【ミリマス】静香「今日は7月7日…」 (17)

静香「今年の七夕は晴れそうね」

星梨花「そうですね! 七夕っていつも雨が降っちゃうんですよね」

静香「確かにそうね。そういえば、プロデューサーがエントランスに笹を置いてくれたらしいし……星梨花、折角だから短冊を書きに行きましょ?」

星梨花「良いですね! 私、何をお願いしようかな〜♪ 次の公演がうまくいきますように…… もっとみんなと仲良くなれますように…… それとそれと…」

静香「そんなに沢山は書けないわ。それに、欲張っちゃだめよ、星梨花?」

星梨花「うぅ〜そうですよね……ちょっと悩んじゃいます…」

静香「そんなに悩まなくても大丈夫よ? 思った通りに書けば良いのよ」

星梨花「静香さんはもう決めたんですか?」

静香「もちろんよ! 星梨花になら見せてあげる」

星梨花「わぁ♪ 素敵なお願い事ですね!」

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〜エントランス〜

静香「へぇ〜…結構大きいわね…」

星梨花「パパに肩車してもらっても上まで届かないです!」

静香「あら? でも一番上に青い短冊が……?」

星梨花「誰の短冊でしょう? それにどうやってあんなに高い場所に……」

志保「あれはプロデューサーさんのよ。笹を持ち運んだときに、俺が一番乗り、一番上だ、ってはしゃいでたわ」

星梨花「志保さん!」

静香「あら、志保も短冊を?」

志保「別に。エントランスの掃除が終わったから、ついでに書いただけよ」

静香「ふぅん。何をお願いしたの?」

志保「どうして教える必要があるの」

静香「良いじゃない。どうせ笹に結べば誰にだって見られちゃうんだし」

志保「そうだけど、なんか嫌なのよ」

星梨花「あっ、茜さんの短冊がありました!」

志保「『茜ちゃんの魅力を宇宙に発信。夢は宇宙征服』……?」

静香「規模が大きいわね……」

星梨花「あっ! 麗花さんの短冊もありました!」

静香「『みんなで一緒に山登り! もちろんプロデューサーさんも!』」

志保「そう言えば、麗花さんと山登りって一度も行ったことないわね。プールには行ったことあるけど」

静香「そうね……良いトレーニングになりそうだし、こんどクレシェンドブルーのみんなで行きましょうか」

星梨花「良いですね! やっぱり富士山ですですかね?」

静香「星梨花、流石にそれはハードルが高すぎるわ……」

志保「名前が書いていないのも結構あるわね。あ…そうか…」

静香「名前を書かないと、誰の願い事かわからないから叶えてもらえないかもしれないわよ?」

志保「……どれだけ見たいのよ」

静香「べ、別にそういうつもりで言ったんじゃないわよ! ただ志保のお願いが叶わなかったら可哀想だなって思っただけで、それ以外の意味なんて、」

志保「はいはい。私のお願いが叶うように助言してくれるなんて、静香は優しいのね」

静香「……うぅ」

星梨花「大人の魅力、セレブな生活、コブラツイストをかけたい……? bプラスの当選率が上がりますように……? よくわからないですけど、皆さんのお願い事を見るのは楽しいです!」

