咲子「イブちゃんと夏祭り」 (29)

◆ひなビタ♪SSです
◆8月10日はイブちゃんのお誕生日!あと多分ハートの日

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~少し前~

めう「さききーさききー」

咲子「あらめうちゃん、どうかしましたか?」

めう「さきき、花火屋で花火のデザインを募集してたなりよ」

咲子「そうなんですか?」

めう「……次の夏祭りは8月10日めう」

咲子「めうちゃん」

めう「さ、この紙にデザインしててーしゅつするめう!」

咲子「はい!」

~夏祭り~

咲子「イブちゃーん」

一舞「あ、さきこ」

咲子「えへへ、待たせちゃいましたか?」

一舞「そんな事ないし、今来た所だから大丈夫だよ」

咲子「ならいいんですけど……えへへ」

一舞「さきこ、さっきからにっこにこだね」

咲子「だって、イブちゃんと夏祭りデートですから!とってもとっても幸せで」

一舞「デートなんていつもしてるじゃん」

咲子「それでも、ですよっ」

咲子「それにしても私がイブちゃん独り占めなんて、なんだかまり花ちゃんとかに悪いです」

一舞「本当にそう思ってる?まぁそれは大丈夫だし、まりかはりんと夏祭り回るーって言ってたから」

咲子「そうなんですかあ」

一舞「あとめうはひなたさんと一緒だと思うよ、ここなつは……聞いてないけど多分一緒じゃないかな」

咲子「みんなデートですか!とってもとっても素敵ですっ!」

一舞「改めて認識すると凄い状況だし」

咲子「みんな仲良しでいいですねっ!」

一舞「そうだね」

咲子「ところで今日のイブちゃん、浴衣ですねっ!」

一舞「そりゃ夏祭りには浴衣でしょー、今年も新しく用意したしっ!
   黄色に白い花をあしらってみたし、どう?似合うかな?」

咲子「イブちゃん、とってもとっても素敵ですっ!」

一舞「ふふふ、ありがとさきこ、そういうさきこも、薄い紫の浴衣、似合うよ」

咲子「えへへへ、ありがとうございますっ」

一舞「ふふふ、浴衣美人が並んでデートとか、こりゃ衆目を集めちゃうね」

咲子「でもイブちゃんは私だけのものなんですよっ!」

一舞「そりゃあさきこもそうだし」

咲子「えへへへ」

咲子「イブちゃーん♪」ギュウ

一舞「さきこ、そんなにぎゅっぎゅしたら浴衣皺になっちゃうよ」

咲子「いいんですっ、イブちゃんとくっつけるなら」

一舞「もー」

咲子「えへへー」

一舞「あついし」

咲子「あついですね」

一舞「離れる気は無いんだね?」

咲子「はい!」

一舞「予想通りの返事だし」

一舞「まぁぎゅっぎゅするだけなのはアレだからなんか屋台見よ」

咲子「今年は何がありますかねー」

一舞「あたしはアレが飲みたいし、ほら、電球みたいな」

咲子「ああ、電球型の器にピカピカ光るソーダが入ってるのですね」

一舞「ピカピカして綺麗なんだし!あ、ちょうど屋台が目の前に……ソーダフジモリ」

咲子「妙な名前……まぁお一つ頼んで来たらどうですか?」

一舞「さきこはいらないの?」

咲子「イブちゃんのを少し分けてもらいます♪」

一舞「は、はっきり言うなし」

一舞「買ってきた」

咲子「どうですか?」

一舞「んー……普通のソーダだね、光ってるけど」

咲子「では私もひとくち……」

一舞「さきこってもしかしてソーダと言い出した時点であたしと間接キス狙ってたの?」

咲子「あ、バレちゃいましたか?」

一舞「バレバレだしっ!いやいいけどね、今更だから」

咲子「ごくごく……ふむ、普通のソーダですね」

一舞「でしょ」

咲子「でもイブちゃんと一緒に飲んでるから美味しいですね」

一舞「そっか」

一舞「んー、ソーダ飲んだから次はしょっぱいものがいいかな」

咲子「夏祭りと言えば焼きそばとか、焼き鳥とか、たこ焼きとか……」

一舞「ベタなチョイスだねー、でもあたしだったらもっと都会的なのが」

咲子「イブちゃんイブちゃん!あれ!」

一舞「あれって……サーロインステーキ屋」

咲子「最近の屋台は豪勢ですねー」

一舞「都会的、なの?」

咲子「きっとそうですよ!」

一舞「でもカロリー高そうだし……さきこも食べる?」

咲子「イブちゃんが食べさせてくれるなら喜んで!」

一舞「甘えん坊だなあさきこは」

一舞「けっこー混んでたし」

咲子「ワインも売ってるって珍しいですね」

一舞「まぁあたしらは未成年だから関係ないけど……ほらさきこ、あーん」

咲子「あーん♪」

一舞「どう?」

