【安価・ダンロンV3】モノクマ「安価で紅鮭団を盛り上げるよ~」 (307)

※ニューダンガンロンパV3の二次創作SSです
※原作の致命的なネタバレがあります
※世界観やキャラについて独自設定を含みます


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501513945


テロップ【紅鮭団を見る時は明るい場所で適度に画面から顔を離して見てください】

モノクマーズ「おはっくまー!」

モノファニー「急な路線変更で最初はどうなることかと思ったけど、恋愛観察バラエティもこのまま無事に10日目を迎えられそうね」

モノスケ「日付が変わったからもう迎えとるけどな」

モノダム「ミンナ、仲良シガ一番ダヨ」

モノタロウ「そんな紅鮭団だけど視聴者から大きな反響があって延長することになったんだって!」

モノキッド「ヘルイェー!今度こそ過激にスプラッタなコロシアイ学園生活が始まるんだな!」

モノタロウ「ねえねえ、コロシアイ?ってなんだっけ?」

モノファニー「もう、モノキッドったら…そんな訳ないじゃない」

モノダム「アクマデ、紅鮭団ノ期間ヲ延バス、ソレダケダカラネ」

モノキッド「そもそもマンネリ防止のために10日で打ち切るんじゃなかったのかよ?!」

モノスケ「勿論その辺りについてもキチンと考えとるで。人間関係が殆ど出来上がってる現状、今まで通りに観察を続けるだけじゃなんの面白味もあらへんからな」

モノファニー「テコ入れをするの?危ないこととかじゃなければいいんだけど…」

モノダム「《バラエティクッション》ガアルカラ、大丈夫ダヨ」

モノタロウ「平和な恋愛観察バラエティを見たがっている視聴者が大勢いる限り、そんな心配は要らないんだね」


モノキッド「俺様はまどろっこしいのは嫌いなんだよ!いいからそのテコ入れとかいうやつについてとっとと説明しやがれ!」

モノスケ「お前も説明するんやで」

モノキッド「ああん?」

つカンペ

モノキッド「なになに…本来この番組では視聴者がキャストに干渉することは出来ねえが、テコ入れの一環で特別に人間関係を少しだけいじれるようになったぜ!」

モノダム「ソウ、コノ《好感度操作ライト》デネ」

つカラフルな5種類のライト

モノスケ「これの光を当てられたキャストは、最原終一に対する好感度を強制的に上書きされてしまうんや」

モノタロウ「どうして最原クンなのかっていうと…どうしてなの?」

モノファニー「彼が一番、他のみんなと満遍なく仲良くなってるからよ」

モノタロウ「ああ、そうだったね!全然憶えてないけど」

モノファニー「今回はライトの数と同じ5人の好感度を操作することが出来るわ」

モノキッド「ライトは1度使ったら壊れる仕様だからな!」

モノダム「好感度ガイイ意味デ変ワルノカ、悪イ意味デ変ワルノカハ、ライトノ種類ニヨッテ違ウンダ」


モノタロウ「今度はそれぞれのライトの特徴について説明するよ!まずはこの赤いライトだけど、これの光を浴びた人は最原クンにメロメロになっちゃうんだ」

モノスケ「問題は誰に使うかやけど、それを決める方法は…もう判っとるよな?」

モノファニー「視聴者アンケートね!」

モノキッド「女でも男でもロボでも好きなヤツを選びやがれ!」


赤の好感度操作ライトを誰に使いますか?(最原除外)
安価↓1


モノキッド「いいんだな?マジでヤっちまっていいんだよなぁ?!」

モノスケ「決まった以上はもう変えられへんから、訊いても無駄やけどな」

モノダム「視聴者アンケートハ絶対、ダヨ」

モノファニー「それじゃあ王馬クンを捜しにいきましょうか」


─食堂テラス前─


モノクマーズ「おはっくまー!」

王馬「おはよう、今日も朝からウザいねー。雁首揃えてオレになんの用?」

モノファニー「お…王馬に対して疚しいことなんてひとつも無いわよ!」ドキドキ

モノタロウ「うん、これから出来るんだけどね」

モノスケ「あっバカ!」

モノダム「マタマタ、ネタバレダヨ」

王馬「ふーん、それってどんなこと?怒らないから言ってみなよ!」

モノキッド(絶対嘘だろ)

モノスケ「えぇいこうなったらヤケクソや!モノタロウ、今やで!」

モノタロウ「え?何が?」

モノスケ「ドアホォ!」

モノダム「コンナコトモアロウカト」カチッ

パアァァァ

王馬「!」

モノキッド「でかしたぜモノダム!今日のサンドバッグタイムは30分で済ませてやる!」

モノダム「…………」

モノスケ「よっしゃ、目的は達成したしトンズラするで!」

モノクマーズ「ばーいくまー!」


王馬「あれ…なんともない?」

王馬(いや、そんな訳無いよな)


モノファニー「はあ…モノダムのお陰で助かったわ」

モノスケ「ま、気ぃ取り直して次いこか」

モノキッド「ヘルイェー!お次はこの青いライトだ!これの光を浴びると逆に最原の存在そのものを不快に感じるようになるぜ!」

モノタロウ「生理的に無理ってやつかな?」

モノダム「女ノ子ニソンナコト言ワレタラ、ショックダヨネ…」

モノスケ「これについては言うべきこともあんまあらへんし、さっさと決めて貰ってさっさと使うで」


青の好感度操作ライトを誰に使いますか?(最原と既に指定された人物は除外)
安価↓1

モノファニー「あらら、これはまた…」

モノスケ「最原も災難やな。こっちとしては盛り上がればなんでもええんねやけど」

モノタロウ「きっとその内いいことあるよ!」

モノキッド「原因を作ってるのは俺達だけどな!なかなかいい感じの展開だぜ!」

モノダム「ソレジャア、赤松サンヲ捜シニイクヨ」


>>7
訂正

×モノファニー「お…王馬に対して疚しいことなんてひとつも無いわよ!」ドキドキ

○モノファニー「お…王馬クンに対して疚しいことなんてひとつも無いわよ!」ドキドキ


─寮エントランス─


モノクマーズ「おはっくまー!」

赤松「えっ、何?!」

モノキッド「ヘルイェー!今度は無駄口叩かずにとっとと終わらせるぜ!」カチッ

パアァァァ

赤松「きゃっ!」

モノダム「次ガ控エテルカラ、退場モ速ヤカニネ」

モノクマーズ「ばーいくまー!」


赤松「もう、なんなの…最原くんと約束があるから早く行かなくちゃいけないのに」

赤松「最原…くん?」ゾワッ


モノファニー「やっぱりちょっと可哀想かも…」

モノキッド「仕方ねえだろ、モノダムの奴がフラグおっ立てやがったんだからな!」

モノダム「……今度ハコノ緑ノライトヲ使ウ人ヲ決メテネ。コレノ光ヲ浴ビルト、最原クンノコトガ好キデ堪ラナクナルンダ」

モノタロウ「それは赤のライトとはどう違うの?」

モノダム「ザックリ言ウト、赤ハLOVEデ緑ハLIKEって感ジダネ」

モノファニー「ちなみに女の子に緑の方を使うと恋愛フラグが立ちにくくなるらしいわ。女性は友情と愛情の線引きが比較的はっきりしているっていうものね」


緑の好感度操作ライトを誰に使いますか?(最原と既に指定された人物は除外)
安価↓1

モノダム「天海クンヲ捜シニ、以下略ダヨ」


─再び食堂テラス前─


モノクマーズ「おはっくまー!」

天海「な…っ」

モノダム「天海クン、覚悟」

パアァァァ

天海「うわっ?!」

モノクマーズ「ばーいくまー!」


天海「…………」

天海(さっきの感覚…どこかで…)


モノファニー「番組スタッフからお知らせよ。申し訳ないんだけど、ID:kvxuc2nt0さんには好感度操作ライトを使う対象の人物指定をこれ以降控えて欲しいの」

モノダム「ヨリ多クノ視聴者ノ意見ヲ反映サセルタメニ、協力シテネ」

モノキッド「しばらく誰も指定をしない状況が続いた場合とかは構わねーけどな!その時はまたお知らせするぜ!」

モノタロウ「こういう時ってなんて言えばいいんだっけ?」

モノファニー「貴重なご意見ありがとうございます、でしょ」

モノスケ「順調やな。ほな、次は黄色いライトについて教えたるわ。これの光を浴びると最原のことが嫌いになるんや」

モノダム「緑ノライトノ逆ダネ」

モノスケ「せや。徹底して最原を避けるようになるさかい、嫌いっちゅうより無関心に近いかも知れへんな」

モノキッド「つまり、嫌がらせで最原が豚の鳴き真似を強要されたり、アウトローランごっこの的の役をやらされたり、乳首を黒く塗られたりする刺激的な展開は無いってことかよ?!シケけてんなぁ!」

モノファニー「それまで普通に仲良くしてたのに急に避けられるようになるってだけで充分辛いんじゃないかしら…」


黄色の好感度操作ライトを誰に使いますか?(最原と既に指定された人物は除外)
安価↓1

男に好かれ女に嫌われ
安価の結果とはいえ完全にホモスレになったな


─校舎玄関付近─


モノクマーズ「」ザッ

アンジー「!」バッ

モノスケ「」カチッ

パアァァァ

アンジー「眩しっ…?!」

モノクマーズ「」スタコラサッサ


アンジー「…さっきの光ってなんだろー?」

アンジー「ま、気にしてもしょうがないかなー?」

アンジー(でもなんだかよくないことが起こったのかも知れないって神様が言ってるんだよねー)


>>15
訂正

×モノダム「天海クン、覚悟」

○モノダム「天海クン、覚悟」カチッ

ただの書き忘れで実は伏線だったりとかじゃないです。天海はちゃんと緑のライトを浴びてます。紛らわしくてごめんなさい。


訂正ついでに>>18を見て思い出した注意事項について。
>>1には書き忘れてしまったんですが、このSSは安価の結果に関係無くロボ×女のカップリング要素を含みます。苦手な方の閲覧はおすすめできません。


モノタロウ「ねえ、なんか忘れてない?」

モノキッド「それに関しては別にいいんだよ!前から『登場する度にカットインが挟まってテンポ悪い』とか言われてたしな!」

モノスケ「あいつ無駄に勘が鋭いさかい、手早くすませたかったんや」

モノファニー「最後はこのピンクのライトよ。これの光を浴びた人は…なんていうか…最原クンにメロメロになってしまうのよ」

モノタロウ「モノファニー、顔が赤くない?」

モノキッド「モノタロウの説明と丸っきり同じじゃねーか!ふざけてるとブッ飛ばすぞ!モノダムを!」

モノダム「…………」

モノスケ「そこは言い辛そうにしてよるモノファニーの代わりにワイが説明したるで。同じメロメロでもピンクのライトと赤いライトの違いは単純、後ろに(但し性的な意味で)の括弧書きが付くか付かないかや」

モノファニー「…この番組って特に閲覧制限は無いのよね?」

モノスケ「理性的な奴なら耐えられるやろうからそういうキャストが指定されれば問題あらへんけど、そうでない奴が選ばれた場合は…まあ、そん時はそん時やな」

モノキッド「アレなシーンだけまるっとカットしちまえば関係ねーよ!」

モノファニー「今のところライトを当てたのは男ふたりに女ふたりで比率は丁度半々だけど、既に指摘が入ってる通り男に好かれて女に嫌われてるから…次は女の子の方がバランスはいいわね」

モノダム「ドチラニセヨ、ボクタチハ視聴者ノ意向ニ従ウダケナンダケドネ」


ピンクの好感度操作ライトを誰に使いますか?(最原と既に指定された人物は除外)
安価↓1


モノクマ「どうもどうも。才囚学園の学園長兼マスコットのモノクマです」

モノクマ「…その手に持ってる赤いライトは何かって?好感度操作ライトは5個しか無かったんじゃないのかって?」

モノクマ「実はこれ、モノクマーズに渡した物とはよく似た別物なんだよね。まあ見てなって」


─カジノエリア入口周辺─


モノクマ「キャー天才美人発明家の入間美兎さんよー。こっち向いてー」

入間「美 人 過 ぎ る 天才発明家だっ!」

モノクマ「それ言い直す必要ある?」カチッ

パアァァァ

入間「ひゃうっ」

モノクマ「いっちょあがり!」

入間「な、なんなんだよぉ…オマエといいモノクマーズといい…」

モノクマ「モノクマーズ?」ピクッ

入間「丁度オマエがヤりやがったみたいに唐突に出てきたアイツらがオレ様をライトで照らしたかと思ったら、唐突にどっかイっちまったんだよ」

モノクマ「ねえ、それって何色の明かりだった?」

入間「ピンクだったぜ」

モノクマ「…………」イカリノマッチョカ

入間「?!」ビクゥ

モノクマ「あー、いえ、いいんですよ。伝達ミスはボクの責任でもありますから。それにこれはこれで面白そうな…いや、絶望的な展開が望めるしね!」ヒョコッ

入間「あ、おい待ちやがれ!何を企んでるか吐いてから失せろ!」


入間「…行っちまった」

入間(なんか…身体が熱くなってきたような)


これで一旦投下終了です。ちょっと書き溜めてきます。

乙。期待


こんばんは。続き投下していきます。眠いので途中で寝オチしたらごめんなさい。

>>26
ありがとうございます。


モノキッド「ひとつ言い忘れてたぜ!結構重要なことだから耳の穴かっぽじってよく聞けよ!」

モノファニー「あのね、視聴者がキャストに干渉できるのはこれが限界なの」

モノタロウ「行動を指定したりとかは無理ってことだね」

モノスケ「ただし例外はあるで。キャストの中にキー某とかいう視聴者アンケート集計機能付きカメラが混ざっとるやろ?」

モノダム「彼ニナラ視聴者ノ声ガ直接届クシ、場合ニヨッテハ聞キ入レテクレル…カモ」

モノタロウ「オイラ達からの説明はこれで終わりだよ」

モノキッド「引き続き番組をお楽しみくださいやがれ!」

モノクマーズ「ばーいくまー!」


テロップ【10日目・午後】


─寄宿舎の中─


赤松(…一体どうしちゃったんだろう。最原くんには悪いけど、やっぱり今日の用事はキャンセルするしかないかなぁ)

東条「赤松さん、顔色が優れないようだけど大丈夫?」

赤松「東条さん…えっと、ちょっとお願いがあるんだけどいいかな」

東条「ええ、依頼として受け取るわ」

赤松「ありがとう。あのね、最原くん宛の伝言を頼みたいの」

東条「伝言?」

赤松「うん。急に体調を崩しちゃって今日は一緒に出掛けられそうにないって」

東条「…なるほどね」

赤松「後、絶対に埋め合わせするし私のことなら心配要らないから誰かと遊んできなよって伝えて欲しいんだ」

東条「あなたの依頼、確かに承ったわ」

赤松「本当にありがとう、助かるよ」

東条「私はメイドとして当然の義務を果たすまでよ」

赤松「それじゃ、しばらく部屋で休んでるね…」フラフラ

東条(赤松さん、本当に辛そう…後で様子を見に行った方がいいかも知れないわね)


テロップ【数分前】


─寮エントランス─


最原(そろそろ約束の時間のはずだけど…)

最原「…来ないな」

天海「最原君、おひとりっすか?」

最原「天海くん。実はちょっと待ち合わせしてるんだ」

天海「暇なら誘おうかと思ってたんすけど駄目みたいっすね」

最原「ごめん…今度、僕から誘おうか?」

天海「いいんすか?ありがとうございます」ニコッ

最原(ちゃんと約束をした訳でもないのに凄く嬉しそうだな)

天海「じゃあ俺はこれで」

最原「あ、うん…またね」


テロップ【それから十数分後…】


─寮エントランス─


最原(赤松さん全然来ないな)

ウィーン

最原(!寄宿舎から誰か…)

東条「最原くん、丁度いいところに。赤松さんから言伝てを預かっているわ」

最原「…ということはやっぱり赤松さんは」

東条「恐らく大体あなたの想像通りじゃないかしら」

カクカクシカジカ

最原(東条さんは、言伝てを一字一句違わずに伝えるだけでなく、その時の赤松さんの表情や声色まで再現してくれた。本当に完璧主義者なんだな)

東条「…という訳よ」

最原「ありがとう、東条さん」

東条「お礼を言われるほどのことはしていないけど、気持ちは素直に受け取っておくわ」

最原(ここは赤松さんのお言葉に甘えて他の誰かと遊びに行きたいところだけど、どうしようか?天海くんはもう他の誰かと出掛けちゃったかな?)

東条「お困りかしら」

最原「困ってるって訳じゃないけど…」

東条「突然予定が空いて、誰と何をしようか悩んでるって顔に書いてあるわよ」

最原(…メイドとしては、目の前の人に手を差し伸べられずにいられないのかな)

最原「もしよければ、東条さんの淹れた紅茶が飲みたいな」

東条「その言葉、依頼と取るわ」

最原「なんだか悪いね」

東条「あなたが謝る必要は無いわ。だって、私は嬉しいんだもの」フフッ

東条「それこそ赤松さんには悪いのだけれどね」


最原(その後、僕は食堂で東条さんが用意してくれた紅茶とお菓子を味わいながら、彼女の紅茶講義を受けた。滅私奉公がポリシーの彼女も、自分の好きなものについて語る時の表情はどこか活き活きしていた。)


テロップ【10日目・夜】


キーンコーンカーンコーン

モノスケ『才囚学園放送部からのお知らせやでー』

モノダム『キサマラ、至急体育館ニ集マッテクダサイ』

モノキッド『至急だぞ至急!可及的速やかにってことだからな!』

モノファニー『お父ちゃんは眠いのよ!お父ちゃんがちょっとでも多く眠れるように早く来なさい!』

モノタロウ『』zzz

モノクマーズ『ばーいくまー!』zzz

ブツッ


テロップ【約二十分後】


─体育館─


春川「向こうから勝手に呼び出しておきながらあの態度って無いよね」ムス

真宮寺「赤松さんと入間さんがまだ来てないようだけど…」

ギイッ

入間「なんだ、オレ様が最後じゃねーのか」

夢野「随分遅かったのう」

入間「モ、モノクマの睡眠時間を削ろうと思って態と遅く来たんだよ」

王馬「入間ちゃんがどんな理由で遅れようが勝手だけど、そういうのはオレたちにも迷惑掛かるんだからやめてよね」

ゴン太「そもそもモノクマって寝る必要あるのかな?」

最原「モノタロウは寝てたよね」

モノクマ「はいはい皆さん注目、ちゅうもーく!」ヒョコッ

最原(…いきなり来た!)

モノクマ「えー、来てない人もいるみたいですが、なんかもう眠いしさっさと始めます」

モノクマ「特にこれといった事件も起こらないまま、だんがん紅鮭団は無事に10日目を終えようとしています」

百田「ってことは、オレ達はもうここから出られるんだよな?」

星「恋愛的に誰かと結ばれることが出来たらっていう条件付きだがな」

モノクマ「元はそのつもりだったんだけど…このバラエティ企画、思っていた以上に好評を博しましてね。なんと延長が決定しました!」

百田「ふざけんな!まだこんなところにいなくちゃいけねーのかよ?!」

キーボ「…延長はどれくらいの期間になるんですか」

モノクマ「うーん、大体5日から10日くらいじゃない?」

天海「随分といい加減なんすね」

モノクマ「まあ、予定は未定ってやつだよ。オマエらはこれまで通りに過ごしてください。以上!」ヒョコッ

百田「あっ、コラ!」

白銀「あーあ、やっと帰れると思ったのにな」

アンジー「アンジーは別に構わないけどねー」

東条「赤松さんには私から伝えておくわ」

茶柱「彼女、残念がるでしょうね。ここを出てみんなと友達になるって張り切ってましたから」

最原(大丈夫かな、赤松さん…)


テロップ【同時刻】


─赤松の部屋─


赤松「…………」

赤松「う……」

赤松「げほっ……うぇ……」


今回の投下分終わりです。順調に行けばこれくらいのペースで進んでいきます…多分。亀更新気味になると思いますがお付き合いいただければ幸いです。
ではそろそろ寝ます。


今日は余り時間が取れなかったので殆ど書き溜め出来ませんでした。明日の夕方以降に投下出来たらいいかなって思ってます。
乙米や感想など、モチベーションに直結するので非常にありがたいです。…ありがとうございます(CV.緑○)

レスついでにひとつ余談を。
元々このスレのタイトルは
【安価・ダンロンV3】モノクマ「チートで紅鮭団を盛り上げるよ~」
にする予定だったのですがスレ建ての際スレ主が緊張して間違えたせいで、なんか頭悪い感じのスレタイになってしまいました。余談というかただの言い訳ですね。

それでは、長々と失礼しました。


遅くなってしまいましたが投下します。眠いのでry


テロップ【11日目・朝】


─食堂─


ギイッ

最原「ふあ…おはよう」

赤松「……」

百田「よお、終一!助手の癖に今日も重役出勤だな」

春川「しかもまだ眠そうだし」

最原「そんなに遅いかな…」

百田「割りと遅い方だろ」

最原「赤松さんもおはよう。もう大丈夫なの?」

赤松「!」ビク

赤松「それは、正直あんまり…」

最原「確かにまだ顔が青いね」

東条「みんな揃ったかしら。そろそろ朝食にするわよ」

最原「隣、いいかな」

赤松「……うん」

最原(赤松さんは憔悴した様子で、少しずつではあるものの朝食を食べ進めていく。余程調子が悪いのかしばらくの間一言も発さなかった)

赤松「……」

赤松「胡椒は…」キョロキョロ

最原「ここにあるよ」ヒョイ

赤松「あっ」

最原「どうぞ」

最原(僕が赤松さんに胡椒の容器を手渡そうとして、ふたりの指同士が僅かに触れ合った瞬間…)

赤松「いやっ!」ドンッ

ガタン!

最原(何が起こったのか理解することはおろか、声を上げることすら出来なかった。僕はなす術も無く倒れて、気が付くと椅子ごと床に転がっていた。端の席に座っていたお陰で誰も巻き込まずに済んだようだ)

ゴン太「赤松さん、何してるの?!」

最原(ゴン太くんの叫び声で、どうやら自分は赤松さんに突き飛ばされたらしいと知った)

最原(取り敢えず上体を起こして立ちあがろうとした僕は、信じられない光景を目にする)

アンジー「あれま、楓が身体中キモいブツブツだらけになってるよー」アッチョンブリケ

赤松「……」ブツブツ

王馬「そんな…白銀ちゃんの専売特許が!」

白銀「そこ真っ先に心配するところ?!」

白銀「ていうか王馬君、それ地味にわたしのことバカにしてない?」

王馬「ぷっ…いや、そんなこと…くく…ないって…にしし」

キーボ「ここまで明から様に嘘だと判るパターンも珍しいですね」

茶柱「それより赤松さんですよ!これだから男死は!」


最原(僕のことは誰も心配してくれないんだろうか…。赤松さんの方が目に見えて異常事態だから、仕方無いと言えば仕方無いんだけど)

最原(彼女はいつの間にか椅子から立ち上がって、へたり込んだままの僕を見下ろしている)

赤松「…最原くん」

赤松「その髪が、顔が、肌の色が、服が、匂いが、仕種が、声が、言葉が、キミを構成するあらゆる要素が…全部、全部気持ち悪い」

最原「!」

赤松「お願いだから、出来るだけ私から離れて…」ポロポロ

最原(赤松さんの言葉の意味を僕は上手く飲み込めないでいた。それでも、彼女を今こんなにも苦しめているのは僕なのだということだけは嫌でも判ってしまった)

赤松「もう嫌なの…嫌だ嫌だ嫌だ!」ダッ

茶柱「あっ赤松さん?!」

ギイッ バタン!

百田「…!」ガタッ

真宮寺「百田君、赤松さんを追い掛けるのかい?」

百田「ったりめーだ!あんな状態のアイツを放っておけるかよ!」

春川「…だったら私も行く。百田だけだと心配だし」ガタッ

茶柱「確かに、うっかりデリカシーの無いことを言って更に傷付けかねませんからね」

百田「助手としてはいい心懸けだな、ハルマキ!」

春川「はぁ…いいから行こうよ」

天海「最原君はどうするんすか?」

最原「…ごめん。僕、部屋に戻るね」

最原(赤松さんが食堂を飛び出した以上、僕まで出て行く必要は無かったけれど…余りにも居た堪れなくて、僕はその場を後にした)


テロップ【十数分後】


─最原の部屋─


最原「……」

最原「…赤松さん」

ピンポーン

最原(?一体誰が…)

ガチャ

王馬「やあ、最原ちゃん」

最原「」スー…

王馬「ちょっとちょっと、無言でドア閉めようとしないでよ」

最原「ごめん…でも正直なところ、今はキミに付き合ってあげる気力が涌かないっていうか…」

王馬「別に傷口に塩を塗りに来た訳じゃないし。ほら」

つ大量のお菓子

最原「これを、僕に?」

王馬「朝ご飯ちゃんと食べてないからお腹空かせてるかも知れないし、甘いものでも食べれば気が紛れるかなーと思って」

最原(…王馬くんなりに気を使ってくれたってことなのかな)

王馬「それじゃ、お邪魔しまーす」

バタン

最原(その割には勝手に部屋に入ってきたりしてるけど)

王馬「で、最原ちゃんは何か食べたいものある?」

最原「食べること前提で話を進めないでよ」

王馬「この蟹味噌ドロップとか美味しそうだよ!」

最原「要らない…」

王馬「なんで?!北海道限定なのに?!」グリグリ

最原「いくら限定商品でも口にしたくないって、そんな見えてる地雷…ていうか缶を顔に押し付けたら痛いよ」

最原(そもそもなんで北海道限定のお菓子があるんだ?確かここって日本じゃない場所の可能性が高いんだったよな?)

最原「いっそ王馬くんが食べたら?」

王馬「オレはお腹いっぱいだからいいよ」

最原「……」


王馬「とまあ、おふざけは一旦ここまでにして。実は最原ちゃんにちょっと話があるんだよね」

最原「話?」

王馬「さっきの今のことでアレなんだけど、朝ご飯の時赤松ちゃんといろいろあったでしょ?だからもうあんなことが起こらないように、食事の時間をずらした方がいいと思うんだよね」

最原「なるほど…あ、でも東条さんに迷惑じゃない?」

王馬「事情が事情だし、東条ちゃんなら協力してくれるでしょ」

王馬「という訳で最原ちゃん、明日からオレとふたりでご飯を食べよう!」

最原「なんでそうなるんだよ」

王馬「嫌?」

最原「嫌っていうか…別に耐えられないほどではないからいいけど」

王馬「なかなか酷い言い種だけど、構わないってことだよね。そうと決まれば、東条ちゃんや赤松ちゃんにはオレから言っておくよ」

最原「…うん、判った」

王馬「じゃ、話も纏まったことだし、たーんとお食べ」

最原「結局そうなるんだ」

最原(でも折角持ってきてくれたのに食べないのも悪いかな…あ、よく見たら普通に美味しそうなものもあるな)

最原「じゃあこのチョコレートを貰うよ」

王馬「ねえ、この明太子グミとか…」

最原「それは要らない」

最原(朝ご飯残したのにお菓子なんて食べて…ごめん東条さん)モグモグ


テロップ【約十分前】


─教室A前─


春川「後1階で捜してないのはここくらいだけど…」ガラッ

赤松「…春川さん?」

春川「やっぱり…百田ー!赤松いたよー!」

百田「でかしたハルマキ!直ぐ行くから待ってろ!」

赤松「ぐす…ひうっ」ポロポロ

春川「まだ落ち着かないみたいだね」

赤松「……」ポロポロ

春川「最原と何かあった?」

赤松「……」フルフル

春川「何も無いってことは無いんじゃない?」

赤松「でも、本当に何も無いの」

春川「アイツのこと、庇ってる?」

赤松「違うよ…なんでこんな風になっちゃったのか全然判らなくて…でも、最原くんは悪くないの」

春川「判らない癖に随分と言い切るんだね」

赤松「でも…」

春川「…分かったよ、取り敢えず信じてあげる。アンタのことも、最原のことも」

春川「私だって、最原がアンタに酷いことしたとか疑いたくないし」

赤松「ありがとう、春川さん…」

春川「はいはい、もう泣かないでよ」ナデナデ

赤松「う、うぅ~」ポロポロ

春川「もう、泣くなって言った矢先にこれなんだから」

春川「百田、もう入ってきたら?」

百田「ワリぃな。入るタイミングを見失っちまって…結局、オレの出る幕じゃなかったみてーだしな」ヒョコッ

赤松「だったら百田くん、ひとつ頼み事があるんだけど…」

百田「おう、なんだ?」

赤松「私がいきなり取り乱したのは最原くんのせいじゃないって、みんなに伝えて欲しいの。誤解されかねないことを言っちゃったから…」

百田「それは構わねーけど、誤解を解くならお前の口から言うのが一番だと思うぜ」

赤松「そうだよね…落ち着いたら私からも話しておくよ」

春川「ていうかさ、アンタさっき何も無いとか判らないとか言ってたけど、それじゃ私たちも説明の仕様が無いよ」

赤松「…でも、本当にそうとしか言えなくて」

百田「だったらオレたちもそう言うしかねーだろ」

春川「赤松はそれでいいの?」

赤松「うん、しょうがないよ」

百田「おーし!後は任せとけ!」

赤松「春川さんも百田くんもありがとう」

赤松「私…ちょっとお手洗いに行ってくる」フラッ


─1階女子トイレ─


赤松「うっ…おえぇ」ビチャビチャ

赤松(なんで最原くんのことを考えただけでこんなに気持ち悪くなっちゃうんだろう…)

赤松「はあ…はあ…」

赤松(もう大丈夫かな?)

