ジャン「卒業旅行?」 (66) 【現行スレ】



コニー「そうだ!馬車借りて104期全員で遠征するらしいぜ」


ユミル「遠征だと?…おいコニー、そりゃ本当に卒業旅行って名目なのか?」


ジャン「まさか、卒業試験の一環とか言うなよな。」


コニー「ちげーって!お前ら狩猟民族の耳を甘く見るなよ。しかも聞いて驚け、行き先は内地らしい」


ユミル「はぁ?」


ジャン「やっぱ、聞き間違いじゃねぇのか?このテスト前の忙しい時に、なんでわざわざそんな遠い所行かなきゃなんねーんだよ」


ユミル「同感だな。その卒業旅行とやらのせいで私らの成績が下がったら、そりゃ教官方の責任になるじゃねえか。ここのお偉いさん達は一体何を考えてんだ」


ジャン「そもそも、お前はその話誰から聞いたんだよ」


コニー「いや、普通に教官から直で聞いたぞ。俺日直だから、日誌提出した時にな」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1502250071


ユミル「マジかよ…ほんと何考えてんだあのハゲ」


コニー「内地なら、俺行ってみてーけどなぁ。気分転換になるかもだし、別にいいんじゃね?逆にお前ら行きたくないのかよ?」


ジャン「だからって、この時期にやるか?普通…試験一ヶ月前だぞ。しかも内地に旅行ってことは、最低2日以上そこに留まるってことだろ…」


ユミル「まぁ心配しなくても、それが本当なら例の訓練バカが黙ってないだろ」


ジャン「あぁ…確かに」



バタン


キース「お前達。話を聞いた者もいると思うが今週の金曜から3日間、シーナへ向かうことになった」



エレン「!?」ガタッ





ザワザワ



キース「…試験への影響を気にする者もいるだろうが、その点は心配しなくていい。我々の滞在中は、内地の方々が訓練施設や学習室を提供してくださる」



キース「なんでも、今期の訓練兵、お前らのことだが…まぁ、なんだ。少しばかり出来が良いらしくてな。内地の憲兵が、"ディ○ニー・シーナ"にお前らを招待したそうだ。」




「「「ディ○ニー・シーナ!?」」」



ジャン・ユミル「って、何だ?」



キース「これには恐らく、確実に上位集団を引き抜こうという憲兵団の思惑もあるだろうから憲兵入りを目指す者はこの機会に…」



サシャ「っっ?知らないんですか?壁内最大級の大きさを誇る伝説のテーマパークですよ!っていうか壁の中にディ○ニー・シーナ知らない人居ませんって、あなた達巨人ですか!」


ジャン「うおっ、いきなり出てくんなよ!」


コニー「やーい、3m級のブス巨人~」


ユミル「は、はぁ?? てめぇ何言って… トーマス「おいおいマジかよ!俺絶対タワー・オ○・テラー10回は乗るわ!」


サムエル「甘いな。30回行かなかったら教官と二人でマーメ○ド・ラグーン乗ってきてやるよ」


トーマス「お前言ったな?」


ミーナ「私あの顔怖い偶像みたいなやつの人形持ってる!」


ミリウス「本当かよ!いいなぁ、今度見せてくれよ!」


ミーナ「でしょ~!親戚に貰ったんだ。いいよ、見せたげる!」



エレン「ま、まじ行きたくねーわマジで。俺一人だけ残って自主トレしてるわ」


ミカサ「エレン、耳が燃えてる」


アルミン「シガンシナにいた時も、外の世界の本よりディ○ニーキャラ図鑑に興味を示してたからね…」



アニ「ライナー」


ライナー「あぁわかってる…こんなにも早く俺らの悲願が叶う日が来るとはな…」


ベルトルト「ライナー?僕らの悲願って…そ、そうか!確かに絶好のチャンスだ!やるんだな?土曜、シーナで??」


ライナー「あぁ、絶対にセンターオ◯ジアース100回チャレンジしてやる」


ベルトルト「」


アニ「何持ってこ」ルンルン

!!を半角で書くと??になっちゃうんだけど…

!!

