THE 3名様~穂乃果と凛と希とファミレスへ行こう~ (86)

~登場人物~

高坂穂乃果…ラブライブ優勝を目指す高校二年生の女の子。秋からは生徒会長も就任したこの話の主人公。

星空凛…天真爛漫なスポーツ少女。花陽と真姫とは大親友。何故か猫語を喋る。

東條希…ほんわかとした雰囲気が特徴なスピリチュアル系似非関西弁少女。

絢瀬絵里…賢い可愛いエリーチカ。クールな見た目以上に熱い心を持っている。

園田海未…穂乃果の幼馴染であり、幼馴染トリオの参謀的存在。実は凛よりも体育会系であり山が好き。

南ことり…おっとりとした性格で穂乃果と海未とは仲良し幼馴染トリオ。お菓子作りや裁縫が得意なザ?女の子。

西木野真姫…西木野総合病院のご令嬢。年齢の割に大人っぽいが実はさみしがり屋な所もある。

小泉花陽…アイドルとお米をこよなく愛するμ’sの良心。凛とは幼稚園の頃からの幼馴染。

矢澤にこ…アイドル研究部の部長。花陽からは尊敬されておりそんな花陽の事を一番弟子だと思っているが花陽はにこの事を大好きな友達だと思っている。

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「オケツ」

穂乃果「あ~暇だなぁ」

希「穂乃果ちゃん本当そればっかりやね?さっきまで練習やったんやからゆっくりしようよ」

凛「そんなに暇なら一日練習にすれば良かったんだよ」

穂乃果「そんな事言っても日程決めてるのは海未ちゃんと絵里ちゃんじゃん」

凛「本当絵里ちゃんが居て良かったにゃ。海未ちゃん一人だとんでも日程になりそうだもん」

希「いや、そこら辺は流石に大丈夫やろ」

穂乃果「あー、本当に暇。暇だからドリンクバー行こう」

ツルッ ドテッ

穂乃果「痛ぁぁ」

凛「うわっ。派手にコケたにゃ」

希「どうしたらこんな所で転ぶん?ウチ不思議でしょうがないわ」

穂乃果「痛たたた…」

ザワザワ

凛「流石は穂乃果ちゃんにゃ。お店中の注目を一気に集めたよ。アイドルの鏡にゃ~。凛なら嫌だけど」

希「ウチも絶対に嫌や」

穂乃果「もぉ~最悪だよ。ねえ?どこも怪我してないよね?」

希「アカン。おケツが割れてしまってるよ?」

穂乃果「え?嘘?ってそんな使い古されたボケはいいよ」

凛「にゃ~これは酷いにゃ。最悪だにゃ」

穂乃果「え?嘘?」

凛「転んだ時に頭打っちゃったみたいにゃ」

穂乃果「打ってないよ。何が言いたいのさ」

希「あ~これは手遅れやなぁ」

穂乃果「な、なんて事言うのさ」

凛「そんな事よりもさ」

穂乃果「そんな事?そんな事なの?」

凛「オケツってなんで二つに割れてるのかな?」

希「そりゃあ…割れてなかったら…あかん。流石にこの話はやめない?一応ウチ等アイドルやし」

凛「そうだね。とりあえず穂乃果ちゃんはいつまでそうしてるの?早くドリンクバー行きなよ」

「勉強」

穂乃果「あ~やばいよぉ」

希「どしたん?」

穂乃果「こないだの数学のテスト…最悪だったんだよぉ。勉強したのにぃ」

凛「何点だったの?」

穂乃果「43点だよ。平均点より30点も下なんだよぉ」

凛「大丈夫だよ。凛は40点だったから。まあ、凛は勉強しないでだけどね」

穂乃果「いや、結果穂乃果より下だからね?まあ、学年違うから同じテストじゃないけどさ」

希「う~ん。穂乃果ちゃんはもしかしたら勉強の仕方が間違ってるのかも」

穂乃果「え?勉強の仕方?」

希「うん。そうやね」

穂乃果「いや、でも希ちゃんだって穂乃果達と一緒に遊び呆けてたじゃん」

希「ふふふっ。だから、勉強の仕方なんやって」

凛「勿体ぶらずに教えてよ」

希「ウチの場合はこれや」

穂乃果「え?これって?」

凛「真剣ゼミ?」

希「うん」

凛「でも、凛…小学生の頃やってたけど続かなかってやめちゃったんだよね」

穂乃果「穂乃果もだよ」

希「へ~やっぱりね?」

穂乃果「え?」

凛「え?」

希「いや、想像通りやなぁと思った」

穂乃果「いや、希ちゃん?ここは希ちゃんが真剣ゼミをゴリ押しする流れでしょ?」

