本当にあった怖い話~μ'sの特別編~ (20)

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これは私が高校二年生の時、近くの幼稚園へボランティアに行った時体験した話です。

「さゆりちゃん」

「ボランティア?」

「うん。幼稚園で園児のお世話をするんだけど」

「へぇ~そうなんだ?穂乃果も行きたいなぁ」

「あなたは私と生徒会の仕事です」

「ちぇ~」

私はお母さんが高校の理事長と言うのもあり幼稚園や保育園などにボランティアで顔を出す事が多かったのです。

「みんな~ことりお姉ちゃんが来てくれたよ~?」

「みんなよろしくね」

もともと子供が好きだったので園児達とはすぐに仲良くなる事が出来ました。

「ことりお姉ちゃん!ブランコして遊ぼ」

「ダメだよ。ことりお姉ちゃんは私とお人形さんで遊ぶんだもん」

「じゃあ、皆んな一緒にお外で遊ぼうか?」

「はーい」

「ん?」

ですが、中には恥ずかしがり屋さんの子もいて…

「ねえ?お名前なんて言うの?」

「…さゆり」

「そっかぁ。さゆりちゃんも皆んなと一緒にお外で遊ぼうか?」

そんなものはなかった、いいね?

これが私とさゆりちゃんとの出会いでした。

「みんな?今日もことりお姉さんが来てくれましたよ?」

「ことりお姉ちゃんー!」

「あっ!さゆりちゃん!こんにちは」

人見知りのさゆりちゃんは最初こそなかなかお話もしてくれませんでしたが会う回数を重ねる事に私に心を開いてくれました。

「ねえねえ?ことりお姉ちゃん?」

「なあに?」

「さゆりね?お姉ちゃんの事大好きなの」

「本当に?ありがとう」

「お姉ちゃんはさゆりの事大好き?」

「うん。大好きだよ!」

「本当?」

「うん!本当だよ」

その言葉に嘘偽りはありませんでした。私はさゆりちゃんが可愛くて大好きでしたから…。

「ことりちゃんが来てくれて助かるわ」

「本当ね。あの人見知りのさゆりちゃんもあんなに懐いてるし。本当に助かるわ」

「私なんかで良ければいつでもお手伝いさせて下さい」

先生方もそう言ってくれていたので私はさらに頻繁に顔を出す様になっていました。

「ことり?またボランティアですか?」

「うん。そうなの」

「へ~そうなんだぁ。偉いなぁことりちゃんは」

「園児の子達が可愛くてね?むしろ私の方が遊んでもらってる感じだよ」

「え~いいなぁ」

「あっ!じゃあ、穂乃果ちゃんと海未ちゃんも一緒に来ない?」

「…海未ちゃん?」

「分かりました。先方に迷惑をかけない様にして下さいね?」

「イェーイ!」

「皆んな?今日もことりお姉さんが来てくれたよ?それからことりお姉さんのお友達も来てくれましたよ」

「皆んなー、よろしくねぇ!」

「よろしくお願いいたします」

「ことりお姉ちゃん」

「さゆりちゃん!」

「あ!この子がさゆりちゃんなんだ?」

「とても可愛いですね」

「そうなの!」

「お姉ちゃん?この人達…誰?」

「私の一番の友達の穂乃果ちゃんと海未ちゃんだよ?」

「さゆりちゃん、よろしくね?」

今思えばあの時の私には配慮が足りていませんでした。

その日の夜

ピンポーン

「ん…ん~こんな時間に誰だろう?」

ピンポーン

「夜中なのに…」

ピンポーン

「お母さん…気がつかないのかな…」

寝ぼけていたのか家族が誰も反応しない事に特別疑問を持たなかった私はインターホンのモニターに向かいました。

「え?」

と言う言葉が思わず口に出ました。モニターにはさゆりちゃんが映っていたのです。その右手にはハサミを持って

ピンポーン

どうしてさゆりちゃんがいるのでしょう?こんな時間に?お家の人は心配しないの?

ピンポーン

いつもなら声を掛けられるのに…何故か恐怖でその場から動く事も声を出す事も出来ませんでした。

ピンポーン

モニター越しに映るさゆりちゃんを見てる事しか出来ない私はある事に気がつきました。さゆりちゃんが何か言ってる…。

「きって言ったのに…」

え?

「さゆりのこと一番大好きって言ったのに…」

ガチャ

「…」

なぜか玄関の開く音…本当に怖い時は悲鳴も出ないのです。

「一番好きって言ったのに」

ジャキ ジャキ

「さゆりの事好きって言ったのに」

さゆりちゃんの声が段々と近づいてきます。

ガチャ

「ことりお姉ちゃん…さゆりの事大好き?」

ジャキ ジャキ

気がつくと私はリビングで気を失っていました。

「本当に大丈夫?休んだ方がいいんじゃない?」

「ううん。大丈夫だから」

その日の朝私は普段通り学校へ行きました。

「なら、いいんだけど」

学校へ行く途中お母さんに手を引かれ通園するさゆりちゃんを見かけました。

それからも、私は何度か幼稚園にボランティアに行く事がありましたがさゆりちゃんはいつも通りでしたしさゆりちゃんが私の家を訪れる事も決してありませんでした。

あの夜、私の家に訪れたさゆりちゃんは一体何だったのでしょう?本当にさゆりちゃんだったのでしょうか?不用意な私の一言が繊細な子供の心を傷つけた為に生霊として私の家を訪れたのでしょうか?今となっては確かめようがありません。

「ねえ?〇〇先生?」

「なあに?」

「先生はさゆりの事大好き?」

「うん。大好きよ?」

「プリクラ」

これは私が高校一年生の時に体験した話です。

「あら、花陽。いらっしゃい。よく来たわね」

「うん。おばあちゃん、こんにちは」

私の家は毎年夏休みになると地方にある母方の実家に行っていました。

「そう言えばお母さん。さっき商店街通ってきたけど…随分と廃れちゃったわね」

「そうねぇ。近所にデパートが出来たからね」

「そうなのね」

私の祖父母の家から少し歩いた所に昔ながらの商店街があったのですが今は廃れて半分以上のお店がシャッターを閉めてると言う状況でした。

「おばあちゃん…おかわりいいかな?」

「花陽は本当によく食べる子だねぇ」

「ご、ごめんさい」

「何言ってるの。作る人にとっては花陽みたいに美味しくご飯を食べてくれる方が嬉しいんだよ」

「そうかな?」

「でも、食べ過ぎも良くないからね?」

「は、はい」

ごめんさいで草

はよ

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これの続き?
エタってるっぽいから訊いても無意味だろうけど

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