【コンマ】崩壊した世界を旅する19【安価】 (648)

コンマによる判定と安価による選択で、崩壊した世界を旅するSSです。
結末はあなたの選択、そしてコンマによる運で決められます。

最終目標はストーリーの展開で変わります。デッドエンドも当然あり得ますが、一応できうる限りキリのいいところまではやるつもりです。
なお、スレ主は主にスマホから打つため、進行が遅くなりがち&まとまった投下がしにくい点ご容赦ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1502021239

テンプレは下のwikiにまとめられております。
編集者の方に、心より御礼申し上げます。

http://ss.vip2ch.com/jmp/1485168424

「恐らく、部屋にはΩがいる可能性が高い。藪をつついて蛇を出すような真似は避けよう。一気に行こう」

私たちは暗い廊下を走り始めた。コツコツコツという乾いた音が響く。

※40以下で敵遭遇

※クリティカル、不意討ち可能性アップ

私たちは階段のある部屋に来た。重い扉を開く。……そこには、身長3メドほどの巨人がいた。これが「モーゴス」?
巨大な剣を持っているが……どこか目の焦点が合っていない?

※30以上で不意討ち

※不意討ち

これは好機だ!一気に攻め立てようとする私たちを、ブレイズが右手で制する。

「……ここは、まず私が」

ブレイズが目を瞑る。しばらくすると……

01~50 巨人が白目を剥いた。(ミドル、シデ、ダナ攻撃まで無防備)
51~79 巨人が膝をついた(全員攻撃まで無防備)
80~99 巨人が倒れた(戦闘終了)

※ファンブルなし

しばらくすると、巨人が白目を剥いた。これならば!!

「せっかくだから、先を急がせてもらう!!」

※ミドルの弱点看破
65-知力(30)×2=05以上で成功、65以上で弱点あり

※弱点あり

ミドルのクリムゾンが火を吹く!2発の巨大な魔弾が、真っ直ぐにモーゴスの胴体に向かった。

ダメージ
(コンマ下1一桁×8+知力(30)×8-40)×18

(コンマ下2一桁×8+知力(30)×8-40)×18

※気付きましたが、ジュリアとの絆ボーナスが回避限定になってますね。
とりあえず、このままいきます(攻撃時80以上クリティカル)

ダメージ 16237
モーゴス残りHP 80000-16237=63763

※連射発動

ダメージ
(コンマ下1一桁×8+知力(30)×8-40)×9

(コンマ下2一桁×8+知力(30)×8-40)×9

(連射時は不意討ちボーナスはバランス上消えます)

※連射継続

ダメージ
(コンマ下1一桁×8+知力(30)×8-40)×9

(コンマ下2一桁×8+知力(30)×8-40)×9

※ここで30以上が出ても継続はしません。クリティカルは別です

ダメージ 16128
モーゴス残りHP 47635

※クリティカルのため連射継続

ダメージ
(コンマ下1一桁×8+知力(30)×8-40)×9

ダメージ 2160
モーゴス残りHP 45475

「GOOOOOO!!!?」

巨人は戸惑ったかのように叫ぶ。しかし、まだ正気は取り戻していないか。

私は大きく飛び上がった。頭蓋は無理だが、腹部なら攻撃できるはずだ!

ダメージ
(コンマ下1~4一桁×8+筋力(32)×8+45)×1.5

※失礼しました。×4.5が正しいですね。
※百烈拳を使うとモーゴス即死のため、戦闘終了
(使用時は目算で最初の2発だけで4万程度が飛ぶ計算)

私は放った拳は、モーゴスの腹部を貫いた。ニチャ……という内臓の感覚が腕に伝わる。そして、再び体内に拳がめり込む。

「……GAAA……!!!」

断末魔の叫びとともに、それは倒れる。もう動くことはないだろう。

「まず、一体だね。……ブレイズさん、ありがとうございます!」

ダナの言葉にブレイズが微笑む。

「この程度、赤子の手を捻るようなものです。……」

※80以上で追加イベント(コンマ下)
※80以上でアイテム発見(コンマ下2)

ファンブルなし

※追加イベントなし(ブレイズ離脱)
※アイテムはあり

「……ただ、これから上は私の手に余りそうですね。
……心苦しいですが、地上に戻ります。ご武運を」

ブレイズが私に手を差し伸べた。私はそれを握る。

「ええ。必ずサロメを討ちます。……戻ったら、コーウィンの昔話でも聞かせてください」

ブレイズは軽く頷くと、虚空に消えていった。

「さて、下に行くぞ」

「……待ってください、これって?」

ミドルが何かを見つける。これは?

01~30 幸運のボタンだ
31~60 スタングレネードだ
61~79 奇跡の首飾りだ
80~94 ブーツだ(神器確定)
95~99 再判定

落ちていたのは幸運のボタンだ。あるに越したことはない。
私はそれを拾うと、懐にしまった。さあ、先を急ごう。

※幸運のボタンの範囲は77、88、95~98とします。

本日はここまで。

これはクリティカルのラインナップなのか?それにしてはしょっぱい気もするけど元々拾えたら幸運だからか

>>40
そう理解して頂ければ幸いです。基本、ラストダンジョンでのアイテム取得は低確率です。
(ロマサガ仕様ですね)

88はコンマ範囲増えた影響で00偶数相当になったし除外じゃない?

>>42
そうでしたね、失礼しました。代わりに66を追加します。
……結構な確率で暴発しそうですねえ。

少し進めます。

【地下二層】
※イベント判定
30以下、95以上でイベント発生

※イベントなし、ただし……(打開策が高確率で示されます)

下に降りると、灯りが一切ない。……肌寒さもあって、軽い恐怖を感じる。
奥の方からはヒュオオオという音がする。……風の音のようにも聞こえるが、これは?

「明かりも目の前を照らすだけですね。……暗い、というより霧に近いような」

ミドルが言う。魔力の霧か。ここにいるのがΩなど機械兵とすれば、奴らはこちらを確認できて、こちらは向こうに気付けないという事態はありうる。
どう先を照らすべきだろうか。幸い、階段の場所は分かる。……

※35以上でイベント発生

※追加イベントあり

「霧、と言ったな。なら、俺がやろう」

ブランドが一歩前に出た。右手を前にかざす。

「……むうううううんんん!!!」

暗い何かが、ブランドの手に吸い込まれていく!?これは……?
しばらくすると、視界は晴れ薄暗い廊下に戻った。ブランドははぁはぁと息を切らしている。

「……伯父様っ!」

「ジュリアか、大丈夫、だ。この程度、なら」

「まさか……!?」

私はブランドを見た。彼が何をしたかは理解できた。しかし、それは……自殺行為だ。

「魔力を『吸った』のですか。アンバライトを使って」

「……そうだ。とうに死ぬ覚悟はできている。それに、この程度なら死なんよ。
結界で今後急減する魔力を食いためたという面もある、ただ自己犠牲をしたいわけじゃない」

そう言うブランドの口の端には、赤い筋が流れている。実際は相当負担だったに違いない。

「すみません、本当にありがとうございます……。行きましょう」

※40以上で敵遭遇

失礼しました。前提ミスなので以下として再判定します。

※敵遭遇

01~20 Ω3体
21~50 Ω2体
51~70 Ω
71~84 Σ3体(高確率で戦闘回避)
85~99 Σ(戦闘回避)

少し進めます。

少し駆けると、薄暗い中から2つの赤い光が見えた。……Ω。それも2体か!
ここで消耗はしたくない。しかし、簡単に抜かせてくれる相手でもないだろう。
私は走りながら拳を構える。赤い光が私たちを捉えるのと、私が殴りかかるのは、ほぼ同時だった。

※アリスの情報により、弱点看破済みです。
※朦朧、恐怖、暗闇無効です。

60以上で先制

※Ω先制

Ωは赤い目から熱線を私に浴びせた!あれは、一度食らって痛い目を見ている。……熱線はダナとミドルにも向けられている。いきなり全力、というわけか!

コンマ下 05以上で回避(シデ)
コンマ下2 65-器用さ(29)=36以上で回避(ミドル)

※ダナは不動剣により確定回避です

※シデ回避、ミドル完全防御カウンター発生

2100以降本格更新します。
(ミドルは一撃なら食らった方がお得です)

台風で早退になりましたので再開。

私はすんでのところで熱線を避けた。ダナは交わして剣を振りかぶっている。
ミドルは……受けた??

「肉を斬らせて……骨を断つ!!」

叫びと共に、クリムゾンが雷の矢を放った!

ダメージ
(コンマ下1一桁×8+知力(30)×8-10)×18

(コンマ下2一桁×8+知力(30)×8-10)×18

※幸運のボタンはシデ関連でないと発動しません

ダメージ 29592
Ω残りHP 20408

※連射発動

ダメージ
(コンマ下1一桁×8+知力(30)×8-40)×18

(コンマ下2一桁×8+知力(30)×8-40)×18

※Ω一体目撃破
※シデとダナのカウンターは2体目に向かいます(シデのみ命中判定あり)

ミドルが放った雷の矢を食らったΩは、「ピーーーーー」という音と共にその場を動かなくなった。
私は攻撃の方向を瞬時に変える。横にいるもう一体も片付ける!

60-器用さ(41)=19以上で成功(コンマ下1、2)

※幸運のボタン消費、最初の2発が00クリティカル扱い(3倍ダメージ、朦朧打撃が発生)
※下の絆効果によるクリティカルは1.5倍ダメージとして処理
※無想流舞はこちらからの攻撃のみです

ダメージ
(コンマ下1~4一桁×8+筋力(32)×8+75)×3×3or1.5

※戦闘終了
(最初の一撃だけで40000近く持っていってます)

私はアリスが弱点と言っていた首の辺りを殴った。最初の一撃だけで「ピキッ!?」とΩが「鳴く」。
念のためもう少し殴ると、「首」は取れた。……もう、これは動かないだろう。

「何さ、ボクがせっかくやろうとしてたのに。……とまあ冗談はともかく、呆気なかったね」

ダナが言う。先ほど手に入れた幸運のボタンは砕けていた。これのお蔭だろうか。

※90以上でアイテム発見

※アイテムなし

「……とにかく、消耗がなくて良かった。先に進もう」

私たちは再び階段前の扉の前に来た。扉を開くと……

※25以下で不意討ちを食らう、80以上で不意討ち

※不意討ち

※対象は……

01~25 全員
26~50 シデ、ダナ、ミドル
51~70 シデ、ダナ
71~90 シデ
91~99 回避

少し中断。

※85以上のため回避可能性あり

扉を開けると、銀色の天使が、両腕に剣を持って振りかぶっていた。来るのを読まれていたか?
それは二刀を私に向け降り下ろす。……

※50以上で回避(カウンターはクリティカル以外は発動せず)

※回避

私はそれを皮一枚で回避した。……危ない所だった。
こいつが「ガブリエル」か?顔立ちは整った女性だが、表情はまるで仮面のようだ。……何かが若干引っ掛かるが、ここでそれを考えている暇はなさそうだ。

65-ミドル知力(30)×2=05以上で成功、65以上で弱点あり

※ラファエルですね。以下訂正します。
※34…成功 弱点なし、特性判明

「皆さん、気を付けて!弱点がない上、防護結界張ってます!」

ミドルが叫ぶ。つまり、ジュリアの武器では通用しない、ということか。

「ジュリアは魔法を!エリックとブランドも注意してください!」

私はそう言い、ラファエルに殴りかかる!
60-器用さ(41)=19以上で成功(コンマ下1、2)

※4発ヒット
※クリティカルのため3、4発目で朦朧

ダメージ
(コンマ下1~4一桁×8+筋力(32)×8+45)×1.5

※無想流舞発動、バリアを貫通
※朦朧はクリティカルのみ発生

ダメージ 4415

※百烈拳を使いますか?
安価下5多数決、考察必要

ダメージ 24264
(蒼龍天羅で朦朧回数は増えません)

ラファエル残りHP 15736

※朦朧ストック4回

ダメージ
(コンマ下一桁×8+筋力(32)×8+45)

あれ、無想流舞の1.5倍は?ダリオの時は朦朧連打の時も倍率かかってたよね

せっかっこー

>>116
つけ忘れですね。すみません。

※クリティカル
※朦朧ストック4回

ダメージ
(コンマ下一桁×8+筋力(32)×8+45)×1.5

※朦朧ストック3回
(次のダメージ次第で戦闘終了)

ダメージ
(コンマ下一桁×8+筋力(32)×8+45)×1.5

※戦闘終了
(残り2回で下一桁が1でも全て削りきれる)

私は懐に潜ってラファエルの腹部を殴った。声も叫びもなく、それは倒れて動かなくなる。

「さすが、と言っておこうか。ここまでは順調だな」

クロスボウをどこかにしまい、ブランドが静かに言った。

「だが、問題はここからだ。……打撃がほぼ効かないという『ノーデンス』。間違いなく、一仕事になるぞ」

エリックは槍を空間の歪みに消した。……あと2階。

※80以上でアイテム発見

※アイテムなし

私たちは階段を降りる。……何か妙な感じがする。これは?

※70以下でイベント発生

※イベント発生

……嶂気が一層濃くなった気がする。これは難儀しそうだ。

※コンマ修整が以下-25になります。

【地下三層】

静かな広間に出た。端の方には6つの部屋がある。今度は、階段の所に扉はない。
「ノーデンス」という男はいないように見えるが、魔力はある。……つまり、何か仕掛けられている、というわけか。

……さて。

1 正面突破
2 部屋を調べる
3 壁を調べる

安価下5多数決、考察必要

私は壁を調べてみた。……そこには。

01~30 何もない
31~70 ニャルラトホテプがいた部屋の前のようなものがある
71~84 ボタンがある
85~99 レバーがある

しかしそこには何もなかった。……部屋を調べるか、強行突破しかないのか。

※安価下3多数決、考察必要

※そろそろ、出し惜しみしていると厳しい状況になると言っておきます。

壁に何もないなら部屋入って調べろってこったろ?調べるしかねぇかな。魔翌力反応ある部屋だけ

どうでもいいが使うほどでもない、とか勿体無いからは考察として成立してない気が

>>138
魔力反応は全てなしです。6つある部屋をランダムに開けることになります。

ここから先は「アイテム使用を前提にした方が無難」です。
「もしこの行動をとったら何が起きうるか」を考えれば、自ずと使いどころは見えます。
基本、行動結果はコンマによって管理されていることを考えると……?

みんなダリオ救済のタイミングまで取っておこうとか考えてるんじゃないかなー

というわけで138さんの選択は無効です(魔力反応のある部屋自体がないため)。
まだ2票あります。

>>141
ダリオ救済は、ある程度フラグが立ってます。
低コンマを無理矢理突破しないとダメ、という状況ではありません。

むしろその前段階ですね。

「……部屋を当たろう。Ω程度なら、何とかなるだろう」

私はまず、左手前の部屋を調べることにした。……

01~05 ???????
06~50 不意討ちだ!
51~74 Ωがいる!
75~84 何もいない
85~99 ??????????

扉を開けた瞬間。何かが熱線を打ち出して来た!

※不意討ち

※対象は……

01~25 全員
26~50 シデ、ダナ、ミドル
51~70 シデ、ダナ
71~94 シデ
95~99 回避

ダメージ 
(コンマ下一桁×15+250-耐久力(27)×7-250)×3(シデ)

(コンマ下2一桁×15+250-耐久力(24)×6-120)×3(ダナ)

ダメージ
3(シデ)
48(ダナ)

「熱っ!」

ダナが叫んだ。私も僅かだが、猛烈な熱さを右肩に感じた。中にいたのは……

01~20 Ω2体、赤いΩ
21~40 Ω3体
41~60 Ω2体
61~79 Ω
80~99 Σ3体(高確率で戦闘回避)

ダナの耐久31だからダナも3ダメのはず

アイテムは不使用
一人1体倒せてたこと+絆回避がまだあるから

>>156
おおっと、そうですね。参照箇所を間違えたようです。

今日はここまで。Ω2体なら何とかなるでしょう、が。

少し進めます。

中にいたのはΩが2体。……これほど数がいるとは。それとも、サロメが何かしたのか?
私は一歩外に飛び退く。この暗い部屋では戦えない。出てきた所を叩くより他ないだろう。

※50以上で先制

※相手方先制

Ω2体がゆっくりと外に出てきた。攻撃しようとしたその刹那、Ωの1体が再び熱線を凪ぎ払ってきた!

コンマ下 70-器用さ(41)=29以上(シデ)
コンマ下2 75-器用さ(29)=46以上(ミドル)
コンマ下3 80-器用さ(16)=64以上(ライラ)
コンマ下4 95-器用さ(29)=66以上(ジュリア)

※ダナは不動剣で回避、ジュリアはカウンター発動の判定

シデはデメリットあっても確定10以上回避では???

とりあえず使わない

>>163
忘れておりました。色々設定過多で、処理しきれなくなっています。ご指摘感謝します。

ジュリアは確定回避使おうよそこは

※シデ、ダナ、ミドルにカウンター攻撃発生、ライラ、ジュリアは回避

昼まで中断します。

>>169
上の記述を見れば分かるように、筆者が任意で発動させています。
ダリオ&サロメ戦は「どれぐらい削るか」が重要なので使用自体を安価で決めてもらうかもしれません。

「懲りもせずに同じ攻撃かっ!」

ミドルが叫びながら熱線を受ける。そしてそれと同時にクリムゾンをΩの一体に放った!

ダメージ
(コンマ下1一桁×8+知力(30)×8-10)×18

(コンマ下2一桁×8+知力(30)×8-10)×18

ダメージ 9900
Ω残りHP 40100

※連射発動

ダメージ
(コンマ下1一桁×8+知力(30)×8-40)×18

(コンマ下2一桁×8+知力(30)×8-40)×18

ダメージ 28728
Ω残りHP 11372

※連射継続(以下クリティカルでなければ継続せず)

ダメージ
(コンマ下1一桁×8+知力(30)×8-40)×18

(コンマ下2一桁×8+知力(30)×8-40)×18

※Ω一体撃破

ミドルのクリムゾンがΩを貫く!それはさっきと同じようにその場に崩れ落ちる。
残りは一体。ダナが私の横をすり抜けていく。手には大斧と剣。それを軽々と降り下ろす!

ダメージ
(コンマ下1一桁×10+筋力(41)×10+50)×9×x
(コンマ下2、3一桁×10+筋力(41)×10+知力(26)×7+35)×4.5×x

※ギガブレイクの使用忘れです。ただ、どちらにせよ初撃で7万以上叩き込まれてます
※戦闘終了

ダナの斧が、Ωを一刀両断にした。Ωの身体からは火花と煙が生じている。

「……これが、『死の復讐者』……。とんでもない武器だね」

ダナが自分がやったこととは信じられない、とでも言いたげに言った。

「凄まじいな。だが、扉を開けるごとに攻撃されていては埒が明かない。
そして、俺の読みでは他の部屋も同じような作りだ。労多くして益なし、だな」

ブランドが言う。なるほど、そうであるかもしれない。

……

※90以上でアイテム発見

おしい

一応クリティカル

※アイテムなし

私は一応部屋を調べたが、何もなかった。ただΩがいるだけの部屋か。
とすれば、選択は2つ。全て潰すか、無視して先に進むか。

1 無視して先に進む
2 全て潰す

安価下5多数決、考察必要

>>193
この分の恩恵は後程。

少し中断します。

「無視して先に進もう。また不意討ちでは切りがない。
どんな罠が仕掛けられているかは分からないが……」

私はそう言って階段の方を見た。

※70-賢さ(29)=41以上で成功
(先ほどのクリティカル分の判定)

※58…成功

私は階段の所の天井に、何かがあるのに気付いた。丸い円盤のような……何だろうか?それも3つほどある。

「あれは、何でしょうか?」

私はエリックとブランドに聞く。彼らなら、どちらかは知っているのではないか?