ジャー… ガチャッ

赤松(口をよく漱がないとね)グチュグチュ ペッ

ジャー… ガチャッ

入間「うわぁ!」

赤松「きゃっ?!」

入間「なんだバカ松か、びっくりさせるんじゃねーよ」キュッ ジャー バシャバシャ

赤松「びっくりしたのはこっちだよ!」

入間「つーかここでナニしてやがったんだよ」キュッ

赤松「トイレで何するも何も無いでしょ…ちょっと体調崩して篭ってただけだよ」

入間「オ、オレ様はナニもしてねーからな!」ダッ

バタン!

赤松(なんか怪しいな…やたら動揺してたし。イタズラとかしてなければいいんだけどなあ)


テロップ【数分前】


─食堂─


入間「あーもう我慢ならねー!」ガタッ

キーボ「どうしたんですか?」

入間「…こ、こんな雰囲気で飯なんか食えるか!オレ様は戻るからな!」ダッ

ギイッ バタン!

白銀「本当にどうしたの?死亡フラグ?」

天海「彼女はああ見えて結構繊細っすから、無理も無いっすよ」

王馬「ねーねーみんなが残したこれ勿体無いよね?オレもう自分のは食べ終わったし貰っていい?」

東条「そうね…余りお行儀はよくないけど、赤松さんや最原君、入間さんはもう戻ってこないでしょうしいいんじゃないかしら」

ゴン太「王馬君、お腹空いてるの?ゴン太の分けてあげようか?」

王馬「いやそうじゃなくてさ、なんか他の人が食べてるものって美味しそうに見えるじゃん。東条ちゃんはいつも何種類か作ってくれるから余計にね」

星「他人の食べかけを欲しがる神経は理解出来んがな…」

王馬「ゴン太こそデカい図体してんだからちゃんと食えよ」

ゴン太「あ、うん…ありがとう」

白銀「お礼を言うようなところかなあ?」

真宮寺「クックック…それにしても、一体赤松さんと最原君の間に何があったんだろうネ?」

夢野「確かに気になるのう。少し前まであんなに仲良くしておったのに」

王馬「さっきの赤松ちゃんの様子からして、昨日の赤松ちゃんの体調不良も最原ちゃんが原因かもね」ムシャムシャ

真宮寺「一度固い絆で結ばれたからといってそれがいつまでも続くとは限らないし、可愛さ余って憎さ百倍なんてこともある…これだから本当に人間は面白い」

星「やめてくれ、真宮寺。ここに当事者のふたりはいねえが、そういうのは完全に部外者の俺が聞いても余り気分のいいもんじゃねえぞ」

真宮寺「それは失礼したネ。以降気を付けるヨ」


モノクマ「ホント嫌よねえ、奥さんたら」ヒョコッ

アンジー「お、呼ばれてもいないモノクマが来たぞー?」

モノクマ「酷いなあ、折角いいこと教えてあげようとしたのに」

キーボ「正直、ロクでもない予感しかしませんが…」

モノクマ「いいことったらいいことなの!あのね、今まではデートチケットで行ける場所が限られてたけど、テコ入れの一環でチケットさえあればどこへでも行けるようになりました!」

天海「!」

モノクマ「あ、でも天海クンの研究教室とかは入れないよ」

天海「……」

アンジー「蘭太郎、ドンマイだよー」

茶柱「普通にいい知らせでしたね…」

ゴン太「最近は段々やることが無くなってきて、おでかけしても床の木目を数えたり草を抜いては植え直したりとかしてたもんね」

王馬「でもさあ、そういう連絡ってどちらかと言えばモノクマーズの仕事じゃないの?」ムシャムシャ

モノクマ「モノクマーズはもういいでしょ。科白の分担とか考えるの面倒だし…」

東条「なんだか誰かが乗り移ってない?」

モノクマ「ちなみにアイツらはちょっとヘマしたもんで、全自動お尻ペンペンマシーンでおしおきしてるところだよ。それにしても入間さんの発明品は素晴らしいね!文明の利器だよ!」

夢野「それは本人の前で言ってやればよかろう…いや、やっぱり調子に乗るから駄目じゃな」

白銀「当に才能の無駄遣いだね…」

王馬「ごちそうさまでしたー」ガタッ

王馬「美味しかったよ、ママ!」ノシ

ギイッ バタン

東条(王馬くん…結局最原くんの残飯を幾らか食べただけだったわね)


テロップ【11日目・午前】


─キーボの部屋─


キーボ(さて、今日はどうしましょうか)

キーボ(赤松さんや最原クンのことは心配ですが、百田クンたちに任せておけば大丈夫でしょう)

ピンポーン

キーボ(珍しいですね…誰か誘いに来たんでしょうか?)

ガチャッ

入間「キーボ、来てやったぜ!」

キーボ「メンテナンスですか?」

入間「ちげーよ。今日はオレ様の貴重な時間をテメーにくれてやる!」

つデートチケット

キーボ「…本当に珍しいこともあるものですね」

入間「なんだよ、オレ様がテメーをデートに誘っちゃ悪いのかよ」

キーボ「そこまで言っていません。勿論嬉しいですよ」

キーボ(そう言えばメンテナンス以外で入間さんがボクを構ってくれることって、余りありませんでしたね)

入間「ひゃーっひゃっひゃっひゃ!オレ様の美貌は性欲の無いロボさえ虜にしちまうんだな!」

キーボ「今の発言、ばっちり録音しましたよ」

入間「で、どこに行くんだ?」

キーボ「考えてなかったんですか…入間さんは行きたい場所は無いんですか?」

入間「おお、そうだな…なるべく人気の少ないところがいいっていうか…」モジモジ

キーボ(?心なしか入間さんの様子がいつもと違いますね)

キーボ「でしたら、あそこはどうでしょう?」


─AVルーム─


キーボ「思った通り、ボクたち以外に誰もいませんね」

入間「他の奴らは新しく行けるようになったところに行ってるだろうからな」

キーボ「何を観ますか?」

キーボ(いざこういう局面になって改めて思いましたが、ボクは入間さんの好みをロクに知らないんですよね)

入間「…これがいい」ユビサシ

キーボ「ラブロマンスですか?あなたがこういうものを好きだったとは意外です」

入間「ただの気分だ、気分」

キーボ「そういった心理現象はボクにはいまいち解りかねますが…とにかくこれでいいんですよね?セットしますよ」

キーボ(そしてボクたちは入間さんの選んだ映画を観ました。男女が出逢い、徐々に惹かれ合い、紆余曲折を経て結ばれ、困難を乗り越えるという、ごくありふれたラブロマンスです。しかし古めの洋画ということもあってか雰囲気は悪くありません)

入間「」チラッチラッ

入間「」ソロー…

入間「」ギュ

キーボ「?!」

入間「えっと…しばらくこうさせて?」

キーボ「……」

入間「映画が終わるまでの間でいいから…」

キーボ(何を思ってか、入間さんはいきなりボクの手を握ってきました。明日はオイルの雨でしょうか)

キーボ(顔を赤く染めた入間さんは、普段のボクに対する態度からは考えられないほどしおらしいですし…何より彼女は最原クンのことが好きなはず)

キーボ(しかし、ここまでされたら幾ら相手が入間さんでも勘違いしそうになってしまいます)

キーボ(ボクの手を掴む入間さんの手は、実際は大した温度ではありませんが、それでも触れているところは融けそうなくらい熱く感じられます)

キーボ(この感覚を味わっていたくて…結局ボクは映画が終わるまで大人しく手を握られていました)


今日の分はこれで終わりです。もう今更も今更ですが>>1に下ネタ注意って書くべきでした。

後、話は変わりますが生存報告ってどれくらいの頻度でした方がいいんですかね?

駄目だ、寝惚けてるとひとり言でsage忘れる…。

乙!
主のペースでやってくれれば充分だが1週間くらい空くなら報告あると安心する


>>52
ありがとうございます。投下出来ない時も最低で週に1回はレスするようにします。


テロップ【11日目・午後】


─寄宿舎の中─


ウィーン

天海「ここにいたんすか、最原君」

最原「…天海くん」

天海「今朝の一件以来、姿を見掛けなかったから心配してたんすよ」

最原「それなら大丈夫だよ。あの後、部屋に王馬くんが来てくれてね。結局しばらくそのまま過ごしたんだ」

天海「王馬君が?」

最原「うん。…とにかく、ショックで部屋に閉じ篭ってたとかじゃないから安心して」

天海「だったらいいんすけど」

最原「それより天海くん、今って暇かな」

天海「特に用事や約束は無いっすよ」

最原「じゃあ今からふたりで出掛けない?昨日は折角誘ってくれたのに断っちゃって悪かったからさ」

天海「そんな、気にしなくていいのに…でも、そういうことなら是非」

最原「よかった」

天海「最原君は、おでかけチケットで今まで行けなかった場所にも行けるようになったことは知ってるっすか?」

最原「王馬くんから聞いたよ。いざどこにでも行けるとなると悩むよね」

天海「俺は最原君の研究教室に行ってみたいっす」

最原「うん、天海くんがそれでいいなら」

天海「決まりっすね」


─超高校級の探偵の研究教室─


最原「こういう落ち着いた雰囲気自体は嫌いじゃないけど…置いてある毒薬とか殺人事件のファイルで台無しなんだよね」

天海「そこは探偵の研究教室っすから、仕方無いっすよ」

最原「やっぱり探偵ってこういうものにも慣れてないといけないのかな」

天海「俺はそういう部分も最原君のいいところだと思うっす」

最原「…探偵としてはどうなんだって感じだけどね」

最原(僕は手持ち無沙汰に本棚のファイルを手に取ってはぱらぱらと捲っていった)

天海「あの、最原君」

最原「あっ…ごめん、放ったらかしにしちゃって」

天海「いえ、お構い無く。…それより、赤松さんのことでちょっとお話が」

最原「赤松さん?」ドキ

天海「彼女がああなってしまった理由なんすけど…どうやら本人も判らないみたいで」

最原「それって赤松さんがそう言ってたの?」

天海「らしいっすよ。でも俺がその話を聞いたのは百田君からっす。どうやら、百田君と春川さんと赤松さんでみんなに説明して回ったみたいっすね」

最原「百田くんたちが…」

天海「ま、俺は言われるまでもなく最原君を信じてたっすけどね」

最原「え?」

天海「流石に恥ずかしいんで2度は言わないっすよ」

最原(天海くんってそういうこと言ったりするんだ…あんまりそんなイメージ無かったけど)

天海「最原君も特に心当たりは無いんでしょう?」

最原「…うん」

天海「やっぱりそうっすか。あそこまで嫌われるようなことをした憶えがある相手にいつも通り接するなんて、最原君に出来るはずないっす」

最原(あ、信じてたってそういうことか)

最原「でも、それなら何が原因なんだろう」

天海「…実はオレ、ひとつ思い当たる点があるんすよ」

最原「えっ本当に?!」

天海「あー…すみません。思わせ振りなこと言うだけ言って悪いんすけど、まだ確証が無いから言いたくないんすよね」

最原(天海くんとはそれなりに仲良くなったつもりでいたけど、こういうところは相変わらずだな)

天海「いつか絶対話しますんで、今はちょっと訊かないでください」

最原「うん…待ってるよ」

最原(この後はオススメの推理小説の話だったり、モノクマの愚痴だったり、他愛の無い話で盛り上がった)

天海「今日は最原君と話せてよかったっす。それじゃあ、一緒に寄宿舎に戻りましょうか」

最原「うん」


─校舎玄関前─

入間「はあ…どうしよ…身体が熱いよぉ…このままじゃアタシ…」

ギィッ

最原「あ、入間さんだ」

天海「なんだか具合が悪そうっすね?」

入間「さっさささ最原ぁ?!」ビクゥ

最原「うわぁ?!」ビクゥ

入間「なんなんだよ…もう訳解んねーよぉ…」プルプル

天海「こっちの科白っす」

入間「ダサイ原ぁ!オレ様はテメーの誘惑なんかに負けねーからな!」ダッ

タッタッタッ…

最原・天海「……」

最原(何がなんだか分からないけど、もの凄く人聞きの悪いことを言われたような気がする…)


短いですがこれで今回の分は終わりです。どこまで書いたら投下するかいつも悩む…。

乙!
天海頼りになるな

そろそろ勘のいい連中はそこはかとない違和感に気づいてそう


レスありがとうございます。

>>58
「頭のいいキミ」ですからね!

>>59
ぶっちゃけスタッフ側もあんまり隠す気ないですよね。


テロップ【数十分前】


─校舎玄関付近─


星「……」

赤松「」ションボリ

星「…おい、赤松」

赤松「星くん?」

星「朝のこと、まだ引き摺ってるみてーだな」

赤松「……」

星「人に話せば少しは楽になるかも知れねーぜ…俺でよければ聞いてやるが、どうする?」

赤松「…うん、お願い」


─超高校級のピアニストの研究教室─


赤松「昨日のお昼過ぎぐらいからだったかな。いきなり具合が悪くなったから、最初は風邪でも引いたのかと思ったんだよね。熱の出ない風邪っていうのもあるらしいし」

赤松「目眩がするわ吐き気がするわ頭痛がするわでもう散々でさ。午後から最原くんと遊ぶ約束をしてたんだけど、結局ドタキャンするはめになっちゃったし」

星「それは本人に直接断りを入れたのか?」

赤松「ううん、一刻も早く部屋で休みたかったから、偶々傍を通りかかった東条さんに伝言を頼んだんだ」

星「なるほどな」

赤松「でもどれだけ寝ても全然よくならなくて…それで、なんとなく気付いちゃったんだよ。気分が悪いのは最原くんのことを考えてるせいだって」

赤松「昨夜体育館に行かなかったのも彼と顔を合わせるのが怖かったからなの。でもずっと避け続けることも出来ないし、朝は普通に食堂に行ったんだけど…」

星「あんなことになっちまったって訳か」

赤松「私、最原くんに凄く酷いこと言ったのにまだ謝れてなくて…でもこんなんじゃ直接謝ることも出来ないし…」ポロポロ

星「本当に辛いなら今は無理することも無いんじゃねーのか?突然そうなったんなら突然戻らないとも限らねーからな」

星「それより、お前さんは一旦落ち着いた方がいい。アイツのことを考えるだけで吐くほど苦しむようなら、何か他のことを考えて気を紛らわせてみたらどうだ?」

星「都合のいいことに、ここにはアンタの好きなものがあるしな」

赤松「でも、最原くんにピアノを教えたことや一緒に連弾したことまで思い出しちゃいそうだし…」

星(こいつは重症だな…色々な意味で)

赤松「気を遣わせちゃってごめんね」

星「別に…こんな俺にも出来ることがあるならしてやりたいって思っただけだ」

赤松「そっか」フフッ

星「…何が可笑しい」

赤松「何も可怪しくなんて無いよ。ただ、ちょっと前までの星くんだったらそんなこと言わなかっただろうなって思っただけ」

星「…そうかよ」

赤松「ねえ星くん。今は折角キミといるんだから、ピアノのことを考えるよりキミの話を聞きたいんだ」

星「俺の話だと?」

赤松「そうだね、猫の話なんてどう?私も猫は好きだし。思い出すのが辛いとかじゃなければ、星くんが前に飼ってたっていう猫の話をして欲しいな」

星「まあ…たまにはいいだろう」

赤松「えへへ、やった」


テロップ【一方その頃…】


キーボ(入間さんに手を握られた時、ボクはかつて懐いたことの無かった感情を自覚しました)

キーボ(そしてボクは思いました。もっと色々な人と交流して刺激を受ければ、ボクのAIはより人間的な感情を持つようになるのではないかと)

キーボ(そうすればボクが心から笑えるようになる日も遠くありません)

キーボ(そのためにボクが今すべきことはひとつ…)


─カジノ─


キーボ(カジノでコインを稼いで、おでかけチケットと交換することです)

キーボ(このパズルゲームならボクでもそこそこ出来そうですね)

ザクッ ザクッ ザクッ テーロテーン♪


テロップ【ラブホギャンブラー2号誕生の瞬間であった】


テロップ【11日目・夜】


─最原の部屋─


ピンポーン ピンポーン ピンポーン ピンポーン

最原「百田くんか…」

ガチャッ

百田「終一!トレーニングするぞ!」

春川「……」


─裏庭─


百田「おーし!まずは腹筋200回だ!」

最原「えっと…それは僕にはかなりキツいから、20回を10セットやるとかじゃ駄目?」

春川「実際そっちの方が効率いいしね」

百田「お前ら解ってねーな。とにかくやり遂げようっつー気概さえありゃ、限界なんて幾らでも越えられる…つまりこれは精神の鍛練なんだよ!」

最原「身体を鍛えるためのトレーニングじゃないの?!」

百田「大丈夫だ、お前さえその気になりゃこんなの朝飯前だ!」

最原「えぇ…」

最原(結局ボクは、さっさとノルマをこなして暇そうにしている春川さんからの視線に耐えたりしながら、なんとか腹筋200回をこなした)

最原「腹筋痙りそう…」

百田「途中で何度かバテたりしてたみてーだけど、まあそんなもんか。よくやったな」

春川「最原、反ったりしてよく筋肉を伸ばしておきなよ」

最原「うん…判った」

百田「…なあ、終一。もう耳に入ってるかも知れねーが、お前にいい知らせと悪い知らせがある」

最原「悪い知らせは、赤松さんがああなった原因がなんなのか全く判らないってこと?」

春川「なんだ、やっぱりもう知ってたんだ」

最原「いいニュースの方は心当たりが無いな…」

百田「それはな、赤松はお前を嫌いになったんじゃねーってことだ」

最原「……」

春川「私はそっちの方が厄介だと思うけどね。だって、嫌いになった訳でもないのにあんな風になるなんて…異常だよ」

最原「せめて、何か手掛かりがあればいいんだけど…」

最原(天海くん…彼は一体何に気が付いたんだろう?)

百田「ま、終一が悪いんでも赤松が悪いんでもなけりゃ収まるところに収まるだろ」

春川「はぁ、それが寧ろ厄介なんだってば…」


今回の投下分は終わりです。次くらいで久々に安価出来そうです。

書き込む前に一応確認はしてるはずなのに、ところどころ天海の一人称がオレになってたり最原の一人称がボクになってたりしてますね…。
モノキッドの一人称がミーっていうのは正直頭からすっぽり抜けてました。ごめんなさい。

全然気にならなかったから平気

キーボェ……良い話かと思ったら残念ロボに


>>63
訂正

×キーボ(カジノでコインを稼いで、おでかけチケットと交換することです)

○キーボ(カジノでコインを稼いで、デートチケットと交換することです)


レスありがとうございます。

>>66
そう言っていただけると助かります…ですがなるべく気を付けるようにはします。

>>67
みんなと仲良くなるにはお金(コインとメダル)が必要なので仕方無いですね。


テロップ【12日目・朝】


─食堂─


王馬「美味しそうな海老フライだねー。いいなー食べたいなー」

最原「明日にでも作って貰えばいいじゃないか…」

王馬「隙ありっ」パク

最原「あ」

王馬「うん、なかなかだね」モグモグ

最原「王馬くん、僕が持ってるフォークから直接食べたら危ないよ」

王馬「東条ちゃんが言いそうなこと言わないでよ。いっそオレのパパになる?」

最原「それは嫌だな…」

王馬「たはー、即答だね!」

最原(そもそも、よく他人が使ったフォークをそのまま口に入れられるな…新しいフォーク出そう)カチャ

最原「ていうかそれ、ニンジンのグラッセだけど」

王馬「何言ってんの?見れば判るよ?」

最原「王馬くんがそれで満足したなら別になんでもいいんだけどさ」

王馬「そもそも男ふたり…しかも相手は最原ちゃんだなんていうシチュエーションで美味しくご飯が食べられる訳無くない?」

最原「…それをキミが言うの?」

王馬「嘘だってば。最原ちゃんと一緒に食べるなら豚足だって世界一美味しい食べ物です」

最原「そっちの方が嘘臭いよ」

王馬「うん、だって嘘だからね」

最原(ある程度は覚悟してたけど、やっぱ王馬くんとふたりで朝食って結構キツいな…)

王馬「ねえ最原ちゃん、話は変わるけどアンジーちゃんと何かあった?」

最原「…アンジーさん?なんで?」

王馬「アンジーちゃん、なんでか急に最原ちゃんにベタベタしなくなったからさ」

最原(少し前までのアンジーさんより、今の王馬くんの方がベタベタしてきてるような気がしなくもないけどね…)

最原「まあ言われてみれば最近アンジーさんと話した記憶が無いし、後でちょっと声を掛けてみようかな」

王馬「もし振られたらオレが一方的に傷を舐めてあげるから安心して当たって砕けてきなよ」

最原「別に告白しに行くんじゃないんだから…」


テロップ【十数分後】


─校舎玄関付近─


最原「アンジーさん、ちょっといいかな」

アンジー「んー?何かなー?」

最原「もしよかったら、これから一緒に出かけようと思ったんだけど…」

アンジー「あー、それは神様が駄目って言ってるから無理だよー」

最原「神様が?」

アンジー「うん、しばらくは終一に声を掛けられても着いて行くなってー」

アンジー「だからアンジーを誘うのはもう止めて欲しいんだよねー。アンジーの方から誘うまで待っててくれたらそれでいいからさー」

アンジー「ちゃんと言われた通りに出来るよね?だって、神様の言うことは絶対だもん」マジトーン

最原「……」

アンジー「それじゃあねー、ぐっばいならー」ノシ

タッタッタッ…

最原(曖昧な理由で断られた上に二度と誘うなって言われた…)

最原(いや、曖昧な理由なんかじゃない。神様が言った体にしてるってことは、多分アンジーさん自身がもう僕とは遊びたくないって思ってるんだよな)

最原(…嫌われちゃったのかな?)


星「最原」

最原「あ…星くん」

星「今から俺の研究教室で身体を動かさねーか?いい気分転換になるぜ」

星「それに、話しておきたいこともあるしな」


最原(星くんが、僕に?一体なんだろう)

最原「うん、だったらご一緒させて貰」

???「だーれだ」ガバッ

最原「うわっ?!」

最原「…声でバレバレだよ、王馬くん」

王馬「にしし…だよね」パッ

王馬「最原ちゃん、アンジーちゃんに振られたんでしょ?傷付いた?死にたくなった?」

最原「別に告白した訳じゃないってば…それより、僕は星くんと出掛けるからキミに構ってられないんだけど」

王馬「なんで?オレと遊んでくれないの?」

最原「だって、先に声を掛けてくれたのは星くんだし…」

王馬「ふーん…あっそ」

最原(なんだかえらく不機嫌になったな…)

王馬「じゃあもういいよ。好きなだけ星ちゃんに慰めて貰えば?」

最原「えっと…今からは無理だけど午後なら空いてるよ」

王馬「もういいって言ってるじゃん。八方美人も大概にしないといつか刺されるんじゃない?」

星「王馬。最原がそこまで言われなきゃならないようなことをしたのか?」

王馬「…嫌だなー、冗談が通じないんだから」

王馬「ふたりの邪魔しちゃ悪いし、オレはもう退散するね」

タッタッタッ…

星「一体なんなんだ?アイツは…」

最原「なんでも自分の思い通りにならないと気が済まないんじゃないかな?」

星(いつもと比べて妙に余裕が無かったというか…)

星(俺の思い過ごしならいいんだがな)


─超高校級のテニス選手の研究教室─


最原(星くんからラケットの振り方やフットワークについて教わった後、彼とテニスの試合をした。…とは言っても当然ながら全く勝負にならなくて、僕はなんとか球を打ち返したり避けたりするので精一杯だった)

最原「はー…やっぱり…はー…強いね…」

星「無理して喋らない方がいいぜ」

つスポーツドリンク

最原「ありがとう…」

最原(明日は筋肉痛だろうな)ゴクゴク

星「最原、そのまま楽にしてて構わないから俺の話を聞いてくれ」

最原(そういえば話があるって言われたんだったっけ)

星「話っつーのは他でもない赤松のことだ。昨日の午後、余りにも落ち込んでるアイツを見かけたもんで事情を訊いたら、その日の朝のことを随分気にしてたみたいだったぜ」

最原「赤松さんが…」

星「アンタに直接謝りたいけど、今はそれが出来ないって…苦しそうだった」

最原「……」

星「こういう時周りの人間はアイツに何をしてやるべきなのか、正直俺にはさっぱり見当が付かない。…ただ、アンタはとにかく待っていて欲しいんだ。アイツが謝れるようになるまでな」

最原「…うん」

最原(星くんの言っていることは解る…けど、僕は待っているだけでいいのか?他に出来ることは何もないのか?)

星「ふう…やれやれだぜ」

最原「…なんていうか、星くんって変わったよね」

星「おいおい、いきなりどうしたんだ?」

最原「少し前までは話しかけても『俺に関わるな』なんて言ってたのに、それが今では僕と赤松さんの間を取り持つようなことをしてくれてるでしょ」

星「…確かに俺は変えられちまったのかも知れない」

星「お節介などっかの誰かさんにな」


テロップ【数十分前】


キーボ(カジノでモノクマコインを増やしてデートチケットと交換することが出来ました)

キーボ(コインが余ったので他の景品も幾つか交換してみました。これはプレゼント用にしましょう。ボク自身が欲しかった物は既に最原クンから貰っていますしね)

キーボ(これで準備は万全です。さて、誰を誘いましょうか?)


久々に視聴者アンケート(安価)の出番です。但し、キーボは内なる声を視聴者の貴重なご意見と認識していないため、必ずしもその通りに行動するとは限りません。

誰を誘いますか?(人物指定・最原と星と入間は実質除外)
安価↓1


安価ありがとうございます。
今回の投下は一旦終わりにしてしばらく書き溜めてきます。

乙!次も楽しみにしている
しかしこのSSの星くんかっけーな


>>77
ありがとうございます!かっこいいキャラをかっこよく書くのは難しいので、正直「コレジャナイとか言われたらどうしよう…」と思いながら書いてました。


キーボ(内なる声は百田クンに会いに行けと言っています)

キーボ(彼は意外と鋭いですから、入間さんに何か心境の変化があったとしたらそれに気付いているかも知れません)

キーボ(流石内なる声…合理的な判断です)

キーボ(そうと決まれば早速百田クンを誘いに行きましょう)


─カジノエリア入口周辺─


キーボ「百田クン、ちょっと時間を頂いてもいいですか?」

百田「キーボか。丁度暇だったから構わないぜ」

キーボ「ではボクとどこかに出掛けましょう。場所はキミが決めていいですよ」

百田「んじゃ、あそこにすっか!」


─超高校級の宇宙飛行士の研究教室─


百田「いやー何度見ても惚れ惚れするぜ!やっぱ男なら誰でも一度はこういうのに憧れるもんだよな!」

キーボ「ボクは一応無性別なせいか、こういったメカメカしい雰囲気は好きではありませんがね…」

百田「人に決めさせておいてそれかよ…これだから女ってやつは」

キーボ「無性別なのをいいことに都合よく男扱いしたり女扱いしたりしないでください」

百田「まあ、SFでは偶に宇宙船が生命体ってパターンも見るが、そういうのもある意味夢があるな!」

キーボ「宇宙船が生命体ですか…」

キーボ(……)CPUシコウチュウ

キーボ(それはそれで気持ち悪いですね)

百田「で、何かオレに話があるんじゃねーか?」

キーボ「…どうして判ったんですか?!」

百田「なんとなくそういう雰囲気だったろ」

キーボ(やはり宇宙に轟くなんとかは伊達ではありませんね…!彼なら、ボクが知りたいことの答えを持っているかも)

キーボ「実は昨日、初めて入間さんからデートに誘われたんですけど…あ、この件は他言無用でお願いしますよ」

百田「おう!男…と、ロボの約束だな!」

キーボ「その時の入間さん…なんと言いますか、様子が変だったんですよね。それこそ今日はオイルの雨が降るのかと思ったくらいです」

キーボ「彼女は恐らく最原クンのことが好きなはずなのに…同等かそれ以上の好意をボクに寄せていると勘違いしてしまいそうでした」

百田「それは具体的にどんな感じだったんだ?」

キーボ「それはですね…」

カクカクシカジカ

百田「なるほどな」

キーボ「やっぱり変ですよね?」

百田「だな。いや、元から変な奴ではあったけどよ」

キーボ「そういうのともまた違うんですよね」

百田「変と言えばアイツ、最近どうも終一を避けてるみてーなんだよな」

キーボ「言われてみれば…確かにそんな気もしますね」

百田「赤松みたく終一のことが嫌で避けてるって感じでもねーし、なんなんだろうな?」

キーボ「肝心なところは百田クンにも分かりませんか…弱りましたね」


百田「オメーは入間の気持ちが知りたいのか?」

キーボ「はい。ですが、ボクはまだ人の感情を完全には理解出来ていないので…」

百田「あのなキーボ、程度の差はあれど人間だって他人の気持ちなんて分かんねーぞ」

キーボ「しかし、ボクはロボットで皆さんとは訳が違いますし、共感能力も低くて…」

百田「そういう問題じゃねー。他人の気持ちが分からないことの何が悪いんだ?そんな当たり前のことを恥じる必要なんてねーだろ。それは人もロボも同じだ」

百田「大事なのは寧ろ、自分なりに相手の気持ちを想像したり、コミュニケーションを図ることの方だろ?」

百田「分からねーがゆえに、時には擦れ違ったりぶつかり合ったりして…みんな、そうやって成長してくんだ」

キーボ「百田クン…」

百田「つまりなんだ、お前も頑張れってことだよ」

キーボ「ネタ切れなのかいきなり雑になりましたね」

キーボ「…ですが、今の話はちょっと今後の参考にしてみます」

キーボ(皆さんと交流する上での方針も、なんとなく見えてきたような気がしなくもないですしね)

百田「いい顔してんな」

キーボ「はい、お陰様で。…そうだ、よかったらこれを受け取ってくれませんか?」

つ宇宙のたまご

百田「お、いいチョイスじゃねーか。ありがとな、キーボ」

キーボ(この後は、百田クンから宇宙の凄さや好きなSF作品について聞かされながら過ごしました)


テロップ【同時刻】


─入間の部屋─


入間「…………」

入間「んっ……」

入間「最原……最原ぁ……」


短めですが今回の分はこれで終わりです。

入間は一体なにしてるんですかねぇ……
乙です

意地でもイイ話にはさせないぞという鋼の意思を感じる


レスありがとうございます。

>>83
お察しくださいと言う外ありませんね…。

>>84
そうですか?スレ主としては特にそんなつもりは無いんですけどね(棒)


テロップ【12日目・午後】


最原(王馬くんのことは気懸かりだけど…『もういい』なんて言われた以上、今から会いに行っても神経を逆撫でしちゃいそうなんだよな。怒るポイントがいまいち分からないのも怖いし)

最原(どうせ明日の朝になったら嫌でも顔を合わせるはずだし、話をするのはその時でもいいよね)

最原(それより今は他に話を聞きたい人がいる…彼女ならアンジーさんについて何か知っているかも)


─校舎玄関付近─


最原「夢野さん、ちょっといいかな」

夢野「んあー、最原か。どうしたのじゃ?」

最原「夢野さんと話がしたくて」

夢野「…そうか。ではウチの研究教室に行くぞ」


─超高校級のマジシャンの研究教室─


最原「あの、夢野さん」

夢野「なんじゃ?」

最原「実はアンジーさんのことなんだけど…」

夢野「なるほどな。ウチを誘ったのはアンジーについて訊きたかったからか」

最原「…えっと、ゴメン」

夢野「全く…前にも似たようなことを言った気がするが、謝るくらいじゃったら誘わなければよかろうに。めんどい奴じゃな」

夢野「そもそもお主に謝られる筋合いなど無いわい。理由がなんであれ、こうして久々に最原と過ごせるのは…なかなかどうして悪くない気分じゃ」

最原(なんか言葉がいちいち胸に刺さるというか、罪悪感を煽られるな…)

夢野「で、なんの話じゃったかの?」

最原「アンジーさんの話だね」

夢野「そうじゃったな」

夢野「丁度2日ほど前からかのう?それくらいを境にして、アンジーは最原に対する興味を失ったようなんじゃ。それどころか嫌って避けているようにすら見えるのう」

最原「その理由は判らないの?」

夢野「ウチも疑問に思って本人に直接訊いたんじゃが、あやつは『やっぱり終一はアンジーのお婿さんには相応しくなかったのかも…って神様が言ってるんだよねー』と話しておったぞ」

最原(赤松さんと同じで…やっぱり明らかな理由や原因は無いのか?)