>>9
もしかして英字キーで打てば…
!!



ジャン「オイオイ、なんだ皆知ってんのか?エレンの奴もわかってる感じだったぞ……おいマルコ、お前はまさか知らねーよな?」


マルコ「何言ってんだジャン。ディ○ニー・シーナと言えば夢の国じゃないか!ティーンはいつの日かそこに行くことを夢見ているものじゃないのかい?」


ジャン「てっめぇマルコ!!何だよなんか俺が可哀想な奴みたいになってんじゃねぇか?!」


ユミル「くっクリスタ!お前はさすがに知ってる訳無いよなぁ?」


クリスタ「う、うん(年間パス持ってるなんて言えない)」


ユミル「だ、だよな!ほら見ろコニー、お前クリスタにさっきと同じ事言えんなら言ってみろやコラァ!!」


コニー「いや、どんだけ根に持ってんだよ…」






キース「よって、準備の為に明日木曜は終日休業とする。いいな。浮かれすぎるんじゃないぞ!」


金曜日 朝



ザァァ... ピカッ!ゴロゴロ...






ジャン(雨か。周りにはあからさまに嘆いてる奴もいるが…まぁ、どうって事ねぇ。俺としては、内地の快適な暮らしぶりを見てモチベを上げんのが狙いだからな。)


「ジャン、ごめん!席、私と変わってくれないかな?」


ジャン「あ?」


ミーナ「私、後ろの方だと酔いやすくてさ…ユミルが、吐かれちゃたまんないから前座ってろって」


ジャン「ユミルが…?まぁ、別にいいけどよ。悪りぃなマルコ」ガタ


マルコ「大丈夫さ。ミーナ、着くまで好きなディ○ニーキャラの話でもして盛り上がろうよ」


ミーナ「それいい!あ、ジャンもありがとね」


ジャン(ふーん…)


ギシ..ギシ..ギシ...





ジャン「よう。隣座るぞ」


ユミル「あぁ、ジャンか。悪いな、席変わってもらって」


ジャン「気にしてねぇよ。っていうか、席変わりたいって言い出したのはミーナだろ?」


ユミル「結構前からマルコに気があったみたいだしな。見てて腹立つから、私が膳を立ててやったんだよ」


ジャン「マジかよマルコの野郎…アイツばっかモテやがって、畜生!」


ユミル「それに、ディ○ニーの話ばっか聞いてても疲れるだけだしな。ほら、早く座れよ」


ジャン「あぁ…」ギシッ


ジャン「あぁ…」ギシッ


ジャン(……さっきから気になってたんだがこの馬車、やけにボロいな。ガキん時はよくババァの遣いで馬車には乗ったが…)


ジャン(もっと頑丈な造りだった。いや、商売に使う道具なんだから当然か……ん?)


ジャン「何だこりゃ。席の脇にレバーみたいなんが付いてる」


ユミル「はっ、街の出のくせして知らないのか?そいつはな、こーやって使うんだよ」ギィ


ジャン「うるせぇよ……へぇ、こいつを引くと席が倒せんのか。寝る時とかに便利だな」ギ...



バキッ


ジャン「げっ」


ユミル「うおっ?! ダハハ、こいつレバー壊しやがった!ちょっとすいません御者さーん!」


ジャン「オイ馬鹿やめろ勝手に取れたんだって!お前も見てたろ!」


ユミル「チクられたくなかったら教官に告白して来い!」


ジャン「ふざっけんなよてめぇ!!」


ガラッ...ガラガラガラ...



