咲-Saki-【安価とコンマ】京太郎「その心は水面の如く。」 (746) 【現行スレ】

注意
原作ブレイク。
みなもちゃんがヒロインかと思った?残念、そうとは限らない。
キャラが違う?想定の範囲内。
麻雀?そんなモン雰囲気で誤魔化せば良い。
女子校?知らんな。みんな共学や!(永水は除く)
とりあえず全国が終わればおしまい。
ノリと勢い優先。
すばらは可愛い。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1500279520

プロローグ

京太郎には幼馴染の3姉妹がいる。

長女の名は照。お菓子と妹が大好きで、表情の変化が小さい。少し変わった少女である。

次女は咲。京太郎と同い年で人見知りだが、一度慣れればベッタリな甘えん坊で方向音痴。

三女はみなも。少しおとなしいが、3人の中では1番しっかりしているかもしれない。

宮永家と須賀家は家が近く、母親がプロの雀士であっちこっち行っており、父が仕事で遅い時は京太郎の家に3人揃ってよく泊まりに来ていた。

幼い頃に足を怪我したみなもは当時は車椅子で、外で遊べないのを理由に4人でいつも麻雀をしていた。

照は3人に相手を良く見るようにと、初めは早くて安く、段々点を上げるような打ち方をした。

咲はみなもが楽しめるよう、相手を見ながら牌と点を調節できるように努力した。

みなもはそれを2人の姉の優しさと知って、喜び楽しく打っていた。

京太郎はその3人にいつも打ちのめされながらも、楽しく笑っていた。

時が経ち、3人で会場へと応援に行った照の1度目のインターハイは優勝を果たした。

3人で手をとり、喜んだその日、転機は訪れる。

2人と別れた京太郎は、近くで自由に参加できる麻雀のイベントを見つけた。
自分には才能がないと思っていたが、とりあえずそれをのぞいて見る。




師匠を決めます。カッコの中が優先される進学先となりますが、誰を選んでも清澄には行けます。また、誰を選んでもステータスに特に変化はありません。

1小鍛冶健夜(白糸台・臨海)
2三尋木咏(白糸台・千里山)
3戒能良子(永水(!?)・姫松)
4瑞原はやり(有珠山・永水(!?))
5野依理沙(新道寺)
6愛宕雅枝(千里山)
8赤坂郁乃(姫松)
9赤土晴絵(阿知賀)
10アレクサンドラ・ヴィントハイム(臨海)
11熊倉トシ(宮守)
12藤田靖子(龍門渕)
13久保貴子(風越)
14大沼秋一郎(どこでもいいや。)

大人組って一応これで全員ですかね?
とりあえず五分後くらいに安価。先着か多数決のどっちが良いっすかね。

とりあえず安価

1小鍛冶健夜(白糸台・臨海)
2三尋木咏(白糸台・千里山)
3戒能良子(永水(!?)・姫松)
4瑞原はやり(有珠山・永水(!?))
5野依理沙(新道寺)
6愛宕雅枝(千里山)
8赤坂郁乃(姫松)
9赤土晴絵(阿知賀)
10アレクサンドラ・ヴィントハイム(臨海)
11熊倉トシ(宮守)
12藤田靖子(龍門渕)
13久保貴子(風越)
14大沼秋一郎(どこでもいいや。)

下1~3でコンマが高いもの

急にめっちゃ人いてビビったのは内緒だ。

10アレクサンドラ・ヴィントハイム(臨海)


そこは自由に麻雀できるスペースで、どの席でも1位になれば景品が貰えるものだった。
照の試合を見た後で気持ちが高ぶっていた京太郎は空いている席へと向かう。
その席には外国人の大人の女性と、高校生ぐらいの男の子が2人座っていた。

京太郎「ここ大丈夫ですか?」

???「どうぞ。君は中学生かな?」

3人のうち、外国人の女性が答えた。その流暢な日本語に少し驚きつつも席に着く。

京太郎「はい。あまり上手くないですが、大丈夫ですか?」

???「大丈夫ですよ。ただの小さなイベントだから。」

そう行って女性は優しく微笑んだ。

「「「「お願いします。」」」」

基本ステータス。

雀力
雀士としてのいわゆる攻撃力。高いほど自摸が良い。

技術
雀士としてのいわゆる防御力。高いほど振込みを回避できる。

オカルト
SOA。いわゆる不思議パワー。色んなところで出てくる。


京太郎
雀力2 技2 オカルト0

麻雀ルール
何もしなければ基本運ゲー。実際にやって見てから調整します。

個人ならコンマ8回(半荘)、団体戦なら先鋒から大将までをそれぞれで判定。
雀力+技術+コンマ一桁=その回の数値
これにオカルト持ちはオカルト数値の半分(切り捨て)プラス。

数値の差がそのまま点差だと思ってください。


東1

6+8+コンマ5+オカルト3=22
ネリー
7+7+コンマ5+オカルト4=22
恭子
7+8+コンマ5+オカルト0=20

5+5+コンマ5+オカルト4=19

咲22ネリー22恭子20爽19

東2
6+8+コンマ3+オカルト3=20
ネリー
7+7+コンマ5+オカルト4=22
恭子
7+8+コンマ5+オカルト0=20

5+5+コンマ5+オカルト4=19

咲42 ネリー44 恭子40 爽38

そして、1位との合計差が個人なら10、団体なら20以上になるとトビです。

ただし、各キャラ毎に能力、技(一部オート発動)があり、これにより数値にプラスマイナスが発生します。
使うタイミングは基本任意。NPCはこっちが適当にタイミング決めて入れます。


咲 加カン嶺上
コンマに+2
ネリー 禍福は糾える縄の如し
自身のコンマが偶数なら+5 奇数なら-3

チュートリアル
今回は東風戦のみ(4回判定)

京太郎
雀力2 技2 オカルト0
???(手加減)
雀力5技術5オカルト3
モブ1
雀力5技術5オカルト0
モブ2
雀力5技術5オカルト0

コンマ
下1~4まで

ちなみに0は10扱い。ゾロ目はまだ考えてないです。

京太郎
2+2+コンマ10=14
???(手加減)
5+5+コンマ4+オカルト1=15
モブ1
5+5+コンマ9+オカルト0=19
モブ2
5+5+コンマ5+オカルト0=15

京太郎14 ???15 モブ1 19 モブ2 15


牌を開ける。

京太郎(うーん、いまいち!咲やみなもがいないから行けるかもとか思った俺の希望を返して欲しい。ま、やってみるかな。)

相手に悟られないように肩を落とした。

???(踏む・・・。やっぱり最近の代は女子の方が強い子が多いわね。)

3人の目を軽く見回す。特に何も感じない。

京太郎「よっし!リーチ!!」

数巡周り、なんとか漕ぎ着けたところで勢いよく牌を叩きつけた。

モブ1「お、ラッキー。ロン、1600。」

京太郎「げ、いきなり親流された!」


京太郎
雀力2 技2 オカルト0
???(手加減)
雀力5技術5オカルト3
モブ1
雀力5技術5オカルト0
モブ2
雀力5技術5オカルト0

コンマ
下1~4まで

京太郎
2+2+コンマ6=10
???(手加減)
5+5+コンマ4+オカルト1=15
モブ1
5+5+コンマ3+オカルト0=13
モブ2
5+5+コンマ4+オカルト0=14

京太郎24 ???30 モブ1 24 モブ2 29


???「ツモ。700オール。」

女子が牌を倒す。

京太郎(!?)
モブ1「うわ・・・せっかくあがったのに。」
モブ2「ちぇ・・・。」

ここで京太郎は違和感を感じた。説明はできない何か。点棒を払いながら首をかしげる。

???(あら?この子・・・。)



???「ツモ。今度は500オール。」

モブ1「ウェイ!?またっすか、お姉さん。」

???「フフフ、御免なさいね。」

京太郎(まただ。なんだろう?)


モブ2「よっしゃツモ!」

???「あら。流されちゃったわね。」

そう言って女性は柔らかく笑った。

それを見て京太郎は確信を得た。



京太郎
雀力2 技2 オカルト0
???(手加減)
雀力5技術5オカルト3
モブ1
雀力5技術5オカルト0
モブ2
雀力5技術5オカルト0

コンマ
下1~4まで

チョイと離席。今日はもうちっとだけ続く。
このコンマは含みません。

ぶっちゃけ麻雀のルールわかんないよね

ただいま。ちょっとだけ書き溜めた。

>>31 ですよねー。ちょっと昔に友人達と打ったとき、2人がかなり詳しく知ってたので、点の計算してくれたんでなんとかなりましたが。


京太郎
2+2+コンマ1=5
???(手加減)
5+5+コンマ9+オカルト1=20
モブ1
5+5+コンマ2+オカルト0=12
モブ2
5+5+コンマ8+オカルト0=18

京太郎29 ???50 モブ1 36 モブ2 47
京太郎飛び終了。


???(この子、もしかして・・・。試して見るか。)

東三局

空気は変わった。

京太郎「!?」

冷や汗が流れる。昔、間違えて照のお菓子を食べてしまった時と同等か、それ以上。

???(やはり・・・。この子、ちょっと欲しいわ。)

おそらく中学生。ならば、この子が高校生になる時には丁度良いかもしれない。

汗を流しながら、京太郎が牌を切った。

瞬間、風が疾り、顔を覆う。ハッとした時のは既に、短剣を胸に突き刺された後だった。

???「ロン。倍満。君の飛びで終わりだな。」

モブズ「「!?!?」」

大きく息を吐き、椅子に背を預けるように天を仰ぐ。

京太郎「・・・ありがとうございました。」

姿勢を正し爽やかに微笑みながら京太郎は頭を下げた。

2人の男の子が立ち上がり去った後に残った2人は同時に立ち上がった。

京太郎「あの!」
???「君。」

互いに同時に声をかけ、思わず女性は笑ってしまった。

京太郎「あ、えっとすみません。なんでしょうか?」

???「いや、こちらこそ失礼。わたしはアレクサンドラ・ヴィントハイム。とりあえず場所を移そう。」

先を歩くアレクサンドラと名乗った女性を後ろから追いかけた。
少し離れた所にある自動販売機でコーヒーを買う。もう一本、こっちはジュースを買い、両方を差し出してきた。

アレク「どちらが良い?遠慮はいらない。」

京太郎は受け取るべきかどうか少し悩み、ジュースを受け取った。

京太郎「ありがとうございます、いただきます。」

林檎の甘い果汁が軽く疲労した体へと染み渡る。

逆にコーヒーを飲んだアレクサンドラは少し顔をしかめた。

アレク「では、君からどうぞ。」

缶を持った右手の肘を左手で支えるようにし、壁に寄りかかる。その佇まいは大人の女性を匂わせる。

先ほどのコーヒーのしかめ面さえなければ。

京太郎「えっと、こっちの気のせいだったらすみません。最後の上がり以外、ずっと手を抜いてませんでしたか?」

アレク「やっぱり気付いてたんだ。」

フッと微笑むアレクサンドラ。

アレク「わたしは臨海高校の監督をしている。」

それを聞き京太郎は驚いた。臨海高校といえば麻雀の名門校である。今回のインターハイでも決勝まで進み、白糸台と良い勝負をしていた。

アレク「君は、まだ中学生か?名前を聞いてもいいか?」

京太郎「えっと、須賀京太郎と言います。」

差し出された名刺を受け取りながら名前を名乗る。

アレク「須賀君、君はもしかして何かオカルト的な能力を持っているんじゃないか?」

京太郎「・・・は?」

突然の事に思わず変な声を上げてしまった。

オカルト?照さんや咲みたいな?そんな馬鹿な。

京太郎「そんなもんがあったら、あんなにアッサリ飛びませんよ。」

思わずムッとしてしまう。だが、それを見てアレクサンドラは小さく笑った。

アレク「やはり無意識か。面白いね。やっぱり欲しいな。」

その優しい顔を見て京太郎は顔を背けた。若干顔が赤い。

アレク「君の中に水面を見た。あれは君の性格とは恐らく真逆だ。扱うには苦労するだろうね。」

空になった缶を捨てながらアレクサンドラが言った。そして紙を取り出し、スラスラとペンを走らせる。

アレク「興味があったらここに来ると良いよ。無理なら連絡だけでもいい。最近はネットでも顔を見ながら指導できるからね。」

京太郎「指導してくれるんですか?」

アレク「例え未来に敵になろうとも、原石を見つけたら磨きたくなるのが指導者というものだよ。」

紙を手渡しながら京太郎の頭を撫でた。そして微笑む。

アレク「賭けをしないものは何も得られない。良い結果が出て欲しいものだけどね。」

そう言って背を向け去っていった。

安価下1から
1長野に帰る前に行ってみようかな。(臨海組)
2もう時間がない。後日連絡しよう。(長野組)

先に3つたまった方。

1長野に帰る前に行ってみようかな。(臨海組)


翌日。ホテルの廊下で4人が話す。

咲「え、京ちゃんは行かないの?」

残念そうにするのは幼馴染で同級生の咲。

みなも「えー、なんでー?」

頬を膨らませるのは幼馴染で二つ下のみなも。

照「・・・浮気?」

キョトンと首をかしげるのは幼馴染で二つ上の照。

京太郎「ごめんって。明日は一緒に回るからさ。今日だけごめん!」

手を合わせて頭を下げる。こういう時、いつも折れるのは京太郎だったが、今回だけは折れるわけには行かない。

照「うん、いいよ。その代わり明日は一日中一緒だよ。」

次に折れるのは照だ。年長者だけあり、しっかりしている(事もある)。だが、甘い物と妹2人に関する事なら絶対折れない。

みなも「もー。しょうがないなぁ、京ちゃんは。携帯持った?財布の中身も大丈夫?」

みなもが京太郎を指差す。やはりこの子が一番しっかり者だ。

京太郎「大丈夫だよ。咲とは違うのだよ咲とは。」

咲「な!?京太郎ひどい!わたしだって携帯はちゃんと持ってるよ!電話しか出来ないけど。」

相変わらずポンコツである。だがそこが可愛い。

京太郎「ははは、ゴメンってそれじゃあまた夜にな。」

そう行って手を振ってエレベーターへと乗った。扉が閉まる直前に部屋から姉妹の父親が出て来るのが見えた。

京太郎「よし。えーっとメモによると・・・。」

昨日受け取った紙に書かれた大雑把な地図と住所を携帯で調べる。

京太郎「お、思ったより大分近いな。」

場所を確認し、地下鉄に乗った。最寄りの駅で降り、少し歩く。たいした距離では無いが、暑い。目的地が見えた時には汗だくだった。

京太郎「ここか。」

たどり着いたのは少し大きめの都の公共施設。ここの一室を臨海高校が借りているという話だ。

京太郎(うーむ、どうもこういう感じの建物は緊張するな。)

タオルで汗を拭きながら身だしなみを軽く整える。

京太郎(よし。それじゃあ行くか。)

大きな扉を開け、中に入った。

安価下1~3からコンマの高い物
1メガネとお下げの女の子
2背の高いイケメン女の子
3金髪で傘の女の子

今回はここまで。次回は来週の日曜の昼かな。

??『おや?これまた可愛らしい子が登場ですね。』

中に入るとエントランスホールに背の高い外人の女性が1人、立っていた。体の起伏は無いように見えるが、スラッとした身体つきでいわゆるモデル体型だ。

??『君も臨海高校に呼ばれた子かな?でも、少し幼いように見えるね。来年から高校生かい?』

ニコッと笑いながら話しかけて来る。だが英語(恐らく)だ。全くもって意味がわからない。

京太郎「えーっと・・・アイ キャント スピーク イングリッシュ。」

とりあえずなんとかコミュニケーションをと考えるが、いきなり会話が出来るわけがない。咄嗟に出た言葉がこれだった。

女性はハッとして少し悩みながら口を開いた。

??「ワタシ 少し 日本ゴ ハナス デキる。」

たどたどしく日本語で話す。なんとかコミュニケーションが取れたことにホッとした。

メグ「ワタシ ナまえ Megan Davin 。」

名前を名乗ったところで顎に指を当てながら少し悩む。

メグ「Please, call メグ。」

そう言って笑顔で手を差し出してきた。

京太郎「サンキュー、メグ。マイ ネーム イズ 須賀 京太郎。プリーズ コール 京太郎。」

京太郎も名乗り、笑顔で握手を交わした。案外なんとかなるかもしれない。

そう思っていると、奥から眼鏡とおさげの女性が歩いて来るのが見えた。臨海高校の制服を着ているところから、恐らく麻雀部の人なのだろう。
こちらから声をかける前に向こう側が小さく頭を下げてきた。

智葉「はじめまして。臨海高校1年の辻垣内智葉だ。」

続けて英語(?)で話す。それを受けた外人の女性は笑顔で名前を名乗り、手を差し出す。智葉と名乗った女性も笑顔で手を握り返した。

京太郎も同じ様に手を差し出して名前を名乗りうとしたが、その前に智葉は踵を返してしまった。

智葉「君が監督の言っていた須賀京太郎君だな。ついてきてくれ、案内するよ。」

あまりに素っ気ない態度。差し出したままの手をグーパーさせながら立ち止まってしまった。ちょっと傷付く。

それを察したのか、メガンが京太郎の背中を叩く。少しヨロけて顔を上げると、優しい笑顔で親指を立てた。

京太郎(イケメンだ。)

智葉の後に続いて歩く。すぐそばにあった扉を開け中に入ると、全自動麻雀卓が2つ。昨日であったアレクサンドラと他に生徒が10名程いた。その半数が外国人である。

京太郎「えーっと、ここはなんのサミット会場かな?」

アレク「正真正銘、日本の臨海高校の臨時練習室だ。よく来てくれたね須賀君。」

笑顔で手を差し出すアレクサンドラ。今度はちゃんと握手を交わせ、ホッとする。

アレク『そして、わざわざアメリカからよく来てくれたね。』

メグ『元々興味はありましたからね。日本語でいうなら「渡りに船」という奴ですよ。』

ニヤッとしたメガンとも握手を交わした。

アレク「では早速打ってもらおうかしら。」

アレクがスッと手を上げると、控えていた人のうち何人かが席へとつく。

アレク「先ずは須賀君、こっちね。」

指示された席へと着く。正面には先程案内をしてくれた智葉が座り、左右には外国人の女性。だが見覚えがある。

京太郎「団体戦の次鋒と中堅の方・・・ですよね?」

次鋒「Yes!ヨク知ってましタネ。」

中堅「期待シテますヨ。」

智葉「よろしくお願いします。」

次鋒の人が微笑み、中堅の人が笑顔で親指を立てる。そして智葉は無表情のまま頭を軽く下げた。

京太郎(外人2人はフレンドリー!あとおもち!)

思わずにやけてしまいそうな顔を必死に引き締める。後ろにはメガンとアレクサンドラが立って見ているんだ、無様な様は見せたくない。

智葉(こんな子に、監督がわざわざ声をかける程の実力が有るとは思えないが・・・先ずは様子見か。)

智葉がサイコロを回す。

そして東場が始まった。

そして東場で終わった。

中堅「ローン!」

京太郎「飛んだー!!」

勝負は本当にあっという間だった。3回連続で振り込んだ京太郎が飛んで終わった。

メグ(あれー?思ってたのと違う?)
智葉(・・・弱い!というか弱すぎる!?)

拍子抜けしてしまうメガンに、思わず頭を抱えてしまう智葉。こんなに弱い相手は久しぶりだ。というより初めてかもしれない。
両手で頭を抱えて天を仰ぐ京太郎の後ろではアレクサンドラが顎に手を当てて何かを考えている。

智葉「監督、説明をして欲しいんだが。」

若干苛つくのを抑えながら智葉が尋ねた。

次鋒と中堅の子も同様にアレクサンドラを見る。その目はやはり困惑をしていた。

アレク「須賀君は今何年生かな?」

京太郎「中学の2年です。」

何かに納得したように小さく頷いたアレクサンドラに、ムスッとしながら京太郎が答えた。

アレク「なら、君が高校生になる頃には充分間に合う。もう一度打とうか。今度は私が少しだけアドバイスをしよう。」

そう言って京太郎の後ろに立って両肩に手を置いた。微かに甘い様な匂いがし、思わずドキッとしてしまう。

アレク「さて、先ずは大きく深呼吸だ。瞳を閉じて。」

言われるがままに目を閉じ息を大きくゆっくり吸い、そして大きく吐く。早鐘をつく心臓を少しずつ落ち着けていく。

アレク「では、次はイメージだ。目は閉じたまま、先ずは小さな水溜り。」

暗い中に、小さな水溜り。感覚的に、それは卓上にあるのだろうか?それとも自分のすぐ足元だろうか?

アレク「それはゆっくり広がっていく。だが慌てる必要はない。君はその水面に立てるのだから。」

スーッと広がる水面。あたりはすでに水に呑まれる。だが恐怖はない。不思議な事に、初めてな筈の感覚をそのまま受け入れた。

智葉「ッ!?」
次鋒「ヘェ・・・。」
中堅「コレは・・・。」

3人が同時に何かを感じた。
それは例えるならば、海。だが浅く広い。だが狭く深い。波1つない、只々そこにあるだけだ。

アレク「さあ、ゆっくり目を開け、サイコロを回そうか。」

ゆっくりと京太郎が目を開く。手足に何かが纏わりつく。だが嫌な感じはしない。実によく馴染む。

その目に映る水面に、ピチョンと雫が溢れ、大きく綺麗な波紋を1つ、2つ、そして3つ。

牌を開く。

智葉(・・・今の所は普通か?だが先程の感覚は・・・?)

そして三巡目。牌を引き、そのまま開く。

京太郎「ツモ。700、1300。」

3人「「「!?」」」

アレク「さあ、もう一度、深呼吸をしてイメージしよう。」

再度、瞳を閉じて大きく深呼吸。そしてゆっくり目を開く。

ピチョンと、今度は4つの波紋。単調に、美しく広がっていく。

そして四巡目。

京太郎「ツモ。1000、2000。」

そして大きく息を吐くと同時に水面が乱れた。呼吸が若干だが荒くなる。

アレク「今の実力ではこれが限界かしら?」

優しく微笑みながら背中を撫でた。おかげで少しずつ呼吸が落ち着く。京太郎が自分の両手を見る。僅かにだが震えていた。

京太郎「今のは・・・。」

アレク「君の中に見えた水面だよ。どんな感じの能力かはまだわからない。私はそれを引き出すキッカケを作っただけだからね。」

京太郎が振り返り、アレクサンドラを見る。アレクサンドラは嬉しそうに微笑みながら京太郎を撫でた。

アレク「今わかることは、アレは相当心を落ち着けて集中しないといけない事。そして君が思う以上に体力を使うということかな。あとは練習次第だね。」

メグ『驚きましたね。この面子を相手に2回もツモで上がるとは。』

いつの間にか智葉の後ろに立っていたメガンが感嘆の声をあげた。

智葉『正直見くびっていた。次は私も本気を出さないといけないな。』

椅子に背を預け、小さく息を吐いた。それを見た2人は表情を緩める。

中堅『あら、それは流石に可哀想よ。こんな可愛い子を泣かせる気?』

次鋒『それはそれで唆られるわ。』

アレク『程々にしてあげてね。将来有望な子なんだから。あまりいじめちゃダメよ。』

なんだか楽しそうに話しているという事だけはわかった。

京太郎(だが全く意味がわからんぞ。)

英語を勉強しよう。そう心に誓った瞬間だった。

それからもう一度、相手を変えて打った。
だが結果は散々で、さっき見えた水面はもう全く感じられなかった。

アレクサンドラ曰く、京太郎の「性格」とは「真逆」であるが故に、コントロールが難しいという事だ。

アレク「君はどちらかといえば熱くなり易い方でしょう?あれは逆にひたすらクールに徹しないといけないようね。」

京太郎「そりゃ無理だ。」

京太郎がガックリ肩を落とす。アレクサンドラが言うように、基本的には負けず嫌いである。これで宮永三姉妹に一矢報いることが出来ると期待していたぶん、落胆も大きい。

アレク「今のままでは、ね。」

その一言でパッと京太郎は顔をあげた。

アレク「あれをどのような形にするか、どんな形になるかはまだわからない。君次第さ。」

アレク「静かな水面のままか、荒れ狂う波となるか。はたまた深淵の水底となるか。」

真剣な表情で語る。だが内心はワクワクしているのが見てわかった。やはり素質ある者を前にすると欲が溢れるのだろう。

メグ『日本の男子は弱いと思ってましたが、この様な子もいるのですね。』

アレク『かなり稀有な事だけどね。さぁ、次は君の番だ。』

アレクが席を指す。ニヤッとしたメガンが席へとついた。同時に雰囲気が変わる。

メグ『別に倒してしまっても構わないのでしょう?』

智葉『面白い。やってみるといい。』

メガンが座った対面に智葉が座った。互いに視線が交わる。

アレク『それじゃあ私も入ろうか。もう1人は・・・ではあなたが。』

大将『はい。』

チュートリアル2

面子に京太郎がいない場合は、同じチームメイトを操作します。今回は智葉を操作します。

技能について
オートと任意があります。任意の場合はコンマ判定時にどれを使うか指定してもらいます。指定なしなら使いません。


メガン
雀力6 技術5 オカルト5
技能(オート) 決闘-デュエル-
自身の値が2番目に高かった時、オカルト値を半分にしない

智葉
雀力6 技術7 オカルト2
技能 紫電一閃
一度使うと2回インターバル。自身のコンマを強制的に9にする。ただし、次のコンマは半分(切り捨て)になる。


一旦ここまで。夜にまた少しだけするかも?

人いるかわかんないけど再開します。
書き溜めなしのリアルタイム更新。


アレク『東風戦。親はメガンからで良いよ。』

メガン『わかりました。それでは失礼します。』

腕を伸ばし、サイコロを回す。アレクサンドラを除く3人の目は既に臨戦態勢だ。先ほどとは違う希薄に京太郎は、思わず身震いしてしまう。


メガン
雀力6 技術5 オカルト5
アレク(若干手加減)
雀力6 技術6 オカルト6
智葉
雀力6 技術7 オカルト2
大将
雀士7 技術7 オカルト2


コンマ
下1~4まで

ミスった。
下1で智葉技能を使うかどうか。

技能 紫電一閃
一度使うと2回インターバル。自身のコンマを強制的に9にする。ただし、次のコンマは半分(切り捨て)になる。


智葉(出し惜しみは無しだ。一局目から抜く。)

髪を解き、眼鏡を恥じた智葉が腰の刀を抜き、構える。

アレク(いきなり抜いたか。本気だね。)
大将(!・・・鋭い。これは油断できないかな。)



メガン
雀力6 技術5 オカルト5
アレク(若干手加減)
雀力6 技術6 オカルト6
智葉
雀力6 技術7 オカルト2 強制コンマ9
大将
雀士7 技術7 オカルト2

コンマ
下1~3まで

メガン
6+5+コンマ2+2=15
アレク(若干手加減)
6+6+コンマ4+3=19
智葉
6+7+強制コンマ9+1=23
大将
7+7+コンマ2+1=17
メガン技能発動せず

メガン15アレク19智葉23大将17


東1
メグ(さて、先ずは聴牌まで。そこまで行ければ決闘です。)

牌を切る。素の腕前も決して弱いとは思っていない。だが、それだけで通じると思うほど自惚れてもいない。故に先ずは最速で進むのみ。

アレク(・・・智葉が速い。ここはベタオリか。)
大将(うーん、これは不味い。)

逆に2人は智葉の殺気を感じ取っていた。これに関しては、メガンが鈍い訳でも、殺気を抑える気の無い智葉のせいだけでは無い。付き合いの長さだろう。互いに手の内はある程度わかっている訳だ。故に伝わる。

そして数巡後。

メグ(よし、もう一手で聴牌。)

牌を切る。その腕が斬り落とされた。

智葉「ロン。4500。」

宣告と共に振り抜かれた太刀はメガンを縦に一刀両断した。

メガン「!?」


メガン
雀力6 技術5 オカルト5
アレク(若干手加減)
雀力6 技術6 オカルト6
智葉
雀力6 技術7 オカルト2 ただしコンマは半分
大将
雀士7 技術7 オカルト2

コンマ
下1~4まで

超自分勝手な意見なんだけど
場が温まってもいないのにコンマ多用する試合されてもダレる
一発コンマでよくね?的な

>>71 ですねー。なんか考えないといけないかなぁ・・・。

メガン
6+5+コンマ3+2=16
アレク(若干手加減)
6+6+コンマ1+3=16
智葉
6+7+6÷2+1=17
大将
7+7+コンマ9+1=24
メガン技能発動せず

メガン31アレク35智葉40大将41
差が10なのでメガンの飛び終了(白目)
流石に可哀想なので多少演出で誤魔化す。

東2
メグ(日本の学生を侮ってましたね。まさか正面から真っ二つとは・・・。)

冷や汗を流し、なんとか呼吸を整え牌を取る。そして数巡後、なんとか聴牌へとたどり着いた。

メグ(よし、では早速決闘-デュエル-!)

スッと前を見据えると同時に背筋が凍った。

左の顳?に突き付けられるアレクサンドラのデザートイーグル。

正面から喉元に突きつけられる智葉の太刀。

そしてはるか遠方からPSG1でこちらを覗く大将。

メグ(あっ・・・これはもうダメですね。)

涙目になりながら牌を切る。案の定、眉間を撃ち抜かれた。

大将「ロン。三倍満。オワリでスネ。」

大将『なにかを狙っているのがわかったからね。申し訳ないけど全力で潰させてもらったわ。』

メグ『仕方ないですね。少々天狗になっていた様です。まさか手も足も出ないとは・・・。』

アレク『高校での2年という差は大きいという事ね。ここに編入してくれれば、徹底的に鍛えてあげるよ。直ぐにとは言わないが、彼女に匹敵するぐらいの腕前にはなるさ。』

微笑むアレクと大将。だが逆に智葉は安堵していた。ハッキリ言って自信と彼女の腕にはそれ程差は無い。今回は単純に運に助けられた。

智葉(次もこうとは限らない。まだまだ鍛えなければな。)

気持ちを引き締め直し、眼鏡を外しながらため息をついた。

京太郎「うん、なにが起こったのか全くわからないな。」

腕を組んで1人頷く。ここまで来るとある意味スッキリする。

アレク「ああ、ごめんね。えっと・・・とりあえず技術的なことは今から少しだけ指導してあげるわ。ここを借りられるのが今日までだから、次はまた別の場所になるのだけれども・・・須賀君はどの辺りに住んでるのかな?」

席から立ち上がり、先ほどの牌譜を部員から受け取りながらアレクサンドラたずねてきた。

京太郎「あ、家は長野です。」

アレクサンドラが牌譜を落とした。

アレク「・・・ああ、そうか。インハイの応援だったら東京在住とは限らないもの。」

盲点だった。全国から高校生が集まって来るのだから、当然だ。心踊るあまり、単純な事を考え落としていた。思わず両手で顔を覆ってしまう。

アレク「まあいいわ。約束はしたから、指導はしてあげるし、長野に戻ってからも続けてあげる。ちょっと待ってね。」

そう言って端の方においてあるタブレットを起動し、とあるサイトにつないだ。
ネット麻雀のサイトだ。

アレク「ここに登録して。そうすればオカルト的なものは難しいけれど、技術的なことは離れていても指導できるわ。」

差し出されたタブレットを受け取り、その場で直ぐに登録した。

京太郎「なんか・・・ごめんなさい。」

アレク「いいわ。私の落ち度だもの。ただ、できれば2年後、臨海への入学を本気で考えて欲しいわね。」

力なく微笑むアレク。なんとなく罪悪感に見舞われるが、こればかりはまだなんとも言えなかった。

好感度
アレク5 【好意的】「なかなか良い子ね。」

メグ5【普通】「今後にキタイでスネ。」

智葉4【普通】「少々侮っていた。すまない。」

プロローグ 終

今回はここまで。

次回への安価
下1~3 コンマの一番低い物
原作3年生から1人。
関係する人物も一緒に出て来るかも?

今更だけど >>43 で咲が京太郎呼び捨てにしてる(汗


数日後の長野。あれ以来、夜はネット麻雀でアレクサンドラに指導をしてもらい、昼間は学校の宿題と宮永咲、みなもとの3人ですごす日々が続いている。

日が傾き始めた頃に、杖を手にしているみなもと共に歩く京太郎。
走ったりは無理だが、ゆっくりで良いなら歩けるぐらいまで回復したみなもと手をつないでいた。京太郎の空いた方の手には買い物袋。お使いの帰り道だ。因みに咲はお留守番。

あまり人通りがいない通り。向かい側から歩いて来る女性が2人いる程度である。

京太郎(この暑い季節にマフラー?なんかの罰ゲームか?)

ふとそんな事を考えていると、マフラーをしていない方の女性が崩れ、膝をついた。

みなも「!? 京ちゃん!」

京太郎「ああ!」

買い物袋をみなもに渡し、走った。幸いな事に買ったものはそれ程重くない。受け取ったみなもが杖をつきながらゆっくり京太郎を追いかける。

先に走った京太郎が膝をついた女性に寄り添った。

京太郎「大丈夫ですか!?」

?「お、お母さん!」

マフラーの女性が母と呼んだ女性に寄り添って声をあげていた。女性はお腹に手を当てながらうずくまっている。

腹・・・。食中毒か、盲腸か。もっと酷いもんかもしれない。

??「お・・・。」

京太郎「!?」

小さく声をこぼす。京太郎が身を屈め、口元に耳を当てた。救急車を呼ぶ前になにかわかれば、対処できるかもしれない。
必死に聞き耳をたてる。

??「お腹すいた・・・。」

京太郎は顔面から地面へ突っ込んだ。

喫茶店 Roof-top

とりあえず肩を貸し、近くにあった喫茶店へと入った。オススメだと言うカツ丼とホットコーヒーを1つ、オレンジジュースを2つ頼んで席へとついた

??「ありがとう。助かったわ~。」

出されたカツ丼を食べ終えて手を合わせる。
おかしい。器の中身が数十秒で空になっている。

露子「私は松実露子。この子は娘の宥よ。よろしくね。」

宥「よ、よろしくお願いします。」

露子が優しく微笑み、宥が両手で持ったホットコーヒーを口元に当てながら小さく頭を下げた。

京太郎「どうも。須賀京太郎です。」

みなも「宮永みなもです。よろしくお願いします。」

京太郎とみなもも頭を下げた。

露子「あら、兄妹かと思ったら違ったのね。もしかして彼氏さんと彼女さんかしら?」

宥「はわっ!?」///

楽しそうに尋ねた露子の言葉に宥が顔を赤くする。みなもも若干頬を染めた。だが京太郎は笑いながら手を振る。

京太郎「いやいや、ただのお隣さんで幼馴染なだけですよ。って痛い!みなも、脛を蹴るな!」

露子「フフフ、仲が良いのね。」
宥(なんだかあったか~い。)

京太郎「ったく。それで、松実さん逹はこの辺りの人じゃ無いですよね。旅行か何かですか?」

正直、この辺りの人を全て知っているわけでは無い。けれども、少なくとも記憶の中に夏にマフラーを付けたり、空腹で膝をつくような人はいなかった(たまに照がお菓子が無くなって膝をつくが)。

露子「よくわかったわね。普段は奈良で「松実館」っていう旅館をやってるの。」

みなも「それじゃあやっぱり旅行ですか?」

露子「半分あたり。こっちの農家さんと業務提携をって話があったの。だからそのお話をしにね。この子も高校生になったからその辺りを少しでも勉強をと思ってね。」

そう言って宥の頭を撫でた。顔を赤らめ俯く。かわいい。

露子「ところで2人は麻雀は強いのかしら?」

突然の話に京太郎とみなもは顔を合わせて首をかしげた。確かにインターハイを見て帰ってきてから今までより牌をよく握っていた。
だが、なぜそれがわかったのか。その疑問を素直に口にする。

京太郎「なんで急に麻雀の話に?」

露子「指。マメが出来てるわ。相当打ってるでしょう?」

ニコッと笑いながら京太郎の手を指差す露子。その笑みに一瞬だが背筋がゾクッとした。

ああ、この人もあちら側の人なんだ。

そう思った京太郎に笑みがこぼれる。

京太郎「では、打ってみましょうか。」

ここまで。
因みに露子さんは高校入学前に松実家関係者が出なかったら原作通りの予定でした。

次回はまた日曜日かな。

昼にやる予定だったけどできなかった。
今から始めても良いですか?

うーん、日曜のこの時間は厳しいかな?
まあいいや。とりあえず出来るところまで行っとこう。



幸運な事に、ここは喫茶店でありながら全自動麻雀卓がある。

露子「これ、借りれます?」

??「はい、大丈夫ですよ。ーーー円です。」

緑の髪で眼鏡の店員に確認をし、そのまま卓へと向かう。

露子「半荘でルールはこの間のインハイ基準でいいかしら?」

ニコッと微笑む露子に思わず見惚れそうになりながらも頷き、卓に着いた。

京太郎(良い機会だ。少し試して見るか?)

同じく卓へとついたみなもが京太郎を見る。
その表情は少し迷っているようだった。そう感じた京太郎は笑顔を向ける。

京太郎「気にせず自由に打って良いんじゃないか?」

それを聞いてみなもは嬉しそうに微笑んだ。

露子(さて、この子たちの腕前はどれ程のものかしら?)

宥(うぅ・・・なんだか、あったかくない感じがする・・・。)

ワクワクしている露子とは対照的に宥は体を縮こませてしまっていた。

露子がスイッチを入れ、卓に電源が入る。サイコロが周り、牌がせり上がる。

京太郎(集中・・・。)

目を閉じ大きく深呼吸。アレクサンドラの言葉を思い出す。

京太郎(いきなり全力を出す必要はない。まずは感覚を持続させて見よう。)

スッと目を開く。そこに写るは薄く広がる水たまり。

京太郎(その心は水面の如く。)

京太郎の雰囲気が変わると同時にみなもも小さくだが息を吐いた。

みなも(まずは照お姉ちゃんみたいに・・・。次は咲お姉ちゃんみたいに・・・。)

瞳には小さな炎。だがそれは熱を帯びる物ではなく熱を奪うもの。

そしてその瞳に写るのは京太郎が見ている水たまり。

みなも(!?京ちゃんも何か使ってる?)

露子(やっぱりこの子たちも・・・!)

宥(さ、寒い・・・。)

2人の気配の変化を敏感に感じ取った2人。露子は僅かだが口元が楽しさに緩むが、逆に宥は引きつる。

露子「それじゃあまずは東一局。始めましょうか。」





京太郎
雀力3 技術3 オカルト2
技能 水月鏡花
一回の対局で2回まで。オカルトを半分にせずに、自身のコンマを+3する。


雀力5 技術6 オカルト3
技能(オート) あったか~い
コンマが奇数の時、+2。

みなも
雀力4 技術5 オカルト8
技能 水心あれば魚心
一回の対局で2回まで。相手の技能効果を無効化し自分の物にする。

露子
雀力8 技術8 オカルト6
技能(オート) 賢母
自身よりコンマが低い相手の技能を無効化する。

技能やステータスは現段階の値です。NPCはここから原作の時間軸になる頃にはもう少し上昇しているはずです。

一局目、みなもは技能を発動しません。

安価下1
水月鏡花使う?

各キャラのコンマ
下1~4まで

一応ここまで。
これはコンマに含みません。

水(ry使わない

乙です
長時間張り付いて執筆出来ないとコンマ対局は色んな意味でキツくないですかね?
ストーリー分岐しない対局は一発勝負だったり最悪セルフダイスで結果だけ表示とかでいいのでは?

>>101 セルフダイス!そういうもあるのか。
メインに関わらないものは一回だけの判定でいいかもしれませんね。
とりあえずの対策。単発で沢山あげればいい!と言うわけで1レスだけ。

京太郎
3+3+コンマ4+1=11

5+6+コンマ7+技能2+1=22
みなも
4+5+コンマ2+4=15
露子
8+8+コンマ4+3=23


京太郎11宥22みなも15露子23
一部ルール改正。個人のトビ差を15、団体を30にします。


東一局

京太郎(ゆっくり、静かに、只々広がる。)

一定の規則でゆっくり呼吸をし、数巡目。牌を切ったところで波紋は広がる。

宥(!?)

