仮面の名探偵 (82)

仮面ライダーエグゼイド×名探偵コナン
これは阿笠「出来たぞ新一!安価スイッチじゃ」
阿笠「出来たぞ新一!安価スイッチじゃ」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1498644353/)と
コナン「中の人スイッチ?」
コナン「中の人スイッチ?」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1499082112/)の続編となります
なお今回から一層クロスオーバー色が強くオリジナル設定も出てきたりするので苦手な方はバック推奨です
エグゼイドの時系列はタドルレガシー及びハイパームテキ登場以前です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501498031

最近彼女はある夢を見る

決して悪い夢ではないが不思議な夢

どの夢にも共通してるのは毎回ある仮面の戦士が現れる事

そして

灰原「貴方は……誰?」
答えは帰ってくる事なく彼女は夢から醒めるのであった

灰原(また……あの夢)

灰原(一体何なのかしら)
そう思うと彼女は時計に目をやった
針はまだ午前4時を指している
灰原哀は工藤新一が誘拐されて以来同じ夢を何度も見る
それが自分でも何なのかはわからないものの嫌な気分はしなかった
あの夢の戦士が身近にいる人物である気がしたからだ

灰原「……だとしたら、誰なのかしら」

そんな事を考えてると再び眠気が襲う
彼女は再び眠りに落ちる

キロ.....オキロハイバラ....

コナン「起きろって灰原!」

灰原「どうやら二度寝してしまったみたいね」

コナン「そろそろ先生が来るぜ」

宝生永夢「おはようコナン君、哀ちゃん」

コナン「おはよう宝生先生!」

永夢「ちゃんとした食事を食べされられないで悪いけど……どれでも好きな物食べて」

コナン「ありがとう先生。ほら灰原も」

灰原「…………」

コナン「ご、ごめんね先生。最近こいつ元気なくてさ」

永夢「無理もないよ……あんな事があったからさ……けど新一君も哀ちゃんの笑顔も僕が取り戻すから」

永夢「取り敢えず僕は診察があるからまた昼頃に来るよ」

コナン「うん!いってらっしゃい先生」

俺達は新一が連れ去られたあの日から花家先生達に連れられて
CRという施設に泊めさせてもらっている
宝生先生は良い人だし、ポッピーピポパポとかいう変だけど元気な女の人にもよく面倒を見てもらってありがたいとは思ってる……けど

コナン「新一の奴……無事でいてくれよな」

何も出来ない自分の無力さがもどかしかった
灰原はあの日以来から俺以外の他人に心を開かなくなった
それどころが今は俺とも話す機会も減った
結局俺は何も出来ないタダの推理オタクなのか
そう思うと檀正宗という男や自分に対する怒りが湧いて来る

コナン「力が……力が欲しい」

灰原「…………」

幻夢コーポレーション

正宗「来たか」

財前美智彦「久しぶりだな……檀正宗」

正宗「それにしても君も懲りずに蘇るものだな」

財前「君こそ……刑務所から出所して何やら壮大なプロジェクトを進めてるみたいじゃないか」

正宗「そんな話をしに来たわけじゃないだろ……受け取れ」

正宗は新一のデータが入ったガシャコンバグヴァイザーを差し出した

正宗「君の研究に協力しよう……ただしそれに見合った報酬を戴く」

財前「いいだろう」

二人は固い握手を交わす
それは事件の幕開けにして新たな闘いの合図であった

警視庁

高木「まさかあの新一君が……」
ちょうど警察では工藤新一の誘拐事件について捜査会議が開かれていた
東の高校生探偵という呼び名もあって新一の名は有名でありそれだけに衝撃的な事件である

「被害者は夜の○時頃、子供2人と帰宅中……」

会議は行えど中々進展しない……そんな中

「この事件、自分が担当します!」

男が起立して言った

「君が担当してくれるか泊君」

「泊君なら安心だ」

高木「えっ?えっ?」

その発言者は元特状課にして今は捜査一課のエース
泊進ノ助その人であった

会議終了後

高木「佐藤さん、あの人誰です?」

佐藤「知らないの!?高木君」

高木「えっ」

佐藤「泊刑事はあのロイミュード事件を解決して出世したエリート中のエリートよ」

高木「はぇ~」

佐藤「それに仮面ライダーだったのよ」

高木「佐藤さん~仮面ライダーなんて都市伝説じゃないですか~いるわけn」

佐藤「泊刑事の場合は新聞やテレビで正体を世間にバラしてたわよ」

高木「えっ」

佐藤「もう少し世間を知りなさい、高木君」

高木「…………」ションボリ

泊進ノ助「さて、どうするかな」

進ノ助「この事件に奴らが関わってるのはほぼ間違い無い」

進ノ助「だとしたら、俺1人じゃ足りないな」

進ノ助「恐らくただの警察じゃ手に負えない事件だ」

「ただの警察じゃなきゃいいのか」

進ノ助「誰だ!?」

振り返ると警察の制服を着ている男が居た
だが只者じゃないオーラが出ている
まるで別世界の人間のような……

門矢士「可愛い後輩達から頼まれててな」

士「力を貸すぜ、仮面ライダードライブ……泊進ノ助」

某所

火野映司「どこだ?米花町って」

映司「左さん達はもう着いてるみたいだし」

「おい、あれ仮面ライダーじゃないか?」

映司「君達、ちょっといいかな」

ライドプレイヤー1「レアキャラがいたぞー!」

ライドプレイヤー2「俺が倒してやる!」

ライドプレイヤー3「いや、私が!」

映司「ちょっとちょっと!落ち着いて!」

ライドプレイヤー4「問答無用!」

映司「仕方ない……ここは」チャキ

映司「変身!」タカ! トラ! バッタ! タ・ト・バ! タトバ! タ・ト・バ!

オーズ「ハッ!」
現れた三色の戦士ーー仮面ライダーオーズーーは自分の手に届く命を救う為に戦う
二度とあの少女のような悲劇を繰り返さない為に

昼 CR
永夢「コナン君、お昼持って来たよ」

コナン「あっ、先生お帰り」

永夢「ふぅ~疲れた。あれ、哀ちゃんは?」

コナン「あいつなら引きこもってるよ」

永夢「そっか……一刻も早く新一君を連れ戻さないとな」

ポッピーピポパポ「永夢~!緊急通報だよ~!」

永夢「休憩時間だけど……急がなきゃ」

コナン「行くんだね先生」

永夢「うん。コナン君と哀ちゃんはここで大人しくしててね」

コナン「いってらっしゃい」

永夢「行こう!ポッピー」

コナン「宝生先生はああ言ってたけど、ここでじっとしてらんねぇ」

コナン「新一の奴もいるかもしれないし、俺も行くか……灰原?」

灰原「…………行ってはダメ」

コナン「!」
灰原はコナンの手を掴んでいた

灰原「貴方殺されるかもしれないのよ」

コナン「手を離してくれ灰原」

灰原「私を……一人にしないで……」

コナン(俺はまた灰原に言わせてしまうのか)

コナン(一人にしないで……って)

コナン(それでも……それでも……俺は!)

灰原「なーんてね」

コナン「へ?」

灰原「危なっかしい事ばっかりする名探偵さんに釘を刺す為に今みたいな演技をしたのよ。少しは自分の身を省みると思ってね」

コナン「ったく、オメーはよ……」

灰原「繰り返し言っておくけど、無茶だけはしないでね江戸川君」

コナン「バーロ、わかってるさ」

コナン「行って来る」

灰原「いってらっしゃい」

現場

パラド「待ってたぜ、永夢」

永夢「パラド……!」

グラファイト「仲間が大分減ってしまったんでな」

グラファイト「ここで貴様を倒す」

永夢「それはこっちの台詞だ!」マキシマムマイティx!

グラファイト「培養」

パラド「マックス大変身」パ-フェクトノックア-ウト!

永夢「マックス大変身!」マキシマムパワ-x!