夢野「しかし最原よ、アンジーはお主を嫌いたくて嫌っている訳ではないと思うぞ」

最原「…どういうこと?」

夢野「ここ最近のアンジーは、ひたすら作品の制作に没頭したり、最原の代わりによくウチを誘って出掛けるようになったり…とにかくお主を忘れようと必死なようで、見てて痛々しいんじゃ」

夢野「ウチはアンジーのことも最原のことも好きじゃから…んあっ、す、好きと言っても変な意味ではないぞ?!」

最原「うん、友達としてってことでしょ」

夢野「……」

夢野(即座に肯定されるのも少し複雑じゃな…)

夢野「話の途中じゃったな…ふたりが仲よく出来ないのは悲しいが、せめて最原にはあやつを嫌わないでいて欲しいんじゃ」

最原「夢野さん…僕はそう簡単に、好きな人を嫌ったりなんて出来ないよ」

最原「あ、好きっていうのは…」

夢野「判っておるから皆まで言わんでいい」

夢野(しかし最原よ、現にアンジーや赤松は…いや、そんなことを考えても仕方無いかの)


夢野「さて、折角じゃから今回はお主にとびきりの魔法をかけてやろう。都合のいいことにMPの補充も出来てるしの」

最原「それって…」

夢野「お主を笑顔にする魔法じゃ」

最原(そう言った夢野さんは僕の目の前で様々な手品を披露した。僕はいつの間にか時間も忘れて…彼女の魅せる『魔法』に見入っていた)

最原「凄い…凄いよ夢野さん!」パチパチパチ

夢野「かーかっか!ウチの手に掛かればざっとこんなもんじゃ!」

最原(自分の研究教室に僕を来させたのって、始めからこれを見せるつもりでいたからなのかな。きっと、僕を元気付けるために…)

最原(なんだか最近は皆に気を遣わせてばかりだな)

夢野「んあー、MP切れでだるい…もう動きとうない…」

最原「いきなり元気が無くなったね…僕も手伝うから、片付けはちゃんとした方が」ガッ

最原(夢野さんが手品に使った旗か何かだろうか?僕は紐状のものに足を取られて漫画みたいに派手に転んで…)

夢野「んあっ?!」ドンッ

最原「うわあっ?!」ドテッ

最原(そして漫画みたいな状況に陥ってしまった)

最原「いたた…夢野さん、大丈夫?」

夢野「だ、大丈夫ではないが、お主が優しくしてくれれば…」

最原(夢野さんの発言に思わず首を傾げてしまったがそれも一瞬で、僕は自分たちが今どういった状態なのか理解することが出来た)

最原(夢野さんを巻き込んで地面に倒れて…丁度僕が彼女を押し倒したような恪好になっているのだ)

最原「わっ、ゴメン!」ガバッ

夢野「んあ?」

最原「足場が悪くて転んじゃって…こういうことになるからちゃんと片付けないと駄目なんだよ」

夢野「…そうか。確かにそれは駄目じゃな」

最原「夢野さん、立てそう?」

夢野「…いや」

最原「えっ、どこか怪我しちゃったの?」

夢野「腰が抜けてしまってな…」

最原「……」

最原(それから僕は、夢野さんに指示を仰ぎつつも結局ひとりで片付けをするはめになってしまった)


─校舎玄関付近─


最原(研究教室の跡始末が終わった後、僕は未だに動けないでいる夢野さんを抱き上げて寄宿舎まで送ってあげることにした)

最原(茶柱さんに見付かったら投げ飛ばされかねないな…道中で彼女に出会さないよう祈るしかない)

夢野「悪いのう、最原。お主のために魔法を使ったはずが、こんなことになってしまうとは…」

最原「夢野さんの研究教室が寄宿舎からそこまで遠くなくてよかったよ。それに夢野さんは軽いし」

夢野「……」

最原(あ、照れてる)

最原「夢野さん、今日はありがとう。超高校級のマ…法使いの魔法が見れたのは勿論よかったんだけど、僕は何よりキミの気持ちが嬉しかった」

最原「アンジーさんのことを教えて貰ったり、笑顔になる魔法をかけて貰ったり…して貰うばっかりだったね」

夢野「何を言っておる。ウチの方こそお主には現在進行形で世話になりっ放しじゃろうが」

最原「そっか、じゃあお互い様だね」フフッ

夢野「ああ、お互い様じゃな」



???「…………」


テロップ【一方その頃…】


─百田の部屋─


百田(入間の奴は何を考えてるんだか…結局キーボが好きなのか?終一が好きなのか?)

百田(終一を避けてキーボに思わせ振りな態度を取ってる割には、ターゲットを絞ったって感じでもねーしな)

百田(まあ入間はアレだが、そこはキーボの頑張り次第でどうとでもなるか)

百田(つまりなんだ、頑張れキーボ)

百田(しかし入間以外にも最近様子が可怪しい奴は多いよな。赤松といい王馬といいアンジーといい天海といい…いや、天海は可怪しいってほどではないかも知れねーが…でもやっぱり…うーん)

春川「百田、何ぼーっとしてんの?」

百田「ワリぃな、ちょっと考え事だ」

春川「全く、今は私といるっていうのに…」

百田「ほんとゴメンな。よし、じゃあ次は好きな星座の話でもすっか」

春川「それはアンタがしたいだけでしょ…まあ、別にいいけどさ」


今回の投下はこれで終わりです。
今更気付いたんですがライト使用対象の圧倒的あ行率…。

おつ、不穏な空気が漂うなか百田とハルマキはほのぼのとしてんなw

おつー、いつも楽しみにしてます
夢野とのやりとりに微笑ましく思ったところでの不審な人影が怖いな

???……よしわかったぞ超高校級の???である天海が正体だな!


レスありがとうございます。

>>91
今回の場合、そのふたりは基本的に外野ですからね。

>>92
ひとりでも待ってくださる方がいると思うとやる気が出ますね。今度の更新も頑張ります。

>>93さんのスーパーひみこちゃん人形はボッシュートです。


テロップ【百数十分前】


─超高校級の発明家の研究教室─


入間「よし、メンテナンスはこんなもんでいいか」

キーボ「…はい」

キーボ(入間さんの激しいボディタッチ…もといメンテナンスは既に経験済みでしたが、昨日のことを意識してしまって以前より却って気恥ずかしい思いをしました)

入間「キーボ、そもそもお前を今日ここに呼んだのは他でもねー。新機能を付けるためだ」

キーボ(入間さんがボクに新機能を?一体どんなトンデモ機能なんでしょうか…)

入間「それはな…味を識別する機能だ!」

キーボ「…アジってtasteの味ですか?horse mackerelの鯵ではなく?」

入間「味覚…即ち水溶性の物質の刺激作用が主として舌の表面に分布する味蕾に与えられることにより生じる感覚を、お前にも体験させてやるっつってんだよ」

入間「つーか魚のアジって英語でそう言うんだな」

キーボ「もしかして、ボクが物を食べたいと言ったからですか?」

入間「まあな。食べる機能は流石に難しいがせめてそれくらいはと思ってな」

キーボ「…嬉しいです!ありがとうございます!」

入間「礼は機能を実装した後にしろ。但し、オレ様への賛辞は24時間受付中だからそっちは遠慮しなくていいぜ!ひゃーっひゃっひゃ!」

キーボ(正直どういう風の吹き回しかと思いましたが…こういうところはいつもの入間さんですね)

入間「差し当たってやらなくちゃならないのは舌の改造だ。現状、単なる発音器官でしかないそれに特殊な超小型センサーを全部で5個取り付ける。で、お前の舌は味質・嗅覚・温覚・圧覚・触覚を感じられるようになる訳だ」

キーボ「何かボクがするべきことはありますか?」

入間「しばらく口を開けてりゃそれでいいぜ」

キーボ「そのしばらくが具体的にどれほどの時間なのかは判りませんが…意外とキツそうですね」

入間「それくらいは我慢しろ」

キーボ(舌を使えないせいで、ボクはしばらく入間さんの真剣な顔を黙って見詰めながら過ごしました)

入間「取り敢えずセンサーをふたつ付けたぜ。残りは完成してからな」

キーボ「あ、全部出来てた訳じゃなかったんですね」

入間「素人には解んねーだろうが、ひとつ造るのだって結構大変なんだからな」

キーボ「いえ、充分仕事が早いというか凄いと思ってますよ」

入間「凄いのは当たり前だから誉め言葉じゃねー」

キーボ「そうですか…でしたら、お礼と言ってはなんですが、これを受け取って貰えませんか?」

つテディベア

入間「……あー」

キーボ「その反応はお気に召さなかったパターン…ですよね」

入間「いや、別に構わねーよ。見返りが欲しくてやってるんじゃねーし」

キーボ「……」

入間「…じゃあ先に戻ってるぜ。オ、オレ様は忙しいんだからな」

バタン

キーボ(入間さん…やはりプレゼントのせいでしょうか?確かによく考えたら、普通の女の子が普通に喜びそうな物を彼女が欲しがるはずありませんでしたね)

キーボ(これからは人に物をあげる時も内なる声に訊いた方がよさそうですかね?しかし百田クンは、試行錯誤する過程こそが大事というような主旨のことを言っていましたし…)

キーボ(もう少し、自分で考えてみましょう)


─最原の部屋─


ピンポーン

最原(…誰だろう?百田くんたちがトレーニングに誘いに来るには早い時間だしな)

ガチャ

入間「……」

最原「……」

入間「最原ぁ…」ウズッ

最原「あ、うん」

入間「明日、朝飯を食ったら体育館前のベンチがある所で待ってろ…ばっくれんじゃねーぞ」ウズウズ

最原「え?それって」

バタン!

最原(…ドアを閉められた)

最原(遊びに行く約束ってことでいいのかな?でも入間さん、いつもより様子が変だったような…)


テロップ【一方その頃…】


─超高校級の美術部の研究教室─


コンコン

アンジー「開いてるよー」

ガチャ

王馬「やっほー、アンジーちゃん。なんていうかこう…凄いオブジェだねー」

アンジー「そうでしょー?神ってるでしょー?」

王馬「うん、マジヤバイって感じ。…でさ、そんなアンジーちゃんに話があるんだよね」

アンジー「お、小吉もとうとう神様を信じる気になったのかなー?」

王馬「その話をしたいのは山々なんだけど、残念ながら今回は別件なんだ」

王馬「…オレ、さっき最原ちゃんと夢野ちゃんがイチャイチャしてるところを偶然見ちゃったんだよ。夢野ちゃんなんてお姫様抱っこなんてして貰って、デレっとしちゃってさ。アンジーちゃんの神様に誓って言うけど、これはほんとだよ」

王馬「ねえねえ、あのふたりって付き合ってるのかな?アンジーちゃんはどう思う?」

アンジー「ふーん…小吉はなんでその話をアンジーにしようと思ったの?」

王馬「だってさ、ちょっと想像してみなよ。ふたりがくっついたら、アンジーちゃんはひとりぼっちになっちゃうんじゃない?」

アンジー「…アンジーはひとりじゃないよー?いつも神様と一緒だからねー」

王馬「夢野ちゃんを奪られちゃってもいいの?」

アンジー「……」

王馬「話は変わるけど、アンジーちゃんが最原ちゃんを避けるようになったのって、モノクマーズに何かされたせいだよね。これはキミも薄々感付いてたんじゃないかな?」

王馬「もし夢野ちゃんがアイツらに何かされたら…今度は夢野ちゃんがアンジーちゃんを嫌いになっちゃうかもよ?オレだったら、そうならないように常に夢野ちゃんを見張るけどねー」

アンジー「結局、小吉は何が言いたいの?」

王馬「うん、それはねー…夢野ちゃんってなんか魚のアジっぽいと思わない?」

アンジー「アンジーはそうは思わないなー」

王馬「そっかー…共感を得られなくて残念だよ。じゃあオレは部屋に戻って寝るね!」ノシ

バタン

アンジー「……」


今回の分はこれで終わりです。途中で寝オチしかけましたがスレ主は元気です。
味覚の説明はブリタ○カ国際大百科辞典から引用しました。

おっつおつー
王馬ってホント王馬だわ(意味不明)

おつー
王馬が外堀を埋めてきている……さすが首を絞めてでも振り向かせる男


>>99
王馬はなんかもう王馬としか形容出来ませんよね。

>>100
王馬がアンジーを煽ったのは、単なる夢野に対する八つ当たりです(偶々機嫌が悪い時に見せ付けられてムカついた)。


テロップ【13日目・朝】


最原(今日も王馬くんとふたりで朝食を食べることになっている。今、彼と顔を合わせるのは少し気不味いから、僕はいつもより重い足取りで食堂に向かった訳だけど…)


─食堂─


王馬「うぅ…ぐすっ…」ポロポロ

最原「……」

王馬「ねえ、前にも話したと思うけど、オレは生まれつき食べ物の味が判らないんだよね。だから、想像もつかないんだけどさ…好きな人と食べるご飯ほど美味しいものって無いんでしょ?」

王馬「大好きな最原ちゃんとご飯を食べてるっていうのに、オレはキミと『美味しいね』って笑い合うことも出来ない…こんなのって…こんなのって…!」

王馬「うわあぁぁぁん!」ウエアアアンヴ(ジュル)ヤェャァァァ↑アイィヤエ↑ヤゥィゥ

最原「僕の記憶違いじゃなければ…キミは確か甘いものと甘辛いものが好きだったよね」

王馬「うん、そうだよ!憶えててくれたんだね!」ケロッ

最原(この通り、王馬くんは妙に機嫌がいい…ように見える)

最原「王馬くん、何かいいことでもあったの?」

王馬「えっ、なんで?」

最原「はっきりとは言えないんだけど、昨日僕と揉めた割にはなんかすっきりした顔をしてるっていうか」

王馬「そのことなら気にしなくていいよ。オレも全然気にしてないし」

最原「キミがそう言うなら…」

最原(今に始まったことではないけど、やっぱり王馬くんって何を考えてるのか全然分からないな)

王馬「あ、やっぱ今の無し」

最原「え?」

王馬「今日オレと遊んでくれなきゃ許してあげないよーだ!」

最原「…午後からでもいい?」

王馬「構わないけど、また誰かと約束したの?」

最原「というか、入間さんから一方的に呼び出しを食らったんだよね」

王馬「そんなの無視すればいいじゃん」

最原「そういう訳にもいかないでしょ」

王馬「優しいなー最原ちゃんは。そんなんだから付け込まれるんだよ」

最原「意味が解らないって…」


テロップ【数分後】


最原「ごちそうさまでした」ガタッ

王馬「じゃあ最原ちゃん、また後でね!13時頃にプール前だよ!間違えちゃ駄目だからね!」

最原「そんなに念を押さなくても大丈夫だよ。…またね」

ギイッ バタン

王馬「……」

王馬(そろそろいいかな)ガタッ

王馬(オレの読みが正しければ、この辺りのどこかにあるはずなんだけど)キョロキョロ

王馬(例えばテーブルの下とかに…あった)

盗聴器「」

王馬(案外あっさり見付かったねー。これだと最原ちゃんにバレるのも時間の問題なんじゃ?ま、オレには関係無いからどうでもいいけど)

王馬「おーい。そこのキミ、聞いてるんでしょ?」

盗聴器「」

王馬「別にオレは怒ってないし最原ちゃんにチクる気も無いよ。…それより、さっきの話聞いてたよね?」

王馬「ってことは、オレが直接手を下さなくてもアイツはキミがなんとかしてくれるよね。いやー手間が省けて助かるよ。なんてったって悪の総統は忙しいからね!」

王馬「オレの話はこれで終わり。じゃ、健闘を祈ってるよ」


テロップ【一方その頃…】


─体育館への廊下─


夢野「最原!」タッタッタッ…

最原「夢野さん、そんなに慌ててどうしたの?」

夢野「実は、今の内にお主に言わねばならんことが…」ゼエゼエ

???「」タッタッタッ…

???「ひーみこ!」ガバッ

夢野「んあっ?!」

最原「…アンジーさん」

アンジー「にゃははー、つーかまーえたー」ギュー

夢野「アンジー、ウチは最原に話があるんじゃが…」

アンジー「うんうん、神様はなんでもお見通しだよー。『秘密子はこれからずーっとアンジーと一緒にいるから、終一とはしばらく会えない』って言いに来たんだよね?」

夢野「……」

最原「…夢野さん、それって本当?」

夢野「……ああ、実はそうなのじゃ」

最原「!」

アンジー「秘密子ー、そんなことより勝手にアンジーから離れちゃ駄目でしょー?」

夢野「それは…すまなかったのう」

アンジー「うんうん、素直に謝れる秘密子はいい子だねー。神様も今回は許してくれるってさー」

アンジー「じゃ、そろそろ行こっか」

最原「あの、夢野さん…」

夢野「最原。お主にはウチが付いていなくても大丈夫じゃろう」

最原「……」

夢野「最後にお主を笑顔にすることが出来てよかったと、ウチは思っておる」

夢野「しばしの間…さよならじゃ」

アンジー「ぐっばいならー」ノシ


最原(勝手に満足して勝手にいなくなるのならまだいい。でも、自分が傍にいる必要は無いと言う夢野さんは寂しそうだった)

最原(彼女の態度に思うところが無い訳ではない。それでも僕は…そんな彼女にかけてやる言葉を何ひとつ見付けられなかった自分が、何より腹立たしかった)

最原「…早く体育館に行かなきゃ」


短めですが今回の投下はここまで。
>>101にレスに対するお礼を書き忘れてました…すみませんありがとうございます。

怖い(小並感)

おつー
アンジーも王馬も元々ベクトルの違う怖さがあるしな
しかし予想以上に人間関係拗れてきてハラハラする


レスありがとうございます

>>106
色々心当たりがあるせいで何に対する感想なのか…。

>>107
マンネリ防止のためのテコ入れですからギスギスは必然ですね。


─体育館前─


入間「」ソワソワ

最原「入間さん、先に来てたんだね」

入間「ひぃやあっ?!」ビクゥ

入間「きゅ、急に声かけんじゃねー!」ドキドキ

最原「…声をかける前に声をかけていいか声をかけるべき?」

入間「そういうことじゃねーよ…もういいから、とにかく中に入るぞ」

ギイッ

最原「……」

最原(やっぱりなんか怪しいんだよな、入間さん。遊びに誘う時も場所決めは基本的に人任せだった彼女が、こうして僕を体育館に呼び出したこと自体不自然だし…何より単純に挙動不審だし)

最原(もしかして、入り口周辺に罠でも仕掛けてるとか?)キョロキョロ

入間「……」スッ

バチィ!

最原(…え?)ドサッ

入間「へへ…やった…やったぜ!」バチバチ

最原(不意に背中に衝撃が走ったと思ったら全身の力が抜けて…僕は地面に倒れ伏していた)

最原(せめて状況を確認しようと思って辛うじて首を回すと、青白い火花を散らしているスタンガンをうっとりした表情で握る入間さんの姿があった)

入間「…悪いようにはしねーから、大人しくしてるんだぞ」ガポッ

最原(入間さんはまだ痺れて動けない僕に、猿轡のようなものを噛ませた)

最原「…──!──!」

最原(僕は口を塞がれて初めて、誰かに助けを求めなければと思った。せめてもの抵抗でなんとか声を上げようとしたが…なぜか呻き声ひとつ出ない)

入間「助けを呼ぼうとしても無駄だぜ?それはオレ様特製のサイレンサー機能付きギャグボールだからな」

最原「……」

入間「ここまで来りゃあ、後はこっちのもんだな」ズルズル…

バタン

最原(入間さんは僕の身体を体育館の中まで引き摺って行くと、後ろ手に扉を閉めた)

入間「ふふ、やっとふたりきりになれた…!」ストン

最原(動きを封じるためか、入間さんは仰向けに転げている僕の腰の辺りに乗った。そして彼女の顔が段々僕の顔に近付いてきて…)

入間「」フー…

最原「?!」ビクゥ

入間「マジで童貞丸出しって感じの反応だな」レロッ

最原「──!」ゾクゾクッ

最原(耳に息を吹きかけられて、舐められた。思わず叫びそうになったけど相変わらず声が出ない)

入間「まあ気にすんな。童貞原が童貞なのは判りきってたことだし…テメーはただおったたせてりゃそれでいいんだよ」ムニュッ

最原「!」

最原(入間さんは僕の手を取ると自分の胸に押し当てた。重い?というか、圧迫感が凄い…!)ムニムニ

入間「あんっ…そ、そんな興奮すんなよぉ」

最原(彼女を押し退けようとしても痺れと筋肉痛のせいで思うように動けないし、手の位置が位置なだけに意図せずして胸を揉み込んでしまう…)

入間「それじゃあ、下脱がせてやるからな…」


最原(ほんとにもう温かいし柔らかいし入間さんの吐息に肌の匂いに色っぽい表情に僕の感覚は侵されて…いやいやいや落ち着け最原終一)

最原(僕が今、入間さんに襲われてるのってやっぱりそういうことなんだろうか?冗談じゃないぞ…幾らなんでも、初めてでこんな雰囲気もへったくれも無いのは嫌だ…!)

最原(でも僕だけじゃ入間さんをどうすることも…)

ギィッ

???「…最原君!」ダッ

入間「だ、誰だ?!」

???「ちょっと、何してるんすか!」グイッ

入間「うわっ…邪魔すんじゃねーよ、天海!」

天海「入間さん、最原君から離れて貰ってもいいっすか?無理矢理はよくないっすよ」

入間「うるせー!つーか、む、無理矢理じゃねーし…ごごっ合意の上だ!」

天海「そうなんすか?最原君」

最原「──!」ブンブン

天海「やっぱり嘘じゃないっすか。…あ、これ外しちゃいますね」ガポッ

最原「ぷはっ…ありがとう、天海くん」

天海「いえいえ。ひょっとしてお邪魔だったっすか?」

最原「いや、助かったよ」

最原(正直な話、全く残念じゃないといったら嘘になるかも知れないけど…)

天海「という訳っすから、いい加減諦めるっす」

入間「で、でもぉ…」

天海「恋人同士でも性行為の強要なんてしちゃいけないのに…況してや好きでもない人相手なら尚更っすよ」

入間「……」

天海「入間さん。このこと、キーボ君にバラされたら困るっすよね?」

入間「」ギクッ

最原「えっと、話がいまいち見えてこないんだけど…もしかして、入間さんはキーボくんが好きなのに僕にこんなことをしたの?」

天海「ええ、その認識で間違いないかと」

入間「う、うるせー!つーか考えてもみろよ?グラビアアイドルはオカズにしても恋愛対象になるかっつーとまた別だろ?!それと同じなんだよ!」

天海「仮にも女子の発言とは思えないっすね」

最原「…とにかく、こんなことはもうしないで欲しいんだ」

天海「もしまた最原君に手を出したりしたらその時は…判ってるっすよね?」

入間「うぅ…分かりました」


最原「ごめん…疲れたから一旦寄宿舎に帰るね」

天海「立てるっすか?」

最原「うん、なんとか」

入間「オ、オレ様も…」

天海「入間さんはちょっとここに残ってください。訊きたいことがあるんで」

入間「なんだよぅ…オレ様だって誰でもいい訳じゃねーんだからな…!」

天海「その言葉、そっくりそのままお返しするっす」

最原「…もう行くね」フラッ

天海「はい。お気を付けて」

ギイッ バタン


入間「…で、何を訊きたいんだ?このヴィーナスボディのスリーサイズか?」

天海「大したことじゃないっすよ…入間さん、ここ最近モノクマーズに何かされませんでした?」

入間「モノクマーズ?…ああ、そういやなんか突然ピンクの光を浴びせられたな」

天海「それはいつのことっすか?」

入間「確か一昨々日の昼頃だな」

天海「じゃあ最後にひとつ。それ以前に似たような体験をしたことは?」

入間「以前…はねーな。その後モノクマに同じようなことをやられたくらいで…」

天海「…なるほど。俺からの質問は以上っす」

入間「なんでそんなことを訊きやがんだ?新手のナンパか?」

天海「特に答える必要は無いしナンパでもないっす」


テロップ【数分後…】


─校舎玄関付近─


真宮寺「おや、最原君。とても疲れたような顔をしているけど何かあったのかい?」

最原「うん…色々とね」

真宮寺「そうやって言葉を濁すということは、具体的には話せない何かがあったみたいだネ」

最原「……」

真宮寺「深入りする気は無いから安心していいヨ」

最原「…うん」

真宮寺「ねェ、最原君はもう周りの人たちの変化には気付いているよネ?」

最原「それって、赤松さんやアンジーさんのこと?」

真宮寺「彼女たちもそうだけど…僕が気になるのは寧ろ入間さんと王馬君の方だネ」

最原「入間さんと王馬くん?確かに最近様子が変な気もするけど…」

最原(でもそのふたりが変なのって出会った時からずっとなんだよな)

真宮寺「どうやらまだ判っていないみたいだネ」

最原「判っていないって、何が?」

真宮寺「赤松さんたちは自然とああなった訳じゃない…恐らく、何者かの手に依って心を弄られているはずだヨ」

最原「!」

真宮寺「だって、そうでもないと説明が付かないでしョ?まあ、これは僕の憶測でしかないから、信じるも信じないも好きにしたらいいんじゃないかな」

真宮寺「…それじゃあ、僕はそろそろ失礼するヨ。引き留めたりして悪かったネ」

最原「ううん…じゃあね」


真宮寺(最原君は入間さんと王馬君の異変には気付いていないようだネ。僕の口から言うべきことじゃないと思ったから黙っていたけど)

真宮寺(誰かを愛するということは素晴らしいことだけど…あのふたりはまだ熱に浮かされているだけ。所謂恋に恋している状態であって、本当に相手を愛しているとは言い難い)

真宮寺(特に王馬君は、嘘だらけの自分の中に確かなものが出来て上付いているようだし)

真宮寺(…さて、君たちは一体どんな美しさを見せてくれるんだろうネ?)


テロップ【一方その頃…】

キーボ(さて、今日も誰かと交流したいところですが…どうしましょうか?)

キーボ(こういう時は内なる声に訊くのが一番ですね)


誰を誘いますか?(人物指定・百田と天海と入間は実質除外)
安価↓1


安価ありがとうございます。
今回の投下は一旦終わりです。

おっつおつー
天海の安定感以上に姉さんが絡まないからか是清の頼もしさが凄いな


レスありがとうございます。乙も嬉しいです。

>>117
姉さんのことさえ無ければ、怪しい恪好をしていて多少言動が変で民俗学に詳しく人間観察が趣味なだけの高校生ですからね。


キーボ(さいばらと聞こえた気がしましたが、最原クンのことでしょうか?)

