花陽「ちょこちょこチョコレート」 (29)

穂乃果「ふぅ、今日も練習大変だったねー」フキフキ

にこ「疲れたー、にこ甘いもの食べたいー……」

希「疲れた時は甘いものやね、そうだ、この後みんなでクレープでも食べにいかん?」

凛「賛成! かよちんも行くよね?」

花陽「は、花陽はその……遠慮しておこうかな」エヘヘ

ことり「えぇっ!? かよちゃん体調悪いの? ことり保健委員だから保健室に……」アタフタ

花陽「ち、違くて、花陽今ダイエット中だから……」

絵里「花陽は気にしすぎなのよ、全然太ってないのに」

にこ「そうだよー、かよちんはこのぷにぷにのほっぺがあるからかわいいんだよー」プニプニ

花陽「ぷにぷにしないでー!」

海未「きちんと食べないとこの前みたいに倒れてしまいますよ」

ことり「大丈夫? かよちゃん、無理なダイエットしてふらふらしてない?」アタフタ

花陽「だ、大丈夫! この前みたいに無理なダイエットはしてないから……」

凛「ちゃんと凛が見張ってるから心配しなくて大丈夫だにゃー!」

にこ「あれー? そういえば真姫ちゃんはー?」キョロキョロ

希「練習終わってすぐにいなくなったけど、トイレとちゃう?」

真姫「トイレじゃないわよ!」バンッ

穂乃果「あ、真姫ちゃん!」

凛「なんだか甘い匂いがするにゃ!」クンクン

にこ「もしかしてー、その手に持ってるのってー」

真姫「チョコよ、うちでは誰も食べないから持ってきたの。みんなで食べましょう」

花陽「ちょ、こ……?」フルフル

絵里「高そうなチョコね、本当にもらっていいの?」

真姫「いいのよ、ダメにしちゃったらもったいないし」

真姫「それにパパも海未ちゃんにあげなさいって言ってたし」フフ

海未「わ、私にですか?」

真姫「パパは海未ちゃんのこと気に入ってるから」

にこ「えー、にこたちにはくれないのー?」

真姫「あげるわよ。言ったでしょ? みんなで食べようって」

花陽「ちょこ……甘美な響き……」ジュルリ

凛「穂乃果ちゃん隊長! とってもおいしそうなチョコであります!」

穂乃果「凛ちゃん隊員、目標はあの高そうなチョコであります!」

凛「たいちょおおおおおお! 凛はもう我慢できません!」

穂乃果「……目標に向かって、とつげきー!」

凛「突撃にゃー!」オー

真姫「ちょっと、ちょっと! こわいわよ! 突撃してこなくたってあげるから!」

希「女の子はみんな甘いものが好きやからね、特に疲れた時っていうのは糖分がほしくなるし!」

絵里「それにそんな高そうなチョコは滅多に食べられないし」

真姫「もう! ハイエナじゃないんだからそんなにがっつかないでよ!」

ことり「かよちゃんは行かないの?」

花陽「う、うぅ……おいしそう、だけど、ダイエット中だから……」フルフル

にこ「もー、かよちんまだそんなこと言ってるー! チョコレートといえばかよちんなんだからー」グイグイ

花陽「で、でもぉ……」

真姫「かよちんまたダイエット? ダイエットはいいことだけど折角のチョコなのにチョコレートガールのかよちんが食べなくてどうするのよ」

希「別にチョコフォンデュをそのまま飲むわけじゃないしそこまで気にすることやないやろ」

花陽「そ、それはそうだけどぉ……」

穂乃果「わぁ! これおいしい!」パアアアアアアアアア

海未「なんだか少し不思議な味ですけどおいしいですね」

凛「おいしいにゃー! かよちんもー!」ヒョイ

花陽「は、花陽は……んぐっ」モグモグ

希「不思議な味?」ハテ

絵里「高いからそう感じるのかしら?」ヒョイ

にこ「なんだかー気持ちよくなる味にこー」フラフラ

真姫「に、にこちゃん? ふらついてるけど大丈夫?」

にこ「真姫ちゃーん!」チュッ

真姫「ちょ! いきなり何するのy酒くさっ!」

穂乃果「海未ちゃーん! ちゅーっ!」チュッ

