【ダンガンロンパ】モノクマ「おっぱい裁判を始めます!」【V3】 (146)

注意 このSSには以下の成分が含まれるヨ

・軽いキャラ崩壊
・微妙にシモなネタ
・最原くんが好きな春川さんがいるetc……
・完全にギャグ

 それでも平気だって人は楽しんで行ってネ。無駄な時間は取らせないからサ……


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501001730

―――地下、学級裁判所

茶柱「……あの、モノクマ? 今何て言ったんですか? 転子の耳にはおっぱいだのなんだのって聞こえたのですが……?」

モノクマ「あ、聞こえなかった? じゃあ改めて……これより、おっぱい裁判を始めます!」

茶柱「聞き間違いじゃなかった!? なんなんですかそれは!?」

王馬「にしし! 何だか楽しそうではあるけどね!」

東条「いきなり集められた上に訳の分からないことを言われても困るわね。きちんとした説明を求めるわ」

モノクマ「はいはい、もちろんしっかりと説明させてもらいますよ! え~、おっぱい裁判とは、この場にいる8名の女子の中から、最も優れたおっぱいを持つ人物を男子の皆さんに話し合ってもらって決めてもらおうというものなので~す!」

最原「え、えぇぇぇっ!?」

赤松「それ、完全にセクハラだよね!?」

真宮寺「と言うか、男子からしても罰ゲームみたいなものだヨ。女子の目の前で本人たちの胸の話をするなんて十分オシオキと言っても過言じゃないネ」

星「そんなふざけたことをしろって言うんだ、それなりの対価はあるんだろうな?」

モノクマ「モチロン! この裁判の結果、一番良いおっぱいを持っていると判断された女の子には、ボクから色々な特典をつけちゃいまーす! カジノメダルやモノモノコイン、果てはラブアパートの鍵もたんまりとあげちゃうよ!」

茶柱「い、いりません! そんな物の為に辱めを受けるつもりなんかありません!」

モノクマ「で、男子の皆には、裁判に必要な情報として、女子たちの3サイズが記載されたモノクマファイルをプレゼントしちゃいま~す! 気になるあの子のスタイルがわかるなんて、も~堪らないでしょ!?」

天海「!!!」

夢野「んあー!! 人のプライベートを勝手に公開するでない!」

夜長「にゃはは~! いつの間にか調べられてたんだね~! これはアンジーもびっくりだよ~!」

最原「こ、こんなふざけたこと、やる必要ないよ! みんな、無視して地上に戻ろう!」

天海「……それは不可能なんじゃないっすかね」

最原「え……?」

天海「地上への唯一の出入り口であるエレベーターはモノクマがコントロールしている……つまり、奴の思い通りにならなければ、俺たちは一生地上には戻れないんっすよ!」

赤松「そっ、そんなっ!?」

天海「……女子の皆さんには申し訳ないですが、ここは俺たち男子がおっぱい裁判をするしかないんす! しょうがないですけど! やるしかないんっすよ!」

白銀「……気のせいかな? 天海くんがすごくいきいきしてる気がするんだけど……?」

夢野「天海、お主結構ノリノリじゃろう?」

天海「俺が!? そんなまさか! 俺は皆さんの3サイズを知りたいだとか、おっぱいを存分に検証したいとか、そんな欲望は抱いて無いっすよ!」キリッ!

春川「……どうする? あいつ、殺っとく?」

赤松「あ~……その方が良いかもね……」

王馬「もー、皆ってばノリが悪いなあ! こんなのふつーに楽しんじゃえば良いんだよ!」

獄原「ええっ!? で、でも王馬くん、これって女の子たちへのセクハラになるんじゃないかな!?」

王馬「でもさー、このまま意地張ってても外に出れないだけだよ? そうしたら皆餓死しちゃうよ!」

獄原「そ、それは大変だ!!!」

王馬「……ゴン太、女の子に嫌われてでも、その子を助けるのが本当の紳士なんじゃあないのか!? 俺たちが女の子に嫌われれば、皆は助かるんだよ!」

獄原「そ、それもそうだね……! わかった、ゴン太も協力するよ!」

最原「ああ、ゴン太くんまで洗脳されて……」

東条「予想は出来ていたけど、こうなると難しい問題よね」

星「俺は乗る気はないぜ。こんなくだらないこと、やってられるか」

最原「う、うん、女の子たちにも悪いし、何か別の方法を……」

百田「……良いんじゃねえのか、別に」

最原「えっ!? も、百田くんっ!?」

百田「修学旅行の夜、こんな感じの話するだろう? 誰が好きだとか、そんなもんだと思って楽しもうぜ!」

天海「そうっす! 誰が好き? が、誰のおっぱいが好き? になっただけっすよ!」

赤松「天海くん、少し黙ろうか?」

百田「多少下ネタの方が盛り上がるし、男同士の友情も強くなるってもんだろ? あんま難しく考えずに楽しもうぜ、終一!」

最原「えー……で、でもさ……」チラッ…

星「……命の心配だけはしておいた方が良さそうだぜ」チラッ…

茶柱「グルルルルルル……!」

春川「………」ギロッ!

百田「お、おぉ……!? あの二人のことを忘れてたな……!」

星「このままじゃ地上に出た瞬間にもう一度裁判所に逆戻り、なんて可能性もあるぜ。今度は殺人事件の裁判開始だなんて笑えねえ」

キーボ「つまり……女子たちを納得させられないとおっぱい裁判を始めることが出来ないというわけですね!」

最原「そんなの無理だよ……やっぱり諦めて別の方法を……」

真宮寺「……ちょっと良いかな?」

最原「え? どうしたの、真宮寺くん?」

真宮寺「僕だったら彼女たちを説得できるかもしれないヨ。少し時間をもらえるかな?」

最原「え……?」

百田「本当か!? それじゃあ頼むぜ、真宮寺!」

真宮寺「ククク……任せてヨ。それじゃあ、早速……」スタスタ…

茶柱「むっ! 男死が一人のこのこと……! 己の罪を認めて介錯を望むなら、転子も酷い殺し方はしませんよ!」

真宮寺「……殺す時点で相当ひどいと思うけどネ。そうじゃなくて、僕は君たちに話をしに来たのサ」

赤松「話? 話って、何?」

真宮寺「……古来より、男性は女性の胸に言い様のない魅力を感じていた。それは古今東西変わらぬ事実……男は、胸に恋い焦がれるものなんだヨ」

夢野「んあー! 急に何を話し出すんじゃ!?」

東条「この話に何の意味があるの?」

真宮寺「何故、男性は女性の胸に憧れを抱くのか? 子供の頃に感じていた母の温もりを感じるから、単純にセックスアピールの象徴の一つでもあるから……と、言った様に数々の説があるけれども、明確な答えは出てないんだ。わかるのは、男はみんな、おっぱいが好きってことだけサ」

入間「このサイコパスマスク! 一体何が言いたいんだよ!? はっきりわかる様に説明しろー!」

真宮寺「……このおっぱい裁判、君たちは検証の対象として恥をかくことになるけれども……男子だって無傷じゃ済まない。自分の性癖を晒すことになるんだからネ」

赤松「!!!」

真宮寺「……君たちもこの才囚学園で過ごしている内に気になる異性の一人や二人は出来たんじゃないかな? 意中の相手がどんな性癖をしているのか、知りたくはないかい?」

茶柱「そ、そんなことありません! 大体、転子が男死を好きになるわけが……」

真宮寺「……もしも想い人の趣味が自分の胸だったとしたなら、それは大きなチャンスになるんじゃないかな? さっきモノクマも言っていただろう? ラブアパートの鍵もプレゼントするってサ……!」

女子たち「!?」

茶柱(……た、確かに、これは……!)

入間(最原と距離を縮める大チャンスじゃねえか!)

赤松(おっぱい……恥ずかしいけど、自信がないわけじゃない!)

夜長(十分に勝ち目はあるよね~!)

夢野(んあ~……ラブアパートで何をするんじゃろうな~?)

春川「………」

赤松「……良いよ、乗る。おっぱい裁判の開催に異論は無いよ!」

夜長「アンジーもだよ~! スケベな話し合いを楽しませて貰っちゃうのだ~!」

茶柱「み、みなさんがそういうのなら、転子も反対する理由はありませんね……」

夢野「んあ~……もうめんどいぞい。やるならやるでさっさと始めんか!」

東条「……どうやら女子の意見は一致したみたいね。後は男子だけよ」

最原「え、ええっ!? 真宮寺くん、一体何をしたの!?」

真宮寺「ククク……ヒ・ミ・ツ……サ……!」

王馬「ねえねえ! 最原ちゃんも星ちゃんも、一緒におっぱい裁判やろうよ~! 絶対に楽しいって!」

キーボ「……待ってください。なんで僕を呼ばないんですか? 王馬くん、僕もまだ賛成したわけじゃ……」

王馬「え~! 固い鉄屑のキー坊に柔らかいおっぱいの魅力がわかるわけないじゃん! お前は要らないって!」

キーボ「何ですか!? またロボット差別ですか!? 僕にだって女性の胸のデータはインストールされているんですよ! どんなおっぱいが素晴らしいか、僕だって理解しているつもりです!」

王馬「へ~……じゃあ、キーボも話し合いに参加させてあげるよ。せいぜい頑張ってね!」

キーボ「望むところです! 君の度肝をぶち抜いてあげますよ!」

最原(ああ、キーボくん……また簡単に乗せられて……)

星「やれやれ、これはもうやるしかないみたいだな」

最原「う、うん……」

モノクマ「あ、話し合いは終わった? それじゃあ、始めさせてもらおうか!」

最原(こうして、僕たちの初めての試みが行われようとしていた。男子は性癖を打ち明け、女子たちは自身の胸を批評されるというどちらも損しかしないはずのこの空間の中、何故か幾人の生徒たちは笑みを浮かべている)

最原(彼ら、彼女らが何を考えているかは僕にはわからない。だが、今から始まるのだ! 僕たちの学級裁判……いや、おっぱい裁判が!)

―――おっぱい裁判、開廷!

