【ゆるゆり】向日葵「これは、密室殺人ですわ!」 (90)


(放課後、生徒会室)


綾乃「さーて、プリントは全部あるわね」

千歳「今日は、珍しくスムーズに揃ったなぁ」



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綾乃「全部片付いたら、楽しみにしてたプリンでも食べようかしら」

千歳「ああ、綾乃ちゃん昼に冷蔵庫にしまっとったあれな」

ガラ

向日葵「今日は」

綾乃「ああ、古谷さん」

千歳「今日はー古谷さん」



綾乃「ん?大室さんは?」

池田「そうや。今日は一緒やないの?」

向日葵「ああ、櫻子は今日掃除当番ですので少し遅れますわ」

綾乃「ああ、そうなの」



向日葵「さて、先輩方何かお手伝い出来る事はありません?」

綾乃「あ、ええ。丁度良かったわ」

綾乃「これから、職員室にプリント持っていくの手伝って貰えないかしら?」

千歳「けっこう量あって、二人じゃ大変でなぁ」

向日葵「ええ、お安い御用ですわ」

―――
――


(職員室)


先生「お疲れさん、それじゃまた頼むな」

綾乃「はい。それじゃ失礼します」

千歳「お邪魔しましたぁ」

向日葵「失礼します」

ガラ



綾乃「ふー、ありがとね古谷さん」

千歳「助かったわぁ」

向日葵「いいえ、先輩方のお役に立てて良かったですわ」



綾乃「さーて、今日はあと仕事らしい仕事もないし」

千歳「じゃあ、早めに終わってもいいんやない?」

向日葵「あら、そうなんですの」



向日葵「櫻子が不満がりそうですわ」

綾乃「ああ、そうかも知れないわね」

千歳「せっかく来たのにーって、大室さんなら言いそうやねぇ」

向日葵「ええ。来たら来たで怠けてばっかですのに」


(生徒会室前)


綾乃「さーて・・・。ん?」ガチャ

千歳「ん?どうしたん綾乃ちゃん」

向日葵「どうかしたんですの?」



綾乃「変ね。鍵がかかってるわ」ガチャガチャ

千歳「え?先生か誰かが間違ってかけちゃったんやないの?」



綾乃「いえ、生徒会室の鍵は今私が持ってるの1つきりよ?」

綾乃「職員室から借りて来てるやつだから、他の人は持ってないはずだし」

千歳「ああ、そうやったなぁ」

向日葵「まさか、櫻子がふざけて中からかけてるんじゃ・・・」



綾乃「うーん、そうかも知れないわね・・・。大室さん、大室さん?」トントン

向日葵「まったく、櫻子は・・・。こんな子供っぽいイタズラなんかして」

千歳「まぁ、まだそうと決まったワケやないから」



綾乃「まぁ、私の鍵で開けられるんだけど・・・。大室さん、入るわよ?」カチャン

向日葵「もし、櫻子のイタズラでしたらうんと叱っておきますわ」

千歳「まぁまぁ、ほどほどになぁ」


(生徒会室)

ガラ

綾乃「大室さ・・・え?」

千歳「どうしたん、綾乃ちゃ・・・あ」

向日葵「・・・え?」



綾乃「大室さん・・・」

綾乃「床に、うつ伏せで・・・?」



綾乃「ちょ、ちょっと大室さん?」

千歳「ど、どうしたん?なぁ大室さ・・・」

向日葵「ん?あのゴミ箱・・・」

向日葵「・・・」



向日葵「・・・待ってください、先輩方」

綾乃「え?」


向日葵「これは、事件・・・」

千歳「へ・・・?」



向日葵「そう、トリックを用いた・・・」


向日葵「これは、密室殺人ですわ!」

綾乃「え、ええーっ!?」

千歳「な、何やってー?」


――人物一覧――


『杉浦綾乃』

七森中2年生、生徒会副会長。
生徒会室のカギを所持している。
外部から生徒会室のカギを開け閉めできる唯一の人物。


『池田千歳』

七森中2年生、生徒会所属。
眼鏡と関西弁がトレードマーク。
事件発生前から現在まで三人と行動を共にしていた。


『古谷向日葵』

七森中1年生。生徒会所属。
真面目で常識的な性格。大室櫻子とは幼馴染み。
カギのかかった生徒会室内で大室櫻子の倒れている現在の状況を
密室殺人と断定する。


『大室櫻子』

七森中1年生。生徒会所属。
古谷向日葵とは正反対の性格。
カギのかかった生徒会室内で、うつ伏せで倒れている所を発見される。
掃除当番で遅れたため、他の三人とは行動を別にしていた。



