向日葵「さくひま、ひまさく短篇集」櫻子「夏休み!」 (40)

No.231:向日葵「歯が痛いですわ」櫻子「!!!!?」

向日葵(朝から歯が痛いですわ…)

櫻子「あーは、あーかりちゃんのあー♪」

向日葵(うぅ…でも、歯医者は行きたくないですわね)

櫻子「いーは、磯辺揚げのいー♪」

向日葵(でも行かないと…このままでは何も食べられませんわ)

櫻子「うーは、焼き肉のうー♪」

向日葵(…よくよく考えたら、明日になったら治っているかもしれませんわ!)

櫻子「えーは、宿題終わらないーのえー♪」

向日葵(それに歯が痛かったら、食べる量が減る→取得カロリーが減る!)

櫻子「おーは、おっぱい向日葵~♪」

向日葵(これで夏休みに体重が増える危険が減りますわ!)

櫻子「さあ、うーたーいーまーしょー♪」

向日葵「って、うるさいですわよ!」

櫻子「ったく、真剣な顔してるから、櫻子様が場を盛り上げてやったって言うのに」

向日葵「っていうか今の歌は何なんですの!?」

櫻子「ドレミの歌だよ!それくらいわかれよ!」

向日葵「わかるわけないでしょう!このバカ!」

櫻子「向日葵のバカ!バカって言った方がバカだもんね!」


向日葵「ぐぬぬぬぬぬぬ」バチバチ
櫻子「ぎぎぎぎっぎぎぎ」バチバチ

向日葵「もういいですわ。それより聞きたい事があるんですけど」

櫻子「なに?」

向日葵「歯ってどうやったら痛くなくなるのかしら?」


櫻子「…」

櫻子「!!」ピコーン

櫻子「おっほぉおおおーー」

向日葵「…何ですの?目を輝かせて…」

櫻子「大切にとっておいた向日葵が作ったクッキー…もぐしっ!うめぇ!」

向日葵「…はあ?」

櫻子「ふふん。羨ましいだろ!」

向日葵「意味がわかりませんわ」


櫻子「だって、歯が痛いんでしょ?今度はステーキ持ってこい!」

向日葵「」イラッ

………

向日葵「実は楓が…」

櫻子「痛い」

向日葵「それで何か良い方法を知ってないかと」

櫻子「ねえ、向日葵に殴られた歯が痛い」

向日葵「ちょっとハリセンで叩いただけで、なんで歯が痛いのよ!」

櫻子「そうですわね。向日葵さんは私よりもっと痛いんですものね。歯がとても」

向日葵「その優しい目と口調やめてくれません?とてもイラッとくるので」

櫻子「で、こっちが痛いの?」

ぷにぷに

向日葵「なっ!?何でほっぺをつついて…」

櫻子「ははあーん。ここか?ここが痛いんでしょ?」

ぷにぷに

向日葵「って、顔が近いですわ!」

櫻子「え?あっ」

バッ

向日葵「っ//」

櫻子「って、ちげーし!ほっぺたをつつくのに夢中で!」

向日葵「だったらなんで茹でタコみたいに顔が真っ赤になのよ!」

櫻子「向日葵なんかイカ焼きみたいな色だし!」

向日葵「どんな色よ!」

櫻子「向日葵のほっぺたが柔らかいのがいけないんだぞ!」

向日葵「ほっぺたくらいみんな柔らかいですわよ!」

櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬ」


向日葵「ふっ。反論できないということは私の勝ちって事ですわね」

櫻子「な、ななななな!」

櫻子「じゃあ、私のほっぺたが硬い事を証明してやる!」


向日葵「って、あっ…」

あかり「あっ、向日葵ちゃんの手を櫻子ちゃんが無理矢理奪って…」

 
ぷにぷに


櫻子「どうだ!硬いだろ!向日葵のは柔らかい!だからさっきはしょうがなかったもんね!」

向日葵「離して!」