モノクマ「ではまず、おっぱい裁判のルールを説明します。おっぱい裁判では、男子たち全員で女子たちのおっぱいを批評して頂き、最高のおっぱいを決めてもらいます!」

最原(改めて聞くと酷い内容だなぁ……)

天海「最高のおっぱいを決める基準はなんなんすか?」

モノクマ「それは君たち男子の自由です! 大きさ、形、柔らかさ……好きな部分を評価し、好きなおっぱいを推して下さい!」

天海「なるほど……俺たちの嗜好次第では誰でもチャンスがあると言う事っすか」

王馬「これは女子の皆に嬉しいニュースだね!」

赤松「いや、別にそこまでは……」

モノクマ「ルール説明はここまで! では、最後に話し合いに役立たせる情報として、女子たちの3サイズが記載されたモノクマファイルを差し上げます!」

天海「っしゃぁっ! 来たぁっ!!!」

最原「うわっ!?」

キーボ「あ、天海くん、いつもと雰囲気が違いますね……」

王馬「ふっ……おっぱいは男を熱くするんだよ。鉄屑にはわかんないだろうけどね!」

キーボ「なっ!? ロボット差別は止めてくださいっ!!! 僕にだっておっぱいの魅力くらいわかりますっ!」

最原(ロボットがおっぱいの魅力を理解する必要は無いと思うんだけどな……)

王馬「まあまあ、キー坊のことは放っておいてこのファイルを見ながら最高のおっぱいについて考えようじゃあないか!」

百田「おう! ……これに女子たちの3サイズが……!?」ゴクリ…

茶柱「うぅ……一度は納得したとはいえ、やはり恥ずかしいものが……」

入間「ひゃっはー! レズ女は見せて恥ずかしい体してんのか! ま、汗くせー女だから仕方が無いだろーな!」

茶柱「なっ!? ネオ合気道を馬鹿にするつもりですか!? そうであるなら、女子であろうと容赦しませんよ!」

入間「ひ、ひぃぃぃっ!!? そ、そんなつもりはないんだよぉ……!」

星「……やれやれ、外野まで五月蠅くなって来やがった。面倒なことだな……」

獄原「う~ん……これを見ても、ゴン太には何が何だかわからないよ……。ここからどうすれば良いかのかな?」

王馬「……まあ、ここは一番分かりやすい魅力から語って行こうよ!」

キーボ「一番分かりやすい魅力……? それって一体……?」

天海「……大きさ、っすね?」

王馬「そうだよ! 視覚に訴えかける一番の情報! それが大きさ! 俺は、最高のおっぱいの条件として【巨乳であること】を提唱するよ!」

天海「確かに……小さいと男の胸と変わりが無いっすね。大きさは大事な要素であると言えるっす!」

百田「巨乳……! やっぱりロマンがあるよな! デカさは正義だぜ!」

王馬「おっ!? 百田ちゃんも巨乳派!? やっぱり大きいのが一番だよね!」

百田「へっ! 王馬、気に入らないやつだと思ってたが……中々、話がわかるじゃねえか!」

王馬「ふっ……まさかこんなに近くに理解者が居たとはね……!」

白銀「な、なんか男同士の友情が生まれてるね」

東条「おっぱいで結ばれる友情が素晴らしいものだとは思えないけどね」

天海(……クールな顔でおっぱい……! これはイイ!!!)

最原(天海くん、何だか満足そうな顔をしてるな……)

真宮寺「……では、大きさに主眼を置いて話し合いを進めようか。その場合、真っ先に優勝候補に挙がるのは……」

キーボ「一番バストサイズが大きい入間さんですね!」

入間「ふえっ!? わ、私か!?」

天海「バスト99cm……まさに驚異の胸囲としか言い様が無いっす」

最原「99……あと1cmで1メートル……」

王馬「おっと!? 最原ちゃんも興味津々だね!」

入間「!?」

最原「えっ!? い、いや、僕はそういうつもりで言ったんじゃ……」アセアセ…

百田「隠す必要は無いぜ、終一! 男ならデカいおっぱいに夢中になるのは当然のことだからな!」

赤松「………」モミッ…

茶柱「………」サワサワ…

入間「ぐ、ぐへへ……! 終一が俺様のおっぱいに夢中……! ぐへへへへ……!」

最原「だから! 僕はそういうつもりで言ったんじゃないんだよ!!」

真宮寺「ククク……まあ、仕方がないサ。天海くんも言った通り、このサイズは驚異的だからネ。そうそうお目にかかれるものじゃあないヨ」

星「デカさだけなら間違いなく一人勝ちだな」

天海「入間さんのおっぱい……素晴らしい物っす……!」

王馬「おっぱいだけを評価するなら入間ちゃんの糞みたいな性格も気にしないですむしね!」

入間「……あれ? なんか一人だけ悪意のある言葉を口にした様な……?」

王馬「それに何より、99cmって所がそそられるよね!」

獄原「え? 何でなの?」

王馬「ふっ……考えてみろよ、ゴン太。最原ちゃんの言った通り、入間ちゃんのおっぱいはあと1cmで夢のメートル代に達するんだぜ? そして……おっぱいは、揉まれると大きくなる!!!」

全員「!?」

王馬「入間ちゃんと付き合い、そういう関係性になったとしよう! そうなれば……当然、おっぱいは揉む! 俺なら絶対に揉む! そこしか入間ちゃんの魅力は無いから!」

入間「ひぅぅ……さっきからちょくちょく辛辣な言葉を間に挟むの止めろよぉ……!」

王馬「そして……そんな関係を続けて行った中で、入間ちゃんのバストサイズが100を超えたとしたら……俺たちは、こう言えるわけさ! 入間ちゃんのおっぱいを育てたのは、この俺だってね!」

天海「ば、バスト100を育て上げた男……!!! な、なんてかっこいいんすか!?」

最原「そ、そうかなぁ……?」

百田「ゆ、夢の大台記録を自分の手で作り出せるだなんて……なんてロマン溢れるおっぱいなんだ!!」

星「ふざけてるとは思うが……まあ、分からなくもない話だな」

真宮寺「巨乳には夢が詰まっている。よく言ったものだネ」

キーボ「いえ、胸は脂肪の塊ですので、詰まっているのは当然脂肪ですよ!」

獄原「……そういう話をしてるんじゃないと思うよ。さすがに今のはゴン太にもわかったよ」

王馬「おお! ゴン太もおっぱいの魅力に気が付いて来たか!? 俺は嬉しいよ!」

最原「ああ……ゴン太くんがイケナイ方向に成長していく……」

王馬「どう? 大きさとロマン、二つを兼ね備えた入間ちゃんのおっぱいは最高のおっぱいに最も近い存在だと思わない? 最原ちゃん!」

入間「!!!」

最原「えっ!? な、何で僕に話を振るのさ!?」

王馬「まあまあ、気にしないで正直な感想を言ってごらんよ!」

百田「恥ずかしがんなよ、終一。ちょ~っと本音で話すだけだからよ!」

最原「う、うう……」

入間「………」ドキドキ…

最原「……何て言うか、その……凄く、目を引くと言うか……視線が吸い寄せられると言うか……」

入間「!!?」

最原「い、今まであんなに大きな胸、見たこと無かったし……ついつい、見ちゃうことは否定できないよね……」カァァ…

百田「かーっ! やっぱそうだよな! 分かるぜ、終一! 男ならそれが自然な反応だ!」

入間「え、えへへ……! ど、童貞原は俺様の胸で夜な夜な○○してるってわけか!? ま、まあ、俺様の魅力に目が眩むのは仕方が無いことだよな!」

赤松「む~……」

夜長「………」ゴゴゴ…

王馬「さぁ、どうだ!? むっつりの最原ちゃんにここまで言わせる入間ちゃんのおっぱい! これこそが最高のおっぱいで良いんじゃないかな!?」


星「……これでこのふざけた議論も終わりか? なら、さっさと結論を出して……」

百田「……い~や、まだ終わりじゃねえぜ!」

天海「ほぅ……! やはり動きますか、百田くん!!!」

百田「当然だ! 入間のおっぱいがすげえのはわかったが、他の女子たちだって負けてねえ! 特に、俺の推しは入間以上だって信じてるぜ!」

王馬「へぇ……! なら、聞かせて貰おうじゃないか、百田ちゃんの選ぶ最高のおっぱいの持ち主の名を!」

百田「ああ! 俺が選ぶ最高のおっぱい候補……それは、赤松だぁっ!!!」

赤松「え、ええっ!? こ、今度は私の番っ!?」

王馬「ふっ……来ると思ってたよ、赤松ちゃん。入間ちゃんのおっぱいに対抗出来るのは、君しかいないってね!」

赤松「いや、私は別に何処にも行ってないから!!」

天海「赤松さん、おっぱい、いく……ふぅ」ニコヤカー…

最原(天海くんのことは気にしないでおこう……)

真宮寺「それで? 赤松さんを推す理由を聞かせて貰って良いかな?」

百田「おうともよ! まず、バストサイズは90cm! 入間ほどではねえが、これは十分巨乳だ!」

天海「入間さんの場合は巨乳と言うより爆乳っすね。本当の巨乳は、赤松さんの方なんじゃないでしょうか?」

星「過ぎたるは及ばざるが如し……デカすぎるのは苦手って奴もいる。普通の男は赤松くらいのサイズが一番好きなんじゃないのか?」

百田「ほど良い巨乳! それに加えて赤松の全身のむっちり感……入間のおっぱいが見て満足するものなら、赤松のおっぱいはつい触れたくなるおっぱいだ!」

赤松「そ、それは流石にセクハラだよ!!! さ、触りたくなるって……あぅぅ……」カァァ…

真宮寺「確かに男性は細い体系の女性よりも少しふくよかな女性に心惹かれるものだからネ。百田くんの言いたいことはわかるヨ」

百田「赤松のおっぱいは柔らかそうだろ!? 触りたくなっちまうよな、終一!?」

最原「ま、また僕に話を振るのっ!?」

赤松「……!!」ゴクリ…

百田「もう入間のおっぱいを評価してるんだ、赤松のもしちまっても問題ねえだろ?」

最原「おおありだよ! 赤松さんにどう思われるか……」

赤松「さ、最原くん! 私は気にしないから、正直な評価をどうぞ!」

最原「え……ええっ!? あ、赤松さん、なんでそんな乗り気なの!?」

赤松「そう言うの今は良いから! さあ、私のおっぱいについての感想をどうぞ!」

最原「え、ええ~~っ……!?」

王馬「………」ニヤニヤ…

赤松「さあ、さあ!!!」

最原「うぅ……た、確かに……百田の言う通り、触ってみたくなるけど……僕としてはその……どちらかと言うと、抱きしめて欲しい、かな……」

赤松「だ、抱きしめる……!?」

王馬「あ~、分かったぞ! 最原ちゃんは赤松ちゃんに抱きしめて貰って、甘やかして貰いたいんだね!」

最原「く、うぅ……」カァァ…

真宮寺「……図星、みたいだネ」

最原「い、いちいち言わないでよ!」

王馬「赤松ちゃんに思いっきり抱きしめて貰って、顔をおっぱいに押し付けて……柔らかさと温かさを感じながら頭を撫でて貰って、終一くん、良い子だね~……って言って欲しいんでしょ!?」