コニー「おお見ろ、動き始めたぞ。待ってろよ、ディ○ニィ!」


サシャ「ちょっとコニー。私たち最前列なんですから、あんまり身を乗り出すと落っこちますよ!」



ゴロゴロ... ピシャァァン




クリスタ「きゃあ?!」


ライナー「おい、今のは近いぞ…」


エレン「ライナーお前、まさかその図体でビビってんのか?」


ライナー「な、何言い出すんだお前は…俺はただ皆を心配してだな」


アルミン「大丈夫。ここら辺は平地だけど高い木があるからね。万一雷が落ちたとしてもこの馬車は安全さ」


ミカサ「ふふ。やっぱりアルミンは頼りになる」


ベルトルト「にしても、流石にこの大雨なら延期しても良かったんじゃないかな…雷じゃなくても、もし何か事故でも起こったら大変じゃないか」


アニ「アンタは本気でビビってるみたいだね」


ベルトルト「え?! …いやいや、違うよ僕も皆のことを心配して…」


エレン「ベルトルト…言い訳くらいライナーから離れてやれよ」


ハハハ...



ザァァァァ…



トーマス「おいおい、何か楽しそうだな。俺達も混ぜてくれよ」


クリスタ「私、トランプ持ってきたの。良かったら皆でやらない?」


ライナー「流石は俺のクリスタだ。そうだな、ババ抜きで負けた奴は内地の宿舎で一発芸ってのはどうだ?」


ミーナ「それいい!絶対に負けないんだから!」


ベルトルト「ぼ、僕は遠慮しとこうかな…」


アニ「なら、アンタ私と組みな。使う頭が半分で済むからね」


エレン「はぁ?ずりぃぞアニ!なら俺はアルミンを仲間に引き入れてやる!」


アルミン「ええ?僕、普通に一人でやりたいんだけど…」


ミカサ「なら、私もエレンにつく。裏切ったアルミンには容赦しない」


アルミン「ちょ、ちょっとミカサ?わかったよ、僕もエレンにつくから!」


ミカサ「ふふ、冗談なのに。やっぱりアルミンは頼りになるし、ちょろい…」


アルミン「もう…」




ユミル「あのゴリラ調子乗りやがって……内地に着いたら絶対ブッ潰してやる」


ジャン「クソッタレ、俺も席変わってなければ今頃はミカサと……」




ゴロゴロ... ピカッッ




サムエル「うっ…くっそ、目がチカチカしやがる」


ミリウス「雰囲気出てきやがったな」


マルコ「よし、じゃあカードを配るよ」






ピシャァァン ゴゴゴ..ピカッ

ガガンッ...ゴロゴロゴロ...






ジャン「……」


ユミル「…なぁ、ベルトルさんじゃないがこれは流石に……」






ライナー「全員、ダブったカード捨てたか?それじゃ、始めるぞ───




ピカッッ ゴゴゴゴ....



その時、俺は見た



御者が振り上げたその鞭の先に






ドガンッッ!!!






雷が、落ちる



ジャン(……)



ジャン(……う…息が…ハッ……できねぇ)



ジャン(俺は…気を失ってたのか……?)



ジャン(遠くで誰かの声が聞こえる)



ジャン(……)




ザァァァ...








ジャン(顔が……熱ぃ…)



ジャン(うっ……そ、そうだユミルは……)クルッ




ユミル「」



ジャン「うぅあ!!?!?」ガバッ








マルコ「えっ…?」


ジャン「………マ、マルコ……?」


マルコ「どうしたのさ、ジャン…怖い夢でも見たのかい?」


ジャン「……ハッ……ハァッ…」



ジャン(夢だと…?いや、そんなはずはねぇ。さっき見たのは、ありゃ確かに…)



マルコ「お…おいジャン、本当にどうしたんだよ」



「ジャン、ごめん!席、私と変わってくれないかな?」



ジャン「!!」ガタッ


ミーナ「えっ!ちょっと…そんな急に立ち上がらなくても」


ジャン(あぁ、間違いねぇ…)


