地球最後の日にシフトが入ったバイトくん (42)

バイト「くそう、何で俺はこんな日にラーメン屋でバイトなんかしてんだ!」

店長「仕方ないよ、きみ。この前お盆のときに丸々休んでんだから」

バイト「そういう問題じゃないでしょう?! 今日で地球最後なんすよ?!」

先輩「地球最後の日とあって、客入りも上々っすね!」ニヤッ

店長「ああ! 稼ぎ時だ!」ニヤッ

バイト「だから稼いでも意味ないっての!」

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先輩「今日は大盛り全増しのお客さんばっかっすよ!」

店長「どうせ死ぬんだ。今更体に気を遣っても仕方ないもんな」ハハハ

バイト「どうせ死ぬんならもっと有意義に時間使いましょうよ! 家族や恋人と最期の時を過ごさなくていいんすか!」

店長「俺の奥さん、結構ドライだからね。最期くらい、一人でのんびりしたいってさ」ワッハッハ

バイト「結構どころじゃないすよそれ! 地球崩壊する前に店長の家庭が崩壊してるじゃないすか!」

先輩「本人が満足してるならそれでいいじゃないか。それにテレビ局が仕事放棄してるんだから、家にいてもやることなんかないだろう?」

バイト「ありますよ! シフトが入ってなけりゃ、彼女と会ってますよ!」

店長「彼女は何て?」

バイトは「ブチ切れてましたよ! 何て言い訳したらいいんすか!」

先輩「なーに、どうせすぐに言い訳する必要はなくなるさ!」ハハハ

店長「皆死ぬもんね!」ハハハ

バイト「あんたら自分の命をなんだと思ってんだ!」

先輩「でもこんなにお客さんが来てるんだぜ? ここまで僕らが必要とされることなんて他にあるかい?」

バイト「地球最後の日にやってるアホな店がここだけだからでしょ!」

常連「おーい! 喋ってねえで俺の注文した3倍豚骨、さっさと持ってこいよ!」

バイト「うるせえ! 黙って待ってろボケ!」

常連「なんだその口の利き方は! 俺は常連だぞ!」

バイト「このあと地球滅びるんだから関係ねえだろ! 食わせてもらえるだけ、ありがたいと思えハゲ! 死ね!」

店長「こらこら、大切なお客様にそんな……」

先輩「いらっしゃいませー!」カランカラン

彼女「……一名で」

バイト「」

先輩「一名様っすね! カウンター席にどーぞ!」

彼女「……」

バイト「こ、こちらお冷です……」カタカタ

彼女「……」

バイト「ご注文お決まりのころ、またお伺いに……」カタカタ

彼女「……」ガシッ

バイト「ひぃっ?! な、なんでしょうか……?」

彼女「……まさか本当にバイトしてたとはな」

バイト「だからそれはさっき電話で……」

彼女「てっきり他の女がいて、その言い訳にバイトのシフトを使ってんのかと思ったけどよぉ……」

バイト「く、口調がいつもと違うんだけど……」

彼女「まだこれなら浮気されてた方がマシだったな……。もう少しで地球が滅ぶってのにバイトだと……?」ギリギリ

バイト「痛い痛い! 思う! 俺だって頭おかしいと思うよ!」

店長「お取込み中悪いんだけど、これ5番の席に運んじゃって!」

バイト「で、では仕事があるのでこれで……」

彼女「手が空いたら隣に座れ……。人生最期のお説教タイムが待ってるからな……」パッ

バイト(散々だよ!)