咲子「もぐもぐ、レア加減なお肉が柔らかくてジューシーで、とってもとっても美味しいですっ」

一舞「詳細なレビューありがと……じゃああたしも、あむ」

咲子「どうでしょう?」

一舞「うん、普通においしい」

咲子「ふふふ」

一舞「なんか夏祭りって食べてばっかりになりがちだよね」

咲子「そうですねえ、ちょっとウエストが苦しく……」

一舞「じゃあ少し休憩する?」

咲子「はい!」

一舞「そういえば今日は会場でライブとかがあるらしいし」

咲子「ライブですか?」

一舞「でもひなビタにそんな話は来てないんだよね、他のバンドに頼んだのかな」

咲子「まぁ、その御蔭でイブちゃんとデートできてるんですけどねっ」

一舞「もう、さきこったら」

咲子「ライブがあるなら何か光るものとか用意するべきでしょうか?」

一舞「サイリウム的な?でもサイリウムなんて町の方行かないと無いよ」

咲子「でもここでLEDライト付きセイバー売ってます!」

一舞「いやそれ小さい男の子とかが買うやつで」

咲子「買いました」

一舞「はやい」

咲子「イブちゃんイブちゃん!光っているせいで振り回すと軌跡が見えます!」ブンブン

一舞「結構楽しんでるな」

咲子「これもイブちゃんとの思い出です♪」

一舞「あ、あたしとなんだ」

咲子「ねえイブちゃん、射的やりませんか?」

一舞「いいけど、射的には……あ、やっぱり」

まり花「あーっ!さきちゃんとイブ!」

凛「……」

一舞「やっぱりいた」

咲子「まりかちゃん、りんちゃんとデートですか?」

まり花「うんっ!今りんちゃん、あの大きなドーナツさんぬいぐるみを取ってくれようとしてるんだよっ!」

凛「そ、そんな大きな声で言わないで頂戴……」

一舞「りんは射的上手いけど、あんな大きいのは難しいんじゃ」

凛「そうでもないわ、あのドーナツはバランスが安定していないから、そこを射抜けば倒れるはずよ」

一舞「ふうん」

凛「ただ狙いが狭いから調整が必要で……少し集中させて頂戴」

一舞「うん」

咲子「ところでまりかちゃんは何食べてるんですか?みかんの缶?」

まり花「これはね、みかんの缶詰をそのまま冷凍にした缶シャーベットだよっ!すっごくひんやりしてるのっ!」

咲子「結構食べ応えがありそうですね」

まり花「そうなんだよっ!ただ」

咲子「ただ?」

まり花「缶が冷たくて長く持ってられないんだよう……はうう」

咲子「タオルか何か巻いた方がいいかもしれませんね」

凛「……」

一舞(りん、集中できてんのかなあ)

凛「……」パン!

まり花「ふぉおおおっ!りんちゃんすごいっ!ちゃんとドーナツさんぬいぐるみを倒したんだよっ!」

凛「ふう、まぁこんなものね」

咲子「流石りんちゃん、とってもとっても凄いですっ!」

一舞「む、あ、あたしだって、あれくらいしてやるし!さきこは何が欲しいの?」

咲子「えっと……じゃああの化粧ポーチを」

一舞「ようし!えい!えい!」パン!パン!

凛「……洋服屋、もう少し上に向かって射撃した方がいいわ」

一舞「うぐぐぐぐ」

咲子(ああ、私のために一生懸命になってるイブちゃん、とってもとっても可愛い)

まり花(このシャーベット、まだ固いよう……)

……

咲子「そろそろライブの時間みたいですよ」

一舞「椅子くらい用意してあればいいのに」

咲子「まぁ、草の上なのでお尻は痛くなりませんし」

一舞「そうかもしれないけどさあ」

咲子「……」

一舞「……まだかな」

咲子「もうちょっとですよ」

一舞「もう辺りは暗いとは言え今の季節外は暑いし……」

咲子「そうですねー」ギュ

一舞(そのわりには相変わらずあたしから離れる気配がないなあ……いやいいんだけどね)

一舞「そういえばライブって誰が出るの?」

咲子「さぁ?私も確認してないので……」

一舞「ふぅん?」

「レディースアンドジェントルメーン!これより皆様に、スペシャルライブをお届けします!」

咲子「あっ、始まるみたいですよ!セイバーの準備を」

一舞「つ、使うつもり?」

「今日のライブの主役、ここなつの登場です!」

ココナツ!?
ココナツイエー!
ヒサビサダナココナツ

夏陽「みんなこんばんは!ここなつの東雲夏陽です!」

心菜「ここなです……」

ココナチャンカワイイ!
ナツヒチャンモツンデレカワイイ!
ココナツハサイコウデスネ

一舞「ああ、ここなつがライブするのかあ、まぁ予想出来た事ではあるけど」

咲子「ここなちゃーん!なつひちゃーん!」ブンブン

一舞(セイバー振ってる!)