マルコ「あぁミーナ、何かさっきからジャンが変なんだよ。汗の量も尋常じゃないし…」



ジャン(待てよ。ってことはおそらく…)ダッ


ミーナ「ちょっと、ジャン?」



「ジャン、ごめん!席、私と変わってくれないかな?」



ジャン「!!」ガタッ


ミーナ「えっ!ちょっと…そんな急に立ち上がらなくても」


ジャン(あぁ、間違いねぇ…)


マルコ「あぁミーナ、何かさっきからジャンが変なんだよ。汗の量も尋常じゃないし…」


ジャン(待てよ。ってことはおそらく…)ダッ


ミーナ「ちょっと、ジャン?」



「ジャン、ごめん!席、私と変わってくれないかな?」



ジャン「!!」ガタッ


ミーナ「えっ!ちょっと…そんな急に立ち上がらなくても」


ジャン(あぁ、間違いねぇ…)


マルコ「あぁミーナ、何かさっきからジャンが変なんだよ。汗の量も尋常じゃないし…」


ジャン(待てよ。ってことはおそらく…)ダッ


ミーナ「ちょっと、ジャン?」



「ジャン、ごめん!席、私と変わってくれないかな?」



ジャン「!!」ガタッ


ミーナ「えっ!ちょっと…そんな急に立ち上がらなくても」


ジャン(あぁ、間違いねぇ…)


マルコ「あぁミーナ、何かさっきからジャンが変なんだよ。汗の量も尋常じゃないし…」


ジャン(待てよ。ってことはおそらく…)ダッ


ミーナ「ちょっと、ジャン?」

いきなり書き込めなくなった…



ザワッ...
ナンダナンダ




ユミル「何だよ、お前。そんなに私の隣が良かったのか?」


ジャン「黙ってろ…」


ユミル「おい」


バキッ


ジャン(取れた。座席脇のレバー……)


ユミル「オイ、てめえいい加減に…」




バッ





ジャン「お前ら今すぐこの馬車から降りろ!!!」




ユミル「………はぁ?」



ジャン「聞こえなかったか?!死にたくなけりゃさっさとこの馬車から降りろっつってんだ!!」



マルコ「おいジャン、落ち着け。さっきから一体どうしたんだお前らしくもない」


コニー「ジャンが何言ってんのかわかんねーのは俺がバカだからじゃ…」


サシャ「今流行りの馬車ジャックってやつですか?あ、でもジャンは馬車運転できるんですかね」




ジャン「あと数分後に起こる落雷事故でこの馬車に乗ってた奴らが全員命を落とすんだ、嘘じゃねぇ!頼むから降りてくれって言ってんだよ!!」



ライナー「落雷事故だと…?」


ベルトルト(落雷……いや、まさかな)


アニ「…」




アルミン「この辺には高い木があるし、この馬車に雷が落ちることはないと思うけど…」



ジャン「…あぁそうだろうよ、このホラ吹き野郎め…!テメーがあんな事言うから俺らはなぁ……!!」



エレン「ジャン…お前の脳内が快適なのは知ってたが、それも程々にしとけよ……周り見てみろ」


トーマス「おい、ジャン…とうとう気が狂っちまったのか?」


サムエル「卒業試験が心配なんだろ?そんなに試験が大事なら、一人でこもって勉強してろよ」


クリスタ「もしかして、さっき寝ていた時に悪い夢を見たの?なら、ジャンは教官の方の馬車に乗れば…」



ジャン「いいから黙ってろ。エレン……ミカサも死ぬぞ。アルミンもな」


エレン「……さっきからお前な。冗談にしても言っていい事と悪い事があるだろうが!!」ガッ


ジャン「だからさっさと降りろっつってんだよ!!」バキッ

デッドコースター?