※30以上で知っている、80以上なら……

※知っている

「あれは……以前見たことがある」

ブランドが呟いた。

「どこでですか?」

「ケインの研究施設だ。『第二研究所』、だったか。確か、あの下を通ると警報が鳴る仕組みだ。『センサー』と言っていたか。
Ωがいた部屋を鑑みるに、恐らくは何もしないで下を通ると6つの部屋からΩの大群が後方から襲ってくる、という寸法だろう。
そして、それを見てノーデンスも現れる。実に陰険な手だな」

「回避する手は?」

ブランドは少し考えて言った。

「あれを破壊すればと思ったが、破壊したら何が起こるかは分からない。一種の賭けだ。
センサーの関知範囲の隙間を通る……というのもあるが、多分難しかろう」

破壊するなら、ミドルかライラ、ジュリアだ。3人とも、遠距離に同時攻撃ができる。あるいは、ブランドに頼む手もあるが……
誰が適任だろうか?

1 ミドル
2 ライラ
3 ジュリア
4 ブランド

安価下5多数決、考察必要
(消耗具合も考慮すべきかもしれません)

「ライラ、やってくれ。君なら、壊さずに無力化できるはずだ」

「……そうか、分かった!……任せて」

最初はきょとんとしていたライラだったが、何かに気付いたのか自信ありげな顔で頷いた。

「ああ、そういうことですか!何で感知するかは分からないけど、ライラさんの闇は視覚だけでなく聴覚も遮断する!そして、多分温感も……」

「そうよ。しかも壊さないから異常も悟られない。これで階段の所まで行けるはずよ」

ライラは闇を3つの円盤状の何かに纏わせた。私たちはそのまま階段に向けて歩いていく。

……

10以上で成功

※成功

私たちは階段の前に着いた。ここを下れば、ダリオとサロメがいる。

「いよいよだな」

「……うん」

ダナが緊張した面持ちで言う。……ダリオを救うかどうか、その時が近いのだ。彼女の気持ちは、痛いほど分かる。

……

※95以下でイベント発生

※あくまで「以下」です。

イヤリングを使いますか?

安価下5多数決、考察必要

※成功扱い

私たちはそのまま階段を下った。……ノーデンスが出てくると思っていたが、あの「センサー」にかからねば大丈夫だった、ということか。

階段の下は、今までと一転して明るい。……それと共に、威圧感がひしひしと感じられた。

このまま下に下りていいものか?

※下準備をしてください。内容は何でも可です。
正面からぶつかるのが能ではありません。安価下5まで、アイデアを募集します。

※階段を降りるとイベント、最終戦開始です。最初の状態判定如何ですが、最初はダメージがほぼ通りません(特にダリオ)。
ダリオのHPを一定以下にするとイベントです。HPを減らすほど成功確率が上がります。
HPゼロでバッドイベントが発生する可能性があります。残りアイテム(僥倖の髪飾り、豪運の宝珠、不幸の宝珠)を考慮した上で行動するのが望ましいでしょう。

なお、上にあるようにアイテム使用以外にも有効な手段があるかもしれません。
現在の戦闘参加人数は7人、しかも全員無傷です。そして相手は状況によって何かを召喚するかもしれません。(ノーデンスの他、かなり危険なものもあります)
サロメは傲慢で自信家ですが、状況判断は的確です。警戒させないためには……

とりあえずメイン火力のシデとダナが真増強薬、ミドルライラジュリアは増強薬使用

あとは残りの人たちのアイデアに任せる

上げます。

とりあえず、各人の特徴を改めて考えましょう。
卑怯?上等です。ラストバトルで正面から戦うのはゲームの中だけです。
筆者の乏しいアイデア以上の極悪な作戦を期待しています。(逆に言えば、筆者ならこうするという作戦はあります)

感知されなかったからこっちのメンバーまで知られてないだろうしエリックを不意打ち用や周囲への警戒で待機で、理由は相手との戦力差があるとすぐに何かを召喚されそうだしエリックが協力的だと相手は知らないはずだから

後は死の復讐者を隠した状態で突入したいサロメはダナが死の復習者を使えるとは思ってないだろうし見られたら警戒度が上がりそう

死の復讐者とかとっておきの武器は隠しておいて、ここぞってところで使う。
あとは何人か不意打ち要員で隠しておく、階段降りる前に攻撃してしまうとか……?

224と226はワンセットとして扱います。(同一IDのため)

残り3票です。

なお225は一興ですがややリスキーです。やるならば……

>>227
階段を降りきらないと「攻撃」は無理ですね。しかし……

研究所の時はケインが死ぬとΩは止まるって言ってたし、ここら一帯のΩはサロメと生体リンクしてる可能性あるんじゃない?つまり3階層に来たことまではΩの反応通して察してる可能性ある。ただセンサー騙したからサロメ的には3階層で立往生してると思ってるのではないかしら

残り一票です。筆者の想定通りの作戦には近付いてますね。

>>230
いい推察です。

弱ったところで強いのぶつけてくるだろうってのはアリス談でしょ?なら針金でサロメとダリオの位置を感知(3階層と4階層の間だしどっちにいるかは分かるだろう)、サロメがそろそろ潰すかと3階層にダリオと一緒にプレーンウォークで移ったタイミング狙って4階層突入、撤退したのかと勘違いして定位置に戻って来たタイミングをたたき潰す

上げます。

みんなをある程度殴って傷つけて、サロメを油断させて、いざ戦闘になったらシデの時間巻き戻しで全快させてぶん殴り。とか?

>>233
ダリオとサロメが地下四層にいるのは確定なので、却下です。

というわけで意見を集約しますと。

・アイテム使用>>222
・死の復讐者は隠す>>226
・不意討ち要員として何人か隠す(エリックは確定)>>224、227
・パーティアタックで傷付ける→時間遡行でリセット→突撃>>235

になります。まず不意討ち要員を誰にするか決めて下さい。

安価下5多数決、考察必要

時間遡行したところで全員傷ついた状態の開幕に巻き戻されるだけでは…?能力内容見た感じ

不意打ちはシデ。強くないミドルあたりが出て来てもかえって怪しまれるだけだろう。第一波はいわば不意打ちのための不意打ちなので

他の人達を3階層に残して単騎でなんとかしてここまで来たみたいに思わせられればなおグッド?

>>237
一応、傷付く前には戻せます。ただ、相手も戻ります。
運が良ければ最高の展開にはなりますが、傷付いた状態で戦うのは得策ではありませんね。

だからその傷つく前ってのはみんなで殴り合う前、つまり階段前まで時戻ってしまうのでは?と

シデの針金でパーティ全回復なら分かるけど

>>240
ジェラードの描写からも分かるように、時間そのものを巻き戻しているのではなく、対象人物の肉体時間を巻き戻すので階段前には戻りません。記憶も互いに残ります。
ただ、ご指摘の通り鉢金で全回復の方が安全ではあります。危機時のバッファーが消えますが。

失礼。記憶も戻るのでしたね。

(ジェラードの時間遡行は記憶巻き戻してたような)

>>243
242で思い出して自分で突っ込んでます。気付いて良かったです。

そうなると、時間遡行→鉢金になりますね。パーティアタックの是非はひとまず置いて、不意討ち要員を決めましょう。

・シデ以外全員
・エリックとライラ

まだ3票あります。

上げます。

エリックとブランドの能力ですが、この後本人たちから言及する予定ではありました。
ただ、確かに判断材料不足なので明かしますと。

・エリック…空間移動(但し、行ったことがある場所、視界の範囲内しか行けない、一般のプレーンウォークより遥かに速い)
・ブランド…魔力量

になります。

そうですね。

・不意討ち要員の振り分け
・パーティアタックの有無

この二つを明日0830ぐらいまで募集します。追加のアイデアがあればどうぞ。

明日でメインシナリオは終わる、かもしれません。
お盆休みまでにはエピローグまで行きますでしょうか。

時間巻き戻した時にシデの記憶がどうなるか明示してくれないとパーティアタックは決め難い

>>253
シデの記憶は残っているものとします。その他は巻き戻ってます。

ID変わったし一旦有効票リセットかな?

>>255
そうなりますね。

エリックの能力の視界の範囲内っていうのは不意打ちにすごく使えそう。
他の人と一緒に空間移動ってできたりしますか?

1.ここから唐突にサロメとの戦いが始まるから備えて欲しいと皆に伝える(この時点では皆は意味不明)と同時に巻き戻すタイミングをここと定める

2.上の弁明をして混乱を解いておく

3.パーティアタック

4.突入

5.戦況を確認次第巻き戻す(シデ以外の記憶は1の時点に)

6.戻る前の記憶を頼りにシデが合図を飛ばす

これなら時が戻ったことによる混乱は相手だけになるかな?シデ以外の味方は1から5に一気に飛ばされる感じ

>>257
さすがに無理です。ただ、不意討ちに使えそうというのはその通りです。
ダメージが通るかは別問題ですが……。

(幼女なのに越後とやりあえていた理由はここにあります)

>>258
ちょっと分かりにくいですね。シンプルに説明でもいい気はしますが。

あと、パーティアタックをやるなら時間遡行か鉢金かも決める感じになります。混乱が少ないのは後者ですが、万一の際のバッファーがないのが難点です。

上げます。

再開します。

まず、パーティアタックはしないという方向でいいですか?

安価下5多数決、考察必要

ではパーティアタックはなしとします。

不意討ち要員ですが、現在エリックとライラの案しかありません。
これでいいですか?

安価下5多数決、考察必要
反論あれば代案をお願いします。

上げます。

もう一度上げます。

再開前にもう一度上げます。1215まで何もなければ、エリック、ミドル、ライラで決定してしまいますが……

2案出ましたね。

・エリック、ミドル、ライラ
・エリック、ダナ

どちらか選択します。

安価下5多数決、考察不要(スピードアップのためです)

では、決定します。
本編は夕方以降。

あと、通常の身体増強薬の効果は筋力、器用さ、耐久力+3、HP+50だったでしょうか?
ミドルが飲ませることで+4、+100を想定していますが。
(真の方は+5、+150)

ミドル経由だと+2おまけされるってwikiに書いてあったような

>>287
うーん、そうですか。+2ではなく、+1でもいいですか?
さすがにやり過ぎ感が否めないので……

少し進めます。

「……ミドル。まず増強薬を。これが最後だ、使えるものは全て使おう。……それと、ダナ。君はひとまずここに残ってくれ」

「何で!?どうしてここまで来て!父さんは、ボクに助けさせてよ!!」

ダナが鼻白む。無理もない。……だが。

「そこが狙いだ。サロメはダナが出てこないことを、不思議に思わないかもしれない。……少なくとも、私たちよりは。
ダリオがダナの父であるのは、向こうも知っている。だから、急襲する余地があるというわけだ。
サロメが油断しているとは、思わない方がいい。だが、油断を作るための手は、打っておいて損はないのじゃないか」

ダナは少し考え、「そっか」と呟いた。

「『死の復讐者』しか、サロメに本当の止めは刺せない。それを持ってサロメの前にいきなり現れたら……」

「相当警戒されるかもな。場合によっては何かを呼んだり逃げかねない。だから、切り札としてのダナはなるべく隠したい。そういうことだ」

「 そして、その一撃を与える隙は、余が作ろう」

エリックが自信ありげに口を開いた。

「余は恐らく、サロメに面が割れていない。ならば、突入するだけで面食らうはずじゃ。
余は空間魔法を得意とする。突入するなりサロメの背後に回り、討とう。止められても、ダナがその大斧で叩き斬る。……悪くない考えと思うが?」

なるほど。サロメは幼女姿のエリックを知らない。強襲には適任、ということか。

「ありがとうございます。……私が気迫の叫び声を上げたら、突入してください。ダナ……頼む」

「大丈夫、任せて」

私たちはミドルによって薬を飲まされた。身体がとてつもなく軽い!
これで状況は整った。……私は飛び降りるように階段を駆け降りる!!

【地下四層】

01~70 サロメとダリオが臨戦態勢だ!
71~84 サロメがぎっと私たちを睨んだ。ダリオは……瓶の中にいる。
85~99 サロメは私たちに背を向けている。……これは?

偶奇判定です。

奇数…(不幸の宝珠で再判定)
偶数…??????????

再判定です。

本格更新は夜です。

失礼、まだ少し続行します。

「……来たわね」

サロメとダリオが、降り立った先で待ち構えていた。いつでも襲えるよう、サロメはロッド、ダリオは大剣を構えている。……ビリビリとした殺気が、10メドほど離れた私たちにも伝わってくる。
彼らの向こうには、様々な機械と空の巨大な瓶があった。調整とやらは、済んだということか。

「ああ。決着を付けにきた」

「……5人。あんたの愛しい子は、どうしたの」

「ダリオとは、戦えないと言って帰っている。決着をつけるのは、私たちの役目だ」

70-魅力(24)×2=22以上で成功

では、再開します。

※22…クリティカル

サロメが皮肉そうに嘲笑う。

「勇者の娘と言っても所詮その程度ね。情に流される辺りは下等な人間でしかないわ」

私は内心安堵しつつ、それを悟られないよう険しい顔をして言った。

「その下等生物に追い詰められたのは誰だ?魔素は封じた。お前を倒せば、全ては終わる」

「ははははは!!傑作よ!魔素を封じた程度で、世界を救った気?
あたしにはこいつがいる。『終末兵士』ダリオが!!こいつは魔素を止めた程度じゃ止まらない、地上を殲滅させるには十分だわ!!」

「ああ、聞いているよ。だから終わらせに来た」

私は静かに構える。一瞬で懐に飛び込み、手早く終わらせる。

……

※ミドルの弱点看破
75-ミドル知力(30)=45以上で成功、75以上で弱点あり

※身体増強薬の効果は筋力、器用さ、耐久力+4、HP+100としています

※弱点あり、クリティカル

ミドルを見ると、彼は小声で言う。

「ダリオは仮面……というより右側頭部。この前シデさんがやった辺り、まだ癒えてないです。
サロメは腹部。ただ、二人とも強力な結界を張ってます。……特にダリオさん」

私は二人を見た。……確かに、身を纏う魔力の密度が違う。

「多分、いつもの4分の……いや、5分の1も打撃は届かないと思います。気を付けて下さい」

なるほど、一筋縄では行かないということか。上等だ。

1 ダリオを狙う
2 サロメを狙う

安価下3多数決、考察必要

※シデが主に攻撃する相手です。後の4人は全体攻撃になります

ささらないならサロメからだろう。5分の1とかイベント起きるラインまで減らすことも叶わないだろ

>>311
弱点看破は両方に刺さってます。

ただ、サロメを先に倒すことのメリット、デメリットは存在します。

ダリオって本来の半減に加えて5分の1ってこと?

>>313
半減→5分の1ですね。クリティカルにより判明した情報です。
朦朧発生がクリティカルで発生するのも同じです。

弱点看破により、戦闘は相当楽になるはずです。
後はコンマ運、アイテム使用のタイミングですね。

ダメージ半減もなくダリオよりHP低いと明言されてるサロメを弱点込みで殴ったら間違いなく[ピーーー]しダリオからかなー

>>316
一応ダメージ半減はついてます。ただ、殺すと……なのは御明察です。

私はダリオに狙いを定めた。後の4人は後衛、しかも二人同時に攻撃できる。ならば、ダリオを削るべきだ。
それに……サロメはヘルラの力を持っている。つまり……「血の呪い」のようなものを持っていても不思議ではない。

私とダリオの間に、張り詰めた空気が流れる。一触即発。目に見えぬ、激しいやり取りが10メドの距離を挟んで繰り広げられる。
どちらが「先」を取るか?

※50以上で先制

※クリティカル、朦朧判定にボーナス

私は意を決して左足の親指に溜めた力を解放した。無想流舞。激流を流れる水のごとく、素早くかつ自然に相手の懐に潜り込む秘術だ。
私はダリオの先の先を取った。そして、一気に拳を彼の仮面目掛けて叩き込む!!

ダメージ
(コンマ下1~4一桁×9+筋力(37)×9+25)×3.6

※蒼龍天羅を使用しています。
※クリティカルのため、朦朧発生が通常の50以上になっています。

※クリティカル重複は刹活孔同様9倍ダメージとして計算

ダメージ 11736
ダリオ残りHP 48264

※朦朧ストック3回

※百烈拳を使いますか?
安価下5多数決、考察不要

ダメージ 23472
ダリオ残りHP 36528

※朦朧ストック6回

ダメージ
(コンマ下一桁×9+筋力(37)×9+25)×0.4

※朦朧ストック6回

ダメージ
(コンマ下一桁×9+筋力(37)×9+25)×0.4

0.2×1.5×2だから0.6では

>>333
329さんの指摘通り初撃のみです。
334を採用します。言わんとすることは分かるので。

※朦朧ストック6回

ダメージ
(コンマ下一桁×9+筋力(37)×9+25)×0.4

刹活孔

どうでもいいけどむそうりゅうぶ?の1.5は朦朧打撃でも継続してるよ。1回目のダリオの時も

>>337
あれ、そうでしたか。なら前例踏襲でそうすべきでしょうね。混乱させてしまい申し訳ありません。

現時点のダメージ 6176
ダリオ残りHP 30352

※朦朧ストック5回

ダメージ
(コンマ下一桁×9+筋力(37)×9+25)×0.6

※すみません、致命的計算ミスが発覚しました。少々お待ちください。

すみません、初撃計算に大きな誤りがありました。正しくは338の時点で

累計ダメージ 20846
ダリオ残りHP 39154

になります。

※朦朧ストック5回

ダメージ
(コンマ下一桁×9+筋力(37)×9+25)×0.4

0.6倍ですね。失礼。

※朦朧ストック5回

ダメージ
(コンマ下一桁×9+筋力(37)×9+25)×0.6

※朦朧ストック4回

ダメージ
(コンマ下一桁×9+筋力(37)×9+25)×0.6

現時点の追加ダメージ 7319
ダリオ残りHP 31835

※朦朧ストック3回

ダメージ
(コンマ下一桁×9+筋力(37)×9+25)×0.6

※朦朧ストック2回

ダメージ
(コンマ下一桁×9+筋力(37)×9+25)×0.6

追加ダメージ 2934
ダリオ残りHP 28901

※イベント発生判定
80以上で発生

※重要判定です

※アイテム不使用でいいですか?

安価下3多数決、考察必要

(重大局面につき、不使用でも決を取ります)

※僥倖の髪飾り使用

その時、仮面がバリンと割れた。……中から青白い男の、窪んだ瞳が出てきた。

「……GUUU……」

ダリオはまだ朦朧としているのか唸っている。

……ここで必要なことは。

「ダナっ!!」

私は彼女を呼んだ。今、彼女をダリオに引き合わせれば!

ダナとエリックが階段を駆け降りる!エリックは一瞬で姿を消し、ダナは叫んだ!!

「父さん!!!」

01~30 ダリオは動かない。
31~60 ダリオは頭を抱え苦しみ始めた!!
61~84 だ、誰だ……
85~99 だ、ダナ……??

※重要判定です。

※豪運の宝珠を使いますか?

安価下3多数決、考察必要

※なお、使った場合アイテムは全てなくなります。コンマ取りも通常に戻ります。

※豪運の宝珠使用

「……だ、誰だ……!?」

「父さん!!ボクだよ!!ダナだよ!!」

サロメを見ると、驚愕した表情を浮かべていた。ダナが来たこと、そしてダリオが正気を取り戻しつつあることへの驚きか。
そして、そのサロメの背後には……エリックが槍を突き立てんとしていた!

