睦月「つーまーらーなーい－」

提督「意外と知らない本でも読んでみると琴線に触れることかってある」

提督「手に取って読んでみろ」

睦月「ふぁーい」

睦月（’元帥提督になるためにやるべきこと’、’うまく世の中を渡る方法’、’駆逐艦の歩み方’）

睦月（難しい本ばかり・・・）

睦月（’艦娘へのパーフェクトコミュニケーション’、’フラワーナイトガル特集’、’戦艦への進化方法’・・・）

睦月（およ？）

睦月「麻雀・・・？」

睦月「てーとく」

提督「なんだ？」

睦月「これ、まーじゃんって読むんだよね」

提督「ああ、そんな本まであったのか」

睦月「これなあに？」

提督「麻雀ってゲームの基礎戦略本だ」

睦月「ふーん」ﾍﾟﾗｯ

睦月「うわ・・なにがなにやら」

提督「難しいだろ、最初はドンジャラから覚えるといい」

睦月「ドンジャラ・・？」

提督「麻雀を簡略したゲームだ、場合によっては二人でも出来る」

睦月「それやってみよう！」

提督「ノリはいつもいいな、確か引き出しに」ｺﾞｿｺﾞｿ

提督「ほい」

睦月「何か古い、宝物の地図でも入ってそう」

提督「残念だがない」ﾊﾟｶｯ

睦月「おー、何か色々入ってる」

提督「これがゲームで使う牌だ」

睦月「１から９まで3枚ずつ入ってるね、これは予備？」

提督「まあ最初はそう思うよな、これも牌の一種だ」

睦月「これも使うの？」

提督「そうだ」

睦月「相手の手順を飛ばすとかしそう」

提督「そんな効力はない」

提督「とりあえず出して」ｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗ

提督「まぜる」ｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗ

睦月「睦月もやるー」ｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗ

睦月「これ意味は分からないけど楽しい」ｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗ

提督（かわいい）


提督「ある程度混ざったら、こういう風に積む」ｶﾁｬ

睦月「おー、てーとくすごい。今のもう一回」

提督「・・・」ｶﾁｬｶﾁｬ

提督「ほいよ」ｶﾁｬﾝ

睦月「てーとくかっこいい！」

提督「ありがと、出来れば仕事の時に言われたかったよ」

睦月「普段も素敵だよ？」

提督（さらっとこういうこと言う、あざとにゃしんころめ）

提督「積んだら、お互い8枚ずつ取る」

睦月「取ったよ！」

提督「あとは親から先に1枚ずつ取っていって先に3－3－3の形を揃えたら勝ち」

睦月「なるほど・・・奥が深い」

提督「全然深くないよ睦月。とりあえず取ってみ」

睦月「ほい！」

睦月「あと1個そろえば上がりだったのに」

提督「そういう時は切った時、リーチって言って牌を横にして切る」

睦月「こう？」

提督「そう、あとは上がり牌が来たらドンジャラって言って牌を倒して上がりだ」

提督「上がり牌は、相手が出すか自分が持って来ればそれでいい」

睦月「なるほど～、ふっふっふ。早く出すがよいぞてーとく」

提督「そう簡単に出すかよ」

提督「ほい、俺もリーチだ」

睦月「むむっ・・・だが睦月はこれで上がるのだ！」

睦月「来るがよいぞ！」

睦月「来た！ドンジャラにゃしぃ～」

提督「おー、キレイな上がりだ」

睦月「ふっふっふ、睦月は見つけてしまった。新たな才能を」

提督「誰でも出来るけどな、それでこれが役一覧。これによって点数が決まる」

睦月「ほぇ～いっぱいあるんだね」

提督「麻雀だともっと増えるけどな、まあこんな感じだ」

睦月「なるほど・・・てーとく、おやつを賭けて勝負にゃしぃ！」

提督「いきなり賭けるとは悪い子だ」

提督「おしおきが必要だな」

睦月「睦月の新たな才能の前にひれ伏せよ！」

―――間宮


如月「ここにいたのね、司令官、睦月ちゃん」

睦月「如月ちゃん！お帰り～」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

提督「おう、ご苦労様」

睦月「あのね如月ちゃん！睦月新たな才能を見つけてね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

如月「食べてからでいいわよ」

睦月「」ｺﾞｸﾝ

睦月「ドンジャラってゲームをやっててね、てーとくに圧倒的勝利を収めたんだよ」

提督「どや顔でこちらを見るな」

如月「へえ～それってどんなゲーム？」

睦月「あとで如月ちゃんにも教えてあげる、てーとくあれ借りてっていい？」

提督「いいぞ、麻雀の本も一応渡しとくから興味無かったら返しに来て」

睦月「ありがと～」

提督（・・・という話があったのが1か月前）

提督（睦月のことだから如月と１，２回やってまたお暇だよーとか言い出すんだろうなあと思ってたが）

提督「どうしてこうなったのやら」


睦月「ロン！リーチドラ５ですごい点数の奴だよ！」

如月「満貫ね、睦月ちゃん結構上がってるから覚えましょ」

皐月「うわあ！また睦月にやられたよ」

水無月「睦月は強いね～」


提督（執務室での麻雀がもうお決まりになりつつある）