レベル99同士の激しい戦いが繰り広げられる
だが2vs1ということもあり次第に追い詰められていくエグゼイド

エグゼイド「やっぱりこっちが不利か……」

パラドクス「終わりだ永夢」ウラワザ!

グラファイト「さらばだエグゼイド!ドドドトド紅蓮爆竜剣!」

スナイプLv50「させるか!」バンバンクリティカルファイヤ-!

ゲンムx0「ここで永夢を失うわけにはいかない……来いパラドォ!」

エグゼイド「大我さん!黎斗さん!」

パラドクス「俺の邪魔をすんなよ。白けるぜ」

「諸君、そのゲームは無効だ……」


コナン「着いた……ここが現場だよな」

コナン「あいつは!」

クロノス「君達商品同士で勝手されては困るのだよ」

パラドクス「知るかよ、邪魔すんな!」

グラファイト「どうやらレーザーはいないみたいだな……喰らえ!」ピシュン!

クロノス「またゲムデウスウイルスか……そう焦るな今日はスペシャルゲストも呼んである」

ゲノムス「久しぶりだな……仮面ライダー共よ」

エグゼイド「お前はあの時……」

パラドクス「俺たちで倒したはずじゃ……」

ゲンム「貴様もコンテニューしたというのか、財前美智彦!」

ゲノムス「ああ、その通りだ。貴様等仮面ライダーに復讐する為に私は蘇った……より強化されてな!」

スナイプ「てめぇ……もう一回あの世に送ってやる!」キメワザ!

ゲノムス「無駄な事を」

その瞬間ゲノムスは高速で移動しスナイプとゲンムのゲーマドライバーに触れた

大我「変身が解けただと!?」エラ-

黎斗「貴様何をしたぁ!」エラ-

ゲノムス「ゲーマドライバーに変身解除用のウイルスプログラムを流し込んだ……これでもう変身できまい」

大我「くっ……!」

エグゼイド「ならばお前を倒すまでだ!」

クロノス「おおっと、マキシマムマイティX……この少年がどうなってもいいのか?」

ゲノムスはバグヴァイザーから新一のデータを解放した
既に一部は怪人化しかけている
新一「くっそ……こんなの!」

コナン「新一!」

クロノス「ん?あの少年は」

エグゼイド「コナン君!どうして……」

コナン(しまった!)

クロノス「これはこれは……もう一人の方にも価値はある。回収させてもらおう」

大我「逃げろ!坊主!」

クロノスはコナンに向かって歩き出す
恐怖の余りその場から動き出せないコナン
その時

コナン(悪い灰原、最後まで守れなくて)フリ-ズ!

コナン「何だこれ!うわーっ!」
コナンは現れた魔法陣に吸い込まれって行った

エグゼイド「今のは……まさか」

クロノス「逃したか……興が冷めた。退くぞ財前」

ゲノムス「ああ」




操真晴人「どうやら間に合ったみたいだが……まだ本格的に行動する時じゃないか」

晴人「それまで頑張れよ、後輩」

再開致します

CR

コナン「うわぁぁぁぁぁぁっ!」ボ-ン!

灰原「おかえりなさい……って貴方どこから出て来たのよ?」

コナン「突然目の前に魔法みたいなのが出てきてよ……それで……」

灰原「寝不足なんじゃないの?私も言えたことじゃないけど……ふぁーあ」
ウィ-ン
永夢「コナン君!勝手にここから動いちゃダメじゃないか!」

コナン「ごめんね、宝生先生……もしかしたら新一兄ちゃんがいるんじゃないかなって思って」

永夢「気持ちはわかるけど……」

コナン「ねぇ先生、ちょっといいかな?話があるんだけど……場所を変えてくれない?」

永夢「わかった、屋上に行こう」

コナン「あ、灰原はここにいてくれよな」

灰原「なによ、相棒に隠し事かしら?」

コナン「そんなんじゃねえから待っててくれよ……」

屋上

永夢「話って何かな、コナン君?」

コナン君「適合手術ってどうやったら受けられる?」

永夢「……!何を言ってるんだ!」

コナン「知ってるよ僕、先生達は皆仮面ライダーになる為に適合手術を受けてるって」

永夢「わかってるのか!どんなに危険な事なのか!」

コナン「わかってるさ!」

永夢「!」

永夢(この子……本当に小学生なのか?)

コナン「先生……実は俺たちさ……」

コナンは自分と灰原の身の上を語った
元々自分が高校生であり、ある組織によって薬を飲まされ小さくなった事
その薬はある組織によって作られ、灰原はその組織の一員だった事
自分と新一は元々一つの存在であった事
そして自分達が親のように慕っていた阿笠博士に裏切られた事を……

灰原(話っていうから気になるじゃない)

灰原(何を話してるのかしら……)

コナン「俺はアイツを守るって約束したんだ」

コナン「けど俺はあの夜の日、灰原を泣かせてしまった……そして今日も言わせてしまったんだ」

コナン「一人にしないで……と」

コナン「けどその後いつもみたいに誤魔化したんだ……なーんてねって」

灰原(……!)

コナン「今の生活以前にも灰原には色んな苦労や迷惑をかけてきた」

コナン「アイツだって元々俺と変わらない普通の人間なのに……優しい奴だから全部背負いこんで生きてたんだ」

コナン「なーんてねって言って……きっといつも本当の気持ちをしまい込んでいたんだ」

灰原(そんな……全部わかってたっていうの?)

コナン「同じ秘密を共有し合う仲間だったからかもしれない……俺は薄々灰原の事が気になっていた」

コナン「そして、新一と分裂した時に気づいたんだ」

コナン「俺は……灰原の事が好きなんだろうなって」

灰原(えっ……///)

灰原(そ、そんなの直接言いなさいよ!///)

コナン「だから俺は力が欲しい」

コナン「大切な人達を守り抜く力が!」

永夢はコナンの言うことを一通り聞き考えた
大切な人達を守る為の力……それを手に入れるという事の意味を教えておかなければと

永夢「コナン君、僕達仮面ライダーの殆どは決して望んで力を手に入れたわけじゃないんだ」
そう言うと永夢は色々な戦士の話をし始めた

指輪の魔法で人々の希望を守る魔法使い

人類を信じ全てを背負って遠くの星へと旅立ち神となった鎧武者

事件をトップギアで解決する熱き刑事

偉人達と共に戦い心を通わせた一度死んで蘇った英雄

他にも色々な戦士の話を聞かせた……
何かを手に入れる事は何かを捨てる事
最悪の場合命を捨てる事になる
それでも君に覚悟があり最後まで戦い抜けるなら
君は力を手に入れていい
それが永夢の答えだった

コナン「俺は…………」

灰原(ドアから盗み聞きしてて……まさか彼の本当の気持ちを知る事になるなんて)

灰原(私は江戸川君の力になりたい……!その為に出来ることは……)

幻夢コーポレーション

新一「頼む……もう殺してくれぇぇぇ!」

新一の怪人化は進む一方で止まりそうになかった

財前「ダメだ、君は私の研究の成果なのだから」

新一「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

正宗「財前、その辺にしておけ……これからのディナーが不味くなるだろう……」

正宗「この少年の監視を頼んだぞ……爆走バイク」

九条貴利矢「了解」
正宗と財前は会食へと向かった


新一「なぁ、アンタ……頼むよ。俺を殺してくれ」


貴利矢「一つ言っておくぜ、高校生探偵の工藤新一君」

新一「なんで俺の名前を……」

貴利矢「真実を余り追い求めるな……じゃないと自分みたいに死んじまうぜ」

貴利矢「真実はいつも一つでも、結末は一つじゃない」

新一「何言ってんだ……アンタは生きてるじゃないか」

新一「それに俺は将来探偵になって……」

貴利矢「いいのか?また大切な人を待たせちまって?」

新一「それは……!」
思えば自分の悪い癖で関係の無い事件に首を突っ込む余り俺は黒づくめの男達に襲われ蘭の元にしばらく帰ってこれなかった
こうして現にも俺は囚われてまたあいつと離れ離れになってしまっている

貴利矢「だから死ぬな……必ず助けが来る」

新一「……いいのか?そこまで言ってしまって」

貴利矢「自分もそのうち帰る予定なんだ……あいつらの元に」

新一「そうか……」

新一(何としてでも俺は生きる……そして必ず蘭の元に)

新一(蘭……)

毛利探偵事務所

蘭「なんでよ……なんでなのよ……」

蘭「どうしてまた私の前からいなくなっちゃうのよ……」

蘭「新一……会いたいよ……」ポロポロ

蘭「神様……新一を助けて……」

彼女のその悲痛なる願いは
遥か宇宙を越えて
あの星へと届く



葛葉紘汰「今……助けてって聞こえた」

高司舞「また誰かが呼んでるんだよね、紘汰」

紘汰「また誰か苦しんで泣いているんだ……地球へ行く」

舞「気をつけてね」

紘汰「ああ、行ってくる!」ウィ-ン!

