勇者「仲間がガチャでしか手に入らない?」(52)

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……ファーストタウン"冒険者の酒場"

勇者「どういう意味ですかね」

店員「ですから、仲間はランダム排出制となっております」

勇者「いや、意味が分からないんですが。そもそもガチャって何ですか」

店員「先ほども申し上げた通り、1回ガチャを行うとランダムで仲間が決まる仕様の事です」

勇者「……あ、あの。冒険者の酒場なのに、ランダムとは何故でしょうか」

店員「さぁ、私に申されましても……」

勇者「ここって冒険者の酒場なのに、好きな仲間を選べないとか冒険させる気ある?」

店員「そ、それも私に申されましても……」

勇者「あのさ。俺は一応、王様に命令されてラストシティを乗っ取ってる魔王を倒さないといけないわけ」

店員「はぁ」

勇者「天下御免の勇者の称号を持つ人なのに、仲間はランダムなの?」

店員「全ての方に対して、平等に…との仰せです」

勇者「仰せって言い方的に、まさか王様の指示なの?」

店員「勿論です」

勇者「王様の命令かよ…。じゃあ、従う他ないじゃない……」

店員「はい」

勇者「んむ…仕方ないか。じゃあ何、ガチャだっけ?ランダムで仲間入手できるのね?」

店員「はい、そうなっております」

勇者「じゃあ4人分…じゃないや、俺を含めて4人だから3人か。3人分、ガチャってくれるか」

店員「承知しました。それでは」……スッ

勇者「ん?…何、その手」

店員「お金です。1回辺り、お金を徴収するよう言われておりますので」


勇者「お金とんの!?」

店員「勿論です。冒険者の酒場ですから、紹介料は当然かかります」

勇者「あ、まぁ…言われて見ればそうか。分かった、1人幾らだ」ゴソゴソ

店員「500ゴールドです」

勇者「…何?」ピクッ

店員「500ゴールドです」

勇者「ちょ、待て。お前、500ゴールドって言ったか?」

店員「はい」

勇者「500ゴールドって、俺…王様に100ゴールドしか貰ってないんだけど」

店員「あ、じゃあ無理ですね」

勇者「チョイ待ち、500ゴールドって下手すりゃ1日生活できるくらいの金額だよ?」

店員「人を紹介するんですから、そのくらいは掛かりますよ」

勇者「いや、そもそも昔は無料で仲間紹介してたって聞いた事もあるんだけど」


店員「それは昔のお話です。今は1回500ゴールドを徴収しています」

勇者「そもそも仲間には、冒険を通して賃金の支払いもあるし、最初っからそんな支払う?」

店員「仕様ですので」

勇者「仕様て。つーか待て。500ゴールドも支払うのに、ランダムなの?」

店員「はい」

勇者「はいじゃないよ。マニュアル人間なの?」

店員「はい」

勇者「……素直で宜しい」

店員「有難うございます」ニコッ

勇者「うるせーよ!500ゴールドって、明日の生活の分からない冒険者がホイホイ支払える金額じゃないぞ!」

店員「じゃあソロですね」

勇者「くっ…!?」


店員「まぁ、決まりですから…。どうしますか?」

勇者「……どうしますかってな。くそっ、500ゴールドだろ!?」

店員「はい」

勇者「俺の貯金は一応6,000ゴールドあるが…本気の節制して1ヶ月は持つハズだったのに……」

店員「なら払えるじゃないですか!」スッ

勇者「手を出すのをやめろ」パンッ!

店員「いたいっ!」

勇者「し、しかし支払わなければなぁ……」

店員「そうですね……」

勇者「くそ、分かったよ。払えばいいんだろ、とりあえず1回だけやる!!」ポイッ

……チャリンチャリンッ!!