キーボ(最原クンとは既に仲良くなっていますし、今更誘うまでもないような気もしますが…しかし彼は今や人気者ですから、会える内に会っておいてもいいかも知れません)


─寄宿舎の中─


キーボ(中庭に最原クンの姿が見当たらなかったので部屋まで来てみました。ここにもいなければ彼は既に外出している可能性が高いですね)

ピンポーン

ガチャ

最原「…キーボくん?」

キーボ「ここにいましたか。最原クン、暇なら僕と一緒に過ごしてくれませんか?」

最原「うん、いいよ。何をしようか?」

キーボ「ボクはなんでも構いませんよ」

最原「だったら、ちょっと行きたいところが…」


─超高校級の探偵の研究教室─


キーボ「キミも自分の研究教室にはよく行くんですか?」

最原「ううん。この場所はあんまり好きじゃないからね」

キーボ「そんなところに他人を誘ったんですか?」

キーボ「…今、絶対に『人じゃないだろ』って思いましたよね」

最原「…なんか、ごめん」

キーボ(あ、でも人に決めさせて文句を言うのって余りよくないんでしたっけ)

キーボ「そもそも、今日はどうしてここに来ようと?」

最原「質問が多いね。いや、いいんだけど。…実はちょっと気になることがあってさ」ペラッ

最原「……」

キーボ(最原クンは、本棚のファイルを手に取るとそのまま集中し始めてしまいました)

キーボ(『気になること』とは一体なんなのでしょう?しかし自分から話さないということは、ボクには話すべきではない判断した可能性もありますが…)


最原に『気になること』について訊きますか?
安価↓1


キーボ(内なる声は訊かなくていいと言っていますね…)

キーボ(直ちに訊かなければならないということもありませんし、取り敢えず今は止めておきましょう)

キーボ(…しかしずっとこのままというのも気不味いですね。ボクから何か話題を振りましょうか)

キーボ「あの…そのファイルには何が載っているんですか?」

最原「殺人事件の詳細だよ」

キーボ「えっ?!」

最原「僕もまだ全部は確かめてないけど、多分ここにあるファイルの全てが殺人事件について纏めたものだと思うよ」

キーボ「…考えてみれば探偵の研究教室ですしね」

最原「これには事件で用いられたトリックが詳細に書かれている…危険な物なのに、向こうの棚の毒薬と同じで簡単に使えるし持ち出せてしまうんだ」

キーボ「それは危ないですね。誰かが悪用してしまうかも知れないのに…」

最原「そうなんだよ。処分しようとしてもモノクマが元に戻しちゃうみたいでどうにも出来なくてさ。だからせめてあるものを把握して、何かが無くなった時に直ぐ判るようにしておこうと思ったんだ」

キーボ「そうだったんですか。…しかしボクを放ったらかしてまで没頭するのは感心しませんね」

最原「…ごめん、それもそうだね。だったら何か話そうか?」

キーボ「でしたら、プレゼントのコツを教えていただきたいです」

最原「プレゼントか…好きな物にしろ嫌いな物にしろ、贈りたい相手の才能や性格や服装をよく観れば大体判るんじゃないかな」

キーボ「なるほど。他には何かありますか?」

最原「コツってほどじゃないんだけど、王馬くんと入間さんとアンジーさんは比較的変な物が好きってイメージがあるから、こんなもの誰にあげたらいいんだって物があったら僕は取り敢えずその3人にあげることが多かったよ。…これ、みんなには内緒だからね?」

キーボ(この後も、最原クンとプレゼントの話題でしばらく盛り上がっていました)


テロップ【一方その頃…】


─サイバーな中庭─


モノファニー「平和な恋愛観察バラエティだったはずなのに、雲行きが怪しいわね…」

モノスケ「いやいや、お父やんも言うとったけどこんなん本編に比べたらどうってことないやろ」

モノキッド「せいぜい痴情の縺れで最原が刺されるかどうかってところだな!」

モノダム「ヤッパリ、人ノ気持チヲドウコウスルナンテ、間違ッテイタンダヨ」

モノタロウ「テコ入れ全否定だね」

???「面白そうな話っすね。俺も交ぜて欲しいっす」

モノスケ「ん?誰かなんか言うたか?」

モノダム「イヤ、今ノハ…」

天海「やっと見付けたっす。折角だし、ちょっとお話しましょうよ」

モノファニー「…キャアァァァ!」ビクゥ

モノタロウ「わぁいお話!オイラお話大好き!」

モノキッド「そんなこと言ってる場合じゃねーだろ!」

天海「時間は取らせないんで」

モノタロウ「それで、どんなお話をするの?」

モノファニー「ああもう…」

天海「そうっすね、3日前にキミたちが俺らにしたことについて…なんてどうっすか?」

モノダム「ナ、ナンノコトカ分カラナイヨ」

天海「キミたちモノクマーズが何をしたのか、目星は大体付いてるんすよ?」

天海「赤松さん、入間さん、王馬君、アンジーさん、そして俺…この5人は、3日前にキミたちから何かの光を当てられてからというものの、それぞれが不可解な心の変化を体験しているっす。これはキミたちの仕業としか考えられないっすよ」

天海「…本題はここからっす。俺は例の光を浴びせられた時、なんていうか既視感を覚えたんすよね。前にも同じことをされたような…そんな漠然とした感覚…」

モノファニー「もしかして、天海クンが言っているのは思い出しライトの光を当てられた時のことかしら?」ヒソヒソ

モノダム「彼モミンナト同ジヨウニ記憶ヲ上書キサレテイルカラ、ソノ時ノコトヲ憶エテイルハズガナインダケド…」コソコソ

モノスケ「アイツは前回から何度も浴びてる分、頭では忘れていても身体が覚えとったんちゃうか?」ムニャムニャ

モノタロウ「それってそんなものなの?」ボソボソ

天海「他の4人は以前に同じことをされた記憶は一切無いらしいっす。自分の才能を思い出せないことといい、なんだか俺だけ変っすよね?」

天海「ねえ…俺は一体何者なんすか?」スシザンマイ

モノクマーズ「…………」


安価ありがとうございました。
今回の投下は終わりです。

それにしても(単に間違えたからとは言え)スレタイではトートロジーってまで安価スレであることを主張しているのに、実際は余り安価の出番が無いんですよね…。

おっつおつー
ここから急展開になるのかな?目が離せないね

おつー
ロボと他者の扱いが然り気無く雑な最原好きだw


レスありがとうございます。

>>124
モノクマーズ(番組スタッフ)のせいということが分かったところで直ぐにどうこう出来る訳では無いので、そういう意味での進展はまだ先ですね。

>>125
それくらいでないとあの面子全員と仲良くなるのはある意味難しいのかも知れません。


突然ですが問題です。
>>109の入間はスタンガン等をどこに隠していたのでしょうか?

1.待ち合わせ場所周辺
2.特に描写は無かったが実はその時身に付けていたウェストポーチ
3.胸の谷間
4.スカートの中

答え:狛けぇこたぁいいんだよ!


テロップ【数十分前】


─赤松の部屋─


赤松「……」

赤松「…はぁ」

ピンポーン

赤松「?」

ガチャ

ゴン太「赤松さん、一緒に虫さんでなごもうよ!」

赤松「えっ」

ゴン太「えっと…最原君と色々あってからずっと元気が無かったから、ゴン太にも何か出来ないかと思って」

赤松(どうしよう…100%好意で言ってくれてることだし、虫が好きって言っちゃった手前断れないよ…)

白銀「地味に私もいるよー」ヒョコッ

赤松「あ、白銀さん」

赤松(ゴン太くんの陰に隠れて気付かなかった…)

白銀「ねえ、ゴン太君の研究教室には蝶々とかの可愛い虫さんもいたよね?」

ゴン太「研究教室にいる虫さんはみんな可愛いよ!」

赤松「あの…私は虫さんの中でも特に蝶が好きだから、蝶を見せてくれたらすっごく嬉しいな~」

ゴン太「そっか、分かったよ!それじゃあゴン太は先に行って準備してくるね!」ノシ

タッタッタッ…


白銀「ごめんね、赤松さん。出来れば止めてあげたかったんだけど、ゴン太君ったらあんなに張り切っちゃってさ」

赤松「ううん、白銀さんがフォローしてくれたお陰で正直助かったよ」

白銀「それじゃあ、わたしたちも行こっか」



─超高校級の昆虫博士の研究教室─


赤松「わぁ、翅が透明な蝶がいるなんて知らなかったよ」

ゴン太「この子はスカシマダラさん。生まれつき殆ど鱗粉が無い種類なんだ」

スカシマダラ「」ジー…

白銀「わたしはこっちの蝶が好きだなー」

ゴン太「アオスジアゲハさんかぁ。青色が奇麗だよね」

アオスジアゲハ「」ヒラヒラ

ゴン太「こっちのベニスズメさんも色が素敵なことで有名なんだよ」

ベニスズメ「」パタパタ

赤松(確かに色はピンクで可愛いかも知れないけど…蛾だからちょっと気持ち悪いかな)

ギイッ

王馬「ゴン太ー、遊びに来たよー」

赤松「あ、王馬くん」

王馬「おっと、先客がいたみたいだね」

ゴン太「王馬君も一緒になごもうよ!」

王馬「番組のルール上、デートってふたりきりじゃないと駄目なんじゃないの?」

白銀「別にそんなことは無いみたいだよ」

王馬「いやーダブルデートなんて照れちゃうねー」

白銀「言われてみれば地味に男女比が2:2だね」

ゴン太「王馬君はどんな虫さんが好きなの?」

王馬「そうだね、ハリガネムシとかカッコいいと思うよ!」

テロップ【※ハリガネムシ─体長は普通10~40cmの細長い針金状で黒褐色。幼生はカマキリやバッタなどの昆虫類の体腔に寄生し、成虫すると寄主の体外に出る。滅多にあることでは無いが、人間に寄生した例も報告されている】

ゴン太「ごめん…ここにハリガネムシさんはいないんだ」シュン…

王馬「あっそうなんだー、残念だなーアハハ」ボウヨミ

赤松(やっぱり嘘なんだ…)


王馬「まあ、オレは部屋の角の方で勝手になごんでるからお気遣い無く」

ゴン太「うん、分かったよ」

白銀「ねぇゴン太君、この蝶はなんて名前なの?」

ゴン太「あ、その子はね…」

ワイワイ キャッキャッ

王馬「」ソロー…

王馬「」パカッ

カサコソ

赤松「あれ?何この毛玉…」

タランチュラ「」カサコソ

赤松「きゃあぁぁぁっ?!」ビクゥ

白銀「赤松さん、どうし…って、なんで蜘蛛が?!」

王馬「あ、タランチュラそっちに行っちゃってた?」シレッ

ゴン太「王馬君がトリクイグモさんをケースから出しちゃったの?」

王馬「いやぁうっかり手が滑ってさー」

王馬(赤松ちゃんは蜘蛛っていうか大半の虫が苦手みたいだけど…最原ちゃんに対する拒否反応はこれの比じゃなかったよね)ニヤッ

白銀「王馬君…赤松さんが困ってるのがそんなに面白いの?」

王馬「うん、面白いよ」ニヤニヤ


短いですが今回の投下はここまで。
ハリガネムシの説明の大半は百科事典マ○ペディアからの引用です。

おつー
スタンガンはスカートに隠してたな間違いない


レスありがとうございます。

>>132
入間のスカートなら中が四次元ポケットのようになっていてもなんら可怪しくはないですよね。


テロップ【13日目・午後】


─プール前─


王馬「もー最原ちゃんったら遅いよ!12時30分に集合って言ったのに!」

最原「約束の時間は13時でしょ?」

王馬「にしし、バレちゃったかー」

最原「相手が王馬くんでもなければ、自分の記憶の方を疑うんだけどね」

王馬「でも、オレ本当に待ちくたびれたんだからね!ほらほら、早く水着に着替えようよー」

王馬「あ、更衣室まで競争しない?」

最原「プールサイドで走ったら危ないよ」


─室内プール─


最原「結局ここで何をするの?」

王馬「説明の前にまずはこれを受け取ってよ」

つエレキテンペスト

最原「…これ、いつだったか僕がキミにあげたやつじゃないの?」

王馬「最原ちゃんに貰ったのはこっちだよ」チャキッ

王馬「それはオレからのプレゼントってことで」

最原「2挺のエレキテンペスト…つまりこれでお互いに撃ち合うと」

王馬「そ、水鉄砲使ってやることなんて決まってるよね」

最原「じゃあそこら中に置いてある色水の入ったバケツは?」

王馬「リロードポイントだよ。命中した時判り易いから弾は色水にしようと思って。オレが紫で最原ちゃんが青だから間違えないでね」

最原「手が込んでるね…王馬くんが用意したの?」

王馬「うん、プールの水に食紅を溶かして作ったんだ」

王馬「目をやられないようにちゃんとゴーグル着けてね」ピュー

最原「ちょっ…言ってる傍から顔を狙わないでよ」

王馬「なんで?もうゲームは始まってるんだよ?」ピュッピュッ

最原「この…!」ピュー

王馬「うわっぷ!口に入った…」ペッ

王馬「にしし…次は本気でいくからね!」

最原(この後滅茶苦茶エキサイトした)


─プール前─


王馬「身体に付いた食紅落とすの大変だったねー」

最原「ほんとにね…」

王馬「キミのお陰で今日はつまらなくない1日になったよ」

最原(真宮寺くんは、王馬くんも赤松さんやアンジーさんと同じような状態になっているって言ってたけど、全然そんな感じしないんだよな)

最原(心なしか情緒不安定になったというか、ちょっとしたことでころころ機嫌がよくなったり悪くなったりすることは増えたけど…大した変化とは思えない)

最原(一緒に半日過ごしても結局何も分からず終いで、ただ筋肉痛が悪化しただけだったな)

最原(いや、だけってことは無いか。楽しかったし)

最原「そういえばプールの跡片付けはどうするの?」

王馬「前以て東条ちゃんに依頼してあるよ」

最原(東条さんにはお世話になりっ放しだな…今度何かお礼をしないと)

王馬「という訳で、東条ちゃんのところに行ってくるよ。オレたちが使い終わったら直ぐにでも掃除したいって言ってたからさ」

最原「うん、分かったよ」

王馬「最原ちゃん、また遊ぼうね!」ノシ

タッタッタッ…

王馬はコロシアイじゃなきゃ少しウザいだけでかわいいんだけどな


─最原の部屋─


ピンポーン

ドンドンドン!

クサイハラ!イルノハワカッテンダカラナ!

最原(入間さんか…出来れば居留守を使いたいけど…)

ドンドンドン!!

最原「今出るからドアを叩かないでよ!」

ガチャ

最原「」スー…

最原「どうしたの?」スキマ5センチ

入間「ったく、そんなに警戒しなくてもいいだろーが」

最原「そりゃ警戒もするよ…」

入間「お前、プールに行ったんだろ?」

最原「うん、行ったよ」

入間「じゃあまだ洗ってない水着とか…持ってたりしねーか?」

最原「……」

最原(確かに自分で洗おうと思って持ち帰った海水パンツがあるけど、それを入間さんに話していいのか?)

入間「なあ、頼むよ…もうお前には何もしねーし、そんなんで済むなら安いもんだろ?」

最原(なんだか段々可哀想になってきたな…。それをキミが言うのかって感じではあるけど、まあ入間さんにしては低姿勢だし)

最原「分かったよ…ちょっと待ってて」パタン

ガサゴソ

ガチャッ

最原「はい、これでいいんだよね?」

つプールバッグ

入間「おう…へへ、確かに入ってんな」

最原(入間さん…前から変な人ではあったけど、流石にこれは可怪しいよな?)

入間「れ、礼は言わねーからな」
最原「いいよそんなの」

最原(どちらかと言えば謝って欲しい)

入間「それじゃあ、しばらく会うことはないだろうな…」クルッ

タッタッタッ…

最原(なんか、凄く疲れた…)


短いですが今回の分は終わりです。
自分で書いておいてなんですが、食紅の水溶液で身体に色が付いたりするんですかね?


やったことないけどシロップとかはつくしつくんじゃない

王馬が正攻法で仲良くなろうとしてて笑う
赤松にも直球で嫌がらせしてるし

おつー!普通に楽しそうなやりとりに和んだ
このスレの更新いつも楽しみにしてます


レスありがとうございます。

>>136
確かに本編に比べたら可愛いものですが、そのウザさだけでも割りと致命的な気がします…。

>>139
なるほど、安いかき氷で舌に色が付いたりしますしね。
ライトを浴びて以降の王馬は基本的にその時々の感情で動いてます。悪の総統にあるまじき単純さですね。

>>140
そう言っていただけると嬉しいです。
でもでもー、小吉が楽しそうにしてるのは上げて落とされるフラグだって神様が言ってたよー?(ネタバレ)


>>54
亀訂正

×天海「最原君は、おでかけチケットで今まで行けなかった場所にも行けるようになったことは知ってるっすか?」

○天海「最原君は、デートチケットで今まで行けなかった場所にも行けるようになったことは知ってるっすか?」

なんで1・2とV3で名称違うんですか(逆ギレ)


テロップ【数時間前】


─カジノエリア入口周辺─


天海「春川さん、ちょっといいっすか?」

春川「いいけど、アンタが私に何か用?」

天海「実はちょっと相談したいことがあって…ふたりきりで話せるところに行きたいんすよ」

春川「……」


─超高校級の暗殺者の研究教室─


天海「単刀直入に言うっす。春川さんは拷問をすることは出来るっすか?」

春川「畑違いだけど出来なくはないよ。でも、門外漢でいいならそういうのは王馬の方が得意そうだけど」

天海「正直あの人に借りを作るのは嫌っす」

春川「それもそうだね」

天海「訊かれる前に言うっすけど…俺が拷問して欲しいのはモノクマーズなんすよ」

天海「赤松さんがああなったのはモノクマーズのせいと見てまず間違いないっす。指示を出したのはモノクマでしょうけどね」

春川「…!」

天海「それでさっき問い詰めてみたんすけど、以前のお尻ペンペンがよっぽど応えたのか全然口を割らなかったんすよね」

春川「は?お尻ペンペン?」

天海「ああ、あの場に春川さんはいなかったんでしたっけ。モノクマーズが何かやらかした時モノクマにされたらしいっすよ」

春川「ていうか、アンタの口からそんな単語が飛び出すとは思ってなかったから面食らったんだけど…まあ、いいから続けて」

天海「はい。逆に考えれば、これは彼らに痛みを感じる機能が備わっている証拠っす。モノクマと違ってスペアが無いのなら、人間でいうところの死に対する恐怖のようなものもあるでしょうし」

春川「確かにアンタの言う通りなら、モノクマーズを拷問して情報を引き出すのも可能なのかも知れないけど…」

天海「何か問題が?」

春川「まずひとつ。私は人間ならともかくロボの拷問なんてやったことないから上手くいく保証は無い」

春川「そしてもうひとつ。もし仮に上手くいってアイツらが吐きそうになったとしても、その前に消される可能性が高いと思う」

天海「消されるっていうのは、俺たちの方ではないっすよね?」

春川「勿論。殺人はリスクが高過ぎる」

春川「それに、アイツらだったら造る時に自爆装置でも中に仕込んでおけば、遠隔操作でいつでも木端微塵に出来るでしょう」

天海「そうっすね、あんなロボを造れるのならそれくらい出来ても可怪しくないっす。おまけにこの学園は番組スタッフの監視下に置かれていますし、タイミングを見計らって破壊することだって訳無いはずっす」

春川「そうなると、スペアの存在しないアイツらから情報を得る機会は永遠に失われる」

天海「つまり、春川さんは無理に拷問をするべきではないと考えてる訳っすか」

春川「モノクマーズが口を滑らせるのを待った方がよっぽどマシだと思ってるよ。今までだって、放っといても勝手に失言してたし」

天海「…やっぱりオレ、気持ちが先走っちゃってたみたいっすね」

春川「そんなに情報が欲しかったの?」

天海「ええ、色々と事情がありまして」

春川「ふーん…まあ、深くは訊かないでおくけど」


天海「春川さん。つまらないものっすけど、よかったら相談料として受け取って欲しいっす」

つメープルファッジ

天海「お菓子なんすけど、甘過ぎるせいかこれ好きな人ってあんまりいないんすよね。春川さんも食べないなら、子供たち用にどうぞ」

春川「そっか。ありがたく貰っておくよ」

春川(嬉しいけど、私自身の好物だとは言い辛い…)

天海「あの…重ね重ね申し訳無いんすけど、ひとつ訊いていいっすか?」

春川「今度は何?」

天海「春川さんって百田君のどういうところが好きなんすか?」

春川「……は?」カオマッカ

天海「あっ、いえ、必ずしも恋愛的な意味でなくていいんで」

春川「ちょっと…私が百田を恋愛的な意味で好きなの前提みたいな体で話進めないでくれる?!」カッカッ

天海「落ち着いてください!そんなこと一言も言ってないっす!」

春川「殺されたいの?!」

テロップ【しばらくお待ちください】

春川「…いきなり取り乱したりして悪かったよ」

天海「いえ、俺の言い方も悪かったっす」

春川「百田の好きなところを言えばいいんだっけ?」

天海「はい」

春川「アイツってバカでデリカシーも無いけど…その分いい意味で細かいことを気にしないっていうか、器が大きいんだよ。私が抱え込んでいるものをなんとなく察して気にかけてくれて、暗殺者だって明かしてからも当然のように受け入れてくれた」

天海「そんな百田君だから春川さんも秘密を打ち明けたんすね」

春川「アイツがしつこく纏わり付くから、本当のことを話してもう関わらないように言うつもりだったんだよ。…でも、今思えばなんだかんだで私は期待してたんだろうな」

天海「まあ、その時には百田君がそれしきで退くような人じゃないって大体判ってたでしょうしね」

春川「結局、私は人の温もりに飢えていたんだと思う。そんな時にアイツが差し伸べてくれた手は余りにも温かくて…縋らずにはいられなかったんだよ」

天海「なるほど」

天海(話を聞く限り、心細い時に支えてくれたのが大きいっぽいっすね。百田君が最原君…と、春川さんの精神的な支えになっている現状を考えると、そういう意味では俺の付け入る隙は無さそうっす)

天海(後は多少の強引さも重要みたいっすけど、俺にはなかなか真似出来ることじゃ…)


春川「そもそも、なんでそんなこと訊くの?」

天海「…そうっすね、最原君って今でこそみんなと仲良くしてるっすけど、最初の方はずっと赤松さんや百田君にくっついてたじゃないっすか」

春川「まあ、そうだね」

天海「今でも彼が特に懐いてるのってそのふたりでしょう?」

春川「それは否定しないけど…よく歳の近い同性を子供か小動物みたいに言えるよね」

天海「彼らってどことなく雰囲気が似ていたりして、相通ずる部分があるような気がしません?」

春川「うん、分からなくもないよ」

天海「それで思ったんす。最原君の好みのタイプってそういう人たちなんじゃないかって」

春川「……え?」

天海「それで思ったんす。最原君の好」

春川「いや、聞こえなかったとかじゃないから」

天海「それは失礼したっす。…で、最原君と同じく百田君と仲のいいキミの意見を伺おうと」

春川「何?アンタ、最原の理想になりたいの?」

春川(自分で言って鳥肌立った…)

天海「ええ、出来れば。でもそれはあくまで手段であって、目的は最原君と今以上に仲良くなることっす」

春川「今のままじゃ駄目なの?」

天海「それじゃ嫌なんすよねー…」

春川(天海って…こんなに気持ち悪い奴だったっけ?)ゾワゾワ

春川「ていうかさ、だったら私じゃなくて最原に直接訊けばよかったじゃん」

天海「それは流石にちょっと恥ずかしいっていうか…」

春川「あっそ…よく分からないけど」

天海「春川さんの意見も非常に参考になりましたし。キミさえよければ、もっと話してくれないっすか?」

春川(別にコイツに付き合ってやる義理は無かったけど…メープルファッジ貰ったし、もう少しだけ百田のいいところについて教えてあげることにした)


キーボ(偶にはボクから誘おうと思って入間さんに声をかけましたが『忙しいから』と断られてしまいました)

キーボ(仕方が無いのでまた他の誰かと交流を深めることにしましょう)


誰を誘いますか?(人物指定・最原と王馬と春川と天海と入間は実質除外)
ちなみに夢野かアンジーを誘うと漏れ無くもう片方も付いてきます。
安価↓1


安価ありがとうございます。
今回の投下は一旦終わりです。


天海が気持悪くて腹筋が図書室行った

まだギリギリホモってないレベルだと思うんだが
気持ち悪い呼ばわりされててワロタ

おつー
より直接的にメロメロなはずの王馬より気持ち悪いとはw
しかしハルマキと百田はまだ安定して癒し枠だな今のところ


レスありがとうございます。

>>149
地味に気持ち悪い感じを目指して書いたので(天海ごめん)、そう言っていただけると嬉しいです。

>>150
???「男が男を語るのってこんなに気持ち悪いんだね」

>>151
天海はボクサー王馬と違って後ろ暗さが無い上に元々他人に対して壁を作りがちだった反動で、距離感とか色々狂ってます。


キーボ(キルミー…東条斬美さんですかね)

キーボ(何かと経験豊富そうな彼女の話には興味がありますし、いつもお世話になっているお礼もしたいところですね)


─寄宿舎の中─


ピンポーン

キーボ「……」

キーボ(…出ませんね)

茶柱「東条さんにご用ですか?」

キーボ「茶柱さん。東条さんを捜しているんですが中庭にも自室にもいないようで…」

茶柱「彼女ならまだ厨房にいると思いますよ」

キーボ「そうですか、では厨房に行ってみますね。教えてくださってありがとうございます」

茶柱「いいえ。くれぐれも東条さんの仕事の邪魔はしないでくださいよ?」

茶柱「それでは、転子は夢野さんを誘いに行かねばなりませんので!」ノシ

タッタッタッ…

キーボ(東条さんは厨房ですか…とにかく、行ってましょう)


─食堂─


キーボ「東条さん、ここにいたんですね」

東条「私を捜していたの?何か依頼かしら」

キーボ「時間が空いているのでしたら一緒に出掛けようと思ったのですが…」

東条「丁度皿洗いが終わったところでよかったわ。その依頼、受けさせていただくわね」

キーボ(あくまで仕事という体でないと気が済まないんでしょうか?)

東条「そうと決まればどこかに移動しましょう」

キーボ「ボクはここでも構いませんが」

東条「…我儘を言ってごめんなさい。どうしても他の場所がいいの」

キーボ「そうでしたか。そういうことなら東条さんの研究教室に行きたいです」

東条「手間を掛けさせて申し訳無いわ」

キーボ「いえ、ボクは充電がある限り肉体的に疲労するということは無いので、余り気にしないでください」

キーボ(飲食出来ないボクを気遣って他の場所へ行く提案をしたのかと思ったのですが、どうやら違うようですね…では、一体なぜ?)


─超高校級のメイドの研究教室─


東条「それで、私は何をすればいいのかしら」

キーボ「よろしければ、東条さんのお話を聞かせていただけませんか」

東条「私の話?」

キーボ「ええ、例えばメイドとしての心構えとか…」

東条「そういうのは口より日頃の態度で語るべきものだと思うけど、依頼とあらば答えない訳にはいかないわね」

東条「一言で言い表すなら滅私奉公。メイドなら私情を棄て主人のため公のため尽くすべし。…でもね、私はそれを徹底しきれずに失敗してしまったことがあるのよ」

キーボ「失敗?」

東条「まだ駆け出しの頃、何から何まで世話を焼き過ぎて雇い主を駄目にしてしまったの。その人は大きな可能性を秘めた素晴らしい人物だったのに…」

キーボ「でも、東条さんはその人のために頑張ったんですよね」

東条「ええ、そのつもりだったわ」

キーボ「…つもり、ですか」

東条「当時の私はちょっと浮かれていたのよ。立派な主人が私を頼ってくれるのが嬉しくて、この人の得になることならなんでもしてあげようと張り切ってた」

東条「その裏には、私のサポートさえあればこの人はどこまでも行けるんじゃないかっていう思い上がりすらあったわ。これを私情と言わずしてなんと言えばいいのかしらね」

キーボ(なるほど…その時の後悔が今の東条さんのポリシーに繋がっているのかも知れないですね)

東条「……」

キーボ(東条さん、急に黙ってしまいましたね。何か思い詰めているようにも見えますが…)

東条「やはり……の……なるわ」ブツブツ

キーボ(いや、よく聞くと何か喋っているような…)

東条「……君を……かも知れない……失敗……止めなきゃ」ブツブツ

キーボ「東条さん、どうかしましたか?」

東条「え?」ハッ

東条「…いえ、なんでも無いわ」

キーボ「もしかして何か悩みがあったり…」

東条「本当になんでも無いのよ。仕えるべき相手に要らぬ心配を掛けさせるなんて、メイド失格ね」ギリィッ

キーボ「あの、余り気を落とさずに…あっ、そうだ。これです。これあげますので」

つステンレストレイ

東条「?!…うっ…ぐあぁ」モンゼツ

キーボ(急に苦しみ出した?!)

東条「心中を案じられた上にこんな贈り物まで…東条斬美、メイドの癖にどこまで気を遣わせるのよ…!」

キーボ(これ、プレゼント自体は喜んでくださったってことでいいんですかね)

東条「こうなったら、キーボ君には可能な限り最高のおもてなしを受けて貰うしかないわ…私と過ごしたこと、絶対に後悔させない…!」

キーボ(東条さんから至れり尽くせりのおもてなしを受けて過ごしました。…彼女、やたらピリピリしていましたが本当に大丈夫なのでしょうか?)


短いですが今回はここまで。
ロクに確認せず書いてしまいましたが、キーボに疲労度の概念ってありましたっけ?

冷静に考えてみ?
ロボットが疲れるわけないだろ

流れるようなロ差の流れふいた
疲れた時は甘いものを食べるのが良いぞキーボ

おつ、最原くんやライトを浴びた面々に留まらず他のキャラ視点で話を進めてて面白いなー


レスありがとうございます。

>>156
ロボの癖に腰を痛めたりしていたので、もしかしたら疲労度も設定されているのかなー、と思いまして。

>>157-158
いい加減にしろ!オイルしか飲めないキー坊にそんなこと言ったら可哀想だろうが!

