けものフレンズ 第1京話 じゅげむ(30)

サーバル「かばんちゃん!見て見て!」

かばん「どうしたの?サーバルちゃん、うわー、お人形さんだ、それってもしかして」

サーバル「そうなの!かばんちゃんのお人形だよ、かわいいでしょ?」

かばん「うん、僕が言うのは図々しいけどかわいいね。」

サーバル「そんなこと無いよ!かばんちゃんはかわいいよ!」

かばん「あ、ありがとうサーバルちゃん、それにしても、髪型とか服装とか上手に特徴を掴んでるなあ。」

サーバル「だよねー、アライさんが作ってくれたんだよー」

かばん「へー。アライさんって器用なんだ、それにしても良いできだね。ジャパリコインの匂いがする。」

サーバル「?そんな匂いしないよ」クンクン

かばん「あ、いやーそのー、なんていうか…サーバルちゃん、これ毛がついてるよ。」

サーバル「本当だー、持って帰る途中で我慢できなくて何回かギューってしちゃったからかな」

かばん「(なんでだろう、なんか嬉しいけど恥ずかしい。)」

ゴゴゴゴゴゴゴ

サーバル「みゃ?」

かばん「じ、地震?」

ラッキービースト「プルルルルルルル!緊急警報!緊急警報!サンドスター火山の噴火を確認!ガイド及び暫定ガイドは速やかにお客様を屋内へと避難誘導して下さい!」

かばん「わわ!こっちまで飛んできてる!サーバルちゃん逃げよう」

サーバル「うわー!来てるよ来てるよ!」

かばん「ハアハア…あんな近くまでサンドスターが降ってくるなんて…サーバルちゃん!大丈夫?」

サーバル「あれ?あれあれ?どうしよう
、どうしよう」

かばん「サーバルちゃん!?どこか痛いの?」

サーバル「ううん、かばんちゃんのお人形がどこにもいないんだ」

かばん「なんだ、よかった」

サーバル「よくないよ!あたしさっきの場所探してくる!」

かばん「あ、サーバルちゃん!待ってよ。」

サーバル「うーん…こっちも無いなあ…」ガサゴソ

かばん「サーバルちゃーん、そっちはー?」ガサゴソ

サーバル「なーい。かばんちゃんはー?」

かばん「こっちも無いよー。」

かばん「見つからないなあ。一回この辺りの草を刈ったほうがいいかな。」ガサゴソ

ガサガサガサガサガサガサ

かばん「サーバルちゃん?」

サーバル「なにー見つかった?」

かばん「あっちにいるのはサーバルちゃんじゃない、だ、誰かいるんですか?」

ガサガサガサ

かばん「返事がない、もしかしてセルリアン?」

ガサガサ

かばん「こっちに近づいてきてる、サーバルちゃん逃げて!」ダダダ

ガサガサガサガサガサガサッザッガバッ

かばん「うわあ!食べないで下さーい!」

「食べにゃいですよ!」

かばん「あれ?この顔どこかで…」

サーバル「かばんちゃーん!大きな声だしたけど、大丈夫だった?」

かばん「う、うんまあ…」

サーバル「その子は?」

かばん「わからない。けど…なんか」

サーバル「うわー!かばんちゃんをちっちゃくしたみたいな子だね。」

かばん「うん、でも耳としっぽはサーバルちゃんの…だよね。」

サーバル「ほんとだー。はじめまして、あたしサーバルキャットのサーバル、あなたは?」

かばんによく似た幼児「はじめまして!生まれたばっかでわかんにゃい!狩りごっこが好きです。」

サーバル「狩りごっこならあたしも負けないよー、それー」

幼児「わーい、きゃー!」

かばん「うーん、さっきのお人形さんにサンドスターが反応して、サーバルちゃんの毛がついてたから両方の特徴が、いや、あれを作ったのはアライさんだから…ラッキーさんはどう思います?」