最原「そ、そこまでは言ってないじゃないか!」

星「……図星なんだな」

天海「気持ちはわかりますよ、最原くん。赤松さんの包容力は半端ないレベルですからね!」

最原「も、もうやめてよぉ……」

赤松「……さ、最原くん。辛くなったらこっちに来ても良いよ? 私、頭なでなでしてあげるからさ……!」

夜長「ここぞとばかりに武器を振りかざして来たね~。楓はあざといよ~!」

赤松「……72対90」ボソッ…

夜長「……あ? 今、何か言った?」イラッ

赤松「ううん、何も言ってないよ! どうしたのアンジーさん? 顔が怖いよ~?」ニコニコ…

夜長「……楓~、ここから出たら話があるから覚えておいてね~!」ニコニコ…

入間「ひ、ひぃぃっ! 両隣が不穏すぎるぅぅっ!!!」ガクガク…

百田「さて……これで候補は二つになったわけだが……ほかにだれかいるか?」

王馬「爆乳対巨乳、このマッチアップで決まりかな?」

入間「へ、へへっ! 美人過ぎる上にプロポーションも完璧な俺様に敵う奴なんて居るわけないだろ! ブサ松も相手じゃねえぜ!」

赤松「……大きすぎるのも問題じゃないかな? 少なくとも、私の方が現実味があるわけだし……」

最原「な、なんか、女子の方もヒートアップしてる様な……」

真宮寺「ククク……! まあ、彼女たちもプライドがあるんだろうサ。それが何であろうと、負けたくない気持ちはあるものでしョ?」

最原「そ、それはそうかもしれないけどさ……」

天海「……なら、俺が新機軸の提案をしてみるっすかね」

王馬「おっ! 動いたね、天海ちゃん!」

百田「お前も何か言いたげだな? おっしゃ、かかって来い! この巨乳の壁を突破出来るか!?」

最原「……本当に酷い会話内容だなぁ……」

天海「良いですか、皆さん。おっぱいにとって大きさが大事なのは同意しますが……おっぱいには、それよりも大事なものがあるはずっす!」

キーボ「大きさよりも大事なもの? それは、一体……!?」

天海「ずばり、形っす! 丸みを帯びた乳房の形が整ってこその良いおっぱい! どんなに大きくとも、形が変だと見た時に萎えてしまうっすよ!」

百田「なるほど、一理あるな……服の上からじゃわかんねえこともあるし、実際に見た時とのギャップも考えなきゃなんねえからな」

春川「……童貞がしたり顔しないでよ」

百田「ぐぅっ!?」ドスッ!

王馬「大きさよりも美しさ……天海ちゃんは、美乳派だってことなんだね?」

天海「はいっ! 大事なのは見た目の美しさ、料理だって建築物だって同じっす! そしてそれはおっぱいにも言えるはずっすよ!」

最原「な、なんか、話のスケールが大きくなってるような……?」

天海「何を言ってるっすか最原くん! おっぱいの話をする以上、これくらいは当然っす!」

最原「そ、そうなんだ……」

キーボ「なるほど……最高のおっぱいに必要なのは、大きさか美しさか? まずはそこから話し合った方が良いかもしれませんね」

天海「ではまず、女の子たちを巨乳と美乳で分けましょう! それが終わったら、じっくりと吟味するっす!」

モノクマ「なら、少し時間が必要だね。それじゃあここで一度休憩にしようかな!」

天海「はい! では、続きは休憩の後と言うことで……」

おっぱい裁判、中断!

 やあ、久しぶりだネ。ちょっと遠くまで調査に出かけてたから、こっちに顔を出すことが出来なかったんだヨ。
 そのせいで間違えてRの方にもスレを立ててしまってネ。ご迷惑をかけて申し訳なかったネ。

 短いお話になると思うけど、数日の間楽しんでネ!

おっぱい裁判、再開!

モノクマ「え~……休憩を挟んでのおっぱい裁判ですが、オマエラの準備は出来たのかな?」

天海「もちろんっす! 女子たちのおっぱいを徹底的に調査し、俺たちの考える美乳と巨乳のカテゴリへの分類は完了したっす!」

赤松「う、うわー……」

東条「……なんだか背中に寒気が走る会話ね」

茶柱「不潔です! 野蛮です!」

モノクマ「いちいち五月蠅い外野の声は無視して、早速おっぱい裁判の続きを行いましょ~!」

天海「では、まずは美乳派代表として俺が自分の推しおっぱいを発表するっす!」

白銀「あ、美乳派と巨乳派に分かれたんだ?」

王馬「俺と百田ちゃん、ゴン太は巨乳派。天海ちゃんと真宮寺ちゃんと星ちゃんは美乳派だよ!」

キーボ「僕と最原くんは中立派です。ここからの討論を聞いて、より素晴らしいと思った方に参入することにします!」

夜長「なるなる~。これは二人を巡っての争いなんだね~!」

天海「そう言う事になるっす! ……では、俺の推しですが……それは、白銀さんです!」

白銀「お? 私? いや~、選んでもらえて嬉しいよ!」

茶柱「し、白銀さん!? 何でそんな普通に笑っていられるんですか!? 男死たちにいやらしい目で見られてるんですよ!?」

白銀「え? だって私、コスプレイヤーだし、そんなのは慣れっこだもん。不本意ではあるけど見せブラとか見せパンも用意してあるし……今更おっぱいの一つや二つで恥ずかしがったりはしないかな~」

赤松「お、おお……白銀さんの才能が活きた瞬間だね……」

白銀「こんな形で活きて欲しくは無かったけどね」

百田「話を元に戻そうぜ。天海、お前は白銀のおっぱいの何処が素晴らしいって思うんだ?」

天海「そりゃもうすべてっすよ! 83cmと言う大きすぎず、されど小さすぎない最適な大きさ! コスプレイヤーと言う人に見られる事を前提とする生業をしているが故に整っているおっぱいの形! そしてきめ細やかで白い肌! どれを取っても一級品じゃないっすか!?」

白銀「……あ~、これは地味に恥ずかしいかも。嬉しいけどさ」

茶柱「う、嬉しいんですか!?」

白銀「そりゃあね。それがおっぱいの話であれ、地味な私が超高校級の女の子の中で一番だって言って貰えたら、地味に嬉しくない?」

夢野「んあ~……わからなくはないのぉ」

白銀「ん……よし、決めた!」スクッ

赤松「白銀さん? 急に立ち上がってどうかしたの?」

白銀「こほん、こほん……え~、宣誓します! もしも私がこのおっぱい裁判で一番に選ばれたら、皆の要望に応えたコスプレをして、撮影会を開くことを約束します!」

最原「な!?」

獄原「なっ!?」

百田「なななっ!?」

天海「な、なんだってーーっ!?」

白銀「……あ、でもあんまり過激なのは駄目だよ? そう言うのは嫌いなんだから!」


茶柱「ちょ~、ちょちょちょ!? 白銀さん!? 何でそんな約束をしてるんですか!?」

白銀「え~、だってこれって一種のお祭りみたいなものでしょう? なら、私たちも乗っかって盛り上げることに徹した方が良いかな~、と思ってさ」

茶柱「だとしてもそんな約束危険すぎます! 男死たちがどんな無理難題を突き付けてくるか……!?」

白銀「そこは男子の皆の良心を信じるよ。大丈夫だよね?」

王馬「にしし! そんな事言っちゃって良いのかな~? 超高校級の総統が居ることを忘れてな~い?」

白銀「う~ん……あくまでコスプレだからね? 服であり、キャラクターになり切れるものならば何でも着るよ。それ以外はお断りさせてもらうからね?」

最原「……な、なんて言うか、白銀さんって時々すごく大胆になるよね……?」

キーボ「しかし、今のマニュフェストで男子の皆さんの心が傾いたのは確か。白銀さんは、一気に優勝候補に名乗りを上げました!」

白銀「いえ~い! どや~!」

茶柱「て、転子には無邪気に喜べる白銀さんの気持ちがわかりません……」

赤松「……だよね?」

最原「ん? ど、どうかしたの、赤松さん?」

赤松「……私たちもそういう提案しても良いんだよね?」

最原「え……!?」

赤松「……私が勝ったら、男子の皆一人一人に最低10秒のハグ。それが私の公約だよ!」

最原「あ、赤松さんっっ!? そ、それ本気で言ってるの!?」

赤松「本気だよ! 私だって負けたくないもん!」

赤松(勝って最原くんとラブアパート! 勝って最原くんの頭なでなで!)

入間「な、なら俺様も……なんか考えておくぜ!」

王馬「何か思いついてから言えよこのゲロブタビッチ!」

入間「ふひぃぃっ!!! ご、ごもっともですぅ……」

モノクマ「うぷぷ……良いね、良いねぇ! 何だか盛り上がって来たじゃないか! 白銀さんのお陰だね!」

モノクマ(……次のボーナス査定、楽しみにしてなよ!)アイコンタクトー

白銀(あざーす!)アイコンタクトー

天海「良い雰囲気っす! この調子で進める為に次に行くっす! 星くん、お願いします!」

星「やれやれ、あんまり乗り気じゃあ無いんだけどな……」

茶柱「……クールぶっていても所詮星さんも男死と言うわけですか。こんないやらしい話し合いに参加するなんて……!」

星「はぁ……。まあ、なんとでも言ってくれて構わねえよ。ただ、俺はこの場を借りて一言言いたいだけだ」

赤松「一言言いたい? 誰に?」

星「……東条、お前だよ」

東条「あら? 星くんは私に何を言いたいのかしら?」

星「あのな……俺はぬいぐるみじゃねえ。いちいち事あるごとに抱きかかえるのは止めろ!」

最原「え~っと……あ、確かに言われてみれば……」

真宮寺「星くんは東条さんに抱かれているイメージがあるネ」

東条「星くんは背が低いから色々と大変そうだと思っての行動だったのだけれど……迷惑だったかしら?」

星「迷惑ってわけじゃあねえが、俺は自分のことは自分で出来る。お前の手は借りねえよ。それに、抱きしめられると、俺の背中にお前の胸が当たるんだよ」

天海(知ってたっすぅぅっ!!! 俺がどれだけそれを羨ましく思っていたことかぁぁぁっっ!!!)