背筋がゾクッとした。いつもの寒さとは違う。言うなれば冷たい感覚。

宥(は、はやくあったかい牌を・・・!)

ツモる牌は「中」。思わず顔が綻ぶ。そして冷たい牌を切る。

みなも(・・・牌に偏り?何だろう・・・。)

みなもの目に映る水面に何かが映った。ぼやけてハッキリしないが、いくつかの牌が見える。

露子(宥が聴牌。なら安牌は索子かしらね。)

チラッと目線を横にした露子が牌を切る。

京太郎(別の波紋が広がった・・・?)

首を傾げながら露子に続いて牌をツモり、切る。切った牌は萬子の5。瞬間、投石により水飛沫があがる。波紋がかき乱された。

宥「ロン。な、7700です。」

京太郎「おぅ・・・。」



京太郎
雀力3 技術3 オカルト2
技能 水月鏡花
一回の対局で2回まで。オカルトを半分にせずに、自身のコンマを+3する。


雀力5 技術6 オカルト3
技能(オート) あったか~い
コンマが奇数の時、+2。

みなも
雀力4 技術5 オカルト8
技能 水心あれば魚心
一回の対局で2回まで。相手の技能効果を無効化し自分の物にする。

露子
雀力8 技術8 オカルト6
技能(オート) 賢母
自身よりコンマが低い相手の技能を無効化する。


みなもは宥対象で技能を使います。
下1安価で技能を使う?
コンマ
下1~4まで

京太郎
3+3+コンマ8+2+2=18
宥(技能無効化中)
5+6+コンマ5+1=17
みなも
4+5+コンマ10+4=23
露子
8+8+コンマ4+3=23

京太郎29宥39みなも38露子46
京太郎のトビ終了(汗


東二局

京太郎(落ち着け、落ち着け。まだ慌てるような時間じゃ無い。)

再度深く深呼吸。波打つ水面を落ち着けて行く。なんとか平常を保つ水面。だがそこに別の波紋が響く。

京太郎(!? これは・・・みなもからか!?)

ハッとしてみなもを見ると目があった。そしてみなもがニヤッとする。

飛び跳ねた魚が牌に食らいついた。

みなも「ツモ。1000、2000です。」

宥・露子「「!?」」

その牌を見て親子は驚いた。手牌が先の宥の上がりと全く同じだったのだ。違いがあるとすればドラが違った為に1飜下がった事と、宥より「一巡速かった」事である。

東三局

再度、魚が飛び跳ねる。

みなも「ツモ、嶺上開花!」

今度は嶺上開花。先の上がりよりは遅かったが、またもやみなもが上がる。

みなも「一本場。もう一回上がるよ。」

嬉しそうに両手を握るみなも。宥が身震いをし、露子が少し思考する。

露子(模倣?それとも反射?でも弱くて不安定なのかしらね。)

牌を起こす。そして再度思考。チラッと視線を走らせる。
表情を厳しくして牌を見る京太郎。牌を手にして微笑む宥。鼻歌混じりで牌を取るみなも。

そして露子が牌を取った。

露子(でも、このままはチョット悔しいかしら?)

フッと笑みをこぼす。それを見た京太郎は危険を察知した。

京太郎(ヤベェ。これは温存とか言ってられないな。)

意識を深く沈める。そして心を鎮める。

ピチョンと波紋が4つ。

京太郎(よし、これなら。)

露子「立直。」

露子が点棒を場に出すと同時にあたりは霧に包まれた。

京太郎・みなも「「!?」」

京太郎(なんだ!?水面が見えなくなった!?)

焦り河を見るが、それだけの経験がある訳もなく、なにが当たりか予想がつく訳がない。


京太郎「・・・ダメだわからん。」

自分の感覚通りなら捨て牌は決まっている。あとは当たるかどうかは運次第。少し迷ったが、牌を切る。霧が晴れると同時に、目の前には龍がいた。

露子「立直断?平和三色同順一盃口。裏ドラ乗って倍満ね。」

笑顔で裏ドラをめくる。宣言通り乗った。京太郎のトビ終了だ。

京太郎「おう・・・。」

露子「御免なさいね。つい楽しくなっちゃって。」

口元に手を当てながら笑う。その大人らしい仕草に思わず見惚れそうになった京太郎が慌てて手をふる。

京太郎「いえいえ、勉強になりました。ありがとうございました。」

みなも「うーん、3位か。くやしー!」

宥「今回は私の運が良かっただけだよ。続いてたらまだわからなかったね。」

ブーっと膨れるみなもを宥が優しく撫でた。照れ臭そうにみなもがはにかむ。かわいい。

調べながら役を作って見たが、合ってるんだろうか(汗
続きは日曜かな。

安価下1~3コンマが大きかったもの
原作キャラから1人。大人勢も可。
関係する人物も一緒に出てくるかも?

ただし、長野勢以外はなぜ長野県にいるのか理由付きで!

露子「なんだかお腹が空いたわね。今度は親子丼一つお願いできるかしら?」

宥「あ、じゃあ私はホットコーヒーお代わりもらえますか?」

2人が立ち上がって席へと戻っていく。それに続いてみなもと京太郎も立ち上がった。

???「あの、ちょっといいかしら?」

後ろから声をかけられて振り向く。片目を閉じた美女が立っていた。

京太郎(あれ?この人って確か。)

みなもと目を合わせると、みなもも気付いていたようだった。互いに頷く。

京太郎「風越の福路美穂子さんですよね。」

美穂子「ええ。じゃあやっぱり、今年のインターハイの会場に来てましたよね。」

京太郎とみなもの反応を見て、手を合わせて嬉しそうに微笑んだ。

京太郎「はい。中学2年の須賀京太郎といいます。友人の応援で行ってました。」

みなも「6年生の宮永みなもです。私もお姉ちゃんの応援で行きました。」

その名を聞いて美穂子が驚いた。インターハイに参加した「宮永」と言えば1人しかいない。

美穂子「宮永さんの妹さん・・・!」

京太郎「えっと・・・こんな言い方だとちょっと変かも知れませんが、風越は残念でしたね。」

少し気まずそうに京太郎が言った。今年のインターハイ団体戦、シード校だった白糸台の初戦に当たったのが風越だった。照は大将で美穂子は次鋒だった為に直接対決はしていないものの、互いに顔は知っているだろう。

美穂子「お気遣いありがとう。でも大丈夫よ。来年は個人戦にも参加するつもりだし、当たれば一矢は報いるつもりよ。」

ここで「勝つ」と言える程、自身の腕にはまだ自信がなかった。だが、それは同時に相手との力量差をハッキリと認識できている証拠である。
その上で気迫は全く衰えていないのが伝わった。

みなも「でも勝つのは照お姉ちゃんだけどね!」

美穂子「フフフ、お姉ちゃんの事が大好きなのね。」

フンっと胸を張るみなもを笑顔で美穂子が撫でた。それを見て、京太郎は悩み、少し困りながら声をかけた。

京太郎「インターハイでは応援できませんが、長野の代表には慣れるように頑張ってください。」

美穂子「ありがとう。それじゃあね。」

手を振って笑顔で店から出て言った。外には待っていたのか、黒髪の少女がこっちを睨んでいたのが見えた。その子の頭を撫で、並んで歩いていく後ろ姿を見る。

京太郎(ああいうのが年上の女性って感じだよなぁ。)

照や咲を思い浮かべる。特に照は美穂子と同級生の筈なのだが、圧倒的に一部に差があった。
思わず鼻の下が伸びる。その京太郎の脛をみなもは蹴った。

露子「本当に仲が良いわね。」

空になった丼を机に置きながら露子が微笑んだ。おかしい。あの丼が運ばれてきてからまだ30秒もたっていない筈だ。

京太郎「は、はは、は。ありがとうございます。」

涙目になりながら椅子に座る。隣にはみなもが頬を膨らませながら座った。

宥「お母さん、そろそろホテルに戻らないと。」

露子「あ、そうね。予約していた晩御飯の時間に間に合わなくなっちゃうわ。」

時計をチラッと見た露子が伝票を手に取った。

露子「それじゃあまた、縁があったら何処かで会いましょう。」

ニッコリ笑った露子がお金を払い、外へと出た。続いてたった宥が振り返り、小さく一礼して後を追って店を出た。

ムスーっとするみなも。京太郎がメニューを取り、店員を呼んだ。

??「はい。」

京太郎「このいちごパフェ一つ。あ、スプーンは二つください。」

??「はい。いちごパフェですね。」

京太郎の注文を聞いたみなもが目を輝かせるが、ハッとしてそっぽを向いた。
微笑みながら京太郎が頭を撫でる。

京太郎「俺の奢りだ。これで機嫌直せよ。じゃないと悲しいぜ。」

みなも「むー・・・しょうがないなぁ、京ちゃんは!」

そう言ってみなもが輝くように笑った。

宥と露子が手を繋ぎながら歩く。
店から少し離れた所で宥が店の方を見ながら疑問を口にした。

宥「お母さん、なんで最後の上がり、いつもみたいにドラ沢山集めなかったの?」

普段家で打つときには、妹の玄と勝るとも劣らない程にドラを乗せる事がある。だが今回は裏ドラだけだった。

露子「集めなかったのんじゃないの。集まらなかったの。悔しかったから裏ドラ乗せちゃったけどね。」

え?っと言葉をこぼし、露子の方を見る。とても楽しそうな笑顔だった。

露子「どっちの子の力かは、あの一回じゃわからなかったけど、あの2人はきっと凄く伸びるわ。」

こんなに嬉しそうなのは阿知賀がインターハイに出たとき以来かも知れない。
なんでかわからなかったけど、その顔を見て宥もなんだか嬉しくなった。

好感度
宥5【普通】「なんだか不思議な人たちだったなぁ。」

露子5【興味】「きっと強くなるわ。」

美穂子6【好意的】「また会えるかしら?」

書き溜めはここまで。

安価下1~3で多数決
中学3年でインターミドルに出てみる?

メリット
原作一年組と会えるかも。
王者になれば好感度に補正。

デメリット
相手側に「対京太郎スキル」が付加される可能性あり。
あと高校入学までがもう少し時間がかかる。

インターミドルに参加。

数日後の夕方。そろそろ夏休みも終わりに近付いてきた頃、いつものネット麻雀を終えた後の検討で、アレクサンドラと映像と音声でチャットをしていた時に切り出した。

アレク『フム・・・。正直に言うと、中学生男子のレベルで言えば、君は既に予選突破は不可能ではないよ。』

画面のアレクサンドラが腕を組み、顎に指を当ててそう言った。
これに京太郎は驚いてしまった。ネット麻雀での勝率はまだ決して高いとは言えない。
その驚きを察したのかアレクサンドラが微笑んだ。

アレク『君は自分を少し過小評価してしまっているね。まあ、自己評価が高いよりは断然良いよ。』

京太郎「そうですか?ありがとうございます。」

不意に褒められ、照れてしまって頬を掻く。

アレク『では少し早いが、方向性を決めていこう。』

京太郎「方向性?」

アレク『所謂雀士としての性質みたいなものさ。』

特性について。

攻撃タイプ、防御タイプ、オカルトタイプ、汎用タイプの4つと、発展系である万能があります。

それぞれに相性とかはなく、単純に麻雀中の描写が変わる程度です(ただし、万能タイプのみ補正あり。)詳しくは下。

ただ、特性が同じキャラとは好感度上昇に+1が付くため、好感度が上がりやすくなります。


攻撃タイプ
高打点であがる。速攻で連荘したりする。

防御タイプ
鳴きでずらしたり、相手にわざと振り込んだりする。

オカルトタイプ
色々不思議な事が起こる。

汎用タイプ
可もなく不可もなく。ただ、これに該当するキャラが一番多い。

万能タイプ
変更条件、全ステータス10以上。その代わり、どのタイプに対しても好感度+1。


なお、各キャラの特性は >>1 の独断と偏見です。意見があれば各キャラ登場時に「え、こいつはーータイプじゃね?」と意見があれば変わるかもしれません。

アレク『例えば、うちの智葉はたまに攻撃よりな事をするけども、汎用だ。メグは攻撃。そして姫松の1年エースである愛宕洋恵は優れた防御。白糸台の宮永照は完全にオカルトタイプね。」

京太郎「ふんふむ。」



現在遭遇済みキャラの特性および好感度

好感度

照?(オカルト)【???】

咲?(オカルト)【???】

みなも?(オカルト)【???】

アレク5 (凡庸)【好意的】「なかなか良い子ね。」

メグ5(攻撃)【普通】「今後にキタイでスネ。」

智葉4(凡庸)【普通】「少々侮っていた。すまない。」

宥5(防御)【普通】「なんだか不思議な人たちだったなぁ。」

露子5(万能)【興味】「きっと強くなれるわ。」

美穂子6(防御)【好意的】「また会えるかしら?」

アレク『本当はもう少し打ち慣れてからそれに合わせて方針を決めるのだけど、今のうちから決めても影響はないよ。ある程度打っていくうちに変えていく事もできるから。
どのタイプで行こうか?』


安価下1から先に3票溜まったもの。
後々特定の条件下でですが、変更が可能なのでお気軽にどうぞ。

一つ一つを10割とした場合の 防御8 攻撃2 みたいなことはできませんかね?

駄目でしたら防御タイプで

>>136 描写に変化が出る程度なので、あくまで目安です。実際、技術7の智葉が汎用タイプですから。
ただ、高校入学時点でのステータスでは防御タイプなので雀力<技術 になります(合計値は一緒なので、判定に差はありません)。


防御タイプ

京太郎「能力的にも、こっちの方が合うんじゃないですかね?」

アレク『成る程、オカルトに合わせて伸ばしていく方針ね。いいんじゃないかしら。』

顎に手を当て納得するアレクサンドラの後ろから智葉が寄ってきた。

智葉『では、先ずは河から相手の手を予測する練習をすると良い。』

突然の事に驚いてしまった。だがそれを悟られないように、平静を装って声をかけた。

京太郎「お疲れ様です、辻垣内さん。」

智葉『智葉で良い。君の場合は能力に頼るのも良いが、先ずは技術だ。基礎は身に付いてきているのだが、それだけだ。』

手には京太郎の牌譜が握られている。それをパラパラめくりながら話した。

智葉『たとえばこれだ。これはわかりやすいだろう。ここの河を見てみろ。』

眼鏡をクイッと上げながら智葉が開いた牌譜を見る。京太郎の手配だけでなく河も一緒に図になっているページだ。
言われたところをジッと見る。首を傾げながら数秒。

京太郎「あ、捨て牌が筒子と萬子に偏ってるからか。」

アレク『Exactly. では、先ずはここから相手の手を予想してみよう。』

アレクサンドラの指導が始まった事で智葉がフッと笑みをこぼして下がった。

それをみたメガンがニヤニヤする。

智葉「なんだ。」

若干顔をしかめながらメガンの対面へと座り、置いてあった湯呑みを手に取った。

メグ「イエイエ。初めてアッタときとタイドがダイブチガウ思ってね。」

智葉「正直、最初は見かけで判断してしまった。反省している。まさかこれほど熱心に取り組むとは思ってもみなかったのさ。」

劇的に上手くなった日本語でメガンが智葉をいじった。だが智葉はそれをスルリとかわす。

メグ「サ来年には強敵トシテ、タタカう事に成るカモしれまセン。」

智葉「それならそれで、面白い。」

メガンの心配を鋭い目で返した。それには後悔も慢心も全くない、純粋な戦士の目。敵に塩を送るなど、メガンには理解できない。

メグ『まったく、あなたはどちらの味方なんですか。』

思わず英語で愚痴をこぼす。耳ざとく聞いていた智葉が笑みを浮かべた。

智葉「私はいつでも真剣な方の味方だ。」

翌日 宮永宅

咲「へー。インターミドルねぇ。」

机に置かれたお菓子に手を伸ばしながら咲が答えた。隣でみなもはオレンジジュースを飲んでいる。

京太郎「ああ。先生は今の腕なら予選突破も可能だって。だから出てみようかなって。咲はどうする?」

リンゴジュースを手にしながら京太郎が尋ねる。頬に指を当て少し悩むが、苦笑いしながら答えた。

咲「私はやめとくよ。だって、なんか恥ずかしいし。」

みなも「咲お姉ちゃんは照お姉ちゃん見たいに知らない人と上手く話せないもんね。」

咲「むー、そうだけど・・・麻雀ならお姉ちゃんにだって負けないんだからね!」

笑うみなもに頬を膨らませながら咲が声を上げた。相変わらず仲の良い2人だ。ここに照がいないのが残念だ。

京太郎「ていっても今年はもう終わってるから出るのは来年の夏だな。」

チラッと横にかけてあるカレンダーを見る。もう8月も終わりが近付き、夏休みも終わる。

咲「それで、あと一年で京ちゃんはどれだけ強くなれるかな?」

ニヤニヤしながら京太郎を見る咲。
実際の所、京太郎はまだ一度も咲に勝ったことがない。

京太郎「ぐぬぬ。こうなりゃ今から勝負だ!」

みなも「待ってました!電源入れるよー!」

立ち上がった京太郎を見てみなもが喜び、隣に置いてあった卓のスイッチを入れる。

咲「それじゃあ三麻かな・・・ってあれ?」

3人が卓に着こうとしたところで玄関の開く音がした。宮永界は仕事で帰りが遅いと連絡を受けている。
ではそれ以外の誰が?足音がと話し声。どうやら2人いるようだ。

??「ただいまー。」
?「お邪魔します。」

咲・みなも「「お母さん!?」」

アイ「はーい、お母さんだよー。」

笑顔で手を振るこの人は宮永アイ。旧姓のアークタンダーでプロをしているすごい人だ。
ちなみに世間では宮永照の母とは知られていない。隠しているわけではないのだが、何故か誰も気づかないのだ。

咲「もー!帰ってくるなら連絡してっていつも言ってるでしょ!」

アイ「メールしたよ?」

怒った咲にキョトンと首をかしげる。

わずかな沈黙。咲が携帯を開いてみなもに見せた。

みなも「『母 件名帰るよー 後輩1人連れてくから晩の用意お願いねー』。」

アイ「ね?」

笑顔のアイに咲は顔を真っ赤にする。これはどう考えても咲の落ち度だ。

?「あ、じゃあ私が御飯作りますよ。」

アイ「えー、シノちゃんはお客さんだよ?」

?「大丈夫、料理とか好きなんで。」

ニコッと首を傾けて笑う。それに合わせるようにふくらはぎにまで届く長い髪が左右に揺れた。

みなも「えっと・・・お客様?」

キョトンとしている2人の隣で京太郎は開いた口が塞がらない。

咲「京ちゃんどうしたの?」

京太郎「し、しし、しら!?」

みなも「しら・・・す?」

京太郎「違う!し、白築プロ!?」

慕「? Ja」

京太郎に呼ばれた慕が首を傾げながら答えた。

書き溜めはここまで。
明日はお仕事お休みなのでリアルタイム更新するかも。

咲「京ちゃん知ってるの?」

京太郎 「ご存じないのですか!?彼女こそ、飛び入り参加した大会からチャンスを掴み、麻雀界を駆け上がっている、超時空シンデレラ、慕ちゃんです!」

慕「いや~、なんか照れちゃうな。」

顔を赤くして頭をかくと長い髪が左右に大きく揺れる。その慕を京太郎が目を輝かせて見ていた。

咲「・・・私も髪伸ばそっかなぁ。」

アイ「ハハッ。中々嬉しそうだね京くん。私も一応プロなんだけどなぁ。」

笑いながら京太郎の頬を引っ張った。顔は笑っていても眉間に青筋が浮かんでいるのが見えた。

京太郎「ア、アイさんがすごいのは百も承知っス!」

アイ・アークタンダー。
チームには所属せず、完全に個人戦のみにしか参加していないプロ雀士。
参戦以来着々と世界ランクを上げ、現在世界ランク3位。ここ数年で多少前後するも、5位より下になったことがない。
大会公式記録では決勝まで残らなかった事が一度もなく、順位も4位は一度しかない化物である。

白築慕。
ヨーロッパリーグで主に活躍するプロ雀士。チーム内では先鋒から大将までなんでもござれ。
現在世界ランク4位で過去最高は2位。
ちなみに一度だけアイが4位になったのはこの子の所為(しかもその大会で優勝)。
でもアイとの対戦成績は1勝6敗。

つまりは2人ともはるか雲の上の存在である。

慕「え、えっと、とりあえずご飯作るね。」

咲「あ、私作りますから、ゆっくりしててください!」

台所へと行こうとする慕を咲が止めた。その背を押して、雀卓へと座らせる。

咲「せっかくなんで一局どうぞ。」

ニコッと笑って、そのまま台所へと向かっていった。慕が困って目線をアイへと送るが京太郎を座らせたアイも卓に着く。

アイ「それじゃあ早速、ね?」

ウインクするアイにそう言われてしまうと断れない。若干苦笑いするも、その顔はすぐに満面の笑みへと変わった。

ああ、この人も麻雀が大好きなんだな。

京太郎も笑みを浮かべ、早速牌をとる。

みなも「よーし、今日こそお母さんに勝つよ!」

みなも「・・・お母さんには勝てなかったよ。」

京太郎「・・・ぐふっ。」

アイ「アッハッハ!100年はやい!」

東一局、親のアイの連荘で京太郎とみなもが同時に飛んだ。
目の色を押しなってうつ伏せになる京太郎とみなも。
声高らかに笑うアイの隣で慕は笑うしかなかった。

アイ「所で京くん、何か変わった?」

京太郎「え、ああ、はい。ちょっとしたオカルト的な物を。」

アイに問われ、起き上がりながら答えた。まだ不安定なため、具体的には話さない。
それを聞いてアイが少し悩む素振りを見せた。

アイ「・・・誰かに教わった?」

京太郎「えーっと、アレクサンドラ・ヴィントハイムという方なんですが。」

アイ「あー、あの子か。じゃあ良いや。」

ポンと手を叩いて微笑んだアイの様子に、逆に京太郎は拍子抜けしてしまった。

京太郎「なんなんですか。」

アイ「んー?その子今臨海の監督でしょ?腕も知ってるし、変な事にはならないでしょ。」

そう言ってまた牌を取る。どうやらもう一戦やるつもりの様だ。それを見て京太郎もみなもも目を合わせてニヤッとする。

京太郎「次こそ。」

みなも「勝つよ!」

その2人の様子を見てアイは少し驚きつつも、破顔した。

アイ「よく言った。今度も叩き潰すよ!」

慕「私もいるからねー。忘れてないよねー?」


その後、咲も入れ替わり入るが、やはりボコボコにされた。3人がかりで手を組み打とうとも、アイも慕もそれを圧倒するだけの腕前だった。

それから数ヶ月。夏も終わり秋も過ぎ去る。

安価
下1
臨海勢(まだ未登場の3人含む。)
または長野組(照含む)から1人。

下2
プロ勢から1人(戒能プロは含まない。)




休みになると体調を崩すという不具合。月曜にリアルタイム更新するとはなんだったのか・・・orz

冬 長野県某所。

咏(地方興行とかしらんし。)

ブスッとした表情で歩くのは三尋木咏。言わずと知れた若手ナンバーワンのプロである。

日本代表入りが決定した咏であろうとも、まだ若手である以上、この様な仕事が回ってくる(というより、咏だからこそ引く手数多な訳だが)。

スタッフ「三尋木プロ、こちら今日の予定となってますのでよろしくお願いします。」

咏「はいはい、任されて。」

左手に持ったお気に入りのセンスをヒラヒラと振りながら紙を受け取りながらふと思い出す。

咏(そういやぁ、あの白糸台の宮永ってのが長野出身ってたっけ?)

高校は既に冬休み。もしかすれば長野に帰省しているかもしれない。

咏(なんてね。まさかこんなちゃちなイベントに来る程暇じゃないだろ。知らんけど。)

そう考え、並べられている試作のお菓子を一つ手にとって口に運んだ。

その並べられているお菓子の上の垂れ幕には

「全国洋菓子展覧会」

と書かれていた。

照「京ちゃんはやく。」

目を輝かせながら照が京太郎の手を引く。だが目的地はそっちじゃない。

京太郎「照さん落ち着いて。そっちじゃないこっち。」

苦笑いをしながら方向を変える。そして方向を変えた照が、やはり京太郎の手を引き先へ行く。

事の発端は今朝の新聞チラシ。

『全国洋菓子展覧会。
試作品の試食もあるよ。』

これを目にした照が朝早くに須賀家に乗り込んできた。咲もみなもも、照ほど甘い物に執着は無い。そこで白羽の矢が立ったのが京太郎だった訳だ。

引っ張られる形で目的地へとたどり着いた2人。はじめに入場料を払えば、中で多数の試食が出来、気に入ったものをその場で購入できる仕組みだ。

直ぐに中へと入ると、様々な洋菓子が並べられていた。目を輝かせる照を微笑ましく見ながら京太郎も周りを見る。奥の方に全自動麻雀卓が置かれているのが目に入った。

京太郎(何故に洋菓子展で雀卓?)

疑問に思った京太郎を他所に照が京太郎の袖を引く。

照「どれから食べよう?」

顔を紅葉させながら目を輝かせる。かわいい。
これでも年上だというのが信じられない。

京太郎「お菓子は逃げませんから、ゆっくり周って行きましょう。」

そう言って2人で歩き始めた。だが照の手には既に一切れのケーキ。

京太郎(いつの間に!?)

そのケーキを食べながら歩く照が足を止めた。視線を送った先には「関係者以外立ち入り禁止」の札がかけられている扉。

照(・・・強い人がいる。)

京太郎「照さん?」

照「ん・・・なんでもない。いこ?」

最後の一口を食べきり、首を傾げている京太郎の手を引かながら照は次のお菓子を目指して進んで言った。

その照が見ていた扉の向こう。

咏「うっは!まさか本当にいるとか、面白い事になりそうじゃん。」

右手の扇子を口元に当てながらニヤッと笑う咏がいた。

それからしばらく歩き、椅子やテーブルが並べられている席へと着く。ここは座って飲食するだけでなく、セットされている舞台がよく見える場所だった。
舞台では見たこともない芸人がコントをしている。

京太郎の前には黙々とお菓子を頬張る照がいた。それを見ながら京太郎もケーキをフォークで切り取り口へと運ぶ。甘い林檎の香りが口一杯に広がった。

照「咲とみなもにお土産を買って帰らないと。」

京太郎「そうですね。照さんはどれが美味しかったですか?」

照「全部。」

京太郎「そういうと思ってました。」

京太郎の問に即答する照に思わず苦笑いしてしまった。だが、事実京太郎が食べたどの菓子も味は間違いなく一級品だったのだからしょうがない。

入り口でもらったパンフレットに書かれている一覧表を見ながら話していると、急に周りが騒がしくなった。
2人が顔を見合わせ、そして舞台の方を見る。そこには雀卓とカメラがセットされていた。

京太郎「誰かプロでも来るんですかね?」

照「そうだね。」

少し気になった京太郎とは違い、興味無さそうにお菓子へと照が手を伸ばす。
相変わらずな照の様に京太郎が笑みをこぼすと、歓声が上がった。ビクッとして舞台を見ると、それを見て更に驚いてしまった。

京太郎「三尋木プロ!?」

照「・・・やっぱり、強い人だ。」

咏「うぇーい。」

歓声に答えるように両手を軽くあげて振る。
そしてその手よりもはやく視線だけを左右へと走らせる。目的の者は直ぐに見つかった。

健太「皆様お待たせしました、ここからはわたくし、三科健太がMCを務めさせていただきます。
そして今日の特別ゲストは、なんと若くして麻雀日本代表に選ばれました、三尋木咏プロです!」

マイクを持った男性が声を上げるともう一度大きな歓声が上がった。

咏「いやいや、騒ぎすぎじゃね?知らんけど。」

ニヤニヤと笑いながら右手の扇子を振りながら席へとついた。

MCが咏のプロフィールや実績を色々と話す。一通り話し終わった所で今度は様々な質問などがはじまった。

盛り上がりを他所に照と京太郎は土産の相談を続ける。続けつつも、京太郎の耳は咏の話へと傾いていた。

健太「さぁ、それではここで、ここにいる皆様の中の希望者から抽選で三尋木プロと対局をしてもらいましょう!」

一通り座談が終わった所でMCが切り出した。後ろからスタッフが箱を持ってくる。だが、そのスタッフが前に出ようとしたのを咏が右手の扇子で制した。

咏「どうせなら、派手な対局を見てもらった方が楽しいんじゃね?」

健太「は?派手な、とはどういう事でしょう?」

MCとスタッフが打ち合わせにない発言に困惑する。それを見て咏が扇子を開き、口元をかくす。その裏ではニヤッと悪い笑みを浮かべていた。

咏「強者同士が全力で打ち合う方が、見ていて面白いだろうよ。

なぁ、そう思うだろ?

白糸台 大将 宮永照ちゃん!」

咏が扇子を閉じ、スッと指した方へと皆の視線は集まる。その先にはフォークを加えた照がキョトンとしていた。

健太「な、なんと!?今年度インターハイ団体戦優勝校の大将、宮永照選手!?」

歓声が上がった。煩わしそうに照が京太郎を見る。あまりの状況に京太郎も焦るが、どうしようもない。

京太郎(そりゃそうか。照さんも有名人みたいなモンだよなぁ。)

スタッフが慌てながらマイクを持って駆け寄ってきたのが見えた。それを見た照が小さく息を吐き、京太郎へジェスチャーで離れるように指示。それを受け、京太郎がそっと席を外した。

とりあえずここまで。

次回、咏VS照。

スタッフ「み、宮永選手、何故この様な所に?」

驚き慌てた様子でマイクを向けるスタッフに、ニッコリと優しく微笑んだ照が答えた。

可愛いのだが、素をしっている京太郎には違和感がすごい。

照「皆さんご存知だと思いますが、私は実家が長野です。なのでこちらに帰省していました。ここにいたのは家族と一緒に何か美味しい者でも食べたいなと思い、プライベートで来ていたのですが。」

困った様な顔で舞台を見る。目があった咏が少しだけ申し訳なさそうな顔をして目をそらした。
一応、無理矢理巻き込んでしまった事に罪悪感が僅かだがあるのだろう。それを察した照は周りにわからないように小さく溜息を吐いた。

照「せっかくの機会です。私では役者不足かも知れませんが、お相手させて頂いてもいいでしょうか?」

周りから歓声が上がった。
京太郎も思わずゾクッとしてしまう。照の実力は十分しっている。そして三尋木咏の腕前も言わずもがな、間違いなく日本で最強クラスの爆発力だ。

面子の残った二つの枠は希望者から抽選する事になった。京太郎は悩んだが、抽選には参加しない事にした。2人の戦いをシッカリと見たかったからだ。

スタッフに案内された照が咏の対面へと座った。

咏「いや、なんかすまんかったねい。」

ヘラヘラ笑いながら右手の扇子を振るう。なんだか掴み所がなく、ペースを掴みにくい。どちらかといえば照にとって苦手な部類な人だろう。

照「いえ、お気になさらず。三尋木プロと対局できるなんて光栄です。」

ニコッと答える照。
嘘はない。事実、日本代表に選ばれる人から指名されるという事は腕前を認められたという事だ。それは光栄である。ただ、今の照にはそれよりも優先したい事があっただけに、内心面白くない。
それを察した咏が苦笑いした。

咏「あとで、ここの中で気に入った菓子を二つ三つ包ませるから、機嫌を直しとくれよ。」

それを聞いた照の目が輝く。

咏「中々わかりやすい子だねい。卓上では仮面を被んなくても良いよ。その代わり。」

咏が右手の扇子を左手に持ち替えた。纏う空気が変わった。同時に照がピクッと眉をひそめる。卓上の気温が上がった気がする。

照「大丈夫。手を抜く余裕は無いから。」

無表情になった照の頬を一筋の汗が流れる。それと同時に照の纏う空気も変わった。卓の周りに風が舞う気がする。

咏「ほっほぅ・・・やっぱり声をかけて正解だったね。」

ニヤッとした咏。左手の扇子をクルッと回す。
それと同時にクジで決まった高校生ぐらいの男の子が2人上がってきた。

健太「さあ、始まりました!予定外ですが、なんと日本代表の三尋木咏プロ対インターハイ団体優勝の宮永照選手!」

麻雀卓の隣に大きなディスプレイが2つ。1つには卓を上から写した映像が表示される。もう1つは四分割され、各選手の手牌が映し出されていた。

健太「今回は半荘のみ。三尋木プロの高火力が飛び出るか、宮永選手の連荘が吹き荒れるのか!」

親番は高校生の男の子。そして最後が照だ。

京太郎「照さんが最後が。これは・・・荒れるか?」


安価下1
臨海勢(まだ未登場の3人含む。)
または長野組(照は含まない。
またはプロ勢から1人(戒能プロも含むが三尋木プロは含まない。)

???『ヴィントハイムに言われて来てみたら、中々面白そうな事になってるね。』

座って舞台を見ていた京太郎。その席と机を挟んだ椅子に、クレープを手にして座った少女が呟いた。
独特な服装をしているが、驚くほどにこの少女にマッチしている。

???『そして君が須賀だよね?』

京太郎『可能であるのなら、日本語で話しかけてください。』

何語かわからないがニコッと微笑みかけてくる子に、少し戸惑いながらも英語で答えた。
それを聞いて少女が驚いた顔をする。

???「中々うまく英語を話すじゃない。」

京太郎「そっちもスゲーな。日本人と遜色無い発音だ。」

お互いに驚き、そして同じ様な反応をしてしまった事でお互い笑ってしまった。

ネリー「アレクサンドラから聞いてるけど、はじめましてだね。私はネリー・ヴィルサラーゼ。須賀と同い年だよ、よろしく。」

京太郎「こちらこそ。」

互いに軽く握手する。その手にはやはり僅かだがマメがあった。

ネリー「それにしても英語上手だね。聞いた話じゃ全然だって聞いてたけど。」

京太郎「必死に勉強したさ。と言っても、まだ日常で使えるほどじゃ無いし、ゆっくりじゃないと聞き取れねーけどな。」

両手を上げて肩をすくめる。相手が外国人なら少し大袈裟にリアクションすると良いという話を何処かで聞いたからだ。

京太郎「そういうヴィルサラーゼも日本語うまいな。」

ネリー「ずっと何年も勉強したからね。」

そう言ってネリーはフンっと胸を張る。

ネリー「それで話を戻すけどあの舞台に上がったのって、知り合い?」

京太郎「ああ。幼馴染の、頼れる(?)お姉さんだ。」

ふーん、っと京太郎の話に適当に答えたネリーの瞳には炎が宿っていた。それを見た京太郎は逆に心を落ち着けていく。

キーンと波紋が広がった。

ハッとしたネリーが京太郎を見る。

京太郎「ヴィルサラーゼもそっち側の奴なんだな。」

ネリー「そう言う須賀もだね。」

京太郎「俺のはまだ未完成だけどな。」

そう言って苦笑いをし、舞台へと視線を戻した。サイコロが止まり、東一局がはじまる。

東一局。

照(本当なら一局目さえも無駄にはしたく無いのだけれど。)

両の瞳の奥に光が灯る。やはり今回も一局は上がらない。

咏(一局に宮永照は上がらない。その理由は相手の力量を見極める為なんだろうけど、本当にそれだけなんかね?)

咏も同様に一局目は相手の様子を見る。正直、上家と下家の2人は相手にならない。
本気を出せば半荘どころか、一局目で数え役満をぶち当てる自信がある。

咏(見てる人には退屈だろうけど、一局目はさっと流そっかねー。)

河を見ながら振り込まない様にスッと牌を切っていく。同様に照も躊躇なく牌を切る。

そして最後の牌を切った。

モブ1「聴牌です。」

モブ2・照・咏「「「不聴。」」」

咏「ほっほー。1人聴牌とはやるねーお兄さん。」

咏に褒められ、男の子は照れ臭そうに頭をかいた。

咏(さて、ここからが本番だ。うまく覗けたかい?宮永照。)

背後からの違和感。恐らく相手の内面も覗けるのだろう。その視線を感じながら適当に営業トークをし終えた所で、ニヤリと照へと目を向ける。その照は先程と同様に汗を一筋流していた。

照(・・・見えた・・・けど・・・。)

照魔鏡に移ったのは純粋に燃え上がる業火。ただそれだけだった。

照(こんなの、対策のしようがない。まるでお母さんやみなもと同じ感じだ。)

少しだけ、動揺してしまう。だがそれと同時に心が踊る。思わず口角が上がってしまった。外向けの作り笑顔では無い、純粋な笑顔。

照(今の私は、どこまで出来るのだろう?)

ネリー「一局目は様子見か?宮永の方は上手く牌を切っていれば上がれた筈だ。」

京太郎「まあ、そう思うよなぁ。」

ネリー「あ、なんか知ってる顔だね。」

ネリーの感想に思わず相槌を打ってしまった京太郎に訝しげな表情でネリーが顔を寄せる。

京太郎「内緒。まあ、次の局から動くよ。」

ネリー「ふーん。ま、期待させてもらうよ。」

少し不満げに視線を前へと戻し、最後の一口だったクレープを飲み込んだ。

東二局1本場。

照「ツモ。400、700。」

三巡目で照が上がった。おそらく現状での最速上がりである。
その速さに見ている観客から歓声が上がった。

健太「は、速い!さすが宮永選手!三尋木プロの親番が僅か三巡で流されたぁ!」

咏「はっはー!やるじゃん。たった三巡とかどうしようも無いってーの。」

笑いながら左手の扇子をヒラヒラする。左右の男の子も驚き、感嘆の声を上げる。だが照に余裕は全くない。

照(最速で上がり続ける。恐らくそれしか勝ち目はない。)

小さく息を吐き、表情を引き締め気合を入れなおす。空気が僅かに渦巻いた。

東三局。

照「ロン。2000。」

健太「おおっと、宮永選手の2連続和了!まるでインターハイ決勝を彷彿させる連続和了だ!」

五巡目。今度は親の男の子が振り込んだ。点も上がり、速度も悪く無い。そして最後は照の親番である。

照(光明が見えた。このまま続ける。)

照の目に光が宿る。右腕には僅かに風が纏わりついていた。

咏(成る程・・・そう言う感じか。大体わかったよ。)

バッと扇子を開いて口元を隠し、その下でニヤリと笑う。この子はやはり手強い。だからこそ面白い。

ネリー「速いけど、安いね。速度が売りなの?」

京太郎「いや、それだけじゃ無いんだけど、いつもと違うな。焦ってる?」

ネリーの疑問に京太郎が答える。いつもとは違い、僅かに違和感を感じる。
いつもならばもっと余裕を持って、手配、河、山と見ているのだが、今は手配しか見えていない様だ。

ネリー「それだけあの三尋木ってプロの圧力が凄いって事なんだろうね。」

舞台のモニターには扇子の下で笑う咏が映っていた。

東四局。

牌を開いた瞬間に観客がざわめいた。

照「ッ・・・!」

気配を察した照も表情を厳しくした。
そして五巡目。最初に親だった男の子が牌を切る。

照「ぁ・・・!」

思わず声が漏れる。だがもう遅い。

咏「悪いね。どうやら手加減できねーようだ。知らんけど。」

ニヤッと笑い、牌を倒す。

火花が散り、それがそのまま火柱となる。そのまま卓上全てを焼き払うように燃え広がった。

咏「ロン。字一色だ。」

歓声が上がった。東場の四局目で飛び終了である。

照が目を閉じた。小さく息を吐き、ゆっくり目を開き、冷静に河を見る。

照(この手牌、咲なら一巡前にカンからの嶺上開花で上がってた。)

手元にある三つの牌と、一巡前に咏が捨てた牌。咲なら見逃すはずがない。

照(みなもなら、恐らく二局と同じ、三巡目で上がったんだろうな。)

先と同じような流れと水面が頭をよぎる。
こんな状況でも、妹二人が浮かぶ自分に、思わず小さな笑みがこぼれた。

照「お見事でした。流石三尋木プロです。」

素直な感想と笑みと共に牌を閉じる。それを見た咏も微笑みながら、山から照が引くはずだった牌を取り優しく開いた。

咏「正直、紙一重だったよ。今のがなければ、もっと続けて上がられていたさ。高校一年でその腕前とか、この先怖すぎでしょう。ほんと、何が何だかわっかんねー。」

おもてにされた牌は照の上がり牌だった。

ネリー「あれが、宮永照・・・。」

ニヤッと笑みを浮かべたネリーの両目に小さな炎が灯った。

京太郎「凄いだろ?あれでまだ本調子じゃないぜ。」

ネリー「そうだね。今日、ここに来てよかったよ。2年後が楽しみだ。」

そう言って椅子から降り、京太郎に背を向け、去っていった。

京太郎(ヴィントハイムに言われてきたって事は、臨海に入学予定なんだろうな。)

後ろ姿を見ながら、改めて臨海高校の顔の広さに驚いた。




ネリーは、そのまま建物を出たところで一度足を止めて振り返る。

ネリー(あの三尋木プロの腕を持ってしても、ギリギリ止められない程の速度・・・。ネリーの運だけで勝てるんだろうか?)

