からかい上手の高木刑事 【コナンSS?】 (36)


5つのナゾ

君は事件の真実に気づけるか!?


……なんちゃって推理ものです。

ゆる~く読んでいただけると幸いです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501322552


高木刑事「うーむ」

死体「……」






高木刑事「これは」

死体「……」


高木刑事「とあるマンションの一室に入ってみると、」


高木刑事「ソファーの上で、誰かがうつ伏せで倒れている」


死体「……」


高木刑事「とりあえず事件みたいだ。現場を調べてみよう!」


高木刑事「この人は、男性で20代後半くらい」


高木刑事「目立った外傷は見られない。肌艶から、毒物を摂取したとも考えにくい」


高木刑事「マンションの、この部屋に住んでる人だろう」


高木刑事「写真立てに飾ってある人物と、人相が一致している」


高木刑事「名前はおそらく、表札の通りなら、『西片』氏」


死体「……」


高木刑事「写真立てには西片氏の他に、2人の人物が写っている」


高木刑事「同年代の美人な女性と、5歳くらいの可愛らしい少女」


高木刑事「おそらく女性は西片夫人で、少女の方は娘さんだろう」



高木刑事「部屋の、他の部分を見てみようか」



死体「……」


高木刑事「時計は午後2時30分を、少し回ったところ」


高木刑事「ぴったりと時刻を示している」


高木刑事「ベランダのカーテンは空いているけど、カギはしっかり掛かってる」


高木刑事「他の部屋にある窓も、同じ状態」


高木刑事「空調は少し効いていて、特に暑くも寒くもない」


高木刑事「部屋もキチンと片付いていて、不審なものも見当たらない」


死体「……」


高木刑事「そう、『彼』以外は」


高木刑事「施錠された玄関から、鍵を開けて入ったから、」


高木刑事「それまでこの部屋は、密室状態だったことになる」


高木刑事「……どこかに秘密の出入り口がある訳でもなく」


高木刑事「押入れとかに人が潜んでいる訳でもない」


高木刑事「つまり密室状態で、西片氏はこうしている」


死体「……」


高木刑事「うーむ」


高木刑事「どうやら殺人があった訳ではなさそうだけど」


高木刑事「これだけじゃ、事件の全貌が分からない」


高木刑事「どこかにもっと、証拠があったりしないだろうか」


死体「……」


??「あっれれ~。おかしいぞー!」



高木刑事「そ、そのセリフは!」


??「そう!」


??「見た目は子ども、頭脳は大人」



コナン「その名は、名探偵コナン!」シャキーン!


高木刑事「こ、コナンくん!」


死体(……カワイイ♪)


コナン「ねーねー、見てよ刑事さん!」

高木刑事「どうしたの、コナンくん?」


コナン「ちょっと調べてたんだけど、あるはずのものがないんだよ」

高木刑事「あるはずのものが、ない?」

コナン「うん。お土産にもらった高級チョコレートアイス!」


死体(ギクッ!)


高木刑事「高級チョコレートアイス?」

コナン「うん。今朝まで冷凍庫の中に入ってたのに、今はもう無いの」


高木刑事「へぇー、どこに行ったんだろうね~」ジロ~


死体「……」ドキドキ


コナン「ボクのスイリが正しければ、きっと……」

コナン「え~と……」

コナン「ほら、ゴミ箱の中に空になったアイスの容器があったよ!」


死体(まずい……)


コナン「あと、それから……」


テノヒラ ピタッ♪

死体「……!」ビクッ


コナン「あれれ~。ソファーにいる人、死んだふりしてるよ~」

高木刑事「ええっ、そうなのかい!?」

コナン「うんっ! あったかいしドキドキしてるもん!」

死体(うぅ、ばれた!)ドキドキ


高木刑事「それにしても手の平でピタッと触れただけで分かるなんて」

高木刑事「まるでシャーロック・ホムーズみたいだね~」

コナン「えへへ~」


死体(やっぱり、かわいいv)





高木刑事「よーし、じゃぁ証拠も集まった所で、事件の全貌を推理してみよう」

コナン「うん!」

死体「……」



高木刑事「まず事件は1時30分ごろ、」

高木刑事「この部屋に住む西片夫人と娘さんが外出したところから始まった」

コナン「うんうん!」

死体「……」




<ナゾ①>
高木刑事「2人が外出してる間、西片氏はあることをしてしまった。それは……」


※以下、死体=西片 表記。ちゃんと生きてます


<答え①>
コナン「きっと冷凍庫にある高級チョコレートアイスを食べちゃったんだよ!」


高木刑事「だろうね」


西片(うぅ……)


高木刑事「そして食べ終わったあと、空になったアイス容器をゴミ箱に捨てた」

コナン「じっさい、ゴミ箱にあったからね」


高木刑事「そう。そしてこの時、西片氏はあることに気が付いたんだと思う」

コナン「この高級チョコアイスは、家族みんなで分けて食べようとしてたこと!」

西片(ごめん、ほんとごめん……)



高木刑事「西片氏は思い出し、慌てた!」

コナン「そうだよね。2人から怒られちゃうもんね」


<ナゾ②>
高木刑事「『なんとか誤魔化さなくては』そう考えた西片氏がとった行動は……」


<答え②>
コナン「とりあえず、死んだふり!」



高木刑事「全然元気なのにね~」

ツンツン

西片(やめて、突かないで!)