店員「あわわ、投げないで下さいよ!取り敢えず500ゴールド、1回ですね!」


勇者「ああ、いい仲間を頼むぞ!」

店員「はい…、では此方のガラガラを回しますね!」スッ

勇者「ガラガラなの!?つーか俺が回せないの!?」

店員「はい。これは王様ご用達のしよ……」

勇者「仕様ね、はいはい!もう分かったよ!!」

店員「ハハ…。で、一応の説明はしておきますが……」

勇者「何よ」

店員「白がノーマル、青がレア、赤がスーパーレア、金色がウルトラレアの強さの仲間が出ます」

勇者「な、何だその段階分けは。意味わかんないんだけど」

店員「仕様です。取り敢えず、白、青、赤、金色の順で後者が強いって事です」

勇者「そうなのか」

店員「金色が3人いれば、冒険も楽になるって話ですよ」

勇者「お、おお!じゃあ一番イイのを頼むぞ!」

店員「任せて下さい!では、いきます!」

ギュッ…、ガラガラガラッ!!


勇者(まぁ500ゴールドも払ったんだ、金色は無いにしても赤色くらいは……」

……コロンッ!!

店員「白色です!」

勇者「」

店員「仲間は、あちらにいる"三流剣士”さんになりまーす!!」

……
三流剣士「よろしくぅ!」
……

勇者「ちょっと待てコラァー!!おい、何が三流剣士だお前!!」

店員「お、お気に召しませんか…?」

勇者「当たり前じゃねーか、何で500ゴールドも支払ってお前……!」

店員「で、でも……」

勇者「おま…、三流って……」

店員「で、でもほら!残り2回でいいの出るかもしれませんよ!?」


勇者「話を変えようとするんじゃねー!!」

三流剣士「宜しくな、勇者!」ポンッ!

勇者「馴れ馴れしいなお前も!?肩に手を乗せるな――…!」バッ!
…ゴツッ!!
勇者「……あっ、殴っちまったゴメン……って」

三流剣士「」チーン

勇者「死んだぁー!!?」

店員「あーあ……」

勇者「あーあじゃねーよ!!ただ手を払っただけで死ぬとか、どんだけ使えねー仲間出してくれてんだよ!!」

店員「ハハ、ですからランダムなので……」

勇者「笑うなー!!おいおい、500ゴールドでこれって……」

店員「本当に後2人分やれば、金色も出るかもしれませんから……」

勇者「そうかもしれねぇがよぉ……。んん…!!でも、こうやって時間ばっかくってもしゃあねえしなぁ……!!」イライラ


店員「と、言うことは……」

勇者「一気に2回分!!さっさと金色出してくれ!!」ゴソゴソ…
……バンッ!!チャリンチャリンッ!!

店員「ですよね!はいっ、1,000ゴールド頂きました!!」

勇者「お前、今度こそ変なの出すなよ。最低でも赤出せよ、オイ」

店員「いや…そういわれても、これは王様の命令でランダム仕様で……」

勇者「もう分かったよ!!早くまわせ、早く赤色以上出せや!!」

店員「は、はいっ!では……」コホンッ
……ガシッ!グルッ…、ガラガラガラガラガラッ!!

勇者(頼む、金…いや、赤!赤、赤、赤色、赤色以上でいいんだ!!」

店員「いい色でーろっ!!」

ガラガラガラガラッ……コロンッ!!!


店員「……白2個ですね」

勇者「うぉおおおおおおっ!!!!」スッ、チャキンッ!!

店員「ちょちょちょちょぉーっ!!け、剣構えるとかナシですよぉぉお!!?」

勇者「おま、1,500ゴールド払って白2個って…つか、白色の仲間って……!!」チラッ

……
三流魔法使い「よろしくな!」
三流槍使い「よろしくな!」
……

勇者「使えない奴らしかいねーじゃねえかよおお!!!」

店員「はは…」

勇者「だから笑ってんじゃねぇぇーーー!!」


三流魔法使い「これから宜しくな、勇者様!」ポンッ!
三流槍使い「お前と冒険できることが、楽しみだぜ!」ポンッ!