※50以上でヒット、ただしダメージは軽微
80以上で相応のダメージ

※ダメージは軽微(即回復)

……それはサロメの身体を貫いたかに見えた。しかし。

「猪口才なっ!!」

彼女は振り向き、ロッドでエリックを殴り飛ばす。……しかし、これはっ!!

「行けっ、ミドル!」

完全に私たちに背を向けたサロメを、ミドルのクリムゾンが貫く!!

ダメージ
(コンマ下1、2×8+知力(30)×8-30)×9

※連射強制発動
※サロメのダメージは半減

ダメージ 14580
サロメ残りHP 25420

※連射発動
ダメージ
(コンマ下1、2×8+知力(30)×8-30)×9

375に偶奇判定です。

奇数 クリティカル無効
偶数 クリティカルダメージ6倍

ダメージ 19890
サロメ残りHP 5530

※イベント発生
25以上で発生

※イベント発生

ミドルが放った魔弾はサロメを蜂の巣にした。血を噴き出しながら、大きくよろめくサロメ。
そして、ダリオの目に光が戻った!

「……そ、そこにいるのは……ダナ、なのか」

「父さん!!」

ダリオに駆け寄ろうとするダナ。しかし、まだサロメは生きている!!

75-ダナ賢さ(30)=45以上で成功

※75…成功

「ダナっ!!」

私は彼女に目で合図を送った!サロメを殺すなら、今しかない!!

ダナは頷き、虚空から大斧を取り出した。そしてそれをよろめくサロメに降り下ろす!!

※50以上で決着、未満で……

※決着

今日はここまで。サロメ第2形態は出ませんでした。

なんかあっけないな

やらなきゃやられるパーティの都合上仕方ないとはいえ

アイテムどれだけ残ってるかな

>>386
薄いとこばっか引いてますからねえ。こんなはずでは……

ミドルの弱点看破はぶっ壊れスキルだったと反省してます。あれさえなければシデ削る→反撃受ける→サロメの大魔法で皆窮地に陥れたはずなんですけど。
んでエリックやブランドが庇って、何とかダリオを削って……というはずでした。
(ダリオのダメージ軽減はサロメのダメージと共に軽くなる予定でした)

そもそも朦朧がクリティカルで普通に通ってしまったことや、ミドルの00偶数も大誤算でしたが。
サロメの魔力リンク切れ判定、あんなに早く削られるとは……即回復持ちだったんですが、無意味でした。

最後の変身も突破されてはお手上げです。コンマ神には逆らえませんでした。つくづく神に愛されたパーティです、本当に。

>>387
ぴったり使いきってますね。まあ、もうエピローグなんで使うことはないのですが。
(コンマ判定がないとは言ってません)

少し進めます。しばらく地の文多目です。
(判定自体はファンブルなしであります)

ダナが降り下ろした「死の復讐者」は、サロメの右腕を斬り落とした。鮮血が噴き出す。

「あああああああっっっっっ!!……何故、何故貴様がそれをぉぉぉ!!!」

噴き出す血は一瞬止まるかに見えた。しかし、再び流れ出す。もはや、生命を維持するのは難しいと、容易に判断できた。

「血が、血が止まらない……!!嘘っ、こんな所でっ……終わるわけには、いかない!!」

サロメの肩の辺りが、何か蠢き始めた。……これは……!?

「無駄だ。もう、それをするだけの魔力は、お前にない」

冷酷にブランドが呟く。サロメの身体はあちこちが不自然に折れ曲がり、姿を変えようとしていたが……すぐに元の形へと戻っていった。

「……何故だあぁぁ!!人間ごときに、薄汚れた、救えない人間ごときに……私が倒されるはずなどっ!!あってはならない!!!」

サロメは瀕死の身体を光らせ始めた。自爆する気かっ!!

※40以下でイベント発生

※イベントなし

その時、ダナが「死の復讐者」でサロメを袈裟斬りにした。上半身が、二つに分かれる。
ドサッ……という音と共に身体は床に落ちた。光は、既に消えている。

「……終わりだ。……これ以上、何もさせない」

ダナが静かに言い放つ。私はダナに駆け寄った。

「ありがとう。……これで、もう……」

そう言いかけたとき、切り離されたサロメが微かに動いた。……馬鹿な!?

「嘘っ……まだ生きてるの??」

こちらに来たジュリアが、口を押さえる。……信じがたい生命力だ。

25以上で追加イベント

少し中断。

※クリティカル

「コーウィンの力に近いものだな」

気が付くと、エリックが彼女の側に立っていた。ほとんど無傷のようだ。

「コーウィンは瞬間的に自分の傷を修復する力を持っていた。ヘルラの力を持ったサロメがそれを使えても、そう驚きはない。
だが、魔力は尽きた。魔素の流出も止まった今、もう命が尽きるのを待つのみよ」

サロメは呻き声を上げながら、必死に足掻いている。……そこまでして生きたいのか。

「こ、ここで、死ぬ、わけ、には……」

「何故、そこまでもがく?そこまで地上を滅ぼさねばならぬ理由があるのか?」

エリックが憐憫の目で彼女を見る。

「人間は。死なねばならない、のよ。愚かで、一度この世を、滅ぼした、人間。……また、同じことが……」

「起きない。……太古の昔、何があったかは知らない。だが、過去は過去。今は今だ。
今の世界の行く末は、私たちが決める。過去は繰り返させない」

サロメが嘲笑った。

「はは、言うじゃ、ないか……。地獄でベネディクトと、嘲笑ってやる、わ……」

ベネディクトも、最期に似たようなことを言っていた。彼らが何を見てきたかは知らない。だが、未来を創るのは、私たちだ。



やがて、サロメの瞳から光が消えた。


「これで、本当に終わったんだね」

ダナがポツリと言った。

「ああ。戻ろう、アングヴィラへ」

私は視線をダリオに向けた。

「……あなたも、帰りましょう。……地上へ」

※50以下でイベント

※クリティカル

「……いいのか。私が戻っても」

「ええ。10数年ぶりの『勇者』の帰還です。皆、受け入れてくれるでしょう。
それに、あなたは地上を侵してはいない。負い目を感じる必要は、ないはずです」

ダリオは少し下を向いたが、意を決したように頷いた。

「そうか……人の身に有らざる者になっても、生きてゆけということか。
……ダナ、大きくなったな。積もる話はあるだろうが、ここを出るのが先だ」

主を失った要塞は、どこか泣いているかのように響いている。……これは??

※25以下でイベント発生(クリティカルのため判定が甘くなっています)

また少し中断します。

しかし、最後までクリティカル連発とは…

※クリティカル

「……サロメが死んだことで、維持ができなくなりつつあるようだ。脱出手段は?」

ダリオの言葉に、私は頷いて「タブレット」を取り出した。

「これで帰還できます。……行きましょう」

目の前に空間の歪みができた。……私はサロメの死骸を見る。
彼女が何を見てきたか。少し知りたい気もしたが、私はそれを心の外に追いやった。見るべきなのは過去ではない。未来だ。

そうして、私たちは第四十八階層を去った。

※最終ミッション「ダリオを止めろ!」を達成しました




……1週間後。



「具合はどうですか?」

私はアングヴィラの、ハーニスの医院にいた。ベッドには、ダリオが身体を起こしている。

「……芳しい、とは言い難いな。『調整』のせいか、身体のあちこちが酷く痛む。
君の治癒術と、ミドル君が調合した薬でも、こうやって身体を起こすのがやっとだ」

ベッドの横にある椅子には、ダナが座ってリンゴを剥いていた。ジュリアがシトロリンゴの群生地に行って、取ってきたものだ。

「父さん、これを食べてよ。元気が出るよ」

「シトロリンゴか。よく見つけたものだな」

ダリオはそれを一口かじると、「うん、旨い」と頷いた。

「魔素が消えた影響は、どうです?」

地上に戻ったダリオは、すぐに倒れた。魔素がわずかだが薄くなりつつある影響なのだろうか。数日間眠った後、昨日目を覚ましたのだった。

「……状況は理解している。アンバライトは魔素を吸収し、それが私を動かしている。
だから、魔素が止まった今、私はいつか死ぬ――いや、『止まる』というべきかな」

「父さん、それはいつなの??」

ダナがどこか怯えた様子で言う。

……

01~25 半年、か
26~50 1年、か
51~70 3年、か
71~90 5年、か
91~99 10年は生きられるだろう

「1年、といったところか。孫の顔が、見れるかどうかだな」

「そうですか……」

重い空気が流れる。……

※50以上で追加イベント

※追加イベントあり

「子供か……父さんに、見せられたら……って何で父さん、シデとのこと知ってるの?」

「そのぐらい、二人の距離を見れば分かるさ。隠すつもりもないだろうが、な」

ダリオがハハハと笑う。……私は少し引っ掛かった。

「何故孫の話を?いえ、ダナとは一緒になるつもりですけど」

「……気付いてなかったのか?もう、ダナには新しい命がいるよ。まだ1ヶ月、といったところだろうが。
シデ、君も『一族』の血が混じっている言ったね。だから胎児にして、もう外から感知できるだけの魔力があるのだ」

私はダナと顔を見合わせた。ダナは大きく笑うと、私を無言で抱き締めた。

「そっか!!シデ、やったね!!……凄く嬉しい……」

ダナの声が震えている。泣いているのかもしれない。
私も彼女の頭を抱き、軽く撫でた。私が、父親か。……実感はないが、嬉しいのは同じだ。

「そうか……良かった、本当に。……赤ちゃん、義父さんに抱かせられるといいな」

「うん……そうだね」

ダリオは微笑んでいる。

「私も、それまでは死ねないな。……それと、やりたいこともある」

彼は窓の外を見た。

「モリブスに行くのだろう?二人に手伝って欲しいことがある」

以下、エピローグになります。

夕方メドに再開。

>>414
テルモンの間違いです。最後の最後でミス……猛省します。

予定変更、エピローグです。

【エピローグ】

涼風吹く秋の日。私はテルモンの小高い丘に立っていた。
あの日、多くの人が亡くなった。その犠牲者の墓碑の近くに、もう一つ少し目立つ墓があった。ダリオの墓だ。

『世界を救わんとした勇者、ここに眠る』とある。

今日は彼の一周忌だ。私は花を手向ける。

「早いね、もう一年か」

ダナが続いて花を持つ。息子のアイルも、それを真似した。

「まーまー?」

「アイル、そのお花をここに置いて?……そうそう、偉いよ」

ダナは少し癖っ毛のアイルの髪をわしゃわしゃとやった。

私は丘からテルモンの街並みを見下ろす。復興は道半ばだが、確実に進んでいた。
街の外れには、ダリオが作った学校があった。彼が強く望んだのは、「未来を創る人材を育てる」ための学校作りだった。
幸い、知の伝道者には事欠かなかった。アリスとヴォラスが呼ばれ、ダリオ自身も初等教育を中心に教育の道筋を付けた。
「コーウィン……父さんが私に教えたことを、次の世代にも伝えようと思ってね」とは、死の間際にあってもダリオが言っていたことだ。

ダリオはアイルが生まれて、半年ほどしてから逝った。サロメによる「調整」で身体がボロボロだった割には、長生きしたと言えるだろう。
その死に顔は、満足そうなものだった。

「シデさん!早いですね」

丘の下からミドルがやってきた。その後ろからは、男の子を連れたジュリアと、女の子を連れたライラがいる。二人とも、お腹が少し大きい。

「ミドルか。2ヶ月ぶりだな」

「ええ。公務が少し、忙しくて」

「ライラちゃん、ジュリアちゃん!!お腹の子供の調子はどう?」

ダナがライラとジュリアに駆け寄る。

「うん、至って順調。だよね、ジュリア」

「はい!……公務との兼ね合いは、ちょっと大変ですけど」

ミドルはエルヴィンから村長職を継いだ。自分にできるか不安がっていたが、元々聡明なだけにすぐに板についたようだ。
職務の傍ら、植物辞典を書き始めたという。「趣味のようなものですよ」と笑うが、少し見たその中身は大したものだった。
ライラは魔術の研究を進めている。ジャックの余命が短いからか、子育ての傍ら本を読む日々という。

「公務か……二足のわらじも大変だねえ」

「ええ。でも旦那様が頑張ってくれてるから、片方は楽ですよ」

ジュリアはミドルの補佐に加え、アングヴィラに隣接した魔族たちの自治区作りに協力していた。
ナーミからの強い頼みだったという。彼女なら一人でもできるだろうとは思ったが、「帝国のやり方も取り入れたい」と頼まれたのだという。確かに、幼少期から帝王学を叩き込まれた彼女なら、町作りは問題ないだろう。

「しかし、子供が4人になるのか。随分賑やかだな」

「え、ええ。……3人なのか4人なのかは、難しいところですけど」

ミドルが苦笑した。……どういうことだ?
ダナがツンツンと私をつつく。

「あー、多分。ライラちゃんのお腹の子、ミドルのじゃないよ。ジュリアちゃんのっぽい」

そう言えば、ジュリアは両性具有なのだった。もう完全に女性として生きているジュリアだが、ベッドでは両方、ということか。

「そういえば、ナーミさん。結婚するらしいですよ。……クラークさんと」

「本当か?……そうか、喜ばしいな」

クラークは「穴」の村から移住した男だ。同じよそ者である魔族と、アングヴィラの住民との仲立ち人になっていたとは聞いていたが……その過程でということだったのか。

ミドル一家が花を手向ける。気が付くと、その後ろにランダムがいた。

「ようっ。久し振りだな」

「ランダム!お久し振りです。……サロメを破った時以来ですか」

「そうだな。俺らは一旦、表舞台から姿を消すことで合意したしな。……まあ、お前らに任せるべきってことなんだが」

あの日以来、「一族」は姿を消した。ランダムの言う通り、「これ以上の干渉は不要、危機の時再び現れよう」ということだった。

「しかし、どうしていたんです?まさか、自分の間にいたわけでもないでしょう」

「ああ。俺は世界を回ってるよ。たまに、酒作りのやり方を教えるくらいはしてるがな。気ままな旅人暮らしさ。……まあ、元に戻っただけとも言うが」

バツが悪そうに頭をかく。

「他の『一族』はどうしてるんでしょう?知ってますか?」

01~10 いんや、全然
11~40 ブランド兄たちは知ってるぜ
41~79 ブランド兄たち、あとブレイズだな
80~99 全員知ってるぜ

「エリック以外は知ってるぜ。ブランド兄とフィオナ、ジュリアンは第三十八階層にいる。
ブランド兄、寿命が近いだろう?だから、いつ血の呪いが発動してもいいよう、あっちに行ってるらしい。
フィオナの工房がサロメに荒らされたから、それもそっちに移そうかって話らしいな。まあ、陰遁生活を送るつもりではあるらしいぜ。
……さすがに退屈らしいから、第三十八階層を色々改造してるらしいが。まあ、直に分かるんじゃねえかな」

「ブレイズは?モリブスの教会支部をユミナに譲ったのまでは知っていますが」

「音楽に専念してるらしいな。たまに、マリーンを通して讃美歌を教団支部に送っているとは専らの噂だ」

ランダムが苦笑した。

「そのマリーンは?姿を見ませんが……」

「ジェラード兄が『穴』に村を移してただろう?その面倒を見て回っているらしいぜ。
フィオナに頼んでるのか知らねえが、村と地上との行き来をできるようにしていると聞いた」

ランダムは懐から酒瓶を取り出し、一口口にした。ライラが飲みたがっているが、「お腹の子に障る」とミドルとジュリアにたしなめられている。

「そうですか……。たまに、ヴォラスと会っているという話は聞きましたが。
……そう言えば、ルカンに子が生まれるらしいです。随分と喜んでました」

私はたまに、ジェラードの別荘に住むことになった竜人たちを訪ねていた。
ヴォラスにテルモンの地理などについて助言を請うのが目的だった。
ナサットの妊娠が発覚したのはごく最近だ。ナイアの死で随分と老け込んだヴォラスだったが、「これで竜人族の再興に繋がる」と喜んでいた。
ろくなことをしなかったケインだが、彼がルカンとナサットを人間体としたのは、唯一といっていい功績だったと言えるだろう。

「そうか。しかし、赤ん坊がかなり生まれてるな。お前のとこもそうだが、随分とお盛んじゃねえか」

「からかわないで下さいよ。……確かにジェイクの所も二人目がそろそろですし、あのリネールとモネーラもあの歳で子供ができたそうですが。
……ただ、一ついいですか?これは仮説ですが……魔素の流出が止まったのと、関係があるんじゃないかと」

「ん、どういうことだ?」

ランダムがグイッと茶色い液体を飲んだ。

「魔素は、本来なら人体に有害な物質なのでしょう?
魔法の元であり、人を大きく変質させる物質ではあるのでしょうが、子供にとって良い影響を与えるとも思えない。
それが止まった今、子供が育ちやすい環境になったとも言えませんか?」

ランダムは頷いた。

「……そうだな。俺はあまり詳しくねえが、あれは人間の遺伝子を傷付ける、らしい。
あ、遺伝子ってのは人間の設計図みてえなもんだな。それが傷付けられることで、人は進化する可能性も高まるが、
それ以上に命が奪われる可能性も高まるというわけだ。
だから、そういう意味でも魔素が止まったことは、世界の存続に繋がるってわけだな」

「なるほど、そういうことですか。……しかし、人口が増えることで、色々やることも増えますね」

「ああ。ダナの親父さん、それを見越してたんじゃねえか?」

ランダムの目は、ダリオが作った学校に向けられていた。

「父さんが?……だから、あそこでそう言ったんだ」

「いやあ、さすがに『勇者』様だぜ。強いだけじゃなく、色々考えていたということだな」

ダリオは死ぬまで、混乱に陥った3都市の折衝を行っていた。その差配は実に見事だった。
私がテルモン統領として一応の職務を果たせているのも、彼のお蔭と言えた。

「ただ、人が増える、ということはそれだけ食わせなきゃいけない人が増えるってことでもある。
農業は?通商は?資源は?まだ人が住める土地は少ねえんだ、世界がちゃんと復興するかは、開発と開拓をどう進めるか次第だ。
もう、ダリオはいねえ。だから、そこから先はお前さんたちにかかっている」

ランダムは私たちを見た。私は強く頷いた。

「……分かっています。この子たちのためにも」

私はアイルの頭を撫でた。「あう?」と不思議そうにアイルが私を見上げる。

「まあ、そんなに心配はしてねえよ。500年先に、俺が今まで通り暢気に旅していられる世の中であることを祈るぜ。
また気が向いたら飲もうや。歓迎するぜ」

ランダムはそう言ってダリオの墓に一礼し、丘を下っていった。

「相変わらずだねえ、あの人も」

「ああ。……私たちにかかっている、か」

私は呟いた。もう、「一族」は世界を支えない。強大な力を持っていたコーウィンもジェラードも、既にこの世にない。
世界を脅かすサロメのような存在はいないが、ジュリアンたちは世界の先行きを私たちに託し、姿を消した。
それは世界を人間自身が、支える時代が来たということでもある。

背中にずしんと、何か重いものが乗っかった気がした。
だが、それは苦ではない。私は復興が進むテルモンの街を見た後、ダリオの墓標を改めて見つめた。

「……じゃあ、行ってきます」

秋空はどこまでも青く、澄み渡っていた。私はそれが、世界の先行きと同じであるのを祈った。



~FIN~



##############

私はふうと大きなため息をついて、その分厚い本――「調停者シデとその道程」を閉じた。

著者は「ミハイル・オーディナル」。アングヴィラ共和国、初代首相のミドル・オーディナルの息子で歴史家だ。
今から450年も前の書籍だが、その物語性と正確な筆致で名著とされてきた本である。
何度も劇や物語のモチーフとされてきたが、やはり読むなら原著に限る。

