【モバマス】飛鳥「ある日、芳乃とカフェで」 (13)


事務所カフェ


飛鳥「やぁ、芳乃。こんなところにいるなんて珍しいね」

芳乃「飛鳥さんですかー。こんにちはー。暑さで参ってしまいー、お茶が美味しそうだったのでー」

飛鳥「確かにこうも連日暑い日が続くと涼みたくもなる。それにキミは着物でいる日が多いし、特に暑いだろう」

芳乃「いえー、服装は関係ありませんよー。きっと何を着ていても暑さには勝てませんー」

飛鳥「服装についてボクが指摘するのもおかしな話だったね」

芳乃「飛鳥さんもなかなか暑そうな格好ですのでー」

飛鳥「ははっ。それもそうだな」

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芳乃「……飛鳥さん。少しー、お話していきませんかー?」

飛鳥「いいよ。ボクもカフェで涼みたくて来たんだし。一緒に涼もうじゃないか」

芳乃「ほー。何を頼まれますかー?」

飛鳥「そうだな。コーヒー、と言いたいところだけどこうも暑いとスッと飲めるものがいい」

芳乃「ではー、おれんじじゅーすに致しましょうー」

飛鳥「オレンジジュース?別に嫌いじゃないが、あまりボクのキャラではないんだが」

芳乃「美味しいですよー?」

飛鳥「はぁ、わかったよ。じゃあそうしよう」

芳乃「それではー、頼んでおきますねー」


飛鳥「芳乃はここをよく利用するのかい?」

芳乃「いえー。たまに利用するくらいですねー。お茶もおせんべいも事務所に揃っていますのでー」

飛鳥「確かに、事務所には何でもあるな」

芳乃「ですから、あまり利用したことはないのでしてー」

飛鳥「そうか。じゃあここで出会ったのも何か特別な力が働いたのかもしれないね」

芳乃「そうではないかもしれませんよー?」

飛鳥「……ふむ。どういうことだい?」

芳乃「私がー、飛鳥さんとお話したいと思ったので、飛鳥さんが現れたのかもしれませんー」

飛鳥「ボクと話が?」


芳乃「はいー。ここにいると以前飛鳥さんとお話したときのことを思い出したのでー」

飛鳥「そうか、あのときもここで話していたか。……だったら結局芳乃が願ったから実現したんじゃないのか?」

芳乃「さてー、私にはそのような力はありませんよー」

飛鳥「ふっ、まあいい。過程はどうあれ結果的に出会ったんだ」

芳乃「はいー」

飛鳥「……それにしても、まだ梅雨があけたばかりだというのに急に暑くなったな」

芳乃「まだまだ夏はこれからですー」

飛鳥「以前芳乃と話していたときは涼しかったんだが」

芳乃「季節が変わりましたからー」


飛鳥「そうか。時間が経つのは早いな。あの一件以降芳乃のことは快く思っているよ」

芳乃「その前までは私のことは良く思っていなかったのでー?」

飛鳥「ふふっ。何、それは言葉の綾というものだ。悪く思ってなどいなかったさ」

芳乃「それは良かったのですー」

飛鳥「ただ、キミはなかなか不思議な人だ。だから理解するまでに時間が必要だったのさ」

芳乃「もっと、知っていただいても良いのですよー?」

飛鳥「もっと?まだキミには謎があるのかい?」

芳乃「さあー。私が知らない自分というのはきっとたくさんありますー。自分のことは存外わかりづらいものー、それを飛鳥さんが見つけてくださればー」


飛鳥「探し物を見つけるのはキミの得意とすることだろう。それをボクに任せるのか」

芳乃「飛鳥さんならきっと、見つけてくれるでしょー」

飛鳥「ボクのことを過大評価している気もするが、仕方ない。引き受けるよ」

芳乃「ありがとうございますー。それでは、お手をー」

飛鳥「手?また手を繋ぎたいのかい?」

芳乃「それもありますがー、今回は指切りでしてー」

飛鳥「指切り、か。本当にキミの行動は読めないな」

芳乃「嘘ついたら針千本飲ませますー」

飛鳥「キミが言うと冗談に聞こえないのが不気味だな」


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飛鳥「……さて、そろそろボクは行かせてもらうよ」

芳乃「ふむー。どこへ行かれるのですかー?」

飛鳥「何、ただのゲームセンターさ」

芳乃「げーむせんたー。どういうところなのでしょー?」

飛鳥「まさか、行ったことないのかい?」

芳乃「はいー。ずっと鹿児島の辺境に住んでいたものでー。あまり同じ年頃の子が行く場所は知識がないのですー」

飛鳥「そうか。といってもボクも美玲に教えてもらってから行くようになったんだけどね」

芳乃「ふむー。どういったものがあるのでー?」

飛鳥「そうだな。定番はUFOキャッチャーだろう。それにメダルゲーム、格闘ゲーム。シューティングゲームもある」


芳乃「ゆーふぉーきゃっち?ふむー、よくわかりませんがー」

飛鳥「UFOキャッチャーだよ。……芳乃がこの後暇なら一緒に行くかい?」

芳乃「よろしいのでー?」

飛鳥「もちろん。一人でも複数人でも楽しめる場所だからね」

芳乃「では、行ってみたいのですー」

飛鳥「決まりだね。さぁ、行こうか」

芳乃「参りましょー」

飛鳥「……何だいこの手は?」

芳乃「お手をー」

飛鳥「繋ぎたいのかい?」

芳乃「その通りですー」


飛鳥「しょうがない。これじゃあどちらが年長者かわからないな」

芳乃「私の方がお姉さんですよー?」

飛鳥「ははっ。それにしては行動が幼い人だ」

芳乃「むー。飛鳥さんよりも長い時を生きていますからねー」

飛鳥「キミがその言葉を使うと別の意味に聞こえるんだが。……天地創造はキミがした、なんて言わないだろうね?」

芳乃「さてー、私は土をこねこねしていただけですがー」

飛鳥「本当にキミが創ったのかい!?」

芳乃「もちろん、冗談でしてー」

飛鳥「……はぁ。キミのペースは掴みづらいよ」

芳乃「ふふふー。……早くげーむせんたーへ参りましょー」

飛鳥「わかったから、そんな強く引っ張らないでくれ。待て、跳び跳ねるんじゃない!」


とある物陰

蘭子(あれは飛鳥ちゃんと芳乃ちゃん?)

蘭子(二人がカフェでお話してるなんて珍しい)

蘭子(楽しそう……。混ざりに行こうかな……)

蘭子(あっ、席立った。どこかに行くのかな?)

蘭子(……えっ!?二人が手を繋いで!?)

蘭子(もしかして、二人の関係って……)

蘭子(あわわわ。これからデートなのかな?)



続く?


短いですが終わりです。

よしのんってダークイルミネイトの二人と相性良いと思うんですよね。

デレステの飛鳥くんコミュだったり、限定よしのんの後ろにいる蘭子だったり……。

これからも公式で絡みとか増えたらうれしいですね。

それでは、読んでいただきありがとうございました。

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