バッ


櫻子「これで私の勝ち!」

向日葵「意味がわかりませんわ…」

向日葵「でも、まあ…」


向日葵「櫻子のほっぺたは気持ちよかったですわよ」

櫻子「…」


櫻子「なっ//」




櫻子「ななななななに言ってんの!?」

櫻子「バッカじゃねーの!?ばーかばーか」

向日葵「はあ!?なんですって!」




ちなつ「夏休みの宿題を一緒にやってたのに…なんでこうなっちゃうのかな」

あかり「さくひま、ひまさく短篇集、はっじまるよ~」

No.232:櫻子「大室家!」向日葵「!!」

櫻子「大室家の1巻…私が主役なのに…なんで裏表紙は向日葵なんだよ!」

向日葵「そんな事より、いつになったら宿題やるんですの?」

向日葵「背表紙の私だって櫻子がいつ勉強を始めるのか?を待ってますのよ」

櫻子「あ、あとでやるし!」

向日葵「はいはい」

櫻子「…」

向日葵「…」


櫻子(というか何なんだよ!この裏表紙の向日葵可愛すぎだろ!)

櫻子(…別に携帯の待ち受けになんかしてねーし!)

向日葵(そもそもあの大室家の単行本は何なんですの!?)

向日葵(表紙の裏って言うんですの?そこのデフォルメ櫻子可愛すぎて死ぬかと思いましたわよ!)

向日葵(あのデザインのストラップが発売されたら、保存用・保管用・予備用・観賞用・使用用に5つ購入しますわ!絶対!)


櫻子「…」

向日葵「…」


向日葵「そういえば、大室家幻の11話ですが」

櫻子「え?」


向日葵「UMAを馬と勘違いしていたようですが」

向日葵「UMAというのは『謎の未確認動物』という事で…」

櫻子「ねー。宿題のここ教えてー」

向日葵「ああ、えーとここは…これで」

櫻子「なるほど。わからん」

向日葵「そして、こうなって」

櫻子「ああ、じゃあここに代入すれば」

向日葵「違います。ここはこれを…」

櫻子「おぉー。解けたー」


向日葵「櫻子は落ち着きがないから、話を最後まで聞いて落ちついてやれば…」

櫻子「そんな事より、次の問題は…」

向日葵「だから、落ち着きを」

櫻子「ねー、向日葵ーこれは?」

向日葵「はいはい、これはこれで…」



No.232 終わり

No.233:向日葵「絶対にこれですわ!」櫻子「それはダメ!」


綾乃「あら?終業式ぶりね…って」

向日葵「杉浦先輩いいところに!」

櫻子「聞いてください!杉浦先輩!」

綾乃「って、水着コーナーで何を騒いでいるの?」


向日葵「私はオレンジのビキニを買おうと思うのですが、櫻子が絶対にダメって言うんですの!」

櫻子「そんな露出が多い水着はダメ!」

向日葵「今はビキニは普通なんですのよ!?じゃあ、どんなのがいいのよ!」

櫻子「す、スクール水着とか?」

向日葵「みんなでせっかく海に行くから、スクール水着以外がいいですわ!」

櫻子「ぐ、ぐぬぬぬぬぬぬ!」

向日葵「じゃあ、買ってきますわね」

櫻子「き、気付けよ!もちを焼いてるんだよ!」

向日葵「…へ?」

櫻子「ぐ、ぐぐぐぐぐ」

向日葵「あっ…もしかして、その…やきもち?」

櫻子「ち、ちげーし!」


向日葵「…」

櫻子「別に向日葵がみんなの注目を浴びても何とも思わないもんねっ!」

向日葵「はぁ~。やっぱりこれは買ってきますわ」

櫻子「なっ!」

向日葵「今度二人でプールにでも行きましょう。その時だけ着ますわね」

櫻子「え?」

櫻子(よく考えたらオレンジのビキニだと、こっそり買った私とお揃いに…!)