東条「……迷惑だったかしら?」

星「だから迷惑じゃあねえが、俺は男でお前は女だ。その辺の慎みってもんを理解してもらえると助かるな」

最原「……良かった。星くんはまともだ……! 本当に良かった……!」

キーボ「最原くん、涙ぐむほど嬉しいんですか……」

東条「そう……なら、以降は気を付けさせてもらうわ。でも、その前に一つ良いかしら?」

星「あ? なんだ?」

東条「……私の胸、どうだったかしら? 背中で感じた感触の感想は?」

天海「!?」

星「……何てこと聞きやがる東条。どうかしてるのか?」

東条「不特定多数の男子に議論されるより、あなた一人に聞いた方が傷が浅いと判断しての行動よ。まあ、星くんもそれなりのダメージを食らうけどね」

星「ちっ……! 面倒な奴だな、おい……」

天海「星くん! 出来る限り詳細に東条さんのおっぱいの感触を伝えて下さいっす!!!」

東条「ふふふ……宜しくね、星くん」

星「……はぁ、どうやら諦めるしかなさそうだな。仕方がねえ、覚悟を決めるか……」

王馬「おお! 星ちゃんがおっぱいを語るなんて珍しい!」

星「ま、感想としては……上物だとは思うぜ。背中での感触だが、大きさ、形、柔らかさ、どれを取っても申し分ねえ」

東条「あら、誰かと比較されているのかしら?」

星「ノーコメントだ。そこまで語る必要はないだろ? ……まあ、東条の胸は美乳に分類される物だと思うぜ。俺からは以上だ」

東条「どうも、星くん。……ふふふ、確かに褒められると嬉しいものね。口元がにやけてしまうわ」

星「こっちは大迷惑だがな。……まあ、こんな空気の中では傷が浅いと思って我慢するさ」

最原「……冷静な二人もなんか妙な感じになってるなぁ……。でもこれで女子の半分の批評は終えたし、残りはもう半分の4人だよね」

王馬「……残り4人、全員が評価されると良いけどね……!」ボソッ…

最原「え? 王馬くん、何か言った?」

王馬「何にも言ってないよ! さあさ、次のおっぱいの評価に入ろうよ!」

最原「あ、うん……」

春川「………」

天海「さて……ここまで巨乳二人、美乳二人と議論を続けて来ました。次は巨乳派がプレゼンをするべきでは?」

百田「だな! と言う訳で俺たちの番なんだが……」

王馬「ここまで来たら残る巨乳は一人だよね!」

キーボ「バスト88cmの茶柱さんですね?」

茶柱「ひあっ!? と、とうとう転子にも男死の魔の手がっ!?」

百田「茶柱か……男嫌いだが、なんだかんだで押しに弱いんだよなぁ~」

王馬「でもまさか88cmもあるなんてね! 絶対に合気道の門下生もちらちら見てるよ!」

茶柱「なっ!? ななっ!?」

王馬「だって道着って胸元開いてるし~、下に何か来てたとしても絶対に目につくよね!」

天海「確かにそうっすねぇ……でも、いつもの制服姿もエロスがありますよ。鍛えられた細身の体とすらりと伸びた手足、丈が短い服のお陰で見える可愛いおへそにはためくミニスカート……無自覚なエロスが堪らないっす!」

茶柱「え、エロスだなんてそんな! そんな目で転子のことを見ていたんですかっ!? だ、男死はやっぱりけだものです!」

王馬「え~~、でも仕方が無いと思うよ。最原ちゃんだってそうだよね?」

最原「ま、また僕!?」

茶柱「そ、そうなんですか、最原さん!? さ、最原さんも転子のことをいやらしい目で……!?」

最原「い、いや、そんなことは……」

天海「……でも、最原くんが組み手の最中に茶柱さんの胸元をチラ見している姿を見たことがありますよ」

最原「ええっ!? あ、天海くんっ!?」

王馬「ミニスカがめくれてパンツが見えそうになると絶対にそっちを見るしね!」

最原「ちょっと! 王馬くんは嘘をつくのをやめて!」

真宮寺「とは言うものの最原くんも結構むっつりだよネ。茶柱さんに対してもそう言う面が出てるヨ」

最原「し、真宮寺くんまで……! そ、そんな事言われたら僕の命が……」

茶柱「……も、もう遅いですからね! 最原さんがそんなにいやらしい人だったなんて驚きです! そ、それに、転子のことをそんな目で……っ!」

最原「う、うわぁっ!? そ、そんなんじゃないんだよ! だから僕を折檻するのは止めて!」

茶柱「いーえ! これは徹底的な教育が必要です! この裁判が終わったら、転子の研究教室でみっちり精神的な修行を付けてあげます! 二人っきりで! みっちりと! 長々たっぷり!」

夢野「……ん? なにか妙な感じが……?」

東条「個人的な欲望が隠しきれて無いわね」

赤松「ふ~ん……最原くんはおっぱいが大きければだれでも良いんだ?」

最原「そ、そんなことは無いよ!!!」

夜長「だよね~! 終一は大きいお胸よりも、形の良いお胸の方が好きだよね~!」

最原「……え?」

夜長「終一は巨乳よりも美乳派。楓よりもアンジーの方が好きだと神様も言ってるよ~!」

赤松「……え~と、確かバッグの中に砲丸がっと……」ゴソゴソ…

最原「あ、赤松さん!? 何やってるの!?」

王馬「う~ん……夜長ちゃんのことを美乳って呼んで良いの?」

百田「……正直、微妙じゃねえか?」

赤松「72cmで乳があると主張するんじゃねえ、この色黒ビッチが! ……って、男子の皆が言ってるよ!」

夜長「確実に楓の悪意が入ってる感想だよね~? しばかれたいの~?」

入間「だ、だからぁっ! 俺様の両隣で喧嘩すんなよぉっ!!!」

天海「………」

星「……おい、天海。黙りこくってどうかしたのか?」

天海「……アンジーさんのおっぱいのサイズは、本当に72cmなんでしょうか?」

百田「え……? だってこのモノクマファイルにそう書いてあるってことは、そう言うことなんじゃねえのか?」

天海「しかし……俺の目算では、アンジーさんのおっぱいは少なくとも80cmはあるっす! 白銀さんと同等の大きさはありますよ!」

百田「な、なにいっ!? アンジー、そうなのかっ!?」

王馬「もし天海ちゃんの目算が正しければ、十分にこのおっぱい裁判で批評されるだけの価値はあるよ!」

夜長「え~……言っちゃっても良いの~?」

獄原「え? 本当のことを言った方が良いと思うけど……」

夜長「でもでも~、分からないことが多い方がドキドキしない? そのファイルが間違っているのか~、それともアンジーのおっぱいが急激に育ったのか~、知らない方がロマンが溢れてるよ~!」

百田「た、確かに……! もしもアンジーがこのファイルに乗っているプロポーションから急激に成長したのだとしたら、それは光を超えるスピードだぜ!」

天海「仮にアンジーさんのバストサイズを80cmとしましょう。その場合、アンジーさんはこの短い学園生活の中で8cmのおっぱい成長を果たしたことになるっす!」

最原(おっぱい成長って何さ……?)

真宮寺「この短期間で8cm……恐ろしい成長率だネ」

夜長「もしかしたら~、アンジーのおっぱいはまだまだ成長するかもね~! 大きさも形も楓なんか目じゃないよ~!」

赤松「……パッドなんじゃないの? 偽乳の可能性だってあるよ」

夜長「それに~! ……アンジーは、皆と違って褐色おっぱいだよ~! これ、大きなポイントじゃない?」

天海「か、褐色……! 日焼けの跡があるわけではないっすが、十分に興味をそそられる言葉……!」

夜長「むふ~! アンジーのおっぱいも捨てたもんじゃないでしょ~? ……これはアンジーの勝ちだね~! 神様もそう言ってるよ~!」

王馬「にしし! まさかの女子側からのプレゼンだったけどつまらなくは無かったよ!」

百田「ああ! また新たな優勝候補が出て来たってわけだ!」

天海「ふぅ……アンジーさんのおっぱいも十分に堪能しました。さて、そろそろ……」

夢野「んあ~! とうとうウチの番じゃな!」

天海「そろそろ……この候補から最高のおっぱいを決めに入りましょうか?」

夢野「……んあ? ま、待て天海よ! まだウチはおっぱいを評価されておらんぞ!? それに、春川だってそうじゃ!」

春川「……夢野、あのね……」

王馬「あれ~? 夢野ちゃんは言われなきゃわかんないの?」

夢野「な、なんじゃその顔は!? 王馬! お主、ものすっごく悪い顔をしておるぞ!」

天海「……どうやら、厳しい現実を突きつけてあげなきゃいけないみたいっすね」

百田「ああ、あまり気は進まねえがな……」

真宮寺「夢野さんと春川さん、可哀想に……」

夢野「な、なんじゃ!? 一体何なんじゃ!? お主ら、なんでそんなに沈んだ顔をしておるんじゃ!? それに、厳しい現実って何のことを……」

春川「夢野、そこまでにしないと……」

王馬「……あのね、夢野ちゃん……君と春川ちゃんのおっぱいには、評価する価値は無いんだよ」

夢野「……え?」

春川「くっ……」

王馬「もっとわかりやすく言っちゃうとね……二人のおっぱいには、欠片も魅力が無いってことさ!」

夢野「え? は? ……魅力が、無い……? な、なんでそんな酷いことを言うんじゃ? う、ウチらに魅力がないなんて……そんな馬鹿な事、あって堪るか! のぉ、春川!?」

