高坂海美「女子力だよ!」佐久間まゆ「女子力?」海美「女子力~っ!!」 (10)

※整合性? 見かけ無いなぁ…。

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・1111プロダクション、収録用スタジオ

まゆ「気のせいでしょうか? 今、まるで海美さんが二人いたような……」

海美「それが全然! 気のせいなんかじゃないんだなー」

海美「これぞあやめちゃんから教わった、女子力忍法☆影分身っ!!」

まゆ「影分身!」

海美「こうさ、全力で体を左右にユラユラ動かしてたら――」ブンブンブン

まゆ「はい」ユラユラ

海美A「私が分身してる!」ブンブン!

海美B「ように見えてこないっ!?」ブブブン!

まゆ「み、見えます! 私にも二人の海美さんが!」ユラ、ユラァ

律子「……開始早々なんだって言うの? このフラワーロックな二人組は」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501593263


律子「それでは皆さん、改めまして――」

まゆ「出会いはいつも突然に、『Q&A Station』」ブン、ブン、ブン!

海美「始まりだよーっ!」ブンブブン!

律子「ストップ、ストーップ。一旦カメラ止めてくださーい」

ピンポンパンポーン
――しばらくお待ちください――

律子「ではでは再び改めまして」

律子「装い新たにWeb番組としてお送りします。『Q&A Station』!」

律子「パーソナリティの秋月律子でーすっ♪」

まゆ「たった今、鬼より怖い、モノを見た」

まゆ「アシスタントの、佐久間まゆですよぉ」

海美「それでね次は私の番! ワタシわたし! 私の番ね!」

海美「番組ゲストでやって来ました! 高坂海美十六歳ですっ!」

海美「いぇーいっ!! みんな見てるー?」ブンブンブン

まゆ「わー」パチパチパチ

律子「すみませーん、もう一度カメラ止めてくださーい」


律子「で」

まゆ「で?」

海美「で、ねっ! 呼ばれて来たのは良いんだけどー……」

海美「この番組って何するの?」

律子「ふっふっふっ、よくぞ聞いてくれました!」

律子「この番組では、テーマに沿って送られて来た視聴者からのお悩みを」

まゆ「ゲストを交えて華麗に解決♪」

律子「なーんてことは、致しませんっ!」

まゆ「そう、しません! ……えぇっ!?」

律子「話を聞くには聞きますが、対象は番組ゲストの方になりまーす」


まゆ「ま、待って下さい律子さん! 私の記憶が確かなら……」

律子「まゆちゃんそれはね? 違う世界線の私たち」

まゆ「そんなしれっと肯定しますか……」

律子「それでは早速、ゲストのお話を聞いてみましょう!」

海美「いぇーいっ!!」

まゆ「しかもそのまま、置いてっちゃうんですね律子さん。……しょぼん」


律子「いやいや海美、『いぇーいっ!!』じゃなくて」

海美「えっ?」

律子「さっきの説明、聞いてたかなー?」

まゆ「海美さんの持って来たお悩みを、私たち二人が解決です」

海美「えっ? ……わ、私が紹介するんだっけ?」

律子&まゆ「台、本っ!」

海美「ひゃああっ!? そ、そんな怒んなくってもいーじゃんさ~」

海美「……えーっと、ど・こ・だ、ど・こ・だ~」

海美「あった! 『海美さん、相談事を発表する』!」

まゆ「わざわざ声に出して読まなくても……」

律子「それで、何をするか思い出した?」

海美「オッケー、オッケー。もっちろんだよ!」

海美「それじゃあミュージック、お願いしまーす!」


ダラララララララララララララ……海美「私、女子力を上げたーい!」ダダンッ!


律子「ズレたわ」

まゆ「見事に」

海美「まっ、まっ、細かいことは置いといて――」

海美「二人もちゃんと、聞いたよね?」

海美「ゲスト持ち込み相談は~……題して! うみみの女子力アーップ!」

あずき『大作戦だよっ!』

海美「ほぇっ?」

まゆ「あら?」

律子「なんでもなーい、なんでもなーい」

律子「今のはただの、天の声」

まゆ「わざわざ収録したんですか? 今の」


まゆ「でも正直、健全なテーマでホッとしました」

海美「健全?」

律子「そうね。体力が続く限り外を走らされたりとか」

まゆ「体育館で二十四時間鬼ごっことか」

律子「他にもボルダリングの体験に」

まゆ「バレエのポーズに挑戦なんて」

律子「そういう話が持ち込まれた日には――」

まゆ「番組を辞退していたかもしれませんねぇ」

海美「そこまでかなっ!? 二人とも運動嫌いすぎじゃない?」

まゆ「まゆはそこまでじゃないですけど。……律子さんが」

律子「誰も彼も夏が来るたび浮かれやがって、海もプールも干上がればいい」


律子「なーんてなんてっ!」

海美「???」

まゆ「……水にも人にもウケないなんて」

律子「よーしまゆちゃん? ちょっと表にでましょっか」

まゆ「それで、どうして女子力なんですかぁ?」

海美「うん、それがねー」

律子「聞ぃけぇーっ!!」


海美「とにかく、何はなくともアイドルだから!」

海美「自分で言うのもなんだけど、私、体力面には不安が無いの」

律子「まぁそうね」

まゆ「ですね。海美さんは数少ない茜――」

茜ちゃん「あれあれあれ? もしかして今、誰か茜ちゃんのことを呼んだかにゃーっ?」ガチャ

律子「茜っ!? 収録中に入って来ない!」

まゆ「コホン! ……日野茜さんの――」

茜さん「ボンバーッ!!」バターン!!

