善子「あれ? 他のみんなは?」ガチャッ (31)

 

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~放課後、部室~


花丸「それぞれ用事があるからしばらく遅れるって」


善子「ふーん……そんなこともあるのねぇ……」テクテク...スッ


花丸「……」ガタッ テクテク...スッ


善子「……」

花丸「2人きりだね」


善子「そうね」


善子「……なんでわざわざ隣に座るの」


花丸「だめ?」


善子「別に」

花丸「良かった♪」ギュッ


善子「なんで手を繋いだの」


花丸「だめ?」


善子「いいけど」


花丸「……暇だねぇ」スリ...

善子「寄りかからないで」


花丸「こうしていたいの」


善子「そう」


善子「……しかし、暇と言ったわね」


花丸「うん」

善子「ずら丸のせいで私、魔導書が読めないんだけど」


花丸「マルもこの状態じゃ読書できないずら」


善子「離れる選択肢は?」


花丸「何それ?」


善子「そっかぁ」

花丸「じゃあ、マルの本でも善子ちゃんの本でもいいけど」


善子「うん」


花丸「マルの右手と善子ちゃんの左手で同じ本を一緒に……」


善子「めんどい」


花丸「そっかぁ」

善子「みんなが来るまでボーっとすることにする」


花丸「いいね、それ」


善子「訂正、ヨハネはボーっとなんてしない」


善子「ヨハネが行うのは瞑想」


花丸「そう……頑張ってね」スリ...

善子「……」 


花丸「ふあ……善子ちゃん、あったかい……」


善子「暑いんだけど」


花丸「はぅ……ふぅ……んん……」ウトウト


善子「……」 


善子「アンタ、ボーっとするというより眠る気じゃ……」


花丸「……すぅ……すぅ……」


善子「……」 


善子(さすがに寝るの早すぎでしょ……まだ目を瞑ってるだけよね)


花丸「……すぅ……すぅ……」 


善子(寄りかかられて眠られるなんて瞑想の邪魔をして来てるとしか思えない)

善子(みんな遅いなぁ……まだかな……。ふぅ……、誰も来ない……)


花丸「……すや……すや……」


善子「ねえ、ずら丸」


花丸「……すぅ……すぅ……」 


善子「ねぇ、花丸ったら」


花丸「……すぅ……すぅ……」 

善子(やっぱりもう寝たのかしら……)


善子(……右手が握られてて使えない……)ガタッ トトッ...


善子(花丸の目の前に移動するなんて……ちょっと大胆かしら……)


善子「……」ツンツン プニプニ


花丸「んぅ……」


善子(やわらか……もちもち……♡)


善子「……」  


花丸「すぅ……すぅ……」  


善子「……」サワッ フニフニ


花丸「ん……」


善子(こいつのほっぺ、ほんとすべすべ……気持ちいい……♡)フニフニ プニプニ


善子(癖になりそう……♡)

善子「……」ドキドキ


善子「花丸が悪いんだからね……」ドキドキ


善子(こいつ、いかにもヨハネのことが好き好きアピールしてるわよね……)


善子(私のことが好きって……そう思っちゃってもいいのよね……?)


善子(そう! たとえ違ったとしても! そう思わせた花丸が悪いってことで!)グッ

花丸「……すや……すや……」 


善子(少なくとも嫌われてはいないはず……この繋がれた手が何よりの証拠)ギュッ


花丸「ぇへへ……むにゃむにゃ……」


善子「……ごくり」スッ...


善子「………………」ドクンドクンドクン


善子「………………っ」ドクンドクンドクンドクンッ


ちゅっ♡

善子「……っ、や、やわらか……♡///」


善子(し、しちゃった……!♡///)


善子(で、でも、セーフだから! これはセーフ!///)


善子(く、唇じゃないから! ほっぺだから! ほっぺだからセーフっ!///)


花丸「んぅ……」


善子「!」ビクゥッ

花丸「……えへへ……おいしそうなマシュマロがあるずら~……っ」ガタッ


善子「なっ!?」ビクッ


善子(寝ぼけながら立った!?)


花丸「いただきまーす……♡」サワッ


善子「むぎゅっ!?」

善子(りょ、両頬を両手で挟まれ……!?)


花丸「はむっ♡」


ちゅ♡


善子「んん……!?/////」


花丸「ん……、っはぁ……♡」パチリ


花丸「甘くておいしかったよ♡ 善子ちゃんの唇♡」


善子「な、な、な……!?/////」


善子「お……起きてたの……!? いつから……!?」


花丸「最初っからずっと寝たふりに決まってるずら♪」


善子「だ、騙したわねーっ!?///」

花丸「あれ? 騙す騙さない関係なく、寝てる人にチューするのはどうかと……」


善子「く、唇じゃないからセーフ! あと、誘惑してきたアンタが悪い!」


善子「っていうか、寝ぼけたふりしてヨハネの唇奪った方が悪質っ!」


花丸「むーっ! 先にマルのほっぺたにキスしてきた善子ちゃんが悪い!」


花丸「あんなの、受け入れてくれたと勘違いするに決まってるずら!」

善子「……べ、別に勘違いなんかじゃ……っ!///」


花丸「え?」


善子「な、なんでもないっ!///」プイッ


花丸「えー、はっきり聞かせてほしいな……」


善子「一生勘違いしてなさいよっ!///」


花丸「! うん♡」

~部室前~


鞠莉「ねぇ、もういいかしら……」


果南「いいんじゃないかな……」


ダイヤ「部室でなにをやってるんですかあの2人は……っ!」ワナワナ


ルビィ「お姉ちゃん抑えて抑えて……」

曜「とりわけ千歌ちゃんは何度も突入しようとしてたよね」


梨子「押さえるの大変だったね……あっ、またキス……///」


千歌「ああもう限界だよ!! 充分空気読んだよ!! みんな、準備はいい!?」


6人「「「いいでーす」」」」


千歌「よーし突入ーっ!!」ダッ

ガチャッ ドドドド


千歌「事情聴取だーっ!!」ドドドドド


6人「「「おおーっ!!!」」」ドドドドドドド


善子「ちゅ……ふっ、ちゅぷ……むぐっ!?♡///」ビクッ


花丸「んん……ちゅる、ぷはっ……、ひっ!?♡///」バッ


よしまる「「ひえ~~~っ!!/////」」カァァァァァッ



おわり

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