梨子「となりに君がいて…」 (67)

梨子「それじゃあ今日はこの辺にしておやすみしましょう」

千歌「えー!もう少し話そうよ」

梨子「だってもう深夜の12時よ。明日、学校あるんだからもう寝ないと」

千歌「ちょっとぐらいなら大丈夫だよ」

梨子「寝不足になっちゃうよ?」

千歌「授業中に寝るから大丈夫!」

梨子「こら!そういう事になっちゃ駄目だからもう寝ないといけないの。わかった?」

千歌「はーい」


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梨子「それじゃあ、おやすみなさい」

千歌「おやすみ梨子ちゃん。また明日ね」

梨子「うん。また明日」

ちかりこか?

梨子(千歌ちゃんと会ってから数カ月が経った…)

梨子(こうやって夜にお互い窓を開けて二人でおしゃべりするのも何回目かな…)

梨子(何だか毎日やってる気もする)

梨子(確かに千歌ちゃんの言うとおりずっと二人で話していたいぐらい楽しい…)

梨子(でも、明日の事を考えたらちゃんと睡眠をとらないといけないよね)

梨子(じゃないと…)

次の日

梨子「千歌ちゃん起きて―!」

千歌「もう少しだけ…」

梨子「何時だと思ってるの!?このままだと学校遅れるわよ!」

千歌「だいしゅきだからだいじょうぶ…」

梨子「大丈夫じゃないー!!」

千歌「あれぇ?何で梨子ちゃんが私の部屋に?」

梨子「むかえに来たら志満さんにまだ千歌ちゃんが起きてこないのって言われたのよ!だから昨日もう寝ないとって言ったのに!」

千歌「うぇえええ!?もうこんな時間!?」

>>3はい、ちかりこです

千歌「どうして志満ねえ、起こしてくれなかったの!?」

志満「一度声はかけたわよ。でも起きなかったの」

千歌「何で起きるまで声かけてくれなかったの!?」

志満「千歌ちゃんばかりに時間かけるわけにはいかないじゃない」

梨子「ほら千歌ちゃん、しゃべるのはいいから早く朝ごはん食べて」

志満「いつも迷惑かけてごめんなさいね梨子ちゃん」

梨子「いえいえ」

曜「おはヨーソロー!って千歌ちゃん頭どうしたの!?」

千歌「セットする時間が無かったから髪がボサボサなの…」

梨子「ちゃんと朝早く起きないからよ」

千歌「これからはちゃんと早寝早起きするようにする!」

梨子「そう言ってちゃんと出来た事ある?」

曜「無いと思う」

千歌「二人ともひっどーい!」

放課後

ダイヤ「明日の土曜日の練習なんですが…」

千歌「急でごめんなさい。明日の練習休んで言いですか?」

ルビィ「Aqoursの練習を休んだ事が無い千歌ちゃんが!?」

善子「これは驚きだわ」

梨子「何かあったの千歌ちゃん?」

千歌「お母さんが東京にいるってのは知ってるでしょ?ちょっと用事があって明日お母さんのところに行かないといけないの。それで一泊二日で東京に泊まる事になるんだ」

花丸「東京旅行うらやましいずら~」

千歌「ごめんね、みんな。急に練習休む事になっちゃって」

曜「そういう事なら仕方がないよね」

ダイヤ「実は私とルビィも明日は練習休む事をみなさんにお伝えしようとしてましたの」

梨子「え!ダイヤさんとルビィちゃんも」

ダイヤ「黒澤家でどうしても外せない用事ができまして…」

ルビィ「みんなごめんね」ペコリ

果南「それじゃあ、明日はAqoursの練習自体休みにしない?」

果南「このごろずっと練習尽くめだったし、少しはリフレッシュした方が良いと思うんだ(私は全然大丈夫だけど)」

鞠莉「みんなの体調の事を考えるとグッドなアイディアね!」

花丸「マルはかまわないずら」

善子「ヨハネ的にはかまわないわ。時には闇の中に身をひそめる事も大切ね (最近、暑いから助かった…)」