綾乃「い、一体どういうことなの古谷さん?」

千歳「そ、そうや?まず大室さんの様子を確かめんと・・・」

向日葵「いえ、その必要はありませんわ」

千歳「な、何でなん?」

向日葵「それは、これから説明します」



向日葵「ではまず、状況の整理をしましょう」

向日葵「私たちは、先ほどまで職員室にプリントを届けに行っていて・・・」

向日葵「10分ほど、生徒会室を空けました」

綾乃「ええ、そうね」

千歳「そうやなぁ」



向日葵「櫻子は、今日は掃除当番で一人遅くなったので・・・」

向日葵「私たちのいない間に、生徒会室に来たはずです」

綾乃「え、ええ確かに」

千歳「まぁ、状況から見てそうやろなぁ」



向日葵「そして、私達が職員室から戻ってくると・・・」

向日葵「生徒会室には、カギがかかっていて」

綾乃「ええ、そうね」

千歳「カギは、綾乃ちゃんしか持ってないんよなぁ。やっぱり、内側から大室さんが・・・」



向日葵「そしてカギを開けて中に入ると、ご覧の通り・・・」

向日葵「こちら側に足を向けた状態で、床にうつ伏せになっている櫻子が発見されました」

綾乃「そ、そうね」

千歳「そうや、お、大室さんは一体どうなったん・・・?」



向日葵「まず、この事からわかるのは・・・」

向日葵「櫻子は、今、確実に死んでいるという事です」

綾乃「え、ええーっ!?」

千歳「な、何でそういい切れるん?」



向日葵「ええ。今の状況が、櫻子のイタズラによる物だとしたら・・・」

向日葵「おかしな点が、いくつかあるのです」

綾乃「おかしな点?」

千歳「どういう事なん?」



向日葵「ええまず、もしこれが櫻子のイタズラだとしたら」

向日葵「少しタチが悪すぎます。私たちの荷物もあるのに生徒会室に入れませんわ」

向日葵「それに、先生や他の方も何か用事があって来るかも知れませんので、
その人達にも迷惑をかける事になります」

綾乃「まぁ、考えてみればそうかも・・・」

千歳「たまたま綾乃ちゃんがカギ持っとったから良かったけどなぁ」

向日葵「櫻子が生きていたら、うんとキツイお仕置きをする所ですけど」



向日葵「そして、イタズラなら」

向日葵「櫻子は今死んだフリでもしているという事になりますけれど」

千歳「ああ、せやねぇ」



向日葵「けれど、中からカギをかけた上でなおかつ死んだフリをするというのは」

向日葵「イタズラにしては、少し変です」

綾乃「ええまぁ、確かにちょっとわけがわからないわね・・・」


向日葵「なので、現在のこの状況は櫻子のイタズラとは考えにくいわけです」

綾乃「・・・うーん、そうかも知れないわね」

千歳「そうやなぁ。確かに、状況だけは推理小説の密室殺人っぽいなぁ」



向日葵「それに、櫻子は具合が悪くて倒れてるわけでもありません」

綾乃「え?そうなの?」

千歳「どうしてわかるん?」



向日葵「見てください。櫻子の倒れ方・・・」

向日葵「足が私たちのいる方・・・入口側に向き、頭がそれと逆ですね」

綾乃「あ、ああ、ええ、そうね」

千歳「そうやなぁ。それで何がわかるん・・・?」



向日葵「ええ。もし、誰もいない生徒会室で具合が悪くなって倒れたのなら・・・」

向日葵「少なくとも、外に向かって助けを求めるような倒れ方になるはずです」

綾乃「あ、そうよね。確かに外に出ようとして倒れれば頭が入口側になるわね」

千歳「そうかもなぁ。これはその逆ってこと?」



向日葵「ええ。頭が入口と反対方向で倒れている、という事は・・・」

向日葵「櫻子は、入口から逃げるようにして倒れた、という事になります」

綾乃「あー、そうかも知れないわねー」

千歳「確かに、具合が悪いのに入口から遠ざかろうとするのは不自然やなぁ」

イケメン金髪王子須賀京太郎に処女膜捧げる(`艸´;)で荒らしてる百合豚新スレ立てたんか百合百合新アニメ出たの?

