横山奈緒「イメージカラー」 (18)

アイドルマスターミリオンライブのSSです

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「おーい奈緒〜!そろそろ出かけるぞ〜〜!」

「はーい!いま行くで〜!」

まだお日さんがそこまで上ってはいない午前中
プロデューサーさんにちょっと遅れて事務所の扉を開く
おっ!久しぶりの青空さんや!
ここ数日の曇天とは違いカラッと晴れた空が広がっとる
今日はじめじめしとらんし過ごしやすくてええな

そんなことを考えながら、周りを見渡しつつ足を先へと進める

「急がないと置いてくぞ〜!」

ちょっとプロデューサーさん歩くの早くないですかっ?
だいぶ小さくなってしもたプロデューサーさんの背中を目指し、小走りで向かって行く

「ちょっとプロデューサーさん待ってや〜!」

どうにかして、いうてもそんな大層なことやなかったんやけどな。プロデューサーさんに追いついた私はプロデューサーさんと肩を並べながら駅へ、ほんでそれから電車で今日の仕事先へと向こうたん

「今日は久しぶりに晴れてなんか心晴れ晴れやわ!おひさまぱわーでいっくでー!」

なんかいつもよりお仕事の出来が良かった気がするわ
ほんまにおひさまぱわーのおかげかもしれへんわ……!?
それに今日は久しぶりにプロデューサーさんに同伴してもらえたしな〜!

「なーなープロデューサーさんっ!私の活躍見ててくれましたよねっ♪」

「おう、もちろん見てたよ。最近は新人2人の方につきっきりだったから奈緒について行くのは久しぶりになっちゃたけど、さすが奈緒だな。以前の奈緒よりも本当に良くなってるな」

「偉いぞ奈緒。日頃の練習の賜物だな」

「えへへ〜!もっと褒めてやー♪」

ことが上手くいったあとの気持ちは晴れ晴れ!
そんな上機嫌の中、仕事先から出て、そんでこのあと久しぶりにご褒美としてプロデューサーさんになにか付き合ってもらおうかな〜、なんて思ってたんや
けど、その建物の玄関に来たらなんかいやーな匂いがすんねん
ほんでそこのドアが開いて外に出たらザーーー!!ってな

なんでなん!朝は全くの晴天だったやろて
せやってんから私は傘を持って来てへんし、てなわけでプロデューサーが傘を買うてきてくれたんよ
ビニール傘やけどこれは日頃私が使うてるやつよか大きいなぁ
なんか不思議な感じやね

傘さしとるからいつもより歩くんは遅くなってしまうな
傘を並べながらプロデューサーさん歩調を合わせながら帰り道を歩く
はれ?来るときんは気づかへんかったけどそこそこ大きい公園なんてあったんやなー
ほー、紫陽花がいっぱい咲いとるな

遠目に咲いてる紫陽花を見つめる
雨に降られて花弁かいな?それにも葉っぱにも雨の雫がかかってなんかとっても生き生きしてて気持ち良さそうや
なんか紫陽花って赤のやつと青いやつがあった気がするんやけど、ここに咲いてるのはみんな青い子やね
私のイメージカラーでもある青の紫陽花さん
たしか場所によって色が変わるんやっけ?
詳しくは覚えとらんから今度誰かに聞いてみよかな

傘さしとるからいつもより歩くんは遅くなってしまうな
傘を並べながらプロデューサーさん歩調を合わせながら帰り道を歩く
はれ?来るときんは気づかへんかったけどそこそこ大きい公園なんてあったんやなー
ほー、紫陽花がいっぱい咲いとるな

遠目に咲いてる紫陽花を見つめる
雨に降られて花弁かいな?それにも葉っぱにも雨の雫がかかってなんかとっても生き生きしてて気持ち良さそうや
なんか紫陽花って赤のやつと青いやつがあった気がするんやけど、ここに咲いてるのはみんな青い子やね
私のイメージカラーでもある青の紫陽花さん
たしか場所によって色が変わるんやっけ?
詳しくは覚えとらんから今度誰かに聞いてみよかな

ちょっと歩くんを早くしてプロデューサーさんより先回りして、駅への道を外れて公園の中へ
ふふふーっ!付き合ってもらうで♪

「どうかしたのか?」

「や、紫陽花が目に入ってなー。とっても綺麗やから見ていきません?」

「雨降ってるし濡れたくないからちょっとだけな」

「まぁまぁそんなこと言わんといて!」

公園の端から端まで目を離すことのできない幾本もの紫陽花を二人で歩きながら眺める
都会の喧騒から隔絶された場所
ただ雨音と足音だけが時の経過を告げる
時間の流れが緩やかになってる気ぃするわ。こんな心地よい時間がずっと続けばええのにな

もうすぐ花壇の端についてしまう
終わりが近づくんにつれ、今の時間が過ぎてしまうのがもったいな〜なんて思いながら歩いてたら足元にひと房の紫陽花が落ちてしまうてたんに気づいたんよ

「こんなに綺麗なんにもったいないなぁ」

「落ちちゃったのか」

「そうみたいやな……。……?……♪」

足元からそれを取り上げて、プロデューサーさんに手渡す

「はいっ!プレゼントやでっ♪」

そう言うと、しょうがないなぁって言って丁寧にカバンの中にしまってくれたん
そうして二人で公園を出て元の駅への道を進む
うーん、相変わらずの空模様やんな
明日は晴れるとええなぁ

そいや紫陽花ってたしか毒があるんやっけ?
食べたら死んでしまうとかなんとか
そんな物騒な毒やなくて、あの紫陽花さんにたまーにプロデューサーさんが私の仕事について来てくれて今日みたいな時間を過ごしてくれるようになる毒があったらええのになー♪

おしまいてぃせーらー

初めて横山奈緒ちゃんを書きました
やっぱり関西弁って難しい……

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