ、よかった……」

 壁に書かれていたことは本当だったのだ。確かに膣に入れ込む行為は最悪な選択肢であったが、間違いではないことは証明された。

 しかし、まゆがその結果に安堵していたその瞬間、壁から生えている一物はまゆの想像しない動きを始めた。

「ひっ、い!?」

 ブブブと大きな振動音が下腹部を淫猥に揺らしたかと思った瞬間、まゆの膣に入り込んでいた物がグリンと膣壁を削るようにうねったのだ。

「ひゃ、あああああ!」

 予想外の快感の衝撃に、まゆは身体の準備もままならず絶頂させられてしまった。ブシャっと潮を噴いたかと思うと、腰から力が抜け、反射的に壁から身を離していた。

「は、ひっ、い……っ!」

 当然、尻餅をつく格好で転ぶ。秘部は突然の絶頂の余韻にジンジンと熱を持ち、あまり心地よくない余韻が身体に響く。

「な、なにが……?」

 壁から生えている男性器は、ただソレを模倣して造られていた物ではなかった。それは単純に言うのであればバイブだったのだ。

 そのバイブはそれを入れた者の子宮までたどり着いたのを確認すると、呼応するかのように振動と膣壁を削る様なスイングする機能がついているとんでもない物であった。

「あっ、と、扉が!」

 そしていつの間にか、まゆの目線の先にある扉は完全に閉まっていた。先程は確かに少しだけ開いたのだ。つまり、まゆがバイブから離れたのが原因で再び閉まったようである。

「そ、そんな……」

 結論付けるなら、扉が開くまでバイブを膣に入れ込んで耐えろと言われているのだ。いくら発情しっぱなしの身といえど、その快感は間違いなくまゆの身に余る。

「でも、こうしないと、扉が……」

 そんなまゆにとって、幸いと言ってしまってよいのかはわからないが、密室に充満している淫気はある意味で彼女を助けていた。もしも素面であった場合は彼女は恐らく、自ら『このような行為』に及ばなかったであろう。

「う、うぅっ……」

 再び、ピチャリと秘部をバイブをあてがう。まだバイブは動かない。

「ひあ、あぁっ」

 そのままゆっくりと膣の中にバイブを入れていく。一度挿入した分、一度目ほど強い快感が来るわけではないがそれでも身を震わすほどには刺激が強い。

「やだ、これ、やだ、ぁ」

 まるで子供の用に熱で浮かれた身体を、ゆっくりと壁に押し付けていく。そして、先程と同じようにまゆの最奥までバイブが到達する。

「うあっ」

 子宮口にバイブが触れると、まゆの中で先程の振動と回転がフラッシュバックをする。あの快感を今度はずっと耐えなくてはならない。そして自然と身構えてしまうまゆの身体に想像通りの暴力的な快感が押し寄せた。

「ん、あ、ああああっ!」

 機械の振動音と膣の中を掻きまわされる感覚。相手はいないのに愛液はダラダラと零れ、身体は快感に打ち震えると同時に、絶頂を繰り返す。

(耐えなきゃ……耐えなきゃ……!)

 涙を流すのも、涎が零れてしまうのも省みている暇はない。快感と絶望に必死に抵抗しながら、必死に壁によりかかるまゆの身体は、扉が完全に開くまで、好き放題に弄られることになった……

 まゆがバイブに犯され始めて、何分経ったのかわからない。

「やだ、やだぁ、もうイクのい、や!あ、ああああ!」

 まゆの足元には水たまりが出来ていた。愛液か潮か小水か、あるいはすべてが混じったものかわからないが、どれだけ彼女が責められているのかを実証するにはそれは十分な証拠になる。

「許して、ぇ!許して、くださ、いぃっ!!」

 悲痛ともいえるその叫びを聞く相手はいない。バイブは常に振動を続け、強弱をつけたうねりのある回転を繰り返しているただの機械なのだ。

 扉の方は十二分に開いていることはまゆも確認できているのだが、もしもバイブから膣を離してしまって再び閉じてしまってはと考えると、止めるわけにもいかなかった。

 つまるところ、止め時がわからないのだ。既にとんでもない数の絶頂に襲われた身体では、満足に歩くことすらできそうにないほど、まゆの体力や精神力を根こそぎ奪っていた。

「やっ!?ま、また……だめ、だめぇっ!!」

 言葉に合わせてビクン、とまゆの身体が跳ねた。すっかりイキ癖のついたその身体は、絶頂を迎えるたびに醒めるどころか、より欲情し、まゆの意思とは反対に身体を昂らせていく。

