美由紀(18)「夏の少し前」 (10)


モバP「マジでストレイトなお嫁」
モバP「マジでストレイトなお嫁」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487688484/)
というお話とつながってるお話です。四年後の妄想です。短い

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1498350942


ジリジリジリジリ


美由紀「あ……あ……」

美由紀「あっつーーーーーーーーい!!」

キコキコ

美由紀「まだ梅雨でしょ……なにこの日差し……? 人が死んじゃうよ……? いいの……?」

チリーン

美由紀「じ、自転車漕いでも湿気まみれの風しか来ない……なあにこれ……」

キコキコ…カタン

美由紀「あーだめ! 湿度たかすぎ! このままじゃ干からびちゃう!」ゴソゴソ

美由紀「ふーあつい……うん、いくら何でも熱すぎだよ」キュポン ゴクゴク


美由紀「北海道が恋しいなあ……まあもうこっちになじんちゃったけど」キュッ

美由紀(……北海道。お父さん、お母さん、か)

美由紀(……そろそろまた帰ろうかな。おしゃべりしたいこともいっぱいある、し)

美由紀「はあ、北海道のお父さんお母さん。東京の夏は暑いです。すごく……」

美由紀「……っさて、じゃあもうひと踏ん張り! いくかー!」

美由紀「さすがに事務所ならエアコンぐらいついてるでしょ。この熱さだもの」キコキコ


事務所


美由紀「おっはようござい」ガチャ

ムワア

美由紀「まー……ぁぁあああつい!!」

モバP「あー……おはよう美由紀……」カタカタ

美由紀「Pさん! あっついよ!」

モバP「知ってる……すまんが我慢だ美由紀……」カタカタ

美由紀「な、なんで……こんな、こんな暑さだとみゆ……あたしダメだよ……?」

モバP「」クイクイ

美由紀「?」


[故障中]

美由紀「あー」

モバP「すまんな……久しぶりにつけようとしたらうんともすんとも、な」

美由紀「あ”-」ダラダラ

モバP「うん、そういうわけでもう少し待って」

美由紀「待てなーい!」グッタリ

モバP「だろうな」

美由紀「Pさん~~何か~~」ダラダラ

モバP「何か、なぁ……うん、じゃあほらこれ」スッ

美由紀「? ……わ、アイスだ」パシ

モバP「それな、翠から差し入れだって。まだ夏ではありませんが、お体には気を付けて……だって」

美由紀「翠ちゃんが! えへへ、なるほどなるほど」カサカサ

シャク

美由紀「んー、ひんやりする~~!!」


モバP「はは、なんとかなったかな」

美由紀「うん! あ、でもごめんね? だーいじな奥さんからの差し入れ、貰っちゃってさ」シャクシャク

モバP「なっ……! こ、こら! 美由紀! 茶化さない!」テレテレ

美由紀「へへ、じょーだんだよー♪」シャクシャク

モバP「まったく……」

美由紀「ふぅ……」シャク

美由紀「うん、ご馳走様でした。はーひんやり」

モバP「満足したか?」

美由紀「うん! と言いたいけど、あたしはもう高校生で体も大きくありますので。二本目を要求します」スッ

モバP「はは、俺からしたらそんな変わんないけどな」ハハハ

美由紀「身長は伸びてるでしょー!? ……あ、さては……この胸のこと言ってるのかー!」プンスカ

モバP「いや誰もそんなことは……はは、美由紀、くすぐったいからうりうりしないで」ハハハ

美由紀「うるさーい!」ウリウリ

モバP「はは……あ、そうだ美由紀。次のお仕事だぞ、ほら」パサ


美由紀「ん? ……わあ、綺麗なドレス!」

モバP「今回は雪美と一緒のお仕事だ。しっとりとしたバラード曲を歌ってもらうことになるな」

美由紀「へえ……なるほど、ね」

モバP「どうだ……ってのは、まあ聞かなくていいか」

美由紀「うん。あたし、しっかりやるよ。前よりも、うんと。ね」

モバP「ああ、がんばろうな美由紀」

美由紀「うん! ……あ、はーい。打ち上げは翠ちゃんのお鍋がいいです」

モバP「え? 夏だけど……ああ、まあいいぞ。また頼んでみる」

美由紀「やたっ♪ 雪美ちゃんと……あと千秋さんの分、用意しなくっちゃね♪」ティロリン

モバP「千秋もか?」

美由紀「うん! みんなで集まるよーって言ったら来てくれるよ? それに千秋さんだけ仲間外れもやだもん」

モバP「ああ、じゃあ……」

美由紀「もうライン送っちゃった! えへへ!」

モバP「はやいな……」

美由紀「……あ、千秋さんから返信。『もちろん参加させてもらうわ。……それと、その二人のバラード、聞きに行かせてもらいます。席を取っておいてもらえるかしら?』……だって、うわあ」

モバP「お、千秋に見てもらえるか、よかったじゃないか」


美由紀「う、うん……そ、そうだね。千秋さん、すっごく忙しいのにね、うれしいな」

モバP「? どうした、なんか歯切れが悪いな」

美由紀「え、へへ……千秋さんに見てもらうのってほんとに全然ないし、緊張しちゃって」

モバP「……まあ、千秋は良くも悪くも率直に感想を述べるからな。仲の良い美由紀たちなら特にな」

美由紀「うん、そうだよね……なんだろ、昔ならこんなに緊張しなかったのに、ね。不思議だね、えへへ」

モバP「……そうやって緊張しちゃうってことはな、美由紀も成長してるってことさ」

美由紀「そう、かな」

モバP「そうさ! 成長してるからこそ、どんな評価をされるのか緊張しちゃうもんだ。なにも変わってないなら何も思わないもんよ」

美由紀「うん……うん! そうだね!」

モバP「美由紀、お前は立派に成長してるさ。……ちょっとだけ元気に育ちすぎたとこはあるけど。それでも淑女として立派にな」

美由紀「そ、そうかな……えへへ」

モバP「ああ。可愛く、美しく立派に育ってるさ」

美由紀「……へへっ、ありがと!」


モバP「うん、いつも通りの元気が戻ってきたかな? ふふっ」

美由紀「いつも通りもなにも、あたしはずっとこうだよー♪ あ、ところでもう一本、貰っていきます」スッ

モバP「えっ? あっ」

美由紀「へへー♪ あ、翠ちゃんにありがとーって言っといてねー! あたしからも言うけど!」

モバP「お、おう。美由紀、どこいくんだ?」

美由紀「んー? んーと、うん! レッスン!」

モバP「あ、ああ……ん、レッスンにはまだ早くないか?」

美由紀「いーの! どこかで寄り道するからー! いってきまーす♪」ガチャ

モバP「ああ、行ってらっしゃい……?」フリフリ

バタン


ーーーーーー


ジリジリジリジリ

美由紀「ふー、あつーい」シャクシャク

『モバP「ああ。可愛く、美しく立派に育ってるさ」』

美由紀「……はあ、Pさんったら。あーいうこと誰にでもいうんだから」シャクシャク

美由紀「……ふう、あっついあっつい」パタパタ

美由紀「……」

美由紀「……」

ジリジリジリジリ

美由紀「……」


美由紀「Pさんのばーか」


久しぶりに書きました
短いですが終わりです。依頼出します

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