律子「ストップストップ、ストーップ!!」


ピンポンパンポーン
――しばらくお待ちください――


茜ちゃん「だぁってだって律子さん、扉に乱入歓迎の張り紙が」セイザー

律子「どう見ても双子と麗奈のイタズラでしょ!」

茜さん「私は名前を呼ばれたのでっ! 一声挨拶を返そうかと!!」セイザー

まゆ「ボンバーは挨拶なんですか?」

海美「それよりなによりみんなみんなみんなっ!」

海美「運動できる面子が揃ったね! 今から一つ走りに行く?」

茜さん「いいですねぇ!」

茜ちゃん「うぇ!? あ、茜ちゃんはパスー」

まゆ「筋肉痛が辛そう……」

律子「アンタたちね、収録中だって言ってるのーっ!!」


――ダブル茜はランニングへと出かけました――

律子「で、話を元に戻すけど」

律子「海美は茜の走り込みに付き合えるだけの体力があると」

海美「うん! 体力あるよ! 自慢だもんっ!」

まゆ「スーターミーナーなら、負ーけなーいわ♪」

海美「かっくごっしてっ!」

律子「はいはーい、突然の歌唱はNGですよ~?」

海美「でも自分が、アイドルらしく可愛いかって言われると……」

海美「正直、胸を張れるほど自信は無いなぁ~」

まゆ「私から見た海美さんは、十分可愛い方だと思いますけど」

海美「いやいやいや! まゆちゃんの方が絶対可愛いって!」

海美「いつもスカートだし! リボンだし! 仕草とか目つきが可愛いし!」

まゆ「あ、う……。面と向かって言われると、なんだか気恥ずかしいですねぇ」

律子「確かに、まゆちゃんはいつも女の子らしくて可愛いわね」

まゆ「プロデュ……り、律子さんにそんなこと言われると、まゆは……」テレテレ

律子「胸は、海美ほど張れないみたいだけど」

まゆ「……リッチャンダッテ、カワイイデスヨ?」ジトー

律子「うん、ありがとー」ニコッ

海美「はぁ~、二人ともとっても仲がいいなー」


海美「でね! そんな二人にどうかお願い!」

海美「二人とも! なにとぞ私に女子力をっ!」

律子「授けましょう!」

まゆ「二つ返事」

律子「ここに座ってるまゆちゃんが」

まゆ「薄々思ってはいましたけど!」


まゆ「女子力、女子力ってな~んだ~♪」

海美「駆けださないことさ~♪」

律子「分かってるなら座りなさい、椅子に」

海美「はい先生!」シュタッ!

まゆ「そもそも、海美さんに質問ですけど」

海美「何かな何かな? なんでも聞いてっ!」

まゆ「海美さんは普段、女子力を上げるためにどんなことを?」

海美「普段? 普段私がしてるのはねー」

律子「あっ、脳裏によぎる嫌な予感」

海美「ズバリ、ランニング! スイミング! クライミングー!」

まゆ「論・外・ですっ♪」ニコッ

海美「えぇーーっ!!?」

まゆ「驚くことじゃありません」

律子「まっ、当然ね。女子力を磨くのに運動は――」

まゆ「そこにサイクリングも加えないと、バランスが悪いじゃないですか」

海美「あ、そっかー」

律子「待て待て待て」

まゆ「はい?」

海美「どーしたの?」

律子「いえね、どーしたもこーしたもないでしょ今の」

律子「明らかに会話がおかしいわよね? ねっ!?」

まゆ「まさか律子さん……ここにダイビングも追加すると?」

海美「そんなの無茶だよ! 無謀すぎ!」

律子「いや、アンタたちの基準は分かんないけど」


律子「女子力でしょ、女子力! トークテーマはガールズ・パワー!」

雅「よび」ガチャ

彩華「まし」ヒョイ

美紗希「たかぁ?」バタン

律子「このパターン、止めてっ!!」

――ガールズ・パワーの三人には、現場から帰ってもらいました――

律子「あー……疲れる」

まゆ「でも、本当に良かったんですか律子さん?」

律子「いいも悪いも、出演者じゃないあの三人が――」

まゆ「女子力を教えてもらうには、ピッタリの三人だったと思うんですけど」

律子「あっ」

海美「おー!」

まゆ「……」

律子「……」

海美「……」

律子「フッ、いいことまゆちゃん」

律子「いつの世も、来る者拒まず去る者追わずって言うじゃない?」

まゆ「引かれ乃々の小唄ですか」

後半のネタにうまいこと繋げられなくなったので、まっさらに書き直しました。
【モバミリ】佐久間式P独占法
【モバミリ】佐久間式P独占法 - SSまとめ速報
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