ハニエル「私のお姉ちゃん達」 (21)



私にはお姉ちゃんが居る。しかも1人じゃないの!!

今日は久しぶりにお姉ちゃんが帰ってくる、お姉ちゃんの料理は美味しいから楽しみ!
っと早速帰って来たみたい……

ゼル「ただいまハニエル、すまなかったな暫く寂しい思いをさせてしまって…」

ハニエル「大丈夫だよ!私だって大きいんだから平気だよ!」

ゼル「ふむ、それにしては私やガヴリールの布団が湿っているのは何故だろうか?」

ハニエル「うぅっ」

このキリッとしたお姉ちゃんはゼルエルお姉ちゃん。厳しいんだけど本当は優しいの、神の右腕と呼ばれる程なの!




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ガヴ「うっーすただいまー」

ゼル「ガヴリール、貴様ハニエルの前位なぁ」

ガヴ「いいじゃん、もぅハニエルもこっちの私の方が慣れてるでしょ?」

このだらっとしてるのは、ガヴリールお姉ちゃん!前はとってもきらきらしていてお姉ちゃんに負けない位の優秀な天使だったんだけど、頑張りすぎてだらっとなっちゃったみたい。

最初は私の為に、前のお姉ちゃんになってくれていたけど段々とだらっとなりました。

ゼル「お前がもっと真面目になってくれれば、ハニエルに寂しい思いをさせる事も……」

ガヴ「いやいや、ハニエルはもう高学年何だからそろそろ妹離れしたら?」

ゼル「なっ何を言う、それでは私が妹離れ出来てないみたいに!!」

ガヴ「いやいや、成人しても尚側に居ようとする時点で出来てないでしょ」

時々、ガヴリールお姉ちゃんがゼルエルお姉ちゃんに強気です。地上でもこんな風なのかな、私も早く行ってみたいなぁ




「ただいまー…」

あっ、この声は!

ガヴ「毎度ながら大変だね、善行審査も」

ヴィーネ「本当そうよね、まぁ悪魔が天界に来れる為に作ってくれたシステムだし…文句は言えないんだけど…」

そして、私にはお姉ちゃんが1人増えたんです!
正式には義お姉ちゃん何だけど、ガヴリールお姉ちゃんのお嫁さんになったヴィーネお姉ちゃん!


ヴィーネ「あぁ、ハニちゃん大きくなったね」ナデナデ

ハニエル「えへへ、ヴィーネお姉ちゃん久しぶり」

ヴィーネ「うん、久しぶりに会えてお姉ちゃん嬉しいよぉ」ギュー

ハニエル「わっ、お姉ちゃん苦しいよぉ」








ガヴ「……」フクツカミ

ゼル「妹に嫉妬とは見苦しい…ぞ?」

ヴィーネ「あっ、ごめんごめんガヴ」ナデナデ

ガヴ「別に…拗ねてないし」プイ

ガヴリールお姉ちゃんは、たまに私より子供っぽい事もある…

ヴィーネ「普段からこれくらい素直ならね~」

ゼル「うむ、早く子供の顔が見たいぞ?」

ガヴ「なっ!?関係ないだろ今!」

ヴィーネ「そうね、早くガヴとの子供は欲しいかも…」

ガヴ「付き合いたて何だし、もう少し待って…」

ゼル「……可笑しいな、もう結婚式から2年位経ってるんだが?」

ヴィーネ「ガヴなりの言い訳なので、多目に見て下さい。」





ハニエル「…」ジー

ガヴリールお姉ちゃんとヴィーネお姉ちゃんが結婚したのは2年前…それまではかなり長い間同棲したりしていたみたい。今では普段の善行から悪魔であるけど特別に天界の入国が可能となっている。