春川「………」

夢野「は、春川……? 何で何も言わないんじゃ!? あんなことを言われて、黙っていて良いのか!?」

春川「……夢野、諦めよう。私たちには抗う術は無いんだ」

夢野「な、何を言っておるんじゃ!? ウチらの女性としての魅力が馬鹿にされておるのじゃぞ!?」

王馬「ふ~ん……春川ちゃんは賢いみたいだね。自分の状況がしっかり分かってる」

天海「良いですか、夢野さん。こんなことを言いたくはないのですが……自分のまな板ぶりをしっかりと認識した方が良いっすよ」

夢野「んあっ!? 何を言うんじゃ!? 確かにウチのおっぱいに大きさは無いが、形は綺麗じゃぞ!」

真宮寺「残念だけど夢野さん、それは美乳じゃないんだヨ。美乳とは、ある程度の大きさを持つことが前提で、なおかつ形の良い胸のことなのサ」

王馬「つまり……まな板や壁としか思えない二人のおっぱいは、巨乳はもちろん美乳にも分類されないってこと!」

百田「その二つに入らない以上、このおっぱい裁判で取り上げる必要も無い……残念だが、お前たちはここまでだ」

キーボ「本当に残念です……お二人のおっぱいがもう少し大きければ、また違った未来があったはずなのですが……」

夜長「秘密子、魔姫、ぐっばいなら~!」

夢野「な、なんじゃ……そ、そんな哀れんだ目で見るでない……! う、ウチらのことを、そんな目で見るなぁっ!!!」

茶柱「ゆ、夢野さん、落ち着いて下さい!」

夢野「うるさい! 転子は良いのお! 大きなおっぱいがあるお陰で、男どもから褒められて、ちやほやされて……う、ウチと春川はその逆じゃ! なんでおっぱいが無いだけでここまでこき下ろされねばならんのじゃ!? こんなの酷いではないか! おっぱいの大きさだけでこんなにも扱いに差が出るなんて、絶対におかしいではないか!」

王馬「……夢野ちゃん、君の悲しい気持ちはよくわかるよ。でも、こういう言葉を知っているかな?」

夢野「んあ……?」

王馬「……おっぱいの無い者に、人権は無い! 君にはおっぱいも魅力も人権も、何も無いんだよ!」

夢野「う、あ……うわぁぁぁぁぁぁぁんっ! 酷い、酷いぞぉぉぉっ!!! そ、そんなことまで言わなくてもい、良いではないかぁっ!!!」

春川「……夢野、あんたの気持ち、私はよくわかるよ。悔しいよね、悲しいよね……でも、男ってそう言う奴らなんだよ。女子の成長に関わる背景のことなんか考えず、目の前のおっぱいだけに夢中になってさ……結局、世の中はおっぱいが大きい女が勝つようになってるんだよ……」

星「なにやらすごい憎悪を感じるな」

真宮寺「巨乳の女か巨乳好きの男に親でも殺されたんじゃないかな?」

最原「………」

春川「……良いよ、好きにしなよ。どうせ私がこんな扱いになることは最初からわかってた……でも、これ以上夢野を苛めないであげてよ。同じ扱いを受ける者同士、その気持ちが分かるからさ……」

夢野「う、うう……春川ぁ……」ポロポロ…

茶柱「ぐぅっ! 男死! 何て酷い言葉を夢野さんに投げかけるんですか! 夢野さんを泣かせた責任、この後取ってもらいますからね!」

東条「……茶柱さん、私たちはもう何も言わない方が良いわ」

茶柱「え……?」

赤松「今の私たちが何を言っても、夢野さんたちは空しいだけだよ……なら、黙って上げた方が良いんじゃないかな?」

白銀「巨乳、美乳の女の子たちに庇われるのも地味に悔しいだろうしね……ここは黙って、後で傷のフォローをしようよ」

茶柱「うぅ……夢野さん、すいません……。非力な転子を許して下さい……」

夢野「う、うぅ……うわぁぁぁぁん……!」

春川「………」ギリッ…!

最原「………」

王馬「……さあ、最原ちゃん。決断の時だよ」

天海「候補者は6人、いきなりこの中から一人を選ぶことは出来ないでしょうから、まずは巨乳派か美乳派、どっちに所属するのかを決めて下さい」

百田「終一が入った方が勝ちってことで、その先の話し合いの主導権を握るぞ!」

キーボ「あれ……? ぼ、僕も中立派なのですが、何で無視されてるんですか……?」

王馬「え? だってキー坊は鉄屑じゃん。そんな鉄屑におっぱいの魅力が分かるとも思えないし、お前は要らないよ!」

キーボ「なぁっ!? またロボット差別ですか!!?」

王馬「ま、そんなキー坊のことは放っておいて……」

百田「終一、巨乳を選べよ! 大きいおっぱいに包まれる幸せを語り合おうぜ!」

天海「いやいや、知的な最原くんは美乳派でしょう? 美しい物が嫌いな人間なんて居ない、おっぱいが嫌いな男もいない! この二つが組み合わさった美乳こそが最高ですよ!」

女子たち「………!」ゴクリ…!

赤松(ここ、ここよ……この最原くんの一存で、私たちの運命も決まる!)

入間(終一は巨乳が好きなのか? それとも美乳好きなのか……?)

茶柱(選ばれた方の女子は天国! 選ばれなかった方の女子は地獄! 正に運命の別れ道!)

夜長(さあ、終一は……どっちを選ぶ!?

最原「皆……僕も覚悟を決めたよ。推すおっぱいも決めた……!」

百田「おっ!? ならそれを俺たちに教えてくれ!」

天海「巨乳と美乳、どっちを選ぶっすか!?」

最原「……僕が選ぶのは……」

赤松「……!」ゴクリ

入間「……っ!」ゴクッ

茶柱「………」ギュッ…

夜長「……ふふ」ドキドキ…

最原「僕は……巨乳も美乳も選ばない!」

王馬「……は?」

星「巨乳も美乳も選ばない、だと……?」

獄原「さ、最原くん? 何を言ってるの? どういう事なの!?」

最原「言葉通りの意味さ……僕は、巨乳も美乳も否定するっ!!」バンッ!

百田「きょ、巨乳も美乳も否定するだと!? で、でも、お前はさっき推すおっぱいを決めたって言ってたじゃないかよ! どちらも選ばないと言うなら、それはどういう意味なんだ!?」

最原「……僕は、皆に言えなかったことがあるんだ。この裁判でも、そのことはずっと隠そうと思ってた……でも、僕は覚悟を決めたよ。僕、やってみるよ!」

キーボ「な、何をするつもりですか!? 最原くんが何を考えているのか、僕にはまったくわかりません!」

真宮寺「……なるほど、そういうことか」

王馬「ああ、盲点だったよ……まさか最原ちゃんが、ね……!」

獄原「な、なに? 二人には最原くんの考えが分かったの!?」

キーボ「僕たちに教えてください!」

星「……世の中の胸の分類は、大きく分けて3つある。1つ、大きな胸の【巨乳】、二つ目は美しい胸の【美乳】……最原は、その残った最後の分類の支持者ってわけだ」

百田「最後の一つ、だと……!?」

最原「……言えなかった。ずっと馬鹿にされて来たから……でも、もう逃げないって決めたんだ! 僕は……僕は、戦って見せる!」

天海「さ、最原くん……まさか、君は……!?」

最原「そう……僕は、【貧乳】派だ!」

全員「な、なんだってーーっ!?」

おっぱい裁判、再度中断!

おっぱい裁判、再開!

赤松「最原くんが、貧乳派……!? それ、本当なの!?」

獄原「ひ、貧乳っておっぱいが小さい人のことだよね? 何で最原くんはそんな人たちのことを……?」

王馬「くくく……! これはつまらなくない展開だよ! まさかの第三勢力の登場! ワクワクしちゃうよね!」

百田「しゅ、終一、どうして……?」

最原「………」

最原(……や、やっちゃったぁ……。ここでまさかの偽証、やっちゃったよ……)

真宮寺「……最原くんが貧乳派とは、ちょっと意外だネ」

天海「え、ええ……衝撃的過ぎてまだショックが抜けきってないっす……」

最原(そりゃそうだよなぁ……だって僕、好きなおっぱいとか無いもの……。ただ、さっきの夢野さんと春川さんが可哀想過ぎて見ていられなかったから嘘ついただけだもの……)

夢野「んあ……? な、なにがどうなっておるんじゃ?」

春川「さ、最原が貧乳派だって……!?」

最原(あの二人を慰めたかっただけなんだけど、まさかこんなに波乱を生んでしまうなんてなぁ……。これ、嘘だなんて言えない雰囲気だよねぇ)

最原(……こうなったら、この嘘を貫き続けるしかない! ここで僕が嘘をついたってバレたら、春川さんたちが完全に絶望してしまうんだ! この嘘を真実にして見せる!)

最原「……みんなが否定している貧乳は、僕が推すおっぱいだ。なら、このおっぱい裁判で取り上げる必要があるはずだ! 結論を出すにはまだ早い!」バンッ!

百田「……終一、どうやらマジで貧乳に与するみたいだな……! なら、俺がお前の目を覚まさせてやる!」

最原「来るか、百田くん……!」

百田「ああ! お前にデカいおっぱいの魅力ってもんを叩きこんでやる!」

天海「助力するっすよ、百田くん! これ以上の不確定要素の参加は、俺も避けたい所っすからね!」

最原(……この勝負、実質的に7対1。僕一人で他の男子皆を相手にしなきゃならないんだ……)

最原(でも、僕は負けるわけにはいかない! 夢野さんと春川さんの為に、そして僕自身のプライドの為にも負けられないんだ!)

