モバP「恋するユッコのテレパシー」 (25)

ガチャ

裕子「おはようございます!ユッコです!」

P「お、ユッコおはよう」

裕子「プロデューサー!今日はぜひお見せしたいものが

P「わりぃ、今から打ち合わせでな、また今度でもいいか?」

裕子「あっ、忙しいなら大丈夫ですよ!」

P「すまんな、じゃ行ってくるわ」

裕子「行ってらっしゃい!」

バタン

裕子「お仕事ですから仕方ないですね……最新の超能力科学に基づいた透視術はまた今度にしましょう!」

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翌日

ガチャ

裕子「おはようございます!ユッコで

薫「せんせぇ!あのね!薫ね!今日学校のテストで100点とったんだよ!」

P「おおっ!すごいなあ!」

薫「すごいでしょー!」ペカーッ

P「薫はお利口さんだなあ」ナデナデ

薫「えへへーっ」

裕子(これは邪魔するのもあれですね、部屋の端でサイキック瞑想でもしておきましょう)

薫「薫、今度のテストもがんばるよ!」

P「おっ、楽しみだなー」

薫「あっ!!でもね!次のライブだって頑張るよ!」

P「おおっ、それは楽しみだなー、頑張れよ」ナデナデ

薫「うんっ!!」

裕子(むむむー……)

翌日

裕子(さあ!今日こそはサイキック透視術をお見せいたしますよ!!)

ガチャ

裕子「おはようござ

未央「プロデューサーに未央ちゃんの愛をプレゼントだぞっ☆」ぎゅーっ

P「暑苦しいっつーの」

唯「そんなこと言って本当は喜んでるっしょー?」ぎゅーっ

P「こーら、二人してまとわりつくんじゃない」

未央「おやおやー?やけに顔が赤いですなー?」

唯「可愛い子にハグされて照れちゃってるー?」

P「うるせえ」

未央「うーん、私たちってば罪な女だねっ☆」

唯「だねー♪」

裕子(な、なんですかこれは!!)

女子寮

裕子「それにしてもプロデューサー、抱きつかれて嬉しそうでしたね……」

裕子「……」

裕子「プロデューサー!サイキックハグですっ!」

裕子「…………サイキックハグってなんなんですか、はあ、ちょっと羨ましいですねぇ」

テレビ「ロシアから最強超能力者が緊急来日!『私は手に触れただけで考えていることが分かります』と豪語する男!あなたは今夜衝撃の瞬間を目の当たりにする!」

裕子「!!これは使えそうですね……!」

翌日

裕子「おはようございます!ユッコです!」

P「おはよう。今日はレッスンだったかな?」

裕子「はい!でも今日はプロデューサーとサイキック特訓をするために早く来たんです!」

P「俺、仕事してるんだけどなあ」

裕子「だめですか?」

P「俺だってそれなりに忙しいんだぞ?」

裕子「未央ちゃんと唯ちゃんとイチャイチャする時間はあるのにですか?」ジトーッ

P「いや、あれはだな

裕子「」ジーッ

P「分かった分かった、分かったから」

裕子(ふっふっふ!サイキック乙女の嫉妬作戦成功ですね!)

P「特訓って具体的に何するんだ?」

裕子「手を握ってください!」

P「え?そんなのでいいのか?」

裕子「はい!昨日ロシアの超能力者がテレビでやってたんです!」

P「あー、昨日のあれか。うん、気が済むまで握っていいぞ」

裕子「はい!」

裕子「むむーっ……」

P「……」

裕子「むむむーっ……」

P「……どうだ?」

裕子「……だめですね、プロデューサーが何を考えているか、サッパリ分かりません!」

裕子(まあ、実際分かってたとしても分かんないことにするんですけどね)

P「おいおい、サイキックキャラがそんなんでいいのか」

裕子「キャラじゃありません!本物のサイキックガールですよ!」

P「だったらなおさら分かんなきゃだめだろ」

裕子(余裕ぶってるのも今のうちですよ!)

裕子「いえ!きっと手を握るのはロシア式なんですよ!」

P「はあ」

裕子「だからですね、ここは日本風にアレンジしましょう!」

P「ほう」

裕子「プロデューサー、ハグしましょう!」

P「は?」

裕子「ハグですよハグ!」

裕子(ハグでドキドキするのはセクシーギルティで証明済みですからね!)

P「いや、ハグのどこが日本式なんだよ」

裕子「えっ?」

裕子(本当ですね、何が日本式なんでしょう?)

裕子「えーっと……」

裕子(すごいですね!何も思い付きません!)

P「……」

裕子「…………」

P「……分かった、とりあえずハグすればいいんだな」

裕子「そういうことです!!」

裕子(助かりました!さすがですよプロデューサー!)