>>159
群像劇っぽい感じにしたくてそういうつもりで書いているのですが、最原とライト使用対象者間・それ以外のキャラ間の中でも結構出番に差があるんですよね…。
ポンコツスレ主に群像劇はハードル高いってはっきりわかんだね。


テロップ【数十分前】


白銀「さっきは王馬君のせいで大変な目に合ったね」

赤松「うん、あんな大きな蜘蛛初めて見たよ…」

白銀「じゃあ口直しって訳じゃ無いんだけどさ、午後からわたしと遊ばない?」

赤松「そうだね、特に予定も無いしご一緒させて貰おうかな」

白銀「場所はわたしの研究教室でいい?」

赤松「いいけど、白銀さんの研究教室ってことは…」


─超高校級のコスプレイヤーの研究教室─


赤松「やっぱり、コスプレをするの?」

白銀「勿論だよ。ほら、普段は着られないような可愛い服を着る機会だと思ってさ」

白銀「赤松さんは何か着てみたい服はある?ピンとこないようなら、逆にこういうのは嫌だなっていうのを言ってくれないかな」

赤松「うーん、露出が多かったりあんまりフリフリし過ぎてるのとかはちょっと…」

白銀「ならクラシカルロリータ辺りがいいかなあ」

赤松「ロリータってフリフリしてるやつじゃなかったっけ?」

白銀「まあまあ、わたしに任せておきなって」

白銀「クラロリ系統で赤松さんに似合いそうな服があるの。あのキャラだったら赤松さんとちょっと属性被ってるし…」

赤松(よく判らないけど、やっぱりアニメキャラの衣装なのかな?)

白銀「髪もなんとか地毛でいけそうだね。着替えとメイクが済んだらセットしよっか」

赤松「うん、じゃあお願いします」


テロップ【十数分後】


白銀「奇麗な髪だね。こういう色素の薄い髪って憧れるなあ」

赤松「私は白銀さんの髪の方が奇麗だと思うけど…そんなに長いと毎日洗うだけでも大変じゃない?」

白銀「特に大変だとか面倒だとか思ったことは無いよ」

赤松「なるほどね。そういうのって慣れなのかな?」

白銀「かもね。…後はこの帽子を冠せてっと」

赤松「もう出来たの?」

白銀「ばっちり」

赤松「えっと…どうかな」

白銀「それはまず自分の目で確かめないと。ほら、そこの姿見の前に立って」

赤松「う、うん」

赤松(白銀さんが着せてくれたコスチュームは、想像していたより落ち着いたデザインながら可愛らしいものだった。確かに希望通りの服ではあるんだけど…スカート丈が短いし構造的に胸を強調するような服で結構恥ずかしい)

赤松「こういう服って初めて着たし、ちゃんとメイクをして髪も巻いて貰って…なんだか自分じゃないみたい」ティロッ

白銀「いつもと違う自分になれるのがコスプレだからね」

白銀「それにしても本っ当に可愛い!赤松さんの絶対領域尊い!やっぱり私の目に狂いはなかったよー」

赤松「うん…ありがとう?」カァ

白銀「ねぇちょっと小道具持ってポーズとってみない?」

赤松「…撮影とかしないよね?」

白銀「大丈夫、心のフィルムに焼き付けるだけだから。あ、小道具はこれね」

つマスケット銃のレプリカ

赤松「これってどう持てばいいの?」

白銀「左手はこの辺りに添えて…後、基本的に指は引き金に掛けないでね」

赤松「こうかな?」チャキッ

白銀「うんうん、いい感じ」

赤松(この後もふたりだけのファッションショーは続いた。最初は恥ずかしかったけど、心底楽しそうな顔をしている白銀さんを見ていると私も自然と笑顔になった)


テロップ【13日目・夜】


─裏庭─


最原「百田くん…先に言っておくけど、今日はロクにトレーニング出来ないと思う」

百田「なんでそんなこと言うんだよ。出来ないのは出来ないって決め付けてるからだろ?」

最原「でも、今日は昨日以上に筋肉痛が酷くて…」

春川「最原の筋肉痛が悪化したのって、百田が昨夜も同じこと言って無理させたからじゃないの?」

最原「ていうか、今日の午後王馬くんと遊んだ時にはしゃぎ過ぎちゃったんだよ」

春川「…アンタって結構バカなんだね」

最原「なんか、ごめん」

百田「王馬か…」

最原「うん。プールに行ったんだけど、王馬くんがこの間あげたエレキテンペスト…水鉄砲を持ってきてさ。僕も同じ物を貰ってふたりで撃ち合いしたんだよ。これが思った以上に楽しくて」

百田「なあ、終一」

最原「どうしたの?」

百田「……」

最原「……」

春川「……」

百田「…ワリぃ、やっぱなんでもねーわ」

最原「えぇ…うん、まあ分かったよ」

最原(何を言いかけたのか気になるけど、聞かない方がよさそうな雰囲気だな)

百田「終一、困ったことがあったらオレに相談するんだぞ」

最原「なんで急に…でも、ありがとう」

百田「ったりめーだ。オレはお前のボスなんだからな」

春川「話は終わった?」

百田「おう、なんだ?」

春川「最原のメニューだけど、今日はストレッチだけでもいいと思う」

百田「身体壊しちまったら元も子もねーし、偶にはいいか。よし、オレたちも柔軟やるぞ」

春川「じゃあ、まずは開脚前屈…」ペター

百田「お、流石ハルマキだな。でも、もうちょっと脚を広げた方が…」

春川「」ビクゥ

春川「ちょっと、いきなり触らないでよ!」

百田「お、おう…悪かったな」

春川「普通、女子の脚をそんなベタベタ触る?信じられないんだけど」

百田「悪かったって…」

春川「私はいいから最原を看てやってよ」

百田「そうか…お前がそう言うなら」

春川(ああもう、天海が変なこと言うから妙に意識しちゃうじゃんか…)カァ


テロップ【14日目・未明】


─超高校級のメイドの研究教室─


洗濯機「」ゴウンゴウン…

洗濯機「」ピー ピー ピー

入間(…終ったか)パカッ

入間(ブツを回収したら洗濯機の電源を切って、後は寄宿舎に帰るだけだな)ピッ


─寮エントランス前─


入間(全く、なんでオレ様がこんなコソコソしなくちゃならねーんだ)

入間(もうさっさと部屋に戻って少しでも睡眠を…)

???「あっれー?こんなところに肉便器が落ちてるぞ!」

入間「ひゃあぁん?!」ビクビクゥ

入間「お、王馬…こんなところで何してんだよ」ガクブル

王馬「そういう肉便器ちゃんは?」

入間「オレ様が何してようが勝手だろ…」

王馬「じゃあ質問を変えようか。キミがその手に持っているプールバッグの中身は、最原ちゃんの穿いた水着だよね?」

入間「なっ、なんでそれを」

王馬「図星みたいだね」

入間(コイツ、カマかけやがったな…!)

王馬「もうやっちゃったことは仕方無いし、それを大人しくこっちに渡せば許してあげるよ」

入間「なんだよぉ…ど、どういう意味だよ」

王馬「それ、盗んだんでしょ?」

入間「!ち、違…そうだ、これは拾ったんだよ!」

王馬「オレにそんなバレバレの嘘吐くなんて、いい度胸してるね」

入間「た、頼むよぉ…見逃してくれって…」

王馬「嫌だ」グイッ

入間「やだっ…取らないでぇ」ググ…

王馬「いいから離せ」グイグイ

入間「なんだよ…なんでお前がそんなに怒るんだよぉ…」グググ…

王馬「離せって言ってんだよ!」ガシッ

入間「痛っ!…髪の毛引っ張んなぁ!」

???「入間さん!王馬君!」


王馬「…ゴン太」

入間「デ、デカチン…いいとこに来たな。とっととオレ様を助けろ!」

ゴン太「えっと…これはどういう状況なの?」

入間「この当て馬がオレ様の大事な物を奪ろうとしてんだよ…」

王馬「そもそも入間ちゃんが盗んだ物でしょ?」

入間「で、でもぉ…アタシ、これが無いと…」

王馬「で?ゴン太はどうしてここに?」

ゴン太「外で虫さんを探してたんだよ。太陽が出ている間は寝ている虫さんもいるからね。そしたら、入間さんの悲鳴が聞こえてきて…」

入間「…なるほどな」

ゴン太「ねぇ王馬君…入間さん困ってるみたいだし、あんまり頭ごなしに怒らないでもっとよく話を聞いてあげたら?」

王馬「お前は入間ちゃんがこれを使って何したか、想像出来ないからそういう風に言えるんだよ」

ゴン太「その中には何が入ってるの?」

王馬「最原ちゃんの水着だよ」

ゴン太「えっ?!なんで入間さんがそんな物を持ってるの?!」

王馬「盗んだんだってさっき言ったじゃん」

入間「でもぉ、これは違くて…」

王馬「違うって言うなら、その中身を見せてくれないかな」

入間「うぅ…つ、つーか違うんだよ…これはなんにも関係無いんだってぇ」

王馬「今更そんなレベルでごまかそうとするんだ?」

ゴン太「結局どういうことなのか全然解らないよ…王馬君は入間さんが悪いことをしたから怒ってるの?」

王馬「まあそういうことだね」

入間「そうじゃねーよぉ…アタシ悪くないもん…」グスッ

ゴン太「だったらゴン太に詳しい事情を話してくれない?」

入間・王馬「…………」

ゴン太「…ゴン太には話せないようなことなの?」

王馬「そうだよ。デリケートな問題なんだから首突っ込まないで」グイッ

入間「止めて…もう止めてよぉ」

王馬「うるさい」ドンッ

入間「やっ…!」ドテッ

王馬「モノクマ!ちょっと来て!」

モノクマ「はーい」ヒョコッ

ゴン太(モノクマって呼べば来るんだ…)

王馬「これ処分しといて」ポイ

モノクマ「え、本当にいいの?」キャッチ

王馬「いいから」イラッ

モノクマ「はいはい、仰せのままに」ヒョコッ

ゴン太「…行っちゃったね」

入間「……」ボウゼン

王馬「はい、これで一件落着」

入間「うぅ…ひっく…」ポロポロ

入間「もう帰る…」フラッ

ウィーン


ゴン太「…王馬君。ゴン太は本当になんにも解らないんだけどさ、それでもひとつだけ言いたいことがあるんだ」

王馬「何?」

ゴン太「キミは嘘を吐いたりイタズラをしたりしてみんなを困らせても、他人に暴力を振るったことは無かったよね?」

ゴン太「女性の髪を強く引っ張って、思い切り突き飛ばして、挙げ句には泣かせるなんて…どんな事情があったとしてもやっちゃいけないと思うし、キミらしくもないよ…!」

王馬「……」

ゴン太「ねえ、キミは一体どうしちゃったの?」

王馬「…そんなの、オレにも解らないよ」ボソ

ゴン太「え?」

王馬「オレ、そろそろ寝るから」

ゴン太「でも…」

王馬「じゃあね」

ウィーン


王馬(オレらしくない、か…)


テロップ【一方その頃…】


─隠し部屋─


???「ただいまー」ヒョコッ

???「おかえり。…ねぇちょっと訊きたいんだけど」

???「うん?」

???「王馬君、なんか情緒不安定過ぎない?」

???「あー、それは好感度操作ライトの副作用みたいなものじゃないかな」

???「そんなのあったの?」

???「最原クンのことが絡むと思考力が低下したり、メンタルが弱体化したりするんだよ」

???「なるほど、そうでもないとあの人のあの行動とかちょっと違和感あるしね」

???「そういうこと。今後の布石のためにもこういうのは早めに説明しておかないとね」

???「ならもっと早い段階で言うべきだったんじゃ…」


今日の投下お終いです。
「まどマギって確か、攻撃的な性格の娘ほど変身後は露出度高い恪好になるんだっけ?」と書きながら思っていたのですが、これ多分まどマギ全然関係無いフリゲの設定ですね。

確かに金髪巨乳だが、白銀に赤松がマミさんと属性かぶってるって言われるとちょっと穿った見方をしてしまうな

おつー
毎度和やかな空気と不穏な空気の格差が凄いな

おっつ
なんとなく>>1って成田作品好きそうな気がする


レスありがとうございます。

>>170
そう言えばどっちもぽっちゃりネタ弄りされがちなキャラだよなー、とか思ってないですよ。

>>171
メリハリって大事ですよね。

>>172
2のおまけノベル(ダンガンロンパIFでしたっけ)を書いた方ですよね?
デュラララくらいしか知りませんが群像劇と言えばその人というイメージがあります。


テロップ【14日目・朝】


─食堂─


王馬「……」モクモク

最原(今日はなんだか元気が無いな…最後に会った時はいっそ怖いくらいご機嫌だったのに)

王馬「最原ちゃん」

最原「あ、うん」

王馬「昨日穿いた水着、誰かに盗まれたりしなかった?」

最原「えっ?」ドキ

最原(もしかして王馬くん、入間さんが僕のプールバッグを持っているところを偶然見ちゃったとか?だとすれば、入間さんのことだし要らぬ言い訳で余計に話が拗れてそうだな…)

最原(余り気は進まないけど、下手な誤解をされるよりは正直に話した方がいいか)

最原「誰にも言わないって約束してくれるかな」

王馬「うん」

最原(これは本当…というより、そもそも嘘を吐く余裕が無いって感じだな)

最原「昨日の朝、入間さんに呼び出されたことは話したよね。実はその時に…なんていうか、その」

王馬「襲われかけたんでしょ」

最原「…知ってたの?」

王馬「いつかそうなるような気がしてたんだよ。だから行かなくていいって言ったのに」

最原(そういえばそんなこと言ってたかも)

最原「結局未遂で事無きを得たんだけど…夕方頃、また入間さんが部屋を訪ねてきてさ。なんでか僕がプールで遊んだのを知ったみたいで、使った水着とかがあれば譲って欲しいって言ってきたんだ」

王馬「それで渡したの?」

最原「うん、勿論いい気はしなかったけど直接被害が及ぶよりはマシだと思って」

王馬「…へえ、そうだったんだ」

最原(納得して貰えたかな?というより、こうとしか説明しようがないから分かって貰えないと困るんだけど…)

王馬「ごちそうさま」ガタッ

最原「もういいの?まだ残ってるけど」

王馬「うん、食欲無いし…じゃあね」

ギイッ バタン

最原(王馬くん、どうしちゃったんだろう…)


テロップ【14日目・午前】


─校舎玄関付近─


天海「最原君、ちょっといいっすか?」

最原「天海くん。どうしたの?」

天海「以前、赤松さんがああなってしまった原因について心当たりがあるって言ったのは憶えてるっすか?」

最原「!…勿論だよ」

天海「やっと確信が持てたのでその件についてお話し出来そうなんすよ。今からちょっとお時間頂けます?」

最原「…僕も君に聞いて貰いたいことがあるんだ。場所は僕の研究教室でいい?」

天海「はい、分かったっす」


─超高校級の探偵の研究教室─


天海「まずは俺からいいっすか?」

最原「うん、なんとなくその方がよさそうな気がするし…お願い」

天海「了解っす」

カクカクシカジカ

天海「…という訳っす」

最原「なるほど、そういうことだったんだね」

天海「あんまり驚かないんすね」

最原「実は真宮寺くんが言ってたんだよ。赤松さん達が変わってしまったのは誰かに心を弄られたせいなんじゃないかって。何か根拠があったとかじゃなくて、そうとしか考えられないからっていう理由だったんだけど」

最原「だとすれば、そんなことをするのは番組スタッフくらいしかいないとは思ってたんだ」

天海「真宮寺君、人間観察が趣味だなんて言うだけあるっすね。お役に立てなかったようで残念っす」

最原「そんなことないって。具体的な理由が判明したお陰で仮説が裏付けられたんだから、これは大きな収穫だよ。天海くん、教えてくれてありがとう」

天海「…畏れ多いっす」

最原(それにしても、天海くんの話を聞く限り彼自身も赤松さん達と同じ状態なんだよな?そんな風には見えないけど…まあ、ライトの効果には人に依って違うみたいだしな)

天海「それで、最原君の話はなんなんすか?」

最原「単なる憶測でしかないんだけど…いや、だからこそキミの意見を聞きたいんだ」

最原「研究教室の殆どは11日目に解放されて、今では誰でも自由に入れるけど…それは裏を返せば、僕や春川さんの研究教室に置いてある毒薬や武器を誰でも持ち出せるようになってしまったってことでもあるよね」

最原「危険物を捨てようとしてもモノクマが邪魔してくる辺り、これが単なる不用心ではなくて意図的なものであることは疑いようが無い」

天海「問題になってくるのは、その意図がどういったものであるかってことっすね」

最原「それでさ、天海くんは番組スタッフが最初は僕たちに何をやらせようとしていたか、憶えてる?」

天海「…コロシアイ、っすよね」

最原「モノクマは確か、コロシアイは中止してその代わりに恋愛観察バラエティをやるって言ってたよね」

最原「そして、曰くマンネリ防止のために10日で終わるはずだった番組は今もこうして続いている。すると、10日目にキミたちがモノクマーズに何かされたのはマンネリ防止措置…所謂テコ入れってやつだったんだと思う」

最原「天海くん、ここまで言えば解るかな?」

天海「つまり…俺たちの誰かが人間関係トラブルに因る殺傷事件を起こすよう、スタッフが仕向けていると最原君は考えているんすね」

最原「うん、その通りだよ。恐らくこの番組は元はと言えば、僕たちを閉じ込めて脅した上でバトルロワイヤルとかデスゲームをさせるものだったんじゃないかな」

天海「そんなものを好んで見る人間がいるのかとか、そもそも放送出来るのかとか疑問は残るっすけど…有り得ない話ではないような気がしてきたっす」

最原「ここに連れて来られてからは、僕たちの常識を越えたことばかりだったからね…」

最原「元々僕たちにそんなことをさせようとするスタッフと視聴者なら、痴情の縺れの果てに刃傷沙汰っていうのを望んでも可怪しくはないよね」


天海「…それで、どうします?」

最原「無駄かも知れないけど、取り敢えずモノクマを問い詰めて…」

モノクマ「問い詰めて、どうするの?」ヒョコッ

最原「うわあぁぁぁ?!」ビクゥ

天海「何しに来たんすか?」

モノクマ「キミたち、どうせ僕のとこに来るつもりだったんでしょ?こっちから態々足を運んであげたんだから感謝してよね」

最原(まあ、確かに話は早いっちゃ早いかな…)

モノクマ「キミたち、ボクに言いたいことがあるんじゃないの?」

最原「この際だからさっさと言うけど…赤松さんたちを元に戻せ」

天海「番組側が俺らにしたこと、そしてその目的も判ってるんすよ」

モノクマ「ふーん、それで?」

最原「それでって…」

モノクマ「あのね、視聴者の意向で決まったことを番組スタッフがどうこう出来る訳無いの。なんてったって視聴者アンケートは絶対だからね」

天海・最原「……」

モノクマ「ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!まあ薄々判ってたみたいだけど、言うだけ無駄だったね!」ヒョコッ


最原「えっと…改めて、どうしようか」

天海「危ぶまれるのは奴らが更に何か仕掛けてくる可能性っすね」

最原「だったらまずはこの事実を周知させるべきかな」

天海「そうっすね、みんなが原因を把握しているだけでも混乱は幾らか抑えられるでしょうし、今まで以上にモノクマたちに対する警戒を怠らないよう呼び掛ける必要がありそうっす」

最原(しばらく天海くんと今後の対策を練った)

天海「…まあ、こんなもんすかね。すっかり話し込んじゃったっすけど、それなりに実のある時間になったと思うっす」

最原「じゃあそろそろ寮に戻ろうか」

天海「はい、そうしましょう」


─寮エントランス─


最原(天海くんも赤松さんたちと同じだと聞いた時、ここ最近の天海くんの言動で何か妙だったところは無いかと考えた。結果、彼の行動でひとつだけ引っ掛かる点があったんだけど、さっきはなかなか切り出すことが出来なかった)

最原(本人に訊くなら…今しか無いよな?)

最原「ねぇ天海くん」

天海「はい?」

最原「昨日、入間さんから僕を助けてくれた時なんだけどさ…キミはどうして体育館に来たの?」

天海「…ああ、そのことっすか。校舎の1階をぶらついていたら女子のものらしき悲鳴が聞こえたんで、念のため様子を見に行ったんすよ」

最原(悲鳴っていうか奇声って感じだったけどね…)

天海「そうしたら体育館から助けを呼んでも無駄とか脱がせるとか聞こえてきて、これは穏やかじゃないなと。そう感じて突撃したんす」

最原「そうだったんだ。なんていうか、その節はどうもありがとうね」

天海「いえいえ、最原君のピンチとあらば駆け付けない訳にはいかないっすよ」

最原(…ん?今の発言、何か違和感が…)

天海「それじゃあ、俺はこれで」

最原「…あ、うん。じゃあね」


>>153
訂正

×キーボ(東条さんは厨房ですか…とにかく、行ってましょう)

○キーボ(東条さんは厨房ですか…とにかく、行ってみましょう)

それと、訂正って程ではありませんが>>161の場所は寄宿舎の中です。


今回の分終わりです。
すでんぺわれこして寝ます。


>>175
寝るって言った矢先にアレですが訂正

×最原(それにしても、天海くんの話を聞く限り彼自身も赤松さん達と同じ状態なんだよな?そんな風には見えないけど…まあ、ライトの効果には人に依って違うみたいだしな)

○最原(それにしても、天海くんの話を聞く限り彼自身も赤松さん達と同じ状態なんだよな?そんな風には見えないけど…まあ、ライトの効果は人に依って違うみたいだしな)


盗聴器がバレるのも時間の問題っすね


頼れる存在だと思っていたら一番怖いぞこの男


レスありがとうございます。

>>180
なんで体育館なんかに行ったんすかね?(すっとぼけ)

>>181
協力的なのはいいんですけど程度問題ですよね。


テロップ【百数十分前】


─超高校級の発明家の研究教室─

入間「んー」

キーボ「どうしたんですか?」

入間「お前のボディを磨いてやろうかと思ったんだけどよ…ピッカピカじゃねーか」

キーボ「東条さんに奇麗にしていただいたばかりですからね」

入間「あのメイドババアにベタベタ触らせたのかよ」ムッ

キーボ「ただの掃除ですよ。入間さんのメンテナンスとは訳が違いますって」

キーボ(東条さんがボクに触れたのは必要最低限でしたからね)

入間「お、おう…そうかよ。へへっ、やっぱ俺様は特別なんだな」テレテレ

キーボ(突然不機嫌になったり照れ出したり…感情の動きが不可解ですね)

キーボ「それより、今回ボクを誘ったのは残りの味覚センサーを取り付けるためですよね?」

入間「ああ。今回の改造でお前は人間と同じように味覚を体感出来るようになる」

キーボ「とうとう…ですね」

入間「これ以上待たせちまうのもなんだし早速取り掛かるか」

キーボ(作業が終わるまでずっと、お互い無言で過ごしました。入間さんは口さえ開かなければ美人なんですから、常に黙っていればいいのに…でも大人しい入間さんなんて最早入間さんじゃないのかも知れません)

入間「よし、完成だ。もう口動かしていいぞ」

キーボ「やっとですか…これで食べ物の味が判るようになったんですね」

入間「次はセンサーが正常に機能するか確認しないとな。準備するからちょっと待ってろ」

キーボ(間も無くして入間さんはあるものを手に戻ってきました)

キーボ「しょうが湯ですか」

入間「一度飲んでみたいって言ってたからな」

キーボ「憶えていてくださったんですね」

入間「まあな」

キーボ「舌を少し浸ければいいんでしたよね。では、頂きます」ペロ

キーボ(仄かな甘さとしょうが独特の風味、そして軽微な刺激を感じました。恐らくこれが辛いという感覚なのでしょう)

キーボ「美味しいです…なんだかしみじみする味ですね」

入間「センサーに異常は無さそうだな。ま、オレ様の発明品にそんなもんある訳ねーけど」


キーボ「そもそも入間さんは、どうしてボクにこんな機能を付けようと思ったんですか?」

入間「えっと…話しても笑わない?」カァ

キーボ「内容にも依るところですが努力します」

入間「…人間ってのは単純な生き物でな、例えば旨い飯を食っただけでちょっと幸せになれたりすんだよ。その幸せをお前と分かち合えないのが…なんていうか、寂しいような気がしたんだ」

キーボ「入間さん…」

入間「あーもう、この話は終わりだ終わり。キーボ、食べ物か飲み物を舐めた後はちゃんとシートで舌を拭いとくんだぞ。ちょっと薬臭いけど我慢しろよ」

キーボ「判りました。…あの、今日は本当にありがとうございました。センサーを造るのだって大変だったでしょう?」

入間「んなこたねーよ。天才のオレ様にかかればちょちょいのちょいだ」

キーボ(入間さんはこう言っていますが、彼女が最近忙しそうにしていたのってセンサーを造っていたからですよね)

キーボ「お礼という訳ではないのですが…これ、受け取ってください」

つがんじがらめブーツ

入間「!」

キーボ「気に入っていただければいいんですけど…」

入間「凄い…嬉しい!」

キーボ(入間さんはプレゼントに目を輝かせると再びボクの方を見て笑顔になりました)

入間「…ありがとう。大切にするね?」

キーボ「」キュンッ

キーボ(そうか…こういうことだったんですね百田クン!)キュンキュン

キーボ(ボクが内なる声に頼らずプレゼントを選んだのは百田クンのアドバイス通りにしたからであって、これもある意味ではボク自身の意志に依るものとは言い難いです)

キーボ(しかし今、ボクは自分でプレゼントを選んで贈ってよかったと心から思っています。百田クンの言葉の本当の意味がやっと解ったような気がします)

キーボ(…また一歩、人間に近づくことが出来たでしょうか?)


─キーボの部屋─


ピンポーン

キーボ(こんな中途半端な時間に一体誰が…)

ガチャ

王馬「やあ」

キーボ「お、王馬クン?」

王馬「何?その、チョコレートが落ちてると思って近付いてみたらゴキブリの死骸だったみたいな顔」

キーボ「その例えがなんなんですか。意味不明ですよ」

王馬「ごめんごめん、物を食べられないキー坊に解る訳無かったよね」

キーボ「確かにものを食べることはまだ出来ませんが…ボクは今日入間さんに味を判別する機能を付けて貰ったんです。飲食が可能になるのも時間の問題ですよ」

王馬「ふーん、そうなんだ。それよりその入間ちゃんのなんだけどさ、なんか最近様子が変じゃない?」

キーボ「そうですね…やはり王馬クンも気になりますか?」

王馬「それ、多分モノクマのせいだよ」

キーボ「ボクがそんな話を信じるとでも?」

王馬「なら入間ちゃんに直接訊いてみればいいよ。最近モノクマーズに変なことされなかったかってさ」

キーボ「……」

王馬「で、どうするつもり?このまま捨て置いていいの?」

キーボ「それは…」

王馬「もしどうにかするつもりがあるなら、オレに協力してくれないかな」

キーボ「今度は何を企んでいるんですか?」

王馬「そういうんじゃないって。ただモノクマにされるがままっていうのもなんか癪じゃん?オレも当事者だからさ」

キーボ「当事者?どういう意味ですか?」

王馬「あーあ、やっぱりロボに人の心の機微なんて判らないんだね」

キーボ「またロボット差別ですか。いい加減にしてください」

王馬「判らないなら判らないで別にいいよ。で、オレに協力してくれるの?」


王馬の申し出を受けますか?
安価↓1


>>185
訂正

×王馬「ふーん、そうなんだ。それよりその入間ちゃんのなんだけどさ、なんか最近様子が変じゃない?」

○王馬「ふーん、そうなんだ。それよりその入間ちゃんなんだけどさ、なんか最近様子が変じゃない?」


キーボ(内なる声は受けるべきだと言っていますが…)

キーボ「協力するのは別に構いませんが、ひとつ約束して欲しいんです」

王馬「何?」

キーボ「入間さんに危害を加えるような真似だけはしないでください」

王馬「大丈夫だよ、そんな事態はオレだって極力避けたいし」

キーボ(絶対にやらない、とは言わないんですね。出来ない約束はしないということなのかも知れませんが…)

キーボ「もし彼女に何かあったら、その舌引っこ抜いて微塵切りにしますからね」

王馬「怖いなあ。入間ちゃんの口の悪さが移ったんじゃないの」

王馬「で、結局引き受けてくれるの?」

キーボ「…分かりました。いいですよ」

王馬「よかった。お陰で少しは楽出来そうだよ」

キーボ「と、言いますと?」

王馬「キー坊が協力してくれなかったらその時はひとりでなんとかしてたってことだよ」

キーボ(これは…王馬クンを見張るという意味でも受けて正解でしたね)

キーボ「結局、ボクは何をすればいいんですか?」

王馬「うーん、立ち話もなんだし取り敢えず部屋に入らせてよ」

キーボ「そういうのは普通、こっちが言う科白でしょう…まあいいですけど」


安価ありがとうございました。
今日の投下はここまでです。


ここの入間とキーボは絆MAXかな


レスありがとうございます。

>>190
発明家とロボという関係上10日目の時点で既にそこそこ仲はよかったのですが、ライトを浴びた入間がキーボに思わせ振りな態度を取り始めて以降、キーボも入間を意識するようになり急速に距離が縮まっていった感じです。


テロップ【数十分前】


─超高校級の美術部の研究教室─


アンジー「あぁぁ、うっ、あっ!ん、ふあっ、あぁぁぁ!」ガリガリ

夢野(今日もアンジーが神様に身体を貸しているところをこうして見ておる)

夢野(流石にもう慣れたが、髪を振り乱し甲高い声を上げ全身を使いながら作品を創る姿を初めて見た時は驚いたものじゃ)

夢野(単に大きな丸太でしかなかったそれが、アンジーの手に依って何かしらの意味を有する形のものに変わっていく…今回はどうやら彫刻らしい。観たところ、トーテムポールを創ろうとしているようじゃな)

アンジー「んぅ、はあぁぁん!…ああっ…あ…」ガリッ

アンジー「…ふー」ダツリョク

夢野「もう止めてしまうのか?」

アンジー「んー、なんか神様が調子悪いからもう寝るってさー」

夢野「最近の神様は不調続きじゃのう」

アンジー「しょうがないからお話でもしよっかー」

夢野「なんの話をするんじゃ?」

アンジー「うーん、そうだなー…ねぇ秘密子、今回は神様じゃなくてアンジーの話をしてもいい?」

夢野「ウチはどちらでも構わんぞ」

アンジー「…アンジーはね、ちょっと前まで終一と一緒だと胸の辺りがあったかくてぽわぽわしていい気持ちになれたんだー。最初は終一のことを気に入ってる神様が喜んでくれてるからアンジーも気持ちいいのかなって思ってたんだけど、その内アンジー自身が終一といるのが好きなんだって気付いたんだよねー」

夢野「でも、今は違うんじゃな」

アンジー「そうなんだよー。今は終一のことを考えただけでいらいらしていがいがして…とにかく嫌な気分になっちゃうんだよねー」

アンジー「あの時のぽわぽわ、どこに行っちゃったのかなー」

夢野「…アンジーは寂しいんじゃろう?」

アンジー「神様と秘密子がいるから寂しくはないよー」

アンジー「あ、ちなみに秘密子と一緒だとほのぼのするんだー」

夢野「さっきから擬態語ばかりで随分感覚的じゃな」

アンジー「にゃははー、芸術はフィーリングが大事だって神様が言ってたからねー」

夢野(最原の傍には常に誰かがおるが…神様を除けばアンジーにはもうウチぐらいしかおらんのじゃな。やはり、ウチが今アンジーから離れる訳にはいかんな)

夢野(…しかし、本当にこのままでいいんじゃろうか?)


