エレン「愉快な三人の女の子」(106)

ミカサ「……ハァ。だるい……寒い……」

アルミン「さすがに、夕御飯には出てくると思うから元気だして」

ミカサ「…………」ゴトン

ミーナ「アルミン、ここ席空いてる?アニと私二人なんだけど」

アルミン「うん、空いてるよ。二人共ちょっとお疲れ?久しぶりの休暇だったけど」

ミーナ「そうなんだぁ。ちょっと街に出てはしゃぎ過ぎたよ」

ミカサ「」ピクン

アニ「本当にね。服とかアクセサリーならわかるけど、人形にまでテンション上げて

   くるとは思わなかったよ。結局あまり買わなかったし」

ミーナ「アニと一緒に遊びに出てるってだけで楽しいもん。しょうがないね」

アニ「何言ってんだか。……で、テーブルに頭突きしたまま動かなくなった、マフラーの人

   どうしたの?すごい愁いに満ちたオーラを発してるけど」

アルミン「あー、簡単に言えば、今日エレンと会ってないからだね」

ミーナ「ありゃ、喧嘩でもしたの?」

アルミン「いや違うんだ。ただ、エレンが部屋で本を読んでて出てこないっていうか、なんていうか」

ミーナ「ふ~ん?でも、一日会わなかっただけでこんなになるものなの?なんかこっちまで

    愁いに満ちそうなんだけど。ほら、サシャも」

サシャ「どうして……どうしてパンは食べるとなくなるんです……?」

ユミル「バーカバーカバーカ」

クリスタ「ユミル、おざなり過ぎるよ。サシャ渾身のおもしろだよ?かわいそうでしょ」

サシャ「……ミカサの放屁発言ほどではないですが、なかなか攻めてきますね……」

ユミル「んふふ、ふひひクリスタ先輩ちっす」

クリスタ「え?え?あぅ……ごめんね、私こういうのわからなくて。えっとあの時ミカサは……

     サシャ口開けて?」

サシャ「え、はい……?」

クリスタ「えい!」ガボン

サシャ「おぼぅ!?」

ユミル「ぶはっ!なんでだ、なんでパン突っ込んだ!しかも勢いよくっ!んひひひ」

クリスタ「え?こうじゃないの?間違えた?」

サシャ「ホウ……」ウットリ

クリスタ「合ってた!」パァ

 
ミーナ「…………うん、クリスタはかわいいね。えっと、なんだっけ」

アニ「ミカサのこの状態についてだよ。訓練の関係で一日、二日ぐらい会わないことあったよね。

   その時はこんなんになってなかったよ」

アルミン「うん、いつもはまだ大丈夫なんだけどね。今日の休暇、エレンと二人で街に出て遊ぼうって

     いろいろ計画してたみたいなんだ。すごい楽しみにしてたみたい」

アニ「……それ、エレンと約束してたの?」

ミーナ「あっ!それは言葉足らずだね!私に黙ってエレンを誘うなんて抜け駆け痛い!アニ痛い!脛痛い!」

アルミン「はは……それが、いろいろ想像しすぎちゃって誘ってた気になってたみたい。僕も朝ミカサ

     に聞いて……いろいろあってエレンに説得しずらくて……」

ミーナ「うぅ……アニってば図星なくせにぃ……いろいろってさっき言ってた本のこと?」

アルミン「うん……昨日の夜に、今日中にクリアしておくことって強めに言っちゃって……って、わからない

     よね。きっかけはアニに頼まれたことなんだけど」

アニ「私?……あぁ、あれか。あんたも律儀だねってあれ、エレン来たんじゃない?」

ミカサ「ハッ!?エレン!!」ダッ

ミーナ「タイトなロングスカートであんなに早く走って、足もつれないのかな?」


エレン「アルミン!彼女出来たぞ!!ミーナが彼女になった!!」


ミカサ「」ズサー

サシャ「あぁ!ミカサがダイナミックなヘッスラをごぼぅ!」ガボン

クリスタ「」

ユミル「クリスタそれ私のパン……」

ジャン「ミーナ、でかした!俺の時代!」

ユミル「そうだな。お前の時代だ。記念にパン貰うな」ヒョイ

アニ「」

ライナー「お前の時代だ、ベルトルト。記念にパン貰うな」ヒョイ

ベルトルト「え!?なんで!?……やっぱり言わないで」

コニー「クリスタ的な意味でライナーの時代でもあるな。記念にパン貰うな」ヒョイ

ライナー「コニー、すでにクリスタは俺に」

マルコ「ライナー、それはもうやめとこう」

ライナー「」

 
ミーナ「エレ~ン。ここ座りなさい。きっと君も言葉足らずだよ」

アルミン「ミーナが冷静でいてくれて助かったよ。エレン、流石にさっきのは酷いよ」

エレン「はは、悪い。とりあえず飯食わしてくれ。朝アルミンにパン貰ったきり食ってないんだ。

    大切なのは生き延びることって、ミカサに殴られちまう」

ミカサ「エレン……エレン……」ズリーズリー

ミーナ「這い寄ってきてる……早いとこ誤解は解いておいた方がいいんじゃない?今のミカサ

    グーでパンチより、おもしろ……ひどいことしそうだよ」

エレン「うはっ、完全にホラーだな。ミカサ、服汚れるだろ。変なことしてないで早く飯食えよ」

ミカサ「あ、うん」スクッ

ミーナ「やだ素直。……で?私が彼女ってどういうこと?隣のライオンの心を持った人からの圧が

    すごい……ので、なにこれほんとすごい、はよ説明!」

エレン「んふふ、必死だな。ちょっとマジで腹減ってんだ、アルミン頼む」

アルミン「わかったよ。さっきも言ったけど、始まりはアニに頼まれたこと……エレンに女の子の

     扱いを教えてやってくれって言われてさ、先月ぐらいに」

ミカサ「む……アニ、それはどういう意図があるの?」

アニ「別に?ただ、もう少しデリカシーがあってもいいでしょ。あんたは女の子として、やさしく

   接してもらいたいと思わないの?」

ミカサ「それは、確かに……」

ミーナ「んふっ、アニってばエレンに女の子としてやさしく接してもらいたいん……やだすごい眼力」

アルミン「……で、僕もそこらへん少し思うところがあったから、いろいろ恋愛小説とか読んでもらおうと

     したり、フランツから講義してもらったりしたんだ」

エレン「興味ない本読むのってしんどいだけだって。睡眠誘発装置としては役立ったけど。今日のパン

    尋常じゃなく硬てぇな。スープに浸しとこう」

アルミン「エレン行儀悪いよ。えっと、フランツもただの惚気だったからどうしようかと思って。まずは

     興味もってもらわないと話にならないから、じゃあエレンにとってそれは何?って考えたんだ」

ミカサ「アルミン、それは簡単。答えはわた」

アニ「そういうのいいから。巨人でしょ?」

ミカサ「エレンエレン。アニが虐める。慰めて」クイクイ

エレン「んあ?慰めって……まあいいや、ほらこれ結構美味いぞ。ん、あ~ん」

ミカサ「!?あ~ん。ふふ、おいしい」

ミーナ「や~ん、アニちゃん大失敗!……ひゃあっ鬼神降臨!」

アニ「……っ!!」ニチニチッ

アルミン「あ、あの……アニの言う通り巨人だと思ったんだ。でも、現実で女の子の扱い方を巨人を使って

     どうにかするって正気の沙汰じゃないから、やっぱり小説なのかなって」

ミーナ「でも、そんな都合のいい本ないよね。あったとしてもエレン読まなさそうだし……あぁ、なるほど。

    なんとなくわかったかも」

アルミン「お察しの通りだと思うよ。もう、僕が書いたんだ。こうすることでエレンも無碍にはできない

     だろうから。エレンの良心を利用しちゃった」

アニ「……いやいや。あんた、お人好し過ぎるよ。大体私だって軽い気持ちで言ったのに」

ミカサ「そう、アルミンはいい子。他の木っ端な女なら言語道断だけどアニなら認めてもいい」

