P「フリーゲームで遊ぼう」 (24)

注意
書き溜めあり。
アイマスキャラがフリゲで遊ぶだけの懐古系俺得SSです。
名作ゲームの人に影響されましたが、関係はありません。
二番煎じと思って気楽に読んで頂けると幸いです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371468587

P「……」カタカタ

亜美「……」ピコピコ

真美「……」ピコピコ

P「……」カタカタ

亜美「うー……」ピコピ

真美「むー……」ピコ

P「……」カタカタ

亜美「うあああ! 飽きたー!」

真美「もー限界だよー!」

P「うおっ!? 何だ、急に」

亜美「に→ちゃん助けてよー」

真美「真美たち暇すぎて死にそうだよー」

P「いや、ゲームしてたろ」

亜美「だから飽きたんだってば!」

P「じゃ、何で朝から事務所きたんだ。お前ら今日午後からだろ」

真美「別に今だけの話じゃないんだよー!」

亜美「最近みんな忙しくてさ」

真美「一緒にいる時間、前よりすっごく減ったじゃん」

亜美「だから早めに来たら誰かいるかなって思ったのにさ」

真美「誰もいないし、に→ちゃんはずっとパソコンとにらめっこだし」

P「む……そう言われると、な」

P「……分かった。ちょっと休憩にするか」

亜美「やたっ! さっすがにーちゃん、話が分かるね!」

P「で、何をするんだ?」

真美「うーん……そーいえばさ、にーちゃんってゲームとかするの?」

P「ゲームに飽きたってのに、ゲームの話か。……やるよ。たまにお前らに付き合うだろ」

亜美「それは亜美たちが誘うからでしょ。そーじゃなくてさ」

真美「普段はどんなゲームしてんのかって話」

P「あー、そういう。だとしたら、今はしてないな。昔は結構色々やってたが」

P「…………」

亜美「ん? にーちゃん?」

P「ちょっと待ってろ」タタタッ

真美「外に出てっちゃった」



五分後

P「お待たせ」

亜美「遅いよにーちゃん……何持ってんの?」

真美「それってノートパソコンだよね」

P「あぁ。いざって時のためにマイパソ用意してたんだ」

亜美「えーと」

真美「それで?」

P「ん?」

亜美「いや、さっきの話とどう繋がるのかなーと」

P「ああ、せっかくだから俺の青春のゲームを二人に体験してもらおうかと思ってな」

真美「パソコンで?」

P「俺が小学生の頃はな、家に家庭用ゲーム機がなかったんだ。だけど、家族共有のパソコンはあった」

P「そして、インターネットとベクターという夢のようなサイトがあった」

P「そこには個人が作った数多のゲームが山ほど存在したんだ。しかも無料で」

P「俗に言うフリーゲームってやつだな」

亜美「ふーん? でもさ、個人ってつまり、シロートって事でしょ。面白いの?」

P「」カチン

亜美「うぇ?」

真美「うあうあ〜! なんかヤバい事言っちゃったぽいよー!?」

P「……確かに、メーカー製のゲームに比べたら完成度が低いと言われるのは仕方ないだろう」

P「だが、メーカー製だろうとクソゲーは存在するように、フリーゲームにだって名作は存在する!」

P「それに、フリーだからこそ出来るゲームってのもあるんだ。やってもみないで批判する事は俺が許さん!」

真美「にーちゃんが燃えている……」

亜美「本質的にゲーマーなんだね……」

響「はいさーい! ……って、三人固まって何してるんだ?」

P「おう、響。おはよう」

亜美「ひびきん、おっはー」

真美「にーちゃんとゲームするところだよー。ひびきんもやる?」

響「え、ゲーム? パ、パソコンの?」

P「四人プレイできるのもあるし、響も時間あるだろ。参加しないか?」

響「う、うん。けど、い、いいのか? パソコンでゲームって……」

P「響? 何緊張しているんだ?」

亜美「ひびきん、顔まっかだよー」

響「だ、だって……自分まだ高校生……亜美たちだって中がk……」モゴモゴ

亜美真美「??」

P「……」ピコーン

P「あー……響、お前が考えてるのとは多分違うから。普通のゲームだから。安心しろ」

響「うぇっ!? な、ななな何の事!?」

P「スマホのゲームアプリみたいなもんだ。やってみりゃわかるさ。だから落ち着け」

響「う、うん」

