野崎「三人のおじさん?」 (21)

若松「はい!! 今回のローレライさんの曲、『三人のおじさん』だったんです!!」

野崎「三人のおじさんか……聞いたことないな」

若松「あれ、知らないんですか?」

野崎「ああ、何の曲なんだ?」

若松「BUMP OF CHICKENですよ」

野崎「BUMP OF CHICKEN……聞いたことあるな」

野崎「しかしあのローレライが邦楽を歌うなんてな」

若松「新鮮ですよね!?」

野崎「やっぱり……すぐ寝れたのか?」

若松「勿論ですよ!! この曲、ボーカル以外の人も歌うんですけどその人達の声も上手く再現してるんですよ!!」

野崎「そ、そうか……」

若松「瀬尾先輩では到底歌えないですよ!!」

野崎(歌えてるんだが)

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数時間後

若松「……よし、ここもトーン貼り終わった」

野崎「少し休憩するか」

若松「はい!」

野崎「ローレライの曲でも聴いて寝たらどうだ?」

若松「じゃあお言葉に甘えて……」

カチッ

若松「zzz……」

野崎(相変わらず物凄い速さで寝るな……)

若松「zzz……」


















佐倉「私の取り柄ってなんだろう……」

佐倉「……」チラッ

鹿島「だからここはxの二乗で……」

佐倉「鹿島くんは賢い……」

佐倉「……」チラッ

瀬尾「おっしゃあ!! 今日も暴れてやるぜ!!!」

佐倉「結月は強い……」

佐倉「私は何も取り柄がないや……」

佐倉「……」

佐倉「……!!」

佐倉「ううん、そんなことないよ!!」

佐倉「私の唯一の取り柄は……」

佐倉「……」スラスラスラスラ

佐倉「ベタできた!!」

鹿島「す……」

瀬尾「す……」












鹿島・瀬尾「素早い!!!」

鹿島「まさか千代ちゃんが野崎のアシスタントやってるとはねー」

瀬尾「つーか野崎が漫画家やってること自体知らなかったわー」

佐倉「そ、それでね……二人にお願いがあるの」

鹿島「お願い?」

佐倉「うん!! ここに原稿があるんだけど……これを野崎くんの所に届けたいの!!」

佐倉「後は私のベタだけなんだけど……」

鹿島「野崎の家ってどこ?」

佐倉「うん、それなんだけど……」

佐倉「この海を越えなきゃいけないの」

瀬尾「えっマジで」

佐倉「本当は飛行機とか使えばいいんだけど……それじゃ間に合わないから……」

鹿島「なるほど、それで速く着く方法を私達に……」

佐倉「うん……」

鹿島「分かった!! じゃあ私達に任せてよ千代ちゃん!!」

瀬尾「えっ、『達』って私、協力する気ないけど」

鹿島「まーまー先生、友達が困ってるんだからさ」

佐倉「鹿島くん、何かいい方法があるの?」

鹿島「うん!! 船を作るんだ!!」

佐倉「船!?」

鹿島「ここから島の距離なら一時間で着くけど……何時までに着けばいいのかな?」

佐倉「3時間以内には……」

鹿島「じゃあ大丈夫だね!!」

鹿島「飛行機で行こうとすると待ち時間込みで4時間はかかっちゃうからね」

鹿島「だから多少危険を冒してでも間に合いたいんだったらこの海を越えるべきだよ!!」

瀬尾「すっげー!! 面白そう!!」

鹿島「千代ちゃん……どうかな?」

佐倉「……うん!! そうする!!」

鹿島「じゃあ私、舟作るね!!」ガンガン!!

佐倉「鹿島くん造れるの!? 凄い!!」

鹿島「堀ちゃん先輩が大道具作ってるのをいつも見てるからね!!」

瀬尾「じゃあ私漕ぐ!!」

佐倉「結月だったら物凄い速さで舟が進みそう!!」

佐倉「えっと……じゃあ私は……何をすれば……」

佐倉「……そうだ!! その間に残りのベタをすればいいんだ!!」ベタベタベタベタ

鹿島「す……」

瀬尾「す……」












鹿島・瀬尾「素早い!!」

鹿島「よーし!! 舟もできたし出ぱーつ!!」

瀬尾「おー!!」

佐倉「……」ベタベタベタベタ

瀬尾「素早っ!!」










ザバーン!!