曜「お父さんが帰ってきたからちょうど良かったかも」

梨子「わ、私もかまいません」

果南「それじゃあ決まりだね」

鞠莉「じゃあ明日デートしましょ果南♪」

果南「え!?(自主練しようと思ってたんだけど)」

その日の夜

千歌「東京に行ったらお土産何が良い?」

梨子「壁ドン…」ボソッ

千歌「え?」

梨子「ううん、何でもないよ(流石に薄い本は止めておこう…)」

梨子「それじゃあ何か美味しいものでも」

千歌「わかった!とびきり美味しいものを買ってくるね」

梨子「明日は早いんでしょ?」

千歌「うん」

梨子「じゃあもう寝ましょ?」

千歌「えー!まだ早いよー!だって11時だよ?」

梨子「早寝早起きするって言ったじゃない」

千歌「言ったけど今日だけは特別なの!だって明日はこうして窓を開けて梨子ちゃんとおしゃべりできないんだよ?」

梨子「一日だけじゃない。それに電話で話せるでしょ?」

千歌「電話だと風情がないよ。」

梨子「そう言って長電話する事多くないですかー?」

千歌「ね!今日だけ!次からは早く寝るから。お願~い♪」

梨子「もう…仕方ないな」

千歌「やった!」

梨子「今日だけだからね」

千歌「うん!」

千歌「星が綺麗だね…」

梨子「そうね。内浦の夏は本当に星空が綺麗…」

千歌「今のうちにこの内浦の夜空を目に焼き付けておかないとね」

梨子「これが最後というわけじゃないのに大げさだよ」

千歌「えへへ。そうだね」





次の日

梨子「休みなのに早起きしちゃった…」

梨子「もう千歌ちゃんは内浦を出たかな?」

梨子「高海家の様子を見てみよう」

梨子「あれ?千歌ちゃんの部屋の明りがついてる?」

美渡「バカチカー!!あんた今日は早起きしないといけないんでしょ!」

梨子(やっぱり昨日は早く寝させるべきだった…)

千歌「いってきまーす!」

志満「いってらっしゃーい。気をつけてねー。お母さんにもよろしくー!」

美渡「走れ!この愚妹がぁ!後、お土産忘れないでよ!」

千歌「わかってるよー!」

梨子「相変わらず寝ぼすけね」

千歌「あれ?梨子ちゃん!」

梨子「おはよう千歌ちゃん」

千歌「おはよう。どうしたのこんなに朝早くから?」

梨子「たまたま早起きしちゃったから見送りに来たの」

千歌「わー!ありがとー!」

梨子「それじゃあ、いってらっしゃい。気をつけてね」

千歌「うん!行ってきまーす!東京に行ったらLINEするからね!」

梨子(千歌ちゃん重そうなリュックを背負ってたけど、そんなに荷物必要なのかしら?)

梨子(きっと千歌ちゃんの事だから必要でないものも含めていっぱい詰め込んだんでしょうね…)

梨子(そんなんだと走ったら転げちゃうよ…うふふ)

梨子(…)

梨子(千歌ちゃん大丈夫かな?)





梨子(…)

梨子(電話かLINEでもしてみようかな…)

梨子(待って。まだ30分しか経ってないわ)

梨子(…)ソワソワ




ピロリン♪

梨子「千歌ちゃんからのLINE!」

ちか『新幹線にのったよ♪』

梨子「良かった…」

ちか『駅で買ったおにぎりがおいしかったよ♪』

梨子「さっそく食べちゃってるのね」

ちか『とても眠たいので今からねむります…ZZZ』

梨子「もう千歌ちゃんったら…」

りこ『おやすみなさい♪』

梨子「新幹線は1時間以上かかるし、今は千歌ちゃんとLINEする事もできないな…」

梨子「今日はAqoursの練習も無いし、どうしよう…」

梨子「ダイヤさんとルビィちゃんは家の用事、曜ちゃんは家族団欒、果南さんと鞠莉さんはデート」

梨子「後の二人は確か昨日…」

善子(さーて、明日はニコ生するわよ!)

花丸(善子ちゃん、明日は一緒に遊びに行くずら♪)

善子(え!?こんな暑いのに!?)