勇者「だから、馴れ馴れしく肩に!!」ブンッ!!
……コツンッ!
勇者「あっ」

三流魔法使い「」チーン
三流槍使い「」チーン

店員「あーあ」

勇者「だからさぁぁあああっ!!!」

店員「仕方ないですよ、ノーマルキャラなんてあんなもんですって」

勇者「ノーマル……」

店員「仲間にして育てても、ウルトラレアの10分の1くらいしか強くなりませんしね」

勇者「よわっ!!」


店員「まぁ仕方ないです。……で、それより仲間ふたりを殺しちゃったわけですが」

勇者「人聞き悪いこというなよ!?」

店員「でも、事実ですよね」

勇者「う……」

三流剣士「」チーン
三流魔法使い「」チーン
三流槍使い「」チーン


勇者「……どうすっぺ」

店員「まぁいいと思いますよ。割と、こういう事する人多いですし」

勇者「そうなの!?」

店員「いらない仲間は捨てられたり、誰かの強化用って名目で命吸われちゃう事も多いんですよ」

勇者「ど、どういうことなの……」


店員「錬金術で、命を引き換えに他の人のパワーに出来るようになったんですよ」

勇者「えぇ……」

店員「ほら、どうせ私たちって死んでも教会で蘇れますし」

勇者「メタ発言やめよ?」

店員「ですから、三流の冒険者たちは無限に湧き出るんですよ」

勇者「……待って、それって無限にノーマルの三流冒険者が出るってことじゃね?」

店員「はい」

勇者「はいじゃないよ!!」

続きはまた今度で。
反応あったらうれしー。

面白い発想で期待してます
安価のコンマとかでガチャの色を決めるとかたまにはしてほしいかも

前に魔王がガチャってたの読んだことあるけど別かな

てか王様、これ魔王を倒させる気ないだろw

思ったより多くの声大変嬉しく思うのです。
>>17
安価はエタりやすいんで、あまり考えてないのですがそのうち考えてみて。

>>19
知らない作者サンなんで別っすね!


店員「でも、仕様ですから……」

勇者「あーはいはい、もう分かったよ!仕様なのね!!」

店員「はい」

勇者「…」

店員「……まぁ、それはそれとして、これからどうします?」

勇者「どうしますって、何がよ」

店員「彼らは後で生き返らせる事が出来ますが、この三人と旅をしますか?」

勇者「三人て、三流三人組み……だよね」

店員「はい」


勇者「…」チラッ

……
三流たち「」チーン
……

勇者「……いや、無理っしょ」

店員「そうですか」

勇者「そうですかて。俺の振り払い一発でやられる奴を、仲間に出来ると思うの?」

店員「たまにいますよ。無料ポイントでまわすガチャは、三流ばっか出ますしね」

勇者「む、無料ポイント?」

店員「ファーストタウンで、町民の依頼をクリアすると役場からポイントを贈呈されるので、それでガチャを無料で出来るんですよ」

勇者「ほぉ、中々効率いいな。……だけどある意味、三流たちは無料レベルって事だよな?」

店員「ですね」

勇者「ですねじゃないよ。普通に考えて、その無料程度の三流が、生活費を払ってまで自由権のない仲間ガチャに入ってるのおかしくね?」


店員「ですから、何度も申し上げますがそれは仕よ……」

勇者「…」チャキッ

店員「剣を出さないで下さい、今後は言葉選びを考えます」

勇者「それでよろしい。で、何だっけ…俺がこの三流たちと旅するかどうかだったな」

店員「あぁ…そうですそうです。どうしますか?」

勇者「いやだからさ、これじゃ魔王倒しに行くことはおろか、隣町もたどり着けないよ?」

店員「かもしれません」

勇者「……かもしれませんじゃないっての。仲間を変えたりは出来ないわけ?」

店員「いや、不要な仲間はウチで引き取りますよ」

勇者「えっ?引き取りってことは、お金が戻ってくるってこと?」

店員「三流系ですと、一人あたり10ゴールドですね」

勇者「やっす!!!」

店員「三流ですので」


勇者「……1回500ゴールドも払って10ゴールドでしか引き取れないの?」

店員「はい。それが仕様……」

勇者「…」

店員「いえ、王様の決めた事です」

勇者「……王様、儲けの為に色々非道じゃねーか。非道すぎて、魔王討伐にまで影響及んでるんだけど」

店員「そうですね、しかし……」

勇者「あーもう、ルールね。分かった分かった、じゃあ三流は引き取ってくれ…………だけど、遺体だぞ?」

店員「そこはサービスで蘇らせますのでご安心を」

勇者「……そうかい。じゃあ、頼むわ」
グイッ…、ポイポイッ!!