私は困難に陥った時、必ずこの書籍を読むことにしている。
自分を奮い立たせるには、シデやその仲間たちのどんな苦難にも立ち向かう姿を思い起こすのが一番だからだ。
だが、今日この本を読んだのは理由が違う。



……世界をどう危機から救うか、そのヒントがないかと考えたからだ。



世界が調停者シデと勇者ダナによって救われてから、500年。
世界は再び……いや、三度崩壊しようとしていた。


to be continued……

というわけで、この物語はひとまず終わりです。

半年以上もの長い間、どうもありがとうございました。
衝動的に始めたSSでしたが、何とかエタらず完走できたのは、読者の皆さんのお蔭であります。
心より、御礼申し上げます。

本編はHTML依頼を出す形になるのでしょうか。
一度ご都合主義的な展開を修正した上でリライトしたいとも思いますが、本業があるなかどこまでできるかは不明です。
完全版はかなり先になる予感がしますが、需要があればやりたいと思います。あれば、ですが。

さて、終わらせ方からも分かるように、続編の構想はあります。
前スレでもご指摘がありましたが、敢えて消化しなかった伏線も存在します。

次回作のキャラメイクで、その辺りが少し見えるような感じになる、かもしれません。

本来は終わらせたらDQ11でもガッツリやろうかと思っていたのですが、SWITCHで完全版が出る説があるので続編を先にやる予感がします。
秋にディープストレンジジャーニーが出るまでは、ゲーマーに戻ることはないと思います。多分。

というわけで、またお会いしましょう。

あ、一応ですが。

その後が気になるキャラがいるならば、そのキャラ限定の後日談は書けます。
まあ、リクエストがあれば、ですが。

ブランド陣営とかきになる。続編のネタバレにならない範囲で

>>431
ブランドはこのままだと死ぬ運命ですが、実は最期にあることをやってます。
敢えてごくさっくりとした描写をしていたのは、そういう理由もあります。

エリックも同様ですね。彼(彼女?)の子孫はどこかで出ると言っておきましょう。

書けたらで良いんだけどランダム放浪記とか
あんまりスポットを当たらなかった人を酒で引っかき回す感じで

500年後も生きてるのは7位から下の4人だけか

ライラとジャック
後日談とは違うけど結界組の最期とかも

>>433
それはいいですね。彼の犠牲(?)になる人を募集でもしますか。
安価下3ぐらいで。

>>434
エリックも姿を変えて生きています。記憶がどこまで摩耗しているかは不明ですけど。

>>435
ジャックは最期も想定していますから、そのうちに。
結界組は……どうしましょうね。ある事実の重大ネタバレがある予定なのです。

了解です。それでは上から順に行きましょうか。

このスレを使い終わるめどができたら、続編にしようと思います。とりあえず。

【番外編・ランダムの「酒の細道」】
その1・モリブスのカリー店とダイガーエール

モリブスは好きな街だ。南国で人の気性が明るいし、何より飲んでいて楽しい気分になれるからだ。
現総領事のジェイクってのも、そんなに飲めないが酒の効用はよーく分かってる。
奴の商業振興もあって、主要3都市では一番酒が楽しめる街なのは間違いねえ。
しかし、あいつの上司とはもう一度酒を交わしたかったもんだ。死んじまったもんは仕方がねえがな。

……とここまで書いたが、実は「酒を飲んでいて楽しい街」ではあるんだが「酒を楽しめる街」ではない。
酒が旨いのは、どちらかと言えば北国だ。テルモンなんかは白酒で有名だが、最近はジンに似た酒も造られ始めているという。
要は何だ、寒いとアルコールで身体をあっためないといけねえからな。味に明確な差が出やすい強い蒸留酒なんかが、作られやすい土地柄ってわけだ。

逆に南国だと酒はそんなに需要がねえんだ。というか、あまり強いと暑さもあってすぐに回っちまう。
だから勢い、飲まれるのは水っぽい薄い酒だ。それも炭酸が入ったエールで爽快感があるのが望ましい。
これはこれで悪くねえんだが、やっぱ酒飲みとしてはバラエティが欲しいんだな。そこはちと残念だ。
少しずつ土地が回復し、農業も盛んになり始めていると聞いている。今度ジェイクに会ったら、サトウキビでも作らせてラムの醸造法でも教えてやるか。

俺はふらりと街の大衆食堂に入った。この前会った時、シデが「モリブスならここ」と言ってたカリー店だ。
随分と辛いが、いけるらしい。安いのと意外とメニューが豊富なのもあって、店は結構にぎわっていた。


「大将、この……『獄黒』ってのと、タンドリーチキン2つ。それと、サモサを2つくれ。ああ、それとこの……『タイガーエール』ってのを」

俺は適当に人気のありそうなのを頼んだ。エールは一番上の銘柄だ。
こういうのは変にひねらねえ方がいい。

店を見渡すと……白い翼が見えた。シデ?いや、奴はテルモンにいるはずだ。第一、ダナと息子の姿もない。
翼人が他にいたっけなあと思い、俺はフラフラとその席の方に移った。

見ると、かなりの美人がそこにいた。温和そうで、しかも随分と乳がでかい。
ライラ辺りもでかいことはでかいが、この女と比べりゃ大分負けてるな。
こんな女がいたらそりゃあ周りの目を引く。男どもがチラチラと女を見ているのも当然だろう。

……その割には、誰も声をかけようとしない。一人飯なのに。
俺は不思議に思い、ちょいと話しかけた。

「ちと相席いいかい」

「ええ、構いませんよ」

周囲の視線が俺に集まる。「行ったよ、あいつ」「身の程知らずだな」とのボソボソ声が聞こえた。
身の程知らず?どういうことかね。

……そこで、俺は思い出した。俺はこの女に会っている。一度……いや、もっとか。
まともに話したことはないが、間違いねえ。

「久し振りだな、というべきだったな。悪ぃ。ユミナさん、だったか」

彼女が一瞬きょとんとした表情を浮かべた。やがて少し驚いた表情になった。

「……あれ?2年前、シデさんと一緒にレイズ猊下に謁見されてた……」

「ああ、ランダムっていう。ちと悪いな、酒を飲みに来た。
独りで飲むのも悪くねえが、まあ、話し相手がいた方が楽しいだろう。
ブレ……いや、レイズが隠居した後、後継いだんだったな」

「ええ。忙しいですが、やりがいはありますよ」

ふわっとした笑みを彼女は浮かべた。そうか、さすがに教団の現トップにちょっかい出すのは、余程の勇者だな。
しかし、笑みの奥にある表情は堅い。……色々苦労してんのかねえ。

「そうか、そりゃ結構だ。酒は飲めるかい?……おっと、下心はねえぜ。単なる酒好きなもんでね」

「エール一杯程度なら」

やがて料理とエールが運ばれてきた。

「んじゃ、これも何かの縁だ。乾杯」

「ええ、乾杯」

チン、と安いグラスが音を立てた。

「しかし辛いな、この『獄黒』っての。……さらっとした感じだが、後味にコクがある。
昔書籍で見た『カシミールカレー』ってのに見た目が近いな」

「初めてでそれを頼まれる方、初めてです。よく食べられますね」

「まあ、健啖家なんでね。酒も、甘いのも辛いのもどっちでもいける」

俺は「タイガーエール」をぐいっと飲んだ。薄い。しかし、炭酸が強く喉ごしがいい。南国には合う酒だ。
辛さを中和するにもちょうどいい。水代わり、ってとこか。

ユミナが俺の方を見る。

「……そういえば、貴方何者なんです?レイズ猊下が二つ返事で謁見を許されて驚きましたが」

「あ、あー。説明が難しいな。とりあえず、兄弟なのは間違いねえんだよ」

ユミナが「本当ですか!?」と叫んだ。周りの注目が一斉に集まる。

「ああ、本当だ。だが、これは内密にな。シデやジェイクといった、一部の人間しか知らねえことだ」

一応、「一族」は俗世から手を引いている。ブレイズも、自分の間で作曲活動に勤しんでいるはずだ。
ユミナの後見人ではあり続けているのだろうが、徐々にフェードアウトするのだろう。

「そうなのですか……レイズ猊下が、どこに行かれたかご存知かと思って」

「それは言えねえことになってるんだ。恐らく、人前にはもう出ない。
ただ、余命の問題と聞いたぜ。たまに、マリーンっていうあいつの娘が来て何か渡してるだろ。
多分今後の運営の在り方とかの指導書みたいなもんだろうが」

俺は一部、出まかせを言った。まあ、「一族」を説明しても理解はしてもらえんだろう。
不死者がいると下手に知れたら、それこそ騒ぎになる。俺も少しずつ顔を変えていくつもりではあった。

ユミナは驚いた表情になった。

「よく分かりますね……その通りです」

「まあ、あいつの行動ぐらいは読めるよ。だが、お前さんちょいと浮かねえ顔だな。もうちょっと飲まねえか」

ユミナはエールに手を付けていない。飲めないのか?

「いえ、飲めないわけじゃないんですけど……たがが外れそうで」

たがが外れる?何か溜まっているものがありそうだな。

※何を聞きますか?
安価下3ぐらいで自由記述、内容のいいものを使います。

※448さんと450さんの内容を採用します。(ただし、449さんの内容にも触れます)

「そういや、シデとは知り合いだったりするのか。翼人は相当珍しいはずだぜ」

ユミナが少し寂しそうな表情を見せた。

「ええ。……元は、親が決めた許嫁だったんです。子供のころ、少し会ってたりもしたんですけどね。
あの頃から、優しい人でした。許嫁でなくても、きっと好きになってたでしょうね」

彼女が初めて、エールをあおった。……なかなかの飲みっぷりだ。

「でも、災厄の日があって。久々に会ったら、彼は私をほとんど覚えてなかった。
……仕方ないんですけどね。子供のころのことだし。しかも10数年も会えてなかったわけですし。
でも、私は初恋をずっと引きずってた。そして、やっと会えたと思ったら、もう隣にはダナさんがいた。
……奪ってやろう、と思えなかったんですよね。それは、その行為が神の教えに背くからではなく……ただ臆病なだけだった」

もう一度、彼女はエールを飲んだ。グラスは空になっている。

「すみません、もう一杯。……ダナさんはいい人です。もちろん、それもあった。
でも、もっと正直になっていたら、また違ってたのかなって。……初恋こじらせた結果が、30手前になってこれです」

自虐気味にユミナが笑う。しかし……目には涙が浮かんでいた。
泣き上戸か。しかし、これだけの器量があれば……いや、器量が良すぎるのか。
「高嶺の花」でありすぎるのも、考え物ってわけだ。まして、彼女には地位がある。
これに見合うのは、それこそシデやジェイク、ミドルといった連中しかない。おまけに皆既婚者で、子持ちで、愛妻家だ。

「……難しいもんだな。だが、お前さんを愛してくれる男は、いるんじゃねえか?
その男に、勇気がないだけで」

「そうでしょうか。……私の地位が、それを妨げているのは分かります。しかし、これは捨てられません。私の生業ですから。
だとすれば、私は神と添い遂げる定め、ということなのでしょうね。……あ、もう一杯お願いします」

凄いペースで飲んでいる。本性は、なかなかに寂しがりやだったということか。
女手一つで教団をまとめ上げようと必死なのは、その裏返しかもしれない。
とすれば、この状況はあまり良くないといえる。どこかでぽきっと行きかねない危うさが、彼女にはある。

とはいっても、俺に紹介できる男がいただろうか?

……

※70以上でイベント発生

※イベント発生

「ああ、いたいた。こんなとこに」

俺は店の入り口に、息せき切ってやってくる男の姿を見た。視線はユミナの方を向いている。
中肉中背、目が少し垂れている優男だ。……この顔も見たことがあるぞ。

「ソールっていったか、あの男」

「ええ。1年ほど前から、教団の手伝いをなさってるんです。
『復興にめどが立った』とネモさんたちはアングヴィラに移っちゃったんですけど。彼はここに残って冒険者稼業を続けているんです」

そういや、ネモたちはまた移住したのだったな。ジュリアに子供が生まれたってのもあるが、何でも開拓民として志願していると聞いた。
そこを第二帝国とするつもりなのかもしれないが、あまり前のめり過ぎると良くねえ気はする。
まあ、ミドルやジュリアが生きているうちは問題ないんだろうが。

「そうか、そりゃ何よりだ。おーい、お前さんも飲まねえか」

「えっ……誰ですか、その人。……あれ?」

ソールも俺に気付いたようだ。顔が驚きで満たされる。

「ああ、『ゲイル』迎撃戦では世話になったな。どうだい、同席しては」

奴の顔が明るくなった。……これはそういうことだな。

「いいんですか!じゃあ、お言葉に甘えて」

ソールが酒席に加わった。ユミナはちょっときょとんとしている。
……この女も、大概に鈍感なようだ。

#########

俺らはシデやジェイクの思い出話に花を咲かせた。
話の中心は、やはり「ゲイル」迎撃戦だ。俺が宙に浮いていたという話をソールから出された時にはぎくりとしたが、
「あれはネモが魔力糸で吊っていたんだ」と話すと納得してくれた。もちろん、そんな糸はこの世にない。

「ちょっとお手洗いに行ってきますね」

したたか飲んでいるが、ユミナにほとんど酔った素振りはない。「たがが外れる」と言っていたが、泣かなきゃ問題ないらしい。
大した酒豪じゃねえか。ライラよりよっぽど強いと見える。

俺はソールに耳打ちした。

「ユミナにほの字なんだろ?お前さんも臆病だねえ。なぜいかねえ」

「いや……どうも、彼女は別なんですよ。僕も結構、女の子の扱いには慣れてるんですけどね。
本当に好きになったのは、多分彼女が初めてです。だから、どうやったらいいものか……。
それに、彼女もそんなに男の人に慣れてる感じしないですし」

こいつも大概にチキンだな。ならば……

※ソール君にアドバイスをしてあげてください。
安価下3で自由安価。酔い潰すための方法でも可能です。


※459をアレンジして使います。というより「お互い酔って素直になれや!」的な。
ただ、ここでは強いお酒はありません。……つまり。

中途半端ですが、今日はここまで。

少し進めます。

「ちょっとそこで待っててくれ」

俺は外に出て路地に入り、周りに誰もいないのを確認した。プレーンウォークで自分の間に飛ぶ。
確か……この辺りにあったはずだ。そう、これだ。

俺は目当ての物を取ると、また元の場所に戻った。

「おう、待たせたな」

既にユミナは戻っている。ソールが助かったという表情を浮かべているのを見ると、会話に困っていたらしい。

「どちらに行ってらしたんですか?お手洗い?」

「や、ここの飯は旨いが酒が薄いのしかねえからな。ちょっと買ってきたのさ」

俺は懐からウォッカの瓶を取り出した。もちろん、そんなものはモリブスには売ってない。

「あと……あった。おーい、大将。オレンジジュースくれ」

オレンジジュースが来ると、俺は空のグラスにウォッカを注ぎ、それをオレンジジュースで割った。

「よっと……二人分作ったぜ。『スクリュードライバー』って酒だ。甘いから、そこの嬢ちゃんにも飲みやすいはずだぜ」

ユミナが一口飲むと、「美味しい……!」とうっとりしたように言う。ソールも「いけますね、これ」と頷く。

「だろ。飲みたかったら、いくらでも作るぜ」

俺はソールに目配せした。ソールはぽかんとしていたが、ユミナの様子を見て「あっ」と一言発した。
ユミナはすぐに一杯飲み干してしまったが、目が少しとろんとしている。頬も上気しているようだ。

「んー、身体が、熱いですねえ。辛いの、食べ過ぎたかしら」

ソールが慌てたように俺に耳打ちする。

「ちょっとランダムさん……何か盛ったんですか?」

「いや。ただ、お前さんは北国の生まれでそこそこ強い酒は慣れてるだろうが、このユミナは南国育ちだ。だから酒に強いといってもエール限定なわけだ。
しかもこれ、結構強いんだよ。だから、女を酔わせるには一番いい酒ってわけだな。……理性が強すぎる子だろうから、こうでもしねえと素直にお前さんに寄りかからねえと見た、ってわけだ」

ソールはいまいち釈然としてない様子だが、ユミナはそれに気づいてないようだ。

「えっと。ちょっと場所変えません?そうね、もうちょっと静かなとこがいいかしら」

俺は頃合いと見た。ウォッカの瓶をソールに押し付ける。

「作り方は、さっきやって見せた通りだ。ウォッカとオレンジジュースを、大体半々。これ以上ウォッカを多くすると飲みにくくなる。
かなり強めのレシピになってるから、気を付けながら作りな」

俺は立ち上がる。

「悪いな、俺はちと用があるんだ。代わりにソールが相手するってよ。今飲んだのも、ソールが作れるそうだ」

「本当ですか?じゃあ、行きましょ。ギルドハウスがいいかしら」

酔い始めたのか、ユミナがソールの手を取った。
元々、ソールに好意がないわけでもなかったのだろう。
地位とか年齢を気にする、強すぎる理性が問題だったわけで、アルコールでそれを飛ばしてやればあとはなるようになるはずだ。

「んじゃ、俺はこの辺で。また会うことがあったら、飲もうや」

###########

それから二人がどうなったかは、詳しく知らねえ。
ただ、少数種族たる翼人が多いのは、旧都イーリス周辺とモリブスという事実だけは言っておこう。

夜にシデの息子、アイル君の話を。

500年ともなると魔素も大分薄れて住める世界広がってるんだろうな

本編終了後は穴はどうなるんだろう?

2130メドに再開。

>>471
そうですね。かなりの規模まで生活域は広がってます。
上にも旧都イーリスとありますが、これは元々教団の首都だった場所です。(次の話に出ます)

>>472
後で述べるつもりですが、浅い層は観光地化してます。
ただ、「穴」の活動自体は止まってません。深層は依然危険なままです。

結局コーウィンの教団絡みの話はほとんど聞けずじまいだったな。続編で明かされるのかそれとももう語られることはないのか

>>474
うーん、その話はなさそうですね。大会議ルートに向かった時点で消えちゃった感があります。

質問ターンは回数制限の都合上、必要ない話は聞けなかったからなあ……選択肢にはそれっぽいのあったけど……ちなみにどんなルートなら教団メインの話になってたんだろう

>>476
帝国と全面対決ルートですね。この場合、とりあえず対立勢力は片っ端から倒す感じになったかと思います。
多分ブレイズとも対立可能性はあったかと。早々に「一族」の全貌が明らかになったため、教団云々は脇に置かれましたが。

なお、500年後の世界は資源不足のため結構ギスギスしてます。鉱山の汚染が消えるのが遅かったため、500年たってるのに文明レベルは19世紀後半~20世紀初頭ぐらいです。
ただ、携帯だけはそこそこ普及してます。

では、再開します。

【ランダムの「酒の細道」】
その2・テルモン風辛豆腐と紹興酒

テルモンは寒冷地だ。夏はいいが、冬はどか雪が降るのも珍しくない。だからか、身体を中から暖めるために辛い食い物が発達してきた。
災厄の日までは、南にある魔候国からは香辛料が、北のジェスタル帝国からは毛皮や肉類が交易されていた。それはしばらく止まっていたが、ここ10年ぐらいからはまた随分と活発になってきた。
まあ、ベビーラッシュで人口が一気に増えたからな。21年前のサロメによる襲撃で減った分は、テルモンでは大分戻ったと言っていい。

まあ、交易が活発になれば旨いものも増える。香辛料が前提になっていたテルモン料理も、昔の水準を取り戻してきた、ってわけだ。
中でもこの「テルモン風辛豆腐」はいい。飯が進む。普通の酒にはそう合わないが、少し癖のある甘さの紹興酒にはピッタリだ。
もちろん、テルモンには紹興酒はない。白酒とほぼ同じの製法の酒はあるらしいが。
そのうち農地が拡がり、麦の量が増えてくればウイスキーもまた作られるだろう。ヘイルポリスの辺りは、昔は名産地だったからな。

俺はテルモンの食堂で辛豆腐に唐揚げ、そして自分で持ってきていた20年物の紹興酒に舌鼓を打っていた。
辛い豆腐の味をさっと紹興酒の甘さが洗い流す。実にいい。

「ランダムさん……ですよね。お久し振りです」

いきなり横から呼び掛けられた。ぎょっとして見ると、大人しそうな黒髪の青年がいる。……よく見ると、小さめだが白い翼があった。

「お前さん、アイルか」

「ええ。……10年ぶりぐらいでしょうか」

アイルは穏やかに笑った。親父のシデに、よく似ている。

「こんなとこで会うとは奇遇だな。アングヴィラに行ってたんじゃなかったのかい」

「え、ええ。まあ、色々ありまして」

アイルは15になって、テルモンの統領職を辞したシデと一緒にアングヴィラに戻っていたはずだ。
シデとダナは「少し休みたい」と慣れ親しんだアングヴィラで穏やかに暮らしていると聞いていたが、アイルは違うのだろうか?