ミーナ「黒い意図が見え隠れしてる気がするんですが」

アルミン「いや、あれ純粋に言ってると思うよ。僕達のお母さんでお姉ちゃんだから、ふふ」

ミーナ「……そう?ねぇ、ミカサ。エレンのことが好きっぽいクリスタはどう?」

ミカサ「認めるに決まってる!!……ぅん。あんなにかわいくて、気を使える娘なら当然」

ミーナ「んふっ。まあ、アニにもクリスタにも悪い感情は持ってない事はわかるよ。ふふ、かわいいなぁ。

    ……それで、なんだっけ?」

アルミン「ミーナ……えっと、ただ読むだけじゃエレンも辛いだろうし、ほとんど無理矢理だから

     少しでも楽しんでもらえるように、ゲームブックにしたんだ」

ミーナ「ゲームブック?選択肢があって、選び方によって結末が変わる奴だよね。それ、訓練しながら

    約一ヶ月で書いたんだ……」

アルミン「内容を巨人を駆逐するために訓練するなかで、女の子と仲良くなって彼女にできたら

     クリアって決めたら、早かったよ。なにせ周りがネタだらけだからね」

ミーナ「だとしても、すごいと思うなぁ。当たり前だけど手書きだもんね」

アルミン「ありがとう。キャラ設定とか流石に大変だから、勝手にみんなをモデルっていうかそのまま

     出しちゃったんだけどね。エレンしか読まないから、エレン主人公で」
  
エレン「ふぅ……美味かった。あ、そうだアルミン。ミーナが彼女になったけどあれ、クリアで

    いいんだよな?一応文の終わりにendって書いてあったし」

アルミン「……うん。ミーナには失礼な話だけど正直おまけの隠しヒロインのつもりだったんだけどなぁ。

     メインはミカサとアニで、割と簡単に攻略できたはずなのに……」

ミカサ「エレン……なんで?エレン」ユサユサ

アニ「…………」ペシペシ

エレン「いや、苦労してクリアした結果だから、しょうがないだろ」

クリスタ「なんで私はヒロインに入ってないの?アルミン」スゥ

アルミナ「「!?」」ビクゥ

ユミル「気配遮断なんていつの間に出来るようになったんだ、クリスタ。ほら、そんなとこ突っ立ってたら

    邪魔だろ。戻るぞ」ムンズ

クリスタ「むぅ……」ズルズル

ミーナ「びっくりしたびっくりしたびっくりした」バクバクバクバク

アルミン「話しかけられて嬉しいはずなのに、ただ純粋にびっくりした……」バクバクバクバク

ミーナ「ふぅ……で、なんでなの?」

アルミン「ネトラレの趣味はなく……じゃなくて、僕の技量じゃミカサとアニでいっぱいいっぱいだよ」

ミーナ「私は出せたのに?」

アルミン「それはあくまでおまけだから」

ミーナ「あっ!モブ扱いだ!ひどいんだぁ、アルミンひどいんだぁ!」

アルミン「ち、違うよ!隠しヒロインってある意味メインを喰っちゃう存在だよ!やったね、ミーナ」

ミーナ「んふふ、アルミンも大概かわいいよね」

アルミン「もう……からかわないでよ」

エレン「お前らイチャついてないで、この二人なんとかしてくれよ」

ミカサ「…………」ユサユサユサユサ

アニ「…………」ペシペシペシペシ

ミーナ「おや?嫉妬かな?彼女が他の男の子と話すのはモヤっとするのかな?」

エレン「おまえなぁ……本のこと言うなら、何回ライナーで終わったと思ってんだよ。結婚しないと

    いけないぐらいだぞ」

アルミン「バッドエンドはライナーか死亡エンドにしてたからね。それにしても最初の選択肢でこの本

     の意図を察して欲しかったよ」

エレン「最初って立体機動訓練で~ってやつか」

ミーナ「どういう選択肢なの?ちょっと興味あるかも」

アルミン「あくまで最初で、エレンに流れを理解してもらう為のだからね」




立体機動訓練でペアを組んで、ダミーの巨人を削がなければならない。さて、エレンは誰と組む?


1、ミカサと少し置いてかれそうになるも、持ち前の根性でトップを目指す


2、アニと危なっかしいながらもお互いをフォローしつつ上位を目指す


3、ライナーと技術的なことを教わりながら堅実にいく


4、俺一人で十分だ!

 
 
 
ミーナ「ほぅ、なるほどなるほど。で、エレンはどれを選んだの?」

エレン「最初は3だな。設定が入団して間もない頃なんだよ。で、3。で、ライナーからキス」

ミーナ「ふひっアルミン……アルミンってば、んふふ」

エレン「次は4を選んだんだよ。堅実な3で理不尽な終わり方したから、尖った生き方しないと

    いけないのかと思ってな。で、森で遭難。で、熊にぶん殴られる。死亡」

ミーナ「んふふ、アルミン策士だね」

アルミン「いやいや!どこが!?エレンには最初に女の子を攻略していくゲームだって言ってる

     からね!昨日の夜ここで挫折して寝ようしたから、びっくりしたよ」

エレン「実際寝たけどな。今日クリアするって約束して」

ミカサ「エレン、ちなみにどっちを選んだの?」

エレン「え?2」

ミカサ「わあぁぁぁぁ」ダー

アニ「っ!」ガッツポ

エレン「な、泣くなよ。お前に置いてかれるって書いてあったから、なんか悔しいじゃないか」

ミカサ「でも……」


「ハンジ・ゾエ!!」バターン


104期訓練兵団「「「「「!?」」」」」ビクッ

ハンジ「面倒くさかったんで、自己紹介終わりな。早速だがアンケートだ!調査兵団の評判と

    資金力アップに協力しておくれ!」

ジャン「お、おお?」

ハンジ「そこのカリアゲのあなた、いい反応だね。調査兵団へ入ればいいよ。そしてとりあえず

    この紙をみんなに配って」

ジャン「は、はぁ……」

ハンジ「みんなはこっちを見て。これ、この人形。見覚えある人いると思うけど、モデルうちの兵長ね。

    人類最強なんだけど、こんなにプリチーになりましたっぶははは」

コニー「なんだこの勢い。ついていけてないの、俺だけか……?」

ハンジ「これ売り出そうと思うんだけど、どう思う?じゃあ、みんなを代表してそこのゴツイ彼!」

ライナー「俺か?あぁ、いいと思いますが……」

ハンジ「よっしゃ、言質とったよ!君たちみんな共犯な。このこと兵長知らないから、よろしくね!」

104期訓練兵団「」

ハンジ「はいっ、紙配り終えたみたいだね!でだ、そこに君たちの中で人形にして欲しい奴の名前

    を書いてくれ。今期の訓練兵団のアイドルを調査兵団がプロデュース!ただし人形にするだけ!」

マルコ「拒否権は……」

ハンジ「ない!君たちはすでに共犯者……兵長だけ売り出して自分達は拒否したって、あの元ゴロツキ

    が知ったら……うふふ。てな訳でちゃちゃっと書いて。あ、サンプルとして一応全部作るから」

アルミン「え?じゃあ投票した人形がもらえるってことあるんですか?」

ハンジ「欲しいの?まぁ、思い出にはなるか。そうだね、君たちもメリットがないとね。

    希望者はあげるよ。ただ、ある意味好きな人がバレるってことだからね、よく考えて」

ミカサ「エレン・イェーガー×100……よし」

エレン「よし、じゃねぇよ。やめろよな」

ミカサ「これだけは譲れない。エレンは誰を書いたの。もちろんわた」

エレン「内緒」

ミカサ「むぅ……」

ハンジ「みんな書けたみたいだね。それじゃこの箱に入れて―――――うん、これで全部だね。

    投票があった人にはまた後日呼び出すから。人形にする為のデータ取るからね。それじゃ!」

アルミン「……濃ゆい人だったね」

エレン「急展開ってレベルじゃなかったな」

ミカサ「エレンの人形楽しみ、むふふ」

期待
ジャンは歌い出すの人?