その神々しき男は頭上にクラックを作り上げた
かつてこの男は……最大の強敵にして友であった男との決着をつけ自分の故郷である地球を去った
全てを背負って

(ーーお前は……本当に強いーー)

(ーー俺に勝って手に入れた未来だ、意地でも守れ!ーー)

紘汰「ああ、守るさ……絶対にな」

紘汰「ここからは俺のステージだ!」
始まりの男ーー葛葉紘汰ーーはクラックの空間へと飛んだ

夕方
園子「蘭……今日も来なかったね」

世良「仕方ないさ、あんな事があったんだから」

世良(よくも新一君を……許せない!)

園子「ま、こんなしんみりした話はやめてさ……そういえばどっかの高校から来たあの先生強烈だったわね」

園子「元ヤンっぽいというか今でもヤンキーというか」

世良「あ、ああ……名前は確か」

世良「如月弦太朗……」

如月弦太朗「ああ~疲れた~」

如月弦太朗は天ノ川学園高校の教師であったが
この度帝丹高校に一時異動という例の無い形で転勤して来た
本人もこの町に呼ばれた気がしたと言っていたが今はそれどころでは無かった

弦太朗「そういえば昼から何も食べてねぇ……」

弦太朗「取り敢えずメシでも食うか」

弦太朗「そうだな……あの寿司屋にしよう」ガラガラ

ケビン「へいらっしゃい」

弦太朗「アンタなんかすげー親しみを感じるぜ」

ケビン「そうか」

ケビン(変わった男だ)

弦太朗「そうだな……まずは安い奴から……」

キャー!
外から叫び声が聞こえる

ケビン「すまないお客さん、寿司は後だ!」

弦太朗は心の中で空腹から怪人への怒りを募らせるが次に見た物で何もかもが吹き飛んだ

弦太朗「ちょっと!それ貸してくれ!」

ケビン「これの事か?」

弦太朗「なんでフォーゼドライバーがここに……?」

数ヶ月前のスイッチの効力がまだ残っていた為
フォーゼドライバーは消滅していなかった

ケビン「これ店の前に落ちてたんだよな……それフォーゼドライバーって言うのか」

弦太朗は咄嗟にフォーゼドライバーを腰に巻く
レバーと共に自らのテンションも上がってくる

3.2.1

弦太朗「変身!」
レバーを引くと共に弦太朗の体が白い強化服に包まれていく
叫ばれずにはいられない
考えるより先に声が出た

フォーゼ「宇宙キタァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

ケビン「おお、アンタがするとなんかしっくりくるな」

フォーゼ「兄ちゃん、これ幾らだ?」

ケビン「タダでいいから持って行ってくれ、そして怪人を倒して来てくれ」

フォーゼ「おおー!ありがとう兄ちゃん。ほれ!」

ケビン「おお、なんだ?」

即座にフォーゼとケビンは友情の印を交わす

フォーゼ「じゃあな!」

キャ-!  キャ-!
ライドプレイヤーa「全然歯が立たねえ!」

ライドプレイヤーb「どうすればいいんだ……」

パラドクス「おいおい、その程度かよ白けるぜ」

フォーゼ「うおおおおおおおおりゃ!」
フォーゼがロケットモジュールで飛んで来た

パラドクス「何だお前!?」

フォーゼ「俺は仮面ライダーフォーゼ!全てのライダーとダチになる男だ!」

パラドクス「そうか……心が躍るなぁ!」
パラドクスはフォーゼに襲いかかる

フォーゼ「おい何しやがる!お前も仮面ライダーだろ!?」

パラドクス「何言ってるんだこのゲームは生き残りを賭けたゲームなんだぜ」

パラドクス「お前も楽しめよ」

フォーゼ「こうなったら……割って挿す!」マケネットオン!
フォーゼはマグネットステイツにチェンジし超電磁砲を連射する

パラドクス「この俺を……楽しませてくれよ!」

フォーゼは次々とステイツチェンジするが
パラドクスLevel99の力を前に押される

フォーゼ(コズミック)「クソっ……コズミックの力が押されるなんて……」

パラドクス「楽しかったぜ……じゃあな!」
ウラワザ! パ-フェクトクリティカルノックアウトボンバ-!

w(cjx)「ダブルエクストリーム!」
突如現れたwサイクロンジョーカーエクストリームのキックがパラドクスの必殺技を相殺する
w(翔太郎)「大丈夫か、弦太朗?」

フォーゼ「左先輩、お久しぶりっす!」

w(フィリップ)「君も無茶するね……彼は上級バグスターの一人だ。僕らからしたら分が悪い……ここは退こう」

フォーゼ「了解っす!」スモ-クオン!
フォーゼは煙幕を張った

パラドクス「待て!」

パラドクス「ちっ、逃したか……白けるぜ」
パラドもまた何処かへと消えた

某所
進ノ助「よく来てくれたな、タケル!」

天空寺タケル「お久しぶりです泊さん!」

士「お前が仮面ライダーゴースト……天空寺タケルか」

タケル「あの……この人は?」

進ノ助「仮面ライダーディケイドこと門矢士、世界を廻るライダーだ」

タケル「そうでしたか……よろしくお願いします」

士「ああ、こちらこそよろしく頼む……さて今回の件だが」

士「既にwやオーズ、フォーゼが動き出している」

士「恐らく他のライダーも一緒だろう」

タケル「そんなに先輩方が……」

士「そこで明日、進ノ助が警察の権力を持って仮面ライダークロニクルの販売差し止め及び檀正宗の逮捕に乗り出す」

タケル「ですが僕達は……」

士「俺たちは最終手段だ。檀正宗が抵抗して来た時、集まったライダーで奴を叩き潰す」

進ノ助「証拠は揃ってるし、奴は一度収監された身だ……恐らく奴を確保する事は出来ると思うが、もしもの時のためだ。頼んだぞタケル」

タケル「僕も精一杯協力させていただきます!」

進ノ助「ありがとう……ん?電話か」♪ピロピロ


高木「もしもし、泊君かい?」

進ノ助「高木刑事、どうかしましたか?」

高木「言いにくいんだが……警視庁は今回の事件の捜査を打ち切る」

進ノ助「そんな!一体どうして!」

高木「警視庁宛てに檀正宗からのメッセージが送られた……これ以上捜査を進めれば仮面ライダークロニクルやゼロデイで命を落とした者のデータを消すと」

進ノ助「……!」
色々捜査を進めてきた進ノ助は知っていた
仮面ライダークロニクルというゲームは命を賭けたサバイバルゲームであり
それによって失われた命は檀正宗が管理している事を
恐らく警察官の中にも家族や親戚がゼロデイや仮面ライダークロニクルで命を落とした者がいたのだろう……だが……

