チョッパー「メストナカイ……しかも……おれと同じ……青っ鼻だ!!!」 (17)

ある日

チョッパー「……」ムクッ

チョッパー「ドクターがいない……」

『患者を見てくる』

チョッパー「……」

チョッパー「……!!」

チョッパー「窓からトナカイが見える……」

チョッパー「……!!」

チョッパー「メストナカイ……しかも……おれと同じ……青っ鼻だ!!!」

チョッパー「……」

チョッパー「……」ダッ!!!

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青っ鼻のメストナカイ「……」

チョッパー「……」タッタッタッタッ

青っ鼻のメストナカイ「!!」

チョッパー「はぁ……はぁ……」

青っ鼻のメストナカイ「……」

チョッパー「……」

青っ鼻のメストナカイ「……」











チョッパー・青っ鼻のメストナカイ「ウオオオオオオオオオオ!!!」

ヒルルク「5万か……」

ヒルルク「性器見せただけで5万たぁ……いい仕事だぜ」

ヒルルク「おーいチョッパー、帰ったぞー」










チョッパー「……」ギュウウ

青っ鼻のメストナカイ「……」ギュウウ

ヒルルク「!!?」

ヒルルク「おいチョッパー!! なんだそのトナカイは!?」

チョッパー「! ドクター」

ヒルルク「そうか……とうとうやったかチョッパー」

チョッパー「紹介するよ、おれの……」

ヒルルク「妻ってか? いや、それは早いか。 エッエッエッエッ」

チョッパー「妹」

ヒルルク「!!!!!?」

ヒルルク「おま……妹いたのか!!」

チョッパー「おれも今初めて知ったんだ。 青っ鼻で顔が似てるからもしかしてって思って……」

チョッパー「そしたら……おれを捨てた親の名前と同じだったんだ」

ヒルルク「……」ポカーン

妹「……」

チョッパー「おれの命の恩人、ドクターだよ」

妹「……」ペコリ

ヒルルク「こ、こちらこそ始めまして……」

チョッパー「ねぇドクター……この子も一緒にここにいていいかな」

ヒルルク「ここにか?」

チョッパー「うん、おれの……」

チョッパー「たった一人の家族なんだ……」

ヒルルク「……ああ、構わねえさ」

チョッパー「……!! よかったな!! 一緒に暮らせるぞ!!!」

妹「♪」ピョンピョン

ヒルルク「……」

ヒルルク(そうか……家族がいたのか……)

ヒルルク(つーことは……安心して……死ねるんだな)

妹「……」

チョッパー「!! ドクター」

ヒルルク「なんだ?」

チョッパー「妹が私にも名前をつけてくれって……」

ヒルルク「な、名前ぇ!?」

チョッパー「なぁ……つけてくれよドクター」

ヒルルク「そうか……じゃあ……」

ヒルルク「あー……思い浮かばねえ……」

ヒルルク「……」

ヒルルク「トニートニー・バイク」

チョッパー「……」

妹「……」

ヒルルク「……」

チョッパー「よかったな!! 名前もらったぞバイク!!」

妹「!」ピョンピョン

ヒルルク「」

チョッパー「ドクター!! バイクが居候させてもらうお礼にパンを焼いてくれるって!!」

ヒルルク「なにぃっ!?」

妹「……」ホクホク

チョッパー「フランスパンだ!! 食べようドクター!!」

ヒルルク「そ、そうだな……しかしすげえなお前の妹」







チョッパー「いただきまーす!!」

パクッ!!

チョッパー「……」ポロポロ

妹「!!」

ヒルルク「おいおい、泣くほど嬉しいのか」

チョッパー「……」ポロポロ

チョッパー(泣くほどマズイ)

その後、トニートニー・バイクは家事や料理をしてくれた。 まるでおれ達の母親かのように。








それから一年……

ヒルルク「……」

ヒルルク(退院おめでとうと言いたいが……あいつにはあの子がいる)

ヒルルク(出て行くのは……おれの方だ)

ヒルルク「チョッパー、バイク、また出かけてくるから待っててくれよ」

チョッパー「うん」

妹「……」コクリ

バタン!!