店員「うわわっ!三流たちだからって拾って投げないで下さいよ!後で回収しますって!」

勇者「ああそう。まぁ…それよりだ。取り敢えず、ガチャをまだ引かないといけないってことなんだよな」

店員「そうなりますね」

勇者「……500ゴールドとか洒落にならんぞ。割引とか出来ないのか?」


店員「割引は……出来ないです。代わりに10連特セットがありますよ」

勇者「何だそれ」

店員「10連ガチャを引くと、1回追加サービスで11回分を引ける上に赤玉以上が1個確定します」

勇者「何…!?500ゴールドが1回分無料の上に赤玉以上だと!?」

店員「はい」

勇者「し、しかし10連を基にしているということは、料金は5,000ゴールドなんだろ?」

店員「そうなりますね」

勇者「5,000って、お前……」


店員「どうします?」

勇者「……所持金が元々6,100ゴールドだ。さっき3回分やって、もう4,600しか残っていない」

店員「なら、単発で引いていくしかないですね」

勇者「そ、そうだが……しかし、単発では赤玉以上が保障されないんだろう?」

店員「はい、そこは完全ランダムになってしまいます」

勇者「……完全ランダムって言い方引っかかるな。つかよく考えたら、10連で赤玉獲得以上が確定とか、お前のほうで白ばっか出るよう調整してんじゃねえの」

店員「そ、そんな事はございまぜんよ!?」

勇者「声がうわずってんじゃねーか!!」

店員「は、はは……」

勇者「笑ってるんじゃねー!……なんか怪しいなお前、そのガラガラちょっと見せろ!」グイッ!!

店員「あ、ちょっ!!それはルール違反ですよぉ!!」

勇者「うるっせ、さっきから白玉ばっか出しやがって!!1回500ゴールドがどんだけ高いか分かってンのかオメー!!」

店員「かもしれませんが、そうやって乱暴したら警備隊呼びますよ!捕まっちゃいますよ!!」

勇者「な、何!そ、それは困るな……」スッ…

店員(お、おぉ……離してくれた……良かった……)ハァ


勇者「ちっくしょ…お前に任せてまわす他はないってことか。しかも単発でまわすなら、やっぱ5,000のほうがお得なのは変わりねえもんな……」

店員「ですね…。5,000ゴールドで回します?」

勇者「しかし金が…。うーむ、本当はギリギリまで使わないはずだった隠し金は意外とあるんだが……」

店員「なら使いましょう。ジャンジャンバリバリ回しましょう!」

勇者「うるせーよ!!まさか、冒険を始まる前から金で悩むとは思わなかったよ!!」

店員「最近は、どこの町からスタートする冒険者たちの酒場も、こういうシステムばっからしいですよ」

勇者「何!?じゃあ、ガチャがあるところは金がない奴はまともに冒険すら始められないって事じゃねーか!」

店員「えぇ、しかしそれがスタンダートになっているようです」

勇者「外の世界はそんなんなってるのか…。冒険するには金が必要だが、まさか仲間すら運任せとはな……」

店員「仲間さえ強ければ、後々に幾らでも楽は出来ますから、国が集金するには手っ取り早いシステムなんでしょうね」

勇者「な、なるほどな。言われてみれば確かにそうかもしらん……」


店員「えぇ。それで、お話を何度か戻しますが……」

勇者「ああ、10連ガチャだっけ。5,000ゴールドだったよな……くそ……」ゴソゴソ

店員「はい、回しますか?」

勇者「仕方ねーだろ…やりゃいいんだろ!赤玉以上が確定するなら、今度こそ金た……金色の玉くらい強いのも出せよ!!?」
ポイッ、チャリンチャリンッ!!