進ノ助「だったら……新一君はどうなるんです!」

高木「残念ながら……」

進ノ助「ふざけるな!警察官だったら今目の前にある事件を解決すべきだろ!」

高木「泊君!これは上からの命令だ!これ以上警察としては動く事は出来ない……以上だ」プツッ

進ノ助「クソッ……!」

再開します

士「どうやら警察は動けないみたいだな」

進ノ介「ですが俺は動けます!」

士「やめておけ、命令違反は処分の対象だぞ」

士「お前の家族はどうするつもりだ」

進ノ介「……!」
愛する妻と息子……進ノ助の頭に守るべき者たちの顔が頭に浮かぶ
檀正宗が人々の命のデータを人質にしている以上捜査を続ければ
警察は人々からバッシングを受けその原因である進ノ助の処分は重いであろう

進ノ介「クソっ!俺は……!」

タケル「泊さん、あとは僕達でなんとかします」

進ノ介「だけど……!俺は変身できなくても……」

士「お前はライダーである前に市民を守る警察官だ……市民と家族を守る事だけに専念しろ」

士「心配するな、俺たちは仲間だ」

進ノ介「………………」

士とタケルは何処かへと向かった

これまで進ノ介のすけを助にしてた
恥ずかしい
脳内変換でお願い致します

CR

永夢「緊急通報はあったけど……誰もいなかったし」

ポッピー「何だったんだろうね」

コナン「大変だ!先生!」

コナン「灰原が……灰原がいねぇんだよ!」

ポッピー「も~ピプペポパニックだよ~!」

永夢「そんな……哀ちゃんが……?一体何処に?」

コナン「俺に意識が無かったばかりに……意識が無かった?」

コナン(そういえば、麻酔針を刺されたような……)

コナン(まさか灰原の奴一人で檀正宗の元に……?俺が止めるだろうと思って)

コナン「先生、もしかしたらあいつ一人で檀正宗の所へ!」

永夢「大変だ!奴は危険過ぎる……今何をしだすかわからない!急ごう!」

旧阿笠邸

灰原(江戸川君の力になりたいと思ったけど)

灰原(結局、私は博士に頼るしかないのね)

灰原はこの状況を打破する為に自分ーー灰原哀ーーの生みの親でもあり……自分の忌むべき記憶の象徴でもあった阿笠博士の家に向かっていた
もちろん博士はいない……だが博士の家に行けばなんとかなる気がしたのだ

ガチャッ

灰原「お邪魔しまーすって……私何言ってるのかしら」

灰原「誰もいないはずなのに……ね」

灰原は家の中に入る
懐かしいと同時に思い出したくなかったという思いがよぎった
あの後博士の発明品は殆ど灰原が回収したが博士の家が広過ぎる為、行き届いてない所もあった

灰原「ここには何も無いわね……」

灰原「ここにも」

灰原「本当に何にも無いわね」

灰原「ここで最後……」ガチャッ
気づけばある地下室の中に入っていた
灰原「お願い……何か……あった!」

灰原はスイッチを見つけた
阿笠博士の作るスイッチは人物や世界、時空までに影響を及ぼす効果の大きい物が多い
前に一度使った異世界スイッチなんかは光彦が惨たらしく殺されてる所を見たり、20年後の世界でたった一人で黒の組織と戦う工藤新一を見たりと……ある意味凄い物であった
このスイッチも期待できるもので間違いない

灰原「押すわよ……」ポチッ


押してみたものの周りは静寂に包まれている
博士のスイッチは大きな効果の物が多い
やっぱり外に出てみないとわからないだろう
そう思い灰原は地下室を後にしようとする


「ワシじゃよ」

灰原「え?」
聞き覚えのある声である
阿笠「ここじゃよ」

灰原「は……かせ……?」
既に目には涙が溢れている

阿笠「この映像を見てるという事は……ワシは既にもう……」

阿笠「恐らくこれを見てるのは新一か哀君、どっちかだと思うが……話をさせてもらう」

阿笠「まず新一や蘭君、哀君それに少年探偵団の皆に謝らさせてもらう……今まで黙っててすまなかった」

阿笠「ワシは世界を変える為に組織を発足させた。その為にも人体実験もして来た……最もたる例が新一と哀君……君達じゃ」

灰原「そんな……」

阿笠「だがワシは君達と触れ合う内に実の息子や娘のように思っていた……これは本当じゃよ」

阿笠「だが天はワシの所業を許さず、結局このような事になってしまった」

阿笠「今更君達に許してもらおうとは思わん……がこれだけは言わせて欲しい」

阿笠「君達を愛していた……本当に」

灰原「は……かせ……なんでぇ……」

阿笠「さて、本題じゃがこのスイッチはただワシのメッセージを伝える為だけに作ったわけじゃない」

阿笠「こっちについて来てくれるかの」

阿笠博士のホログラムはそう言うと更に地下へと向かった
灰原もそれに続く

灰原「これは……」

灰原(夢に出てきた戦士のベルト・・・)

阿笠「いざという時に開発しておいた物じゃ。これを使用できるのはコナン君……または新一じゃろ」

阿笠「世界もしくは大切な人達に危機が迫った時に使ってくれ」

阿笠「最後に言っておくが……このベルトを使うには相当の覚悟がいる。自分でも言うのも何だが大いなる力にはリスクがつきものじゃからのぉ」

阿笠「それじゃ、くれぐれも悪用するんじゃないぞい」

灰原「待って!博士!」
阿笠博士の映像は途切れた
改めてベルトに目をやると錠剤を模した様なカプセル……薬が入ってるのか何やら物騒な気がする
一応説明書は付いていた……ベルトの名は

灰原「ディテクティブドライバー……」

灰原「取り敢えずこれを江戸川君に……」

コナン「見つけたぜ灰原」
家の外に出ればコナンが居た

灰原「なんでここにいる事が?」

コナン「人は死ぬ前に自分の故郷に帰りたいって思うらしいからな……お前、一人で檀正宗の元に……」

灰原「行かないわよ、バカね」

コナン「じゃ、なんで俺に麻酔針を?」

灰原「どっかの心配性な探偵さんが一人で外出する事を許してくれないと思ってね」

コナン「勝手に離れんなよ!」

灰原「!」ビクッ

コナン「お前を……守ってやれねーだろ……」

灰原(…………///)

灰原(貴方は何でそんなに強くて優しいのかしら)

灰原(私はそんな貴方が愛おしい……いっそ言ってしまおうか)

灰原(しがらみも無い今……貴方を愛する一人の女として)

灰原「ねぇ、江戸川君」メスゥ

コナン「な、なんだよ……女の子みたいな顔しやがって」

灰原「なんですって……!」イライラ

コナン「おい、ちょっ落ち着けって」

クロノス「見つけたぞ君達」

コ・灰「!」

コナン「檀正宗!」

クロノス「君達を回収する」

灰原「ふざけないで!貴方の言いなりになんてならないんだから!」

クロノス「何だと……シェリー」

灰原「その名前で....私を呼ばないで!」

クロノス「君が運命に抗おうが、あの組織の一員であったことに変わりは無い。次はどんな発明でどんな人を不幸にするんだ……?」

灰原「…………!」

灰原(そうか、幸せな日常の中で忘れてた……私のした事は許されない事)

灰原(私はやっぱり……)

コナン「お前……いい加減にしやがれ!」

コナン「お前に灰原の何がわかるんだ!こいつはいつも自分の気持ちを押し殺して俺の為に……赤の他人である俺に解毒剤を作り続けたんだ。家族や仲間思いの優しい奴なんだよ!」

灰原(江戸川君……)

コナン「俺が居なくなった時だって傷だらけになって探してくれたし、蘭に会う時だって色々細工して助けてくれた……それにこいつは不本意でやった事なのに自分のした事がわかってるんだ……お前みたいな屑に言われる筋合いは無い!」

クロノス「君の反論は全て感情論でしかない……」

コナン「人には感情があるから事件が起きるんだ!お前だって……」

クロノス「お前だって人間だから人攫いしてるんだろうと言いたいところだろうが……それは違う」

クロノス「私は世界そのものなのだ!善悪など世界である私のルールが決める事だ……」

コナン(こいつ……最早何を言ってるのかわからねぇ!)