花丸(行くずら♪)

善子(逆らえない…)


梨子「…デートね」

梨子「暇なのは私だけか」

梨子「曲でも作っておこうかな…」




梨子「うーん…良いアイディアが思い浮ばないな…」

ピロリン♪

梨子「あっ千歌ちゃんからLINEだ」

梨子「もう東京に着いたのかしら…」

ちか『たいへんだよ!寝すごして東京すぎちゃった(涙)』

梨子「えええええ!!??」

梨子「本当に大変じゃない!次はどこの駅なのかしら!?すぐに調べないと!」

ピロリン♪

ちか『なーんてね♪ちゃんと東京についたよー!』

梨子「…」

りこ『バカチカー!!』

ちか『わー!ごめーん!』

ちか『お母さんとお昼ご飯をたべたよ!』

ちか『東京名物もんじゃ焼きー!』

ちか『りこちゃんは?』

りこ『お母さんと一緒に家でナポリタンを食べたよ』

ちか『わー!おいしそー!』

ちか『お母さんとスカイツリーを見に行くの♪』

りこ『楽しそうだね』

ちか『うん!』

ちか『りこちゃんは何してるの?』

りこ『作曲中かな』

ちか『新しい曲を作ってるんだ!帰ってきた時が楽しみだよー!』

りこ『ちかちゃんも作詞してる?』

ちか『東京で考え中なのだ!』

梨子「…千歌ちゃん東京楽しそう」

梨子「暇してる私と比べて羨ましいな…」

梨子「千歌ちゃんに作曲中って言ったけど今は何だか曲作れそうな感じがしない…」

梨子「東京で詞を考え中の千歌ちゃん。そして桜内梨子ちゃんは曲をベッドの上でゴロゴロしながら考え中なのだ~なんちゃって♪」

梨子「…我ながら恥ずかしい///」





梨子「う~ん…」

梨子「え!?」

梨子「私ったら寝てたの!?」

梨子「もう5時!?」

梨子「はぁー…せっかくの休日を寝てすごしちゃった…」

梨子「あっ!千歌ちゃんからLINEがきてる」

梨子「4時頃のメッセージね」

ちか『スカイツリーでソフトクリームを食べたよ!』

ちか『おいしい~♪』

梨子「ふふっ。千歌ちゃんったら食べてばっかりね」

りこ『食べてばっかりだと太るわよ』

梨子「…」

梨子「返事が返ってこないな…」

梨子「まあ、ずっとスマホを見てるわけじゃないから仕方がないよね」

梨子「手が離せない時だってあるだろうし」

梨子「作曲するモチベーションはわかないし、部屋の掃除でもしようかな」

1時間経過

梨子「お掃除終了っと」

梨子「千歌ちゃんから返信あるかな」

梨子「無し…しかもさっきの私のメッセージも既読になってない」

梨子「まあ1時間ぐらいなら、そういう事もあるよね」

梨子ママ「梨子ー!ちょっと手伝ってくれる?」

梨子「はーい」

1時間経過

梨子「家事手伝い終了」

梨子「さて千歌ちゃんからの返信は…」

梨子「無し」

梨子「…」

梨子「まあ、2時間なら、うん」

梨子ママ「ご飯にしましょう」

梨子「はーい」

梨子「今日のハンバーグ美味しいね。お母さんが作ったの?」

梨子ママ「ええ。そうよ」

梨子「お母さんがこんなに料理上手だったなんて!」

梨子ママ「あらやだ。誉め上手ね」

梨子「今度作り方を教えて欲しいな」

梨子ママ「レトルトのハンバーグをチンしただけよ♪」

梨子「…そういうのは作ったとは言わないと思う」

梨子「千歌ちゃんったらせっかく東京に行ったのにLINEで送ってくるのは食べ物の写真ばかりなのよ」

梨子ママ「うふふ。でも千歌ちゃんらしいと思うな」

梨子「でももう少し風景とか建物を写しても良いと思うのに」

梨子ママ「ほんと梨子ったら千歌ちゃんの話ばかりね」

梨子「え!?」

梨子ママ「今日は朝ごはんの時もお昼ご飯の時も晩ご飯の時も出てくる名前は千歌ちゃんばっかり。お母さん妬けちゃうわ」

梨子「もう!からかわないでよ///」

梨子「ごちそうさま」

梨子(そんなに今日は千歌ちゃんの話ばかりしてたかな…)