>>21
ウイ

――――――――

―――――

――


エレン「この前コニーも呼び出されてたな」

アルミン「成績上位はみんな呼ばれたね。やっぱり目立つもんね」

ミカサ「アルミンも呼ばれてた。とても誇らしい」ナデナデ

アルミン「ふふ、ありがとう」

エレン「ミカサ、母さんって言うよりばあちゃんだな」

ミカサ「エレン、私はとても傷ついたので謝罪を要求する。ん、撫でて」ズイ

エレン「え、やだよ。恥ずかしいだろ」

アルミン「エレン……あのゲームブックは意味なかったんだね……」



ハンジ「んんぅ!!」バターン

104期訓練兵団「「「「「!?」」」」」ビクッ

ハンジ「やぁ!みんなおはよう!そして久しぶり!!」

ジャン「お、おお?」

ハンジ「前と同じ反応の君!人形出来たから運び込むの手伝って」

ジャン「は、はぁ……」

ハンジ「この間に連絡だ。今日と明日キース教官が内地に行ってるので変わりに私が訓練するよ。

    他にも教官いるのにね!ちっちゃいおっさんが人形の事でキレて押し付けてきたんだよ」

ライナー「人類最強をちっちゃいおっさん呼ばわりかよ……」

ハンジ「ひどいよね。だから私の好きにしようと思います。ということで訓練はかくれんぼだ!」

ベルトルト「……え?」

ハンジ「そこのノッポ君、心配しなさんな!見つかってもタッチされるまでセーフだから」

ミーナ「それって鬼ごっこじゃ……」

ハンジ「そこのおさげちゃん!細かいこと気にしてたらおっぱい大きくならないよ!」

ミーナ「ちょっ!?」

ハンジ「それでやる気だしてもらう為に、訓練終了までに逃げ切った奴は人形ゲットだぜ!んで、

    鬼は捕まえた奴を一つ命令できる権だ。常識の範囲内でな!何をやらすかは私に報告すること」

104期訓練兵団「「「「「!!」」」」」

ハンジ「お、結構やる気になったみたいだね。絶対人形が貰えると思ってた奴はあの刈り上げを恨んでね。

    う~ん、搬入にまだかかりそうだね。んじゃ、投票の結果をざっくり発表しようか」

マルコ「まあ、大体予想できるよね」

コニー「だな。ていうか運ばれてきてるの見えてるよな」

ハンジ「3位までが商品化することになったから。1位はクリスタ・レンズ90票くらい!男女に大人気

    みたいだよ」

ユミル「当然だな」ウンウン

クリスタ「あぅぅ……」

ハンジ「2位はミカサ・アッカーマン50票くらい!成績トップらしいね、女の子の票が多かったらしいよ!」

ミカサ「エレン心配しないで、私は至ってノーマル」キリ

エレン「そんな男前な表情で言われても……んふふ」

ハンジ「3位はアルミン・アルレルト30票くらい!……ノーコメント!」

アルミン「え?え?……ええ!?」

エレン「おぉ!すげぇなアルミン!なんか俺もうれしくなるな!」

ミカサ「うちのアルミンは出来る子。むふぅ」

ライナー「……なぁ。今訓練兵って210人前後だよな。クリスタ、ミカサにも女の票が集まったみたいだが、

     これって」

アルミン「ライナー!それ以上は駄目だ!!」

ライナー「……すまん」

ハンジ「あとは、成績上位の奴らにばらけたって感じだね。ただ一つ特殊な奴がいたよ。個人的にかなり

    興味があるんだけど、鎧の巨人と超大型巨人」

ライベル「「ぶふぅ!」」

エレン「おお!どっちか一つって書いたのに二つもあるとはっ!」

ハンジ「……あなたどういった意味でこれを希望したの?」

エレン「こいつら、母さんの仇なんです。直接は違う巨人なんですが、こいつらさえいなかったら……

    恨みが少しでも薄れるのは怖いですから、人形でも利用できるならと」

ハンジ「……そっか!この二体は私の完全監修だからね、クオリティー高いよ。自分で言うのもなんだけどね。

    頑張ってゲットしな。これ私も欲しいから」

エレン「はい!よっし、やってやる!」

ハンジ「搬入終わったかな。じゃあ、グループ分けだ。命令したい奴が相手チームにいることを願っとく

    といいよ。はい、張り出し~」

 
エレン「アルミンと分かれたか、げ!ミカサとも分かれてるじゃないか……どうしよう」

アルミン「エレンエレン」チョイチョイ

エレン「!っアルミン、ミカサが相手チームにいる!あいつ俺狙ってくるかな?正直逃げ切れる自信ない」

アルミン「うん。でもこれはエレンが逃げ切らないと、ミカサ暴走しそうだから何とかしないと」

エレン「男子便所に逃げ込んでも躊躇なく入ってくるだろうしな……」

アルミン「……エレン、上手くいくかはわからないけど今から言う事をやってみて」

エレン「おぉ!なんか策あるのか!」

アルミン「うん、まず部屋に戻って……」ゴニョゴニョ

エレン「ふんふん……」

ミカサ「二人で何してるの?」

エレアル「「!?」」ビク

アルミン「ぼ、僕が欲しい人形のことをちょっとね」

エレン「そうそうまさかあいつだとはな」

ミカサ「クリスタでしょ?」

エレン「え!?そうなん!?」

アルミン「今のエレン、突っ込みどころ満載だよ……」

ミカサ「?それよりエレン。待っててね?すぐ向かえに行くから」

エレン「怖いわ!全力で逃げてやる!」

アルミン「大丈夫かなぁ……」

    
     