エグゼイド「見つけた!クロノス!」

ゲノムス「させんぞ!」

エグゼイド「邪魔するな!財前!」

クロノス「そうだな……」ポ-ズ.... リスタ-ト.....

灰原「離して!」

コナン「灰原!」

クロノス「この少女はいただく」

コナン「ふざけんじゃねぇ!」キュイ-ン!
コナンはキック力増強シューズを起動する
エグゼイド「危ないコナン君!」

クロノス「ふんっ!」

コナン「ぐばあっ!」

灰原「江戸川君!」

クロノス「ハアッ!」

コナン「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
蹴られ踏まれコナンは既に血まみれだった

灰原「やめて!これ以上彼を傷つけないで!」

クロノス「退くぞ財前」

ゲノムス「ちっ……次が貴様の最期だ……」

エグゼイド「待てっ!」
クロノスはゲノムスと共に灰原を連れ去って行った

コナン「クソォ!灰原!灰原ァァァァァァァァァァ!」

地下 ドライブピット

ベルトさん「また君か……鎧武」

紘汰「悪いなベルトさん、何度も起こしちゃって」

ベルトさん「それはお互い様だ。君は天から私は地の底から……この星もよく危機に晒されるものだ……」

紘汰「それをどうにかする為の俺達だ。進ノ介もアンタを待ってる」

紘汰「力を貸してくれ、ベルトさん」

ベルトさん「もちろんだ鎧武、また共に戦おう!」

新一…………灰原…………蘭…………
なんで俺を置いて行くんだよ…………
なぁ光彦に元太に歩美……お前らまで……
嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だ!

コナン「あああああああああああああああああああ!」

仮野明日那「大丈夫!?コナン君」

コナン「明日那先生……?俺は……」

明日那「ずっと魘されてて叫び始めたから心配したよ……」

コナン「痛って…………そうか、昨日のは夢じゃないのか」

コナン「夢だったら……どんなに良かったことか……」

明日那「コナン君……?」

コナン「なんでもないよ先生。心配かけてごめんね!」

明日那「大丈夫なら良いけど……何かあったらいつでも呼んでね」

コナン「ありがとう先生」

最近忙しかったので中々更新できませんでしたが
今から投下したいと思います

♪ピロピロ
コナン「電話か……もしもし」

正宗「やぁ、平成のホームズ君」

コナン「檀……正宗……なんで……」

正宗「おいおい……そんな怯えるな……今日は君と取引しようと思ってな」

コナン「取引だと……?ふざけるな!誰がオメーなんかと!」

正宗「今日の午後までに米花町の廃工場まで来い……もちろん一人でな……そうすれば灰原哀と工藤新一の身柄を返してやる」

コナン(見え透いた取引だ……殺されるかもしれないな俺)

コナン(だけど応じなければ灰原や新一は帰ってくる事すらない……だったら答えは一つ)

コナン「わかった、時間は?」

正宗「時間は改めて指定する……では」

灰原「江戸川君に何を吹き込んだの……!」

正宗「彼にちょっとした取引をね……まぁ表向きだが」

財前「あの探偵の少年を殺す事により実験対象にストレスを与える事で私の研究が達成されるのだ」

正宗「私は機嫌が悪いのでね。あの少年を君達だけではなく、彼の大切な人達の前で絶版にする事にしたのだよ」

新一「ふざけんじゃねぇ!うっ……」バチバチ

灰原「生憎、江戸川君は賢いから貴方達の思い通りには動かないわよ」

正宗「果たしてそうかな?彼がどんなに天才であろうが所詮は人の子……彼が取る行動は手に取るようにわかる」

灰原(お願い江戸川君……来ちゃダメ!)

コナン(恐らく檀正宗は条件通りにはしてこない……何か別の目的があるはずだ)

コナン(だが宝生先生達は動かせないし、仮にそうしてしまえば元も子もない……結局俺一人で行くしかないか)

永夢「また何処かへ行くつもりなのかいコナン君。君はケガ人なんだぞ」

コナン「邪魔しないでくれ先生」

永夢「どうして何も言ってくれないんだ!檀正宗に取引を持ちかけられたんだろう??」

コナン「あんた達じゃどうにもならない……それがわかったからだ」

永夢「……っ!」

コナン「悪いな先生、眠っててくれ」パシュン!

永夢「コ……ナン……君」

コナン(心にもない事を言っちまったな……どっちにしろ後は俺で何とかするしかねーんだ)

コナン(じゃあな永夢先生……今までありがとう)

廃工場

クロノス「来たか……江戸川コナン」

財前「どうやら仮面ライダー達はいないようだな」

新一「コナン!」

灰原「逃げて江戸川君!」

コナン「約束通り一人で来た」

コナン「灰原と新一を返してもらおうか」

クロノス「くっくっくっ……悪い大人というものを教えてやろう」

コナン「そう言うと思ったぜ」

そこに蘭、世良、園子、服部に和葉、そして少年探偵団の皆が駆けつける

蘭・歩「コナン君!」

コナン「蘭姉ちゃん、歩美ちゃん、皆……どうして!?」

正宗「これから君を殺す……君の大切な人達の前でな」

服部「お前!何言うとるんや!」

園子「アンタそれでも人間なの!?」

世良「そんな事はさせない!」

コナン「来るな!俺が全部終わらせる!」

コナン(俺一人で済むなら……!)

コナン(けど俺……殺されんのか?)

コナン(死ぬのは……怖い……足が……震える)ガクガク

服部「そんな事言って止めれると思っとるんか」

蘭「そうよ!新一とコナン君と哀ちゃんを傷つけるなら許さない!」

光彦「なんで一人で抱え込もうとするんですか!」

元太「俺達仲間だろ!」

コナン(皆……)

コナンにはある心理的なコンプレックスがあった
自分が新一と分裂したあの日から
新一というオリジナルから生まれた自分は新一の影でしかないのではないかと

新一「コナン!俺達は同じ存在だ……けどなお前はお前である限りお前自身なんだ!かけがえのない存在なんだよ!」

灰原「自分の身を犠牲にしようなんて思わないで!」

コナン(……!)

コナン(人に心を読まれるなんて……俺もまだまだなんだな)

コナン「檀正宗!俺は……俺達はオメーなんかに屈しない!」

クロノス「茶番は終わりだ」ポ-ズ.....

クロノス「君の死という審判を覆す事は出来ない……」リスタ-ト!
静寂な時間の止まった世界から解放され
爆発と共に一つの命が断末魔も上げずに消えた

ボカァァァァァン!


灰原「嘘……江戸川君……」

蘭「コナンくぅぅぅぅぅぅん!」

新一「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」バチバチ

財前「ストレスが最高潮に達したか!私の研究の成果がここに完成する!」

そしてそこにはさっきまで命だったものが辺り一面に転がっていた……はずだった

クロノス「フフフ……ん?何故だ!」

財前「何故あの少年が?」

コナン「何が起きたんだ?」

蘭「良かった……無事だったのね」

灰原「江戸川君……」

新一「ハァハァ……ったく心配させやがって」

クロノス「とてもじゃないがライダーの攻撃は生身の人間には耐えられないはず……」

ドカァァァァァン!