テロップ【14日目・昼】


─食堂─


ギィッ

赤松「あーお腹空いたぁ」

茶柱「赤松さんですか。お先にお邪魔してます」

星「よお、いいところに来てくれたな。流石にこいつとふたりきりは気不味かったんだ」

茶柱「こっちの科白です!何はともあれ、女子が来てくれて本当によかったです」

星「…やっぱり俺は席を外した方がよさそうだな」ガタッ

赤松「折角なんだし星くんも一緒にお昼食べようよ」

茶柱「転子としては赤松さんがいさえすればどっちでも構いませんが」

赤松「絶対みんなで食べた方が美味しいからさ。ね?」

星「……分かったよ」ストン

茶柱「それより赤松さん、聞いてくださいよ!アンジーさんが酷いんです!」

赤松「またアンジーさんと何かあったの?」

星「というより、例の如く茶柱がほぼ一方的に目の敵にしている状態だな」

赤松(なんだかんだで星くんにはもう話したんだ…手当たり次第に愚痴を溢してるのかな)

茶柱「あのですね、昨日の午後に夢野さんを誘ったら『アンジーさんも一緒じゃないと駄目だ』と言われてしまったんです。最初は夢野さんがそう言うならと思ったのですが、どうもアンジーさんが夢野さんを束縛しているようでして」

赤松「束縛って…確かに最近はずっとふたりでいるみたいだけど」

茶柱「アンジーさん曰く『モノクマーズに変なことをされないように見張ってる』とのことでしたが、そんなの転子が夢野さんをお守りすればいいだけの話じゃないですか!しかしそう言っても彼女は納得してくださらなかったんです」

赤松「…モノクマーズ?」

茶柱「そこに反応するんですか?確かにモノクマーズと言っていましたよ」

赤松(もしかして、アンジーさんも…)

星「赤松、どうかしたのか?」

赤松「あ…ごめんね、ぼーっとしちゃって。あんまり気にしないで」

茶柱「しかし本当に酷い話ですよ。全人類の宝である夢野さんを独占するなんて!」

赤松「で、結局3人で遊んだの?」

茶柱「遊んだといいますか、アンジーさんから延々と神様の話を聞かされ続けました。夢野さんも一緒でなければどれだけ苦痛な時間だったか判りませんよ」

赤松「それでも夢野さんといたかったんだね…」

茶柱「ふたりきりにさせて貰えないのは癪でしたが、ふたりきりにしてしまうのはもっと癪だったので」

星「…やっぱり殆どやっかみだな」

赤松「うーん、だよね」


茶柱「それにしても、少し前までは最原さんに絡みに行くことの方が多かったのに、どうして今では夢野さんに掛かりっきりになってしまったんでしょうか?」

星「言われてみれば、アンジーはここ数日で急に最原への関心を失くしたように見えるな」

赤松「あの…多分、なんだけどさ」

茶柱「はい?」

赤松「アンジーさんも私と同じなんだと思う」

星「どういう意味だ?」

赤松「実は、こういうことがあって…」

カクカクシカジカ

赤松「…それで、アンジーさんは彼を避けてるんじゃないかな」

茶柱「俄には信じ難い話ですが他に原因も考えられませんし…きっとそのライトのせいなんでしょうね」

星「アンジーは、モノクマーズのせいで夢野に嫌われ避けられるようになる可能性を恐れているんだろうな」

茶柱「でも、アンジーさんは夢野さんのことを信者のひとりとしか思っていなかったのでは?」

赤松「この学園の中でアンジーさんの言う神様に対してまともに興味を示したのって夢野さんぐらいだもの、なんだかんだで彼女のことは気に入ってると思うよ。誰だって慕われて悪い気はしないはずだしね」

赤松「それに…アンジーさんはきっと、最原くんの件で大切な人を失うことの怖さに気が付いたんだよ」

赤松「好きだった人を自分の意志とは無関係に嫌いになっちゃうのって、大切な人をひとり失うのも同然なんだよ。そんな辛い体験をしたら、もう2度と同じ思いはしたくないって考えて当たり前でしょう?」

赤松「だから、ちょっと過敏になってる部分もあるんじゃないかな」

茶柱(赤松さん、アンジーさんと自分の境遇を重ねてるんですかね…)

赤松「……」

赤松「…ごめん、ちょっと気分が悪くなったからお手洗いに行ってくるね」ガタッ

茶柱「あっ…ごめんなさい、あの人のことを思い出させてしまって」

赤松「ううん、私が勝手に思い出して勝手に辛くなっただけだから」

赤松「直ぐ戻ってくるつもりではあるけど、なんなら先に食べちゃってて」

茶柱「はい、分かりました」

赤松「じゃあまた後でね」

ギイッ パタン

星(会いたい人が近くにいるのに会うことが出来ないっていうのは…それはそれで、俺には想像も付かないくらい辛いことなんだろうな)


投下終了です。
今回は無駄に難産でした。


テロップ【14日目・午後】


─超高校級のメイドの研究教室─


洗濯機「」ゴウンゴウン…

コンコン

東条「どうぞ入って」

ガチャ

最原「こんにちは東条さん。キミを誘いに来たんだけど、今って忙しいかな」

東条「あら、貴方だったの。まだ仕事の途中だから少し待って貰うか他を当たってくれないかしら?」

最原「それじゃあここで待ってるよ」

東条「分かったわ。この辺りの篭に入っている服を洗濯機に掛け終わるまで待っていてちょうだい」

パカッ

東条(?…この洗濯機、中に紫の汚れが付着しているわね)

東条(紫といえば昨日王馬君と最原君が使った後のプールが紫と青の食紅で汚れていた…確か色水を弾にして水鉄砲で撃ち合ったと王馬君が言っていたはず)

東条(王馬君の水着には青い色水が染み込んでいた。だとすると、この汚れは最原君が自分で洗うと言っていた彼の水着のもの?)

東条(でも最原君が勝手にここの洗濯機を使うはずがないし…)

東条「ねぇ最原君」

最原「どうしたの?」

東条「貴方、昨日水着を誰かに盗まれたりしなかったかしら」

最原「え?!あの、それは…」

東条「どうやら心当たりがあるようね」

最原(入間さん、王馬くんといい東条さんといいバレバレみたいだけど大丈夫か?こっちとしても大事になるような事態は避けたいし、頼むから気を付けてくれよ…)

最原「えっと…色々事情があって詳しくは話せないんだけど、盗まれた訳じゃないから安心してよ」

東条「…ならいいのだけれど」

東条(最原君の言葉が本当かは判らないけど、本人がああ言っている以上は首を突っ込むべきではないわね)

東条(…取り敢えずこっちの洗濯機は後で奇麗にするとして、今は他のを使いましょう)


テロップ【数分後】


洗濯機「」ゴウンゴウン…

最原「終わったかな」

東条「ええ。待たせたわね」

最原「こっちが好きで待っただけなんだけどね」

東条「それで、今回はどうして私のところに?」

最原「実は、いつもみんなのために頑張ってくれてる東条さんにお礼がしたくてさ。特にプランがあったりする訳じゃないんだけど、今日は僕がキミのために何かしようと思ったんだ」

東条「何度も言うようだけどメイドが周囲の人間に尽くすのは当たり前のことよ。だから、そういうのは却って決まりが悪いわ」

最原「だったらこれも依頼だと思ってよ。東条さんのためと言いつつ結局は僕がそうしたいだけだからさ」

東条「そこまで言うなら…分かったわ」

最原「まずはこれを受け取って欲しいんだ」

つキラッと光るシート

最原「前にあげた時も喜んでくれたし、沢山あって困るものでもないと思ったんだけど…」

東条「ありがとう。丁度以前貰った分を使い切ったところだったのよ」

最原「それはよかった。…後、もうひとつ」

つクリスタルバングル

東条「貴方が私にアクセサリーなんて珍しいわね」

最原「東条さん、仕事道具をあげた時が一番喜んでくれるから贈り物をしようと思うとついそういうものばかり選んじゃうんだけど…やっぱりキミも女の子だし、偶にはね」

東条「…そう。嬉しいわ」フフッ

最原「うーん、でも仕事をする時邪魔になりそうだしあんまり着けたりとかは出来ないかな?」

東条「そうね。でも、その代わり大切に取って置くことにするわ」

最原「そっか、ありがとう」

東条「贈った方がお礼を言うなんて変よ」

最原「そうかな。プレゼントしたものを大切にするって言われたら嬉しくなるものだよ」

東条(…こちらとしてはやはり決まりが悪いのだけれどね)

東条「ねぇ最原君、今日は貴方が私のために何かをしてくれるのよね?」

最原「そうなんだけど、何をするかはまだ特に決めてなくて…」

東条「だったら客人を持て成す練習に付き合ってくれないかしら。こういうのは人形相手だと実際の場合と勝手が違って物足りないのよ」

最原「それっていつもと変わらないような気がするんだけど…」

最原(そもそも東条さんぐらいのレベルになるとそんなのはもう必要無いんじゃないか?)

東条「まさか。だって、お持て成しじゃなくてお持て成しの練習なのよ?」

最原「いまいち腑に落ちないけど…それがキミの役に立つっていうならやってみるよ」

東条「ええ、お願い」


テロップ【十数分前】


キーボ(手持ちのプレゼントが少なくなってきたので、その辺りに落ちているコインを拾って購買部のガチャガチャを回してきました)

キーボ(今回は誰と過ごしましょうか?)


誰を誘いますか?(人物指定・東条と最原と王馬と入間は実質除外)
相変わらず夢野とアンジーはセットです。
安価↓1


安価ありがとうございます。
短いですが今日の投下は終わりです。

おつです
あちこちで色んな思惑が動いていて面白いな


レスありがとうございます。

>>201
当たり前のようですが15人もの人間(+αでロボも)がいればそれぞれ15通りの立場や考えがあるものですよね。


─プール前─


茶柱「……」

キーボ「茶柱さん、心なしか元気が無いようですけど何かありましたか?」

茶柱「キーボさん…やはり判ってしまいますか?」

キーボ「もしよかったら相談に乗りますが」

茶柱「そうですね、今はとにかく誰かに話して少しでもこのもやもやを発散させたいんです。よろしくお願いします」


─超高校級の合気道家の研究教室─


キーボ(しばらく茶柱さんから愚痴を聞かされ続けました…が、その中で思わぬ情報を手に入れることが出来ました)

キーボ「つまり、赤松さんが最原クンに嫌悪感を示すようになったのはモノクマーズに妙なライトの光を浴びせられたのがきっかけで…アンジーさんも同じことをされた可能性があると」

茶柱「アンジーさんの場合はまだ本人に確認を取っていないのであくまで可能性なんですがね。しかしそう考えると夢野さんに関する彼女の言動にもなんとなく説明が付くんです」

茶柱「説明が付いたところで、じゃあそれで納得出来るのかっていうとまた別な訳ですけど」プンスコ

キーボ「もしかすると、それは嫉妬という感情ではありませんか?」

茶柱「うぐっ…なかなか痛いところを突きますね」グヌヌ

茶柱「しかしそういうことは余り面と向かってずけずけ言うべきではないですよ」

キーボ「そうですか…それは失礼しました」

茶柱「あなたはロボットなので多少無神経なのは止むを得ないとして、次からは気を付けてくださいね」

キーボ「…茶柱さんまでロボット差別をするんですか?」

茶柱「悔しかったらもっと空気を読めるようになってください」


茶柱「ところでキーボさん。あなた、何か悩みを抱えているのではありませんか?」

キーボ「悩みですか…確かにちょっと引っ掛かっていることはありますが」

茶柱「先程は転子の話を聞いていただいたので、今度はキーボさんのお悩みをどうにかする番ですね」

茶柱「という訳でキーボさん、大人しく転子に投げられてください!」

キーボ「なぜそうなるんですか?!」

茶柱「転子は投げた相手の心を読むことが出来るという特技を持っているのです」

キーボ「合気道の域を軽く越えた技ですね…」

茶柱「当然です。ただの合気道ではなくネオ合気道ですから」

キーボ「それはボクにも通用するんですか?」

茶柱「判らないから試してみたいんです!」ウズウズ

キーボ「結局茶柱さんが投げたいだけでしたか」

茶柱「駄目でしょうか?」

キーボ「いえ、茶柱さんの特技がボクにも効くのかどうかは気になるところですし、寧ろこちらからお願いしたいくらいです」

茶柱「了解です!では失礼して…キエェェェ!」ブンッ

キーボ「うわっ?!」ドテッ

キーボ「いたた…茶柱さん、どうでしょう?」

茶柱「読めました…なんの問題も無く、普通の人間と全く変わらずに…」

キーボ「本当ですか?!」

茶柱(ここまでくると最早転子が凄いのかキーボさんが凄いのかよく判りませんね)

茶柱「あの…キーボさん、最近恋をしていますよね?」

キーボ「えっ、いやそんなことは無いですよ?!確かに気になっている人はいますが…」

茶柱「キーボさんがそう言い張りたいのであれば別にそれで構いませんよ。とにかく、あなたは誰かに対して初めてそういう気持ちを懐いて、今は不安で堪らないんですよね。その人に好かれている自信が無いのでしょう?」

キーボ「…ええ、大体そんなところです」

茶柱「好きな人が出来るとちょっとしたことで大きな喜びを感じられるようになりますが、その喜びは耐え難い苦しみと表裏一体です。これは本当にどうしようもないことなのです。要するに…」

キーボ「茶柱さん」

茶柱「はい」

キーボ「アナタは要するに『フラれてもめげるな』と言いたいんですね?」

茶柱「……早速読めるようになってきたじゃないですか、空気」

キーボ「なぜでしょう、余り嬉しくはないですね」

茶柱「誰もがそういう経験を積み重ねて大人になっていくんです」

キーボ(茶柱さんから空気を読む術について説かれたりしながら過ごしました)


キーボ「あの、この後用事があるのでボクはそろそろ失礼させていただきます」

茶柱「そうですか…まだ喋り足りない気分ですがご用向きとあらば引き止められませんね」

キーボ「今日はありがとうこざいました。これ、よろしかったらお近付きの証しとしてどうぞ」

つトレーニングウェア

茶柱「おお、これはいいものですね!やはりキーボさんは見た目はともかく中身はそこらの男死とは一味違いますね」

キーボ「ボクに性別の概念をどこまで適用するかというのは難しい問題ですが、取り敢えずお褒めに与り光栄です」

茶柱「では、転子は少し自主トレをしてから戻ることにします」

キーボ「はい、お先に失礼します」

ギイッ バタン

キーボ(ボクも早く用事を済ませて帰りましょうか)


─寄宿舎の中─


ピンポーン

入間「だ、誰だ?」ガチャ

キーボ「入間さん、ちょっといいですか?」

入間「キーボじゃねーか。どうしたんだ?」

キーボ「実はふたりだけで話がしたいんですけど…今この場でだと誰かに聞かれてしまうかも知れないので、夜10時半頃に校舎1階の倉庫に来ていただけませんか?」ヒソヒソ

入間「え?そんな遅い時間に人気の無いところに呼び出すって、もしかして…」

キーボ「嫌なら断っても構いませんが」

入間「絶対行く!」

キーボ「分かりました。ではまた後程お会いしましょう」

入間「ああ、またな」

パタン

キーボ(…さて、王馬クンは上手くやってくれるでしょうか?)


テロップ【一方その頃…】


─校舎玄関付近─


最原(東条さんにお礼をするつもりだったのに、結局いつもと何も変わらなかったな)

最原(彼女にとってはそれが一番いいってことなのかな?)

???「あっ」

最原(!今の声は…)

赤松「……」

最原(やっぱり赤松さんだ)

最原「あの…」

赤松「」クルッ

赤松「」タッタッタッ…

最原(やっぱり駄目みたいだな…赤松さんが声を掛けられても無視して逃げるって相当だぞ。判りきっていたことではあるけど改めてショックだ…)

最原(今はその視界に入っただけで彼女を苦しめてしまう。一体、僕はどうすればいいんだろう?)


>>205
訂正

×ギイッ バタン

○ガラッ ピシャン

投稿した後に茶柱の研究教室の扉が引き戸っぽいことに気付くという…。


今回の投下終了です。
改めて今までに投稿した分を見返すと誤字・誤変換・表記揺れ等が酷くて書き直せないのが辛いです。
どこまで訂正すべきなのか…。

全然気付かなかったからいちいち訂正しなくても平気よ
内容に関わる重大なミスの時だけでいいと思う


レスありがとうございます。

>>209
アドバイスありがとうございます。結局は投稿する前に確認しろよって話になるんですけどね。


テロップ【14日目・夜】


─倉庫─


入間「」ソワソワ

ギイッ

入間(来た…!)

王馬「あれ、入間ちゃんじゃん。こんなところでどうしたの?」

入間「ひぃっ?!な、なんでお前がここに…」ビクビク

王馬「既視感のあるやりとりだねー。オレは落とし物を捜しに来ただけだよ」

入間「はぁ…そうかよ」

入間(…こいつさっさとどこかに行かねーかな)

王馬「そうだ入間ちゃん、昨夜…いや、今朝かな?とにかくその折はごめんね」

入間「なんだよ藪から棒に」

王馬「これでも反省してるんだよ。流石にオレも怒り過ぎちゃったし」

王馬「だからといってキミのしたことを完全に許した訳じゃないけど」ボソ

入間「え?」ゾクッ

王馬「まあキミに酷いことをしたのには変わり無いから、そこは謝らないといけないなって思っただけだよ」

入間「別にいらねーよ、そんなの」

入間(却って気味わりーし)

王馬「なんだよー、折角こっちが下手に出てるっていうのにさー」スッ

入間「そんなのテメーが勝手にやってるだけじゃねーか…つーかなんだよそれ」

王馬「ジッポライターだよ。足許が暗いからこれを灯りにするんだ」チンッ カシャン

入間「だったら懐中電灯とかでいいだろうが…」

王馬「それより入間ちゃんさあ、モノクマーズに妙なことをされてから大きな心境の変化があったんじゃない?」

チンッ カシャン チンッ カシャン チンッ カシャン

入間「天海のヤローにも似たようなことを訊かれたけど、それがどうかしたのかよ」

入間(こいつ、なんでジッポの蓋を開けたり閉めたりしてんだ?)

王馬「キミはそれで平気でいられるの?いいように心を操られてムカついたりしないの?」

チンッ カシャン チンッ カシャン チンッ カシャン

入間(なんか…ジッポの音と王馬の言葉がやけに頭に響いて…)ボンヤリ

王馬「人の気持ちを好き勝手に弄り回すのも、それを黙って見過ごすのも間違ってるよ」

チンッ カシャン チンッ カシャン チンッ

王馬「ね、そう思わない?」

シュボッ

入間「…!」

王馬「オレたちは本来の心を取り戻さないといけない。そう思うよね…入間ちゃん?」

ジジ…

入間「……」ボー

王馬「よし、掛かったみたいだね」ニヤリ

王馬(京都弁喋れなくても結構なんとかなるもんだな)カシャン


王馬「入間ちゃん、いい子だからオレの質問に正直に答えて」

入間「……」コクリ

王馬「キミはキー坊が好きなんだよね?」

入間「うん…アタシのダーリン…早く会いたい…」

王馬「じゃあ最原ちゃんは?」

入間「最原のことを考えると…【ピーー】が疼いて…それでアイツをめちゃくちゃに【ズキュン】て【バキュン】したくなって…」

王馬「分かった、一旦黙って」

王馬(一応確認のために訊いたけど、止めきゃよかったかな)チッ

王馬「じゃあ今度はちょっと時間を遡ってみよっか。…まずは4日前まで。さて、キミはどこにいる?」

入間「寄宿舎の部屋…アナウンスで体育館に呼び出された…でもアタシはそれどころじゃなくて、部屋に篭っ」

王馬「後数時間くらい遡って。モノクマーズに何かされたでしょ?」

入間「モノクマーズ…ピンクのライト…アレのせいで身体が熱く…」

王馬「その前後に違う色のライトを当てられたりしてない?」

入間「赤いライト…モノクマにやられた…」

王馬「やっぱオレが浴びたのと同じやつか」

王馬(ここまでは単なる確認でしかない。本番はこっからだね)

王馬「今度はその1日前まで遡ってみよう。キミはどこで何してる?」

入間「アタシの部屋の中…ひとりで発明品のアイディア練ってる…」

王馬(これで入間ちゃんは擬似的にライトを浴びていない時の状態に戻ってるはず)

王馬「キミが好きな人は誰?」

入間「キーボ…アタシはずっと前からアイツのことが…」

王馬「!」

王馬(どういうことだ?入間ちゃんってライトを浴びるまでは最原ちゃんが好きだったんだよね?少なくともキー坊に気がある素振りは一切見せてなかったし)

王馬(ていうか人じゃないじゃん、キー坊。いやそんなことはどうでもいいんだけど)

王馬(ひょっとしたら深層心理に影響が及ぶレベルで心が作り替えられつつあって、もうこんな小細工は通用しないとか?)

王馬(そう言えばオレも、最原ちゃんに対する感情を無理矢理捩じ曲げられたことに関して、ライトを浴びたばかりの時はまだ違和感が強かったけど、今ではそうでもないっていうか…寧ろ『以前から自分はこうだったんじゃないか』と錯覚しそうになる時すらある)

王馬(あれ?もしかするとライトを当てられてから時間が経過する程ヤバいんじゃ?)

王馬(…取り敢えず駄目元でもうちょい戻してみるか)

王馬「入間ちゃん、更に9日前に遡るよ。この学園に来る前だね。キミはどこにいる?」

入間「…どこ?…ここは暗くて何も見えない…アタシの姿すら…誰?…アタシはまだ何者でもない…」

王馬(言ってることが急に支離滅裂になった。失敗か?)

王馬「これ以上やっても意味は無さそうだね。…14日後の今に帰って来て。オレが手を叩いたらキミはいつも通りの入間美兎だ。いいね?」

王馬「1、2の、3」パン

入間「あれ、オレ様は今まで何を…」ハッ

王馬「入間ちゃん、ぼーっとしてたみたいだけど大丈夫?」シレッ

入間「んー、なんか記憶が曖昧なんだよな」

王馬「じゃあオレは他のところを捜しに行って来るねー」

入間「そういや捜し物がどうとか言ってたな。結局見付けられなかったのかよ」

王馬「…うん、まだ当分見付かりそうにないや」


─キーボの部屋─

ピンポーン

キーボ(王馬クンが用事を済ませて戻ってきたのでしょうか?)

ガチャ

王馬「終わったよー」

キーボ「どうでした?」

王馬「特に有用な情報は獲得出来なかったかな」

キーボ「…ところで王馬クン」

王馬「うん、何?」

キーボ「赤松さんやアンジーさんではなく、どうして入間さんだったんですか?」

王馬「あ、もうそこまで知ってるんだ」

キーボ「知ったのはキミに話を持ち掛けられた後ですがね」

王馬「…言っちゃえばさ、オレも入間ちゃんも赤松ちゃんもアンジーちゃんも同じなんだよ」

キーボ「ということはキミもライトの光を当てられたんですね」

キーボ(正直そんな風には見えませんけど)

王馬「そう。で、オレはこのままではいたくないの。だから共通の症状が出てる入間ちゃんに催眠を掛けてヒントを得ようと…」

キーボ「共通の症状とは?」

王馬「えー、そこまで言うの嫌だよ、オレ。後は自分で考えて」

キーボ「…分かりました」

王馬「ねえキー坊」

キーボ「なんでしょう」

王馬「キミはさ、入間ちゃんに元に戻って欲しいの?」

キーボ「…戻してあげたいとは思っていますよ。入間さんの意志にも依りますが」

王馬「答えになってそうでなってない気がするけどまあいいや。早く倉庫に行ってあげなよ、入間ちゃん待ってるから」

キーボ「しかし意外ですね。どちらかといえば彼女のことは時間にルーズな方だと認識していたので」

王馬「約束は10時半だっけ?まだ20分くらい余裕あるよね」

キーボ「とにかく急いで行ってきます。入間さんの無事をこの目で確かめなければなりませんし」

王馬「たはー、オレってほんと信用無いんだね!」

キーボ「日頃の行いが行いですから。では、ボクはこれで」


─倉庫─


ギイッ

キーボ「入間さん、もう来てたんですね」

入間「おう、オレ様にこんな贅沢な時間の使わせ方をさせるのなんてテメーくらいだな」

キーボ(どうやら王馬クンの舌を切り刻む必要は無さそうですね)

入間「そんなことより、今のオレ様を見て何か気付かねーか?」ソワッ

キーボ(今の入間さんがどうかしたのでしょうか?ちょっと記憶の中の彼女と比べてみましょう)

キーボ(……)CPUシコウチュウ

キーボ「ブーツ、ですか?」ハッ

入間「ああ。貰ったやつ早速履いてみたんだけど…どうだ?」テレッ

キーボ「はい、とてもよく似合っていますよ」

入間「へへっ、そうだろうな。この超イカしたブーツがオレ様に似合わねー訳ねーからな」

キーボ「気に入っていただけたようで何よりです」

入間「それで、話っていうのはなんなんだ?」

キーボ「そうですね、まずは質問に答えて欲しいのですが…」

入間「ああ、いいぜ」

キーボ「アナタは最近、モノクマーズに妙な光を浴びせられませんでしたか」

入間「何かと思えばまたその話か。なんかいろんな奴に代わる代わる訊かれんだよな。…確かにやられたぜ。ついでに言うとモノクマにもな」

キーボ「やはりそうですか。では、もうひとつ…」

キーボ「入間さんは、ボクが好きなんですか?」

入間「!…卑怯だぞ、そういうの」カァ

キーボ「この場合、卑怯というのはどういう意味でしょうか」

入間「せめて自分の気持ちを言ってから訊けっつってんだよ」

キーボ「そうですね、メンテナンス等でお世話になっていますし入間さんには感謝しています。言動に辟易させられがちですが、最近はそういう部分も含めて可愛らしいと思うことが偶にあります」

入間「割りと当たり障りの無い言い方だな」

キーボ「これが今のボクの素直な気持ちですよ」

入間「キーボにとってアタシはその程度なの…?」ボソッ

キーボ「何か言いましたか?」

入間「…話が終わったんなら帰りてーんだけど」

キーボ「そうですか。態々呼び出してすみませんでした」

入間「じゃあ、また明日な」

キーボ「お気を付けて」

ギイッ パタン


キーボ(一体どこまでが入間さんの本当の気持ちで、どこまでがそうじゃないんでしょうか?…ただでさえ人の感情に疎いボクには難し過ぎる問題です)

このSSもっと評価されて欲しいな


レスありがとうございます。

>>215
ではもっと評価されるように頑張りますね。


寝オチして投下終了宣言し損なってました…。続きはまた後日更新します。

ついでにちょっと独り言。
ジッポ催眠は王馬がライトの使用対象に指定されなかった場合の出番確保用のネタとして考えていたものだったのですが、どうしても書きたかったので結局書いてしました。これだけでこのスレを建てた意義の3割は果たしたようなものです。

ではドリエル飲んで寝ます。

入間が浴びたのはピンクのライトとモノクマの赤いライトだよね
ピンクが性的に最原を好きになる、モノクマーズの赤は最原を好きになるだけど、モノクマの赤いライトは違うのかな


レスありがとうございます。

>>218
モノクマーズが使った赤ライトとモノクマが使った赤ライトが似て非なる物であることは>>24でモノクマが明言しています。
モノクマの赤ライトの具体的な効果については、現時点で十分察しは付くかと思いますが作中でもう少しはっきりさせた方がいいですかね?