海未「穂乃果! やっと私の気持ちに……!」パアアアアアア

絵里「あぁ、やっぱりこれウイスキーボンボンよ」パクッ

ことり「ウイスキーボンボンってお酒が入ってるやつだよね?」

希「普通は一個食べたくらいじゃこんなにならんと思うけど……」モグモグ

絵里「みんな滅法お酒弱いのね……」ヤレヤレ

真姫「花陽は大丈夫?」

にこ「むー……」ジトー

にこ「かよちんじゃなくてにこのことだけ考えてほしいなー」ダキッ

真姫「あぁっ! もううっとうしいわね!」

にこ「にこっ……? 真姫ちゃんはにこのこと嫌いなの?」ウルウル

真姫「そ、そういうわけじゃな……もう! そんな目で見ないでよ!」ギューッ

にこ「真姫ちゃんの心臓の音が伝わってくるにこ」

真姫「そ、そりゃそうよ、ドキドキしてるんだもの……」カアアアアアアア

真姫「にこちゃんにそう言い寄られてドキドキしないわけないじゃない……!」

にこ「にこも真姫ちゃんに抱きしめられて心臓が破裂しちゃいそうなくらいドキドキしてるにこ」

ことり「かよちゃん! かよちゃんしっかり!」

花陽「んん、ことりちゃん……?」

絵里「花陽がどうかしたの?」

ことり「かよちゃんが急に倒れちゃって……」オロオロ

凛「あははー、かよちんがいっぱいにゃー」フラフラ

希「ちょ! 凛ちゃん、そっち行ったら危ないって!」ガシッ

絵里「なんというか、ウイスキーボンボン一個でひどい状況ね……」

穂乃果「海未ちゃん!」ダキッ

海未「穂乃果ぁっ!」ダキッ

希「穂乃果ちゃんと海未ちゃんも相当やね、いつのまにかにこっちと真姫ちゃんペアはいなくなってるし」

絵里「さっき真姫がにこの手を引いてどこか行くのを見かけたわ」

希「なら大丈夫やね。ウチも凛ちゃん寝ちゃったから保健室に寝かせてくるわ」ヨイショ

絵里「分かった、私は穂乃果と海未を止めてくるわ。ことりは花陽をよろしく」

ことり「う、うん!」

絵里「海未! 海未とはいえ穂乃果は渡さないわよ!」

穂乃果「あ、絵里ちゃん! 絵里ちゃんもちゅーっ!」チュッ

絵里「ほ、穂乃果!?」カアアアアアアア

海未「穂乃果! 私とは遊びだったのですか!? 穂乃果あああああああっ!」

ことり「穂乃果ちゃんは酔うとキス魔になっちゃうんだね……」アハハ

花陽「ことりちゃん……」

ことり「ん? どうかしたの、かよちゃ」

花陽「ことりちゃーん!」ドサッ

ことり「きゃっ!? か、かよちゃん、どうしたの……?」

花陽「えへへ、ことりちゃんを押し倒しちゃった」

ことり「かよちゃん……?」

花陽「花陽、ずっとことりちゃんのこと好きだったの」

花陽「ことりちゃんは何かと花陽のことを気にかけてくれて、花陽だけじゃなくてみんなに対してそうだっていうのはわかってるんだけど花陽は単純だから……」

花陽「ことりちゃんに好きになってほしくて痩せようってずっと思ってたの」

ことり「そうだったの!? で、でもことりもかよちゃんも女の子だし……」

花陽「そう、だよね……。ことりちゃんが花陽のことなんか好きなわけないもんね……」ウルッ

ことり「……っ!」ドキッ

ことり「……うぅん、ことりもかよちゃんが好きだよ」

花陽「!? ほ、本当に……?」

ことり「うん、かよちゃんってなんだか放っておけないなってずっと思ってたんだけど、この気持ちが好きってことなんだなって今気づいたの」

ことり「だから、かよちゃんさえよければ、ことりをお付き合いしてください」ニコッ

花陽「い、嫌なわけないよ! 花陽、ずっとずっとことりちゃんのこと好きだったんだもん!」

ことり「うふふ、じゃあ改めてよろしくね、かよちゃん」

花陽「こ、こちらこそ!」

ことり「それで、ちょっと1ついいかな?」

花陽「?」

ことり「出来ればどいてほしいな、って。服が汚れちゃうから……」エヘヘ