ボス「未確認のパターンだね。今にも思考停止しちゃしちゃアワワワワワワ」

かばん「ラッキーさんにもわからないか。」

サーバル「まてまてー。」

幼児「わーい。たーのしー。」

かばん「というわけで」

サーバル「かくかくうみゃうみゃあったんだー。」

コノハズク「成る程、話は聞かせてもらったのです。」

ミミズク「たのです。」

コノハズク「お前らは一線を越えてしまって、子供を作ってしまったということですね。」

ミミズク「ですね。」

かばん「ちょっ!全然聞いてないじゃないですか!」

コノハズク「ウィットにとんだジョークなのです。」

かばん「もう、からかわないで下さい。」

コノハズク「要するにこの子供について我々から情報を得たいということですね。」

ミミズク「ですね。」

かばん「はい、手がかりだけでも知らないかと」

コノハズク「当然検討はついているのです。我々は賢いので。」

ミミズク「賢いので。」

コノハズク「ですが、その前に。」

かばん「あ、料理ですね。すぐに作ってきます。」

コノハズク「ものわかりの良いやつなのです。」

ミミズク「なのです。」

幼児「にゃのです」

コノハズク「ふう、まあまあだったのです。」

ミミズク「おかわりが8皿づつしか無いことを除けばまあまあだったのです。」

幼児「ごちそーさまー。」

サーバル「すごーい。残さず食べれたね。よしよし。」なでなで

かばん「あの、それでこの子は…」

コノハズク「ズバリ、かばんの人形とサーバルの毛に反応して生まれたフレンズなのです。」

ミミズク「ほぼ、新種といっても間違いは無いのです。」

かばん「ああ、やっぱりですか。」

コノハズク「やっぱり反応の悪い奴です。」

ミミズク「もっと驚いて欲しかったのです。」

かばん「うーん、新種ってことは元の名前はないってことですよね。弱ったなあ。」

コノハズク「無いのならお前らがつけてやればいいのです。」

ミミズク「頭を使うのです。」

かばん「それは分かってるんですが、サーバルちゃんが」

サーバル「カサーバルちゃんがいいよ。」

コノハズク「……」

サーバル「あたしとかばんちゃんの名前をくっつけてカサーバルちゃんだよ。」

ミミズク「……」

サーバル「なんで、誰も返事してくれないの?」

かばん「ごめんサーバルちゃん、博士、何か良い名前ないですか?」

コノハズク「そういう本を見かけたのです。ついてくるのです。」

ミミズク「くるのです。」

幼児「うわー!ご本がいっぱい!」

かばん「崩れてきたら危ないからさわっちゃダメだよ」

コノハズク「あったのです。これなのです。」パラパラ

サーバル「絵がいっぱい描いてあるね」

かばん「思ったより薄い本なんですね。」

コノハズク「これは絵本というものらしいのです。」

ミミズク「けして薄い本ではないのです。」

かばん「?はあ…」

コノハズク「この名前をつけるのです。」

サーバル「かばんちゃん、なんて書いてあるの?」

かばん「えーっと、博士ここを指差してましたよね。じゅげむ?」

コノハズク「続きも読むのです。」

かばん「じゅげむじゅげむごこうのすりきれ…かいじゃりすいぎょ、すいぎょーまつうんらいまーつくーねるところにすむところやぶらこーじのやぶこーじぱいぽぱいぽのしゅーりんがん、しゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちょーきゅーめーのちょーすけ…あのどこからどこまでが名前なんですか?」

コノハズク「最初から最後までなのです。」

ミミズク「なのです。」

サーバル「長いよ!」

かばん「長さもですが、女の子にちょうすけって名前はあんまり…」

コノハズク「全くこれだから素人は。」

ミミズク「よく聞くのです。」

コノハズク「この名前はヒトの親が我が子に幸せになってほしい。」

ミミズク「丈夫な子に育ってほしい。」

コノハズク「おいしくものをたくさん食べて欲しいというあらゆる願いを詰め込んだ名前なのです。」

ミミズク「なのです。」

コノハズク「ヒトの愛情を集めて煮詰めたいわゆるカレーなのです。」

幼児「ぼく、カレーすき!」

ミミズク「おいしいものなのです。」なでなで


かばん「でも、もうちょっと短く、呼びやすいほうが便利じゃ…」

コノハズク「お前らは親になるという自覚が足りないのです!」

ミミズク「生半可ではないのです!」

かばん「あ、あううう…」

サーバル「カレーが好きならカレーちゃんじゃダメなのかな?」

じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのやぶこうじぱいぽぱいぽのしゅうりんがんしゅりんがんのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちょうきゅうめいのちょうすけ「ぼくはにゃんでもいいですよ」

