市民「ヤニカスだぁぁ! ヤニカスが出たぞぉぉ!!」(51)

夕方、駅の喫煙所

男「スゥゥゥ……フゥ」スパー

サラリーマン「ぷっ、ははは」

男「ん?」

サラリーマン「いや、お兄さんがあんまり気持ち良さそうに吸うもんだからね」スパー

男「ああ、今日から社内禁煙になったもので、今日はこれが一本目です」

サラリーマン「いやー世知辛いね。嫌な世の中になったもんだよ」

男「僕は吸い始めた頃から嫌煙ブームでしたから、まだ対応出来ているんですけどね」

サラリーマン「そうかそうか。俺が若いはなぁ、電車でも煙草が吸えたんだよ?」

男「良いですね。そんな時代、想像もつかないですよ」

サラリーマン「ははは」

グラ

男(ん……? ヤニクラか?)フラ

サラリーマン「どうしたお兄さん。大丈夫か?」

男「え、ええ。だい、じょ……」バタン

グワングワングワン

夕方、道端

男「……ん……あ、れ?」ガバ

男「どこだ、ここ? 俺、確かさっきまで駅に……」

市民「大丈夫ですか? 倒れていたみたいだけど」

男「え、ええ」

市民「なら良かった。道路で寝たら危ないですよ?」

男「どうなってる……とりあえず落ち着こう」カチ、シュボ

男「ふう……」スパー

ウゥゥゥウウウウウン!!! 紫煙感知! 紫煙感知シマシタ!

男「なッ!?」

市民「あ、あ、ああああ!!!」

男「なんだこの音!? サイレン?」

市民「ヤニカスだぁぁ! ヤニカスが出たぞぉぉ!!」

男「え、なんですか!?」

市民「け、警察!! 誰か警察を呼んでくれ!!」

女市民「キャアアアア!! ヤニカスよ!!」

警察官「居たぞォォ!! 動くな!!」ガチャ

男「け、拳銃か!?」

警察官「いいか、ゆっくりと煙草の火を消すんだ……」

男「な、なに言ってるんですか……?」

バン!!

男「うわぁあ!!」ズサリ

警察官「警告はもうしないぞ!! 煙草の火を消して、両手を頭の後ろに回すんだ」ガチャ

男「なんで……た、煙草を吸っただけじゃ――」

女「おりゃああ!!」ブン

警察官「グアッ!? テロリストか!?」

女「そこの男!! 早く逃げるぞ!!」

男「え、ええ!?」

女「いいから来い!! 殺されるぞ!!」グイ

男「どうなってるんだよぉ!!」タッタッタ

廃工場の前

男「はぁ、はぁ……」

女「……」コンコン、コン、ココン

ガチャ

?「喫煙とは?」

女「人生である」

?「よし、入れ」バタン

女「ふう。どうした、行くぞ」グイ

男「あ、ああ」スタスタ

男(なにがどうなってるんだ……?)