夏陽「みんなー!今日も暑いよね!でも私達のライブで暑さなんて忘れちゃお!」

心菜「ライブしたら逆に暑くなるんじゃ……」

夏陽「そういう事は言わなくていいの!じゃあ早速一曲目!バイナリスター!」

イエー!ヒュー!
ココナツ!ココナツ!
ワオーッ!
サティスファクションサセテクレヨ?

一舞(おおう、すごい盛り上がりだし……ちょっと嫉妬しちゃうなあ)

一舞(あたし達だってやればこれくらい……)

一舞(というか、ここなつのライブを直に見るのってあんまり機会がないから新鮮かな)

咲子「きゃー!とってもとっても……!」ブンブン

一舞(活用してる!)

咲子「ここなつ!ここなつ!」ブンブン

一舞(にしても他にサイリウムなんて持ってる人いないから目立ってるし)

一舞(さきこも結構楽しそうだしなあ……)

一舞(あたしも用意すればよかった?)

一舞(いやそれは……)

ヒューヒュー
イイゾココナツ!

夏陽「みんなありがとー!まだまだいくからね!」

心菜「なっちゃん、この会場、結構光ってるね」

夏陽「そう?でもあれはサイリウムとかではないと思うけど……まぁ盛り上がるじゃない!」

心菜「どうせなら赤と青だけに光ればいいのに……」

夏陽「じゃあえーっと次の曲!ヒミツダイヤル!」

ウオーッ!
イエーイエーイエー!
キミトナラ
ウォーウォーウォー
オザワアリサンオタンジョウビオメデトウ

……

咲子「イブちゃん、知ってますか?」

一舞「なんだし」

咲子「今日の花火は4000発だそうですよ」

一舞「ふうん、結構費用かかってそう」

咲子「あと、花火のデザインを公募したそうです」

一舞「へえ、知らなかったし」

咲子「知らなかったんですか?そうですか……」

一舞「?」

咲子「もうすぐ始まりますよイブちゃん」

一舞「うん」

ゴー!ヨン!サン!ニー!イチ!
ゼロー!

ドーン!

一舞「おお」

咲子「始まりましたね」

一舞「凄い迫力で、きれーだし」

咲子「イブちゃんの方が綺麗ですよっ」

一舞「またベタな台詞を……さきこだって、綺麗なんだからね」

咲子「そうですか?えへへ」

一舞「嬉しそうにしちゃって」

咲子「イブちゃんに言われたから、ですよ?」

一舞「もーさきこったらあ」

ドーン!ドーン!

咲子「……なんだかイブちゃんとお話してると、花火を見るの忘れちゃいますね」

一舞「それはカップルの特権だし」

咲子「でも、もうすぐなはずなので」

一舞「?」

咲子「イブちゃん、私、折角なので花火のデザインに応募したんです」

一舞「うん」

咲子「そしたら作って下さったそうで」

一舞「そうなの?すごいね、どんなデザイン?」

咲子「それは見てのお楽しみという事で……ほら、もうすぐですよ」

一舞「ほう?」

ヒュ----……ドン!

一舞「うん?今の?」

咲子「はいっ!」

一舞「えーっと、縁が黄色で真ん中が紫色で」

咲子「本当はハート型にしたかったんですけど……」

一舞「まぁ丸以外のは難しいって聞くもんね」

咲子「あと、本当は「イブちゃんLOVE」って……」

一舞「あー……そ、それはちょっと長すぎかな?」

咲子「だから、今言いますね」

一舞「え?」

咲子「イブちゃん、とってもとっても、大好きですっ」

一舞「……そんなの、あたしが一番よく知ってるし」

咲子「えへへ」

一舞「あたしだって、さきこの事は、誰よりも愛してるんだからね」

咲子「はいっ!えへへへへー」

一舞「にこにこしちゃって……今のがお誕生日プレゼント?」

咲子「その中の一つですよ、この後、おうちでいっぱいプレゼントして差し上げます♪」

一舞「う……お、お手柔らかにね」

咲子「それは約束出来ません」

一舞「はっきり言ったね?」

咲子「だって浴衣姿のイブちゃんを眺めてると、なんだか」

一舞「全くもう……それならあたしだってそうだし」

咲子「でもイブちゃんのお誕生日ですよ?」

一舞「こういうのはいいのっ」

咲子「じゃあ、折角ですし、花火を眺めながら帰りましょうか」

一舞「そうするし」

咲子「ところでイブちゃん」

一舞「ん、なあに?」

咲子「花火も綺麗ですけど、お月様も、昨日も今日も、とってもとっても綺麗ですねっ!」

おわり

お疲れ様でした
最近発表されているめうめうプロデュースファンタジー楽曲は9月付近に各機種にはいるらしいです

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