櫻子「あ…あああぁぁ」

向日葵(ふふ♪顔真っ赤にして照れちゃって可愛いですわ)

向日葵「さて、海はどうしようかしら?」

櫻子「じゃ、じゃあ、私が選んであげる!」

向日葵「ふふっ。可愛いのをお願いしますわね」




「って、なんで黒のビキニなのよ!さっきのより露出が多いし、話が違いますわ!」

「こっちも見たくなったとか思ってないもんねっ!」

「うっ…し、仕方ありませんわね。櫻子がそこまで言うなら買わない事もないですわよ」

「えへへへ」



綾乃「∵」



No.233 終わり

No.234:櫻子「ひまさく喫茶」向日葵「ですわー」


綾乃「二人が経営している喫茶店…」

綾乃「コーヒーも美味しいし、仕事に行く途中にあるから、場所も丁度いいのよね」

綾乃「それに仕事まで時間があるから、仕事の整理も兼ねて寄って行こうかしら」


カランカラーン


櫻子「向日葵のバカ!そんな事言うなら、もうお帰りのチューはしてやらないもんねっ!」

向日葵「なっ!つまみ食いを注意しただけで、なんでそんな酷い仕打ちを受けないといけないのよ!」

櫻子「じゃあ、お帰りのチューをしてやるから、つまみ食いを認めろ!」

向日葵「ぐぬぬぬぬぬぬぬ!」


綾乃「∵」


No.234 終わり

No.235:櫻子「花子誕生日おめでとう!」花子「わわっ」

櫻子「花子誕生日おめでとう!」

向日葵「花子ちゃんお誕生日おめでとうございますわ」

楓「おめでとう花子おねえちゃん」

撫子「誕生日おめでとう」

花子「あ、ありがとうだし」

花子「みんな覚えてくれていて…本当に嬉しいし」

櫻子「ふふーん」

花子「…櫻子どうかしたし?」

向日葵「サプライズを考えたのは櫻子ですの。だから調子に乗って…」

花子「そうだったのかし…」


花子「その…櫻子…嬉しかったし。ありがとうだし」

櫻子「」ドヤァ

向日葵「」イラッ

櫻子「プレゼントターイム!」

櫻子「はい花子!」

花子「わわっ。ねこのだきまくら!?すごいし!ありがとうだし!」


向日葵「はい花子ちゃん」

花子「本!?ありがとうだし!絶対に読むし!」

櫻子「ふふふふふふ」

向日葵「…何なんですの?」

櫻子「花子は私の方のプレゼントの方が喜んだ!よって私の勝ち!」

向日葵「はあ?プレゼントに勝ちも負けもないですわよ!」

櫻子「っていうか、小学生に本って何だよ!本って!」

向日葵「花子ちゃんは櫻子と違って頭がいいから、本を楽しむことができますわ!」

櫻子「なんだと!?本が楽しめない私をバカって言いたいのか!」

向日葵「ええそうですわ!読むとすぐに寝るなんて、バカとしか言いようがありませんわよ!」

櫻子「むきーっ!」

楓「おねえちゃん。ケンカはだめだよ」

撫子「大丈夫だよ。楓」

花子「そうだし」

楓「でも、最近ケンカばかりしてるよ?」

撫子「そうだね。ケンカばかりだけど…なんだかんだ言って一緒にいるでしょ?」

花子「ほら、ケンカするほど仲が良いって言うし」

楓「そうなの?」


櫻子「ちげーし!」
向日葵「違いますわ!」

楓「やっぱり…仲が悪いの」

撫子「ほら、息ぴったりだったでしょ?」

花子「仲が良い証拠だし」


向日葵「仲なんか!」
櫻子「よくないもんね!」


花子「やっぱり息ぴったりだし」

楓「あっ、本当だ…えへへ。仲良しのおねえちゃん大好き」



櫻子「ちげーーーーし!」

向日葵「本当に違うんですのーーーーーー!」





       終わり

これにて終わりになります
支援&読んでくれてありがとうございました!
また、機会があったらよろしくお願いします!

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