大学生A「最後の晩餐か……」

大学生B「人の命って儚いよな……」グスッ

大学生C「今まで死ぬ気で勉強したのに、社会に出る前に死んじまうんだもんな……」ポロポロ

大学生D「……。泣くなお前ら! 最期にこうやってみんなで集まってラーメンが食えるんだ! それでいいじゃないか!」ガシッ

大学生A「……そうだよな。俺、お前らと大学で出会えて本当に良かったよ」

大学生B「やめろよそういうこと言うの……。反則だろ……」ポロポロ

大学生C「うぅ……俺もお前らに会えて良かった……」ポロポロ

大学生D「へへ……最期くらい、ビールでも飲むか!」グスッ

大学生A「そうだな! すいませーん!」

先輩「はい!」

大学生A「ビール4本お願いします!」

先輩「ええと……皆さんハタチ超えてますか?」

大学生B「いえ……全員19ですけど……」

先輩「すみません、未成年の方にはお売り出来ないんですよ……」

大学生C「で、でもどうせこの後、みんな死ぬんですよ?」

先輩「法律で決まってるもんで……他のご注文ございましたら、お伺いしますが」

大学生D「や、やっぱいいです……」

常連「まだかよ俺の3倍豚骨! いつまで待たせんだオイ!」

先輩「はーい、ただいま!」

大学生A「……」

大学生B「……」

大学生C「……」

大学生D「……」

父「うまいか……皆?」

息子「うん、すっごくうまいよ父さん」

娘「あたしここのラーメン大好き!」

母「まさか今日も開いてるなんて思わなかったけどね」フフフ

父「……こうやって揃って食べるのも久しぶりだな」

息子「いつも父さんは遅くまで仕事してるからね」

父「ああ……。いつも仕事ばかりでお前たちに構ってやれなくて、すまなかった……」

母「謝らないで。あなたは父として、立派に私たちを守ってくれたわ」ソッ

父「でも……でも……こうなると分かってたら毎日残業なんかしなかった……! もっとお前たちの近くにいた……!」ポロポロ

息子「父さん……」

娘「……。お父さん、あのね? 私、死んじゃうのは怖いけど、少しだけ今日が地球最後の日で良かったなって思ってるの」

父「……? どうしてだ?」グスッ

娘「だってお父さんがこうして仕事を休んで、一緒にいられるんだもん」ニコッ

父「……こんな日に仕事なんか行くもんか。愛するお前たちがいるのに……」ボロボロ


彼女「」ビキビキ

バイト(絶対俺のこと睨んでるよ……。あの家族と俺を比べて今にも憤死しそうになってるよ……)ビクビク

店長「いやーこんなに一生懸命鍋振るのも何年振りかな?」フウフウ

先輩「いつもはこの店、閑古鳥が鳴いてますもんね」ワッセワッセ

店長「昔はここも連日こんな感じだったんだけどね。親父が死んで俺がこの店を継いだときから、徐々に客足が遠のいちゃって……」

先輩「……。俺は店長の作るラーメン、好きっすけどね」

店長「ありがとう。でもこの味が出せるようになるまで、すごく時間かかったんだよ」

先輩「そうなんすか……」

店長「ああ。ちゃんと親父の言う通り、真面目に修業してればこんなことにはならなかったんだろうけどね。客が一人減るたびに、自分の無能さを思い知らされたよ……」

先輩「……。でも今はこうして、皆店長のラーメンを美味しい美味しいって食べてくれてますよ」

店長「どうかな? 地球最後の日でも開いてるのがウチだけだからかもよ?」ハハハ

常連「おい! いつまで待たせんだ! こっちは腹ペコなんだよ!」ダンダン

先輩「はーい、ただいま!」

彼女「おいそこのバイト……。そろそろ手は空きそうか?」

バイト「いえ……まだ皿洗いが残ってますので……」ビクビク

彼女「そうか……。なら注文するからこっちに来い……!」ビキビキ

バイト「ひぃッ! せ、先輩! カウンター様のオーダーお願いします!」

先輩「ごめん、俺ピッチャーに水入れてるから無理」ジャー