ハンジ「それじゃ、逃げる奴はこのビブス着てね。範囲は森以外の敷地内で、当然建物内もオッケー。

    時間は、六時間ね。終了の合図は信号弾打つから」

エレン「六時間か……あ、ライナーっふは!お前ビブスぴっちぴちだな!」

ライナー「ああ、かわいいだろ」

エレン「んひひ、うるせぇよ。それで、相談なんだけどちょっと協力しないか?協力っていうか

    お互いを利用って言ったほうがいいな」

ライナー「どういうことだ?協力するのはいいが、お互いを利用?」

エレン「そう、とりあえず一緒に行動していい感じの隠れ場所を見つける。んで、交代で見張りしようぜ」

ライナー「そりゃいいな。普通に協力じゃないか」

エレン「いや、もし見つかって追いかけられたら、分散してどっちかに鬼を擦り付けることができるだろ。

    集団で来られても数を減らせれるしな」

ライナー「ほう……エレンにしてはいい考えだな。よし乗った」

ジャン「んなたいした考えじゃないだろ。が、有用であることは間違いないな。俺も乗らせろよ」

エレン「別にいいけど、いちいち嫌味言うなよな」

ハンジ「準備できたみたいだね。よし、君たちはもう逃げていいよ。鬼は、15分後にスタートな」

エレン「んじゃ、おまえらよろしく!」ダッ

ライナー「おう!」ダッ

ジャン「へいへい」ダッ

 
アルミン「エレン、上手く誘えたみたいだね。ジャンも一緒だとは思わなかったけど」

クリスタ「あ!アルミンも鬼なんだよね。残念だなぁ、アルミンにお願いしたいことあったんだけどな」

アルミン「やあ、クリスタ。僕にお願いってちょっと意外だね。どんなこと?」

クリスタ「エレンに書いてあげてた本に、私も出して欲しかったなぁって」

アルミン「は、はは……ごめんね。あそこから書き足すのは僕にはちょっと難しいかな」

クリスタ「そっかぁ……難しいかぁ。でも、あの本の噂を聞いた子が何人かアルミンに書いてもらおうと

     してるよ。ガールズサイドとか言ってた。明日頑張らないとね!ふふ」

アルミン「えぇ……それ、きっついなぁ……」

クリスタ「よし!私も頑張ってエレン捕まえよう!……んふふ~」

 
サシャ「……前から思ってたんですが、エレンのどこが好きなんですかねぇ。ユミルは知らないんですか?」

ユミル「あぁ、似たようなこと聞いたことあるよ。なんで好きになったんだって」

サシャ「ほぅ、興味深いですね」

ユミル「したらな、『一緒に訓練したり、他愛無いお喋りしてたら自然と好きになってた』だとよ」

サシャ「なにかきっかけがあった訳じゃないんですね」

ユミル「それも言ったよ、でな?『ふぅ……ユミル、恋っていうのはね?何も劇的な出来事があって始まる

    ものじゃないんだよ。むしろそっちのほうが珍しいの』イラッときたね。乳揉みしだいたった」

サシャ「それはまた……あれですね」

ユミル「な?恋に恋してる感じがすごいするし、当分ほっとくよ」

サシャ「そこから、本当に惚れちゃうかもしれませんけどね」

ユミル「それは許さん」

サシャ「面倒くさいですねぇ……」

 
ジャン「おい、エレン。部屋に何の用があるんだよ。ここじゃ隠れる場所ふとんの中ぐらいしかないだろ」

エレン「昼飯は必要だろ?グループ確認してる時に給仕の人に、ここに持ってくるようお願いしといたんだよ。

    お、あったあった」」

ライナー「抜け目ないな」

エレン「ハンジさんにも言われたよ。コソっとしてたつもりなのにすぐバレた。逆に褒められたな」

ジャン「それで?エレン君はそれを?」

エレン「はいはい、わかってるよ。お前らにも分けるよ、ほら」

ライナー「悪いな。ありがたく頂くよ」

ジャン「……やけに素直だな。まあいい、ありがとよ」

エレン「ん?ジャン、おまえ後ろっ側のズボンとビブスが変になってんぞ」グイグイ

ジャン「ちょっ!?何してんだ。気持ちわりぃな!」

ライナー「……んん?」

エレン「普通に直してやっただけじゃねぇか。何意識してんだよ、気持ちわりぃな」

ジャン「てめぇ……くそっ、昼飯に免じてここで折れといてやる。もう行くぞ!」バタン

エレン「あ、待てよ。……んふふ、ライナー黙っといてくれてありがとな」

ライナー「それはいいんだが、なんだあれ」

エレン「ん~ラスボス対策?」

ライナー「??」


ライナー「で、どこ行く?ここからだと、馬小屋が近いが……」

エレン「ジャン的な意味で?」

ジャン「よ~し、エレン。歯ぁ食いしばれ!」

ライナー「お前らふざけてないで……ん?誰か寮に入ってきた?」タン

エレン「逃げてる奴が隠れようとしてんだろ。まだ鬼ってスタートしたぐらいだろ?あそこからここまで

    ダッシュで5分はかかるし……」

ジャン「それはわかるが、なんかこれ……」


タッ タッ タッ タッ タッ タッ タッ


ライナー「ああ……変なプレッシャーが……」


ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ


エレン「おい、やめろよ……そんなこと言ってると」


ダン ダン ダン ダン ダン


ミカサ「エレン!おまたせ!!」ダン!

 
エレン「やっぱりねやっぱりねやっぱりねぇ!!」ダッ

ジャン「エレン狙いはわかってるけどっ!」ダッ

ライナー「逃げずにはいられないっ!」ダッ

ミカサ「逃げちゃダメ逃げちゃダメ逃げちゃダメ逃げちゃダメ逃げちゃダメ」ビシュン

エレン「速い速い怖い怖い怖い!!」

ジャン「なんっで、俺はミカサからっ逃げてんっだ!」

ライナー「あれはっ逃げる!誰でっも、逃げるっ!」


ミカサ「ふふふ、つかまえ……ハッ!?」パン

ジャン「!?」

ライナー「!?」

エレン「んはぁ!ギッリギリだったな……さすがアルミンだ……」

ミカサ「エレンの……パンツ……」

ジャン「え?え?」

エレン「ジャン悪かったな。さっきお前のズボンに仕込んどいたんだ。ミカサ、それ

    取った時ジャンにタッチしたな。あんまり無茶な命令すんなよ」

ライナー「なるほどな、無意識にエレンのパンツに反応したのか……って納得していいのか?」

ミカサ「エレンの……パンツ……」スッ

エレン「アホ!持って行こうとすんな!」パシ

ミカサ「あぁ……エレンの……パンツ……」

エレン「じゃあ、俺達は行くな。ジャン、改めて騙した感じになって悪かった。俺どうしても

    あの巨人人形が欲しいんだ」

ジャン「……今度水汲み変われよ。はよ行け」

エレン「おう!ミカサもまた後でな。行こうぜ、ライナー」

ライナー「あ、ああ」

ミカサ「パンツ……」

 
 
ライナー「流石に馬小屋は隠れる場所が無かったな」

エレン「まあ、俺がよく乗ってる馬が居て良かったよ」

ライナー「お前ずっと戯れてたな。たいして調べる所が無かったから、まあいいが」

エレン「このまま行くと食堂だな。スタート地点に近いけど……」

ライナー「だが、始まったばかりで鬼は散っていると思われる。どうだ?」

エレン「だな。灯台下暗しってな意味でも、隠れるにはいいかもな」

ライナー「よし、決まりだ。食堂に入るまでが勝負だな」

エレン「こういうのはぐずぐずしてたら駄目だ。勢いで行ったほうがいいんだよ」ダッ

ライナー「あっ!おい!……くっ、仕方ねぇ!」ダッ

 
エレン「はぁはぁ……な?上手くいっただろ?」

ライナー「ふぅ~無茶すんなよ。……やっぱここ正解だったな。机が良い感じに障害物になって

     見つかっても逃げ切れそうだ」

エレン「まずは、見つからんように厨房にでも隠れてようぜ。誰もいないようだし」

ライナー「そうだな。ついでに少し早いが飯も食おう。先に食えよ俺は見張っとく」

エレン「ああ、悪いな。んじゃ、お先」



エレン「う~ん、結構時間たったけど、いざ隠れてると暇すぎてなんか冒険したくならないか?

    ……なんて、こういうこと言うと誰か来そうだな」

ライナー「やめろよ。俺はクリスタ人形をゲットするんだからよ」

エレン「お前、その図体で……まあいいけど。でも商品化するんだし、もし捕まっても

    買えばいいじゃないか。俺みたい現物限りじゃないんだから」

ライナー「それがな、あの人形の値段、一月分の給金相当らしい」


エレン「は?一月分って……どんだけぼったくる気だよ。調査兵団の評判と資金力アップ

    が目的なんだよな?大丈夫か、この企画」

ライナー「まあ、そういう訳だから、なんとしても……くっ、誰か入ってきたな」パタン

エレン「マジで、フラグだったか……十中八九、鬼だろうな」



カツーン カツーン カツーン



エレン「なんか嫌な感じの足音だな……」

ライナー「あぁ、どんなに走って逃げても、歩いて追いついてくるタイプだ」

エレン「…………ふふ」

 
 
 
カツン  カツン  カツン



エレン「おい、まっすぐこっちに来てないか?」

ライナー「迷いを感じないよな。出るタイミングしくじったか……ん?ちょっと高いが……よっ」タン



カッ カッ カッ カッ カッ カッ



エレン「来た来た来た!今ドアから出たら鉢合わせだぞ!あ!?おまえコソっと窓から脱出しようとしてんじゃ

    ねぇよ!」

ライナー「お互いを利用するんだろ?すまんなエレン、後は頼んだ。ん!……っんん!…………尻がつっかえた。

     すまんなエレン、後ろを頼んだ」フリフリ

エレン「くそっ!放置したいけど、俺も出れねぇ!とりあえずドアをつっかえ棒で……麺棒しかねぇ!詰んだ!