花陽「あ、ご、ごめんね!」ササッ

ことり「ありがとう、かよちゃん」チュッ

花陽「!? こ、こと、ことりちゃん……?」カアアアアアアアアア

ことり「かよちゃん、チョコレートみたいに甘い」ウフフ

花陽「い、今……!? ちゅ、ちゅう……!?」バタッ

ことり「か、かよちゃん!?」

花陽「え、えへへ……」スースー

ことり「なんだ、寝ちゃっただけかー」ホッ

ことり「それにしても幸せそうな寝顔」ナデナデ

花陽「んん……」モゾモゾ

ことり「あ、起こしちゃった?」

花陽「ことりちゃーん」スヤスヤ

ことり「良かった、寝てるね」ナデナデ

花陽「ことりちゃん大好き」スヤスヤ

ことり「もう、かよちゃんったら」

ことり「おやすみ、かよちゃん」ナデナデ

ことり「ことりも、大好きだからね」チュッ

花陽「えへへ」スヤスヤ


――
――――

部室

にこ「真姫ちゃん顔こっわーい、ほらにっこにっこにーって」ニッコニッコニー

真姫「こ、こういうこと初めてなんだから緊張して顔もこわばるわよ……」ドキドキ

にこ「真姫ちゃんもこれ食べてリラックスするにこ」

真姫「んぐっ! ちょ、ちょっと! いきなり何するのよ!」モグモグ

にこ「緊張したときは甘いものにこ☆」

真姫「あ、甘いものって! これさっきのウイスキーボンボンじゃない!」

にこ「甘くておいしいでしょ?」

真姫「お、おいしいけどー!」フラッ

???「このSSは紛い物だ、食べられニャいよ」

真姫「な、なんだかクラクラするー!」フラフラ

にこ「真姫ちゃんは座っていいにこ」ハイッ

真姫「あ、ありがとう、にこちゃん」トサッ

にこ「身体熱くなーい?」

真姫「あついわよ、夏だし……」

にこ「じゃあ2人で脱いじゃおっか」シュルッ

真姫「そうね、脱いじゃえば少しはましになるかも……」シュルルッ

にこ「うわ、真姫ちゃん身体綺麗! 無駄なお肉がないって言うかー」マジマジ

真姫「にこちゃんもちっちゃくてかわいいわよ」ジーッ

にこ「どこ見て言ってるのよ! まきちゃんひっどーい!」プンプン

真姫「抱き締めたら折れちゃいそう」ギュッ

にこ「ちょ、ちょっと真姫ちゃん!?」ドキドキ

真姫「腕にすっぽり収まって抱き心地最高ね」ギューッ

にこ「ま、真姫ちゃんの体温が直に伝わってきて……は、恥ずかしいにこ」カアアアアアアア

真姫「ん、にこちゃんおもらし?」

にこ「ち、ちがっ! そ、それはー……」ドキドキ

真姫「もう、床が汚れちゃうじゃない。拭くもの、もないし……仕方ないわね、この真姫ちゃんが全部なめとってあげる」

にこ「な、なめとる……?」

真姫「大好きなにこちゃんの失態は私の失態でもあるし。にこちゃんのおしっこくらい飲めるわ」ペロペロ

にこ「だからおしっこじゃな、いっ! ん、そこだめー!」

真姫「何よこれー! 舐めても舐めてもきりがないじゃない! 美味しいからいいけど……」

にこ「真姫ちゃんが舐めるから次々出てくるのー!」カアアアアアアア

にこ「ま、真姫ちゃんがこんなに積極的だったなんて」グッタリ

真姫「おもらしの次はおねんね? もう、にこちゃんは子供ねー」フフ

にこ「誰のせいだと思ってるのよー……」

真姫「そのまま寝たら風邪ひいちゃうわ。そうだ、私が布団の代わりになってあげる」スッ

真姫「真姫ちゃんを布団代わりにするなんて光栄に思いなさいよね」ダキッ

にこ「ちょ、ちょっ! 大丈夫だから! 布団とかいらないから!」カアアアアアアア

真姫「にこちゃんは子供なんだから真姫ちゃんのいうこときいてればいいの」ギューッ

にこ「だれかたすけてー!」ウワーン

おわり

???「私と穂乃果の濡れ場が描写されていませんよ?早く書いてください」

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