ラッキー「それから、数日が経って3人での生活にも馴れた頃だよ。あるフレンズ達が遊びに来たんだ。」

サーバル「ボス、だれとお話ししてるの?」

ラッキー「………」

サーバル「教えてくれないとかばんちゃんを食べちゃうぞー」

ラッキー「食べちゃダメだよ。気にしないで、独り言だよ。」

スナネコ「まてまてー」タタタ

じゅげむ「キャー!わーい!」タタタ

かばん「すいません。遠くから来てもらって。」

ツチノコ「お、おう。か、勘違いすんじゃねえぞ。俺はあいつの付き添いで来ただけで、べ、別にお前とサーバルに似た子供を見たくてきたわけじゃねーからな!」

かばん「はあ…」

じゅげむ「わーい!わーい!」タタタ

スナネコ「まてー、じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょすいぎょーまつうんらいまー…… ふう、満足」

ツチノコ「飽きるなー!」

ラッキー「それから数日、新しいどったんばったん大騒ぎな生活の中である事件が起きたんだ。」

サーバル「ボス…また独りでおしゃべりしてるね…」

かばん「ラッキーさんも疲れてるんですよ…きっと。」

アライグマ「大変なのだー!パークの危機なのだー!居たのだ!かばんさーん」

かばん「あ、アライさん?どうしたんですか?そんなに焦って。」

アライグマ「大変なのだ!一大事なのだ!じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょすいぎょーまつふあらい、あれ?うんらいまつ?ふうらいまつ?あー!んー!わからないのだ!」

フェネック「じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょすいぎょーまつうんらいまーつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこーじのやぶこーじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちょーきゅーめーのちょーすけちゃんが大きな木に登ったら降りられなくなったんだってー」

サーバル「ええ!本当?」

かばん「フェネックさん、それってどこの木ですか?」

フェネック「うーんと、それはアライさんしか知らないんだ、あたしもさっきアライさんに教えてもらったからさー」

かばん「アライさん!僕達の子供は?」

アライグマ「アライさんもわからないのだ!プレイリードッグから又聞きして…ぐぬぬ、面目ないのだ…」

フェネック「またやってしまったねえ、アラーイさーん…」

かばん「ありがとうございます。プレイリーさんがいるのってアライさんが来たほうですよね?サーバルちゃんいこう。」

プレイリー「そうなんであります!じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょすいぎょーまつうんらいまーつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこーじのやぶこーじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちょーきゅーめーのちょーすけ殿が木から降りられなくなったときいて助けられそうなフレンズに片っ端から声をかけていたのでありますが、いかんせん場所を言い忘れておりました。」

かばん「それで、僕達の子供は?」

プレイリー「自分もビーバー殿からの又聞きで場所を聞き忘れていたであります。申し訳ありません。」

サーバル「またー!?」

ビーバー「ああ!やっと見つかったっス!じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょすいぎょーまつうんらいまーつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこーじのやぶこーじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちょーきゅーめーのちょーすけさんはあそこの木で泣いてるんス!助けて欲しいっスナ」

サーバル「待っててね。じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょすいぎょーまつうんらいまーつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこーじのやぶこーじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちょーきゅーめーのちょーすけ!」

ビーバー「この木っス…ってあれ?いない?」

かばん「まさか、落ちた?」

サーバル「ええ!?怪我してるかも」

かばん「いそいで探さないと…あれは?」

ジャガー「そーら」バシャバシャ

じゅげむ「わーい!お舟だー!」

サーバル「なんでジャガーといるのー?」

ジャガー「ん?」

ジャガー「ああ、木の上でピーピー泣いてたんだが、助けてやったあともなかなか泣き止まなかったから舟にのせてあやしてたんだ」

かばん「よかった…ありがとうございます。」

ジャガー「別にいいんだが、次からはあまり目をはなすなよ、やんちゃざかりなんだから」

かばん「ごめんなさい。本当に気を付けます。」

サーバル「やっぱり名前が長すぎるよ。カサーバルちゃんのほうがずっといいよ」

かばん・ビーバー・ジャガー「それはない」

サーバル「ええー!」

おわり

PPP「ペパプ予告ー!!」

プリンセス「今週はじゅげむについて復習するわよー。なんか早口言葉っぽいわよね。」

PPP「あーなんか、わかるー」

ジェーン「早口言葉に自信ある人手ーあげて!」

フルル「カエルポコポコミポコポコ」

コウテイ「いや!いえてないし!」

パッパッピップ ペッペポパッポーパッパーペパプ

プリンセス「次回、しにがみ」

本当におわり

わーいかわいいー!たーのしー!乙ー!

これ気が向いたら短編投下とかしてくれたらうれしいな。

再放送も始まったことだし! 頼むぅ。


脳みそ溶けた

たつきさんって、なんでSATUGAI予告とかされちゃったの?

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