「まあ、なんだ。積もる話もあるから、一杯やるかい?」

「ええ、お言葉に甘えて」

アイルはあっさりと同意した。シデは酒をほとんど飲まなかったが、ダナの血かね?

「じゃあ僕は、この細切り肉の帝国風炒め、それと辛豆腐で。あとお酒は……」

「ああ、持ってきてるからそれはいいぜ。大将、持ち込み問題ねえよな?」

店主は苦笑しながら「宣伝お願いしますよ」という。

「ランダムさん、今のは?」

「ああ、たまに地上に出ては、旨い店の宣伝とかやってるんだよ。助言もやってる。無論、無償だ。
んで、ギルドハウスで吟遊詩人のふりして、さりげなく旨い店を冒険者に教えてるってわけだ」

「まあ、ランダムさんなら間違いないですからね。……いけますね、このお酒。ふくよかな香りに、コクが凄い」

俺はにやっと笑った。酒が分かる男に育って嬉しいぜ。

「『会稽山』って酒だ。無論、この地上の酒じゃねえ。……何かあったか」

アイルは言いづらそうな顔をしている。

……

30以上でイベント発生

※イベント発生せず

「……あ、いや、大したことじゃないんです。テルモンには、勉強に来ただけなので」

「本当か?シデやダナと何かあった訳じゃねえよな」

「あ、それはないです。父さんも母さんも、元気そのものですよ。じき、開拓団とトリス森王国の辺りに視察に行くって言ってました」

トリス森王国か。エルヴィンとかいうアングヴィラの前村長の出身地だな。
エルヴィンは完全に楽隠居の身だが、トリス森王国とのパイプ役になっていると聞いている。
あそこも最近人口が増えてきて、街中でエルフを見かけることも珍しくなくなった。

「そうか、やっぱ根が冒険者なのか、じっとしてられねえのかね。弟や妹は?」

俺は唐揚げを頬張った。これにもピリ辛のタレがかかっている。酒が進むわけだ。

「シルヴァは父さんたちと同行してます。ピアは、アングヴィラに。たまに『穴』に行ってるみたいです。あいつが一番、冒険者の適性があるみたいですね」

「『穴』か。まあ浅い階層はともかく、深いとこはまだ危険だからな。『穴』の物理法則とか分かってねえことは多いし。
俺もたまに行くが、第三十階層から下はやっぱシデたちじゃなきゃ難しいだろ」

「そうなんですか?最近二十八階層まで行ったって聞きましたけど。ミドルさんのとこのミハイル君と一緒に」

俺は驚いた。二人でそこまでってのは大したもんだ。しかも、ピアはまだ15とかそのぐらいだったはずだ。

「……大したもんだな。血は争えないか」

「戦闘は父さん、性格は母さん似ですけど。僕とは逆ですね」

よく見ると、アイルの腰には神器「村正」の鞘がある。アイルは剣術なら当代一の達人として知られ始めていた。

しかし、こいつの悩み事って何だろうか?世界の行く末なのか?……それなら俺に素直に言うはずだが。
アングヴィラから離れたかった、そんな気すらする。……何だろうか?

※安価下5ぐらいで自由安価。
このぐらいの若者が抱える悩みって、決まってますよね。ただ、彼の場合はちょっと面倒です。現代でも、なかなか難儀な悩みです。

ヒントは「アングヴィラから離れたかった」です。偉大な両親へのコンプレックスではありません。(アイル君はそこは乗り越えてます)
もっと下世話な話です。

あと、普通の人は多分ほとんど体験しない悩みです。アイル君は普通の人のはずですが……

とりあえず今日はここまで。自由安価は明日の更新まで延ばします。

なお、この悩みにはアングヴィラにいるはずの誰かかが絡んでます。
ややぶっ飛んだ悩みですので、お気軽に。(不正解の場合でも、話は進みます)

ピンと来た
アレだろ血の繋がった妹好きになったとか面倒くさいやつ
それ以外ならまさかの実は弟の方が本命とか…?

更新は夜です。

>>490
いい線行ってますが違います。近親系ではありません。
(そういうのはミハイル君担当ですね)

再開します。さすがに正解の方はいませんでしたね。
色恋沙汰でジュリアが噛んでいるというのは当たってますが、その斜め上です。
(ジュリアの設定を考えれば……?)

そーいやジュリアが両生具有なのって何か理由あったんかな。一族のハーフにもいろいろあるみたいなこといって明かされないままになってる気がするけど

「悩みがあるんだろ?……ずばり、色恋沙汰だな。違うか」

俺はニヤッと笑ったが、アイルは苦笑とも困惑ともつかぬ微妙な顔をした。

「色恋……なんですかね。僕には、よく分からないんです」

「ん、どういうことだ?」

シデには朴念仁な所があったが、その息子であるアイルもそれを受け継いじまったってことなのか?
しかし、紹興酒を一気に飲み干した奴の言葉は、俺の想像の斜め上を行っていた。

「自分が抱いている感情が、恋なのか友情なのか……分からないんですよ。
おかしいと思いませんか?男が男に恋をする、って」

「……何??」

アイルは自虐気味に笑った。

「まあ、そういう反応になりますよね。……もちろん、父さんや母さんには話してません。
当の本人は、気付いてると思うんですが……。ランダムさんなら、拒絶せずに話を聞いてもらえると思ったんですが」

俺は心底驚いた。同性愛者は、今のこの世界では珍しい。
少なくとも、それを公言できる素地などほとんどないはずだ。そりゃ、悩むわな。

「いや、俺は拒絶しねえぜ。愛の形は、人それぞれだ。
問題は、相手が誰か、だな。詳しい話、聞かせてもらえねえか」

「はい。……ミドルさんとライラさんの第二子……ユリウスです。
彼とは昔から仲が良くて、いい弟分だとずっと思ってました。一つ下ですけど、思慮深くて。頼りになる奴だなって。
でも……15ぐらいになってから、どうしても彼を見る目が変わっちゃったんです。
彼が髪をかき上げる仕草、横を通り抜ける時に漂う薫り。
ユリウスは男のはずなのに、心の臓が高鳴ってたまらないんです」

ん?第二子?俺は引っかかるものを感じた。
アイルは紹興酒のグラスを空にして、話を続ける。

「それが決定的になったのが、一か月前でした。ユリウスは、アングヴィラから旧都イーリスへの調査団に入ることになって。
先遣隊のネモさんの下で、しばらく働くことになったそうです。
それで……彼が僕にも一緒に来てくれ、と。……僕は戸惑いました。彼をただの友人と思っているだけなら、断る理由などどこにもないんです。
でも……彼を恋愛対象と見ていたなら。そしてそれが彼にばれたなら、あるいは周囲に漏れたなら。
……僕はその時に何が起きるのか怖くて、逃げたんですよ。ここに」

アイルの目には、薄く涙が滲んでいる。まあ、気持ちは分かるわな。
だが、アイルはいくつか勘違いをしている。

「まず、一つ。逃げたのは良くねえな。親父さんやお袋さんは、どんな時も逃げなかったぜ。
もちろん、お前さんはシデやダナと違う。だが、一応正面から当たってみる必要は、あったんじゃねえか?
泥沼に足を踏み出したら沈むかもしれないが、うまく先に進めるかもしれない。
だが、足を踏み出さなかったら前進はない。説教臭くなっちまって悪いが、そういうこった」

アイルは唇を噛む。

「……その通りです……返す言葉もありません」

「二つ目。一緒に来てくれとユリウスが言った時、どんな感じだった?」

「……彼は僕を抱きしめてきたんです。……元々、よく僕の身体を触る奴でしたから、その延長線とばかり。
……『考えさせてくれ』と言った時、とても寂しそうだったのは忘れられませんが」

俺は頭をかいた。……こりゃあ、もう9割方間違いねえな。

「お前さんのそういう鈍感なところ、親父さんにやっぱり似ちまったんだなあ。
ユリウスもお前さんに気があるんだよ。それを何でわかんねえかねえ」

「だって!ユリウスは男ですよ!?僕が普通じゃない性癖なら、そんな普通じゃないのがそんなにいるはずが……」

「そこだよ。お前さんが一番勘違いしているのは。三つ目。ユリウスの本当の父親、誰か知ってるか?」

※70以上で知っている

※知っている

アイルははっとしたような表情を浮かべた。

「そう言えば……聞いたことがあります。ユリウスはミドルさんの子じゃなくって、ジュリアさんの子だってこと。
世間体上ミドルさんの子ってことにしてるって、随分昔に母さんが……。
でも、そんなはずないと思ってました。……でも、確かに言われてみれば、金髪に青い目って、ジュリアさんによく似てる」

「知ってりゃ話は早いな。その通り、ユリウスはジュリアとライラの息子……であって娘でもある。
ジュリアは両性具有者なんだよ。俺ら『一族』の話は聞いているだろう?
んで、ジュリアの親父もジュリアンっていう『一族』だ。ちなみにシデもダナも、『一族』の血が混ざってる。無論、お前さんもだ。
で、『一族』ってのは、人体の設計図を思い切り弄って作られた存在だ。だから、特定の組み合わせで『バグ』――ある種の不具合が起きる。
ジュリアは元々、ジェスタル帝国の末裔だったわけだが、『一族』とジェスタルの血が混ざるとたまにこの不具合が起きたらしい」

俺は唐揚げをがぶりとやって、それを酒で流し込んだ。

「その不具合が、両性具有だとでも?」

「ご名答だ。過去の帝国の王家にも、そういうのが何人かいたらしいぜ?しかも決まって名君だったらしい。
んで、お前さんも知っての通り、ミドルんとこは3人そろってえらく仲がいい。セックスの時も、必ず3人で致すって話だ。
まあ、お前さんには刺激が強い話だろうが……。つまり、そういう過程で生まれたのがユリウスってことだ。
もちろん、そのこと自体はあの一家の中じゃそんなの大したことじゃないわけだが、唯一問題があったのは両性具有が遺伝しちまったってことだな」

アイルがぽかんとした顔になっている。そりゃそうなるわな。

「てことは……僕が抱いていた感情は」

「分かんねえけど、多分男が女に感じるそれじゃねえか?少なくとも、ユリウス……あの親だから裏では『ユリア』とか呼んでそうだが、
そいつがお前に感じていたのは友情では多分ねえよ。見た目が中性的だから、仕方ねえ面もあるがな」

ユリウスに俺が会ったのは7年ほど前だ。まだ12ぐらいだが、男とも女とも取れる外見だったのを覚えている。
そういや、昔のジュリアもそんなんだったな。

「だとしたら、早く戻らなきゃ!!……でも、何と言えばいいんだろう……」

「あ?んなの素直に気持ちを言やいいんだよ。
だが、どうしても勇気が出ないなら、これを飲め」

俺は懐から一つの瓶を取り出し、空になったアイルのグラスに注いだ。透明な液体が、グラスの4分の1ほどを満たす。

「……これは?」

「『花酒』という。地上じゃもう数万年も造られていない酒だ。
はるか昔、ある島で造られていたらしいが詳しくは知らねえ。俺がデータを元に再現したもんだ。
とにかく強い、しかし旨味も強い。気付けにはちょうどいいぜ」

アイルは少し躊躇していたが、意を決してそれを飲み干した。

「うっ……強い……!でも、確かにコクが凄いですね。それに、何だか身体が温まったような」

「だろう。……どうせプレーンウォークはできねえんだろ?連れて行ってやろうか?
確かまだ、調査団はアングヴィラのはずだったよな」

調査団の出発は、なぜか無期限延期になっていた。間違いなく、ユリウスも気に病んでいるってことだろう。
これで気付かないってのだから、アイルも大概に鈍感な男だ。

「え、ええ。お願いします。……このお礼は、必ず」

「ああ。旨い酒を見つけてくれれば、それで構わねえぜ」

##########

数年後、アイルからはジンによく似た酒が送られてきた。廃墟になったイーリスを発掘した際に見つかった文献から、再現したのだという。

##########

イーリスの辺りには、今でも翼人が比較的多い。それと、ごくまれに両性具有者が生まれることもあるという。
「神の授かりものだ」という奴もいるらしいが、真相はつまり、そういうことだ。

なお、公的にはアイルもユリウスも生涯独身ということになっている。
ただ、夫婦と見紛うばかりに仲睦まじかったことから、後世になって一部の女たちが色々創作したらしい。
女性だけの劇団がその創作を演じているが、それもまた、別の話だ。

番外編その2はここまで。明日からその3やります。
多分、ノリが大分変わる気がしますが……大丈夫ですかねえ。

>>495
その辺りの回答にもなっております。まあ、メタな話をすると単に筆者の趣味というのと、
「噂では死んだのは女児なのに、今いる皇太子は男」というのを矛盾なく説明するにはこれしかないと考えたからなわけですが。

ちなみに、結局ジュリアが「針」を起動するシーンがなく終わってしまったためこの辺りはうやむやになってますが、
実は本当に一度ジュリアは死んでます。厳密に言えば、死ぬ直前まで行っています。
針を通してジュリアンから送られる魔力で生命維持をしている状況であったわけで、
ジュリアンが死ぬとジュリアも死んでしまうという設定がありました。
ベネディクトのジュリアン襲撃は、その意味でキャラロストの危機だったのですね。
(「死の復讐者」なら、ジュリアン殺害はできてしまうため)

ちなみに上の理屈で言えばジュリアも相当長寿になるはずです。
実際長寿なのですが、500年後にはさすがに死んでます。(細かく設定してないですが、大体200~300歳ぐらいで死去のイメージ)
後半100年ぐらいは、実質的な世界の取りまとめ役にならざるを得ず、色々大変だったらしいようです。

次はアリスとヴォルガか

この二人はいつまで生きてるんだろう

マリーンは果てしなく一族に近いとかいってたけど500年後も生きてるのかしら

>>503
その3ではその辺りについて触れる感じですかね。
テロメア限界を延ばしているため非常に長寿ですが、ヴォルガは500年後は死んでます。
アリスは、多分どこかで登場するでしょう。さすがに少女姿ではありえないですけど。

>>504
こちらは普通に存命中です。500年後も出るでしょう。多分。
なお……
(不吉な内容ではありません)

ジャックとデアドラの関係とか選択肢には出てたけど聞けなかったな
知りたい

>>508
これは作中でも示唆してあったはずです。まあ、ジャックの最期はやりますのでお待ちを。

少し進めます。

【ランダムの「酒の細道」】
その3・ヒラメの薄造りと大吟醸

魔素が止まって30年と少しになる。段々と住める土地は広がっていき、イーリスやファルーダの辺りにも人が立ち入れるようになった。
沿岸部にも探索の手が広がっている。魚介類なんざ久しく出回っていなかったが一部では食えるようになった。
といっても、まだ相当高い。漁の技術も途絶えているから、良質な魚介はなおのこと貴重品だ。
それを上手く料理できる奴となると、さらに少ねえ。

「……で、俺を呼んだってわけか」

「すみません、ランダムさんしか心当たりがいないもので……」

俺の前には強面の男がいる。話してみると存外気弱なわけだが。
テルモンを中心に運送業と飲食業を手掛けているコバレフという男だ。
両親はシデたちと関わりのあった人間と聞くが、無論俺の素性は知らねえ。

目の前には平べったい魚がある。……これ何だっけな、ヒラメだったかカレイだったか?

「調査団の網にかかった魚なんですが、食べられるかを調べて欲しく思いまして。
もし量が取れるなら、流通に回したいと思ってるんですが」

どちらだったか全く自信がない。むむむと唸っていると、ある考えが思い浮かんだ。

いるじゃねえか。俺より海に詳しそうな奴が。

###########

「で、私たちを呼んだってわけ?」

少し不機嫌そうな顔でアリスが言った。随分と会っていないが、少女とまでは行かずとも20ぐらいにしか見えない。

「魚か、久し振りに見るのお」

その後ろから灰色の長い髪と髭の男が顔を出した。ヴォルガだ。こちらはほとんど変わってないな。

「悪いな、知識面じゃ俺よりあんたらだと思ってな。分かるかい」

アリスとヴォルガはテルモンの「ダリオ総合学院」の理事長と副理事長に納まっている。
たまに教鞭をとるらしいが、内容が専門的でついていくのが大変だとの噂だ。
それでもミドルの息子やアレスの娘など、優秀な人材も育っていた。

「簡単よこんなの。目が左側でしょ、ヒラメよ。
というか、魚介類取れるようになったのね。昔からほとんど獲れなかったって話だけど」

「推測じゃが、魔素の流出が止まって海の汚染も急激に改善したのじゃろうな。
これからは漁業も少しずつ盛んになるじゃろ。……というか、腹が減ったのお」

ヴォルガがヒラメの方をじっと見ている。アリスがはあとため息をついた。

「食い意地が張ったジジイだなあ。これ、食べられないの?」

コバレフは少し困惑していたが、俺が然るべき金は払うというと「料理法教えてくださいよ」と言って譲ってくれた。

「さて……場所変えるか。場所はどこがいい?」

アリスは少し思案した後言った。

「私たちの家でいいかな?ちょっと相談事もあるし」

本格更新は夜です。

余談。ロールプレイその2です。

http://lousy.s53.xrea.com/cgi-bin/up/dat/lup12789.txt

*勝利*手前ですが、耐久力が……。★運命のオーブとか欲しいですねえ。
あと火力が微妙に足りないので、★エクスカリバー辺りが望まれるところ。
なお、プレイ時間が異常なことになっているのは数日間つけっぱなしで放置してしまったためで、実際は15時間ぐらいです。多分。

ザックに入れっぱなしってのもなんかアレだし後日談でボレルさんに会いに行くとかどうかしら。シデたちは鉄塊の意味まだ知らんわけだしさ

世界救った後のシデの話をリクエストしてみる。本編では結局使う機会のなかった時間遡行はどうしてるんだろ。あとプレーンウォークとかも。

再開します。

>>517
ボレルはジャック編で少し出す予定です。

>>518
うーん、どうでしょう。シデよりもミドル一家の方が書きやすい気がします。やるならR板ですかね。
なお、シデは医術の祖的な役割も担うわけですが、治療の過程でこっそり時間遡行とかは使っていたかもしれないです。
(ちなみに、本文中でも記述があったかもですが、シデの父が「偉大なる癒し手」と呼ばれたのはこの力を使っていたからです)

##########

アリスたちの家は、テルモン郊外にあった。質素なその家は、この世界で最大の学術機関の長の家とは到底思われないだろう。
「ウィルコニアに永くいすぎたせいか、こういうロハスな暮らしに憧れてたのよね」とはアリスの弁だ。

「あ、お母さん。お帰りなさい」

出迎えたのは10歳ぐらいの少年だ。お母さん?