    あれ!?ドアに鍵ついてる!」カチ

 
 
 
ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ



ライナー「エレン、何一人でコントしてんだ」

エレン「お前!今の自分の状態わかってんのかっよ!!」デウン

ライナー「おふん……エレンもう少しやさしく……」

エレン「あぁぁ!!イラッとする!」デウンデウン



ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンバキン



エレン「あぁ!破滅の音がぁ!このゴリラいい加減抜けろやぁ!!」ドウン

ライナー「おぁ!んっく!!……おお!抜けた!よし、エレンお通じ良くなったぞ早く来い」

エレン「黙れやぁ!おま……あのっ黙れやぁ!!」

 
 
 
アニ「エレン……エレン見つけた」カチャァァ



エレン「ちょっ!まっ……くっ!」タン

アニ「逃がさない!」ダッ

エレン「間に合えっ!っんぐ」ドサッ

アニ「くっ……」スカ

ライナー「エレン早く起きたほうがいいぞぉ。アニの奴窓によじ登って出ようとしてる。まぁ頑張れぇ」

エレン「あの野郎、もうあんな所に……なら遠慮なんていらないな。頼むぞ来てくれ」ピィー

ライナー「……何だ?そういえば、あいつ馬小屋で何か……くそっ!」ダッ

 
 
 
パカランパカラン……ブルル


エレン「いよっし!いい子だ!」ヒョイ

アニ「行かせないよ」スタン

エレン「悪いなアニ!でも馬を使っちゃいけないって言われてないから!……よし、行け!」ドド

アニ「……っふ……っふ……っふ」トットットッ

エレン「すげぇ綺麗なフォームだな。でも馬に追いつくのは……」

アニ「っふっふっふ……んっ」トトトトトトトトト

エレン「……え?速くない?」ドドド

 
アニ「っ!」タタン

エレン「おわっ!あぶなっあぶなっ!ミカサといいアニといいなんなの!?」ドドドド

アニ「……ッチ」

ライナー「……あいつ俺のほうにわざと」

アニ「ライナー」

ライナー「」

アニ「……八つ当たりしていい?」

ライナー「」ダッ

アニ「」ダッ

すげえ面白い!
さすが会話劇が上手いなジャンが歌う人

エレン(結局、寮に戻ってきちゃったな。仕方ない、これ以上馬使ってたら失格にされそうだし

    ベッドの下にでも隠れよう。もうすぐ終わりだろうし、もう移動しないほうがいいだろ)


パタン



エレン(えぇ……いきなり誰かきたよ……)



トタトタ



エレン(アルミンだったらいいなぁ。見逃してくれそうだし)



エレン(ん?足音しないな?外に出たのか?)

>>47
ありあと

 
 
 
エレン(ふぅ、よかっ)


クリスタ「エ~レ~ンみ~つけたっ」ニュウ

エレン「!?!??!?」ビクン

クリスタ「はい、タッチ!やったぁ!」ピョンピョン

エレン「!?…………!?!?」バクバクバクバク

クリスタ「じゃあ、一緒にハンジさんの所に行こ?はい確保、むふふ」トコトコ

エレン「!?!?……」ズルズル

パシュン

クリスタ「あ、信号弾だ。よかったぁ、ぎりぎりだったんだ」

エレン「」

 
 
コニー「おっエレン、ふははお前捕まったのか!すげぇ呆然としてんな!くはは」

マルコ「クリスタ、がっちりホールドしてるね。これでもかってくらい」

クリスタ「んふふ~まさか捕まえることができるとは思わなかったから、うれしいんだ!」ブンブン

マルコ「はは、確かにうれしそうだね。僕はミーナに捕まちゃった。コニーは逃げ切ったんだよ、

    サシャとの一騎打ちは中々の見応えだったな」

コニー「なんかムキになってたな。しかし天才の俺は馬鹿には負けなかった!…………なんか言えよ

    エレン。ほっとかれると馬鹿みたいだろ」

エレン「……なぁ、コニー。人間驚き過ぎるとパニックになるんだぜ?」

コニー「お、おう、そりゃそうだろ……よくわからんけど強く生きろよ……そうだ、ちょっと待っとけ」

マルコ「コニー?……行っちゃった。そうだ、クリスタはエレンに何をお願いするの?」

クリスタ「今夜一緒に寝てって、マルコはミーナに何をお願いされたの?」

マルコ「え!?……あの、え!?それ、え、え!?クリ、えぇ!?」

エレン「な?パニックになるだろ?」

クリスタ「どうしたの?あ、ごめんね。言い難いことだった?」

マルコ「いやあの、執事の真似事を……ちなみにジャンも。ミカサが困ってたからミーナが助け舟を……」

クリスタ「そっかぁ、それも楽しそうだね。それじゃ、エレン。そろそろハンジさんの所に行こ?」

エレン「……ん」

マルコ「あ、なんだまだ報告してなかったんだね。そりゃそうか、ふぅ……びっくりした」

コニー「あ、おい!待っとけって言っただろ。ほら、これやるから元気出せ」ポイ

エレン「巨人の人形!?い、いいのか!?」

コニー「お前、尋常じゃなくそれ欲しがってたろ?俺、人形なんか欲しくないから別にいいよ」

エレン「うおぉぉ!ありがとう、コニー!お前は天才だ!!」

コニー「おう、当然だ」

クリスタ「ふふ、よかったね?エレン」

エレン「ああ!おしっ!ハンジさんのとこ行こうぜ、クリスタ!」

クリスタ「うんっ!」

エレン「コニー、ほんとありがとな~」ブンブン

クリスタ「ありがとなぁ~」ブンブン

コニー「……巨人バカ過ぎんだろ」

マルコ「はは、釣られてクリスタもテンション上がってたね」


 
 
ハンジ「ぶはははは、すごいな君!おもしろいけど、さすがに許可はできないよ」

クリスタ「そんなぁ……」

ユミル「当たり前だ、馬鹿」

エレン(まあ、当然だな)

