男「彼女は宇宙人」 (33)

男(そりゃ昔は俺にもそういう時期があった)

男(黒魔術で降臨する悪魔、俺に秘められた謎の力、巨大な組織に追われる異世界の美少女)

男(こんなんでもいい、テロリストから学校を守る俺、極秘任務に当たっているスパイの俺、家に美少女が転がり込んでくる俺)

男(…まぁでも、年を重ねて、黒歴史が単なる歴史に変わったあたりから皆気がつく)

男(そんな非日常は有り得ねえ、どこまでいっても日常に刺激的なことは起こらない)

男(つまるところは自分が特別だと思いたかっただけだ、得意な環境に身を置く自分がカッコイイと思っていただけだ)

男(今でこそ、分相応に日常を生きてる、刺激も非日常も要らねえ、安定した普通の毎日が送れりゃそれで良い)

男(それでもやっぱり頭の片隅には残ってんだ、幼い頃の、非日常を信じていた時の興奮と、存在しているかもしれないという希望的観測から来る熱ってのが)

女「…」ピョコン

男「…」

男「…だから、俺は今半々だ、嬉しい反面、お前がこええ」

女「何でっ!?」

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男「頭から控えめに主張するそれが怖くねぇやつなんていねぇよ」

女「ひどいっ!どこ見てるのよ!」

男「触手だよ!」

女「えっち!」

男「何でだ!」

男(…)

男(俺の通ってる大学の、俺の学科は割と女子のレベルが高い、と思う)

男(だがそんな中でも一番を決めろ、と言われたら)

女「…ほんともう嫌…隠そ…」

男(…こいつだ)

女「また見てるの?えっち!」

男「…」

男(運動神経抜群、勉強させりゃ当たり前のトップ、性格も良く皆から好かれるどっかの漫画のテンプレート)

女「…うー…」

男「…が、まさかなぁ…」

男「そもそもお前は何なんだよ?」

女「…」

男「…?」

女「…言っても、馬鹿にしない?」

男「…」

男(…信じられないことではあるが、どんな事だろうが信じる他ない)

男(現に、こいつの「これ」は間違いなく本物だ)

男「しねぇよ」

女「宇宙人」

男「馬鹿じゃねーの?」

女「最低!」

男「あぁ、いやすまん、今のは違う」

女「ほら!絶対名乗るとこういう展開になるの!だって宇宙人だよ!?どこの痛い大学生ですかーっ!?」

男「いや知らねえよ、お前だろ」

女「私は本物!本物の宇宙人なの!」

男「…」

女「信じられないなら波動砲でも使って見せようか!?」

男「おう、やれやれ」

女「…ぐぬぬ…」

女「…やっぱ止めとく…街壊したら私も困るし…」

男「ははは…」

男(いや、笑えねえよ、何でこうなったんだっけ?)

男(…確か…)






男「…」

男「…買い物はこんなもんか」

男「妹のやつうるせえからな…最近飯も作ってやってなかったし…」

男「ま、今日は少しばかり豪華な…」

男「…んん?」

「…っと……めて…さい!」

「やめて下さい!」

男「…」

男「…ありゃ…女か?」

女「止めて!離してったら!」

女「け、ケーサツ呼びますよ…!」

「おう呼んでみろや、そもそもお前が悪いんやろ、人のおろしたてこんなふうにしやがって」

「せや、弁償できんならほかのことで償わんかい!」

女「だ、だから…お金はまたいつか…」

「信じられるか!今どきの若いもんは筋を通すってことが出来んからなぁ」

女「…この…」

男「…お、おい…」

「あぁ!?」

男(ひょっ…)

「何じゃお前!こいつのダチか!」

「おうおう、兄貴の一張羅どうしてくれんねん!」

女「…あ、あの…貴方は…」

男「…」

男「は、離してやってくれないか…そいつ、俺の知り合いなんだ」

「…はぁ?」

「まるで俺らが悪モンみたいやな、おい、ガキ」

男「…そ、それはその…」

「あのなぁ、俺達はなんも悪いことしとらんで、ただ金払えって行っとるんや!」

男「…」

男(…すまん、妹)

男(…もやし、好きだったよな?)