クロノス「何だ!?」

紘汰「その子を一瞬だけデータ化し、極ロックシードに送って保護した」

財前「お前は……仮面ライダー鎧武!」

歩美「誰?あの人?」

元太「コスプレにしては痛いよな」

光彦「ですね」

世良「こらこら、君達……」

紘汰「君だよね?助けてって言ったのは」

蘭「え?私?」

紘汰「だって俺神様だから」

蘭「確かに新一を助けてって神様にお願いはしたけど……」

蘭(けどコナン君をあの状況で助けたんだから、きっと神様なんだよね)

世良(本当に痛い人なのかも)

紘汰「それにしてもやはり生きてたか……いや生き返ったみたいだな財前美智彦」

財前「貴様らへの復讐を糧に私は蘇った。だが貴様一人で何が出来る?」

紘汰「一人じゃないさ」
その時爆音と共に4台のバイクが乗り入れて来た
翔太郎「見つけたぜ!檀正宗!」

フィリップ「ゾクゾクするねぇ」

映司「ライダーは助け合いなんでね」

弦太朗「新一は俺の学校の生徒だ!手出しするんだったら容赦しねぇ!」

園・世「如月先生!」

蘭「え?誰?」

タケル「財前美智彦!命を弄ぶような真似はオレが許さない!」

財前「おのれ……!仮面ライダーどもめ!」

クロノス「何人寄ろうと無駄だ……この少女がどうなってもいいのか?」

灰原「くっ……!」

コナン「灰原!」

紘汰「頼んだぜ、進ノ介」
その次の瞬間一台の赤い車が飛び出してクロノス達に攻撃を仕掛けた

コナン「今だ!走れ灰原!」
一瞬の隙を突いて灰原がコナンの元へ走り出す
クロノス「待て!」


灰原「全く……いつまで幼気な少女を放っておく気なのよ」ダキッ

コナン「悪い灰原……待たせちまったな」

服部「これで形勢逆転や!後は工藤を救うだけやな」



タケル「あの赤い車……泊さん!?」

進ノ介「遅れてすまない、皆」

タケル「警察は動けなかったはずじゃ?」

進ノ介「実はな……」


進ノ介の回想

進ノ介「俺はどうすればいいんだ……」

霧子「進ノ介さんがしたいようにすればいいんです」

進ノ介「霧子!それじゃお前と英志に……」

霧子「あなたは凍りついた世界の中たった一人動ける戦士なんですから……私達の事は気にしないで」

進ノ介「霧子……ん?すまない電話だ」

進ノ介「もしもし泊です……特条課が?」

進ノ介「わかりました!ありがとうございます!」

霧子「その調子だと何か良いことがあったみたいですね」

進ノ介「ああ、脳細胞がトップギアだぜ!」


進ノ介「……という事があったんだ」

晴人「おいおい後輩……運転が荒いぜ」

タケル「魔法使いの人まで!」

晴人「俺は人類の希望だ。絶望してる人の前には必ず現れる」

元太「なんかいっぱい出て来たな」

光彦「本当にいたなんて……」ブルブル

元太「光彦何震えてんだよ」

光彦「彼等は都市伝説の戦士仮面ライダーですよ!仮面ヤイバーのモデルになったあの!」

元太「おお!なんかすげぇな」

コナン「絶対わかってねぇだろ……」

灰原「ねぇ、宝生先生は?」

コナン「やべぇ!麻酔銃で眠らせたまんまだ!」

永夢「本当に眠ってると思ってたのかい?」

コナン「うわっ!?」

永夢「僕も檀正宗と同じ抗体を持ってるんだ……そう簡単に眠らない」

コナン「ごめんなさい!」

永夢「怖かっただろう」

コナン「え?」

永夢「だから命を弄ぶお前達だけは許せない!檀正宗に財前美智彦……お前達を切除する!」

クロノス「揃いも揃って……全員ここで絶版だ!」ガンバライジング!

クロノスはガンバライジングガシャットで戦士を召喚する
凄まじき黒き目の戦士などの闇の戦士達
いわゆるダークライダー達である

クロノス「かと言ってこれ以上私が出張る必要はない」

クロノス「後は任せたぞ財前。グッドラック」ピシュ-ン

翔太郎「あいつ!逃げやがった!」

フィリップ「しかしこれだけの数……こっちが不利だね」

士「そこで真打登場だ」
オーロラと共に士とクウガからキバまでの戦士達が現れた

翔太郎「待ってたぜ」

士「ああ、待たせたな」

ゲノムス「貴様……何者だ!」

士「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ!」

永夢「行こう、皆!」

フィリップ「ねぇねぇ君、僕今から変身するから後ろに居てくれない?」

蘭「え?私?いいですけど……」

蘭(何言ってんだろこの人……)

それぞれが各自の変身アイテムを持ち戦う為の準備をする
ベルトからの変身待機音は廃工場全体を揺るがす……そして
「変身!」
その掛け声と共に仮面ライダー達が姿を現わす
w「さぁ、お前の罪を数えろ!」サイクロン! ジョ-カ-!

オーズ「行くぞ!」タ・ト・バッ! タトバ タ・ト・バッ!

フォーゼ「宇宙キター!」

ウィザード「さぁ、ショータイムだ」ヒ-ヒ-ヒ-ヒ-!

鎧武「ここからは俺達のステージだ!」花道オンステ-ジ!

ドライブ「ひとっ走り付き合えよ!」タイプスピ-ド!

ゴースト「命、燃やすぜ!」ゴゴゴゴ-スト!

エグゼイド「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」マイティマイティアクションx!
並び立つ18人のライダー

ゲノムス「行け!ダークライダーども!」

決戦が今、始まる

ドカーン!ドカーン!

和葉「きゃあっ!」

服部「ここは危ない!退がるで!」

蘭「けど新一が!」

服部「工藤の事は仮面ライダー達に任せるんや!悔しいがそれしか……」

コナン(俺に……何か出来ねぇのか?)

灰原(江戸川君....今こそアレを渡す時)

灰原「ねぇ江戸川君、この前の事だけど」

コナン「この前って....」

灰原「力を使いこなす覚悟があるかしら?」

コナン「これは?」
灰原が取り出した物はディテクティブドライバーとアイテム一式だった

灰原「博士が貴方に遺した最後の発明品よ」

コナン「博士が俺に?」
恐らく博士が表に出さなかった発明という事は組織の技術も少なからず入ってるはずだ
悪用されない為か何かはわからない……けど躊躇ってる余裕は無い
コナン「そうか」

灰原「答えは?」

コナン「バーロ、答えは一つに決まってんだろ!やってやる!」

決意を固めたコナンはベルトを巻く
システムAI「システム起動、江戸川コナンを使用者として認証します」

コナン「わっ!喋った」

システムAI「カプセルを入れてください」

コナン「こいつを入れればいいのか」

システムAI「カプセルの装填を確認、変身待機へ移行します」

コナン「うっ……!体が熱い!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
余りの熱にコナンの身体から水蒸気が噴き出す

蘭「コナン君!」

服部「おいちっこい姉ちゃん!大丈夫なんか!?」

灰原「細胞増強剤でスーツに耐えられるだけの体に進化させる。大丈夫、彼ならやれるわ」

光彦「コナン君が……」

歩美「大きくなってる!」

元太「すげー!」

園子「まるで新一君みたい……って裸じゃないの!」

システムAI「細胞増強プロセス完了。いつでも変身できます」

コナン「ハァハァ……俺の体……デカくなって裸!?」

システムAI「当然です。マスターは細胞増強により小学生の体から巨大化してます」

コナン「どーでもいいから早く変身させてくれ!」

システムAI「変身コードは……」

コナン「変身!」

システムAI「変身コードを認証」

システムAI「変身完了」

灰原(あの戦士は……やっぱり江戸川君だったのね)

夢の事を思い出した灰原の目には青いカラーを基調とした強化装甲スーツを纏った仮面の戦士がいる
そして今名探偵は名乗りを上げる
身体は大人、頭脳も大人……その名は

コナン「仮面ライダーコナン!」

園子「ちょっwガキンチョw」

歩・光・元「コナンって変な名前w」

蘭「は……ははは」

世良(コナン君可愛いなぁ///)

服部「おいw名前wwどうにかならんのかw」

和葉「こら平次!子供をバカにしちゃあかんよ!」

灰原(本当にどうにかならなかったのかしら)

電王(モモ)「お前良太郎並みのセンスだなw」

電王(良)「ちょっとモモタロス……」

ドライブ「名前……直球すぎないか……」

ベルトさん「君が言えた立場なのかね進ノ介……」

ゲノムス「貴様……ふざけてるのか?」

コナン「バーロ!どいつもこいつも馬鹿にしやがって……見せてやるよ俺の力を!」

ゲノムス「少年探偵!君もゲームの世界へ送ってやろう!」

コナン「そんな世界こっちから願い下げだっ!新一を返しやがれ!おりゃあああ!」

ゲノムス「くっ……!」

響鬼(装甲)「少年、初めてにしては筋があるじゃないか」

コナン「言われてみれば俺素人なのに」

システムAI「毛利蘭の空手や服部平次の剣道、世良真純の截拳道等様々な武道のデータと相手の行動を予測するアガサシステムを基に貴方の脳に直接戦闘プロセスを送っているからです」

コナン「なんてもん作ってんだ博士……」

ゲノムス「よそ見をするな!」

コナン「おおっと!当たらねぇぜ」

鎧武(極)「コナン、これを使え!」大橙丸!