ミカサ「どうしたの?エレン。クリスタに捕まったエレン。私じゃなくクリスタに捕まったエレン」

アニ「何かあったの?クリスタに捕まったエレン。私から逃げてクリスタに捕まったエレン」

エレン「……なんだよ、嫌な奴らだな」

ミカサ「嘘、冗談、ごめんなさい。エレン駄目、そんな言い方されると胃がキュウってなる」グイグイ

アニ「悪かったよ。私も眉間のほうがツゥンってなるから、冷たい言い方しないで」グイグイ

エレン「は?ああ、もう引っ張んなよ……」

ミカサ「キュウってなるから!!」クワッ

アニ「ツゥンってなるから!!」クワッ  

エレン「んふっ近っんふふなんでだよ、んひひ」

クリスタ「…………なにしてるの?エレン。駄目でしょ、一緒に説得しなきゃ……駄目でしょ!」

エレン「えぇ……」

ハンジ「しかし一番人気のアイドルちゃんがビッチちゃんとはねぇ。それとも逆に無垢すぎて、

    よくわかってないのかな……って、んな訳が」

ユミル「後者です!」

ハンジ「!?……でも、歳的にも」

ユミル「後者です!」

ハンジ「幼児的な甘えってこと?」

ユミル「です!」

ハンジ「ふひっ、よしわかった!」

ユミル「あ!ちょっまっ」

ハンジ「クリスタ、いいぞ!エレンと同衾することを許可しよう!」

クリスタ「え!?いいんですか?ありがとうございます!!」

ミカサ「は?え、何?は?……は?ユミル?」

アニ「……ユミル、説明」

ライナー「エレン、説明」

アルミン「エレン、説明」

野郎共「「「「「エレン、説明」」」」」」

エレン「」

ハンジ「ひゃ~はっははは、うひひ、いいね君たち。同衾は流石に冗談だよ。

    でも一応罰だし、エレンはクリスタが居る部屋に今日泊まりな。床で寝ること!」

クリスタ「むぅ……ま、いっか。楽しそうだし」

ミカサ「ユミル、私はあなたを信じてた。同室万歳」

アニ「ユミル、まああれだよ。どんまい。…………ヨッシ!」ガッツポ

ユミル「くそっ!つい熱くなっちまった!これじゃエレンを招き入れただけじゃないか!」

ミーナ「……簡単に言っちゃうなぁ。エレンのこと嫌なわけじゃないけど、いろいろ気を

    使わないと。男の子だもんねぇ」

サシャ「ですね。エレンだって女の子に幻滅したくないでしょうし。とりあえずいい匂いは

    発しないと」

ミーナ「んふふ、それコントロールできるんだ」


ライナー「エレン、説明」

アルミン「エレン、説明」

野郎共「「「「「エレン、説明」」」」」」

エレン「」

――――――――

―――――

――

エレン「……なぁ、お前らいろいろ言ってるけどさぁ、ほんとに羨ましいか?」

ジャン「まあ、そうだな。少なくとも俺には無理だ」

ライナー「なんだ、ジャン。エレンの肩持つなんて珍しいじゃないか」

ジャン「まあな、こいつのおかげでミカサの執事をってそれはいい。実際、お前らは野郎一人で

    女の部屋ですごせるか?しかも、アクの強い奴らばかり」

コニー「俺は余裕だな。ゲームでもすればいいだろ」

ベルトルト「コニーのそういうとこは素直に尊敬できるよ。僕はやっぱり無理だな」

マルコ「すごい気を使って空回りする自分が想像できるよ……」

ライナー「クリスタが居れば……いや、想像したら、いたたまれなく……」

アルミン「だね。ごめんねエレン。ちょっと無神経だった」

エレン「別にいいよ、どうせすぐ寝るだろ。そろそろ時間だし行ってくるよ」

アルミン「うん、いってらっしゃい。頑張って」

期待

 
 
エレン(ここか、やっぱノックしたほうが)

ミカサ「おかえり、エレン」ダバン

エレン「うわっ!危ないだろ。頭打つだろ。なんでわかったんだよ。おかえりってなんだよ。それと」

ユミル「なんだ、エレン緊張してんのか?ふひひ」

クリスタ「ふふ、いらっしゃいエレン」

ミーナ「あ、顔真っ赤だ」

サシャ「珍しいですね。やっぱりエレンも男の子なんですね」

アニ「……ンク」

エレン「…………おじゃまします。そしておやすみなさい」バサ

ミカサ「エレン、夜は長い。そう、長いの」バサ

エレン「あ、なにすんだよ。返せよ、風邪引いちゃうだろ」

ユミル「私が暖めてやろうか?くひひ」

クリスタ「ユミル!何言ってるの!」

ユミル「だってよぉ、こんな事になったんだから、せめてエレンをからかわないとやってらんねぇよ」

アニ「……ンクンク」

ミカサ「ユミル、私が暖めるから大丈夫。さあエレン、カモン」ゴロン

ミーナ「テンション高いなぁ。ミカサ、ハンジさんに言われたでしょ。エレンと一緒のふとんで寝たら

    エレンのお尻を兵長がしこたま蹴りあげるって」

エレン「おい、理不尽だろうが」

サシャ「一応エレンの罰ゲームですから、仕方ないですよ」

エレン「それを言われると……ミカサ、何してんだよ。どけよ」

ミカサ「…………カモン」クイクイ

エレン「……敷布団なめんな、おらぁ!」グイン

ミカサ「ひゃあ!うふふふふ」ゴロゴロゴロゴロ

ミーナ「ミカサすごい笑顔だ。なにあれ、お父さんと娘?」

サシャ「カモンって言ってたときは、三角締めでもするのかと」

クリスタ「むぅ……エレン、私とも遊んでよぉ」

エレン「え?三角締めで?」

クリスタ「違うよ!」

アニ「……ンクンク」

エレン「……アニはさっきから何飲んでんだ?」

ユミル「くひひ、こいつ思った以上にそわそわしちゃって、酒飲んで紛らわせようとしてんだよ」

アニ「違うよ。寝つきが良くなるからだ。なぁエレン、そうだよね?」

エレン「ああ、うん。酔ってんなこいつ」

アニ「酔ってない!それよりあんた、アルミンの本ちゃんと私ルートもクリアしたんでしょうね?」

エレン「ああ、そりゃな。せっかくアルミンが頑張って作ってくれたんだし。んふふ、本に出てくる

    アニはすげぇ素直でかわいかったぞ。ふひひ」

アニ「うん、合格!感想も合格!!」

エレン「……ミーナ、なんとかしてくれ」

ミーナ「私以外の彼女を作った人なんか知りませ~ん。ていうか、このアニおもしろくなりそうだよね」

ユミル「それは間違いないね。ふひひ」

ミカサ「エレン、私ルートは?」

エレン「全部クリアしたって。お前とキスして終わったのは、訳わからん気恥ずかしさがあったな」

ミカサ「エレン!…………カモン」ゴロン

エレン「おまえ、何気に入ってんだっよ!」グイン

ミカサ「ひゃあ!んふふふふ」ゴロゴロゴロゴロ

クリスタ「むぅ!むぅむぅ!……ん!」ゴロン

エレン「子供が増えたぞ、おい。っだぁ!」グイン

クリスタ「わぁ!ふふふふふ」ゴロゴロゴロゴロ

ユミル「……まぁ、幸せそうだからいいか。アニ、お前もやりたいんじゃないのか?」

アニ「吐くね。やりたいけどね。あれは吐くよね。やりたいけどね」

ユミル「んふふ、誰だよおまえ」

ミーナ「まったく、ミカサはまだしも、クリスタも子供だねぇ」ウズウズ

サシャ「そうですね。あれは子供ですよ。ええ、ええ」ウズウズ

エレン「お前らもうやらないからな。疲れるは埃っぽくなるは、なんだよこれ」

ミカクリ「「ブー」」

サシャミナ「「くぅ……」」

ユミル「ガキの巣窟だな、おい」


――――――――

―――――

――

ミカサ(ん……トイレ……)ムク

エレン「……スゥ……スゥ」

ミカサ(月明かりに照らされるエレンの寝顔…………くそかわ……)

エレン「……スゥ……ンン……フゥ」

ミカサ(……………………………………………………くそかわ!!)


ミカサ(……ふぅ。エレンの寝顔は生理現象までも忘れさせる。危なかった)パタン

サシャ「……ン……ンン?」ピクン

ユミル「……ン……ンア?」ピクン

クリスタ「……スー……スー……」

ミーナ(んあ?ミカサ?トイレ行ってたのかな……ふぁ……)

エレン「……スゥ……スゥ」

ミカサ「……」ジー

ミーナ(すごい見つめてる……ちょっとしたホラーに見えるよ……)

ミカサ「……クソカワ」

サシャ「んふんっ!……ふふ……い、いも……萌芽しました?……っ」

ユミル「んひっ!……ほ、ほうが?……ん、ううん……も、もえ?……っ」

ミーナ(え、寝言?……んん?笑ってない?んんん?)

ミカサ「……サシャ、ユミル?」サッ

サシャ「っ!うんん……いもおんな、あだ名は嫌……ミーナの豚小屋もひどい……です?」

ユミル「っ……んふぅ……クリスタ……萌え、豚……あだ名……クリリン……?」

サシャ「……っ!っ!!んふぅ~んふぅ~、むにゃむにゃ~」

ユミル「む、むにゃ~?……う、うふふ、クリスタは……か、かわいいなぁ」

ミカサ「…………寝言か」

ミーナ(………………ま、いいか。寝よ)

ミカサ(そう、あれを寝言と認識してしまうくらい私は寝ぼけている。なので、間違ってエレンのふとんに

    潜りこんでも不可抗力。うん、誰も文句は言えない)

エレン「……スゥ……スゥ」

ミカサ「…………」ソー

アニ「…………」ジー

ミカサ「…………」ソー

エレン「……スゥ……スゥ」

ミカサ「……ふとんを捲ったら、アニがいた」

サシャ「ばひゅん!ふふん、んひひひ、あっ……は、はっくしょーん。んん、寒いですぅ……っ」

ユミル「ぶふん!んぐふふふ、ひひ……へ、へっくしょーん。……さ、さむひゅひゅ」

ミーナ「………………………………ンフ」

クリスタ「……スー……スー……ヘクチ」

ミカサ(さっきのはきっと幻覚。あのアニがこんなことする訳ない)