>>40
流石です



フランツ「何かあっちの馬車が騒がしいな…」


ハンナ「エレンとジャン…また喧嘩してるの?」


フランツ「おいおい勘弁してくれよ、もう出発なのに…あの、教官!教官はいますか?」






ライナー「おい見ろ、あっちの馬車でフランツが教官を呼んでる……ここの席長は俺なんだ。その辺にしといてくれないと、後で俺が減点食らっちまうよ」


ユミル「はぁ、クソ…またこいつらのお守りかよ。おい、上位組は手を貸せ!」


コニー「またかよ。もう慣れたぜ」


サシャ「慣れたかぁないんですけどね…」


クリスタ「そうはいっても、今回はいつもの感じじゃないよ、あの二人……」



ミカサ「エレン、もういい加減に…」


エレン「離せよミカサ!こいつには俺が一度わからせてやんないといけねぇんだ!」


ジャン「そりゃこっちの台詞だ畜生!!」



アルミン「…とりあえず二人を馬車から下ろそう。そのまま引っ張っていってくれ」


アニ「まったく世話のやけるね」


ベルトルト「それもあと一ヶ月程だと思うと感慨深いね、なんだか…」


ライナー「ああ、お前らは座ってていい。あとは俺たちでなんとかする」


マルコ「その前に、僕はジャンの言い分を一度ちゃんと聞くべきだと思うんだ…」


ミーナ「私もそう思う。さっきのジャン、絶対なにかおかしかったよ」


ユミル「どけ、そいつも騒ぎが収まった後だ。おい、サシャとコニー!前列から道を開けてきてくれ!」



ザァァァ... ゴロゴロ





エレン「ぐあっ!!」ズシャ


ジャン「っ痛ぇな!」ドサッ


ユミル「テメーらはそこに直っとけ。ライナー、教官と話はついたのか?」


ライナー「いや、それがな…」



御者「おい、そこのにーちゃんよ!」


アルミン「え…僕?」


御者「あぁお前でいい。悪いが、お前ら次にここを通る馬車に乗ってってくんねぇか?」


アルミン「えぇ!そんな、それは自分ではなく…」


御者「心配すんな、話は通してある。貸切じゃないがその人数ならおそらく全員乗れるだろう。喧嘩か何か知らねぇがこっちにも事情ってもんがあってな、時間に遅れるわけにゃいかねーんだ。」




御者「仕事なんだ、悪く思うなよ。ハイヤーッ!!」バシィッ




コニー「!?あれあれあれ?」


サシャ「ちょっと本当に行っちゃいましたよ!!」



キース「ブラウン、席長として場を収めてから内地へ来い。我々は一足先にディ◯ニー・シーナへ向かっているぞ!!」パカラッパカラッ




ライナー「…って訳だ」


クリスタ「ええええ!!」


ユミル「あのハゲついに職務放棄かよ…」


サシャ「ちょっと…何なんやコレ…園内の食べ物全制覇するつもりやったんに……」


コニー「大丈夫だぞ、サシャ。おっさん言ってただろ、次の馬車に乗ればいいって。」


ミカサ「あの、そのことなんだけど…」ピラッ


クリスタ「…?ミカサ、それは?」


アルミン「ローゼ南方訓練兵舎前…おそらくここの停留所の時刻表だと思う。」


ユミル「あぁ、そういや馬車の停留所が近くにあるって聞いてたな。値が嵩むから使ったことなかったが…」


ライナー「何かその時刻表、やけに白いな」


サシャ「…嫌な予感がしてきました」


コニー「えっと、次に馬車が来んのは………!」


ミカサ「そう。2日後」


サシャ「」



エレン「てめぇっ…!!」ジワッ


ジャン「うおっ!?」


エレン「お前のせいで俺らは…何が雷が落ちる~だ頭イッてんじゃねぇのか!!」


ジャン「うるっせぇよクソ…あんだよ何か文句あんのか」


エレン「あるに決まってんだろうが!!」ガッ


ミカサ「エレン」


ユミル「おい、よせ。……なぁジャン。そろそろいいんじゃないか?お前が馬鹿になっちまった理由、私も興味あるぜ。なぁお前ら」



ザァァァ...ピカッ




ジャン「……」




アルミン「…とにかく、ジャンらしくなかったよね。いつもの君ならあんなことしないはずだ」


クリスタ「私も…あの時のジャンが嘘をついていたとは思えないの」




ゴロゴロ...




