穂乃果「生徒会長対談」 (29)

司会「生徒の皆さんこんにちは。今日のお昼の校内放送の時間です。今日のゲストは生徒会長の高坂穂乃果さん。そして、前生徒会長の絢瀬絵里さんのお二人です」

穂乃果「どうも~」

絵里「こんにちは」

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司会「え~それではお二人の簡単な紹介をさせて頂きます」

穂乃果「え~なんか照れるなぁ」

絵里「そうねぇ。こんな事滅多にないものね」

司会「え~絢瀬絵里さんは前生徒会長を務め高坂穂乃果さんがそれを引き継ぐ形で現生徒会長に就任されました。なんと、お二人はスクールアイドルμ'sのメンバーの一員でもあります」

穂乃果「いやぁ~そうなんです」

司会「それでは、早速ですがお二人が生徒会へ入った理由を聞いてもよろしいですか?」

絵里「そうですねぇ。私は実は先生に頼まれたのがきっかけで…」

穂乃果「え?そうだったの?なんか意外だなぁ」

絵里「そうかしら?」

穂乃果「うん。だって絵里ちゃん一生懸命生徒会の仕事してたしさ」

絵里「まあ…ね、やるからにはね」

穂乃果「そっか、そっか。で、穂乃果は…じゃなかった…私は絵里ちゃんに推薦されて生徒会長になったんだよね。いやぁ、自分で言うのも何だけど絵里ちゃん冒険したよね」

絵里「本当…自分で言う事じゃないわよ…」

穂乃果「やってみると結構大変で就任の挨拶をする時なんか言葉が出でこなくってさぁ」

絵里「私なんてあの時立ち上がって拍手までしたのに」

穂乃果「あはは、絵里ちゃん苦笑いだったもんね」

絵里「当たり前でしょう」

司会「こう見るとお二人は正反対の性格をしていますね」

穂乃果「う~ん…そうかな?絵里ちゃんも意外とおっちょこちょいな所あるけどね」

絵里「そ、そんな事はないわよ」

穂乃果「え~なんで否定するの?」

絵里「だってこれ校内放送なのよ?」

穂乃果「だからだよ!絵里ちゃんの事を全校生徒によく知ってもらうチャンスじゃん。絵里ちゃんは普段はクールでかっこいいけどたまーにおっちょこちょいな所もあるって凄いギャップで可愛いじゃん」

絵里「え?そ、そうかしら?」

穂乃果「そうだよ~。」

司会「お二人はとても仲が良いんですね?」

穂乃果「うん、そうなんです。最初の出会いこそお互い対立してたけど今ではもうすっごく仲良しなんです。ね~?」

絵里「もう、調子に乗らないの」

穂乃果「えへへ~」

司会「え~ここでお二人にお聞きしたい事があるのですが」

穂乃果「はい。何でもどうぞ」

司会「生徒会長として何を目標として活動していくのか!活動してきたのかをお二人にお聞きしたいのですが…」

穂乃果「ん~なるほど…」

絵里「そうね…私は祖母がこの学校の卒業生で思入れも強かったから廃校になるかもしれないって聞いた時阻止しなくてはってそればっかりだった…けど空回りばかりでね…私は生徒会長としては失敗ばかりだったわ…」

