【ミリマス】P「恵美に壁ドンしたら固まった」 (25)

あるドラマの撮影に、俺は立ち会っていた

休憩入りまーす!

恵美「ふう…」

P「恵美、お疲れさま」

恵美「あ、プロデューサー、ありがと」

撮影が休憩に入ったタイミングで俺は恵美に水を持って行った

P「なんだかやりにくそうだったな?」

恵美の演技を見ていて感じたことを聞いてみる

恵美「んー…アタシ壁ドンって経験無いからさ…いや、ある方が少ないかもだけど」

恵美「しかも顎をクイってするやつもあるじゃん?なーんか現実味が無くて上手く役に入り込めないんだよねー」

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P「ふむ…まあ言ってることは分かるな」

恵美「でしょ?だからもうちょっとこう…なんか参考になるものが欲しいかなー」

P「参考になるものか…」

壁ドンの参考になりそうなもの…参考になりそうなもの…

P「あっ」

恵美「ん?もしかしてなんかある?」

P「実際に壁ドンを体験してみれば良いんじゃないか?」

恵美「え?」

P「恵美が実際に壁ドンされるのを体験してみれば良い」

恵美「壁ドンされる練習ってこと?」

P「まあそんな感じだな」

恵美「まあ別に良いけど…演技でもやってるし参考になるかなー?」

P「ジュリアとか瑞希と一緒に壁ドンの練習してたし案外行けるかも知れないぞ?」

恵美「ジュリア何やってんの…」

P「まあ俺も百合子にせがまれて壁ドンしてやったこともあるし」

恵美「…へえ…で、百合子の反応は?」

P「ひゃあああって情けない声を上げながら気絶した」

あの後しばらくはちらちら見てきたし話し掛けても隠れてたっけ

恵美「うわめっちゃ想像できる」

恵美「まあ練習出来るならいっかなー?プロデューサーが相手役?」

P「恵美が良いなら」

恵美「他に誰がいんのさ…まあいいや、それじゃ、よろしく」

P「おう任せとけ」

恵美と壁際に行く

壁を背にして恵美が立ち、俺は恵美の正面に立った

恵美「準備OK」

P「よし、それじゃあやるぞ」

俺は恵美を押し付けるように、百合子に対してやったのと同じ壁ドンをした

P「…恵美」

囁くように恵美に声をかける

そして千鶴さんがやっていたように恵美の顎に手を伸ばそうとして気付いた

恵美「あ、あわわ、あうあう」

恵美が真っ赤になって呂律が回っていないことに

P「め、恵美!?ど、どうしたんだ!?」

予想外の恵美の反応に思わず動揺する

恵美「ここここっち見ないでお願い!?」

真っ赤な顔のまま恵美が顔を伏せる

一体どうしたんだ

朋花「ふふ…プロデューサーさん?何をしてるんですか~?」

P「と、朋花…?」

突然ドスの効いた声で話し掛けられ、ビクッとする

振り向くと俺の後ろに満面の笑みを浮かべた朋花が立っていた

朋花「こんなところで恵美さんを襲うなんて…どうやらお仕置きが必要なようですね~♪」

朋花の全身から黒いオーラが滲み出し、俺は冷や汗が滲み出した

P「ち、違うんだ!これは演技の練習を」

朋花「言い訳なら後でじっくりと聞いてあげますからね~、まずはお仕置きしてからにしましょうか~」

P「待って!朋花!朋花ぁぁ!!」

朋花の放ったプレッシャーにより動けなくなった俺は、抵抗できないまま朋花に引き摺られて行く

漆黒のマリアに引き摺られながら見えたのは

真っ赤な顔でしゃがみ込んで混乱している恵美の姿だった

恵美「あうあ…~~!!!?」

な、何これ!?顔熱い!めっちゃ熱い!

しかも心臓滅茶苦茶うるさい!