少し思案し、直ぐに頭を振った。そして改めて決意する。

ネリー(ヴィントハイムに連絡しなきゃ。とりあえず奨学金と、寮と、後は・・・。)

麻雀が終わって直ぐ、スタッフの好意で裏口から出させて貰った照と、京太郎は合流した。

照の手には大きな箱が三つ。ご希望通りのお菓子を詰めて貰った様だが、表情は少しだけ不服そうだった。

京太郎「お疲れ様でした。」

照「勝てなかった・・・。かっこ悪い所見せちゃったかな・・・。」

京太郎「そんな事ないです。凄かったですよ。」

照「・・・ありがとう。でも、もっと、もっと強くならなきゃ。」

そう言って建物を振り返る照の目にも炎が宿っていた。いつもとは違う凛々しい姿に、思わず見惚れてしまいそうになる。

照「でも、先ずは帰って皆んなでこれ、食べよう。」

そして振り向いて目を輝かせている照の顔は、いつものかわいい顔だった。

咏「はー、疲れた。」

舞台の裏に入った咏が大きく伸びをする。東場のみでここまで疲れるのは久しぶりかもしれない。心地よい疲労感の中、ふと気になる。

咏「宮永照の隣にいたあの金髪坊や、あれは何者だったんだろう?ま、良いや。考えても知らんもんは知らんし。」

右手に持ち直した扇子で顔をパタパタしながら用意されていたお菓子を摘んで食べた。



安価下1~下3までで多数決。

インターミドルは男女混合?

メリット
原作一年との好感度補正。

デメリット
優勝難易度上昇及び「対京太郎スキル」付加率上昇。

和が優勝していなくても阿知賀は出るのでご安心を。

春休みが終わり、3年になってしばらくたった。

この日はインターミドルの予選である。

京太郎「うーん、やっぱり緊張するな。」

表情を強張らせながら会場へと入る。その後ろには咲とみなも。

咲「京ちゃん、頑張って!」

みなも「いつも通りやればボロ負けはしないよきっと。」

笑顔で声をかける咲と、意地悪そうな笑顔で京太郎の背をみなもが叩く。

京太郎「お、おう。見てろよ!圧倒的な強さで予選突破してやるぜ!」

若干震えそうな手をギュッと握って気合いを入れ直す。そして選手控え室へと入っていった。そこには既に多くの選手がいた。

京太郎(あれ、そういえば男子のみで麻雀打つのって初めてじゃね?)

この日は地区予選。ここで勝ち上がった者たちが県予選へと進む。そして県予選での優勝者は県代表として全国大会へと進む事となる。

地区予選では上位2名。そして県大会は優勝者のみが全国大会へと進む。(東京は2名なので全48人。試合の仕組みは後ほど。)
地区予選は仕組みは、各選手2回東風戦、2回半荘をし、得失点で順位が決まる。

京太郎(ふむ・・・やっぱ男子はオカルトっぽいのはいないな。)

軽く周りを見るがゾクっとする感覚はない。

京太郎(先生が言った通りなんだろうな。)

アレクサンドラ曰く、「男子は晩成型が多く、高校の段階で強いのは極稀」との事だ。

京太郎(これならなんとか予選はいけそうだな。)

放送がかかり、受付で貰った番号と名前が呼ばれた。部屋を出て対局場へと向かう。
そこは小さな部屋で、真ん中には全自動麻雀卓が一つと係員が2人。

京太郎(どうやら俺が1人目か?)

係員「須賀京太郎君ですね。では席へどうぞ。」

促されて席へとつく。最初に来た京太郎が親で始まるという事だ。1、2分程で次の選手が来た。同じ様に席へとつく。
3人目、4人目と同じ様に席へと着いた。

係員「それでは半荘戦を始めてください。」

係員の指示で京太郎がサイコロを回した。

京太郎(先ずは単純に実力で。能力は無しでいけるかな。)





地区予選は各地で突破するので、下1コンマ
1~5で2位突破
6~0で1位突破

1度目の半荘戦が終わる。

一同「「「「ありがとうございました。」」」」

京太郎(よし、なんとかこの4人では1位を取れた。)

係員「では、部屋を移動してもらいます。1位の須賀君は208号室へと移動をお願いします。」

京太郎「あ、はい。ありがとうございました。」

軽く頭を下げ、部屋を出た。他の部屋も対局が終わった様で人が出入りしている。

京太郎(この人達がみんなライバルな訳か・・・更に緊張して来たな。)

顔を両手で叩き、気合いを入れ直す。そして部屋を移動した。

京太郎「失礼します。」

ノックをし、部屋へと入る。先の部屋と同じ様に、真ん中に卓が置かれている部屋。違いがあるとすれば、そこには既に1人、卓についていた事だ。

興「遅かったじゃないか。」

京太郎「あ、ハイ。スミマセン。」

京太郎が席へとつくと、すぐに残りの選手も部屋へと入って来て席へとついた。

係員「では、東風戦を始めてください。」

京太郎(この人はさっきの3人よりは強そうだな。まあ、でも午前中は予定通り普通に打つか。)

いつも通り牌を切った。

興(この程度では力を測るに不十分か。)

一同「「「「ありがとうございました。」」」」

これで午前は終わった。昼をはさみ、午後にも同じ様に半荘戦の後に東風戦があり、予選は終わりだ。

目を閉じ、小さく息を吐いた後に、目を開きながら天を仰ぐ。

京太郎(ギリギリ足りなかったか。ミスったなぁ。)

まだ午前中だから決まった訳ではないが、行けそうな気配があっただけに悔しい。
頭をかきながら部屋を出る。

京太郎(午後からは少し考えないと行けないかな。でもあれ疲れるんだよなぁ。)

考えながら廊下を歩き、エントランスの方へと進む。そこには観覧室があり、複数の部屋の映像が大画面で映し出されている。ちょうどその部屋から出て来た咲とみなもと出会えた。

咲「お疲れ様。最後は惜しかったね。」

みなも「午後からは使う?」

京太郎「場合によってはね。でも出来れば無しで行きたいな。」

みなもに問われ、少し困った様に京太郎が答えた。

京太郎「とりあえず飯にしよう。腹減ったよ。」

同じ建物の中にある食堂。ここで京太郎は母が作ってくれた弁当を開く。

みなも「京ちゃんの相手で一位だった人、勘が鋭いのか、上手く躱してたね。」

弁当の中の魚のフライを箸でとりながら、みなもが言った。

京太郎「そうなのか?という事は一筒か五筒持ってたのか。」

咲「どっちも持ってたよ。あのタイミングで切らなかったのは凄いよね。」

京太郎「どっちもかよ・・・。」

咲も感心しながら弁当の中の卵焼きを口へと運ぶ。

最後の局、京太郎は聴牌していたが結局上がれず。そのまま流局で試合が終わってしまったのだ。

京太郎「だけど、今の所は思ったより順調で安心した。」

先ほど午前中の結果が出た。それを見れば京太郎は2位。予選突破圏内だった。

みなも「でも油断はダメだよ。みんなそんなに差が付いてないんだから。」

京太郎「お、おう。そうだな。」

咲「こら、みなも。箸を人に向けちゃダメでしょ。」

気が緩みかけた所をみなもが箸を向けながら、指摘する。注意されたみなもはペロッと舌を出して箸を下げた。

京太郎「まあ、なんとかなるさ。最悪、波紋を響かせれば上手く手が進められる。」

咲「でも牌をずらされるとダメなんでしょ?」

京太郎「そりゃあ・・・そうなんだよなぁ。」

咲の指摘に軽く頭を抱える。京太郎の力はまだまだ弱い。外部からの干渉を諸に受けるため、些細な事で簡単に崩されてしまう。

京太郎「・・・ヤベェ。段々不安になって来た。」

みなも「大丈夫。負けたらその時は慰めてあげるから。」

京太郎「ヤメロォ!演技でもない事言うなよ!」

ケラケラ笑うみなもとそれを見て微笑む咲。

こいつら本当、こっちの空気を乱しまくってくれる。

そして午後からの試合。特に大きな問題は起こる事なく、京太郎は2位で地方大会を終えた。

京太郎・みなも「「イエーイ!!」

2人でハイタッチをする。なんだかんだ言っていたみなもも、当然咲も喜んでいた。

咲「京ちゃんおめでとう。これで次は県大会だね。」

京太郎「ああ。今回はなんとか使わずにすんだけど、次はそうも行かないだろうな。」

先程とはうって変わって表情を厳しくする。その京太郎の背中をみなもが叩いた。

みなも「県大会に出れるだけでも十分凄いんだから、胸を張ろうよ、ね?」

京太郎「・・・だな。初出場で県大会だ!次も行けるところまで頑張るぜ!」

京太郎が笑顔で親指を立てた。

そして翌週。県大会会場。

京太郎「うーん、やっぱり緊張するな。」

咲「京ちゃん、それ先週も言ってたよ。」

表情を強張らせる京太郎に咲が笑った。

京太郎「試合前のこの感じはいいよな。なんかこう、血が冷たくなるっていうかさ。」

みなも「そんな事言うほど地味なキャラじゃないでしょうが。」

京太郎「まぁ、前回ほど緊張はしちゃいないさ。多分な。」

嘘だ。二回目とは言っても、全国大会。相手も強くなっている。今回は能力も使うことを考えているが、実際の試合で試すのは初めてだ。

みなも「先ずは深呼吸!そして落ち着いて山と河を見よう。いい?」

咲「点は気にしない方がいいよ。先ずは上がることを優先すれば良いんじゃないかな?」

京太郎「・・・そうだな。頑張ってみるよ!」

笑顔の2人の言葉を受け、改めて気合いを入れ直す。

京太郎「よし!そんじゃあ行ってきますか!」

県大会は午前中に東風戦を2回、半荘戦を1回し、その上位8名が午後の準決勝へ、そして各対局上位2名が決勝へと進む事となる。
地区予選よりも午前が長い分、集中力を持続させるのが大変になる。

控え室へと入ると、やはり地区予選と同様、ゾクッとする感覚はしなかった。

京太郎(でも油断は出来ないな。初回から力を使う必要があるかもな。)


下1~3コンマ
合計が20以上で準決勝へ。一個でもゾロ目なら決勝まで確定。
ステータス補正+9

どうせモブキャラしかいないし、サクッと終わらして早く高校入学したいよね。

ステータス補正+6を間違って9と打ち込んでしまう痛恨のミスorz でもそのおかげで準決勝・・・。


京太郎(流石にこれはきついか?)

午前最後の半荘戦、南三局が終わった段階、順位は4位。
東風戦の結果は2位と1位。このまま4位ではおそらく準決勝は無理だろう。

京太郎(仕方ない、使うか。)

目を閉じ、大きくゆっくり深呼吸をする。足元から水がジワっと広がり、そしてゆっくり沈んでいく。

京太郎(よし、後は・・・。)

ゆっくりと目を開け、牌を起こす。ぴちょんと波紋が4つ広がった。

京太郎(・・・これならギリギリ届くか。)

四巡目。引いた牌を指先で確認し、そのまま牌を倒した。

京太郎「ツモ。1300、2600です。」

結果、4位からなんとか2位へと躍り出た。

悔しがる2位と3位だった選手らとともに礼をし、大きく息を吐きながら部屋を出た。

京太郎「あとは他の所の得失点差か・・・際どいかな。」

部屋を出て歩く。廊下を抜けた広いホールでやはり咲とみなもが待っていた。

咲「お疲れ様。」

みなも「最後危なかったね。ほら。」

みなもが指差した電光掲示板。そこには1~8位とその名前。そして一番下には『須賀京太郎』。

京太郎「という事は・・・。」

咲・みなも「「準決勝進出おめでとう!」」

2人が声を上げる。みなもに至っては手にしていた杖を投げて飛びついてきた。

京太郎「うぉう!?ま、マジか!」

みなもを受け止め、くるくる回る。それを見ながら咲はシドロモドロ。

咲「ちょ、京ちゃん、みなも!うらやm、じゃなくて、目立つからやめて!は、恥ずかしい・・・///」

モブ「イチャイチャしやがって・・・。」
モブ「ケッ、リア充が。死に腐れ。」
モブ「京咲最強。」
モブ「京ちゃんprpr」

所変わって食堂。

京太郎「やっぱ、ここまで来ると皆んな強いよ。2人ほどでは無いけどな。」

そう言って弁当の中のトンカツを口へと運ぶ。

みなも「今日は全体的に配牌が悪い感じだね。」

焼き鮭を箸でほぐしながらみなもが言った。

咲「それでも振り込まないんだから、京ちゃんも強くなったよね。」

ウインナーを挟みながら咲が微笑む。

京太郎「そう言ってもらえると頑張った甲斐があるな。後は準決勝と決勝だ。なんとか全国まで行ってみたいもんだな。」

まだ一回しか使っていない分、体力は充分残っている。

京太郎「でも、決勝まで連続では使えない。タイミングを気をつけないとな。」

そして午後からの準決勝。半荘戦の上位2名が決勝へと進む。

相手は2位、4位、6位。得失点は皆京太郎よりも上位の相手だ。

京太郎(ここからは午前中と違って温存は考えない方が良いかもな。)

席を決め、座る。挨拶と礼をして、せり上がった牌を取っていく。

京太郎(さぁ、ここからが正念場だ!)

コンマ
京太郎下1 ステータス補正+5
モブ1下2
モブ3下3
モブ4下4

上位2名が決勝へ。

京太郎 9
モブ1 10
モブ2 2
モブ3 2

決勝進出!

東一局。

起家京太郎。

京太郎(できればここから稼ぎに行きたい。先ずは先制!)

目を閉じ、大きく深呼吸。そして水面が広がっていく。

モブ1(ん・・・?空調が強いのか?)ブルッ

ゆっくり目を開け、牌を開く。そして広がる波紋は3つ。

京太郎(よし、良い調子だ。)

そして三巡目。ツモ牌を見ることなく卓に置く。

京太郎「ツモ。1300オール。」

モブ1「なんと!」
モブ2「ファ!?」
モブ3「速っ!?」

東一局1本場。

京太郎(先制できた。あとはこれで相手が警戒してくれれば儲けものってね。)

小さく息を吐き、牌を起こす。手牌は悪く無い。

京太郎(これなら多少高めを狙っていけるか?)

自摸牌を起き、少し考える。相手3人から嫌な気配はしない。だがー

京太郎(いや、ここは連荘を優先だ。)

牌を切る。周りは少なくとも単純な腕前なら格上。変に高めを狙うとしっぺ返しを食らう恐れがある。

そして、ここでの判断は功を奏した。

京太郎「ツモ。400、700。」

モブ1(こうなるか!?あたらしい・・・惹かれるな///)

京太郎(!?)ゾクッ

東一局2本場。

京太郎(なんか別の意味でゾクッとした気がする。)

牌は悪くない。このまま行けるかと期待するが、やはり相手も弱くはない。

モブ1「ロン、3200の2本場で3800だ。」

モブ2「なんでこうなるんだよ・・・。」

京太郎(この人が2位だっけ。やっぱ上手いな。)

恐らく相手を狙い打ったのだろう。振り込んだ方の人も下手ではないが、河がわかりやすかった。

モブ1(この金髪との一騎打ちだろうな。)

京太郎(いかに稼ぐか・・・か?)

モブ3(やべぇ。俺空気で終わる流れだこれ!?)

そしてオーラス。

モブ1「ロン。1000点。」

モブ3「おっふ・・・。」

モブ2「おれは・・・幸せになりたかっただけなのに・・・。」

京太郎「足りなかったか。」

あれから先、誰も連荘する事なく、京太郎ともう1人が交互に上がり続け、そのまま準決勝は終わった。結果、京太郎は2位、決勝へと進むことができた。

京太郎(素での打ち合いは五分五分。微妙だなぁ・・・。)

モブ1(可能性を感じたが・・・錯覚か。)

一同「「「「ありがとうございました。」」」」

礼をし、部屋を出る。ちょっと歩くとすぐに咲とみなもに出会った。

みなも「おめでとう!」

声をかけてくるみなもに手を上げて答える。それを見て咲が少し怪訝な顔をした。

咲「あまり嬉しそうじゃないね。どうかした?」

京太郎「ああ。東一局目だけ、ちょっと力を使ってみたんだけど、やっぱりそれでもギリギリ負けてたからな。まだまだ俺、麻雀下手なんだなぁって。」

少し弱々しく微笑む京太郎。それを見てちょっとだけ悩んだ咲がたずねた。

咲「麻雀、嫌い?」

京太郎「いや、好きだよ。」

咲の問いに即答する京太郎。それを見た咲は嬉しそうに微笑んだ。

咲「私も好きだよ。だから、大丈夫。」

訳がわからない。でも、その一言で何故か気分が楽になった気がした。

京太郎「・・・だな。サンキュー、咲!」

京太郎も微笑み、咲の頭をクシャクシャっと撫でた。

咲「ちょ、ちょっと京ちゃん!?」

京太郎「ヨッシャ!決勝も全力で行くぜ!」


コンマ
京太郎下1 ステータス補正+5
予選1位下2 +1
予選2位下3
予選5位下4

京太郎 5+5
予選1位 2 +1
予選2位 2
予選5位 3

NPC3人とのコンマ差がそれぞれ5以上となった為、特殊なイベントが発生します。
・・・そんなん考慮しとらんよ。


咲「あ!京ちゃん待って!」

決勝の会場へと行こうとする京太郎を咲が止めた。そして京太郎の右手を両手でギューっと握る。

みなも「あ、じゃあ私も!」

同じようにみなもも、咲の手の上からギューっと両手で握った。

京太郎「何やってんだ。」

照れ臭くて、左手で頬を書きながらぶっきら棒に聞くと咲とみなもは互いに目を合わせた後に微笑んだ。

咲「お母さんが、よくやってくれるの。」

みなも「パワーの注入だって。これで余裕でしょ。」

京太郎「・・・おう。」




モブ「爆発すればええねん。」 ?
モブ「滅べ。」 ?
モブ「死ね。」 ?
モブ「京ちゃんprpr。」

決勝戦。

広い部屋には全自動麻雀卓が1つ。周りにはカメラとライト。そして部屋にはすでに1人。

1位「待っていた。」

それは地区大会で京太郎を抑えて1位だった男。

京太郎「今回は俺が勝つ。」

1位「面白い。そうでなくては。」

右手を顔の前でグッと握る京太郎。それを見て男は不敵に笑った。

5位「盛り上がってるとこ悪いっすけどね。兄さん方。」

声に振り返る。そこにはちょっと背に低い男。表示されていた情報から、順位は5位だった男。1年生でありながらここまで来た男だ。

5位「俺、気付いたんすよ。ゲームで勝つ方ってやつです。」

ニヤッと笑う。

5位「勝つためには誰かが負ければいい。俺いg 2位「さぁ、始めよう。」
5位「ああ!?」

席へと着く。

京太郎(不思議だな。さっきまでは凄く不安だったが、今は負ける気がしない。)

勝ち負けは気にしないつもりでいた。だが、いざ席に着くと、何故だか右手が熱を持っている。

そして東一局目。

目を閉じ大きく深呼吸。今までより素早く水面が広がって行く。広がる4つの波紋。そしてそこには1つの蕾。

目を開き、牌を起こす。

京太郎「・・・試してみるか。」

1位「何をだ?」

京太郎「色々とね。」

小さく呟いた京太郎への質問に、少しだけ口角を上げながら答えた。

そして四巡目。

京太郎「ツモ。500、1000。」

まず、先制して相手の親を流す。

そして東二局。京太郎の親番。

再度目を閉じ、深呼吸。今度は3つの波紋。そして蕾。だが先程よりもハッキリしている。

京太郎(これって、そういう事なんだろうな。)

牌を起こす。そこにはすでに牌が一通り揃っているが、それだけではない。
山から感じる気配。これで確信に変わった。

三巡目。

5位「リーチ!」

牌を傾け、点棒を叩きつける。それと同時に京太郎が牌を3つ倒す。

京太郎「カン。」

そして山から牌を引くと同時に牌を倒す。
水が一斉に引き、嶺に一輪、花が開いた。

京太郎「ツモ。嶺上開花。」

1位「なに!?」
5位「はあ!?」
2位「これは・・・!?」

京太郎(連続は疲れるな。でも感覚は掴めた。)

フゥっと小さく息を吐き、感覚を切り替える。
流れが自分に来ているのがなんとなくだが、わかる気がする。

1位(この力、本物か。)

5位(話が・・・違うっすよ・・・。)

2位(新しい・・・惹かれるな。)

1人、既に泣きそうになっているが、やる事は変わらない。

東二局 一本場。

5位「やれる!やれるんだ俺は!リーチ!」

勢い良く牌を叩きつけ、更に点棒も叩きつける。その手牌はツモれば跳満だ。

2位「(これはマズイか?ならば)こちらもリーチだ。」

手配は軽い。だが今は少しでもはやく稼がねばならないと判断した。

京太郎(・・・あれはヤバそうだな。なら・・・こっちか?)

僅かな時間の思考で河を眺めて相手の手を予測。脳裏に智葉やアレクサンドラの言葉がよぎった。

そして牌を切る。

2位「ロンだ。リーチのみで2000。」

5位「ああ!?」

京太郎(よし、予想通りだ!)

ホッと胸を撫で下ろすと同時に、これが京太郎の自信へとかわる。

京太郎(これなら・・・いける!)

そしてオーラス。

2位「道半ばか・・・。」

リーチをかけてしまったが故に、ツモ牌を手にした段階で察してしまった。
察した1位は微笑み牌を伏せた。

1位「礼を言う。良い闘牌だった。」

5位「俺は・・・特別だって・・・。」

泣きそうになりながら顔を背ける。

2位が牌を切ると同時に京太郎が牌を倒した。

京太郎「ロン。3900。・・・ありがとうございました・・・ッ!」

頭を下げる。卓の下でグッと握られた両手は若干震えていた。

対局室を出て、廊下を少しだけ歩く。
周りには誰もいない。壁に背をつけ、両手を見る。震えはまだ治らない。

京太郎(・・・勝った・・・んだよな、俺?)

実感がわかない。もしかしたら夢かもしれない。そんな一抹の不安を消しさるように、声が響いた。

咲・みなも「「京ちゃん!」」

声の方を見ると咲とみなもがこちらへと向かってきているのが見えた。

必死に杖を付きながら足早に歩を進めるみなもと、走りたいけどみなもを気にしてソワソワする咲。

京太郎(・・・勝った・・・勝ったんだ!)

京太郎「勝ったんだ!優勝だ!!」

両手を突き上げ、思わず声を上げる京太郎に、咲とみなもが飛びついた。

書溜めはここまで。

次回、やっとインターミドル本戦。

次回インターミドルと言ったな。あれは嘘だ。



アレク『結果は聞いたわ。よかったわね。』

パソコンのディスプレイに映るアレクサンドラが優しく微笑んだ。
京太郎が照れ臭そうに頬をかく。

アレク『牌譜の方はまだ見てないのだけれど、どう?力の方は安定しているのかしら。』

京太郎「決勝の時、少しだけ今までと違う感じがしました。理由はよくわからないんだけど。」

アレク『フム・・・まだ未完成な部分があるからかしらね。まあ何にせよ、インターミドルへの出場が決定したのなら、最上級とは言えないけどこちらから推薦を出すこともできるわ。どう?』

京太郎「ははは、ありがたい申し出ですが、まだ何とも言えませんね。まだ目先の事で一杯ですから。」

アレク『そうね。直ぐに本戦が始まるから。貴方には期待してるわ。』

その後、少しだけ何処ぞの誰がどうだと、他の選手の話をして、ネットを閉じた。

椅子の背もたれに体を預け、グッと指を組んで上へと延ばす。

京太郎(インターミドル本戦は再来週か・・・。俺って全国レベル的にはどれぐらいなんだろうな。)

少しの不安と恐怖。だがそれ以上の好奇心と高揚感を持って、眠りへとついた。

白糸台高校・女子寮談話室

日曜日の夕方。宮永照は、私服で最近お気に入りのクッキーを食べながら、談話室に置かれているパソコンで動画を見ていた。
そこへ、長い髪を後ろで束ねて、学校指定のジャージで首にタイルをかけた女性が歩いてくる。
少し汗をかいているところから、恐らくジョギングでもしてきた所なのだろう。

?「珍しいな。何を見ているんだ?」

照「ん・・・。」

クッキーを咥えながらスッと体を横に傾けた。それを見て照へと近寄り、後ろからパソコンを覗き込む。と同時に首をかしげた。

?「男子の麻雀なんか見て・・・ッ!?」

丁度画面に映る金髪の男の子が和了。その役は嶺上開花。思わずゾクッとした。

?「こいつが照の言っていた嶺上開花で上がり続ける奴か?」

照「ううん、違うよ。」

そう首を振る顔は笑顔だった。

??「うーっす。栞いるか?って宮永と弘世か。丁度いい。」

片手に本の入った袋を手にした女性が入ってくる。

照「・・・欲しいの?」

??「ちげーよ!?借りてた本返しに来ただけだっつうの。悪いけど預かっといてくれ。」

照「・・・菫。」

菫「だろうな。」

照に呼ばれた菫は小さく溜息を吐き、本を受け取った。

菫「お久しぶりです先輩。大学はどうですか?」

先輩と呼ばれた女性が適当に椅子を引き、照の隣でパソコンを覗き込みながら鼻を鳴らす。

??「正直、お前らとやりあってた時の方がシンドイわ。で、これは何を見てるんだ?」

照「長野県の男子インターミドル県予選決勝。」

??「あの・・・お茶です。良ければどうぞ。」

眼鏡の女性がお盆の4つ、湯呑みを乗せてやってきた。

??「っと悪いな。えっと、一年か。」

菫「一年の渋谷尭深です。新レギュラー候補の1人です。」

湯呑みを受け取りながら紹介する菫。尭深は少し頬を赤くしながら頭を下げた。

??「おう。で、宮永。何を熱心に男子なんか見てるんだ。まさかこれか?」

菫「まさか。」

湯呑みを口元に当てながら親指を立てる。
菫が笑い、照を見る。その照は顔を背けた。若干だが耳が赤くなっている様に見える。

??「・・・なん・・・。」
菫「だと・・・!?」
尭深「はぅ・・・///」

照「まだ、違う。」

??「まだ!?って事はその予定があるってか!?どいつだ!」

照の肩を掴み、パソコンの映像へと食い入る。丁度決着がついた所だった。金髪の男の子が礼をして立ち上がる。

??「まさかこの金髪のイケメンか!?ざけんな、私にも紹介しろ!」

菫「ちょ、先輩落ち着いてください!」

照の肩を激しく揺する腕を菫が必死に止める中で照は頭をガクガク揺らせながら微笑んだ。

照(京ちゃん、おめでとう。)

奈良県・松実館

休憩中の露子がテレビを見ていると、ニュースで麻雀のインターミドル予選の話になった。
そこでは各県の試合の様子が映し出されておる。

?「お母さん、賄い持ってきたよ。」

露子「ありがとう玄。宥も呼んできてくれる?一緒に食べましょう。」

玄「お任せあれ!」

玄と呼ばれた子がピシッと敬礼の様なポーズをし、部屋を出た。

運んできてもらった料理をお盆から机へと並べていく。直ぐに宥と玄が揃って部屋へと入ってきた。

「「「いただきます。」」」

3人で手を合わす。

宥「あ、あの子!」

テレビを見ていた宥が箸を止め、声を上げる。2人もつられてテレビへと目を向けると、丁度金髪の男の子が上がる瞬間の映像が流れていた。

露子「あら、確か須賀君だったかしら。」

玄「あ、確か長野で会ったて言ってた子?」

露子「そうそう。まさか長野県代表になっちゃうなんてね~。」

宥(やっぱりすごい子だったんだ。)

玄「ムムム。」

その映像を見て玄が厳しい表情で唸る。
その真面目な姿に宥は首をかしげた。

宥「どうしたの?」

玄「この子はきっと私と同志になれる気がするのだ!」

書溜めはここまで。
渡辺先輩を出したかっただけ。


安価下1~3でコンマが一番低かったもの。
他にも原作キャラで県予選の結果を見てた人。
ただし、今回登場して人物以外。大人勢もあり。

某所・小さな村の一室。

姉帯豊音は布団が取り外してあるコタツで、ある人物から借りたノートパソコンで動画を見ていた。

豊音(みんな楽しそうで羨ましいな~。)

その動画は前年のインターハイ。それを一通り見終わって、次の動画を開く。これは今年のインターミドルの予選。

姉帯(あ、この子ちょーかわいいー。)

擬音をつけるならば間違いなくニヘラ~っとつくであろう、溶けた様な笑顔でピンク髪の女の子を見る。

姉帯(この子は原村って言うんだ。あ、次は男の子だ。)

映像が変わったと同時に、ピクッと僅かだが背中に電流が走った様な感覚が抜けた。

姉帯(この金髪の男の子・・・。)

直感だったが確信した。映像に映る男の子は何かの力を持っている。それだけではない。河をしっかりと見て、考え、そして牌を選んでいる。

姉帯(力だけじゃない。ちゃんと一杯練習したんだろうな。)

豊音は麻雀をテレビで覚えた。周りにたいしたものがないこの村ではこれが数少ない娯楽の1つだったからだ。
老若男女含め、既に村で一番の強さとなってしまっていた豊音に、ある日老齢の女性が訪れた。

??「もっと広い世界を見てみたくはないかい?」

そう言って渡されたノートパソコンがこれである。テレビとは違い、様々な角度、選手の表情、そしてやり取り。
男子も女子も、皆が必死に戦い、勝敗が決まれば、泣き、笑い、互いに礼をする。
特に印象に残った男の子の目は強く眩しかった。

姉帯(私も・・・この中に入っていけるのかな・・・。)

大きな体の小さな瞳に、深く強い光が宿った瞬間だった。そしてパソコンを閉じ、メモと電話を手にする。

この強い決心が揺らぐことはもう無かった。

そして時は流れてインターミドル本戦。

場所はインターハイが行われた会場と同じ場所だが、今回は選手としてここに立つ。

京太郎「うーん、やっぱり緊張するな。」

手足が震える。背筋が硬く、腕も何だが重い気がする。ってか重い。しかも両腕である。

京太郎「そろそろ離れて欲しい。」

みなも「えー、こんな人混みで離れたら転んじゃうよ。」

京太郎「もうそんなに人混みないから。」

咲「えっと・・・離れたら迷子になちゃうかも。」

京太郎「それは困るな。みなもと手を繋ごう。そうしよう。」

そう言って無理やり剥がした2人の手を繋がせた。

京太郎「よし、それじゃあ行ってくる。」

顔を両手で叩き、気合を入れた。

インターミドルの個人戦は二日に分けられる。

初日はいわゆる得失点。午前午後で合計半荘戦を3回ずつ。上位16が翌日のトーナメントへと出ることになる。

同日、同会場で男女共に試合が行われるため、人はかなり多かった。



安価下1
誰と出会った?
ただし、原作一年または大人組のみ。



照「なんかすごい羨ましい事があった気がする。」

菫「いいから早く牌をきれ。」

広いホールに男女入り乱れて選手たちが立っている。これから中学麻雀協会の会長から挨拶があり、それから各試合の準備が行われる。

京太郎は咲とみなものせいで入場が遅れ、立っているにはホールの最後尾。

遠くに見える壇上眼鏡の男の人が立ってマイクを手に取った。スイッチを入れ、カリカリっと引っ掻く様に音量を確認する。

そしてニヤッと笑いながら話し始めた。

会長「諸君、私は麻雀が好きだ
諸君、私は麻雀が大好きだ

東風戦が好きだ
南風戦が好きだ
西風戦が好きだ
北風戦が好きだ
半荘戦が好きだ
一荘戦が好きだ

自宅で 雀荘で
ゲーセンで ネットで
雀卓で 電動で
テーブルで 手摘みで

この地上で行われる ありとあらゆる麻雀が大好きだ

牌をならべた雀士のロンが 牌の音と共に相手の点棒を吹き飛ばすのが好きだ
空中高く放り上げられた牌を 叩きつけた音がなった時など心がおどる

雀士の操る字牌が(ry」

嬉々と話す姿に若干引き気味になり、そっとホールを抜け出そうとした。

???「はやぁ!?」

ドアを開け、外へと出ると同時に(すごく柔らかい)誰かとぶつかってしまった。

倒れそうになって、必死に伸ばされている手を慌てて取り、引き寄せる。その勢いで互いにクルッと回ってしまい、バランスを崩さない様に咄嗟に空いた手を相手の腰へとまわしてしまい、やっとピタッと止まると同時に、女性の髪が大きく靡いて、ゆっくりと帽子が落ちた。

その姿勢はまさに社交ダンスを踊る男女のペアの如く。

???「はやっ!?」///

京太郎「あ・・・えっと・・・だ、大丈夫ですか?」///

顔が近い。互いに真っ赤になりながらゆっくりと離れ、手を離した。

???「だ、大丈夫。ありがとう。」

京太郎「お怪我がなくてなに・・・よ・・・り・・・!?!?」

落ち着いて相手を見て、ハッと気がついた。気がついてしまった。女性が慌てて拾った帽子を被り直すが、後の祭りである。

京太郎「は、はは、はやr
はやり「シーッ!」

声を上げそうになった京太郎の口を慌てて手で塞いだ。

少し離れた所にある休憩所の前で2人はジュースを開けた。はやりの奢りである。

はやり「驚かせちゃってごめんね。」

京太郎「いえ、こちらこそ大声上げそうになってごめんなさい。」

貰った林檎ジュースを手に持ったまま頭を下げた。

京太郎「今日はお仕事はお休みですか?」

はやり「女子の午後からの試合に解説に呼ばれてるの。それで午前中の試合も見ておこうと思ってね。」

京太郎と同じく林檎ジュースを手にしたまま、ニコッと笑うはやり。一部では「このプロキツい」とか言われているが、流石はアイドル。笑顔は眩しい。

はやり「君はインターミドルの選手かな?」

京太郎「はい。長野県代表の須賀京太郎です。」

はやり「へぇ。須賀くんは強いんだね!」

京太郎「いや、俺なんてまだまだ弱いっすよ。」

照れながら頭をかく。それを見てはやりはもう一度微笑んだ。

はやり「本当は個人を応援する様なことはしちゃダメなんだけど、頑張ってね。それじゃ。」

そう言ってはやりは手を振り、去っていった。

京太郎から少し離れたら所で携帯電話を取り出すはやり。
履歴から、数日前に話したばかりの友人の番号へとかける。

はやり「あ、慕ちゃん!ごめんねこんな時間に。」

時差を考えれば相手側は深夜であるが、我慢ができなかった。申し訳なさよりもワクワクが上回ってしまっており、それは声だけで相手に伝わっている様だ。

はやり「うん、そう。それで、その会場でこの前慕ちゃんが言ってた金髪の子に出会っちゃったよ!面白い子だね、あの子!将来有望そうだし、イケメンだし、可愛いし、優しいし、イケメンだもん!」

顔をニヤけさせながら手を激しく上下させながら話す姿は実年齢よりかなり幼く見える。

はやり「中学生だった頃のはやり達程じゃないけど、男子の中だったら近いうちに頭角をあらわすかもねー。いやー、楽しみだな~。」

正直年齢差が最大の敵かもしれない。でもそんなの関係ないね。

喋るだけ喋って電話を切ると、高揚する気分と同じ様に軽い足取りで関係者室へとはやりは入っていった。

とりあえずここまで。

はやりんって可愛いよね!



可愛いよね?

でも大人勢なら赤土さんか愛宕監督が好きです。


館内の放送がなり、会場へと向かう。そこは広い部屋で、卓がいくつか置いてある。

京太郎(先ずは様子見・・・といきたいけど、そんな余裕はないだろうなぁ。)

指定されていた席へとつく。直ぐに相手の選手もそろった。

十代「ヨッシャ!楽しい麻雀しようぜ!」

隊長「おもしろい。ならば私が相手になろう。」

信「ごちゃごちゃうるせえな。さっさと始めようぜ。」

京太郎(今回も濃いな!?)


コンマ下1~3
合計が16以上なら二日目のトーナメントへ!
ステータス補正+5

11月にコンマが753
合計21。予選突破!


インターミドル初戦。
純粋な実力は4人とも互角だった。
東場が終わった段階で点差はほぼ互角。

十代「やっぱ楽しいな、麻雀ってさ!」

信「ヘヘッ。決勝でもまた打ち合いたな。」

隊長「悪くない。」

4人で笑い合う。

京太郎「そうだな。だが勝つのは俺だ!」

気合を込めて牌を叩きつける。

十代「ガッチャ!ロンだぜ!」

京太郎「ギャフン!?」

1戦目の最後、振り込んでしまった以外に順調に点を稼いだ京太郎。

最終戦の結果は6位。中々悪くない結果で初日を終えた。

京太郎「ヨッシャ!これで明日の準決勝へと進めたな。」

結果を見た後に、咲とみなもと合流するために廊下を歩く。その廊下の向こう側で2人が手を振るのが見えた。

咲・みなも「「おめでとう!」」

3人でハイタッチを交わす。

咲「京ちゃん流石だね!」

みなも「一番はじめが一番不安定だったね!」

京太郎「うぐっ・・・それを言うなよなぁ。」

肩を落とす京太郎を見てみなもが意地悪な顔で笑った。

咲「今日はどうしようか?まだ夜までは時間あるけど。」

京太郎「うーん、どうしようかな?」


安価下1
1ホテルでゆっくりしようかな。(咲・みなも)
2ちょっと近くを散歩するか。(臨海(ただしハオはいない。)
3おや、電話が。(白糸台(ただし淡はいない。))
4もう少し館内でゆっくりしてから戻るか。(コンマが偶数なら和。奇数なら泉。ゾロ目ならはやり。)

3おや、電話が。

京太郎「っと、悪い。電話だ。」

腕を組んで考えていた京太郎がポケットからスマートフォンを取り出す。その画面には『照さん』と表示されている。

初日の結果は、即時HPで出ているから、きっとそれだろうと思い通話に出た。




照『もしもし、私テルーさん。今部室にいるの。』

京太郎「でしょうね。それで、なんですか?」

照『む・・・。京ちゃん冷たい。』

電話の向こうでムスッと頬を膨らませる姿が安易に想像できてしまう。思わず顔を綻ばせた。

そしてなぜか電話の向こうで騒ぐ声が聞こえる。

京太郎「部活中に良いんですか?」

照『大丈夫。今は休憩中。初日無事突破おめでとう。』

その声はいつもと違い、優しく、そして心底嬉しそうな声だった。

京太郎「ありがとうございます。でも、本当の勝負は明日ですから。」

照『そうだね。落ち着いて頑張って。』

京太郎「はい。ところで後ろがかなり騒がしいんですが・・・本当に休憩中なんですか?」

照『本当・・・だったら良かったのにね。』

?『と言うわけだ。すまないな。』

どうやら会話中の電話を無理やり奪われたようで、急に通話先の声が変わった。

練習中に電話とか、この人相変わらず自由気ままだな。

京太郎「なんか、済みません本当。」

とりあえず詫びを入れる。っていうか悪いの俺か?