穂乃果「ううん。そんな事はないよ。だって絵里ちゃんの熱い気持ちがあったから私は今生徒会をやってるんだよ。それに絵里ちゃんが作った資料凄く見やすいし」

絵里「穂乃果…」

穂乃果「だから絵里ちゃんの思いは私達に受け継がれてるよ。絵里ちゃんや希ちゃん、その前からずっと受け継がれて来てるんだよ。だから、私はそれを大事にしていきたい…」

絵里「穂乃果…ありがとう…」

司会「はい。ありがとうございます」

絵里「ごめんなさい。もっと具体的な話が聞きたかったわよね?」

司会「いえ、お二人の熱い思いが伝わって来ました」

穂乃果「よかったぁ。こう言うの慣れてないから変な事言ってないか心配だよぉ」

絵里「そうね。そうするとまた副会長に怒られちゃうものね。って校内放送で言う事じゃなかったわね」

穂乃果「あ~、今の絶対わざとでしょ?さっきの仕返しだ~酷いよ絵里ちゃん」

絵里「ふふっ、何のことかしら?」

穂乃果「いいもんね~そしたら穂乃果は希ちゃんに味方してもらうもん」

司会「あの~お二人が凄く仲が良いのは分かったんですけど次に行ってもいいですか?」

絵里「あっ、ごめんなさい。つい、いつもの感じに…」

司会「いつもこんな感じなんですね。高坂さんはともかく絢瀬さんはなんか意外です」

穂乃果「え?私はともかくなの?」

司会「そうですね。高坂さんは想像通りです」

穂乃果「そっかぁ。まあ、いっか」

絵里「いいんだ…」

司会「続いてなんですけどもお二人が思う高校生活とは何かお聞きしたいんですけど」

穂乃果「高校生活とは何か?う~ん…そうだなぁ…」

絵里「高校生活って長い人生の内のほんの一瞬だって聞いた事あるわ」

穂乃果「一瞬?」

絵里「ええ、きっと花火の様なものなのね。打ち上がったと思ったらすぐに消えてしまう」

穂乃果「うん…」

絵里「だからこそ、高校生活を後悔しない様に自分が本当にやりたい事をやるべきなのね。きっと理事長もそう言う事を言いたかったんだと思うわ」

穂乃果「理事長?」

絵里「いえ、なんでもないわ。だから穂乃果も後悔しない様に」

穂乃果「うん、そうだね」

絵里「ちゃんと勉強するのよ」

穂乃果「え?」

絵里「学生の本分は勉強なんだからね?」

穂乃果「いや、え?なんか違くない?凄く良い感じだったのに…」

司会「短い高校生活だからこそよく遊びよく学べと言う事なんですかね?さて、少し変わったお話もお聞きしたいですね」

穂乃果「変わったお話?」

司会「はい。近年日本でも外国人を見かける機会が増えグローバルな時代と言われる様になりましたがグローバル化が進む事によるメリットやデメリット、今後の行方をお二方はどの様にお考えですか?」

穂乃果「え?なに?グローバル?」

司会「はい」

絵里「グローバル化して行く事によって文化の衝突や国内産業の衰退なんて言う問題が叫ばれてるけど一方でグローバルが進むという事は相手を受け入れる精神を育むチャンスでもあると思うの。私は祖母がロシア人だから余計そう思うわ。もちろん、伝統や文化も大事だとは思うけどね」

司会「なるほど。高坂さんはどうですか?」

穂乃果「え?あの…だいたい私が言いたい事は絵里ちゃんが言っちゃったから…うん。あの、世界中手を取り合っていけば…うん、仲良しだから…それが良いと思います、はい」

司会「え~では、今後の日本の在るべき姿は」

穂乃果「え?あ~うん…だから…グローバル?するべきだと思います。ね、絵里ちゃん?そうだよね?」

絵里「え?ええ…そうね…」

穂乃果「うん。でも難しいね。一概には言えないもんね。って事でこの話は終わりだね」

司会「は、はい。では、今回は現生徒会長と前生徒会長のお二人という事で来て頂いてますがお二人ともスクールアイドルμ'sのメンバーという事でそっちの方のお話も聞きたいと思います」