「やだ、やだぁ……」

 思考も身体もグチャグチャに犯され、終わることのない快感に思わず意識を持っていかれそうなほどに追い込まれていく。

 そしていよいよ、その限界を迎えようとしていた時だった。ガコ、と何かがはまる様な音が小さく聞こえた。

「……は、ぇ?」

 瞬間、バイブはまゆを虐めていた振動と回転を止める。突然、ストップした快感に彼女は戸惑いを隠せない。

「な、なに……?あっ」

 子宮口についていたバイブが自動的に抜けていく。どうやら壁の中に収納されているらしい。

「ひ、いぃっ……」

 そのバイブのカリ首が最後の仕上げとばかりに、膣壁をカリカリと削りながら抜かれていく。

「やっ、それ、だめぇっ!」

それだけでもまゆの身体は敏感に反応し、小さく潮を噴きながら弱い絶頂を迎える。そのまま名残惜しむようにゆっくりとバイブは抜かれた。すっかりまゆのドロドロの愛液にコーティングされたソレはゆっくりとその姿を壁の中に消していった。

「う、あっ」

 そして、バイブが抜けた瞬間、まゆは膝から崩れ落ちた。壁に身体をつけていたおかげで何とか自身の体液の水たまりに身体を落とすことは防げたが、全く動けそうにはない。

「なんで、なんでこんな目に……」

 強烈な疲労感と余韻だけが残っている。扉が再び閉まる気配はないが、まゆはまだしばらくの間は、今の場所から動けそうにもなかった……

佐久間まゆ【探索中】……扉を開けるには手前の壁に取り付けられたバイブを奥まで入れ続けなければならない…バイブは時間がたつにつれ動きが激しくなり、105回もイかされてしまった…

モバP「条件付きでしょうがなくエロいことするまゆ……ふぅ」

まゆ「プロデューサーさん、呼びましたか?」

モバP「」

まゆ「プロデューサーさん?どうしたんですか?」

モバP「ハッ!」

モバP「あ、あまりの驚きに意識が飛んでいたらしい……」

まゆ「だ、大丈夫ですか……?いつもならそんなことないのに、お疲れですか?」

モバP「い、いや、ちょっと集中してたからさ!大丈夫大丈夫!さて、仕事もあと少しだし頑張るかー、って、まゆ。そういえばレッスンは?」

まゆ「え……?レッスンなら終わりましたよ?」

モバP「え?」

まゆ「というかもう夜ですよ?」

モバP「へ?」

まゆ「本当に大丈夫ですか?集中するのは大事ですけど、あんまり根詰めすぎると……」

モバP「あ、ああ……ちょっと自分でも驚いてる。気を付けるよ。と、とりあえずきょ、今日は上がるか。うん。外も暗いし寮まで送っていくよ」

まゆ「……」

モバP「まゆ?」

まゆ「ありすちゃんから聞いたんですけど、お昼は美味しい物食べに行ったらしいですね」

モバP「……あー、なるほど。じゃあ夜飯どっか行くか?」

まゆ「はーい♪」

モバP(とりあえず、また明日やるか……)

まゆ「どこに連れて行ってくれるのか楽しみです」

モバP「まぁ、あんまり期待するようなところはいけないと思うけど……まあ、罪滅ぼしも兼ねて……」

まゆ「罪?」

モバP「あーいや、なんでもない。ほら、行こう行こう」

まゆ「……?」

読んで頂きありがとうございました。
良ければ↓2までアイドル名をお願いします。

返答遅れました、すいません。
次は十時愛梨と及川雫で書いていきます。
案の定、忙しかったり他に書きたいのがあったりと、時間が掛かると思いますが、投下する際はどうぞよろしくお願いします。

しばらく忙しさに追われてしまい報告もせずすみませんでした……
誠に申し訳ないのですがちょっと継続が難しくなってしまいましたので
一度ここで閉じさせてもらおうと思います。

勝手で本当に申し訳ありません。
また何か書くことはあると思うので、その時はまたよろしくお願いします。

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