テロップ【数十分後】


─最原の部屋─


最原(トレーニングで無茶なメニューをこなしたのは一昨日振りか…疲れたな)

最原(シャワーを浴びるのは明日の朝でいいとして今日はもう寝ようか)

最原「そうだ、その前にアレを…」

最原(確か机の引き出しのどこかに仕舞ってたはず)ガサゴソ

最原「あ…あった」

愛の鍵「」

最原(これを使うと、学園にいる誰かと同じ夢を見ることが出来るんだよね?)ウロオボエ

最原(その誰かが誰になるのかは決められないし実際に使うまで判らないらしいけど、僕は可能性に賭けてみることにした)

最原(夢の中でいいから、また赤松さんと一緒に過ごしたいんだ)

最原(まあ今回は駄目でも2回3回と繰り返せばいつか会えるかも知れないし。出来ればこれで来て欲しいけどさ)

最原(取り敢えずやってみないことには始まらない。…まずはこれを枕元に置けばいいんだよね)スッ

最原(後はベッドに入って寝るだけだ)モゾモゾ

最原(疲れてるせいか、いい感じに眠くなってきた…ありがとう、百田く…)スヤァ

最原「」zzz

最原「あかまつさん…」ムニャ


……

…………

……………………


─ラブアパートの中?─


赤松「……」

最原(嘘だろ…願ったり叶ったりではあるけど幾らなんでも出来過ぎじゃないか?)

最原(よく考えたらこのアイテムってモノクマが用意した物なんだよな。もしかして罠か?そういえば夢の中でも赤松さんから拒絶される可能性を考えてなかったな…)

赤松「最原くん」

最原「あっ、うん」ドキ

最原(赤松さんは僕の名前を呼ぶとこちらにゆっくり歩み寄って来た)

赤松「」ジー

最原(こんなに近付いて大丈夫なのかな?)

赤松「」ガバッ

最原「うわ?!」

最原(…いきなり抱き着かれた。赤松さんは顔を僕の肩に埋めているのでその表情を見ることは敵わない)

最原(彼女の髪が首筋から滑り落ちて、白い項が露わになる。見たところキモいブツブツは無いようだ)

最原「えっと、赤松さん?」

赤松「…このままで」

最原「え?」

赤松「このままでいさせて…」

最原「……」

最原(肩の辺りがじんわりと温かく湿るのを感じて何も言えなくなってしまった。その代わりという訳ではないけど、赤松さんの背に腕を回して強く抱き締め反す。少しでも長く、彼女を夢の中に留めようとするかのように…)


……

…………

……………………


テロップ【15日目・朝】


─最原の部屋─


キーンコーンカーンコーン

モノクマーズ『おはっくまー』

モノキッド『才囚学園放送部からお知らせだぜ!』

モノファニー『朝時間になったわ。よい子はもう起きる時間よ』

モノダム『今日モ1日、仲良ク過ゴソウネ』

最原「…ん」モゾ

最原(もう朝か)ムクリ

最原(夢の中で赤松さんと会えたこと、現実と違って普通に話せたことはなんとなく憶えてるけど、具体的に何が起こったかまでは思い出せない…そこはやっぱり夢なんだな)

最原(目が覚めたら、もう赤松さんとは…)

最原「……」

最原「…シャワー浴びよう」


テロップ【十数分後】


─食堂─


赤松「キーボくん、食べ物の味が判るようになったんだって?」

キーボ「はい、実はそうなんです!皆さんが口を揃えて美味しいと言う東条さんの朝食が楽しみです」ウキウキ

入間「これからはオレ様の飯を少し分けてやるつもりだ」

アンジー「キーボと美兎は最近いい感じだねー。仲良きことは美しきかなって神様が言ってるよー」

真宮寺「神様も請け売りをするんだネ…」

入間「へへっ、そう思うか?電波痴女も偶にはイイこと言うじゃねーか」テレッ

王馬「でもまだまだ食べることは出来ないんでしょー?」

キーボ「…なんでしれっと王馬クンがいるんですか」

星「王馬はここ数日は1時間遅い時間に朝食を食べてるんだったよな」

王馬「うーん、やっぱりお腹空いちゃうし朝ご飯は出来るだけ早く食べたいなって」

夢野「今更じゃな」

東条「困ったわね。朝食の用意を13人分しかしていないわ」ヒョコッ

茶柱「あ、東条さん」

百田「つまりこの中のひとりは食べられねーっつーことか?だったら誰かが終一と」

天海「それなら俺は後でもいいっすよ。最原君と一緒に食べることにするんで」ガタッ

王馬「……」

東条「…そう。分かったわ」

天海「あ、その前にちょっと連絡事項があるんで聞いて貰えないっすか?」

春川「連絡事項?」

天海「食べながらでも構わないっすけど、大事な話なんでちゃんと聞いてくださいよ」

カクカクシカジカ

天海「…てな訳で、モノクマやモノクマーズには今まで以上に用心するように。もしそれでも新たに被害者が出たとしたら、周りの人は落ち着いて対応して欲しいっす」

白銀「なんだか地味に物騒で怖いなあ…」

ゴン太「ゴン太、みんなを守れるように頑張るよ!」

天海「じゃあ、俺はこの辺で」


茶柱「すみません…ちょっとお手洗いに」ガタッ

ギイッ パタン

夢野「……」ソワソワ

キーボ「夢野さんもトイレに行きたいんですか?」

夢野「んあっ?!…あー、そうじゃ、そうなのじゃ」

春川「キーボ、この場に茶柱がいなくてよかったって思えるくらいにはデリカシーの無い発言だよ、それ」

夢野「では、ウチも行ってくるかの」ガタッ

アンジー「秘密子ー、ひとりで大丈夫ー?」

夢野「直ぐに行って直ぐに戻れば平気じゃろう」

真宮寺「天海君にあんな話を聞かされた直後で不安になる気持ちも解るけど、トイレは目と鼻の先だからネ」

アンジー「んー、じゃあ気を付けてねー」

夢野「ああ、心配には及ばん」


─1階女子トイレ─


ギイッ

夢野「転子!」

茶柱「夢野さんですか?まだ転子が使っていない個室が空いているはずですが…」

夢野「そうではない。取り込み中にすまないがお主に話があるんじゃ」

茶柱「…ちょっと待ってくださいね」

ジャー… ガチャッ

茶柱「話というのはなんでしょうか?」キュッ ジャー パシャパシャ

夢野「うむ。実は最原に伝えて欲しいことがあるのじゃ」

茶柱「最原さんに?なんでまた」キュッ

夢野「今、ウチはアンジーから最原接近禁止命令を出されておるからの。…転子にしか頼めないことなんじゃ」

茶柱「そういうことでしたらこの転子にお任せください」フキフキ

夢野「おお!心強いのう。頼んだぞ、転子」

茶柱「それで、最原さんに何を伝えたいんですか?」

夢野「そもそもウチがアンジーの傍から離れられなくなったのは、王馬がそう仕向けたせいらしいのじゃ」

茶柱(あの男死が元凶だったんですね…)

夢野「5日程前から、アンジーは最原の話をするとどことなく嫌そうな顔をするようになったんじゃ。それどころかアンジーのいないところでウチと最原が話すことにすら難色を示す始末でな」

茶柱「やはり天海さんが言っていたモノクマーズのライトのせいでしょうか?」

夢野「今にして思えばそうなんじゃろうな。…そして3日前のことじゃ。ウチは久々に最原からデートに誘われての。最原とふたりで過ごせばアンジーがどう思うかは容易に想像出来たが、あやつから久々に誘われたことが嬉しくてウチは首を縦に振ったんじゃ」

夢野「同じ日の夜、アンジーから呼び出されて最原と会っていたことを咎められた。その上で『これからはアンジーが神様と一緒に秘密子を見張る』と言われてしまっての」

夢野「しかし、詳しくはウチには判らないんじゃが…アンジーの話を聞く限りでは、ウチと最原が一緒にいたことを告げ口したのも四六時中ウチを見張るよう提案したのもどうやら王馬らしくてな」

夢野「王馬が何を考えて動いているのか見えないのはいつものことではあるが、今回ばかりは嫌な予感がしての。最原には『王馬に気を付けろ』と伝えて欲しいんじゃ」

茶柱「なるほど…それにしても、確かに王馬さんの行動原理は謎ですね」

夢野「案外、ウチらの仲のよさに嫉妬したのかも知れんな」

茶柱「それは流石に無いんじゃないでしょうか…」

茶柱(夢野さんがアンジーさんに拘束されては元も子もありませんからね)

夢野「そうかのう?」


茶柱「夢野さん」

夢野「うむ、なんじゃ?」

茶柱「夢野さんは、また最原さんと会えるようになりたいんですよね」

夢野「ああ…そうじゃな」

茶柱(なんだか歯切れが悪いですね)

夢野「しかし、最原はどうなんじゃろうか?」

茶柱「…!」

夢野「ウチが隣にいなくても他の誰かがいるからきっと寂しくはなかろう」

夢野「なあ転子、ウチは本当に最原にとって必要な人間なんじゃろうか?」

茶柱「…そんなの転子に解りませんよ」

夢野「そうじゃろうな…こんな話を聞かせてしまってすまな」

茶柱「でも、いないよりはいた方が断然いいに決まってます」

夢野「……」

茶柱「最原さんだって夢野さんに会えなくて寂しくない訳が無いんです。だって、夢野さんは唯一無二の人間で代わりは誰にも務まらないんですから。あなたにとっての最原さんもそうなんでしょう?」

茶柱「だからきっと…どうにかしましょう、この現状を」

夢野「具体的にどうすればいいかまでは思い付かないんじゃな」

茶柱「うぅ、返す言葉も無いです…」

夢野「じゃが、少しだけ元気が出た。感謝するぞ、転子」

茶柱「いっ…いえ、勿体無いお言葉です…」テレッ

茶柱「あの、転子はそろそろ失礼しますね」

夢野「余り長居するとアンジーに怪しまれるからのう。ウチもついでに用を足したら戻るとするか」

茶柱「はい、ではまた」

パタン


茶柱(今になって夢野さんの問い掛けに対して『転子にとって夢野さんは必要な存在です』と答えた方がよかったような気がしてきました…)

茶柱(しかし夢野さんは全人類の宝ですから、やっぱり抜け駆け乃至それに準ずる行為は控えるべきですよね。だからこれでよかったんです、きっと)

茶柱(まあ、どちらにせよ転子のやるべきことは決まっています)

茶柱(転子は、夢野さんの笑顔のために尽力するのみです)


>>174
訂正

×王馬「昨日穿いた水着、誰かに盗まれたりしなかった?」

○王馬「昨日穿いた水着、入間ちゃんに盗まれたんじゃない?」

後から見返したら、東条にもほぼ同じように訊かれてるのにそっちには黙ってるのが不自然過ぎたので…。


今日の分終わりです。
最原と仲良くしていた夢野に嫉妬した、という発想は茶柱には無い。

乙です
ここの夢野は面倒臭がらず頑張ってるな
あと前の告白以降天海の動向が気になって仕方がないw


レスありがとうございます。

>>228
スレ主は本編4章以降の頑張ってる夢野が好きなので…。
ま、(状況が状況だし)多少はね?


テロップ【約一時間後】


─食堂─


ギイッ

最原「おはよう、王馬くん…あれ?」

天海「おはようございます」ニコニコ

最原「なんで天海くんが?」

天海「王馬君が『やっぱり今まで通りの時間に食べたい』って言い出したんで代わりに来たんすよ。突然のことで東条さんは13人分の食事しか作ってなかったようでして」

最原「そうなんだ…」

天海「王馬君のことが気になるっすか?」

最原「まあね…単純に言動が妙だというのもあるけど、何より彼は例のライトを浴びているらしいから」

天海(それを言うなら俺もそうっすけどね)

最原「それに王馬くん、昨日の朝会った時元気が無さそうだったし心配なんだよね」

天海「今日食堂に来た時は全然いつも通りに見えたっすよ」

最原「でも王馬くんだからなあ」

天海「まあそうっすね。この場合はどっちなんでしょう」

最原「朝食を食べたら様子を見に…でもアンジーさんの時みたいに避けられそうだな」

天海「結局どうするんすか?」

最原「後でゴン太くんに話を聞いてみようかな」

天海「それがよさそうっすね。…ところで最原君、午後からで構わないんでちょっとお時間頂けません?出来れば作戦会議をしたいんすけど」

最原「作戦会議?」

天海「昨日は殆ど今後の現状維持に話が終始しちゃったじゃないっすか」

最原「それはそれで必要な話ではあったけどね」

天海「だから今度はみんなを戻すにはどうすればいいのかっていうことについてちゃんと考えた方がいいと思ったんす」

最原「なるほど…そうだね」

最原「……」

天海「最原君、何か気になることでも?」

最原「え?いや…キミの意見には全面的に賛成なんだけど、なんていうかその口振りだと他人事みたいっていうかさ」

天海「と言うと?」

最原「…ねぇ天海くん、キミ自身は元に戻りたいって思わないの?」

天海「俺は今のままでも特に困らないっすよ」

最原「だったらなんで…」

天海「最原君は赤松さんたちとまた前のように仲良くしたいんすよね?」

最原「うん、勿論だよ」

天海「なら理由はそれで十分っす」

最原「…そっか」

最原(天海くん、赤松さんたちと比べれば一見普通っぽいけど…この強烈な違和感はなんだ?)


テロップ【十数分後】


最原「ごちそうさまでした」ガタッ

最原「それじゃあまたね、天海くん」

天海「はい、また後ほど」

ギイッ パタン

天海「……」

天海(さて、最原君も行ったことだしさっさとアレを回収しないと)ガタッ

天海(王馬君が最原君とふたりで朝食を食べると言い出したらしいと聞いた時は不安しか無かったっすけど…杞憂に終わってよかったっす。コレは結果的に思わぬ方向で役に立ったっすね)ゴソゴソ

ギイッ

天海「!」

東条「食器を片付けに来たのだけれど、そろそろ食べ終わったかしら」

天海「ああ、東条さんでしたか。申し訳無いんすけどもう少し待って…」スッ

東条「天海君、今ポケットに入れた物を見せてちょうだい」

天海「……」

東条「観念なさい。人に見られては困る物だと既に自白しているに等しいのだから」

天海「気付いてたんすか?」

つ盗聴器

天海「…そう言えば、東条さんは毎日隅々まで食堂を掃除しているんでしたっけね」

東条「誰がどうして仕掛けたのか判らなかったから少し泳がせておいたの。貴方がこのタイミングで回収に来たことで目的も大体察したわ」

東条「怪しいと睨んではいたけど、まさか本当に天海君だったとはね」

天海「どうやら最初から疑われてたみたいっすね」

東条「盗聴器の出所は入間さんの研究教室?」

天海「ええ、こっそりひとつ拝借して来たっす。…それで、どうするんすか」

東条「どうするってどういうこと?」

天海「俺を煮て食うのか焼いて食うのかって訊いてるんす」

東条「貴方のことは別にどうもしないわよ。ただ、ひとつ忠告したいの」

天海「…忠告ね」

東条「誰かのために何かをしてあげたいと思うこと自体は決して悪くないのよ。でも天海君の場合は既に常識的な範囲を越えている。貴方、下手すればいつか最原君を潰すわよ。他でもないその好意で以てね」

天海「お言葉っすけど、キミに何が解るんすか?」

東条「今の天海君のどういったところがどうして駄目なのかってことくらいなら判るわ。私も過去に同じ失敗をしたことがあるから」

天海「俺はキミじゃない」

東条「ええ、そうね。でもそうじゃないの。他山の石という言葉があるでしょう?」


東条「…後、念のためひとつ訊いていいかしら」

天海「なんでしょう?」

東条「最原君の水着を盗んだの、流石に貴方じゃないわよね?」

天海「……あー、そんな風に思われてるんすか」

東条「申し訳無いけど完全には否定しきれないわね」

天海「心外っす。俺はひた向きに彼を慕っているだけっす」

東条「いずれにしても貴方の最原君に対する執着は異常よ」

天海「執着なんて…そんなんじゃないっすよ。勘違いしないで貰いたいのは、俺の最原君に対する感情は恋や性欲とは無縁でどこまでも純粋なものってところっす」

天海「誰よりも彼の近くにいたくて、少しでも長く彼の視線を留めておきたくて、彼のためならなんでもしてあげたい…それだけなんすよ」

東条「……」

東条(どういうことなの…脳が理解することを拒んでいる…彼は一体何を言っているの?)コンラン

東条「つまり…水着泥棒は天海君じゃないってことでいいのかしら?」

天海「当然っす。それと、キミがどうして最原君の水着が誰かの手に渡ったことを知ってるのかは判らないっすけど、その件は一応もう解決してるんで心配には及ばないっす」

東条「何故貴方がそんなことを知っているの?」ウタガイノメ

天海「最原君と王馬君が話しているのを聞いたんす」

盗聴器「」

東条「……なるほどね」

東条(天海君が嘘を吐いているようには見えないし多分水着を盗んだのは彼ではないんでしょうけど…気持ち悪いことには変わり無かったわね)


テロップ【十数分後】


─1階・2階間の階段─


最原(中庭や寄宿舎にゴン太くんはいなかった。他に彼がひとりで行きそうな場所と言ったら自分の研究教室くらいしかないけど…)

???「」タッタッタッ…

ドンッ

最原「うわっ」

???「あ痛っ」

最原「ごめん、大丈夫?」

最原(ぼんやり考えごとをしていたせいで、誰かと階段の踊り場で擦れ違い様にぶつかってしまった。謝ろうと顔を上げると、そこにいたのは…)

最原「あ」

アンジー「お、終一だー」

最原「アンジーさん…」

最原(赤松さんのような判り易い拒絶反応は無いけど、恐らくアンジーさんもライトの影響で僕から距離を置いている。それはつまり、僕の存在が彼女に不快感を催させる可能性が高いということだ)

最原(アンジーさんには色々と訊きたいことがあるけどそういう訳にもいかなさそうだし、ここは黙って立ち去るしか無いか)

アンジー「」クイ

最原(…と思ったその時、いきなり服の裾を掴まれ軽く引っ張られた)

最原「アンジーさん?」

アンジー「」ジー

最原(こちらの心中を他所にアンジーさんは僕の顔をじっと見詰める。彼女にしては滅多に無いくらい真剣な表情だ。…意図が全く読めない)

アンジー「」パッ

最原(しばらくすると、満足したのか飽きたのか服から手を外した)

アンジー「終一」

最原「うん、何かな」

アンジー「どんなに遠く離れても、神様はきっと終一を見守ってるからね」クルッ

タッタッタッ…


最原(…どんなに遠く離れても、か)

アンジーの様子がちょっと変わったか?


タッタッタ…

アンジー(終一は、一本跳ねた癖毛の天辺から爪先まで相変わらず終一だった。初めて会った時からなんにも変わってない)

アンジー(やっぱり、終一のことを考えるだけで心を紙ヤスリで削られてるみたいな嫌な感じがするようになったのは、アンジーが変わっちゃったせいなんだね)

アンジー(ちょっと前まで終一といるとあったかい気持ちになれたことは確かに憶えてるけど…最近はその感覚を思い出せなくなってきてる)

アンジー(モノクマはアンジーの気持ちを返してはくれないみたいだし、このまま忘れていっちゃうのかな?)

アンジー(でもなんでなんだろうなー。アンジーには神様も島のみんなも秘密子もいるから寂しくなんてないのに)

アンジー(なんだか悲しい、気がする)


>>154
東条のひとり言答え合わせ。


東条「やはり……の……なるわ」

東条「やはり最近の彼の行動は気になるわ」


東条「……君……かも知れない……失敗……止めなきゃ」

東条「あの人はいつか最原君を駄目にしてしまうかも知れない。私と同じ失敗をする前に止めなきゃ」


セコム警察もメイドの立派なお仕事です。


今日の分終わりです。
好感度操作ライトの1番の被害者はある意味天海。

天海が正気に返ったときの反応が気になる
これは間違いなく頭を抱えての悶絶もの

核心を突いてきそうな王馬天海が餌食になったのが面白いな
楽しみにしてます


レスありがとうございます。

>>234
アンジーの最原に対する気持ち自体はライトを浴びてから特に変わっていません。
だからこそ彼女なりに思うところが出来たといいますか…。

>>238
出来ればその辺りも書きたいですね。

>>239
実際に餌食になってみなければ分からないこともある…はずです。
王馬は当事者でさえなければ面白がって事態をややこしくしてたと思います。


前回の書き込みからそろそろ1週間が経ってしまうので生存報告がてらお返事だけすることにしました。
最近は書くペースが遅くてアレなんですが気長に待っていただけると嬉しいです。

生存報告。
久々にディスガイア3Rやったら滅茶苦茶楽しくてうっかり時間潰したり、別のSSのネタ思い付いてそっちを書きたい欲と戦ったりしてました。一旦ドツボに嵌まると全く書けなくなるものですね。
オチまでの流れは大体考えてあるので流石にエタることは無い…と思うよ?

乙です
エタらない範囲で好きに書いて欲しいです


レスありがとうございます。

>>243
取り敢えずエタらせないように頑張ろうと思います。


また生存報告だけというのもアレなので小ネタ投下しておきます。



テロップ【15日目・朝】


─食堂─


入間「あーん」

キーボ「それくらい自分で出来ますよ…恥ずかしいので止めてください」

入間「いいから食え!」ズボッ

キーボ「むぐっ?!」

キーボ「……」モゴモゴ

入間「旨いか?」

キーボ「」チョットマッテクダサイ

獄原「口の中に物が入ってるから喋れないんだね」

東条「キーボ君、キラッと光るシート使う?」

キーボ「」サッ

東条「ああ、ちゃんと自分で持ち歩いていたの」

キーボ「」フキフキ

キーボ「とても美味しいです。それにこれはボク好みの味ですね」

入間「そうだろ?オレ様もこれ好きなんだよな」

赤松(もしかして入間さん、キーボくんが入間さんの好きな食べ物を好むように設定したのかな?)

王馬「それにしてもさ、折角新機能を付けるんなら物の味が判るってだけじゃなくて普通に食べたり飲んだり出来るようにしてあげればよかったのに」

夢野「流石に入間の技術でも厳しかったんじゃろう」

入間「…あんまり認めたくはねーけどその通りなんだよな」

キーボ「ボクの身体は動力とあらゆる機能をこれ以上ないくらいコンパクトに纏めていますからね。皆さんの胃に当たる部分と言いますか、食べたり飲んだりしたものを一時的に溜めておくスペースを確保出来ないんです」

春川「無いなら造ればいいんじゃないの?」

キーボ「しかし造るとなると…」

入間「……」

入間「なあキーボ、お前もっと身長欲しくないか?」

キーボ「脚が長くなるならまだしも胴が伸びるなんて嫌ですよ」


生存報告。
そろそろ更新出来そうな気もしますが予定は未定です。


─超高校級の美術部の研究教室─


ガチャ

アンジー「ただいまー」

夢野「うむ、おかえりじゃ」

アンジー「トイレくらいそれぞれの階にあればよかったのになー。いちいち1階まで降りなきゃいけないの面倒臭いよねー」

???「こういう時、人間は不便ですね」

アンジー「キーボ、秘密子のこと視ていてくれてありがとうねー」

キーボ「はい、どういたしまして」

アンジー「確か話がまだ途中だったよねー?」

キーボ「いえ、アンジーさんが席を外したのは切りのいいところでしたし、聞きたかったことは粗方教えて貰いましたよ」

アンジー「じゃあなんか他に訊いておきたいこととかあるかな?」

キーボ「では最後にひとついいですか?」

アンジー「もっちもちー。なんでも訊いちゃってー」

キーボ「アンジーさんはモノクマーズのライトを浴びる前の状態に戻りたいと思いますか?」

アンジー「うん、元通りになれるんならなりたいよ。ま、戻れなくても仕方無いかなーって感じではあるけどねー」

キーボ「…そうですか」

キーボ(ボクは入間さんに何をしてあげたいのか、あるいは何をするべきなのか…その答えはまだ見付かっていません)

キーボ(でも、だからといって何もしない訳にはいかない。今のボクにも出来ることがあるはず)

キーボ(まずは入間さんがどういった状況に置かれているのか知ることからです。そのために彼女と同様にライトの影響を受けていると思しきアンジーさんに話を聞いてみたものの、どうやら入間さんとは事情が異なるようですね)

キーボ(本人に聞くのが最も合理的なんでしょうが、こちらから誘っても断られてしまうんですよね…)

夢野「キーボがフリーズしてしまったぞ。処理落ちか?」

キーボ「ちょっと考え事をしていただけです。アナタって偶に結構酷いこと言いますよね」

アンジー「キーボ、聞きたいことは大体聞けた?」

キーボ「あ、はい。ありがとうございました」

アンジー「じゃあ今度は神様の話をしてあげよっかー」

キーボ「そうですね、他に話すこともやることも無いですし」

夢野「ウチも構わんぞ」

アンジー「折角だからキーボもこの機会に入信しちゃおう?」

キーボ「検討させてください」

アンジー「ならキーボをその気にさせるためにも神様のことをいっぱい教えてあげないとだねー」

キーボ(アンジーさんから暫く神様の話を聞かされました。しかしアンジーさん、特に最近は口を開けば神様のことばかりですね…)


テロップ【一方その頃…】


─2階廊下─


最原(ゴン太くんの研究教室の前まで来てみたけど…中から話し声が聞こえるな)

???「……は……な人とか……」

???「……よく分からない……家の決めた……がいて……」

???「……の家……なんだっけ」

???「というより……偉い人……」

???「……けど……大丈夫?」

???「……思いだしちゃって……怖かった……」

最原(この声って多分ゴン太くんと王馬くんだよな?流石に張本人がいるのに割って入る気にはなれない…)

最原(取り敢えず今はゴン太くんから話を聞くのは諦めた方がよさそうだ)

最原(そういえば、王馬くんについて何か知ってそうな人がいたんだった。その人を捜しに行ってみよう)


─寄宿舎の中─


ピンポーン

ガチャ

真宮寺「おや、最原君」

最原「真宮寺くん、実はちょっと相談したいことがあるんだけどいいかな?」

真宮寺「へェ…キミが僕に相談事かい。いいヨ、喜んで受けるヨ」

最原「ありがとう」

真宮寺「ここじゃなんだしゆっくり話せるところに移動しようか」


─超高校級の民俗学者の研究教室─


最原(王馬くんの件について真宮寺くんに相談した)

真宮寺「なるほどネ。でも、どうしてそんなことを訊こうと思ったんだい?」

最原「例のライトに関してはまだ謎が多いし、とにかく情報収集してそこからみんなを元に戻すヒントを得られないかと思ったんだ」

最原「勿論、単純に彼が心配だっていうのもあるよ」

真宮寺「僕はなんとなく王馬君の事情を察してはいるけど…本当に知りたい?」

最原「そりゃあ、出来れば知りたいよ」

真宮寺「知ることで王馬君との関係が壊れるとしても?」

最原「え?」

真宮寺「別に脅したい訳じゃないヨ。ただ、その可能性が高いから行き過ぎた詮索は止めておいた方がいいんじゃないかって思っただけサ」

最原「……」

真宮寺「という訳で、僕からは具体的なことは喋れないヨ」

最原「具体的じゃなければいいの?」

真宮寺「まァ少しならネ」

真宮寺「…ここ数日間の王馬君は僕にとって非常に興味深い観察対象だったヨ。お得意の嘘や人を食ったような態度で常に余裕ぶっていた彼が、あんなことになってしまったんだからネ」

最原「そうだね、心を弄られたりしたら誰だっていつも通りではいられないだろうからね。現に最近の王馬くんは妙に情緒不安定だったし」

真宮寺「なるほど、キミからはそんな風に見えていたんだ」

最原「真宮寺くんはどうなの?」

真宮寺「僕の見解では、今の王馬君は非常に危うい状態だと思うヨ」

最原「危うい状態っていうと…」

真宮寺「具体的なことは話せないって言ったでしョ」

最原(今日の真宮寺くん、やけに口が固いな。一体なんでなんだろう?)

真宮寺「キミは王馬君のことを知ってどうしたいんだい?彼が心配だって言ってたけど」

最原「もし王馬くんが例のライトのせいで悩んでいるとしたら助けてあげたいよ。他の人のパターンから類推するに、僕も何かしらの形で関係していそうだしね」

真宮寺「助ければいいじゃないか。実際に彼は今ひとりで悩んでいる可能性が高い」

最原「だとしても、どうすればいいか判らないし、そもそも余計なお世話だったら?」

真宮寺「それを確かめるためにも本人から直接話を聞くといいヨ」

最原「……うん、そうだよね」


最原「真宮寺くん、相談に乗ってくれてありがとう」

真宮寺「いや、役に立てなくて申し訳無かったネ。お詫びって訳じゃないけど、民俗学の講義で仕切り直しとさせて貰おうかな」

最原「今回はなんの話をするの?」

真宮寺「それじゃあ心について、なんていうのはどうだろう」

真宮寺「脳の一部が感情を司っていることは科学が発達した今でこそ常識とされているけれど、かつて人間の感情は心臓に宿ると信じられていたんだ。例えば…」

最原(心というものが人々にどう捉えられてきたのか、真宮寺くん自身の見解と共に教えて貰った)

真宮寺「…おっと、もうこんな時間か」

最原「そろそろ戻らないとね」


─1階廊下─


真宮寺「お腹が空いてきたから僕はこのまま食堂に向かうことにするヨ。最原君は?」

最原「寄宿舎に帰るよ。持ち出した食べ物がまだ残ってるんだ」

真宮寺「そうかい。だったらここでお別れだネ」

最原「うん、今日はどうもありがとう。また民俗学の話を聞かせて欲しいな」

真宮寺「嬉しいことを言ってくれるネ。それじゃあ、また今度」


真宮寺(…さて、こうなったら後は当人同士の問題だネ。そもそも僕が口を挟むべきことでは無かったんだけど)

真宮寺(王馬君が縋り付こうと手を伸ばしてきた時、果たして最原君はそれを掴むのかな?振り払うのかな?)ゾクゾク

真宮寺(その愛の行く末…確と見届けるからネ)


今日の投下終わりです。
前回から1ヶ月近く間が空いてしまいましたが皆さん話の流れとか憶えていますか…?