瀬尾「うわっ!!」

鹿島「凄い波だね……」

佐倉「……」ベタベタベタベタ

波「へっ……女三人か」

佐倉「波が喋った!?」

波「大人しく帰った方が身の為だぜ?」

波「この俺に飲まれて……溺れても知らねえぞ?」

三人「???」

波「///」

波「てめえらよくも……」

波「俺に恥をかかせやがったなぁ!!///」ザバーン!!

佐倉「波が激しくなった!!!」

鹿島「自滅しただけなのに!!」

ドカーン!!

瀬尾「やべっ、舟壊れた」

佐倉「どうしよう!! どうしよう!!」

鹿島「みんな落ち着いて!! こういう時こそ冷静にならなきゃ!!」

瀬尾「考えるなんてめんどくせー!! 泳ぐしかねーよ!!」

佐倉「……」ベタベタベタベタ

鹿島「す……」

瀬尾「す……」














鹿島・瀬尾「素早く!!!」

瀬尾「そうだ!! 潜ればいいんだ!!」

佐倉「潜る!!?」

瀬尾「要はこの波を黙らせればいいんだろ!?」

瀬尾「だったらその波をぶっ倒してやるよ!!」ドボン!!

佐倉「ゆ、結月!!」

鹿島「……千代ちゃん、先生のことだから大丈夫だよ」

鹿島「発案者の私が言うのもあれだけど……まずは来た方へと戻ろう。 命が優先だよ」

佐倉「……」ガシッ

鹿島「原稿にしがみついてる!!!?」

佐倉「私、野崎くんにこれを届けなきゃいけないの!!」

佐倉「だから私……諦めない!!」

鹿島「千代ちゃん……」

佐倉「だから鹿島くんだけでも……戻って!!!」

鹿島「……ごめん!!」バシャバシャ!!











太陽「うん!! いい展開になってきた!!」

太陽「これって僕のアイデアだよね!?」

その後……

鹿島「……」ピチピチピチピチ

堀「やっぱり鹿島は……魚役でもイケメンだな!!」









瀬尾「おらぁ!!」

波「ぐはっ!!?」












瀬尾「……」

瀬尾「なんでか知らねーけど……」

瀬尾「波に勝ったらバスケットボールになった」









佐倉「……はっ!!」

佐倉「ここって……野崎くんのいる島!!?」

佐倉「私……運良く打ち上げられたんだ!!」

佐倉「……やった!!!」

鹿島「……」チュンチュン









鹿島「私は君の事が好きだよ……お姫様」

堀「やっぱうちの鹿島は……鳥役でも人役でもなんでもこなすな!!」














瀬尾「……」

瀬尾「なんでか知らねーけど……」

瀬尾「時間経ったらバスケットコートになった」

佐倉「ベタする所は全部終わった……」

佐倉「あとはこの原稿を……野崎くんに届けるだけ!!」

佐倉「待っててね野崎くん!!」ダッ






佐倉「……」タッタッタッ……










佐倉「……」タッタッタッ……









佐倉「……」タッタッタッ……
























パラス「……」タッタッタッ

鹿島「さあみんな!! 新しい国の誕生だ!!」

「王子バンザーーーーイ!!!」

堀「流石だぜ……鹿島」












瀬尾「……」ゴゴゴゴゴ

「おい!! バスケットコートが動いてるぞ!!」

パラス「はぁ……はぁ……」

パラス「着いた!! 野崎くんのマンション!!」

ピンポーン

野崎「はい」

パラス「野崎くん!! 遅れてごめんね!! 原稿!!!」

野崎「……」

パラス「……野崎くん?」

野崎「……誰だ?」

パラス「!!!?」

そう……私は速さを求めた結果、パラス……いや、パラスに似た顔になってしまったのです。

パラス「うわあああああああああん!!!」















若松「……はっ!!!」

野崎「どうした若松」

若松「……変な夢を見てました」

その後・体育館

若松(ダメだ……あの夢のインパクトが強すぎて頭から離れられない)

「瀬尾がまた暴れてるぞーーー!!!」

瀬尾「今日も若にボールぶつけてやるぜーー!!!」

若松「……!!」

若松(俺が上に立っているのはコート……)

若松(目の前にいるのは……ボールを持った瀬尾先輩……)

若松「瀬尾先輩が三人!!?」

瀬尾「は?」

~終わり~

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