常連「おい、いい加減にしろ! そんなもん後でいいだろ! 早く俺のラーメン持ってこい!」

先輩「はーい、ただいま!」ジャー

彼女「ほら、先輩は忙しいってよ……」ビキビキ

バイト「うぅ……」ガタガタ

バイト「ご、ご注文は……?」

彼女「この超激辛担々麺をいただこうか……」

バイト「いいのか……? これ、ケツの穴が痛くなるくらい辛いぞ……。お前甘党だろ……?」ビクビク

彼女「甘党じゃねーよ。かわいく見えると思って今までパンケーキとかで騒いできただけで、本当は超のつく辛党なんだよ」

バイト「なぜ今になって……」

彼女「何故かって?」ギロッ

バイト「ひ、ひいっ! オーダー入ります!」ビクビク

彼女「今まで散々可愛く見せようと思ってきた相手が……地球最後の日に彼女よりもバイトをとるからだろうなあ!」ギチギチ

バイト「超激辛担々麺一丁!」ガタガタ

店長「はい、超激辛担々麺一丁!」

彼女「唐辛子増し増し!」

バイト「唐辛子増し増し!」ブルブル

彼女「ラー油増し増し!」

バイト「ラー油増し増し!」ポロポロ

店長「はい、かしこまりましたぁ!」

女性「お勘定……」

先輩「ありがとうございま……あれ、ほとんど残されてますけど……。お口に合いませんでした?」

女性「いえ、本当に美味しかったけど……なんだか喉を通らなかったわ」

先輩「そうすか……」

女性「美味しいもの食べても、結局独りで死んでいくのには変わりないから……」グスッ

先輩「……詳しくお聞かせ願えますか?」

常連「おい! そんな女の身の上話聞いてねーで3倍豚骨持って来いつってんだろ! 俺が注文してからどれだけ経ったと思ってんだ!」ダンダンダンダン

先輩「はーい、ただいま! ……話せば少しは楽になるかもしれないすよ?」

女性「ありがとう。私、これまで勝ち組になるために全てを犠牲にしてきたわ……。一流の大学に入って、一流の企業に勤めるために、友達も、恋人も何も作らなかった……」

先輩「……」

女性「これで仕事にやりがいを感じられたら少しはマシだったんだろうけど……月収と見栄で選んだようなものだからね……」

先輩「……。……続けてください」

女性「結婚だって周りにはいい人なんていくらでもいたはずなのに……相手の年収で妥協できなくて……」

先輩「……」

女性「お金がいくらあっても……高級マンションに住んでいても……私には心から語り合える人がいない……! 今日で死ぬというのに……! 私には……!」ポロポロ

先輩「……。お客さん、ラーメンは好きっすか?」

女性「……? ええ……。人生の最後の食事に選ぶくらいだもの……」ポロポロ

先輩「店長! 休憩入ります!」

店長「はーい」

女性「……?」

先輩「お客さん、俺ね? ラーメンが好きで好きでたまらないから、こうして死の間際になってもラーメン屋でバイトしてるんすよ」

女性「……ふふ、変な人」グスッ

先輩「初めてお会いするお客さんと俺じゃ、長年連れ添った恋人や友人のようには語れないっすけど……」ドッコイセ

常連「おい! ラーメン!」ダンダン

先輩「趣味友達とラーメン談義に花を咲かせて死んでいくのも悪くないと思うんすよ」ニコッ

女性「……。私、ラーメンはかなりうるさいわよ?」ニコッ

バイト「お待たせしました……超激辛担々麺、唐辛子、ラー油増し増しです……」ビクビク

常連「おい! 俺の方がそいつより先に注文したろうが!」ダンダン

彼女「そこに置け……」

バイト「はい……」ゴトッ

彼女「座れ……」

バイト「で、でも皿洗いが……」フルフル

店長「あー、どうせ洗っても意味ないから今日はいいよ。休憩入っちゃって」

バイト「で、でも店長!」

店長「 ( *• ̀ω•́ )b」グッ

バイト(グッ……じゃねーよ! 何、ナイスアシストしたみたいな顔してんだ!)ウワアアアアアアア

彼女「なんだよ、増し増しで頼んだのに全然入ってねーじゃねえの」タポタポタポタポタポタポ