凛「それで凛達が家に帰ってお母さんに真剣ゼミやりたいって言う流れじゃないの?」

希「ああ、そうやったん?なんとなく二人は昔ゼミやって溜めちゃってやめたタイプかなぁと思って聞き出したかっただけやんよ。ウチ本当はやってないし」

穂乃果「え?じゃあ、今までの時間なんだったの?全部希ちゃんの嘘?」

希「ただの暇つぶしやって。あっ、テストの合計点は本当やけどね」

凛「そこだけが嘘であって欲しかったにゃ」

「カレー」

穂乃果「おお~、ねえ?カレー祭りだって!」

希「本当だ。メニューにカレーが何種類もあるね」

凛「ふ~ん。でも、凛はラーメンでいいにゃ」

穂乃果「トマトカレーだって?真姫ちゃん喜びそう~。このグリーンカレーって言うのも珍しいよね?」

希「そうやねぇ。フルーツカレーってのも食べた事ないなぁ」

穂乃果「あ?これは?マッサマン…カレー?」

希「焼肉カレーあるやん。ウチこれ食べるわ」

穂乃果「じゃあ、穂乃果は…オムカレーライスにしよう」

凛「もういい?」

穂乃果「うん。あっ、凛ちゃん?カレーラーメンあるよ?」

凛「え?でも、それはどうかな?カップラーメンはそう言うのあるけど」

希「これは新しい可能性を信じるんや」

比企谷八幡

信じていた2人に裏切られたことにより原作よりも捻くれている。
修学旅行で告白したいという依頼をした戸部と、告白を阻止して欲しいという遠まわしに依頼した海老名の間で雁字搦めになりながらも、嘘告白という方法をとり、依頼を解消した。
海老名の依頼には雪ノ下と由比ヶ浜は気が付いておらず、信じていた2人に拒絶されたことにより誰一人信じることが出来なくなった。
依頼を解消した竹林で立ち尽くしていたところ、闇商人と名乗る青年に気に入られ、覚醒していなかった七つの人格を覚醒させてもらったと同時に復讐を決意する。
別の人格の時は見た目が部分的に変化する。
その七つとはべつにもう一つある人格には、八幡は気がついている。
修学旅行後、八幡は山に篭もり、座禅を組んだり、狩りをしたりしていた事で一週間で修行が終えた。残り一つの人格であるバハムートも手なずけようとし、更なる修行を積み重ねた結果、バハムートに気に入られ、全ての人格をコントロール下に置くことができた。その修行が終わる頃には人格が変わることによる見た目の変化を押さえ込むことができるようになったが、どうやっても目の色の変化は押さえ込めなかった為、別人格の時は目の色だけが変化する。修行中、海外の紛争地域で多くの紛争を鎮圧させてきた。一部の人の間でのみ、その存在を公開されており、知っている人の間では『大罪のバハムート』という生きる伝説として伝えられ、鎮圧された紛争地域はすべて武力放棄したという。

ラース(憤怒)
運動能力と格闘能力と動体視力が上がるが、口調が古風で硬派な不良になる。理不尽なことや、曲がったことが嫌いなので、目の前でそれが起きるとキレる。
目の色は紅くなり、髪の毛が逆立つ。

ラスト(色欲)
声や雰囲気から、ものすごく色気が漂うようになる。さらに精力が無制限になる。そこら辺の一流ナンパ師涙目な程のナンパ師となる。時々男が掛かることがあるらしい。屑男を許せない。
引っ掛かった女性は、口を揃えて
「彼と共に過ごした時間は夢の様だった。」といい、後腐れなく別れるらしい。
髪が銀色になり、目の色がマゼンタカラーに変わって眼鏡を掛ける。

グラトニー(暴食)
食べることが大好きで料理の腕前は五つ星ホテルのレストランの料理長レベルを遥かに凌駕する。食べ物を粗末にしたり、食事を邪魔したりするとキレる。時々他の人に料理を振る舞う。目の色がスカイブルーになり、髪が肩まで伸びる。

スロウス(怠惰)
見た目はほぼ変わらないが目の色が紫色になる
動きが早くなったり遅くなったりするようになり、口癖がダルいになるが、相手の心理を読み、攻撃や、人やモノをスルスル避ける様な移動方法になる。考えや心まで読める。基本的に誰からも感知(匂いや、姿形が、感じられなくなり、物質まですり抜ける為。)された事がない。

