阿笠博士「光彦君、ニンテンドースイッチじゃ!」 (19)

阿笠「光彦君、光彦君」

光彦「なんですか、博士?」

阿笠「君だけにとっておきの話があるんじゃが、家に来てくれんか?」

光彦「とっておきの話!? 行きます、行きます!」

阿笠「ほっほっほ、きっと喜んでくれると思うぞ」

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光彦「とっておきの話というのは?」

阿笠「これがなにか分かるかのう?」

阿笠「ジャン!」

光彦「あっ、これは……! 任天堂の……!」

阿笠「そう、任天堂の最新ゲーム機、ニンテンドースイッチじゃ!」

光彦「すごい! 実物を生で見たのは初めてです!」

阿笠「そうじゃろう、そうじゃろう」

阿笠「発明家仲間のツテで、どうにか一台手に入れたんじゃが……」

阿笠「光彦君、これを欲しくないかね?」

光彦「欲しいです、欲しいです! やりたいゲームもいっぱいあるんです!」

阿笠「むろん、ワシはこれを君に受け取ってもらうために、ここに呼んだわけじゃが……」

阿笠「タダというわけにはいかん」

光彦「分かってますよ! すぐお年玉を下ろしてきますね!」

光彦「下ろしてきました!」

阿笠「いくらじゃ?」

光彦「3万円です!」

阿笠「3万ン?」

光彦「え?」

阿笠「なんでたった3万ぽっちなんじゃ?」

光彦「だって、たしかスイッチの定価は3万円ぐらい……でしたよね?」

阿笠「光彦君、今ニンテンドースイッチは大変品薄なのは知ってるじゃろ?」

光彦「は、はい……転売や詐欺が横行してるとか……」

阿笠「そんなレアなゲーム機をたった3万で手に入れようなんてムシがよすぎるんじゃないかね?」

光彦「そ、そうでした! すぐもっとお金を持ってきます!」

光彦「ボクの通帳のお金を全部下ろしてきました!」

阿笠「いくら?」

光彦「10万です!」

阿笠「10万ン? たったの?」

阿笠「それはちと誠意が足りないんじゃないかね? 光彦ォ……」

光彦「す、すみません! でもボクに用意できるお金はこれが精一杯で……」

阿笠「親」

光彦「え?」

阿笠「親の財布とかがあるじゃろぉ~……ン?」

光彦「なるほど!」

阿笠「走れっ!」

光彦「はいっ!」ダッ

光彦「父と母の財布や金庫からお金を抜き取ってきました!」

光彦「50万です!」

阿笠「50万ねえ……」

光彦「……まだ足りませんか!?」

阿笠「足りんのう……全然足りん」

阿笠「光の字……お前さん、ちょいとスイッチの価値をなめすぎじゃないかね?」

阿笠「50万程度で買えたら苦労しないんじゃよ! 誰も詐欺になんかあわないんじゃよ!」

光彦「その通りです! もっともっとお金を用意します!」

光彦「これでどうですか!? ――1000万円!」

阿笠「ほぉ……どこから工面したんじゃ?」

光彦「家の通帳を持ち出して、全額下ろしてきました!」

阿笠「ほっほっほ、光彦君にしては上出来じゃ。じゃが……」

光彦「じゃが?」

阿笠「もう一声欲しいとこじゃのぉ~……」チラッチラッ

光彦「分かりました! こうなったらなんとしてもスイッチを手に入れてみせます!」

光彦「3000万円です!」

阿笠「どうやってこれだけの大金を?」

光彦「家を売りました! さぁ、今度こそスイッチを――」

阿笠「いや……」

光彦「!?」

阿笠「まだじゃな……君ならまだいけるはず! 君はまだ全力を出しておらん!」

光彦「その通りです! ボクはまだやれます! ボクが全力を出せば、コナン君にだって勝てます!」

阿笠「ゆけい、光彦!」

光彦「はいっ!」

光彦「ハァハァ……お待たせしました、博士……」

阿笠「待っておったよ、お金は集まったかの?」

光彦「はいっ、1億持ってきました!」

光彦「あちこちの闇金から、全身の内蔵を担保に借金したんです!」

阿笠「見事じゃ、光彦君!」

阿笠「その熱意に免じて、このニンテンドースイッチは君にプレゼントしよう!」

光彦「博士、ありがとうございます!」

阿笠「ゲームをプレイする時には、時々休みを入れるんじゃぞ~」

光彦「はいっ!」

光彦「よぉ~し、さっそくプレイしましょう!」

光彦「ん……? あれ……? おかしいですねぇ……?」

光彦「なにをどうやっても全く作動しない……!」

光彦「!」ハッ

光彦「このニンテンドースイッチ、ダンボールで作ったニセモノ!?」

光彦「そ、そんなっ!?」

ドンドンドン! ドンドンドン!

「オラァァァ! 円谷ァァァァァ!」

「内蔵取り立てに来たでぇぇぇ!」

「出てこんかぁぁぁい! この家にまだいるのは分かってるんや!」

「工藤ォォォォォ! 勝負やぁぁぁぁ!」

ドンドンドンドンドンドン!!!



光彦「あわわわ……闇金の人たちがもうやってきました……!」

光彦「博士っ! 博士ぇぇぇぇぇっ!」

――

――

コナン「博士……家にみんなを呼び出して、なんの用だよ?」

元太「もしかして、うな重食わせてくれんのか?」

歩美「それともどこか遊びに連れてってくれるの?」

灰原「ふぁぁ……どうせ新しい発明品でしょ?」



阿笠「ふっふっふ……とっておきのサプライズがあるのじゃ!」

阿笠「ジャン!」

コナン「こ、これは……!」

元太「任天堂のスイッチじゃんか!」

歩美「すっごーい!」

阿笠「ちゃんと一人一台、みんなの分を用意しておるぞ」

灰原「品薄だって聞いてるけど、よくこんなに入手できたわね、博士」

阿笠「発明家にはそういうツテもあるもんなんじゃよ」

コナン「へぇ~、見直したぜ、博士!」

元太「だけどオレ、お金持ってきてないぜ? スイッチって3万ぐらいすんだろ?」

歩美「歩美も……」

阿笠「なにをいう! 子供からお金なんか取らんよ! プレゼントじゃ!」

元太「ホントか!?」

歩美「やったーっ!」

コナン「おいおい博士、ずいぶん太っ腹だな……」

阿笠「ほっほっほ、ちょっとした臨時収入があったからのう」

灰原「発明の特許料かしら?」

阿笠「ん~……ま、そんなところじゃ」

コナン「ところで灰原、さっき光彦んちの前を通りがかったら、なぜか家が売約済になってて」

コナン「物騒な連中がドアをドンドン叩いてたんだが、なんか知ってるか?」

灰原「さぁ……」

阿笠「まあまあ、辛気臭い話はその辺にしておくのじゃ」

阿笠「さ、みんなでニンテンドースイッチで遊ぼう!」

わーいっ!!!










おわり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年07月31日 (月) 00:43:59   ID: gnCLZtjQ

エレ速で巻き込み規制されたわ
もう最悪

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