バイト「やめて! 入ってる! もう充分ラー油入ってるから!」ガシッ

彼女「これこれ……!」スンスン

バイト(ひいい! 真っ赤!)ゾオオオ

彼女「さあて、説教の前に一緒に食うか……」ポン

バイト「え」

彼女「ん? 早く食わねーと伸びちまうだろ?」

バイト「い、いや、でも! 俺、お腹いっぱいで!」

彼女「照れんなよ……。人生最期の思い出に、彼女と顔を寄せ合ってラーメン食ったって罰なんか当たんねーよ」

バイト(これそのものが罰じだよ!)

>>21
訂正
罰じ→罰

店長「いらっしゃいませー!」

ミシュラン「一名」カランカラン

店長「ではカウンターの席に……」ハッ

ミシュラン「お久しぶりですね。少しは腕を上げましたか?」

店長「……日々精進してます」ペコッ

ミシュラン「まさかこの私がケチョンケチョンにこき下ろしたこの店が、まだやってるとは思いもしませんでした」

店長「……私もまさか星どころかブラックホールという評価をされるとは思いませんでしたよ」

ミシュラン「あの節は失礼しました。レベル的には1つ星と大差なかったのですが、何分、先代の味がすばらしすぎたもので」フフフ

店長「……。ご注文は?」

ミシュラン「下手な小細工には興味ありません。塩ラーメン、トッピングは無しで」

店長「……かしこまりました。少々お待ちくださいませ」ペコッ

常連「うう……俺が何したってんだよぉ……。俺はラーメンが食いたいだけなんだよぉ……」ポロポロ

常連「いつも偉そうな態度とって悪かったよぉ……。頼むから食わせてくれよぉ……。腹減ったよぉ……」シクシク

常連「ラーメン……」ボソッ

先輩「はーい、ただいま! それで金沢行ったとき、とあるチェーン店に入ったんすけど……」

女性「待って、8番らーめんでしょ」

先輩「なんで分かるんすか(笑)」

女性「当然よ」フフフ

常連「……」シクシク

彼女「はぁー食った食った! 半分でも量あるな、ここ」ゲフウ

バイト「痛いよぉ……口の中が痛いよぉ……。俺が何したってんだよぉ……」シクシク

彼女「腹も膨れたところで……そろそろお話しようか……」ガシッ

バイト「悪かったよぉ……もう俺をイジメないでくれよぉ……」シクシク

彼女「……まずはどういう経緯でバイトを選んだのかから訊こうか……」ギチギチ

バイト「……」シクシク

彼女「(# ゚Д゚)」ガミガミガミガミ

バイト「(;´Д`)」ペコペコペコペコ

彼女「(メ゚皿゚)」ガミガミガミガミ

バイト「(´;д;`)」ペコペコペコペコ

彼女「(≧ヘ≦ )」プイッ

バイト「(;´・ω・)」

彼女「(´;ω;`)」ポロッ

バイト「(´・ω・)」ソーッ

彼女「( ;д ;⊂彡☆))Д´) 」パンパンパンパン

バイト「(#)'3`;;)」ペコペコペコペコ

彼女「(;_;)」グスッ


(´;ω)ω;`) 
/  つ⊂ \ ダキッ

店長「お待たせしました」

常連「やっと来たか?!」ガバッ

店長「塩ラーメンです」ゴトッ

常連「……」シュン

ミシュラン「ほう……。金色のスープがいい感じじゃないですか」スンスン

店長「昔あなたに赤ん坊のゲロと評されてから、見た目にもこだわるようになったので」

ミシュラン「ま、見た目がよくなっても美味しくなけりゃ何の意味もありませんがね」

店長「……ええ、私もそう思います」

ミシュラン「……。では早速いただきましょうか」パキッ

ミシュラン「……」ズズズズ

ミシュラン「……!」ズズズズズズズ

ミシュラン「……?!」ズズズズズズズズズズズズ

ミシュラン「……ぷはぁっ!」

ミシュラン「……!!」ハァハァハァ

店長「……」ニコッ

ミシュラン(こ、こんなバカなことが……! これがあの時のラーメン小僧だとでも言うのか……?!)ハァハァ

ミシュラン(だ、だがいくらスープが美味くても……麺とマッチしていなければ……!)