エンヴィー(嫉妬)
髪が金色になり腰まで伸びる。目の色が緑になり、
嫉妬深くなる。代わりに翼や、推進力なしに空中を移動できる。
性格面はサバサバ系になる。

グリード(強欲)
あらゆる事に欲深くなり、欲しいものはどんな手を使っても手に入れる。所有欲や、独占欲がバカみたいに強くなるので、邪魔するヤツや欲しいものを持っている奴をあらゆる手を使って排除する。
代わりにどんな攻撃もいとも容易く受け止めることが出来るほどに体を硬質化出来る。
見た目は白い髪、白目部分が黒、瞳の部分が赤の喰種カラーの目になる。

プライド(傲慢)
見た目は変わらないが異常な威圧感を纏っている。目の色は金色になっている。
会話を自分の都合の良い様に誘導したり交渉(という名の一方的な命令)を素で行う。基本的に高圧的な態度なのでいつもすごく怖がられる。一応八幡の人格の内、三番目の権限を持っている。(一番は八幡、2番目はバハムート。)

バハムート(漆黒の暴龍皇)
髪の形が龍の角のような形に、背中からは大きな翼、太い尻尾が生えていて目の色は右が赤、左が青になっている。
かなりドSで、別の人格すべての力を使える。
やり過ぎることが多く、被害や損害が激しい為基本的には、眠ってもらっている。
八幡が紛争地域を鎮圧した時の人格はバハムート。まるで、本物の龍のように口から炎を吐いたり、空を飛んだり、出来る。本気を出すと見た目がFFに出てくるバハムート零式のようになる。