ぎゅっ

P「これでいいのか?」

裕子「ええ、いいですね、すごくいいです」

裕子(思ってた以上にいいですねこれ)

P「……」

裕子「……」

P「…………」

裕子「…………むふっ」

P「……で、考えてることは分かったか?」

裕子「えっ?」

P「俺が何を考えてるか分かるんだろ?」

裕子「あっ、えっと、も、もう少しで分かりそうなのでちょっと待っててくださいね!」

P「もう少しなのか?」

裕子「え、ええっ!もう少しで分かりそうなので!」

裕子(そうでした、サイキックするってことになってたんでした。あぶないあぶない)

P「もう少しか、じゃあ俺も協力するぞ」

裕子「え?」

P「もう少し強めにハグすれば伝わるかもしれないしな」ぎゅーっ

裕子(ああああっっっ!!なんてことを!これじゃ気が散って何も分かんなくなりますって!!)

P「どうだ?」ぎゅーっ

裕子「えっと、あの……///」

P「ん?」ぎゅーっ

裕子「こ、この方法も私には合わないみたいですねっ!ぜ、全然分かりませんっ///」

P「そうかあ」

裕子(ハグしてドキドキさせちゃおう作戦で返り討ちにするとは……さすがプロデューサーですね……!)

P「じゃあ、違う方法にしよう」

裕子「違う方法ですか?」

P「テレパシーを送るときに頭使ってるだろ?」

裕子「まあ、使ってないことはないですが」

P「脳内に直接語りかけるとか言ってなかったか?」

裕子「そうですね、脳内に向けて直接歌を届けてますから!」

P「つまり、俺とユッコの脳を近づければ、よりテレパシーが届きやすくなると思うんだよ」

裕子「おおっ!それはナイスアイデアですね!」

P「ということで失礼」ピトッ

裕子「?!?!」

P「さすがに脳を取り出すわけにはいかないからな、おでこで我慢してくれ」

裕子「そ、そうですね!!」

裕子(ちょっと距離が近すぎませんか!!)

P「よーし、今から一生懸命テレパシーを送るからちゃんと受けとれよー」

裕子「は、はいっ」

裕子(まったく集中できないですけどね!!)

P「んー!」

裕子(こんな近くで見たことなかったですけどプロデューサーって……)

P「んーっ!!」

裕子(意外とかっこい

P「んーーっ!!!」

裕子(って鼻毛出てるじゃないですかー!はあ、台無しですよ……)

P「ふう……どうだ?伝わったか?」

裕子(鼻毛しか見てなくて全く頭に入ってこなかったですよ)

裕子「うーん、残念ながらテレパシーは届いてきませんでしたね」

P「そうかぁ、残念だなあ」

P「じゃあ、もうアレやるしかないかなあ」

裕子「アレ?なんですか?」

P「テレパシーって、しゃべる代わりに念じてるんだろ?」

裕子「そうですね」

P「だからな、口と口を合わせるんだ」

裕子「あー、なるほど!……えっ?」

P「と言うことで

裕子「わーわーわー!待ってください!待ってください!!」

P「どうした?」

裕子「どうしたじゃないですよ!!それってつまり、キ、キ、キキ

P「まあ、キスだな」

裕子「なんでそんな冷静なんですか?!アイドルとプロデューサーですよ?!」

P「いや、だってやましい気持ちとかないし」

裕子「あっ、そ、そうですか……」

裕子(それはそれでなんか納得いきませんね……)

P「だってテレパシーひいてはサイキックパワーの特訓だろ?」

裕子「いや、まあそうですけど……」

裕子(そもそもスキンシップの口実だったんですけど)

P「だからこれでキスしてもノーカンだノーカン」

裕子「はあ……」

P「それにキス1回で真のサイキックパワーを手に入れられるとすればすごいことじゃないか?」

裕子「そうですね……」

裕子(むぅ……)

P「じゃあ行くぞー」

裕子「はぁい……」

裕子(なんか納得いかないですけど、今さら引くに引けないですし、プロデューサーとキスできるならそれもそれです
かね……)

裕子「んーっ」

裕子(それにしても鼻毛が気になって台無しですね……目は瞑っておきましょう)

……

…………

………………

裕子(……焦らしますね)

…………

裕子「あ、あのー、まだですか?」パチリ

P「おう、そろそろ時間じゃないのか、レッスン行ってきな」カタカタ

裕子「プロデューサー?え?ええっ?」

P「ははっ、さすがにキスなんてするわけないだろー」

裕子「ええっ?!」

P「いや、アイドルとプロデューサーだし」

裕子「ノーカンじゃないんですか?!」

P「ノーカンだとしてもあんな嫌そうな女の子にキスなんかできるかよ」

裕子「え?あ、はあ……」

裕子(そういうことならもう少し嬉しそうにしてたら……?)

P「それにしてもそんなに嫌か?喜んでキスしてくるとも思ってなかったけどさあ。でも、嫌ならちゃんと嫌って言ってくれよ?」

裕子「……」

P「ユッコ?」

裕子「プロデューサー、テレパシーを送るのでこっちに来てください」

P「??ああ……」

裕子「一回しか送らないので、目を瞑って第六感に集中してくださいね?」

P「おう」

…………

ちゅっ

P「えっ?」パチリ

裕子「伝わったみたいですね!じゃ、レッスン行ってきます!」

P「ユッコ??えっ?ユッコー?!」

終わりです。
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