妹「……」

チョッパー「……」

妹「……」

チョッパー「……二人……きりだな」

妹(……兄さん)

チョッパー「……?」

妹(子供を作りませんか?)

チョッパー「!!?」

チョッパー「ば、馬鹿野郎!! いきなり子どもを作るだなんで……おれ達は兄妹だぞ!!」

妹(でも青っ鼻なのは私達だけです!! だから私達が頑張らないと!!)

チョッパー「わけが分からねえよ!!」

妹(それに……私は兄さんを愛しています)

チョッパー「……おれもだけど! おれは……おれ達は兄妹だ!! 馬鹿!!」

妹(……)










ヒルルク「……」

ヒルルク(お気に入りの酒を忘れたから帰ってこようと思ったら……)

ヒルルク(あいつら、とんでもないことをやってやがる……)

ヒルルク(……酒なんてどうでもいいや、益々おれはいねえ方がいいみてえだな)

ヒルルク「はぁ……はぁ……」

ヒルルク「……ゲエッホ!!」ドバァ!!

ヒルルク「もうそんなに……命は長くねえ」

チョッパー「……ドクター?」

ヒルルク「!!」

ヒルルク(しまった、バレた)

チョッパー「もう帰ってきたのか?」

ヒルルク「い、いや……忘れ物だ」

チョッパー「……なぁドクター」

ヒルルク「?」

チョッパー「兄妹でさ……」

チョッパー「付き合ったり結婚できたりとかってできるのか?」

ヒルルク「ゲエッホ!!?」ドバァ!!

チョッパー「医者ああああああああ!!!」

ヒルルク「わ、わりいな驚かせちまって……ちょっとびっくりしただけさ」

チョッパー「ほ、本当か? 大丈夫か?」

ヒルルク「ああ、心配いらねえ……」

ヒルルク「そうか、お前らは相思相愛なんだな」

チョッパー「うん」

ヒルルク「分かった、叶えてやるよ……お前の願いをな」

ヒルルク「だから……ちょっと待っててな」

チョッパー「……ドクター?」

ダッ!!

妹「……?」

チョッパー「分からない……」









ヒルルク(待ってろよチョッパー……最後の大仕事、やってやるぜ)

チェス「ワポル様!! ヒルルクがやってきました!!」

ワポル「まっはっはっ!! カバじゃなーい?」

ワポル「医者狩りの最中に医者自ら来るとはな!!!」








ヒルルク「ワポル!! てめえに話したいことがある!!」

ワポル「今すぐ死にたいってか!?」

ヒルルク「兄妹でも結婚できるようにしてくれ!!」

ワポル「!!!?」

ドルトン(どういうことだ……わざわざこれを言うためだけに……この男はここに来たのか?)

ワポル「まっはっはっ!! いきなりやってきて何を言いだすかと思えば……」

ワポル「このカバ!!! そんな気持ち悪い法律なんて作るわけないだろ!!!」

ヒルルク「……気持ち悪い、か」

ヒルルク「……人はいつ死ぬと思う?」

クロマーリモ「は?」

ヒルルク「……恋を……否定された時さ」

ワポル・チェス・クロマーリモ「????」

ヒルルク「本来叶うはずのない恋が叶えば……病んでいた国民の心も救えるさ」

ドルトン「……」ポロポロ

ヒルルク「何故泣くドルトン君」

ドルトン「……ホモも……同じだろうか……」

ヒルルク「エッエッエッエッ……ホモでもレズでも……受け継ぐ者がいりゃあな」

ワポル「ぶははは!! ドルトンてめえ、なんで泣いてやがる!!!」

ヒルルク「さぁ!! 今すぐ合法にしろ!!」

ワポル「ああしてやるさ!! てめえを殺してからな!!!」

ドカアアアアアン!!!

チョッパー「合法化に……協力してください」

くれは「……」

チョッパー「おれが近親婚1号になるんだ!! どんな恋愛もできるようになるんだ!!」

チョッパー「だって……だってこの世に叶わない恋は……」

チョッパー・妹・ドルトン「ないんだから!!!」

くれは「……」

くれは「ドクトリーヌと……そう呼びな」













ルフィ「っっっトオオ!!!!」

ドゴォ!!

チョッパー「!!?」


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