百田「……終一、お前が貧乳に何を感じているかわかりはしねえが、小さいよりも大きいの方が良いに決まってるだろうが!」

最原「……小さいよりも大きい方が良い?」

百田「そうだ! 貧乳よりも美乳! 美乳よりも巨乳! デカさこそが正義でロマンなんだよっ!」

最原「……それは違うぞ!」

最原「百田くん……今の君の発言を正しいとすると、君の行動に矛盾点が生まれるんだ」

百田「俺の……矛盾点だと?」

最原「……もしも君が言う通り大きさがおっぱいの全てだとするならば、君が支持すべきおっぱいは入間さんのおっぱいのはずだ。だけど、君が推しているのは赤松さんのおっぱい……これは明らかな矛盾じゃないか!」

百田「なっ!? ま、待てよ! 確かにそうかもしれないが、赤松のおっぱいだって十分巨乳だろ!? 俺が巨乳を推している事実には変わりは無いはずだ!」

最原「そうかもしれない。でも、君がこの中で一番大きなおっぱいを推していない事実は、おっぱいが大きさだけではないということをはっきりと証明しているはずさ!」

百田「ぐ、ぐぅぅぅっ!!?」

天海「……最原くん、君の主張は俺も正しいとは思うっす。ですが、それが何の意味があると言うんすか?」

最原「……おっぱいは、あくまで一つのパーツ……それ単体で評価すべきものでは無いってことさ」

獄原「た、単体で評価すべきではない……?」

最原「おっぱいの大きさだけ、形だけでその全てを判断すべきではない。僕が思うに、おっぱいとはその人の持つ属性を引き立てる為のパーツなんだ!」

百田「ぱ、パーツだと!? 巨乳は主役になれる存在だろうがよ!」

最原「確かにそうかもそれないよ。でも、それであるが故にその人のキャラクターを食ってしまう可能性だってあるんだ!」

百田「ど、どういうことだ!?」

最原「じゃあ、夢野さんを例に出して考えてみよう。まずは夢野さんの属性を考えるんだ」

夢野「う、ウチの属性じゃと?」

茶柱「はい! 圧倒的に可愛いです! 夢野さんには小動物的な可愛さがあります!」

最原「低身長、幼女体形であるが故の可愛さ……つまり、ロリ属性がある。あとはやや強情な所とか、天然めいた行動も夢野さんの魅力だよね!」

茶柱「最原さん、よくわかってますね! ……はっ!? まさか最原さんは夢野さんを狙って……?」

最原「夢野さんの属性を纏めるとこうだ。ロリ、天然、強情……ここに貧乳を加えることによって、夢野さんの可愛さは更に跳ね上がるんだ!」

夢野「んあっ!?」

最原「まず、貧乳のお陰で小動物的な可愛さが加速される! ロリに最も合うおっぱいの大きさである貧乳は、夢野さんにとっても最適なパーツなんだ!」

天海「ロリに貧乳……ベタですが、鉄板なセレクションっす!」

百田「だ、だがよ! 世の中にはロリ巨乳ってものもある! それが認められていることは事実だぜ!」

最原「百田くん……仮に夢野さんが巨乳だったとして、それが彼女に合うと思う?」

百田「え……?」

最原「夢野さんが巨乳だった場合、今挙げた彼女の数々の長所が消えてしまうんだ!」

百田「な、なんだって!? そんなわけがあるはずが……」

茶柱「い、いえ! 最原さんの言う通りです! もしも夢野さんのおっぱいが大きかったなら、夢野さんの可愛らしさが損ねられてしまいます!」

真宮寺「確かに……体系的にもアンバランスな気がするネ。ある意味では、彼女の体形はあれで完成されているわけだからネ」

最原「それだけじゃない。先ほど夢野さんが見せた胸の大きさを気にする部分も、彼女が貧乳だからこそ出るものなんだ! 胸の大きさを気にして拗ねたり、泣いたりする夢野さんはいじらしくも可愛いのに……それを捨ててまで、彼女を巨乳にする必要はあるの!?」

百田「お、お……!?」

最原「そもそもロリ巨乳は、それ専用にデザインされたキャラクターだからこそ味が活きるんだ! ロリに重点を置いているわけじゃなく、巨乳に重点を置いたキャラデザインのお陰でそのキャラクターは活きてる! つまり、巨乳は味が強すぎるからこそ、それに重点を置かないとその人の魅力が崩れてしまうんだよ!」

百田「なん……だと……!?」

最原「……その点、貧乳ならその人の持ち味を食うことは無い。赤松さんの包容力は彼女の性格によるものだ。90cmのバストがそれに拍車をかけていることは認めるけど……仮に赤松さんが貧乳だったとしても、僕は彼女の魅力がなくなったとは思わないよ! だって僕は赤松さんのおっぱいが好きになったんじゃなくて、性格が素敵だと思っているんだから!」

赤松「え……ええっ!? す、好きっ!?」

最原「……巨乳はその人の魅力をより引き立てる。でも、下手をするとその人の美点を無くしてしまうものなんだよ! その点、貧乳は自分を主張しない。丁寧に女の子の美点を引き立て、大和撫子としての役目を粛々と果たす素晴らしいおっぱいんなんだよ!」

百田「ぐっ……ぐおぉぉぉぉぉっっ!!?」

モノクマ「うぷぷ……! まさか巨乳派の意見を退けちゃうなんてね! 最原くんの貧乳への愛は計り知れないなぁ!」

百田「くっ……! まさか、この俺と巨乳が押し切られるとは……!」

最原(……よし! これで一番最初の窮地はしのいだ! けど、次は……)

天海「……どうやら、思った以上に強敵の様っすね」

最原「天海くん……! 次は、美乳との戦いか!」

天海「最原くん、巨乳はその大きさ故に付け入る隙も存在しましたが……技巧派の美乳はそうはいかないっす! 君の意見を論破して、必ずや美乳の素晴らしさを理解させてやりますよ!」

夢野「んあ~! 負けるな、最原! お主が負けたらウチらのおっぱいが価値無しおっぱいになってしまうんじゃ!」

最原(先ほどまでの会話を聞く限り、間違いなく天海くんは強敵だ! でも……ここで引くわけにはいかない!)

天海「さて、先ほど最原くんが夢野さんを例にとって出した様に、俺も今回は女性を例に出してみるっすかね」

白銀「あら? 誰を例にだすつもり? 私? アンジーさん? それとも東条さんかな?」

天海「いいえ、俺が例に出すのは……春川さんっす!」バーン!

春川「なっ!? あ、天海、あんた何を考えて……!?」

天海「……皆さんは、この裁判の中でこう考えたことは無いっすか? 春川さんの胸が、あと少し大きかったらなぁ……と」

春川「!?」

天海「77cmのバストが、あと3cm大きければ、80cmに届いていれば……春川さんは、美乳になれていたんすよ? 非常に惜しいと思いませんか?」

王馬「あ~、確かに……77って、非情に惜しいよね」

真宮寺「美乳になり切れない小さな胸……希望に手が届きそうで届かないそのサイズは、まさに計算されつくしたものと言えるヨ」

春川「……私が何も掴めない人間だって言いたいわけ? ……殺されたいの?」

真宮寺「おお、怖い怖い……。気を悪くしたなら謝るヨ。ゴメンネ……くくっ!」

春川「くっ……! 人を馬鹿にして……っ!」

天海「春川さん、もしも君のバストがもう少し大きければ、こんな風に弄られずに済んだんすよ? 非常に惜しいっすよね」

王馬「代わりにおっぱいを弄られる可能性はあるけどね! ……ああ、それが嫌ならちっぱいに生まれたことを感謝した方が良いよ」

春川「や、やめてよ! 人がコンプレックスを抱いている部分を穿り返さないでよ!」

天海「君のおっぱいがもう少しだけ大きければ、そんなコンプレックスは存在しなかった! ……美乳の魅力的な女性として、俺たちの目には映っていたはずっす」

春川「や、やめてってば! そんな、もしも~とか、そうであれば~みたいな話をしないでよ!」

天海「……春川さんのバストが80あれば、春川さんはとても魅力的女性でしたよ。すらりとした手足と整った顔立ち、細めの体は膨らんだ胸をより引き立ててくれたことでしょう……でも、君はそうじゃない。バスト77cmのぎりぎり貧乳娘なんすよ!」

春川「や、やめて……! お願いだから、もうやめてよ……。そんな話されたら、私には魅力が無いって言われてる様なもんじゃん! そんなの……いくら何でもひどすぎるよ……」ポロポロ…

夢野「んあ~!? あ、天海! 春川を泣かすでない! 流石に言いすぎじゃ!」

天海「しかし、それが真実なんすよ。男子の皆もそう思うでしょう?」

百田「小さいよりもデカい方が良い! 決まってるじゃねえか!」

星「……惜しいと思ったことは否定出来ねえな」

獄原「おっぱいが大きい方が母乳も沢山出そうだし……おっぱいが小さいと母乳があんまり出なくって、赤ちゃんがお腹を空かしちゃうんじゃないかな?」

真宮寺「ククク……! 春川さんの泣き顔だなんて、良い物が見れたヨ……!」

王馬「それもこれも春川ちゃんが貧乳なせいだね! 貧乳で残念だったね、春川ちゃん!」

キーボ「貧乳は残念……記録しました!」

春川「も、もう……もうやめてよぉぉっ!!!」

赤松「……これは流石に酷過ぎない? 春川さんが可哀想だよ……」

夜長「主は言いました……おっぱいが無い魔姫が悪いのだと……! 皆の言う事も一理あるしね~!」

春川「う、うぅっ……! しょうがないじゃない、か……ぐすっ……!」

最原「………」

天海「……どうやら完璧な意見にぐうの音も出ないみたいっすね? 最原くんも美乳の素晴らしさを理解してくれる気になったっすか?」

最原「……それは違うぞ!」バーン!