梨子「朝は…(千歌ちゃん今日東京に行くんだって。電車に遅れたりしないかな)」

梨子「昼は…(千歌ちゃんったら寝すごして降り遅れたって冗談つくのよ!酷いよね!)」

梨子「…千歌ちゃんばっかりね」

梨子「流石にLINE返信来てるよね」

梨子「…来てない。既読もついてない」

梨子「もしかしたら気づいてないのかも」

りこ『返信遅いけど、何かあったの?』

梨子「…とりあえず待ちましょう」

梨子「…もう10時」

梨子「返信も無いし既読もついてない」

梨子「いつもだったら千歌ちゃん、こんなに返信遅いなんてこと無かったのに…」

梨子「もしかして何かあったんじゃ!?」

梨子「事件や事故に巻き込まれてるとか…」

梨子「ううん。私ったら考えすぎよ。充電が切れちゃってるとか、そんな事だよ。きっと…」

梨子「…電話もつながらない」

梨子「千歌ちゃんから夜に電話でおしゃべりしようねって昨日約束したのに…」

梨子「千歌ちゃん、本当にどうしちゃったのかな…」

梨子「…いいえ。大丈夫よ」

梨子「千歌ちゃんの事だから明日、普通に返信できなくてごめんとか言ってくれるはずよ」

梨子「うん、そうに違いない」

梨子「…やっぱり返信無し」

梨子「心配しすぎなのかな、私…」

梨子「もう12時ね…」

梨子「窓を開けたらいつも千歌ちゃんがいた」

梨子「でも今日は千歌ちゃんがいない…」

梨子「一人の夜がこんなに寂しいとは思わなかった…」

梨子「昨日、会えないと言ってもたった1日だけじゃないって千歌ちゃんに言ったのにね」

梨子「心配ばっかりしても仕方がないわ」

梨子「もう寝ましょう」

梨子「明日になったら、千歌ちゃんも帰ってきて元気な姿を見せてくれるはずよ。うん」

梨子「…」

梨子「眠れない」

梨子「まぁ、昼寝しちゃったしね」

梨子「少しピアノでもひこうかな…」

梨子「そういえばピアノをひいたら隣りの家から急に千歌ちゃんが声をかけてくれたんだったな…」

梨子「その時からずっとお互い窓を開けて話し合うようになってた」

梨子「あの時ひいた曲はμ'sの『ユメノトビラ』」

梨子「あれからたくさん千歌ちゃんにμ'sの曲を教えてもらったね」

梨子「その中でも私が好きな曲は『きっと青春が聞こえる』」

梨子「…きっと青春が聞こえる その瞬間が見たいね」

梨子「となりに君がいて」

梨子「となりは君なんだ…」

梨子「千歌ちゃん…」




千歌「梨子ちゃん」

梨子「千歌ちゃん!」

梨子「東京にいてたんじゃ…それと何で返信してくれなかったの?」

千歌「ごめんね梨子ちゃん。心配かけて」

梨子「ううん。いいの、千歌ちゃんが元気な姿を見せてくれるなら」

千歌「…本当にごめんね梨子ちゃん」

梨子「どうしたの千歌ちゃん?」

千歌「…もう梨子ちゃんとは会う事ができないの」

梨子「どういう事!?」

千歌「本当にごめんね。そして今までありがとう梨子ちゃん…」

梨子「千歌ちゃん!?千歌ちゃんどこにいくの!?いかないで!千歌ちゃん!!」

梨子「千歌ちゃーん!!」

梨子「えっ!?ベッドの上!?なーんだ夢か…」

梨子「え!?もう昼の3時!?」

梨子「そんなに寝てたんだ…」

梨子「はっ!千歌ちゃんから返信は?」

梨子「無し…」

梨子「電話をかけてみよう」

プルルル

梨子「つながらない…」

梨子「やっぱり何か変よ。志満さんに聞いてみよう」

梨子「こんにちは」

志満「梨子ちゃん…うっ」

梨子(えっ!?志満さん泣いている!?)

梨子「もしかして千歌ちゃんに何かありましたか?」

志満「えっ!?梨子ちゃん、千歌ちゃんの事知ってるの?」

梨子「えっ」

志満「千歌ちゃんは車にひかれて…」

梨子(気がついたら走ってた)

梨子(多分、現実を受け入れる事ができなくてわけがわからなくなって走ってたんだと思う…)

梨子(あの夢は千歌ちゃんが最後に会いに来てくれたって事なの?)