「ああ、私の息子よ。旦那も中にいるわ」

「旦那って……ヴォルガじゃないのか」

「あー、ないない。こいつは単なる後輩よ。それに、研究馬鹿のジジイはさすがに恋愛対象にはならないわ」

ヴォルガはホッホッホと温和に笑っている。まあ、この見た目でこの子の父親やってたら驚くわな。

家の中身は外見通り質素だが、所々この世界のものではない機材がある。PCか。

「シデさんに頼んで、ウィルコニアから持ってきたのよ。接続はウィルコニアに繋がってる。
あそこ、まだ生きてるからね。『穴』の研究と『結界』の監視が、ここからでもできるようにしてるってわけ。
あ、ヒラメは私が捌くわ。何かリクエストある?」

「んー。ああ、今酒持ってきてるんだよ。『日本酒』。分かるかい?」

「『ニホンシュ』……あー、『サケ』ね!ここでそんな単語聞くとは思わなかったわ。
まさかこの時代でも作られてるの?」

「いんや、俺がオルドの所にいた時、趣味で奴のデータベースから酒関連のデータを片っ端から抜き取った。
ハッキングだけは奴にも負けねえ技量があったからな。んで、それを上手い事復元したってわけよ。
製法もブランドごとに忠実に再現してある。だから、味は問題なしだ」

アリスの顔が明るくなった。こいつも実は飲める口だったか。

「それなら素材の味を生かしたのがいいわね。カルパッチョでいい?」

「あー、構わねえよ。白ワインでもいいが、日本酒でも十分だろ」

奥の方から、30ぐらいの優男が顔を出し一礼した。……どこかで見覚えがあるような。

「旦那は普通の人間だよな。……実年齢ウン万歳のお前が、よく誰かとくっつく気になったな」

「……うっさいわね。ヘルラ副船長の息子じゃなかったら、蹴っ飛ばしてるところよ。
まあ、年齢と言っても寝てる時間が随分長かったからね。
世界崩壊直前にテロメア延長の施術をオルドに受けさせられたから、恋とか何とか知る暇もなくこうなっちゃったし」

「……お前さんも難儀してるんだな」

俺は苦笑した。俺ら「一族」もそうだが、アリスも普通の人間とは全く違う。
しかもその人生の大半を、「穴」に縛り付けられてきた。ある意味、本当の意味の人生を送った時間はアリスもヴォルガも短いのだ。

「あんたはどうなのよ。『一族』なのに、人間とそんなに付き合ってていいの?」

「俺は元よりそういう役割だからな。酒、たまに娼婦。そして旨い食い物。それだけありゃ十分だ」

アリスはふうと息をついて、「あんたも大概に変わってるわね」とこぼした。

###########

「じゃあ、20年ぶり?ぐらいの再会を祝して。乾杯」

チンとグラスが鳴った。ヴォルガは「わしは下戸じゃからの」とお茶での乾杯だ。
目の前にはヒラメのカルパッチョ、それと……ドレッシングのかかってない薄造りがある。

「こいつは……?」

「ああ、その塩を少しつけて食べて。本当は醤油がいいんでしょうけど、そんなものこの時代にはないし」

見ると、塩にレモンが添えてある。……こりゃいける。

「旨いな。塩の方が、ヒラメの甘味が引き立っている気がするぜ」

「ありがと。私とヘルラ、地中海沿岸の出身だったからね。魚介の扱いは、ママたちから教わってたのよ。
……って地中海って言って、あんた分かったかしら?」

「ああ、俺はいいぜ。何故か生まれた時から知識はあったから。
お前の旦那はぽかーんのようだが」

アリスは気付くと、旦那に向けて「ごめんっ!またやらかしちゃった」と謝る。
彼は「いや、アリスさんのことはちゃんと分かってるから」と困った風に笑っている。

「随分ベタぼれだな。いや、本当にどうして所帯を?」

「この子……ヴリンってんだけどね。私の教え子なのよ。
まあ優秀なんだけど、それ以上に私の気持ちを察してくれるのよね。……この子と会って、やっと『孤独じゃない』って思えたのよ」

※40以上で追加情報

※追加情報あり

俺はヴリンというアリスの旦那の顔を見て、誰に似ているか思い出した。ジェイクだ。あいつの息子、というわけか。
ジェイクの能力はブレイズからの借り物と聞いたが、今のアリスの言葉からしてちゃっかり遺伝していたらしい。
本人に気付かれず精神感応術を使うのは、相当な技術のはずだ。

ヴリンは俺の思考に気付いたのか、軽く頭を下げた。
アリスは寿命以外は普通の人間だから、多分ヴリンの力は知らない。
あるいは知っていて受け入れているのかどっちかだろう。前者な気はするが。

俺は静かに笑って酒を飲んだ。旨い。

「……にしても、このお酒美味しいわね。すごくフルーティで、しかもしっかりとした旨味がある。
『大吟醸』っての?これ」

「『十四代龍泉』って酒だ。日本酒の中でも最高峰だぜ」

「本当に美味しいです。お酒が苦手な僕でも、これは飲めますよ」

蚊帳の外に置かれたヴォルガが「うーん、飲みたいのお」と言っていたので少しグラスに注いでやった。

「……で、悩みって何だい。家庭……のことじゃねえよな」

アリスは頷いた。

「もう学院ができてから、30年でしょ?そろそろ、潮時かなって思って。
……ああ、教えるのが嫌とか、そういうんじゃないのよ。ただ、私の外見が……ねえ」

「ああ……確かに」

彼女の外見は20そこそこにしか見えない。30年ちょい前に学院の理事長になった時も、「こんな子供が?」と一悶着あったのを覚えている。
その時はシデとダナがごり押ししたのだが、30年もたっているのにほとんど年を食っていないのは、さすがに異常と思われるだろう。

「ヴォルガは、まだごまかせるのよ。元がジジイだし、年齢が55から85になりました、と言っておけばまだ通じるから。
私はそうはいかない。実際、一部からは怪しい目で見られ始めてる。
シデ君たちがとりなしてはくれるだろうけど、ちゃんと後任に道を譲って、隠居しようかなってね。研究は、家でもできるし」

「確かにな。『一族』も地上とは不干渉のスタンスになったわけだし、『ウィルコニア』の存在も機密にしたいってのはよく分かるぜ。
不穏因子を出さないためには、賢明な考えかと俺は思うがねえ」

「そうなのよ。でも、まだ教えなきゃいけないことはたくさんある。……ヴォルガが理事長、って柄でもないしねえ。それもそう続けられないでしょうし」

※20以上でイベント続行

※イベント続行

「じゃあ、僕がやりましょうか?」

ヴリンが手を上げた。……なるほどな。

「えっ、大丈夫なの?確かに教え方が上手いって評判ではあるけど」

「事前にある程度アリスさんが教えてくれれば大丈夫ですよ。そこは心配しないでください。
あまり専門的なのは、それなりの準備期間がいりますけど……」

ヴリンは精神感応術でアリスの思考を読み取り、それを教壇で伝える考えらしい。上手くしたものだ。

「うん、分かった。ヴリンがそこまで言うなら。
後は、隠居先ね。ここでも構わないけど……」

※自由安価でアリスの隠居先を示してください。
明日夜更新まで受け付けます。

※ぶっちゃけた話どこでもそう変わりはないのですが、500年後の続編に少し関わります。
「できるだけ安全そうな場所」を考えてみてください。

今日はここまで。

明日はアリス編を終わらせて、ジャック編の導入という感じでしょうか。
しかし軽いノリになるかと思ったら、思いのほか話が全うな方向に…。

ジャック編は誰を語り部にするか検討中です。ランダムも出すのでこの番外編のノリでもいいのですが。

ちなみに、十四代龍泉は20万以上するらしいです。
通常の十四代は飲んだことがありますが、さすがにこいつは無理です。

アンバライト組は汚染された土地の浄化を促進させる役割を担えないかしら。

>>531
土壌の問題ですから、魔素を吸いとろうにも限度があるってわけです。
水ならある程度吸収できますが、それでも一個人ができる浄化などたかが知れているとご承知して頂ければ。

あと、ブランドは今後のことを予期して何かやってますし、ジャックはそのうち分かりますが汚染地域に行けない理由があります。

魔素って魔翌力の源みたいなものなんだっけ、やっぱり浄化進むにつれて魔法の影響力は弱まって行くのか?最悪使えなくなる可能性も

>>533
その通りです。魔法を使える人間は徐々に限られた人間だけになります。
後世では魔術師は別途コミュニティを作って活動しています。

ただ、続編スタート時では……

ドワーキンとかメイドは、コーウィンが亡くなった後は何やってんだろ

>>536
世界に散り散りになってます。……あの戦闘で生き残ったメイドは少ないですけどね。
ドワーキンは、500年後にも出ます。

コールドスリープ抜きにしても120年近く少女の姿だったのに30年そこらで二十歳手前くらいまでに成長したのか?

更新は多分夜です。

>>539
魔素が止まったことで老化が少し早まったというのはあります。
ラジウム泉が人体に有益であるように、魔素(オルディニウム)も特殊な操作を受けた人間には有益であった、というわけです。
世界崩壊前のオルドは、その意味で歴史的発見をした偉大なる科学者であったわけです。

再開します。

「そうさな、ここよりはアングヴィラ……いや、あそこも大分人口増えているからな。
その近くのサラス辺りが無難だろう。あそこならゆっくりできるはずだぜ」

「……テルモンからは大分遠いわね」

アリスの表情が少し陰った。夫と離れるのはさすがに堪えるのだろう。

「まあ、そう言うと思ってな。これを渡しておく」

俺はポンと薄い板を渡した。もう一枚はヴリンの手に置く。

「……これは、『電話』?」

「その通り。プレーンウォークは誰にでもできるもんじゃない。『一族』とその近い親族以外ではシデとジュリアしかできねえ。
だが、互いの『電話』の位置情報を登録しておけば、もう片方の『電話』の持ち主の居場所に移動することは可能だ。
魔素は薄まっているが、まだこの機能は全然使えるはずだぜ」

アリスは見た目相応の、素直な笑みを浮かべた。

「ありがと。……前時代の遺物も、捨てたもんじゃないってことね」

「まあな。元々、大半はそういうものだったはずだ。……魔素――オルディニウムだって、本来望まれていた使われ方をしていれば違ったんじゃねえか」

アリスは考え込んでいる。そこにヴォルガが口を挟んだ。

「オルドは……元々は邪悪な男じゃなかったはずじゃ。少なくとも、わしが研究員として入った時は。
あれには、何かがあるんじゃろう。人の心を狂わせるに足る何かが。
わしらは鉱石自体を直に研究していたわけじゃないが、多分、そういうことだと思うぞ」

「かもな。……一つ聞きたい。ベネディクトやケインは、どこまでオルディニウムについて知っていたんだ?」

※10以上でベネディクトについて、70以上でケインについての情報あり

「ベネディクトは知っていたはずよ。……あいつは、サロメが何をやろうとしているかを知っていて、しかもそれに共感すらしていた。
オルディニウムについても、積極的に知ろうとしていたはず。……純度の低いオルディニウムも、持っていたと思う。
サロメの協力とウィルコニアの情報だけじゃ、『作り物』は作れないの。特に『終末兵器』は。
あの動力は、オルディニウムなのよ。その変位体であるアンバライトじゃ、あの出力は出ない。
ケインは知らないわ。誰かが言ってたけど、オルディニウムによる半ば先天的な人格異常なんじゃないかしらね」

「つまり、オルディニウムは今でもどこかで手に入る可能性がある、ってことか」

俺の背中に嫌な汗が流れた。

「分からないわ。それを知るかもしれない二人は既にこの世にいない。
まあ、人間が近づいてもそこから漏れる魔素で即死でしょうし、『一族』でも永くはもたないでしょうけど。
それに、あれは地中5km以上の深層にしか存在しない。今地上に魔素漏れが起きてないことを鑑みれば、杞憂でしょうね」

「……ならいいんだがな」

今の所、地中5kmなんて穴を掘る技術は人類にはねえ。「穴」にしても、第四十九階層に行こうなんて酔狂はいねえはずだ。
だが、不安要素ではある。アリスの言う通り、まず起こり得ない杞憂と言っていいんだろうが。

###########

俺はその後しばらくして、アリスの家を辞した。その後の会話は、孫をかわいがるジェイクとリリアの近況や、
父親と同じく女難の相があるミドルの息子の笑い話が中心だった。飯も酒も旨い、いい酒宴だった。

だが、どうしてもオルディニウムの話だけが引っかかった。
世界に不穏因子は、今のところいない。オルディニウムの話だって、すぐにどうこうって話にはまずならねえだろう。
それでも、喉に刺さった骨のように、この話の嫌な後味は残った。



……俺はこの時の会話を、470年後に思い出すことになる。



次はジャックの死になります。

先だって、誰の視点でやるかを募集します。

1 シデ
2 ミドル
3 ライラ
4 ランダム

安価下5多数決でお願いします。考察は特に要りません。
多分、書きやすさでいえば4>2>1>3かなと。狂言回し役としてランダムは使いやすいんですよねえ。

ライラで決定します。ウェットな文章が苦手なのですが、頑張ります。

構成など練りたいので、今日はここまで。
ジャック編が終わったら、R板編含めて次のお題を募集します。

今月下旬ぐらいをメドに、続編「崩壊する世界を旅する」を始めます。
なお、予告しますが「??」が再登場する予定です。フルネームで。

ナーミ達のその後とか気になる。

これはリクエストじゃないけど、コバレフの親って誰?

>>554
サーリャとホッズです。

あと、本編やる前に少し決めます。
ジャック編は……

01~30 EDから1年後
31~70 EDから3年後
71~90 EDから5年後
91~98 EDから10年後
99、00 EDから20年後

3年後ですね。本編再開は9時以降。

苦手の文章って悩むよなー
人のを参考しようとして、いざ書こうとしても悩むっていう

それにしても続編始めるのありがたくて楽しみなんだけどこんなに早く再開しちゃって大丈夫?

しばらくしたら再開します。

山中は衰えですかね。ソリス戦でその兆候はありましたが、ネリのスイングに反応できてなかった辺りどうしようもなかった気が。
再起は難しいでしょうが、とにかくお疲れさまでした。

>>558
別の話を構想していたのですが、上手い具合に続編として成立することに気付いたのが大きいですね。
蛇足にはならないと思います。多分。なお、その伏線を今回張る予定です。

なお、ウェットな文を書くのが苦手なので、その克服のために本作を書いたという面はあります。
カラカラに乾いた刑事モノとかが一番書きやすいのですけどね。

葬式というものは、人が死んでから行うものと相場が決まっている。
だが、人が死ぬ前、それも「死ぬと決まっている日」に行われる葬式は、ほとんど前代未聞のはずだ。

これは、そんな奇妙な葬式の話だ。



【長いお別れ】



「よう、来やがったな」

ベッドの上で軽く手を上げる、小柄で痩せた男がいる。声は細いが、まだしっかりしていた。

「お師匠……本当に今日なんですか」

「ああ。俺の心の臓が、そう言ってる」

ベッドの横には、酒の入ったグラスと紙巻きたばこ。「別に吸ったり飲んだりするわけじゃねえ、雰囲気だ」とお師匠は笑う。

あたしは唇を噛んだ。……仕方ないこととはいえ、お師匠の命を絶つ原因は、あたしたちが作った。
それしか、あたしたち、そして世界が救われる手段はなかったといっていい。
でも、いざ別れの時を前にすると……言葉が詰まった。

「いいんだって。本来ずっと前に終わってた命だ。
この3年は、本当に楽しかったぜ。……湿っぽいのはよそうや」

お師匠……ジャック・オルランドゥはからからと笑った。

#########

お師匠の命が残り少ない、と聞いたのは1年ほど前だ。
ダリオさんが魔素の流出が止まって1年半で死んだ時に、覚悟はしていた。
それでも、魔力制御装置が新しくなったことから、お師匠は大丈夫だと、どこかで思っていた。

だが、シデさんがジャックさんを診た時、その甘い願望は打ち砕かれた。

『魔素の流出が、身体の維持の前提になっていたようだ。
わずかな魔素の減少でも……この身体はもたない。すまないが……もって1年だろう』

その言葉を聞いた時、あたしは初めてシデさんに掴みかかった。
嘘だ、冗談でしょ、信じたくない……一通り取り乱し、ミドルとジュリアちゃんに取り押さえられた。
そして、人生で一番泣いた。いや、同率一位、だろうか。

それは、あたしの弟が死んで、救えなかったのを知った時。

あたしは、無力だと改めて思い知らされた。

ひとしきり泣いた後、あたしはお師匠の所に行くことにした。
ミハイルと生まれて間もないジャクリーンをミドルたちに預け、わざわざ一人でモリブスに行った。
お師匠がどう受け止めているのか、知りたかったからだ。

久々に来たお師匠の家は、嘘のように片付いていた。

『よう、どうした』

くわえ煙草でお師匠が現れた時は、驚いたというより拍子抜けした。
シデさんから、自分の身体のことは聞いていなかったのだろうか?

『お師匠……身体は』

『ああ、死ぬんだろ?一年後に。覚悟は決めてたさ』

魔素を止め、サロメを倒した後にその後に起きうることはお師匠に伝えていた。
その時も、お師匠はさして驚いても落胆もしていなかった。

『どうして……どうしてそんなに冷静でいられるんですか!?
死ぬんですよ??もう会えないんですよ??』

お師匠は苦笑した。

『まあ、そうだな。だが、人はいつか死ぬ。そして、俺は一回死んでるんだ。
言ってみれば、『ジャック』に戻ってからの人生はおまけの人生みたいなもんだ。
だから、こんだけ穏やかな死を迎えられるなら、悪くねえと思ってるんだぜ』

あたしは、納得できなかった。あたしに会えないことに、お師匠は……無念さを感じてないんだろうか??