凛「え?そうかな?」

穂乃果「そうだよ。ねえ、凛ちゃん?よく思い返しみて?」

凛「え?」

穂乃果「凛ちゃんが嬉しい時いつもカレーが側に居てくれたでしょ?」

凛「そんな事はないと思うけど」

希「凛ちゃんか落ち込んだ時そっと慰めてくれるのはなんや?」

凛「かよちん?」

穂乃果「凛ちゃんが心の底から食べたいと思うものは?」

凛「ラーメンだよ」

希「じゃあ、ラーメンでええんやない?」

「あだ名」

凛「ん~美味しいにゃ~」ズルズル~

穂乃果「凛ちゃん本当にラーメン好きだね」

凛「うん。美味しいし体にも良いしね」

穂乃果「へ~…え?そうなの?ラーメンって体に良いの?なんか体に悪いイメージなんだけど。」

凛「ラーメンのイメージを悪くするのやめて欲しいにゃ」

穂乃果「え?あっ、ごめん」

凛「うん。気をつけてね?」

穂乃果「う、うん。そう言えば希ちゃんは何も食べないの?」

希「だってこの後えりち来るんやろ?」

穂乃果「うん。そうだよ?」

希「だから、ウチはえりちと一緒に食べようと思って」

凛「なんで?」

希「いや、だってえりち一人だったら可哀想やん。」

穂乃果「だって絵里ちゃん先に食べててって言ってたじゃん」

希「そうやけど。別にウチがえりちと一緒に食べたいだけなんよ」

凛「ふーん。希ちゃんは絵里ちゃん好きだよね」

希「いや、二人も好きやん。えりちと遊ぶの大好きやん」

穂乃果「うん、まあね。ところでさ」

希「何?」

穂乃果「希ちゃんって何で絵里ちゃんの事えりちって呼ぶの?」

希「え?いや、深い意味は…ないよ?ただのあだ名やん」

穂乃果「なんで穂乃果の事はあだ名で呼んでくれないの?」

凛「凛の事もだよね?」

希「別にそれも深い意味はないよ」

穂乃果「え~そうなの?にこちゃんの事もにこっちって呼ぶのにね。凛ちゃんは花陽ちゃんの事かよちんって呼ぶし」

凛「凛の事も凛っち読んで欲しいにゃ」

希「いや、それは語呂悪すぎやろ」

穂乃果「よくよく考えたら穂乃果、あだ名ついた事一回もないかも」

希「そうなん?でも今更穂乃果ちゃんの事をあだ名で呼ぶのもなんか照れ臭さいしなぁ」

穂乃果「え~。穂乃果もあだ名欲しい。皆んなみたいにあだ名欲しいよ。のんたんや絵里ちゃんみたいにあだ名欲しいよ」

希「いや、そんな事言われても…どんなのが欲しいの?」

穂乃果「え~…」

希「ほら、ないんやろ?ええやん、穂乃果ちゃんで。あだ名でもそうじゃなくてもウチと穂乃果ちゃんの友情は何一つ変わらんて」

穂乃果「ちぇ」

凛「あっ!凛は決まったよ。疾風の凛が良いにゃ」

希「凛ちゃん、それはあだ名やないよ」

「あだ名2」

凛「凛はねぇ、ラーメンにするにゃ」

真姫「ほんと好きね」

凛「うん。大好きにゃ。かよちんは?」

花陽「私はご飯の大盛りかなぁ」

凛「え?ライス単品?」

花陽「うん。そうだよ」

凛「………。そうなんだ?凛はそんなかよちんも好きだよ」

真姫「私は冷やしトマト」

凛「え?トマト単品?」

真姫「そうよ」

凛「それはどうかと思うにゃ~。って言うか冷やしトマトってメニューになくなぁい?」

真姫「なんで私の時だけそうなるのよ。って言うかその喋り方はなんなのよ」

凛「冗談にゃ~。真姫ちゃんの事も大好きだよ~」

真姫「べ、別にそんな事を言ってるんじゃなくて」

凛「照れてるにゃ~」

花陽「ふふっ」

真姫「な、なによ。そ、そんな事よりかよちんは」

花陽「え?」

凛「え?今かよちんの事かよなんって…」

真姫「え?あっ、いや…間違えただけで」

凛「え~何を何と間違えたのかな~」

真姫「だ、だから…花陽の事を…」

凛「本当は真姫ちゃんかよちんって呼びたかったの?で、勇気を出して呼んでみたんでしょ?」

真姫「ち、違うわよ」

凛「も~照れることないにゃー。もう一回呼んでみたら意外とすんなりいくにゃ。はい、凛も一緒に呼んであげるから。せ」ーの」

真姫「もう私帰る」

凛「え?あっ…冗談だよ?真姫ちゃん?どうしようかよちん?」

花陽「凛ちゃん…追いかけなきゃ。ね?」


「不器用ですから」

絵里「凛?穂乃果?どう言うことかしら?」

凛「ごめんね」

穂乃果「ごめんなさい」

絵里「素直に謝るのね。って事はあなた達なのね?私が頼んだチョコレートケーキを食べたのは」

凛「うん。そうだよ」

穂乃果「ごめんなさい」

絵里「普通もう少し誤魔化そうとしない?嘘はダメだけれども」

凛「凛、不器用だから」

絵里「いや、何それ?何をちょっとカッコよく言ってるのよ。おかしいでしょう?」

凛「凛、不器用だから」

絵里「うん、それは分かったから。なんで私のチョコレートケーキを食べたの?」