レジスタンス、アジト

リーダー「調達任務ご苦労。どうだった?」スパー

女「警備が薄かったからね、500グラムは仕入れられたよ」カチ、シュボ

友「おい女、そいつは誰だ?」スパー

男「あ、お、俺はただ……」

女「帰り際にたまたま拾ったんだ。大通りのど真ん中で煙草を吸っていたよ」

友「正気か!?」

女「驚いたよ……まだそんな奴が居たなんてね」

リーダー「君、どこの組織の者だね?」

男「そ、組織? いや、ただの会社員ですよ」

友「ただの会社員がそんな危険なことするかよ!! まさか……スパイ!?」ガチャ

男「ヒッ」ズサリ

女「落ち着け! こいつは煙草を吸っていたんだ、スパイな訳ないでしょ」

リーダー「そうだ。まずは煙草を吸って落ち着きなさい」

女「ちょって待ってて。今巻いてくる」

男「あ、いえ。自分のが……ありますから」スッ

友「お、おおお、おい……それってまさか!!」

リーダー「マルボロ!!!」ガタッ

女「えっ!?」


男「え? な、なんですか?」

友「ほ、本物か!?」

女「紙巻式……フィルター上にロゴを入っている……」

リーダー「その香りは間違いない……今は無きマルボロだ」

友「た、頼む! 一本でいい! 一本でいいからくれ!!」ガバ

女「やめろ!! 人の煙草に手は出さないのがルールだ!!」

リーダー「そうだ。君、驚かせて悪かったね。大丈夫、私たちは喫煙者の煙草は奪わない」

男「いや、大丈夫ですよ? 丁度コンビニでカートンを買ったので」ゴソ

友「か、か、か、カートン!!」白目

男「良かったら一箱お分けしましょうか?」スッ

リーダー「ほ、本当かい?」

女「なんて慈悲深い……神だ……神様だ」

女「スゥゥゥ、フウゥ……これは」ニコ

リーダー「素晴らしい香りだ……」スパー

友「お、おで、うぐ、ヒック……こんな、美味い煙草、何年振りだろう、ヒッグ……」スパー

男「……あの、沢山ありますから」

友「ああ、ああ! ありがとう、本当にありがとうな!!」

女「じゃあ……その、もう一本貰ってもいいか? 仲間達の墓に供えたいんだ……」

男「え、ええ。もちろん」

リーダー「ありがとう。純正の煙草をまた吸えるなんて思っていなかった」スパー

男「……質問しても良いですか?」

リーダー「ああ、なんでも答えよう」スパー

男「――それで、後はあの女性に連れられてここまで来ました」

リーダー「ふむ、話は分かったが……本当に君は駅の喫煙所に居たのかね?」

男「ええ」

リーダー「それはおかしい。20年前……西暦2024年・悪魔の日に全ての喫煙所は閉鎖、或いは破壊されたのだよ」

男「……え?」

リーダー「なんだね?

男「じゃあ、今って……」

リーダー「今は2044年だよ」

男「そんな……まさか」

リーダー「信じがたい話だが……君はもしかするとタイムスリップしたのかもしれない」

男「あ、ありえない……ありえないですよ、そんなの」

リーダー「私たちからすれば、マルボロをカートンで所持している君こそありえないのだのよ」

女「そうだ。一本でもマルボロが存在していることが奇跡だよ」スタ、スタ

男「だ、だって……さっきまで俺は」

リーダー「気持ちは分かるが、受け入れるしかあるまいよ。これが事実だ」

友「じゃ、じゃあお前は悪魔の日も……あの7.24JT全支部空爆も知らないっていうのか?」

男「空爆……?」

リーダー「そう慌てることはない。私が歴史を教えてあげよう」

リーダー「あれは2022年……あの頃、非喫煙者による喫煙者差別・迫害はピークに達していた」

女「父や母は、ヤニカスと呼ばれていたそうだ」ギリ

リーダー「様々な企業が喫煙者に対する不買活動をはじめ、議員達は皆喫煙者弾圧を公約に当選したクズばかり……」

男「そ、そんな……」

リーダー「そんな中、我々喫煙者はかろうじて煙草を製造していたJTを中心に抗議活動をはじめていたのだが……もう遅かった」

友「空爆だよ。国連を中心とした一斉粛清がはじまったんだ……全世界の煙草畑、工場、企業は……消えた」

男「そ、そんなことありえない!! だって、そんなの……人殺しじゃないか!!」

リーダー「非喫煙者にとって、我々は人ではなかったのだよ」

男「ヤニ、カス……」

女「そうだ!! そして運命の悪魔の日……喫煙者狩りがはじまった」

リーダー「喫煙者の人権を剥奪し、即刻死刑に処すという法律が出来たのだよ。これは他国との条約にも加筆された」

女「現在生き残っている喫煙者は、隠れ潜みながら生活している」

男「……」

リーダー「我々はレジスタンスだ。生き残った喫煙者を保護し、僅かだが煙草も製造している」

友「生き残った草は少ないけどな……上手く出来てわかばくらいだ」

男「わかば!? あんな煙草であなた達は……」

女「警察や自衛隊が押収した煙草を奪うこともあるんだけど……なにせ危険が付きまとうから」

男「ひ、酷い……許せないですよ!! 僕達がなにをしたっていうんですか!?」

友「そうだ!! なにが受動喫煙だ!! 排気ガスを平気で撒き散らかしておいてなんで紫煙だけ駄目なんだ!!」

リーダー「落ち着きたまえ。もはや議論で解決出来る状況ではないのだ……」

女「……私は許さない。父や母を殺した非喫煙者に絶対復讐してやるんだ」

男「……」

リーダー「少し話しすぎた。煙草を吸おうじゃないか」スパー

女「うん……」スパー

友「うぐ、ヒッグ……」スパー

男「……」スパー

とりあえずここまで。

ヤニカスインフォメーション

葉巻 リトルシガー フォルテ・メンソール
入数/1個:20本
価格/1個:250円
発売日 :2017年05月15日
生産国:インドネシア
ビターな香りとメンソールの爽やかさがマッチした一品。
全国のコンビニエンスストア・煙草取扱店にて販売中!