ミシュラン「……」ズルッ

ミシュラン「……?!」ズババッ

ミシュラン「!!」ズババババババババッ

ミシュラン(止まらない……!)ゴクゴクゴクゴク

ミシュラン「……ぷはっ!」

店長「……いかがですか?」

ミシュラン「う、美味すぎる……!」

店長「ありがとうございます」ペコッ

常連「ぢ、ぢぐじょう……!」ジュルジュル

ミシュラン「……悔しいですが、完全に私の負けです。あれだけ酷評したことへの、お詫びの言葉も見つからないくらいに……」プルプル

店長「……いえ、あのブラックホールレビューに打ちのめされたからこそ、なにくそと思ってここまでやれたんですよ」

ミシュラン「しかし私があんな軽率なことを書かなければ今頃は……」

店長「私の店も繁盛していたかもしれませんね。でもいいんです。どれだけお金を持っていようが、今となっては何の関係もないのですから」フフフ

ミシュラン「……」

店長「ただ一つ願いがあるとすれば、あなたの口から星いくつかを聞きたいのですが……」

ミシュラン「……いくつなんてもんじゃありませんよ。銀河です、銀河」ズルズル ズズズズズ

店長「またそんな抽象的なレビューを……」ハハハ


***

先輩「店長、オーダーストップです」

店長「ありがとう。今日は後片付けしなくていいから休んでて。向こうのお客さん、まだ君と話し足りないみたいだし」

先輩「俺、こんな充実した人生の終わりになるとは思わなかったっす。ここに来て正解でした」ハハハ

バイト「俺は散々でしたけど」

店長「いいじゃない、結果的に丸く収まったんだから」

先輩「店長も心残りだった星がもらえて良かったっすね」

店長「まあね」

先輩「……見てください店長、あのお客さんたちを。店長は死が差し迫っている、あれだけの数の人を笑顔にしたんすよ」

店長「俺だけじゃないよ。君たちが来てくれたからだ。本当にありがとう」

バイト「……ま、誰かの役に立って死ぬのも悪くないっすね」ヘヘ

彼女「おい、気持ち悪いこと言ってねえでもっと私に構え」チョイチョイ

バイト「じゃあ彼女が呼んでるんでお先に失礼します///」

店長「はーい、お疲れー」

常連「……」シクシクシクシク

店長「お客さん、お腹ペコペコでしょう」

常連「ペコペコなんてもんじゃねえよぉ……。こんな仕打ちあんまりじゃねえかよぉ……」シクシク

店長「お待たせしました。3倍豚骨です」ゴトッ

常連「……へ?」

店長「意地悪してすみませんでした。ただ、親父の代からずっと見限らずに通い続けてくれたお客さんには、最高の一杯をお出ししたかったんです」

常連「……こ、これ俺に……?」

店長「空腹は最大の調味料っていいますもんね」ニコッ

常連「ば、馬鹿やろう! なんてひでえドッキリをしやがる……!」

店長「……きっとお客さんなら地球が亡びる直前になっても待ち続けてくれるって分かってましたから」

常連「……! ま、まさかこんな日にも店を開けたのは……?!」

店長「……」ニコッ

常連「……」ポロポロ

店長「さすがに昨日の夜から豚骨を煮込んでたんで疲れました。俺は裏で寝てきますね」

常連「……ありがとう……ありがとう……」ポロポロ


常連「……このラーメンを作ってくれた店長、農家の方々、豚の皆さんに感謝をささげて……」ポロポロ

常連「いただきます!」

大学生A「あ、隕石!」

常連「へ?」

おしまい

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