壁に押し付けられて、プロデューサーが滅茶苦茶近くて

その距離を意識した途端に頭が沸騰した

今までこんなこと無かったのに何で急に…

プロデューサーから貰った水を頬に当てて熱を冷ます

…プロデューサーに貰った水

な、何かプロデューサーの事考えると更に熱くなってきた

どうしたアタシ

昴「恵美ー、大丈夫かー?」

恵美「ひゃあああ!?」

昴「うわぁ!?」

突然声をかけられて変な声を上げてしまう

恵美「す、昴!?」

昴「うわー、なんか恵美顔真っ赤じゃん」

恵美「な、なんか熱くてさ」

昴「熱でもあるんじゃねーの?ほら、雪歩からお茶」

恵美「ゆ、雪歩から?」

昴「リラックス茶だってさ、何か良くわかんないけどとにかくすっげー!って」

昴から手渡されたお茶を飲むと、本当にすーっと熱が引いていく気がした

恵美「はあ…」

昴「うおー!ほんとに落ち着いた!すっげー!」

恵美「いやこれ何で出来てんのほんと」

飲んだ瞬間に熱が引くとか

鎮静剤でも入ってるんじゃ?と思わずにはいられない

昴「で、どうしたんだよ?」

恵美「んー、何かさ、演技指導でプロデューサーに壁ドンされたら滅茶苦茶ドキドキしてさ…」

昴「壁ドンかー、あれ、手痛くないのかな」

恵美「勢いつきすぎたら痛そうだけどね」

昴「まあ良くわかんないけど落ち着いたならいっかなー、雪歩も心配してたし」

恵美「雪歩にもお茶、お礼言っといてよ」

昴「あいよー…あ、そうだ」

恵美「?」

昴「壁ドンのやつだけどさ、プロデューサーにやってみたら?」

恵美「アタシが?」

昴「うん、それでプロデューサーが恵美と同じ反応したらそれが壁ドンされた時の一般的な反応ってことだろ?」

恵美「あー、なるほどね~昴もたまには賢いこと言うじゃん!」

昴「へへ、まあな!…ん?あれ、今たまにはって言わなかったか?」

恵美「さーて、準備しよ」

昴「なあ恵美、今たまにはって言わなかった?おーい」

休憩終了の声が聞こえ、アタシは演技を再開した

…不思議と、体が軽くて上手くいった

収録が終わり、劇場に帰った俺達は今日の反省会をした後解散した

朋花達は帰ったのだが、恵美は何故か居残っている

P「あ、そうだ、壁ドンの演技、良かったぞ恵美」

恵美「へへ~、当然!」

朋花の折檻から解放された俺は、途中からだが恵美の演技を見ることが出来た

恵美の演技は何かを掴めたのか、明らかに良くなっており監督も褒めていたくらいだ

P「何かコツを掴んだか?」

恵美「んー、なんだろ、わかんないけどなんか上手くいった」

P「そ、そうか…」

恵美「でさ、お願いがあるんだけど」

P「なんだ?」

恵美「ちょっとそこのソファに座ってよ」

P「?まあ良いけど」

恵美に言われたとおりソファに座ると

恵美「隙有り!」

P「うお!?」

恵美に押し倒された

P「め、恵美!?」

恵美「や、壁ドンをする側の気持ちが知りたくてさ」

恵美「立ったままやったら身長的に出来ないし、まあこれが最善だよね~」

P「恵美!この体勢はまずいって!誰かに見られたら」

恵美「大丈夫だって、すぐに終わ…る…」

恵美「プロデューサーが…こんなに近くに…」

俺を押し倒している恵美の顔が見る見る赤くなり

恵美「あ、あう…」

顔を伏せてしまった

P「め、恵美-?」

固まった恵美に声をかけるが反応はない

どうしたものかと考えていると

ガチャリ

部屋の扉が開いた

P「えっ」

美咲「あ、プロデューサーさん、ここに居たんですね!新しいお仕事のお話…が…」

劇場の新人事務員さんの青羽美咲さんが恵美に押し倒されている俺と恵美を交互に見る

そして

美咲「お、お邪魔しましたー!」

そういって走り去ってしまった

P「あ!美咲さん!待って!逃げないで助けて!」

紬「プロデューサー、美咲さんが顔を赤くして走って行きましたが、何か…」

入れ替わるように紬が部屋に入ってきた

そして俺と恵美を見た後

紬「…もしかしてあなたは…バカなのでしょうか」

そう言った

それからしばらくして

P「今日の撮影は大丈夫か?」

恵美「うん、ちゃんと頭に入ってる」

P「よし、なら心配ないな」

恵美「…でもさ、このままじゃ失敗するかも」

P「…また、か?」

恵美「…うん、お願い」

P「仕方ないな…」

恵美を人気の無いところに連れて行く

そして俺は恵美を壁に押し付けた後、顎を持ち上げた

P「…恵美、期待してるぞ」

恵美「…あはっ♪」ゾクゾク

顔を赤くした恵美から体を離す

恵美「あんがと、これで頑張れそう」

P「ああ、期待してる」

恵美「んじゃ、行ってくるね」

俺に壁ドンをされると調子が良くなるらしい恵美は、あれから頻繁に壁ドンをねだるようになっていた

最近では一日一回は壁ドンをしないと機嫌が悪くなる

…まあ、壁ドンくらいで気持ち良く仕事をしてくれるなら、別に良いか

素晴らしい演技を見せる恵美を見ながら、そう思った

恵美がだんだんと壁ドンじゃ満足しなくなり、もっと触れ合いを求めてくるようになるのはそう遠くないお話し

http://i.imgur.com/kH2hLRA.jpg
今回のやつ素晴らしいよね、乙です

>>1
所恵美(16) Vi/Fa
http://i.imgur.com/S5dfZO9.jpg
http://i.imgur.com/IxuG9Xl.jpg

>>6
天空橋朋花(15) Vo/Fa
http://i.imgur.com/MKZ8m6k.jpg
http://i.imgur.com/fEwvc0t.jpg

永吉昴(15) Da/Fa
http://i.imgur.com/wACP8Be.jpg
http://i.imgur.com/8g4wImp.jpg

>>14
青羽美咲(20)
http://i.imgur.com/DIFiKFx.jpg

>>15
白石紬(17) Fa
http://i.imgur.com/OWjDevj.jpg

尾張名古屋

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