穂乃果「はい。それならちゃんと答えられます」

司会「そもそもお二人がスクールアイドルを始める事になったきっかけを教えて下さい」

穂乃果「きっかけはやっぱりこの学校が廃校になるって聞いた時かな?でも、A-RISEのライブを生で観て圧倒されたのがきっかけかもしれない」

絵里「そうだったの?」

穂乃果「うん。廃校とか関係なしにあの時が私のターゲットポイントだったんだよ」

司会「ターゲットポイント?」

穂乃果「はい。きっとあれがなければ私はスクールアイドルを知らずに過ごしてたかもしれません」

絵里「あの…穂乃果さん?あなたは誰かに狙われてるの?」

穂乃果「え?なんで?」

司会「…」

絵里「な、なーんて、穂乃果も本当冗談好きねぇ」

穂乃果「え?私本気だけど?」

絵里「あなた生徒会長でμ'sのリーダーなのよ…」

司会「あ、絢瀬さんがスクールアイドルを始めたきっかけは?」

絵里「あっ、わ、私は元々スクールアイドルには興味がなかったんだけど…いえ、むしろさっきも少し触れたけど最初は穂乃果達のアイドル活動に反対してたわ」

穂乃果「そうそう。そうだったんだよね~」

司会「それが何故スクールアイドルに?」

絵里「皆んなが後押ししてくれたからなの」

司会「なるほど。周りの皆んなの後押しがあったお陰でスクールアイドル絢瀬絵里が生まれたと言う事ですね」

絵里「そうですね。皆んなのお陰です。私って面倒くさい性格してるから」

穂乃果「まあ、そこも絵里ちゃんの可愛いところなんだけどねぇ」

絵里「もぉ~言ってくれるじゃない」

穂乃果「え~だって本当の事だもん」

司会「そこから二人の距離も縮まったのですね?」

穂乃果「そうですね~。学校が終わって絵里ちゃんと皆んなでお出掛けしたりもあったよね?絵里ちゃんって意外と世間知らずで」

司会「そうなんですか?」

絵里「ちょっ、ちょっと穂乃果」

穂乃果「ハンバーガーを食べた事なかったりプリクラを知らなかったり。初めてハンバーガーを食べた時のあの絵里ちゃんの顔…忘れられないなぁ」

絵里「だ、だって仕方ないじゃない」

司会「今日で絢瀬さんの意外な一面を結構知る事が出来ましたね」

絵里「え、ええ。そんなつもりじゃなかっんだけど…」

司会「私は良いと思いますよ」

穂乃果「ほらぁ。穂乃果もそう思うもん」

絵里「そ、そう?」

穂乃果「うん」

司会「え~それではこの流れで聞きたいのですがお二人はお互いの事をどう言う風に思っていますか?生徒会長として、μ'sの仲間として、友達として色々とあるとは思うのですが…」

絵里「そうね、穂乃果はズボラでガサツで大雑把でね」

穂乃果「あれ?絵里ちゃん?」

絵里「見ていて危うい時もあるけど…でも、穂乃果と一緒にいるとどこにでも行ける様な気がする…それってとても素敵な事だと思うわ。だから生徒会長に推薦もしたしμ'sのリーダーも穂乃果なのね」

司会「なるほど。高坂さんはどうですか?」

穂乃果「絵里ちゃんの事?私は絵里ちゃんの事が大好きです」

絵里「穂乃果…」

司会「おっと…これは…告白?」

穂乃果「いえ、それは違いますけど」

司会「ですよね」

穂乃果「難しい事は言えないけど…絵里ちゃんの事は大好きだしカッコ良くて頼りにもなるし尊敬してます」

司会「お二人は信頼し合っているのですね」

絵里「そう言われると照れくさいけど…」

穂乃果「そうですね」

司会「え~それではそろそろお時間が来てしまいました。最後にお互いに一言づつ」

絵里「穂乃果…生徒会長に就任したばかりで大変だと思うけどあなたならやれるわ。だって、私が推薦したんですもの。頑張って!」

穂乃果「うん、絵里ちゃん。ありがとう。じゃあ、穂乃果からも」

絵里「うん」

穂乃果「ずっと言おうか迷ってたんだけど」

絵里「うん」

穂乃果「ボタン掛け違えてるよ?それどうなってるの?」

絵里「え?」

司会「私もずっと気になっていました。今日のゲスト、高坂穂乃果さん、絢瀬絵里さんでした。ありがとうございました」

絵里「お昼の放送なんだから言わなきゃ分からないのに…」

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