店員「が、頑張りますがランダム制御なのはお忘れにならないよう……」

勇者「わーかった分かった!!じゃあさっさと回せ!!」

店員「は、はい!回します!!」ガシッ!
グルッ…、ガラガラガラガラ!!


勇者(赤、金、金、金、金金金!!黄金、ゴールド玉ぁぁっ!!!)

店員「さぁ、出ますよ!!」
ガラガラガラ…、コロコロコロッ、コロン!コロコロコロコロッ!!!

勇者「おいおい、1個ずつじゃなくて11個一気に出すのかよ!!」

店員「10連は時間効率が良くて……って!待って下さい!」
……コロンッ!!

勇者「ん!?」

店員「今、10連とサービスの1個分出ましたが……これは……!!」

勇者「お……!?」

店員「これは…!これを見てください……!」

勇者「こ、これは……!!」

なんか繋がり部分書き方ミスったけど、ここまで。
続きは後日、また。


 
白、白、白、白、白、白、白、白、白、白
 
 
店員「あれ、全部白だ」
 
 
勇者「」
 
勇者「……やっぱりオメー、やってんな」チャキッ
 
 
店員「うわわわ、だから剣出さないで! これ不具合ですよ! 」
 
勇者「不具合だぁッッ!? 」
 
店員「は、はい。乱数不具合か何かで、白しか出なかったんですよきっと」

 
勇者「乱……なんだそりゃ。てか、不具合ならもっかい無料でやらせるんだろうな」
 
店員「無理ッスね」
 
勇者「あァ!? 」
 
店員「不具合については、補填等は行わない仕様規約ですし」
 
勇者「泣き寝入りしろってことか!! 」
 
店員「……心中お察しします」
 
勇者「お前を殺して、俺も死ぬ」
 
店員「えっ」


 
勇者「お前を殺して、俺も死ぬ。俺の生活費かけてガチャ回してんのに、この仕様はねーだろ」
 
店員「ちょちょちょちょちょい! 」
 
勇者「ぜってーころ……」
 
 
カランカランッ、オオアタリー!!!
 
 
勇者「ん……」チラッ
 
 
別店員「まさか1回目で金の玉が出るとは思いませんでした。ついてますねぇ! 」
 
冒険者「あはは、ラッキー! で、どんな仲間なんです! 」
 
最強兵士「昔の魔王討伐隊に参加した兵士です。よろしく」

 
冒険者「うおお、これは超楽になりそうだ! 」
 
別店員「おめでとうございまーす! 」カランカラン
 
 
勇者「……」ギロッ
 
店員「ひぇっ! 」
 
勇者「やっぱオメーのガチャだけおかしいわ」チャキッ
 
店員「や、やめてぇぇっ! 警備兵さーんっ!! 」
 
ガヤガヤ、ドヤドヤ……
 
警備兵たち「なんだお前は、暴れるな! 」
警備兵たち「あまり文句を言うなら、お前は国から追放するぞ! 」

  
勇者「て、てめぇら! ふっざけ……この国の最低のガチャ事情をバラまいてやるぞクソがぁ!! 」
 
 
警備兵たち「大人しくしろぉ! 」
警備兵たち「もう良い、この金ナシ勇者は国を追放しろ! 」
警備兵たち「どうせ他の国に行っても、金のある勇者や冒険者しか相手にされんのは一緒だからな! 」
 
 
勇者「お、俺は楽しく仲間と冒険しながら強くなりたかっただけなのに……」
勇者「どうして金を払って最初から躓かないといけないんだよぉぉ! 」
勇者「この世界、どうかしてるぜ……」

…………
……



終わり

なんか、おおよそ1年越しで作品ほったらかしにしてたんで、
無理くり終了させました(予定調和ですが)。
色々かいてたから作風変わってますけど、ここまで読んでくれた人、ありがとね。
改めて読み直しなたら修正点もありましたが、そこはご愛嬌ということで。
ではでは。

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