男「…か、金なら俺が払います…だから…」

「…ほお?ほんなら勘弁してやってもええで」

「何や、話のわかるガキやんけ」

「オラ行け、お前もちっとは見習えよ」

女「…っ」

「アニキ、どうします?」

「そうやなぁ、取り敢えずクリーニング屋やな」

男「…」

女「…ありがとう…ございます…」

男「…あ、あぁ…」

女「…そ、そのお金は…」

男「…あぁ、もういいよ…そんなに取られなかったし…」

女「…い、いえ…絶対に払いますから!」

女「…?」

女「…あっ…あなたって…同じ学科の…」

男「…気が付いてなかったのかよ…知り合いって俺言ったじゃん…」

女「…」

女「…よ、良かったぁ…怖かった…」ピョコン

男「…まぁ、怪我なくて何よりだよ」

男「…」

男「…」

男「は?」

女「え?」






男「で、今に至るわけだな」

女「…?」

男「いやぁ…あんな怖いヤツらに話しかけたり、知り合いが宇宙人だったり」

男「今日は厄日だな、ほんと」

女「…うぅ…それについては…ごめん」

男「…まぁ、怪我もなかったようだし、別にいいや」

女「…」

男「んじゃ、俺帰るわ、妹も待ってっしな」

女「…あ、あの…」

男「ん?」

女「…お礼に今日は…私がご飯作ります…だから…お金は待ってもらっても…」

男「…んなの別にいいんだけど…」

男(あー…ま、妹も男の料理以外のモン食いたいわな…)

男「…じゃ、お願いしていいか?」

女「うんっ!」

女「みじん切りー、みじん切りー、みじん切りー」

女「そして食材を適当にー」

女「ぐつぐつぐつぐつ煮込んだらー…」

男「…」

妹「…」

男「…」

妹「やったじゃん!兄ちゃん!」

男「なにがだ!」

妹「華の大学生にもなって何彼女の一人も作らずにブラブラしてんのよダッサっ!って思ってたけど兄ちゃんにもついに春が来たんだね!」

男「うるせーよ!そんなんじゃねえよ!」

妹「またまた、照れなくてもいいってー、んふふ」

男「…このマセガキ…中学生だろお前…」

妹「女の子は進んでるんだよ、世間知らずの兄ちゃん」

男「…」

男「…はぁ…」

妹「んで、どーなの?」

男「…何がだ」

妹「やったの?」

男「おまっ…なんつう事聞いてんだ!誰に教わった!?誰が教えた!?」

妹「さぁねー」

男「俺とあいつはそんなんじゃねえんだよ…そもそもあいつは俺のこと覚えてなかったくらいだ…」

妹「…あー、まあね…超美人だし超スタイルだし超可愛いし超エロいし兄ちゃんとは釣り合わないかー」

男「超超うっせーよ」

妹「…狙っちゃえばいいのにー」

男「…うるせー」

男(宇宙人だっつーの…)

女「出来たよー!」

男「…」

妹「わぁ!カレーだ!」

男「普通にまともだな」

女「なんでそんな事言うの!?」

男「テンプレ女にはテンプレ展開があると思ってな」

妹「よく言うよ、いつも煮物か鍋じゃん」

男「安心しろよ、明日からはもやしだ」

妹「嫌だあああああああ!成長期なのにいいいいいいい!」

女「ひどいお兄さんだねー、妹ちゃん」

妹「おねえさああああああん!!」

男「うるせー!とっとと食えよ!」

女「いただきまーす」

妹「いただきまーす!」

男「いただきます…」

妹「…!」

男「…!?」

男「…うっっっっま!!?何だこれ!?」

女「そ、そう?えへへ…」

妹「美味しい!本当に美味しいよ!何これ!?」

女「普通に作ったカレーだけど…」

妹「兄ちゃん!お姉さんに料理習いなよ!成長期の私にこういうのもっと食べさせて!」

女「そ、そこまで褒められると照れるなぁ…」

男「…いや…つーかマジで美味いぞ…何が入ってんだこれ…?」

男(宇宙人特有のスパイスか…?有り得る…俺の知らない未知の宇宙食材…)