サシャ「なして…なして…」


ライナー「理由がどうであれサシャ、お前にはジャンを一発殴る権利があってもいいと思うぞ」





コニー「見ろよ、馬車が行っちまう…そんで、俺らは置いてけぼりだ……」








……ドガンッッ!!!





コニー「うおあっ!!?」



ライナー「な、何だ?!」



ジャン「……!!」




ユミル「…おい、冗談だろ……」




馬車「」メラメラ




ユミル「ジャン、お前……」

ジャンの予言通り、事は起こった。
二台の馬車からは黒煙が立ち登り、辺りには髪の毛を焦がしたような異臭が漂いはじめる。

誰も生存者はいない。そう彼らに告げるかの如く、一帯を静寂が包み込んだ。

見てくれてる方、書き込んでくれた方、ありがとうございます。


ライナー「あ……ベ、ベルトルト…アニ!!畜生、嘘だろ…」ダッ


エレン「っ…!」ダッ


アルミン「待つんだ二人共!」





アルミン「さっきよりも更に空が暗くなってる…これ以上外にいるのは危険だ。一旦、兵舎の中に戻った方がいいと思う…」


エレン「…皆をあのままにしておくつもりかよ」


ユミル「ミイラ取りが何とやらって言うだろ…とにかく、これ以上犠牲者が増えてもらっちゃ困る」


ライナー「俺のせいだ……俺があの時…」



ユミル「…気を失ってるクリスタはわたしが運ぶ。ミカサ、サシャはお前に任せるぞ」


ミカサ「!わ、わかった」





ゴロゴロ...ザァァァ....