警視庁・捜査十二課(喫煙者対策部)

警部「おい、今朝頼んだレジスタンスの活動記録だが」

後輩「あ、あれ? デスクの上に置いておいた筈なんですけど……」

警部「ああ、ここにある……何度言ったら分かるんだ! 機密書類は放置するな!!」

後輩「す、すいません!!」

警部「全く。刑事はなにを教えている!! おい、刑事!!……刑事はどこだ」

後輩「せ、先輩なら休憩だと思います」

警部「すぐに連れて来い!! この緊迫した状況であいつはなにをしているんだ!!」

後輩「は、はひぃ!」タッタッタ

警部「少しでも進展持ってこないと蹴りを入れると言え!」

休憩室

刑事「ゴク、ゴク……フゥ」

後輩「あ、先輩! 探しましたよ!! また飴舐めながらコーヒーですか?」

刑事「おう。お前も休憩か?」

後輩「違いますよぉ! 係長が凄い剣幕で探していましたよ!?」

刑事「コーヒー、アイスでいいか?」ピ、ガタン

後輩「あ、はい!」パァァ

刑事「夏場はアイスだよなぁ」

後輩「ですねぇ……いやいやそんなこと言ってる場合じゃないですよ!」ゴクゴク

刑事「お前も今日で一ヵ月か……なあ、お前はどう思ってんだ」

後輩「レジスタンスの動向ですか? ここ数年小規模な強奪事件しか起こしていなかった分、最近の活発さは気味が悪いです」

刑事「いや、この課についてだよ」

後輩「十二課、ですか?」

刑事「ああ。薬物捜査がマル暴から独立、続いて環境テロ課に組織運動課……んで俺達十二課だ。増えすぎなんだよ」

後輩「それだけ脅威なんですよ、喫煙者は」

刑事「脅威ったって煙撒き散らかしてるだけじゃねえか。レトロな列車と大して変わらん」

後輩「そんなことないですよ! 煙草は麻薬・覚せい剤に並んで危険ドラッグなんですから!」

刑事「だから捜査官は常時拳銃携帯ってか? ラリった馬鹿を捕まえるにしちゃあ大げさだろ」

後輩「ニコチン中毒者が町を徘徊しているんですよ!? その位当然ですっ……多分」

刑事「ああ、すまん。なにもここで善悪の講義をしようってんじゃねぇんだ」

後輩「……?」

刑事「ただ、昔を知らねぇ若者の目にはこの時代がどう映ってるのかなってよ」

後輩「……確かにちょっとやり過ぎかもしれません」

刑事「……」

後輩「でも、禁断症状で不安定な喫煙者は危険ですし……」

刑事「ああ、それで?」

後輩「副流煙テロも放っておけば甚大被害が出る……と思います」

刑事「……満点だよ。それが民衆の総意なんだろう」

後輩「うーん……難しいです」

刑事「係長に伝えて来い。レジスタンスの活発化には、純正の煙草が絡んでいるってな」

後輩「純正の煙草、ですか?」

刑事「ヤニカスが元気になるのは美味い煙吸った時位なもんだ。ほら急げ、俺もすぐ行く」

後輩「は、はいっ!」タッタッタ

刑事「……生き難い世の中だよな、全く」

昼、大通り

捜査員「有毒ガスです、危険ですので下がってくださいー」シュコー

捜査員「そんなこと言わなくても誰も近づきはしないさ」シュコー

捜査員「決まりは決まりだろ?」シュコー

刑事「お疲れー」スタ、スタ

捜査員「あの、失礼ですが」シュコー

後輩「ほ、本庁十二課ですっ!」

捜査員「こ、これは失礼致しました!」シュビ

刑事「おう、じゃあ失礼するよ」

後輩「せ、先輩! マスクと防護スーツはぁ!?」

刑事「はは、本当にヤバい時はそんなもん意味ねぇよ」スタ、スタ

後輩「も、もおぉ……」ガク


刑事「んで、状況は?」

後輩「報告書によると、通報を受けた所轄の捜査員が喫煙者に発砲を……ここですね、街路樹に弾痕があります」

刑事「その後犯人の協力者らしき人物に背後から殴られて、起き上がると二人とも居なかったと」

後輩「周囲に居た民間人の証言によると、協力者はこの手配書の人物である可能性が高いそうです」スッ

刑事「レジスタンスの女なぁ……」

後輩「初動捜査から一週間も経ってますから……もうここには何もないんじゃないですかぁ?」

刑事「まあ待てって……ほれ」クンクン

後輩「えーっとそれはぁ……キャアアッ! そ、それ煙草の葉じゃないですか!」

刑事「おう。んーこの香りだと……おいおい、こりゃあマルボロか!?」

後輩「せ、先輩なに嗅いでるんですか! 死んじゃいますよ!?」

刑事「この位で死んでくれりゃ俺達は廃業だ」

後輩「資料持ってきてます! え、えーと。マルボロマルボロ……」ペラペラ

刑事「7.24で消滅した銘柄だ。とんでもねぇレトロ品だが……いや、そうねぇぞ」クンクン