女「も、もー!本当に普通に作っただけなんだってば!」

男「んでお前、学校はどうなんだよ」

妹「んー、まぁぼちぼち、悪くは無いんじゃない?」

女「妹ちゃん、頭良さそうだもんね」

男「実際こいつ悪くねえんだよ、ソースとって」

妹「カレーにソースとかドン引きだよ、んー、まぁ兄ちゃんの才能すべて奪ったかんね」

男「ほざけ、サンキュ」

女「…」

妹「だいたいお兄ちゃんは頑張らないからなー」

男「お前に言われちゃ世話ねーよ」

女「…」

男「…???どした?」

女「…ふふ、良いなぁ」

妹「…?」

女「私さ、こっちに家族いないから…」

男「…その、家族はこっちに来てないのか?」

女「…うん、まぁね」

男(…一人外国…ってレベルじゃねーよな)

女「…兄弟のこと思い出したらちょっと懐かしくなっちゃって」

男「…」

女「あ、ご、ごめんね…!せっかくのご飯の時間なのに…!」

妹「兄ちゃんデリカシー無さすぎー、そんなんだから彼女出来ないんだよ」

男「うっせ…」

女「また、作りに来てもいいかな?お礼の範疇、超えちゃうけれど」

妹「も、もちろん!ね!兄ちゃん!」

男「…まぁ…そうだな…」

女「…ほんと…?」

妹「ほんとほんと!やったー!これで鍋地獄から解放されるよ!」

男(もう二度と作ってやんね)

女「…ありがとう」ニコッ

男(…うっ…)

男(…ずるいだろ、それは)





女「へー、皿洗いは妹ちゃんがするんだ?」

妹「そうなんだー、兄ちゃんに任せてたら食器代だけで食費使っちゃうよ」

男「何でだよ、言い過ぎだろ」

女「偉いねー、妹ちゃんは」

妹「でっしょー!?だからここは私に任せて!腕まくりしない!」

妹「ほらほら、あっちのリビングで寛いできてよー!」

女「…??う、うん…」

妹「…」

男「…?」

妹「…」ウィンク

男(殺すぞ)

