【クレしん×ハリポタ】 しんのすけ「スリザリンのデカブツだゾ!」  (125)

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1498117073/ の続編だゾ



TV「助けて、アクションか~めん!!」

アクション仮面「待っていろ、みみこ君! さぁ魔法怪人デス・イータ、今日こそは逃がさんぞ!」

 ピッ!


しんのすけ「あ~母ちゃん、いい所だったのに~~消すなんて酷いゾ!」

みさえ「あんた、ホグワーツから帰ってきてから、テレビしか見てないじゃない!」

しんのすけ「オラが帰ってきても、ずっとゴロゴロしてる母ちゃんに言われたくないゾ・・・」

ゴチン! みさえの拳骨が炸裂する!

しんのすけ「ブラッジャーより母ちゃんの拳骨の方がキョーレツだゾ・・・」ヒリヒリ

みさえ「掃除機かけるから、部屋に行って勉強でもしてなさい!」

しんのすけ「ふー、まったく、これだから大人は・・・」ヤレヤレ


しんのすけは10歳の時にあたえられた自室に、しぶしぶ向かった。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1498631510

しんのすけが部屋に入ると、そこには見知らぬ生き物がいた。しんのすけの腰くらいの大きさ、大きくとがった耳、テニスボールのような目・・・

しんのすけ「よ!」

生き物は声をかけられると、ビクッと飛び上がった。

???「よ!、ですって何てフランクなお方」

しんのすけは自分のパンツの中を確認する。

しんのすけ「いや~オラはまだフランクフルトって程じゃないゾ///」

しんのすけ「オラ野原しんのすけ。5月生まれの12歳だゾ! 君の名は?」

ドビー「存じておりますともしんのすけ様。私は屋敷しもべようせいのドビーでございます。」

しんのすけ「ほうほう。お化け屋敷のお化けの正体は君だったんですなぁ・・・」

ドビー「いいえ、ドビーは魔法使いの一家にお使えする奴隷でございます。」

しんのすけ「そいつは大変ですな。適当にすわって! 今しぶ~いお茶々でも持ってくるから・・・」

ドビー「座って!? お茶を持ってくる!? このドビーめに!?」オイオイ

しんのすけ「おお!! いきなり泣き出してどうしたの?オラまずい事でも言った?」

ドビー「トンでもございません!」

しんのすけ「じゃあキロですか!」

ドビーは一旦呼吸を落ち着けると、話を続けた。

ドビー「通常、私達のような身分のものは、しんのすけ様が今しめして下さったような親切を受ける事に慣れておりません」

ドビー「とくにドビーのご主人様はあの、口癖がうるさい屑共ですから・・・」

ドビーは近くの電気スタンドを掴むと頭を打ちつけ始めた。

ドビー「ドビーは悪い子!ドビーは悪い子」

しんのすけ「どうしたの急に!?」

ドビー「自分を罰しているのでございます。ご主人様の悪口を言ったのですから。」

しんのすけ「何か大変ですなぁ・・・それでどうしてオラのお部屋に来たの?」

ドビー「貴方様は先学期、例のあの人を打ち破ったと聞きました。」

しんのすけ「例の・・・ヴォルデモートの事?」

ドビー「あぁ、その名前を口に出来るとは、何と勇敢な。貴方様は私達のようなものにとっては希望なのです。」

ドビー「ですから、ドビーめは野原しんのすけをお守りに参りました。」

しんのすけ「オラもうおもりはして貰わなくて大丈夫だゾ」

ドビー「おまもりでございます。今年しんのすけ様は戻っては行けません、ホグワーツに!!」

しんのすけ「それはおまたまた、どうして?」

ドビー「陰謀にございます。今年のホグワーツには恐ろしい罠が仕掛けられているのです!」


しんのすけ「なら、なおさら学校に行かなきゃ! オラがみんなをお守りするゾ」

ドビー「手紙を一通もくれない友達を・・ですか?」

しんのすけ「う~ん、オラは書こうとも思わなかったし、みんなそうなんじゃない?」

すると、ドビーは手紙の束を取り出す

ドビー「ご友人が貴方様に宛てた手紙です。もし学校に戻らないとお約束してくださるなら、お返しします。」

しんのすけ「そんなの選べないゾ。オラの手紙を返すんだゾ!」

しんのすけとドビーは手紙を奪い合う。ドタバタ ドタバタ オラの~~

みさえ「しんのすけ~~ 何してるの~~」

ケツでかおばばが階段を上がってくる。 足音を聞いたドビーは、フォイ!と音を立てて消えてしまった

しんのすけ「行っちゃったゾ・・・あれ?」

ドビーは去り際に一通だけ手紙を落として行ったようだ。

しんのすけ「なになに・・・8月25日から家に泊まりにきませんか?迎えに行きます byロン」

コンコン

しんのすけ「入ってるゾー」

みさえ「入ってるのは分かってるわよ。それそりさっきのドタバタは何なのよ?」

しんのすけ「それより今日って何日?」

みさえ「25日だけど、どうかしたの?」

しんのすけ「このお手紙見て」フォイ

みさえ「え~っ、何でもっと早く見せないのよ。手土産くらい用意したのに・・・・」

ピンポーン ピンポン ピンポン ピンポン

みさえ「一回ならせば良いちゅうのに、何処のどいつだ!」

しんのすけ「ドイツはヨーロッパだゾ。多分ロンだ!」

ガチャ

しんのすけ「よ!」

ロン「久しぶり!、手紙返って来ないから心配して来ちゃったよ!」

みさえ「いつも、しんのすけがお世話になってます。美人のママで~す。」

しんのすけ「母ちゃん、オラこんなに恥ずかしい思いをしたの初めてだゾ」

フレッド・ジョージ「マグルの美的感覚って独特だな・・・」

ロン達と車に乗り込むとしんのすけは別れを告げた

しんのすけ「それじゃ、母ちゃん、元気でやれよ!」

みさえ「親のセリフを取るんじゃありません!」

しんのすけ「父ちゃんにも、家のローンコツコツ返すように言っといてね!」

みさえ「はいはい」

みさえは、しんのすけ達の姿が見えなくなるまで手を振り続けた。

みさえ「来年が、待ち遠しいわね・・・・」




しんのすけ「みんなは、この車でここまで来たの?」

フレッド「ああ飛行エンジンと透明ブースターがあれば楽勝さ!」

ジョージ「それにしても、ロンの出した手紙は殆どそのドビーって奴が持ってたんだって?」

ロン「しんのすけを守りたいとか、言ってたみたいだけど・・・・」

フレッド「俺の推理はこうだ! 大方あのフォイフォイうるさい屑が嫌がらせに送り込んできたんだろ。」

しんのすけ「そんな悪い妖精には見えなかったゾ」

ジョージ「まぁ、はた迷惑なのは確かだよな。」

ロン達と車に乗り込むとしんのすけは別れを告げた

しんのすけ「それじゃ、母ちゃん、元気でやれよ!」

みさえ「親のセリフを取るんじゃありません!」

しんのすけ「父ちゃんにも、家のローンコツコツ返すように言っといてね!」

みさえ「はいはい」

みさえは、しんのすけ達の姿が見えなくなるまで手を振り続けた。

みさえ「来年が、待ち遠しいわね・・・・」




しんのすけ「みんなは、この車でここまで来たの?」

フレッド「ああ飛行エンジンと透明ブースターがあれば楽勝さ!」

ジョージ「それにしても、ロンの出した手紙は殆どそのドビーって奴が持ってたんだって?」

ロン「しんのすけを守りたいとか、言ってたみたいだけど・・・・」

フレッド「俺の推理はこうだ! 大方あのフォイフォイうるさい屑が嫌がらせに送り込んできたんだろ。」

しんのすけ「そんな悪い妖精には見えなかったゾ」

ジョージ「まぁ、はた迷惑なのは確かだよな。」

ロン「見えたよ。あれば僕達の家さ!」

ジョージ「ちっとせまいのは大目に見たくれよ。」

フレッド「そういえばしんのすけの家は綺麗だったな!」

しんのすけ「押入れに詰め込んで何とか外見を保ってるだけですゾ。それにローンがあと25年ありますからなぁ」

ロン「・・・・しんのすけ、強く生きろよ!」

ガチャ 

フレッド「ここからは忍び足で頼むぜ!」コショコショ

ジョージ「なんせママに見つかったら・・・」

モリー「見つかったら、何だというんです?」

モリー「ベッドは空、車庫も空! いったいどれだけ心配したか!」

しんのすけ「まったく困ったものですな!」

モリー「!!  あなたがしんちゃんね? 聞いていた通り変わった子」

しんのすけ「そんな変わってるだなんて///」

ロン「ほんとに変わってるよ。もちのロンで。」

長かったウィーズリーおばさんのお説教も終わりようやく、待望の朝食にありつく。

しんのすけ「あの怒りっぷり、オラの母ちゃんと良い勝負でしたな」

ロン「かかあ天下って奴さ!」

モリー「余計な事言わなくてよろしい! あら、ジニーおはよう。」

しんのすけ「ジニー?」

ロン「僕の妹さ。」

ジニー「こんな朝からお客さん?」ファァ

フレッド「ほら前に話したろ。うちのシーカーで、」

ロン「僕の友達のしんのすけさ!」

しんのすけ「よろしく、ジミー!」

ジニー「ジニーよ!!」

しんのすけ「そういえばロンのお父さんは?」

ロン「魔法省で役人をしてるよ。」

しんのすけ「魔法省で薬の売人!?」

フレッド「そんなファンキーなことはしてないさ」

ジョージ「窓際族っていうのかな? マグル用品の不正使用取締り局っていうつまらない仕事さ!」

しんのすけ「なんだかオラの父ちゃんと似てるゾ。あの人はいつになったら課長になれるんだか・・・」

モリー「お前達、父親のことを悪くいうんじゃありませんよ!」

バチン!

モリー「噂をしたら、姿あらわされましたよ。お帰りなさい、あなた。」

アーサー「ただいま、モリー。こんな早くにお客さんとは、どうしたんだい?」

しんのすけ「お父さんの髪こそ、どうされました?」

アーサー「若いころの無茶が祟って・・・・髪の話はせんでくれ・・・」

モリー「さて、今日はお父様もいる事ですし、ダイアゴン横丁に買い物に行きましょうか!」

しんのすけ「魔法界でも休日の父親は荷物持ち、っと」メモメモ

アーサー「聞いたとおりユニークな少年だ。」

しんのすけ「それをいうならお父様こそ、ユニークな髪型ですな。」

アーサー「中々真似出来ないヘアースタイルさ・・・・」

モリー「さぁ、今日は煙突飛行粉を使って行きますよ! じゃあお客様のしんちゃんから。」

ロン「しんのすけは、煙突飛行粉を使った事が無いんだ。先に僕が行くよ!」

ロン「いいかい、こうして粉を掴んで暖炉に入る。そして、ダイアゴン横丁!」ボッ

緑の炎が燃え上がりロンは姿を消した!

しんのすけ「じゃオラも、え~っと目的地は・・・ダイアモンドよこちょー」ボッ

フレッド「あいつ、いまダイアモンド横丁って・・・・」

ジョージ「そんな場所があるなら、行ってみたいね、あぁ」

モリー「私達も移動して、探しましょう!」



一応未読の方でも理解できるようにしようと思ってます。

しんのすけ「あれ、ロンはどこだろ?  まったく迷子とは世話が焼けますなぁ。」

しんのすけがロンを探して移動していると、何処からか耳障りな音が聞こえてきた・・・

ルシウス「近頃、魔法省の奴らが闇の物品を厳しく捜査していて困るフォイ! これを預かってもらうフォイ!」

ボージン「そんな物、私の手には負えません・・・・」

ルシウス「だマルフォイ!」

ドラコ「父上、これ買ってください!」フォイ

ルシウス「ドラコ、後で箒を買ってやるから我慢するフォイ」

そうして、親子は店を出て行った。

しんのすけ「いや~、フォイフォイうるさくて、何を言ってるかさっぱり分かりませんでしたな」


しんのすけも店を出ると、魔女や魔法使いが一斉に押し寄せてきた。

魔女「坊や、私と良いことしない?」

しんのすけ「いや、おばさんはちょっと・・・・」

魔法使い「おっパブいかがっすか?」

しんのすけ「ケパブ?」

???「それをいうならケバブじゃ。全くおまえさん達、こんな子にまで声をかけて恥を知らんかい!」

懐かしい声と共に巨大な手がしんのすけを引っ張りあげた。

ハグリッド「しんのすけ、お前さんこんな所で何しちょる?」

しんのすけ「迷子のロンを探してるの。ハグリッドは?」

ハグリッド「ちょっとガス抜き・・・・え~肉食ナメクジの駆除剤を探しとった。」


こうしてしんのすけははグリッドに保護され一家の元に、送り届けられた

モリー「ほんとにあなたが居合わせてよかったわ。ハグリッド」

アーサー「しかしどうしてノクターン横丁なんかに?」

ハグリッド「ナーニ、ほんの野暮用よ。」

アーサー「それは災難だったね・・・・彼の事は私に任せて野暮用をすませてくると良い」

ハグリッド「学校が始まったら、なかなか行けねぇからな。恩に着るアーサー!」

そういってハグリッドは去って行った

しんのすけ「もう、ロンったら迷子になって手がかかるゾ」ヤレヤレ

ウィーズリー一家「それはこっちのセリフだよ!!」

モリー「それじゃ、本屋に行って教科書をそろえましょう。丁度あの人のサイン会が始まる時間ですし、」

しんのすけ「あの人って・・・・ヴォルデモート!?」

キャー ワー ガシャン お昼時のダイアゴン横丁は一時パニックに陥った

ロン「マーリンの髭!!」

フローリシュ・アンド・ブロッツ書店に一行が着いたのはまさにサイン会が始まる直前だった。

モリー「何とか間に合ったわね!」

ロックハート「皆さん、本日は私、ギルデロイ・ロックハートの為にお集まり頂きありがとう。みなさんには最高の時間をお約束しますよ!」

しんのすけ「みんなノッテルカーー!?」

ロン「しんのすけ、何やってるのさ!?」

しんのすけ「歌を歌うんじゃないの?」

フレッド「それを言うならロックバンドさ・・・」

アーサー「私達は出口の方で待ってよう。」


しかし一行は出口に着く前に呼び止められた。

ドラコ「相変わらず呆れるほどのバカっぷりフォイ」

しんのすけ「え~っと君は誰だっけ?」

ドラコ「ドラコ・マルフォイだフォイ!!」

しんのすけ「それで自己紹介してるつもりなの?」

ルシウス「これこれ、ドラコ書店では静かにせんとイカンだろう」

ルシウス「これはこれは、ウィーズリー家のみなさん。こんな所でお会いするとは・・・・みなさんは本は古本屋で買うものと思っておりましたな」

アーサー「ルシウス。」

ルシウス「アーサー、一瞬気づきませんでしたよ。また一段と頭の方が寂しくなったようで・・・・」

ジョージ「親父が一番気にしてる事を・・・」

しんのすけ「ロンのお父さんは偉いんだゾ。毎日朝まで働いて、偶の休みも家族の荷物持ちをしてるんだゾ!」

ロン・ジニー「お前はどっちの味方だ!」

ルシウス「こんな小僧とつき合って魔法使いの恥さらしめ・・・」

アーサー「ルシウスどうやら魔法使いのあるべき姿について我々の見解は大分違うらしい。」

ルシウス「そのようですな。こんなボロボロの教科書で入学とは随分目立つでしょうに・・・かわいそうな娘だ・・・」スッ ドサッ

しんのすけ「目立てるなら良かったね。ジミー!」

ジニー「全然良くないわ!」

ルシウス「貴方達といるとバカがうつりそうだ。 行くぞドラコ!」

ドラコ「フォイ、父上!」



店をでたルシウス・マルフォイは大きく息を弾ませていた。

ドラコ「マルフォイ家宿命の口癖を、あそこまで押さえ込むとは・・・・その勇姿しかとこの目に焼きつけましたフォイ!」

ルシウス「しかし、今日はもう動けそうにないフォイ!」

9月1日・キングズクロス駅

風間くん「しんのすけたち、どこかにいないかな?」

しんのすけ「風間くん、そんなにオラが恋しい?//」

風間くんは飛び上がった!

風間くん「うわ~~!!  お前なにしてるんだよ!?」

しんのすけ「風間くんの守護霊ごっこ。」

風間くん「そんな遊びは今すぐやめろ・・・」

しんのすけ「まったく照れちゃって//」

風間くん「どこが照れてるように見えるんだよーー!」

ロン「相変わらずだね・・・汽車に遅れるとマズイ。僕達もみんなに続こう!」

3人は9と4分の3線に向けて走り出す。だが・・・ガッシャーン!!

しんのすけ「風間くん、途中で止まらないでよ・・・」ヤレヤレ

ロン「風間くんが止まったんじゃないよ。ゲートが閉じてる!」ペタペタ

風間くん「どうしよう。これじゃ僕達学校に行けないよ・・」オロオロ

しんのすけ「それの何処が困るの?」

風間くん&ロン「大問題だよ!」

しんのすけ「なら、オラに良い考えがあるゾ」

風間くん「うわ~、ほんとに車が空を飛んでるよ!」

しんのすけ「風間くんたら、空飛ぶ車くらいではしゃいじゃって、お子ちゃまなんだから・・・・」

風間くん「子供で悪かったな!でもこれ、マグルにみられてないの?」

ロン「あっいっけね、透明ブースター使うの忘れてた」ポチッ

ロン「これで後は汽車を追いかけて学校に行くだけだね!」


風間くん「それにしてもなんで、ゲートをくぐれなかったのかな?」

しんのすけ「風間くん、だれかに恨まれたりしてない?」

ロン「しんのすけは自分の心配した方がいいよ」

しんのすけ「それは、余計なお世話だゾ!」シュッポー

風間くん「お前もな・・・・あれこの音・・・」シュシュポポ シューポッポー

3人はお喋りに夢中になるあまり汽車がすぐ後ろに来ていることに気づかなかった!

ロンのハンドルさばきで辛うじて衝突は回避したものの、助手席のドアが開き、風間くんは車外に投げ出される。

しんのすけ「風間くん、オラの手に! トイレに行ったきり洗ってないけど!」

風間くんは一瞬躊躇したが命には代えられず手を掴んだ。

ロン「一時はどうなるかと思ったよ。」

しんのすけ「一時は二時になるんだゾ!」

風間くん「もうつっこむ気力もないよ・・・」

しんのすけ「学校が見えてたゾ」

風間くん「たった二ヶ月の休みなのにもう、懐かしいや。」

しんのすけ「ロン、さっきから黙ってるけど、どしたの?」

ロン「車が言う事を聞かないんだ・・・・」

パニックになった3人は杖を取り出し、車を止めようと思いつく呪文を唱えるが・・・・

ガシャーン

しんのすけ「この木がクッションになってくれて助かったゾ」

風間くん「この木、なんか動いてないか?」

ロン「そんな、まさか・・・」

しかし風間くんの予感は的中。木は幹を車に振り下ろしてきた!

ロン「飛び降りろ!」

辛くも3人は木の一撃から逃れた。乗り手を失った車は禁じられた森の方へひとりでに走っていった

風間くん「なんとか助かったね・・・・」

ロン「助かった!? 車は無くすし、僕の杖・・見てよ」

しんのすけ「ま、首が折れるよりましですな。でめたしでめたし」

風間くん「こういうのは不幸中の幸いって言うんだよ!」




風間くん「組み分けの儀式見逃しちゃったね・・・」

ロン「ジニーはグリフィンドールに入れたかな・・・?」

???「我輩が君の立場なら・・人の心配をしてる余裕は無いですな。」

しんのすけ「これはこれは、スネイプ先生。夏休みの間に恋人は出来ましたかな?」

スネイプ「ミスター野原、君が気にする事では無い・・・」

しんのすけ「そろそろ身を固めた方がいいですゾ!」

スネイプ「今すぐその無礼な発言を処罰したい所だが、今回は見逃してやろう。何せホグワーツ最後の夜だからな・・・ついて来い!」

しんのすけ「え~~!? この学校無くなっちゃうの!?」

ロン&風間くん「ちげーよ!!!」

スネイプの部屋

スネイプ「7人ものマグルに目撃されるとは!もし貴様らがスリザリン生なら即刻汽車で送り返してやるのに!」

ダンブルドア「じゃが、彼らはグリフィンドール生じゃ。」

スネイプ「これはこれは、校長に、副校長!」

風間くん「荷物を纏めます」

マクゴナガル「何を言ってるのです?」

ロン「僕達退学でしょ?」

しんのすけ「寂しくなりますな・・・」

マクゴナガル「今日という訳ではありません。勿論、勉強をやめたいというなら、別ですが・・・・」


寮の前の廊下

ロン「罰則ですんでよかったね!」

しんのすけ「オラに感謝して欲しいですなぁ。」

風間くん「お前は何も・・・・あれ、ハーマイオニーだ!」

ハーマイオニー「べ、別に、貴方達が心配でずっと待ってたとかじゃないんだからね! 勘違い・・しないでよね///」

3人「ありがとう//」

翌日 闇の魔術に対する防衛術の教室

しんのすけ「こんどの先生はルームシェアしてないと良いね!」

風間くん「お前、そんな事軽々しく口にするなよ・・・」

ハーマイオニー「あの人の手先になるような事、人格者のロックハート先生がするわけ無いわ!」

バタン

ロックハート「さぁみなさん!今年の闇の魔術に対する防衛術の先生を紹介しましょう。私です!」

ロックハート「闇の力に対する防衛術連盟名誉会員。勲三等マーリン勲章、『週刊魔女』チャーミングスマイル賞を5回連続で受賞!」

ハーマイオニー「ほんとに素晴らしいわ///」

しんのすけ「それって運動会のかけっこ優勝するのと、どっちが凄いの?」

風間くん「そんなものと比べるなよ・・・」

その後ロックハートの自己紹介は30分続いた・・・・ zzz zzz

ハーマイオニー「貴方達、起きなさい! 自己紹介終わったわよ!」

ロン「君ずっとあれを聞いてたの?」

風間くん「流石の僕もあの長い自慢話にはまいっちゃうよ。」

しんのすけ「同属嫌悪という奴ですな・・・」

風間くん「僕の自慢話はあそこまで長くないやい!」

しんのすけ「やっぱり今までのは自慢だったんだね、風間くん」

風間くん「人の揚げ足を取るなよ!」

ロックハート「楽しいお喋りはそこまでだ!諸君、君達は今から生々しい闇の魔術に直面する!」

ロン「ゴクリ・・・」

しんのすけ「楽しみですなぁ」

ハーマイオニー「ロックハート先生の用意する教材、レベルが高すぎないと良いんだけど・・・」

バッ 現れたのは、20cmくらいの人型で羽が生えた妖精の詰まった籠だった。


ロックハート「コーンウォール産のピクシー妖精!」

しんのすけ「とうもろこしの壁から生まれるのか・・・」ほうほう

風間くん「そういう地名だよ! でも、ピクシーってなんか拍子抜けだね・・・・」

ロックハート「こいつらを解放してもそんな事が言えるかな? ではお手並み拝見!」

解放されたピクシーは教室の物を手当たり次第に破壊する。


ロン「もうこいつらが危険なのは分かりました。次は対処法を教えてください!」

しんのすけ「先生なら、自室に走って行ったゾ」

風間くん「どうするんだよ。これ、・・・」

ハーマイオニー「任せて。 イモービラス!」

しんのすけ「こういう呪文はもっと早く使ってよね」やれやれ

数日後 ロックハートのオフィス 3人は罰則を受けに来ていた。

風間くん「それで、今日は何をすれば?」

ロン「草むしりとか?」

ロンが期待を込めて尋ねる。

ロックハート「ファンレターの返信を手伝ってもらいます。」

しんのすけ「でもオラ、ファンレターに変身する事なんて出来ないゾ」

風間くん「手紙の返事を書くのを手伝えって事だよ。・・・まったく」

それからというものロックハートの自慢ばなしを右から左に垂れ流しながら、返事を書き続けた。

しんのすけ「こんど、良いことしませんか?っと」

その時、

???「やっと出られた。また殺してやる! 引き裂いてやる!」

しんのすけ「おまたを引き裂くだって!」

ロン「どうしたの!?急に?」

しんのすけ「いや、今なんか声が・・・」

風間くん「僕には聞こえなかったけど・・・」

ロックハート「もうこんな時間だし、寝ぼけているんだろ。今日はもうこれでいいから帰りなさい」


部屋を出ると風間くんは言った

風間くん「僕の人生で一番無益な時間だったね!」

???「また引き裂いてやる!」

しんのすけ「まだ声が聞こえるゾ。誰かのお股をお守りするゾ」

しんのすけが走り出す。

ロン「しんのすけ、何の冗談?」

風間くん「声なんて聞こえないぞ、また悪ふざけ・・・じゃなさそうだな。」

3人が走って行った先には、猫が倒れていた。

ロン「この猫ってたしか、フィルチの・・・・」

ロンが全部言い終わる前に血相を変えて3人に向かってきた

フィルチ「お前ワシの、ミセス・ノリスに何をした!」

しんのすけ「猫なのにリスなの?」

フィルチ「おちょくりやがって、お前がやったのか? このジャガイモ小僧!」

ダンブルドア「そこまでじゃ。アーガス。この子達がやったという証拠はないじゃろう」

風間くん「校長先生!」

ロックハート「このコ達は私の部屋でついさっきまで罰則を受けていました。まあアリバイとしては十分かと、それにしても私が居れば猫は守れたのに!」

スネイプ「ほう、御見それしましたな。ギルデロイ。この猫を石化させた方法は我輩でも分からんのに・・・」

フィルチ「石化? ということはまだ・・・」

ダンブルドア「生きておる。マンドレイクによって蘇生することは可能じゃろうて・・・」

しんのすけ「いや~たった一人の友達ですからなぁ・・・」

フィルチ「でも、一体こんな事誰が・・・・」

ダンブルドア「まあ、これを見るが良かろうて・・・」スッ

ダンブルドアが指差した先には血で文字が書かれていた

『秘密の部屋は開かれた 継承者の敵よ、気をつけよ』

数日後 変身術

マクゴナガル「どうしたのですか? 今日のみなさんはいささか集中力を欠いてるように見受けられますが。」

しんのすけ「まったく困ったものですなぁ!」

風間くん「いつも集中してないお前に言われたくない!」

ハーマイオニー「先生、お聞きしたいことがあります。」

マクゴナガル「なんなりと、お尋ねなさい。ミス・グレンジャー」

しんのすけ「ハーマイオニーはお尋ねものですか・・・」

ロン「シーッ!」

ハーマイオニー「秘密の部屋について教えてくださいませんか?」

マクゴナガル「いいでしょう。どうやらこの疑問を解決しない内は、みなさん授業が手につかないみたいですし・・・」

しんのすけ「え~! 授業と手がくっついたらどうなるの!? あっ風間くん、オラの口をふさぐなら唇で・・・//」

マクゴナガル「良いですか。秘密の部屋というのは、ホグワーツの創始者の内の一人サラザール・スリザリンが作ったとされる部屋です。」

マクゴナガル「他の創始者が魔法力のあるものはみな教育を受ける資格があると考えていましたが、スリザリンは違いました。」

マクゴナガル「スリザリンはマグル出身のものは力があっても魔法を学ぶに相応しくないと考えていました。」

風間くん「つまり、僕やしんのすけ、ハーマイオニーみたいな子の事ですね」

マクゴナガル「その通りです。しかし当然こうした考えは受け入れられず、スリザリンは学校を追放されました。」

しんのすけ「でめたし。でめたし」

マクゴナガル「それで終わりだったら良いのですが、スリザリンは学校を去る前にある部屋を作ったと伝えられています」

ロン「それが秘密の・・・」

マクゴナガル「ええ、ですがこのような部屋が無い事は学校が何度も捜査し、確認しています。」

ハーマイオニー「言い伝えでは、部屋はどうやって継承者の敵を排除するんでしょうか?」

マクゴナガル「伝承では、部屋の内奥にはスリザリンの継承者のみに操ることの出来る怪物がいると・・・」

そのあと 廊下

風間くん「本当に部屋ってあると思う?」

ハーマイオニー「あると思うわ、先生達みんな気にしてるもの・・・」

ロン「ロックハート以外はね。」

しんのすけ「ロックハートせんせーと言えば今夜ケッコンクラブってのをやるらしいゾ」

風間くん「それをいうなら決闘だろ!」

ロン「暇だし行ってみようか!」

夜 大広間

ロックハート「寛大にも校長先生はこの決闘クラブの為に大広間の使用を許可してくださいました。」

ロックハート「私からここで戦闘技術を学べばスリザリンの怪物なんてへっちゃらです。ではここで勇敢な助手を紹介しましょう。」

スネイプ「我輩だ・・・」

風間くん「どう見ても嫌々来た感じだね・・・」

ロン「ざまあみろさ!」

ロックハート「では早速私達二人がエキシビションをやってみましょうか!大丈夫、魔法薬の先生を消したりしませんよ!」

しんのすけ「え~ 消してくれてもいいのに・・・」

ロックハートとスネイプは杖を顔の前に構えお辞儀をすると、数歩ずつ離れた

ロックハート「では、1、2、3」

スネイプ「エクスペリアームス!(武器よ去れ)」ビューン、フォイ!

スネイプの放った赤い閃光が、ロックハートを吹き飛ばした。

しんのすけ「なかなかできますなぁ・・・・」

ロックハート「いや~ 実に素晴らしい考えだ。皆さん見えるかい? 私は武器を失ったわけです。しかしやる事は見え透いてましたな・・」

スネイプ「我輩はただ、悪意のある相手を無力化する方法を生徒にみせただけの事、お望みとあらば他の術も・・・」

ロックハート「今は、これで十分でしょう。(汗)では誰かボランティアのペアに今のを再現してもらいましょう!」


しんのすけ「オラがやるゾ!」

ロックハート「気合十分だね!ミスターのはら。では、ペアはやはりミスターかざ・・」

スネイプ「私の寮からミスターマルフォイでどうかな?」

マルフォイ「頑張るフォイ!」

しんのすけとマルフォイは杖を構えて向き合った。

ハーマイオニー「大丈夫かしら・・・」

風間くん「しんのすけなら、あんな奴の呪文なんて当たらないさ!」

ロックハート「武器を取り上げるだけですよ。では3つ数えたら、1、2、」

マルフォイ「タレントアレグラ 踊れ!」フォイ

不意打ちのマルフォイの呪文が命中。


すると、しんのすけは、おもむろにズボンを脱ぎだした。

しんのすけ「ぞ~~さん、ぞ~~さん」ブラブラ

ハーマイオニー「キャー///」

風間くん「強制的にぞ~さん踊りをさせるなんて・・・」

ロン「なんて卑劣な術なんだ・・・」

大広間中がマルフォイを非難する。コノヘンタイ ヒトデナシ

マルフォイ「こんな筈じゃないフォイ・・・・」

呪文の効力が切れたのか、はたまた、踊りにあきたのか・・・しんのすけは衣服を整え反撃にでる!

しんのすけ「リクタスセンプラ 笑い続けよ!」

マルフォイ「フォフォフォッフォイフォイ」ゼェゼェ

ロン「過呼吸になるまで笑わせるなんて・・・」

スネイプ「情けない、ほら立て!」

マルフォイは息も絶え絶えに立ち上がると、唱えた。

マルフォイ「サーペンソーティア 蛇出でよ!」

蛇「シュー シュー(何でいきなりこんな所に!?)」

しんのすけ「何だか苦労してますな(シュー  シュー)」

パーセルマウスダー シンジラレナイ

スネイプ「フィニート・インカンターテム(呪文よ終われ!)」

スネイプが杖を振ると蛇は霞となって消え去った。

ハーマイオニー「ちょっと来て!」グッ

しんのすけ「いきなり、どしたの!?」
 
・・・・


ロン「君、パーセルマウスだったの?」

しんのすけ「オラがねずみに見える?」

風間くん「そのマウスじゃない! 蛇語を喋れるって意味だよ。」

しんのすけ「オラが!?」

ハーマイオニー「気づいてなかったの!?」

しんのすけ「う~ん、こってり!」

風間くん「それを言うなら、さっぱりだろ・・・」

ハーマイオニー「でも厄介なことになったわね。学校のみんなはこれで貴方がスリザリンの継承者だと思うでしょうね」

しんのすけ「でも、オラなんで蛇と話せるようになったんだろ?」

ロン「話せるようにって、・・・昔からじゃないの!?」

風間くん「本当か? おまえしょっちゅう変なものと話してたような気がするけど・・・」

最近校内では、グリフィンドール・クィディッチチームのメンバーが廊下で急に倒れ、スリザリンの怪物による襲撃と間違われるケースが多発していた。


10月末のある朝

しんのすけ「ウッド~ 今日は練習やめとこうよ~」ゲッソリ

フレッド「しんのすけに賛成!」ジョージ「いや、大賛成」グッタリ

ウッド「そんな事でどうする。熱く血を滾らせろ!」メラメラ

アンジェリーナ「知らないかも知れないけど、私達の体力ってのにも限界が・・・」ゲンナリ

ウッド「あれはスリザリンの・・・おい! 今日は僕達の練習の筈だぞ!」

ウッドの後ろではしんのすけ達が必死に首を横に振っている。

ゴリラA「ウホッ(我々はスネイプ教授から新しいシーカーを育成する為に優先的な闘技場の使用許可を貰っている)」

ウッド「新しいシーカーね・・・誰だ?」

マルフォイ「僕だ。フォイ!」

しんのすけ「え~っと、誰だ?」   風間くん「なんかもめてる 行ってみよう・・・」

マルフォイ「絶対お前ワザとやってるだろ!」

ゴリラB「ウッホ(ドラコの父上が我々全員に新型の箒を買ってくださったのさ!)」

ハーマイオニー「つまりお金の力でチームに選ばれたって事ね!」

風間くん「前のシーカーが、かわいそうだな」

マルフォイ「お前らの意見は聞いてないフォイ。この『穢れた血め』」 ざわ・・ざわ・・

ロン「僕の友達になんて事を! ナメクジくらえ!」

しかし、ロンの放った呪いは折れた杖のせいか自分に跳ね返った!

ゴリラたち「ウホッww! ウホッww!」

しんのすけ「ロン、大丈夫!?」

風間くん「ハグリッドなら、どうせ暇だろうし何とかしてくれるよ!」

ハグリッドの小屋

ロン「ごめんね。こないだナメクジ退治したばっかりなのに・・・」ナメクジ オエッ

ハグリッド「いんや、かまわねぇよ。」

しんのすけ「でもこないだ駆除剤買ったんだし、それで退治できるよね!」

ハグリッド「いや~・・・ 随分ナメクジが出るもんだからこないだ全部使っちまった・・・」

ハグリッド「それより、そもそも何でこんな事に!?」

しんのすけ「マルフォイがオラ達を『せがれ達』って呼んだんだゾ!」

ハグリッド「せがれ達!? どういうこっちゃそれは・・・」

風間くん「穢れた血 って読んだのさ。意味はなんとなくしか・・・」

ハーマイオニー「マグル生まれの魔法使いを蔑む呼び方よ!」

ロン「許せないよ・・・」オロロ

ハグリッド「魔法使いの中には、その人自身ではなくその家族でその人の価値が決まるっちゅう馬鹿げた考えを持ってる奴もいるっちゅうこった!」

ハグリッド「だが見てみろ!ハーマイオニーに使えない呪文があるか!? しんのすけに取れねぇスニッチがあるか!?」

ハグリッド「そして風間くんに・・・・・つっこめないボケがあったか!?」

風間くん「かえって傷つくよ!」

ハーマイオニー「次のクイディッチ絶対勝ってマルフォイに一泡吹かせてね!しんのすけ!」

しんのすけ「やれるだけの事はやりましょう」

そして決戦の朝

風間くん「調子はどうだ?しんのすけ?」

しんのすけ「お魚が良くとれますな。」

風間くん「その銚子じゃなーい!」

ハーマイオニー「前みたいに隈が出来たりはしてないわね!」

ロン「期待してるよ。持ちのロンで!」

しんのすけ「ま! 泥舟に乗ったつもりでいたまえ!」

3人「それをいうなら大船に  だろ!」

クイディッチ競技場

ジョーダン「またこの季節がやってまいりました。実況は久しぶりの出番に浮かれるの私リー・ジョーダン」

ジョーダン「さてでは両チームのスターティングメンバーを紹介したいと思います」

ジョーダン「まずグリフィンドールチーム・・・・・去年といっしょです!」

マクゴナガル「ジョーダン!」

ジョーダン「すいません、先生。では気を取り直してスリザリンチーム! ゴリラFの代わりにマルフォイが入りました!」

マクゴナガル「いい加減にしないと,そのマイクをとりあげますよ!!」

ハーマイオニー「実況変えた方がいいんじゃないかしら!?」

ジョーダン「では、試合開始です!」

しばらくして・・・

風間くん「大変だ。さっきから、しんのすけがひとつのブラッジャーに追われてる」

ハーマイオニー「そんな! そもそもブラッジャーってホントにクィディッチに必要!?」

ロン「今、そんな事を言ってもしかたないよ・・・」

ハーマイオニー「何よ!? あなたしんのすけが心配じゃないの!!?」

ロン「心配だよ もちのロンで!」



しんのすけ「もう、この球、しつこいゾ。」ヒョイ

マルフォイ「バレエの練習でもしてるのか野原?」フォイ

しんのすけ「あ、マルフィイ! スニッチ見なかった!?」

マルフォイ「あそこら変で一瞬・・・って見つけても誰が教えるかフォイ」

しんのすけ「あ、やっぱ教えなくていいや! もう見つけたから。」ギュン

しんのすけはマルフォイの方に向かって加速して行く。それを見たマルフォイは・・・

マルフォイ「そんなスピードでタックルはやめてフォイ!」スッ

そして、

しんのすけ「取ったど~~!」

この瞬間誰もがブラッジャーの事を忘れていた。 ガツン!  鈍い音を立ててそれはしんのすけの腕を捕らえた!

しんのすけ「ヌおぉぉ~~」

風間くん「早く助けに行こう!」

観客席から3人が飛び出す!

ハーマイオニー「フィニート!」

しんのすけ「もう・・・、来るのが遅いゾ!」

ロン「ごめんよ」

ギルデロイ「私が腕を直そう。ブラキアム・エンメンド!」

ロックハートが呪文を唱える。すると、

ハーマイオニー「これって骨が無くなって・・・ 先生なんて事を!」

しんのすけ「わーい! これでタコやイカの気持ちが分かるゾ!」

風間くん「喜んでる場合か!!」

医務室

マダム・ポンフリー「まったく骨折なら治せたものを・・・」

ハーマイオニー「治りますよね・・・?」

ポンフリー「勿論ですとも、ですがとても痛みますよ。」

風間くん「しんのすけ、そろそろ、そのグニャグニャの腕を僕の首に巻きつけるのをやめてくれないか・・・」

しんのすけ「え~~ 良い感じにフィットしてたのに・・・・」

ポンフリー「まぁまぁ、良くそんなに元気でいられること・・・」

しんのすけ「ねぇ、ここには美人の看護婦さんは居ないの!?」

ポンフリー「ここにいるじゃありませんか!」

しんのすけ「はぁ・・・」

この後、怒った校医によってしんのすけは無理やり骨生え薬を飲まされたのであった。

その夜・・・バチンという大きな音でしんのすけは目を覚ました。

しんのすけ「そこに居るのは誰!?」

ドビー「ドビーめにございます。しんのすけ様」

しんのすけ「あぁ、あのお化け屋敷妖精の!!」

ドビー「それを言うなら、屋敷しもべ妖精にございます。あぁやはり貴方は学校に戻られてしまった。」

しんのすけ「それより見てよ。この腕、ぞ~さんの鼻みたいでしょ//」

ドビー「おいたわしや。まさかドビーのブラッジャーでこんな事に・・・」

しんのすけ「君のブラジャー? 君には、必要ないと思うけど」

ドビー「ブラッジャーにございます。クィディッチの。」

しんのすけ「じゃあ、昼間のあれは君の?」

ドビー「申し訳ありません。ドビーは少ししんのすけ様が怪我をして家に送り返されれば、と思ったのです!」

しんのすけ「そもそも何で、こんな事をするの!? ちゃんと理由をお話して欲しいゾ!」

ドビー「もうお気づきでしょうが、今年のホグワーツは去年より、ずっと危険にございます。」

ドビー「秘密の部屋が再び開かれたのでございます。その危険からしんのすけ様を遠ざける為でございます!」

その時、医務室に近づく足音がして、ドビーはバチンと音をたて消えてしまった。

ポンフリー「まぁ、石にされて・・・」

マクゴナガル「一体誰がこんな事を・・・」

ダンブルドア「秘密の部屋の力じゃろう。問題はどうやってじゃ・・・」

しんのすけ「ホグワーツの平和を守る者として、もう見過ごせませんな」

数日後

風間くん「僕達で一連の秘密の部屋事件を解決するったってどうするんだよ!」

しんのすけ「張り込み、聞き込み、現場はんぺんの精神でなんとかするゾ!」

風間くん「それを言うなら現場百篇だろ!」

しんのすけ「そうともいう、早見 優」

ハーマイオニー「でも誰かに聞くってのは、悪くない考えね!」

ロン「じゃあ、マルフォイとかから、探ってみる?」

しんのすけ「じゃ、オラ早速聞いてくるゾ!」

風間くん「待たんかい!」

しんのすけ「え? 何で? 善は急げっていうじゃない!」

ハーマイオニー「今回の場合は急がば回れよ!」

しんのすけ「分かったゾ」クルクル

ロン「全然分かってないね・・・でも直接聞く以外に方法あるの?」

風間くん「例えばあの、透明マントで張り込んで盗み聞きとか?」

ハーマイオニー「もっと上手いやり方があるわ。薬を使うの!」

しんのすけ「自白剤とか?」

ハーマイオニー「それはちょっと私達には難しすぎるわ。それに時間も凄くかかる。」

ハーマイオニー「こっちも簡単とは言えないけど・・・ポリジュース薬を使いましょう!」

しんのすけ「ジュースなら100%でお願いね」

風間くん「校医の先生に、ついでに耳のほうも治してもらえばよかった・・・」


数日後・・・4人はあるトイレに来ていた

風間くん「ここって本当にだれもこないの?」

ハーマイオニー「保障するわ。ここなら誰にも邪魔されずに薬を作れるってわけ!」

ロン「でも何か声が聞こえるよ!」 シクシク

しんのすけ「何がそんなに楽しいの!?」

マートル「泣いとんのじゃい!!」

ハーマイオニー「ハァイ マートル。」

風間くん「僕聞いたことある・・・嘆きのマートルっていう女学生のゴーストが住み着いてるトイレがあるって・・・」

マートル「嘆きの、は余計よ!」

しんのすけ「ごめいなさいね、彼こういう失礼な所があるから・・・」

風間くん「お前にだけは言われたくなーーい!!」

ロン「ところで僕達、薬で誰に変身するのさ・・・」

しんのすけ「オラ、アクション仮面がいいゾ!」

風間くん「お前、アクション仮面に変身してマルフォイが口を割ると思うのか?」

しんのすけ「思いませんな!」

風間くん「そういう事だよ!つまり僕らはスリザリンの連中とかマルフォイに近い奴らに化けないといけないのさ!」

ハーマイオニー「実は変身のために必要な、相手の体の一部は、もう取ってあるの!」

しんのすけ「え~ いつの間にそんな残酷な・・・腕とかもいだの?」ブルブル

ロン「おっどろき~」

ゴチン! ゴチン! 二人にハーマイオニーの拳骨が炸裂する!

ハーマイオニー「違うわよ!! 髪の毛でいいのよ! ホントにお馬鹿さんね!」

しばらく後 例の女子トイレのある個室

ハーマイオニー「みんな、それぞれグラスは持ったわね!?」

風間くん 「ちょっと待ってよ、ここで僕達がスリザリンのゴリラサイズになるのは、マズクないか!?」

しんのすけ「良く気づいたわね。流石トオルちゃん//」

ロン「じゃあ、それぞれ個室に分かれて飲もう!」

カンパーイ!!

風間くん「お前、話聞いてなかったのか?・・・・なんで同じ個室に入ってくるんだよ・・・」

しんのすけ「だってオラ風間くん無しじゃ、生きていけないゾ///」

風間くん「気持ち悪いこt・・・あれ、ホントに吐きそう・・・」ブクブク

しんのすけ「オラもなんだか、気分が」ブクブク

しんのすけ「おぉ~ これは驚きですな・・・」

風間くん「やぁ、クラップ!」

しんのすけ「そっちは・・・誰だっけ?」ガチャ

風間くん「ゴイルだ。いいか、マルフォイの前では間違えるんじゃないぞ!」

二人が部屋を出るとセオドール・ノットに変身したロンがいた

ロン「二人ともバッチリだね! ハーマイオニーはどうしたんだろ?」

ハーマイオニー「私はいけにゃいわ! 時間を無駄にできにゃい。貴方達だけで行って!!」

しんのすけ「では出発おしんこー」

二人「ナスの糠漬け!」

3人はトイレをでると、手はずどおりに大広間に向かった!

風間くん「居た! マルフォイだ!」

しんのすけ「や! 久しぶりマルフィイ!」

ロン(こんなの絶対気づかれる!!)

しかし、

マルフォイ「どうしたんだ、ゴイル? まだ僕の名前を覚えてなかったのか? 僕はマルフォイだフォイ!」

風間くん(あれだけ一緒にいて名前覚えられてないなんて・・・これなら!)

ロン「僕達、寮への帰り方忘れちゃって・・・」

マルフォイ「仕方ない奴らフォイ・・・・ついてく来るフォイ」

こうしてマルフォイに連れられ、しんのすけ達はスリザリン寮に入る事に成功した。

風間くん「実は今日は聞きたい事があるんだ!」

マルフォイ「やけに今日は言葉が流暢だな。それで何が聞きたい?」

しんのすけ「安室奈美恵ちゃんの歌!」

ロン「・・・じゃなくて、スリザリンの継承者について教えてよ!」

マルフォイ「前も言っただろう、僕は知らないフォイ!」

風間くん「でも誰が裏で糸を引いてるか・・・心あたりはあるんだろ?」

マルフォイ「そんな奴いたら、僕は真っ先に協力するフォイ!」

マルフォイ「まぁ、継承者がダンブルドアの鼻の先で、穢れた血を何人[ピーーー]か見ものだフォイ!」

ロン「こんの・・・」ギュ

マルフォイ「どうしたフォイ!?」

ロン「胃が痛くて」

しんのすけ「えっ? ロン大丈夫!?」

風間くん「このバカ! 逃げろ!」

こうして3人はマルフォイが事実に気づく前に大慌てで逃げたした!

トイレに戻ると、

風間くん「ハーマイオニー・・・?大丈夫?」

ロン「どうしたのさ。いい加減でてきなよ。」

小部屋から出てきたハーマイオニーには、猫の耳が生えていた!

しんのすけ「おぉ~ マニアには受けますなぁ  お手」ポスッ

ハーマイオニー「なにやらせるのよ!」

風間くん「まぁまぁ、医務室に行こう」

ロン「結局フォイフォイは何も知らなかったよ」


しんのすけ「こんな所にノートが落ちてるゾ・・・」パサッ

風間くん「オイ、しんのすけ!ハーマイオニーを医務室に連れてくのに、マントだしてくれよ」

しんのすけ「ほっほーい! これ、とりあえず持ってよ・・・」

深夜 グリフィンドール二年生寝室

カキカキ

風間くん「あれ、誰かまだ起きて勉強してるのかな」パチッ

風間くん「って、しんのすけ・・・お前まだ起きてたのか?」ムクッ

しんのすけ「いや~、このノート書いた事に感想を言ってくれるんだゾ。」

しんのすけ「だからオラ、ぶりぶりざえもんの冒険パート25を書くのに急がしいんだゾ」

風間くん「ちょっとそれ、僕にも見せてよ!」

しんのすけ「ま、いいけど」ホイ

風間くん「これ表紙に50年前の日付が書いてある。あと名前もトム・マルヴォーロ・リドル・・・」

しんのすけ「ハム・丸ぼうろ・ドリル?」

風間くん「トム・マルヴォーロ・リドル!  僕も何か書いてみよう」カキカキ

初めまして、僕はホグワーツ2年の、風間トオルです。

すると、書いた文字は吸い込まれるように消え、変わりに別の文字が浮かび上がる!

初めまして、風間くん。僕はトム・リドルです。

風間くん「凄い!」

しんのすけ「でしょ! 書いても書いても消えるから、幾らでも好きなものが書けるゾ」

風間くん「返事をくれるのが凄いってことだよ!   そうだこの、トム・リドルさんが50年前の人なら・・・」

風間くんは続けて日記に書く

今ホグワーツでは秘密の部屋が開いて大変なんです! 何かご存知ですか?

風間くん「これで何か分かるかも!」

しかし、返事は・・・

『それについてはお答えできません。』

しんのすけ「な~んだ。」

『ですが、お見せする事ならば、可能です』

風間くん「見せるってどういう・・・」

次の瞬間、二人は日記に吸い込まれていた!

日記の中

しんのすけ「風間くん、オラ達魔法の世界に迷い込んじゃったね!」

風間くん「魔法の世界ならもう既にいるじゃないか!」

しんのすけ「おお! オラこってり忘れてたゾ!」

風間くん「あれが、リドルさんじゃないか?」

しんのすけ「オラに似て三枚目ですな!」

風間くん「それを言うなら二枚目って、そんな事より・・・」


リドル「学校が閉鎖されるというのは本当ですか?」

ディペット「しかたない、先日女子生徒が犠牲になってしもうたし・・・」

リドル「では、犯人が捕まれば学校は存続すると?」

ダンブルドア「何か知っておるのかね?トム?」

風間くん「若いころの校長先生だ!」

しんのすけ「いや、若いとは言わないとおもうゾ」

リドル「いいえ、何も・・・」

風間くん「リドルさん、こんな人気のない所にきてどうするんだろ・・・」

しんのすけ「誰かとイチャイチャするんじゃない?//」

風間くん「寄るなよ、しんのすけ・・・ってあれは!?」

リドル「そこまでだ! ハグリッド! 明日には亡くなった生徒さんのご両親が来る。それまでにその怪物だけは!」

ハグリッド「待ってくれ。トム! こいつらは人を襲ったりしねぇ。傷つけねぇでくれ!!」

リドル「いや、もう見過ごせない。アラーニア・エグズメイ(蜘蛛よ去れ!)」

ハグリッド「逃げてくれ。アラゴグ!」カサカサ

日記から出た二人は、しばらく言葉を失っていた・・・

風間くん「50年前に、秘密の部屋を開けたのは・・・ハグリッドだったんだ!」








翌朝 大広間

風間くん「・・・ということがあったのさ!」

ハーマイオニー「だからってハグリッドが部屋を開けたって決め付けるの?」

ロン「ハグリッドは友達じゃないか? そんな簡単に疑えるなんて・・・」

しんのすけ「まったくどうかと思うわよね・・・」

風間くん「昨日はお前も僕に同意してただろ、しんのすけ!」シクシク

ハーマイオニー「それに、スリザリンの怪物が蜘蛛っていうのも腑に落ちないわ・・・」

ロン「スリザリンのシンボルっていえば・・・」

しんのすけ「カエルだゾ!」

3人「蛇だよ!」

ハーマイオニー「私、少し図書館で調べてみるわ!」



その日の午後 ある廊下
 
しんのすけはこっそりクィディッチの練習を抜け出していた。

しんのすけ「ウッドのいう通り練習してたらオラ壊れちゃうゾ・・・ん?あれは・・・」

マクゴナガル「今週でもう二人目です。」

ダンブルドア「襲われたミス・グレンジャーは鏡を持っていたのかね?」

マクゴナガル「えぇ、賢い子ですから、何か考えがあったのかも知れません」

しんのすけ「そんな・・・・・」


その後 グリフィンドール寮

しんのすけ「変態だ! 変態だ!!」

風間くん「お前、まだクィディッチの練習してるはずだろ?どうしたんだよ!」

しんのすけ「ハーマイオニーがよそわれたんだゾ!」

ロン「それを言うなら、襲われって・・・・」

2人「何だって!」

しんのすけ「さっき先生たちが話してたゾ・・・」

風間くん「こうなったらもう、手段は選んでられない。ハグリッドに聞きに行こう!」

ロン「いつ、行く?」

しんのすけ「善は急げ、今夜行くゾ」

2人「ブ・ラジャー!」

ごめん!リドルの名前間違えてた

トム・マールヴォロ・リドルだわ  ハーマイオニーの耳はお好きなほうでどうぞ

ハグリッドの小屋

ハグリッド「う~ん、最近忙しくて、ノクターン横丁に行けんからちょっとタマットル。ここらでスッキリ・・・」

コンコン

ハグリッド「何とも間の悪い、 誰だこんな夜中に」

ロン「僕達だよ!」

ハグリッド「何だお前さんらか・・・入ってくれ。」

風間くん「ハグリッド、何かしてたの?」

ハグリッド「い~や、・・・これからホットミルクでも飲んで寝ようとおもっちょった。」

しんのすけ「んじゃ、オラも一杯欲しいゾ!」

ハグリッド「あ・・・ミルク切らしてたの忘れちょった・・・紅茶で我慢してくれや」

風間くん(怪しい。やっぱりハグリッドが・・・・)

ハグリッド「それで、お前さん達なんでこんな夜中に?近頃は物騒だっちゅうのに・・・・ところでハーマイオニーはどうした?」

ロン「今日、襲われて石にされたよ・・・秘密の部屋の怪物に・・・」

風間くん「お願いだ!ハグリッド!秘密の部屋について何か知ってるなら僕らに教えてよ!」

その時、 コンコン

ハグリッドは身振りでマントを被れと示している

ハグリッド「え~、どちら様で・・・?」

ダンブルドア「ワシとコーネリウスじゃよ・・・」

ハグリッド「これはこれは、ダンブルドア先生様、それに大臣も・・・」

ファッジ「状況は実に悪い。あ~我々も何か手を打たなければいけない・・・」

ロン「あれは魔法大臣、パパのボスだ・・・」コソコソ

ダンブルドア「コーネリウス、ハグリッドを連行したところで何も事態は良くならんよ。」

ハグリッド「ちょっと、待って下せえ、連行ってまさか・・・・アズカバンに・・・」ブルブル

ファッジ「無実が証明されたら、必ず釈放し、十分な補償をする。」

ハグリッド「冗談じゃねぇ。」ドン!

コンコン ガチャ

ルシウス「丁度いいココに居たのか、ファッジ・・・」

ハグリッド「俺の家に何の用だ。今すぐ出て行け!」

ルシウス「家と言ったかね? 勘違いしないでフォしいが、私もココにいるのは全くフォン意では無い」

ルシウス「ダンブルドア。これを貴方に渡しに来た。」スッ

しんのすけ「貴方に私に来た?」小声

風間くん「黙ってろ!」小声

ファッジ「これは、何だね?」

ルシウス「理事達全員の署名だ。ダンブルドアの退陣を求めるね」

ハグリッド「冗談じゃねぇ。今度こそ殺しが起きちまう! 」

ファッジ「そうとも、ダンブルドアが止められない事態なら、他の誰がやっても・・・」

ルシウス「それはやってみなくては分からんだろう・・・」

ダンブルドア「理事達がワシが引く事を望むのなら、ワシは勿論そうしよう。」

ダンブルドアはしんのすけ達が隠れている方を見て、こう続けた

ダンブルドア「しかし、覚えておくのじゃ。ホグワーツでは助けを求めるものには、必ずそれが与えられる。」

マルフォイ「実に感動的なお言葉ですな・・・」

ファッジ「では我々も行くとしよう。ハグリッド」

ハグリッド「俺も一言、言いたい。誰かが何かを知りたければ、蜘蛛を追うこっちゃ。」

そう言い残すと大人たちは小屋を出て行った。

風間くん「蜘蛛を追えか・・・」

しんのすけ「ではレッツラゴー! あれ、ロンどうしたの?」

ロン「僕、蜘蛛が大の苦手なんだよぉ~」

3人は蜘蛛を追って禁じられた森の方に入っていく

風間くん「しんのすけ、お前何やってるんだよ?」テクテク

しんのすけ「いや、傷ついたユニコーンがいないかと思って!」

風間くん「それはもういいんだよ!」

ロン「それより、だんだん蜘蛛が大きくなってきてない?」

風間くん「確かに・・・」

しんのすけ「これから、雨が降るかもしれませんなぁ」

2人「その雲じゃな~~い!」

そうして森を進む内、それは目の前に現れた。

アラゴグ「お前たちは誰だ!?」

しんのすけ「ハグリッドの友達だゾ!」

アラゴグ「友達だと? ハグリッドはここに人をよこさん!」

風間くん「そのハグリッドが大変なんです!」

ロン「貴方が部屋の怪物なんですか?」

アラゴグ「人をイキナリ怪物呼ばわりとは無礼な奴め! ワシらは部屋の怪物ではない。怪物は我等が恐れる太古の生物」

しんのすけ「ほうほう。じゃ!そういうことで!」

アラゴグ「待たれよ。お若いの。折角の若い肉をワシらが逃がす訳が無かろうて!」カチカチ

その時! 蜘蛛に取り囲まれ絶対絶命の3人を眩い光が照らした。 ロンの父親の車だ!

風間くん「これだ! 早く乗って!」

こうして3人は蜘蛛の鋏からなんとか逃げ遂せた。

ロン「ハグリッドの奴!アズカバンから帰ってきたら取っちめてやる!!」

しんのすけ「でもオラ、ハグリッドが犯人じゃなくて安心したゾ」

風間くん「友達を疑った自分が恥ずかしい・・・」

数日後

風間君「最近、教室間の移動まで先生が引率して困っちゃうなぁ・・・」

しんのすけ「どうして困るの?」

風間君「図書室で調べ物をしたいんだよ・・・」

ロン「じゃあ、しんのすけからマント借りれば?」

風間君「そりゃいいね。しんのすけ頼むよ。」

しんのすけ「50ガリオンね!」

風間君「ただで貸せよ!!」

しんのすけ「ま、いいけど。 タダより怖いものは無いんだからね!」

しばらくして、風間くんは興奮した様子で寮に戻ってきた。

しんのすけ「ただいま。」ガサゴソ

風間くん「それを言うなら、おかえりだろ。それより聞いてよ!」

ロン「どうしたんだい?」ガサゴソ

風間くん「50年前の預言者新聞から凄い情報を手に入れたんだ!」

風間くん「50年前に亡くなった女子生徒の名前はマートル・エリザベス・ウォーレン」

ロン「おっどろきー! つまりあの嘆きのマートル?」

しんのすけ「嘆きのロートル!?」ガサッ

風間くん「マートルの前では名前間違えるなよ! それよりさっきから何か探してるの?」

ロン「しんのすけが日記が無いって言うから・・・」

風間くん「そりゃ変だけど、今はマートルに詳しい話を聞いてみよう!」

しかし、3人は女子トイレの道半ばで、マクゴナガル先生に見つかってしまう。

マクゴナガル「付き添いの先生も無しに何をしているのですか!今は非常時だと分かりませんか!」

風間くん「先生、僕たちあの~・・・」

しんのすけ「ハーマイオニーの見合いに行くんです。」

ロン「それを言うなら見舞いって・・・・先生?」

マクゴナガル「何故、若者の友情はこんなにも胸打つのでしょうか!!」

しんのすけ「それは先生がもう若、モゴモゴ」

マクゴナガル「よろしい、私がお見舞いに行く許可を与えましょう。それとグリフィンドールに30点。」

・・・・・


ロン「しんのすけ!名演技だったよ!」

しんのすけ「え? 演技ってなんの事?」

風間くん「お前が人の話を聞かない奴で良かったと、初めて思ったよ・・・」


医務室にて

ロン「今こそハーマイオニーの知恵を借りたいよ」

風間くん「頭脳派ならここにもいるじゃないか!」

しんのすけ「耳は元に戻っちゃったけど、肉球はどうかな///  ん」

しんのすけ「あれ、ハーマイオニーがなんか握ってるゾ」

風間くん「お前の手だろ、どうせ。」

ロン「いや、ほんとに紙か何か握ってるよ・・・」

三人はハーマイオニーの手から慎重にそれを引っ張りだした。

風間くん「本の切抜きだ。読むよ・・・」

風間くん「バジリスクとは巨大なヘビの一種であり毒蛇の王と言われる。特筆すべきは睨んだだけで対象を即死させる事が出来る。」

しんのすけ「これがスリザリンのデカブツの正体ですか」ほうほう

ロン「でも、どうやって校内を移動してたんだろ?廊下とかだと流石に、」

しんのすけ「裏に何か書いてあるゾ! 鉄パイプ?」

風間くん「鉄は余計だよ! そうか配管を利用していたんだ!」

その時、校内にマクゴナガル先生の声が響きわたる!

マクゴナガル「生徒のみなさんは全員寮に待機、先生方は2階廊下へ集合して下さい」

風間くん「何か起きたみたいだ。二階に行ってみよう!」

二階廊下

マクゴナガル「ついに恐れていた事が、生徒が一人連れ去られました。」

三人は壁にかかれた文字を読む

彼女の白骨は、部屋に永遠に横たわるであろう

スネイプ「それで、連れ去られた生徒とは?」

マクゴナガル「ジニー・ウィーズリーです。」

ロン「そんなぁ」

風間くん「しっかりして、ロン。」

ロックハート「私が居合わせればこのような事態食い止められたものを!」

スネイプ「おや、それならばこの件貴方に一任致しましょう。」

スプラウト「我々は足手まといですので、お邪魔は致しません。」

マクゴナガル「どうぞ、思う存分怪物退治に取り組んで下さい。」

ロックハート「あ~ 荷物をまとめます・・・・」

スネイプ「厄介払いが出来た所で、具体的な対応策を考えますかな・・・」


しんのすけ「どうする?」

風間くん「取り合えずロックハート先生に協力しよう。僕たちの情報があれば、あの人でも何か出来るかも・・・」

ロン「あぁ、ジニー・・・・」

しんのすけ「オラも妹が居るから気持ちは分かるゾ! 絶対お助けするゾ!」

ロックハートの私室

ロックハート「早くずらからないと」ワッセ 

そこにしんのすけ達が駆け込んでくる

しんのすけ「せんせ~ 秘密の部屋の事で・・・何してるの?」

ロックハート「急用があってね・・・」

ロン「逃げるんですか?妹はどうなるんです?」

ロックハート「妹さんの事は私が一番残念に思っているよ。」

風間くん「今この状況より、優先する事なんてありますか? 本であれだけの事をした人が・・・」

ロックハート「本は誤解を招く。私の本が売れたのは事件を解決したのが私だと読者が思うからだ。」

ロックハート「私はね、一つだけ得意な魔法があってね、人の記憶を改竄し、あらゆる成果を自分のものにしてきた!」

しんのすけ「おまえ、そんな事してオラが許さないゾ!」

ロックハート「ところが許しちゃうんですよね~ さぁ坊や達、記憶に別れを告げるがいい!」

ロックハートが杖を抜くと、同時にしんのすけも杖を抜いた!

先に呪文を唱え始めたのは、しんのすけだった。

しんのすけ「アb・・・」

ロックハート「ひっ! 殺さないで!」

しんのすけ「アブラカタブラじゃなくて、エクスペリアームス!」ヒュッ

ロックハート「えっ!?」

しんのすけの放った赤い閃光がロックハートの杖を吹き飛ばす。

風間くん「でかした、しんのすけ それでコイツどうする?」

ロン「取り合えず連れて行こう。人柱くらいにはなるだろう」

読んでくれてありがとう

許されざる呪文に関しては
アバダケダブラには魔翌力がいると4巻でクラウチjrが クルーシオは本気になる必要があるドSになれと5でベラトリックスが

ゆるされざる呪文全般にスネイプは6で度胸がいるとか言ってました

マートルのトイレ

ロックハート「君達、こんなところに来てなんのつもりだね!用を足すなら男子トイレでしたまえ!」

風間くん「ここは最初の犠牲者が出たトイレなんですよ。だから調べに来たんです。」

ロン「どっかに、スリザリンのシンボル・・・蛇を象ったものは無いか?」

しんのすけ「だからスリザリンのシンボルはカエルだって・・・」

二人「蛇だよ!」

しんのすけ「初耳ですな!」

二人「いいや、二回目だよ!」

しんのすけ「そんな事はどうでもいいとして、蛇と言えばジャグジーだゾ!」

風間くん「それをいうなら、蛇口ってそうか!」

一同が蛇口を調べると、それには蛇の彫刻が施してあった。

ロン「ここが、部屋への入り口なんだ!」

しんのすけ「じゃあ、出口は?」

風間くん「ここが出入り口だよ! ・・多分」

ロン「でもどうやったら入れるんだろ・・?」

風間くん「しんのすけ、蛇語で開けって言ってみろよ」

しんのすけ「何で自分でやらないの?」

風間くん「それもそうか・・・シューシュー・・・・って出来るかぁ!」

ロン「はやくしないとジニーが危ないんだよおぉぉ!!!」

しんのすけ「やむを得ませんな。」

しんのすけ「開け。ヘソのごま!」シュー

ガコン! しんのすけが命じると、トイレは姿を変え配管が現れた。

風間くん「やったぞ! じゃあ誰から行く?」

ロン「もちのロンで・・・」

ドカッ

ロックハート「ぬわあぁぁあぁぁぁあ!」

風間くん「さ、僕達も続こう」

しんのすけ「ウォータースライダーみたいだゾ」


しんのすけ「ここが、部屋なの?」

風間くん「多分・・・・ってこれ!」

しんのすけ達の足元には巨大な蛇の抜け殻があった!

ロン「こんなデカイ奴と今から戦うってのか・・・ねぇ、僕の杖知らない?」

しんのすけ「さっき、ロックハート先生が拾ってたゾ」

風間くん「何で止めなかったんだよ!」


その時、三人に杖が向けられる!

ロックハート「さぁ、そこまでだボーイズ。今度こそ記憶に別れを告げるといい。オブリビエイト(わすれよ)!」

しかし、呪文は逆噴射してロックハートは天井に叩きつけられた。

ガラガラ 

風間くん「天井が崩れて・・・みんな頭を守れ!」

天井の崩壊が終わると一行は瓦礫によって分断されていた。

しんのすけ「みんなーー」

風間くん「僕とロンは平気さ!」

ロン「ロックハートは様子がおかしいけど。どうやら自分の記憶を消しちまったらしい。」

しんのすけ「じゃ、オラは先に進んでるゾ」

風間くん「一人でか? 危険すぎるよ!」

しんのすけ「こうしているうちにジミーが危ないゾ」

ロン「名前違うけど・・・・なら僕達はこの瓦礫をなんとかするよ!」

風間くん「待てよ! しんのすけ! お前ばっかりいつも一人で危険な目に・・・・」

しんのすけ「オラは一人だなんて思ったことは無いゾ!」

風間くん「!!!」

ロン「気をつけて!」

風間くん「バジリスクの目は見るなよ!」

こうしてしんのすけは、部屋の奥に進んでいくのだった。

しんのすけが部屋の最奥で目にしたのは、巨大な人の像と横たわるジニー、そして・・・

しんのすけ「何でここにいるの? ハム!」

リドル「トムだ!! 本当にふざけた餓鬼だ。僕は去年こんな奴に・・・」

しんのすけ「ジミー! ロンが待ってるゾ! 死んじゃダメだゾ!」

リドル「小娘は、助からないよ・・・」

しんのすけ「どうして、そんな事言うの? それに、なんでここにいるんだゾ?」

リドル「僕は、日記から抜け出た記憶さ。」

しんのすけ「そんな事はどうでも良いから、ジミーを運ぶの手伝ってほしいゾ。ここに居たら蛇が・・・」

リドル「君が聞いたから答えたんだろ! それにバジリスクは呼ぶまでこないさ。」スッ

しんのすけ「オラの杖、ま、助けてくれるなら使っていいけど・・・」

リドル「良いことを教えてやろう。僕は君を助けたりしない・・・それどころかこの数ヶ月、君を始末する企てを考えてきた。」

リドル「そこの小娘を使ってね・・・良いことを教えてやろう。秘密の部屋を開け、穢れた血を襲ったのはそのジニーだ!」

しんのすけ「いくらキャラ作りのためだからって、そんな事ジミーがすると思えないゾ!」

リドル「その通り、僕が彼女に命じてやった。しょっちゅう泣き喚く、手足としては最低ランクだったけど、まあ何とかやってくれたよ。」

リドル「でも、日記の魔翌力が怖くなったんだろうね。彼女はそれをトイレに捨てた。そしてそれを拾ったのは・・・」

しんのすけ「・・・オラだゾ・・・」

リドル「去年の君の活躍を聞いてから、僕は君に興味があってね。」

しんのすけ「あいにくオラは男と悪党には興味がないゾ!」

リドル「本当に馬鹿な奴だ・・・如何にして、あのヴォルデモート卿を打ち破ったのか。その頭の中身に関心があった。」

リドル「だけど君が日記に書くのは、二本足で歩く豚が人助けをする下らない物語ばかりだった!」

しんのすけ「そんな・・・・最高傑作だと思ったのに・・・」

リドル「そんな君だが・・・ヴォルデモート卿に立ちふさがるならば排除しなければならない。」

しんのすけ「どうして、そこであいつが出てくるんだゾ!」

リドル「それはヴォルデモート卿が僕の、過去であり、未来であり、現在だからだ!」

リドルは杖で空中に文字を書く

TOM MARVOLO RIDDLE

杖を一振りすると、文字の順序が入れ替わった

I AM LORD VOLDEMORT

しんのすけ「どうして、名前変えたの? 細木数子?」

リドル「僕がマグルの父親から継いだ、凡庸な名前を使うと思ったか?」

リドル「否だ! そして、僕は誰もが口にする事さえ恐れる名前をつけたのだ!」

しんのすけ「オラと校長先生は違うゾ!」

ピィー 

その時、真紅と金色の羽を持つ鳥が現れる。それはしんのすけの足元に何かを落としていった!

リドル「ダンブルドアの飼い鳥の不死鳥か!」

しんのすけ「そして、これは・・・え~~っと」

リドル「組み分け帽子だ・・・面白い。歌い鳥に古帽子そして、底なしの間抜け、のはらしんのすけと・・」

リドル「スリザリンの継承者ヴォルデモート卿とバジリスク。力比べを始めようじゃないか・・・」

リドル「スリザリンよ。ホグワーツ4強で最強の者よ。我に話したまえ」シューシュー

サラザール・スリザリンの像の口が開く

リドル「さぁ。殺せ!バジリスク!」シュー

しんのすけ「うわあぁぁぁぁ」

しんのすけ「この帽子、何でこんなもの持ってきたんだろ?・・そっか!」

しんのすけは組み分け帽子を目深にかぶる。

しんのすけ「こうすれば、蛇の目を見なくてすむゾ!  ってうわぁ!」

前が見えないまま走ったせいで転んだしんのすけに、バジリスクが迫る!

そのとき・・・ ピィー 

しんのすけ「鳥が目ん玉をつついてるゾ・・・」

リドル「バジリスクの目は潰されたが・・・まだ匂いでお前を追えるぞ!」

バジリスクは尾でなぎ払い、牙で噛み付きを仕掛けてくるが、しんのすけはそれらを軽快にかわす。

しんのすけ「ほっ! よっ!」

リドル「信じられない身のこなしだ・・・だが、長引けばジニーの命を奪い僕は完全に復活出来る!」





しんのすけ「このままじゃ埒が明かないゾ! 早くやっつけないと・・・」

すると、手に持っていた組み分け帽子が急に重くなる。現れたのはルビーはめ込まれた柄、銀の剣

しんのすけ「これなら!」

リドル「お前みたいな小僧が剣を持ったところで何が出来る!」

しんのすけ「見くびってもらっちゃ困るゾ!」

そう言うと、しんのすけはバジリスクに一太刀浴びせる!

しんのすけ「クヌートの原材料は銅(胴)!」

バジリスク「ギャア!」

しんのすけ「続いて、コテコテの関西ギャグ!」

しかし、この一撃は強靭な鱗に弾かれてしまう。

しんのすけ「なら、武蔵せんせ~の技で決めてやるゾ」

リドル「バジリスク、迎え撃て!」

しんのすけ「怒りのカントンめ~ん!」

牙と剣が交錯する。そして、バジリスクは真っ二つになった。
しかし、・・・

蛇の毒牙もまた、しんのすけの尻に突き刺さっていた!

しんのすけ「ぬおぉおぉぉ~~ オラのおしりが二つに・・・」

しんのすけは牙をケツから抜き取ると、その場に崩れ落ちた。

しんのすけ「景色が、変だゾ・・・」

リドル「牙の毒が全身に回っているのさ、もうじき君は死ぬ。」

しんのすけ「そんな、オラ、まだいっぱいやりたい事あるのに・・・・」

薄れる意識の中しんのすけは思った。これが死ぬって事なら、そこまで悪くないかも知れない・・・

まるで、極上のウォシュレットを浴びているような・・・

しんのすけが自分の尻を見ると・・・・不死鳥が涙を流していた!

リドル「そうか、その鳥の涙には癒しの力が、忘れていた! 離れろ」バーン

リドルが杖を振ると、不死鳥はしんのすけのケツから飛び去った。去り際に何かを落として・・・


リドル「これは・・・」

しんのすけ「日記・・・」

しんのすけはバジリスクの牙を掴んで、日記の上にかざした。

リドル「やめろ!」

しんのすけ「どうしてもって、お願いするなら・・・」

リドル「やめて下さい、お願いしま・・」

しんのすけ「だが断る!」

しんのすけが日記に牙を突き立てると、リドルは苦痛の叫びと共に消え去った。すると・・・

ジニー「はっ! リドルはどこ? 私・・・私・・」
  
しんのすけ「もう大丈夫。ロンが待ってるゾ!」

そして、しんのすけとジニーは瓦礫撤去隊と合流した!

ロン「ジニー!」ヒシッ

しんのすけ「風間くん!」バッ

風間くん「いや、僕らはいいだろ・・・ それより、その剣如何したんだよ。」

しんのすけ「この帽子から出てきたんだゾ!」

ロン「でも、これから如何しよう? 上にどうやって戻ろう?」

その時、不死鳥が再び現れる。

しんのすけ「捕まれって言ってるみたい。」

こうして4人とロックハートは部屋からの脱出に成功したのだった。

風間くん「この鳥、校長先生のなんでしょ? この鳥について行ったらダンブルドア先生に会えるかも・・・」

5人で不死鳥の後を着いて行くと、ガーゴイルの像があった。

ガーゴイル「今は合言葉は、必要ない。さあこの螺旋階段にのるといい。」

階段に運ばれた先は、校長室だった。

ダンブルドア「まず、君達に礼を言おう。お陰で来年も学校を存続できる。」

風間くん「いえ、僕は何も・・・///」

ダンブルドア「いや、みんな良くやってくれた。今晩はお祝いせねばのう。」

ダンブルドア「風間くんや、森番を呼び戻す旨を記したこの手紙を出してきてはくれんかの?」

風間くん「喜んで!」

ダンブルドア「ミスター・ウィーズリー、妹さんを医務室に連れて行くといい。暖かいココアを飲めば、すぐに元気になるじゃろうて。」

ロン「さ、ジニー行こうか。」

ダンブルドア「さて、しんのすけ。まずは、改めて礼を言いたい。君は部屋で、ワシに対して真の信頼を示してくれたに違いない。フォークスを呼び寄せたのが、その証拠じゃ。」

しんのすけ「ホークス!?」

ダンブルドア「さて、君は何かワシに話したい事はないかね?」

しんのすけ「・・・オラは、何で蛇とお話出来るか知りたいゾ!」

ダンブルドア「それは、ワシもついさっきまで分からなんだ。しんのすけ、ローブの穴からはみ出したおしりを見てみると良い」

バジリスクの牙が開けた穴から、しんのすけがおしりを確認すると、そこには豚の蹄のような跡があった!

しんのすけ「そんな、オラの完全無欠のオケツがあぁぁぁ」ガーン

ダンブルドア「どうやら、その傷は去年。君がヴォルデモートをクィレルから引き剥がした際に付いたみたいじゃ・・・」

しんのすけ「先生、何とかして」ウルル

ダンブルドア「ワシも何とかしたいが、こればっかりは・・・ そして君は去年、ヴォルデモートの力を一部奪い取ったらしい・・・」

しんのすけ「そんなぁ・・・あんな悪い奴の力を持ってるって事は、オラも悪い奴って事?」

ダンブルドア「いや、違う。自分が何者かを決めるのは、持っている能力では無い。どういう選択をするかじゃ!」

ダンブルドア「その手に持った剣を確認してみると良い。それが、君の選んだ道じゃ」

しんのすけ「ゴドリック・グリフィンドール・・・」

ダンブルドア「如何にも! 君が勇敢なグリフィンドール生であることの、何よりの証拠じゃ!」

バタン!!

乱暴に扉が開けられ、ルシウス・マルフォイが入ってきた。後ろにはドビーを従えている。

ルシウス「これはこれは、どういう御つもりですかな? 元校長?」

ダンブルドア「実は、アーサーの娘が誘拐されたと聞いた理事達が、ワシの復帰を求めたのじゃ。」

ダンブルドア「そして理事達は、貴方に脅されたと言っておる。」

しんのすけ「ドビー! 君の使えてる家って、そういえば口癖がうるさいって言ってたっけ!」

ドビー「その事はここでは・・・」ブルブル

ルシウス「家に帰ったらタップリ痛めつけてやる!」

しんのすけ「野菜炒めにでもするの?」

ルシウス「何を言ってるんだ、このクソガキは! それで、ダンブルドア 犯人は?」

ダンブルドア「前回と同じ人物じゃ。今回は他人を操り目的を達成しようとしたようじゃがのう。」

ルシウス「それは良かった。 さぁ行くぞドビー! 覚悟しておけ。」

ドビーはマルフォイに蹴り飛ばされ泣きながら出て行った。

しんのすけ「ドビーをお助けしないと・・・」

ダンブルドア「日記に、今から呼び寄せる物を挟んでルシウス・マルフォイに返すとよい。 アクシオ!」

しんのすけ「待って~ ルシフォイさ~ん!」

ルシウス「人の名前を勝手に略すな!  フォンとに無礼な餓鬼だ・・・」

しんのすけ「ハイ、これ」つ日記 

ルシウス「何のまねだね・・・・ってくっさ!」

ルシウス・マルフォイは受け取った日記を放り投げると、中からヒロシの靴下が!

ルシウス「私を[ピーーー]気か! じゃがいも小僧! さ、行くぞドビー!」

しかし、ドビーは来ない・・・

ドビーは靴下にやられて気絶していた。

しんのすけ「ドビー、しっかりするんだゾ!!」

しんのすけはドビーの顔の上にのった靴下をドビーの手を使ってどけた。

ドビー「しんのすけ様、危ないところを・・・これは、ご主人様がドビーに靴下を下さった! ウエ くっさ! これでドビーは自由」

ルシウス「おのれ良くも私の召使いを・・・・アバダ・・」

ドビー「野原しんのすけに手を出すな!」

バチン という音がして靴下がマルフォイの顔に直撃する!

ルシウス「ケダブ・・・オエッ クッサ! くそ、この借りは必ず・・・覚えておけ!」

しんのすけ「忘れるまでね!」


ドビー「あぁ しんのすけ様、何とお礼を申し上げればいいものか・・・」

しんのすけ「ごめんよ。ドビー、君の鼻はもう使い物にならないかも知れないゾ」

ドビー「確かにさっきから、何の匂いも感じませんが・・・そんなのは瑣末な事でございます。」

しんのすけ「それはよろしゅうございます。」

ドビー「自由にしてもらったお礼に、何かしんのすけ様にお返ししたいのですが・・・」

しんのすけ「じゃ、ひとつ約束して!」

ドビー「何でもお約束しますとも!」

しんのすけ「もう、オラの為に自分を犠牲にしないで。」

ドビー「分かりました。ありがとう、野原しんのすけ」

しんのすけ「またね~」



その夜 大広間

ダンブルドア「事件の解決を祝って期末試験は中止じゃ」

しんのすけ「先生 ふともも~」

風間くん「それを言うなら、太っ腹だろ・・・」

ロン「ハーマイオニーはまだかな? もうマンドレイク薬は飲んだと思うけど・・・」

そのとき、大広間の扉が開き、ハーマイオニーとハグリッドが入ってきた。

ハーマイオニー「貴方達で解決したのね!」

ハグリッド「おめぇさん達には何て言ったらええか・・・」

しんのすけ「当然の事をしたまでだゾ!」


期末試験が打ち切りになったので、しんのすけ達は自由な時間を大いに楽しんだ。ハーマイオニーだけは残念そうにしていたが・・・

そして

風間くん「もう汽車に乗らなきゃいけないなんて・・・」

しんのすけ「オラと、もっと一緒に居たい?」

風間くん「お前とは春日部でも一緒にいるだろ・・・」

ハーマイオニー「それにしても、二年続きでこんな事件続きなんて・・・」

ロン「きっと、平穏な年なんてホグワーツにはないんだよ。」

風間くん「ねえ、来年も戦わなきゃいけないのかな?あの人と・・・」

しんのすけ「今はそんな事、考えなくていいんだゾ。来たときに受けてたてばそれでいいんだゾ!」

ハーマイオニー「私達の場合、自分から首を突っ込んでるような気もするけどね!」

四人はこの一年でより強くなった友情を確かめて、それぞれの家に帰って行くのであった


第二部 完

                                      

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