コナン「サンキュー!おらぁ!」

ゲノムス「小学生の餓鬼如きに!うおおおお!」

光彦「す、凄いです……」

元太「博士の発明品ってガラクタばかりと思ってたけど違うみたいだな」

灰原(アガサシステムなんて正に世界を変える発明ね……改めて恐ろしいわ)

ダッ
黒目究極クウガ「…………」

蘭「みんな逃げて!」

コナン「やべぇ!皆が!」

ゲノムス「ふん!」

コナン「うわぁぁ!」

システムAI「戦闘に集中して下さい」

コナン「できっかよそんな事!」

クウガ(アルティメット)「俺に任せて!」

コナン「お願いします!」

クウガ「やめろぉぉぉぉぉぉ!」

黒クウガ「…………!」

クウガ「ダァッ!」

光彦「この人達も凄いですね……」

歩美「ねぇ光彦君、アレ出来ないの?」

元太「そうだよ光彦アレやれよ!」

光彦「やりませんよ!ようやく人間に戻りかけてるのに」

歩美「光彦君のイジワル……」グスッ

光彦「あー!わかりましたよ!やりますから……」

元太「行け光彦!10万ボルトだ!」

光彦「ピカァヂュュュュウウウウウ!」


クウガ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
10万ボルトは赤目のクウガの方に当たってしまった
元太「何やってんだよ光彦!」

歩美「サイテー光彦君!」

光彦「だって……うう……」

灰原「けど結果オーライみたいね」

元・光・歩「え?」
クウガは10万ボルトの電気エネルギーでアルティメットからライジングアルティメットに進化していた

クウガ「この力なら……やれる!」バチバチ
クウガは足にエネルギーを集中させフルチャージしたところで走り出し跳んだ
クウガの必殺技ライジングアルティメットマイティキックが炸裂する

クウガ「おりゃあああああああああ!」

黒クウガ「…………!」ドカ-ン!

元太「やったぜ!」

光彦「赤い目のクワガタの人の勝利です!」

クウガ「君達、ありがとう!」サムズアップ!

その後もライダー達はそれぞれダークライダー達を倒していった
残すはゲノムスとクロノスである

エグゼイド(マキシマム)「流石にコピーでも強いな……」

クロノス「………………」ポ-ズ.....

クロノスはポーズを使用するも一つ見誤っていたことがあった
それは

ドライブ(トライドロン)「俺は止められない!」

カブト(ハイパー)「俺は常に世界を超えている」

ゴースト(ムゲン)「可能性は無限大だ!」

鎧武「時を止めるのは俺には通用しねぇ!」

彼等仮面ライダーには様々な個性があり
決してカタログスペックだけでは勝負が決まらないという事だった

クロノス「………………!」リスタ-ト...

エグゼイド「何とかなった……」

ポッピー「永夢ー!」

エグゼイド「ポッピー!一体何が?」

ポッピー「黎斗がこれを!それっ!」ポ-イ

エグゼイド「新しい……ガシャット?」

ポッピー「今作ってるガシャットの試作品なんだって。クロノスのポーズにも対応できるよ!」

エグゼイド「そうなんですか……ありがとうございます!」
エグゼイドは銀色のムテキガシャットを起動させた


エグゼイド「クロノス!お前は僕が倒す!」ス-パ-ムテキ!

エグゼイド「超・大変身!」ドッキ-ン! パッカ-ン!

輝け彗星の如く!白銀の最強ゲーマー!スーパームテキエグゼイド!

エグゼイド(スーパームテキ)「行くぞ!」

クロノス「…………」ポ-ズ...

エグゼイド「ポーズなら通用しない!ハアッ!」

クロノス「…………!」リスタ-ト...

エグゼイド「これでトドメだ!」キメワザ!ス-パ-ムテキスパ-キング!

エグゼイド「はぁぁぁぁぁぁ!」

クロノス「…………!?」

HIT! HIT! HIT! HIT! HIT! 超越の一発!

クロノス「…………!」ボカ-ン!

ポッピー「クロノスを……倒せた!」

エグゼイド「ううっ……なんだ?」パリ-ン

エグゼイド「ガシャットが壊れた……けど完成さえすれば仮面ライダークロニクルを終わらせれる」

エグゼイド(黎斗さん……頼みますよ必ずムテキガシャットを……)

ゲノムス「全員やられたというのか!」

コナン「後はお前だけだ!」

ゲノムス「私の研究を貴様如きに邪魔されてたまるかぁぁぁぁぁぁぁ!」

コナン「お前だって人間なんだろ!いい加減目を覚ませ!」
ベルトから放出されたサッカーボール状のエネルギー体を思いっきり蹴り飛ばす

コナン「いっけええええええええ!」ボフ-ン!

ゲノムス「グハァッ!」

コナン「やったか!?」

ゲノムス「私は不死身だ!何度でも蘇る!」

コナン「しぶてぇな……どうすれば奴を止めれるんだ?」

マキシマムマイティクリティカルフィニッシュ!

ゲノムス「何!?うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

エグゼイド「リプログラミングでお前の能力を書き換えた。これでもう二度と復活なんてできない!」

システムAI「活動限界が近づいています。必殺技の使用を推奨します」

コナン「ああ、こっちもキツくなってきたからな……そろそろ終わらせる!」

スーツとベルトの全エネルギーが脚部に集中し
キック力を極限まで高めていく
脚部には電気が迸り今、必殺の一撃が放たれようとしていた

コナン「ライダー…………キック!」
勢いよく宙に跳んだ後ゲノムス目掛け必殺キックが命中する

ゲノムス「うううううおおおおおおおお!」ボカーン!

元・光・歩「やったぁぁぁぁ!」

蘭「凄いコナン君……本当に倒しちゃうなんて」

灰原「…………カッコいい」

服部「ん?ちっこい姉ちゃん、今何か言うたか?」ニヤニヤ

灰原「な、何でも無いわよ!///」

システムAI「変身を解除します」

コナン「ふぅ~疲れたぁ~」

財前「貴様、これはどういうつもりだ……」

コナン「俺は人殺しじゃない。檻の中で人間として罪を償ってやり直すんだ」

灰原「ちょっと!今貴方裸なんだから」

コナン「あっ!やべっ!」

灰原「はいこれ着替え」

コナン「あ、ありがとう……」着替え中

新一「た、助かったぜ……」

コナン「新一!」

灰原「工藤君!」

新一「悪いな、心配かけて……この通り無事だからよ」

永夢「やったねコナン君」

コナン「ありがとう先生。それに皆さんもありがとうございました!」

士「ま、俺は通りすがっただけどな」

城戸真司「そんな事言っちゃってさー」

剣崎一真「お前が一番焦ってたからな」

津上翔一「後輩にいいところ見せようと思ってたんじゃないの?」

士「う、うるせぇ!」

乾巧「ま、何がともあれ一件落着ってわけだ」

紅渡「そうですね……」

渡(なんか嫌な予感がする……)


その刹那
一発の銃弾が新一の胸を貫いた

新一「ぐはあっ!」

コナン「新一!」

灰原「嘘……」

蘭「しんいちぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

財前「私の研究は私と共に葬る……」

進ノ介「お前!よくも!」

財前「動くな!動けばここ全体にウイルスを撒き散らす!」

永夢「お前それでも人間かよ!」

コナン「ああ、人間じゃないな」

永夢「コナン君?」

コナン「こいつはもう人間じゃない……だから終わらせるんだ」チャキッ

(本当に……そうか?)