更新久々に来たから嬉しい。やはり真宮寺は姉さんさえなければかなり有能だな……
話の流れは大体覚えてるぞ

おー更新来てた待ってた
投下の無い間に何度も読み返してたぞ!


レスありがとうございます。

>>252
塩分をカットした真宮寺なんてお魚抜きの海鮮丼じゃないですか!
二重投稿に関してはどんまいです…。

>>255
読み返していただけるのは嬉しくもあり恥ずかしくもあります。
他に面白いSSが沢山ある中、こんなスレに時間を割いてくださってありがとうございます。


テロップ【数十分前】


─超高校級の発明家の研究教室─


入間「出来ちゃった…」

入間「遂に完成したぞ…性欲を減退させるマシーンが!」

入間(このヘッドギアを冠ったら後はスイッチを入れるだけ。それで全てが解決するはずだ)

入間(ま、期待通りの効果が得られるかどうかは実際に使ってみるまで判んねーんだけどな)

入間(…やっぱり自分で使う前に誰かを実験台にするか?例えば虫バカ辺りを巧く言いくるめて…)

ドゴーン!

エグイサルモノクマーズ「おはっくまー!」

入間「あへぁっ?!」ビクゥ

エグイサルモノキッド「ヘルイェー!久々の出番だぜ!」

入間「テメーらっ…勝手に中に入ってくんじゃねーよ!」

入間「いや、それだけならまだいいがドアは壊すな!鍵なんてかからねーの知ってんだろ!」

エグイサルモノファニー「ごめんね、研究教室の扉は後で直すわ」

エグイサルモノダム「ソレヲ壊シタ後デネ」キラーン

入間「は?」

エグイサルモノタロウ「それじゃあみんなー!いっくよー!」

ザシュッ

性欲減退マシーン「」バチバチッ…

入間「えっ……え?」

エグイサルモノスケ「よっしゃ、ワイらも続くでー!」バキャッ

エグイサルモノキッド「オラオラー!」ドガガガ

入間「ちょ、なな何してんだよ!」

エグイサルモノダム「入間サンガ造ッタ機械ヲ壊シテルンダヨ」バコン

エグイサルモノファニー「こんなことしてごめんなさい…でも、番組をよりよくするためだから…」ゴスゴス

エグイサルモノスケ「まあ言わんでも判るやろうけど、また造っても無駄やからな」ガッシャン

エグイサルモノタロウ「よし、もういいかな?」

性欲減退マシーンだったもの「」バラバラ

エグイサルモノキッド「いやーいい仕事をした後は気分も最高だぜ!」

エグイサルモノクマーズ「ばーいくまー!」


入間「……」

入間「…………」

入間「うぅ…」グスッ

入間「なんなんだよ…どうすればいいんだよぉ」ポロポロ


─エグイサル格納庫─


モノスケ「それにしても気になるな」

モノタロウ「お昼ご飯のメニューが?」

モノスケ「ちゃうわ!入間のことや!」

モノスケ「せやモノタロウ、ちょっとお浚いするで。好感度操作ライトの効果についてちゃんと説明出来るか?」

モノタロウ「……?」

モノクマーズ「…………」

モノファニー「…確か『好感度操作ライトの光を当てられたキャストは、最原終一に対する好感度を強制的に上書きされてしまう』んだったわよね」

モノダム「ウン、デモソレハ視聴者向ケノ説明ダネ」

モノタロウ「じゃあ実際は違うの?」

モノキッド「視聴者に嘘吐きやがったのかよ?!これはもうモノダムが焼き土下座で詫び入るしかねーな!」

モノダム「…………」

モノスケ「ま、言うて大きな違いはあらへん。厳密には語弊があるっちゅー程度や」

モノダム「ト言ウノモ、アレハ使用対象ノ好感度ヲ完全ナ別物ニ置キ換エル訳ジャ無インダ」

モノファニー「ああ、それはもうみんな薄々勘付いてると思うわよ…」

モノタロウ「そう言えば、ライトを当てられたキャストって明らかに元の好感度に引っ張られてる感じがするもんね」

モノスケ「そこなんや。例えば夜長アンジーは黄色のライトを浴びた割にはそこまで最原を嫌ってるように見えへんやろ?それはアイツが元々最原を憎からず想っていたからなんや」

モノスケ「逆に天海蘭太郎は緑のライトを浴びたにしたって…行き過ぎてる感じがするやろ?お陰でキャラが崩壊しとるし。コイツはテコ入れ前から最原に対して友情的な意味で好意を持っとった。これがライトの効果に旨いこと嵌まったんやろうな」

モノファニー「要は元の好感度とライト毎に設定された効果通りの好感度のギャップが少ないほど、ライトの影響を受け易いって訳ね」

モノダム「後、ライトノ影響ヲ強ク受ケルトソレダケ副作用ガキツクナルミタイダネ」

モノキッド「それならそれで始めからそう言えばよかったじゃねーか!」

モノファニー「説明が冗長になるから、細かい部分はざっくりした表現でごまかさざるを得なかったのよ」

モノタロウ「そうなの?オイラてっきり、設定を後付けしたせいで最初の説明と食い違っちゃったのかと思ったんだけど、そうじゃないんだね」

モノダム「モ、モロチンダヨ」


モノスケ「以上を踏まえて本題に入るで。入間はピンクのライトを浴びて最原を性的な意味で好きになった訳やけど、これってそれまでのアイツの気持ちと比べて大した違いは無いと思わんか?」

モノキッド「つまり入間はもっとライトの影響を受けてないと可怪しいってモノスケは言いてーんだな!」

モノスケ「そうや。ちょっと天海に釘刺されただけ、王馬とトラブっただけで大人しゅうなり過ぎやで」

モノタロウ「だけ?」

モノスケ「だけったらだけなんや」

モノファニー「そうね…それは6本目のライトが原因なんじゃないかしら」

モノキッド「確かキーボとかいうカメラにメロメロになっちまうやつだよな!」

モノファニー「ええ、6本目のライトだけは最初から誰に使うか決まっていたんだけど…それが入間さんだったのよね」

モノタロウ「そうなの?でもなんで?」

モノスケ「カメラを通して疑似恋愛を楽しむとかそういうコンセプトの視聴者サービスちゃうんか。入間は見た目はいいさかい」

モノダム「ツマリ入間サンハソレゾレ効果ガ異ナル2種類ノライトヲ浴ビテイタコトニナルネ」

モノキッド「で、それがどうしたっつーんだよ?」

モノファニー「多分なんだけど、カメラ…もといキーボクンに対する恋心が抑止力になっているんだと思うわ」

モノファニー「せ、性欲を満たすためにすることって普通は恋人同士でするべきっていう社会通念があるでしょ?」ゴニョッ

モノファニー「その辺り入間さんの貞操観念的にはどうなのか判らないけど、キーボクンに嫌われる可能性を考えると彼以外の誰かとそういうことは出来ないはずよ」

モノキッド「なんだかんだで『今度最原を襲ったらキーボに告げ口する』っていう天海の脅しは効いてたんだな!」

モノスケ「しかし本当にそうだとしたら、ワイらってつくづくやらかしたな」

モノダム「ピンクノライトノ使用対象ニ入間サンヲ指定シタ視聴者ガ期待シテイタデアロウ展開ヲ思ウトネ…」

モノファニー「そのせいでお父ちゃんに怒られちゃったし」クスン

モノタロウ「でも、お父ちゃん事前に何も言ってなかっ」

モノスケ「それ以上言ったらアカンで。ほんっとにオマエは空気が読まれへんなあ」


今回の分はここまで。
キャラを使って言い訳するなって?ご尤もです。

更新きてましたか!これいろんな視点から話が進むから飽きないんだよなー
続き楽しみにしてます!


レスありがとうございます。

>>261
いつも「視点ころころ変わってややこしくないか?内容が取っ散らかってないか?」と無駄に悩みながら書いてます。
最近更新遅くて申し訳無いです。後もうちょっとだけお付き合いください。


生存報告。
更新頻度高めでちまちま投下するのと更新頻度低めで一気に投下するのだったらどっちがいいんだろう…。

>>263作者さんのやりやすい方で。
個人的には少なくても更新回数多い方が嬉しい


レスありがとうございます。

>>264
試しに少しずつ投下してみることにします。これで更新ペースが上がればいいのですが…。


テロップ【15日目・午後】


─王馬の部屋─


王馬「……」

ピンポーン

王馬「」ビク

王馬「……」

ガチャ

百田「よお。ちょっと話があるから来てくれ」

王馬「なんだ、百田ちゃんか」

百田「アイツじゃなくて悪かったな」

王馬「……なんのこと?」

百田「はっきり言っていいのか?もし誰かに聞かれでもしたら困るのはテメーだろうが」

王馬「まさか話っていうのは…」

百田「ああ、アイツに関してだ」


─図書室─


王馬「で、散々勿体付けてたけど結局アイツって誰なの?」

百田「あくまで自分から言うつもりはねーんだな」

王馬「だったらどうするのさ。何か不都合でもあるの?」

百田「別にカマかけてる訳じゃねーよ。どうせこっちは全部判ってんだ」

王馬「……」

百田「長々と前置きするのは性に合わねーから早速本題に入るぞ」

百田「オメー、終一のことが好きなんだろ?手を繋ぎたいとか付き合いたいとか、そういう意味で」

ガンッ!

百田・王馬「?!」

王馬「一旦話題変えていい?いいよね」

百田「お、おう」

王馬「なんか今、裏口の引戸の方から凄い音がしたんだけど」

百田「ああ、何かが勢いよくぶつかったみてーな…」

王馬「ちょっと見てくる」

ガラッ

シーン…

王馬(人影は見当たらないけど死角に隠れてるのかな?)ヒョコッ

王馬(誰もいない…上の階に逃げたっぽいな)キョロキョロ


ガラッ

王馬「多分ネズミがいたんじゃない?残念ながら尻尾は掴めなかったけど」

百田「ネズミがあんな大きな物音立てるか?」

王馬(いや、ネズミってそういう意味で言ったんじゃないし)

王馬「判らないよ?巨大カマキリを倒したオレたちの前に、新たな敵として巨大ネズミが立ち塞がる展開の伏線かもよ?」

百田「オメーはなんの話をしてんだ…つーか、そろそろ話戻すぞ」

王馬「そうだねーネズミは匂いの強いハーブが嫌いだって聞いたことあるから中庭にミントを植えたらいいと思うよ!アレってあっという間に繁殖するらしいし」

百田「無視するのは都合が悪いからか、王馬」

王馬「…何?百田ちゃんはどうしてもオレにホモだって認めさせたいの」

百田「そういうことじゃねーよ。ただ、質問には答えてくれ」

王馬「ふーん、バレちゃったら仕方無いね」

王馬「そ、お察しの通りオレは男にしか興味が無いんだ。あ、百田ちゃんはストライクゾーン外だから安心していいよ。最原ちゃんのどういうところがいいのかっていうとやっぱり顔だね!体育館で会った時一目惚れしたんだ」

王馬「でも帽子を冠らなくなったのは頂けないなあ。だってあんなアホ毛を人前に曝してるんだよ?キミにも解り易いように言うとこれは東条ちゃんがやたら露出度の高い服装で出歩いてるようなもので…」

百田「王馬」

バキッ

百田「歯ぁ食い縛れ!」

王馬「……」

王馬(殴る前に言えよ。避けられたかも知れないのに)

百田「いいか、よーく聞け。すぐ嘘だの冗談だので混ぜっ返すのはテメーの悪い癖だ」

王馬「今度は説教?いい加減にしてよ」

百田「それはテメーがふざけてばかりだか」

ドスッ

百田「ぐはっ!」

王馬「いやーごめん百田ちゃん、オレは貰ったものは利息付けて返さないと気が済まない質なんでね」

百田「…へへ、なかなかいいパンチだな」

王馬「なんで殴られて笑ってんのさ。キモいよ?」

百田「いや、こうなったらとことん拳で語り合うのも悪かねーかなって思ったんだよ」

王馬「オレは別に構わないけど百田ちゃんは後悔するんじゃない?どうせ聞き役に徹することになるだろうし」

百田「いいぜ、思う存分今の気持ちをぶつけろ。ちゃんと受け止めてやるから」グッ

王馬「…そういうところが気持ち悪いんだよ!」グッ

百田・王馬「うおおおおお!!」

ガッシ! ボカッ!


テロップ【しばらくお待ちください】


百田「きょ、今日のところはこれくらいにしといてやる」ダラダラ

王馬「それ鼻血垂れ流しながら言う科白じゃないでしょ」ボロッ

百田「で、どうだ?ちゃんと話す気になったか?」

王馬「何が何でも喋らせたいんだね…分かった、降参するよ」


今日の分終わりです。
主は言いました…これを書いてる奴はパロネタの取り入れ方が下手だと。


ネズミはハルマキかな?


本編でみたかった熱い友情(?)だ


レスありがとうございます。

>>269
当然ですがネズミの正体は直に判ります。

>>270
そう言えば、殴り合いから友情が生まれる的な展開って何が元祖なんですかね?


生存報告。
今更絶女クリアしました。


王馬「5日前…モノクマが番組の収録を延長するって言った日だね。確証は無いけど多分モノクマーズに変なライトで照らされたのがきっかけ。それで、オレはいつの間にか最原ちゃんを好きになってた」

王馬「始めはぶっちゃけ浮かれてたよ。赤松ちゃんやアンジーちゃんたちがあんな状態になっちゃってたから、ついね」

王馬「今にして思えば我ながらバカだよねー、ライバルが減ったところで最原ちゃんが振り向いてくれる訳無いのに」

王馬「そんなバカなオレだけど、ある時にちょっとしたきっかけで頭を冷やしてさ。そうしたら今まで見えなかったものや見ようとしなかったものが、急に重く伸し掛かってきたんだ」

百田「…でも、それで自分を客観的に見られるようになったんだな」

王馬「確かに客観視は出来るようになったかも知れないよ。ただ、本当にそれだけで何かが大きく変わった訳じゃない。オレは相変わらずモノクマの掌の上で転がされっ放しなんだから」

百田「王馬はアイツにいいように操られてるのが気に食わねーのか?」

王馬「当にその通りなんだけど、それ以上に納得いかないことがあってさ」

王馬「というのも、この気持ちは人為的に植え付けられた紛いもの…つまり嘘でしかない訳でしょ」

王馬「オレが最原ちゃんに恋愛感情を懐いたのも、傍から見れば下らないことで天にも昇る心地を味わったのも、かと思えば一瞬で地獄に突き落とされたのも、この気持ちが絶対に報われないのも、全部全部嘘なのに…なんでこんなに苦しいのかな」


百田「そんなの決まってんだろ。本当はテメーだって判ってる癖によ」

王馬「……」

百田「ライトを浴びてからオメーが感じたこと…さっき挙げた以外にも色々あるんだろう、数え切れないくらい。断言したっていいが、嘘なんてその中にひとつも交じっちゃいねー」

百田「王馬、オメーは今の自分の気持ちを上手く受け止められないでいるんだよな?だから辛いんだよな?」

王馬「どうだろう、判んないや」

百田「…そうか。でも、これだけは忘れないでくれ」

百田「誰かに助けを求めることは恥ずかしいことじゃねーんだ。だから、なんでもかんでもひとりで抱え込もうとするな。力になれそうだったらオレも手を貸すしよ」

王馬「じゃあ最原ちゃんを愛人にしたいって言ったら協力してくれる?」

百田「取り敢えずぶん殴る」

王馬「ケチだなあ。ま、そんなつもり無いからいいんだけどね」

百田「そうやってふざけられるくらいには元気を取り戻したか。さっきの嘘は必死さが滲み出て痛々しかったからな」

王馬「だったらこの件に関しては一区切り付いたってことで、何か別の話をしようよ。例えばゴン太の元婚約者の話とか興味無い?」

百田「どうせ嘘なんだろ」

王馬「いやいや、これはほんとだからね。今日の午前中、ゴン太と出掛けた時に聞いたんだけど─」

王馬(百田ちゃんと世間話に花を咲かせた)


今回はここまで。
恋愛脳でポエティックな王馬を書いていたら猛烈に死にたくなってきたので寝ます。

死ぬなー乙です!
なによりゴン太の元婚約者の話が気になってしまうw


自分の中の唯一が見つかって喜んでたもんねー王馬
どうなるやら


レスありがとうございます。
生存報告を兼ねて返信。

>>276
あれは「ゴン太には愛が重い婚約者がいた(orいる)説」を取り入れた小ネタです。その辺りに関連したエピソードもちょっと考えていたのですが、本筋に大きく絡まないのでカットしました。

>>277
本当は王馬自身も、それが確かなものでもなんでもないということは割合早い段階から薄々分かっていたはずなんですけどね。


テロップ【数十分前】


キーボ(アンジーさんの話だけでは流石に情報が足りませんね…まだまだ聞き込みを続ける必要がありそうです。さて、次は誰に話を聞きに行きましょうか)

キーボ(入間さんと『共通の症状』を呈しているらしい王馬クンが一見最適なように思えますが、彼が素直に本当のことを話してくれる可能性は低いでしょうね。更に都合が悪いことに、ボクは嘘を見抜くのが苦手ときています)

キーボ(…合理的な理由とは別に、個人の感情として極力彼には関わらずに済ませたいというのもありますが)

キーボ(入間さん、アンジーさん、王馬クン以外でライトの影響を受けていそうな人となると、あの人ぐらいしか考えられませんね)


テロップ【約十分後】


─超高校級のピアニストの研究教室─


赤松「モノクマーズにライトを浴びせられてから変わったことについて聞きたいの?だったら、悪いけど私は力になれないと思うよ」

キーボ「話せないんですか?それとも、どうしても話したくないんですか?」

赤松「両方かな。彼のことを思い出そうとするとどうしても気持ち悪くなっちゃって…」ゲッソリ

キーボ「無理を言ってすみません」

赤松「私の方こそごめんね」

キーボ(当てが外れてしまいましたか…しかし赤松さんに迷惑を掛ける訳にはいきませんし仕方無いですね)

赤松「…キーボくんさ、なんだかちょっと元気無いよね?」

キーボ「そう見えますか」

赤松「うん、今朝からずっと。もしかしたら何か困ってることがあったりするのかな」

キーボ「困っているというほどではないのですが、色々ありまして」

赤松「よかったら私に事情を話してみない?もしかしたら力になれるかも知れないからさ」

キーボ「では…聞いていただけますか?」

カクカクシカジカ

赤松「ある時を境に入間さんから思わせ振りな態度を取られるようになって自分も割とその気になっていたけど、それがあのライトのせいかも知れないことが判って戸惑ってるって感じなのかな、要するに」

キーボ「ええ、特記して訂正すべき点はありません」

赤松「なるほどね。キーボくんと入間さん、最近仲がいいと思ってたけど…」

キーボ「ボクは一体どうすればいいんでしょうか」

赤松「キーボくんはどういう風に考えてるの?」

キーボ「…分かりません。どうするべきかは疎か自分がどうしたいのかすら、まだ分からないんです」

赤松「じゃあキミは今の状況をどう思う?やっぱり入間さんには自分を好きでいて欲しい?」

キーボ「もし本当にライトが原因なら、今の彼女って洗脳に近い状態な訳ですよね。それで好かれたって嬉しくありません」

赤松「入間さんと元通りの関係になりたいんだね。だったらやるべきことも自ずと見えてこない?」

キーボ「ボクは入間さんの意志を尊重したいんです」

赤松「うーん、そっか。そこも含めてちゃんとふたりで話し合った方がいいよね」

キーボ「…はい」

赤松「後、私はまた最原くんと普通に話せるようになりたいって思ってるから、キーボくんがその方法を見付けてくれると個人的に助かるな」

キーボ「そうですね、アンジーさんも出来れば元に戻りたいと言っていましたし、どっちにしても情報収集は続けることにします」

赤松「ありがとう、キーボくん」


赤松「…それと、もうひとついいかな」

キーボ「はい?」

赤松「入間さんは私とは違って今凄く幸せかも知れない。ずっとこのままがいいって思ってるかも知れない。でも、そんな状態っていつまでも続くもののようには思えないんだ」

赤松「明確な根拠がある訳じゃないし上手く言葉にすることも出来ないんだけど…無理矢理心を変えられたからには、必ずなんらかの形でその歪みが現れる気がするの」

キーボ「歪み、ですか」

赤松「あー…いや、話し半分ぐらいに取ってくれればいいから。あんまり気にしないで」

赤松(なんか言ってて恥ずかしくなってきたし)

キーボ「そう言うことなら分かりました。頭の片隅に入れておきます」

赤松「取り敢えず目前の悩みは解消出来た?」

キーボ「はい、ありがとうございました」

赤松「ならよかった。…真面目な話ばっかりだと肩凝っちゃうし、そろそろ何か楽しいことしたいね」

キーボ「宜しければ、赤松さんの演奏を聞かせて欲しいです」

赤松「それだと私ばっかり楽しむことになっちゃわない?」

キーボ「まさか。ずっとアナタが弾くピアノを聞いてみたかったんです」

赤松「…じゃあ、キーボくんに楽しんで貰えるように頑張っちゃおうかな」ニコッ


投下終了です。
最近夜眠れません。

乙です
キーボが自分なりに考える場面好きだ


感想も乙もありがとうございます。

>>283
ロボの成長も書きたかったことのひとつなのでそれを少しでも感じ取っていただけたなら嬉しいです。


テロップ【十数分前】


─最原の部屋─


天海「そもそも、例のライトって一体なんなんでしょう?」

最原「赤松さんたちに起こった異変は多分あれのせいで間違いないとは思うけど、どういう原理なのかさっぱり見当付かないよね」

天海「あの光に特殊な暗示効果があるとかっすかね」

最原「暗示とか洗脳の類って普通はもっと時間や手間が掛かるもののはずじゃ…。僕が知らないだけで既にそういった技術が確立されているのかな?」

天海「だとしたら俺たちが自力でなんとかするのは難しいんでしょうか」

最原「せめてメカニズムを解明出来ればなあ」

天海「それが可能な人となると、彼女ぐらいしかいないっすよね?」

最原「うーん、そうだね…どうしよう?」

天海「最原君としては彼女との接触はなるべく避けたいところだとは思うっすけど」

最原「でも、そうも言ってられないでしょ」

天海「まあ俺がついている限りキミに手出しなんてさせないんで、そこは安心して欲しいっす。早速彼女に会いに行きましょう」

最原「…はは、頼もしいよ」

最原(僕と天海くんはふたりで彼女を捜しに行った。そうして直ぐに目当ての人を見付けたまではよかったんだけど…)



─超高校級の発明家の研究教室─


鉄片「」バラバラ

入間「……」ジメッ

最原「あの…」

入間「」ビク

最原「入間さん、どうしたの?いかにも何かありましたって感じだけど」

入間「さ、最原かよ…くそぅ、よりにもよってこんな時に…」プルプル

天海「俺もいるっす」

入間「なんの用だよ…ゼロどころかマイナスの価値しか無い童貞が惜しいんならさっさと帰りやがれ」グス

天海「入間さん、キミも辛いのかも知れませんけどそういう訳にはいかないんす」

最原「ごめんね、どうしても大事な話があって」

入間「大事な話…?」

最原「うん。キミを苦しめている原因を取り除くためにも協力して欲しいんだ」

入間「そんなの…無理だろ」

最原「ちょっと待ってよ、なんで無理だって言い切れるの?」

入間「どうせまたモノクマーズに邪魔されるに決まってるからだよ」

天海「キミがそう言うのは、俺たちが来る前にここで起きた『何か』のせいっすか」

最原「入間さん、何があったか話してくれる?」

入間「えっと…」

カクカクシカジカ

天海「なるほど。そういうことなら確かに厄介っすけど諦めるのはまだ早いと思うっす」

最原「うん、誰かがモノクマーズの注意を引き付けるとかで充分対策出来るでしょ」

入間「い、今のはテメーらを試しただけでオレ様だってそれくらい考えてたし…」

天海「それより肝心なのはみんなを元に戻す方法っす。入間さん、ライトの効果を解除する発明品とか造れません?」

入間「オメーはオレ様をなんだと思ってんだよ」

天海「出来るんすか?出来ないんすか?」

入間「うぐぅ、それは…い、幾らオレ様が大天才で美人過ぎるからって、なんでもかんでも造れる訳じゃねーんだからな…!」

最原「…出来ないんだね」

入間「ああそうだよ!悪いか!」
天海「せめてあのライトの仕組みが判ればいいんすけど」

入間「どんなテクノロジーが使われてるのか想像も付かねーな。基本オレ様は既製品には興味ねーし」

天海「はぁ…駄目みたいっすね」

入間「無茶言うんじゃねーよ。似たような物を造るとかならまだしも…」

天海・最原「えっ」

入間「え?」


今回の分終わりです。
天海に入間流の渾名を付けようと色々考えたんですけど、スマートくんとか美肌くんみたいなのしか思い付きませんでした。

乙。 入間ライトと似たようなものは作れるんだ…すげえな。
入間流アダ名は難しいよな…天海ならサラ海、アホ海、カマ海、若作りジジイ…あたりかな…
結構時間かけて考えたが…ちょっと微妙か。とりあえずクズとかゲスとかの蔑称+海だけでもそれっぽいと思う。
それかピアスかチャラそうってところで弄るか。天海は変なあだ名考えてすまん。


レスありがとうございます。
生存報告を兼ねて返信。

>>289-291
天海はなん図書然りすしざんまい然り頭のいいキミ然りメタ的にはネタが豊富なだけに、それらがみんな使えないのがもどかしいですね。


生存報告。
出来れば年内に終わらせたかったんですけど無理っぽいですね。

のんびり主のペースで書いてほしいが
更新楽しみにしてます


レスありがとうございます。
生存報告を兼ねて返信。

>>294-295
年内に終わらせたかったっていうのはスレ主の都合(早く別のSS書きたい)ですね。
書いては消しての繰り返しで全く進まなくてちょっと凹んでたので、温かい言葉が沁みます。


生存報告。
2017年が終わってしまう…。

2018年が始まるから大丈夫やで
という冗談はさておき、生存報告してくれてるから安心できるよ。楽しみに待ってます


レスありがとうございます。
生存報告を兼ねて返信。

>>298
2018年内に完結出来なくても2019年があるので安心ですね(白目)
何はともあれ今年も宜しくお願いします。


生存報告。
展開は考えてあるのに科白が思い付かない…。

焦らなくていいから主の思うままに書いてくれ
いつでも待ってます!


レスありがとうございます。
生存報告を兼ねて返信。

>>301
暫く更新をしていないにも関わらずこのスレの存在を忘れないでいてくださって、本当にありがたいです。心苦しいのですがもう暫くお待ちください…。


天海「それで充分なんとかなるんじゃないっすか」

入間「は?なんでだよ」

天海「ライトなり代替品なりを使うことで効果を上書きすればいいんすよ」

入間「だったら元に戻すなんて態々面倒くせーことしなくても、オメーのことが好きで好きで堪らなくさせればいいじゃねーか」

最原「それじゃ駄目なんだ」

入間「何が駄目なんだよ。要はピアノブスに嫌われてるのをなんとかしたいんだろ」

最原「…ねぇ入間さん。話は変わるけど、キミは僕のことをどう思ってる?」

入間「い、いきなり妙なこと訊くんじゃねーよ!…ていうか、それって正直に答えないと駄目なの?」

最原「答えを口に出す必要は無いよ。ただ思い浮かべてくれれば」

天海「言われなくても充分想像は付きますしね」

入間「じゃあなんでそんな質問したんだよ…」

最原「キミが僕に対して懐いている感情はライトを浴びた前後で変化したと思うんだけど、実際どうかな?」

入間「んー、確かにそうかもな」

最原「そのせいで僕たちの関係も前とは違ってぎくしゃくしてるでしょ?」

天海「入間さんに限らず赤松さんやアンジーさんもっすね」

最原「うん、僕はそれが寂しいんだよ。かつてキミたちとの間に存在していたはずの繋がりを、培ったのに費やした時間ごと取り上げられたみたいでさ」

入間「いまいち飲み込めねーけど、元に戻す以外の選択肢は考えられないっつーことか?」

最原「そうだね、その辺りが伝わったのなら他に言うことは何も無いよ」

入間「じゃあいよいよ無理だな。諦めろ」

天海「入間さん、そんな言い方─」

入間「どうせ理由を聞くまでは納得しねーんだろ?特別にオレ様が凡人でも解るように説明してやるからありがたく思えよ」ケケッ


入間「あのライトの光には恐らく、特定の誰かに対して懐いている感情を任意のものに置き換える効果がある。それに対してオレ様が出来るのは似たような発明品を造ることだけ。ここまではいいな?」

入間「確かに現代科学で人間の心を変えることはある程度可能だ。でも限定的な範囲の感情を細かく調節するのはてんでダメなんだよ」

入間「今回のケースで言えば、徹底的に惚れさせるか無関心にさせるか嫌わせるか…10か0か-10って感じでどうしても極端になっちまう」

天海「つまり、ライトを浴びる以前のみんなの気持ちを再現出来ないと」

入間「そういうこった。ま、問題は技術面だけじゃねーけどな」

最原「どういう意味?」

入間「オレ様はもう、テメーのことをどういう風に思ってたか殆ど忘れちまったんだよ。多分他の奴らも同じだと思うぜ」

最原「……」

天海「なるほど。こういうのは他人に分かるものではないでしょうし、本人の記憶だけが頼りっすからね。それが用をなさないとなると…」

入間「話はこれで終わりだ。オレ様がしてやれることは何も無いってよく判っただろ?同時に、テメーらがこの場に留まる意味も完全に消え失せた訳だ」

天海「彼女はああ言ってるっすけど…帰ります?」

最原「…そうだね、長居しちゃ悪いし引き返そうか」


一旦終了です。
久々の投下って緊張する…。

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