コニー「…な、なぁもしかして、これってさっきジャンの言ってた……」


アルミン「皆急いで!兵舎に戻ればひとまずは安全だ。ほらエレン!」


エレン「あ、あぁ…」





ジャン「……」


アルミン「皆…って言っても僕らだけだね。体は拭いた?」


ミカサ「うん」


コニー「靴拭き用の雑巾が新品になってて助かったぜ…」


ユミル「つっても、クリスタとサシャはまだ服の内側がかなり濡れてるけどな。私らは一旦女子寮に戻るが、お前らはどうする?」


アルミン「僕らはここでエレン達を待つよ…って言いたいところだけど、正直寒さが限界だ。服を変えるついでに大浴場へ向かうよ。コニー、それでいい?」


コニー「あぁ。あいつら遅ぇな…」


ミカサ「エレン、またジャンと喧嘩してないといいけど…」


ユミル「…あいつらなら大丈夫だ。とにかく急ぐぞ、こいつらかなり体温が下がってやがる。じゃあ、また後でな」


アルミン「うん。浴場から上がったら食堂にいるよ」




女子寮





ユミル「着てるもん全部脱がせて、一通り拭いたら寝巻きでも着せて寝かせとけ。私らも浴場に行かねーと。凍え死んじまう…」


ミカサ「二人とも、まるで目を覚ましそうにない…大丈夫だろうか」


ユミル「そりゃ、体温も下がってるからな。心配すんな、くっ付けて寝かせとけばそのうち起きるさ」


ミカサ「…起きても、周りには誰もいない……きっとこの二人は何が起こったか覚えていない、ので…凄く不安になると思う」


ユミル「だから二人一緒に寝かせてんだろ。大丈夫だ、サシャはああ見えて感が鋭いからな。何か察するだろ、勝手に」


ミカサ「104期が私達だけになってしまったことを?」


ユミル「…」


ミカサ「それだけじゃない。さっきのあれは、何?私には理解できない…身の危険を感じた時、周りに人は多くいた方がいい……」


ユミル「…気持ちはわからなくも無いけどな、それを調べる前に風邪引いたら困るだろ。とにかく、風呂入ってサッパリすんぞ。話はそれからだ」


ミカサ「いい。二人が目を覚ましたら入る」


ユミル「はぁ…もう、勝手にしろよ。私は一人で入ってくるからな…食堂で待ってる」


ミカサ「うん。気をつけて…」


浴場






コニー「誰もいねぇ…」



カポ-ン



コニー「…い~い湯っだっな~」


アルミン「…」




コニー「バンババ…」


コニー「ババ…」


アルミン「ババンババンバンバン」


コニー「それだ!さすがだな、アルミン」


アルミン「もう、考え事してんだから静かにしてくれよ」


コニー「悪ぃ。でもよ、凄くね?俺ら、いつもなら訓練してる時間に堂々と風呂入ってんだぜ。教官にバレたら大目玉どころじゃねえな…」


アルミン「教官も誰もいないけどね…」


コニー「…」


アルミン「…ごめん」






コニー「はぁ…どうせならもっと違う形で別れたかったぜ。あり得ねえよ、こんなの…」


アルミン「巨人に喰われるよりかは、マシだよ」


コニー「まあそりゃな…でもよ、なんかまだ実感わかねぇよ。さっきまで普通に喋ってたのに、雷に遭って皆急にいなくなっちまうなんてよ…」


アルミン「…」


コニー「なぁ。やっぱさ、おかしくねぇか?」


アルミン「何がさ?」


コニー「さっきのジャンだよ。何なんだよあれ」


アルミン「あれは……たぶん未来予知、だと思う」


コニー「は?」


アルミン「未来予知」



コニー「おいおい…本気で言ってんのかよ、アルミン」


アルミン「まあ信じられない話ではあるけどね。さっきジャンがしたのはまさにそれだよ」


コニー「意外だな。お前なら、躍起になって真相を論理的…?に解明しようとすると思ってたぜ」


アルミン「50m級の知性巨人がいきなり現れるくらいだからね。今さら未来予知なんて言われても、驚かないさ」


コニー「ふーん。そんなもんかぁ…」


アルミン(なんて、それとこれとは別…誰が未来予知なんて信じるもんか。君にはしっかり説明してもらうよ、ジャン…)



コニー「でも、やっぱり何か引っかかるんだよなー」


アルミン「今度は何さ?」


コニー「いや、何か違和感っつーか…」


コニー「とにかく、何か変なんだよ。わかんねーけどさっきから…」



コニー「何ていうか、起こっちゃいけない事が今この瞬間にも起こってるような……」


アルミン「…薄気味悪いこと言わないでよ。さあほら、体もあったまったことだし、そろそろ上がろう」



馬小屋





ジャン(畜生、やっぱりこうなんのかよ…)



ジャン(こうなるって知ってたはずなのに……結局誰を助けるでもなく、マルコさえも死なせちまった)



ジャン(いや、待てよ。知ってただと?……そもそも、あの夢は一体何だったんだ)



ジャン(夢……まさか、これも夢の中…なのか?)