女「…」

男「…」

男「…まぁ、その、なんだ…」

男「また遊びに来いよ、妹もお前が気に入ったみたいだし」

女「…うん」

男「…家族にゃなれねーけど、友達くらいならなってやれるからさ」

女「…うん」

男「…」

女「…」

男「…なんだよ」

女「…ううん…とってもいい人達だなって」

男「…おま…みなまで言うのやめろよ…恥ずいわ」

女「…ううん、本当にいい人たち…」

女「…思いは伝えないと、いつ伝えられなくなるか分かんないから」

男「…」

女「…寂しいなー、どうしてるかな、お父さん、お母さん、弟、妹…」

女「…元気にしてるかなー…」ギュッ

男「…」

男「…なぁ、お前なんでここに来たんだ?」

女「…?お礼」

男「…ちげーよ、そういう意味じゃねえ」

女「…あぁ」

女「…私、地球を偵察しに来たの」

男「…偵察?」

女「…ん」

男「…」

女「…地球が近い未来、宇宙に悪影響を及ぼさないか、調べるの」

男「…」

女「…でも、いくら私たちが擬態能力を持ってるとはいえ、星が違う、どんなに取り繕っても綻びが出てしまう」

女「実際、あなたにバレたしね」

女「…そんな時のために、バレてしまった時のために、私は単独送り込まれたの」

女「地球という星を敵に回すくらいなら」

男「…頭のおかしい奴が死んだ方がマシ…ってことか」

女「…ん」

男「…」

男「…」

女「…助けてもらって、烏滸がましいとは思うけど…」

女「…私のことは、黙っていてもらえないかな…」

女「…バレちゃうと私、どっちにせよここには居られないから」

男「…」

男「…お前はそれを、望んでやってるのか?」

女「…望んでなんかないよ」

女「…でも、誰かがやらなくちゃ行けなくて…それをやったら家族が裕福に暮らせて…」

女「…そうなったら、やるしかないじゃない?」

女「…あなただって、妹ちゃんのために、そういう気持ちがあるでしょ?」

男「…」

妹「…~♪」

男「…かもな」

男「ま…誰にも言わねーよ…言ったところで頭のおかしい奴が一人増えるだけだ」

女「…」

男「だから、お前も…」

女「…?」

男「…地球人として、振舞えよ」

女「…」

男「地球にいる間は、お前は地球人だ、誰がなんと言おうとも」

男「宇宙人だなんてしょうもない卑下すんな」

男「家族が恋しくて、飯がうまくて、チンピラがこえぇなら、もうお前は俺らと何一つ変わんねえんだから」

女「…」

女「…ぅ…」

女「…ぅえええええぇぇ…!」

男「!?」

女「…ぅええええぇ…ええぇええええええ…!!!」

男「…ちょ、お前…!」

女「…嬉じくで…ごめん…ごめん…!」

男「わ、分かったから泣きやめ!なぁ!おい!」

妹「…」

妹「…嘘でしょ?」

男「何勘違いしてんだ!何考えてんだ!」

妹「…ちょっと…女の人をここまで泣かす人とは…血縁やめます」

男「血縁やめるってなんだよ!おい待てコラ!こっち向け!」






妹「すっごくいい人だったね」

男「…かもな」

妹「泣かしたけど」

男「泣かしてねーけど」

妹「…また、来てくれるかな?」

男「…さぁ、あいつは来るって言ってたぞ」

妹「兄ちゃんに会いに?」

男「お前に会いに」

妹「…なんだか、お姉ちゃんが出来たみたいで嬉しいな」

男「…」

妹「確かに兄ちゃんも私の家族だけど…二人っきりっていうのは辛いもん、寂しいもん…」

男「…そうか」

妹「…ね、兄ちゃん」

男「あんだよ」

妹「お姉さんが困ってたら、助けてあげてね」

男「…」

男「ま、多分な」






男(一つ気になったことがある)

男(偵察の結果、俺たち地球人が、悪だと判断されたとしたら、どうなる?)

男(流石に宇宙対戦なんてぶっ飛んだことにはなんねーだろうが…それでも何かしらの対策は打ってくる…よな…?)

男(…他の星から、ここまで来られるような科学技術だ、他の郷とは言え明らかに部はあっち)

男(…どうなる?)

男(…女は、どうする?)