『納得できねえ、って顔をしてんな。来なよ。ちょっとゆっくり話をしよう』

##########

「湿っぽいのはよそう、ですか……。頭では分かってるんですがね。
そういうのは、1年前にやっちゃいましたし」

あたしはふうと長い息を吐いた。

「違いねえな。あ、『宿題』どうした?」

「……あんなの1年でできるわけないですよ。あと20年はかかりそうです」

「はっは。そんなに楽はさせねえよ。俺が生きていた『証』を作るんだ、簡単なもんじゃねえ」

あたしは苦笑しながら、バッグから一冊の本を出した。

「それでも、何とかこれだけは。『魔道百論~序論~』です。ちょっと読んでみてくれません?」

お師匠はパラパラとそれを流し読みした。そして少し首をひねる。

「……お前、これ一人でやったんじゃねえな」

「バレました?ジュリアちゃんとリリアさんにも協力をお願いしているんです。
できるだけ質の高いものにしようと思ったら、あたしだけじゃ無理だと思って」

お師匠は微笑んだ。

「まあ、そんなことだろうとは思ったぜ、アホ弟子。
だが、許してやる。魔素が消えゆく中、魔術の在り方を一から百まで記録して魔道の道をつなげ、と言ったのは俺だからな。
基本ほとんどお前が書いているようだし、完成度を高めるならそれもありだ」

あたしは安堵した。怒鳴られることも、少しは想定していたからだ。

「まあ、この感じだとまだ先は長いですけどね。
まとまったら、魔道学院でも開きますか?『ジャック魔道院』とか、『オルランドゥ魔道院』とか」

「よせよ、俺の名は入れてくれるな。恥ずかしいだろうが」

お師匠は、青白くなった顔を赤くした。その時、ノックの音が飛び込んできた。

「あたしよ。入っていい?」

「おお、いいぞ」

入ってきたのは、デアドラさんだ。足元には、耳の先が尖った小さな男の子がいる。

「あら、ライラさん。1年ぶりね」

「ええ。お葬式前の、最期の面会ってことで。……おっきくなりましたね」

男の子はどこかお師匠似だ。生意気そうなところが特に。

「ええ。……こらシェイド、挨拶はどうしたの?」

シェイドと呼ばれた男の子は、いやいやをしてデアドラさんの後ろに引っ込んだ。デアドラさんが眉をひそめる。

「ちゃんとご挨拶しないとダメよ?……ったく、頑固なところは、誰に似たのやら」

「さあ、誰だろうなあ。……まあでも、こいつなりに察してるのかもな」

デアドラさんの表情が曇った。さすがに2歳の子に、人の死は理解できないだろう。
だが、少なくとも、もう父親に会えないのだろうというのは分かっているのかもしれない。

「そうね……。今日が、最期ですものね」

「シェイドの成長を見届けられなかったのは、たった一つの心残りだな。
だが、子を残すことなどないと思っていたからな。天国のあいつには悪いが、お前には本当に感謝している」

天国のあいつ……あたしの叔母さんに当たる人か。
ほとんど会ったことはなかったけど、穏やかな人だったとは聞いている。
デアドラさんと、どこか似た人だったのかもしれない。

「ありがと。……随分長く生きたけど、この3年は一番幸せだったわ。
ライラさんも含め、あなたが生きていた証はちゃんとある。シェイドのことは、任せといて」

お師匠とデアドラさんは、封印後も一緒に暮らしていた。夫婦になるのは、自然な流れだっただろう。
すぐに子供ができたことに、二人はとても喜んでいたらしい。
特にデアドラさんは「絶対にないと思ってた」と驚いていた。これも、魔素が止まった影響なんだろうか。

「ああ。シェイドは、ここで育てるんだよな?」

「ええ。ただ、随分永く生きそうだからどうするかはじっくり考えるわ。
私もコーウィンお兄様がいた、アヴァロン邸に行くかもしれない。
メイドは世界に散り散りになっちゃったし、探して集めないといけないけど」

コーウィンさんの所にいたメイドは、人工的に作られた存在であるらしい。
寿命も人間よりは長いようだ。「混乱の種になるかもしれない」と、シデさんが情報収集を急いでいたのが思い出される。
ただ、ドワーキンさんの行方は、未だに分からなかった。

「そうか、『一族』の親族も大変だな。……さて、お前と話す時間も、残り少ないな。何か、言っておくことはあるか」

※安価下5ぐらいで募集します。適切かつ面白いものを採用します。
※1年前の昔話はこの後にちゃんとやりますので、ご安心を。

明日夜までにします。本日も早いですがここまで。

日付が変わったので上げます。

あと、選択制にします。

1 いえ……特には
2 ベネディクトに捕まっていた時の記憶、あるんですか?
3 この1年、何をしてました?
4 蔵書、どうしましょう?
5 怖くはないんですか?
6 エリックの行方、知ってますか?
7 その他自由安価

※続編への伏線になりうるものもあります。

※明日21時ぐらいまで多数決です。

上げます。

もう一度上げます。

現在2に4票、6に2票です。情報が得られるかはコンマ次第です。

2100までで最多票を採用します。

再開します。

「そういえば……ベネディクトに捕まっていた時の記憶、あるんですか?」

あたしは、前から疑問に思っていたことを聞いた。お師匠は、かつて「シャドウ」という名の「作り物」だった。
ベネディクトがやっていたことを、少しは知っているのだろうか?

※40以上で僅かに記憶あり、70以上で部分記憶あり

「いや、前にも言ったが、ほぼ記憶はねえんだ。だから、ベネディクトが何を俺にしたか、奴が何を考えていたかは分からねえよ。
だが、実はごく最近、思い出したことがある。といっても俺の『生前』のことだがな。
俺は魔候国の駆け出し魔術師だった。細かい記憶は消し飛んじまったが、確かそうだ。
で、ある時上から指示が出たんだよ。第十三階層に行けって、な」

第十三階層?それは……!?
あたしの顔色が変わったのを察したのか、お師匠が頷いた。

「そうだ、ベネディクトの研究施設があった所だ。そこから先の記憶はねえが、今にして思えば、ケインの差し金だったんだろうな」

ベネディクトとケインは繋がっていたとは知っていたが、こんなところにも爪痕を残していたとは。

「もし、ケインがいなければ……どうなっていたんでしょうね」

「さあな。……多分、エリックに反旗を翻すこともなく、平凡な魔術師で終わっていたかもな。
だが、だからこそお前らに会えた。ある意味、ベネディクトとケインには感謝すべきなのかもな」

お師匠は、あたしとデアドラさんを見て笑った。……あたしは、目に熱いものが込み上げ始めているのを感じた。
……泣くな。笑って送り出してやらなくちゃ。

「……さて、葬式の時間だ。会場に戻んな。デアドラ、準備を」

デアドラさんは少し目元を拭って「はい」と答えた。

……誰も体験したことのない「葬式」が、始まろうとしていた。

※70以上で追加イベント

※追加イベントなし

#########

「只今から、ジャック・オルランドゥの『臨終葬』を行います」

ユミナさんが、静かに式の始まりを告げた。出産されてまだ間もないと聞いているけど、相変わらず美人だ。
式にはシデさん一家やジェイクさん一家、そしてあたしたちと限られた人だけ呼ばれていた。あと、ランダムさんもいる。お師匠も酒好きだったからな。

教会の雰囲気は、やはり重苦しかった。これから人が一人、ここで死ぬのだ。
中央には、お師匠が寝ているベッドが置かれている。お師匠の顔色は、一層青白くなっているように見えた。

「……最後の挨拶は、どうだったかい」

ミドルが小声で聞いてきた。もう20手前になって顔は大人びてきたが、背だけは結局伸びていない。

「あまり、大したこと話せなかったよ。……宿題が終わりそうもない、って話だけで」

「……そっか。でも、一年前に覚悟は決まってたからね。僕たちにできるのは……送り出してやることだけだ」

ミドルは少し宙を見て、自分に言い聞かせるように言った。
そう、一年前に泣くだけ泣いた。そして、心に誓ったのだ。お師匠が生きていた証を、残すのだと。

########

一年前。お師匠の所に押し掛けたあたしを待っていたのは、見違えるほど整理された本棚だった。

『整理整頓は大の苦手だったからな。デアドラに手伝ってもらった。あいつ、俺と違って几帳面もいいとこだからな』

居間に通されたあたしは、お師匠と向かい合って座った。

『どうしてそんなに冷静でいられるか、か。……一度死んだ命だからかね、どこか達観しちまってるのかもしれねえ。
デアドラも少しそういう所がある。あいつと同じ時を歩めないのは、はなから分かってたからな。だから、取り乱すお前の反応が、多分正しいんだろう』

お師匠は、煙草をすっと吸った。白煙が口から一筋立った。

『ええ。……あたしにとって、お師匠は最大の恩人です。今のあたしがこうしているのは、お師匠のお蔭です。
……お師匠がいなかったら、あたしは……間違いなく……幸せになんてなれてなかった。
だからっ、お師匠と二度と会えなくなるのが、辛くてたまらないんです!その気持ち、分かります??』

あたしは、後半から涙を流しながら言った。あたしは、無念だ。そして、無力だ。
嗚咽に咽ぶあたしに、お師匠は、優しく頭を撫でた。……これは、覚えがある。あたしが、初めてお師匠に会った時と、同じだ。

『ああ。……分かるさ。俺も、大切な女(ひと)を亡くしてるからな』

ああ。その言葉まであの時と同じだ。……お師匠は続ける。

『だが、あいつは俺の中で生き続けている。俺も、お前の中で生き続けてくれるのを願う。

どんな立場の人であろうと、いつかはこの世におさらばする。そして、俺一人が消えても世の中は回っていくんだろう。
そして、俺が生きていたことを覚えてくれる人も、いつかは消えていく。それはしょうがねえんだ。それが自然の摂理だからな。
だがな、俺が生きていた証は、残せるんだ。俺が何故、書籍を整理したんだと思う?』

あたしは首を振った。……何が言いたいんだろう。

『それだからアホ弟子だ、ってんだよ。……これらは、俺が災厄の日以降書き留めてきた、魔術の体系書だ。前に一回、渡しただろう?』

あたしは『あっ』と言って固まった。

『あれを、まとめろと?』

『そうだ。魔術は今まで体系化されたことがない。何となく使えてきたものだが、今後はそうもいかなくなるだろう。
魔術の大元となる魔素は、徐々に減っていくからな。だが、実は魔素が薄くなっても魔術は使える。
効率よく魔力変換できる術を知っていれば、だ。それは天性の才能じゃなく、ただやり方を知っているかどうかで決まる。
俺はそれを書き残した。……ただ、恥ずかしい話、乱筆かつ悪文だ。今のままじゃ、誰も理解できんだろう。
だから、その役目をお前に任せたい、ってわけさ』

『それが、お師匠が生きていた証になる、そう仰りたいんですか?』

お師匠は力強く頷いた。

『あれは、俺にしかできねえ仕事だった。そして、それをお前が受け継いで、後世に残していく。
そして、それは必ず、さらなる後世の連中の血肉になる。それはつまり、俺がそいつらの中で生きている、そういうことにならねえか?』

あたしは唖然とした。……お師匠は、そこまで考えてたのか。

『そ、そうかも……しれないです。そして、お師匠の知識を伝えられるのは、弟子のあたしだけ』

そう思った時、ふっと気持ちが軽くなった。……ああ、だからお師匠は穏やかだったんだ。
あたしの中に、お師匠を刻み付ける「宿題」を残すつもりだったから。

お師匠は意地悪そうに笑った。『やっと分かったか』とでも言いたげだ。

『やります。いいえ、やらせてください!』

今日はここまで。明日でジャック編は終わりです。

やっぱ難しいですねえ、ウェットな展開。
なお、ジャックの台詞の一部に、某歌詞が紛れ込んでいますがスルーしてやってください。分かる人がどれだけいるかは謎ですが。

再開します。

#########

一年前のことを思い返しているうちに、式は静かに進んでいった。
「なるべく式は早く終わらせてくれ」というお師匠の意思もあってか、ユングヴィ式の長ったらしい儀式は全て省かれた。これは、あくまでお師匠の「お別れの場」なのだ。

やがて、お師匠がそのお別れを言う番になった。声が出なくなりつつあるお師匠の側に、皆が近寄る。

「よう……皆、元気そうで、何よりだ。
一人一人に別れを告げたいが、その時間は、俺には残されてない」

お師匠の視線は天井を向いていた。多分、目がもう見えないのだろう。あれだけの短時間で、お師匠の生命機能は急速に喪われていた。
あたし以外にも、シデさん夫婦とミドルが、お師匠と個別に面会していた。ミドルにお師匠と何を話したか訊いたら、「要はライラさんを頼む、ってことだよ」とだけ言われたとのことだった。その割には、随分と話し込んでいたようだったけど。
お師匠にとって、あたしはきっと娘であり妹であり、そして亡き叔母さんの半身だったのだろう。だから、ミドルにはそんな思い出話をしていたのかもしれない。

気が付くと、あたしの視界が何か濡れたもので塞がられていた。涙。……あれほど泣くまいと思っていたのに。
周りの皆も、似たようなものだった。それに気付いたのか、お師匠が「ははっ」と空笑いをした。

「……湿っぽいのは嫌だって、言っただろう。笑って送り出せって……まあ難しいな。
だが……最後にいい時間を過ごさせてもらった。本当に、お前らには感謝している。幸せな人生だった」

お師匠は、そこで黙った。……もう喋る体力も、尽きかけている。
ふうふうと息をして、また大きく息を吸って。そして最後の言葉を話し始めた。

「……俺はもう逝くが……俺の弟子が、ライラが俺がここに生きていたことを、遺してくれるだろう。
だから、たまにそいつを読んで、俺を思い出してくれ。……それだけでいい。

…………じゃあな」

お師匠はそう言うと、目を閉じた。それと共に、身体が一気に白くなった。
身体を繋ぎ止めていた魔素が消え、砂になるのだ。

……それは、お師匠の命の終わりを示していた。

あたしは、涙を拭った。

「さよなら、お師匠」

########

お師匠のお墓は、お師匠の家の側にある。
お師匠は恥ずかしいからやめろと言ったけど、結局あたしはお師匠の家の隣に「オルランドゥ魔術院」を作った。
子供が育った今でも、あたしはジュリアちゃんの力を借りてアングヴィラとモリブスを往復する毎日だ。
若くなくなった身体には堪えるけど、これはこれで充実している。そして、あと少しで「魔道百論」は全てを脱稿する予定だ。

あたしは今、その最後の巻に取り組んでいる。これまでの巻は学術、技術を中心に書いてきたけど、最後はお師匠の半生を書くつもりだ。
お師匠の生きざまを、少しでも知ってもらいたい。そうすることが、彼の生きていた証になるのだから。

あたしは、外を眺めた。夜空はどこまでも深く、星は輝いている。
お師匠と初めて会った日も、こんな日だったっけ。それを思いながら、あたしは最終巻の序文を書き始めた。

ジャック編はここまでです。

次のテーマを募集……と行きたいですが、そろそろ続編に着手しようと思います。
このスレはたまに番外編を書く場として残す方針です。

とりあえず、安価下5でテーマを募集します。続編のスタートアップと平行になりますが、ご承知おきください。

とりあえず、続編アドレスです。

【コンマ】崩壊する世界を旅する1【安価】
【コンマ】崩壊する世界を旅する1【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1502942000/)

アレスハーレムはどうなったのか

>>591
まだ安価下5が出揃ってませんが、これはそのうちどこかでやります。というか、やらざるを得なくなりました。

まだ募集中です。

とりあえずアレス一行のその後を最優先します。
サイファーの祖先なので。週末辺りに書ければいいですね。

すみません、新作を今日は優先します。

どんな奥義覚えさせるつもりでしたみたいなのは?ダナシデジュリアは一族の血を引いてるから次回作のネタバレになったりしちゃうかな…?

どうでもいいけどジャケットと手甲があればラスボスを一方的にボコれるって>>1の発言は当たってしまった事になるね。良いのか悪いのか…

>>602
奥義はノーコメントで。

元ネタでシヴァジャケ着た修行僧はマジで無敵です。Jだろうがqであろうが容赦なく朦朧とさせてぶっ殺します。
森林生成できるのでjも楽勝です。ぶっちゃけ隙がないです。

wikiぼちぼち更新で良ければまたやりますよ~
前作雛型有るし出きるなら初版は作って欲しかったので待ってたりはした
俺解釈が入るのは良くないと思ってるので原文はスレに書いて欲しいかな
基本は転載のみ、つーかそれ位しか出来ないのも有るww それでも前作では抜けや違い有ったし
今作は入替り有りで裏でステータス上昇も有りそうだから追うのが難しそうかな?
確かに更新解り難いのでスレ/レス番は入れるかな
早く更新しては勘弁願うとして要望や違い有ったら遠慮なく指摘して欲しい
wiki話でスレ流れるのも今一とは思ってるので暫くはここが使えるかな、外伝枠が減るのが今一だけど
後は早めに次スレ移行してwikiの要望も言って貰うのも有りかと

新作の方筆が乗ってるみたいだししばらくこっちは無さそうよねー。正直wikiに関してはそこまでいろいろと情報載せる必要はないのではと思う。キャラ毎のステータスや所持アイテム、ミッションが確認できるならそれで十分かな。あと地図か

簡易的なキャラや用語の紹介はあっても結局伏線とか探そうとするとスレ片っ端から読むことになるからなぁ。労力に対して殆ど使われないのなら意味がないし時間が無駄になる気がする。おまけに更新する手間まで生まれるわけだし、>>1に質問してすぐに確認できる程度のことなら載せるまでもないんじゃない

>>604
ありがとうございます。週末辺りテキストをこちらに投下しますね。
人物紹介と基本用語+αぐらいからやるつもりです。

>>605
すみません…。どうも同時並行進行ができないんです。アレス編はやるつもりです。
あと、一段落したらR板で何かやるかもしれません。

R板今荒らしがうじゃうじゃいるからやめた方が……今作ってるブログとやらで書くとか……

これから新作用のテンプレなどを投下します。
スレ汚し失礼します。

>>607-608
安価なしの予定です。ただ、誰から始めるかは思案中。
一番イメージしやすいのは、まだ本編では致していないあの二人なんですけど。

重複になりますが人物紹介から。冒頭のあらすじはそのままで結構です。

サイファー(主人公、33歳、聖騎士)

HP 108+70(178)
筋力 6+4(10)
知力 8+1(9)
器用さ 4+1(5)
賢さ 10+1(11)
耐久力 14+5(19)
魅力 13+1(14)

コンマ修正 10
ダメージ修正 40
ダメージ軽減 65

【技能】
・簡易治癒……
1ターン使ってコンマ下一桁×2回復
・かばう……
任意の相手のダメージを肩代わりする、自身へのダメージ半減
・フロントガード……
攻撃しない代わりに前列への物理ダメージ4分の1
・バックガード
攻撃しない代わりに後列への物理ダメージ4分の1
・カウンター
回避クリティカルの際のカウンターダメージが強制2倍ダメージ

【装備】
・玉鋼の大剣
ダメージ修整 15
・重鎧「黒糸威胴丸具足」
HP+40、腕力、耐久力+3、ダメージ修正10、ダメージ軽減40
・魔力糸の革靴
HP+10、ダメージ軽減10
・工芸師フィオナの指輪
コンマ修整10、HP+20、ダメージ修整15、ダメージ軽減15、全パラメーター+1

【背景説明】
本名「サイファー・コット」。イーリス聖王国でも有数の貴族、コット家の嫡男。
近衛騎士団の副団長であり、文武に優れた俊英。

父親が宰相になれなかったためか、出世願望が強い。
放っておいても何でもできる天才肌に見えるが、それだけに努力をしない。自分の限界を知るのを恐れている。
人間関係においてもその気があり、黙っていても人が寄ってくるせいか軽い付き合いに終止しがち。逆に深入りして傷付くのが怖い。
これはかつて恋人だったエリスとの破局も少なからず影響している。
女好きなのも、軽い付き合いでお茶を濁そうという弱さの表れである。
深い付き合いを強いられると心に壁を作る。本当の意味での好意を向けられるのも苦手。
根は善人であり、良識もある。

ノワールとの会話で自分を見つめ直しつつあり、彼女に好意を感じ始めている。
この度、遂に告白。交際するようになった。彼女のことは相当大切に思っている。

ただ、火蓮の好意にも気付いており、どうしたものか思案中。
なお、火蓮については現状「信頼できる仲間」以上の感情ではない。
むしろ部下であったヘカテルに直接好意をぶつけられたことの方に戸惑いを感じている。

酒は飲めるが煙草はやらない。どちらかと言えば健啖家。

・ノワール(現パーティ、27歳、スペルマスター) (持ち越し1P)

HP 60+55(115)
筋力 1+1(2)
知力 16+1(17)
器用さ 2+2(4)
賢さ 12+3(15)
耐久力 2+1(3)
魅力 16+2(18)
好感度 173

コンマ修正 10
ダメージ修正 30
ダメージ軽減 50

※成長判定時、HPの上昇がコンマ下÷6
※筋力、器用さ、耐久力の上昇には通常のポイント+1必要

【技能】
・暗黒嵐
同時5体まで攻撃可能、ヒットで相手を盲目化
・高速治癒
1ターン使ってコンマ下一桁×5+知力(現在17)分回復
・敵感知
周辺の敵を感知
・精神感応
言葉が通じにくい相手と初歩的な会話が可能
・肉体増強
戦闘中のみ使用可能、一時的にHP+30耐久力+3、自分には使えない
・破邪術
アンデッド系相手に乗数+2
・魅惑の眼差し
魅力関連で一日一度だけ強制成功
※その他、隠密魔法など各種基礎魔法