?「いや、こちらこそすまないな。君が悪いわけではないのに。ああ、名乗らないのは失礼だな。私は弘世菫。照と同じチームメンバーだ。」

京太郎「存じています。照さんと並んで白糸台で一年からレギュラーで試合に出てましたね。」

去年のインターハイを思い出す。その時中堅を務めていたポニーテールの女性だった筈だ。

菫「む・・・そうか。なんだか照れるな。・・・うるさいな!わかった、ちょっと待て!」

弘世菫と名乗った女性に言われ、スマートフォンのカメラを内側に設定して通話をする。

画面には女性が何人か映っていた。

照『京ちゃんヤッホー。』

菫『ったく。ちゃんと自分で出来るように操作方法を覚えろ。』

机に置いたであろうスマートフォンには、手を振る照の隣にポニーテールの菫。その後ろからチラチラと目を向けるのは眼鏡の女性と短髪でボーイッシュな女性。

京太郎「えーっと・・・改めてはじめまして。須賀京太郎です。」

照『宮永照です。』

いや、知ってるし。

軽く頭を下げた京太郎に照も深々と頭を下げていた。

京太郎「えーっと、いつも本当に照さんがお世話になってます。」

菫『ああ、やっぱり君もか。』

この短い会話でお互いが察した。

京太郎(今でもなんだなぁ。)
菫(昔からなんだなぁ。)

照『それは失礼。私はお世話する方。」

菫『ああ、そうだな。じゃあお互いに顔も見れたことだし、そろそろ練習に戻ろうか。』

照『!?』

??『それじゃあ先輩、続きお願いします。』

照『!?』

??『お茶の用意も出来てます。』

照『!?』

おそらく後輩であろう2人が後ろから照の両腕を掴む。驚き、助けを求めてこちらを見る照。

京太郎「練習頑張ってくださいね。それじゃあ失礼します。」

照『!?』

にこやかに照へとエールを送ってスマートフォンを通話を切った。

相変わらずの姿で安心すると同時に、気分がだいぶ楽になった気がする。ホッとした良い気分でホテルへと戻った。

そして翌日、準決勝。

コンマ
京太郎 下1 ステータス補正+3 照との電話 +1
下2~4 モブ

コンマが最大なら決勝へ!

京太郎 3+3+1=7
7
1
2

同点だけど最大値だから決勝進出!


準決勝の部屋へと向かう。ここで一位になれば午後からの決勝戦だ。

京太郎(ヤベェ・・・緊張が昨日の比じゃねぇよ・・・。)

その背中をバチンと一発叩かれ、振り返る。

みなもが手をひらひらさせ微笑む。
咲が両手をグッと握って微笑む。

京太郎(まぁ・・・成るように成るか。)

2人に笑顔で親指を立てて廊下を進んでいった。

準決勝の会場へと入る。そこにはすでに1人立っていた。

創真「お、遅かったな。誰も来ないからどうしようかと思ったぜ。」

ハチマキをした男がヘラヘラと笑いかけて着た。そのまま隣に立ち肩を叩いてくる。

京太郎「お、おう。えらい軽いな。」

創真「せっかくなら楽しくやらねーともったいねーじゃん。」

笑いながら話す。だがその目は真剣そのものだった。

創真「もっとも、負ける気は無いぜ。」

隊長「フ・・・面白い。ならば私が相手をしよう。」

声に2人が振り返る。そこには昨日の初戦に京太郎と打った選手の1人が歩いてきていた。
そのすぐ後ろから慌てるように1人、走ってくる。

圭一「っと。俺が最後か、なんとか間に合ったな。」

4人が席に着く。すぐさま試合は始まった。
牌を開けると、手牌は良くも悪くもない。

京太郎(先ずは様子見だな。おそらく実力は五分五分だろうし、親番までは温存だ。)

隊長(起家か。先制できれば良いのだが・・・。)

創真(さてと・・・。どう料理すっかな?)

圭一(クールになれ。焦ればミスる。)

4人の思惑は様々、巡は進む。

隊長「リーチ。」

牌を横にし、点棒を置く。周りの気配が変わった。

京太郎(むぅ・・・手牌は悪く無いけど、追いつけねぇ。)

チラッと他の選手を見る。何と無く感じる気配は皆同じ。ならば連荘を躱すべきか。
河を見るが、振り込める牌はなさそうだ。

京太郎(南無三・・・。)

とりあえず安牌を切る。

隊長(一発ならず・・・か。)

即牌を切る。そして再度京太郎が牌を取る。

京太郎(・・・仕方ない。)

僅かだが悩み、チラッと目線を向けて牌を切る。

圭一「よっしゃ、ロン2000!」

予想通り低めの点にホッと安堵する。

隊長(まさか、そこまで読んでいたというのか!)

京太郎の表情を見て若干驚き、笑みがこぼれた。

隊長(面白い。)

京太郎の親番となり、目を閉じ大きく深呼吸をする。すぐに水面が広がり、波紋が5つ。

京太郎(少し遅いな。でも、上がれる。)

スッと躊躇なく牌を切る。そして予想通りの5巡目。

京太郎「ツモ。1300オール。」

創真「おおっ!?はやいな。」

京太郎「今はまだ、速さが売りなんでね。ドンドン行くぜ一本場!」

点棒を置き、再度深く深呼吸。今度は4つ。

そして4巡目。しかしー

創真「そんじゃあこっちも速攻でポン!」

京太郎(ゲッ・・・。)

京太郎の順が飛ばされた。本来引くはずだった牌が対面にひかれてしまう。悟られない表に目線は送らないが困ったことになってしまった。

そしてやはり、そのまま流局。不幸中の幸いは誰にも上がられなかった事だろう。

京太郎(うーむ・・・焦ったかな。まぁ、しょうがない。切り替えていこう。)

隊長(実力は皆五分五分か・・・ならば私が勝つ!)

創真(さて・・・。どうすっかな・・・。)

圭一(お、落ち着け。ここで負けたら罰ゲームだ!)

そしてオーラス。

京太郎「ローン!3900!リーチ棒一本分勝った!」

圭一「アアアアッウッディ!!!」

互いに思わず声が出てしまった。結果は宣言通り、2位とはリーチ棒一本分の1000点、京太郎が隊長を上回った。

隊長「笑わせる・・・偽物は私の方だったか。」

立ち上がり、微笑み手を伸ばす。京太郎はそれを笑顔で握り返した。

創真「負けたっていう経験は得た・・・。次は俺が勝つ!」

こちらも立ち上がり、互いに伸ばした手を握り合った。

そしてもう1人は何処からか現れた笑顔の女性数名に引きずられて部屋を出た。

京太郎が部屋を出る。少し歩いた所で直ぐに咲とみなもが待っていた。

咲「まさか決勝まで行っちゃうなんて、凄いね!」

みなも「あの京ちゃんも立派になったねぇ。」

笑顔で喜ぶ咲。その隣でハンカチを目元に当てて泣き真似をするみなみにチョップをかましながら京太郎も微笑んだ。

京太郎「正直俺もここまで来れるなんて思ってなかったからなぁ。」

嬉しさと感慨深いさで既に泣きそうである。

安価下1~3でコンマが高いもの。
原作1年組または原作大人組または臨海関係者から1人。


ネリーと咏か

>>292 残念、一番右側の値なんで泉。
でもせっかく2桁の数が同じなんでおまけ。


京太郎が準決勝を終えた時とほぼ同刻。

先に女子の準決勝の解説を終えた三尋木咏は、解説の部屋を出て廊下を歩いていた。
直ぐ隣をマネージャーの女性が歩く。

咏(今年の女子はあんまオカルトチックなのは、いねーんだよなぁ。)

左手の扇を口元に広げ、欠伸を噛み殺す様を隠す。去年、一昨年と、中々な強者を見ているぶん、余計に今年のインターミドルが退屈に感じてしまった。

咏(・・・とか思った矢先、こんなのに出会っちまうとか、意味わかんねー。)

関係者以外立ち入り禁止の廊下からオープンの廊下の境目。そこに立つのはニコッと微笑む1人の少女。

ネリー「三尋木プロだね。ネリーと一局打ってくれないかな?」

マネージャー「んー、三尋木プロのファンの子かな?残念だけど、そうやっていきなり来られてもー。」

咏「いいぜぃ。ただし、東風戦のみな。」

マネージャー「ちょ、三尋木さん!?」

突然の申し出になんの躊躇もなく、二つ返事で答えた咏に驚くマネージャーとネリー。そも2人を見てヘラヘラと咏が扇を振った。

咏「そんじゃあお嬢ちゃん、こっちおいで。」

マネージャー「ちょ、ちょっと三尋木さん!?」

クルッと踵を返し、関係者以外立ち入り禁止の部屋へとネリーを招き入れようとする咏にマネージャーが慌てた。

咏「んー?時間はあるし大丈夫でしょ。知らんけど。」

右手に持ち替えた扇でマネージャーの頭を軽くペシっと叩くと、左手でネリーを手招きした。そのままネリーは呼ばれるままに部屋へと入る。
そこには全自動卓が一台。そこにスッと咏が座る。大きく溜息をついたマネージャーが、しどろもどろしているスタッフを1人呼び、手を合わせて頭を下げていた。そのまま2人は咏の左右に座る。

咏「ほら、お嬢ちゃん。時間はあまりないんだ。起家は私でチョチョイと始めようじゃないか。」

言うと同時に扇を左に持ち替える。瞬間、卓周辺の温度が跳ね上がった気がした。

ゾクッとするが、それと同等の高揚感でニヤッとしたネリーは咏の対面へと座った。

ネリー(調整しておいてよかった。今回は一局目と四局目。そして最大は四局目!そこまで行けば!)

牌が開くと同時に運気が流れ込み、両腕を広げて天へと高々と登る。

咏(これは・・・禍福の操作・・・かな?一曲目から図太い力が流れてるね。でも・・・。)

咏にも、ネリーに負けず劣らず運気が集まった。それは天をも焼き尽くさんとする業火の柱。

そして数巡。

咏・ネリー「「ロン。」」

スタッフが切った牌で同時に2人が声をあげた。

咏「っと、頭ハネ決めてなかったね。まあいいや、優先順位的のも私だし、どっちにしても飛び終了だしね。」

咏が笑いながら牌を倒す。その手配は萬子のみ。ドラも含めて三倍満だ。

ネリー「・・・。」

無言ででネリーが牌を倒す。その手牌はハネ満だった。

咏「あと一手、早ければまだまだ続いたかもしれないが、約束通りこれでおしまい。どうだったかいお嬢ちゃん?」

ニヤッとする咏に、膝に手を置いて俯くネリー。その手は僅かに震えていた。

マネージャー「ちょ、三尋木さん!?さすがにこれは酷いんじゃないですか!?」

ヒソヒソと咏へと寄ったマネージャーがしどろもどろになりながらネリーを見る。

ネリー「ひとつ、教えて欲しいな・・・。今のネリーじゃ・・・宮永照には勝てない?」

俯いたまま、弱々しくたずねる。そのネリーの頭を咏が扇をで軽く叩いた。叩かれたネリーが顔を上げると、隣には右手で扇をヒラヒラさせる咏が笑顔で立っていた。

咏「可能性はゼロじゃない。寧ろ高い方だ。宮永照を狙ってるなら、お前さん、今は高1か中3のどっちかだろう?あと一年、運以外にも鍛えるんだね。」

ネリー「運以外・・・?」

咏「そ。あれの相手なら火力よりも速さだ。正直、あれが相手じゃあ、私は相性が最悪。だからこそ、私に手も足も出なくても、お嬢ちゃんにはまだまだ可能性があるって事さ。」

咏「さ、用が済んだらここは関係者以外立ち入り禁止。サッサと出た方がいんじゃないかなー?知らんけど。」

咏が扇を開き、パタパタとすると、スタッフがネリーを促し、扉の方へと誘導した。
扉の前でネリーが足を止め振り返る。その瞳には既に新たな炎が宿っていた。

ネリー「来年、楽しみにしててね。きっと面白いものが観れるはずだから。」

咏「おうおう、期待はせずに楽しみにしてるよ、お嬢ちゃん。」

パタパタと扇を振り、ネリーを見送った。そして扉が閉まると同時に咏は大きく息を吐いた。

咏(フフフ・・・中々生きのいいお嬢ちゃんだ。こりゃあ来年のインターハイは本当にどうなるかわかんねー。)

書き溜めはここまで。
特に京太郎との絡みはなし。故に好感度も変化なし。

決勝までは少し時間がある。休憩所で3人で話をしていた。

京太郎「それじゃあ、ちょっと飲み物買ってくるわ。」

みなも「あ、じゃあ私オレンジジュース。」

椅子から立ち上がった京太郎にみなもが笑顔で手を挙げた。

京太郎「了解。咲は?」

咲「え、悪いよ。私が買ってくるよ。」

京太郎「いや、お前は迷子になるからおとなしく待ってろ。な?」

立ち上がった京太郎に続いて立とうとする咲の肩を軽く押さえて座らせた。
ちょっとだけ驚いた顔をしたとに頬を膨らませる。

咲「もー、そんな毎回迷子にはならないよ!・・・多分。」

京太郎「その多分が怖いんだっつーの。大人しく待ってろよ。」

そう言って京太郎は親指を立てて歩いて行った。

そのまま少し歩いてふと気付く。

京太郎(咲の飲み物何がいいか聞いてねぇ。まぁ、適当でいっか。)

財布の小銭を確認する。そしてたどり着いた自動販売機の所で、1人の少女がため息をついていた。

京太郎(なんか幸薄そうな気配が・・・。)

なんとなく不憫な気がしたので声をかけてみた。

京太郎「あのー・・・。」

ーーーーー

二条泉はやや暗い表情で廊下を歩いていた。
前日の予選は結果3位。運が悪かったなりにしっかりと上がった結果である。

泉(今日の手牌は悪くはなかったんやけどなぁ・・・。)

準決勝。前日の1位と同卓であったが、上がった回数は同じ。僅かに点が及ばず、そのまま敗退となってしまった。

泉(先輩方に合わす顔がないなぁ。)

小さくため息を吐きながら自動販売機の前で小さな小銭入れを開く。

お目当のペットボトルのジュースを買おうとするが、ここで手を止めた。

泉(小銭が足らん・・・。お札は崩したくないし・・・つくづく運がないなぁ。)

再度、ため息を吐いてしまった。財布の方からお札を出そうか思案する。

???「あのー・・・。」

後ろから声をかけられ振り返ると、背の高い金髪がこちらを見下ろしていた。

泉「ピャ!?」

ーーーーー

?「ピャ!?」

声をかけられた少女はへんな声を上げで飛び上がった。こちらを見て怯え出す。

?「ご、ごご、ごめんなさい!え、えっと、小銭しかないです!財布もないんで、今本当にジュース一本分もないんでぇ!」

涙目になりながら小銭入れを開いてみせる姿に、京太郎の方も慌ててしまった。

京太郎「いやいやいや!!カツアゲとかじゃないからね!?普通に自販機に用があって来ただけだから!?」

?「へ?あ、そ、そうですか。なんかすんません。」///

涙目のまま顔を赤らめ一歩横にズレて前を開けた。

ホッと胸を撫で下ろした京太郎がお札を入れる。

京太郎「で、どれが欲しいの?」

京太郎の問いに少女は首をかしげた。

京太郎「小銭が足りなくて困ってたんだろ?ついでだから奢るよ。どれ?」

?「え、イヤイヤそんな申し訳ないですって!」

京太郎「いいからいいから。小銭ないんだろ?友達の分も買うから、一本ぐらい増えたってそんな変わんないし。」

必死に手を振る少女に微笑みながら、先にみなものオレンジジュースと咲の分も合わせてリンゴジュースを二本買った。

?「そ、それじゃあ。」

おずおずしながら、少女はペットボトルのジュースのボタンを押した。

京太郎「それじゃあ失礼。」

?「あ、今度あったらお金お返しします!ありがとうございました。」

お釣りを財布にしまい、ジュースを三本手に持って少女に軽く手を挙げると、少女は深々と頭を下げて京太郎とは逆の方へ歩いて行った。

現状の好感度

照7(オカルト)【好意】
咲?(オカルト)【???】
みなも?(オカルト)【???】

アレク5 (凡庸)【好意的】「なかなか良い子ね。」
メグ5(攻撃)【普通】「今後にキタイでスネ。」
智葉4(凡庸)【普通】「少々侮っていた。すまない。」

宥5(防御)【普通】「なんだか不思議な人たちだったなぁ。」
露子5(万能)【興味】「きっと強くなれるわ。」

美穂子6(防御)【好意的】「また会えるかしら?」

豊音6(オカルト)【尊敬】「すごいよー。憧れるよー。」

菫5(凡庸)【普通】「お互いに苦労してるんだな。」
尭深4(凡庸)【知ってるだけ】「宮永先輩の彼氏?」
誠子4(攻撃)【知ってるだけ】「先輩の友人かな。」

泉7(凡庸)【感謝】「あ、名前聞くの忘れてもうた!」

安価下1
男子決勝の解説はだーれだ?

ついでに決勝の結果。
コンマ
京太郎 下1 ステータス補正+1
下2~3モブ
最大なら優勝。

妖怪1(人)足りない・・・。申し訳ない。
京太郎1+1=2
8
9
6
結果 ぼろ負け。今までが良すぎたんだよ。


ジュースを両手に、みなもと咲の所へと戻ってきた。

京太郎「ほい、お待たせ。」

2人にジュースを渡し、椅子に座りながら林檎ジュースを開ける。

??「お、いたいた!長野の奴!」

通路の方からこちらに向かってくる男の子がいた。それは昨日の初戦で戦った奴だった。

京太郎「えっと、昨日の初戦の。」

十代「ああ!俺は遊城十代。先ずは決勝進出おめでとう。俺は残念だけど負けちまった。」

少し残念そうに微笑む。だがすぐに表情を厳しくする。

十代「1位の奴は、去年の優勝者。それで、おそらくお前と同じでなんか持ってる奴だ。」

十代の言葉に京太郎の手が止まった。

京太郎「なんかって・・・。」

十代「お前もなんかの能力持ちだろ?俺、そういうの何となくわかるんだ。」

腰に手を当てニッっと笑う十代。そして笑顔にまま拳を差し出す。

十代「あまり色々話すのは不公平だからな。後は自力で頑張れよ。」

京太郎「ああ。」

立ち上がり、京太郎も笑顔で拳を差し出し、互いにぶつけ合った。
同時に館内に放送が鳴り響く。決勝戦の案内だ。

京太郎「よし、行くか!」

みなも「頑張って!」
咲「京ちゃん、ファイトだよ!」

そして対局室へと入る。そこには既に1人。

遊戯「やっと1人目か。待ってたぜ。」

京太郎(・・・なるほど、これは強いな。)

視線が交差すると同時に、互いに何かを感じ取った。そしてやはり、互いにニヤッとする。

遊戯「フッ・・・楽しい闘牌(デュエル)になりそうだぜ!」

解説室

エリ「ただいまより、男子インターミドル決勝戦が始まります。実況は私、針生エリ。解説は三尋木プロでお送りします。」

咏「はいはーい。よろしくねー。」

いつも通りにヘラヘラ笑いながら右手の扇子を適当に振る。

エリ「選手は全員席に着きました。東一局が始まります。」

エリが言うと同時に対局室全体の明かりが消え、中央の卓を照らす。

エリ「三尋木プロ、この対局での注目点はどこでしょう?」

咏「さー、わっかんねー。」

相変わらずの態度に若干イラっとしながらもとりあえず卓を見る。

対局室

京太郎(昨日ほどの連戦ではないけど、消耗はしてるからな・・・。先ずは先制!)

目を閉じ大きく深呼吸。広がる水面に波紋は3つ。そして牌を起こす。

京太郎(よし、順調。今回は全力で仕掛ける!)

京太郎「リーチ。」

2巡目。京太郎が立直をかける。わずか2巡でのリーチに、周りは僅かに驚かされた。

解説室

エリ「須賀選手速い!わずか2巡でのリーチです!」

咏「相変わらず速いねー。」

エリ「相変わらず?」

咏の言葉にエリが首を傾げながらたずねた。咏が楽しそうに笑いながら扇子をふる。

咏「この坊や、昨日の予選でも1番速い時は3巡目でツモ上がりしてたんだよねぇ。もっとも、リーチをかけるのは今回が初めてっぽいんだけど。」

咏が解説をしている中で京太郎が牌を引く。そしてすぐに歓声が上がった。

対局室

京太郎が牌をツモり、それを叩きつけた。

京太郎「ツモ。立直、一発、門前自摸、ドラ1で2000、3900!」

遊戯「フッ・・・やるじゃないか。面白くなってきたぜ。」

京太郎「速さが売りなんでね。次も飛ばして行くぜ。」

視線が交わり、火花を散らす。そして東2局。遊戯の親番である。

遊戯「行くぜ、俺のターン!そしてダブルリーチ!」

モブ1・2・京「「「!?」」」

解説室

エリ「なんと!ここでチャンピオン、ダブル立直です!」

咏「こっちも本気で来たね。去年の決勝でも、ダブル立直で自摸上がりをしてたんだよね。」

咏が扇子を開き、ニヤッとする。それを見てエリが驚き、手元の資料から去年の結果を引っ張り出す。

エリ「まさか、そんな偶然が!?」

咏「ドラも乗らないし、役もダブリーのみ。でも、まるで最初の手牌を積み込みしたかのように、一通り揃っている。」

エリ「そんなオカルト、あり得ません!」

咏「いや知らんし。もっとも、確実に上がれる訳では無いんだし、まだまだ未熟なんじゃね?知らんけど。」

対局室

数巡が経過。だがまだチャンピオンは上がれていない。

京太郎(やべぇな・・・。)

河を見ながら少し考える。

京太郎(牌の予測ができない・・・。これはかなり疲れるけど・・・南無三!)

目を閉じ、息が止まる。深く、深く・・・深淵へと潜る。

暗闇の中にいくつかの牌が浮かび見える。

京太郎(ッ・・・!)

大きく呼吸を乱し、傾く体を支えるように椅子の手すりに両腕をつく。

京太郎(見えた・・・これで躱せる。)

水面に反転して写るは二筒と五筒。京太郎の手元には二筒が3つ。

そして自摸った牌は二筒。

京太郎「カン!」

解説室

エリ「なッ・・・!?」
咏「おぉ!」

自摸った牌をすかさずカンする京太郎に、思わず2人は声をあげた。

エリ「なんと須賀選手、引いた二筒をノータイムで鳴くことで振り込みを回避!」

咏「まるで相手の上がり牌がわかったみたいだね。」

エリ「・・・まさか相手の手牌が見えていると?」

咏「うーん、まだわかんねー。」

対局室

遊戯(かわされた・・・?偶然か必然か・・・。次の局でわかるか。)

だがまだ上がるチャンスはある。頭を切り替え、牌を自摸るがそれは上がり牌では無い。

京太郎(このプレッシャーは不味いな・・・なんとかこの場を流すか・・・。)

疲労で思考が鈍る。鈍った頭で必死に考え、牌を切った。

モブ「ロン!」

京太郎(クッ・・・予想より高い!)

解説室

エリ「先ほど見事な回避を見せた須賀選手、今度は振り込んでしまったー!」

咏「わざとじゃねーの?」

エリ「わざと?なんのために?」

鋭い目つきの咏にエリが首を傾げた。

咏「チャンピオンがかけてくるプレッシャーを嫌がったんだろ。ただ、思ったよりも痛かったんじゃないかな。」

咏(恐らく、精神的にかなり疲労しているね・・・。単純に長くは持たないのか、一回一回の消耗がデカイんだろうな。)

咏「これが吉と出るか凶と出るか・・・。」

対局室

僅かに呼吸が乱れる京太郎。咏の予想通り、大分精神力が削られていた。

京太郎(でも、これで俺の親番だ・・・なんとかここで稼がないと・・・。)

目を閉じ、大きく深呼吸。水面は広がる。
だが一度乱れた呼吸は安定しない。水面が騒めく。だがその中に歪だが波紋が4つ。

京太郎(・・・ギリギリだな。)

目を開き、牌を起こす。ある程度の牌は揃っているが、それを見て歯噛みする。

京太郎(クッ・・・やっぱり足りない。)

仮に最短で手が揃っても、4巡目では上がれない。

その様を見てチャンピオンがニヤリとした。

遊戯「これで確信した。この試合に南場は来ない。」

解説室

エリ「こ、これはなんということでしょうか!?」

咏(自身の力をひたすら手牌のみに集中したか・・・。恐らくこの三局に全てをかけて来たな。)

チャンピオンの手牌にエリが驚き、咏が表情を厳しくする。

その手牌は

「十三面待」

即ち



遊戯「ロン。」

ライジング・サン
国士無双十三面待

解説室

エリ「こ、国士無双・十三面待!なんと、インターミドル決勝は東三局で決着ー!!!」

咏(結果だけを見れば圧倒的だけど、実際は武藤遊戯と須賀京太郎の接戦か・・・。男子にしては中々面白い対局だったかね。)

声を上げるエリの隣で咏は小さく微笑み、両手で扇子を静かに畳んだ。

書溜めはここまで。

色々好き勝手にやったけど、反省はしてない。
このチャンピオンは以降出て来ません。

安価下1~3でコンマが一番高かったもの
原作キャラで男子インターミドルの結果を見てた人。
ただし、泉、和、咏等インターミドルに直接関わっている人物は不可。

コンマ4で淡と豊音


大星淡は麻雀が大好き『だった』。

きっかけは小学校の時。テレビで見たのが始まりだった。すぐに頭角を現した淡いは楽しく麻雀を打っていた。

だが、ある時気がついてしまう。

楽しいのは『自分だけ』で相手はいつもの辛そうな顔をしている。それどころか、二度と牌を手にしなくなった子もいた。

だから大会には一度も出たことがない。それどころか、最近は牌すら握らなくなっていた。

そして中学校最後の夏。1つ目の転機を迎える。

二階の自室でベッドの上で仰向けになり、漫画を読む。そろそろ腕が怠くなり、向きを変えようと考えたところで母に呼ばれた。

淡母「テレビで大会やってるわよ。見ないの?」

淡「ん~?じゃあチョットだけ見よっかな?」

母は、麻雀への興味が薄くなった淡を気にかけ、こうやって声をかけてくれる。それをわかっている淡は、気が向いた時位はこうやって大会を見たりしている。
だが、それでも牌を握ることはなかった。

冷蔵庫にあったパックのジュースをコップに入れてテレビへと向く。そこに映るのはインターミドルの女子決勝戦。

淡(ふーん、やっぱり皆んなその程度なんだ・・・。)

去年、一昨年の大会を見ていない淡にとっては、中学高校のレベルはハッキリ言って低く感じる。事実、淡の能力は並みのプロに匹敵するかもしれない。

淡(ちょっと前は、見てるだけでもワクワク出来たのに・・・なんでかなぁ・・・。)

小さくため息を吐く。試合は長野県の代表が優勝した。そしてそのまま映像は男子の決勝へと変わる。

東一局。

金髪の男の子が牌を起こすと同時に淡に何か不思議な感覚がおとずれた。

淡(あれ・・・?)

首をかしげる。そしてそのまま二局目。チャンピオンがダブル立直をかけた。また何かを感じる。

淡(あ、こいつ、私と似てるな・・・。)

そして数巡。

淡(振り込むかな・・・?)

最初に何かを感じた金髪の子が椅子に両手を着く。そして牌を引いた瞬間、淡は驚き、両手で机を叩いて立ち上がってしまった。

???『カン!』

淡(!?)

驚き目を見開いた。そして笑みがこぼれる。

淡(間違いない・・・こいつだったら・・・!)

突然立ち上がった淡は、隣で驚いている母へと輝く目でたずねた。

淡「お母さん、麻雀が強い高校ってどこ?」

淡母「え・・・?うーん、全国レベルだった白糸台高校?」

淡「私そこ受けるね!」

淡母「・・・はぁ!?」

淡(私みたいに何か強い力を持ってるんなら、きっと強い高校に行くはず・・・。)

輝く笑顔でテレビ画面へと目を戻す。
結果はチャンピオンの連覇。だが淡が見ているのは負けた方の金髪の男の子。
画面には点と名前が表示される。

淡(須賀京太郎・・・。こいつならきっと、私ともちゃんと楽しく打ってくれるはず!)

後日、白糸台での二度目の転機により、この時の願いとは別の形で淡は麻雀を楽しめるようになるのだが、それはまた別のお話。

宮守高校

夏休み中の校舎の一室。姉帯豊音はパソコンで動画を見ていた。それはインターミドルのライブ映像。

そこに2人の女性が入ってくる。

?「やっぱりトヨネか。今日もはやいね。」

お団子頭の女の子が鞄を椅子に置きながら、豊音に笑顔で声をかけた。

豊音「あ、塞に胡桃。いらっしゃ~い。」

にこーっと微笑みながら振り返る。胡桃と呼ばれた小さな女の子が椅子を引っ張り、チョコンと豊音の隣に座ってパソコンを覗き込んだ。

胡桃「なになに?これって今やってるの?」

豊音「そうだよ。インターミドルの決勝戦!本当は会場まで見に行きたかったんだけどねー。」

ニコニコしながら映像を見ている豊音。それを見た塞と呼ばれた女性も後ろからパソコンを覗き込む。

塞「へぇ。インターミドルって事は、この中から来年私達と戦う子がいるかもしれないね。」

そして映像が男子の決勝戦へと変わる。すると塞と胡桃はパソコンを離れ、卓へと向かう。

胡桃「あれ?トヨネ男子の方も見るの?」

豊音「うん!チョット気になる子がいるんだー。」

先ほどと同様にニコニコしながらパソコンを見ている豊音の姿に、塞と胡桃が驚き顔を見合わせた。そこへ新たに扉が開き、女性が3人入ってきた。

?「こんにちはー。お荷物お届けに参りましたー。」

?????「チワー。」

??「・・・だる。」

塞「あ、葵。いつものありがとう。ほらシロ、ちゃんと自分で歩く!」

葵と呼ばれた髪の長い女性の背中から白銀の女性を塞が引き剥がし卓へと座らせた。

葵「余裕余裕。ってあれ?珍しくトヨネさんが卓についてないのね。私着いていい?」

塞「あ、うん・・・良いと思うけど・・・。」

胡桃「なんか気になる男の子がいるんだって!」

3人「「「!?」」」

金髪の外国人の子が持っていたイラストボードにササっと絵を描き、パッと見せる。

そこには両目をハートにして、幸せそうな少女の出が一枚。

塞「イヤイヤ・・・まさか・・・。」

チラッと豊音に目を向ける。やはりニコニコしているが、普段麻雀を打っている時と同じ様な表情だ。

胡桃「恋愛感情じゃない感じ?」

シロ「気になるけど・・・。」

葵「気にしてもしょうがないし、とりあえずこっちはこっちで打ちましょうか。」

塞「・・・そうだね。」

そう言って卓についていない3人がジャンケンを始めた。

豊音(須賀くん・・・負けちゃったか・・・きっとちょー悔しいんだろうなぁ・・・。)

書溜めはここまで。
とりあえず淡がインターミドルに出なかった理由を補完。
そんで豊音の転入が早まり、なぜか宇夫方葵が麻雀部に入部。

どうしてこうなった?

おつー
宮守スレでその存在を認識したなあ<宇夫方葵

>>343 (・∀・)人(・∀・)ナカーマ

椅子の背もたれに体重をかけ、天を仰ぐ。部屋全体の明かりが灯り、眩しさに目を細めた。

京太郎(・・・負けちまったかぁ。)

本音を言うと、負けたら泣くかもと思っていたが、意外な事にすんなりと受け入れられた。

遊戯「京太郎って言ったよな。中々楽しい闘牌だったぜ。」

京太郎「そうだな。ありがとう。」

差し出された手をゆっくりだが立ち上がり、笑顔で握り返した。

インタビューがあると言う事でその場にチャンピオンを残し、部屋を出る。

疲労からか、足取りが重い。

京太郎(あ、ヤバイかも。)

廊下に出てすぐあたりで視界がボヤけた。少しよろける。壁に手を使うと伸ばした手を誰かが掴み、体を支えられた。

アレク「大丈夫かい?」

京太郎「だ、大丈夫です。ありがとうございます。」

支えてくれたアレクサンドラに礼を言い、立ち上がった。それを見てアレクサンドラも微笑む。

アレク「良い試合だったよ。結果としては4位でも、これなら最上級の条件で推薦できる。」

そう言って差し出されたのは臨海高校の願書と封筒。

アレク「返事は直ぐじゃなくて良いから。インターハイを見ながらじっくり考えて欲しい。」

そう言って歩いて言った。途中で足を止め、振り返る。

アレク「たとえ君が違う高校を選んでも、入学するまではちゃんと指導を続けるから、安心してね。」

片手を振りながら微笑み、今度こそ本当に去っていった。

廊下を抜けて直ぐ。そこには咲とみなもが待っていた。

咲「残念だったね・・・。」

みなも「実力は負けてなかったんだけどね。」

悲しそうな顔をする咲と弱々しい笑顔のみなも。そんな2人を撫でながら京太郎は笑った。

京太郎「初めての大会で決勝まで行けたんだ。悔しくないわけじゃ無いけど充分だろ。」



安価
1 咏「ちょいといいかい?」
2 京太郎「あ、電話だ。」(テルーさん)
3 ネリー「やぁ、須賀。」
4 ハオ「失礼。少しいいですか?」

安価は下1でいいのかな?
2で

>>348 下1ですね。前回といい、今回といいミスが多いorz

京太郎「あ、電話だ。」

ポケットから取り出したスマートフォン。そこに表示された名前は『照さん』。

京太郎「はい。」

照『あ・・・えっと・・・。』

少し悲しそうで、弱々しく照が声を漏らす。
思わずクスリと笑ってしまった。

京太郎「今日は部活中じゃないんですか?」

照『今日は大丈夫。本当に休憩中。・・・お疲れ様、京ちゃん。』

京太郎「ありがとうございます。」

照の優しさを受け、それに礼を言う。今回は電話の向こうも静かなようで、本当に休憩中なのだろう。

照「やっぱり悔しかった?」

京太郎『悔しく無いと言えば、嘘になるかな。でも、出せる力は出し惜しみなく出したんで、満足です。』

京太郎の答えに、顔を綻ばせる。

照「よかった・・・。それじゃあ次は私の番。」

京太郎『はい。インターハイ、応援してます。』

照「うん、頑張る。」

短い、僅かなやりとり。でも、お互いがちゃんと本音で話せたのがわかった。だから大丈夫。

最初よりも元気になった声で照が答え、電話を切った。そしてスッと椅子から立ち上がる。

菫「ん?もう良いのか?」

髪を解いた状態の菫がお茶の入ったコップを手にしたまま照へと向き直る。

照「ん・・・。次は私達の番だから。」

菫「そうか。そうだな、では早速再開しよう。」

珍しくいつも以上のやる気を見せる照に、菫が微笑んだ。

後日。インターハイ。

咲、みなも、そして京太郎の応援の中、団体戦は白糸が優勝を飾った。そして個人戦。決勝の卓に座るには白糸台高校2年、宮永照。

智葉(これがチャンピオン宮永照・・・。やはり強いな。)

湯佐(あー・・・こりゃ無理だ。)

憩(あ、あはは・・・高校生の先輩ってすごいなーぁ。)カタカタ

照「ツモ。6000オール。ありがとうございました。」

この瞬間、宮永照の連覇が決まった。


安価
下1~3コンマが高いもの
会場でだれに出会った?
ただし、現段階でインハイ会場にいる可能性がある人物のみ。
多少無理な人物でも理由をこじつければ可。

例1
池田 キャプテンの付添で
例2
豊音 トシさんに連れられて

あ、ちなみに照とか咲も可。

咏たん出番多すぎやん。しかもコンマが77。
あと今更「針生えり」やん。なぜカタカナにしてたんだろうorz


個人戦決勝の開始前。

咏「いやー、休めて良かったねぃ。」

インターハイ会場にある、関係者限定の少し広いフロアでカップを口に運ぶ。

えり「うちの局でも決勝戦やりたかったですけどね。」

咏「こうやって見るのも私は良いと思うよ。知らんけど。」

相変わらずヘラヘラ笑う。2人の前の大きなテレビ画面に、個人戦決勝へと向かう選手が1人ずつ写る。そして白糸台高校、宮永照が映し出された。

えり「そういえば、三尋木さんは宮永照と打った事があるんですよね。」

咏「んー?去年の冬だったっけ?」

えり「いや、知りませんよ。」

右手の扇を眉間に当てて笑いながら首をかしげる咏にイラっとする。
小さく息を吐き、気を取り直して咏へと向き直る。

えり「正直なところ、あのチャンピオン、宮永照はどれ程の強さなんでしょう。」

えりの問いに、咏が動きを止めた。
そしてゆっくり手にしていたカップと扇を机に置く。

咏「強いよ、ハッキリ言ってね。おそらく、そこらの三流プロより強いんじゃないかな。」

珍しく真顔な咏の姿と発言に、えりは驚き息を呑む。

咏「!・・・そういえばあの時の金髪坊やか!」

えり「? 金髪坊や?」

咏「っと、いやいやなんでもないよー。」

適当に扇を振って笑いながら答えた。そしておもむろに立ち上がる。

咏「ちょいと失礼。」

右手の扇を振りながら立ち上がり歩いて行く咏を困惑顔でえりが見送った。

咏(思い出した。あの時、隣にいた金髪坊やは須賀京太郎だ!インターハイチャンピオンとインターミドル4位が知り合いってのも驚きだけど。)

ニヤニヤしながら廊下を歩く。そしてこういう時の咏の運と勘はとてつもなく強くなる。

咏(どうせならその腕前を直接見てみたくなるってのが雀士の性なんじゃね?知らんけど。)

共用のエリアに入る。かなり目立つ形の咏だが、この時は殆どの視線が個人戦決勝へと向いている為気付かれない。そして観覧席への入り口へと来たところで足を止めた。1人の少女の手を引き小走りで走る金髪少年。

咏「やっぱり居たね。チョイと良いかい?須賀京太郎。」

声をかけられた少年が足を止めた。同時に驚愕する。

京太郎「み、みみ、三尋木プロぉ!?」

観覧席で席につくみなもを待たせ、女子トイレで待つ京太郎。

咲「お待たせ。」

京太郎「おう。」

咲が出て来たところで放送がなった。決勝戦が始まる。

京太郎「おっと、ギリギリか。少し急ごうぜ。」

そう言って咲の手を取った。

咲「え、あ、うん。」///

頬を少し赤くしながら廊下を小走りで走る。

?「やっぱり居たね。チョイと良いかい?須賀京太郎。」

観覧席への入り口へと来たところで声をかけられた。足を止めて振り返る。同時に驚愕した。

京太郎「み、みみ、三尋木プロぉ!?」

何故にこんな人がここにいる?そして何故自分を知っている?っというかなんで呼び止められた?



安価下1~3でコンマが最も低かったもの。
京太郎と共に三尋木プロの生贄になる人。大人勢も高校生も可。
ただし、現段階でインハイ会場にいる可能性がある人物のみで、照、智葉、憩、ネリーは不可。

多少無理な人物でも理由をこじつければ可。
例1
池田 キャプテンの付添で
例2
豊音 トシさんに連れられて

あけましておめでとうございます。新年も不規則ですが細々やっていきたいと思います。よろしくお願いします。

生贄は、はやりん。・・・生贄になるのか?