男「…」

男「…考えても、仕方ねーかそんなこと」

男「いつも通り、接してやりゃいいだけだ」

男「…いつも通り…いつも…」

ふふ、良いなぁ

男「…いや、らしくねえな」

男「…本当にらしくねえよ、一目惚れとか」






男「…」

友「なあ」

男「…」

友「なあ!」

男「…んだよ、うるせーな…」

友「…お前最近ずっとぼーっとしてんな…どこ見てんだ?」

友「…高嶺の花の女さんでも見てるとか?」

男「んなっ!ちげぇよ!」

友「…嘘だろ…お前マジかよ…辞めとけ…才色兼備眉目秀麗八方美人の彼女のどこにお前なんかが付け入る好きがあんだよ…?」

男「なんにも言ってねぇだろ!?」

友「いや、目がそう語ってんだよ」

男「…くっ…」

友「何年の付き合いだと思ってんだよ、くくく…」

男「半年」

友「16年だよ!酷くね!?」

友「…んまぁ…お前が行くなら、止めはしねぇよ、骨は拾っといてやるから」

男「…うるせーな」

友「にしてもお前がまさかあんな子に惚れるとはね」

男「…変か…?」

友「変じゃねーけど、お前は無難なタイプじゃん、間違っても死地に赴くんじゃなくて安全圏から超火力で敵兵を薙ぎ払うタイプじゃん」

男「…あいつは敵兵かよ」

友「俺にとっては伏兵だったな」

男「上手くねえよ、つーかそれだとお前ホモになるじゃねーか」

友「…」

男「…」

友「…ん?どっか連れて行かれるぞ、女さん」

男「…ん?」

男(…誰だありゃ…?見たことねえ…)

友「彼氏」

男「…ぐああ…!」

友「ダメージえげつねえ、いいもん見つけた」

男「…この、クソが…」

友「出てった」

男「だな」

友「…行かねーの?」

男「んなことしてどうなるってんだよ…俺は別に…」

男「…」

友「別に気にならない?」

男「…こともねえけど…やっぱキモいだろそういうの…」

友「まぁキモイな、でも理解はできるぜ、そういうの」

男「…はー…どうすりゃいいんだろうなー…絶対無理だって思ってんのに…それでも目で追うのがやめらんねえ」

友「しゃーない、それが恋ってやつだろ」

男「…」







男「ただいまー」

妹「んー、おかえり兄ちゃん」

男「年頃の女が足を広げながら菓子をボリボリ食うな」

妹「んー」

女「そうだよ、恥ずかしいよ」

男「…はええよ」

女「え?」

妹「えへへ、来たから入れちゃった」

男「まぁ別にいいんだけどさ、どれくらいかかったよ?」

男「俺とこいつの分払うから教えてくれ」

女「そ、そんな…別にいいよ…」

男「何でだよ、そういうのはきっちりしとこうぜ」

女「…うん…えーと…」

男「…」モグモグ

男「…そういやさ、今日来てた男って誰なんだ?」

女「…え?」モグモグ

妹「兄ちゃんおかわり」

男「自分でよそえ、ほら、昼頃に来てた…」

女「…あぁ…えーと…その…知り合い、かな?」

男「…」

妹「ほっ」

男「してねぇよ黙れ」

女「…???」

男「…そうか…割と険しい顔してたからちょっと気になってさ」

女「…ふふ、そんな事ないよ…普通の知り合いだよ」

男「ならいいんだが、ほら」

妹「ありがとー」

妹「…」ザブザブ

女「…」

男「…ははは、おもしれーなこの芸人」

女「…」

女「…ね、男くん」

男「ん?」

女「…何でもない」

男「なんだよ、はっきり言えよ」

女「…ううん、本当になんでもないの」

男「…?」

ピンポーン

男「…こんな時間に誰だ?」

妹「出てくんね、兄ちゃん」

男「おう、んで、何の話だったっけ?」

女「…」

男「なにか気にしてることがあるから言うんだろ?今日の男の事か?…それとも…お前自身に関係してる事か?」

女「…叶わないなぁ…」

男「…別に、何言っても引いたり怒ったりしねーからさ、辛いなら言えよ」

女「…」

女「…その…」

ドンッ

男「…」

男「…は?」

女「…!?」

ドンッドンッドンッ

男「…」

男(…玄関から?なんだよこの音…?まるで…銃声みたいな…)

男(妹が、出ていったよな?じゃあつまり…あの音は妹に向けて…?いや、落ち着け…そんなの有り得ない…!有り得てたまるか!)

男「おいっ!妹っ!」

ガチャッ

妹「…が…あ、あ…」

男(一面に広がる赤…それだけでもう、こいつの身に何が起こったのか、目の前の奴らが何をしたのかは明白だった)

男「何してんだお前えええええっ!!!」

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