>>35
荒らし行為に身に覚えはありませんね
誰かと勘違いされてませんか?



向日葵「また櫻子は寝てるだけ、としても、いくら眠くても床で寝るのは変ですし」

向日葵「それに、これは死んだフリをしてふざけてるわけではないという」

向日葵「確実な証明があるのです」

綾乃「え?確実な証明?」

千歳「うーん、何やろ・・・?」



向日葵「実は、この学校には死んだフリをして人を騙した者は」

向日葵「罰としてゴキブリを生きたまま食べさせられる、という校則があるのです」

綾乃「そ、そんな校則あったっけ・・・?」

千歳「え、えらい厳しいなぁ」

向日葵「・・・ですので、これがもし死んだフリでしたら」

向日葵「バレたら、櫻子はゴキブリを食わされます」



向日葵「ゴキブリ嫌いの櫻子が、そんなリスクを犯すわけがありません」

向日葵「なので櫻子は、今、確実に死んでいる、と証明できるのです」スパン

櫻子「・・・」

綾乃「お、思い切り頭を叩いて・・・」

千歳「で、でも大室さんピクリともせんなぁ・・・」



向日葵「ほら、この通り櫻子の頭を」スパン

櫻子「・・・」

向日葵「いくら叩いても動きませんわ。先輩がたも確かめますか?」

綾乃「い、いえいいわ」

千歳「え、遠慮しとくわぁ」



綾乃「そ、そうなると、犯人は誰って事になるのかしら?大室さんを・・・」

向日葵「・・・いえ、今回の事件は、犯人が誰かと言うよりも」

向日葵「なぜ、このような状況が生まれたかという事を解明することの方が重要です」

綾乃「そ、そうなの?」

向日葵「・・・そして、その真実は」



向日葵「杉浦先輩。先輩にとって、非常に残酷なものかも知れません・・・」

綾乃「へ・・・?私?」

千歳「綾乃ちゃんにとって?何でなん?」



向日葵「ええ、それは・・・」スパン

櫻子「・・・」

向日葵「これから、杉浦先輩自身に確かめてもらいます」

綾乃「え、ええ・・・」

千歳「な、何で今大室さんの頭叩いたん・・・?」



向日葵「・・・杉浦先輩」

向日葵「あなたは、今から明かされる真実を知る勇気がおありですか?」

向日葵「それが、たとえどんな結末だったとしても・・・」

綾乃「う・・・え、ええ・・・」

千歳「な、何やら本格的にミステリーみたいになって来たなぁ」

あ、そうなんですね
ありがとうございました



向日葵「・・・では」

向日葵「あちらを」スッ

綾乃「へ?冷蔵庫・・・?」

千歳「冷蔵庫が、どうかしたん?」

向日葵「お開けになって、中を確かめて見てください」



綾乃「え、ええ・・・。な、何だか緊張するわね・・・」

千歳「開けたら、中に生首がバーンとかかなぁ」

綾乃「ちょ、ちょっと怖い事言わないでよ千歳」

向日葵「その中に、今回の全ての真相があるはずですわ」



綾乃「わ、わかったわ。じゃあ、開けるわね・・・」

綾乃「・・・ゴクリ」

綾乃「・・・」

ガチャ



綾乃「・・・」

綾乃「・・・え?」

綾乃「そんな・・・」

千歳「ど、どうしたん綾乃ちゃん?」



綾乃「な、ない・・・」


綾乃「楽しみにしてた・・・」


綾乃「私の、プリンがーーーーーー!」

千歳「へ・・・?綾乃ちゃんのプリンが?」

向日葵「やはり・・・このような結果になってしまいましたか」



綾乃「ど、どこ?どこに行っちゃったの私のプリン?」

千歳「あ、綾乃ちゃん、落ち着いて」

向日葵「・・・この部屋に入った瞬間に」

向日葵「私は、ある違和感に気が付きました」

千歳「へ・・・?違和感?」



向日葵「職員室に出かける前と後で、明らかに部屋の様子に変化があったのです」

向日葵「櫻子が倒れていた以外に」

綾乃「あれ、高かったのにぃー!・・・い、いえまだ無くなったって決まったわけじゃないわ」

千歳「ま、まぁまぁ・・・。大室さんが倒れていた以外に変化・・・?一体、何やろ」



向日葵「それは・・・。あれです」ス・・・