志保「人のを見るだけじゃなくて、早く星梨花も書いたら? 静香も」

静香「もちろん書くわよ。その為に来たんだし。……志保には見せないけど」

志保「全然、見たいとも思わないわ」

静香「私だって、志保のお願い事なんて気にならないわよ」

星梨花「志保さんのお願い事ってなんですか? 良かったら教えてほしいです!」

志保「良いわよ。ただし、静香には教えないこと」

静香「だから聞かないってば!」

星梨花「へぇ……。とってもいいお願い事だと思います!」


〜控え室〜

ミリP(以下P)「……? まだ誰かいるのか?」

静香「プロデューサー。お疲れ様です」

P「静香か。どうしたんだ。今日のレッスンはもう終わっただろ? もしかして自主レッスンか?」

静香「いえ、今日はしないつもりです」

P「じゃあ誰かを待ってるとか?」

静香「違います。……というか、別に何だって良いじゃないですか。プロデューサーには関係ありません」

P「まぁ確かに関係はないが……気になるじゃないか。まさか志保とイタズラを企んでいるわけでもないだろうし」

静香「志保?」

P「あぁ。志保ともさっき廊下ですれ違ったんだ。静香は誰かを待ってた訳じゃないと言うし、志保もそう言ってた」

静香「それってエントランスに続いてる廊下ですか?」

P「そうだ」

静香「ありがとうございます、プロデューサー!」

P「え? あ、あぁ、どういたしまして?」


〜エントランス〜

志保「……ないわ」

静香「志保」

志保「きゃっ……どうしたの。もう8時よ。レッスンは終わったでしょ?」

静香「志保も終わったんでしょ?」

志保「そうね。……あっ、忘れ物をしたわ。悪いけど、先に帰ってて。それじゃ」

静香「いけない! 私も忘れ物をしたわ」

志保「……私は屋上に忘れ物をしたから、遅くなると思う。待たなくていいから」

静香「わ、私も屋上に忘れ物!」

志保「……」スタスタ

静香「………」スタスタ

志保「もっと早く歩けば?」スタスタ

静香「志保こそ。いつも早足で歩く癖に」スタスタ

志保「今日はゆっくり歩きたい気分なのよ。マネしないで」スタスタ

静香「別にマネなんてしてないわ」スタスタ

志保「………」スタスタスタスタ

静香「…………」スタスタスタスタ

志保「……!」ダッ

静香「ちょっと!」ダッ

志保「ついてこないで!」

静香「急に走らないでよ! 危ないでしょ!」

志保「だったら歩けば良いじゃない!」

静香「志保こそ!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

志保「はぁ」

静香「……屋上ね」

志保「……」ガチャ

志保「………!」

静香「……うそ、きれい……」

志保「星が、よく見えるわ」

静香「都会でもこんなに見られるものなのね……」


志保「……忘れ物」

静香「へ?」

志保「忘れ物、どうせしてないんでしょ」

静香「……」

志保「……私もしてないもの」

静香「知ってたわ」

志保「お互いにね。本当に馬鹿馬鹿しいわ」

静香「そうね」

志保「………」

静香「…………」

静香・志保「「お願い事」」

静香「……」

志保「………マネしないで」

静香「してないわよ!」


静香「もう良いわ。はい」ピラ

志保「………ふふっ」

静香「……! 人のお願い事を笑わないでよ!」

志保「違うわ、誤解よ」ピラ

静香「…? ………ふふっ」

志保「……ふふふっ」

静香「馬鹿みたい」

志保「そうね、こればっかりは、もうどうしようもないくらい」

静香「早く笹に結んで帰りましょ?」

志保「そうね。本当に無駄な時間だったわ」

〜次の日、エントランス〜

P「はぁ。ポケットマネーでわざわざ背の高い笹を買ったのは良かったものの、フラスタの関係で一日で片付ける羽目になるとは…」

星梨花「おはようございます! もう片付けちゃうんですか?」

P「星梨花、おはよう。そうなんだ。沢山フラスタが贈られてきていてな。嬉しい限りだが、置く場所を確保しなきゃならないんだ」

星梨花「お手伝いしましょうか?」

P「いや、いい。たかが笹だ。俺一人でも……ん、なかなか笹が土台から抜けないな……くそ、って、うおっ!」ドシ-ン

星梨花「プロデューサーさん! 大丈夫ですか?」

P「……あぁ大丈夫。こういうのは急に抜けるんだから困るんだ、……ん? これは静香と志保の短冊……。はは、あいつら本当に仲が良いな」

星梨花「ふふっ! そうですね!」

<終>

短編でしたが、お読みいただきありがとうございました。

お願い事。
たくさんSSRが出ますように。

乙です

>>1
最上静香(14)Vo/Fa
http://i.imgur.com/NhOGuq5.jpg
http://i.imgur.com/8rwDTFp.jpg

箱崎星梨花(13)Vo/An
http://i.imgur.com/uiVzOA4.jpg
http://i.imgur.com/QyPBBVA.jpg

>>2
北沢志保(14)Vi/Fa
http://i.imgur.com/RgKv8om.jpg
http://i.imgur.com/ZNFva6G.jpg

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