咏「突然ですまんねぃ。そちらの子は彼女さんかい?」

京太郎「え、いやいや。ただのお隣さんで痛いって!足踏むなっての!」

咏は痛がる京太郎の姿を見ながらニヤニヤする。隣の少女からも何かを感じたからだ。

咏「せっかくだからこっち来るかい?観覧席よりも良い部屋で見れるよ。」

咏がクイっと扇で後ろを指す。それに驚き、咲と目を合わせる。咲は少し怯えたように京太郎を見る。

咏「大丈夫、取って食うような事は(多分)しやしないさ。少しインターミドルの話とかも聞きたいしね。」

咲達に解説が三尋木プロだったと聞いていたので、そういう事かと納得した京太郎はその言葉に甘える事にした。

京太郎「えっと、じゃあもう1人いるんですけど大丈夫ですか?」

咏「おう、いいよいいよ。連れてきなー。」

笑う咏に頭を下げて京太郎が観覧席へと入っていった。取り残された2人。咲がオドオドする。

咏「で、お嬢ちゃんは何者だい?」

突然声をかけられ、ビクッとしながら小さくお辞儀をする。

咲「宮永・・・咲・・・です。」

咏「!?」

驚くと同時に納得した。ならばこの子も恐らく『愛された子』の1人なのだろう。そして京太郎が連れて来た杖をつく少女。咲と名乗った少女と同じ様に何かを感じる。

咏(宮永三姉妹ってか。こりゃ楽しみだ。)

京太郎「本当に良いんですか?」

咏「いいよいいよ。そっちのお嬢ちゃんのお名前は?」

みなも「初めまして三尋木プロ。宮永みなもです。中学1年です。」

微笑み、お辞儀する。咲より礼儀正しく、人懐っこい顔付だ。

咏「よしよし。そんじゃあこっちおいで。」

咏に案内されたのは、解説に呼ばれていたプロの控え室。その個室には全自動卓が1つ。そして大きなテレビ。咏がスイッチを入れるとすぐに個人戦決勝が始まった。

結果は照の優勝。それを見て3人は盛り上がる。

咏「よし、それじゃあ優勝も決まった事だし、ここいらで一局打ってかないかい?」

咏の覇気に咲がビクッとし、若干怯え出す。みなもが思わず背筋を伸ばして固くなる。
だが、京太郎は冷や汗を流しながらも笑みを浮かべた。

咏「大丈夫だよ、本気は出さねー。ただ、インターミドル4位の実力とインターハイチャンプの妹の腕前を見せて欲しいだけだって。」

背後に見えた炎が消えていく。だが熱は残ったままだ。怯える咲と京太郎は目を合わせ考える。

京太郎「では、どこまで出来るかわからないですが、胸を借りさせてもらいます。ほら、咲も。」

咲「う、うん・・・。」

みなも「それじゃあ私も。」

京太郎が席に着き、咲も席に着こうと立ち上がった。それに続いてみなもも立ちあがろうとしたところで突然扉が開いた。

はやり「お邪魔しまーす!」(^_<)~☆

みなも「うわっキツ。」

はやり「」(′・ω・`)

元気よく入って来たツインテールの女性。思わず溢れたみなもの一言で部屋の隅にしゃがみ込み、地面にのの字を書きはじめた。

咏「はやりんじゃん。どしたの?」

はやり「インハイ終わったから、真深さんが呑みに行こうって。で、とりあえず会場にいる人達に声かけて回ってるの。ってあれ?」

目があった。驚いて固まっている京太郎に、はやりは満開の花の様に笑顔を咲かせた。そしてそのまま抱きつく。

はやり「はやー。久しぶりだね京太郎くん!初出場でインターミドル4位おめでとう!」

咲・みなも「「!?」」

京太郎(はわわ!?なんか柔らかいものが!?なんか良い匂いが!?ってか息できねー!?)

必死にタップする京太郎から離れてはやりが周りを見て首をかしげる。

はやり「なんで京太郎くんが咏ちゃんの部屋に?あとこの子達はだれかなー?」

殺意を向けてくる2人をスルーしながら咏へとたずねる。若干面倒臭そうに一通り説明した咏に、はやりは笑顔で手を叩いた。

はやり「じゃあはやりも打つよ☆」

咏「ゲッ。」

はやりの提案に思わず声が漏れてしまった。火力重視の咏にとっては速さと防御に定評のあるはやりは、どちらかといえば苦手な相手である。だが、こちらの意図を読み取ったのか、咏へとウインクするはやりに、渋々頷いた。

咏「そんじゃまぁ、チャチャッと打ちましょうかねぃ。」

右手に持つお気に入りの扇を左手に持ち替え、卓のスイッチを押した。

書き溜めはここまで。

次回、咏VSはやりVS咲&京太郎。対プロなんでオートで進みます。
次回か次々回で臨海か清澄のどっちかに入学予定。
僕はのどっちで。

みなもちゃん……

>>376 咲だけまだ真面な描写が無かったから、優先順位的に仕方ないね。

東一局。

咲(・・・どうしよう。)

親番となった咲が対面の京太郎をチラッと見る。特に何も感じない。ならいつも通りで連荘を狙っても良いのかもしれない。
手配とを確認し、チラッと山の一点を見る。

京太郎(プロ2人が怖いし、変に力を使わない方がいいな。まずは様子見でいいか。)

手配は悪くない。隙あらばリーチをかけていこう。

咏(今の所特に何もないな。チャンプとは違って、相手を覗き見る様な力じゃないのかな?)

咲の視線を意識しながらも京太郎の動きも見る。深呼吸しないという事は能力的な物は発動しないのだろう。

はやり(慕ちゃんの話ならこの子は嶺上開花、京太郎は早上がり。どっちも面白いそうだね。)

ニコニコしながら牌をツモる。だが目線はしっかり相手と河を抑えている。

数巡後。

咲がツモると同時に牌を2つ、裏返す。

咲「カン。」

そして再度山から牌をツモり、そのまま手配を倒した。

咲「ツモ。嶺上開花。1600オールです。」

咏「ほぅ。」
はやり「はやー。」

嶺上開花で上がった咲に、感心した様に声が漏れる。それを受け、恥ずかしげに顔を赤らめながらも点棒を積む。

咲「い、一本場です。」

京太郎(ここで仕掛けるか。)

京太郎が目を閉じ、深く深呼吸をする。スッと部屋の気温が下がる様な感じがした。

咏(来たか。静かに広がる感じ・・・。そして落ち着いた呼吸・・・。まるで何処ぞの漫画みたいな『波紋使い』ってとこかな。)

はやり(はやや。男の子でここまでハッキリさせるのは中々珍しいね。)

咲(京ちゃんが動いた。どうしようかな・・・。)

京太郎の力に、3人とも敏感に反応した。そして広がる波紋は7つ。

京太郎(ムムム・・・遅い・・・。)

手牌を開くと、やはりいつもより重い。

六巡目。

京太郎(聴牌・・・リーチは危険か?でもこれだと門前清自摸のみか・・・よし!)

京太郎「リーチ。」

咏「へぇ。」

咏が漏らした声に思わずビクッとしてしまった。

はやり「もー、咏ちゃん。そんなにビックリさせちゃダメだよ。」

咏「いや、何もしてねーじゃん。」

笑いながら言うはやりに、若干ムスッとしながら咏が牌を自摸り、そのまま手牌を倒した。卓上に炎が走る。

咏「ほい、ツモ。断?、三色同順、ドラ1の一本場で満貫ってね。」

京太郎「ぬぁ!?」

咲(京ちゃんの早上がりよりも早くて高い・・・!)

東二局

咲(親が流されちゃったよ・・・どうしよう。)

牌を起こす。手元には既にカン材は揃っている。

京太郎(ヤベェぜ三尋木プロ。もう一回・・・いけるか?)

再度深呼吸をする。波紋は4つ。

咏(お、さっきよりも流れが強いか?どうするよ?)

チラッと対面のはやりを見る。目があったはやりはニコッと笑った。

三巡目。

咲(京ちゃんをフォローしてあげた方が良いのかな・・・。)

手元にカン材を残しつつ、降り気味に牌を選び切るが、これが裏目に出た。

はやり「ポン。」

京太郎(うぐっ・・・。)

京太郎思わず顔をしかめてしまう。咲もしまったと、表情が表に出てしまっていた。

咲(連荘されるのはまずいよね・・・なんとかしないと。)

咲「ポン。」

咲も鳴き、牌を集める。そして牌をツモり。それをそのまま横におく。

咲「カン。」

加カンし、手を伸ばそうとするが。

はやり「残念でした。」

はやりの声に、咲の手が止まった。一陣の風が吹き去り、花弁を散らす。

はやり「 槍カン、ドラ1で3900。」

ニコッと微笑む姿に、咲はビクッっと怯えてしまった。

咏「えげつないねぇ、はやりん。」

はやり「はや!?」

ニヤニヤする咏に、はやりは思わず声を上げて目を丸くする。

咲(この人達・・・。)

京太郎(こんな様子だけど・・・。)

咲・京太郎((やっぱり強い!))

書き溜めはここまで。

やっぱり一流のプロ相手だと咲ちゃんでもキツイよね。
つまりカツ丼さんも一流という事なんだよ!

はやり「もー咏ちゃんったら。はい、一本場いくよー。」

点棒を積み、ニコッと笑いながらサイコロを回す。

咲(槍カンなんてはじめてだなぁ・・・。)

戸惑いながら牌を並べていく。精神的な揺さぶりを受けた影響か、手牌がいつもより悪い。

京太郎(俺だけまだ上がれてない。)orz

本日3度目の深呼吸。閉じた目を開き、牌を起こす。響いた波紋は3つ。

咏(また波紋が響いたね。鳴きに弱いんだろうけど、それ以外は安定してるんかな?)

興味からか、チラチラ京太郎の方へと視線を向けながら牌を起こす。

はやり(ムムムッ!咏ちゃんも京太郎君に興味あり!?ま、負けないからね!)

視線の意味を勘違いし、全く別の意味で張り合う。

そして三巡目。

京太郎「よしツモ!ドラ2で1000、2000!」

勢いよく牌を倒す。

咏(ふむ・・・やっぱりリーチは単純に得点を上げるための物か。リーチに一発で2飜も上がるなら、そりゃでかいよね。)

はやり(そのぶん、対策もされ易い。タイミングが難しいね。)

2人とも全く同じ推測と結論に至った。その読み自体は大当たりである。

そして京太郎の親番。

京太郎(3連続は流石にキツかったなぁ・・・。)

椅子の背もたれに体を預けて小さく息を吐いた。

東三局

京太郎(連荘狙いたいけど・・・4連続は流石に無理っすわ。)

額に汗が僅かに滲み始める。

咲(むー・・・もう少し早く、高くするにはどうしたらいいかな。)

先よりは落ち着いた様子で牌を並べていく。落ち着けば、やはりカン材は手に集まる。

咏(お疲れか?やっぱり連続は無理なんかな。まだまだ未熟かねぇ。)

はやり(一通り力はわかったから、早々に東場を終わらせてあげた方が良いのかな?)

京太郎の様子を見て2人が目を合わせた。互いに小さく頷きあう。

咏が牌を切る。それをすかさずはやりが鳴いた。

はやり「ポン。」

京太郎(むぅ。速攻されるとキツイなぁ。)

咲(ど、どうしよう。)

咲が若干焦りながら山をチラッと見る。

咏(焦りからか、視線がわかり易いね。そこに欲しい牌があるんだろうけど、そこまで行かないだろうね。)

はやり「はい、もう一回ポン。」

咏が牌を切るとまたはやりが鳴いた。明らかに牌を合わせに行っている。という事はー

はやり「はい、ツモ。」

京太郎(クッ・・・やっぱりはやいな。)

オーラス

咏(そんじゃあ、最後ぐらいは派手にいこうかね。)

轟と炎の柱が立ち上がり、部屋の温度を上げる。

その勢いに咲が怯え、京太郎も目を丸くした。

咲(は、はわわ・・・!?)

京太郎(実際に対面するとこの圧力・・・。これと打ち合ったんだから、やっぱり照さんって凄かったんだな。)

咏「ほい、ツモ。清一色。」

結果だけなら咏の独走。実際には、はやりと咏に良いように手のひらで転がされいたような形で終わった。

咏「やっぱり2人とも中々面白いよ。これでまだどっちも中学生だってんだから信じらんねーね。」

はやり「本当だよね。驚いちゃった。特に京太郎くん。」

予想以上にこちらを褒めてくる2人に、京太郎と咲は目を合わせながら若干困惑する。

咲「そんなに驚くほどの事ですか?」

咏「そりゃそうさ。並みの中学生なら一局目で倍満以上喰らわせてるぜ。」

ニヤッとする咏。事実、咲の嶺上開花の時には、手牌は聴牌。上がれば四暗刻だった。咏に上がるつもりがあったかどうかは別として、咲の速度が上回っていたのだ。

はやり「2人とも今は中学三年生って言ってたよね。高校はどうするのかな?」

はやりが頬に指を当てながら首を小さく傾げる。これだけの腕前ならばどこに行ってもレギュラー入りできるだろう。

咲「えっと・・・私は地元の近くの高校に進学するつもりです。」

咏「長野だっけ。なら風越かい?」

咲「いえ、一番近くの清澄ですけど。」

おずおずしながら答えた。咏とはやりが顔を見合わせ、互いに首をかしげた。

咏・はやり((聞いたことがない。))

当然である。麻雀とは縁も所縁も全くない普通の高校なのだから。

京太郎「俺は・・・


重要安価
京太郎の進学先は何処でしょうか。
1 原作通り清澄
2 推薦もらって臨海

先に3票溜まった方。

京太郎「・・・さっきまでは、まだ迷ってましたが、決めました。臨海高校に行きます。」

京太郎の答えに、咏もはやりも驚いた。臨海高校は海外からの留学生が多い事で有名な高校だ。監督も、今年に団体戦に至っては先鋒から大将まで全て外国人だった。

咏「意外な名前が出てきたね。正直きついんじゃねぇの?知らんけど。」

京太郎「実は、臨海高校の監督と出会う機会があって、ネットで指導してもらってたんです。今回のインターミドルの結果で、特待生として入学させてくれるって話がありまして。」

はやり「はや~。凄いね京太郎くん!」

頬を書きながら照れ臭そうに笑う京太郎にはやりが笑顔で手を叩いた。

咏「成る程ね。なら、麻雀の環境としては最適かもね。」

手にしていた扇子を閉じ、咏が巾着から2枚の名刺を取り出し、裏にサラサラっと文字を書き始めた。

咏「私の個人的な連絡先だよ。きょう付き合ってくれた礼って事で。なんかあったら頼りな。」

はやり「あ!それじゃあはやりも教えておくね!」

ニコッと優しい笑顔で咲と京太郎に差し出してきた。驚きながらも礼を言って受け取り、部屋を出た。
3人を見送ったところで咏がはやりを見る。

咏「ところではやりん。須賀京太郎はともかく、あの宮永妹達の方もなんか知ってるぽかったじゃん。なんで知ってんの?」

咏が扇を閉じたり開いたりと、両手でいじりながら疑問を口にした。少し悩んだはやりは扉の方を見て、誰も入って来ないであろう事を確認し、咏に答えた。

はやり「友達の慕ちゃんから聞いたの。」

咏「白築慕?そりゃまた意外な名前が出てきたね。」

意外な繋がりに少し驚く咏。

はやり「ちなみに宮永姉妹のお母さんはアークタンダープロだって。」

咏「・・・・・・ハアァァーーーーーー!?」

ここ数年で一番の驚きと共に生まれて初めての奇声を上げてしまった咏だった。

好感度

照7(オカルト)【好意】「次は私が頑張る番。」
咲7(オカルト)【好きかも】「高校生になるなら私もしっかりしないと。」
みなも8(オカルト)【親愛】「そっか、京ちゃんも東京に行っちゃうんだ。」

アレク5 (凡庸)【好意的】「なかなか良い子ね。」
メグ5(攻撃)【普通】「今後にキタイでスネ。」
智葉4(凡庸)【普通】「少々侮っていた。すまない。」

宥5(防御)【普通】「なんだか不思議な人たちだったなぁ。」
露子5(万能)【興味】「きっと強くなれるわ。」

美穂子6(防御)【好意的】「また会えるかしら?」

豊音7(オカルト)【尊敬】「すごく頑張ってたんだろうから、きっと悔しいだろうなぁ。」

菫5(凡庸)【普通】「お互いに苦労してるんだな。」
尭深4(凡庸)【知ってるだけ】「宮永先輩の彼氏?」
誠子4(攻撃)【知ってるだけ】「先輩の友人かな。」
淡5(オカルト)【興味あり】「一緒に打ってみたいな。」

泉7(凡庸)【感謝】「あ、名前聞くの忘れてもうた!」

咏6(攻撃)【興味】「中々面白い坊やだったねぃ。」
はやり7(防御)【好意】「はやりと相性良さそうだよね!」

高校入学前の最後の安価
下1~3のコンマ一桁で一番大きなの。

お好きなキャラをお一人どうぞ。
特に制限はない。関係者も一緒に出るかも?

臨海高校の入学を決め、その話を聞いたアレクサンドラは笑顔で喜んでくれた。

そして中学生最後の冬休み。年が変わる前に、新喜劇を生で見たいという母に連れられて、家族で大阪に来ていた。

だが今は1人である。

京太郎(・・・迷子じゃないし。)

脳内で咲がこっちを指差してクスクス笑ってる気がする。なんか腹立つ。

両親には、携帯でメールを送っておいたし、財布にお金もある。泊まっているホテルの場所もネットの地図ですぐわかるから大丈夫・・・の筈。

京太郎(バッテリーも充分あるし、せっかくだから適当に見てまわるかな。)

再度地図で現在地を確認し、時計を見る。1:00を丁度過ぎたあたりだ。

京太郎「・・・とりあえずなんか食うかな。」

適当に歩いて店を探すと、なんとなく良さげなお好み焼き屋を見つけた。そしてそのまま中へと入った。

昼時を過ぎたからかそれ程人はおらず、空いている席へと座る。各テーブルの真ん中に大きめの鉄板が置いてあり、端にはソースやら青海苔やら。
注文した後は各々で焼くようになっているようだ。

?「い、いらっしゃいませ。」///

女性が少し俯き気味に来て、メニューとコップを置く。
いつもなら、その豊満な胸部に目が行きそうになるのを必死に堪えるところだが、今回は全く別の所に目が行ってしまっていた。

京太郎「・・・ 戌?」

?「はうぅ・・・。あ、あんまりじっくりと見んとって下さい・・・。」///

京太郎「え、あ、はい。」

おでこを両手で隠し、顔を赤くしながら後ずさり、そのまま店の奥へと下がって行った。

京太郎「・・・なんやねん?」

とりあえずメニューを決め、呼び出しボタンを押す。奥から先程と同じ娘が来た。

京太郎「えーっと・・・豚玉1つ。」

?「はい。少々お待ちください。」///

やはり俯き気味に、メニューを手にして下がっていく。ここで京太郎はふと気付いた。

・・・どこかで見た事がある気がする。

京太郎(どこだっけ?割と最近だった様な、そうでないような?)

腕を組んで考える。数分程で材料が入った容器を持って、やはり先程と同じ娘が来た。顔を上げて顔をジッと見る。

?「お、おまたせしm 京太郎「思い出した!姫松の副将!」 ひゃあ!?」

指差しながら声を上げてしまった京太郎に、驚いて相手も声を上げてしまった。最初から赤かった顔が更に赤くなる。

京太郎「ああ!ご、ごめんなさい!急に声を上げてしまって!」

?「い、いえ、こちらこそごめんなさい。」

互いに頭を下げたところで店に新たに客が入って来た。

安価下1
姫松関係者から1~2人程。

好感度の中にネリーがいないという不具合。

ネリー5(オカルト)【興味】「楽しみだよ。色々とね。」

??「おう、邪魔すんで~。」

京太郎「邪魔するなら帰ってー。」

??「おう、ほんじゃなー。ってなんでやねん!」

新喜劇を生で見た影響か、咄嗟に返してしまった京太郎に、ピンクの少女はお決まりの流れで突っ込んだ。

?「あ、主将。」

??「おう漫。ってデコそのままかいな。」

漫「主将が油性で書くから落ちなかったんですよぅ!」///

??「そりゃすまんかったな。油性やけど水に流してやってくれや。」

漫「流せませんって!」

なんか漫才が始まったなぁ、と気にせずお好み焼きを焼く。そのやり取りを見ていて気付いた。

京太郎「あ、姫松の愛宕洋榎。」

洋榎「お、うちのこと知っとんか。さてはうちのファンやな。いやー、有名人は辛いなぁ。」

困ったように笑いながら頭をかく。

洋榎「せっかくやからサインでも書いたろうか?」

京太郎「あ、大丈夫です間に合ってますんで。」

笑顔で京太郎へと寄って来た洋榎への容赦無く切り捨てた一言に、そのままカクッとコケた。ため息を吐きながらそののまま京太郎の向かい側に座る。

洋榎「つれへんなぁ、にいちゃん。この愛宕洋榎やで?あ、漫ー、いつものよろしゅう。」

漫「え、あはい。」

漫がパタパタと奥へと小走りで入っていく。「いつもの」で通じる程、ここにはよく来ているのだろう。

というかこの人、このままこの机で食うつもりか?

京太郎「相席を許した覚えはないんですが。」

洋榎「ええやん。気にしたらあかんて。」

そう言ってケラケラ笑った。屈託ない笑顔にこちらも気を許してしまいそうになる。

洋榎「で、にいちゃん。うちらの事知っとるっちゅう事はインハイ見とったっちゅう事やろ。袖振り合うんも何ちゃら言う事やし、一局どや?」

鉄板のお好み焼きをヘラで切り取り、口へと運んだ。

それ俺のお好み焼きやん。

京太郎「人数足ります?」

再度伸ばされたヘラをヘラで抑えながらたずねた。ムムムと唸る洋榎へ、漫が新しく材料の入った器を差し出した。

洋榎「漫も入れて3人やな。漫、牌もってき。手積みで三麻や。」

漫「ええ・・・。ここで打つんですか?」

洋榎「ええやん。この時間帯ならどうせ閑古鳥やろ。」

すごい失礼な事を堂々と言う。だが、事実お昼時を過ぎたこの時間には京太郎以外には誰も来ていなかった。

京太郎「でも店内で麻雀は・・・。」

漫父「別にええぞ。」

奥から男の人がやって来た。手に牌の入ったケースを持っている。

漫「おとん!?」

洋榎「お、さすがオッチャン。額が広いと心も広いなぁ。」

漫父「うるせードチビ。」

その広い額で頭突きをかます。涙目で唸る洋榎。自業自得だ。

色々お膳立てされてしまい、どうしようか悩む。

洋榎「悩む事あらへんやん。麻雀大好きやろ?なあ





須賀京太郎。」

突然名前で呼ばれ、ビクッとしてしまった。

京太郎「・・・俺、名乗りましたっけ?」

洋榎「その目立つ金髪に、高身長。そんで麻雀よう知っとるようやしな。そこまでくれば、予想はつく。まぁ、根拠はなかったから鎌かけさせてもろうたけどな。」

ドヤ顔でこちらに指を立てる。この観察眼があの防御率へと繋がっているのだろうと思うと、やはり侮れない。

漫「誰ですか?」

こちらは逆に目を丸くさせて首を傾げている。

洋榎「今年のインターミドル男子の4位や。微妙やろ?」

ケラケラ笑う。だが、その目は決して相手を侮る様な目ではない事が京太郎にはわかった。
だがここで京太郎の携帯がなる。

京太郎「あ、すみません。母からです。もう行かないと。」

洋榎がガクッと頭を机にぶつけた。

お金を払い、申し訳なさそうに頭を下げながら京太郎が店を出た。漫父も少し残念そうな表情で牌を持って店の奥へと下がっていく。

洋榎「漫、恭子に電話や。監督とお前の予想は、大当たりかもしれんってな。」

ヘラでお好み焼きをつつきながらニヤッとした洋榎が、隣に立つ漫へと声をかけた。漫がまた首をかしげる。

漫「主将がかけたら良いじゃないですか。」

洋榎「・・・ケータイ家に忘れた。」

真顔の洋榎にため息を吐きながら、漫がポケットから電話を取り出した。

書き溜めはここまで。
愛宕ネキは強キャラ感がすごいのよー。

忘れてた。

洋榎4(防御)【興味】「恭子らの話聞いといてよかったなぁ。」
漫4(凡庸)【普通】「インターミドル4位って結構凄ない?」

ついでにもう一個。


そして卒業式を終え、春休みも終わり、遂に高校へと入学。式が終われば両親は長野へと帰り、ここからは寮での生活となる。

京太郎(うーん、何と言うかひたすらアウェイ感がする。)

教室へと入ると、三分の一から半数近くは外国人。正直しんどい。
順番に自己紹介をしていく中で、京太郎の番となる。その場で立ち上がり、軽く周りを見てから小さく深呼吸。

京太郎『日本の長野というところから来ました、須賀京太郎です。英語はそれ程得意ではないのですが、皆さんとしっかりコミュニケーションが取れる様になりたいと思います。
これから3年間よろしくお願いします。』

流暢な英語。周りから僅かに歓声が上がった。

京太郎(よし、何とかなりそうだ。)

安堵の息を吐き、席へとついた。


下1コンマでクラス
偶数ならネリー
奇数ならハオ
ゾロ目なら3人一緒。

コンマ偶数 ネリー

ガイダンスが終わり、休憩時間。学校初日は午前中で終わり、午後からは部活となる。

ネリー「やあ、須賀。同じクラスだね。ちょっとホッとしちゃったよ。」

初めて出会った時の独特な服ではなく、学校指定の制服姿のネリーが笑顔で手を上げながらやって来た。

京太郎「ああ。初日から知ってる奴がいると精神的にかなりありがたいよな。」

京太郎も笑顔で手を上げながら答えた。

京太郎「ヴィルサラーゼも麻雀部だろ?」

ネリー「当然。『も』ということは須賀も?」

京太郎に問に胸を張るネリー。そのまま京太郎に聞き返す。それに京太郎も腕を組んで胸を張る。

京太郎「特待生。大分頑張ったからな。」

ネリー「へー、凄いじゃん。それじゃあ早速部室いく?」

京太郎「おう。2年前のリベンジだ。」

ネリー「ん?2年前になんかあったの?」

京太郎「ああ。歩きながら話すよ。」

臨海高校 麻雀部部室

臨海高校の麻雀部は男女合わせて20に満たない。その内の半分は外国人である。
少数精鋭なのは学校の方針で、殆どがスカウトなどでの特待生。全く何もない状態でくる様な者は殆どいない。

京・ネリー「「失礼しまーす。」」

2人して部室へと入る。そこには既に何人か。おそらく先輩ばかりだろう。
卓について牌譜を見ていた眼鏡の女性と、その隣で立って雑誌を見ていた女性がこちらを見た。2人とも笑顔になり、こちらへと来る。

メグ「Hi キョータロー。顔をアワすのはオヒサシブリですネ!」

京太郎「久しぶり。メグも元気そうで。」

流暢ではないが、しっかりした日本語でメガンが声をかけて来た。京太郎も笑顔で応える。

智葉「これからは同じ部活の仲間だ。改めてよろしく頼む。」

智葉も笑顔で、手を差し出して来た。少し驚きながらも、笑顔でそれを握る。

京太郎「こちらこそ。あの時の様なヘマはもうしませんよ。」

智葉「フフ。楽しませてくれよ。」

ネリー「・・・ムー。」

3人を見てネリーがスカートの裾を握りながら頬を膨らませていた。

智葉「そしてネリー・ヴィルサラーゼ。監督から聞いているよ。おそらく現段階での最有力レギュラー候補だそうだな。」

ネリー「・・・辻垣内智葉。日本で三番目に強い高校生だね。精々楽しませてよ。」

差し出された手を不敵な笑みで握り返すネリー。この姿だけを見れば凄い強者に見えるのだが。

メグ「ホホを膨らませるサマは子供デスネ。」

メガンが笑いながら頭をワシャワシャ撫で回した。

ネリー「あ~も~。やーめーてー!」

アレク「はいはい。そこまでにしてね。」

いつの間にか部室に来ていたアレクサンドラが手を叩いた。周りの視線が一斉に集まる。

アレク「はじめましての子はいないわね。知っての通り、私が監督のアレクサンドラだ。改めてよろしく。
早速だけど、皆の実力を改めて確認したい。今日は在校生2人に対して新入生及び転校生2人で半荘戦をしてもらうわ。」

部室の前に置いてある大きめのホワイトボード。そこには4つの数字で1つのグループになる様に系5グループ。
その前に二種類の箱。

アレク「それぞれ箱から札を引いて。その番号で順番を決めるわ。」

指示通りに各々が箱から札を引いていく。

安価下1
原作臨海レギュラー5人の中から1人

久しぶりの対局パート。


札を引き、ボードに書かれた数字を確認する。

京太郎「2つ目のグループか。」

隣のネリーを見る。ニヤッと笑い、札を見せて来た。

ネリー「いきなり直接対決とはね。」

その瞳に小さな炎が宿る。京太郎も思わず口角が上がり、その瞳には波紋が1つ。

智葉「2人で盛り上がってるところで悪いんだが、一度下がってくれ。」

京・ネリー「「あはい。」」

智葉が席へと着き、対面には同じく在校生。その間には男子と、手に傘を持った長髪の女性。

アレク「では、まずは1つ目のグループから始めようか。」

アレクサンドラの合図で智葉がサイコロを回した。

※メグのカタカナ面倒なんでここからは普通の文章で行きます。



ネリー「今のうちにちょっと着替えて来るね。」

ネリーが鞄を手に取り部室の外へと出て行った。入れ替わるようにメガンが京太郎の隣に来る。

メグ「インターミドルの牌譜改めて見ましたが、少し打ち方変わりましたね。」

京太郎「変わった・・・というより、安定したって感じかな。まだ回数は多く使えないんですけどね。」

メグ「精神力的なもんですか?」

京太郎「そんな感じですね。」

打ち方についていくつか互いに話し合っていると、着替え終わったネリーがやって来た。初めてあった時の少し独特な服だ。

ネリー「やっぱりこれが落ち着く。」ムフー。

京太郎「うん。ネリーは制服よりそっちの方が似合うな。」

3人で話していると1つ目のグループの半荘が終わった。

京太郎「次は俺たちだな。」

ネリー「須賀には負けないよ。」

ネリーが席へと着くと同時に空気が僅かに軋む。京太郎も不敵な笑みで対面へと座った。

アレク「では、次のグループを始めよう。」


京太郎(防御タイプ)
雀力5 技術6 オカルト5
技能 1水月鏡花
一回の対局で3回まで。オカルトを半分にせずに、自身のコンマを+3する。
2深淵を覗く(オート)
一回の対局に一度だけ発動。自身のコンマが最低値だった場合、下から二番目の値と同じにする。

ネリー(オカルトタイプ)
雀力7 技術7 オカルト4
技能1禍福は糾える縄の如し(ON・OFF可)
自身のコンマが偶数なら+5 奇数なら-3
2雌伏雄飛
一度の対局に一回だけ。自身のコマンを10とする。

モブ1
雀力6 技能6 オカルト2
モブ2
雀力5 技能5 オカルト2


ネリー 禍福ON
安価下1
水月鏡花 使う?

コンマ
下1~4まで

コンマ判定が多い時には短めで回数をたくさんあげればいい。

京太郎
5+6+コンマ4+5+水月3=23
ネリー
7+7+コンマ2+2+禍福5=23
モブ1
6+6+コンマ10+1=23
モブ2
5+5+コンマ1+1=12

京太郎23 ネリー23 モブ1 23 モブ2 12


東一局

京太郎の親番。瞳を閉じて深呼吸。いつも通りに波紋は広がる。

京太郎(・・・よし。)

響いた波紋は4つ。

ネリー(!須賀に流れが寄ってるね。こっちの運はまだ弱い・・・ここはオリかな。)

モブ1『中々面白い力を持ってるのね。』

京太郎『ここまで使い熟せるようになるまで大変でした。』

先輩であろう女性の外国人に流暢な英語と笑顔で答える。それを受けた先輩は驚きながらも笑顔を浮かべた。

モブ2『英語お上手ですね。』

京太郎『ありがとうございます。ですが、それロンです。』

モブ2「Oh・・・.」

東一局 一本場

京太郎(さっきのは完全にラッキーだったな。幸先が良いと、逆に不安になる。)

今度は深呼吸なしで牌を起こす。運が向いているのか、手配は悪くない。そして数巡後。

ネリー「ここからはネリーの舞台。もう簡単に上がれると思わないことだよ。」

瞳に宿った炎が広がる。そして伸ばされた腕が牌を取り、それを卓へと落とす。

ネリー「ツモ。断ヤオ、三色同順。2100、4000。」

京太郎(!?なんだ?水面が波立つ・・・いや、流される!?)

京太郎(防御タイプ)
雀力5 技術6 オカルト5
技能 1水月鏡花
一回の対局で3回まで。オカルトを半分にせずに、自身のコンマを+3する。
2深淵を覗く(オート)
一回の対局に一度だけ発動。
自身のコンマが最低値だった場合、下から二番目の値と同じにする。

ネリー(オカルトタイプ)
雀力7 技術7 オカルト4
技能1禍福は糾える縄の如し (オートだがON・OFF可)
自身のコンマが偶数なら+5 奇数なら-3
2雌伏雄飛
一度の対局に一回だけ。自身のコマンを10とする。

モブ1
雀力6 技能6 オカルト2

モブ2
雀力5 技能5 オカルト2


ネリーは禍福OFFで雌伏雄飛を使います。

安価下1
水月鏡花 使う?(あと2回)

コンマ
下1~4まで

京太郎
5+6+コンマ5+5+水月3=24
ネリー
7+7+雌伏雄飛10+2=26
モブ1
6+6+コンマ6+1=19
モブ2
5+5+コンマ5+1=16

京太郎47ネリー49モブ1 42 モブ2 28
箱割れ\(^o^)/


東二局

京太郎(水面が乱れた。いや、乱された?)

頭を振り、もう一度目を閉じて深呼吸。だが、乱れた水面に波紋はハッキリ刻まれない。

京太郎(歪だけど4つ・・・。何か手を打たないと。)

チラッと対面を見る。ニヤッと口角を上げたネリーの瞳。その奥に宿る炎が更に広がる。

三巡目。

京太郎(!・・・これはやばいな。)

ツモった牌を手に冷や汗を流す。唯の感だが、この牌は絶対まずい。

京太郎「失礼。」

牌を手牌の上に置き、思考。そして出した結論。

京太郎(オリるか・・・。)

安牌を切る。ネリーが僅かに驚いた様な表情をしたのを京太郎は見逃さなかった。

そして下家が牌を切る。

ネリー「1(エルティ)。」

牌を倒す。

ネリー「ロン。跳満。先輩のトビでおしまいだね。」

モブ2「!? Oh my・・・。」

アレク「よし、では次。」

アレクサンドラに言われて立ち上がり、下がる。そのすぐ後ろをネリーが付いてきた。そして少し離れた所でネリーが声をかけてくる。その表情は厳しく、強い。

ネリー「ねえ須賀。最後、ちょっと考えてたけどなんでネリーのあたりがわかったの?」

最後のネリーの上り。京太郎がツモ切りしていれば倍満だった。

京太郎「んー・・・なんとなく。」

ネリー「は?」

京太郎の言葉にネリーの怒気が増す。それをビリビリ感じるが特に気にしない。

京太郎「あえて言うなら、水面が乱れたからかな。」

よくわからない答えに首を傾げる。それを見て京太郎は腕を組みながら首を傾げた。

京太郎「うーん、上手く言葉にできないんだけど・・・ヤバイなって時、僅かにいつもと違う感覚がするんだ。正直根拠は無いんだけどな。」

苦笑いする京太郎に、毒気を抜かれてしまった。ネリーは、小さく息を吐いた後にいつもの様な笑顔へと変わった。

ネリー「まぁ、どんな形であれネリーの勝ちだし、今回はそれで納得してあげよう。」


好感度
ネリー6(オカルト)【興味】「でもちょっと悔しい。」

そして一通り全員が打ち終わり、もう一度クジを引き直す。二戦目の京太郎は一位で半荘を終えた。
今は休憩で各々が本を読んだり、売店へ飲み物を買いに出たりしている。

アレク(フム・・・やはり爆発力ならネリーが一つ飛び出てるな。)

牌譜をめくりながら見ていた試合の様子を思い出す。

アレク(安定性なら智葉が一番。メグと京太郎も悪くない。今の所、突出して良いのはこの4人。)

4人の牌譜を置き、別の牌譜を2つ手に取った。

アレク(明華は歌っていない時はそれ程でもないから良いが、慧宇がかなり悪いのが気にかかる。)

顎に手を当てながら考える。

アレク(少し、対策を考えないといけないわね。)

色々試行しているアレクサンドラ。それを遠目に見ながら林檎ジュースを飲む。

京太郎(さて、手持ち無沙汰だな。どうしよう?)

そのままジュースを飲みながらまわりを見る。

安価下1と2
1雑誌でも読むか。(智葉とネリー)
2牌譜見せてもらおう。(メグとアレク)
3なんで室内で傘?(明華と慧宇)

京太郎「雑誌でも読むか。」

椅子に座りながら、いくつか置いてある麻雀雑誌のうち一冊を手にして開く。すると智葉が声をかけてきた。

智葉「先ほどメグが読んでいたやつだな。確かそれには、去年のインターハイの結果からの今年の予想が載っていたな。」

手にした湯呑でお茶を啜りながら後ろからのぞいてきた。

ネリー「へー。興味あるね。ネリーにも見せてよ。」

智葉とは反対側のの肩越しにネリーが背伸びしながら覗き込む。

京太郎(え・・・何この状況。モテ期到来?)

左右から挟まれる形に少し焦りながらも平静を装う。

京太郎「これの予想ではやっぱり一位は白糸台になってますね。次いでウチと千里山。後は龍門渕と永水あたりが注目されてますね。」

智葉「龍門渕は去年、うちも梃子摺っていた。メグが後悔していたぞ。」

クックと笑いながらメガンの方を見る。何やらアレクサンドラと話をしている様だった。

去年を思い出す。準決勝で臨海が勝っていたはずだ。今手にしている雑誌にもそう書いてある。

京太郎「・・・?メグが飛ばして勝ってたのに何を後悔したんです?」

智葉「メグ曰く、勝負から逃げてしまったんだとさ。」

ネリー「勝ったんだから良いじゃん、変なの。」

ネリーが首をかしげるが、京太郎には少しメグの気持ちがわかった。

京太郎「今年はリベンジできますかね?」

智葉「出来るのなら、させてやりたいがな。こればかりはわからん。」

京太郎の対面の椅子に座りながら智葉も雑誌を一冊手にして適当に開いた。同時に顔を顰める。
そのページは白糸台特集で宮永照の制服グラビアが載っていた。

ネリー「あ、宮永照。そういえば須賀は宮永照と友達だっけ。」

その言葉に智葉の目つきが変わった。

京太郎「一応幼馴染。」

智葉「ほう。確かに奴の出身も長野だから不思議では無いが・・・世間は意外と狭いな。」

ネリー「弱点とかも知ってるんじゃ無いの?」

ネリーの言葉に智葉は微妙な表情をした。
弱点と言われ、京太郎は雑誌を置き、腕を組んで考える。

京太郎「甘い物と妹に弱い。」

その言葉にネリーがガクッと首を肩を落とした。

ネリー「いや、そうじゃなくてね?」

京太郎「わかってても教えないよ。それじゃあ面白くないじゃないか。」

笑いながら言う京太郎を見て、智葉も僅かだが笑顔になった。

智葉「やるなら正々堂々と正面からやるさ。もっとも、去年も打ち合ったんだ。わざわざ教えて貰わなくても、互いに多少の手の内はわかっている。今年こそは私が勝つ。」

京太郎「個人的にはどちらかを応援する事はしたく無いんですが、同じ学校ですからね。団体戦で当たれば応援します。」

ネリー「体型的には互角かな~?・・・!?」

後ろに回り込んだネリーが智葉に抱き着いた。そして驚愕する。

ネリー「この柔らかい感覚・・・何かを巻いている!?」

智葉「・・・さらしと言う布だ。」///

顔を少し赤くしながら震えだす。

京太郎(これあかん奴や。)

慌ててその場から立ち去った。後ろでネリーが智葉によって折檻されている様な音が聞こえるが聞こえないことにしよう。

少ないけど書き溜めはここまで。

お嬢は可愛い。個人的には眼鏡なしの髪ほどいた状態が好き。

ちなみに、ここの京太郎はまだ眼鏡なしの髪ほどきバージョンとは遭遇した事がない。
後はわかるな?