綾乃「そうよ、きっとどっかにしまったのを忘れて・・・」

千歳「な、何や・・・?」



千歳「・・・あ、あれは・・・」

千歳「綾乃ちゃん、見たらアカン!」

綾乃「え、な、なに・・・?」



綾乃「・・・」

綾乃「・・・あー・・・」

綾乃「ゴミ箱に・・・」



綾乃「私の、プリンのカラだけが・・・。とほほ・・・」

千歳「何てことや・・・。綾乃ちゃんが楽しみにしとったプリンが、何て無残な姿に・・・」

向日葵「・・・杉浦先輩に、こんな悲しみを味あわせた犯人」

向日葵「許せませんわ!」



向日葵「・・・考えられるのは」

向日葵「櫻子が、私たちの居ない間に生徒会室に訪れて」

向日葵「杉浦先輩のプリンを盗み食いし、なおかつそれを誤魔化そうと」



向日葵「死んだフリをしている・・・と、いった所ですけれど!」スパン

櫻子「・・・」

向日葵「そうではありませんね。この通り、櫻子は死んでます」

向日葵「もしこれが死んだフリでしたら、ゴキブリを食わす所ですわ」



向日葵「けど、そうなると一体誰なんでしょう・・・」

向日葵「この事件の犯人は!」スパン

櫻子「・・・」

綾乃「ぐぬぬ・・・ええそうね、犯人は誰かしらー!」

千歳「まぁまぁ・・・」



向日葵「ええ、犯人は・・・よい、しょっと」

向日葵「・・・一体、誰かしら」パッ

ドスッ

櫻子「ぐえっ」

綾乃「あ、あれは効いたわね」

千歳「お、大室さんの上にそんな重そうなダンボール落としたらアカンて」



向日葵「本当に・・・。やっかいな事件ですわ!」スパン

櫻子「・・・」

綾乃「ま、まぁまぁもうそのくらいで・・・」

千歳「そ、そうや?やり過ぎはアカンで?」

向日葵「・・・全く。櫻子、先輩方に感謝するんですのよ?」



向日葵「では、事件の真相を真犯人の口から語ってもらいましょうか」

向日葵「何があったのかを、正直に話して謝れば、死んだフリをしても」

向日葵「ゴキブリを食べなくていい、という校則がありますから」

綾乃「そ、そうなの?」

千歳「つ、都合のいい校則やね・・・」

向日葵「ですので。ほら櫻子」



櫻子「・・・」

綾乃「・・・」

千歳「・・・」

向日葵「・・・」



櫻子「・・・よいしょ」ムクリ

綾乃「・・・」

千歳「・・・」

向日葵「・・・」



櫻子「・・・」

綾乃「・・・」

千歳「・・・」

向日葵「・・・」



櫻子「・・・あれはそう、今を去ること20分ほど前・・・」

綾乃「な、何だか普通に語り始めたわね」

千歳「ぎゃー、とか驚いた方が良かったやろか」

向日葵「正直に話さなければ、ゴキブリ食わせますからね櫻子」



櫻子「掃除当番だった私は、みなさんに少し遅れて生徒会室を訪れたのです・・・」


―回想―

ガラ

櫻子「今日はー!って、なーんだ誰もいないや」



櫻子「じゃあ、冷蔵庫開けちゃおっかなーっと。ふんふーん、何かあるかなー」ガチャ

櫻子「お!めっちゃうまそうなプリンが!」

櫻子「いっただきー!はぐはぐむしゃむしゃ・・・」

櫻子「ふー、おいしかった、満足満足っと」ポイ



櫻子「・・・」

櫻子「って、よく考えたらさ・・・」

櫻子「これって、人のだよね?杉浦先輩の名前も書いてあるし」

櫻子「なんで私って、いっつも後先考えないで冷蔵庫にある物食べちゃうかな」

櫻子「そのたんびに怒られてさ・・・。何回やれば学習するんだろ・・・」



櫻子「そ、それよりどうしよう、見つかったらたぶんめっちゃ怒られる・・・」

櫻子「・・・そうだ!」

櫻子「ここは、一回外に出て」

櫻子「みんなが揃った所を見計らって、いかにも今来たってフリをすれば!」

櫻子「私が食べたってバレない!あったまいー!」

櫻子「よーし、それじゃ早速・・・ん?」



…アアソウカモ…

オオムロサンナラ…

エエ、キタラキタデナマケテバッカデ…


櫻子(ゲッ!?帰ってきた!?)