エレン「……スゥ……スゥ」

ミカサ「…………」ソー

アニ「…………」ジー

ミカサ「…………」

アニ「…………聞いて」

ミカサ「…………聞こう」

アニ「…………」ジー

ミカサ「…………」ジー

アニ「…………」フイ

ミカサ「え?拒否?」

サシャ「……っ!くふっ」

ユミル「……っ!っ!?」

ミーナ「…………ンフンフンフ」

アニ「寝ぼけて……」

ミカサ「ありえない」

アニ「酔ってて……」

ミカサ「もうアルコールは抜けているはず」

アニ「…………」

ミカサ「…………」ジー

アニ「……エレンエレン。ミカサが虐める。慰めて」ギュムギュム

ミカサ「何言ってるの、ちょっ!」

アニ「あんたも、この前同じこと言ってた。慰めてもらってた」ウニウニ

ミカサ「だからって、エレンの服に入り込むなんてことしていない!」

サシャ「おふん!ふふんっふふんふふふ」

ユミル「……っかは!んくっ!ひっひっ!」

ミーナ「……ンフフフフフフフフ」

アニ「もう、うるさいね。エレンが起きちゃうでしょ。私も眠いんだよ、おやすみ」

ミカサ「開き直らないで!……っく、無理矢理引っこ抜きたいけど、ぴっちりしすぎてエレンを

    起こしてしまう可能性がっ」

エレン「ンン……スゥ……スゥ」

クリスタ「……ンン……スー」

アニ「…………」

ミカサ「ぬぅ…………アニ?まさか、ほんとに寝たの?」

アニ「……スー……スー……スンスン……スンスン……ンフー」

ミカサ「……え?嗅いでる?」

サシャ「ぶひゅひゅひゅ、もう……無理、ふひひんひひひひい」

ユミル「だぁはははっふひひひひんははは、エレンもなんっで起きないんだよっふははんはは」

ミーナ「ンフンフンフンフンフヒフフフフフフフ」バタバタ

ミカサ「」プツン

エレン「ヘブシ!ヘブシ!フゥ……スゥ」

ミカサ「エレン寒いの?私が暖めてあげる。肉布団になってあげる。……トウ」ビョン

エレン「……っふ!?……ンン、スゥ」

アニ「んっふ!?お、おも……」

クリスタ「…………ヘクチ」


――――――――

―――――

――

エレン「……おはよう、ミカサ。で、何これ」

ミカサ「エレン、時の流れというのは人を変えるもの。私の寝相もここまで進化した」

エレン「そうか、ダイナミックな寝相だな。とりあえず重いから降りような?で、次だ。

    背中になんか吐息を感じるんだけど。ダイレクトに」

アニ「エレン……私、技巧派だから。ほら、寝相だって、ね?」

エレン「そうな、すごいテクニカルな寝相……って、アニ!?え、おまえ何してんの?

    正直サシャがふざけてんだと思ってたぞ。あ、そういえば昨日お前酔ってたな」

アニ「………………うん。ちょっと記憶がないから、実は私も驚いてるよ」

ミカサ「アニ、ねえアニ。聞き逃してあげるから早くエレンから離れて」

アニ「みんな、まだ寝てるしもう少し……冗談だよ。だからズボン引っ張らないで。

   脱げちゃう。……冗談だからっパンツも脱げちゃうから!」

エレン「朝からテンション高いな……」

 
 
アルミン「おはよう、エレン。ふふ、なんか疲れた顔してるね」

ジャン「おお、ハーレム野郎。ミカサに変なことしてねぇだろうな」

エレン「ああ、お前らおはよう。夜はよく寝れたんだけどな。朝起きたら、ミカサダイナミックと

    アニテクニカルにやられてな」

アルミン「……ごめん、よくわからないや」

エレン「うん、俺もよくわからないからいいよ。それと、ジャン。おまえ執事の真似事するんだろ?