天海「!?」

入間「さ、最原の奴、この意見にも逆らうつもりなのか!?」

茶柱「しかし、男子7名は全員敵! この状況でどうやって抗うつもりなんですか!?」

最原「天海くん、僕は正直、君の意見が馬鹿馬鹿しくて聞いていられなかったよ」

天海「な、なんですって!? 春川さんが美乳なら良かったという俺の意見の何処が馬鹿馬鹿しいんすか!?」

最原「……確かにそうなのかもしれない。春川さんの胸が大きければ、彼女はもっと魅力的で、苦しむことも無かったのかもしれない……」

春川「さ、最原……やっぱりあんたも、他の男と一緒の意見で……」

最原「……でも、君の意見は大前提が間違っている! 春川さんは、胸が無くったって十分に魅力的だ!」

春川「!?!?」

天海「胸が無くても魅力的、ですって……!?」

王馬「へえ、面白いじゃん! なら最原ちゃん、春川ちゃんの何処が魅力的なのか、俺たちに教えてみせてよ!」

最原「……僕がそれをする必要は無いよ。全ては天海くんが教えてくれた」

王馬「ふふ……。まさか、さっき言った体形のことを言ってるのかな? だとしたらそれは完璧なお門違いだよ! 何故なら、春川ちゃんの体形は美乳の方が映えるということは明らかなんだからね! 貧乳でも春川ちゃんが魅力的なのかもしれないけど、それが美乳よりも優れているという証拠がない以上は……」

最原「……ふっ、まさか王馬くんが何もわかってないなんてね。超高校級の総統って言うのは、その程度の物なのかな?」

王馬「……なんだい、その言い方は? まるで俺がダメダメみたいな言い方だね?」

最原「実際にその通りだからね。仕方が無いよ」

王馬「っっ……!?」

東条「……何? あの最原くんの威圧感は?」

茶柱「自信に満ち溢れた表情と仕草、これは何かありますよ!」

天海「……なら、証明してみてくださいよ。最原くんの手で、春川さんが貧乳である方が素晴らしいと言う証拠を提出してください!」

最原「ああ、分かったよ。……じゃあ悪いんだけど春川さん、こっちに来てくれる?」

春川「え……? あ、うん……」トコトコ…

最原「ありがとう。……嫌かもしれないけど……ごめんね」

春川「えっ? な、何を……きゃぁっ!?」

全員「!?!?!?」

春川「ちょ、ちょっと最原!? あんたなにしてんの!?」

最原「何って、君を抱きしめてるんだよ。いやだったらごめんね」

春川「べ、別に嫌ってわけじゃ……じゃなくって! なんでこんなことをしてるのさ!?」

天海「そ、そうっす! 少し羨ましいけど、その行動に何の意味が……?」

王馬「………っ!」ギリッ!

獄原「お、王馬くん? どうしたの? 凄い顔してるよ!?」

王馬「……俺としたことが、こんな単純なことに気が付かなかったなんて……!」

真宮寺「最原くん……君はやはり、素晴らしい人間だヨ……!」

キーボ「な、なんなんですか!? 僕にも分かる様に説明してください!」

王馬「……最原ちゃんのハグと言う行動。あの行動の全てに、貧乳を肯定するポイントが隠れているんだ!」

赤松「えっ!? な、なに!? どうして!? ていうか春川さん、羨ましい!」

夜長「魔姫、そこ代わって! 今ならポイント100倍サービスするから!」

天海「お、俺にはまだわかりません。あのハグの何処に、春川さんの貧乳を肯定するポイントがあるんすか!?」

真宮寺「……体の密着率、サ」

天海「え……?」

王馬「……貧乳は、おっぱいが小さいが故に抱きしめ合った時の体の密着率がとても高い。巨乳や美乳よりも顔が近く、抱きしめているという感覚も覚えやすいんだよ」

真宮寺「するとどうなるか? ……簡単サ、相手の反応が体全体で察知することが出来る。染まる頬、荒くなる呼吸、高鳴る心臓と熱くなる体……それらすべてをしっかりと察知することが出来る様になるんだヨ。そしてそれを利用すれば、あんなことだって出来る」

最原「……春川さん、顔が赤くなってるよ。心臓の鼓動も早くなってるし……もしかして、緊張してるの?」

春川「ば、馬鹿っ! 急に抱きしめられたら驚くに決まってるじゃん!」

最原「ふふ、そっか……。ねえ、顔を逸らさないでよ……僕の事、見て……!」

春川「あ……う……!」クイッ…

百田「し、信じられねえ! あのハルマキが、あんな従順に……!?」

王馬「相手の反応を察知し、それを利用することでペースを握る。同時に抱きしめる時間を長くすることで、僅かながらも確かに感じる春川ちゃんの胸の柔らかさをしっかりと感じる!」

真宮寺「決して大きくない春川さんの体は、平均的な身長の男子ならばしっかりと抱きしめることが可能。緊張で赤く染まる表情や早鐘を打つ心臓、小さいが確かな胸の膨らみと腕の中に納まる彼女の体……その全てを体感しながら思うのサ、春川さんも女の子なんだなぁ、と……!」

王馬「美乳や巨乳では、胸の脂肪が邪魔してあそこまで距離を近づけられない! すると心臓の音や反応も伺いにくくなる! そもそも見て分かるレベルの胸をしているなら、抱きしめた時の感動は軽くなってしまう!」

百田「つまり……終一の腕の中で真っ赤になっている従順で可愛いハルマキの姿は、貧乳だからこそ見られるものだってことか!?」

星「そうなるな……。普段見せない女としての部分を引き出した時の感動と興奮、それは確かに何物にも代えがたい」

真宮寺「それが例え美乳だったとしてもネ……」

春川「さい、はら……もう少し、このまま……!」ギュッ…

天海「はうっ!?」キュンッ!

最原「……どう? 可愛いでしょう? 天海くんはこれでもまだ美乳ではない春川さんには魅力が無いって言うつもりかい?」

天海「ぐっ……! 俺としたことが、貧乳にときめいてしまうなんて……!」ギリリ…!

百田「くっ……! 終一のまさかの告白から一転、勝負はまったくわからなくなって来たぜ……!」

王馬「巨乳対美乳の争いになるかと思いきや……貧乳派の最原ちゃんがここまで粘るなんてね」

キーボ「結局誰のおっぱいが一番なんですか!? 僕にはもう、判断がつきません!」

最原(……案外、ノリと勢いで押し切れるものなんだなぁ……。まあ、今回はふざけた議題だし、こんな感じでも良いと思うんだけど……)チラ…

夜長「終一~~! バスト72cmの褐色貧乳美少女がここに居るよ~! 今ならお買い得だよ~!」

夢野「んあっ!? アンジーの奴、美乳から寝返りおったぞい!」

東条「手段を選ばないその根性、素敵だと思うわ」

赤松「この色黒偽乳ビッチが……!」ケッ!

茶柱「さ、最原さんは慎ましやかな女子が好き……。転子は慎ましやかですが、転子のお胸は慎ましやかではない……い、一体、どうすれば良いのでしょうか!?」

入間「お、おい……! 最原が貧乳好きってことは、この中で一番タイプから外れているのは私じゃねえかっ!? ね、ねえ……終一はおっぱいだけで人を判断しないよねぇ……?」

白銀「貧乳好きの最原くん、良いと思います!」

最原(何だか、新たな火種が生まれてる気がするんだよなぁ……? 僕、何か失敗したかなぁ……?)

春川「へ、へへ……あへ……!」ビクンビクン…

最原(春川さんに至ってはトランス状態だし、ここから一体どうすれば良いんだろう?)

天海「……皆さん、ちょっと良いっすか?」

最原「ん? どうかしたの、天海くん?」

天海「俺は……とても大事なことに気が付いたんです。どうしてこんなことを忘れていたんでしょうか?」

百田「あ……? 一体何に気が付いたんだよ?」

天海「……俺は美乳が好きです。でも、巨乳も貧乳も好きなんです! と言うよりも、俺はおっぱいが大好きなんですよ!」

夢野「ドン引きの告白じゃな」

東条「あんな苦悩に満ちた表情で口にする言葉ではないわね」

天海「巨乳も貧乳も美乳も、全部俺の好きなおっぱいなんです! すべてのおっぱいは皆平等なんっすよ! おっぱいに順位をつけることなんか出来やしないんっす!」

赤松「ついさっきまで美乳の素晴らしさを主張していた人間の言うことじゃないよね」

茶柱「アンジーさんも大概ですが、天海さんもなかなか酷いですね!」

天海「……男にとっての理想のおっぱいは、人それぞれ違うんす! 大きさ、柔らかさ、形、感度……そう言ったすべての物が組み合わさって出来る自分にとっての最高のおっぱいは、俺たち一人一人が生きて行く中で見つけ出さなきゃならないものなんですよ!」

夜長「なんだか壮大な物語になってきたね~!」

白銀「おっぱいはロマン! わかるとも!」

最原「えっと……? 天海くんは結局何を言いたいの?」

天海「どんなに話し合ったって、理想のおっぱいなんか決められない……! このおっぱい裁判は、全くの無意味なんですよ!」

最原「まさかの今までの話し合い全否定!? え? なに? じゃあどうするのさ!?」

天海「モノクマ! 俺はこのおっぱい裁判の結論として、最高のおっぱいは存在しないを提唱するっす! だってそうでしょう? 人それぞれで思い描く最高のおっぱいは違う! 個人個人が胸に抱く自分にとっての最高のおっぱいは、他者には相いれない物なんすよ!」

モノクマ「え~……でも、ここまでやったんだから一応誰か選んで欲しいんだけどな~……」

天海「じゃあ全員が最高のおっぱいってことにするっす! 皆違って皆良いんすよ!」

最原「えっと……なら、投票は各自が女の子一人ずつに平等になる様に投票するってことで良いのかな?」

星「まあ、それなら優劣つけずに済んで良いんじゃねえか? どっちみち、こんな裁判はとっとと終わらせたかった所だ。俺はそれで構わんぜ」

獄原「皆が良いならゴン太も構わないよ!」

キーボ「では、民主主義に乗っ取って僕もそうさせてもらいます!」

王馬「え~……こんな終わり方ってありなの? でもま、皆がそういうならしょうがないか~……」

百田「巨乳が最高って言うのは譲れねえが、今回はここまでにしといてやらぁ! 次があったら今度こそ天辺とってやるからな!」

モノクマ「では、行きましょう! ドッキドキの投票タ~イム!」

最原(……良かった。これでこの不毛な裁判が終わる……! 終わった後がかなり怖いけど、これ以上傷つかないで済むぞ!)