櫻子(ど、どうしよう!・・・そ、そうだ内側からドアにカギをかけて!)カチャン



ヘンネ。カギガカカッテルワ…ガチャガチャ


櫻子(・・・ふぅ、あっぶねー、ナイス機転、私!)



センセイガマチガエテカケチャッタンチャウノ?


櫻子(これで、みんながどっか行ったスキに生徒会室を抜け出せば・・・)

櫻子(完全犯罪、成立だー!)

櫻子(どうだ、この勝負、私の勝ちだー!)



イエ、セイトカイシツノカギハワタシノモッテル1ツキリ…


櫻子(ゲッ!?そ、そういやそうだった、杉浦先輩はカギ持ってたんだー!)

櫻子(ど、どうしよう、どうしよう!)



オオムロサン、オオムロサン?

ハイルワヨ…カチャン


櫻子(・・・)

櫻子(・・・死んだフリしよ)








櫻子「と、いうわけだったのです・・・」

綾乃「ああ、だから内カギがかかってた上に大室さん死んだフリなんかしてたのね」

千歳「真相がわかれば、あっけないもんやなぁ」

向日葵「櫻子。あなた先輩のプリン食べたの誤魔化そうとするだけに飽き足らずみんなに迷惑かける所だったんですからね」



櫻子「・・・杉浦先輩」

櫻子「すんませんでしたーっ!」ドゲザ

綾乃「まぁまぁ、食べちゃったものはしょうがないわ。とほほ・・・」

千歳「綾乃ちゃんは優しいなぁ」

向日葵「本当はもっとお仕置きしたかったんですけど。
優しい先輩方で助かりましたわね櫻子」



櫻子「ねぇ先輩たち、正直に話したし、ちゃんと謝りましたよね?」

櫻子「これで、校則のゴキブリ食べさせられるってのはナシですよね?」

向日葵「そんな校則ありませんわよ」

櫻子「あっ、だ、騙したな向日葵ーっ!」



綾乃「まぁまぁ、でも大室さんが無事で良かったわ」

綾乃「気分が悪くて倒れたんじゃなくて、安心したわよ」

櫻子「す、杉浦先輩・・・!」



櫻子「私、こんないい先輩に、何て事を・・・。ううっ・・・」

綾乃「まぁまぁ。プリンより、可愛い後輩の方が大事よ・・・とほほ」

櫻子「杉浦先輩・・・!」

千歳「さすが、綾乃ちゃんは懐が広いなぁ」

向日葵「あんまり優しくするとつけ上がりますわよ」



櫻子「・・・それよっか」

櫻子「やい向日葵!人の頭パンパンパンパン叩きやがってぇー!」

櫻子「ダンボールまで落としやがって!イテーんだよバカ向日葵!」



櫻子「何が密室殺人だ!もったいつけやがって」

櫻子「全部わかってたんなら、最初っからそう言えーこのバカっぱい!」

向日葵「・・・あら櫻子、何か勘違いしていません?」

櫻子「へ?何が?」



向日葵「密室殺人は、これから起こるんですのよ?」

櫻子「へ?」



向日葵「ここで、櫻子を始末して」

向日葵「部屋にカギをかけて、私たち全員が口裏を合わせれば・・・」ポキポキ

櫻子「ぎゃーっ!?ひ、人殺しーっ!」

綾乃「た、確かに密室殺人になるわね」

千歳「これは名探偵でも解決は難しいなぁ」



向日葵「待ちなさい櫻子!全く、あなたと来たらみんなに迷惑を・・・!」

櫻子「や、やめろ向日葵ーっ!暴力反対ーっ!」

ドタドタ・・・

綾乃「・・・」

千歳「・・・」



千歳「・・・え、えーと」

千歳「生徒会密室殺人事件、次回へ・・・?」

綾乃「続かないわよ・・・。はぁ、私のプリン・・・」


終わり

以上になります
読んでくれた方ありがとうございました

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