モバP「橘ありすの魅力?」 (19)


橘ありす、誕生日おめでとうということで僭越ながら私の思う橘ありすの魅力をSSで紹介します

長くないです。櫻井桃華ちゃんもちょっと出ます


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501494267


プロダクション入社当日



ありす「今日からお世話になります。橘です。まだ小学生ですが、子ども扱いはしないでください。それに見合った仕事はするつもりです。」

P「下の名前は?」

ありす「はい?」

P「下の名前」

ありす「・・・ありすです」

P「なんで言わなかったの?」

ありす「それを答える必要はありますか?」

P「・・・無いと思う?」

ありす「・・・あまり好きじゃないからです。日本人なのに、ありすっておかしいじゃないですか。親も可愛いからってつけたみたいですし。」

P「なるほど」

P「まずは自分の個性と向き合う所からだな」

ありす「個性・・・ですか?」



橘ありすの魅力1 
自分の論理を持っている所


ありす「ハァ・・ハァ・・」

P「お疲れさま。今日もしごかれたみたいだね」

ありす「お、お疲れさま、ハァ、です。ダンスレッスンは、とてもきついです。」

P「じゃあレベ」

ありす「でも!!」

P「・・・」

ありす「私を子ども扱いせずに、こういったレベルのレッスンを、ハァ、受けさせてもらえることは、感謝しています。」

ありす「私、アイドルになった、以上はがんばり、ますから。」

ありす「ただ、今日は、レッスンも終わったので、帰ってください。はやく。」

P「? まぁ分かった。気をつけて帰るんだぞ。」

ありす「ハァ・・・ハァ・・・」コク

ガチャバタン

P(一応小学生向けのレッスンなんだけどな、上級コースだけど)

ドタン!!!

P「!!」

P「大丈夫かありす!!」ガチャ

ありす「あぁ~~~疲れ・・・え・・・」大の字になってうつ伏せ

ありす「か・・・か!!帰ってください!!!!!!はやく!!!!!」



橘ありすの魅力2 
物事に対して全力で取り組む所


ありす「~♪~♪」

トレーナー「~~~~」

ありす「はい!ありがとうございました!」

ガチャ

P「お疲れさま。やけに上機嫌だね。」

ありす「お疲れ様です、プロデューサーさん。ボーカルレッスンは楽しいです。」

ありす「歌や音楽は、私の夢なので。そのレッスンを受けさせてもらえるのは貴重な経験だと思います。」

ありす「も、もちろん、他のレッスンに対して手を抜いているわけではありませんよ。」

ありす「ただ、私が歌で受けた感動を人に伝えられるようになっていけると思うと、なんというか・・・その・・・モチベーション、そう!モチベーションが上がるからです。」



橘ありすの魅力3
論理だけじゃなく、自分の受けた感動を夢にできる所


初めてのライブバトル



ありす「・・・」

P「負けたな。」

ありす「・・・はい。」

P「全力は出せた?」

ありす「・・・」

P「じゃあ、満足できるライブはできた?」

ありす「・・・」

P「とりあえず事務所に戻ろう。車の中で今日何を思って、次からどうしたいか考えておいて。それもアイドルの仕事。」

ありす「・・・分かりました。」

橘ありすの魅力4
プロ意識を持っている所


事務所



P「よし、じゃあミーティングの続きだ。自分の意見はまとまった?」

ありす「・・・」

P「・・・」

ありす「正直、ライブの相手が同い年の子と聞いた時、私は勝ちを確信していました。」

ありす「私は今までレッスンを頑張ってきた、と胸を張って言えますし、周りの同級生よりも優れていると感じることが多いからです。」

ありす「きっとプロデューサーさんは、最初のライブは成功させて、私に自信をつけさせようという魂胆なんだ、とまで考えていました。」

P「・・・」

ありす「・・・怒らないんですか?」

P「なんで怒るの?もし嘘ついてるなら怒るけど。それより続けて。」

ありす「・・・。分かりました。」



橘ありすの魅力5
物事の意味を推測できる所


ありす「でもライブの相手、櫻井さんは今まで会ってきた同級生とは違いました。」

ありす「櫻井さんは控室で緊張をほぐすのに役立つお茶を淹れてくれたり、彼女自身のことを話してくれました。」

ありす「しかし私は櫻井さんに勝つことに固執して、そっけない対応をしました。その時は、ライバル同士馴れ合う必要はないと思ったからです。」

ありす「その空気のまま、ライブが始まりました。」

ありす「初めてのライブでしたし、緊張はしましたが、私のライブは練習通りにできました。まさしく練習通りでした。観客のいない、練習と同じ・・・」

P「・・・」



橘ありすの魅力6
練習したことを本番でできる所


ありす「でも私は満足していました。当然です。練習でやった通りのことができたんですから。でも、櫻井さんのステージを見て、すぐにその感情は消えました。」

ありす「櫻井さんのステージには、私の時には無かったものを感じました。ファンを楽しませたい、応援してくれてありがとう、という想いが動作一つ一つから伝わってくるようで・・・」

ありす「何より、彼女自身が楽しそうでした。」

ありす「ライブが終わって、結果が出ました。分かってはいましたが辛かったです。」

ありす「それでも、負けが決まった後でも、観客の皆さんは私に拍手をくれたんです。」

ありす「私、今、悔しいのと申し訳ないのでいっぱいなんです。」ポロポロ

ありす「せっかく来てくれたお客さんに。今思えば、軽い気持ちでライブに臨んだ自分に。ライバルなのに気を利かせてくれた櫻井さんに。」ポロポロ

P「・・・」



橘ありすの魅力7
自分のダメだった部分を受け止められる所






P「落ち着いた?」

ありす「・・・はい。すみません。待ってくれてありがとうございます。」

P「これからどうしたい?」

ありす「この悔しさをバネに、心からの拍手がもらえるように頑張ります。いや、もらってみせます!」

P「」ウンウン

ありす「そ、それと・・・」

P「?」

ありす「櫻井さんに、その・・・一言謝っておきたいと言うか・・・連絡先とか、お持ちですか?」



橘ありすの魅力8
一人前のアイドルを目指す、一人前の女の子な所


一週間後

P「ありすー、お届け物だぞ」

ありす「え?事務所にですか?なんでしょう・・・」

ありす「これは・・・お茶っ葉?と手紙?あぁ!櫻井さんからです!」

P「良かったな。ミーティングの後、すぐに手紙書いてたもんな」

ありす「はい!!あっ、コ、コホン。」

ありす「それではお手紙を読むので、少し静かにしておいてください。」

P「はいはい」

prrrr

<もしもしー、○○プロダクションのPです。~~~

ありす(私の想い、ちゃんと伝わってるかな…)

ピラッ

『橘ありすさんへ
お手紙、ありがとうございます。推理小説と一緒に届いたので驚きましたわ。ライブの件は、お気になさらず。私も橘さんのお気持ちは理解しているつもりです。近いうちにまたお会いすることになるでしょうから、その時まで、お互いしっかりとアイドルとして励んでいきましょう。
櫻井桃華より』

ありす(さすが櫻井さん、しっかりしてますね。でも、近いうちに会う?どういう・・・)

P「ありす!!!ライブの仕事だ!!2か月後だけど!!」

ありす「えぇっ!!も、もう次のライブが決まったんですか!?プロデューサーさん、私、練習したいことがいっぱいあるんですけど!!」

P「今回は仕方ないんだ、聞いて驚くなよ!!今回はデュエットだ!!」

ありす「はえ?一体誰と・・・あっ!ええええええええ!!!!!!!!」



橘ありすの魅力9
年相応な一面もある所


次のライブについて話し合いが終わった後



P「ところでなんで推理小説送ったの?」

ありす「だって、私のことも知ってもらいたいですし。桃華さんはあの時お茶を淹れてくれましたから、私も何かお返しができればと思って・・・なによりあの本は面白いんです。」

P「でもいきなり推理小説って・・・」

ありす「わ、私の理論は理に適っていると思います!何か反論があるならしてください!論破してみせます!」



橘ありすの魅力10
かわいい


エピローグ



ありす「ま、まさかこんなことになるなんて、初めてのライブからは想像もつきませんでした。」

桃華「ウフッ、それはわたくしもですわ。でもあれも運命だったのかもしれませんわね。」

ありす「つ、次は勝ちますから!」

桃華「それは楽しみですわ、もちろん、わたくしも負ける気はありませんわよ?ですが、このステージは私たちの魅力を、ファンの皆様に存分に見せつけますわ。準備はよろしくて?」

ありす「えぇ、もちろんです。ファンの皆さんに楽しんでもらうためにも、まずわたくしたちが楽しみます!では行きましょう、桃華さん!」

桃華「えぇ、ありすさん!」

司会「それでは、櫻井桃華、橘ありすで『ハイファイ・デイズ』です!」



橘ありすの可能性




読んでくれてありがとうございました。長すぎるとくどくなっちゃいそうだったので短めに。ありすのことが気になってくれたら書いた甲斐があります。

今度ありすと関ちゃんが出る話を出します。良かったら読んでね。

過去作

ピコありす「TTTT」など

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