    お前こそ変なことすんなよ」

ジャン「はっ!ヤキモチですか、エレン君。でも、遠慮なんかしねぇからっうはは」

エレン「あいつの拳は痛ったいぞ……」

ジャン「……あ、はい、気をつけます」

 
ハンジ「かくれんぼ大会2日目だぁ!気合入れていこう!!逃げる奴はビブス着な!」

ミーナ「かくれんぼで通すんだね……」

ハンジ「それで、エレン。昨日は誰かと一緒に寝てたりしてないでしょうね。兵長の蹴りは笑えない

    よぉ?尻が小爆発したって思うよぉ?」

エレン「……一人でしたよ?はい、眠りについた時ふとんには俺一人でした」

ハンジ「うん、眠りについた時はね。うひひ、まあ勘弁してあげるよ。本当に気づいたのは明け方

    みたいだし」

エレン「え!?」

ハンジ「ふふふ、調査兵団をあまり舐めないことだね。でも、もうやめてね?これ系統の罰ゲーム。

    うちのぺトラちゃんふらふらだったし」

エレン「は、はぁ……今回が特殊だったのは理解してますよ。俺が誰か捕まえることができたら、

    街に買い物に行った時にでも荷物持ちをさせますよ」

ハンジ「ほう、荷物持ちって名のデートだね」

ミカアニクリ「「「」」」ピク

エレン「いやいや荷物持ちなんですから、野郎を捕まえますよ」

ハンジ「ふ~ん?まあいいや。そろそろ準備できたかな。よっしゃ、スタートだ!鬼は今から15分後!」


ミカサ「アルミン、ごめんお願い」

アルミン「……うん、エレンの人形三体だけで、商品にならないもんね。頑張って逃げ切るよ。僕も

     男子を攻略する本は書きたくないし。あ、ベルトルト!協力しない?」

ベルトルト「うん、もちろんいいよ。僕も心細かったんだ」

アルミン「良かった。それじゃあミカサ、行ってくるよ。よろしく、ベルトルト」ダッ

ベルトルト「頑張ろうね、アルミン」ダッ

アニ「ライナー、昨日の命令覚えてる?」

ライナー「ああ、お前がもし捕まった時は、逃げ切った奴に交渉してエレンの人形を貰えだろ。

     はぁ、ホモ疑惑が出るじゃないか」

アニ「捕まったあんたが悪い、頼んだよ」

クリスタ「サシャ、頑張って!ユミルもお願いね!」

サシャ「ユミルには負けませんよ!一週間分の夕食のおかず一品は私のものです!」

ユミル「はぁ……気が乗らんなぁ。クリスタ、約束通りエレンの人形ゲットしたらデートしてくれよ」

クリスタ「もちろんっ!でも、いつも一緒に買い物してるよね、ふふ」

ユミル「そうなんだよなぁ……私も大概お人好しだよなぁ。おら、行くぞ芋女」ダッ

サシャ「あ、待ってくださいよ!」ダッ



エレン「おっし!とりあえず、トーマスあたりを狙ってみるか。アルミンはなんか逃げ切りたいみたいだし」

ミカサ「…………」

アニ「…………」

クリスタ「…………」

コニー「あいつら、まだいるぞ。余裕なんかな」

ライナー「いや、そういうんじゃねぇよ。まあ、能力的にそう思っても仕方ないけどな」

エレン「どうした?もう始まってるぞ。早く逃げたほうがいいんじゃないか」

ミカサ「…………」ザッ

アニ「…………」ザッ

クリスタ「…………」ザッ

マルコ「無表情ってなんか気圧されるよね」

ジャン「あれって、傍から見たら浮気野郎に詰め寄る女達だよな」


エレン「は?なんでこっち来るんだよ……逃げろよ」

ミカサ「…………」ザッ

アニ「…………」ザッ

クリスタ「…………」ザッ

ハンジ「ふひひ、なんかおもしろいことになってるね」

リヴァイ「そうだな、クソ眼鏡」

ハンジ「!?」

エレン「…………」スス

ミカサ「…………」スス

アニ「…………」スス

クリスタ「…………」スス

リヴァイ「俺は訓練をしろと言ったはずだが?」

ハンジ「えっと、これも巨人から逃げ切るための知恵的な?事を?それで……」

リヴァイ「それで、なんだ?言ってみろ」


エレン「…………ふぅ」ニコ

ミカサ「…………」ニコ

アニ「…………」ニコ

クリスタ「…………」ニコ

ハンジ「…………ふぅ」ニコ

リヴァイ「…………」

エレン「」ダッ

ミカサ「」ダッ

アニ「」ダッ

クリスタ「」ピィー

ハンジ「」ダッ

リヴァイ「エルド、グンタ、オルオ、ぺトラ……確保」

リヴァイ班「「「「はいっ」」」」


ライナー「もう、訳わからんな。調査兵団の精鋭がいるぞ」

コニー「ふはは、何してんだあれ。鬼が追いかけられてるぞ!くはは」

マルコ「捕まりたくて、追いかけてるって中々ない状況だよね。ふふ」

ジャン「クリスタの奴、馬呼んだぞ。本気過ぎるだろ」

エレン「なんだよお前ら!訳わかんねぇよ!!」

ミカサ「エレンは私にタッチしてくれるだけでいいの。大丈夫、怖がらないで」

アニ「目が血走ってるよ、怖がるなってほうが無理だ。エレン私にしときな。悪いようにはしないから」

クリスタ「エレン、私荷物持ちやるよ。頑張る。だから私とデートしよ?」パカランパカラン

ミカサ「クリスタずるい。健気さアピールした上にストレートにお願いするなんて、それ私のやつ」

アニ「……んふ。否定しづらいとこがまた、あんたもずるいよ。んふふ」

クリスタ「あ、ごめんね。え~とえ~と、とにかくエレン!私にタッチして!」パカランパカラン

エレン「おま、えらっ!こっちは必死で走ってるってのにっ畜生!なんなんだよっ!その余裕はっ!」

 
コニー「ぶははっクリスタが教官で、あいつら訓練してるみてぇ」

ジャン「あれ、クリスタが罵倒してたらくそ笑えるんだけどな。十分あれでも笑えるけど」

コニー「んひひ、じゃあアテレコしようぜ『イェーガー訓練兵!もうへばったのか!地上で最下等の生命体だな!』」

ジャン「ふひ、『ほら、エレンファイトだよ!声だそ?はい、くちくっ!くちくっ!』」

コニー「ふひゅ、『レオンハートみたいなチビ女に庇われるなんて、とんだカマ野郎だな!もっと声ださんかぁ!』」

ジャン「んひひ、全然口パクと合ってないじゃねぇか」

コニー「くちくっ!!くちくっ!!エレンには不思議と合うな」

ライナー「お前ら、クリスタを馬鹿にするのは許さんぞ」

ジャンコニ「「サー、イエッサー」」

マルコ「エレンとかはいいんだ……」

コニー「……なぁ、あいつら余裕でエレン捕まえられるだろ。なんで併走してんだ?」

マルコ「一応はエレンが鬼だからね。エレンの意思でタッチしないと無効なんじゃない?」

ジャン「まあそんな決まり、ないっちゃないんだけどな。あいつらも意外と律儀だな」

コニー「じゃあよ、このままエレンがこっちに来ても逃げなくていいんだよな?あいつこっち見て笑って

    方向転換したけど」

ジャン「別に逃げる必要ねぇよ。むしろラッキーだろ。俺達だって鬼だぜ……ってそうだよ、どさくさでミカサ

    捕まえられるじゃねぇか。おいおい、最近エレンのアシストが続くな」

マルコ「……まあ、いいけど。僕は逃げさしてもらうよ。あれは触れちゃいけないタイプだ」ダッ

コニー「俺も逃げよ。下手に触れたら絶対殴られる」ダッ

ジャン「…………」ダッ

ライナー「…………」ダッ

コニー「なんだよ、逃げてんじゃねぇか。ライナーもかよ」

ジャン「惚れてる奴に殴られたら、心にくる。ぐっさりくる。下手したら壊れる」

ライナー「ああ、壊れる」

マルコ「そんな真顔で……あ、なんかハンジさんが捕まってる」

ライナー「……兵長が向かってるな」

 
 
ハンジ「ねえ、ねえ!私一応分隊長なんだけど!どうなのこれはっ」

ぺトラ「昨日の見張り、兵長の指示って言いましたよね?兵長知らなかったんですが?」

ハンジ「……てへっ」

リヴァイ「おまえら、そいつ起こして後ろ向かせろ。尻を小爆発させてやる」

ハンジ「ちょちょ!まっ、待っ」

リヴァイ「っ!」シッ

ハンジ「てっへんっ!!」バァン

ぺトラ「あ、眼鏡が飛んだ」

ハンジ「うおおおぉぉ……こいつは、ダメなやつだぁ。んはぁぁ」

リヴァイ「ふん、こういう遊びみたいなことでも、これからはちゃんと報告しろ」

ハンジ「ふぉぉ」

 
 
エレン「あっ!あいつら逃げやがった……くそっ!あぁ!捕まえればいいんだろ!?ズルみたい

    で嫌だったけど、もういい!」

ミカサ「ごめんなさい……でも」

エレン「いいって!ほらミカサ、タッ」

アニクリ「「待って!」」

エレン「チ」ピト

ミカサ「っ!っ!っ!!」ガッツポ

アニ「そこは、待つとこでしょうが!何してんの何してんの何してんの!!」

クリスタ「エレンのばかぁ!」

エレン「いやいや、止めれるタイミングじゃなかっただろうが。大体、買い物ぐらいでなんだよ。

    別に一緒に行けばいいだろ」

ミカサ「!?」

アニ「いいの?うん、じゃそれで」

クリスタ「あ、私も」

エレン「すげぇ、あっさりしてんな。ミカサ荷物持ちな」

ミカサ「馬鹿なっ!」

エレン「んははっ冗談だよ。元々女に荷物持ちさせる気はなかったし。アルミンの本で学んだんだ」ムフ

アニ「へぇ……じゃあエスコートよろしくね。期待してるよ」

クリスタ「ということは、別々に行くって事だね。エスコートだもんね?」

エレン「え?一緒でいいだろ。何回も行くの面倒だろ」

アニ「くくっ、アルミンが聞いたら絶句するだろうね。ふふふ」

クリスタ「ふふ、さすがエレンだね」

ミカサ「…………それで、エレン。私に何を命令するの?」

エレン「そうだなぁ……あっ!んふ、じゃあ俺と結婚してくれるか?」

ミカサ「」ゴフッ

アニ「!?」

クリスタ「!?」

エレン「んはは、無表情で咽んなよ。んはははは」

ミカサ「」カァ

アニ「」

クリスタ「」

エレン「んはは……は、いや、あの…………アルミンの本に……」

ミカサ「!」ガッツポ

アニ「」

クリスタ「」

エレン「その……冗…………だ………………あの………………」

ミカサ「……!」ンーガッツポ

アニ「」

クリスタ「」

エレン「…………………………………………………………ンフ」





                                    ハッピーエンド

アルミン大勝利


今回も面白かった

乙!
言質は取った、証人もいる、このプロポーズは誰にも邪魔させない

いつも通りハッピーで終わったな

スゲー面白いな

あ、読んでくれた人ありがとう

今回も完全にハッピーエンドでした

乙!まごうことなきハッピーエンドだな!

あなたの作品大好きだわw
また考えたらお願いします。


何だろうサクサク読めるし面白い
文才くれ


やっぱ面白いわw

短くてこのクオリティか
良いもの読んだ!
おつ!

某まとめサイトで叩かれてたから本スレ気になって
来たけど、めっちゃ穏やかだね

うわ、あげごめんなさい

まとめ民は餓鬼が多いからな 夏だわ

あそこは何か恨みでもあんのかってくらい叩くのがいるからな
こっちはご覧の通り穏やかだよ

なぜあんなに叩くのだろうか…

あげてくれたお陰で気付けた
いつもの題名じゃ無いから気付かんかったわw
やっぱこの人のSSはおもろい

まとめサイトの米欄、読者様多すぎだろ
調子に乗るな


今回のも読んでて「……ンフ」ってなったわ

>>99
まとめサイトはそういうところあるよ

自分達の方が偉い、みたいなね

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