後輩「どういうことですか?」

刑事「葉が新しい。こりゃあ最近作られたもんだ」

後輩「レ、レジスタンスが煙草を栽培しているんですか!?」

刑事「だとしたら押収された粗悪品を強奪する必要がねぇ……が、隠れて栽培出来る環境があるとも思えねぇ」

後輩「しょ、消滅した品種ですよね? ここにある訳ないですよぉ」

刑事「訳はねぇが、ここにあるのが事実だ。ここ数日のレジスタンスの活発な動き、蘇った銘柄……こりゃあ臭ぇな」

後輩「煙草なんてみんな臭いですよっ!」

刑事「馬鹿野郎、そっちじゃねぇよ。……こりゃあひょっとすると大変なことになるかもしれねぇぞ」

後輩「と、とにかく現場から離れましょうよぉ……ひぃっ臭いぃ……」

とりあえずここまで。

ヤニカスインフォメーション

紙巻 ケント・ネオスティック・ブライト・タバコ
入数/1個:20本
価格/1個:420円
発売日 :2017年07月03日
glo(※)専用たばこ。 しっかりとした味わいに軽やかなロースト感が、上品で新しい。

・gloとは
副流煙が少なめでニオイも気になりにくく、有害物質も9割ほど低減できる加熱式タバコ。
ようするにアイコスカス。

某テレビ局・ニューススタジオ

アナウンサー「――以上、六ヶ所の警察署と自衛隊管理倉庫がレジスタンスを名乗るテロリストに襲撃にあったようです」

コメンテーター「狙いは当然厳重管理されていた煙草でしょう?」

アナウンサー「ええ、そのようです」

コメンテーター「怖いねぇ。ヤニカスっていうのはニコチンが切れるとなにをするか分からないからねぇ」

アナウンサー「この数日で既に十件以上同じような事件が起きていますが、なにか原因があるのでしょうか」

コメンテーター「魚っていうのは単純な生き物でね、海水魚だろうと淡水魚だろうとより水質の良い場所に進んでいくんですよ」

アナウンサー「はあ……」

コメンテーター「ヤニカスも同じだよねぇ、ここに来て質の良い煙草に群がりはじめた」

アナウンサー「なるほど」

コメンテーター「問題なのはぁ、粗悪品しか知らないヤニカス共がどうして質の良い煙草の味を知ったか」

アナウンサー「それは……質の良い煙草を吸ったからでしょうか?」

コメンテーター「その通り。くたびれたヤニカスを飢えた獣に変えたなにか……或いは誰かが居るってことだよねぇ」

アナウンサー「許せませんね。まだそのような凶悪犯が居たとは」

コメンテーター「斥力だよ。物っていうのはを押せば押すほど、必ず反発するでしょう? そんなことも知らずに頭ごなしに押さえつけるから……」

アナウンサー「そ、それでは一旦CMです」

警察署

巡査「お、おい! お前らなにをしている!?」

友「あぁ? まだ居たのか……」スタ、スタ

巡査「ヒッ。く、来るな! 喫煙者は即時発砲が許可されているんだぞ!?」ガチャ

友「だからどうした!!」ゴン

巡査「……」バタ

リーダー「配布状況は?」スパー

女「奪取した煙草は全て他組織に分配が完了したよ。味を占めた若者を中心に大勢集まり始めている」

リーダー「人数は」

女「今朝の段階で三千人、きっとまだ増える」

友「当然だ! 今まで散々ひでぇもん吸ってきたんだ、もう元には戻りたくねぇ」カチ、シュボ

男「……」

リーダー「男君、君のおかげだよ。これで私達はもう一度戦うことが出来そうだ」

男「あ、あの……煙草の為に」

女「ん?」

男「煙草の為に、そこまでする必要はあるのでしょうか」

友「当たり前だろ!? こうでもしねぇと奴らは煙草を渡さねぇ」

男「ち、違うんです。そうまでして煙草を吸う意味はあるのかなって……」

女「……あるさ。だって私達は煙草が好きだ」

男「……」

リーダー「喫煙者・非喫煙者、互いに言い分はあるだろう。だが、どちらが悪いかなどもはやどうでも良いことなのだよ」

友「そんなに煙草が嫌いってんなら命がけで奪ってみやがれってんだ。銃の背中に隠れていないでな」

リーダー「これは単なるエゴとエゴの衝突だ……或いは、戦いというものは全てそうなのかもしれない」

友「でも俺達は二度と折れねぇ、それだけは確かだ!」

女「否定するということは、否定されることを覚悟するということ……奴らにそれを教えてやる!!」

男「……分かりました。僕も戦います。 煙草が好きだから!!」カチ、シュボ

リーダー「行こう!!」スパー

とりあえずここまで。

ヤニカスインフォメーション

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