凛「不器用だから…」

絵里「あのね…何?それで貫き通す気なの?無理よ?そんな魔法の言葉じゃないからね?」

凛「ごめん。凛、不器用だから」

穂乃果「そうだよ。凛ちゃん不器用なんだよ?」

絵里「だから何なのよ?私のチョコレートケーキを食べていい理由になると思ってるの?」

凛「ごめんね?凛、不器用だから…」

絵里「あのねぇ…はあ…もういい…なんかバカバカしいわ…ドリンク取ってくる」

穂乃果「いやぁ、希ちゃんの言う通りだね?ゴリ押しって意外と通じるね」

凛「今度は海未ちゃんにやってみようか?」

穂乃果「いや、それはやめとこ」

「シスター」

穂乃果「はぁ…なんでこんなに暇なんだろ」

凛「そんなのあれだよ。絵里ちゃんが一緒に遊んでくれないからだよ。土曜日に勉強なんてする人なんて聞いた事ないにゃ。テスト期間でもやらないのに…」

希「いるやろ、それは」

凛「え~そうかなぁ」

ピロリン

穂乃果「あっ。ことりちゃんからだ。今日予定あるって言ってたのになぁ」

凛「来るの?」

穂乃果「いや、にこちゃんの写真が送られて来たんだけど」

希「にこっちの?一緒に居るの?」

穂乃果「うん。あー…これ希ちゃんに見せちゃっていいのかなぁ」

希「え?何?」

穂乃果「凛ちゃんどう思う?」

凛「え?…う~ん…希ちゃんの商売敵だもんね?コスプレかな?」

穂乃果「衣装の参考ににこちゃんと見に行ったんだって」

凛「えー、なんで凛達は声が掛からないの?」

穂乃果「ね?言ってくれれば一緒に行ったのにね?」

希「いや、ちょっと待って?何の話なん?ウチの商売敵って何?」

穂乃果「え?いやぁ…ねえ?」

凛「そうだね。難しいよね?」

希「え?なんなん?ウチに見せられない画像なの?ウチが傷つく画像なん?」

穂乃果「いや、傷つきはしないと思うよ?」

凛「うん。むしろ見せてどんな反応するのか気になるかもしれない」

希「すっごく気にならんやけど。見せてくれないの?」

穂乃果「う~ん。そうだね。保留で」

希「ええ?なんなんそれ?」

凛「見ても変な事言わない?」

希「言わない言わない」

穂乃果「神様に誓う?」

希「誓うよ。誓うから」

凛「どの?」

希「へ?どの?」

凛「穂乃果ちゃん?やっぱりダメだよ」

穂乃果「う~ん。そうだね。やっぱりやめようか」

希「ええ?なんでそうなるんや」

「バイク」

穂乃果「ふぁ~日曜の午後だってのに暇だなぁ。あっ、イチゴパフェおいし」

希「ここんところ午前練習ばっかりやからね。ライブも成功したしね」

凛「楽しかったよね~」

希「そうやね」

ブォォォン

穂乃果「あっ、バイクだ」

凛「女の人が乗ってるね?」

穂乃果「ほんとだ。なんかかっこいいね?女性ライダー」

凛「そうだね」

希「最近は女の人がバイクに乗ってるのもよく見かけるね?えりちとか凄く似合いそう」

凛「そうだね!絵里ちゃんかっこいいもんね?一見」

穂乃果「うん。ヘルメット脱いだら絵里ちゃんだったっら男でも女の人でも惚れちゃうよね?」

希「そうやねぇ。えりちはμ’s一バイクが似合うなぁ。でも、フルフェイス取ったら花陽ちゃんだったらそれはそれでギャップ萌必須やろ?」

凛「確かに。かよちん凄いにゃ~」

希「そうやろ?でも、不思議とにこっちの場合はギャップは合っても…ね?」

穂乃果「う~ん。なんだろうね?」

希「不思議やなぁ」

ブォォォン

穂乃果「あ?もう一台バイクが来たよ」

凛「本当だ!絵里ちゃんだったりして?」

希「そしたらビックリやね」

穂乃果「ね?それにしてもあれだね?」

凛「ん?何?」

穂乃果「今来たバイクはなんて言うか」

凛「あ~うん。そうだね」

穂乃果「かっこいいよね?」凛「かっこ悪いにゃ~」

穂乃果「え?カッコいいじゃん?最初のよりカバー付いてる所多いしさ」

凛「え~?そうかな?カバーが少ない方がカッコいいにゃ」

希「カウルって言うんやけどな」

凛「だいたい鈴木って自分の名前書いちゃうのはどうかと思うにゃ~」

穂乃果「そんな事ないよ。無くした時に助かるじゃん」

凛「あんな大きいのなくさないよ」

希「いや、メーカーの名前やろ」

穂乃果「かっこいいよね希ちゃん?」

凛「かっこ悪いよね?」

希「う~ん。好みは人それぞれやしな。ウチもフルカウルもカッコいいと思うけどなぁ」

穂乃果「希ちゃんは何を言ってるの?」

「すべらない話。」

絵里「それでね、初めて希の家に上がった時に暖房付けてるのに扇風機が置いてあったのよ。もう、夏なのか冬なのか分からないのよね。夏祭りと正月が一緒に来たのか!って感じよ」