智葉たちから離れた所にある椅子。そちらの方に行くと傘が一本立てかけてあった。

京太郎「なんで室内で傘?」

明華『ごめんなさい。それは私の傘です。』

明らかに学校指定の物とは違う服。だが彼女にはそれはひどくマッチしていた。

京太郎『ああ、そうでしたか。誰かの忘れ物でなくて安心しました。』

微笑みながら傘を手に取り、椅子へと座った。向かい側に京太郎も座る。

明華「英語お上手ですね。」

京太郎「ありがとうございます。貴女も日本語上手ですね。」

互いに微笑みながら差し出された手を握り合った。

京太郎「1年の須賀京太郎と言います。」

明華「年下だったんですね。雀明華と言います。2年ですが今年からなんで、麻雀部ではあなたと同じ1年ですね。」

京太郎「まさか風神に会えるとは思ってもみませんでした。」

明華「ご存知でしたか。少し照れますね。」

頬を僅かに紅く染め、口元を隠しながら微笑む。

明華「私も、まさか日本の高校麻雀部で貴方の様な殿方にお会いするとは思っていませんでした。」

京太郎「様な、とは?」

明華「素敵な方、と言うことです。」

微笑み答えた。その笑顔に思わず紅くなった顔を手で隠す。

明華(かわいい。)

そこにチャイナ服の少女が近づいてきた。その表情は少し厳しかった。

??「失礼・・・少し良いでしょうか?」

京太郎「・・・ハオ慧宇さんですよね。」

なんとか焦る心を落ち着かせて顔を上げた。能力の練習がここで活きるとは思ってもいなかったが。

慧宇「私のことも知っていましたか。」

京太郎「アジア大会銀メダリストですからね。俺はー。」

慧宇「須賀京太郎ですよね。インターミドル見てたので知ってますよ。」

互いに相手の事を知っていた事に少し意外に思いながらも、手を握り合った。

慧宇「それで、早速なのですが私に麻雀を教えてください。」

意外な言葉に明華と目を合わせ、困惑する。

慧宇「私はずっと中国麻将を打っていました。ですが、打ち方をこちらのルールに寄せてからどうも結果が上がらず・・・。」

俯きながら言葉をこぼす。ルールの違いが本人が思っていた以上に影響を与えていた様だ。

京太郎「俺でよければ、力になります。」

その言葉に顔を上げた。隣に座っていた明華が慧宇の手を握る。

明華「私も協力します。同じチームの仲間なんですから。」

慧宇「・・・ありがとう。」

そう答えた慧宇の笑顔は輝いていた。

明華4(凡庸)【普通】「かわいい子。」

慧宇4(防御)【感謝】「これからよろしく。」

その後、部のみんなと軽く情報交換などをするだけで初日の部活は終わった。

その夜。
ここ日はまだ寮の食堂は使えず、部屋で軽く夕食を食べただけで、荷物を整理していた。

京太郎「明日から本格的に高校生か・・・。知り合いがいたおかげで何とかなりそうだし、部活も上手くやっていけそうだな。」

グッと伸びをし、時計を見る。寝るにはまだ早い時間だ。

京太郎「誰かに連絡してみるか?」


安価下1~3でコンマ1桁が最大の物
現在の連絡先入手組から1人。

連絡先入手済み
咲 照 みなも
ネリー メガン 慧宇 アレクサンドラ
咏 はやり

※ 高校からは、会話イベントで好感度が変化します。
>>133 の通り同タイプの場合は+1なのでマイナスにはなりません。

例 会話選択
1「ぼちぼち」
2「すばら!」
3「」カタカタ

1なら変化なし 2なら+1 3なら-1
同タイプの場合
1なら+1 2なら+2 3なら変化なし

因みに臨海メンバータイプと好感度一覧
アレク5 (凡庸)【好意的】「なかなか良い子ね。」
メグ5(攻撃)【普通】「今後にキタイでスネ。」
智葉4(凡庸)【普通】「少々侮っていた。すまない。」
ネリー6(オカルト)【興味】「でもちょっと悔しい。」
明華4(凡庸)【普通】「かわいい子。」
慧宇4(防御)【感謝】「これからよろしく。」

近いうちにタイプ変更のイベントがあります。

京太郎「せっかく同じクラスになったんだし、ネリーに電話してみるか。」

スマートフォンを取り出し、今日登録したばかりのアドレス帳から電話をかける。
それはすぐに繋がった。

ネリー『なに?』

若干疲れた様な声でぶっきらぼうな返事が返ってきた。

京太郎「おう・・・なんか疲れてるな。大丈夫か?」

ネリー『ん・・・大丈夫。ちょっと荷物の整理してて、お腹すいてるだけだから。』

ネリーも、今日女子寮に入ったばかりだ。そして男に京太郎よりもおそらく荷物も多いのだろう。そして空腹だということは。

京太郎「もしかして晩飯まだなのか?」

ネリー「うん。でももう遅いし、シャワーだけ浴びて寝ようかなって。」


安価下1
1「今から飯でも行くか。」
2「作りに行ってやろうか?」
3「明日なんか奢ってやるよ。」

1「今から飯でも行くか。」 0
2「作りに行ってやろうか?」 -1
3「明日なんか奢ってやるよ。」+1


京太郎「今から飯でも行くか。」

さすがに何も食べないのは可哀想だと思い提案した。

ネリー『今から外出るの?それは面倒だなぁ。そもそもネリーはこの辺の事よく知らないけど、須賀は知ってるの?』

京太郎「・・・そういやぁよくわかんねーや。」

顔を手で覆いながら首を垂れる。電話の向こうでネリーの笑う声が聞こえた。

ネリー『間抜けだねぇ須賀は。まぁ、気にしてくれてありがとう。それじゃあネリーはもう寝るからね。』

京太郎「そうか。ごめんな、夜に突然電話して。」

ネリー『いいよ。それじゃあまた明日ね。』

そう言って通話は切られた。スマートフォンで周辺の地図を軽く確認して、京太郎も床に着くことにした。


好感度変化なし。

翌日の部活。

昨日と同じメンバーが揃ったところでアレクサンドラが1年生及び転入生を集めた。
アレクサンドラの隣には智葉が立っている。

アレク「さて、本格的な部活の前に少しミーティングだ。」

先ずは部活の基本的な流れや部室使用のルールなどを軽く説明していく。入学する前に一通り聞いていた内容だった。

アレク「それで、今から話す内容は特に京太郎と智葉には関係することだからよく聞く様に。」

名指しされ、少し驚かされるがとりあえず話を聞く。

アレク「うちの方針としては最終目標はインターハイでの優勝だ。だが、それとは別に春の選抜大会がある。」

アレクサンドラがクルッと回転させられたホワイトボードを手の甲で叩きながら話す。「春選抜(団体)」と「インターハイ(団体)」と書かれていた。

アレク「うちは春選抜には全く力を入れてないの。理由は高校ランキングに関係していないのと、基本方針としてこちらの手の内は明かしたくないから。でも最大の理由は留学生は出れないからなんだけどね。」

団体戦は春選抜とインターハイでは若干ルールが違う。故に、臨海は過去に春選抜には数える程しか出たことがない。

アレク「それで、こここからが本題。インターハイ団体戦とは違い、春の団体戦は3人。先鋒、中堅、大将で持ち点は共有の5万点。メンバーの入れ替えは不可。」

インターハイでは、補欠含めて最大6人。メンバーは試合毎に入れ替え自由。持ち点は共有10万点である。つまり春選抜の方が規模が小さくなっている。

アレク「で、だけど。春の選抜、出たい?」

腕を組みながらアレクサンドラは京太郎と智葉、そして他の日本人の選手をみる。

アレク「出るのなら、智葉と京太郎は確定。あとの1人は数回試合をしてからこちらで決めるわ。」

智葉「私としては出来るのなら出たい。宮永照との公式戦はこれを含めても良くてあと3回しかできないからな。」

そう言って京太郎の方を見る。

京太郎「俺は・・・。」


安価下1~3
出る?

メリット
智葉微強化。他校キャラとの好感度上昇。
デメリット
対京太郎スキル付加率微増。

京太郎「自分の力が高校ではどの程度通じるのか、確かめてみたいです。」

顔を背けることなく、真っ直ぐアレクサンドラを見る。その目を見て智葉がニヤッとする。

アレク「良いわ。ただし1つだけ条件がある。先にも言った通り目標はインターハイ。手札を全て晒す事は許さない。」

表情を変える事なく言うアレクサンドラ。京太郎がムッとする。

京太郎「・・・手を抜けと言うんですか?」

智葉「手は抜かなくて良い。全力で挑む。ただ、全開では行くなと言う事だな。」

優しく微笑んだ智葉が京太郎の背中を叩いた。アレクも表情を柔らかく微笑んだ。

アレク「気持ちは少しはわかる。悪い言い方になってしまうが、自分の能力が効かない相手と戦う様な感覚でやってほしいという事だ。」

京太郎「難しいですね・・・。」

困った様に微笑んだ。



※春選抜に出場する事が決定しました。
今回の大会では、オート技能である深淵を覗くが発動しません。

早速もう1人のメンバーを決めると言うことになり、日本人のメンバーが集められた。部室を出た智葉を除き、京太郎は他の留学生の者達と共に、離れた卓の方へと向かう。

明華「留学生が出られないのは残念です。」

慧宇「私はホッとしました。今の私では戦力になれません。」

ネリー「どうでも良いかな。お金にはならないみたいだし。」

卓の隣ではメグがカップ麺をすすっていた。

メグ「今年は春選抜に出るんですね。」

京太郎「去年も一昨年も臨海は出てないですよね。」

メグ「臨海はやっぱり海外からの留学生ばかりが印象になりやすいですよね。」

??「留学生ばかりでない事を見せてやるさ。」

声の方を振り返る。長い髪の女性が立っていた。声は聞いたことがあるが、記憶の中の人物と一致しない。

京太郎「・・・。」

??「うん?どうした京太郎。」

京太郎「さ、智葉さん?」

京太郎の問いにムッとした。鋭い目つきに思わず一歩引いてしまった。

智葉「なんだ、そんなに変か?」

京太郎「あ、いやぁ・・・いつものカワイイ感じと違ってキレイな感じだったんで驚きました。」

智葉「そ、そうか。」///

しどろもどろになりながら答える京太郎に智葉が少し赤くしなりながら頬をかく。

その2人の間に頬を膨らませたネリーが割り込んだ。

アレク「・・・青春だなぁ・・・チクショウ。」


コンマ下1でもう1人のメンバー
1~3モブな男の子
4~7モブな女の子
8、9十代「ガッチャ!」
0 「ククク・・・。」

その後、他の生徒も交えながら数度麻雀を打ったところでアレクサンドラに呼び出された。そこには1人の男子生徒。1つ上の先輩だ。

アレク「メンバーが決まったわ。先鋒は京太郎、中堅モブ男、大将智葉で行こうと思う。」

智葉「意外ですね。モブ子が来ると思ってましたが。」

アレク「彼女は個人戦希望の子だからね。」

アレクサンドラが出した紙には、既に先鋒から大将まで名前が記入されていた。

京太郎「他の高校はどこが出てきますかね。」

モブ「去年通りなら白糸台、あと大阪の千里山と姫松、奈良の晩成は確実かな。」

アレク「後は、福岡の新道寺。特に積極的なこの5校は、ランキング的に考えて可能性が高いわね。」

アレクがホワイトボードに名前を書き連ねていく。

智葉「龍門渕はどうだろな。去年のインターハイで突然出てきた所だからな。高麻連から案内はいくだろうが・・・。」

春の選抜はランキング上位から順に高校麻雀連盟から選ばれた所が参加できる。これは強制ではないため、過去の臨海の様に不参加を選択する事もできる。
また、ランキングは基本的にインターハイを基準につけられているため、参加回数が多いか、前年度参加校である程高ランクとされている。

京太郎「ということは永水女子も未知数ですね。あとは広島の鹿老渡とか、長野の風越も可能性はありますね。」

アレク「なんにせよ、トーナメントの発表は再来週なのだから、それまでは今まで通りね。」

いくつか予想を上げたところで話は終わり、各々練習へと入った。


※春の選抜に出る高校はまだ未定ですが、先に上げた5校は確定しています。龍門渕、永水女子、風越、鹿老渡はコンマ次第。

京太郎「とりあえず今日は・・・。」



安価とコンマ下1
1軽く打つ
智葉・メグ

2牌譜研究
明華・ネリー

3共同練習
慧宇・アレク

コンマ一桁が経験値。
※経験値は後でステータスに振り分けれます。

3共同練習
慧宇・アレク

慧宇「よろしくお願いします。」

京太郎「こちらこそ。」

約束通り、慧宇と打つ事になった。他に2人、先輩に協力してもらって一同半荘戦をする。

そして結果。
1位モブ1先輩
2位京太郎
3位モブ2先輩
4位慧宇

1位と2位は僅差だが、圧倒的最下位の慧宇。立直はかけるも、一度も上がる事なく逆に振り込む始末。

慧宇「はぁ・・・。」

小さく溜息を吐く。

モブ1『どうも牌の集まりが悪いわね。』

モブ2『アジア大会ではまだよかったけど、段々悪くなっているよ。』

先輩2人に言われ、更に縮こまってしまった。

京太郎『・・・一度感覚を戻すために中国麻将で打ってみませんか?』

少し悩んで京太郎が提案してみた。だがそれはそれで問題がある。

モブ1『私中国式なんて打てないわよ。」

モブ2『同じく。』

京太郎『ですよね~。』

京太郎「まぁ、俺も打てないけど。」

京太郎も小さく溜息を吐いてしまった。

アレク「なら私が二面打つわ。」

アレクサンドラが椅子を持ってくて卓の斜めに座る。それに合わせて先輩2人が席を立った。

アレク「差し込みはしないよ。それでやってみよう。」

慧宇「ありがとうございます。では私も二面で。」

微笑み、慧宇も席を斜めにした。


安価下1
1 ルールブック手に「俺も打ちます。」
2 立ち上がって「お茶でも入れましょうか。」
3 2人の間に立って「勉強させて貰います。」

1ルールブック手に「俺も打ちます。」 +1
2 立ち上がって「お茶でも入れましょうか。」 -1
3 2人の間に立って「勉強させて貰います。」0

同タイプ補正により慧宇+2


京太郎「俺も打ちます。そうすれば慧宇は自分の牌に集中できるでしょう。」

そう言いながら『カピパラでもできる!中国式麻雀ルールブック』を取り出した。

京太郎「役までは覚えれてないけど、最小限のルールだけならわかるんで。」

それを見た2人は目を合わせ、アレクサンドラが頷き慧宇が微笑んだ。

慧宇「ではお願いします、京太郎。」

慧宇の下家に京太郎が座った。アレクサンドラは斜めのままで2つに手牌を交互に切っていく。そして僅か三巡目。

慧宇「ロン。大于五、七対。」

その後も慧宇が上がり続けた。久しぶりの良い配牌だったのだろう。打ち終わった慧宇の顔はすごくスッキリとして満足そうな笑顔だった。

慧宇「ありがとうございました。」

京太郎(ぱねぇ。)

アレク「フム・・・光明が見えたかもね。」

少し考えていたアレクが慧宇と色々話し始めたので京太郎はそのままその場を離れた。

京太郎(とりあえずこれで調子が戻ってくれるんなら良いけど。)



アレク6(凡庸)【好意的】「京太郎は中国式打つ必要ないのになんで本持ってんの?」
慧宇6(防御)【感謝】「久しぶりに良い麻雀が打てました。謝謝。」

部活が終わり、寮への帰り道。スマートフォンが鳴り、表示されて名前は「家」。

京太郎「もしもし。」

母『お疲れ様。どう?1人はもう慣れた?」

京太郎「まだ一週間も経ってねぇっての。」

思わず苦笑いしてしまう。心配してくれているのはわかるが、少し照れ臭い。

母『まぁ、大丈夫ならそれで良いわ。上手くやっていけそうみたいね安心したわ。』

京太郎「それで、わざわざ何の要?」

足を止めて話す。既に寮は目の前だ。そのまま中に入っても良いが、話しながら部屋まで歩くのは少し恥ずかった。

母『ちょっとメタい話を少々ね。』

京太郎「・・・はぁ?」

※家電が解放されました。

夜の連絡で家が選択できるようになりました。
これはルールやその他システムに関する質問が出来ます。また、通常進行では手に入らない情報(いわゆる攻略情報)も入手できます。

例1 大会のシステムについての質問
例2 好感度のメリット
例3 対象キャラの性格

母『というわけで、何か聞きたいことでもない?』


安価下1
質問ならなんでもおk。無いなら無しでも良し。

対象キャラの性格 ネリー

母『彼女は、基本的に物をあげたり、奢ったりが一番。選択肢ではそれを優先すると良いわね。後は、基本的に甘えたい傾向があるわ。
まだ【興味】だけど、7になったら【好意】になるから、そうすれば後は簡単ね。

好感度が10を超えたところでイベントがあり、状態が【親愛】か【愛情】のどちらかに変化するわ。そのどちらかでスキルに変化が起こるかもね。』

京太郎(・・・よくわからないけど、凄く重要な事な気がする。)

母『またなにか聞きたいことがあったら夜に電話してね。それじゃあね。』

そう言って電話は一方的に切られてしまった。

その夜。
寮の食堂で夕飯を食べ終え、部屋へと戻った。

京太郎「春の選抜は直ぐだからなぁ。あまりしっかり練習する時間はないんだろうな。」

学校の課題を一通り終わらせ、明日の確認をする。

京太郎「さて、後は・・・

安価下1~3でコンマ1桁が最大の物
現在の連絡先入手組から1人。
連絡咲入手済み

咲 照 みなも
智葉 ネリー メガン 慧宇 アレクサンドラ
咏 はやり

家の場合は聞きたいことも一緒に。

京太郎「あ、そうだ。」

ふと思い出し、電話をかける。相手は直ぐに出た。

ネリー『何?京太郎。』

電話の向こうから声以外にも、なにかゴソゴソ音が聞こえた。

京太郎「おっと、もしかしてタイミング悪かったか?」

ネリー『んー、明日の授業の用意してるだけだから大丈夫だよー、っと。はいおしまい。』

片手でカチャッと鞄を閉じて、ネリーはベットへと腰掛けた。

ネリー『それで、何の用?』

京太郎「ああ、今日はちゃんと晩飯食べれたか?」

ネリー『今日はちゃんと食べたよ。ついさっきだけどね。』

京太郎「えらい遅いな。夕方なんか忙しかったのか?」

学生寮の食堂は男女共同だ。基本的に毎日のメニューは決まっており、空いている時間に行けば夕食が食べられる。さっきと言う事は、閉鎖時間ギリギリだ。

ネリー『メグから聞いたんだけど、時間ギリギリだと偶にデザートが半額になってる時があるんだって。』

決められたメニュー以外にも、お金を払えばサンドイッチやうどんの様な軽食、パンやカップ麺、デザートにスイーツ系の物も扱っている。
その中で、日持ちしない物が半額になるのだそうだ。

京太郎「マジか。それは知らんかったな。なんか食べれたか?」

ネリー『半額になってなかった・・・。』

あからさまに声のトーンが下がる。ショボンとしている姿が目に浮かぶ様だ。

京太郎「あー・・・そりゃ残念だったな。」


安価下1
1 「あまり遅い時間だと太るぞ。」
2 「一緒に食おうぜ、奢るよ。」
3 「明日は食えると良いな。」

>>512 修正。まだネリーは京太郎呼びじゃない!各々脳内補正お願いします。


1 「あまり遅い時間だと太るぞ。」 0
2 「一緒に食おうぜ、奢るよ。」 +1
3 「明日は食えると良いな。」-1

京太郎「それじゃあ、今度でいいから一緒に食おうぜ、奢るよ。」

ネリー『え、本当?』

ネリーの声がパァッと明るくなったのがわかった。

京太郎「おういいぞ。値段もそんなに高くなかったし、別に半額じゃなくても一品ぐらいなら大した事ねーしな。」

ネリー『言ったね。今更やっぱり無しとか言わせないからね。』

声だけでワクワクしているのが伝わった。それを聞いた京太郎もなんだか嬉しくなる。

京太郎「大丈夫だっての。どんなのが有るかは知らねーけど、楽しみにしとけよ。」

ネリー「うん!ありがとう・・・京太郎!』


好感度
ネリー7(オカルト)【好意】「やったね。京太郎太っ腹!」

後日の部室。

アレク「智葉、京太郎、モブ男の3人はこっちへ。」

アレクサンドラに呼ばれ、3人が集まる。この3人と言う事は春選抜の話だろう。
案の定、机の上に置かれた冊子の表紙には「高校麻雀連盟主催 高校選抜麻雀大会」と書かれていた。

アレク「参加校が確定したわ。やはり予想通り、白糸台、千里山、姫松、晩成、新道寺は出てくるわ。」

アレクサンドラがページを一枚めくる。そこには、参加校の名前とトーナメント表。

京太郎「それは予想通りですね。」

智葉「後は・・・。」


コンマ偶数なら参加校、奇数なら不参加
下1から順番に
龍門渕、永水女子、風越、鹿老渡

鹿老渡だけ参加とか幻滅しました。ちゃちゃのんのファンやめます。


智葉「意外だな、龍門渕も永水女子も出ないんだな。」

京太郎「インターハイでの活躍があった分、少し残念ですね。」

トーナメント表を見て、他に気になるところを探す。

京太郎(風越もないのかな。長野は0校・・・ちょっと残念だな。)

アレク「他のところも弱くはないけど・・・インターハイ上位では無いからね。あと気になるとすれば佐々野いちごの鹿老渡かしら?」

智葉「去年の個人戦で中々面白い打ち方をしていたな。なら楽しみではあるか。」

アレク「なんにせよ、相手がどこでもやる事は一緒。まずはこちらの手を一度確認しましょう。」

ここ数回分の3人の牌譜を出し、互いに打ち方や方針を確認しあった。そこでアレクサンドラが京太郎へと確認する。

アレク「基本方針を防御型で来たけど、そのまま行く?最近少し方向性に変化・・・と言うか、周りからの影響が出始めているかしらね。」

そう言われて、少し考えた。

京太郎「確かに、メグや智葉さんの打ち方を見て少し考えましたからね。」

多少変えても能力的に影響はないだろう。ならばと、悩んでみる。


部内メンバーのタイプと好感度
アレク6(凡庸)
メグ5(攻撃)
智葉4(凡庸)
ネリー7(オカルト)
明華4(凡庸)
慧宇6(防御)


特に能力に変化はあるません。
タイプ変更しますか?

安価下1から先に2票になった物
するなら攻撃、凡庸、オカルトを明記。
しないなら防御のまま。

一応、現在の他校も含めたタイプと好感度一覧。

好感度

照7(オカルト)【好意】「次は私が頑張る番。」
咲7(オカルト)【好きかも】「高校生になるなら私もしっかりしないと。」
みなも8(オカルト)【親愛】「そっか、京ちゃんも東京に行っちゃうんだ。」

美穂子6(防御)【好意的】「また会えるかしら?」

アレク6(凡庸)【好意的】「京太郎は中国式打つ必要ないのになんで本持ってんの?」
メグ5(攻撃)【普通】「今後にキタイでスネ。」
智葉4(凡庸)【普通】「少々侮っていた。すまない。」
ネリー7(オカルト)【好意】「やったね。京太郎太っ腹!」
明華4(凡庸)【普通】「かわいい子。」
慧宇6(防御)【感謝】「久しぶりに良い麻雀が打てました。謝謝。」

宥5(防御)【普通】「なんだか不思議な人たちだったなぁ。」
露子5(万能)【興味】「きっと強くなれるわ。」

洋榎4(防御)【興味】「恭子らの話聞いといてよかったなぁ。」
漫4(凡庸)【普通】「インターミドル4位って結構凄ない?」

豊音7(オカルト)【尊敬】「すごく頑張ってたんだろうから、きっと悔しいだろうなぁ。」

菫5(凡庸)【普通】「お互いに苦労してるんだな。」
尭深4(凡庸)【知ってるだけ】「宮永先輩の彼氏?」
誠子4(攻撃)【知ってるだけ】「先輩の友人かな。」
淡5(オカルト)【興味あり】「一緒に打ってみたいな。」

泉7(凡庸)【感謝】「あ、名前聞くの忘れてもうた!」

咏6(攻撃)【興味】「中々面白い坊やだったねぃ。」
はやり7(防御)【好意】「はやりと相性良さそうだよね!」

咲「」ガタッ
照「」ガタッ
みなも「」ガタッ
豊音l∀・)チラッ

ネリー「おまえらじゃねぇ すわってろ。」



京太郎「こちらに来て少しですが、感覚が鋭くなって来ました。なので、暫くはこの感覚を中心に意識していければと思いますね。」

アレク「フム・・・。いいんじゃないかな。では、選抜が終わるまではその方向性を意識できるように練習メニューを少し変えていこうかしらね。」

そう言ってアレクサンドラがダブレットを手に取り、操作して行く。

京太郎「ありがとうございます。具体的にはどう意識すればいいんでしょう。」

アレク「そうね、それじゃあ・・・。」

アレクサンドラがタブレットを京太郎に見せながら話し始めた。


京太郎のタイプが「オカルト」に変更されました。

夜。

学食の注文時間ギリギリに、ネリーと共に食堂で夕食を食べ終わった。そして食器を下げ終わった後に、もう一度席へと着く。
ネリーの目の前にはティラミスと紅茶のセット。
京太郎の前にはショートケーキとアイスコーヒー。

ネリー「ウマー。」

幸せそうにティラミスを口へと運ぶネリーを見て、京太郎も微笑みながらショートケーキを口にする。

京太郎「今日は半額でよかったな。」

注文時間は終了しても、学食のエリア自体は暫くは使えるため、男女問わずここで談笑する生徒は多い。それこそ、各々で菓子類を持ち込む者も入れば、互いに課題を教えあったりする者もいる。

ネリー「そだねー。やっぱりこう言うのはたまに食べるから余計美味しく感じるよ。」

さっきから顔がにやけっぱなしである。

メグ「おや、中々美味しそうなものを食べてますね。」

メガンが小さめのカップ麺を手に持ってネリーの隣へと座った。

京太郎「メグは夜食ですか。」

メグ「YES。これからまだ明日の日本語の課題をしないといけないので。その前にenergy charge というヤツですね。」

ぺりぺりっと蓋をあけると醤油の香りがフワッと広がった。割り箸を割り、一息吹いて麺をすする。

京太郎「あ、そう言えばメグはインターハイで白糸台や姫松と戦ったんですよね。どうでした?」

この質問に、ネリーも手を止めメガンを見る。2人に視線にスープをゴクッと一口飲み、カップを置く。そして目線を少し上にしながら考えた。

メグ「そうですねぇ・・・。白糸台はやはりチャンピオンが飛び抜けてます。姫松はどちらかと言えば総合的なバランスが良いように感じましたね。」

ネリー「総合力では姫松なの?」

意外に思ったネリーは思わず聞き返した。

メグ「んー・・・少し言葉が変でしたか?『白糸台の中で』チャンピオンが飛び抜けていただけで、他が弱いとは言ってませんが。」

メガンが意地悪そうな顔でネリーを見た。

京太郎「チーム虎姫。白糸台の最強チームですね。去年の三年生が2人いたので、今年は最低でも新しい2人が入るんでしょうけど、春選抜には出て来ますかね?」

メグ「どうでしょうね。そればかりは当日になってみないとわからないですね。」

ネリー「ふーん。宮永照に聞いてみたら?」

京太郎「イヤ、さすがにそれは教えてくれないでしょ。」

ネリーの案に笑いながら手を振る。だが、あの照さんなら案外サラッと答えてくれそうな気がする・・・。

京太郎「まぁ聞いたところで、どうこうする訳じゃないけどな。」

自室。

その後、他愛のない雑談をした後に別れて部屋へと戻って来た。

京太郎(春選抜は直ぐだからなぁ・・・あまりしっかり練習する時間はないけど、どうするかなぁ。)

壁に掛けてあるカレンダーを見る。そこには春選抜の日に印が付けてあった。



※春選抜までには、今回を除き後2回夜の電話イベントがあります。

安価下1、2でコンマ1桁が最小の物
現在の連絡先入手組から1人。
連絡先入手済み

咲 照 みなも
智葉 ネリー メガン 慧宇 アレクサンドラ
咏 はやり

家の場合は聞きたいことも一緒に。

こいつネリーにしか電話してねぇ。


スマートフォンを手に取り、履歴から電話をかける。

ネリー『はいはーい。何?』

元気な声に思わず頬が綻んだ。

京太郎「いや、特に何か用事って訳でもないんだけどな。」

ネリー『何それ。暇なの?』クスクス

電話の向こう側でネリーが笑う。つられて京太郎も笑みがこぼれた。

京太郎「まあな。こっち来る前も家ではよく電話してたから、つい癖でな。」

ネリー『宮永照?』

京太郎「照さんだけじゃないぞ。その妹にも良く電話してたな。」

ネリー『ふーん・・・その妹も幼馴染なんだ。』

少し声の様子が変わった。

京太郎「それがどうかしたのか?」

ネリー「ネリーはその娘の代わり?」

ネリーはベットの上で壁にもたれかかった状態で疑問を口にする。なんとなく、心が揺れる。

京太郎『いや、そんなつもりはないぞ。』

そんなことはわかってる。付き合いは短くても、京太郎はすごく良い人で優しい人なのもわかっていた。

ネリー「じゃあ京太郎にとってネリーはなんだろうね?」

思わず口にしてしまった。それと同時にわずかな恐怖感が生まれる。

京太郎『うーん、難しいな。』

電話の向こうで京太郎が首を傾げているのが見える気がした。


安価下1
1「ネリーはネリーだろ。」
2「妹みいたいな感じかな。」
3「同じ部活の仲間だな。」

1「ネリーはネリーだろ。」0
2「妹みいたいな感じかな。」+1
3「同じ部活の仲間だな。」-1
同タイプ補正により+2


京太郎『妹みたいな感じかな。』

京太郎の答えに一瞬ポカンとしてしまう。だが直ぐに笑い声を上げてしまった。

ネリー「なにそれー。ネリーは京太郎と同い年だよ?ひどいなぁ。」

京太郎『そ、そうか?ごめん。』

京太郎が少し慌てたような声を出す。だが、なぜか心が温かくなるような気がした。

ネリー「いいよ、別に怒ってるわけじゃないからさ。お兄ちゃん?」

京太郎『ちょ、お前はそれで良いのかよ!?』

ネリー「さー、どうだろうねぇ。それじゃあまた明日ね、京太郎!」

京太郎の返事を聞かずに通話を切った。そのまま枕を抱えてコロンっとベットに寝転がる。

ネリー「お兄ちゃん・・・か。エヘヘ。」

ニヤけた顔が戻らない。よくわからないが、何故かすごく嬉しかった。

好感度
ネリー9(オカルト)【好意】「お兄ちゃん・・・それも良いね。」

翌日。

広い部室の一角。アレクサンドラ中心にモブ男、京太郎、智葉の3人に、メガンとモブ娘。

アレク「それでは、春選抜に向けてのミーティングを始めるわね。」

メガンとモブ娘は去年のインターハイメンバー。つまり、今回の選抜に出た高校と直接打ち合った2人である。

アレク「まずは相手校のメンバーを予想してみよう。」

メグ「白糸台はおそらく「チーム虎姫」からの3人でしょうね。確実に宮永照に弘世菫は出るでしょう。」

モブ娘「前の3年生が2人引退したから、新しい2人のメンバーに変わってるんだよね。その2人のどちらかか、去年の一年生の亦野誠子が出て来るかな。」

アレクサンドラがホワイボードに名前と写真を貼っていく。宮永照は凄く良い笑顔のグラビア写真だ。それを見て思わず京太郎は吹き出してしまいそうになった。

智葉「どうした、大丈夫か?」

京太郎「だ、大丈夫です・・・。」フフッ

アレクサンドラが咳払いをし、ボードに文を書いていく。

アレク「この3人は特徴がかなりわかりやすい。」

宮永照。連続和了。上がる毎に得点が大きくなる。

弘世菫。ロン上がりが多い。

亦野誠子。副露率が高い。

アレク「ザッとこんなところかしらね。」

今度はボードに千里山と書いた。

メグ「千里山は昨年秋から急に出てきた園城寺怜を含めた3年生トリオですかね。」

モブ娘「特に注意は江口セーラね。」

やはり名前と顔写真を貼っていく。

モブ娘「この3人は純粋に上手いって感じかしら?特に江口セーラは爆発力が凄いわよ。」

アレク「あと園城寺怜。一発が多い点では京太郎に少し似てるかもね。」

メグ「まさか!同じタイプ・・・同じタイプのスタンド・・・。」

京太郎「時が止まる!?」

智葉「次行くぞ、次。」

今度は姫松とボードに書き、やはり写真を貼る。

アレク「ここは最大の強敵は愛宕洋恵。先の江口セーラと会わせて関西での二強ね。」

メグ「それと末原恭子と真瀬由子。この2人も安定して上手い打ち手ですよ。」

モブ子「姫松はおそらくこの3人で確定かしら?」

アレク「千里山も、姫松も、インハイや来年を考えるなら1、2年に経験を積ませるために3年を使わない可能性はあるわね。」

続けてボードに晩成と書く。

アレク「ここは全体的に層が厚い。その中で1人、注意するなら小走やえ。2年連続奈良個人戦1位の腕前は伊達ではないわね。」

メグ「この人は少し変わった打ち方をしますね。」

京太郎「変わった・・・とは?」

メグ「自分の形が無いように見えました。」

京太郎の問いにメグが答えた。だが意味がわからず首を傾げてしまう。

智葉「相手の打ち筋を見た上でそれに対応する様に手を変える。常に相手の打ち方を正面から突き崩す様にな。」

京太郎「なるほど・・・シンプルですが、だからこそやりにくいですね。」

アレク「最後に、新道寺。ここで特に突出している選手は、白水哩。あとは正直、他の4校より劣る印象ね。」

アレクサンドラがボードにささっと書く。

京太郎「オーダーの予想とかって出来ますかね?」

智葉「春選抜の場合は微妙だな・・・どうでしょう?」

アレク「そうね・・・新しい選手が出ないとするなら、予想はできる。」

そう言ってアレクサンドラがもう一枚あったボードにささっと書いて行く。

先鋒、中堅、大将の順

白糸台
亦野 弘世 宮永
千里山
園城寺 清水谷 江口
姫松
真瀬 愛宕 末原
晩成
小走 上田 木村
新道寺
白水 江崎 鶴田

アレク「今わかるメンバーで予想するならこれかしら。」

振り返りながらボードを手の甲で軽く叩く。

アレク「予想だからその通りにはならない。そもそも、1、2年の育成を考えるなら絶対こうならないからね。それを踏まえて再確認。」

アレクが京太郎の方を見る。

アレク「前にも言ったけど、先鋒京太郎、中堅モブ男、大将智葉でいいかしら?」


安価下1
先鋒でおk?
変えるなら中堅か大将のどちらかを明記。



モブ男(俺一言も喋ってない!?)

先鋒京太郎 中堅モブ男 大将智葉


京太郎「学校によってはエースポジションですからね。自分の力がどの程度通じるか、楽しみです。」

その言葉にアレクサンドラも、智葉も微笑んだ。

アレク「では、改めて他校の牌譜とトーナメントを確認しようか。」

アレクサンドラがボードに拡大コピーしたトーナメントを貼り、過去の大会の牌譜を当たるであろう順番に机に並べた。

智葉「白糸台は決勝に行かないと当たらないな。」

春選抜の参加校は全部で32校。
一回戦目は1位の勝ち上がりで、二回戦は上位2校。そして三回戦目が決勝である。
白糸台は臨海とは逆のブロックだった。

アレク「幸運な事に、初戦の相手3校はランク的にも下位の高校。ここで負けるようじゃ、話にならないわね。」

京太郎「問題は二回戦目ですね。」

臨海高校の隣に並ぶブロックを確認する。

智葉「ここからは、おそらく高ランクの学校が来るはずだな。」


安価下1と2
千里山、姫松、晩成、新道寺から1つずつ。
被ったら下へ。

京太郎「なら、こっちのブロックは新道寺、その隣は晩成でしょうね。」

アレク「その可能性が高いわね。もう1つは・・・佐々野いちごの鹿老渡かしら?」

京太郎(予想はしてたけど、下手すりゃ相手全員3年生じゃね?)