亜美「??? よくわかんないけど、早くやろーよ→」

P「よし、やるか。まずは何と言ってもこれだ。『BalloonDeFight'2000』!!」

P「その前に四人だとゲームパッドが要るな。……セットしてっと」

真美「どんなゲームなの?」

P「昔ファミコンでバルーンファイトってのがあってな……っとあまり長い話は良くないな」

P「操作方法教えるから、やってみた方が早い」

亜美「ふーん。あ、使用キャラ選ぶんだ。格ゲーっぽいの?」

P「どっちかといえばスマブラに近いな」

真美「ムキムキな人だけ色違いあるんだね」

P「大森喜一か。普通肌の方は使いやすいぞ。青肌の殺意の波動バージョンは攻撃特化で癖があるな」

亜美「誰にしようかなっと」

真美「に→ちゃんのオススメはー?」

P「取り敢えず使ってみればいいさ。俺はこのリオーズを使う」

亜美「このオタクっぽ……に→ちゃんっぽいヤツ?」

P「お前らが普段俺をどう思ってるのか気になるな」

真美「んー、真美はこのムキムキにするー」

亜美「それじゃ亜美は星型のコイツにするー」

P「大森喜一とツッコミか……真美のは正統派だが、亜美のは癖が強いから気をつけろよ」

響「えっと自分は」

P「響は文(アヤ)以外認めん」

響「!? なんで自分だけ決まってるんだ!?」

P「使えば分かる。別にイロモノキャラじゃないから大丈夫だ」

響「う、うぅ……まぁいいけど」

P「んじゃやるぞー」レディ…ゴー!

…………

亜美「なるほど」

真美「浮いて」

亜美「踏んづけて」

真美「風船割って」

亜美「全部なくなったら残機が減るんだ」

真美「残機が0になったらゲームオーバーだよね」

P「その通り。風船が減ったら地上に降りて風船の補充もできる」

響「……でもさプロデューサー、これって言うほど面白いか?」

響「ただ相手を踏みつけるだけって、幾らなんでも地味すぎるぞ!」

亜美「っていうか亜美的にはスマブラに近いって言ってた事が気になるんだけど」

真美「真美的には上のゲージが気になるんだけど」

P「ははは、悪い。基本中の基本だけ教えてた」

亜美「やっぱり!」

真美「何でそー言うことするのさー!」

P「雰囲気だけでもBDF2000の元ネタを知ってもらいたかったんだが、失敗だったかな」

P「すまん。というわけで、悶絶コンボ(必殺技)の出し方を教える」

P「別に格ゲーのコマンド見たいのはないから安心してくれ。必要なのはゲージだけだ。やり方は——」

亜美「じゃ、さっそく使ってみるYO!」ベトナムセンソウウウウ!

真美「亜美のは突撃技かな? 真美のは……あれ、何も出ないよ!?」

P「亜美のはツッコミの技A『ツッコミナパーム弾』だな。左右キーで進行方向を変えられる体当たり技だ」

P「真美の使ってる大森喜一は、技Bの『大森業火烈風閃光脚』以外は地上専用だから使えないんだ」

真美「そーなんだ。えっと、これなら出せるのかな」オオモリゴウカレップウセンコウキャク!

響「それじゃ自分も使ってみるぞ!」ホウセイクン!コークスクリューブロー!

響「……ってあれれ? 声がしたのに何も起きないぞ!? な、なんで!?」

P「落ち着け響。さっきから画面に漂ってるのがいるだろう」

見てくれる人いた!
2000ゲーは一応一つやる予定だよ。まだ書き溜めてないけど。

響「う? それって海から出てくるでっかい星のお邪魔キャラの事か?」

響「それとも不規則に画面を転がってる白いちっちゃなお邪魔キャラの事?」

P「あー海のはツッコミ大先生っていう純然たるお邪魔キャラだがな、白いのは敵じゃない」

響「え。で、でもさっきからうろちょろしてるし、急にパンチやキックしてきたりしてるじゃないか!」

亜美「そのパンチでさっき亜美の風船二つも持ってかれたよ→」

P「そいつは邦生君といって、文のサポートキャラだ。文は本人が戦えない分、邦生君が攻撃するんだよ」

真美「でもさ、さっきまでひびきん必殺技の出し方知らなかったよ?」

P「邦生君はオートで動くからな。たまにゲージ消費なしで勝手に必殺技使ってくれるんだよ」

響「あれ? という事は、文って凄く強いキャラクターなのか?」

P「使いこなせればな。というわけで俺も技を使ってくぞー」ムセンノセンガミツカンネェェ!