真姫「へぇ」

にこ「そう」

絵里「あれ?…面白くなかった?」

にこ「うん」

絵里「え?嘘でしょ?私これ以上の話し持ってないわよ?」

真姫「別に面白い話を持ってる必要もないでしょ」

絵里「いや、まあ…そうだけど。つまらなかった?」

にこ「そうね」

絵里「え?そんなに?」

にこ「そんなによ。だいたい、面白い事があったって入りの時点で絶対につまらないと確信したわよ」

真姫「しかも、この前って言うからいつの話かと思ったら二年前の話じゃない」

絵里「いや、まあ…それはその方が入りやすかと思って」

にこ「あと、意味の分からない例えツッコミやめなさいよ。聞いてて寒わよ」

絵里「それは…にこには言われたくないわ」

にこ「まあ、そうだけど…ってなんでよ」

絵里「なるほど。ノリツッコミってそうやってやればいいのね」

真姫「絵里…あなた急にどうしたのよ」

絵里「え?」

真姫「急に面白い話なんかしようとして」

絵里「いや…友達と遊ぶのに面白い話の一つくらいあった方が盛り上がるのかなぁって。亜里沙とバラエティ番組見て研究したつもりだったんだけど」

にこ「はあ…真面目な絵里らしいっちゃ絵里らしいわね。あんたは普段通りでいいのよ。いつものあんたも十分面白いから」

絵里「にこ…にこはもうちょっと気をつけた方がいいわよ?」

真姫「それには賛成」

にこ「はあ?今にこいい事言ったんですけど?」

絵里「ふふふ」

「髪型」

穂乃果「ん~このハンバーグ美味しい。絶品だね」

凛「それ前にも言ってたにゃ。毎回同じ事で感動出来るって羨ましいにゃ~」

穂乃果「凛ちゃんに言われたくないよ」

凛「穂乃果ちゃんらいつも一緒にゃ。言ってる事も服装も髪型もいつも一緒だもん。少しは変化ないの?」

穂乃果「なんて事言うのさ。凛ちゃんだっていつも同じ髪型じゃん」

凛「だって凛は髪短いから仕方ないもん」

穂乃果「穂乃果はこの髪型気に入ってるの。ことりちゃんが開発してくれたんだからね」

希「開発って程珍しくもないけどな」

穂乃果「それに穂乃果だってたまには違がう髪型にだってするよ?ポニテとかにだってした事あるよ」

凛「そうなの?じゃあ、ちょっとやってみてよ」

穂乃果「別に良いけど…はい、どう?」

凛「…」

穂乃果「え?感想ないの?」

凛「思ったより可愛くってちょっとびっくりしたにゃ」

穂乃果「なっ、ちょっ…急にやめてよ。恥ずかしいよ」

凛「凛だって本当は言うつもりはなかったけど…でも、お前があまりにも可愛くてつい本音が」

穂乃果「凛ちゃん…私…」

希「これウチが突っ込まないと終わらないやん」

穂乃果「えへへ~でも素直に嬉しいものだねぇ」

凛「ずっとその髪型でいればいいのに」

希「たまに見るからええんやない?」

凛「希ちゃんと一緒って事かぁ。希ちゃんはなんでたまに髪型変えるの?」

希「え?いや…ウチの場合は…ほら、特別な時に」

凛「デートとか?」

希「いや、だから相手いないって。なんでこんな悲しい宣言しなきゃあかんの?ちょくちょくウチの事そうやってイジるけどなんでウチなん?」

凛「たまには希ちゃんが狼狽える所も見たいんだよ。ね?」

穂乃果「ね~?」

「格闘技」

穂乃果「今日の海未ちゃんカッコ良かったね?」

凛「うん。海未ちゃんが剣道やってる所初めて見たけど凄かったにゃ」

希「学校では弓道しかやってないもんね」

凛「早く海未ちゃん来ないかなぁ。早くお祝いしてあげたいにゃ」

穂乃果「さっき絵里ちゃんから連絡来て他の皆んなもそろそろ着くって」

凛「本当?」

穂乃果「うん。海未ちゃんは道場の人達一緒だからもうちょっと遅くなるけどね。反省会があるらしいからさ」

凛「そっかぁ。でもそれは仕方ないね」

希「それにしても園田道場は凄いなぁ。他にも日部や古武道まであるんやろ?」

穂乃果「うん。そうだよ」

凛「古武道?古武道ってなに?巨峰なら知ってけど」

希「凛ちゃん。分かりにくいボケはやめてな?穂乃果ちゃん理解できてないやん」

穂乃果「いや、出来てるよ?あれでしょ?あの…あれ!」

希「まあいいや。古武道っいうのはまあ日本の古い武術って事やない?読んで字の如し」

凛「ふ~ん。強いのかな?」

希「強いんやない?」

凛「ボクシングよりも?」

希「それはどうやろ?そんな詳しくないから」

凛「そっかぁ。格闘技って何が一番強いんだろうね?」

希「それぞれルールも違うし比べるもんやないんやない?ね?」

穂乃果「う~ん。穂乃果はセクシーコマンドーだと思うけどね」

凛「へ~」
(この時凛は今日一日穂乃果ちゃんの言う事を流す事に決めました)