エレン「…」ガラッ



ジャン「!」


ジャン「なんだよ…何しに来たんだ」



エレン「……マルコ、残念だったな」



ジャン「…同情ならよせよ。寮には戻ったのか?ミカサが待ってんだろ」






エレン「……俺とミカサとアルミンが助かったのは、ジャン。お前のおかげだ」



ジャン「…」



エレン「とにかくだな……さっきは突っかかったことは謝る。早く風呂入れよ、じゃあ…」ザッ



ジャン「待てよ!」



エレン「…」


ジャン「占い師でも何でもない奴が、いきなり落雷事故を予知したんだ。気味悪がったりしないのかよ、お前は」



エレン「そんなことねーよ」



ジャン「何だと?」




エレン「わかんない事に蓋をしたままじゃいつまでたっても巨人には勝てねぇからな。生まれ変わりはあるし、幽霊もいる。誰も説明できてないけど、これは紛れもない事実だ」



エレン「それを認めずに自分の理屈だけで戦って行こうとする奴は、いつか痛い目を見る……俺の父さんか言ってた。さっき冷静になって思い出したよ」



ジャン「ふん…随分と夢見がちなんだな、お前の父ちゃん。つーか何だよいきなり。気持ち悪ぃな」



エレン「どうでもいいだろ……詫びってわけじゃないが、助けが欲しいなら言ってくれ。お前が言うように、てめえの事を気味悪がってる奴がいるかもしれないしな」



ジャン「そうかよ……待て、心当たりがあるのか?」



エレン「いや…別にそういう訳じゃねえよ」



ジャン「そうかよ…」



敷地外




ピカッ ドォォン...



ザッ..ザッ..ザッ..



ライナー(あの野郎、好き勝手言いやがって……)



ライナー(エレン…お前の言う超常現象とやらのほとんどは、俺の故郷じゃとっくに科学で証明されてる…解明できてないのは、唯一巨人の謎くらいだ)



ライナー(そこの住人である俺に、予知がどうの言われても納得できるわけがねえだろ…)



ライナー(それに、落雷ってのがどうも気になるな。何か座標の力に起因するものなのか…?)




ライナー(クソッ……あいつらの死に顔がまだ頭から離れん。エレンについて行くべきじゃなかったな…)





食堂






ユミル「あ~っ!めちゃくちゃサッパリしたぜ。真っ昼間に入る風呂ってのも、悪くないな。」


アルミン「ユミル。上がったんだね」


コニー「どんだけ長風呂なんだよ…死んだんじゃねーかと思ったぞ」


ユミル「ここの女子は皆そんなもんさ。それより、他の奴らはまだ来てないのか?」


コニー「ああ。結局あいつら目ぇ覚ましたのかな。気になるが、女子寮に入るわけにもいかねえし…」


ユミル「どこまでバカなんだよテメーは…この非常時に規律もクソもあるか。さっさと女子寮行って様子見てこい」


アルミン「ミカサがついてるから、きっと何かあったらここに来ると思うよ。気になるのは他の男三人組だ……まだ来てないってことは、どこか違う建物内にいる筈だけど」


コニー「きっとそうだろ。いや、まさかまだ外にいるなんてことはねーよな…」


ユミル「私はあの時"兵舎に戻ろう"と言ったんだがな。なんで奴らは直接ここに来ないんだよ!」



アルミン「…エレンとライナーは僕が引き止める前は事故現場に足を向けてた…」



コニー「まさか、あいつら焼け焦げた馬車を見に行ったのか…?」


アルミン「…」


ユミル「勝手なことしやがって。雷に撃たれたらどうすんだよ」


アルミン「でも、目的がわかってる分まだマシさ」


コニー「そうだよな…ジャンの奴は、一体どこで何してんだよ」


ユミル「……あのさ、その事なんだが







クリスタ「ユミル!!」



コニー「うおっ?!」


アルミン「あっ、クリスタ!」


ユミル「…やっと目を覚ましたか」


クリスタ「ユミル!コニーとアルミンも。

あれ……皆、訓練はどうしたの?」


アルミン「クリスタ……もしかして記憶がムグッ」


ユミル「何言ってんだよ、今日は休日だろ!昼過ぎまで眠ってるなんて、寝坊助にも程があるぜ。」


コニー「あ…あぁ。それより、サシャとミカサはどうしたんだ?まだ来てないから、部屋で一緒にいるもんだと思ってたぜ」


クリスタ「ミカサ…?部屋にミカサはいなかったけど…そうだ、大変なの!!」


ユミル「何だと…?」



クリスタ「サシャが、すごく冷たいの」

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