……そう言えばヴィーネお姉ちゃんって悪魔なんだっけ…

ヴィーネ「そうだ、ハニちゃんお腹空いてない?」

ハニエル「あっ」グー

ヴィーネ「ふふっ、今作るから待ってて…あっガヴ今日は座っててね?」

ガヴ「」シュン

ゼル「お前は嫁に甘えすぎだ、少しは頼れる所とか……」クドクド


ハニエル「あはは……」

また、お姉ちゃん達の説教タイム…長いから好きじゃない




ハニエル「ねぇ、お姉ちゃん達…今度は何時まで居られるの…?」

恐る恐る聞いてみた、少しでも長く一緒に居たいけど…

ゼル「あぁ、残念ながら…今回は」

ハニエル「…えっ?」

ゼル「少し長めに居る事になる、折角慣れてきたのにすまないな」

ハニエル「ううん!!嬉しい!わーい」ギュー

ゼル「…全くしょうがないなぁハニエルは~」デレー

ガヴ「おい、姉さん…顔…顔」

ゼル「すまない」コホン




ヴィーネ「何々?何の話?」

ガヴ「んっ、今回は何時まで居れるかって話」

ヴィーネ「んー?ハニちゃん寂しいの?」

ハニエル「さっ寂しくなんか…ある」

ゼル「あぁ、すまないなぁハニエル」スリスリ


ガヴ「この姉もう駄目なのでは?」

ハニエル「わーい、ヴィーネお姉ちゃんの料理美味しそう!」

ゼル「うむ、絶品だぞ」ドヤ

ガヴ「何で、姉さんがドヤ顔なんだよ」




ハニガウゼル「「「ごちそうさまー」」」

ヴィーネ「お粗末様、少しお腹休めてからお風呂入ろっか」

ガヴ「おぉーさてと」

ハニエル「ガヴお姉ちゃん、新しいゲーム?」

ガヴ「んー、これは試験勉強…」

ハニエル「試験?」

ゼル「今回の滞在の目的は、天使試験を受けに来たんだ」

ハニエル「天使試験って人間とかが天使へ昇格したりする時の?」

ゼル「うむ、今回はガヴリールがどれだけ成長したか…それと」

ガヴ「ヴィーネにも受けて貰うんだよ、試験に合格すれば天使の資格が貰えるから便利になるし」

ハニエル「へぇー、大変そうだね」

ゼル「うむ、しかしあの子なら余裕でクリアするだろう。何せ、天使以上に天使だと上の方に認めさせた位だしな」

ハニエル「お陰で、天界に来れる様になったんだっけ」

ヴィーネ「さっきから除け者はズルいわよ!!」

ガヴ「ごめんごめん」ギュッ




ゼル「さてっ、そろそろお風呂に入るけどハニエル誰と入りたい?」

ハニエル「んー、ガヴリールお姉ちゃん!」

ゼル「」ガーン

ハニエル「っと!」

ゼル「!」

ハニエル「ヴィーネお姉ちゃん」

ゼル「」フシュー

ハニエル「あと」ギュッ

ハニエル「ゼルエルお姉ちゃん!皆で入ろ?」

ゼル「しょうがないなぁ」デヘー



ゼル「うむ、浴槽は少し広めでも四人だと流石にな……」

ガヴ「おい、ハニエルそっち行くと姉さんに襲われるぞ」

ハニエル「えっ!?」ニゲ

ゼル「あっあぁ」

ハニエル「んー」

ガヴ「どうしたんだ、ハニエル」

ハニエル「おっぱいってどうやっておっきくするんだろうと思って」

一同「さぁ」

ハニエル「そういえば、揉めば大きくなるって」

ガヴ「迷信だ」

ハニエル「牛乳を沢山飲むと」

ゼル「妄言だ」

ハニエル「………」

ヴィーネ「ガヴ、ほら洗ってあげるから」

ガヴ「ええっ、きょっ今日は良いよ…」

ヴィーネ「ダメよ、自分じゃちゃんとしないんだから…」

ガヴ「やるよ、今日はやる!」

ヴィーネ「だーめ…」ニコ




ヴィーネ「はい、じゃぁ洗うからね?」

ハニエル「あれなぁに?」

ゼル「シャンプーハットだ、シャンプーが目に入らない様にする物だ」

ハニエル「へぇー」

ヴィーネ「いつ触ってもガヴの髪の毛って気持ちいいわ」ゴシゴシ

ガヴ「…………~」

ヴィーネ「恥ずかしいのガヴ?」ボソボソ

ガヴ「」コクン

ヴィーネ「ふふふっ」

ハニエル「仲良しさんだねー」

ゼル「まったくだな」

ハニエル「お姉ちゃん…洗ってくれる?」

ゼル「勿論だ!!」

ガヴ「姉さん顔…」

ヴィーネ「もぅ、見ないでも分かるのね」





ガヴ「ふぅーあっちー」

ヴィーネ「お風呂に上がりのアイスよ」

ハニエル「わーい!!」

ゼル「わーい」

ガヴ「姉さん?」

ゼル「地上では、ヴィネットがあまり食べさせくれないから…」

ヴィーネ「だって、食べ過ぎるんですもの」

ハニエル「冷たくておいひー」


ハニエル「ガヴお姉ちゃん、今日一緒に寝よ?」

ガヴ「んっあぁ」

ゼル「ハニエル、ガヴリール達は仲良くしなくてはならないのだ、だから今日は私と寝ような?」

ハニエル「んー?今でも仲良しさんだよ?」

ゼル「今日はもっと仲良しにならんといけなおのだ」

ハニエル「ふーん」

ガヴィーネ「…………///」


ガヴ「……」

ヴィーネ「久しぶりよね、こんな早く寝るの…」

ガヴ「あぁ、最近はどっちも遅くまで仕事だったしな…」

ヴィーネ「……」ギュゥ

ガヴ「はぁ、本当はヴィーネちゃんの方が甘えん坊なんだよな」ナデナデ

ヴィーネ「ガヴ~意地悪言わないでよ~」

ガヴ「あのさ、ヴィーネ」ギュッ

ヴィーネ「んっ、なあに?」

ガヴ「昼間はあんな風に言ったけどさ、やっぱり私ヴィーネに私との子供産んで欲しいよ」

ヴィーネ「………そのために試験を受けるんだから…」

ガヴ「あぁ、だから合格しような?」

ヴィーネ「うんっ………あのねガヴ?」




ガヴ「何だよ、ヴィーネ」

ヴィーネ「…/」チュツ

ガヴ「~///」

ヴィーネ「たまに、格好良く見せるけどやっぱりウブなのよね~」

ガヴ「わっ、悪かったな…」

ヴィーネ「…ガヴ」

ガヴ「うぅ…」チュツ

ヴィーネ「……」ジッ

ガヴ「…………」コクン



こうして、お姉ちゃん達は試験に挑んで見事に合格したのであった。
そして、ずっと妹だった私はこれから少しお姉ちゃんになるらしい

ヴィーネ「これからは、ずっと一緒だからハニちゃんにも手伝って貰えるかな?」

私は、ヴィーネお姉ちゃんのお腹を見ながら私もお姉ちゃんになるその日を色んな事を考えながら待っています。

~fin


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