「プランタン」

店員「ライス大盛りのお客様」

花陽「はいっ」

ことり「花陽ちゃんは本当にご飯が大好きなんだね」

花陽「うん。ご飯食べてると幸せな気分になるんだ」

ことり「そっか。私もチーズケーキ食べてると幸せだなぁ」

花陽「うん。今日はたくさん歩いたしお腹ぺこぺこだよぉ」

ことり「そうだね。今日はたくさん歩いたもんね。でも、今日は本当に助かったね?」

花陽「うん。荷物も沢山あったし二人じゃ大変だったもんね」

ことり「本当に助かったよ。ありがとうございます」

花陽「ありがとうございます」


絵里「いえ。ユニット活動とは言えμ’sの事なんだし当たり前よ」

花陽「本当は穂乃果ちゃんが来てくれるはずだったんだよね」

ことり「穂乃果ちゃん店番をサボり過ぎちゃって怒られちゃったみたい」

花陽「そっかぁ。絵里ちゃんが来てくれなかったら二人で荷物持つようだったよ」

ことり「絵里ちゃん様々です」

絵理「そんな大した事してないんだし」

花陽「ううん。そもそも日頃から私達は絵里ちゃんに頼ってばかりだし。本当にありがとうって思うよ」

ことり「絵里ちゃんが居なかったらきっとμ’sは大変だよ」

絵里「ことり…花陽…あなた達だけよ…あなた達はμ’sの良心よ」

花陽「え?」

ことり「絵里ちゃん?」

絵里「あなた達が居るからμ’sは辛うじて成り立っているのよ。これからもμ’sを私をよろしくお願いします」

ことり「は、はい」

花陽「何が絵里ちゃんをこんな風に変えてしまったんだろ」

「約束」

凛「えーと…何で凛達呼び出されなのかな?怒られるの?」

希「いやいや、怒られる様な事してないやん」

海未「凛は何か心当たりがあるのですか?」

凛「な、ないよ?全然ないよ?」

海未「なんか怪しいのですが…まあ、いいです。来週の日曜日の件ですが」

凛「え?来週の日曜日?」

希「何かあったっけ?」

海未「約束したじゃないですか」

希「え?約束?」

海未「はい。一緒に登山に行ってくれって言ったじゃないですか」

凛「え?いつ?」

希「ウチと凛ちゃんが?」

海未「はい。先月誘った時行ってくれると」

凛「え、え?」

希「人違いやない?」

海未「いいえ?お二人ですよ?今月ならいいと」

凛「あっ、そう言えば言ったかもしれないにゃ」

希「てっきりうやむやになると思ってたのに」

海未「それでですね、今回はどこの山を登るかと言うと」

凛「あっ、海未ちゃん。来週の日曜日は…そのぉ、用事が」

海未「え?」

希「あっ、ウチもや」

海未「そ、そうなのですか?」

凛「いやぁ、凛行きたかったんだけどなぁ」

希「ウチも行きたかったなぁ」

海未「そう…ですか…」

凛「ご、ごめんね?」

海未「いえ…用事があるのなら仕方ないですし…」

希「いやぁ、本当に残念やなぁ」

海未「そうですね…一か月前から…三人で星を見るの楽しみにしていたんですけどね…」

凛「え?そんなに?」

希「そこまでなんや…って言うか泊まりのつもりだったん?日曜のやんね?」

海未「来週は三連休でしたからね…」

凛「ど、どうする?海未ちゃんのあの落ち込み様…見てられないにゃ」

希「はあ…腹括ろうか?そもそもウチはそこまで苦やないし…」

凛「うん。…海未ちゃん?やっぱり来週の日曜日いいよ」

希「ウチもええよ」

海未「ほ、本当ですか?」

凛「うん。そのかわり凛のペースに合わせてね?」

海未「はい!ふふっ、楽しみです。早く日曜日にならないかな」

希「本当に好きなんやな。海なのに山が」

「冒険」

穂乃果「ねえねえ?」

凛「どうしたの?」

希「ドリンクバーなら自分で取りに行ってな?どいてあげるから」

穂乃果「いや、違うよ。穂乃果の事なんだと思ってるの?」

希「う~ん。なんやろね?」

穂乃果「いや、まあそんな事はどうでもいいんだけどね?二人はさ冒険する時どんな気持ち?」

凛「冒険?穂乃果ちゃん冒険するの?」

希「ゲームの話?」

穂乃果「いや、違くてね。ほら、お洒落をする時に冒険する事ってあるでしょ?」

凛「え?穂乃果ちゃんってお洒落するの?」

希「てっきりほのTばかり着てるのかと思った」

穂乃果「別に穂乃果だってお洒落するよ。今日だってほのTじゃないじゃん」

凛「まあ、冗談は置いといて凛はやっぱり初めてスカート履いて練習に行った時ドキドキしたにゃ」

希「あ~そうやねぇ。あまり着ないタイプの服を着て行く時ドキドキするよね?ウチは不安な時はえりちにまず見せるけどね」

穂乃果「へ~絵里ちゃんなんて言うの?」

希「大抵ハラショーやけど」

凛「見てもらう相手間違えてるんじゃないの?」

希「いや、ウチはそれで何となく分かるからええんよ」

凛「ふ~ん。そうなんだ。でも何で急にそんな事聞くの?何かあったの?冒険するの?」