【装備】
・ミスリルのワンド
ダメージ修整5
・魔力糸の服
ダメージ軽減15、器用さ、魅力+1
・「僧侶シンシアの帽子」
HP+15、賢さ+2、ダメージ軽減10
・工芸師フィオナの指輪
コンマ修整10、HP+20、ダメージ修整15、ダメージ軽減15、全パラメーター+1
・加護の指輪
HP+20、ダメージ修整10、ダメージ軽減10

【背景説明】
本名「ノワール・オルランドゥ」。
大魔導師ジャック・オルランドゥの曽孫であり、父親のネーロ・オルランドゥは魔術都市オルランドゥの幹部だった。

オルランドゥ家は病弱だが皆魔術の天才であり、ノワールもその例外ではない。
また、適切な環境下では長寿の家系でもあり、通常の人間より半分ぐらいのスピードで歳をとる。このため、見た目では13、14の少女にしか見えない。
一部の吸血鬼伝説は、オルランドゥ家のことをモデルにしている。

曽祖母のデアドラは今もなお存命であり、外見が500年以上変わっていない。
実は「一族」と呼ばれる不死の存在に極めて近いと判明している。ただ、居場所は不明。
おそらくは第四十八階層の「アヴァロン邸」であろうと推測はされている。

性格は天真爛漫。外見通りのお子さまかと思いきや、実年齢相当かそれ以上に大人びた側面もある。
相手の心が多少読めることもあり、相当鋭い。嘘はかなりの確率で見抜く。
27年間引き込もって研究と読書に明け暮れていたため、ある種の知識には詳しい。ただ、一般生活面はからきし。

見た目からは想像できないが酒好き。ただ、一般的な味覚は外見通り。
このたび、サイファーと交際を開始した。実は寂しがり屋であり、守ってくれる存在としてのサイファーには強い信頼と愛情を感じている。

銀髪のロングヘア、身長140cmぐらい。痩せ気味でぺたん娘。ただしカチカチに固いわけではない。
色白、深い藍色の瞳の美少女。多少耳年増かもしれない。

山田火蓮(現パーティ、24歳、狙撃兵・工作兵)

HP 150
筋力 10
知力 11
賢さ 10
器用さ 16
耐久力 10
魅力 9
好感度 145

ダメージ補正 15
ダメージ軽減 10

【技能】
・二刀流(近接のみ)
1ターン2回攻撃、命中にはペナルティあり

・連射(遠距離のみ)
クリティカル時に継続率40%で次の攻撃が可能

・隠密行動
1ターン使って戦線離脱、次の攻撃が必中

・急所狙い
クリティカル倍率×3

・集中(new)
狙撃時クリティカル確率がダメージ判定時80以上で発生
連射時のクリティカルは通常通り
(進行に伴い性能向上あり)

【装備】
・レミントンM24
ダメージ修整15(クリティカル時一撃死の可能性あり)、狙撃時のみ使用可能

・チタニウム合金ダガー×2
ダメージ修整15

・ケプラージャケット
ダメージ軽減10

【背景説明】
異界から来た軍人。「日本」という国の出身らしい。上司でもある兄の滝蓮次郎と共に、何らかの任務でやって来た。
記憶が一部飛んでいて詳細は不明だったが、日本に逃げたオルランドゥの避難民から現地状況の調査依頼を受けたと判明した。
恐らくは帰還可能なのかを調べる狙いがあったとみられる。それ以外、一部には別の依頼もあったようだが……?

本来ならばイーリスで保護されるはずだったが、同僚の越後浩介に対する強烈なトラウマのため調査団に加わることになった。
越後はオルランドゥでの裏切りにより数人彼女の同僚を殺害している。この中に彼女の恋人がいたのが理由。
このショックもあり、誰かに精神的に依存しないと簡単に抜け殻になる状態になっている。立ち直るには相当な時間が要ると思われる。
なお、沢田から好意を向けられているが、本人は気付いていない。気付いていたとしても、沢田は現状では恋愛対象外と思われる。

優秀な工作兵であり、軍人として極めて高レベルの教育を受けている。能力だけならサイファーをも凌駕する。ただ精神的に脆いのが弱点。
性格は軍人らしく生真面目だが、抜けた所もある。ポンコツ気味。
なぜか大陸の言葉がしゃべれる。「英語」という彼女たちの世界の言語に近いらしい。
滝に恋人(レイラ)ができてしまい、色々揺らいでいる。
このため、サイファーへの依存はさらに強まりつつある……がまだ表沙汰にはなっていない。

身長167cm、胸はやや大きめ(Dぐらい)。ルックスも高水準だが、見た目でこの大陸の人間ではないのはすぐ分かるらしい。

マルコ(20歳、商人)

HP 60
筋力 4
知力 10
器用さ 6
賢さ 7
耐久力 4
魅力 10
好感度 105

(技能)
・鑑定
持ち物を鑑定できる(ノワールと同一)

・口車
戦闘開始時に時間を稼ぐことが場合によって可能、魔物相手は不可

・爆薬知識
後衛から爆弾攻撃をした場合ダメージ×1.5

(装備)
特になし

ただし、携帯型簡易爆弾(ダメージ コンマ下一桁×5+50、3体まで複数攻撃)を5個保有

※マルコの所に(現パーティ)を加えてください。

【背景説明】
本名「マルコ・ジャーヴィス」。オーディナル家の分家の次男坊であり、現在モリブスのアイユーブ商会で修行中。
インターンというよりは、実質的に社長のアイユーブの秘書兼補佐役をやっている。
かなり優秀であるとの評判であり、本家のマニー・オーディナルもそのことを知っていた。養子縁組の依頼もあるほどである。
なお、まだマルコはこの件については意思を明らかにしていない。

ジャーヴィス家は本家と仲があまり良くないとのことだったが、
どうもそれは社長のノニとの関係に限定されているようで、マニー会長とは良好。ノニが失脚した今、状況は大きく好転しているともいえる。

短い金髪で、温和な小柄の青年。たまに眼鏡をかける。魔動車の運転免許を持つ、世界でも少ない人物でもある。
童顔で15ぐらいに見られることも。年上の女性にもてるが、本人は仕事と勉学一筋のため女性経験はそこまで多くはない。なお、現在は彼女はなし。
護身術の心得があり、多少の相手なら戦うことは可能。一番慣れているのは爆弾だが。

ちょっと一服します。

(このタイミングであれなんだけど前作の話はこっちかなと思ったので)

手甲や針金で国宝レベルだとダナの持ってたインチキ2つはどれくらいの価値が付くんだろう…もはや機密クラス??

>>619
それら含めいくつかの神器は封印されてます。人の手に余るものという扱いです。
深層のどこかにあるかもしれません。

ヘカテル (プレイアブル、21歳、剣士)(持ち越し1p)

HP 132+5(137)
腕力 10
知力 8
器用さ 12
賢さ 9
耐久力 9
魅力 7
好感度 153

ダメージ修整 20
ダメージ軽減 15

【技能】
・溜める
1ターン消費し2倍ダメージ

・二段斬り
1戦闘につき1回だけ2回攻撃
(器用さ15で制限撤廃)

【装備】
・ミスリル鋼の鎧・剣
ダメージ修整10、ダメージ軽減10

・ミスリル糸のブーツ
ダメージ軽減5

・牙の指輪
ダメージ修正10

【背景説明】
本名「ヘカテル・カークランド」。近衛騎士団入団三年目の若手。ただ、同期の中では最も強い天才である。足りないのは経験だけという評も。
名門カークランド家の次女。目鼻立ちは整っているが、融通が利かない。
庶民の生活にも疎い。あまり俗っぽい所に行くと機嫌が悪くなる。

サイファーの口説きにも動じなかったが、上司としてはそれなりに信頼している。
……と思っていたら、別れ際に秘めた感情が爆発。どうも旅の間にそれ以上の感情になっていたらしい。ツンデレ気味。
現在は滝の指揮下、対ファルーダの戦線に向かっている。

甘いものが好物で、甘味限定で大食いである。良識人だが、少しズレた所も。想定外の事態にも弱い。
酒はほとんど飲んだことがないが、全く受け付けないわけではないらしい。

セミロングのストレートの茶髪で、身長161cm。やや痩せ気味の貧乳(A~B)。

ユリリエ(プレイアブル、22歳、狙撃兵)

HP 54
筋力 5
知力 8
器用さ 12
賢さ 7
耐久力 5
魅力 7
好感度 81

【技能】
・集中 1ターン消費し次の命中が80%以上に。クリティカル範囲がゾロ目+90以上に

・一撃必殺 ボス戦以外で命中判定クリティカル発生時、77、88、99、00偶数で即死。ボス戦なら5倍ダメージ

・朦朧打撃
白兵戦時、ダメージ判定80以上で朦朧発生。継続は60以上

【背景説明】
本名「ユリリエ・スカーレット」。……というのは表向きであり、真の本名は「ユリリエ・スナイダ」。
その名の通り元はスナイダ家の長女である。ただ、長兄のアミールとの間に何かがあり、それを機に数年前に出奔。
何やかんやあってイーリスの軍隊に拾われた。軍人としては優秀な資質を持っているが、ぐれており使うには一工夫必要。

兄アミールとの関係は極めて険悪。彼が「穴」で冒険者狩りを行っていたと知っても驚かなかった。
現在はエイリークと一緒に「穴」でアミールやマリオらの調査を行っている。

赤毛の癖っ毛で身長171cmの長身。Fカップの巨乳。
酒好きで男勝りの性格。どちらかと言えば美形だが、その性格上友人とはみられても恋愛対象とはみられにくい、らしい。
他にも理由はあるようだが……?

(その他プレイアブルキャラ)

滝蓮次郎(33歳、軍人)
火蓮と一緒に「日本」から来た男。特殊部隊「たまゆら部隊」の隊長であり、傑出した能力を持っている。
常に冷静沈着であり、状況判断能力にも長けている。なお、火蓮の死んだ恋人は滝の部下でもあった。

少年時代に両親が離婚したため、火蓮とは名字が違う。
自衛隊に入り上司と部下に偶然なるものの、表向きはその関係を崩さなかった。
ただ、彼なりに妹を心配していたらしく、目立たないところで色々フォローもしていた。
このことを火蓮も知っているため、兄妹仲は良い。というより、火蓮が依存気味。火蓮の恋人が死んでからはその傾向がさらに強くなった。
それだけに、火蓮のメンタルを相当心配している。サイファーにはその意味で厚い信頼も置いている。

部隊を半壊させた一因である越後浩介には強い憎しみを抱いており、彼を始末するのは自分を置いてほかにないと思っている。
と同時に、何故越後を部隊に押し付けられたかという上層部への疑問も持っている。
現在は対ファルーダの前線に移動中。

身長182cm。さほど筋肉質というようには見えないが、極めて鍛え上げられた肉体を持つ。
近接戦闘、狙撃と全く隙が無い。魔法を使えないという難点を除けば、人間として最強に近いスペック。
自分を助けたレイラとは恋愛関係にある。

パラメータは現在非公開。ただし、ほとんどが17~19の範囲内。加入があるとするなら終盤。

エイリーク=パーシャ(21歳、剣士)
「穴」を守護する剣士。前作に登場した「一族」エリックの転生体である。
なお肉体は女性であるが精神は男性。本人は「貧弱な身体だな」ぐらいにしか思っていないが。
若干脳筋気味だが、極めて高い洞察力とカリスマ性を備えた超人的剣士である。腰の剣は「神器」と呼ばれる代物であるらしい。
一人称が「余」というのはエリック時の名残。プライドが高く、やや傲慢。これでもかつてよりは相当丸くなった。
数万年前の世界崩壊前の記憶をかすかに保持している。滝たちはその数万年前から来た存在と認識している。

エイリークが活動できるのは一日6時間程度。それ以外は依り代である「パーシャ・ルルイエ」が意識を持っている。
パーシャはズマの貴族の生まれ。どうしてエイリークの依り代になったのかは不明。
実家に厄介払いをされる形で2年前に追い出された……と主張しているが、それが本当かは謎。
パーシャが活動している時の記憶をエイリークは持っているが、その逆はほとんど持っていない。
本当に危なくなったら出てこれるらしいが……。
エイリーク時は赤髪だが、パーシャ時は黒髪。髪の色でどちらか判別できる。

パーシャ本人は世間知らずのお嬢様。温室育ちのためわがままでもあり、結構な困ったちゃん。
「いつかどこかの王子様が迎えに来てくれるんだわ」というお花畑思考のため、ろくに勉学にも打ち込まなかった。
エイリークの依り代にさえならなければそれでも良かったのだろうが……。
エイリークは「こいつ自身も成長してもらわなければ」と思っているが、今の所その気配はない。

身長173cm、Dカップというモデル体型。エイリーク時はまさに武人という空気を漂わせている。
エイリーク自身は恋愛などを超越した存在。パーシャは天然ビッチ気味。

パラメータは現在非公開。エイリークは人間ではありえないパラメータを持つが、パーシャは魅力以外が全て1~3の範囲内。
ノワール以上にかばわねばどうしようもない、超ピーキーなキャラクターである。
現在はユリリエと一緒に「穴」の調査中。

ブランド (20歳前後、スナイパー)
「穴」で意識を失った状態で倒れていた青年。記憶を相当程度失っており、自分が誰かすらわかっていない。
名前だけは「ブランド」と覚えていた。所持品は赤い宝石とクロスボウだけ。
性格は能天気で怠け癖のあるごく普通のダメ青年だが、
「一族」にしかできないはずのプレーンウォーク(行ったことのある場所に行ける技)ができたり、
アミール含めたテルモンの精鋭数人に手傷を負わせた上で逃亡できたりと謎が多い。
竜人であるユミールを姉のように慕っている模様。

クロスボウは「神器」と呼ばれる代物であり、通常の武具を大きく逸脱した性能を持っている。
このため、本人の実力はさほどではなくても、相当な戦闘力を有している。
また、所持する宝石は意識があると推測されている。どうもこれが彼の力の源泉であるらしいが……。
現在はアングヴィラ周辺でランダム、エリスと行動を共にしている。

身長170cmの赤毛、中肉中背。容姿は凡庸な、どこにでもいる青年。
パラメータは非公開だが、素の能力の低さを装備でブーストしているようなもの。
クロスボウにはその他諸々の特殊能力があるが、彼にしか使いこなせない。

ナージャ(29歳、発明家)
第四階層に居を構える、少し偏屈な発明家。アングヴィラ出身であるらしく、ちょくちょく戻っている模様。
オーディナル家と武具を共同開発しているらしく、銃火器の開発では相当な成果を若くして残している。
黄色の宝石を所持しており、そこからは何か不思議な魔力が発せられているらしい。本人曰く祖父の形見というが……。

身長158cm、巨乳で巨尻。若干ぽっちゃり気味。
茶髪にそばかす、眼鏡で化粧っ気がない。磨けば光るタイプのルックスだが、本人にその気はない。

パラメータは非公開。このままだとパーティに加入することはないかもしれない。

訂正。ナージャの宝石→赤
ブランドの宝石→青

勘違いしていました。

wiki修正しました。
補足する所等有れば随時お願いします。

>>628
ありがとうございました!まだ登場人物と用語説明があります。週末にまたアップデートする予定です。

ウィキは18スレの途中で止まってたので各キャラの最終パラメータを今更ながらまとめてみた

シデ 
HP 475+230(705)
筋力 15+17(32)
知力 12+6(18)
器用さ 25+16(41)
賢さ 23+6(29)
耐久力 12+15(27)
魅力 14+10(24)
※リレイズ込みだとHPは実質1300~1400

ダメージ修整 205
ダメージ軽減 250
コンマ修正 55
(90以上クリティカル、戦闘中朦朧時のみ85以上)

ダナ
HP 474+220(694)
筋力 20+21(41)
知力 20+6(26)
器用さ 21+10(31)
賢さ 12+13(25)
耐久力 16+15(31)
魅力 16+7(23)
好感度 368

ダメージ修整 180(死の復讐者)、165(ヴォーパル)
ダメージ軽減 120
コンマ修正 50
(90以上がクリティカル)

ミドル
HP 306+160(466)
筋力 9+4(13)
知力 21+9(30)
器用さ 20+9(29)
賢さ 10+2(12)
耐久力 20+9(29)
魅力 6+4(10)
好感度 174

ダメージ修正 120
ダメージ軽減 85
コンマ修正 50

ライラ
HP 285+185(470)
筋力 5
知力 20+16(36)
器用さ 16+5(21)
賢さ 10+11(21)
耐久力 20+11(31)
魅力 10
好感度 139

ダメージ修整 魔法120、打撃100
ダメージ軽減 135
コンマ修正 45

ジュリア
HP 320+125(445)
筋力 12+9(21)
知力 20+7(27)
器用さ 20+9(29)
賢さ 13+7(20)
耐久力 16+4(20)
魅力 11+7(18)
好感度 166

ダメージ修正 80、近距離50
ダメージ軽減 100
コンマ修正 30

こうして見るとリナのステってジュリアに近いのよね。ヴィルヤの使い手って意味でも被るわけだけど偶々かしら?

雑談はこちらでいいと思います。

こっちほど長くはならないって言ってたのはどういう流れを想定してたんだろう。余裕で20スレ突入しそうだけど

>>641
……どうしてこうなったんでしょうねw。
まだラスボスすら決まってませんし。候補は3人?ですが、うち2人?は先手打てるので何となくJな気がします。

ブレイズが母上のクローンと夫婦なの突っ込まれてたけど、よく考えたらブランドから下はヘルラの顔ほとんど知らなかったっぽいし、フローラもフローラで中身はヘルラの魂とは別物だったからお互い近親相姦(実際には違う?)とは思ってなかったんだろうな

と思ったけどもフローラデアドラドワーキンが親のクローンなことは周知だったらしいし結局の所はどうなんだろ…

>>643
ネタバレに限りなく近いことを言いますが、ブランド以下はオルドとヘルラとの子供であるという意識が希薄です。
オルドに対しては支配者としての恐怖を、ヘルラについては恩を感じていますが、親子の情はそこまでありません。
この背景を説明することは多分ないでしょうが、判定を入れるタイミングやその他描写で伏線だけは張ってます。

やっとラストが見えてきましたが、JになるかqになるかはたまたJ&qになるかは不明です。
8月2日までに終わらせたいですが……

>>1のお気に入りキャラベスト3教えて
贔屓云々騒がれてもあれだし出来ればsageで

少し雑記。

異世界ごとに「蛇」と「一角獣」がいますが、少し触れたようにそれぞれ別の個体です。性格も目的も、基本的にはバラバラです。同じ場合もありますが。

例えば過去世界の「蛇」と「一角獣」はどちらも穏健派です。人類がよほど危うくなれば殲滅に乗り出すでしょうが、現状では静観しています。味方にもなりませんが、敵でもありません。
もちろんチャンスがあれば互いを乗っ取りたいとは思ってますし、クエルボにしたように戯れの介入もします。しかし基本的には動きません。

なお、前回デッドエンド後は人類が滅亡したか寸前に、両方が目覚めて怪獣大戦争となっていました。

現在異世界A~Cとあるわけですが、それぞれの両者がどうなっていてどういう性格かは不明です。Aだけは察せられるかもですが。
無論、BとCが出ない確率もあります(出ない方が基本はいいです)。蛇と一角獣が融合した世界もあるやもしれません。

>>646
マエザキはこんなに使いやすいキャラになるとは思いませんでしたね。なお、元ネタはTU○E前田と松崎し○るです。
書いていて楽なのはランダム、あとライラですかね。

現状のヒントでもあるので上げます。

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