チラッと前に書かれた予想を見る。しかも晩成と新道寺にいたっては、間違いなくエースだ。

京太郎(笑えねぇ・・・。)

内心とは裏腹に笑みを浮かべる。

智葉「なんにせよ、やる事は変わらん。あとは全力で挑むのみだ。」

アレク「ええ。ではまず先鋒の予想メンバーから確認していきましょう。」

夜。

自室で、アレクサンドラから借りたタブレットを置く。

あの後、牌譜を見て色々話をした。不幸中の幸いなのは、相手に強力な能力の様なものが無さそうな事だろう。

京太郎「言っても、明らかに格上の人達が相手だからなぁ・・・。」

アレクサンドラから過去の映像をデータでもらい、先程からいくつか見てみたが、やはり上手い。

京太郎「・・・どないしよう?」

映像だけで既にめげる・・・。


安価下1~3でコンマ1桁が最大の物
現在の連絡先入手組から1人。

ただし、ネリーは好感度が9の為、電話では好感度は上がりません。春選抜後のイベントで10になります。

連絡先入手済み

咲 照 みなも
智葉 ネリー メガン 慧宇 アレクサンドラ
咏 はやり

家の場合は聞きたいことも一緒に。

コンマ0は10なので咏


困った時には素直に相談をしようか。
スマートフォンに登録されている番号から、恐らく現段階で最も強い知り合いへと電話をする。

咏『あいよー。』

京太郎「お久しぶりです、三尋木プロ。」

咏『おうおう。半年振りぐらいか?本当になんかあった時しか電話をして来ねーのな。』

電話の向こうでケラケラ笑う。
前にかけた時は打ち方の相談をした時。それ以来なのだから確かにそうかもしれないと、苦笑いしてしまう。

京太郎「頻繁にかけても迷惑かと思いまして。今お時間大丈夫ですか?」

咏『大丈夫大丈夫。つーかもっと頻繁に電話をして来てもいいんじゃない?知らんけど。ところでさ。』

高級そうなホテルの一室で相変わらずの着物姿で椅子に座り、一冊の冊子を開く。

咏『今年の臨海、春選抜に出るんだな。つー事はその事で相談ってか?』

京太郎「・・・流石ですね。」

素直に驚いた。いつも「知らんし」とか「わかんねー」とか言うが、実際の所、三尋木咏という人物は実に勤勉である。

咏『ハッキリ言って相手は皆お前さんより格上だろうしな。言っても格上相手は慣れたものだろう?』

京太郎「まあ、そうなんですけどね。ただ、今回は3人での団体戦なので、点数が自分だけの物じゃない上に、先鋒を任されました。」

咏『ほっほぅ、大役だな。そりゃ誰かを頼りたく成る気持ちもわからんでもないかなぁ。』



安価下1
1「でも、頑張ります。」
2「助けてください。」
3「何か、アドバイスがあれば。」

1「でも、頑張ります。」 +1
2「助けてください。」 -1
3「何か、アドバイスがあれば。」0


京太郎「何かアドバイスがあれば。」

咏『アドバイスねぇ・・・。』

咏が悩む様な声を上げる。咏自身がそんな状況で悩んだ事がない故に、上手い言葉が見つからない。

京太郎「俺1人が負けるなら別に良いんです。いや、良くは無いですけど、ただ、やっぱりチームで戦うので仲間の足を引っ張るような事はしたく無いんです。」

グッと握る手を見下ろす。自分がどこまで出来るかがわからないから、余計不安になる。
学校の先輩や同学年の仲間は皆とても良い人たちだ。だからこそ、期待に応えたい。

咏『気負わない事だね。』

京太郎「と言われても・・・。」

咏『あんたの仲間は、あんたが先鋒でヘマった程度でぼろ負けする程頼りないかい?』

京太郎「まさか。」

咏『なら信じてやりな。そして自分のできる事をやって、上手くいこうが失敗しようが、胸張って帰れば良いんだよ。全力でやりましたってさ。』

咏の言葉に少し肩の荷が下りた。自然と表情も柔らかくなる。

咏『所詮一年だ、苦戦するのが当たり前。簡単に大活躍できる程、高校麻雀は甘く無いんじゃねーの?』


京太郎「そうですね。ありがとうございます。だいぶ気持ちが楽になりました。」

咏『良いってことよ。精々気張りなよ坊や。』

電話の向こうで優しく笑う声とともに通話は終わった。

時計を見て時間に余裕がある事を確認し、もう一度アレクサンドラに借りたタブレットで映像を再生した。


好感度変化なし

後日。

明日は休みなので、春選抜前の部活最終日である。

アレク「あとは当日に向けての最終調整ね。あまり気を詰めすぎない様に打ちましょうか。」

アレクサンドラの指示で京太郎、智葉、モブ男を中心に牌をとっていく。



安価とコンマ下1
1軽く打つ
智葉・アレク

2牌譜研究
メグ・ネリー

3共同練習
明華・慧宇

コンマ一桁が経験値。

2牌譜研究
メグ・ネリー
経験値+2 合計9


モブ男と共に、他2人と半荘打ち終わって休憩をしようと席を立つ。部室にある椅子と机の方に行くと机に俯すメグとその隣でドヤ顔のネリーがいた。

京太郎「何事っすか!?」

メグ「ネリーにボコられました・・・グフ。」

ネリー「ザクとは違うのだよ。」フンス

京太郎「えーっと・・・うわぁ・・・。」

置いてあった牌譜を見る。終始ネリーの独走状態だった。浮き沈みの差がハッキリと出やすいネリーにしては中々珍しい。

京太郎「今日はかなり調子が良かったみたいだな。」

トトトッと京太郎の隣に来たネリーの頭を撫でる。例えるならば良い子にしていたコーギーが飼主に寄り添って来た感じだろうか。物凄い勢いで振られている尻尾が見えた気がした。

メグ「どうも私は素の運が弱い様で・・・。何か新しい手を考えないといけませんね。」

弱々しく笑いながら頭をかく。

京太郎「それだけじゃなく、技術もですかね。ここ見てください。この二索切りは少し不注意じゃないっすか?」

牌譜を開き見せる。だがメガンは首を傾げた。

メグ「それは結果論では?私には特に相手の手が予想できるとは思えません。」

京太郎「河を見てください。ここでネリーの捨て牌ですけど・・・。」

メグ「ふむふむ。」

京太郎がいくつか、想定できる範囲で説明をする。その都度メガンも頷き、言葉を返す。

メグ「成る程ですね。牌の見極めは既に京太郎の方が上ですか。」

京太郎「いやいや。結果がわかってたから読めただけで、実際に卓上ではここまで見えないですって。」

メグ「謙遜しなくてもいいですよ。それは貴方が身に付けた技術の1つ。誇るべきですね。」

微笑むメガン。照れてしまって、頬をかく。反対の手にネリーがしがみついて来た。

ネリー「むー・・・。」

京太郎「っと。なんだなんだ?あんまり引っ張んなって。」

メグ「おやおや。」

ネリーの様を見てメガンがニヤニヤする。そのメガンを少し頬を赤くしたネリーが睨み付けた。

メグ「おお、怖い怖い。折角ですからネリーも京太郎と牌譜を勉強したらどうですか?」

メガンが立ち上がり、京太郎を座らせた。その隣にネリーを座らせ、自分も向かい側に座る。

京太郎「それじゃあちょっと検討していこうか。」


好感度
ネリーは好感度が9の(ry
メグ6(攻撃)【好意的】「そろそろ新しい手を考えないとですね。」

夜。

明日は部活が休みで、明後日はついに春選抜である。

京太郎「高校生での初大会が選抜か・・・緊張するなぁ。」

実際に相手がどうなるかは当日になって見ないとわからない。アレクサンドラの予想通りか、はたまた全く違う相手になるか。

京太郎「・・・考えてもしょうがないか。」


安価下1~3でコンマ1桁が最大の物
現在の連絡先入手組から1人。

ただし、ネリーは好感度が(ry

連絡先入手済み

咲 照 みなも
智葉 ネリー メガン 慧宇 アレクサンドラ
咏 はやり

家の場合は聞きたいことも一緒に。

コンマ9
咏について

家へと電話をかける。それはすぐにつながった。

母『はい、もしもし。』

京太郎「あ、母さん。俺だよ俺。」

母『事故したからお金振り込めって?』

京太郎「そうそう、って詐欺か!」

声と共に振り上げた手が空を切る。いつも通りのやり取りにホッとしながら話を戻す。

京太郎「ついに春選抜だからさ。一応報告をと。」

母『明後日ね。応援にはいけないけど、テレビで見てるからね。頑張りなさいよ。』

京太郎「ああ。」

母『話は変わるけど、三尋木プロね。あの人は、人よりちょっと優れた才能と感覚があるだけで、それ以上に努力で強くなった人なの。
観察眼はすごいのだけれども、実は他人の能力や精神的な事にアドバイスするのが少し苦手なのね。

技術的なことは、電話とかより面と向かって指導してくれると凄く効果があるの。
基本的には相談というより、強気な態度やヤル気を見せると喜んでくれるわ。

プロ全般に言える事だけど、春選抜以降に好感度が7以上で電話をすれば、指導に来てもらえるわ。それで好感度が10以上の時にコンマ次第では、新しい能力を教えてくれるかもね。」


京太郎(・・・よくわからないけど、凄く重要な事な気がする。)

母『またなにかあったら夜に電話してね。それじゃ。』

そう言って電話は一方的に切られてしまった。

翌日。春選抜前日のため、部活は休みだ。
天気は曇っており、昼からは生憎の雨。
弱くなることを願い、部室で麻雀雑誌を読みながら時間を潰す。

智葉「いるか?」

京太郎「ありがとうございます。いただきます。」

湯気の出る急須と2つの湯呑みをお盆に載せた智葉が向かい側に座った。

京太郎「明日は晴れるといいんですけどね。」

智葉「雨足は速そうだから大丈夫だろう。」

そう言って、お茶を注ぎ終えた智葉も雑誌を開く。

ふと視線を横に向けるとネリー達が話しながらこちらに来るのが見えた。そしておもむろに口を開く。

明華「お二人は『カンケリ』を食べた事がありますか?」

もうちょっといけるかと思ったけど眠いのでここまで。

京太郎「は?」

智葉「カンケリ?を?」

京太郎「食べ・・え?食べるの?」

智葉「やった事があるかってこと・・・か?」

互いに顔を見合わせ、首を傾げて聞き返した。

明華「『やる』って言い方かっこいいですね。」

京太郎「え?」

明華「『一杯やる』みたいな表現ですね。」

智葉「んー・・・?」
京太郎「あっれー・・・?」

智葉「カンケリってあれ・・・缶をける鬼ごっこみたいな・・・だよな?」

困惑気味に京太郎を見る。
一応頷く。鬼ごっこよりはかくれんぼっぽいけど・・・まあいいか。

ネリー「んーあー。カンケリにもいろいろあるしね。」

智葉「いろいろあるのか?」

京太郎「あるんじゃないっすかね?」

苦笑いしながらとりあえず頷く。

明華「カンケリって簡単なものなんですか?」

ネリー「やったことないないー。」

智葉「昔少しやったが・・・。」

ネリーと智葉が揃って京太郎を見る。
あ、これ黙ってたら面白いとこになりそう。
直感的にそう感じて黙っておく事にした。

智葉「ビジュアルはわかる。とにかく缶を蹴ることがカギなんだ。」

明華「では缶が必要ですね。」

そう言って明華とネリーが部室を出た。

智葉「え、やるのか?」

ネリー「あったよー。」

その手に抱えられているのは大きめの四角い缶。

智葉「一斗缶!?」

慧宇「こんなの蹴ったら危なくないですか?」

屈みながら不安そうに缶に手を添える。その隣でネリーが首を傾げた。

ネリー「大きな方が良くない?」

京太郎「ドラム缶とか。」

智葉「お前を詰めて海に沈めてやろうか?」

京太郎「済みませんでした。」

智葉「普通にジュースの空き缶でいいと思う。」

京太郎「あ、ちょうどさっき捨てた缶があります。」

側のゴミ箱の中、一番上にあった缶を取り出す。

メグ「次は・・・的ですね。」
メガンが厚紙で作られたような丸い的を取り出す。
いつの間に作ったし。

智葉「いや、的は使わない。」

慧宇「じゃあカゴ?」
竹で作られた大きめの籠を取り出した。
なぜ部室にそんなものはある。

智葉「そういうタイプのやつじゃない。」

京太郎「それじゃあネットとか?」

智葉「お前はワザとだろ。」

京太郎「」(・з・)~♪

智葉「たしか、鬼が缶を踏む。それ以外が缶を蹴る。」

ネリー「缶を踏む!」

ネリーが缶の上に片足で飛び乗った。

ネリー「よし蹴って。」

メグ「え、その缶を?」

京太郎「ちょ!?危ねぇ!」

当然転びそうになるネリーを慌ててスライディングで抱きとめた。

ネリー「ひゃう!?」///

智葉「危ないな・・・。」

ネリー(でもこれはこれで。)///

そのまま京太郎に抱きつく形で立ち上がった。

京太郎「そもそも室内でやるものじゃないでしょ。」

明華「でも外は雨で。」

ネリー「じゃあ体育館?」

智葉「体育館じゃあ隠れる場所が少ないぞ。」

いうと同時に智葉がハッとした。

智葉「そうだ、かくれんぼ系だ!」

一同「おお!」

智葉「少しずつ思い出してきたぞ。」

ネリー「じゃあこのまま話して思い出してもら・・・あ。」

智葉の後ろでスマートフォンを手にしていた慧宇。

慧宇「・・・すみません。」

智葉「いや、調べればいいだろ。というか京太郎、お前カンケリ知ってるだろ。」

京太郎「」(・3・)~♪

智葉「こいつ・・・。」

メグ「調べました。まず缶を2つ用意します。」

明華「ふたつ?」

京太郎「うん?2つ?」

メグ「穴を開けて、ヒモを通して。」

明華「はい。」

京太郎「あれ?」

メグ「ヒモを手に持って缶の上に立ちます。」

京太郎「俺の知ってるカンケリと違う!?」Σ(・д・;)

慧宇「では京太郎の知っているカンケリとは?」

慧宇に聞かれた京太郎が腕を組みながら答える。

京太郎「えっと・・・鬼が見つけた人の名前を言って缶を踏むんだよ。」

智葉「聞いたか。名前を呼びながら缶を踏むんだと。」

振り返ると、いつの間にか缶に乗っているのはネリーに変わっていた。

ネリー「ネリー!ネリー!」

京太郎「いや、それカンケリと違う!?」

智葉「まあ、今度晴れた日にでもやってみるか。」

そう言って外を見る。雨は少しは弱まったが、まだ止みそうにない。

明華「これでは水たまりで足元が濡れてしまいそう・・・。」

ネリー「これを。」

明華「!」

笑顔でネリーが差し出したのは先程ヒモを通した缶だった。

只々あのネタをやりたかっただけ。深いどころか浅い意味も全くない。次回からは真面目にやります(多分)。

安価下1
1ボチボチ帰るか。
明華

2もう少し部室で。
智葉・慧宇

3小腹が空いたな。
メグ・ネリー

1ボチボチ帰るか。

部室を出て玄関へと向かう。外の雨は、少しは弱くなったがまだ止む気配はなかった。

京太郎(寮は近くといっても、この雨なら傘がないと困るよな。)

玄関へと辿り着くと、そのには明華が立ち尽くしていた。

京太郎「明華さん、どうしました?」

明華「・・・傘を持つ手が足りませんでした。」

先の缶の紐を持ちながら小さく笑う。

京太郎「ああ・・・えっと、入ります?」

京太郎が傘を開きながらたずねた。だが2人入るには少し狭い。

明華「私も傘自体は持っているんですが・・・折角なのでお言葉に甘えましょう。」

微笑みながら、京太郎の側に寄り添った。フワッと甘い花の様な香りにドキッとしてしまう。

京太郎「・・・近くないっすか?」

明華「でも、これくらい寄らないとどちらかが濡れてしまいますよ?」

スッと京太郎腕に手を重ねて再度微笑む。

京太郎(・・・なにこの状況!?)

気恥ずかしくなって顔を少し外へ背ける。そのまま寮の前に着いた。

明華「ありがとうございました。またお願いしますね。」

ペロッと舌を出して笑みを浮かべながら寮へと入っていった。

京太郎「・・・なんやねん。」

冷静になって更に恥ずかしくなり、顔を赤くしながら思わず顔を伏せた。


好感度
明華5(凡庸)【好意的】「やっぱりかわいい子ね。」

そして翌日。

春選抜の会場。その控え室。ここには試合に出る3人と、監督であるアレクサンドラ、そしてインターハイメンバー候補のネリー、メガン、明華、慧宇の4人がいた。

京太郎「うーん、やっぱり緊張するな。」

控え室入り、グッと組んだ指を上へと伸ばす。

アレク「京太郎は大会の経験自体が少ないからね。仕方ないけど大丈夫?」

京太郎「まあ、やれる範囲で頑張ります。ヘマしても後ろ2人が心強いですからね。」

モブ男「簡単に言ってくれるな。」

智葉「だが、先輩として期待には答えないとな。」

苦笑いするモブ男と対照的に強気な笑みを智葉は浮かべた。

メグ「少なくとも、初戦の相手はここのメンバーより強いとは思えません。いつも通りで大丈夫ですよ。」

笑顔で親指を立てるメグに頷き、扉を開けた。

京太郎「それじゃあ先陣を切ってきましょうかね。」

一回戦は勝ち確定です。

安価下1
初戦の解説だーれだ?
原作プロ勢からお一人。

下1コンマが1で京太郎大量失点
2~4若干苦戦
5~7健闘
8、9活躍
0絶好調

00ならまさかの箱割れ勝利

会場へと入る。去年、インターミドルで戦った場所ではあるが、何故か空気が違って感じられた。

京太郎(・・・ヤバイ。)

既に全員揃っている。京太郎が最後だった。

新井ソフィア(名前は確認してたけど、まさか臨海の選手が男で、しかも一年。)

寺崎遊月(舐められているのか?それとも。)

伏屋那都(本当の実力者・・・か?)

京太郎(メッチャ見られてる・・・。)

その視線に、背筋に嫌な汗が流れた。

控え室。

そこに設置されているテレビに対局室の映像が映る。

アレク「まずいな。」

モブ男「・・・ですね。」

画面には、表情を硬くしている京太郎が映っていた。

メグ「これは相当厳しいかもしれませんね。大丈夫ですか?」

智葉「マイナスが3万以内なら、なんとかしてやるさ。」

小さく息を吐きながら、湯呑みを置いた。そしてチラッと隣に座るモブ男を見る。

モブ男「僕にもプレッシャーかかるんでせめて2万以内にしてほしいです。」

苦笑しながらモブ男も湯呑みを置いてテレビに視線を戻した。

解説室。

真深「さぁ、始まりました春選抜一回戦!実況は先代牌のお姉さん事、春日井真深です!まふふ~って流石にこの歳でこれはキツいんで許してね!」

いつもの決まり文句で、恥ずかしそうに頬をかく。現役お姉さんの頃より少し痩せているが、しっかりとした姿でマイクを握っていた。

真深「解説は、大沼秋一郎プロです。よろしくお願いしますね。」

秋一郎「ああ。」

目線は正面の画面のまま、気怠げな態度で湯気の上がる湯呑みを片手に返事をする。

真深「3年ぶりに春選抜に参加の臨海高校、なんとメンバーのうち2人が男子という意外な構成です。」

手元の資料を確認しながら、参加校を説明していく。

真深「先鋒は、須賀京太郎選手。去年のインターミドル個人戦4位ですが、団体戦は初めてですね。」

秋一郎(・・・纏う空気が乱れている。こいつは転けるな。)

真深「続いて射水総合高校、寺崎遊月選手。こちらは去年のインターハイで個人戦15位、その実力に期待です。そして斐太商業、伏屋那都選手に越谷女子の新井ソフィア選手。共に去年インターミドル団体に出場経験ありの実力者ですね。」

4人が席に着き、部屋のライトが落ち、中央の卓だけを照らし出す。

サイコロが回り、牌が迫り上がる。

京太郎(落ち着け・・・先ずはいつも通りに打つ・・・。)

牌を並べ、まとめて起こす。いつもより牌の集まりが悪い。

那都(親番・・・先制で仕掛けたいけど・・・。)

ソフィア(様子見・・・と行きたいところだけど、射水が怖いから先制したいな。)

同じ様な考えでチラッと視線を左右に走らせる。ニヤッと遊月が口角を上げた。

数巡後。

那都(張った。先制できるか・・・?)

那都「立直。」

少し悩み、立直をかける。その視線を遊月へと向ける。

京太郎(む・・・ここは振り込めないぞ・・・どうしよう。)

焦る。いつもなら冷静に広く見えるはずの河でも、今は斐太商業の河しか目に入らない。
故にーーー

遊月「ロン。7700。」

京太郎「な!?」

京太郎(やってしまった・・・くそっ!)

点棒を払いながら歯噛みした。黙聴だったからしょうがない、なんて言い訳にならない。

京太郎(初っ端からミスった。ええい、切り替えろよ、俺!)

目を閉じ深呼吸し、呼吸を整える。だが早鐘を打つ心臓は落ち着く気配がない。

水面は乱れて、波紋も歪。

京太郎(くそっ・・・!ここで終われるか!)

遊月(集中できてないな。悪いが、先鋒で稼がせて貰う!)

ソフィア(こいつ、本当に大した事ないのか?それとも、単純に経験不足?)

那都(どちらにせよ、勝手に倒れてくれるならありがたい・・・。)

3人の思惑が一致した。一致してしまった。

真深「先鋒戦、終了です!1位は射水総合の寺崎遊月選手、個人戦上位の実力は伊達ではありませんでした!それに続いて斐太商業の伏屋那都選手と越谷女子の新井ソフィア選手が並び、臨海の須賀京太郎選手1人がトップと3万点近く離され、1人沈んだ状態です!」

真深(力はあるのに、経験が足りなかったね。これはしょうがない、かな。)

秋一郎「波紋が乱れているか。」

真深「そうですね。須賀京太郎選手、インターミドルの時とは違い、完全に空気に飲まれてしまっています。高校生の洗礼受けてしまいました。」

秋一郎「上手く沈みきれていない。もっと深い所に踏み込めねばな。」

秋一郎(あと一歩、踏み込めていれば、大きく化けるか・・・。)

部屋が明るくなる。1人、京太郎だけが首を垂れる。せめてもの救いは、焼き鳥でなかった事か。

京太郎(っても、ツモで400、700だけ・・・。ここ最近で一番最悪だったな。)

京太郎「・・・ありがとうございました。」

頭を下げ、部屋をでる。その足取りは重かった。


安価下1
臨海メンバーも含め、会場に来てそうな人1人。
ただし、真深、秀一郎は不可。あと、作中で明らかに出番が少ないキャラは無しで。

多少無理な人物でも理由をこじつければ可。
例1
池田 キャプテンの付添で
例2
豊音 トシさんに連れられて

項垂れたままの京太郎が廊下を歩く。

?「おいおい、随分萎れちまってるじゃないか。」

声をかけられ、驚きパッと顔を上げる。

咏「やっ。」

いつもの様な着物姿で、だが今までよりも優しい笑顔の三尋木咏が右手を振りながら立っていた。

咏「ほれ、先ずは飲みな。」

投げられたペットボトルのお茶を慌てて受け取った。

京太郎「あ、ありがとうございます。」

そのまま壁に背を預ける様に立つ咏。京太郎も自然とその隣に、壁に寄りかかった。
貰ったお茶を開け、一口飲む。

咏「・・・すまなかったね。」

突然謝られ、驚いた。謝られる様な事が思い当たらない。

京太郎「何のことですか?」

咏「電話をかけられた時さ・・・薄々、こうなる様な気はしたんだよ。」

先日の夜、咏にかけた電話を思い出した。

咏「私はさ、それこそ物心ついた時には既に牌を握ってた。大会だって小学生の頃から出てるし、格上や年上相手なんていつもの事さ。だから、坊やみたいな状況の経験が無くってさ・・・。」

手にした扇子を開け閉めしながら、目を細めて昔を思い出す。勝ったことも、負けた事もあるが、手も足も出なかった事は一度もない。

咏「だから、どうしてもうまいアドバイスができなかった。折角頼ってくれたのに、それに応えてあげられなかったから。」

常に自信を持って相対していた。それだけの努力を積んでいたという自負がある。故に、対局で不安を感じた事などなかった。

京太郎「三尋木プロのせいじゃないですよ。単純に、俺の覚悟が、心が弱かっただけです。」

初めての団体戦。しかもその先鋒。思っていた以上に自分に重圧なっていたのだろう。

京太郎「それが、今回の試合でわかりました。すごく悔しかったですが、だから次の試合では大丈夫です。」

3万点近くも差をつけられてしまった。普通なら、トップまでの逆転は厳しいだろう。そんな事はわかっている。

京太郎「大丈夫ですよ。俺の先輩は強いですから。」

視線を上げる。その先には2人の頼れる仲間が立っていた。

智葉「ボロ負けした割には元気そうじゃないか。」

智葉が腕を組み、髪をなびかせながら不敵な笑みを浮かべる。

京太郎「すみません。でも、2回戦ではもっと上手くやれます。だから、あとはお願いします。」

京太郎が頭を下げた。モブ男が苦笑いをしながら頭をかく。

モブ男「智葉さんは3万点までは大丈夫らしいんでね。とりあえず少しでも余裕が出来るように、僕が1万点ぐらいは取り戻してきますか。」

京太郎の背中を叩き、そのまま会場へと向かっていった。

智葉「どの様な繋がりかは存じませんが、後輩が世話になった様で、ありがとうございます。」

咏に智葉がお辞儀をした。それを見て咏も表情を崩す。

咏「こちらこそ。機会があれば臨海の方へお邪魔させて貰ってもいいかい?」

智葉「是非お願いいたします。他の者も喜びます。」

互いに微笑み、手を握り合った。


好感度
咏7(攻撃)【好意的】「次はもっと上手くやれたら良いんだけどね。」

書き溜めはここまで。

咏さんは可愛いしカッコいいと思う。

だいぶ端折ったけど、どうせ勝ち確だしいいよね?答えは聞いてない。



一同「「「「お願いします。」」」」

モブ男(さてさて、啖呵を切ったのはいいけど、相手は基本格上なんだよね。)←2年

斐太(また男子・・・勝ったな!)←3年

射水(大将が怖いから、ここで飛ばしたいなぁ。)←3年

八木原景子(何とか一位をまくらないと!)←頭になんか刺さってる

3人を河を見ながら牌を切っていく。

モブ男「ポン。」

対面から牌をとり、右に置く。

モブ男(ただ、射水が上家なのは幸いだ。)

モブ男「ポン。」

二度目の副露に射水がムッとする。

射水(こいつ、私の手を勧めさせない気か!)

モブ男「もういっちょポンで。」

既に三副露。だがこれ以上は手が狭くなりすぎる。

射水(その手牌なら副露は出来ないな!)

やっと回ってきた牌。それを入れ替え切る。

モブ男「ロン。三色同刻で2000。これは幸先がいいな。」

射水「ウワアァァァ!」

控え室。

智葉の後ろに続いて京太郎が入る。そしてすぐに頭を下げた。

京太郎「不甲斐ない所を見せてしまって、すみませんでした。」

アレク「では早速牌譜を見直してみよう。メグ。」

呼ばれたメグが、スッとアレクサンドラにタブレットを差し出した。明華が京太郎へと同じ様にタブレットを渡す。
受け取り、座りながらも、視線を対局室が映るテレビの方に向けた。

アレク「先輩が心配?」

京太郎「・・・いえ、信じています。それよりも自分の調子を戻さないといけませんね。」

首を振り、タブレットに目を戻した。それを見てアレクサンドラが微笑んだ。

アレク「良いね。では早速一局目からだ。」

解説室。

真深「中堅戦終了です。臨海高校のモブ男選手素晴らしい速度の上がりでしたね。」

その後もモブ男はひたすら副露をしながら早上がりをし続けた。結果、トップとの点差を2万点以下まで取り戻していた。

秋一郎「うむ、良い速度だ。ただ打点の高さが足りんがな。」

熱い湯呑みを啜り、小さく息を吐く。

秋一郎(先の男と違い、此奴は特に何もない。だが単純に上手いな。)

真深「逆に射水は席が悪かったですね。上家に座ってしまった所為で副露の影響を大きく受けてしまいました。」

対局室では射水の選手が卓に伏せてしまっている。他の3名は礼をし、退出していく姿が見えた。

真深「差は縮まりましたが、やはり臨海がやや沈んだ状態で一位は依然射水総合。それを越谷が僅かな差で追いかける状態です。大沼プロ、大将戦はどの様な点に注目でしょうか?」

秋一郎「・・・抜き身の刃の斬れ味次第だな。」

真深「成る程、辻垣内選手に注目です!」

控え室。

智葉「よし。では行ってくるか。」

立ち上がり、髪を後ろに束ねて眼鏡をかけた。

ネリー「なんで智葉って対局中は髪を縛るの?」

智葉「邪魔だから。」

ネリーの頭を軽く叩きながら答える。

慧宇「眼鏡は?」

智葉「伊達ではないぞ。少しだけど度は入っている。無くても良いんだが一応な。」

眼鏡をもう一度クイっと上げながら扉を開けた。

京太郎「頑張ってください。」

京太郎の応援に、背を向けたまま親指を立てて廊下に出て行った。

メグ(相変わらずかっこいいですね。)

廊下でモブ男と出会う。

モブ男「とりあえず予定より上手く行きましたよ。」

ニコッと笑い、片手を上げた。智葉もニヤッと笑みを浮かべる。

智葉「これで後輩にも名誉を挽回するチャンスが与えられそうだな。私も多少は余裕を持って打てそうだ。感謝する。」

智葉も手を上げ、互いにパチンと平を叩きあった。

モブ男「あとは頼みました。」

智葉「ああ、頼まれた。」



智葉が部屋に入る。そこにはまだ1人しかいなかったが、智葉へと目を向けると同時にすごく嫌そうな顔をした。

浅見花子(三位相手とかマジねぇっすわー。)

チラッと目を合わすだけ合わせて、智葉が席へと近付く為にすれ違う。その瞬間、花子の背筋がゾクッとした。

花子(・・・こりゃもうダメかも知んねー・・・。)

解説室

真深「さあ、泣いても笑っても最後の大将戦。選手が席に着き、今、始まりました。」

対局室の部屋灯りが落ち、中央だけが照らされる。

秋一郎「・・・やはり鋭いな。」

真深「そうですね。辻垣内智葉選手、去年よりも良い気を放っています。」

秋一郎(他の3人が呑まれておる。これはひっくり返るか。)

対局室。

智葉(・・・ふむ。)

手牌は悪くない。そして対面の射水を見る。露骨に表情を悪くしている所から、手牌が良くないのだろう。

智葉(もう少し隠せよ。)

内心で呆れつつ、牌を切っていく。僅か数巡で手が一通り形となった。

智葉(ここは・・・狙っていこうか。)

智葉の瞳の奥が光を放った。そして河を眺め、あえて手を崩していく。


解説室。

真深「おっと、辻垣内選手ここで聴牌でしたが、崩して来ましたね。」

秋一郎「居合・・・か。」

真深「そうですね。これは当たれば一気に点差が無くなるかもしれません。」

真深が息を呑む。その空気が伝わるのか、牌を切る音がやけに大きく聞こえる気がした。

そしてそこからまた数巡。射水が牌を選び・・・。

秋一郎「・・・抜くぞ。」

切っ先が喉元を斬り裂いた。

智葉「ロン。断ヤオ、三色同順、ドラ2。8000。」

射水「!?・・・はい。」

これでまだ臨海が最下位とはいえ、点差はほぼ無くなった。そして智葉の親番である。

智葉(さぁ、どこまで斬り続けられるかな。)

再度納刀された太刀を腰に構えて姿勢を下げた。

解説室。

真深「試合終了です!先鋒戦で最下位だった臨海高校、なんと二位と2万点近く差をつけ、一回戦を突破しました!」

画面には、4人が立ち上がり、頭を下げる姿が映る。

真深「どうでしたか、大沼プロ。」

秋一郎「先鋒戦以外は概ね予想通りだったな。」

既に緩くなってしまった湯呑みのお茶を飲み干し、一呼吸置く。

秋一郎「二回戦はより深く沈める事を期待したい。」

真深「大沼プロとしては臨海の須賀選手に注目の様ですね。確かに不調な様でしたから、明日の二回戦は先鋒戦に注目です!」

控え室。

メグ「と、言う事ですが、明日は大丈夫ですか?」

京太郎「・・・今日よりは大丈夫だと思いたいです。」

牌譜を検討し終えた京太郎が苦笑いしながらメガンに答えた。その京太郎を後ろから明華が抱きつく様にしながら笑みを浮かべる。ネリーがムスッとしながら後ろから服を引っ張るが、あえて気にしない。

明華「いつもの実力通りだったら大丈夫ですよね。」

京太郎「より緊張するんで離れてください!?」///

焦る京太郎を見ながらメガンと慧宇が笑う。

智葉「1人ぐらい私を出迎えてもいいんじゃないか?」

髪を解き、眼鏡を外した智葉が開いた扉の前で腕を組んでいた。

京太郎「お疲れ様です。そしてありがとうございました。」

立ち上がった京太郎が頭を下げた。智葉は優しい笑みを浮かべ、肩を叩く。

智葉「明日が重要だからな。しっかり頼むぞ。」

京太郎「はい。」

アレク「それじゃあ今日はお終いね。この後は別のグループの一回戦があるけど、他の子が牌譜を取ってくれてるから。今日の夕方、全員に三校の牌譜を送るから一通り目を通しておいてね。」

アレクサンドラが立ち上がりながら話す。

アレク「見て帰るかどうするかは任せるわ。ただ、明日の状態に影響が出ない様にしておいてね。」

その後、明日の時間を確認し、解散となった。

京太郎「さすがに帰るのも勿体無いし、試合見てくるか。」


安価下1と下2
晩成、新道寺、鹿老渡のどれか1つ。
コンマが2桁が高い方の試合。低い方が偵察に来てる。

また、偶数ならアレクの予想大当たり。奇数なら全く違う。

京太郎と智葉は試合を見に観覧室へむかっていた。
既に新道寺と晩成は終わっており、どちらも二回戦に進んでいる為、明日戦うことが決まっている。

京太郎「先生の予想では鹿老渡の可能性が高いと言ってましたね。」

歩きながらタブレットで先の2試合を確認する。晩成はアレクサンドラの予想通り、先鋒から順に小走、上田、木村だったが、新道寺は白水、鶴田、友清と、予想と違うメンバーだった。

京太郎「新道寺は少し意外でしたか。」

智葉「1、2年の育成も兼ねているのだろうな。鹿老渡は先鋒が佐々野いちごか。これは明日も苦労しそうだな。」

意地悪そうな笑みを浮かべ、京太郎を見る。苦笑いをしながらタブレットを閉じた。

京太郎「全員3年ですからね。あんまりプレッシャーかけないでくださいよ。」

そのまま廊下を曲がり、観覧室の入り口が見えたところで足を止めた。ちょうど部屋へ入ろうと、扉に手をかけている生徒の姿が見える。

??「今日は春なんにぬっかにゃぁ。」

?「・・・ぬっ?」

??「ああ、暑いってこと。」

?「なるほど。確かに今日の気温はあまりすばらくないね・・・おや。」

目があった。

智葉「その制服は新道寺か。しかも中堅の鶴田姫子とは。」

煌「そう言うあなた方は先鋒の須賀京太郎さんに大将の辻垣内智葉さんではないですか。っと、失礼しました。私は新道寺2年の花田煌と申します。以後お見知り置きを。」

名前を名乗り、丁寧にお辞儀をする。京太郎と智葉もつられて頭を下げた。

姫子「ちょ、花田!あまり馴れ馴れしゅうしたらいかんばい!」

長めの袖に隠れた腕で煌の腕を掴んで振る。

煌「まあまあ、折角だしこっちが知らない情報が手に入るかもしれないし。」

頭をガクガクしながらも笑顔の煌。その様を見ながら智葉と京太郎が目を合わす。

京太郎「・・・どうしましょう?」

智葉「まぁ、鹿老渡の情報の共有位はいいだろう。一緒に見るか?」

煌「すばら!是非お願いします!」

姫子「ちょ、勝手に決めなしゃんなね!?」

煌を先頭に観覧室へと入る。席はほとんど埋まっている為、一番後ろにある立ち見席の手摺に並ぶ。

智葉「まずそちらの予想をお聞かせ願おう。どこが抜けるとおもう?」

煌「コーチの予想では、鹿老渡でした。そちらはどの様に見ているのでしょうか?」

智葉「同じだ。さらに細かいことを言えば、先鋒の佐々野いちごが稼ぎ、それを中堅のモブ美と大将の津秋優奈が早上がりで流すと予想している。」

煌「ほうほう。より細かな情報、誠にすばらです。」

京太郎「・・・焼肉。」

姫子「そりゃエ◯ラばい。」

煌「・・・すばらくないです。」

短いけどここまで。

方言ムズイ・・・これはすばらくない。

正面の大きなスクリーン。そこに映し出される映像では、やはり予想通り、終始佐々野いちごが優勢で先鋒戦を終えた。

智葉「やはり先鋒は佐々野いちごだったな。」

京太郎「他の3人も悪くは無かったんですけどね。・・・明日が不安になります。」

煌「ああ、須賀さんは先鋒でしたね。うちの先鋒も強いですよ。」

姫子「花田!ストッ、ストップ!あまり詳しか話したらつまらんばい!!」

ドヤ顔で話そうとする煌を慌てながら後ろからしがみ付き、必死に口元を塞ぐ。

煌「っと!わかった、わかったから!苦しいって!」

フラつきながらも笑顔の煌に、京太郎もつられて笑顔になる。おかげで多少気持ちも落ち着いた。

智葉「今日は不調だったが、うちの先鋒も決して弱くはないぞ。練習では私よりも上の時もあるからな。」

姫子「な!?そげん、まさか!」

煌「なんと!?」

ニヤッとする智葉に驚き、2人の目線が京太郎に集まる。どうも決まりが悪くなってしまい、目をそらす。丁度その視線の先、こちらに向かってくる人物が1人、目に入った。

?「2人とも、ここおったんか。もうすぐホテルで食事ん時間だけん、戻るぞ。」

少し離れた所から声をかける。だが視線は鋭く、京太郎を貫いた。思わず身を硬くしてしまう。

?「後輩2人ん世話になった様で。礼は言うとくばい。それでは失礼。2人とも行くよ。」

煌「わかりました。それではお二人とも、失礼します。」

煌と姫子が頭を下げ、先の女性に続いて部屋を出て言った。

智葉「今のが白水哩だな。どうだ?」

京太郎「・・・明日が楽しみですね。」

緊張しながらも、我慢できず笑みがこぼれた。

智葉(相手が格上すぎる方が、丁度良いのかもしれないな。)

姫子「部長、今のが臨海の先鋒と大将です。」

哩「知っとーばい。顔は確認しとったけん。」

目線は前にしたまま、歩きながら話す。

煌「須賀さん、今日は不調でしたが、明日は侮れないかもしれませんよ。」

哩「わかっとーばい。麻雀ん半分は運で決まる。決して油断はせん。」

振り向くその目は鋭く輝いていた。


好感度
煌5(凡庸)【同郷】「すばらです!」
姫子4(オカルト)【普通】「本当に強かとやろうか?」
哩4(攻撃)【普通】「油断はせん。正々堂々打つだけや。」

そして翌日。

アレク「今日は大丈夫そうね。」

京太郎「2日目ですからね。昨日の様な不甲斐ない所は見せられないですから。」

気合は十分。今までの中でも、上位に入るぐらいの安定した気持ちだった。

京太郎「それじゃあ行ってきます。」


安価下1
臨海メンバーも含め、会場に来てそうな人1人。
あと、作中で明らかに出番が少ないキャラは無しで。

多少無理な人物でも理由をこじつければ可。
例1
池田 キャプテンの付添で
例2
豊音 トシさんに連れられて

安価下2
解説だーれ?