五分後

響「ううぅ……結局自分ボロ負けだったぞ」

P「ハッハッハ」

亜美「にーちゃん大人げないよー」

真美「亜美もね。酷すぎだよー」

P「まぁ、仕方ないさ。響の使った文は、邦生君頼みのキャラだからな。本体の防御力がない」

P「その上、邦生君が勝手に動き回るから必殺技が当てにくい。慣れてないと難しいからな」

P「それに亜美の使ったツッコミはハメ殺しが出来るからなぁ」

亜美「そだよね。『ツッコミナパーム弾』強すぎだよー」

真美「にーちゃんが使ってたキャラは面白かったね。色んな声が飛び道具になるやつ」

響「ドラ○もんで似たようなのがあった気がするぞ」

P「コエカ○マリンだろ。ちなみに、台詞は全く違うマンガからの引用だ」

P「……緑のイケメンはいいとして、もう一戦やるか? 今度はチーム戦で」

響「チーム戦もあるのか。そっちの方が良かったぞ」

P「こーいうのは段階踏んで教えたいんだよ。で、やるだろ?」

亜美「もち。あ、それならキャラも違うのにしよーよ」

真美「それじゃ真美はこの熱血っぽいのにする」

亜美「亜美はファミコンっぽいのにしよーっと」

真美「チームはと→ぜん亜美と真美だよね」

P「いいだろう。俺はデックンにしよう」

響「どれにしようかな……うん、この可愛いのにするぞ!」

P「ふむ……亜美はBDF少年、真美はリエスか。それで響はミッシェルと」

P「さて。始める前に一つ今まで言わなかった事がある」

亜美「ん? なになに?」

P「第四の必殺技。友情技の出し方だ」

真美「友情技? ……あ〜、チーム戦だから?」

P「ああ。ぶっちゃけ、一人でも使えるんだけどな。せっかくだから隠してたんだ」

響「一人友情……なんだか寂しいな」

P「というわけで二戦目行くぞー。次も手加減しないからなー」





亜美「ほほう、真美のは地上と空中で発動する技が違うんですなー」

真美「亜美のは遠近防揃って超強力ですなー」

響「うぅ……二人とも強すぎだぞ。体当たりしてもこっちが逆にやられちゃうし」

P「BDF少年は無敵状態、リエスにはカウンター技があるからな」

亜美「まだまだいくYO!」

真美「友情技だ〜!」アオジルッチャーンス!

亜美「いっくぜー」ユウジョウダ!

響「うぎゃ〜!? ま、またやられ……もう残機がないぞ!」

亜美「んっふっふ〜。これはもう勝敗決定ですかな?」

真美「所詮に→ちゃんなど真美たちの敵ではないという事ですな」

P「しょうがない、こっちもそろそろ友情技使うか。響!」ニンポウセップク!

響「わ、分かったぞ!」ワカリマシタァ!

亜美「ん? な、なにこれー!?」

真美「うあうあ〜!? ミサイルが大量に降ってきたYO〜!?」

P「響はそのまま技Cで泣いてコイン降らせまくれ」

響「う、うん。分かったぞ」ウワァァァァン!

亜美「ぎゃー! ミサイルが、ミサイルがぁぁ! 真美隊員助けてぇぇぇ」

真美「コインに当たって真っ逆さま中だよー! 亜美隊員助けてぇぇぇ」

亜美「ミサイル収まったと思ったらコインだらけだぁぁぁ!?」

真美「復活地点に地雷埋められてるぅぅぅ!?」

亜美「やめてぇぇぇ!!」

真美「酷いやぁぁぁ!!」

…………

P「……そろそろ響は時間じゃないか?」

響「あ、ホントだ。つい熱中してたぞ」

亜美「え〜ひびきん行っちゃうの?」

真美「真美たちを置いて……行っちゃうの?」

響「な、何でそう後ろ髪引かれる言い方するんだ!?」

P「ちょうどいい。一区切りにしよう。せっかくだから感想聞かせてくれないか」

亜美「結構面白かったよー。動きもコミカルだし、技もチョー個性的だったし!」

真美「真美的にはデックンの技はずるいと思うなー。バランスブレイカー過ぎない?」

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