コナン「!」

(あいつだって……元々人間なんだぜ?)

コナン(誰だよ……俺に語りかけてんのは?)ガクガク

財前「少年探偵!貴様にこの私が撃てるのか!迷いのある目をした貴様に!」

蘭「コナン君!」

灰原「江戸川君!」

コナン「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

廃工場に乾いた銃声が鳴り響いた

財前美智彦は頭部に銃弾を受け即死
新一はその後病院に緊急搬送され幸い命を取り留めた
かなり衰弱していて生きてるのだけでも奇跡と言われていた……きっと蘭と生きて会うという思いがそれだけ強かったのだろう
そして俺は……

灰原「待って!」

コナン「……なんだ、離れろよ灰原」

灰原「貴方、何処かへ行くつもりでしょ?」

コナン「分かってるじゃねーか。探偵向いてるぜお前」

灰原「からかわないで!どうして……」

コナン「俺はもう探偵じゃない」

コナン「自分の甘さと迷いで新一を殺しかけた」

灰原「けど工藤君は生きてる!」

コナン「それは結果論なんだよ、灰原。それに言われたんだ……」

回想

紘汰「結局あいつは自分自身を救いたかったんだろうな」

コナン「えっ?」

紘汰「前にも似たような男がいたんだ……一人で世界の狭間に追放されて力に溺れ身を滅ぼした男がさ」

紘汰「財前美智彦はゲームの世界の人間になってしまった。だから新一や人間達を自分と同じ存在にしたかったんだ……同情の余地なんてねぇけどよ」

コナン「…………!」

紘汰「別にお前を責めてるわけじゃない。それにあの時ああしてなければ事態が悪化してたかもしれない……結末は一つじゃねーんだ」

コナン「俺は……」

紘汰「俺はもう帰るけど、いつだってお前達を見守ってるぜ。じゃあな小さな名探偵!」

コナン(俺は……もう探偵失格だ……俺は人を……)

コナン「俺はもう殺人者だ。お前らの側にはいられない」

コナン「これは俺自身のケジメなんだ……!」

灰原「貴方は私達を守ってくれたじゃない!」

コナン「!」

灰原「なのに……貴方は自分を責めるばかりで……」ポロポロ

コナン「そうでもしねぇと……俺おかしくなりそうなんだよ……」グスッ

コナン「あの時俺は……変な声が聞こえて……どうすればいいかわかんなくて……ううっ……」ポロポロ

灰原「少なくとも貴方がいたから私は生きようと思えた。どんなに辛い時でも貴方がいたから」

灰原(だから、今度は私が……私が力になれるなら)

コナン「灰原……」

灰原「ねぇ、江戸川君。私が連れ去られた夜の日……本当は力についての覚悟なんか問う気はなかった」

灰原「私はただ貴方の事が……」

翔太郎「なんかいい雰囲気の所悪いなお二人さん」

灰原「ちょっと……」

コナン「アンタは確か……」

翔太郎「ずっとお前が思い詰めた顔をしていたって永夢から言われててな……それで見に来た」

コナン「アンタも探偵なんだよな」

翔太郎「ああ、ところでお前」

コナン「なんだよ」

翔太郎「あの時、お前に手を汚させてしまった俺達大人に責任がある。すまなかった」

コナン「…………」

翔太郎「それでも自分の事殺人者だから俺は探偵失格だって思ってるなら……俺の身の上話を聞いて欲しい」

翔太郎はあの日の事を話す
始まりの夜ーービギンズナイトーーの事を

そこで翔太郎は話した
自分は未熟であった事、それが故に自分の師匠を死なせてしまった事
そして不本意ながら憎むべき存在と同じ力を使ってしまった事を

翔太郎「こんな事を言うのは立派じゃねぇが……お前はまだ自分の罪を数えれるくらいしか罪を犯してない。そんな罪くらいだった背負って行ってでも探偵を目指したらいいんじゃねーか?あくまで決めるのはお前自身だが」

コナン「そうか……ありがとう。気持ちが軽くなった」

コナン「俺は一生罪を背負って生きて迷いながら前に進むよ……探偵として……仮面ライダーとして」

灰原「その罪、一緒に背負ってあげるわ」

コナン「ありがとな灰原……やっぱりお前は最高の相棒だよ……ってなんでおっかない顔してんだよ」

灰原(本当貴方って鈍感よね……何か期待してた私もバカだけど)

灰原(けど、貴方の本当の気持ちを知ってしまった私の思いは止められない)

灰原(この気持ちを伝えた後も一生離れないんだから……江戸川君)

コナン「ところでアンタの名前を聞いてなかったな」

翔太郎「俺か?俺は左翔太郎」

翔太郎「風都のハードボイルドな探偵さ」

FIN

幻夢コーポレーション

正宗「財前は逝ったか……が目的のモノは手に入った」

正宗「奴がゲーム世界の彼を倒した時に手に入れたというこのガシャット」

正宗「君も覚悟を決める時だ……タドルファンタジー……いやタドルレガシー」

コナン「そういえば灰原、何であの時怒ってたんだよ」

灰原「別に」プイ

コナン「元が可愛いから、怒った顔も可愛いよな」

灰原「へ?///な、何言ってんのよ!」アセアセ

コナン(いつもツンツンしてるけど、可愛いとこあるじゃねーか)

コナン(俺も新一と一緒で好きな人に率直な思いを伝えるのは苦手だけど……いつか伝えられるといいな)

コナン「例え10年かかったとしてもな」

灰原「何?10年って」

コナン「あっ、いや何でもねぇよ」


ーー10年後ーー
帝丹高校 探偵クラブ

歩美「コナン君、また怪人絡みの事件だよ!」

光彦「場所はトロピカルランドみたいですね」

元太「ほら、早く行こうぜコナン」

コナン「へいへい……ったくヒーローも面倒なモンだぜ」

灰原「そんな事言ってないで、はいコレ」

コナン「ん、これってただのターボエンジン付きスケボーじゃ……」

灰原「あの仮面ライダーさんがいくら未成年だからって徒歩や自転車で現場に向かう姿なんて見てられなくてね……それはホバーボードよ。自作だけどそこそこスピードは出ると思うわ」

歩美「哀ちゃんすごーい!」

光彦「さすが灰原さんです!」

元太「おい、俺も乗せろよ」

光彦「元太君が乗るわけ無いじゃないですか……」

歩美「でも歩美達、コナン君に置いていかれちゃうね」

歩美(後ろに乗せてくれないかなぁ……)

灰原「仕方ないわ、ヒーローは誰よりも早く駆けつけないといけないのだから」

灰原(けど、あと1人くらいだったら乗りそう……私が乗ろうかしら……ダメダメ!こんな事に私情を交えちゃダメよ!)

コナン「そっか、サンキュー灰原!皆、先に行っとくぜ!」

灰・歩「あっ!ちょっと!」

コナン「変身!」

システムAI「変身コードを認証」

コナン「行くぜ!」

彼の名は江戸川コナン。工藤新一に次ぐ東の高校生探偵を世の人々はこう呼ぶ

仮面の名探偵と

Masked Rider Conan Will Return ?

これにて完結です
エグゼイドが終わるまでに終わらせれて良かった
最後は某映画っぽくしましたが戻って来るかどうかわかりませんw
やりたい事は終わったので今後もひっそりssを書き続けるかもしれません
ありがとうございました

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