穂乃果「いや、穂乃果じゃないんだけどね?穂乃果の場合ことりちゃんが選んでくれるし」

凛「凛も前にことりちゃんとにこちゃんに選んで貰ったにゃ」

希「へ~流石はμ’sの衣装担当やね。で、穂乃果ちゃんは結局何が言いたいの?」

穂乃果「いや、海未ちゃんがね?こないだ、たぶん冒険して来たと思うんだけど…なんとなく遠回しに感想を求めて来るんだけどなんて言えばいいか困っちゃって」

希「そんなの可愛いって言えばええやん」

穂乃果「いや、でもそれで自信持っちゃったら…ねえ?どうやって言えばいいのか…」

凛「海未ちゃんもことりちゃんが選んだ服を買えばいいのにね?」

「諺」

穂乃果「ん~」

希「難しい顔してどしたん?」

凛「小テストの点数が悪くて海未ちゃんに怒られたんだって」

穂乃果「小テストだよ?こんな言い方したら作った先生に失礼だけどさ小テストだよ?中間とか期末とかじゃないよ?小テストだよ?」

希「まあ、ちゃんと点数取ればいい話やけどな」

穂乃果「それが出来たら苦労しないよ」

希「勉強しないからやろ…それは…」

凛「希ちゃんは余裕だよね」

希「まあね」

穂乃果「だいたいさ、諺って意味わからないよね?」

希「諺?」

穂乃果「うん、そう。急がば回れって…急いでたら近道するよ!回ってたら間に合わないよ!遅刻するよ!海未ちゃんに怒られちゃうよぉ!」

凛「穂乃果ちゃん朝弱いもんね」

穂乃果「腐っても鯛って…腐ってたら全然立派に見えないから!」

凛「凛は新鮮でも鯛は食べないけどね」

穂乃果「五十歩と百歩って全然違うから!倍以上違うから!」

凛「人によって歩幅も違うしね」

穂乃果「触らぬ神に祟りなしって…お正月どうするの?参拝しないの?」

凛「希ちゃんの営業妨害にゃ~」

穂乃果「猫に小判って招き猫のお陰でありがたいイメージだならね?」

凛「豚に真珠と同列に並べないで欲しいにゃ」

希「二人ともさ」

穂乃果「何?」

凛「希ちゃんも諺に対して一言物申したい?」

希「二人が勉強出来ない理由がわかったんよ」

穂乃果「え?何?」

希「屁理屈言う前に勉強すればいいのに」

凛「勉強しないで点数取れる希ちゃんに言われたくないにゃ」

「優等生」

穂乃果「さてと、ジュースもう一杯飲もうかな」

凛「凛もそうしよう」

絵里「ダメよ」

穂乃果「え?なんで?ダメなの?ドリンクバーなのに?」

凛「もしかしてあれ?ジュースばかり飲んじゃダメってやつ?」

絵里「違うわよ。それも…まあ、そうなんだけど。遊ぶのは20時までって約束だったでしょう?」

穂乃果「え?でも、明日休みだし…希ちゃんも後から合流したいって言ってたよ?」

絵里「それでもよ。私達高校生なのよ?そんなに遅くなったらお家の人も心配するでしょう?」

凛「20時くらいなら大丈夫だよ」

絵里「大丈夫じゃありません」

穂乃果「そんなに早く帰って何するのさ?」

絵里「今日の授業の復習をするのよっ!それと…金曜ロードショーも見たいし」

凛「友達と遊ぶ事より金曜ロードショーを優先するんだ」

絵里「と、とにかくもう帰るわよ?」

穂乃果「え~じゃあ、あと1時間だけ」

絵里「ダメよ。金曜ロードショー始まっちゃうじゃん」

凛「録画すればいいじゃん」

絵里「亜里沙は今日友達の家に………そうだったわ…今日、亜里沙居ないんだった…」

穂乃果「絵里ちゃんどうしたの?」

絵里「いえ…えっと、希はどれくらいで来るのかしら?」

穂乃果「あとちょっとで来るはずなんだけど」

絵里「そう。希が可哀想だしもうちょっといましょうか?」

穂乃果「え?本当?」

凛「やったにゃ~」

絵里「希泊めてくれるかしら」

「噂話」

凛「ん~このケーキ美味しいにゃ~」

穂乃果「え?一口!」

凛「いいよー」

にこ「何がいいよーよ!私のケーキでしょうがっ」

凛「細かい事は気にしないにゃ」

にこ「細かくないわよ」

凛「細かい男はカッコ悪いよ」

にこ「にこは女よ」

凛「え?あっ…てっきり…」

にこ「どこ見てんのよ。あんたも人の事言えないでしょ…なんか言ってて虚しいわ」

穂乃果「やっぱり希ちゃんの代わりはにこちゃんに荷が重いか…」

凛「希ちゃん頭いいし巨乳だもんね」

にこ「あんま言うと帰るわよ」

穂乃果「そう言えば希ちゃんで思い出したけど聞いた?」

にこ「何をよ?」

穂乃果「なんか、ほら?クラスの子がね下校中に見かけたんだって」

凛「え?嘘でしょ?」

にこ「え?何の話し?」

穂乃果「いや、本当。もう凄く怖かったって」

凛「絵里ちゃん大丈夫かな?」

穂乃果「だね。絵里ちゃんの耳に入ったら大変だよね」

にこ「なんの話なのよ…なんで希で思い出したのよ」

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