コナン「えへへ~。ホッペがぷにぷにしてる~」

ぷにぷに♪

西片(はうぅ)


コナン「ほんとなら代わりのアイス買ってきて欲しかったな~」

高木刑事「たぶんアイス食べちゃったこと」


<ナゾ③>
高木刑事「コレに気づいた時刻が2時30分ごろで、買いに行くのはもう無理だった。なぜなら……」


<答え③>
高木刑事「出かけてた西片夫人と娘さんが、帰ってきてしまったから!」


コナン「わー。タイミング悪いね~」


コナン「あれれ? でも高木刑事。そうだとするとこの部屋には……」

高木刑事「うん。西片夫人と娘さんが居るよね」




<ナゾ④>
高木刑事「この二人はイマ、一体何をしてるのでしょうか?」


西片「……はいっ」

コナン「あ、起きた♪」

高木刑事「うん。答えをどうぞ!」


西片「えと、西片夫人は高木刑事のフリしてて」

コナン「うんうん!」

西片「娘の方は、コナンくんのフリをしてます!」


高木刑事「わー、せいか~い」

コナン「おとーさんおめでとー」


※以下、高木刑事=西片夫人、コナン=西片娘と表記


お詫び


やあ (´・ω・`)
ようこそ、バーボンハウスへ。
このウオッカはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。


うん、「コナンSS」じゃなかったんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。


でも、このスレタイを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「からかい上手の高木さん」みたいなものも感じてくれたと思う。

殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
そう思って、このスレを立てた……って訳でもないけれど。

じゃあ、続きもいこうか。


西片「まったく、一時はどうなることかと思ったよ」

西片夫人「そう?」

西片娘「そーなの?」


西片「だって、いきなり妻と娘が高木刑事とコナン君ごっこし始めたら、誰だってビックリするよ」

西片娘「あぁ!そーかも!」


西片夫人「でも、家に帰ると夫が死んだふりをしてるのは、もっとビックリするよね~」

西片娘「そーだよ! 心配したんだからね、おとーさん!」


西片「くっ……すみませんでした」


西片夫人「じゃぁ心配させたお詫びに、チョコアイス買ってきてよ」

西片娘「うん! 私もチョコアイスたべたーい!」

西片「……おっけー、じゃぁ食べちゃったのと似たようなの買ってくるよ」


西片夫人「あっ、買い物行くんなら、ついでにお夕飯も買ってきてよ」

西片娘「きてよ~」

西片「……わかった」


西片夫人「それならもう、今日のお夕飯も作っちゃってよ」


西片(……ぐいぐい来るなぁ)


西片娘「私ねー、おとーさんが作ったカレーライスまた食べたーい!」

西片夫人「うんうん、この前のはおいしかったよね~」

西片「……」


西片「よし、ならそうしようか」


西片娘「わーい、おとーさん大好き~」

西片夫人「ありがとね~」


西片「あはははは」


西片(はぁ、なんなんだろうな。オレのジンセイ)



西片(妻をこう、ビックリさせてからかおうとしても)


西片(逆にそれを利用されて、オレ自身が妻にからかわれちゃってる)


西片(今までもずっと)


西片(出会った時から、もう、ずーっと……)


西片(まぁいいか。あの頃から)



西片(からかって、かわかわれ)



西片(オレ達2人、今は3人)



西片(ずーっと幸せなんだから)

>>26>>27の間



西片「じゃぁ、いってくるよ」


西片娘「いってらっしゃーい」

西片夫人「気を付けてね~」


バタン♪



西片「……」


あとがき


はい、という訳で「からかい上手の高木さん」SSでした。


SSの人物、死体=西片っていうのは
あの漫画の主人公である西片くん、彼の10数年後くらいです。


コナン=西片娘っていうのは、彼の娘さんですね。そのままです。


ただ、




<ナゾ⑤>
西片君のお嫁さんである、西片夫人

彼女は一体、誰なのだろうか???

このSSまとめへのコメント

1 :  小田急4000形4065Fチノ   2017年11月19日 (日) 17:16:27   ID: 4JlDrRS3

からかい上手の高木さんじゃないかwwwwwwwwwwwwww

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom