【ミリマス】育「おしえて、このみさん!」 (27)

このみ「へ?」

育「わたしね、はやく大人になりたい!」

このみ「えっと…うん。はい」

育「だからね、このみさんにいろいろ教えてほしい!」

このみ「わ、私に?たぶん人選間違えてると思うけど、私に?」

育「うん!わたし、このみさんみたいなステキな大人になりたいから!」

このみ「い、育ちゃん…私のこと、そんな風に思っててくれたんだね…あはは。お姉さん、嬉しくて泣いちゃいそうだよ!」

育「だから、いろいろ聞いてもいい?」

このみ「うん…うん!お姉さんに任せなさい!」

育「やったぁ!じゃあねじゃあね、えっとね」

このみ「何でも聞いてよね!」

育「チュ、チューってどんなときにするの?」

このみ「えっ!?」

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育「チュー」

このみ「あ、あはは、ネズミの物真似かぁ!そうだなぁ、ネズミの物真似は」

育「ち、ちがうよ!ネズミじゃなくて、男の人とするチューだよ!」

このみ「待って待って。育ちゃん待って」

育「このみさん大人だから、チューしたことあるよね?」

このみ「えっ……」

このみ「……」

このみ「……」

このみ「えっ……?」

育「ないの……?」

このみ「え、えっとね、そうだなぁ、えっと……」

育「そっか…このみさんはチューしたことない大人なんだね……」

このみ「待って待って、あるある、超いっぱいあるから!」

育「ほんとに?」

このみ「……………………………………はい」

育「やっぱり大人だぁ!」

このみ「あ、あはは……」

育「それで、どんなときにするの?」

このみ「えっ、あっと、それは…その……」

育「場所とかは?」

このみ「ば、場所?場所は…海が見える公園…的な……」

育「山じゃダメなの?」

このみ「海…かなぁ、やっぱり」

育「時間は?」

このみ「じ、時間?育ちゃん細かいね……」

育「あ、明るくてもチューしちゃうの?」

このみ「す、するときもあるんじゃないかな?するよね?しますします」

育「はずかしくないの?」

このみ「こ、恋は盲目とか言うから……」

育「よくわかんない」

このみ「ど、どっちかっていうと夜かな。夜…夜?夕暮れ?夕暮れどき?」

育「いつ?」

このみ「あ、うん。夕暮れどきで」

育「そうなんだぁ」

このみ「夕暮れどきの、海が見える公園でね」

育「うん」

このみ「カモメの鳴き声と汽笛の音、オレンジに染まってゆく二人の世界。繋がれた右手と左手。重なる二つの影。まぶたを閉じても、瞳の奥にはあなたの表情、そして」

育「このみさん」

このみ「えっ、あっ、はい」

育「こまかい」

このみ「あっ、ごめん、つい……」

育「チューしたときのこと思い出してたの?」

このみ「えっ……」

このみ「……」

このみ「……」

このみ「……」

このみ「もちろん」

育「じゃ、じゃあ、初めてチューしたのって……」

このみ「えっ、えっ、それは…その……」

育「いくつのとき?」

このみ「………………………………………17くらい?」ボソッ

育「え?」

このみ「じゅ、18くらい!たしか!きっと!」

育「わ、わたしもあと8年したらチューするのかなぁ?」

このみ「ど、どうだろうね、あはは」

育「じゃあねじゃあね、次はね」

このみ「まだあるの……?」

育「何でも聞いてって、このみさんが言ったから……」

このみ「い、言った言った!言いました!オールオッケー!どんとこい!」

育「じゃ、じゃあ……」

このみ「なるべくお手柔らかに……」

育「赤ちゃんはどうすればできるの?」

このみ「えっ!?」

育「コウノトリとかキャベツ畑はウソだって、クラスの男の子が言ってた」

このみ「よ、余計なネタバレをしおって……」ボソッ

育「へ?」

このみ「な、なんでもない!」

育「お、男の人と女の人がなにかするんだよね?」

このみ「そ、そうだね!何かするんだよ!」

育「何するの?」

このみ「そ、それは…えっと…一緒に……」

育「いっしょに?」

このみ「お、お布団に入って……」

育「はいって?」

このみ「て、天井のシミを数える!」

育「へ?」

このみ「そ、そう!そうなの!天井のシミを数えるの!」

育「でも、わたしのおウチ、シミとかないよ?」

このみ「そ、それは!えっと…旅行先の民宿とか……?」

育「そんなとこでも赤ちゃんできちゃうんだね」

このみ「わ、わかんないけどね!たぶん!」

育「このみさんは大人だから……」

このみ「だから……?」

育「天井のシミを数えたこと、あるんでしょ?」

このみ「ふぇっ!?」

育「ないの……?」

このみ「あ……」

このみ「……」

このみ「……る」

このみ「あります。ありますあります。ね」

このみ「ね?」

育「いっぱい?」

このみ「………………………………………多々」

育「す、すごいなぁ、このみさん」

育さん、やめてあげて.....

>>1
中谷育(10) Vi/Pr
http://i.imgur.com/44kLkdJ.jpg
http://i.imgur.com/gMdYCop.jpg

馬場このみ(24) Da/An
http://i.imgur.com/7SPWLZ9.jpg
http://i.imgur.com/blMip6v.jpg

このみ「そ、そりゃあ私くらいになるとね、そりゃあ、そうよ、そりゃあ、ね、わかるよね?」

このみ「ね?」

育「わかんない」

このみ「り、莉緒ちゃんと天井のシミの話ばっかしてるから!この前のシミ、面白い形してんだよあはは、みたいなね!ねっ!」

育「そ、そっかぁ。莉緒さんも大人なんだぁ」

このみ「そ、そうそう!大人なの!でも莉緒ちゃんにあんましこういうこと聞いちゃダメだよ?」

育「えー。なんで?」

このみ「そ、それは……」

このみ「……」

このみ「ホントに泣いちゃいそうだから……」ボソッ

育「へ?」

このみ「な、なんでもない!全くもってなんでもないから!」

育「ヘンなこのみさん」

このみ「あ、あはは……」

育「じゃあねじゃあね、最後にね」

このみ「さ、最後だね?ホントに最後なんだね?」

育「ステキなお嫁さんになるには、どうしたらいいかなぁ?」

このみ「お、お嫁さん?」

育「お嫁さん」

このみ「そ、それは……」

育「それは?」

小鳥「あら、育ちゃんにこのみさん。お疲れ様です」

このみ「こ、小鳥ちゃんおねえさんに聞きなさい!」ダダダッ

育「あ、このみさん!」

小鳥「?どうしたのかしら?」

育「…ねぇねぇ、小鳥さん」

小鳥「なぁに、育ちゃん」

育「男の人といっしょのお布団に入って、天井のシミ数えたこと、ある?」

小鳥「……はい?」

育「教えて、おねえさんたち!」


お し ま い

終わりです
育ちゃんVSこのみさん、好きです
さよーならー

純粋って怖い
乙です

>>18
音無小鳥(2X)Ex
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