モノクマ「……投票時間を締め切りました! では、結果を発表します!」

女子「………!」

男子「………」

モノクマ「投票の結果……無効票が一つ入ったので、この裁判は無効で~す!」

最原「……は? 無効票!?」

赤松「ちょ、ちょっと待ってモノクマ! 無効票ってどういう事!?」

モノクマ「ここに居ない女の子の名前を書いたので無効になりました! いや~、まさかの展開だよね!」

百田「だ、誰だよ!? そんな真似した奴は!?」

真宮寺「……僕だヨ」

最原「し、真宮寺くん!? な、何でそんなことしたの!? って言うか、誰の名前を書いたのさ!?」

真宮寺「……姉さん」

最原「はい……?」

真宮寺「僕にとっての最高のおっぱいの持ち主は、姉さんなのサ! 雪の様に白い肌、形の整った膨らみ、僕を包み込んでくれる母性……! あれこそ最高のおっぱい! あれ以外のおっぱいを認めることなんて、僕には出来ないヨ!」

最原「え、えぇ……?」

星「……最後の最後でとんでもない爆弾が落ちて来たな」

東条「個人の趣味を否定するつもりはないけれど……」

赤松「ぶっちゃけドン引きだよね……」

白銀「禁じられた恋……あると思います!」

モノクマ「え~……無効票を投じた真宮寺くんには、罰としてオシオキを受けて貰います! バカな真似をした愚かさを悔いると良いさ!」

真宮寺「くくく……悔いは無いヨ。僕は僕の意思を通したんだからネ。ああ、姉さん……時とおっぱいが見えるヨ……!」

最原(……真宮寺くんはそれだけを言い残すとモノクマに引きずられて行った。最後の最後までいい笑顔だったのが少しだけムカついた)

最原(という訳でこのおっぱい裁判は終わったんだけど……僕にとって本当に大変なのは、この後だったんだ……)

―――数日後

最原「はぁ……疲れた……」グッタリ

百田「おう、終一! 今日も疲れてるな!」

真宮寺「同情するヨおっぱい」

王馬「にしし! 今の最原ちゃんを見てると退屈しないから良いよね!」

天海「羨ま死ねっす」

最原「そんなこと言ってないで助けてよ……」

星「……助けて欲しいのはこっちも同じだ。誰か東条に言ってやってくれ」

最原「あ、星くん。今日も東条さんに抱きかかえられてるの?」

東条「あらいけない、ついうっかりしてたわ」

星「……お前、いい加減わざとだろ?」

東条「ふふふ……どうかしらね?」

真宮寺「仲が良くていいことだヨおっぱい」

獄原「うん! そうだね!」

東条「あ……! そう言えば最原くん、あなたに言わなきゃいけないことがあるのよ」

最原「え? 何?」

―――ドタドタ バターン!

入間「ふ、ふふふ……! 見つけたぜ、終一!」

最原「ひっ!? い、入間さん!」

入間「貧乳好きのお前をこの洗脳マシーンで巨乳好きに変えてやるぜ! これで俺様のおっぱいにメロメロになる事間違いなしだな!」

最原「せ、洗脳だなんて冗談じゃない! そんな物使われて堪るもんか! とっとと逃げ出して……」クルッ…

赤松「ウェルカム、最原くん!」ガバッ!

最原「!?!?!?」

赤松「さあ、遠慮せずに飛び込んで来て良いよ! 私の胸の中に! さぁ! さぁ!」

最原「くっ! こ、こうなったら窓から!」ダッ!

夜長「やっはー! こっちも行き止まりだよ~! アンジーの読み、神ってる!」

最原「げぇっ!?」

夜長「終一~、大きさ不明のアンジーのおっぱいの調査をしてみようよ~! 揉んでも吸っても齧っても良いからさ~!」

最原「ぐ、ぬっ……!? こ、こうなったら、壁をぶち破って隣の教室からっ!」

茶柱「せいやっ!」バゴーン!

最原「あれぇぇっ!?」

茶柱「……まったく、誰も彼もがおっぱいおっぱいとなんて破廉恥な真似を!? この騒ぎの中心になっている最原さんには、転子との徹底的な修行が必要みたいですね! ……組み手の最中にうっかりおっぱいに手が触れたりするのは、まあ許しましょう!」

最原「に、逃げ場がない……!?」

東条「このことを教えてあげたかったんだけど、遅すぎたみたいね」

星「お前、この状況を楽しんでるだろ?」

入間「さあ、終一……! 覚悟を決めて巨乳好きになれよ……!」ジリジリ…

赤松「大丈夫、痛くしないよ~! 優しく抱きしめて、ナデナデしてあげるからね~……!」ジリジリ…

夜長「終一、神様もアンジーの方に来いって言ってるよ~!」ジリジリ…

茶柱「転子が鍛えなおしてあげます! 身も心も! 心も身も!」ジリジリ…

真宮寺「四方を固められてるネおっぱい。これは最原くんも逃げられなさそうだヨおっぱい」

最原「他人事みたいに言ってないで助けてよ!」

王馬「最原ちゃん、物事は諦めが肝心だよ!」

最原「い、嫌だ~! 誰か助けて~!」

―――ドッカーン!

全員「!?」

百田「な、なんだっ!? なんだ今の爆発音は!?」

天海「見るっす! 天井の一部分が壊れて、そこからロープが!」

夢野「最原! 早くこれに捕まるんじゃ!」

最原「夢野さん! わ、わかった!」ガシッ!

赤松「あっ! 最原くんが逃げる!」

夜長「早く上に行かなきゃね~!」ダダダ!

入間「ま、待てよ終一~! 私から逃げないでよ~……」タタタ…

天海「……みんな行っちゃったっすね」

獄原「最原くん、逃げ切れるかなぁ……?」

真宮寺「それは神のみぞ知るって奴だろうネおっぱい」

キーボ「どうにかしてこの騒動を止められると良いんですけどね……」

―――上の教室

最原「ゆ、夢野さん、春川さん、助かったよ……」

夢野「んあ~! 無事でなによりじゃ!」

春川「あんたも災難だね。こんな目に遭うなんてさ」

最原「ははは……まあ、自分で蒔いた種みたいなものだし、半分諦めて……って、ん?」

夢野「さ~いはら、さ~いはら……!」スリスリ…

春川「ふふふふふ……」スリスリ…

最原「あ、あの……二人とも、なんか距離が近い様な……?」

夢野「んあ~、ウチらがただお主を助けただけかと思ったか?」

春川「この教室には鍵をかけてある。外からは誰も入れないし、私たちはあんたを逃がすつもりもない」

夢野「つまり、最原はウチらの物と言うわけじゃな!」

最原「し、しまったぁぁっ!?」

春川「大丈夫だよ。ほら、ちっぱいですりすりしてあげるからさ……!」

夢野「正に夢の様な状況じゃな!」

最原「や、やめて、まって……! お願いだから、ちょっとストップ……」

二人「ふふふふふふふ…………!!!

茶柱「せいやぁぁっっ!!!」

―――バコーン!

最原「!?!?!?」

赤松「ナイス、茶柱さん!」

茶柱「ネオ合気道に掛かればこんな扉、簡単に開けられます!」

春川「ちっ……! 乳牛共が、小癪な真似を……!」

夜長「ふふふ……! 全面戦争、開始だね~! 勝った人が終一をお持ち帰りだよ~!」

最原「あわわわわわわ……!」

夢野「……こうなれば全員ウチの魔法で消し飛ばしてくれるわ! 渾身のまだんてを食らうが良い!」

入間「お、俺様の発明をなめんじゃねー! フル武装でぶちのめしてやらぁ!」

―――ワー! ぎゃー! ワーワー!

最原「み、皆止めて! ストップ! ストーーップ!」

白銀「皆! こんな無意味なことは止めてよ! そんなことしても、最原くんの心は靡かないよ!」

女子「!?」

最原「し、白銀さん! 何時の間に……!?」

白銀「こんなことをしても意味ないよ……! 誰のおっぱいが一番なのかで争っても、最原くんの心を掴めるわけがないよ!」

最原「白銀さん! わかってくれたんだね!」

白銀「うん! だって最原くん、お尻派だもんね!」

最原「……え?」

白銀「最原くんはお尻派だから、おっぱいのことなんかどうだって良いんだよね!? だから、おっぱいのことで争っても何の意味もないんだよね!?」

最原「え、ちょ? 白銀さん、何言って……?」

赤松「……なるほど、そういうことだったんだ……!」

夜長「どおりでアンジーたちがおっぱいをアピールしても食いつかなかったんだね~」

入間「胸よりも尻……! 終一の趣味は、ヒップ!」

最原「あ、あの、皆? 何か酷い誤解を……!?」

春川「そうと分かれば……やることは一つだね」

夢野「んあ~、そうじゃのぉ……!」

茶柱「……では、行きましょうか?」

最原「い、行くってどこに!? あ、ちょ、待って~~!」

―――地下裁判場

モノクマ「え~、という訳で、今から女子の皆さんによるおしり裁判を始めます! 女子の皆は、最原くんに自分のお尻を存分にアピールしてください!」

百田「ひゅーひゅー!」

王馬「いいぞ~! もっとやれ~!」

天海「辛抱堪らんっす!」ギンギン…

最原「……どうしてこうなった?」

赤松「最原くん! 最原くんは、安産型のむっちりしたお尻が好きだよね!?」

夜長「楓は何言ってるのかな~? 褐色の小尻に勝るものは無いって神様も言ってるよ~!」

夢野「お尻ならおっぱいに比べて十分に勝算はある! ウチだって負けんぞい!」

茶柱「最原さん! 転子は鍛えていますが、お尻がカチカチだとは思わないでくださいね! なんだったら、今すぐ触って頂いても……」

春川「茶柱、抜け駆けしないでよ。……殺されたいの?」

東条「今の本気の奴ね。と言うより、皆殺気立ってるわ」

白銀「いや~、今回も楽しくなりそうだね!」

最原「か、帰してくれ……! 僕をここから出してくれ~!」

モノクマ「では、始めましょう! 最原くんを賭けた一世一代の大勝負!」

 おしり裁判 開廷!

最原「もう嫌だ~~っっ!」

モノクマ「おっぱい裁判を始めます!」 おし(り)まい

 やあ、また会えて嬉しいヨ。
 久々に書いたのと、ただ最原くんに巨乳と美乳を否定させたかっただけだから、あんまり考え無しだったのがダメなところだネ。反省するヨ。
 またその内何か書くヨ。ラッキースケベをまた書くかもしれないし、そうじゃないかもしれないけど、その時も楽しんでくれたら嬉しいな。

 では、またネ……

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2020年02月16日 (日) 13:39:00   ID: MH3naVt-

大きさがないと美乳じゃない←それは違うよ!
小さいけど形がいいも大きくて形もいいも両立するよ!
ロンパ女子に垂れ乳とかスタイルに不釣り合いなのは居ないし美兎ちゃんもハルマキも美乳だと思う
ちょうどいい大きさ推しなら普乳派っていうんじゃないかな〜?

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