解説室。

えり「高校選抜麻雀大会、2日目が始まります。実況は私針生えり、解説は三尋木プロでお送りします。」

咏「はいはーい。」

陽気に扇を振る咏の隣でえりが手元の資料を開く。

えり「二回戦は上位二校が勝ち抜け、そして今日の午後から決勝戦となります。」

咏「インターハイと違って春はやっぱり短いねぇ。」

えり「個人戦もなく、参加校も少ないですからね。さぁ、選手が入場します。」

控え室を出た京太郎が廊下を歩く。今日来ていたメンバーは、京太郎含めた試合に出る3人と先輩であるメガンとアレクサンドラで全員ーーーの筈だったのだが。

京太郎「・・・なにやってんだ?」

少し進んだ所ですネリーが腕を組んで立っていた。

ネリー「昨日、あまりにも不甲斐なかったお兄ちゃんが心配になってね。」

にぱーっと笑う。逆に痛い所を突かれた京太郎は苦笑いをする。それを見たネリーの表情が、少し暗くなった。

ネリー「・・・今日は大丈夫?」

京太郎「大丈夫じゃないかもしれないからさ・・・手、ちょっと貸してくれ。」

言われたままにネリーが両手を前に出す。京太郎も右手を差し出した。何かを察したネリーがその手を両手でギュッと握る。

ネリー「こんな感じでいいの?」

京太郎「・・・ああ。もう大丈夫だ。サンキューな。」

笑顔でネリーの頭を撫でた。

もう大丈夫だ。これで、あとはいつも通り行ける・・・はず。

京太郎は表情を引き締め、会場へと向かった。
残されたネリー。頬を染め、ソッと撫でられた所に手を当てながら微笑んだ。

ネリー「・・・えへへ。」///

正面の映像。そこ映し出される対局室に1人の男子生徒が入って来た。

えり「最初に現れたのは臨海の須賀京太郎選手です。なんの縁か、彼が出場した去年インターミドル決勝、その時の解説も私達でしたね。」

咏「そういえばそうだったねぃ。昨日はかなり不調だったからね。今日は期待させて欲しいもんだ。」

一抹の不安。だが入って来た京太郎の表情を見て、それは直ぐに消えた。

咏(大丈夫そうだね。あとは相手次第か。中々厳しくなりそうだぜ、坊や。)

えり「次に来たのは新道寺の白水哩選手です。選抜大会は1年生の頃から出ているため、今年で3度目。去年のインターハイにも参加し、昨日も絶好調でした。」

咏「この子は中々上手いよね。もっとも、それだけじゃないけど。」

えり「まだ、何か能力的なものを隠してるという事ですか?」

咏「さー、わっかんねー。別に隠してる訳ではないんじゃないかな。」

哩「昨日は後輩2人ん世話んなったね。」

部屋の中央にある麻雀卓に近付きながら、昨日とは違い、少しだけ柔らかい目で話しかけて来た。卓の隣に立つ京太郎が軽くお辞儀をすると、哩も軽く頭を下げる。

哩「ばってん、手加減は一切せんけんね。」

京太郎「当然です。むしろ全力でお願いしたいですね。」

顔をあげた哩の瞳は強く、既に戦闘態勢なのだろう。それを正面から受け止め、京太郎も応える。

??「その意気やよし。」

声に視線を上げる。入口の方から少女が1人。

??「先ずは謝罪させてほしい。昨日の様を見て、君を少々侮っていた。」

そう言って歩きながら頭を下げた。哩を追い越し、そのまま卓の隣に立ち、京太郎へと手を向ける。

??「だから今日は君を強敵とし、全力でお相手しよう。」

ニヤッとし、独特な髪が揺れた。

哩「晩成の小走やえ。相手にとって不足はなか。」

哩も続いて卓の隣に立ちながらやえを見る。互いの視線に火花が散る。

やえ「白水哩・・・。フッ、お見せしよう、奈良県王者の打ち筋を!」

いちご(・・・この部屋怖い。)

部屋の入り口で佐々野いちごは立ち尽くすしかなかった。

解説室。

えり「さぁ、各選手がそろい、試合が始まります。やはり三尋木プロの注目選手は、臨海の須賀選手ですか?」

咏「うーん、そうだねぇ。気になるといえばそうだろうね。」

お気に入りの扇を両手で弄りながら、映像に映る4人を見る。そして僅かな違和感。

咏(坊やに何か、付いてる?・・・何処かで見た気がするんだけど・・・。)

えり「他の3選手は昨日の試合でも絶好調でした。それに対して唯一1年のしかも男子である須賀選手。どこまでやれるか、確かに興味深いですね。」

親の順番はこちらでサイコロ振りました。順にやえ、京太郎、哩、いちごです。
試合は半荘。合計8回判定します。


やえ(凡庸)
雀力7 技術6 オカルト0
技能 王者の打ち筋
一回の対局で2回まで。自身のコンマを×1.5(切り捨て)する。

京太郎(防御タイプ)
雀力5 技術6 オカルト5
技能 1水月鏡花
一回の対局で3回まで。オカルトを半分にせずに、自身のコンマを+3する。

いちご(凡庸)
雀力6 技術7 オカルト0
技能(オート) アイドル
コンマを+2する。ただし、自身のコンマが最大だった場合は発動しない。

哩(攻撃)
雀力7 技術6 オカルト4
技能 (オート)リザベーション
自身のコンマを偶数か奇数か予想。当たればそのコンマの値を同局の姫子のコンマにプラスする。


京太郎 ??? コンマがオートで+1されます。
やえ 技能発動。
哩 リザべ予想は偶数。
安価下1
水月鏡花 使う?(あと3回)

コンマ は
下1~4まで

ルール変更。


基本はコンマ4回(1回で二局分、半荘)で判定。
ただし、自身の親番が含まれる判定時に自身の値が最大ならばもう一度コンマ判定をすることが出来ます。


自身が西家の場合、2回目と4回目の判定時に自身の数値が最大ならばもう一度コンマ判定。

団体戦なら先鋒から大将までをそれぞれで判定。
雀力+技術+コンマ一桁=その回の数値
これにオカルト持ちはオカルト数値の半分(切り捨て)プラス。

数値の差がそのまま点差だと思ってください。


東1と2

6+8+コンマ5+オカルト3=22
ネリー
7+7+コンマ5+オカルト4=22
恭子
7+8+コンマ5+オカルト0=20

5+5+コンマ5+オカルト4=19

咲22ネリー22恭子20爽19 咲ネリーが共に22なのでもう一回。



6+8+コンマ3+オカルト3=20
ネリー
7+7+コンマ3+オカルト4=21
恭子
7+8+コンマ5+オカルト0=20

5+5+コンマ7+オカルト4=21

咲42 ネリー43 恭子40 爽40 爽も最大なので、時局へ。

そして、1位との合計差が個人なら15、春選抜は20、団体なら30以上になるとトビです。

ただし、各キャラ毎に能力、技(一部オート発動)があり、これにより数値にプラスマイナスが発生します。
使うタイミングは基本任意。NPCはこっちが適当にタイミング決めて入れます。


咲 加カン嶺上
コンマに+2
ネリー 禍福は糾える縄の如し
自身のコンマが偶数なら+5 奇数なら-3

やえ
7+6+コンマ10×1.5=28
京太郎
5+6+コンマ4+1+オカルト5+3=24

7+6+コンマ1+2=16
いちご
6+7+コンマ4+2=19

やえ28 京太郎24 哩16 いちご19
今回は春選抜なので差が20で終了。


東一局

やえ(とは言ったものの、純粋な実力はおそらく大差ない。だが、起家だからこそ、まず先手は譲れないな!)

手配はかなり良い。これならば直ぐに聴牌だ。

京太郎(・・・なんだ?いつもと違う気配・・・?)

例えるならば、そう、まるで青空に浮かび上がるような軽さ。少し戸惑う。

哩(手牌ん良うなか。まずここは、振り込まん様にせんばいかんね。)

いつもの様に、一度牌を倒し、目を閉じて、そして開くと同時に牌も起こす。

哩(こん局はリザベーションなしで行くか。)

いちご(うーん、いまいち!)

やえ「リーチ!」

京太郎(むむむ・・・牌の集まりはいいけど、違和感の方が気になる・・・ベタオリだな。)

河を見て、字牌を切る。当然上がられることは無い。

哩(チッ・・・速かね。こちらん手に安牌無かとが辛か所やな。)

少し悩み、三萬。切ると同時に風が舞う。

やえ「ロン!リーチ、一発、三色同順、ドラ1。満貫だな。」

哩「クッ・・・いきなりやられてしもうたか。」

いちご(危なかったわー。危うく、ちゃちゃのんが振り込んでしまうとこじゃった・・・。)


解説室。

えり「小走選手、初手から満貫を直撃させました!これは白水選手、かなり痛い!」

咏「手牌の集まりも良いし、何より牌の扱いに手馴れてるね、この子は。」

やえ(新道寺への直撃。これで得られたアドバンテージは大きい。このまま行けるかしらね?)

京太郎(ふむ・・・連荘は防ぎたい。仕掛けてみようか。)

目を閉じて、深呼吸。水面が広がるが、いつもと違う。その水面から見上げる空は青く澄んでいた。




※やえの能力を3回から2回にしました。あと1回何処かで使ってきます。
やえ(凡庸)
雀力7 技術6 オカルト0
技能 王者の打ち筋
一回の対局で2回まで。自身のコンマを×1.5(切り捨て)する。

京太郎(防御タイプ)
雀力5 技術6 オカルト5
技能 1水月鏡花
一回の対局で2回まで。オカルトを半分にせずに、自身のコンマを+3する。

哩(攻撃)
雀力7 技術6 オカルト4
技能 (オート)リザベーション
自身のコンマを偶数か奇数か予想。当たればそのコンマの値を同局の姫子のコンマにプラスする。

いちご(凡庸)
雀力6 技術7 オカルト0
技能(オート) アイドル
常時、コンマを+2する。ただし、自身のコンマが最大だった場合は発動しない。



京太郎 ??? コンマがオートで+2されます。
哩 リザべ予想は偶数。
安価下1
水月鏡花 使う?(あと2回)

コンマは上から京太郎、やえ、哩、いちご。
下1~4まで

ルールが遊戯王の如く、不安定orz

再度、一部ルール変更。
自身の親番が含まれる判定時に自身のコンマ値が最大ならばもう一度コンマ判定をすることが出来ます。


つまり、一回目、やえがコンマ10だったため、もう一回コンマ判定。なのでまだ東一局と東二局の判定。
前回の判定が哩のコンマが10の為、今回最後のコンマ判定は哩、いちごが親となる東三局と東四局のコンマ判定。


これに伴い、一部キャラクターの能力を変更せずにはいられないな。

やえ
7+6+コンマ7=20
京太郎
5+6+コンマ7+オカルト5+3+2=28
哩 リザベーションクリア
7+6+コンマ10+2=25
いちご
6+7+コンマ7+2=22

やえ48 京太郎52 哩41 いちご41
今回は春選抜なので差が20で終了。


東一局 1本番

京太郎(流れが悪いな・・・。あれ?流れが見える・・・?)

なんとなく、運の動きが見える気がした。首を傾げ、軽く目を擦るとすぐに気配は霧散してしまうが。

京太郎「ふむ・・・。」

やえ「対局中に考え事かい?随分余裕じゃない。」

京太郎「逆です。余裕が無いから、必死に考えてるんです。」

やえ「おっと、それは済まなかった。邪魔をしてしまったね。」

やえがジト目で見ていたが、京太郎の答えに、笑顔で頷いた。そして牌を起こす。

やえ(悪くない。今度は手早く連荘だな。)

いちご「むむむ、これはちょっと不味いんじゃが・・・。」

哩(・・・手牌は良か。来っかどうかわからんばってん、ここで一度縛っとくか。)

牌を倒し、目を閉じる。

哩(リザベーション3飜!)

首、腕、脚を鎖で拘束される。同時に身体に圧がかかった。

解説室

咏(!新道寺が仕掛けたか。一本場合があれば、他の三校は中堅がキツくなるね。)

えり「さあ、一本場合です。小走選手、ここで連荘と行きたいですね。」

咏「他の3人がそれを簡単に許すとは思えねーけどね。」

数巡後。

やえ「リーチ!」

哩「クッ・・・。」
いちご「速すぎじゃろが・・・。」

京太郎(フム・・・。)

僅かだが動揺する哩といちご。それとは逆に、京太郎は冷静に河を見る。

京太郎(こちらの上がりで行くよりも・・・。)

京太郎「ポン。」

いちごが捨てた牌を鳴く。そしてすぐに手牌を切る。哩がツモり、牌を切る。

京太郎「もう一回ポン。」

再度鳴く。やえが目を見開き、京太郎へと鋭い視線を向けた。
それを気にせず、さらに哩の捨て牌を取る。

京太郎「追加でポン。」

やえ(やってくれる・・・3副露か。一気に距離を詰められた気がするよ。)

京太郎(後は新道寺の人次第・・・。)

臨海高校控え室。

智葉「京太郎の奴め・・・。」

京太郎の打ち方に思わず言葉が溢れる。だがその顔は笑顔だった。

メグ「あれは智葉の打ち方に似てますね。」

アレク「しっかり自分の手も進めてる辺り、チャッカリしてるわね。」

モブ男「でも、新道寺の方が早そうですね。」

やえがツモる。表情を変えることなく即、牌を切る。

哩「ロン。断ヤオ、三色同順。」

やえ「にゃにぃ!?」
京太郎「おっと。」

上がったのはやえでも、京太郎でもない。哩だった。

京太郎(予想よりも速かったか。まあ、晩成へ直撃ならありがたいか。)

哩(リザベーションクリア!)

哩を拘束する鎖が砕け、破片が輝きを放ちながら天へと登っていった。

やえ(フ、フフフ、流石白水哩。だがまだ私の方が点は多い・・・。でも噛んだのは恥ずかしい・・・。)///

東二局

京太郎(さて、ここいらで仕掛けるか。)

目を閉じ、深呼吸。広がる波紋。その数は3つ。

京太郎(まずはいつも通り早上がりっと。)

牌を起こす。手牌は良い。そしてそのまま揺らぐことなく、3巡目にツモって手牌がそろう。

京太郎「ツモ。」

やえ・哩・いちご「「「!?」」」

やえ(速い!)

哩(牌譜通りの速度重視やね。)

いちご(不味いわ・・・ちゃちゃのんだけ良いとこなしじゃ。)

東二局 一本場。

そして今度は4巡目。

京太郎「ツモ。」

哩(またか!)

やえ(強い!)

いちご(こんなん考慮しとらんよ・・・。)

解説室。

えり「須賀選手、やはり早いですね。二回連続で僅か4巡以内に上がってます。」

咏「安定して打ててるね。昨日の状態とは比べ物になんねーな。」

えり「昨日の不調が嘘の様な、素晴らしい打ち筋ですね。」



臨海高校控え室。

アレク「2連続・・・少し手を見せすぎね。決勝もだけど、インターハイが怖いわ。」

智葉「彼のは対策がしやすいからな。だが、幸いまだ一度も破られてない。気付かれる事はないと思うんだが・・・。」

アレク「いや、インターミドルを見られてたら、気付く者もいるかもしれない。」

東二局 二本場

京太郎(よし、なんとかトップ。ちょっと疲れたか。)

点棒を確認しつつ、息を吐く。おそらくこれで3人から警戒されただろう。

京太郎(ここからが正念場。)

哩(油断ばしとー訳では無かったんやけどね・・・。少し警戒すっか。)

やえ「フム・・・中々の早上がりだ。それはチャンピオンと同じ様なものか?」

いちご「え・・・。じゃったら段々点が高くなるん?」

京太郎「だったら良かったんですけどね。そこまで器用な事は出来ないっす。」

苦笑いしながら牌譜を起こす。やはり、先の2回ほど、良い手牌ではないが、悪くもない。

京太郎(やっぱ連続はキツイからな、うん。)

いちご「ツモ!リーチ、断ヤオ!」

京太郎「む、早いっすね。」

いちご「須賀くん程じゃないけん、自慢は出来んよ。」

いちごは少し赤く染まった頬をかく。それを見ながらやえも笑顔で京太郎を見た。

やえ「一年生でありながら、私達と対等以上に打ち合っているんだ。やっぱり君は強い。だが、勝つのは私だ。」

哩「次んは私の親番や。ここで稼がせてもらうばい。」

鋭い目つきで京太郎を射抜く。

やはり、強い人達と打つ麻雀は楽しい。

やえ(凡庸)
雀力7 技術6 オカルト0
技能 王者の打ち筋
一回の対局で2回まで。自身のコンマの×1.5(切り捨て)を合計値にプラスするする。

京太郎(防御タイプ)
雀力5 技術6 オカルト5
技能 1水月鏡花
一回の対局で3回まで。オカルトを半分にせずに、自身の合計値を+3する。

哩(攻撃)
雀力7 技術6 オカルト4
技能 (オート)リザベーション
自身のコンマを偶数か奇数か予想。当たればそのコンマの値を同局の姫子のコンマにプラスする。

いちご(凡庸)
雀力6 技術7 オカルト0
技能(オート) アイドル
常時、合計値を+2する。ただし、自身のコンマが最大だった場合は発動しない。


東三局、四局コンマ判定。
京太郎 ??? 合計値がオートで+2されます。
哩 リザべ予想は奇数。
安価下1
水月鏡花 使う?(あと1回)

コンマは上から京太郎、やえ、哩、いちご。
下1~4まで

あ、京太郎の能力ミスっとるorz


一回の対局で3回まで。オカルトを半分にせずに、『自身のコンマを+3』する。

ここ重要。コンマを+3だから、7+3で10やから連荘やん。

申し訳ないけど、書き直しはしない代わりに、どっかでお詫びでなんか考えます。

このレスはコンマ判定に含みません。

やえ
7+6+コンマ3=16
京太郎
5+6+コンマ10+3+オカルト5+2=31
哩 リザベーションクリア
7+6+コンマ9+2=24
いちご
6+7+コンマ9+2=24

やえ64 京太郎83 哩65 いちご65
今回は春選抜なので差が20で終了。
やべぇ・・・先鋒戦で終わるかも・・・。


東三局。

哩(親番や。手牌も良かし、行ってみっか。)

牌を倒し、目を閉じる。

哩(リザベーション3飜!)

カッと目を開く。再度鎖が繋がり、圧がかかる。

京太郎(気配が強まった・・・キツイが、ここで連荘されるのはマズイか?)

京太郎「・・・南無三。」

深く深呼吸し、波紋を刻む。そして牌を起こすと同時に驚いた。

京太郎(・・・俺、明日死ぬんじゃね?)

解説室。

えり「こ、これは驚きました。須賀選手、この配牌は・・・。」

咏「・・・これ、下手すりゃ先鋒戦で終わるんじゃね?」

臨海高校控え室。

アレク「・・・。」

智葉「ハァ・・・。」

メグ「ッ~~~!」

アレクサンドラが頭を抱え、智葉は苦笑いをし、メガンは必死に笑いを抑えていた。

そして僅か四巡目である。

京太郎「・・・マジか。」

ツモった牌を手に、思わず声が漏れた。

やえ「どうしたの?」

哩「まさか・・・。」

京太郎以外の3人が驚く。幾ら何でも連続で早すぎる。

京太郎「はい、ツモです。」

いちご「あちゃ~。やっぱ早いわ須賀くん。」

苦笑いしながら牌を伏せ、点棒入れを開く。

京太郎「・・・四暗刻っす。」

3人「「「は?」」」

時が止まる。京太郎が震える手で牌倒した。

京太郎「生まれて初めて役満あがった・・・。」

いちご「そんなん、考慮しとらんよ。」

泣きそうである。

東四局。

哩(お、おお、落ち着け。まだ負けたわけじゃなか!)

牌を伏せ、目を閉じ、そして開く。

哩(リザベーション4飜!)

両手、首、足を鎖が締め付ける。

哩(ここは絶対譲れん!)

そして数巡。

哩「ツモ!」

牌を切ると同時に鎖が砕け散った。

哩(リザベーションクリア!)

やえ「ここから南場。悪いが狙い撃たせてもらうよ!」

いちご「ちゃちゃのんも、負けんよ!」

京太郎(・・・ヤベェ。さっきの役満のせいで動悸が治まらねぇ。)

やえ(凡庸)
雀力7 技術6 オカルト0
技能 王者の打ち筋
一回の対局で2回まで。自身のコンマの×1.5(切り捨て)を合計値にプラスするする。

京太郎(防御タイプ)
雀力5 技術6 オカルト5
技能 1水月鏡花
一回の対局で3回まで。オカルトを半分にせずに、自身のコンマを+3する。

哩(攻撃)
雀力7 技術6 オカルト4
技能 (オート)リザベーション
自身のコンマを偶数か奇数か予想。当たればそのコンマの値を同局の姫子のコンマにプラスする。

いちご(凡庸)
雀力6 技術7 オカルト0
技能(オート) アイドル
常時、合計値を+2する。ただし、自身のコンマが最大だった場合は発動しない。


やえは王者の打ち筋を見せつけます。
京太郎 ??? 合計値がオートで+1されます。
哩 リザべ予想は奇数。

水月鏡花の回数が尽きました。

南一局と南二局コンマ
コンマは上から京太郎、やえ、哩、いちご。
下1~4まで

やえ
7+6+コンマ2+王者3=18
京太郎
5+6+コンマ2+2+1=16
哩 リザベーションクリア
7+6+コンマ7+2=22
いちご
6+7+コンマ5+2=20

やえ82 京太郎99 哩87 いちご85
今回は春選抜なので差が20で終了。


やえ(とは言ったが・・・手牌は良くないな。)

表情には出さないが、内心苦々しい。なんとか安くても連荘を狙いたいところだ。

京太郎(むぅ・・・流石にそろそろキツイな。)

なんとか落ち着くも、手牌は良くも悪くもない。

哩(臨海には追いつけんでん、二位抜けなら良か。友清には悪かが、中堅で飛ばす様に仕掛けっか。)

牌を起こすと同時に目を開く。

哩(リザベーション3飜!)

京太郎(!・・・流れが悪くなり始めた?新道寺の引きが強い・・・。)

目線を向け、苦虫を噛み潰したような顔をしてしまう。

京太郎(なんとか防ぐには・・・。)

河を見て考える。そして牌を切った。

いちご「それポンじゃ。」

京太郎(お、ラッキー。)

すかさずいちごが副露。手を進めていく。

哩(佐々野いちごを援護か?どがんしてん私ば上がらせたくなかか。ばってん、そん程度で私は止められん!)

牌をツモると同時に、自信を拘束する鎖にヒビが入る。そして牌を叩きつけると同時に鎖が飛び散った。

哩「ツモ!1200、3600!」

やえ「グッ・・・流されたか・・・。」

南二局。

京太郎(追いつかれる事は無いと思うけど、どうだろう・・・多少不味いな。)

東一局から薄っすら見えていた運の流れが消えかけているのがわかった。それどころか、少しずつ悪い方に傾き始めている気がする。

京太郎(・・・早々に先鋒戦を終わらせるべきかもしれない。)

起こした牌は少し悪い気がする。
だが、ここまでくるとその『気がする』程度が無視できない。

京太郎(振り込まない事が優先だな。)

頭を切り替え、手を進めていく。だが数巡後。

いちご「ロン、三暗刻。」

京太郎「ッ・・・はい。」

安手で親を流された。しかも、振り込んで。

京太郎(ミスったな。ちゃんと見ていた筈なんだけど。)

いちご(良し!高めを捨てて正解じゃったの。)

やえ(凡庸)
雀力7 技術6 オカルト0
技能 王者の打ち筋
一回の対局で2回まで。自身のコンマの×1.5(切り捨て)を合計値にプラスするする。

京太郎(防御タイプ)
雀力5 技術6 オカルト5
技能 1水月鏡花
一回の対局で3回まで。オカルトを半分にせずに、自身のコンマを+3する。

哩(攻撃)
雀力7 技術6 オカルト4
技能 (オート)リザベーション
自身のコンマを偶数か奇数か予想。当たればそのコンマの値を同局の姫子のコンマにプラスする。

いちご(凡庸)
雀力6 技術7 オカルト0
技能(オート) アイドル
常時、合計値を+2する。ただし、自身のコンマが最大だった場合は発動しない。


京太郎 ??? 合計値がオートで-1されます。
哩 リザべ予想は偶数。

南三局と四局
コンマは上から京太郎、やえ、哩、いちご。
下1~4まで

やえ
7+6+コンマ10=23
京太郎
5+6+コンマ7+2-1=19
哩 リザベーションクリア
7+6+コンマ6+2=21
いちご
6+7+コンマ9+2=24

やえ105 京太郎118 哩108 いちご109
(先鋒戦で終わらなかった事に内心ホッとしているのは内緒だ。)


南三局。

哩(リザベーションは良う決められとー。ここは早上がりで少しでも稼ぐべきか?)

悩みながら牌を倒して、起こす。

哩(最優先で警戒すっべきは臨海、須賀京太郎。)

哩がちらっと視線を京太郎に向ける。それをやえは見逃さなかった。

やえ(白水哩も同じ考えか。ならばその隙を突きたいが・・・。)

手牌は良い。だが、高得点を狙うには少し時間がかかる。

やえ(・・・崩していくか?だが、それでは追いつけん。)

数巡後。

やえ(張った。だがこの点では直撃させても追いつけない・・・。)

東一局以外の上がりが無く、得点では四位。京太郎が一人浮きの状態で他三人に差は殆どない。

やえ(本当なら、私が点を稼がないといけない筈なんだがな。)

弱々しい笑みで小さく溜息を吐く。だがすぐに表情は引き締まる。

やえ(あと私にできる事は少しでも点差を縮める事だ!)

やえ「リーチ!」

牌を傾け、点棒を放る。空中で回転した点棒が収まり、熱が籠る。

そして一巡。牌をツモると同時に卓に叩きつけた。

やえ「ツモ、リーチ、一発!」

オーラス。

京太郎(・・・ダメだな。上がれる気がしない。)

僅かだが、運気が他所に流れていのがわかった。手牌は悪くは無いが、ツモれる気がしない。

京太郎(ならせめて躱しきって見せるさ。)

いちご(むむむ・・・ここで連荘できんと辛いんじゃが、いけるじゃろうか?)

哩(・・・リザベーション3飜!)

牌を起こすと共に鎖と重圧を受ける。

哩(ここで上がれば、姫子ん決めっ事がでける筈や。)

数巡後。

哩「ツモ!1000、2000!」

哩が牌を倒すと同時に、先鋒戦終了のブザーが鳴った。そして部屋全体が明かりを取り戻す。

京太郎「フゥ・・・ありがとうございました。」

額の汗を手で拭いながら京太郎が礼をした。他の三人も礼をする。

やえ「まさか、一年生の君が一人浮きになるとはね。」

いちご「すごい悔しいわ。」

哩「そうやね。」

三人が笑顔で京太郎へと声をかける。

京太郎「正直、今回は運が良すぎましたね。決勝が怖いです。」

哩「なんや、もう勝ったつもり?そりゃ気ん早か。」

京太郎「俺の先輩は強いですよ。」

哩「私の後輩も強かばい。」

やえ「それは私達も同じだ。決勝でリベンジさせてもらいたいものだね。」

いちご「こっちだって負けとらんよ!」

解説室。

えり「先鋒戦終了です!なんと臨海高校一年生の須賀選手、トップで中堅へとバトンをつなぎました!」

咏「昨日不調だったぶん、今回爆発したね。」

えり「それを追いかける三校。点差は僅かですが、二位が新道寺、三位鹿老渡、そして四位晩成となっております。」

咏「おそらく、中堅で一気に差が付くか、下手すりゃ終わりかもね。」

咏が扇を手の中でクルクル回しながら笑った。その言葉にえりが驚く。

えり「どこかが飛ばされる、という事ですか?」

咏「さぁ、どうだかねぇ。中堅は新道寺に注目かな。知らんけど。」

書き溜めはここまで。

リザべクリア
東一局の一本場 コンマ10
東四局 コンマ9
南一局 コンマ7
オーラス コンマ6

ちょっと当たりすぎじゃないっすかね?

臨海控室。

京太郎「戻りました。」

若干疲れ気味に部屋へと入る。メガンが笑顔で立ち上がり、モブ男も手をあげる。

メグ「今日は絶好調でしたね京太郎。」

モブ男「これはこれでプレッシャーがかかるな。」

メグが京太郎の背中を軽く叩きながら席へと座らせた。その正面に座る智葉は少し微妙な表情をしていた。

智葉「南場、少し違和感があったが、何かあったのか?」

京太郎「・・・確証はまだ無いのでなんとも言えないですね。今度、少し試したい事があるので、それ次第です。」

智葉「この大会が終わってからか。いいだろう。その時にまた詳しく聞かせてもらうよ。」

そう言って微笑んだ。そしてその隣に座るアレクサンドラは若干不機嫌だった。

アレク「少し飛ばしすぎね。この後の決勝、もしかしたら厳しくなるかもしれないよ。」

京太郎「しょうがないっすね。どうも加減が聞かなかったみたいです。次はもう少し注意します。」

苦笑いしながら頭を下げた。それを見てアレクサンドラは微笑み、京太郎へと林檎のジュースを一本投げて渡した。

アレク「なんにせよ、お疲れ様。」

京太郎「ありがとうございます。」


好感度
アレク7(凡庸)【好意的】「インハイに向けて色々考えなきゃね。」
智葉5(凡庸)【好意的】「良い結果で良かったじゃないか。」

新道寺控室。

哩「済まんやった。」

友清「何ば言いよっとですか!」

姫子「そうです、部長は悪くなかです!」

部屋に戻って早々に哩が頭を下げた。慌てた2人が立ち上がり、哩へと走り寄る。

悦子「今回は運がなかったね。そん中でようやった。縛りは上手うできたんじゃろう?」

眼鏡をかけた年配の女性が腕を組んで座った状態で顔を上げた。それに哩は頷き答える。

悦子「なら大丈夫じゃろう。最悪二位抜けで良か。」

哩「友清には済まんが、姫子。出来ればここで決めてほしか。辻垣内智葉までまわせば、こっちが落とされっかもわからん。」

姫子「任せてください。部長んおかげで一気に決めれそうやけん。」

ここでちょいと問題が発生。

中堅、モブキャラ2人とほぼモブキャラ。主要なのが姫子しかいないという不具合。

つまり・・・キンクリで臨海と新道寺の勝ち抜けで良いんじゃないだろうか?

安価下1~3で多数決
1 原作次鋒と同じ運命(この場合、リザべ爆発で一位新道寺、二位臨海で決勝へ。)
2コンマ次第で荒れるだろうからしっかりやる。

1でも多少描写は入ります。2なら最悪負ける可能性も。

モブ男「それじゃあ、次は僕ですね。」

モブ男が立ち上がり、ドアノブへと手をかけたところでアレクサンドラが声をかけた。

アレク「わかっているとは思うが、新道寺には最大限警戒するようにね。」

モブ男「はい。わかっています。」

表情を厳しくし、部屋を出て行った。

京太郎「得点だけなら、先鋒の白水さんより上なんですよね。」

智葉「まだ断言できないが、どうもその白水哩と繋がりがあるようだ。今回ので確証を得られたら良いんだがな。」

解説室。

えり「選手が出揃いました。中堅戦開始です。」

全体が暗くなり、中央だけが照らされた対局室の映像が映る。

えり「三尋木プロ、先ほど中堅戦では新道寺に注目と言っていましたが、何かあるんでしょうか?」

咏「わっかんねー。」

ヘラヘラ笑いながら扇を振る。
対局室では、起家である晩成高校の上田良子がリーチをかけた。

えり「上田選手、リーチです。中々の速度でリーチをかけてきました。」

咏「かけちゃったかー。」

対局室。

良子「ツモ、1000オール!」

髪を横に靡かせながら牌を倒した。

良子(よし、この調子で連荘させてもらう!)

東一局 一本場。

モブ男(やっベー・・・。)

牌を並べながら対面の新道寺を見る。あいにくオカルト的な力を持っていなため具体的にはわからないが、何となく嫌な気がする。
その対面の姫子が目を開いた。

放たれた光が天を撃ち、降り注ぐ牌が役を作る。

姫子(跳満、おいでませ!)

そして数巡。

姫子「ツモ。3000、6000!」

モブ男(やっぱりかー。)

ため息を吐きながら牌を伏せた。

解説室。

えり「ち、中堅戦、終了です!」

ブザーが鳴り、対局室に明かりが戻る。晩成の上田が呆然とし、鹿老渡のモブ美が卓上に
倒れ込んでいた。
モブ男は困ったように苦笑いを浮かべながら頬をかいている。

えり「なんと、東四局目に上田選手が鶴田選手に倍満を振り込み、飛んでしまいました!これにより、逆転した新道寺が1位、そして2位の臨海が決勝進出です!」

咏「一局目の一本場で焦ったんだろうね。最初の上がりは良かったんだけどね、晩成の子も。」

扇を閉じながら、小さく笑う。

えり「三尋木プロの言う通り、新道寺が大きく上がりましたね。」

咏「これは決勝も楽しみだねぇ。」

臨海高校控室。

アレク「これで確証が得られた。鶴田姫子は、白水哩の上がった局に、高確率でその倍の飜で上がる。」

京太郎「俺が感じたあの感覚はこれですか。」

納得した様に腕を組む。納得は出来たが、正直対策が思いつかない。

メグ「京太郎の早上がりが決まれば、新道寺の上がりその物を防げるのでは?」

京太郎・智葉「「それだ。」」

アレク「成る程。確かに何らかの気配が有るなら、それに合わせて先に上がってしまえば良いわね。」

京太郎に対哩スキルが付与されました。
ただし、水月鏡花と回数は共有です。
スキル・対哩
哩のリザべーション判定が成功時、哩のコンマを-2させ、判定を失敗にする。

決勝戦安価。白糸台は確定です。

安価下1
千里山か姫松のどちらか。
コンマが偶数ならアレクの予想的中。


このスレの監督予想外しまくってる印象があるw

インターハイは姫松がシードを獲得して千里山が落ちるのかな

>>723

アレク「晩成は当たったでしょ?」

ネリー「晩成はそもそもコンマ判定してないよね。」

智葉「鹿老渡と新道寺はコンマは外れてました。」

メグ「そして今回の姫松ですか。」

アレク「・・・。」

京太郎「一応、姫松の予想が当たりなら白糸台が外れ、逆に姫松が外れだったら白糸台が当たりにするつもりだったそうですよ。」

アレク「・・・ほら、私は指導とかスカウトが中心で、分析メインじゃないから。」メソラシー


コンマ下1
偶数なら白糸台予想的中。奇数なら・・・どんまい。

今回はもうちょっとだけ続くんじゃよ。

悲報 アレクサンドラの予想全敗確定。

>>725 春選抜は高校ランクに影響しません。
よって、インターハイシード校は
1白糸台2千里山3臨海4永水のままです。
春とインハイの違いに関しての設定は >>480 >>481 >>492 です。

それ以外にも何か気になった事があれば、夜に家電してみましょう。細かい裏設定や攻略情報が手に入ります。

あと忘れていた対戦メンバー好感度

哩5(攻撃)【ライバル?】「決勝では負けんばい。」
いちご4(凡庸)【普通】「やっぱ強いわ。悔しいのう。」
やえ4(凡庸)【普通】「ニワカじゃなかった・・・。」

ここから本編。



モブ男が部屋へと戻って来た。

アレク「あれはどうしようもないね。」

アレクサンドラがフッとため息をつきながら背もたれにかけた。

智葉「なんにせよ、重要なのは午後からの決勝だ。もう一方のブロックもそろそろ終わるか?」

こちらと同じ時間に、もう一方の準決勝も行われていた。そちらはモブ子と明華が見に行ってくれている。

京太郎「こちらは中堅戦で終わりましたから予定より早いですからね。どうでしょう・・・っと済みません、電話です。失礼しますね。」

ポケットに入れていたスマートフォンが振動し、表示された画面を確認。部屋を出た。

京太郎「もしもし。」

母『決勝進出おめでとう。テレビで見てたけど、大活躍だったね。』

京太郎「ありがとう。でも決勝は白糸台、照さんの高校が確実にいるだろうからね。楽しみだけど、少し怖いかな。」

頬を書きながら苦笑いし、本音が少し溢れた。

母『照ちゃん強いからね。ま、精々頑張りなさい。あ、>>675 のお詫びって事なんだけど、何か聞きたい事ある?』


安価下1
何か質問。もし無いなら・・・次に夜に電話回数1回増やす。

母『あらそう。それじゃあ午後も頑張ってね。』

通話を切り、部屋へと戻った。

アレク「もう良いの?」

京太郎「はい。母からでした。テレビで見てたみたいで、決勝がんばれと。」

智葉「良い母親じゃないか。」

京太郎「ありがとうございます。」

少し照れ臭くなり、頬を書きながら笑みが溢れた。

それから少しして、明華とモブ子が部屋へと入って来た。その手にはタブレット。反対ブロックも終わったようだ。

明華「結果と牌譜です。残念ですが、大将戦、東二局で終わってしまいました。」

モブ子「粘ってたんですが、剱谷が飛んでしまいました。その結果、一位白糸台で二位は姫松です。」

先鋒、中堅、大将での点の推移を見る。先鋒では千里山と白糸台、中堅では姫松が優勢、大将戦東二局で白糸台が剱谷を飛ばしていた。

明華「それぞれメンバーは先鋒から順に、三年弘世菫、二年渋谷尭深、 三年宮永照。二年上重漫、三年愛宕洋榎、二年愛宕絹恵ですね。」

智葉「千里山が落ちたか。」

アレク「姫松と千里山なら、どちらが上がってもおかしくなかったね。どちらも育成メインかしら?一年、二年がメンバーに入ってるわね。」

千里山は先鋒から園城寺怜、二条泉、舟久保浩子となっていた。

京太郎「今度はオール三年生じゃなくてホッとしましたよ。」

メグ「ですが、白糸台が部長の弘世です。油断は出来ませんよ。」

モブ子「シャープシューターね。去年、私も痛い目にあったわ。」

安堵をしていた京太郎を咎める様に言うメガン。それを聞いたモブ子が苦笑いしながら肩を竦めた。

京太郎「それは・・・怖いですね。」

智葉「射られる前に叩き斬ればいい。」

モブ子「それが出来たら苦労しないっての。」

アレク「なんにせよ、決勝はお昼の後だから時間は結構ある。少し休憩にしましょう。」

休憩となり、少し外の空気を吸おうと、廊下を歩く京太郎。

京太郎(うーむ・・・照さんと対決出来ないのが嬉しい様な悲しいような。)

途中の自動販売機でジュースを買ってそのまま外へと出た。


安価下1~3でコンマが最大の物
臨海メンバーも含め、会場に来てそうな人1人。
関係者も一緒に出るかも?
あと、作中で明らかに出番が少ないキャラは無しで。

多少無理な人物でも理由をこじつければ可。
例1
池田 キャプテンの付添で
例2
豊音 トシさんに連れられて

京太郎「~~~ッと。」

グーッと身体を伸ばす。思っていた以上に、先鋒戦の緊張で消耗していたのだろう。少し引き攣っていた体が解れたのがわかる。

京太郎(午後に決勝か・・・。今まで以上に厳しくなりそうだな。)

不安がよぎる。だが、それ以上に楽しみだ。自然と表情も綻ぶ。手にしたジュースを開けようと指をかけた。

?「あーーーーー!!!」

突然の大声に驚き、ジュースのを落としそうになり慌てる。なんとかキャッチし、声の方を振り返ると、長い金髪の少女がこちらを指差しながらワナワナと体を震わせていた。
とりあえず制服で白糸台である事だけはわかったが。

京太郎「・・・どちらさん?」

?「須賀京太郎!!」

京太郎「お、おう。」

叫び、こちらに歩み寄ってくる少女。思わず一歩引いてしまう。
そのままズカズカと近付き、京太郎の胸に指を突きつけながら顔を見上げ、なぜか怒り出した。

?「なんで白糸台にいないの!同じ東京ならふつーこっちでしょ!?」

京太郎「いや知らんし。」

謂れのない、あまりにの理不尽な怒り。逆に冷静になった京太郎は必死に考えるが全く心当たりがなく、困った結果素直に聞くことにした。

京太郎「どちら様でしょう?」

?「ん?・・・あ、そうか。」ミコーン

コホンと咳払い。

淡「私は白糸台高校一年、チーム虎姫の超新星、大星淡だよ!」

胸に手を当て、ドヤ顔で名乗る。だがその名は記憶にない。

京太郎「それで、大星淡さんとやら。俺とどこかで会ったか?」

淡「ん?テレビで見たよ。」

京太郎「だったらお前が一方的に知ってるだけじゃねぇか!」

思わず突っ込む。おお!と声を上げながら納得した淡が笑いながら京太郎の肩を叩いた。

淡「そっかーそりゃそうだよね~ゴメンゴメン。」

京太郎「ったく。で、なんか用なの?」

淡「ああ、うん。用って言うか・・・。」

急に歯切れが悪くなる。どうやら冷静になって見ると、自分が割と無茶苦茶だった事に気がついた様だ。

京太郎「とりあえずこれやるから。時間もあるし、落ち着け。」

手にしていたジュースの渡す。輝くような笑顔でそれを開け、一気に飲み干した。

淡「ぷはーっ。うまい、もう一杯!」

京太郎「調子乗んな。」

容赦のないチョップが淡を襲う。

京太郎「で、落ち着いたか?」

淡「うん。えっとね・・・インターミドルの決勝、テレビで見たんだけどね。その時思ったの。こいつなら、私とも麻雀を打ってくれるんじゃないかって。」

淡の言葉に首をかしげた。

淡「あー、うん、意味わかんないよね。気にしなくて良いよ。」

少し困った様な笑みで手を振る。

淡「京太郎とは打てなかったけど、ちゃんと白糸台で楽しく打ててるから。」

先ほどとは違い、ニコッと笑い、踵を返す。

淡「インターハイ、楽しみにしてるからね~。」

そう言って建物に向かって歩いて行った。
その背後、薄っすら広がる無限の空。

京太郎「・・・ああ、そう言う事か。確かに、インターハイが楽しみだな。」

その背中を見ながら、京太郎も笑みを浮かべた。

好感度
淡6(オカルト)【興味あり】「インハイ、楽しみだね!」

書き溜めはここまで。
淡は阿知賀編のアニメの淡が1番可愛いと思います。特にあの伸びるほっぺた。異論は認める。


おまけ
白糸台控室

淡「ただいまー。」

菫「どうした?えらい機嫌が良いな。」

淡「んー?内緒!」

照(京ちゃんの匂いがする。)ギギギ

淡「あわ!?」(((°д°;)))ガクブル

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