梨子(嘘だよね?)

梨子(もう会えないなんてそんなの嘘!嘘に決まってる!千歌ちゃん!)

梨子「千歌ちゃん!」

梨子「ハァ…ハァ…」

梨子「もう会えないなんて嫌だよ…」

梨子「千歌ちゃん…」

梨子(私の頬を熱いものが流れていく)

梨子(涙だ…)

梨子(外なのに私は人目をはばからず大声を出して泣いていたんだ…)




「どうして泣いているの?」


梨子「…大切な人がいなくなってしまうかもしれないんです」

「えええ!?本当なの梨子ちゃん!!」

梨子「私も本当だなんて思いたくありません!」

「ごめん…」

梨子「…私の方こそごめんなさい。声を荒げたりしちゃって…うん?」

梨子「千歌ちゃん!?」

千歌「はい」

梨子「どうして千歌ちゃんがここに!?」

千歌「東京から帰ってきたんだよ」

梨子「東京で車に引かれたんじゃ?」

千歌「引かれたってオーバーな。ちょっと車にコツンと当たって転げて膝を擦りむいただけだよ。ほら!膝に絆創膏はってるでしょ?」

梨子「えええええええ!!??」

志満「ごめんなさいね梨子ちゃん。私が大げさな事言って勘違いさせちゃって」

美渡「車にひかれたって言い方は勘違いしても仕方が無いよ…」

梨子「でも志満さん、涙を流していませんでしたか?」

志満「たまねぎを切っていたのよ」

梨子(ベタな…)

梨子「LINEの返信がずっと無かったり、電話が繋がらなかったのはどうしてなの?」

千歌「車に当たった時に携帯落しちゃって、その時に壊れちゃったみたい」

梨子「そういう事だったの…」

美渡「千歌―!その運転手からお金をたらふく分捕ったんでしょうね?」

千歌「もちろん!…と言いたいところだけど携帯の修理代と治療費だけだね」

梨子「病院では先生に何て言われたの?」

千歌「膝を擦りむいてるだけで、どこにも異常は無いって」

千歌「ごめんね梨子ちゃん。心配かけて…」

梨子「本当よ…凄く心配したんだから…」ギュッ

千歌「り、梨子ちゃん///」

梨子「良かった…本当に良かった…」

志満「さ、私たちお邪魔虫は退散しましょうか」

美渡「そうだねー」ニヤニヤ

梨子(その日の夜、私たち二人はいつも通りの事をした)

梨子(お互いの部屋の窓を開けて)

梨子(他愛の無いおしゃべりを)

千歌「返信が無くて曜ちゃん、果南ちゃん達にも心配かけちゃってたみたい」

梨子「昨日のお昼から返信も無くて電話も繋がらなかったら、心配するに決まってるよ」

千歌「そうだね。お母さんの携帯を使ってみんなに連絡しといた方が良かったな」

梨子「そのとおりよ。そんなんだから美渡さんにバカチカ言われるのよ」

千歌「むっ。でも、梨子ちゃんもいくら何でも心配し過ぎというか私が死んじゃったかもしれないと早とちりするのはどうなのかな?」

梨子「うっ…私もバカリコでした…」

千歌「でも、嬉しかったよ梨子ちゃん。私の事をこんなにも大事に想ってくれていたんだね」

梨子「う、うん///」

千歌「東京の夜景も綺麗だったけどやっぱり内浦の夜空の方が好きだな…」

梨子「そうだね。星が綺麗…」

千歌「あっ!もう12時になっちゃってる!」

梨子「楽しい事は時間が経つのが早いね」

千歌「そうだねー。あー!1日ぶりに梨子ちゃんとのおしゃべりだから、もっとしたいのにー!でも早寝早起きするって言ったしな…」

梨子「…」

梨子「今日だけ」

千歌「え?」

梨子「今日だけは良いんじゃないかな」

梨子「私も千歌ちゃんともっと話していたい」

千歌「うん!もっともっと二人で話そう!」

梨子(その日、私たちは今までで一番長いおしゃべりをしました)

終わり

最後まで読んでくれてありがとうございました。
アニメ二期でも、ちかりこ期待しております。

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